JP2002035799A - 汚泥脱水処理装置 - Google Patents

汚泥脱水処理装置

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JP2002035799A
JP2002035799A JP2000227483A JP2000227483A JP2002035799A JP 2002035799 A JP2002035799 A JP 2002035799A JP 2000227483 A JP2000227483 A JP 2000227483A JP 2000227483 A JP2000227483 A JP 2000227483A JP 2002035799 A JP2002035799 A JP 2002035799A
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sludge
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resistance
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Takashi Kurita
隆司 栗田
Hiroo Okada
洋郎 岡田
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Kurita Water Industries Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)高精度の脱水圧調整を実現すること、
(2)汚泥脱水処理装置の自動化を推進すること、
(3)汚泥脱水処理装置を構成する他の装置と脱水圧調
節装置との連係を可能とすること。 【解決手段】 多数枚の円板10,11が回転軸8方向
に配列された回転濾過体6a〜6e,7a〜7jが交接
列をなして複数並設されることによって形成された濾体
列6,7が、上下ニ段に対向配置され、前記回転濾過体
6a〜6e,7a〜7jを一斉に回転させることによっ
て、供給口3から導入した汚泥液5を濾過脱水しながら
搬送し、排出口4から脱水ケーキ15を排出する構成の
脱水処理槽2と、脱水ケーキ15の排出量を、前記排出
口4を遮る抵抗板19(19a、19b)によって制限
して、前記汚泥液5の脱水圧を調節する構成の脱水圧調
節手段20(20a、20b)と、を少なくとも備え、
前記抵抗板19(19a、19b)は、圧力を連続的に
調整できる加圧手段(エアシリンダー装置17等)によ
って、動作するように工夫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重円板型の汚泥
脱水処理の改良技術に関する。詳細には、多数枚の円板
が回転軸方向に配列された回転濾過体が、交接列をなし
て複数並設された濾体列を備える脱水処理槽に供給され
て来る汚泥液(原液)を、前記回転濾過体の回転によっ
て濾過脱水しながら、汚泥液中の懸濁固形物を濃縮・搬
送し、脱水処理槽外へ脱水ケーキとして排出する多重円
板型の汚泥脱水処理装置及び同装置を用いた汚泥脱水処
理方法の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】活性汚泥法を利用した排水処理系等から
発生する汚泥液は、最終的には、真空脱水、遠心脱水、
加圧脱水、ロール脱水(ベルトプレスなど)などの技術
により物理的に脱水濃縮され、得られた脱水ケーキは、
炭化処理等されて肥料等に再利用されている。この汚泥
液の脱水濃縮処理技術の一つとして、特開平10−13
7795号報等に開示された「多重円板型汚泥脱水処理
方法」を利用した方法がある。
【0003】以下、図8に基づいて、従来の多重円板型
汚泥脱水処理装置50の基本構成について、簡潔に説明
する。まず、本装置50には、所定の厚みと口径を備え
たリング状の大円板60とスペーサとして機能する小円
板61が、回転軸62に交互に固定配列された略法輪状
の回転濾過体63,63,63…が設けられている。
【0004】隣接する回転濾過体63,63,63…
は、互いに大円板60の外周縁の一部領域を、相手の大
円板60間の間隙に嵌入させて、交接列を形成して噛み
合うことによって、濾体列65を形成している。このよ
うな交接列をもって係わり合う濾体列65が、汚泥供給
口52側から排出口53側に向かって徐々に互いの間隔
が狭まるように、前記脱水処理槽51内部に上下2段に
配列され(符号65a,65b参照)、汚泥搬送通路5
9を形成する。
【0005】汚泥供給口52から脱水処理槽51内に供
給されてきた汚泥液54は、各回転濾過体63,63,
63…を一斉に回転させることによって、上記搬送通路
59を通って、排出口53側に向かって移動する(矢印
64方向)。その過程で、汚泥液54は狭い領域に追い
込まれて徐々に脱水圧が高められるとともに、交接列を
なして対向する円板60,61の外周面間に形成される
隙間66,66…に流入する汚泥液54から、円板6
0,61の回転に伴う圧縮力又は毛細管現象によって、
水分58が濾し取られる。
【0006】濾し取られた水分58は、底部55に設け
られた濾液取出口57a、57bから排出され、脱水処
理槽51の後端部に設けられた排出口53からは、脱水
濃縮された懸濁固形物成分からなる、含水率80%程度
のいわゆる脱水ケーキ56が排出される。
【0007】ここで、排出口53に連設されたシュート
67部分には、前記排出口53から排出されてくる脱水
ケーキ56の流路を遮るように配置される抵抗板69を
備える脱水圧調節装置70が設けられている。
【0008】抵抗板69は、符号71で示す軸に、矢印
72で示す所定角度だけ回動できるように支持されてお
り、所定重量の重錘板68の枚数に依存する加重(加圧)
によって、排出口53から排出されてくる脱水ケーキ5
6を塞き止める力(以下、「抵抗圧r」という。)が定
まるように構成されている。この抵抗板69は、排出口
53において脱水ケーキ56の排出量を制限又は抑制す
ることによって、汚泥搬送路59における汚泥液54の
脱水圧、ひいては脱水ケーキ56の含水率を調節する作
用を発揮している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、錘加重
方式の抵抗板69が採用された従来の多重円板型の汚泥
脱水処理装置50においては、抵抗板69に対する加重
が、所定重量の重錘板68の枚数に専ら依存する構成で
あるため、加重圧は不連続であった。具体的には、重錘
板68の一枚あたりの重さをNとすると、抵抗板69の
加重圧は、N、2N、3N…というように不連続であっ
た。仮に、錘重板68の一枚あたりの重量を少なくして
も、選択できる加重圧は不連続なものであることに変わ
りはなかった。
【0010】従って、抵抗板69の抵抗圧rを段階的に
しか選択できない汚泥脱水処理装置50では、汚泥搬送
路59での脱水圧を、緻密に調整することが困難であ
り、脱水ケーキ56の含水率を高精度に調整することが
難しかった。
【0011】また、錘加重方式である抵抗板69の抵抗
圧rの調整は、専ら人手に委ねられていたため、手間が
かかるとともに、その調整は微妙であるため、熟練を要
していた。
【0012】更には、錘加重方式の脱水圧調節装置70
は、汚泥脱水処理装置50においては、自動的に制御で
きない数少ない装置になっていたため、図示しないモー
タなどの自動制御された他の装置と連動する動作を行う
ことができなかったことから、汚泥脱水処理技術の進歩
の障害になっていた。
【0013】そこで、本発明の目的は、(1)高精度の
脱水圧調整を実現すること、(2)汚泥脱水処理装置の
自動化を推進すること、(3)汚泥脱水処理装置を構成
する他の装置と脱水圧調節装置との連係を可能とするこ
と、である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために、本発明では、多数枚の円板が回転軸方向
に配列された回転濾過体が交接列をなして複数並設され
ることによって形成された濾体列が、上下ニ段に対向配
置され、前記回転濾過体を回転させることによって、供
給口から導入した汚泥液を濾過脱水しながら搬送し、排
出口から脱水ケーキを排出する構成の脱水処理槽と、前
記脱水ケーキの排出量を、前記排出口を遮る抵抗板によ
って制限して、前記汚泥液の脱水圧を調節する構成の脱
水圧調節手段と、を少なくとも備えるようにし、前記抵
抗板を、圧力を連続的に調整できる加圧手段によって動
作するように工夫する。例えば、加圧手段として、エア
シリンダー等の流体の圧力を利用したシリンダー装置を
採用することができる。
【0015】この発明では、錘加重方式の抵抗板を備え
る構成の従来の脱水圧調節手段を廃止して、脱水ケーキ
に対する抵抗圧の調整を緻密に行うことができる抵抗板
を備える脱水圧調節手段を採用することによって、高精
度の脱水圧調整を行うことができるようになる。また、
熟練した作業者による抵抗圧調整作業を自動的に制御す
ることによって、汚泥脱水処理工程における脱水圧調節
作業を自動化し、汚泥脱水処理作業を容易化、普遍化す
る。更には、脱水圧調節手段を自動化することによっ
て、脱水圧調節手段と回転濾過体の回転を自動制御する
モータ等の他装置と連係する動作を行うことができるよ
うになるので、汚泥脱水処理装置全体の汚泥処理性能を
向上させることができる。
【0016】以上のように、本発明に係る汚泥脱水処理
装置は、脱水圧調節手段の改良に止まらず、汚泥脱水処
理装置全体の技術的進歩にも寄与するという技術的意義
を有している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面に基づいて説明する。まず、本発明の
好適な実施形態である脱水処理装置1の構成を簡略化し
て示す図である図1、同装置1の脱水処理槽2の一部分
を上方から見た図2に基づいて、同装置1の全体構成を
説明する。
【0018】<汚泥脱水処理装置の全体構成>本発明に
係る汚泥脱水処理装置1(以下、「装置1」という。)
は、四方を壁面で囲まれた、略箱型の脱水処理槽2を備
えている。この脱水処理槽2の前方壁面201には、所
定の調質工程を経て移送されてくる汚泥液(原液)5
を、脱水処理槽2に供給(導入)するための供給口3が
設けられている。前方壁面201に相対する後方壁面2
02には、脱水濃縮された脱水ケーキ15を外部に排出
(流出)するための排出口4が設けられている。この排
出口4には、やや下方に傾斜するシュート16が取り付
けられている。
【0019】このシュート16の上方には、汚泥液5の
脱水圧Dを調節する役割を果たす脱水圧調節装置20a
が設けられ、汚泥液5の脱水圧D、ひいては脱水ケーキ
15の含水率を調整する役割を果たしている。なお、脱
水圧調節装置20aの構成は、後述する。
【0020】シュート16の脱水処理槽2側の端部に
は、櫛状に形成された汚泥かきとり部材24が設けられ
ている。この汚泥かきとり部材24は、最後端部側に配
置された回転濾過体6e,7jに配列された円板10,
11の隙間等に詰まった固形物を、回転濾過体6e,7
jが回転した時にかきとって、除去する役割を果たして
いる。
【0021】続いて、回転濾過体7g〜7i部分を上方
から見た図2に示すように、脱水処理槽2内部には、処
理室2の左右側壁205,206方向に回転軸8,8,
8…が横架され、該左右側壁205,206に軸端部が
回転可能に軸支されている。これらの回転軸8は、図示
しないモータMの駆動により、側壁205,206の外
壁側領域に配設された図示しない歯車等を介し、一斉に
回転するようにされており、回転数を全体的に調整又は
制御できる構成とされている。
【0022】回転軸8には、それぞれ、所定の厚み及び
口径を有するリング状の大円板10と小円板11が、交
互に回転軸8に固定配列され、略法輪状の回転濾過体6
a〜6e,7a〜7jを形成している。なお、本発明に
おいて、回転濾過体6a〜6e,7a〜7jの円板の配
列構成は、適宜選択でき、上記構成に限定されるもので
はない。
【0023】隣接する回転濾過体6aと6b,6bと6
c…、7aと7b,7bと7c…は、大円板10の外周
縁の一部領域が、対向する回転濾過体の大円板10間の
間隙12(図2参照)に嵌入されて交接列をなして噛み
合い、図1に示すような上下二段の濾体列6,7を形成
している。
【0024】また、濾体列6,7には、回転軸8と直交
する方向に、大円板10と小円板11が互いにその外周
面を対向させて、交互に一列に並んだ円板列13,13
…が回転軸8方向に多数並んでいる(図2参照)。濾体
列6、7は、図1に示すように、前記脱水処理槽2内部
に、供給口3側から排出口4側に向かって徐々に間隔が
狭まるように上下2段に配列されている。
【0025】供給口3から脱水処理槽2内に供給されて
きた汚泥液5は、各回転濾過体6a〜6e,7a〜7j
を一斉に回転させることによって、脱水濃縮されながら
徐々に狭まる汚泥通路X(図1参照)を通って濃縮促進
され、排出口4側に向かって移動し、排出口4から脱水
ケーキ15となって吐出される。なお、脱水処理槽2の
底部203には、濾体列6,7によって濾し取られた水
分14を排出するための、濾液取出口9a、9bが設け
られている(図1参照)。
【0026】<脱水圧調節手段の構成>次に、装置1に
設けられた脱水圧調節手段20の一実施例である脱水圧
調節装置20a,20bの構成について、図1、図3、
図4に基づいて説明する。なお、図3は、実施例である
脱水圧調節装置20a部分のみを拡大して表した簡略
図、図4は、その変形例である脱水圧調節装置20b部
分のみを拡大して表した簡略図である。
【0027】まず、図1に示すように、脱水処理槽2の
後方壁202の上方領域(シュート16の上方領域)に
は、後方壁202から水平に突出された基台21が設け
られている。この基台21の上方には、ピストンロッド
18のピストン面(図示せず)に作用する空気圧の力に
よって、限られた行程の上下運動を行うアクチュエータ
ーである、エアシリンダー装置17が固定されている。
【0028】エアシリンダー装置17は、簡略に符号P
で示されたポンプから送り込まれてくる圧縮空気によっ
て、ピストンロッド18を上下動する構成とされてい
る。このピストンロッド18の下端部には、図3手前か
ら奥行き方向に延設されている抵抗板19aの上端部が
連結されている。従って、ピストンロッド18は、抵抗
板19aと一体に上下動し(図3矢印Y参照)、排出口
4の開口量を調節する役割を果たしている。
【0029】具体的には、ピストンロッド18のピスト
ン面に作用する空気圧が低下するとピストンロッド18
が上昇し、これに伴って抵抗板19aが上昇する。抵抗
板19aが上昇すると、排出口4の開口部f拡大して、
汚泥搬送路X(図1参照)における脱水圧Dが小さくな
る。その結果、脱水ケーキ15の含水率(水分)が増加
することになる。一方、抵抗板19aが下降して、排出
口4の開口部f縮小されると、汚泥搬送路Xにおける脱
水圧Dが増大し、脱水ケーキ15の含水率が低下するこ
とになる。
【0030】続いて、図4に示す変形例である脱水圧調
節装置20bの構成を説明する。脱水圧調節装置20b
においても、上記脱水圧調節装置20a同様の構成のエ
アシリンダー装置17が設けられている。抵抗板19b
は、側面視逆L字状の形態を備え、その屈曲部分に挿着
されている軸22回りに、回動するように構成されてい
る。なお、抵抗板19bは、図4向かって、反時計周り
の方向に付勢されている。
【0031】ここで、抵抗板19bを構成する上板19
1bの上面には、エアシリンダー装置17から垂下する
ピストンロッド18の下端部181が当接している。こ
の構成により、ピストンロッド18が下降したときに
は、上板191bを押し下げるように作用し、下垂板1
92bを後方壁202側に回動させる(矢印Z1
照)。その結果、排出口4の開口部fを減少させて、脱
水ケーキ15の排出量(流量)を制限する。即ち、脱水
ケーキ15の含水率を低くする。
【0032】一方、ピストンロッド18が上昇した場合
には、ピストンロッド18による上板191bの付勢制
限が緩和されて、下垂板192bを後方壁202と反対
側に回動させる(矢印Z2参照)。その結果、排出口4
の開口部fを拡大し、脱水ケーキ15の脱水圧を減少加
させる。即ち、脱水ケーキ15の含水率を高くする。
【0033】なお、上記脱水圧調節装置20a,20b
の抵抗板19a,19bに対する加圧手段としては、抵
抗板19a,19bの抵抗力Rを連続的に変化でき、自
動制御できる構成であれば採用可能である。例えば、エ
アシリンダー装置17に代えて、油圧式シリンダー等の
空気以外の流体の圧力を利用したシリンダー装置を採用
することができる。但し、抵抗板19a,19bAの動
作を高精度に制御できる点等で、エアシリンダー装置1
7が特に好適である。
【0034】上記構成の脱水圧調節装置20a,20b
を採用すれば、本装置1の自動制御された他の装置部分
との連係により、汚泥脱水処理の性能を向上させること
ができる。
【0035】以下、図3、図4に加えて、図5〜図7を
参照して、脱水圧調節手段20a,20bと本装置1の
自動制御された他の装置部分との連係の構成とその作用
を説明する。なお、図5は、回転濾過体6a〜6e,7
a〜7jの回転を担うモータMに付設されたトルクメー
タの構成を簡略化して示すブロック図、図6は、抵抗板
19a,19bの開閉を制御する手段のフローチャート
図、図7は、脱水圧調節手段20a,20bと他の手段
との相関関係をまとめたブロック図、である。
【0036】(1)脱水圧調節手段20a,20bとモ
ータMとの連係 まず、装置1の下方の図示しない駆動部には、回転濾過
体6a〜6e,7a〜7jの駆動を担うモータMが配設
されている。このモータMの回転軸25の外周面26に
トルクメータ27を付設し、トルクメータ27に設けら
れた接触子28の先端部を、外周面26に当接するよう
にする。なお、この接触子28は、トルクメータ27内
に配置された検知器29側にバネ(又はスプリング)3
0等の部材で付勢されるように構成する。
【0037】この構成により、モータMの回転軸25が
回転し始めると、接触子28の回転抵抗値、即ちトルク
値Tを検知器29が検知し、該トルク値Tを記憶制御手
段Cに伝えることができるようになる。
【0038】記憶制御手段Cに内臓されたCPU等の記
憶制御手段には、図6に示すような手順を実行するプロ
グラムが記憶されている。なお、モータMの回転軸25
のトルク検知手段は、上記構成のトルクメータ27に限
定するものではなく、トルク値Tを正確に実測できるも
のであればよい。
【0039】以下、図6に基づき、記憶制御手段Cの実
行手順について説明する。装置1は、作業者の運転開始
の指示により、通常運転に移行する。通常運転下、汚泥
液5の脱水濾過を継続して行っていくと、汚泥液5が次
第に脱水濾過されていくので、回転濾過体6a〜6e,
7a〜7jに固着するものも発生する。この結果、モー
タMにかかる負荷、即ちトルクが次第に高まっていくこ
とになる。
【0040】記憶制御手段Cでは、このモータMの現在
のトルク値Tを、予め入力されているトルク上限値Tm
(即ちモータMが過負荷状態となるトルク値)と比較し
て、トルク値Tがトルク上限値Tm以下であるときに
は、現状運転を継続して行うように指令S1を発する
(図6中のYESのフロー)。
【0041】一方、トルク値Tがトルク上限値Tmを超
えるときには、記憶制御手段Cでは、ポンプPに対して
圧縮空気の送量を減少させる指示、即ちエアシリンダー
装置17の空気圧を低下させる指令S2を発する。この
指令S2によって、脱水圧調節装置20aからなる実施
形態では抵抗板19aが上昇し、脱水圧調節装置20b
からなる実施形態では、抵抗板19bが開き、脱水ケー
キ15の排出量が増加することになる。
【0042】このように、本発明で採用された脱水圧調
節装置20a,20bは、モータMのトルク値Tに基づ
いて抵抗板19a,19bを上下動又は開閉するように
工夫できる。その結果、脱水圧調節装置20a,20b
を利用して、回転濾過体6a〜6e,7a〜7jへの負
荷、ひいてはモータMへの負荷(トルクT)をリアルタ
イムで調整できるようになり、モータMに過剰な負荷が
かかるのを防止することができる。
【0043】ここで、本発明においては、汚泥液5の性
状、具体的には固形分や油分に相関するトルク上限値T
1、Tm2…を、予めいくつか設定しておき、処理対象
となる汚泥液5の性状によって、作業者が比較するトル
ク上限値Tmを選択できるように設定してもよい。
【0044】また、トルク上限値Tmよりも所定値分だ
け低い危険トルク値Td(図示せず)を設定しておき、
まず該危険トルク値Tdを超えた場合には、トルク上限
値Tmを超えたとき程ではない程度に、抵抗板19a,
19bを上昇又は開放するようにしてもよい。この構成
によれば、緩やかな脱水圧及びトルク調整を行うことが
できるので、より好適である。
【0045】なお、脱水圧調節手段20a,20bの抵
抗値Rを適宜の手段で検知し、この抵抗値R情報をモー
タMに送って、モータMの回転数を制御するようにして
もよい。この構成では、抵抗値Rが過小であるとき、即
ち脱水ケーキ15の含水率が過多であるときには、モー
タMの回転を低減することによって、汚泥の滞留時間を
短くし、脱水ケーキ15の含水率を下げることができ
る。
【0046】一方、抵抗値Rが過大であるとき、即ち脱
水ケーキ15の含水率が過少であるときには、モータM
の回転を上げることによって、汚泥の滞留時間を長く
し、脱水ケーキ15の含水率を下げることができる以上
のように、脱水圧調節手段20a,20bとモータM
は、双方向の連係が可能である。
【0047】(2)脱水圧調節装置20a,20bと他
の装置との連係 脱水圧調節装置20a,20bと汚泥処理槽2に設けら
れた、汚泥液5の水位を電気信号化する水位検知手段W
とを連係させることができる。具体的には、水位上昇時
に、所定の水位を検知し、電気的信号化した水位情報を
ポンプPに送って空気圧を低減し、抵抗板19a,19
bを自動的に上昇又は開放することによって、水位を低
下させることができる。これにより、汚泥液5の汚泥処
理槽2外へのオーバーフローの防止に役立つ。
【0048】次に、脱水圧調節装置20a,20bと汚
泥処理槽2に設けられた散水手段Gとを連係させること
ができる。具体的には、抵抗板19a,19bの抵抗力
Rを適宜の手段で検知し、該抵抗力Rが大きい場合、即
ち脱水ケーキ15の含水率が少なく、脱水圧が高まって
いる場合には、脱水処理槽2内に散水処理を行って、汚
泥液5の固形分を低下させるとともに、モータMにかか
るトルクを緩和することもできる。
【0049】以上のように、本発明に係る装置1の脱水
圧調節手段20a,20bの自動化は、脱水圧調節作業
の省力化に止まらず、装置1を構成するモータM、水位
検知手段W、散水手段Gなどの他の自動制御装置と連係
し、装置1の性能を総合的に向上させることができると
いう大きな利点をもたらす。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る汚泥脱水処理装置は、脱水
圧調節装置の自動化によって、直接的には、高精度の高
精度の脱水圧調整を実現することができるという効果が
奏される。また、汚泥脱水処理装置全体の自動化推進に
も寄与することができるという効果も奏される。さらに
は、汚泥脱水処理装置を構成するモータなどの他の装置
と脱水圧調節装置との連係により、汚泥脱水処理装置の
性能を総合的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚泥脱水処理装置(1)の構成を
簡略に示す図
【図2】同装置(1)の脱水処理槽(2)を上方から見
た部分図
【図3】脱水圧調節手段(20)の一実施例である脱水
圧調節装置(20a)部分のみを拡大して表した簡略図
【図4】脱水圧調節手段(20)の変形例である脱水圧
調節装置(20b)部分のみを拡大して表した簡略図
【図5】回転濾過体(6a〜6e,7a〜7j)の回転
を担うモータ(M)に付設されたトルクメータ(27)
の構成を簡略化して示すブロック図
【図6】抵抗板(19a,19b)の開閉を制御する手
順を示すフローチャート図
【図7】脱水圧調節手段20a,20bと他の手段との
相関関係をまとめたブロック図
【図8】従来の汚泥脱水処理装置(50)の基本構成を
簡易に表す図
【符号の説明】
1 汚泥脱水処理装置 2 脱水処理槽 3 供給口 4 排出口 5 汚泥液 6 濾体列(上段) 6a〜6e (濾体列6を構成する)回転濾過体 7 濾体列(下段) 7a〜7j (濾体列7を構成する)回転濾過体 8 回転軸 10,11 円板(10 大円板、11 小円板) 15 脱水ケーキ 17 エアシリンダー装置 20a,20b 脱水圧調節手段 M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D026 BA03 BB05 BC01 BE06 BF18 BF21 BH00 BH01 BH07 BH17 BH19 4D059 AA00 BE07 BE15 CB12 CB18 CB30 CC01 EB01 EB02 EB16 EB20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚の円板が回転軸方向に配列された
    回転濾過体が交接列をなして複数並設されることによっ
    て形成された濾体列が、上下ニ段に対向配置され、前記
    回転濾過体を回転させることによって、供給口から導入
    した汚泥液を濾過脱水しながら搬送し、排出口から脱水
    ケーキを排出する構成の脱水処理槽と、 前記脱水ケーキの排出量を、前記排出口を遮る抵抗板に
    よって制限して、前記汚泥液の脱水圧を調節する構成の
    脱水圧調節手段と、を少なくとも備え、 前記抵抗板は、圧力を連続的に調整できる加圧手段によ
    って、動作するように構成されたことを特徴とする汚泥
    脱水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧手段は、流体の圧力を利用した
    シリンダー装置であることを特徴とする請求項1記載の
    汚泥脱水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧手段は、前記回転濾過体の回転
    を担うモータと連係して動作するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の汚泥脱水処理装
    置。
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