JP2002033950A - 電力送受電システムおよび電力送受電方式の送電装置ならびに受電装置 - Google Patents

電力送受電システムおよび電力送受電方式の送電装置ならびに受電装置

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JP2002033950A
JP2002033950A JP2000217050A JP2000217050A JP2002033950A JP 2002033950 A JP2002033950 A JP 2002033950A JP 2000217050 A JP2000217050 A JP 2000217050A JP 2000217050 A JP2000217050 A JP 2000217050A JP 2002033950 A JP2002033950 A JP 2002033950A
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voltage
power
power supply
side device
transmission
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JP2000217050A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yasui
敏之 安井
Satoaki Wada
学明 和田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器確認のための構成をなるべく簡易化しな
がらも、誤接続に起因する機器破損を回避する。 【解決手段】 送電側機器であるCCU2は、電源投入
時、予めスイッチ18を可変低圧電源21の側に接続
し、可変低圧電源21の出力電圧VAを機器確認用電圧
範囲(0〜12V)で掃引する。受電側機器であるカメ
ラヘッド1では、掃引されて印加される電圧レベルに応
じて、順次に、リレー12が導通し、また、リレー10
が導通して、インピーダンスが変化する。CCU2で
は、掃引の都度、検出抵抗22の両端電圧VA,VBを
マイコン23で検出し、検出されたVBの電位がすべて
マイコン23のテーブルデータと一致した場合、CCU
2に接続された相手機器がカメラヘッド1であると判定
し、高圧電源20に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力供給を行う送
電側機器と、電力供給を受ける受電側機器と、前記送電
側機器と前記受電側機器とを接続する伝送路からなる電
力送受電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの機器間をケーブルで接続
し、一方の機器で必要な電力を他方の機器から供給する
電力送受電システムの代表例として、監視カメラ(CC
TV:クローズド・サーキット・TV)や放送用カメラ
がある。図15は、放送用カメラの伝送装置として広く
使用されるトライアキシャル伝送装置の構成図である。
以下、図15を用いて従来の電力送受電システムについ
て説明する。ここで、受電側機器の代表例としてカメラ
ヘッドを取り上げ、送電側機器の代表例としてCCU
(カメラ・コントロール・ユニット)を取り上げること
にする。
【0003】図15において、符号の1は映像を撮像し
たり、マイク音声を入力するカメラヘッド、2はカメラ
ヘッド1を遠隔から操作・調整したり、カメラヘッド1
との間で映像信号・音声信号を双方向に伝送するCC
U、3はカメラヘッド1とCCU2を接続するトライア
キシャルケーブルであり、同軸ケーブルの構造におい
て、外部導体の外側にさらに絶縁体を被せてもう1つの
外部導体を設けた導体が3本の同軸構造をもつ。通常の
運用ではカメラヘッド1とCCU2との間は数百m、長
い場合には1km離して配置されるので、これに応じた
長さのトライアキシャルケーブル3が使用される。4は
カメラ回路であり、図示していないが、CCD撮像素子
やその駆動回路、CCD出力映像信号を処理する信号処
理回路、カメラ信号(映像・音声・制御の各信号)をC
CU2との間で双方向に伝送する伝送回路で構成され
る。5はカメラ回路4で必要な複数の電源電圧を、CC
U2から供給される高圧直流電圧を基に発生させる電源
回路、6はCCU2から供給される直流電圧を阻止する
コンデンサ、7は交流の伝送信号を阻止するコイルであ
る。16はCCU回路であり、図示していないが、カメ
ラヘッド1との間でカメラ信号を双方向に伝送する伝送
回路、伝送されたカメラ信号に対して必要な処理を施す
信号処理回路、外部の機器との間で信号を入出力する入
出力回路で構成される。17はAC100Vの商用電源
を基にCCU回路16で必要な複数の電源電圧を生成す
る電源回路、20はAC100Vの商用電源を基にカメ
ラヘッド1に供給するDC100Vの電圧を発生する高
圧電源、15は直流電圧を阻止するコンデンサ、19は
交流の伝送信号を阻止するコイルである。
【0004】ここで、カメラヘッド1に供給する電圧に
直流100Vの高圧電圧が使用される理由について説明
する。カメラヘッド1で消費される電力が最大100W
である場合、この電力を高圧電源20から出力電圧10
0Vで供給するためには、1Aの電流をトライアキシャ
ルケーブル3に流す必要がある。トライアキシャルケー
ブル3としてよく使用される外径8. 6mmのケーブル
の場合、ケーブルの直流抵抗は約30Ω/km程度であ
るから、ケーブル長を最大1kmまで考えると、ケーブ
ルでの電圧降下は30V、ケーブルでの電力ロスは30
Wとなる。したがって、送電側の高圧電源20の電力容
量は130W、受電側の電源回路5の入力電圧は70V
〜100Vを想定した構成にしておく必要がある。高圧
電源20の電力容量や電源回路5の入力電圧レンジをで
きるだけ小さく設計するためには、ケーブルでのロスを
抑える必要があり、CCU2からの送電は通常100V
以上で行われる。
【0005】次に、上記のように構成された従来の電力
送受電システムの動作について、図15、図16を用い
て説明する。まず、CCU2の電源が投入されると、電
源回路17においてCCU回路16に必要な+12V、
+5V、−5Vなどの電源電圧が生成されると同時に、
高圧電源20においてカメラヘッド1に供給する100
Vの高圧直流電圧が生成される。CCU回路16では、
外部の機器から入力された放送中の映像信号や音声信
号、カメラをコントロールするための制御信号を図16
に示すようにそれぞれの周波数にFM変調し、リターン
信号としてコンデンサ15を介してトライアキシャルケ
ーブル3に出力する。また、高圧電源20で生成された
高圧直流電圧がコイル19を介してトライアキシャルケ
ーブル3に出力される。カメラヘッド1では、トライア
キシャルケーブル3を介して供給された高圧直流電圧が
コイル7を通して電源回路5に入力され、カメラ回路4
で必要な+12V、+5V、−5Vなど複数の電源電圧
が生成される。
【0006】電源回路5から電源供給を受けたカメラ回
路4では、CCU2から伝送されたリターン信号が復調
され、カメラマンが指定したとき、映像信号はカメラヘ
ッド1のビューファインダーに表示され、音声信号はカ
メラヘッド1に取り付けられたインターカムに出力され
る。また、カメラで撮像した映像信号、マイクの音声信
号、カメラマンのインターカム音声、カメラ回路4のマ
イコンから出力される制御信号は、図16に示すよう
に、リターン信号とは異なるそれぞれの周波数にFM変
調され、本線信号としてコンデンサ6を介してトライア
キシャルケーブル3に出力される。トライアキシャルケ
ーブル3を介してCCU2に伝送された本線信号は、コ
ンデンサ15を通してCCU回路16に入力されて復調
され、映像信号やマイク音声信号は、CCU2の近くに
配置されたモニタ、VTR、スイッチャなどに出力さ
れ、インターカム信号はCCU2に接続されたインター
カムに出力される。
【0007】以上のように、トライアキシャル伝送装置
を用いれば、1km程度までの距離を1本のケーブルを
用いてCCUからカメラヘッドへ電力を供給すると同時
に、両者の間で各信号を双方向に伝送することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電力送受電システムでは、無条件的に、送電側機器
としてのCCUから受電側機器としてのカメラヘッドに
直流の高電圧で電力供給を行っているために、ここに本
来接続することを想定していないカメラヘッドとCCU
とがあって、もしも、それらが不用意に接続され、高電
圧が給電された場合には、カメラヘッドが破損されてし
まう可能性がある。
【0009】実際、トライアキシャルケーブル、カメラ
ヘッド、CCUに取り付けられているトライアキシャル
コネクタは通常、同一品種のものが使用されており、カ
メラヘッドとCCUが互いに異なる機種あるいは異なる
カメラメーカーのものであっても物理的には簡単に接続
が可能である。また、通常の運用では、複数の組のカメ
ラ・CCUが同時に使用され、ケーブル長も長いことか
らこのような誤接続が起こり得る。誤接続が行われる
と、カメラヘッドの破損が生じる場合がある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、電力を送電する側の送電側機器を、もしも、接続す
ることを想定していない受電側機器に誤って接続してし
まった場合でも、受電側機器が破損されてしまうことを
防止することができる電力送受電システムを提供するこ
とを、その基本的な目的としている。
【0011】ところで、伝送路を介しての送電側機器
(例えばCCU)と受電側機器(例えばカメラヘッド)
との誤接続を回避する技術として、接続の初期段階で、
送電側機器から機器確認のための低い電圧を伝送路を介
して受電側機器に出力し、受電側機器では、その低い電
圧によって駆動されて、自機のID(識別コード)を生
成し、そのIDデータを伝送路を介して送電側機器に送
出し、送電側機器では、そのIDデータを受け取って果
たして受電側機器が正規の機器であるか否かを、そのI
Dデータに基づいて判定し、適合するときには、前記の
低い電圧に代えて本来の高い電圧すなわち受電側機器に
おける主回路を駆動するための電圧である主回路駆動電
圧を受電側機器に対して供給し、不適合のときには主回
路駆動電圧への切り替えは行わないようにするという構
成が考えられる。
【0012】この場合に、送電側機器においては、接続
の初期段階で、主回路駆動電圧ではなく機器確認のため
の低い電圧を出力し、相手側の受電側機器からIDデー
タを受け取って、判定を行うためのマイクロコンピュー
タを設けるとともに、受電側機器においても、接続の初
期段階で、機器確認のための低い電圧を印加されたとき
に起動し、メモリからIDデータを読み出して、送出す
るためのマイクロコンピュータと、その出力されたID
データをD/A変換するD/Aコンバータと、そのアナ
ログ信号を伝送のために変調する変調回路などを必要と
する。
【0013】このような対策では、特に受電側機器にお
いて機器確認のための構成が複雑化し、イニシャルコス
トおよびランニングコストが非常に高くついてしまうと
いう問題がある。
【0014】本発明は、このような点にも着眼し、機器
確認のための構成をなるべく簡易化しながらも、誤接続
に起因する機器破損を的確に防止できるようにすること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】電力供給を行う送電側機
器と電力供給を受ける受電側機器とを伝送路を介して接
続してなる電力送受電システムについての本発明は、次
のような手段を講じることにより、上記の課題を解決す
るものである。
【0016】受電側機器に対して伝送路を介して送電側
機器を接続した接続初期状態において、果たして、その
接続関係が正規の機器どうしの正しい接続となっている
かどうかの機器確認を行うこととする。そのために、ま
ず、受電側機器は、接続初期状態において、その主回路
と伝送路との接続を断っておく。また、送電側機器は、
接続初期状態において、低い電圧の電力を伝送路を介し
て受電側機器に供給する。受電側機器のサイドとして
は、伝送路を介して接続されている相手側の送電側機器
が当該の電力送受電システムに適合したものであるかど
うかについては、その接続初期状態では分からない。不
適合な機器が誤接続された場合には、過電圧印加によっ
て受電側機器の破損を招くおそれがある。そこで、安全
を見込んで、接続初期状態では主回路を伝送路から切り
離しておく。
【0017】ここで、機器確認用電圧範囲とは、送電側
機器が受電側機器の主回路に対して本来供給すべき所期
の電圧である主回路駆動電圧よりも低くて、誤接続でも
安全とされるレベル電圧範囲のことを指す。機器確認用
電圧範囲は、受電側機器の主回路を駆動するための主回
路駆動電圧に達する必要はなく、伝送路を介して接続さ
れる受電側機器と送電側機器とが正規の接続関係にある
ものかどうかの機器確認を行うのに必要なレベルの電圧
である。
【0018】機器確認において、送電側機器と受電側機
器とは伝送路を介して次のようなやりとりを行う。送電
側機器は、受電側機器に対して主回路駆動電圧よりも低
い機器確認用電圧範囲の電圧を伝送路を介して供給す
る。受電側機器は、入力した機器確認用電圧範囲の電圧
に応じた回路状態を生成する。その回路状態とは、例え
ば後述するように、インピーダンスや周波数などの電気
量の状態で代表される。また、その回路状態における回
路とは、CPU(中央演算処理装置)やMPU(マイク
ロ・プロセシング・ユニット)などの演算処理機能やプ
ログラム記憶機能、データ記憶機能を有するものではな
く、相対的により簡単な構成のアナログ回路を想定して
よい。
【0019】送電側機器は、伝送路を介して受電側機器
の回路状態を検出する。その回路状態は、送電側機器の
サイドで生成した機器確認用電圧範囲のある電圧に対応
する回路状態である。その回路状態が正規の接続対象の
ものかどうかは、あらかじめ送電側機器のサイドで設定
しておいた基準状態と比較することで判定することが可
能である。ただし、ある1つのレベルの電圧だけで判定
することには、困難性が伴う。正規ではない機器が受電
側機器として接続されているときに、偶然に一致する可
能性がないとはいえない。
【0020】そこで、機器確認用電圧範囲内で複数レベ
ルの電圧を用意しておき、ある1つのレベルの電圧で受
電側機器の回路状態が適合であると判定したときには、
単にそれだけで最終の適合性判断とするのではなく、機
器確認用電圧範囲内で別のレベルの電圧に切り替えて、
その切り替え後の新たなレベルの電圧に応じた受電側機
器の回路状態の適合性を判定する。つまり、あるレベル
の電圧で適合と判定したときに別のレベルの電圧に切り
替えての判定を行うといったサイクルを所定回数繰り返
す。その所定回数については、特に限定するものではな
いが、多いほど判定の精度が高くなる。その繰り返しの
回数は最少でも2回とする。
【0021】適合性の判定において、あるレベルの電圧
について正規の接続対象の受電側機器から返送されてく
る回路状態の値があらかじめ決められているとする。そ
のような電圧値と回路状態の値との対応関係が複数レベ
ルの電圧についてそれぞれ存在しているとする。この場
合に、丁度に一致することを判定基準としてもよいし、
ある程度許容範囲を見込んで判定してもよい。
【0022】また、あるサイクルで適合と判定したとき
には、電圧レベルを切り替えて次のサイクルへシフトす
ることとしているが、逆に、あるサイクルで不適合と判
定したときには、次のサイクルへのシフトを中止して直
ちに最終的な不適合の判定を下してもよいし、あるい
は、念のためのチェックとして、電圧レベルを切り替え
て次のサイクルへシフトし、それでも不適合かどうかを
確かめてから、最終的な不適合との判定を下すのでもよ
い。つまり、統計的な処理で対応してもよい。
【0023】送電側機器は、上記のサイクルを所定回数
繰り返して最終的に適合と判定したとき、すなわち伝送
路を介して接続している相手側の受電側機器が当該の電
力送受電システムに適合した機器であることを示すと判
定したときには、相対的に低い機器確認用電圧範囲に代
えて本来のより高いレベルの主回路駆動電圧を伝送路に
送出し、伝送路を介して受電側機器に供給する。そし
て、受電側機器のサイドにおいては、その主回路駆動電
圧を入力すると、初めて、主回路を伝送路に接続して、
その主回路駆動電圧によって主回路を駆動状態にする。
【0024】以上を要約すると、適合性判定の主体を送
電側機器のサイドにおいてあるということができる。機
器確認用電圧範囲内で電圧を掃引ないしシフトさせるの
は送電側機器である。また、その掃引された電圧に応じ
た受電側機器のサイドのインピーダンスや周波数などの
回路状態が適合か否かを判定するのも送電側機器であ
る。これは別言すれば、他方の受電側機器のサイドで
は、伝送路を介して入力された電圧に応じて回路状態を
変えるものでありさえすればよいということになる。こ
のことは、受電側機器において機器確認のための回路構
成を簡易なものにすることができるということにほかな
らない。
【0025】例えば、受電側機器において電圧応動型の
開閉手段を複数設けておき、ある電圧ではある開閉手段
が動作し、別の電圧では別の開閉手段が動作するように
構成し、それに応じてインピーダンスを変化させるとい
った簡単な回路構成でよい。この場合、送電側機器の方
では流れる電流の変化を見ることで適合性を判定するこ
とが可能である。あるいは、受電側機器のサイドでは周
波数を変化させるような簡単な回路構成でよく、送電側
機器のサイドでは共振周波数の変化を見ることで適合性
を判定することも可能である。
【0026】あるいは、受電側機器において例えば電圧
制御型発振器を設けておき、入力された電圧に応じた周
波数の交流信号を生成して、伝送路を介して送電側機器
に送出するように構成するのでもよく、この場合も、比
較的簡単な回路構成ですむ。この場合、送電側機器の方
では受信した交流信号の周波数の変化を見ることで適合
性を判断することが可能である。
【0027】以上のように本発明によれば、機器が誤接
続されている場合に受電側機器の破損を回避することが
できるのはもちろん、受電側機器において機器確認のた
めの回路構成を簡易化することにより、受電側機器のイ
ニシャルコストを低減することができるとともに、その
回路での消費電力を節減してランニングコストも低減す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0029】本願第1の発明の電力送受電システムは、
次のように構成されている。前提として、電力供給を行
う送電側機器と、電力供給を受ける受電側機器と、前記
送電側機器と前記受電側機器とを接続する伝送路からな
る電力送受電システムである。接続初期状態において、
前記受電側機器は、その主回路と前記伝送路との接続を
断ち、前記送電側機器は、前記主回路の駆動に必要な主
回路駆動電圧よりも低い機器確認用電圧範囲の電圧を前
記伝送路を介して前記受電側機器に供給する。前記受電
側機器は、前記送電側機器から前記伝送路を介して入力
した前記機器確認用電圧範囲の電圧に応じた回路状態を
生成する。前記送電側機器は、前記伝送路を介して前記
受電側機器の回路状態を検出し、その受電側機器の回路
状態の適合性を判定し、適合と判定したときは、前記受
電側機器に対して供給する電圧を前記機器確認用電圧範
囲内で別のレベルの電圧に切り替えて供給する。
【0030】上記のサイクルを所定回数繰り返して最終
的に適合と判定したときに、前記送電側機器は、前記機
器確認用電圧範囲に代えて前記主回路駆動電圧を前記伝
送路を介して前記受電側機器に供給する。前記受電側機
器は、前記主回路駆動電圧を入力したときは、前記主回
路と前記伝送路とを接続する。
【0031】この第1の発明の構成は、上記の〔課題を
解決するための手段〕の項の説明を別の表現形態で記述
したものに相当し、それによる作用については、同じく
上記の〔課題を解決するための手段〕の項で説明したの
と実質的に同様のものとなる。すなわち、適合性判定の
主体を送電側機器のサイドにおき、機器確認用電圧範囲
内で電圧を掃引するとともに、その掃引された電圧に応
じての受電側機器のサイドでのインピーダンスや周波数
などの回路状態が適合か否かを判定するように構成する
ことにより、機器が誤接続されている場合に受電側機器
の破損を回避することができるのはもちろん、受電側機
器のサイドにおいて機器確認のための回路構成を簡易化
し、そのイニシャルコストを低減するとともに、その回
路での消費電力を節減してランニングコストも低減する
ことができる。
【0032】本願第2の発明の電力送受電システムは、
上記の第1の発明において、次のように構成されてい
る。すなわち、前記受電側機器は、前記機器確認用電圧
範囲における複数レベルの電圧のそれぞれに応じてイン
ピーダンスを可変する機能を有するものである。前記送
電側機器は、前記入力電圧に応じた回路状態としての前
記可変されたインピーダンスに応じた電気量変化を検出
して、その電気量変化が所定のパターンと整合するか否
かを判定し、整合するときは前記機器確認用電圧範囲に
おいて別のレベルの電圧の出力に切り替え、最終レベル
の電圧の出力状態でも整合するときに前記受電側機器に
対する供給電圧を前記主回路駆動電圧に切り替えるよう
に構成されている。
【0033】ここで、最終レベルの電圧というのは、機
器確認用電圧範囲における最大の電圧とか最小の電圧と
かを必ずしも意味するものではない。前述した所定回数
にわたるサイクルにおける最終回での電圧という意味で
ある。
【0034】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。送電側機器から伝送路を介して供給した電圧に応
じて受電側機器における電圧応動型の可変インピーダン
ス手段のインピーダンスがある値に設定されたとき、そ
のインピーダンスの値に応じた電流が伝送路に流れるこ
とになる。その電流は送電側機器において捕捉すること
が可能である。電流は、例えば検出抵抗(シャント抵
抗)を介して電圧に変換して捕捉することができる。送
電側機器で供給電圧を切り替え、それに伴っての可変イ
ンピーダンス手段のインピーダンス変化に応じた電気量
変化のパターンを基準のパターンと比較して接続機器の
適合性の判定を行う。
【0035】上記において、電圧応動型の可変インピー
ダンス手段は一般的に回路構成が簡単であり、そのイニ
シャルコストを低く抑えることができる。また、消費電
力も比較的低く、ランニングコストも低く抑えることが
できる。
【0036】本願第3の発明の電力送受電システムは、
上記の第1の発明において、次のように構成されてい
る。前記受電側機器は、前記機器確認用電圧範囲におけ
る複数レベルの電圧のそれぞれに応じて周波数を可変す
る機能を有するものである。前記送電側機器は、前記入
力電圧に応じた回路状態としての前記可変された周波数
に応じた電気量変化を検出して、その電気量変化が所定
のパターンと整合するか否かを判定し、整合するときは
前記機器確認用電圧範囲において別のレベルの電圧の出
力に切り替え、最終レベルの電圧の出力状態でも整合す
るときに前記受電側機器に対する供給電圧を前記主回路
駆動電圧に切り替えるように構成されている。
【0037】この第3の発明による作用は次のとおりで
ある。送電側機器から伝送路を介して供給した電圧に応
じて受電側機器における電圧応動型の可変周波数手段
(交流信号発生手段)の周波数がある値に設定され、そ
の周波数の値に応じた電気量変化が送電側機器にもたら
されることになる。その電気量変化は送電側機器におい
て周波数検出手段で捕捉することができる。送電側機器
で供給電圧を切り替え、それに伴っての可変周波数手段
(交流信号発生手段)の周波数変化に応じた電気量変化
のパターンを基準のパターンと比較して接続機器の適合
性の判定を行う。
【0038】上記において、電圧応動型の可変周波数手
段(交流信号発生手段)は一般的に回路構成が簡単であ
り、そのイニシャルコストを低く抑えることができる。
また、消費電力も比較的低く、ランニングコストも低く
抑えることができる。
【0039】本願第4の発明の電力送受電システムは、
上記の第1〜第3の発明において、前記送電側機器は、
前記受電側機器の回路状態の適合性の判定において不適
合と判定したときは警報を発するように構成されている
というものである。
【0040】この第4の発明による作用は次のとおりで
ある。接続機器の適合性の判定において不適合のときに
は送電側機器からは相対的に高い電圧である主回路駆動
電圧の出力は禁止して送電側機器の主回路を破損から保
護するのであるが、併せて、その不適合であることを警
報をもってユーザーに知らせることにより、ユーザーに
次に取るべき適切な対応を促すことができる。これは、
送電側機器と受電側機器とを接続する伝送路が長いもの
であって、直接的に確認することがむずかしい場合に有
利である。なお、警報信号を伝送路を介して送電側機器
から受電側機器に送出し、受電側機器においても警報を
発するようにすることもよい。
【0041】本願第5の発明の電力送受電システムは、
次のように構成されている。前提として、電力供給を行
う送電側機器と、前記電力供給を受ける受電側機器と、
前記送電側機器と前記受電側機器とを接続する伝送路か
らなる電力送受電システムである。前記送電側機器は、
前記受電側機器の主回路の駆動に必要な主回路駆動電圧
を出力する高圧電源と、前記主回路駆動電圧より低く所
定の機器確認用電圧範囲で可変できる出力電圧をもつ可
変低圧電源と、前記高圧電源と前記可変低圧電源のいず
れか一方を選択して前記伝送路に接続する選択手段と、
前記可変低圧電源から出力される電流を検出する電流検
出手段と、この電流検出手段の結果に基づいて前記選択
手段および前記可変低圧電源を制御する制御手段とを具
備する。前記受電側機器は、前記高圧電源から電力供給
を受けるべき主回路と、前記可変低圧電源から前記伝送
路を介して印加される電圧に応じてインピーダンスが変
化する可変インピーダンス手段と、初期状態で前記伝送
路と前記主回路との接続を断つとともに印加される電圧
が所定値を上回るときに前記伝送路と前記主回路とを接
続する接続手段とを具備する。そして、前記制御手段
は、前記選択手段および前記可変低圧電源を制御する
に、初期状態で前記選択手段をして前記可変低圧電源を
選択させ、機器確認状態で前記可変低圧電源の出力電圧
を可変させ、その可変に対応して得られる前記電流検出
手段の結果が前記可変インピーダンス手段の回路構成に
対応した所定パターンのときに前記選択手段をして前記
可変低圧電源に代えて前記高圧電源を選択させる制御動
作を行うように構成されている。
【0042】この第5の発明は、上記第2の発明をより
具体的レベルで記述したものに相当している。すなわ
ち、送電側機器が、それぞれ上記各機能をもつ高圧電源
と可変低圧電源と選択手段と電流検出手段と制御手段と
を備えたものとして構成されており、また、受電側機器
が、それぞれ上記各機能をもつ主回路と可変インピーダ
ンス手段と接続手段とを備えたものとして構成されてい
る。この第5の発明による作用は次のとおりである。前
述と同様に、適合性判定の主体を送電側機器のサイドに
おき、機器確認用電圧範囲内で電圧を掃引するととも
に、その掃引された電圧に応じての受電側機器のサイド
でのインピーダンスが適合か否かを判定することによ
り、機器が誤接続されている場合に受電側機器の破損を
回避することができるのはもちろん、受電側機器のサイ
ドにおいて機器確認のための回路構成を電圧応動型の可
変インピーダンス手段となして、その簡易化を図り、そ
のイニシャルコストを低減するとともに、その回路での
消費電力を節減してランニングコストも低減することが
できる。
【0043】本願第6の発明の電力送受電システムは、
上記の第5の発明において、前記電流検出手段は、前記
可変低圧電源と前記選択手段との間に接続した抵抗に流
れる電流を検出するように構成されている。この抵抗は
検出抵抗(シャント抵抗)であり、電流を電圧に変換す
るものである。検出抵抗の両端電位差は、電流×抵抗で
あり、簡単な回路構成をもって、可変インピーダンス手
段のインピーダンス変化に応じた電流変化を高精度に検
出することができる。
【0044】本願第7の発明の電力送受電システムは、
上記の第5・第6の発明において、前記可変インピーダ
ンス手段は、電圧応答型のリレーと一端が基準電位に接
続された抵抗との直列回路の複数組を並列に接続して構
成されており、前記複数のリレーの応答電圧が互いに異
なっているというものである。
【0045】この第7の発明は、可変インピーダンス手
段についてより具体的レベルで記述したものに相当して
おり、リレーと抵抗の直列回路の複数組の並列接続をも
って構成された可変インピーダンス手段は、その回路構
成が非常に簡単なものであり、そのイニシャルコストが
充分に低廉なものとなっている。
【0046】本願第8の発明の電力送受電システムは、
上記の第5・第6の発明において、前記可変インピーダ
ンス手段は、ツェナーダイオードと一端が基準電位に接
続された抵抗との直列回路の複数組を並列に接続して構
成されており、前記複数のツェナーダイオードのツェナ
ー電圧が互いに異なっているというものである。
【0047】この第8の発明は、可変インピーダンス手
段についてより具体的レベルで記述したものに相当して
おり、ツェナーダイオードと抵抗の直列回路の複数組の
並列接続をもって構成された可変インピーダンス手段
は、その回路構成が非常に簡単なものであり、そのイニ
シャルコストが充分に低廉なものとなっている。さら
に、送電側機器から供給する機器確認用電圧範囲の複数
レベルの電圧として、連続的な特性曲線の上で任意に選
択することが可能であり(図13参照)、より高精度な
機器確認を行うことができる。
【0048】本願第9の発明の電力送受電システムは、
上記の第5〜第8の発明において、前記伝送路と前記可
変インピーダンス手段との間に前記主回路駆動電圧の印
加によってオフする開閉手段が挿入されているというも
のである。
【0049】この第9の発明による作用は次のとおりで
ある。機器確認においてその適合性が確認されて主回路
駆動電圧が印加されるに至ると、もはや機器確認のため
の可変インピーダンス手段を駆動する必要はなくなる。
そこで、主回路駆動電圧が印加されれば、開閉手段をオ
フにして可変インピーダンス手段への電力供給を停止
し、その可変インピーダンス手段での無駄な電力消費を
防止するのである。
【0050】本願第10の発明の電力送受電システム
は、次のように構成されている。前提として、電力供給
を行う送電側機器と、前記電力供給を受ける受電側機器
と、前記送電側機器と前記受電側機器とを接続する伝送
路からなる電力送受電システムである。前記送電側機器
は、前記受電側機器の主回路の駆動に必要な主回路駆動
電圧を出力する高圧電源と、前記主回路駆動電圧より低
く所定の機器確認用電圧範囲で可変できる出力電圧をも
つ可変低圧電源と、前記高圧電源と前記可変低圧電源の
いずれか一方を選択して前記伝送路に接続する選択手段
と、前記伝送路から入力される交流信号の周波数を検出
する周波数検出手段と、この周波数検出手段の結果に基
づいて前記選択手段および前記可変低圧電源を制御する
制御手段とを具備する。前記受電側機器は、前記高圧電
源から電力供給を受けるべき主回路と、前記可変低圧電
源から前記伝送路を介して入力された電圧の大きさに対
応した周波数の前記交流信号を発生させる交流信号発生
手段と、初期状態で前記伝送路と前記主回路との接続を
断つとともに印加される電圧が所定値を上回るときに前
記伝送路と前記主回路とを接続する接続手段とを具備す
る。そして、前記制御手段は、前記選択手段および前記
可変低圧電源を制御するに、初期状態で前記選択手段を
して前記可変低圧電源を選択させ、機器確認状態で前記
可変低圧電源の出力電圧を可変させ、その可変に対応し
て得られる前記周波数検出手段の結果が前記交流信号発
生手段の回路構成に対応した所定パターンのときに前記
選択手段をして前記可変低圧電源に代えて前記高圧電源
を選択させる制御動作を行うように構成されている。
【0051】この第10の発明は、上記第3の発明をよ
り具体的レベルで記述したものに相当している。すなわ
ち、送電側機器が、それぞれ上記各機能をもつ高圧電源
と可変低圧電源と選択手段と周波数検出手段と制御手段
とを備えたものとして構成されており、また、受電側機
器が、それぞれ上記各機能をもつ主回路と交流信号発生
手段と接続手段とを備えたものとして構成されている。
この第10の発明による作用は次のとおりである。前述
と同様に、適合性判定の主体を送電側機器のサイドにお
き、機器確認用電圧範囲内で電圧を掃引するとともに、
その掃引された電圧に応じての受電側機器のサイドでの
周波数が適合か否かを判定することにより、機器が誤接
続されている場合に受電側機器の破損を回避することが
できるのはもちろん、受電側機器のサイドにおいて機器
確認のための回路構成を電圧応動型の周波数可変の交流
信号発生手段となして、その簡易化を図り、そのイニシ
ャルコストを低減するとともに、その回路での消費電力
を節減してランニングコストも低減することができる。
【0052】本願第11の発明の電力送受電システム
は、上記の第10の発明において、前記可変低圧電源と
前記選択手段との間にローパスフィルタが挿入され、前
記選択手段と前記周波数検出手段との間にハイパスフィ
ルタが挿入され、前記伝送路と前記交流信号発生手段の
入力側との間にローパスフィルタが挿入され、前記交流
信号発生手段の出力側と前記伝送路との間にハイパスフ
ィルタが挿入されているというものである。
【0053】この第11の発明は、上記第10の発明を
より具体的レベルで記述したものに相当しており、その
作用は次のとおりである。送電側機器が機器確認用電圧
範囲で受電側機器に供給する電圧が直流電圧であり、電
圧応動の周波数変化を見るための交流信号発生手段が発
生する交流信号と前記の直流電圧とが同じ伝送路を介し
てやりとりされるとする。このような状況においては、
送電側機器のサイドにおいて、直流電圧を出力する可変
低圧電源は交流信号の侵入を防止する必要があり、選択
手段との間に、直流成分の通過は許容し、ある周波数以
上の交流成分の通過を阻止するためのローパスフィルタ
を設ける。また、交流信号を入力する周波数検出手段は
直流電圧の印加を防止する必要があり、選択手段との間
に、交流成分の通過は許容し、直流成分の通過を阻止す
るためのハイパスフィルタを設ける。また、受電側機器
のサイドにおいて、その交流信号発生手段で印加された
直流電圧に応じた周波数の交流信号を生成するのに、交
流信号発生手段の例えば電圧制御発振器の入力側と伝送
路との間に上記同様のローパスフィルタを設ける。ま
た、交流信号発生手段は、印加電圧の変化にかかわら
ず、電源電圧を所定範囲に保つ必要性から例えばDC/
DCコンバーターを設けるが、そのDC/DCコンバー
ターの入力側と伝送路との間にも上記同様のローパスフ
ィルタを設ける。交流信号を出力する電圧制御発振器の
出力側には上記同様のハイパスフィルタを設ける。以上
のように工夫することにより、直流電圧印加と交流信号
伝搬とを共通の伝送路を介して実行することができる。
すなわち、伝送路の構成を簡略化することができる。
【0054】本願第12の発明の電力送受電システム
は、上記の第1〜第11の発明において、前記伝送路が
同軸ケーブルまたはトライアキシャルケーブルであると
いうものである。特にトライアキシャルケーブルとする
ときは、グランドレベルの共通化と、機器確認用電圧範
囲の電圧や主回路駆動電圧である直流電圧の供給と、例
えば映像信号・音声信号・制御信号などの交流信号の供
給とを個別的に行うことができ、これは、特に監視カメ
ラ(CCTV)や放送用カメラの構成に有効となる。
【0055】本願第13の電力送受電システムは、次の
ように構成されている。前提として、電力供給を行う送
電側機器と、前記電力供給を受ける受電側機器と、前記
送電側機器と前記受電側機器とを接続する伝送路からな
る電力送受電システムである。前記送電側機器は、前記
受電側機器の主回路の駆動に必要な主回路駆動電圧を出
力する高圧電源と、前記主回路駆動電圧より低く所定の
機器確認用電圧範囲で可変できる出力電圧をもつ可変低
圧電源と、前記高圧電源と前記可変低圧電源のいずれか
一方を選択して第1の伝送路に接続する選択手段と、第
2の伝送路から入力される交流信号の周波数を検出する
周波数検出手段と、この周波数検出手段の結果に基づい
て前記選択手段および前記可変低圧電源を制御する制御
手段とを具備する。前記受電側機器は、前記高圧電源か
ら電力供給を受けるべき主回路と、前記可変低圧電源か
ら前記第1の伝送路を介して入力された電圧の大きさに
対応した周波数の前記交流信号を発生させて前記第2の
伝送路に出力する交流信号発生手段と、初期状態で前記
伝送路と前記主回路との接続を断つとともに印加される
電圧が所定値を上回るときに前記伝送路と前記主回路と
を接続する接続手段とを具備する。そして、前記制御手
段は、前記選択手段および前記可変低圧電源を制御する
に、初期状態で前記選択手段をして前記可変低圧電源を
選択させ、機器確認状態で前記可変低圧電源の出力電圧
を可変させ、その可変に対応して得られる前記周波数検
出手段の結果が前記交流信号発生手段の回路構成に対応
した所定パターンのときに前記選択手段をして前記可変
低圧電源に代えて前記高圧電源を選択させる制御動作を
行うように構成されている。
【0056】この第13の発明による作用は次のとおり
である。第1の伝送路は機器確認用電圧範囲の電圧や主
回路駆動電圧の供給に用いる。第2の伝送路は周波数可
変の交流信号の伝搬に用いる。直流電圧供給と交流信号
伝搬とを互いに個別の第1および第2の伝送路で行うの
で、ローパスフィルタやハイパスフィルタを設ける必要
がなく、伝送路は本数が増えるが、送電側機器も受電側
機器もその回路構成をより簡易化することができる。
【0057】本願第14の発明の電力送受電システム
は、上記の第13の発明において、前記第1の伝送路お
よび第2の伝送路が光ファイバー複合ケーブルから構成
されているというものである。すなわち、第1の伝送路
と第2の伝送路とはメタルケーブルとするが、主回路に
おける映像信号・音声信号・制御信号などの伝送には光
ファイバーケーブルを用いるものである。
【0058】本願第15の発明の電力送受電システム
は、上記の第10〜第14の発明において、前記伝送路
と前記交流信号発生手段との間に前記主回路駆動電圧の
印加によってオフする開閉手段が挿入されているという
ものである。
【0059】機器確認においてその適合性が確認されて
主回路駆動電圧が印加されるに至ると、もはや機器確認
のための交流信号発生手段を駆動する必要はなくなる。
そこで、主回路駆動電圧が印加されれば、開閉手段をオ
フにして交流信号発生手段への電力供給を停止し、その
交流信号発生手段での無駄な電力消費を防止するのであ
る。
【0060】本願第16の発明は、電力送受電方式の送
電装置にかかわるものであって、上記の第1〜第15の
発明における電力送受電システムでの前記受電側機器お
よび前記伝送路を削除し、前記送電側機器のみで構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0061】本願第17の発明は、電力送受電方式の受
電装置にかかわるものであって、上記の第1〜第15の
発明における電力送受電システムでの前記送電側機器お
よび前記伝送路を削除し、前記受電側機器のみで構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0062】本願発明における技術的思想は、なにも、
送電側機器と受電側機器とを伝送路を介して接続してな
る電力送受電システムに限定する必要性はなく、送電装
置単独ででも、あるいは、受電装置単独ででも、適用可
能なものである。
【0063】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわる電力送受電システムの具体的な実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0064】(実施の形態1)図1は実施の形態1にか
かわる電力送受電システムの構成を示すブロック回路図
であり、図中、従来技術についての図15と同じ構成要
素には同じ符号を与えている。この図1において、符号
の1はカメラヘッド、2はCCU(カメラ・コントロー
ル・ユニット)、3はカメラヘッド1とCCU2を接続
するトライアキシャルケーブルである。カメラヘッド1
とトライアキシャルケーブル3が接続点Cで接続されて
いるとする。
【0065】上記において特許請求の範囲の記載との対
応関係をみると、CCU2が電力供給を行う送電側機器
の一例であり、カメラヘッド1が電力供給を受ける受電
側機器の一例であり、トライアキシャルケーブル3が送
電側機器と受電側機器とを接続する伝送路の一例となっ
ている。
【0066】カメラヘッド1における構成要素として、
符号の4はカメラ回路、5は電源回路、6は直流阻止用
のコンデンサ、7は交流阻止用のコイルであり、8はこ
れらカメラ回路4、電源回路5、コンデンサ6、コイル
7からなり、CCU2から電力供給を受ける主回路であ
る。9は電圧50V以上が印加されたとき導通するリレ
ーであり、主回路8とトライアキシャルケーブル3との
間の接続を開閉する働きをする。このリレー9が特許請
求の範囲にいう接続手段に相当している。リレー9の一
方の端子はトライアキシャルケーブル3との接続点Cに
接続され、他方の端子はハイパスフィルタとしてのコン
デンサ6を介してカメラ回路4に対して双方向的に接続
されているとともにローパスフィルタとしてのコイル7
を介して電源回路5に一方向的に接続されている。電源
回路5はカメラ回路4に対して+12V、+5V、−5
Vのいずれかの直流電源を供給するようになっている。
10,12はそれぞれ5V以上、3V以上の電圧が印加
されたとき導通(オン)するリレー、11,13は抵抗
値がそれぞれR2=70kΩ、R1=30kΩの抵抗で
あり、14はこれらリレー10、リレー12、抵抗1
1、抵抗13から構成され、トライアキシャルケーブル
3に対して主回路8に並列に接続されて、印加される電
圧に応じてインピーダンスが変化する可変インピーダン
ス回路(可変インピーダンス手段)である。リレー10
の一方の端子はトライアキシャルケーブル3との接続点
Cに接続され、他方の端子は抵抗11を介してグランド
GNDに接続され、リレー12の一方の端子はトライア
キシャルケーブル3との接続点Cに接続され、他方の端
子は抵抗13を介してグランドGNDに接続されてい
る。このグランドGNDが基準電位点である。
【0067】CCU2における構成要素として、符号の
15は直流阻止用のコンデンサ、16はCCU回路、1
7は電源回路、19は交流阻止用のコイル、20はDC
100Vの電圧を出力する高圧電源、21は出力電圧が
0〜12Vの範囲で可変できる可変低圧電源、22は可
変低圧電源21から出力される電流値を検出するために
用いられる抵抗値がR0=20kΩの検出抵抗(シャン
ト抵抗)、18は切り替え制御信号により高圧電源20
と可変低圧電源21のうち一方を選択しトライアキシャ
ルケーブル3と接続するスイッチである。このスイッチ
18は特許請求の範囲にいう選択手段に相当している。
23はマイコン(マイクロコンピュータ)であり、検出
抵抗22の各端子電圧VA,VBを内部でA/D変換し
て取り込むことにより、これらの値をディジタル値とし
て検出し、この結果に基づいて、可変低圧電源21の出
力電圧値を制御する電源電圧制御信号やスイッチ18を
制御する切り替え制御信号を出力するように構成されて
いる。マイコン23が特許請求の範囲にいう制御手段に
相当している。R0,R1,R2の値はトライアキシャ
ルケーブル3の直流抵抗値が無視できるように大きな値
に設定している。
【0068】電源回路17、高圧電源20および可変低
圧電源21は商用電源であるAC100Vに接続されて
いる。電源回路17はCCU回路16に対して+12
V、+5V、−5Vのいずれかの直流電源を供給するよ
うになっている。CCU回路16はトライアキシャルケ
ーブル3に対してハイパスフィルタとしてのコンデンサ
15を介して接続されている。高圧電源20はローパス
フィルタとしてのコイル19を介してスイッチ18の一
方の端子に接続されている。可変低圧電源21は検出抵
抗22を介してスイッチ18の他方の端子に接続されて
いる。スイッチ18のコモン端子はトライアキシャルケ
ーブル3に接続されている。マイコン23は、初期設定
としてスイッチ18を可変低圧電源21側に接続すると
ともに、検出抵抗22の各端子電圧VA,VBによって
得た結果に基づいてスイッチ18を高圧電源20に切り
替え、また、検出抵抗22の各端子電圧VA,VBによ
って得た結果に基づいて可変低圧電源21の出力を制御
するように構成されている。
【0069】図2は可変低圧電源21の構成を示すブロ
ック回路図である。図2において符号の48は可変され
た電圧が出力される出力端子、49は可変量を指定する
ディジタルの制御信号が入力される制御端子、50はD
/Aコンバーター、51,53,56は抵抗、52はト
ランジスタ、55はパワートランジスタ、57は高圧を
低圧に変換するDC/DCコンバーター、58は交流電
圧を直流電圧に変換する整流回路、59は交流電圧が入
力される入力端子であり、54は制御端子49から入力
される制御信号に対応した一定電流を抵抗53に流すた
めの定電流回路である。
【0070】入力端子59から入力された商用のAC1
00Vの電圧は整流回路58で直流電圧100Vに変換
され、さらにDC/DCコンバーター57でDC12V
に変換される。マイコン23から制御端子49に入力さ
れる制御信号に応じてトランジスタ52に流れる電流を
制御し、パワートランジスタ55のベース電流を調整す
ることにより、出力端子48からの出力電圧を0〜12
Vで可変することができる。
【0071】次に、上記のように構成された本実施の形
態1の電力送受電システムの動作について、図1〜図4
を用いて説明する。
【0072】図3は本発明の実施の形態1にかかわる電
力送受電システムにおける検出抵抗22の端子電圧の関
係を示す図であり、横軸が可変低圧電源21の出力電圧
VA、縦軸がこれに対応した検出抵抗22の出力側の端
子電圧VBである。マイコン23は図3で黒丸で示す座
標値(VA,VB)のテーブルデータを予め内部に備え
ている。
【0073】図4は本実施の形態1にかかわる電力送受
電システムのマイコン23の制御フローチャートであ
り、CCU2の電源投入からカメラヘッド1に高圧電源
を印加するまでの流れを示す。図4でVB' は実際に端
子電圧VBとして検出された値、ΔVは可変低圧電源2
1の出力電圧VAの可変ステップ量を示す。また、(i)
の「状態1」はリレー9,10,12がすべてオフの状
態、(ii)の「状態2」はリレー9,10,12のうちリ
レー12のみがオンの状態、(iii) の「状態3」はリレ
ー9,10,12のうちリレー12とリレー10がオン
の状態を意味する。
【0074】まず、図4に示すように、CCU2の電源
投入直後、ステップ1で初期設定として予めスイッチ1
8が可変低圧電源21を選択するようマイコン23から
切り替え制御信号がスイッチ18に出力される。次に、
ステップ2に移り、マイコン23からの電源電圧制御信
号により可変低圧電源21の出力電圧VAを0Vに設定
する。図1に示すようにCCU2がカメラヘッド1と正
常に接続されている場合、C点の電圧も0Vとなり、リ
レー9、リレー10、リレー12はすべてオフとなる
(「状態1」)。この結果、「状態1」において可変低
圧電源21から出力される電流I、検出電圧VB' はそ
れぞれ、
【0075】
【数1】
【0076】
【数2】 となる。
【0077】ステップ3でマイコン23は端子電圧V
A,VBを検出する。ステップ4で出力電圧VAがV1
以上であるか否かを判断する。V1は図3において「状
態1」での最大値(3V)となっている。この場合、ス
テップ4でVA=0Vは図3のVB=VAの特性曲線上
で「状態1」での太線で示す0≦VA<V1の領域であ
るからステップ5へ移る。ステップ5では、マイコン2
3のテーブルデータのVBと実際に検出された検出電圧
VB' との比較が行われ、VB=VB' =0であるから
ステップ6に移る。本実施の形態1では可変低圧電源2
1の出力電圧を1Vずつ増加させるとして、可変ステッ
プ量ΔV=1Vであり、ステップ6では可変低圧電源2
1の出力電圧VAをΔVだけインクリメントして出力電
圧を1Vにするための電源電圧制御信号がマイコン23
から可変低圧電源21に出力される。そして、ステップ
3に戻る。
【0078】以下同様の流れで、VA=0V,1V,2
Vでステップ3からステップ6の間を巡回し、その都
度、検出電圧VB' と端子電圧VBの値が比較され、V
B' とVBが一致することが確認される。もし、ステッ
プ5でその一致の確認がなされないときは、ステップ1
8に進んでエラーステータスを出力する。
【0079】VA=3Vとなったことを確認すると、ス
テップ4からステップ7へ移る。ステップ7では、可変
低圧電源21の出力電圧VAが「状態2」のVB=0.
6×VAの特性曲線上で6Vに設定される。その結果、
カメラヘッド1におけるC点の電位が3V以上になるた
め、可変インピーダンス回路14におけるリレー12が
オンする。この結果、「状態2」において可変低圧電源
21から出力される電流I、検出電圧VB' はそれぞ
れ、
【0080】
【数3】
【0081】
【数4】 となり、VB' の値から電流Iを間接的に検出すること
ができる。ステップ8からステップ11では「状態1」
の場合のステップ3からステップ6と同様、可変低圧電
源21からの出力電圧VAを6V,7V,8Vと順次可
変し、その都度、検出した検出電圧VB' とマイコン2
3のテーブルデータのVBとの比較が行われ、両者の一
致が確認される。もし、ステップ10でその一致の確認
がなされないときは、ステップ18に進んでエラーステ
ータスを出力する。
【0082】可変ステップ量ΔVのインクリメントによ
りVA=9Vになった時点でステップ9からステップ1
2へ移り、可変低圧電源21の出力電圧VAが「状態
3」のVB=0.512×VAの特性曲線上で10Vに
設定される。その結果、カメラヘッド1におけるC点の
電位が5V以上になり、可変インピーダンス回路14に
おけるリレー10がオンする。リレー12のオン状態は
継続している。この結果、「状態3」において可変低圧
電源21から出力される電流I、検出電圧VB'はそれ
ぞれ、
【0083】
【数5】
【0084】
【数6】 となる。
【0085】ステップ12からステップ16では「状態
1」の場合と同様、可変低圧電源21からの出力電圧V
Aを10V,11Vと順次可変し、その都度、検出した
検出電圧VB' とマイコン23テーブルデータのVBと
の比較が行われ、両者の一致が確認される。もし、ステ
ップ15でその一致の確認がなされないときは、ステッ
プ18に進んでエラーステータスを出力する。
【0086】可変ステップ量ΔVのインクリメントによ
りVA=VL=12Vになった時点でステップ14から
ステップ17へ移り、トライアキシャルケーブル3に接
続しているカメラヘッド1が本来接続を想定した相手機
器であると最終的に判定し、マイコン23からスイッチ
18が高圧電源20を選択するようにするための切り替
え制御信号が出力される。その結果、カメラヘッド1に
おけるC点の電位が50V以上となり、トライアキシャ
ルケーブル3と主回路8との間のリレー9が導通し、主
回路8に高圧電源20から直流100Vの高圧電力が供
給される。
【0087】主回路8での消費電力を100W、トライ
アキシャルケーブル3の長さを1kmとすると、このと
きの可変インピーダンス回路14に供給される電流は約
3.3mA、消費電力は231mWとなり、主回路8に
おける消費電力の値(100W)に比べて十分小さく、
ここでのロスは実用上問題にならない。
【0088】もし、CCU2に接続されたカメラヘッド
が正規の接続対象のカメラヘッド1とは異なるものであ
った場合、ステップ5、ステップ10、ステップ15の
いずれかでVB≠VB' が発生するため、このときは、
ステップ18へ移り、マイコン23は誤接続を示すエラ
ーステータス信号を出力する。このとき、同時に、マイ
コン23は、スイッチ18が可変低圧電源21を選択す
る切り替え制御信号を出力し続ける。この結果、直流1
00Vの高圧電源は誤接続されたカメラヘッドへは印加
されず、この場合、可変低圧電源21の出力電圧VAの
最大値であるVL=12Vの電圧が印加されることにな
るが、これは低電圧であるから、誤接続されたカメラヘ
ッドが破損されてしまうことはない。
【0089】また、図示していないが、CCU2におい
てマイコン23から出力されるエラーステータス信号を
用いてLED(発光ダイオード)などを点灯させたり、
ブザーを鳴動させたり、あるいは液晶表示パネルなどの
表示部にエラー表示を行ったりすることにより、ユーザ
ーに誤接続の発生を知らせることができる。
【0090】可変低圧電源21から出力される電流値I
は(数5)よりVA=VL=12Vのとき0. 293m
Aであるから、約30Ω/kmのトライアキシャルケー
ブル3が最大長である1kmにおいても電圧降下は9m
Vと小さい。したがって、CCU2の側で検出される電
圧VB' は、カメラヘッド1のC点の電圧とほぼ等しい
と考えることができる。
【0091】以上のように、送電側機器であるCCU2
から、機器確認用電圧範囲の0〜12Vで予め大きさを
変化させた低電圧を印加し、そのときに電源である可変
低圧電源21から受電側機器であるカメラヘッドに流れ
る電流の変化のパターンから受電側機器すなわちカメラ
ヘッドの機種判別を行うので、想定した構成の機器とそ
れ以外の機器とを正確に判別することができ、誤接続に
よる受電側機器の破損を回避することができるととも
に、LED点灯などにより誤接続をユーザーに知らせる
ことができる。
【0092】また、同時にケーブルがオープン/ショー
トなど正常に接続されていない場合も高圧による送電を
中止することができるので、高圧ケーブルの接触による
絶縁破壊や高圧電源の破損を回避することができる。
【0093】また、低圧印加時の受電側機器は消費電力
の少ない受動素子で実現できるので送電側に設ける可変
低圧電源の電力容量は少なくて済む。
【0094】また、可変インピーダンス手段を、複数組
の抵抗とリレーで構成しているので、高精度の抵抗を用
いる必要がない。
【0095】なお、可変低圧電源21の出力電圧VAと
検出電圧VB' との比較において、VB' の値について
ある幅の誤差ΔEを考慮し、 (VB−ΔE)≦VB' ≦(VB+ΔE) のときに、VB' =VBであるとみなし判定するように
してもよい。なお、これについては、実施の形態4の図
14のステップ3を参照できる。
【0096】なお、上記実施の形態では、可変低圧電源
21の出力電圧VAの可変手順は、「状態1」から開始
し、「状態3」で終了するようにしたが、必ずしもそれ
にとらわれる必要性はなく、「状態1」、「状態2」、
「状態3」のいずれから開始し、いずれで終了するよう
にしてもよい。
【0097】なお、上記実施の形態では、可変低圧電源
21の可変ステップ量ΔVを1Vに設定したが、もっと
小さな値にすることにより、カメラヘッド1の判別精度
をさらに向上させることができる。
【0098】なお、上記実施の形態では、リレー10、
リレー12としてそれぞれ5V以上、3V以上の電圧が
印加されたとき導通(オン)するリレーを用いたが、そ
れぞれ5V以上7V未満、3V以上5V未満の電圧が印
加されたとき導通するリレーを用いてもよく、この場
合、リレー9が導通して高圧電源20から電力供給が行
われているときにはリレー10とリレー12はオフ(切
断)となるので、抵抗11と抵抗13には電流が流れ
ず、ここでの電力ロスを無くすことができる。
【0099】なお、上記実施の形態では、伝送路として
トライアキシャルケーブルを用いるトライアキシャル伝
送装置を例に挙げたが、信号線と電源線が分離された光
ファイバーケーブルを用いる光伝送装置(図11参照)
の場合でも同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0100】(実施の形態2)図5は実施の形態2にか
かわる電力送受電システムの構成を示すブロック回路図
であり、図中、実施の形態1の図1と同じ構成要素には
同じ符号を与えており、ここではその詳細な説明は省略
する。この図5で、1はカメラヘッド、2はCCU、3
はトライアキシャルケーブルである。カメラヘッド1と
トライアキシャルケーブル3が接続点Dで接続されてい
るとする。4はカメラ回路、5は電源回路、6はコンデ
ンサ、7はコイルであり、8は主回路である。9は電圧
50V以上が印加されたとき導通するリレーであり、主
回路8とトライアキシャルケーブル3との間の接続を開
閉する働きをする。15はハイパスフィルタとしてのコ
ンデンサ、16はCCU回路、17は電源回路、19と
ローパスフィルタとしてのコイル、20はDC100V
の電圧を出力する高圧電源、21は出力電圧が0〜5V
の範囲で可変できる可変低圧電源、18は制御信号によ
り高圧電源20と可変低圧電源21のうち一方を選択し
トライアキシャルケーブル3と接続するスイッチであ
る。
【0101】新たな構成要素として、カメラヘッド1側
の符号の25と28は交流信号を阻止するローパスフィ
ルタとしてのコイル、29は直流電圧を阻止し交流信号
を通過させるハイパスフィルタとしてのコンデンサ、2
6はコイル25を介して入力されるコントロール電圧V
Cの大きさに対応した周波数をもつ一定振幅(5V)の
交流信号を出力するVCO(電圧制御型発振器)であ
り、消費電力が10mW以下のものを用いる。27は1
V〜5Vの入力電圧に対して5Vの一定電圧を出力する
DC/DCコンバーターであり、その出力端子がVCO
26の電源端子に接続されている。30はコイル25、
コイル28、コンデンサ29、VCO26、DC/DC
コンバーター27から構成され、トライアキシャルケー
ブル3に対して主回路8に並列に接続された交流信号発
生回路(交流信号発生手段)である。24は電圧50V
以上が印加されたときオフ(切断)し、50V未満の電
圧でオン(導通)するリレーであり、交流信号発生回路
30とトライアキシャルケーブル3との接続を開閉する
働きをする。
【0102】新たな構成要素として、CCU2側の符号
の32は直流電圧を阻止し交流信号を通過させるハイパ
スフィルタとしてのコンデンサ、33はコンデンサ32
を介して入力される交流信号のうち特定周波数の成分を
検出し、その振幅値を出力する周波数検出回路(周波数
検出手段)である。34はマイコンであり、周波数検出
回路33からの入力信号を内部でA/D変換して取り込
むことにより、これらの値をディジタル値として検出
し、この結果に基づいて、可変低圧電源21の出力電圧
値を制御する電源電圧制御信号やスイッチ18を制御す
る切り替え制御信号を出力する。
【0103】図6はリレー24の構成を示す回路図であ
る。図6において符号の46はトライアキシャルケーブ
ル3に接続される側の端子、47は交流信号発生回路3
0に接続される側の端子、41と42はそれぞれ抵抗値
がR3=95kΩ、R4=5kΩの抵抗であり、端子4
6に印加された電圧を分圧する働きをする。43は電源
電圧5Vのインバーター、45は制御電流が2.5mA
以上のとき導通し、2. 5mA未満のときオフするフォ
トモスリレー、44はフォトモスリレー45へ入力され
る制御電流を調整するために接続された抵抗値R5=1
kΩの抵抗である。
【0104】以上のように構成されたリレー24におい
て、端子46の電圧が0〜50V未満のとき、インバー
ター43の入力電圧は0〜2. 5V未満で、インバータ
43の出力電圧は5Vとなってフォトモスリレー45は
導通する。また、端子46の電圧が50V以上〜100
Vのとき、インバーター43の入力電圧は2. 5V以上
〜5Vで、インバータ43の出力電圧は0Vとなってフ
ォトモスリレー45はオフする。
【0105】図7は周波数検出回路33の構成を示すブ
ロック図であり、図中の35,36,37はそれぞれ周
波数帯域(中心周波数)f1,f2,f3の信号のみを
通過させるバンドパスフィルタ(BPF)、38,3
9,40は入力信号の振幅値(ピークツウピーク)を出
力するピーク値検出回路であり、それぞれで検出された
振幅値をE〔1〕,E〔2〕,E〔3〕とする。
【0106】図8はバンドパスフィルタ35,36,3
7の周波数特性を示す図であり、それぞれの中心周波数
はf1=12. 5MHz、f2=19. 5MHz、f3
=26. 5MHzであり、帯域幅はそれぞれ2MHzで
ある。
【0107】次に、上記のように構成された本実施の形
態2の電力送受電システムの動作について図5〜図10
を用いて説明する。
【0108】図9は本実施の形態2にかかわる電力送受
電システムのマイコン34の制御フローチャートであ
り、CCU2の電源投入からカメラヘッド1に高圧電源
が印加するまでの流れを示す。図9でE〔N〕は検出さ
れたN番目(N=1,2,3)の交流信号の振幅値、V
T〔N〕はN番目(N=1,2,3)の交流信号の振幅
に対してそれぞれマイコン34の内部で予め設定された
閾値、V〔N〕はN番目(N=1,2,3)の交流信号
を発生させるため可変低圧電源21の出力電圧VAとし
て設定される電圧値である(図10参照)。閾値VT
〔N〕はトライアキシャルケーブル3の周波数特性を考
慮して設定する必要があり、ここでは、VT〔1〕=2
50mV、VT〔2〕=100mV、VT〔3〕=50
mVに設定されているとする。
【0109】図10は本発明の実施の形態2にかかわる
電力送受電システムのVCO26のコントロール電圧V
Cと出力交流信号の周波数fの関係を示す特性図であ
り、横軸がコントロール電圧VC〔V〕、縦軸がこれに
対応した周波数f〔MHz〕である。マイコン34は図
10の黒丸で示す座標値(VC,f)のテーブルデータ
を予め内部に備えている。
【0110】まず、図9に示すように、CCU2の電源
投入直後、ステップ1で初期設定として予めスイッチ1
8が可変低圧電源21を選択するようマイコン34から
切り替え制御信号がスイッチ18に出力される。次に、
ステップ2に移り、変数Nの初期値をN=1に設定し、
ステップ3でマイコン34からの電源電圧制御信号によ
り可変低圧電源21の出力電圧VAをV〔1〕=2Vに
設定する。図5に示すようにCCU2がカメラヘッド1
と正常に接続されている場合、D点の電圧は約2Vにな
り、リレー9はオフ(切断)、リレー24はオン(導
通)する。DC/DCコンバーター27では入力された
2Vの電圧から5Vの電源電圧が生成され、これがVC
O26に供給される。この結果、VCO26からは図1
0に示すように、周波数f1=12. 5MHzの交流信
号が出力され、これがコンデンサ29、リレー24、ト
ライアキシャルケーブル3、スイッチ18、コンデンサ
32の順に伝送されて周波数検出回路33に入力され
る。周波数検出回路33ではバンドパスフィルタ35か
ら周波数f1=12. 5MHzの交流信号が出力され、
ピーク値検出回路38でその振幅値に対応した直流電圧
が出力される。トライアキシャルケーブル3の長さが1
kmの場合、周波数f1=12. 5MHzの交流信号は
ケーブルで約25dBの減衰を受けるので、その振幅は
E〔1〕=280mVになる。したがって、ステップ4
では、検出された振幅値E〔1〕と予め設定されたVT
〔1〕=250mVとが比較され、E〔1〕>VT
〔1〕が成立するのでステップ5へ移り、Nの値が比較
された後、ステップ6へ移り、インクリメントによって
N=2に設定される。こうして再びステップ3に戻り、
以下N=2, 3についてもN=1の場合と同様の流れで
周波数f2=19. 5MHz、f3=26. 5MHzの
交流信号が順次VCO26から出力され、その都度、周
波数検出回路33でこれらの成分が検出され、検出され
た振幅値と設定された閾値との比較がマイコン34の内
部で行われる。こうしてN=3でステップ5からステッ
プ7へ移り、トライアキシャルケーブル3に接続されて
いるカメラヘッド1が本来接続を想定した相手機器であ
ると判定し、マイコン34からスイッチ18が高圧電源
20を選択するようにするための切り替え制御信号が出
力される。その結果、リレー9がオン、リレー24がオ
フし、主回路8に高圧電源20から直流100Vの高圧
電力が供給される。
【0111】もし、CCU2に接続されたカメラヘッド
が正規の接続対象のカメラヘッド1とは異なるものであ
った場合、周波数f1,f2,f3のいずれかの交流信
号が検出できないので、このときは、ステップ4からス
テップ8へ移り、マイコン34は誤接続を示すエラース
テータス信号を出力する。このとき、同時に、マイコン
34は、スイッチ18が可変低圧電源21を選択する切
り替え制御信号を出力し続ける。この結果、直流100
Vの高圧電源は誤接続されたカメラヘッドへ印加される
ことはなく、この場合、可変低圧電源21の出力電圧V
Aの制御可能な最大値であるVL=4Vの電圧が印加さ
れることになるが、これは低電圧であるから、誤接続さ
れたカメラヘッドが破損されてしまうことはない。
【0112】また、図示していないが、CCU2におい
てマイコン34から出力されるエラーステータス信号を
用いてLED(発光ダイオード)などを点灯させること
により、ユーザーに誤接続の発生を知らせることができ
る。
【0113】以上のように、送電側機器であるCCU2
から予め大きさを変化させた低電圧を印加し、そのとき
に受電側機器であるカメラヘッドから出力される交流信
号の周波数の変化のパターンから受電側機器すなわちカ
メラヘッドの機種判別を行うので、想定した構成の機器
とそれ以外の機器とを正確に判別することができ、誤接
続による受電側機器の破損を回避することができるとと
もに、LED点灯、ブザー鳴動、表示部エラー表示など
により誤接続をユーザーに知らせることができる。
【0114】また、同時にケーブルがオープン/ショー
トなど正常に接続されていない場合も高圧による送電を
中止することができるので、高圧ケーブルの接触による
絶縁破壊や高圧電源の破損を回避することができる。
【0115】その他の事項として、実施の形態1におい
て述べたが本実施の形態2では述べていない任意の事項
について、合理的判断のもと本実施の形態2に適用し得
る事項は、本実施の形態2にも該当するものとする。ま
た上記した以外の作用・効果についても実施の形態1と
同様である。
【0116】(実施の形態3)図11は実施の形態3に
かかわる電力送受電システムの構成を示すブロック回路
図であり、図中、実施の形態2の図5と同じ構成要素に
は同じ符号を与えており、ここではその詳細な説明は省
略する。この図11で、1はカメラヘッド、2はCC
U、4はカメラ回路、5は電源回路、8は主回路であ
る。16はCCU回路、17は電源回路、20はDC1
00Vの電圧を出力する高圧電源、21は出力電圧が0
〜5Vの範囲で可変できる可変低圧電源、18はスイッ
チである。
【0117】新たな構成要素として、符号の61はカメ
ラヘッド1からCCU2へ本線信号を伝送するための信
号線、62はCCU2からカメラヘッド1へリターン信
号を伝送するための信号線、63は電源を供給するため
の電源線、64は制御信号を伝送するための制御線であ
り、60は光ファイバーである信号線61と信号線62
および金属線である電源線63と制御線64を束ねた構
造をもつ光ファイバー複合ケーブルである。カメラヘッ
ド1と電源線63が接続点Eで接続されているとする。
【0118】カメラヘッド1側の構成要素として、符号
の9は電圧50V以上が印加されたとき導通するリレー
であり、主回路8と電源線63との間の接続を開閉する
働きをする。26は電源線63を介して可変低圧電源2
1から入力されるコントロール電圧VCの大きさに対応
した周波数をもつ一定振幅(5V)の交流信号を出力す
るVCO(電圧制御型発振器)であり、消費電力が10
mW以下のものを用いる。27は1V〜5Vの入力電圧
に対して5Vの一定電圧を出力するDC/DCコンバー
ターであり、その出力端子がVCO26の電源端子に接
続されている。30はVCO26とDC/DCコンバー
ター27から構成され、主回路8に並列に接続された交
流信号発生回路(交流信号発生手段)である。24は電
圧50V以上が印加されたときオフ(切断)し、50V
未満の電圧でオン(導通)するリレーであり、交流信号
発生回路30の入力端子と電源線63との間の接続を開
閉する働きをする。電源線63が第1の伝送路であり、
制御線64が第2の伝送路である。
【0119】CCU2側の構成要素として、符号の18
は制御信号により高圧電源20と可変低圧電源21のう
ち一方を選択し電源線63と接続するスイッチである。
33は制御線64を介して入力される交流信号のうち特
定周波数の成分を検出し、その振幅値を出力する周波数
検出回路(周波数検出手段)である。34はマイコンで
あり、周波数検出回路33からの入力信号を内部でA/
D変換して取り込むことにより、これらの値をディジタ
ル値として検出し、この結果に基づいて、可変低圧電源
21の出力電圧値を制御する電源電圧制御信号やスイッ
チ18を制御する切り替え制御信号を出力する。
【0120】以上のように、本実施の形態3では、可変
低圧電源21の出力電圧は第1の伝送路としての電源線
63を介して供給し、交流信号発生回路30から出力さ
れる交流信号は第2の伝送路としての制御線64を介し
て伝送されるので、実施の形態2に比べて次のような利
点がある。すなわち、可変低圧電源21から交流信号発
生回路30への電源供給と交流信号発生回路30から周
波数検出回路33への交流信号伝送とをトライアキシャ
ルケーブル3の共通のラインを介して行う実施の形態2
の場合と異なり、電源供給は電源線63を介して行い、
交流信号伝送は制御線64を介して行うというように互
いに独立した経路となっているので、実施の形態2の場
合に必要としている交流阻止のローパスフィルタとして
のコイル19,31,25,28や直流阻止のためのハ
イパスフィルタとしてのコンデンサ29,32は不要と
なっている。なお、信号線61,62として光ファイバ
ーを用いているので、実施の形態1,2で必要としたコ
ンデンサ6やコイル7も不要となっている。
【0121】なお、本実施の形態3の動作については前
述の実施の形態2と同じである。
【0122】以上のように、送電側機器であるCCU2
から予め大きさを変化させた低電圧を印加し、そのとき
に受電側機器であるカメラヘッドから出力される交流信
号の周波数の変化のパターンから受電側機器すなわちカ
メラヘッドの機種判別を行うので、想定した構成の機器
とそれ以外の機器とを正確に判別することができ、誤接
続による受電側機器の破損を回避することができるとと
もに、LED点灯、ブザー鳴動、表示部エラー表示など
により誤接続をユーザーに知らせることができる。
【0123】また、同時にケーブルがオープン/ショー
トなど正常に接続されていない場合も高圧による送電を
中止することができるので、高圧ケーブルの接触による
絶縁破壊や高圧電源の破損を回避することができる。
【0124】その他の事項として、実施の形態1,2に
おいて述べたが本実施の形態3では述べていない任意の
事項について、合理的判断のもと本実施の形態3に適用
し得る事項は、本実施の形態3にも該当するものとす
る。また上記した以外の作用・効果についても実施の形
態1,2と同様である。
【0125】(実施の形態4)図12は実施の形態4に
かかわる電力送受電システムの構成を示すブロック回路
図であり、図中、実施の形態1と同じ構成要素には同じ
符号を与えており、ここではその詳細の説明は省略す
る。この図で、符号の66はツェナー電圧VD1が3V
のツェナーダイオード、65はツェナー電圧VD2が5
Vのツェナーダイオード、67は抵抗11、抵抗13、
ツェナーダイオード65、ツェナーダイオード66から
なる可変インピーダンス回路(可変インピーダンス手
段)であり、F点でトライアキシャルケーブル3に接続
されている。また、68はマイコンであり、検出抵抗2
2の各端子電圧VA,VBを内部でA/D変換して取り
込むことにより、これらの値をディジタル値として検出
し、この結果に基づいて、可変低圧電源21の出力電圧
値を制御する電源電圧制御信号やスイッチ18を制御す
る切り替え制御信号を出力するように構成されている。
図12より明らかなように、可変インピーダンス回路6
7とマイコン68を除いて実施の形態1(図1)と同じ
構成である。
【0126】次に、上記のように構成された本実施の形
態4の電力送受電システムの動作について図12〜図1
4を用いて説明する。図13は検出抵抗22の端子電圧
VA,VBの関係を表す図であり、「状態1」はリレー
9、ツェナーダイオード65、ツェナーダイオード66
がすべてオフの状態、「状態2」はリレー9とツェナー
ダイオード65がオフでツェナーダイオード66がオン
の状態、「状態3」はリレー9がオフでツェナーダイオ
ード65とツェナーダイオード66がオンの状態を意味
する。また、図の黒丸のテーブルデータが予めマイコン
68に格納されているとする。
【0127】図14は本実施の形態4にかかわる電力送
受電システムのマイコン68の制御フローチャートであ
り、CCU2の電源投入からカメラヘッド1に高圧電源
を印加するまでの流れを示す。図14でVB' は実際に
端子電圧VBとして検出された値、ΔVは可変低圧電源
21の出力電圧VAの可変ステップ量であり、ここでは
ΔV=1Vとする。ΔEは検出電圧VB' とマイコン6
8のテーブルデータのVBを比較するときのVB' に対
する許容誤差量であり、ここではΔE=50mVとす
る。
【0128】まず、図14に示すように、CCU2の電
源投入直後、ステップ1でスイッチ18が予め可変低圧
電源21の側を選択するよう初期設定される。次に、ス
テップ2に移り、可変低圧電源21の出力電圧VAを0
Vに設定する。VA<VD1であるから「状態1」にあ
り、可変低圧電源21からは電流は出力されず、VA=
VB' =0Vとなる。ステップ3では、VA=0に対応
したマイコン68のテーブルデータのVBの値と検出さ
れたVB' の値とが比較される。マイコン68のテーブ
ルデータは図13に示すようにVA=0Vに対しては、
VB=0VであるからVB' =VBとなり、ステップ
4、ステップ5へと移る。
【0129】ステップ5では可変低圧電源21の出力電
圧VAを可変ステップ量ΔV=1Vだけインクリメント
して1Vにするための電源電圧制御信号が出力されて再
びステップ3へ戻る。以下同様にして、「状態1」では
VA=VB=VB' が成り立つのでステップ3からステ
ップ5を巡回しながらVAをVA=1V,2Vと順次上
昇させる。
【0130】VA=3Vのときツェナーダイオード66
がツェナー領域に入るので可変低圧電源21から電流が
供給されて「状態2」になる。「状態2」において可変
低圧電源21の出力電流Iと検出電圧VB' は、トライ
アキシャルケーブル3での直流抵抗を無視すると、次の
ようになる。
【0131】
【数7】
【0132】
【数8】 したがって、VA=3V,4V,5V,6Vにおいて検
出電圧VB' は、図13に示したマイコン68のテーブ
ルデータに一致するのでステップ3からステップ5を巡
回する。VB' =VD2=5VとなるVAをV23とす
ると、(数8)より、V23=6. 3Vであるから、V
A=7Vのときツェナーダイオード65がツェナー領域
に入り、「状態3」となる。「状態3」における可変低
圧電源21の出力電流Iと検出電圧VB' は、トライア
キシャルケーブル3での直流抵抗を無視すると、次のよ
うになる。
【0133】
【数9】
【0134】
【数10】 したがって、VA=7V,8V,9V,10V,11V
において検出電圧VB' は、図13に示したマイコン6
8のテーブルデータに一致するのでステップ3からステ
ップ5を巡回する。
【0135】可変ステップ量ΔVのインクリメントによ
りVA=VL=12Vになった時点でステップ4からス
テップ6へ移り、トライアキシャルケーブル3に接続さ
れているカメラヘッド1が本来接続を想定した相手機器
であると判定し、マイコン68からスイッチ18が高圧
電源20を選択するようにするための切り替え制御信号
が出力される。その結果、高圧電源20からDC100
Vが供給されてF点の電位が50V以上となるのでリレ
ー9が導通し、主回路8に高圧電源20から直流100
Vの高圧電力が供給される。
【0136】もし、CCU2に接続されたカメラヘッド
がカメラヘッド1のような構成を持たない場合には、可
変低圧電源21の出力電圧VAを0Vから12Vまで上
昇させる過程で検出電圧VB' の値がステップ3で示す
範囲に入らなくなるのでステップ7へ移り、マイコン6
8は誤接続を示すエラーステータス信号を出力する。こ
のとき、同時に、マイコン68は、スイッチ18が可変
低圧電源21を選択する切り替え制御信号を出力し続け
る。この結果、DC100Vの高圧電源は誤接続された
カメラヘッドへは印加されず、この場合、可変低圧電源
21の出力電圧VAの最大値であるVL=12Vの電圧
が印加されることになるが、これは低電圧であるから、
誤接続されたカメラヘッドが破損されてしまうことはな
い。
【0137】上記説明ではトライアキシャルケーブル3
での直流抵抗を無視したが、例えばトライアキシャルケ
ーブル3のケーブル長を最大の1kmで考えた場合、ト
ライアキシャルケーブル3の直流抵抗RCはRC=30
Ωとなる。この直流抵抗RCを考慮に入れた場合、例え
ば、「状態2」における可変低圧電源21の出力電流と
検出電圧VB' は、次のようになる。
【0138】
【数11】
【0139】
【数12】 よって、(数12)よりVA=6Vに対して検出される
電圧はVB' =4. 80074Vとなる。
【0140】一方、VA=6Vに対応したマイコンのテ
ーブルデータはVB=4. 8Vであり、ΔE=50mV
を考慮すると、4. 75V≦VB' ≦4. 85Vが成り
立つ。すなわち、直流抵抗RCは、ステップ3の結果に
影響を及ぼさない。
【0141】また、VA=6Vのとき(数11)よりI
=0. 06mAであるからトライアキシャルケーブル3
のケーブル長を最大の1kmで考えた場合、ケーブルで
の電圧降下は1. 8mVとわずかなものであり、図12
のF点における電圧はほぼVB' に等しいと考えてよ
い。
【0142】以上のように、送電側機器であるCCU2
から予め大きさを変化させた低電圧を印加し、そのとき
に電源である可変低圧電源21から受電側機器であるカ
メラヘッドに流れる電流の変化のパターンから受電側機
器すなわちカメラヘッドの機種判別を行うので、想定し
た構成の機器とそれ以外の機器とを正確に判別すること
ができ、誤接続による受電側機器の破損を回避すること
ができるとともに、LED点灯、ブザー鳴動、表示部エ
ラー表示などにより誤接続をユーザーに知らせることが
できる。
【0143】また、同時にケーブルがオープン/ショー
トなど正常に接続されていない場合も高圧による送電を
中止することができるので、高圧ケーブルの接触による
絶縁破壊や高圧電源の破損を回避することができる。
【0144】また、ツェナーダイオードと抵抗からなる
可変インピーダンス回路を受電側の主回路に並列に接続
した構成にしているので送電する低電圧を連続的にかつ
任意の値に設定することができる。
【0145】その他の事項として、実施の形態1におい
て述べたが本実施の形態4では述べていない任意の事項
について、合理的判断のもと本実施の形態4に適用し得
る事項は、本実施の形態4にも該当するものとする。ま
た上記した以外の作用・効果についても実施の形態1と
同様である。
【0146】
【発明の効果】電力送受電システムについての本発明に
よれば、適合性判定の主体を送電側機器のサイドにお
き、接続の初期段階において、主回路駆動電圧よりも低
い機器確認用電圧範囲内で電圧を掃引するとともに、そ
の掃引された電圧に応じての受電側機器のサイドでのイ
ンピーダンスや周波数などの回路状態が適合か否かを判
定するように構成してあるので、機器が誤接続されてい
る場合に受電側機器の破損を回避することができるのは
もちろん、受電側機器のサイドにおいて機器確認のため
の回路構成を簡易化し、そのイニシャルコストを低減す
るとともに、その回路での消費電力を節減してランニン
グコストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかわる電力送受電
システムの構成を示すブロック回路図
【図2】 本発明の実施の形態1にかかわる電力送受電
システムにおける可変低圧電源の構成を示すブロック回
路図
【図3】 本発明の実施の形態1にかかわる検出抵抗の
端子電圧の関係を示す図
【図4】 本発明の実施の形態1にかかわる電力送受電
システムにおけるマイコンの制御フローチャート
【図5】 本発明の実施の形態2にかかわる電力送受電
システムの構成を示すブロック回路図
【図6】 本発明の実施の形態2にかかわる電力送受電
システムにおけるリレーの構成を示す回路図
【図7】 本発明の実施の形態2にかかわる電力送受電
システムにおける周波数検出回路の構成を示すブロック
【図8】 本発明の実施の形態2にかかわるバンドパス
フィルタの周波数特性を示す図
【図9】 本発明の実施の形態2にかかわるマイコンの
制御フローチャート
【図10】 本発明の実施の形態2にかかわるVCOの
コントロール電圧と出力周波数の関係を示す図
【図11】 本発明の実施の形態3にかかわる電力送受
電システムの構成を示すブロック回路図
【図12】 本発明の実施の形態4にかかわる電力送受
電システムの構成を示すブロック回路図
【図13】 本発明の実施の形態4にかかわる検出抵抗
の端子電圧の関係を示す図
【図14】 本発明の実施の形態4にかかわるマイコン
の制御フローチャート
【図15】 従来技術にかかわる電力送受電システムの
構成図
【図16】 従来技術にかかわる伝送信号の周波数帯域
を示す図
【符号の説明】
1・・・ カメラヘッド(受電側機器) 2・・・ CCU(送電側機器) 3・・・ トライアキシャルケーブル(伝送路) 8・・・ 主回路 9・・・ リレー(接続手段) 10,12・・・ リレー 24・・・ リレー(開閉手段) 11,13・・・ 抵抗 14,67・・・ 可変インピーダンス回路(手段) 18・・・ スイッチ(選択手段) 20・・・ 高圧電源 21・・・ 可変低圧電源 22・・・ 検出抵抗 23,34,68・・・ マイコン 25,28,31・・・ コイル(ローパスフィルタ) 26・・・ VCO(電圧制御型発振器) 27・・・ DC/DCコンバーター 29,32・・・ コンデンサ(ハイパスフィルタ) 33・・・ 周波数検出回路(手段) 60・・・ 光ファイバー複合ケーブル 63・・・ 電源線(第1の伝送路) 64・・・ 制御線(第2の伝送路) 65,66・・・ ツェナーダイオード

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給を行う送電側機器と、電力供給
    を受ける受電側機器と、前記送電側機器と前記受電側機
    器とを接続する伝送路からなる電力送受電システムであ
    って、 接続初期状態において、前記受電側機器は、その主回路
    と前記伝送路との接続を断ち、前記送電側機器は、前記
    主回路の駆動に必要な主回路駆動電圧よりも低い機器確
    認用電圧範囲の電圧を前記伝送路を介して前記受電側機
    器に供給し、 前記受電側機器は、前記送電側機器から前記伝送路を介
    して入力した前記機器確認用電圧範囲の電圧に応じた回
    路状態を生成し、 前記送電側機器は、前記伝送路を介して前記受電側機器
    の回路状態を検出し、その受電側機器の回路状態の適合
    性を判定し、適合と判定したときは、前記受電側機器に
    対して供給する電圧を前記機器確認用電圧範囲内で別の
    レベルの電圧に切り替えて供給し、 上記のサイクルを所定回数繰り返して最終的に適合と判
    定したときに、前記送電側機器は、前記機器確認用電圧
    範囲に代えて前記主回路駆動電圧を前記伝送路を介して
    前記受電側機器に供給し、 前記受電側機器は、前記主回路駆動電圧を入力したとき
    は、前記主回路と前記伝送路とを接続するように構成し
    てあることを特徴とする電力送受電システム。
  2. 【請求項2】 前記受電側機器は、前記機器確認用電圧
    範囲における複数レベルの電圧のそれぞれに応じてイン
    ピーダンスを可変する機能を有するものであり、 前記送電側機器は、前記入力電圧に応じた回路状態とし
    ての前記可変されたインピーダンスに応じた電気量変化
    を検出して、その電気量変化が所定のパターンと整合す
    るか否かを判定し、整合するときは前記機器確認用電圧
    範囲において別のレベルの電圧の出力に切り替え、最終
    レベルの電圧の出力状態でも整合するときに前記受電側
    機器に対する供給電圧を前記主回路駆動電圧に切り替え
    るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電力送受電システム。
  3. 【請求項3】 前記受電側機器は、前記機器確認用電圧
    範囲における複数レベルの電圧のそれぞれに応じて周波
    数を可変する機能を有するものであり、 前記送電側機器は、前記入力電圧に応じた回路状態とし
    ての前記可変された周波数に応じた電気量変化を検出し
    て、その電気量変化が所定のパターンと整合するか否か
    を判定し、整合するときは前記機器確認用電圧範囲にお
    いて別のレベルの電圧の出力に切り替え、最終レベルの
    電圧の出力状態でも整合するときに前記受電側機器に対
    する供給電圧を前記主回路駆動電圧に切り替えるように
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力
    送受電システム。
  4. 【請求項4】 前記送電側機器は、前記受電側機器の回
    路状態の適合性の判定において不適合と判定したときは
    警報を発するように構成されていることを特徴とする請
    求項1から請求項3までのいずれかに記載の電力送受電
    システム。
  5. 【請求項5】 電力供給を行う送電側機器と、前記電力
    供給を受ける受電側機器と、前記送電側機器と前記受電
    側機器とを接続する伝送路からなる電力送受電システム
    であって、 前記送電側機器は、前記受電側機器の主回路の駆動に必
    要な主回路駆動電圧を出力する高圧電源と、前記主回路
    駆動電圧より低く所定の機器確認用電圧範囲で可変でき
    る出力電圧をもつ可変低圧電源と、前記高圧電源と前記
    可変低圧電源のいずれか一方を選択して前記伝送路に接
    続する選択手段と、前記可変低圧電源から出力される電
    流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の結果
    に基づいて前記選択手段および前記可変低圧電源を制御
    する制御手段とを具備し、 前記受電側機器は、前記高圧電源から電力供給を受ける
    べき主回路と、前記可変低圧電源から前記伝送路を介し
    て印加される電圧に応じてインピーダンスが変化する可
    変インピーダンス手段と、初期状態で前記伝送路と前記
    主回路との接続を断つとともに印加される電圧が所定値
    を上回るときに前記伝送路と前記主回路とを接続する接
    続手段とを具備し、 前記制御手段は、前記選択手段および前記可変低圧電源
    を制御するに、初期状態で前記選択手段をして前記可変
    低圧電源を選択させ、機器確認状態で前記可変低圧電源
    の出力電圧を可変させ、その可変に対応して得られる前
    記電流検出手段の結果が前記可変インピーダンス手段の
    回路構成に対応した所定パターンのときに前記選択手段
    をして前記可変低圧電源に代えて前記高圧電源を選択さ
    せる制御動作を行うように構成されていることを特徴と
    する電力送受電システム。
  6. 【請求項6】 前記電流検出手段は、前記可変低圧電源
    と前記選択手段との間に接続した抵抗に流れる電流を検
    出するものである請求項5に記載の電力送受電システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記可変インピーダンス手段は、電圧応
    答型のリレーと一端が基準電位に接続された抵抗との直
    列回路の複数組を並列に接続して構成されており、前記
    複数のリレーの応答電圧が互いに異なっている請求項5
    または請求項6に記載の電力送受電システム。
  8. 【請求項8】 前記可変インピーダンス手段は、ツェナ
    ーダイオードと一端が基準電位に接続された抵抗との直
    列回路の複数組を並列に接続して構成されており、前記
    複数のツェナーダイオードのツェナー電圧が互いに異な
    っている請求項5または請求項6に記載の電力送受電シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記伝送路と前記可変インピーダンス手
    段との間に前記主回路駆動電圧の印加によってオフする
    開閉手段が挿入されていることを特徴とする請求項5か
    ら請求項8までのいずれかに記載の電力送受電システ
    ム。
  10. 【請求項10】 電力供給を行う送電側機器と、前記電
    力供給を受ける受電側機器と、前記送電側機器と前記受
    電側機器とを接続する伝送路からなる電力送受電システ
    ムであって、 前記送電側機器は、前記受電側機器の主回路の駆動に必
    要な主回路駆動電圧を出力する高圧電源と、前記主回路
    駆動電圧より低く所定の機器確認用電圧範囲で可変でき
    る出力電圧をもつ可変低圧電源と、前記高圧電源と前記
    可変低圧電源のいずれか一方を選択して前記伝送路に接
    続する選択手段と、前記伝送路から入力される交流信号
    の周波数を検出する周波数検出手段と、この周波数検出
    手段の結果に基づいて前記選択手段および前記可変低圧
    電源を制御する制御手段とを具備し、 前記受電側機器は、前記高圧電源から電力供給を受ける
    べき主回路と、前記可変低圧電源から前記伝送路を介し
    て入力された電圧の大きさに対応した周波数の前記交流
    信号を発生させる交流信号発生手段と、初期状態で前記
    伝送路と前記主回路との接続を断つとともに印加される
    電圧が所定値を上回るときに前記伝送路と前記主回路と
    を接続する接続手段とを具備し、 前記制御手段は、前記選択手段および前記可変低圧電源
    を制御するに、初期状態で前記選択手段をして前記可変
    低圧電源を選択させ、機器確認状態で前記可変低圧電源
    の出力電圧を可変させ、その可変に対応して得られる前
    記周波数検出手段の結果が前記交流信号発生手段の回路
    構成に対応した所定パターンのときに前記選択手段をし
    て前記可変低圧電源に代えて前記高圧電源を選択させる
    制御動作を行うように構成されていることを特徴とする
    電力送受電システム。
  11. 【請求項11】 前記可変低圧電源と前記選択手段との
    間にローパスフィルタが挿入され、前記選択手段と前記
    周波数検出手段との間にハイパスフィルタが挿入され、
    前記伝送路と前記交流信号発生手段の入力側との間にロ
    ーパスフィルタが挿入され、前記交流信号発生手段の出
    力側と前記伝送路との間にハイパスフィルタが挿入され
    ていることを特徴とする請求項10に記載の電力送受電
    システム。
  12. 【請求項12】 前記伝送路が同軸ケーブルまたはトラ
    イアキシャルケーブルであることを特徴とする請求項1
    から請求項11までのいずれかに記載の電力送受電シス
    テム。
  13. 【請求項13】 電力供給を行う送電側機器と、前記電
    力供給を受ける受電側機器と、前記送電側機器と前記受
    電側機器とを接続する伝送路からなる電力送受電システ
    ムであって、 前記送電側機器は、前記受電側機器の主回路の駆動に必
    要な主回路駆動電圧を出力する高圧電源と、前記主回路
    駆動電圧より低く所定の機器確認用電圧範囲で可変でき
    る出力電圧をもつ可変低圧電源と、前記高圧電源と前記
    可変低圧電源のいずれか一方を選択して第1の伝送路に
    接続する選択手段と、第2の伝送路から入力される交流
    信号の周波数を検出する周波数検出手段と、この周波数
    検出手段の結果に基づいて前記選択手段および前記可変
    低圧電源を制御する制御手段とを具備し、 前記受電側機器は、前記高圧電源から電力供給を受ける
    べき主回路と、前記可変低圧電源から前記第1の伝送路
    を介して入力された電圧の大きさに対応した周波数の前
    記交流信号を発生させて前記第2の伝送路に出力する交
    流信号発生手段と、初期状態で前記伝送路と前記主回路
    との接続を断つとともに印加される電圧が所定値を上回
    るときに前記伝送路と前記主回路とを接続する接続手段
    とを具備し、 前記制御手段は、前記選択手段および前記可変低圧電源
    を制御するに、初期状態で前記選択手段をして前記可変
    低圧電源を選択させ、機器確認状態で前記可変低圧電源
    の出力電圧を可変させ、その可変に対応して得られる前
    記周波数検出手段の結果が前記交流信号発生手段の回路
    構成に対応した所定パターンのときに前記選択手段をし
    て前記可変低圧電源に代えて前記高圧電源を選択させる
    制御動作を行うように構成されていることを特徴とする
    電力送受電システム。
  14. 【請求項14】 前記第1の伝送路および第2の伝送路
    が光ファイバー複合ケーブルから構成されていることを
    特徴とする請求項13に記載の電力送受電システム。
  15. 【請求項15】 前記伝送路と前記交流信号発生手段と
    の間に前記主回路駆動電圧の印加によってオフする開閉
    手段が挿入されていることを特徴とする請求項10から
    請求項14までのいずれかに記載の電力送受電システ
    ム。
  16. 【請求項16】 上記請求項1から請求項15までのい
    ずれかに記載の電力送受電システムに置き換えて、前記
    受電側機器および前記伝送路を削除し、前記送電側機器
    のみで構成されていることを特徴とする電力送受電方式
    の送電装置。
  17. 【請求項17】 上記請求項1から請求項15までのい
    ずれかに記載の電力送受電システムに置き換えて、前記
    送電側機器および前記伝送路を削除し、前記受電側機器
    のみで構成されていることを特徴とする電力送受電方式
    の受電装置。
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