JP2002035010A - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

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JP2002035010A
JP2002035010A JP2000221941A JP2000221941A JP2002035010A JP 2002035010 A JP2002035010 A JP 2002035010A JP 2000221941 A JP2000221941 A JP 2000221941A JP 2000221941 A JP2000221941 A JP 2000221941A JP 2002035010 A JP2002035010 A JP 2002035010A
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cutting tool
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dental handpiece
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JP2000221941A
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Kanji Matsutani
貫司 松谷
Nozomi Satake
望 佐竹
Toshiyuki Takase
敏之 高瀬
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Mani Inc
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
    • A61C1/082Positioning or guiding, e.g. of drills

Abstract

(57)【要約】 【課題】 根管壁を安定して切削でき、根尖孔を突き破
るおそれの無い歯科用ハンドピースを提供する。 【解決手段】 治療対象となる歯牙100を切削する工
具12を保持する保持手段11と、治療対象歯牙100
に対し上記切削工具12を所望の位置に設定するための
支持具13と、を有する。支持具13は、長さが可変
で、根管を切削するのに合わせて長さを変更できるの
で、常に、安定した切削ができる。また、ストッパ13
bを設けて、これ以上短くならないようにするので、根
尖孔を突き破るおそれも無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、歯科医が歯の根管
を切削形成する際に使用する歯科用ハンドピースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、歯の根管を形成するには、リーマ
やファイル(以下「切削工具」という)が使用される。
切削工具には、手で直接把持して使用するものと、歯科
用ハンドピースへ接続して使用するものとがある。これ
らはいずれも、螺旋状の刃を根管に挿入し、押し引き又
は回転切削により根管の形状に合わせてサイズを変えな
がらテーパー状に根管を形成して行く。切削方法には、
切削工具の柄の部分を持って手で行う方法と、歯科用ハ
ンドピースに接続してモータ等の回転駆動力で行う方法
とがある。
【0003】リーマは螺旋のピッチが大きく、緩い螺旋
となっているので、回転切削に主に使用され、ファイル
は、リーマよりもピッチが小さいので、ヤスリのように
押し引き切削に主に使用されている。また、ファイルは
押し引きと同時に若干の回転をさせることもよくあり、
引く動作で切削すると同時に切削屑を刃部の螺旋状の溝
によって根管外にかき出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこれらの切削工
具を接続する歯科用ハンドピースには、回転、進退及び
回転と進退とを組み合わせた動きをするものがある。こ
こで、進退とは、切削工具をその長さ方向に往復移動し
て行う押し引き切削の動きを言うが、従来の歯科用ハン
ドピースにおいては、切削工具の刃部が根管の湾曲部な
どに引っかかると、切削工具が引っかかった場所以上に
進まずに止まっているので、相対的に歯科用ハンドピー
スのヘッドのみが上下動することになり、全く削れてい
ない状態になるという問題があった。
【0005】また、そこで無理に上から力を加え押さえ
つけようとすると、根管壁に食い込んで固定され、動か
なくなってしまい、余計ハンドピースのみが上下動する
ことになるという悪循環に陥ることになる。もし、切削
工具の刃部が根管に食い込むと、刃部の損傷や折曲につ
ながるおそれも生じる。さらに、ハンドピースのみが上
下動すると、持っている手も振れてしまい、切削時の姿
勢を保つことが困難になって、目的の形成位置がずれる
などの弊害も生じる。
【0006】また、切削が進み切削工具が根尖付近に達
した場合、その到達点での切削も感覚に頼っていること
が殆どなので、力の入れ具合によっては、根尖孔を突き
抜けてしまう可能性もある。根尖孔を突き抜けてしまう
と、骨髄炎や歯根膜炎を起こすおそれがあるので、この
現象は絶対に避けなければならない。
【0007】正回転又は逆回転のいずれか一方向にのみ
回転するもの、又は、正回転と逆回転を交互に行ういわ
ゆるツイスト回転する回転用ハンドピースにおいては、
切削工具の螺旋状刃部がモータなどの駆動源によって回
転して進んでいくので、その駆動源の勢いで切削工具の
刃部が根管壁に食い込んで根尖方向へとどんどん引き込
まれてしまい、その結果、根尖孔を突き抜けてしまうお
それや、根管壁に刃部が必要以上に食い込んでロックし
て、切削工具が破折するおそれがある。あるいは、駆動
源の勢いによって進んでしまうため、綺麗な根管が形成
できずに、壁面に傷が螺旋状に付くタッピング現象が起
こり、粗い壁面になってしまう。
【0008】そのため、回転切削においては、根尖を突
き抜けたり、ロックしたりしないように、食い込んで引
き込まれようとする瞬間に引き上げる動作を繰り返さな
ければならないので、歯科医師に必要以上の精神的な負
担を強いることになる。回転と進退とを組み合わせたハ
ンドピースにおいては、前述した二つの問題点が重複す
ることになる。
【0009】本発明は、このような問題の解消を図った
もので、根管壁を安定して切削でき、根尖孔を突き破る
おそれの無い歯科用ハンドピースを提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の歯科用ハンドピースは、治療対象となる歯
牙を切削する工具を保持する保持手段と、治療対象歯牙
に対し上記切削工具を所望の位置に設定するための支持
具とを有することを特徴としている。
【0011】上記支持具の長さがステップ状に変更可能
な構成としたり、上記保持手段を歯科用ハンドピースの
ヘッド部とし、上記支持具を長さの異なる複数の支持具
として上記ヘッド部に着脱自在な構成としたり、上記支
持具を歯科用ハンドピースのヘッド部に立設してその突
出長さを変更自在な構成としたり、上記支持具を歯科用
ハンドピースと別個に形成して、歯科用ハンドピースに
着脱自在な構成にしたり、上記支持具に、ストッパを設
けた構成とすることができる。
【0012】
【作用】回転型のハンドピースの場合、ハンドピースに
接続した切削工具で根管を削る際に、ハンドピースに支
持具を設けて、この支持具を治療対象歯牙やその周辺の
適当な箇所に押し当てることで、切削工具に掛かる荷重
を分散して支持具に負担させることができるとともに、
切削時のハンドピースの姿勢を保って、安定した切削が
できる。
【0013】また、進退型のハンドピースの場合は、切
削工具に加えられる力が支持具に伝えられ、切削工具の
食い込みや引っかかりを心配することなく、安定した切
削が持続できる。そして、それに伴うヘッド部の上下の
動きを抑え、さらに、手ブレも防ぐことが可能となる。
【0014】回転型でも進退型でも、切削工具の食い込
みや折損を防止できることから、切削工具の消耗を減ら
して寿命を延ばし、切削工具の交換回数を減らし、治療
時間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を、図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の歯科用ハンド
ピースの要部を示す斜視図である。この図に示す歯科用
ハンドピース10は、切削工具を保持する保持手段とし
てのヘッド11に切削工具12を取り付け、その近傍
に、支持具13を設けている。この支持具13を設けた
ことが本発明の特徴である。支持具13は、金属などの
圧縮力を受けてもその長さが殆ど変化しない材質からな
るが、先端部は、滑り防止や接触力の緩和などからゴム
などを装着しておくとよい。
【0016】図2は、ヘッド11の断面図である。ヘッ
ドのフレーム14は、歯科用ハンドピース10の中空の
本体部フレーム10aの先端にこれと直交するように形
成された中空の短い円筒形状をしている。本体部フレー
ム10aの中空部とヘッドのフレーム14の中空部とは
連通した状態である。
【0017】ヘッドのフレーム14は内部に切削工具1
2を保持する工具チャッカー15を回動自在に保持して
いる。また、ヘッドのフレーム14の後端(図2(a)
の上方端)には裏蓋16があって工具チャッカー15の
後退を押さえ、この裏蓋16をヘッドのフレーム14に
ねじ止めされるリング17により固定している。
【0018】ヘッドのフレーム14の前端には、細径部
14aがあって、ここに表蓋18がはめ込まれている。
細径部14aと表蓋18とには凹凸部があってこれらが
係合し、はめ込んだ後、表蓋18を中心軸方向に引っ張
っても抜けないが、中心軸周りに回動可能な状態であ
る。表蓋18の外側面は、図2(a)の上方に向かって
細くなるようなテーパが付けてある。一方、ヘッドのフ
レーム14の外側の太径部には、雄ねじ14bが刻設さ
れ、ここに締付リング20が螺合している。表蓋18の
内側の凹凸部をヘッドのフレーム14の先端の細径部の
凹凸部に嵌合係止させた後、締付リング20を回転して
図2(a)の下方に下げると、締付リング20の内側面
で表蓋18を外側から締め付けて固定することになる。
【0019】表蓋18の中心の孔には切削工具12が挿
通され、中心から外れた位置にある孔には、支持具13
が挿通される。支持具13を挿通した状態で締付リング
20を緩めると、上述したように、表蓋18は切削工具
12を中心に回動可能な状態となる。一方、支持具13
は他の部品と干渉しない範囲内であれば、ヘッドのフレ
ーム14内の空間を図2(b)の2点鎖線に示す円弧a
の範囲内で移動自在である。したがって、使用する者が
支持具13を所望の位置にセットして、締付リング20
で締め付ければ、円弧a上の任意の位置に固定すること
ができる。
【0020】工具チャッカー15の外側には、ベベルギ
ヤ21が一体に固定されている。そして、このベベルギ
ヤ21は、本体部フレーム10a内に挿通されている駆
動シャフト22の先端に固定されたベベルギヤ23とか
み合っている。シャフト22は、図示しないモータ等に
より回転駆動されるようになっている。モータ等がシャ
フト22を回転すると、その回転がベベルギヤ23から
ベベルギヤ21に伝達され、切削工具12が回転するの
である。
【0021】本体部フレーム10aには、シャフト22
と平行にもう一本のシャフト25が設けられている。こ
のシャフト25は、また別の図示しないモータにより駆
動される。シャフト25の中間には手動操作用の操作環
25aが一体的に設けられ、この操作環25aは、本体
部フレーム10aに穿設された開口から本体部フレーム
10aの外部に、その一部を露出し、外部から手指など
で回転操作できるようになっている。操作環25aに
は、さらに、その周囲に目盛り25bが刻まれていて、
本体部側の基準位置を示す目盛り10bによって、操作
環25aがどの程度回転したかを知ることができる。
【0022】シャフト25の先端には、平歯車26が固
定され、この歯車26はシャフト22に回動自在に取り
付けられた歯車27と噛み合い、歯車27は次の歯車2
8と噛み合っている。そして、この歯車28には、ベベ
ルギヤ29が一体的に形成されている。
【0023】工具チャッカー15には、上記のベベルギ
ヤ29と噛み合うベベルギヤ30が回動自在に取り付け
られており、このベベルギヤ30の下部の円筒部分に
は、雄ねじ30aが刻設されている。一方支持具13
は、ヘッドのフレーム14内に少なくとも支持具13が
ぐらつかない程度の長さを収容しており、その雄ねじ3
0aと対向する面には、ねじ山13aがラックのように
形成されていて、雄ねじ30aと螺合している。これに
より支持具13が伸縮可能となる。
【0024】ねじ山13aは、表蓋18から外部に突出
した支持具13の先端近くまで形成され、突出した支持
具の中間位置には、ストッパ13bが取り付けられてい
る。ストッパ13bは円板状で、中心の孔には凹凸があ
って、この凹凸と、支持具13の外周面上であってねじ
山13aが設けられた面と交差する2面に設けられた図
示しないねじ山13aとが係合した状態でストッパ13
bを回転させるとストッパ13bの位置が上下する。
【0025】次に、図3から図10を用いて本発明の歯
科用ハンドピースの使用方法をクラウンダウン法で説明
する。クラウンダウン法とは、根管口から根尖に向かっ
て太いファイルから徐々に細いファイルに交換していき
ながら根管形成をする方法である。
【0026】まず、図3に示すように、本発明の歯科用
ハンドピース10に、切削工具12として細いファイル
12aを取り付け、支持具13を長く伸ばし、ストッパ
13bを支持具13の先端付近に移動しておく。ここで
使用する細いファイル12aは、根尖までの深さを測定
するためのもので、根管を切削するためのものではな
い。ただし、細いファイル12aの長さは、実際に切削
する切削工具12bの長さと正確に一致している。
【0027】次に、図4に示すように、細いファイル1
2aを治療の対象となる歯牙100の切削予定となる根
管101に進入させ、支持具13の先端を歯牙100の
適当な位置に押し当て、細いファイル12aが根管内を
進行するように、支持具13の長さを短くしていき、細
いファイル12aの先端が根尖101aに達するように
する。
【0028】この作業において、支持具13の長さは、
シャフト25をモータ等で回転してその回転を歯車26
→歯車27→歯車28→ベベルギヤ29→ベベルギヤ3
0→雄ねじ30a→ねじ山13aと伝達して変える。或
いは、手で操作環25aを回転してシャフト25を回
し、上記と同じ経路で支持具13の長さを変える。こう
して細いファイル12aの先端が図4に示すように、根
尖101aに達したら、シャフト25を停止して支持具
13の長さをその場所に保持する。なお、上記の作業の
代わりに、予めX線や根管長測定器などで根尖までの距
離を測っておいて、支持具13の長さを決定してもよ
い。
【0029】次に、図5に示すように、ストッパ13b
を表蓋18に達するまで基端側に移動させる。これによ
って、支持具13の最も短くなる位置が確定される。こ
の後、支持具13は、突出する方には変位できるが、ヘ
ッド11内に引っ込む方向には変位できないことにな
る。
【0030】次に、図6に示すように切削工具12を実
際に根管形成を行う切削工具12bに変更する。次に、
シャフト25を回転させ支持具13を伸ばして支持具1
3の先端を歯牙100に当接させ、切削工具12bの先
端を根管101内に挿入し、根管101の入口から切削
を開始する。支持具13の先端を歯牙100に当接させ
ることによって、歯科用ハンドピース10の姿勢が安定
し、切削作業が容易に行える。
【0031】シャフト22を回転するモータに流れる電
流は、切削中は大きく、切削せずに単に空転している場
合は小さくなる。そこで、この電流をモニタしながら、
電流値が所定のしきい値を下回ったら切削が終了したと
判断し、シャフト25のモータを回転させ、支持具13
の長さを縮める。このとき、支持具13の長さが予め決
められた長さだけ短くなるように、シャフト25の回転
量を定め、シャフト25を駆動するモータの駆動時間な
どを設定しておく。こうすることによって、支持具13
を1ステップづつ(たとえば0.1mmづつ)短くして
いくことができる。
【0032】1本の切削工具12bで切削したい長さ
(例えば1mm)分進んだことを操作環25aの目盛り
25bで確認し、切削工具12bを1サイズ細いものに
交換する。このとき、それまで切削した距離は、支持具
13の縮んだ距離に等しいので、切削工具12bを交換
したとき前の切削工具12bの切削終了位置から引き続
き切削を行うことができる。
【0033】図7は図6から1段階進んだ状態である。
この段階での切削が終了すると、また1サイズ切削工具
が細くなって図8のようになり、次の切削を行う。以
降、図8→図9→図10となって、ストッパ13bがヘ
ッド11に当接してそれ以上短くなることを阻止する。
従って切削工具12bは、根尖101aまでを過不足無
く切削することができる。そして、上記の切削作業中、
常に支持具が歯牙に当接しているので、歯科用ハンドピ
ースの姿勢が安定し、滑らかな根管形成ができる。
【0034】また、回転切削においては切削工具12b
が根尖方向に引き込まれる勢いを、支持具13によって
抑えることができ、根管壁に刃部が食い込んで破折する
ことや、根管壁面が粗くなることを防止することができ
る。さらに、ストッパ13bで切削工具12bが最も奥
に達する位置を決めることができるので、切削工具12
bが根尖孔101bを突き抜けることも防止することが
できる。
【0035】また、支持具13の長さを1ステップづつ
変化させて切削していくので、切削工具を根管壁に必要
以上に食い込ませないと同時に、切削を奥へ奥へとスム
ーズに行うことができる。
【0036】上記の実施例は、根管を入口側から根尖方
向へと徐々に切削していったが、逆に、最初に切削工具
を根尖まで挿入し、上記の図10から図6を逆の順序で
行えば1ステップづつ入口側に戻しながら切削するステ
ップバック法に適用できる。
【0037】上記の実施例では、切削工具12が回転す
る回転用ハンドピースであるが、切削工具を進退させる
形式のハンドピースに対しても使用することも可能であ
る。進退型の場合、切削工具に加えられる力が支持具に
伝えられるので、切削工具の食い込みや引っかかりを心
配することなく安定した切削が可能となる。また、食い
込みなどに伴うヘッドの上下の動きを抑え、手のブレも
防ぐことが可能となる。
【0038】また、上記の実施例では、シャフト25は
モータで回転させたが、操作環25aを手指で回すこと
によって、支持具13の長さを変更させることとしても
よい。その場合、操作環25aの目盛り25bと、本体
部側の基準位置を示す目盛り10bとから操作環25a
の回転量を把握できるので、これによって、1ステップ
ずつ支持具13の長さを縮めていくことが可能である。
【0039】また、上記実施例では、支持具13にねじ
山13aを形成してヘッド11からの突出長さを変更自
在にしたが、ヘッド11に支持具を固定する差し込み孔
を形成し、ねじ山の無い支持具を、この差し込み孔に差
し込んで使用することもできる。その場合、支持具の長
さは一定であり変化できないので、種々の長さの支持具
を用意して、1ステップ毎に支持具を差し替えて使用す
る。このような構成とすれば、歯科用ハンドピースの構
造を簡単にすることができ、安価に製造できるようにな
る。さらに、支持具を複数本同時に使用する構成とすれ
ば、より安定した切削ができる。また、支持具の先端を
柔らかな材質とし、歯牙などに押し当てたとき、支持具
の先端が広がって、広い面積で支えられるようにしても
よい。さらに、支持具は棒状ではなく、筒状にして切削
工具を囲むように構成することも可能である。
【0040】また、上記実施例では、ストッパ13bが
表蓋18に当接することで、切削工具12bがその位置
より先にすすむことを阻止する構成としたが、ストッパ
13bが表蓋18に当接したことを図示しないマイクロ
スイッチにより検出し、切削工具12bの動き(回転や
進退など)を停止させ、同時に支持具13が自動的に伸
びるようにしてもよい。そのようにすれば、切削工具1
2bを容易に取り出すことができる。
【0041】図11(a)は、支持具の他の実施例であ
る。上記の実施例では、支持具13を治療対象となる歯
牙100に当接させている。しかし、これに限定するも
のではなく、他の歯牙に当接させたり、口腔内の他の部
位や、顔や体の一部を用いることとしてもよい。この実
施例は、支持具50を歯科用ハンドピース10の本体部
フレーム10aに着脱自在に設けた構成である。支持具
50に歯科用ハンドピース10を取り付けて蝶ねじ51
で締め付け固定して使用する。
【0042】図11(b)は、支持具50の分解断面図
である。支持具50は、頂部にあるU字型の保持部52
と、その下部に一体的に形成された四角の筒型のケース
53と、これらと別体に形成されたU字型で可撓性の当
接部54とからなる。当接部54の対向する面の外側に
は鋸歯状の凹凸54aがあり、筒型のケース53の内側
には、鋸歯状の凹凸54aと係合する2つの係合部53
aを両端に有する弓形のバー53cがあり、ケース53
の内壁に設けられた支点53bで支持されている。そし
て、図示しないボタンなどによってバー53cを支点5
3b中心に回動させることで、2つの係合部53aを交
互に往復運動させて1ステップづつ当接部54を縮ませ
ることができる。また、当接部54の側面には、複数の
穴54bを穿設しておき、任意の穴54bにストッパと
してのピン55を挿入可能にしている。
【0043】保持部52のU字型空間に歯科用ハンドピ
ース10の本体部フレーム10aを挿入して蝶ねじ51
を締め付け固定する。切削工具12として、根尖までの
深さを測定するための細い工具を取り付ける。当接部5
4は、口腔内或いは口腔外の適当な箇所に当接させる
が、位置を安定させるために、なるべく、歯や骨等の硬
い部分に当接させることが望ましい。
【0044】以下、図3から図10で説明したのと同様
に進めることができる。ただし、根尖までの深さが決ま
ったら、ピン55を差し込んでそれ以上当接部54がケ
ース53内に入らないようにする。また、支持具50を
1ステップづつ短くするには、図示しないボタンを押し
て鋸歯状の係合部53aと凹凸54aのかみ合わせ位置
を1ピッチ単位で変更することによって行う。
【0045】この実施例の場合は、支持具50を作成す
れば、従来の歯科用ハンドピースをそのまま使用するこ
とができることになる。また、鋸歯状の係合部53aと
凹凸54aの代わりに、ねじの螺合を用いることもで
き、ピン55の代わりに押しねじを用いることもでき
る、など、多様な構成が可能である。支持具50は、切
削工具12が見えるように透明な素材、例えばプラスチ
ックなどで構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の歯科用ハ
ンドピースは、治療対象となる歯牙を切削する工具を保
持する保持手段と、治療対象歯牙に対し上記切削工具を
所望の位置に設定するための支持具とを有する構成とし
たので、切削工具による根管の形成が安定して行え、根
尖孔を切削工具が貫通するという事態を容易に避けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯科用ハンドピースの実施例を示す要
部の斜視図である。
【図2】図1における歯科用ハンドピースのヘッド部の
図で、(a)は断面図、(b)は下面図である。
【図3】本発明の歯科用ハンドピースに切削工具と支持
具とを装着した状態を示す側面図である。
【図4】治療対象となる歯牙の根管の深さを図る状態を
示す図である。
【図5】支持具のストッパの位置を合わせている状態を
示す図である。
【図6】治療対象となる歯牙の根管の切削を開始する状
態を示す図である。
【図7】歯牙の根管の切削中の状態を示す図である。
【図8】歯牙の根管の切削中の状態を示す図である。
【図9】歯牙の根管の切削中の状態を示す図である。
【図10】歯牙の根管の切削が完了した状態を示す図で
ある。
【図11】(a)は本発明の支持具の他の実施例を示す
斜視図、(b)は(a)の支持具の分解断面図である。
【符号の説明】
10 歯科用ハンドピース 11 保持手段 12 切削工具 13,50 支持具 100 治療対象となる歯牙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 敏之 栃木県塩谷郡高根沢町大字中阿久津743 マニー株式会社内 Fターム(参考) 4C052 AA01 AA06 AA16 CC02 CC10 CC22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療対象となる歯牙を切削する工具を保
    持する保持手段と、治療対象歯牙に対し上記切削工具を
    所望の位置に設定するための支持具とを有することを特
    徴とする歯科用ハンドピース。
JP2000221941A 2000-07-24 2000-07-24 歯科用ハンドピース Pending JP2002035010A (ja)

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