JP2002034623A - 歩行用ステッキ - Google Patents
歩行用ステッキInfo
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- JP2002034623A JP2002034623A JP2000222750A JP2000222750A JP2002034623A JP 2002034623 A JP2002034623 A JP 2002034623A JP 2000222750 A JP2000222750 A JP 2000222750A JP 2000222750 A JP2000222750 A JP 2000222750A JP 2002034623 A JP2002034623 A JP 2002034623A
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- Japan
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- slip
- walking stick
- cane
- main body
- pipe
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- Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 季節や天候等、歩行の各種状況に応じて、安
全性の高い石突部の使用を可能とする。 【解決手段】 石突部に、弾性材と、弾性材の外周面を
抱持して、杖本体の下端部において上下移動可能に配し
た防滑部材とを備え、防滑部材は、略パイプ状であっ
て、最下面に防滑手段を備え、その最下面が、弾性材の
下端面よりも上方の位置および下方の位置まで移動可能
であり、予め定めた上下各位置において、その位置決め
状態を保つ停留手段の拘束を受ける。
全性の高い石突部の使用を可能とする。 【解決手段】 石突部に、弾性材と、弾性材の外周面を
抱持して、杖本体の下端部において上下移動可能に配し
た防滑部材とを備え、防滑部材は、略パイプ状であっ
て、最下面に防滑手段を備え、その最下面が、弾性材の
下端面よりも上方の位置および下方の位置まで移動可能
であり、予め定めた上下各位置において、その位置決め
状態を保つ停留手段の拘束を受ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行用のステッキ
の構造に係り、とくに夏期/冬期における石突きの使い
分けを図る構造に関する。
の構造に係り、とくに夏期/冬期における石突きの使い
分けを図る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行用ステッキは、歩行時の体重移動や
バランス調整が何らかの事由によって困難となったとき
に用いられる補助具である。
バランス調整が何らかの事由によって困難となったとき
に用いられる補助具である。
【0003】従来から、歩行用ステッキについての提案
は少なくなく、例えば身長の違いによる長さ調整を可能
とするもの(特開2000−093471号)、杖本体
にスプリング機構を設けて衝撃を緩和するもの(特開2
000−175716号)、石突部の防滑性能を高める
もの(特開2000−116738号、特開2000−
050926号、特開平09−238722号等)が知
られている。
は少なくなく、例えば身長の違いによる長さ調整を可能
とするもの(特開2000−093471号)、杖本体
にスプリング機構を設けて衝撃を緩和するもの(特開2
000−175716号)、石突部の防滑性能を高める
もの(特開2000−116738号、特開2000−
050926号、特開平09−238722号等)が知
られている。
【0004】これらの提案のうち、本発明に係る歩行用
ステッキと関係があるのは、防滑性能を高める石突部の
構造である。
ステッキと関係があるのは、防滑性能を高める石突部の
構造である。
【0005】特開2000−116738号公報では、
石突きにくびれ部を設けて当該部分の動きに自由を与え
る一方、接地面に通気孔と通気溝(凹凸)を設け、摩擦
係数を高める。
石突きにくびれ部を設けて当該部分の動きに自由を与え
る一方、接地面に通気孔と通気溝(凹凸)を設け、摩擦
係数を高める。
【0006】特開2000−050926号公報は、接
地部分の面積を増大させるために石突きを断面略台形状
とし、接地面に爪を設ける構造が示されている。
地部分の面積を増大させるために石突きを断面略台形状
とし、接地面に爪を設ける構造が示されている。
【0007】特開平09−238722号公報は、円錐
台状に成形した石突きを設け、この石突きに対して上下
に動きの自由を与えることにより、接地面に配した防滑
突起の衝撃を緩和する構造となっている。
台状に成形した石突きを設け、この石突きに対して上下
に動きの自由を与えることにより、接地面に配した防滑
突起の衝撃を緩和する構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の歩行
用ステッキは、防滑用の手段(爪、通気用凹凸)を石突
部の接地面に予め配しておき、それに基づいて懸念され
る衝撃を吸収緩和するという構造になっている。例え
ば、くびれ部を設けること、接地面積を大きくするため
に形状を円錐形にすること、円錐形の部材を上下可動で
きるようにすることなどである。
用ステッキは、防滑用の手段(爪、通気用凹凸)を石突
部の接地面に予め配しておき、それに基づいて懸念され
る衝撃を吸収緩和するという構造になっている。例え
ば、くびれ部を設けること、接地面積を大きくするため
に形状を円錐形にすること、円錐形の部材を上下可動で
きるようにすることなどである。
【0009】これらの構造は、非舗装道路における雨天
時の防滑性能という点では必ずしも悪くない。しかしな
がら、降雪地における冬期の氷結路面を歩行する等、厳
しい防滑条件が求められる地域では安全性に疑問が残
る。通気用の孔や凹凸では対応できないことは勿論であ
るが、接地面に爪を設けるとしても、特開2000−0
50926号のように接地面の一部分に爪を配するだけ
では、凍結路面の防滑という点では安全を確保できな
い。この発明は夏期/冬期共用であり、凍結路面を想定
しない。一部に爪があれば雨天時の滑り防止になるとす
るものである。
時の防滑性能という点では必ずしも悪くない。しかしな
がら、降雪地における冬期の氷結路面を歩行する等、厳
しい防滑条件が求められる地域では安全性に疑問が残
る。通気用の孔や凹凸では対応できないことは勿論であ
るが、接地面に爪を設けるとしても、特開2000−0
50926号のように接地面の一部分に爪を配するだけ
では、凍結路面の防滑という点では安全を確保できな
い。この発明は夏期/冬期共用であり、凍結路面を想定
しない。一部に爪があれば雨天時の滑り防止になるとす
るものである。
【0010】また石突部を円錐台形として、これを上下
に移動可能とする特開平09−238722号の発明
は、原理的には優れる。しかしながら、泥や氷雪が隙間
に詰まると上下動が出来なくなる可能性が高く、実用性
という点では疑問が残る。
に移動可能とする特開平09−238722号の発明
は、原理的には優れる。しかしながら、泥や氷雪が隙間
に詰まると上下動が出来なくなる可能性が高く、実用性
という点では疑問が残る。
【0011】そこで本発明の目的は、夏期/冬期におけ
る、歩行者用ステッキの使用具合の実状に鑑みて、温暖
晴天時、雨天時、路面凍結時など、歩行条件の各種状況
に応じて、最も安全の高い石突部を切り替え使用できる
ようにする点にある。
る、歩行者用ステッキの使用具合の実状に鑑みて、温暖
晴天時、雨天時、路面凍結時など、歩行条件の各種状況
に応じて、最も安全の高い石突部を切り替え使用できる
ようにする点にある。
【0012】また、かかる条件を満足させつつ、歩行用
ステッキの使用者として高齢者や身障者の割合が高いこ
とに鑑み、休憩時等におけるステッキの転倒を防止し、
不必要な運動強制の機会を最小限に抑える。
ステッキの使用者として高齢者や身障者の割合が高いこ
とに鑑み、休憩時等におけるステッキの転倒を防止し、
不必要な運動強制の機会を最小限に抑える。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る歩行用ステッキは、杖本体の上端に配
した把持部と、杖本体の下端に配した石突部とを備える
歩行用ステッキを技術的前提として、石突部は、杖本体
の下端部に設けた弾性材と、該弾性材および杖本体の外
周面を抱持して、杖本体の下端部において上下移動可能
に配した防滑部材とを備えてなり、防滑部材は、略パイ
プ状であって、最下面に防滑手段を備え、その最下面
が、弾性材の下端面よりも上方の位置および下方の位置
まで移動可能であり、予め定めた上下各位置において、
その位置決め状態を保つ停留手段の拘束を受ける構造と
する。
め、本発明に係る歩行用ステッキは、杖本体の上端に配
した把持部と、杖本体の下端に配した石突部とを備える
歩行用ステッキを技術的前提として、石突部は、杖本体
の下端部に設けた弾性材と、該弾性材および杖本体の外
周面を抱持して、杖本体の下端部において上下移動可能
に配した防滑部材とを備えてなり、防滑部材は、略パイ
プ状であって、最下面に防滑手段を備え、その最下面
が、弾性材の下端面よりも上方の位置および下方の位置
まで移動可能であり、予め定めた上下各位置において、
その位置決め状態を保つ停留手段の拘束を受ける構造と
する。
【0014】弾性材は、杖本体の下端部に設けた開口に
着脱自在に嵌装することが好ましく、把持部の外周面
に、リング状の防滑ベルトを掛け廻すことが好ましい。
杖本体は、外径の大きな外側パイプと外径の小さな内側
パイプとからなり、外側パイプと内側パイプを螺合によ
り接続し、杖本体を伸縮可能とする場合がある。
着脱自在に嵌装することが好ましく、把持部の外周面
に、リング状の防滑ベルトを掛け廻すことが好ましい。
杖本体は、外径の大きな外側パイプと外径の小さな内側
パイプとからなり、外側パイプと内側パイプを螺合によ
り接続し、杖本体を伸縮可能とする場合がある。
【0015】
【作用】本発明に係る歩行用ステッキは、石突部に、上
下スライド可能な防滑部材を配し、夏期は防滑部材を上
げて弾性材の石突きを使用し、冬期または雨天時は防滑
部材を下げて凍結路面等におけるスリップを防止する。
いわゆるコンパーチブルであり、冬期/夏期における石
突部の取り替えを要しない。
下スライド可能な防滑部材を配し、夏期は防滑部材を上
げて弾性材の石突きを使用し、冬期または雨天時は防滑
部材を下げて凍結路面等におけるスリップを防止する。
いわゆるコンパーチブルであり、冬期/夏期における石
突部の取り替えを要しない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る歩行用ステ
ッキの一実施形態を示す図である。この歩行用ステッキ
10は、上から順に把持部(グリップ)11、杖本体1
4、石突部20を備える。
ッキの一実施形態を示す図である。この歩行用ステッキ
10は、上から順に把持部(グリップ)11、杖本体1
4、石突部20を備える。
【0017】把持部11は、握りやすい適当な形状を呈
し、その一部に滑り止め用の防滑ベルト12を備える。
この防滑ベルト12は、天然/合成ゴム等の滑りにくい
素材を用い、例えば、予めリング状に成形して把持部1
1に掛け廻す。これにより、ステッキ(10)を壁に立
てかけたときでも防滑ベルト12が抵抗となり、その転
倒を確実に防止することが出来る。
し、その一部に滑り止め用の防滑ベルト12を備える。
この防滑ベルト12は、天然/合成ゴム等の滑りにくい
素材を用い、例えば、予めリング状に成形して把持部1
1に掛け廻す。これにより、ステッキ(10)を壁に立
てかけたときでも防滑ベルト12が抵抗となり、その転
倒を確実に防止することが出来る。
【0018】杖本体14は、例えば、外径の大きな外側
パイプ15と外径の小さな内側パイプ16とによって構
成する。軽量金属を用いたパイプ材を用いることによ
り、ステッキ全体の軽量化を図ることが出来るからであ
る。また外径寸法の異なる外側パイプ15と内側パイプ
16を用いることにより、両者がいわゆるテレスコープ
型構造となってスライド可能となり、長尺調整が可能と
なるからである。
パイプ15と外径の小さな内側パイプ16とによって構
成する。軽量金属を用いたパイプ材を用いることによ
り、ステッキ全体の軽量化を図ることが出来るからであ
る。また外径寸法の異なる外側パイプ15と内側パイプ
16を用いることにより、両者がいわゆるテレスコープ
型構造となってスライド可能となり、長尺調整が可能と
なるからである。
【0019】歩行用ステッキ10は、把持部11に体重
がかかるため、外側パイプ15と内側パイプ16とは例
えば螺合構造とし、下方に加わる荷重に抗して位置ズレ
を防止できる構造とすることが好ましい。杖本体14の
長さ調整は、螺合以外にも、ビスによる位置決め方式を
採用することも出来る。尚、螺合させるときは例えば図
6に示すように、外側パイプ15の下端近傍にナット5
5を配し、内側パイプ16の上端に足長の細いボルト部
材56を配して、ナット55とボルト部材56を螺合さ
せ、上下の位置調整可能とすることが望ましい。かかる
構造によれば内側パイプ16に螺条を設ける必要がな
く、見栄えを向上できるからである。
がかかるため、外側パイプ15と内側パイプ16とは例
えば螺合構造とし、下方に加わる荷重に抗して位置ズレ
を防止できる構造とすることが好ましい。杖本体14の
長さ調整は、螺合以外にも、ビスによる位置決め方式を
採用することも出来る。尚、螺合させるときは例えば図
6に示すように、外側パイプ15の下端近傍にナット5
5を配し、内側パイプ16の上端に足長の細いボルト部
材56を配して、ナット55とボルト部材56を螺合さ
せ、上下の位置調整可能とすることが望ましい。かかる
構造によれば内側パイプ16に螺条を設ける必要がな
く、見栄えを向上できるからである。
【0020】石突部20は、最下端に配した弾性材2
1、その周囲を抱持して上下にスライドする防滑部材3
0を備える。弾性材21は、硬質ゴム、軟質ゴムいずれ
でも良いが、衝撃吸収性を備える樹脂系素材を用いる。
装着方法は、接着等による単純な固定式でも良いし、或
いは図4、図5に示すような嵌装式でも良い。嵌装式と
する場合は、内側パイプ16の最下端部に開口を設け、
ここに弾性材21に上端部(頭部)を着脱可能に填め込
む。着脱可能とすることにより、経年劣化時の部品交換
が可能となる。
1、その周囲を抱持して上下にスライドする防滑部材3
0を備える。弾性材21は、硬質ゴム、軟質ゴムいずれ
でも良いが、衝撃吸収性を備える樹脂系素材を用いる。
装着方法は、接着等による単純な固定式でも良いし、或
いは図4、図5に示すような嵌装式でも良い。嵌装式と
する場合は、内側パイプ16の最下端部に開口を設け、
ここに弾性材21に上端部(頭部)を着脱可能に填め込
む。着脱可能とすることにより、経年劣化時の部品交換
が可能となる。
【0021】防滑部材30は、上下方向にスライド可能
であって、所定位置で位置決め可能な構造とする。全体
形状は好ましくは略筒状とし、最下端部には防滑用の手
段を配する。この実施形態では、防滑用の手段として、
例えば最下端部に防滑用凹凸を形成してあり、凸部を符
号31として示した。防滑用の手段としては、他に、例
えば下面に棘状部材(凹凸部材、鋸棘部材を含む)を有
するリング状の部材を溶接等により固定する方法があ
る。尚、符号50は、防滑部材30の位置決めのための
ビス(停留部材)である。
であって、所定位置で位置決め可能な構造とする。全体
形状は好ましくは略筒状とし、最下端部には防滑用の手
段を配する。この実施形態では、防滑用の手段として、
例えば最下端部に防滑用凹凸を形成してあり、凸部を符
号31として示した。防滑用の手段としては、他に、例
えば下面に棘状部材(凹凸部材、鋸棘部材を含む)を有
するリング状の部材を溶接等により固定する方法があ
る。尚、符号50は、防滑部材30の位置決めのための
ビス(停留部材)である。
【0022】防滑部材30は、夏期には、例えば図2に
示すように上方位置で固定し、最下端の弾性材21を露
出させる。また冬期には、例えば図3に示すように下方
位置にスライドさせて固定し、弾性材21を内側に隠し
て、凹凸(31)による凍結路面への食い込みを図り、
スリップを防止する。
示すように上方位置で固定し、最下端の弾性材21を露
出させる。また冬期には、例えば図3に示すように下方
位置にスライドさせて固定し、弾性材21を内側に隠し
て、凹凸(31)による凍結路面への食い込みを図り、
スリップを防止する。
【0023】構造的に云えば、この防滑部材30は、図
4および図5に示すように、内側パイプ16の最下端部
を抱持しつつ上下にスライドし、例えば、内側パイプ1
6に所定間隔を以て形成した上側ビス孔17および下側
ビス孔18に対応するひとつのビス孔37を備え、上下
の各移動点においてビス50を介して位置決め固定が可
能な構造とする。図4は、防滑部材30を上方に引き上
げて固定する夏期使用時を示し、図5は防滑部材30を
下方に引き下げて固定する冬期使用時の状態を例示する
ものである。防滑部材30のビス孔37は一つで良く、
内側パイプ16には上下ふたつのビス孔17,18を配
しておけば良い。尚、図7に示すようにストレートのガ
イド孔58を形成してその両端部にビス孔17,18を
配すれば、ビス50を取り外すことなくガイド孔58に
沿ってビス50を案内できる。
4および図5に示すように、内側パイプ16の最下端部
を抱持しつつ上下にスライドし、例えば、内側パイプ1
6に所定間隔を以て形成した上側ビス孔17および下側
ビス孔18に対応するひとつのビス孔37を備え、上下
の各移動点においてビス50を介して位置決め固定が可
能な構造とする。図4は、防滑部材30を上方に引き上
げて固定する夏期使用時を示し、図5は防滑部材30を
下方に引き下げて固定する冬期使用時の状態を例示する
ものである。防滑部材30のビス孔37は一つで良く、
内側パイプ16には上下ふたつのビス孔17,18を配
しておけば良い。尚、図7に示すようにストレートのガ
イド孔58を形成してその両端部にビス孔17,18を
配すれば、ビス50を取り外すことなくガイド孔58に
沿ってビス50を案内できる。
【0024】防滑部材30の上下動について所謂ワンタ
ッチの切替動作の感触を与えることは容易である。その
場合は、防滑部材30を上方または下方に常時附勢する
手段を用いればよい。上方に附勢する構造としては、例
えば、内側パイプ内の上方位置に配した牽引ゴムを介し
て常時牽引附勢力を防滑部材30に与ても良いし、内側
パイプ内の下方位置(弾性材周辺)に配したスプリング
コイルによって常時上方への附勢力を防滑部材30に与
えても良い。下方に附勢する場合は、弾性材周辺に牽引
ゴムを配して、下方附勢力を加えれば良い。
ッチの切替動作の感触を与えることは容易である。その
場合は、防滑部材30を上方または下方に常時附勢する
手段を用いればよい。上方に附勢する構造としては、例
えば、内側パイプ内の上方位置に配した牽引ゴムを介し
て常時牽引附勢力を防滑部材30に与ても良いし、内側
パイプ内の下方位置(弾性材周辺)に配したスプリング
コイルによって常時上方への附勢力を防滑部材30に与
えても良い。下方に附勢する場合は、弾性材周辺に牽引
ゴムを配して、下方附勢力を加えれば良い。
【0025】いずれの場合も、位置決め固定の手段が必
要であるが、実用上はビス50を介して停止位置を保持
させることが構造的に最も容易である。内側パイプ16
に形成するビス孔17,18は、単純な円形開口だけで
なく、ビス50の脚部を案内して係止できるよう、係留
構造として通常用いられる略L字状のガイドスリット構
造を呈しても良いことは勿論である。
要であるが、実用上はビス50を介して停止位置を保持
させることが構造的に最も容易である。内側パイプ16
に形成するビス孔17,18は、単純な円形開口だけで
なく、ビス50の脚部を案内して係止できるよう、係留
構造として通常用いられる略L字状のガイドスリット構
造を呈しても良いことは勿論である。
【0026】従って、かかる構造によれば、防滑部材3
0は夏期/冬期において容易に使用状態を切り換えるこ
とが出来、石突部分の氷雪(泥)の目詰まりによる動作
不良も生じにくい構造となる。また季節や天候による切
換使用であるから、弾性材や防滑部材の耐久性(劣化速
度)も延長され、石突部分のメンテナンスの煩わしさを
解消することが出来る。
0は夏期/冬期において容易に使用状態を切り換えるこ
とが出来、石突部分の氷雪(泥)の目詰まりによる動作
不良も生じにくい構造となる。また季節や天候による切
換使用であるから、弾性材や防滑部材の耐久性(劣化速
度)も延長され、石突部分のメンテナンスの煩わしさを
解消することが出来る。
【0027】尚、本実施形態では外側パイプ(15)を
上に、内側パイプ(16)を下にして説明したが、逆転
構造としても良いことは勿論である。また一本のパイプ
材または木質材/樹脂材を用いて杖本体を構成しても良
い。オーダーメードにより本人の身長等の条件に見合う
高品位の歩行用ステッキを供給する際には、不必要な調
節構造を要しないからである。
上に、内側パイプ(16)を下にして説明したが、逆転
構造としても良いことは勿論である。また一本のパイプ
材または木質材/樹脂材を用いて杖本体を構成しても良
い。オーダーメードにより本人の身長等の条件に見合う
高品位の歩行用ステッキを供給する際には、不必要な調
節構造を要しないからである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る歩行用
ステッキによれば、季節条件や天候等、歩行時の各種状
況に応じて、安全性の高い石突部の使用が可能となる。
ステッキによれば、季節条件や天候等、歩行時の各種状
況に応じて、安全性の高い石突部の使用が可能となる。
【図1】本発明に係る歩行用ステッキの一例を示す全体
図である。
図である。
【図2】本発明に係る石突部の使用状態を示す第一の図
である。
である。
【図3】本発明に係る石突部の使用状態を示す第二の図
である。
である。
【図4】本発明に係る石突部を示す第一の断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る石突部を示す第二の断面図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る杖本体の螺合構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明に係る石突部のビス孔構造を示す図であ
る。
る。
10 歩行用ステッキ 11 把持部 12 防滑ベルト 14 杖本体 15 外側パイプ 16 内側パイプ 17,18,37 ビス孔 20 石突部 21 弾性材 30 防滑部材 31 凸部 50 ビス 55 ナット 56 ボルト部材 58 ガイド孔
Claims (4)
- 【請求項1】杖本体の上端に配した把持部と、杖本体の
下端に配した石突部とを備える歩行用ステッキにおい
て、 石突部は、 杖本体の下端部に設けた弾性材と、 該弾性材および杖本体の外周面を抱持して、杖本体の下
端部において上下移動可能に配した防滑部材とを備えて
なり、 防滑部材は、 略パイプ状であって、最下面に防滑手段を備え、 その最下面が、弾性材の下端面よりも上方の位置および
下方の位置まで移動可能であり、 予め定めた上下各位置において、その位置決め状態を保
つ停留手段の拘束を受けることを特徴とする歩行用ステ
ッキ。 - 【請求項2】弾性材は、杖本体の下端部に設けた開口に
着脱自在に嵌装することを特徴とする請求項1記載の歩
行用ステッキ。 - 【請求項3】把持部の外周面に、リング状の防滑ベルト
を掛け廻すことを特徴とする請求項1記載または請求項
2記載の歩行用ステッキ。 - 【請求項4】杖本体は、外径の大きな外側パイプと外径
の小さな内側パイプとからなり、 外側パイプと内側パイプを螺合により接続し、杖本体を
伸縮可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項3記
載の歩行用ステッキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222750A JP2002034623A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 歩行用ステッキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222750A JP2002034623A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 歩行用ステッキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002034623A true JP2002034623A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18716954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000222750A Pending JP2002034623A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 歩行用ステッキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002034623A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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