JP2002033936A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2002033936A
JP2002033936A JP2001168581A JP2001168581A JP2002033936A JP 2002033936 A JP2002033936 A JP 2002033936A JP 2001168581 A JP2001168581 A JP 2001168581A JP 2001168581 A JP2001168581 A JP 2001168581A JP 2002033936 A JP2002033936 A JP 2002033936A
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Pending
Application number
JP2001168581A
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English (en)
Inventor
Toru Yamazaki
徹 山崎
Toshiyuki Chikugi
利行 筑木
Masahiro Maeda
正浩 前田
Noriaki Seki
範顕 関
Masayuki Kurahashi
政之 倉橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の色情報交換方法では実現できなかった
色順応対応を実現できる新しい色情報交換方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 色情報は伝送色空間とCIEXYZとの関係
式及び情報処理装置の環境情報及びガミュート情報とと
もにネットワーク10に伝送され、ネットワーク10に
接続される受け手/送り手102は、ネットワーク10
を伝送される色空間からCIEXYZへ変換する又はそ
の逆を行う第1の変換手段102−1と、環境情報を用
いて色変換を行う第2の変換手段102−3と、ガミュ
ート情報を用いてガミュート変換を行う第3の変換手段
102−4と、機器内部の色空間へ変換する又はその逆
を行う第4の変換手段102−5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は色情報を処理する情報処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らが以前出願した特開平4−0
78269では、ネットワーク上での色情報の交換に際
してのメカニズムとしては以下のようなものを仮定して
いた。このメカニズムは国際標準ISO8613として
定められているODA(Open/Office Do
cument Architecture)の色の補遺
(Color Addendum)にて採用されている
メカニズムでもある。
【0003】図8を参照しながら説明する。まず色情報
の交換に使用されるネットワーク10を伝送される色空
間はCIEXYZとの関係式(キャリブレーションデー
タ)及び白基準データも持つことになっていることが国
際標準であるODAに規定されている。そのためにネッ
トワーク10に接続される色情報の受け手/送り手10
2は、ネットワーク10から色情報を受け取った際、第
1の変換手段102−1によりキャリブレーションデー
タを用いてネットワーク10を伝送される色空間からC
IEXYZを計算し、それから第2の変換手段102−
2により内部の色空間へ変換する。当然一度での変換を
妨げるものではない。また、色情報の受け手/送り手1
02が、ネットワーク10へ色情報を送る際は、その逆
を行う。
【0004】但しこのメカニズムでは以下のような問題
がある
【0005】まずひとつめのODAのメカニズムの問題
は、色順応が考慮されていないということである。色順
応とは次のような現象を言う。例えば人間は昼光(C光
源)下でもタングステン灯(A光源)下でも大体色の見
え方は同じである。つまり昼光からタングステン灯に変
化すると一瞬全てのものが黄色味に見えるが、すぐ回復
する。これを色順応という。
【0006】ここで色順応に関して有名なVon Kr
iesの理論と、それを改良したNayataniの理
論(CIE予測式)の説明を以下にしておく。詳しくは
例えば朝倉書店「色の性質と技術」に記載されている。
【0007】von Kries説視覚系には赤・緑・
青に応答する3種のセンサがあると考えられるが、vo
nKries説では色順応は、それらの分光感度分布の
形は変わらず、感度バランスのみが照明光の三刺激値に
逆比例するように変化すると仮定する。
【0008】すると、ある照明光(試験光)とそのもと
での色(試験色)の三刺激値XYZと、別の照明光(基
準光)とそのもとでの色(対応色)の三刺激値X’Y’
Z’の間には、次の関係式数1が成り立つ。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、(M)は(3×3)の行列であ
り、その要素は視覚の生理的三原色から定まる。またD
も(3×3)の行列であり、次の数2が成り立つ。
【0011】
【数2】
【0012】ここでR0,G0,B0及びR0’,G0’,
0’は、視覚の生理的三原色を原刺激とする表色系を
用いて表現した試験光と基準光の三刺激値である。
【0013】CIE予測式この予測式は納谷らの研究結
果に基づくもので、von Kries説では予測でき
なかった、次の色順応現象を精度よく説明できる。
(1)照明光の照度変化に対する色の彩度変化(Hun
t効果)(2) 照明光の照度変化に対する無彩色の明
度対比の強調(Stevens効果)(3) 高純度の
色光照明における無彩色の色知覚(Helson−Ju
dd効果)
【0014】具体的な計算手順は、次の3段階から成
る。(1) 試験色の三刺激値X,Y,Zを生理的三原
色に基づく三刺激値R,G,Bへ数3により変換する。
【0015】
【数3】
【0016】ここで、(N)は(3×3)の行列であ
り、その要素は視覚の生理的三原色から定まる。
【0017】(2) 上記の試験色の刺激値R,G,B
から、数4の非線形変換により、対応色のR’,G’,
B’を求める。
【0018】
【数4】
【0019】(3) 上記の刺激値R’,G’,B’か
ら、次の数5により、対応色の三刺激値X’,Y’,
Z’を求める。
【0020】
【数5】
【0021】ただし、数4でρ0及びρ0’は、試験色及
び基準色の背景に置かれた灰色の視感反射率であり、
0.2≦ρ0=ρ0’≦1.0である。また次の数6が成
り立つ。
【0022】
【数6】
【0023】ただし、x,yは試験光の色度である。ま
た、ξ’,η’,ζ’も数6を用いて、x’,y’から
求められる。
【0024】非線形変化のべきPr,Pg,Pbは、次
の数7により定まる。
【0025】
【数7】
【0026】数7中で次の式数8が成り立つ。
【0027】
【数8】
【0028】ただし、EとE’はそれぞれ試験視野と基
準視野のルクス単位であらわした照度である。
【0029】さて、ここで色順応については以下のこと
に注意すべきである。まずvonKries説では、数
1より分かるように、対応色の三刺激値X’,Y’,
Z’は試験色の三刺激値X,Y,Zの3×3マトリック
ス演算で求められる。そのマトリックスの係数は、視覚
の生理的三原色及びそれに基づく表色系を用いて表現し
た試験光と基準光の三刺激値から計算される。またCI
E予測式では対応色を求める演算は、試験色の三刺激値
XYZからの3×3マトリックスと1次元LUT及び3
×3マトリックスの組合せで行われる。なぜなら数3よ
り試験色の刺激値RGBはX,Y,Zの3×3マトリッ
クス演算(そのマトリックスの係数は、視覚の生理的三
原色から求められる。)で求められ、数4より対応色の
R’,G’,B’はRGBの1次元LUT(その値は、
試験視野と基準視野の視感反射率及び視覚の生理的三原
色から求められる。)で求められ、数5より対応色の三
刺激値X’,Y’,Z’はX,Y,Zの3×3マトリッ
クス演算(そのマトリックスの係数は、視覚の生理的三
原色から求められる。)で求められるからである。よっ
てvon Kries説に基づく場合には、送り手の環
境情報としては試験光としての白基準データがあれば、
受け手は基準光としての自分の白基準データとともに用
いて対応色の演算を行うことが可能である。この白基準
データはODAでも送付することになっているので、そ
れを利用すればよい。
【0030】しかしCIE予測式に基づく場合には、対
応色を求める演算には、試験視野の照度としての送り手
の白基準の照度も必要になる。それと基準視野の照度と
しての受け手の白基準の照度を使用して、受け手は対応
色の演算を行う。また試験視野の視感反射率(=基準視
野の視感反射率)については、送り手の情報を利用して
もよいが、受け手がある値を仮定してもよい。
【0031】以上のような対応色を求める方法とは別
に、ここでもうひとつ色順応を考慮する簡易な方法があ
る。それは色空間としてCIELABを用いることであ
る。文献(Koichi Ikeda, Masahar
u Nakayama &Kiyoshige Obar
a, Comparison of perceived
color−differences of color
chipwith their colorimetr
ic ones in theCIE 1976 L***
and the CIE 1976 L*** unif
orm colorspaces, CIE Proce
edings 19th Session P−79−1
0(1979))によれば、同一色チップを照明の色
(白基準)を変化させてCIELABを計算したときに
生ずる色差は小さく、色順応をよく反映している。よっ
て、送り手の白基準データを用いてCIEXYZからC
IELABに変換し、それを今度は受け手の白基準デー
タを用いてCIEXYZに変換すれば対応色を求めるこ
ととほぼ同じ効果が得られる。この場合CIEXYZか
らCIELABへの変換は1次元LUTと3×3マトリ
ックス演算で行えることが特開平4−078269で述
べられている。
【0032】
【数9】
【0033】ここで、次の数10が成立する。
【0034】
【数10】
【0035】X000は白基準の色度である。よっ
て、次の数11が成立する。
【0036】
【数11】
【0037】つまり色順応のための全体の計算は、CI
EXYZからCIELABへ変換する1次元LUT(送
り手の白基準データ使用)と3×3マトリックス演算
と、CIELABからCIEXYZへ変換する3×3マ
トリックス演算と1次元LUT(受け手の白基準データ
使用)の合成になる。このうち間にはさまれる3×3マ
トリックス演算2つはお互い逆マトリックスの関係にあ
るので合成されて単位マトリックスとなりその結果、1
次元LUT2つも合成されてひとつの1次元LUTとな
ることに注意する。つまり、送り手の白基準データをX
0S0S0S、受け手の白基準データをX0R0R0Rとす
れば、数12を導きだすためのLUTがあればよい。
【0038】
【数12】
【0039】またここでこの方法によれば、色空間がC
IELABになっているときには、演算は必要ないこと
に注意する。つまり、送り手の白基準データを用いてい
るCIELABを、受け手は自分の白基準データを用い
ていると考えて処理すればよい。
【0040】さて2つめのODAのメカニズムの問題は
ガミュート圧縮が考慮されていないということである。
ここでガミュート圧縮とは以下のような技術である。例
えば、CRTで表現されている色をプリンタに送る場合
を考える。この時図9に示すようにCRTで再現できる
色の範囲(ガミュート)はプリンタのそれよりも広い為
に、CRTでは表現できてもプリンタでは再現できない
色(斜線部が)存在する。この色をどうプリンタのガミ
ュート内にマッピングするか、その方法をガミュート圧
縮という。ここで、ODAのメカニズムのようにCIE
XYZとの関係式のみ交換する方式では、送り手のガミ
ュートの情報が欠落している。よってガミュートの情報
も交換する必要がある。
【0041】ガミュート圧縮の方法については、ODA
ではCIELUV/CIELAB色空間において色相を
変えずに彩度を圧縮する/明度を変えるという方法が例
としてあげられている。厳密なガミュート圧縮は各色相
各明度によって最大彩度が異なるために3次元LUTに
よって変換するのが良いが、ここでは本発明者らが発見
した簡易な方法(筑木,山崎,池上,:均等色空間にお
ける線形圧縮法を用いた色再現,第5回色彩工学コンフ
ァレンス論文集,3−3,55/58(1988)参
照)による。そこでは図10に示すように、ガミュート
圧縮をL*の最大値及び最小値同士をあわせ、C*(=
(a*2+b*21/2)については各色相H*(=arct
an(a*/b*))毎のC*(=(a*2+b*21/2)の
最大値の平均値同士の比で線形圧縮する方法である。但
し実際にはL*の圧縮のみでも十分な場合もある。また
線形圧縮でなく非線形圧縮にすることも可能である。さ
てこれら方法によると、CIELAB色空間において1
次元LUTによってガミュート圧縮が行えることを示し
ている。また送り手のガミュート情報としてL*の最大
値と最小値及び各色相H*(=arctan(a*
*))毎のC*(=(a*2+b*21/2)の最大値の平
均値を交換することになる。この場合CIEXYZから
CIELABへは1次元LUTと3×3マトリックス演
算で変換可能であるので、CIEXYZからは同様な効
果をあげるには、1次元LUT、3×3マトリックス演
算、1次元LUTが必要であることに注意する。但し色
空間はすでにCIEXYZからCIELABに変わって
いる。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように本発
明が解決しようとする課題は、従来の色情報交換メカニ
ズムでは実現できなかった色順応対応を実現できる新し
い色情報交換メカニズムを提供することである。なおこ
の新しいメカニズムはそのデフォルトとして、従来のO
DAでのメカニズムを含む形で提供することが互換性を
維持するうえで望ましい。さらにはそのような新しいメ
カニズムに基づいた演算を、安価に行える変換装置を提
供することをも課題とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】この発明の色情報交換メ
カニズムは、図1に示すように、ネットワーク10を伝
送される色情報は、伝送色空間とCIEXYZとの関係
式及び自分の環境情報(白基準データ、又は白基準デー
タ及び照度、又は白基準データ及び照度及び視感反射
率)及び/又はガミュート情報(L*の最大値と最小
値、又はL*の最大値と最小値及び各色相H*(=arc
tan(a*/b*))毎のC*(=(a*2+b *21/2
の最大値の平均値)とともに交換され、ネットワーク1
0に接続される機器としての受け手/送り手102は、
CIEXYZとの関係式を用いてネットワーク10を伝
送される色空間からCIEXYZへ変換する又はその逆
を行う第1の変換手段102−1、送り手及び受け手の
環境情報を用いて対応色変換を行う第2の変換手段10
2−3、及び/又は送り手及び受け手のガミュート情報
を用いてガミュート圧縮を行う第3の変換手段102−
4、及び機器内部の色空間へ変換する第4の変換手段1
02−5を持つことによって達成される。これらの装置
のおかれる順番については機器の都合によってどのよう
に変えてもよい。また複数の変換装置の統合による、あ
るいは適用する機器/ネットワークに応じた変換装置の
省略による簡略化も可能である。環境情報を用いて対応
色変換を行う第2の変換手段102−3は、図2に示す
ように、第1のマトリックス演算手段102−3−1と
ガンマ変換手段102−3−2と第2のマトリックス演
算手段102−3−3及びそれらの係数/定数を書き換
える書換え手段102−3−4とで構成される。ガミュ
ート情報を用いてガミュート圧縮/伸張を行う第3の変
換手段102−4は、図3に示すように、第1のガンマ
変換手段102−4−1とマトリックス演算手段102
−4−2と第2のガンマ変換手段102−4−3、及び
少なくとも第1又は第2のガンマ変換手段の定数を書き
換える書換え手段102−4−4とで構成される。これ
ら第2の変換装置及び第3の変換装置の順番は入れ替え
可能である。また同じ種類の演算手段が続く場合にはそ
れらをひとつに統合することも可能である。さらに適用
する機器/ネットワークに応じた変換装置の省略による
簡略化も可能である。ネットワークに伝送するかわりに
記憶媒体に記憶することも可能である。
【0044】
【作用】第1の変換手段102−1では、ネットワーク
10を伝送される色信号をその色信号とCIEXYZと
の関係式(キャリブレーション)とから、CIEXYZ
の色空間へ変換する。第2の変換手段102−3では、
まずVon Kries説に基づく対応色の演算を行う
場合には、送り手の環境情報としての白基準データ及び
自分の白基準データと生理的三原色のデータを用いて、
数1で表現される行列の係数を計算し、第1のマトリッ
クス演算手段の係数として設定する。そしてLUTの値
及び第2のマトリックス演算手段の係数は無変換用の値
に設定する。次にCIE予測式に基づく対応色の演算を
行う場合には、白基準データ及び生理的三原色のデータ
だけではなく、試験視野の照度としての送り手の白基準
の照度と基準視野の照度としての自分の白基準の照度も
使用して、数3,数4,数5で表現されるマトリックス
係数及びLUTの値を書き換える。このとき試験視野の
視感反射率(=基準視野の視感反射率)については、送
り手の情報を利用してもよいが、受け手がある値を設定
するかあるいは送り手と受け手の視感反射率の平均値を
用いてもよい。さらに、CIELABへ変換して色順応
のための演算を行う場合には、送り手の環境情報として
の白基準データ及び自分の白基準データから、数12で
表現される1次元LUTの値を設定する。そして2つの
マトリックス演算手段の係数は無変換用の係数に設定す
る。第3の変換手段102−4では第1のLUT及びマ
トリックスの値は数11で表現される値が設定されてい
る。そして送り手のガミュート情報(L*の最大値と最
小値及び各色相H*(=arctan(a*/b*))毎
のC*(=(a*2+b*21/2)の最大値の平均値)と自
分のガミュート情報からL*,a*,b*各々の圧縮/伸
張比率を計算し1次元LUTの値を設定する。第4の変
換手段102−5では、前記第3の変換手段102−4
により変換された色空間からCIEXYZの色空間へ変
換する。
【0045】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。図4に本発明による第1の実施例の
色変換装置を具備したカラー記録装置のブロック図を示
す。図において、カラー記録装置はネットワーク10に
接続されている。51,52はデータメモリである。1
は3×3マトリックス演算回路であり、ここで入力され
てくる色空間F1,F2,F3をマトリックス演算し、
第1の中間的な色空間G1,G2,G3に変換する。種
々の色空間F1,F2,F3に対応して、その演算回路
のマトリックス係数は、XYZとの関係式として図示さ
れていない受け手からあるいはネットワーク10に接続
されている情報管理機構から送付される値を使用した
り、係数メモリ42の中に格納されている値を読み出し
て使用したり、あるいはその両方の値から演算した結果
を使用したりする。それらの書き込み読み出し、及び演
算はCPU41によってなされる。次に3組の1次元L
UT2は、第1の中間的な色空間G1,G2,G3のカ
ーブの形を各々G4,G5,G6に変更する。これらの
値も種々の色空間に対応して、XYZとの関係式として
図示されていない受け手からあるいはネットワーク10
に接続されている情報管理機構から送付される値を使用
したり、定数メモリ42の中に格納されている値を読み
出して使用したり、あるいはその両方の値から演算した
結果を使用したりする。それらの書き込み読み出し及び
演算もCPU41によってなされる。3×3マトリック
ス演算回路3では、第2の中間的な色空間G4,G5,
G6をマトリックス演算し、第3の中間的な色空間H
1,H2,H3に変換する。種々の色空間に対応して、
マトリックス演算回路3のマトリックス係数はXYZと
の関係式として図示されていない受け手からあるいはネ
ットワーク10に接続されている情報管理機構から送付
される値を使用したり係数メモリ42の中に格納されて
いる値を読み出して使用したり、あるいはその両方の値
から演算した結果を使用したりする。それらの書き込み
読み出し及び演算はCPU41によってなされる。ここ
で第3の中間的な色空間H1,H2,H3は常にX,
Y,Zになる。
【0046】さて次に3×3マトリックス演算回路4で
は、第3の中間的な色空間の値H1,H2,H3(X,
Y,Z)をマトリックス演算し、H4,H5,H6に変
更する。マトリックス演算回路4のマトリックス係数は
環境情報として図示されていない受け手からあるいはネ
ットワーク10に接続されている情報管理機構から送付
されてくる値を使用したり係数メモリ42の中に格納さ
れている値を読み出して使用したり、あるいはその両方
の値から演算した結果を使用したりする。それらの書き
込み読み出し及び演算はCPU41によってなされる。
また、本実施例ではマトリックス演算回路3とマトリッ
クス演算回路4は別々で構成したが、これを合成してマ
トリックス演算回路一つで構成してもよい。
【0047】次に3組の1次元LUT5は、H4,H
5,H6を各々H7,H8,H9に変更する。これらの
値も環境情報として図示されていない受け手からあるい
はネットワーク10に接続されている情報管理機構から
送付される値を使用したり、定数メモリ42の中に格納
されている値を読み出して使用したり、あるいはその両
方の値から演算した結果を使用したりする。それらの書
き込み読み出し及び演算もCPU41によってなされ
る。3×3マトリックス演算回路6では、H7,H8,
H9を各々H10,H11,H12に変更する。これら
の値も環境情報として図示されていない受け手からある
いはネットワーク10に接続されている情報管理機構か
ら送付される値を使用したり、定数メモリ42の中に格
納されている値を読み出して使用したり、あるいはその
両方の値から演算した結果を使用したりする。それらの
書き込み読み出し及び演算もCPU41によってなされ
る。
【0048】さて次に3組の1次元LUT7は、第3の
中間的な色空間の値H10,H11,H12(X,Y,
Z)を各々第4の中間的な色空間の値I1,I2,I3
に変更する。この3組の1次元LUTのカーブの形は数
10で表現されるf(X/Xo),f(Y/Yo),f
(Z/Zo)で固定されており、Xo,Yo,Zoの値
としては自分の白基準データを用いるのだが、ここで
は、D50の値であるXo=96.4、Yo=100、
Zo=82.4を用いる。次に3×3マトリックス演算
回路8では、第4の中間的な色空間の値I1,I2,I
3をマトリックス演算し、第5の中間的な色空間の値J
1,J2,J3に変換する。このマトリックス演算回路
8のマトリックス係数は数11で表現される値に固定さ
れている。これで色空間はCIEXYZからCIELA
Bに変更される。次に3組の1次元LUT9は、第5の
中間的な色空間(CIELAB)の値J1,J2,J3
をJ4,J5,J6に変更する。この3組の1次元LU
Tの値としては、ガミュート情報として図示されていな
い受け手からあるいはネットワーク10に接続されてい
る情報管理機構から送付されてくる値を使用したり係数
メモリ42の中に格納されている値を読み出して使用し
たり、あるいはその両方の値から演算した結果を使用し
たりする。それらの書き込み読み出し及び演算はCPU
41によってなされる。ここでJ4,J5,J6が常に
CIELABであるので、ビット数の削減又はサブサン
プリングによる画質の低下が少なくデータ圧縮性が高く
なるので、メモリ52の容量を減らすことが可能になる
という利点をこの実施例は有している。
【0049】そして3×n色補正マトリックス回路22
で記録シートに記録するインク量Cp,Mp,Ypを計
算する。この3×n色補正マトリックス回路22の係数
は、J4,J5,J6が常にCIELABの値であるか
ら固定でよい。ここでnの値は基本的には3であるが、
より正確な色再現が要求される場合には高次の項を含ん
だ回路にしてもよい。その後、周知の方法による墨版生
成回路71により黒インク量も含めて4つの色信号Cp
1,Mp1,Yp1,Kp1に変換し、4組の1次元L
UT72によりプリンタ73の特性にあった信号Cp
2,Mp2,Yp2,Kp2に変換されプリンタ73に
入力され記録シートに記録される。
【0050】F1,F2,F3としてネットワーク10
から入力される種々の色空間に対してH1,H2,H3
(XYZ)に変換するために具体的にどのような係数/
定数をメモリ42に格納するかについては特開平4−0
78269に詳しく述べられているので省略する。ま
た、種々の対応色の演算方法に対してH1,H2,H3
(XYZ)からH10,H11,H12に変更するとき
に具体的にどのような係数/定数をメモリ42に格納す
るか、そしてH10,H11,H12からJ1,J2,
J3(CIELAB)に変換した後ガミュート圧縮/伸
張としてJ4,J5,J6に変更するときにどのような
定数をメモリ42に格納するかについてこれから述べ
る。
【0051】まず種々の対応色の演算方法に対して具体
的にどのような係数/定数をメモリ42に格納するか基
本的な例を以下に詳述する。当然この例だけではなく、
回路構成を変えない範囲で変更することが可能である。
【0052】最初にVon Kries説に基づく対応
色の演算を行う場合に具体的にどのような定数をメモリ
42に格納するかについて述べる。マトリックス演算回
路4のマトリックス係数は、送り手の環境情報としての
白基準データ及び自分の白基準データと生理的三原色の
データを用いて、数1で表現される行列の係数を計算し
設定するので、自分の白基準データと生理的三原色のデ
ータをメモリ42に格納しておけばよい。生理的三原色
のデータ(x, y)としては例えば以下に示すPit
tの値を用いるのでそれらの値を格納しておけばよい。
具体的な計算方法については成書(例えば朝倉書店「色
の性質と技術」)に記載されているのでここでは省く。
【0053】
【数13】
【0054】LUTの値は無変換用の45度の直線に設
定し、第2のマトリックス演算手段の係数は単位マトリ
ックスの値に設定するのでそれらの値をメモリ42に格
納しておく。
【0055】次にCIE予測式に基づく対応色の演算を
行う場合には、白基準データ及び生理的三原色のデータ
だけではなく、試験視野の照度としての送り手の白基準
の照度と基準視野の照度としての自分の白基準の照度も
使用して、数3,数4,数5で表現されるマトリックス
係数及びLUTの値を書き換える。よって自分の白基準
データ、生理的三原色のデータ(x,y)及び自分の白
基準の照度(ルクス単位)を格納しておけばよい。さら
に、CIELABへ変換して色順応のための演算を行う
場合に具体的にどのような定数をメモリ42に格納する
かについて述べると、まずH1,H2,H3(XYZ)
からH4,H5,H6に変更するとき及びH7,H8,
H9からH10,H11,H12に変更するときの3×
3マトリックス演算回路の係数は単位マトリックスの係
数に設定するので、その値をメモリ42に格納しておけ
ばよい。またH4,H5,H6からH7,H8,H9に
変更するときの3組の1次元LUT5のための定数とし
ては、送り手の白基準データX0S0S0Sと自分の白基
準データX0R0R0Rを用いて数12で表現される値を
設定するので、X0R0R0Rをメモリ42に格納してお
けばよい。
【0056】次にガミュート圧縮/伸張するときに具体
的にどのような定数をメモリ42に格納するかについて
述べると、自分のガミュート情報として、L*の最大値
*Rmaxと最小値L*Rmin及び各色相H*(=a
rctan(a*/b*))毎のC*(=(a*2+b*2
1/2)の最大値の平均値C2をメモリ42に格納して
おけばよい。これらの値を用いて実際に3組の1次元L
UT9の値としてどのような値を書き込むのか次に述べ
る。
【0057】送り手のガミュート情報としてL*の最大
値L*Smaxと最小値L*Smin及び各色相H*(=
arctan(a*/b*))毎のC*(=(a*2
*21/2)の最大値の平均値C1がデータと共に送ら
れてくる場合には次のようにする。まずJ1からJ4に
変更するLUTには、メモリ42に格納してあるL*
maxとL*Rminを読み出して、送られてくるL*
maxとL*Sminから次の数14で表される直線の
形を計算して書き込む。
【0058】
【数14】
【0059】これは線形に圧縮/伸張する場合の値の計
算の仕方であるが、当然ながら非線形の形にして書き込
んでも良い。
【0060】次にJ2からJ5に変更するLUT及びJ
3からJ6に変更するLUTにはメモリ42に格納して
あるC2を読み出して、送られてくるC1から次の数1
5で表される直線の形を計算して書き込む。
【0061】
【数15】
【0062】これは線形に圧縮/伸張する場合の値の計
算の仕方であるが、当然ながら非線形の形にして書き込
んでも良い。
【0063】図5に本発明による第2の実施例の色変換
装置を具備したカラー記録装置のブロック図を示す。本
実施例では対応色の演算を、CIELABへ変換して色
順応のための演算を行う方法に限ったところが特徴であ
り、それにより第1の実施例の対応色の演算のためのマ
トリックス演算装置4、3組の1次元LUT5及び3×
3マトリックス演算回路6を省略し装置を簡略化してい
る。それ以外の装置構成及びそれらの係数/定数は第1
の実施例と同一である。そして、送り手の環境情報とし
ては白基準データしか利用せず、その他の情報(照度あ
るいは視感反射率)は送られてきても無視する。ここで
さらにネットワーク10に伝送される色空間がCIEL
ABに限られている場合には、色空間変換のためのマト
リックス演算装置1、3組の1次元LUT2及び3×3
マトリックス演算回路3及びXYZからCIELABに
変換するための3組の1次元LUT7とマトリックス演
算装置8も省略することが可能になり、装置を極めて簡
略化できることになる。
【0064】なお以上の2つの実施例では色空間変換の
ための装置としてマトリックス演算装置1、3組の1次
元LUT2及び3×3マトリックス演算回路3による例
を示したがこれはどのような回路でも良い。また色補正
回路22によって記録シートに記録するインク量Cp,
Mp,Ypを計算する例を示したが、この回路は3次元
LUTその他の演算回路で構成してもよい。また墨版生
成回路71と合体させた3入力4出力のLUTで構成す
る等種々の変形が可能である。
【0065】図6に本発明による第3の実施例の色変換
装置を具備したカラー情報出力装置のブロック図を示
す。51はデータメモリである。このカラー情報出力装
置はカラー情報の受け手が、色空間変換のための演算装
置及び/又は対応色の演算装置及び/又はガミュート圧
縮のための演算装置を有していない場合にその演算処理
を行ってからカラー情報を出力できるという特徴を持
つ。23は3×n色補正マトリックス回路であり、ここ
でカラー情報発生手段であるスキャナ74の出力Bs,
Gs,Rsを演算し、第1の中間的な色空間J4,J
5,J6に変換する。ここでnの値は本実施例では3で
あるが、より正確な色再現が要求される場合には、高次
の項を含んだ回路にしたり、色信号のカーブの形を変更
する3組の1次元LUTを含んだ回路にしたり、あるい
はその両方を使用したりする。本実施例においては、第
1の中間的な色信号J4,J5,J6は常にCIELA
Bになるので、色補正回路21における係数としては、
予めCIELABに正確に変換できるように回帰的に求
めておいた係数のみを用意しておくだけでよい。なお、
Xo,Yo,Zoの値としては自分の白基準データを用
いるのだが、ここでは、D50の値であるXo=96.
4、Yo=100、Zo=82.4を用いる。
【0066】次に3組の1次元LUT9は、第1の中間
的な色空間(CIELAB)の値J4,J5,J6をJ
1,J2,J3に変更する。この3組の1次元LUTの
値としては、情報の受け手のガミュート情報として、図
示されていない受け手からあるいはネットワーク10に
接続されている各機器のガミュート情報を管理している
情報管理機構から送付されてくる値を使用したり、係数
メモリ42の中に格納されている値を読み出して使用し
たり、あるいはその両方の値から演算した結果を使用し
たりする。それらの書き込み読み出し及び演算はCPU
41によってなされる。
【0067】さて次にマトリックス演算回路8は、第1
の中間的な色空間J1,J2,J3をマトリックス演算
し、第2の中間的な色空間I1,I2,I3に変換す
る。このマトリックス演算回路8のマトリックス係数は
数11で表現されるマトリックスの逆マトリックスであ
る次の数16によって表される値に固定されている。
【0068】
【数16】
【0069】次に3組の1次元LUT7は、第2の中間
的な色空間I1,I2,I3を各々第3の中間的な色空
間H1,H2,H3(XYZ)に変更する。この3組の
1次元LUTのカーブの形は数10より導きだされる次
の数17で表現される形で固定されている。ただし0.
008856より小さい値になる場合はほとんどないの
で、場合分けをせずにひとつの式で構成してもよい。
【0070】
【数17】
【0071】ここでXo,Yo,Zoの値としては受け
手の白基準データを用いるのだが、これは、図示されて
いない受け手からあるいはネットワーク10に接続され
ている白基準データ情報を管理している情報管理機構か
ら送付されてくる値を使用したりする。それらの書き込
み及び演算はCPU41によってなされる。これで色空
間はCIELABからCIEXYZに変更される。
【0072】次に3×3マトリックス演算回路3では、
第3の中間的な色空間H1,H2,H3(XYZ)をマ
トリックス演算し、第4の中間的な色空間G4,G5,
G6に変換する。受け手に応じた種々の色空間F1,F
2,F3に対応して、その演算回路のマトリックス係数
は、係数メモリ42の中に格納されている値を読み出し
て使用する。それらの書き込み読み出し及び演算はCP
U41によってなされる。
【0073】次に3組の1次元LUT2は、第4の中間
的な色空間G4,G5,G6を各々第5の中間的な色空
間G1,G2,G3に変更する。これの値も種々の色空
間F1,F2,F3に対応して、係数メモリ42の中に
格納されている値を読み出して使用する。それらの書き
込み読み出し及び演算はCPU41によってなされる。
【0074】最後に3×3マトリックス演算回路1で
は、G1,G2,G3をマトリックス演算し、種々の色
空間F1,F2,F3に変換する。その演算回路のマト
リックス係数は、係数メモリ42の中に格納されている
値を読み出して使用する。それらの書き込み読み出し及
び演算はCPU41によってなされる。以上具体的にど
のような係数/定数をメモリ42に格納するかについて
は特開平4−078269及び本発明の実施例1のなか
に詳しく記載されているので省略する。
【0075】また本実施例では対応色の演算方法として
実施例2で述べたCIELABへ変換する方法を採用し
た構成であるが、これは実施例1で述べた方法でも良
い。
【0076】またネットワーク10に伝送される色空間
がCIELABに限られている場合には、色空間変換の
ためのマトリックス演算装置1、3組の1次元LUT2
及び3×3マトリックス演算回路3及びXYXからCI
ELABに変換する3組の1次元LUT7及び3×3マ
トリックス演算回路8も省略することが可能になり、装
置を極めて簡略化できる。
【0077】図7に本発明による第4の実施例の色変換
装置を具備したカラー編集装置のブロック図を示す。こ
のカラー編集装置は種々の色空間を受取りそれを自分の
内部色空間へ変換すると共に対応色の演算及び/又はガ
ミュート圧縮のための演算をし、編集処理をした後に、
カラー情報の受け手が、色空間変換のための演算装置及
び対応色の演算装置及びガミュート圧縮のための演算装
置を有していない場合にその演算処理を行ってからカラ
ー情報を出力するという特徴を持つ。また本実施例の色
変換装置はその送受信の時の色変換を同一の回路で行う
ことに特徴がある。
【0078】まず受信の時には、3×3マトリックス演
算回路1で入力されてくる色空間F1,F2,F3をマ
トリックス演算し、第1の中間的な色空間G1,G2,
G3に変換する。種々の色空間F1,F2,F3に対応
して、その演算回路のマトリックス係数は、XYZとの
関係式として図示されていない受け手からあるいはネッ
トワーク10に接続されている情報管理機構から送付さ
れる値を使用したり、係数メモリ42の中に格納されて
いる値を読み出して使用したり、あるいはその両方の値
から演算した結果を使用したりする。それらの書き込み
読み出し、及び演算はCPU41によってなされる。次
に3組の1次元LUT2は、第1の中間的な色空間G
1,G2,G3のカーブの形を各々G4,G5,G6に
変更する。これらの値も種々の色空間に対応して、XY
Zとの関係式として図示されていない受け手からあるい
はネットワーク10に接続されている情報管理機構から
送付される値を使用したり、定数メモリ42の中に格納
されている値を読み出して使用したり、あるいはその両
方の値から演算した結果を使用したりする。それらの書
き込み読み出し及び演算もCPU41によってなされ
る。3×3マトリックス演算回路3では、第2の中間的
な色空間G4,G5,G6をマトリックス演算し、第3
の中間的な色空間H1,H2,H3に変換する。種々の
色空間に対応して、マトリックス演算回路3のマトリッ
クス係数はXYZとの関係式として図示されていない受
け手からあるいはネットワーク10に接続されている情
報管理機構から送付される値を使用したり係数メモリ4
2の中に格納されている値を読み出して使用したり、あ
るいはその両方の値から演算した結果を使用したりす
る。それらの書き込み読み出し及び演算はCPU41に
よってなされる。ここで第3の中間的な色空間H1,H
2,H3は常にX,Y,Zになる。
【0079】さて次に3組の1次元LUT7は、第3の
中間的な色空間の値H1,H2,H3(X,Y,Z)を
各々第4の中間的な色空間の値I1,I2,I3に変更
する。この3組の1次元LUTのカーブの形は数10で
表現されるf(X/Xo),f(Y/Yo),f(Z/
Zo)を係数メモリ42から読み出して書き込む。それ
らの書き込み読み出しはCPU41によってなされる。
Xo,Yo,Zoの値としては自分の白基準データを用
いるのだが、ここでは、D50の値であるXo=96.
4、Yo=100、Zo=82.4を用いる。次に3×
3マトリックス演算回路8では、第4の中間的な色空間
の値I1,I2,I3をマトリックス演算し、第5の中
間的な色空間の値J1,J2,J3に変換する。このマ
トリックス演算回路8のマトリックス係数は数11で表
現される値を係数メモリ42から読み出して書き込む。
それらの書き込み読み出しはCPU41によってなされ
る。これで色空間はCIEXYZからCIELABに変
更される。次に3組の1次元LUT9は、第5の中間的
な色空間(CIELAB)の値J1,J2,J3をJ
4,J5,J6に変更する。この3組の1次元LUTの
値としては、ガミュート情報として図示されていない受
け手からあるいはネットワーク10に接続されている情
報管理機構から送付されてくる値を使用したり係数メモ
リ42の中に格納されている値を読み出して使用した
り、あるいはその両方の値から演算した結果を使用した
りする。それらの書き込み読み出し及び演算はCPU4
1によってなされる。ここでJ4,J5,J6が常にC
IELABであるので、ビット数の削減又はサブサンプ
リングによる画質の低下が少なくデータ圧縮性が高くな
るので、メモリ52の容量を減らすことが可能になると
いう利点をこの実施例は有している。そして3×n色補
正マトリックス回路24で編集装置の内部色空間である
Bw,Gw,Rwに変換する。この3×n色補正マトリ
ックス回路の係数は、CIELABからBw,Gw,R
wに正確に変換できるように回帰的に求めておいた係数
を係数メモリ42の中に格納しておきそれを読み出して
使用する。それらの書き込み読み出しはCPU41によ
ってなされる。ここでnの値は基本的には3であるが、
より正確な色再現が要求される場合には、高次の項を含
んだ回路にしたり、色信号のカーブの形を変更する3組
の1次元LUTを含んだ回路にしたり、あるいはその両
方を使用したりする。
【0080】次に送信時には次のように行う。まず3×
n色補正マトリックス回路24の係数をBw,Gw,R
wからCIELABに正確に変換できるように回帰的に
求めておいた係数に変更する。その係数は係数メモリ4
2の中に格納しておきそれを読み出して使用する。それ
らの書き込み読み出しはCPU41によってなされる。
なお、Xo,Yo,Zoの値としては自分の白基準デー
タを用いるのだが、ここでは、D50の値であるXo=
96.4、Yo=100、Zo=82.4を用いる。
【0081】次に3組の1次元LUT9の値は、情報の
受け手のガミュート情報として、図示されていない受け
手からあるいはネットワーク10に接続されているガミ
ュート情報を管理している情報管理機構から送付されて
くる値を使用したり、係数メモリ42の中に格納されて
いる値を読み出して使用したり、あるいはその両方の値
から演算した結果を使用したりして変更する。それらの
書き込み読み出し及び演算はCPU41によってなされ
る。
【0082】次にマトリックス演算回路8のマトリック
ス係数及び3組の1次元LUT7のカーブの形はそれぞ
れ数16,数17で表現される値に変更する。それらの
書き込み読み出し及び演算はCPU41によってなされ
る。これで色空間はCIELABからCIEXYZに変
更される。
【0083】次に3×3マトリックス演算回路3のマト
リックス係数、3組の1次元LUT2の値及び3×3マ
トリックス演算回路1のマトリックス係数は、種々の色
空間F1,F2,F3に対応して、係数メモリ42の中
に格納されている係数/定数を読み出して使用する。そ
れらの書き込み読み出し及び演算はCPU41によって
なされる。以上具体的にどのような係数/定数をメモリ
42に格納するかについては特開平4−078269及
び本発明の実施例1のなかに詳しく記載されているので
省略する。
【0084】また本実施例では対応色の演算方法として
実施例2で述べたCIELABへ変換する方法を採用し
た構成であるが、これは実施例1のなかで述べた方法で
も良い。
【0085】またネットワーク10に伝送される色空間
がCIELABに限られている場合には、色空間変換の
ためのマトリックス演算装置1、3組の1次元LUT2
及び3×3マトリックス演算回路3及びXYZからCI
ELABへ変換するための3組の1次元LUT7及び3
×3マトリックス演算回路8も省略することが可能にな
り、装置を極めて簡略化できる。
【0086】またネットワーク10に伝送するかわりに
記憶媒体に記憶することも可能である。これによって、
ネットワークに接続していない機器とも環境情報、ガミ
ュート情報等を記憶した記憶媒体を介することによっ
て、上記ネットワークに接続した実施例の場合と同様の
作用効果が得られる。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
外部装置における色情報を取得し、取得した色情報につ
いて、外部装置の観察環境情報を考慮して当該色情報を
表す第1の色空間から第2の色空間に変換することによ
り、色順応対応を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の色情報交換方式を説明する図であ
る。
【図2】 本発明の色順応計算を行う色変換装置の概要
を示す構成図である。
【図3】 本発明のガミュート圧縮/伸張計算を行う色
変換装置の概要を示す構成図である。
【図4】 本発明に関わる第1の実施例の色変換装置を
具備したカラー記録装置のブロック図である。
【図5】 本発明による第2の実施例の色変換装置を具
備したカラー記録装置のブロック図である。
【図6】 本発明による第3の実施例の色変換装置を具
備したカラー情報出力装置のブロック図である。
【図7】 本発明による第4の実施例の色変換装置を具
備したカラー情報編集装置のブロック図である。
【図8】 従来例の色情報交換方式を説明する図であ
る。
【図9】 各機器のガミュートの違いを説明する図であ
る。
【図10】 ガミュート圧縮を説明する図である。
【符号の説明】
1、3、4、6、8 マトリックス演算手段 2、5、7、9 3組の1次元LUT 10 ネットワーク 73 プリンタ 74 スキャナ 75 編集装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 正浩 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 関 範顕 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 倉橋 政之 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA20 CE18 CH07 CH08 5C077 LL19 MM27 MP08 PP31 PP36 PQ12 5C079 HA03 HB05 HB08 HB11 LB00 MA11 NA01 PA00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置における色情報を取得する色情
    報取得手段と、 前記色情報取得手段によって取得された色情報につい
    て、前記外部装置の観察環境情報を考慮して当該色情報
    を表す第1の色空間から第2の色空間に変換する色空間
    変換手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置。
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