JP2002035035A - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキンInfo
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Abstract
ットして経血を効率良く吸収出来ると共に、化学合成物
質を含まずして生分解が可能で地球上の生命系に無害な
生理用ナプキンの提供。 【解決手段】 ナプキン本体と吸収材3を収容している
ライナー10で構成し、ナプキン本体の肌に接する側の
上生地8は和紙製糸を使用して編織した生地から成り、
下生地9の中央にはスリット6を設けて収容部4にライ
ナーを入れ、ナプキン本体をパンツ11にセットすると
共に、両側に形成した羽根部5a,5bを下側に折り曲
げて互いに止着する。
Description
用した生理用ナプキンに関するものである。
使い心地が良いように薄くて吸収力に優れているが、こ
れらの多くは製造過程や製品自体に石油系化学合成物質
を使用している。例えば、表面にはポリエステルやポリ
プロピレン等の不織布、吸収材には綿状パルプや高分子
吸収体が使われている。
キシン発生源となるばかりか、敏感な腟周辺の皮膚呼吸
を妨げ、カブレ、カユミの原因となり、さらに粘膜で覆
われている女性器に長期間にわたって触れさせることに
関して人体への影響が懸念される。薬理成分は皮膚に塗
ったり、湿布したりすることで吸収されるように、生理
用ナプキンの有害物質を長年にわたって吸収し続け、生
命創造の根源である子宮がダイオキシンやその他の化学
物質で汚染される心配がある。
利な使い捨てタイプであり、一度の使用をもって使い捨
てられている。一人の女性は10代から50代まで生理
があって、この間に約1万個以上の生理用ナプキンが使
い捨てられることになり、地球上の資源の枯渇が叫ばれ
ている中、生理用ナプキンを製造する為に世界の森林が
次々となぎ倒されていく。
生理用ナプキンも存在しており、これにはオーガニック
コットンが使用されている。しかし、日本では原料の綿
花を自給出来ずに綿花の供給を外国からの輸入に依存し
ている現状がある。さらには、オーガニックコットンの
使用をうたっている製品の中には、製造から日本に輸入
され販売されるまでの間には製品に何らかの化学的な処
理が施されている疑いもあり、安全な生理用ナプキンと
は言い切れない。何故なら、国内での使用の実情を調査
すると、オーガニックコットンを用いた生理用ナプキン
の使用時に女性器のカブレやカユミを訴えている人が存
在している。
用ナプキンには上記のごとき問題がある。本発明が解決
しようとする課題はこの問題点であり、経血を効率よく
吸収することが出来、又自在に変形して人体の動きにピ
ッタリとフィットし、さらに洗濯して何度も再使用する
ことが出来、化学合成物質を含まずして生分解が可能で
地球上の生命系に無害な生理用ナプキンを提供する。
ンはその素材を和紙とした点に特徴がある。和紙の原料
は植物の靭皮繊維であり、この靭皮繊維と人の皮膚には
共通点がある。植物の茎の周囲を取り巻く外皮の約1/
3以上を失うと植物は死んでしまうと言われるが、人の
皮膚も約1/3以上を火傷などで失うと死んでしまう。
すなわち、植物の外皮も人の皮膚も失う限界が1/3で
ある点が共通し、それ以下であれば死なずに回復するこ
とが出来る。
ぞれの生命力に大事な部分であることが解り、又植物の
外皮にある靭皮繊維を人が皮膚のように纏うことが如何
に整合性のある選択であることかが理解できる。本発明
に係る生理用ナプキンは昔から馴染み深く人体にとって
無害で天然の和紙を素材として製作した和紙製糸を使用
した編織生地、あるいは和紙製糸を使用して編成した丸
編生地を用いている。生理用ナプキンにも色々あるが、
本発明では生理用ナプキンの形状・構造は特に限定しな
いこととし、少なくとも肌に接する上生地は和紙製糸を
用いた編織生地が使用される。
成12年3月21日付けで特許出願を行っているように
(特願2000−77950号)、和紙を細長く裁断して
適当な撚りを加えることで製造される。この和紙製糸を
湯通し処理したりギアー状ロールを通すことで柔らかく
し、又摩擦抵抗を小さくする為にワキシング処理を施す
ことも出来る。この和紙製糸は吸水能力が綿糸に比較し
て約3倍ほど勝り、さらに和紙製糸を編織物とすること
でその表面観は3次元的立体様相を成すことが出来る。
血の通過道となり、経血はスムーズに誘導されて和紙製
糸に吸収され、編織生地に生じる隙間にも経血が吸着す
る。又編織生地の編織の形態によっては、該編織生地に
生じる隙間に吸着される経血により強い表面張力を働か
せ、安定してより効率良く経血を吸着させることが可能
である。
紙製糸を使用して編成した丸編生地を加工した本発明の
生理用ナプキンは自在に変形して人体にフィットし、身
体の動きに対しても柔軟に追従することが出来る。さら
に洗濯して何度となく再使用することが可能であり、生
分解が可能で地球上の生命系に無害であって、化学合成
物質を含まない。以下、本発明に係る実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
イナーを示している実施例である。このライナーの外形
形状は従来の生理用ナプキンと大差はなく、又同図に示
す形状に限定するものではないが長円形を成している。
そしてライナーは図2に示しているように上生地1と下
生地2、及び吸収材3を有し、吸収材3は図1に点線で
示しているように上下生地1,2より一回り小さくなっ
ている。そして吸収材3は上生地1と下生地2との間に
挟まれて上下生地1,2はその外周部が止着されてい
る。止着手段は任意であるが、一般には縫い合わせされ
る。
を使用して編織した生地であり、これを長円形に裁断し
て用いられる。又上記吸収材3も和紙製糸を用いて編織
した生地が使用され、上下生地1,2に挟まれる吸収材
3の枚数は経血の量に応じて選択することが出来る。す
なわち、吸収材3の枚数を異にしたライナーを準備して
おけばよく、生理時の経血量に応じて適当なものを使用
することが出来る。
ナプキン本体を示している実施例であり、このナプキン
本体に前記図1に示しているライナーを収容して使用す
る。同図の点線は収容したライナーを示している。ナプ
キン本体は長円形の収容部4とその両側に羽根部5a,
5bを設けており、図4に示しているように上生地8と
下生地9から成り、上下生地8,9は周囲が縫い合わさ
れている。そして下生地9の中央には縦方向にスリット
6が形成され、このスリット6は開くことが出来る。
ていて、上下生地8,9間にはライナー10が収容され
るが、このライナー10はスリット6から出し入れ可能
となっている。又羽根部5a,5bの先端には粘着テー
プ(マジックテープ(登録商標))7a,7bが設けら
れ、両羽根部5a,5bは互いに連結することが出来
る。
ツの下側繋ぎ部を両羽根部5a,5bによって抱きかか
え、外れないように粘着テープ7a,7bにて止着す
る。粘着テープ7aは羽根部5aの表側に、一方の粘着
テープ7bは羽根部5bの裏側に設けられている。勿
論、羽根部5a,5bの連結手段は粘着テープに限定す
ることはなく、ホック、ボタンなどを使用することもあ
る。同図の(a)は肌に接する上側、(b)は下側を示し、
パンツ11に生理用ナプキンを当て、両羽根部5a,5
bを下側に折り曲げて外れないように粘着テープ7a,
7bにて止着する。
部4に設けているスリット6からライナー10を入れる
ことが出来る為に、生理時の経血量に応じて該ライナー
10,10…の枚数を調整する。さらなる吸収力を得る
為には、編織の目が絡み合った和紙製糸を使用して編成
した丸編生地が適している。これら実施例では、上生
地、下生地、及びライナーが共に和紙製糸から成る編織
生地を使用しているが、少なくとも肌に当る上生地は和
紙製糸を用いた編織生地で構成することが必要である
が、他の下生地及び吸収材3に関しては他の素材を使用
することもあり得る。
10を収容する場合に限らず、ナプキン本体の上生地中
央にライナー10を重ね合せて止着することもある。こ
の場合には収容部4にスリット6を設ける必要はなく、
上生地8に粘着テープ等にて位置ズレしないように止着
する。又収容部を必要としないことから下生地9がなく
てもよい。そしてライナー10をナプキン本体の中央に
重ね合せて使用することで、経血を吸着したライナー1
0を簡単に取外して洗うことが出来る。
薬理成分を含浸させることが出来る。これは素材となる
和紙にヨモギの薬理成分を漉き込み、この和紙を用いて
和紙製糸を作ると共に、この糸を編織した生地を使用す
る。すなわちヨモギを細かく粉砕してこれを原料液に混
入し、粉砕したヨモギを混入している原料液を漉くこと
で、ヨモギの薬理成分を含浸した和紙が出来上がる。
を細かく粉砕した溶液に浸すことでヨモギの薬理成分を
含浸させることが出来る。或は和紙製糸を用いて編織し
た生地をヨモギを細かく粉砕して糊を混ぜた溶液に浸す
ことでヨモギの薬理成分を付着させることが出来る。
又、別の方法として、糊を塗ったり吹き付けたりした和
紙製糸を用いて編織した生地を、ヨモギを細かく粉砕し
た溶液に浸すことでヨモギの薬理成分を付着させてもよ
い。使用する糊の種類は特に限定しないが、人体に無害
なデンプンが適している。
した編織生地を使用して生理用ナプキンの上生地及び下
生地、さらには吸収材を製作する。このようにヨモギの
薬理成分を含浸又は付着することで、女性器の衛生状況
の維持、又は自然治療の回復を図ることが出来、さらに
はヨモギに限らず、キハダ、ドクダミ、ユキノシタ、ビ
ワ等の薬草を使用することもある。
プキンは和紙製糸で編織した生地を使用したものであ
り、次のような効果を得ることが出来る。
の化学合成物質を含んでいない為に、該和紙製糸から成
る編織生地を使用した本発明の生理用ナプキンは人体に
無害である。そして土中に廃棄処分しても自然界で分解
され、自然界の生命系にも無害である。又和紙製糸を用
いた編織生地から成る生理用ナプキンは強度があり、弾
力性があり、又柔軟性があり、さらには通気性に優れて
いる。
く吸収することが出来、経血を吸収した状態でも人体の
動きに応じて柔軟にフィットすることが出来る。さら
に、本発明の生理用ナプキン、特にスリットを形成して
ライナーを交換するようにしたり、ナプキン本体中央部
にライナーを重ね合せて着脱自在とすることで再利用す
ることが出来、資源の無駄使いを防止する上で大きな効
果がある。
Claims (7)
- 【請求項1】 生理用ナプキンにおいて、少なくとも肌
に接する側の上生地が和紙製糸を使用して編織した生地
から成ることを特徴とする生理用ナプキン。 - 【請求項2】 ナプキン本体とライナーで構成する生理
用ナプキンにおいて、ナプキン本体は肌に接する側の上
生地と反対側の下生地の周囲を縫い付けすると共に、上
記下生地の中央部にはスリットを設け、該スリットから
上下生地間に吸収材を内部に収容したライナーを出し入
れ可能としたもので、少なくともナプキン本体の上記上
生地は和紙製糸を用いて編織した生地を使用したことを
特徴とする生理用ナプキン。 - 【請求項3】 肌に接する側の上記上生地にはライナー
を重ねて止着可能とし、該ライナーの少なくとも上生地
は和紙製糸を用いて編織した生地を使用した請求項2記
載の生理用ナプキン。 - 【請求項4】 ナプキン本体とライナーで構成する生理
用ナプキンにおいて、ナプキン本体の中央には内部に吸
収材を収容しているライナーを重ねて止着可能とし、該
ライナーの少なくとも上生地は和紙製糸を用いて編織し
た生地を使用したことを特徴とする生理用ナプキン。 - 【請求項5】 上記ナプキン本体の両側には羽根部を形
成すると共に、両羽根部先端には互いに連結する為の止
着部を備えた請求項2、請求項3、又は請求項4記載の
生理用ナプキン。 - 【請求項6】 ライナーを構成する上下生地の間に収容
して経血を吸収する為の吸収材として、和紙製糸から成
る編織生地を用いた請求項2、請求項3、請求項4、又
は請求項5記載の生理用ナプキン。 - 【請求項7】 ヨモギ等の薬草成分を含浸又は付着した
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
又は請求項6記載の生理用ナプキン。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010220641A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Kao Corp | β−グルクロニダーゼ阻害剤 |
JP2011000373A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Aitosu First:Kk | 和紙製ナプキン |
JP2013255834A (ja) * | 2013-08-29 | 2013-12-26 | Kao Corp | β−グルクロニダーゼ阻害剤 |
JP6067163B1 (ja) * | 2016-04-21 | 2017-01-25 | 崇子 羽入 | 吸収防汚製品 |
-
2000
- 2000-07-28 JP JP2000228070A patent/JP3809050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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