JP2002033903A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

印刷方法及び印刷装置

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JP2002033903A
JP2002033903A JP2000217588A JP2000217588A JP2002033903A JP 2002033903 A JP2002033903 A JP 2002033903A JP 2000217588 A JP2000217588 A JP 2000217588A JP 2000217588 A JP2000217588 A JP 2000217588A JP 2002033903 A JP2002033903 A JP 2002033903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字・写真混在原稿等に基づき印刷を行う場
合に所望の印刷結果を得るのに適した画像処理方法を、
手間をかけず、かつ、印刷用紙を無駄にせずに容易に判
断できる印刷方法を提供する。 【解決手段】 読取られた原稿の画像データを縮小して
写真(誤差拡散)モード、写真(ディザ)モード、淡色
モード等の複数の画像処理を施した後、各々の画像デー
タを画像メモリに格納させ、この画像メモリに格納され
た各画像データを用いて1枚の印刷用紙P上に試し用マ
ルチ印刷として出力させる。この1枚の印刷用紙P上に
印刷された各画像処理毎の印刷結果を比較することによ
り、所望通りの印刷結果となる原稿に最も適した画像処
理方法を簡単かつ的確に知ることができ、このため、1
回・1枚だけの試し印刷で済み、手間がかからず、印刷
用紙Pに無駄も生じないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に孔版印刷装置
に適した印刷方法及び印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿画像に応じた内容を用紙に出
力する装置として印刷装置があり、その印刷装置の一つ
に孔版印刷装置がある。これは、多数の発熱素子が直線
状に配列されたサーマルヘッドを感熱孔版原紙に接触さ
せ、選択された発熱素子に対してパルス的に通電させな
がら感熱孔版原紙を搬送することで画像データに応じて
感熱孔版原紙を加熱溶融して穿孔して製版マスタを作製
し、この製版マスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻
き付けた後、穿孔した部分よりインキを滲み出させて印
刷用紙に転移させることにより印刷画像を形成するよう
にしている。このような孔版印刷装置によれば、大量の
印刷を連続的に行う場合に一枚の製版マスタを用いるだ
けで印刷を行えるので、経済的な画像転移が行える利点
がある。
【0003】ところで、このような孔版印刷装置等によ
る印刷に供される原稿としては種々のものがある。即
ち、単純に文字だけの原稿の他に、写真原稿や文字と写
真とが混在した原稿などがある。このようなことから、
一般には、原稿の種類に応じて製版/印刷前に原稿種類
に関するモードを選択設定できるように構成されてい
る。具体的には、原稿の種類が文字原稿の場合には文字
モードに設定してから製版/印刷を行わせ、原稿の種類
が写真原稿の場合には写真モードに設定してから製版/
印刷を行わせ、原稿の種類が文字/写真混在原稿の場合
には文字/写真モードに設定してから製版/印刷を行わ
せるようにしている。文字モードでは、MTF補正処理
を施した画像データを所定の閾値で仕切ることにより白
/黒の2値化処理を行い、写真モードでは、例えば、デ
ィザ法等によって擬似的に階調を再現するようにしてい
る。
【0004】ちなみに、写真用の画像処理方法として、
その選択肢を広げるために、例えば、ディザ処理法と誤
差拡散処理法とを選択自在としたものが特開平10-3
13407号公報により提案されている。これによれ
ば、ディザ処理法は中間調画像の階調表現に優れ、誤差
拡散処理法によれば中間調画像領域中にエッジ部や文字
があってもこれらのエッジ部や文字の再現が良好で、網
点原稿を処理した際のモアレも発生しにくいとされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、原稿によっ
ては、特に文字と写真とが混在するような原稿の場合、
或いは、写真原稿の場合、どのようなモードで製版/印
刷させればユーザ所望通りの印刷結果となるかは明らか
ではなく、現実には、ユーザ所望通りの印刷結果となら
ないケースが多々ある。
【0006】即ち、従来の孔版印刷装置では、原稿をス
キャナにセットして画像処理方法(例えば、写真用のデ
ィザ処理、写真用の誤差拡散処理など)を操作パネル上
で選択設定してから、原稿読取り、画像処理、製版/印
刷を順次行わせることにより印刷(試し印刷)を行わせ
るようにしている。そして、その試し印刷物の出来栄え
を見て、気に入った印刷品質(印刷結果)が得られるま
で、印刷モードや濃度などに関する画像処理方法を適宜
変更設定して試し印刷を繰返すようにしている。気に入
った試し印刷結果が得られた場合には、その画像処理モ
ードで本印刷に移行させる。これは、どの画像処理方法
によるのが画像品質的によいかは、現実の原稿の種類
(画像の状態)や印刷用紙の種類などによって異なるこ
とから、実際に印刷してみないと分からないことが多分
にあるため、このような作業を繰返している。図8は孔
版印刷機のようなデジタル印刷機Bにおいてその画像処
理モードを変えて試し印刷を何回か繰返す様子を模式的
に示している。
【0007】このように気に入った印刷結果となる画像
処理方法を決定するまでに画像処理方法を変更しながら
試し印刷を何回か繰返す従来の方法によると、手間がか
かり、印刷用紙に無駄が生ずる。特に、孔版印刷装置に
あっては、試し印刷の度に高価な製版マスタを作製し直
すので、極めて不経済である。
【0008】また、一般的な印刷装置による画像処理を
考えた場合でも、特開平10−313407号公報によ
れば、操作者が原稿を装置にセットして画像データを読
取らせるとき、この原稿のうち、中間調画像を見て、誤
差拡散処理或いはディザ処理のうち適切と思われる処理
を選択(例えば、中間調画像のモアレを防ぎたいときに
は誤差拡散処理を選択し、階調表現を重視するときには
ディザ処理を選択)設定するようにしているが、一般利
用者にとってそのような判断が難しいことが多く、結果
として、上記のような不具合を生ずる。
【0009】そこで、本発明は、文字・写真混在原稿等
に基づき印刷を行う場合に所望の印刷結果を得るのに適
した画像処理を手間隙かけず、かつ、印刷用紙を無駄に
せずに容易に判断することができる印刷方法及び印刷装
置を提供することを目的とする。
【0010】特に、孔版印刷の場合に高価なマスタの無
駄遣いをなくすことができる印刷方法及び印刷装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿画像を読取り、読取られた画像データに画像処理を
施した後、画像処理が施された画像データを用いて印刷
用紙に印刷する印刷方法であって、読取られた画像デー
タに対して各々異なる画像処理を施す複数の画像処理手
段と読取られた画像データに対して縮小処理を施す縮小
処理手段と画像メモリとを用い、読取られた画像データ
に対して前記縮小処理手段により縮小処理を施した後、
前記複数の画像処理手段により各々画像処理を施し、各
々の画像処理手段により画像処理が施された画像データ
を順次前記画像メモリに格納させ、前記画像メモリに格
納された各画像データを用いて1枚の印刷用紙上に試し
用マルチ印刷をさせるようにした。
【0012】従って、読取られた原稿の画像データを縮
小して複数の画像処理を施した後、各々の画像データを
画像メモリに格納させ、この画像メモリに格納された各
画像データを用いて1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印
刷として出力させることで、この1枚の印刷用紙上に印
刷された各画像処理毎の印刷結果を比較することによ
り、所望通りの印刷結果となる原稿に最も適した画像処
理方法を簡単かつ的確に知ることができる。このために
も、1回・1枚だけの試し印刷で済み、手間がかから
ず、印刷用紙に無駄も生じない。
【0013】請求項2記載の発明は、原稿画像を読取
り、読取られた画像データに画像処理を施した後、画像
処理が施された画像データを用いて製版ヘッドにより孔
版原紙を穿孔して製版マスタを作製し、前記製版マスタ
を版胴に巻き付けて版胴内周面側から前記製版マスタの
穿孔部分を介して版胴外周面側に向けてインキを滲み出
させて版胴外周面側の印刷用紙に印刷する印刷方法であ
って、読取られた画像データに対して各々異なる画像処
理を施す複数の画像処理手段と読取られた画像データに
対して縮小処理を施す縮小処理手段と画像メモリとを用
い、読取られた画像データに対して前記縮小処理手段に
より縮小処理を施した後、前記複数の画像処理手段によ
り各々画像処理を施し、各々の画像処理手段により画像
処理が施された画像データを順次前記画像メモリに格納
させ、前記画像メモリに格納された各画像データを用い
て前記製版ヘッドにより1枚の画像マルチ製版マスタを
作製し、この画像マルチ製版マスタを用いて1枚の印刷
用紙上に試し用マルチ印刷をさせるようにした。
【0014】従って、基本的に請求項1記載の発明の場
合と同様であるが、特に、製版工程を経る孔版印刷方法
に適用した場合、試し印刷用の製版も1回だけで済み、
高価なマスタに無駄を生ずることなく、原稿に最も適し
た画像処理方法を判断することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の印刷方法において、異なる画像処理として、少なく
とも、2値化処理と誤差拡散処理とディザ処理とを含
む。
【0016】従って、文字原稿に適した2値化処理の他
に、誤差拡散処理とディザ処理とを含むので、写真原稿
等について、最低限2種類の異なる画像処理が選択自在
であり、試し用マルチ印刷結果に応じてより好ましい方
を選択できる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一に記載の印刷方法において、指定自在な画像
マルチ処理モードを有し、前記画像マルチ処理モードが
指定された場合に前記試し用マルチ印刷をさせるように
した。
【0018】従って、特に文字と写真との混在原稿など
の場合のように画像処理モードの選択が難しい場合のみ
試し用マルチ印刷を行わせることができ、文字原稿等の
場合には直接画像処理モードを選択指定させて本印刷を
行わせる等の対応を採れる。
【0019】請求項5記載の発明は、原稿画像を読取
り、読取られた画像データに画像処理を施した後、画像
処理が施された画像データを用いて印刷用紙に印刷する
印刷装置であって、読取られた画像データに対して選択
的に縮小処理を施す縮小処理手段と、読取られた画像デ
ータに対して各々異なる画像処理を施す複数の画像処理
手段と、印刷用の画像データを格納する画像メモリと、
画像マルチ処理モードを選択的に指定するモード指定手
段と、このモード指定手段により前記画像マルチ処理モ
ードが指定された場合に前記縮小処理手段を選択しこの
縮小処理手段により縮小処理が施され前記複数の画像処
理手段により各々画像処理が施された画像データを順次
前記画像メモリに格納させ、前記画像メモリに格納され
た各画像データを用いて1枚の印刷用紙上に試し用マル
チ印刷をさせる画像マルチ印刷処理手段と、を備える。
【0020】従って、読取られた原稿の画像データを縮
小して複数の画像処理を施した後、各々の画像データを
画像メモリに格納させ、この画像メモリに格納された各
画像データを用いて1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印
刷として出力させることで、この1枚の印刷用紙上に印
刷された各画像処理毎の印刷結果を比較することによ
り、所望通りの印刷結果となる原稿に最も適した画像処
理方法を簡単かつ的確に知ることができる。このために
も、1回・1枚だけの試し印刷で済み、手間がかから
ず、印刷用紙に無駄も生じない。また、各画像処理毎の
試し印刷・設定操作を要せず、試し印刷もモード指定手
段による1回だけの操作で済み、作業性も向上する。
【0021】請求項6記載の発明は、原稿画像を読取
り、読取られた画像データに画像処理を施した後、画像
処理が施された画像データを用いて製版ヘッドにより孔
版原紙を穿孔して製版マスタを作製し、前記製版マスタ
を版胴に巻き付けて版胴内周面側から前記製版マスタの
穿孔部分を介して版胴外周面側に向けてインキを滲み出
させて版胴外周面側の印刷用紙に印刷する印刷装置であ
って、読取られた画像データに対して選択的に縮小処理
を施す縮小処理手段と、読取られた画像データに対して
各々異なる画像処理を施す複数の画像処理手段と、印刷
用の画像データを格納する画像メモリと、画像マルチ処
理モードを選択的に指定するモード指定手段と、このモ
ード指定手段により前記画像マルチ処理モードが指定さ
れた場合に前記縮小処理手段を選択しこの縮小処理手段
により縮小処理が施され前記複数の画像処理手段により
各々画像処理が施された画像データを順次前記画像メモ
リに格納させ、前記画像メモリに格納された各画像デー
タに基づいて前記製版ヘッドにより1枚の画像マルチ製
版マスタを作製し、この画像マルチ製版マスタを用いて
1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印刷をさせる画像マル
チ印刷処理手段と、を備える。
【0022】従って、基本的に請求項5記載の発明の場
合と同様であるが、特に、製版工程を経る孔版印刷装置
に適用した場合、試し印刷用の製版も1回だけで済み、
高価なマスタに無駄を生ずることなく、原稿に最も適し
た画像処理方法を判断することができる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の印刷装置において、複数の画像処理手段として、少
なくとも、2値化処理手段と、誤差拡散処理手段と、デ
ィザ処理手段とを含む。
【0024】従って、文字原稿に適した2値化処理手段
の他に、誤差拡散処理手段とディザ処理手段とを含むの
で、写真原稿等について、最低限2種類の異なる画像処
理が選択自在であり、試し用マルチ印刷結果に応じてよ
り好ましい方を選択できる。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項5ないし7
の何れか一に記載の印刷装置において、前記画像マルチ
印刷処理手段による印刷用紙上の試し用マルチ印刷出力
に基づき前記各画像処理手段に対応する本印刷の画像処
理モードを指定する本印刷モード指定手段を備える。
【0026】従って、試し用マルチ印刷の印刷結果確認
後の本印刷への移行をスムーズかつ容易に行える。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項5ないし8
の何れか一に記載の印刷装置において、前記本印刷モー
ド指定手段により本印刷の画像処理モードが指定された
場合の印刷用の画像データとして、前記画像メモリに割
り付け格納された各画像データ中で指定された画像処理
モードに対応する画像データを用いるようにした。
【0028】従って、試し用マルチ印刷に用いた画像デ
ータを利用できるので、本印刷に際して再度原稿画像を
読取り画像処理を行わせる手間を省ける。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項5ないし
8の何れか一に記載の印刷装置において、原稿から読み
取られた画像データを格納する原稿画像メモリを備え、
前記本印刷モード指定手段により本印刷の画像処理モー
ドが指定された場合の印刷用の画像データを、前記原稿
画像メモリに格納された画像データに対して指定された
画像処理モードに対応する画像処理を施して作成するよ
うにした。
【0030】本印刷に際して試し用マルチ印刷に用いた
画像データを利用することも可能であるが、この場合、
拡大処理を伴うため、画像処理方法或いは原稿画像によ
っては画質が劣化してしまう可能性がある。この点、原
稿から読み取られた画像データを格納する原稿画像メモ
リを備えておき、本印刷に際してはこの原稿画像メモリ
に格納されている画像データについて指定された画像処
理モードの画像処理を施して印刷用の画像データを作成
することで、本印刷に際して再度原稿画像を読取り画像
処理を行わせる手間を省きつつ画質の劣化を防止するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。本実施の形態の印刷方法及
び印刷装置は、デジタル孔版印刷方法及びデジタル孔版
印刷装置への適用例を示す。
【0032】図1を参照してこのデジタル孔版印刷装置
Aの構成・作用を概略的に説明する。この孔版印刷装置
Aは、原稿画像を読取るためのイメージスキャナ1を備
えている。このイメージスキャナ1は、コンタクトガラ
ス2上にセットされた原稿を照明するためのランプ3や
複数のミラー4、結像レンズ5及び光電変換素子、ここ
では、1次元アレイ状のCCD6等により構成されてい
る。
【0033】このイメージスキャナ1の下部がプリンタ
7部分であり、回転自在に支持された版胴8を中心とす
る印刷装置9と、感熱孔版原紙10aを穿孔して作製し
た製版マスタ10を版胴8に供給する製版装置11とを
備えている。印刷装置9において、版胴8は内部にイン
キローラ12を含むインキ供給機構(図示せず)を有
し、外周に形成されたスクリーンからインキを滲み出さ
せるように構成され、外周の一部には製版マスタ10の
端部を把持するクランプ13が開閉自在に設けられてい
る。また、版胴8の外周には、給紙される印刷用紙Pを
版胴8に押圧する圧胴14と、版胴8から印刷用紙Pを
剥離する進退自在な剥離爪15と、印刷工程の前に版胴
8に巻き付けられた使用済みのマスタを剥離する排版部
16が設けられている他、イメージスキャナ1で読取ら
れた製版対象画像データに基づき生成された製版画像デ
ータにより製版マスタ10を製版する製版装置11が設
けられている。この製版装置11は、プラテンローラ1
7及びこれに接離自在に対向配置された製版ヘッドとし
てのサーマルヘッド18と、製版マスタ10を版胴8に
向けて搬送するローラ19と、製版マスタ10を所定長
さに切断するカッタ20とを有する。
【0034】印刷用紙Pは昇降自在に設けられた給紙ト
レイ21上に積載され、給紙トレイ21の上方には、印
刷用紙Pの枚数に応じて制御される給紙トレイ21の上
昇により一定の高さに維持された最上位の印刷用紙Pを
給紙する給紙ローラ22と、版胴8の回転運動に同期し
て駆動される一対のレジストローラ23とが配設されて
いる。さらに、圧胴14の下流側には、排紙ベルト24
と排紙トレイ25とが順に設けられている。
【0035】このような孔版印刷装置Aの一連の動作に
ついて簡単に説明する。まず、感熱孔版原紙10aを製
版するために、プラテンローラ17とサーマルヘッド1
8との間、及び、一対のローラ19間に、未製版の感熱
孔版原紙10aを通す。製版処理を実行すると、プラテ
ンローラ17及びローラ19が駆動されると同時に、イ
メージスキャナ1で読取られ、画像処理部(後述する)
で必要な画像処理がされた原稿の画像データに基づいて
サーマルヘッド18の特定の抵抗発熱素子に電圧が印加
され、感熱孔版原紙0aへの製版が行われる。
【0036】このようにして製版された製版マスタ10
はローラ19により版胴8に向けて送り出されるが、こ
の動作に同期して版胴8はクランプ13が製版マスタ1
0を受け入れる位置に待機し、製版マスタ10の先端が
クランプ13により把持される。従って、版胴8を図1
において時計方向に回転させ、製版された製版マスタ1
0をカッタ20によりカットすることにより、製版マス
タ10が版胴8に巻き付けられる。
【0037】この後に印刷処理が実行される。給紙トレ
イ21の最上位の用紙Pを給紙ローラ22により給紙
し、版胴8の回転に同期させてレジストローラ23を駆
動し、用紙Pの先端が版胴8と圧胴14との間を通過し
た時点で上方に変位させた圧胴14で版胴8上の製版マ
スタ10に用紙Pを押し付けることにより、版胴8内の
インキが製版マスタ10の穿孔部分から滲み出て用紙P
に転写される(即ち、印刷がなされる)。印刷後の用紙
Pは排紙ベルト24により排紙トレイ25に排紙され
る。
【0038】ついで、イメージスキャナ1のCCD6に
より読取られA/D変換部31により例えば256階調
(8ビット)の多値デジタルデータに変換された製版対
象画像データに対して画像処理を施して製版画像データ
を生成して製版装置11のサーマルヘッド18に出力す
る画像処理部32の構成を図2により説明する。この画
像処理部32にあっては、イメージスキャナ1から得ら
れる製版対象画像データ(多値画像データ)に対してC
CD6の各読取画素の感度ばらつき、ランプ3の照度分
布ばらつき等を補正するためのシェーディング補正部3
3と、所定のフィルタ係数を用いてMTF補正及び平滑
化処理を行うMTF補正/平滑化処理部34と、拡大又
は縮小なる変倍処理及びその変倍処理に応じたセンタリ
ング処理を行う縮小処理手段としての変倍/センタリン
グ処理部35とが設けられている。これらのMTF補正
/平滑化処理部34と変倍/センタリング処理部35と
の入出力側にはセレクタ36,37が設けられている。
拡大モード設定時にはMTF補正/平滑化処理部34→
変倍/センタリング処理部35の順に処理され、縮小モ
ード設定時には変倍/センタリング処理部35→MTF
補正/平滑化処理部34の順に処理されるようにセレク
タ36,37が後述するCPUにより切換え制御され
る。
【0039】セレクタ37の出力側には画像データの内
容に応じて文字画像領域と写真画像領域との分離を行う
周知の文字/写真分離部38とともに、画像データに対
して所定のガンマ(γ)変換処理を施す周知のガンマ変
換処理部39が接続されている。ガンマ変換処理部39
の出力側には各々異なる画像処理を施す画像処理手段と
しての2値化処理部40、誤差拡散処理部41及びディ
ザ処理部42が並列的に接続されている。2値化処理部
40は所定の閾値を用いて画像データを処理することに
より白黒の2値データに変換する画像処理を施すもの
で、文字モード用の画像データを出力する。誤差拡散処
理部41は写真画像等の中間調画像用の画像処理の一つ
で、周知の如く誤差拡散法を用いて画像データを2値化
し、写真(誤差拡散)モード用又は淡色モード用の画像
データを出力する。例えば、入力された画像データを注
目画素として或る閾値を用いて2値化し、その際、発生
した濃度差を誤差として扱い、この注目画素の周辺画素
に拡散させる画像処理方法である。注目画素に対する閾
値の切換えにより淡色モード用とされる。ディザ処理部
42は写真画像等の中間調画像用の画像処理の一つで、
周知の如くディザ法を用いて画像データを2値化し、写
真(ディザ)モード用の画像データを出力する。例え
ば、微小面積内での黒画素の密度を変化させることによ
り中間調画像を表現するもので、組織的ディザ法が最も
一般的である。これらの2値化処理部40、誤差拡散処
理部41及びディザ処理部42はガンマ変換処理部39
により処理された画像データに対して並列的に各々の画
像処理を実行する。
【0040】2値化処理部40と誤差拡散処理部41と
の出力側には文字/写真分離部38の出力に基づき領域
毎に画像データの出力を2値化処理部40によるものと
誤差拡散処理部41によるものとを切換えて文字/写真
モード用の画像データを出力させるためのセレクタ43
が接続されている。
【0041】これらの画像処理を経た5種類の画像デー
タ(文字モード用、文字/写真モード用、淡色モード
用、写真(誤差拡散)モード用、写真(ディザ)モード
用)の出力側にはセレクタ44を介して画像メモリ45
が接続されている。この画像メモリ45はサーマルヘッ
ド18で製版するための1版分の画像データを格納する
ページメモリであり、基本的には、セレクタ44により
選択された画像データを格納する。これらのセレクタ4
4及び画像メモリ45は、CPU46によりその選択動
作及びメモリ格納動作が後述するように制御される。そ
の制御の一態様として、操作パネル47を通じて後述す
るような画像マルチ処理モードが設定されている場合に
は、CPU46により画像マルチ印刷処理手段の機能と
して、縮小処理及び各々画像処理が施された5種類の画
像データをセレクタ44の切換えに伴い順次画像メモリ
45の1ページ分中に割り付けて格納させる処理を実行
する。
【0042】このような孔版印刷装置Aにおいて、イメ
ージスキャナ1の手前部分等の操作しやすい箇所には図
3に示すような操作パネル47が設けられている。この
操作パネル47においては、スタートキー51、プリン
トキー52、試しプリントキー53、連続(製版・プリ
ント)キー54、テンキー55、クリア/ストップキー
56等の基本的なキーに加えて、例えば、液晶タッチパ
ネル構成の表示操作部57が設けられている。この表示
操作部57には表示画面58の他、上下左右のスクロー
ルキー59、表示内容対応の選択キー60等が設けられ
ている。この他、操作パネル47上には各種モード等を
設定するための各種モードキーが設けられている。ここ
に、本実施の形態では、表示操作部57を通じて選択的
に設定可能なモードとして画像マルチ処理モードが用意
されている。
【0043】このような構成において、本実施の形態に
よる場合の処理制御例を図4に示す表示操作部57及び
図5に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
操作パネル47における表示操作部57の標準画面の例
を図4(a)に示す。製版・プリント可能なこの画面に
おいて、「原稿種類」に対応する選択キー60を押下す
ると、図4(b)に示す画面に切換えられる。この図4
(b)に示す表示操作部57の画面では、原稿の種類に
応じて「文字モード」「写真(誤差拡散)モード」「写
真(ディザ)モード」「文字/写真モード」「淡色モー
ド」の各画像処理対応のモードが矢印キー60a、キャ
ンセルキー60b又は設定キー60cの適宜操作により
選択設定が可能であるとともに、本実施の形態では、
「画像マルチ処理モード」もモード指定手段としての矢
印キー60a、キャンセルキー60b又は設定キー60
cの適宜操作により選択設定が可能とされている。
【0044】ここに、原稿の種類に応じて「文字モー
ド」「写真(誤差拡散)モード」「写真(ディザ)モー
ド」「文字/写真モード」又は「淡色モード」の何れか
が原稿種類対応のモードとして選択設定され、スタート
キー51が操作された場合には、従来通り、製版・印刷
(試し印刷を含む)処理が行われる。例えば、「文字モ
ード」が選択指定された場合には、セレクタ44により
2値化処理部40で処理された画像データを選択して画
像メモリ45に格納させ、サーマルヘッド18に出力さ
せることにより製版処理に供され、製版マスタ10が作
製され、版胴8へ巻き付け後、試し印刷が行われる。従
って、対象となる原稿画像の内容が文字画像等としてそ
の処理が明らかな場合には、従来通り、操作すればよ
い。
【0045】一方、文字や写真が混在した原稿や写真画
像の処理が不明な原稿などの場合には、「画像マルチ処
理モード」を選択設定する。図5はこの場合にCPU4
6の制御により実行される処理制御例を示すフローチャ
ートである。図4(a)において「原稿種類」キーが押
され(ステップS1のY)、図4(b)において「画像
マルチ処理モード」キーが選択され(S2のY)、か
つ、スタートキー51が押されると(S3のY)、以下
のような画像マルチ処理モードの処理が実行される。
【0046】まず、セレクタ36,37を縮小モード用
に切換えて原稿画像の読取動作及び画像処理部32にお
ける各種画像処理を行わせる(S4)。即ち、縮小モー
ドの設定により、シェーディング補正部33による補正
処理後の画像データが変倍/センタリング処理部35→
MTF補正/平滑化処理部34の順に縮小に応じた処理
が施され、後段側へ出力される。この場合の縮小モード
の縮小の程度は、画像処理モードとして5種類用意され
ており、それらの画像データを1枚に納めるために1/
6程度とされている。縮小処理が施された画像データは
文字/写真分離部38による文字領域と写真領域との分
離を受けてセレクタ43の切換えに供されるとともに、
ガンマ変換処理部39により所定のガンマ変換処理を受
けた後、2値化処理部40、誤差拡散処理部41及びデ
ィザ処理部42で各々の画像処理を受ける。これによ
り、5種類の画像データ(文字モード用、文字/写真モ
ード用、淡色モード用、写真(誤差拡散)モード用、写
真(ディザ)モード用)がセレクタ44側に出力可能と
なる。
【0047】これらの画像処理が終了すると(S5の
Y)、まず、セレクタ44の切換えにより2値化処理部
40からの文字モード用の画像データ出力が選択され、
画像メモリ45の所定位置に割り付けて格納させる(S
6)。その割り付け格納が終了すると(S7のY)、セ
レクタ44の切換えにより今度はセレクタ43からの文
字/写真モード用の画像データ出力が選択され、画像メ
モリ45の他の所定位置に割り付けて格納させる(S
8)。その割り付け格納が終了すると(S9のY)、セ
レクタ44の切換えにより誤差拡散処理部41からの淡
色モード用の画像データ出力が選択され、画像メモリ4
5の他の所定位置に割り付けて格納させる(S10)。
その割り付け格納が終了すると(S11のY)、セレク
タ44の切換えにより誤差拡散処理部41からの写真
(誤差拡散)モード用の画像データ出力が選択され、画
像メモリ45の他の所定位置に割り付けて格納させる
(S12)。その割り付け格納が終了すると(S13の
Y)、セレクタ44の切換えによりディザ処理部42か
らの写真(ディザ)モード用の画像データ出力が選択さ
れ、画像メモリ45の残りの所定位置に割り付けて格納
させる(S14)。
【0048】その割り付け格納が終了すると(S15の
Y)、全ての種類の画像処理に伴う画像データが画像メ
モリ45中に割り付けられて格納されたこととなるの
で、この画像メモリ45に割り付け格納されたこれらの
各画像データに基づき製版・印刷工程を実行させること
により、1枚の印刷用紙P上に試し用マルチ印刷を行わ
せる(S16)。即ち、画像メモリ45に割り付け格納
されたこれらの5種類の画像処理による各画像データを
1枚の製版画像データとしてまとめてサーマルヘッド1
8に出力して画像マルチ製版マスタ10を作製し、この
画像マルチ製版マスタ10を版胴8に巻き付けて1枚の
印刷用紙P上に同一画像について5種類の画像処理を受
けた5種類の画像が縮小集約されて配列された形の印刷
を行わせる。
【0049】図6はこのような試し用マルチ印刷の様子
を模式的に示す。例えば、同一原稿による同一画像が文
字モード対応印刷画像部分61a、文字/写真モード対
応印刷画像部分61b、淡色モード対応印刷画像部分6
1c、写真(誤差拡散)モード対応印刷画像部分61
d、写真(ディザ)モード対応印刷画像部分61eを一
度に含む縮小集約されて配列された形で印刷用紙P上に
印刷された試し印刷結果物が得られる。このような試し
印刷結果物によれば、どの画像処理を経た印刷が利用者
にとって所望通りの仕上がりかは相互の比較により一目
瞭然であり、原稿に最も適した画像処理の判断を極めて
容易かつ的確に行える。これらのステップS2のY〜S
17の一連の処理が画像マルチ印刷処理手段の機能とし
て実行される。
【0050】このような試し用マルチ印刷が終了すると
(S17のY)、操作パネル47の表示操作部57の画
面を図4(c)に示すような原稿処理モード設定画面に
切換え(S18)、利用者による原稿処理モードの設定
入力を待つ。この原稿処理モード設定画面では、図4
(b)との対比では、「画像マルチ処理モード」を除く
5種類の画像処理対応の各モードが選択設定自在に表示
される。この時点では、利用者にとって試し用マルチ印
刷結果により最適な画像処理(原稿処理モード)が明ら
かとなっているので、最適な原稿処理モードの選択設定
を簡単に行える。この原稿処理モードの設定がなされ
(S19のY)、かつ、スタートキー51が操作される
と(S20のY)、版胴8上の使用済みの製版マスタ1
0の排版処理、画像メモリ45中に格納されている画像
データ中で設定された原稿処理モードに対応する画像処
理を経た画像データを用いて適宜拡大処理等を施してサ
ーマルヘッド18に製版画像データとして出力させ、本
印刷用の製版マスタ10を作製させ、この製版マスタ1
0を版胴8に巻き付け本印刷を実行させる(S21)。
設定枚数の印刷が終了すると(S22のY)、一連の処
理を終了する。
【0051】このように、本実施の形態によれば、適切
な画像処理が不明な原稿の場合には、画像マルチ処理モ
ードに設定するだけで、読取られた原稿の画像データを
縮小して複数の画像処理を施した後、各々の画像データ
を画像メモリ45に割り付けて格納させ、この画像メモ
リ45に割り付けられて格納された各画像データを用い
て1枚の印刷用紙P上に試し用マルチ印刷として出力さ
せることで、この1枚の印刷用紙P上に印刷された各画
像処理毎の印刷結果を比較することにより、利用者は所
望通りの印刷結果となる原稿に最も適した画像処理方法
を簡単かつ的確に知ることができる。このためにも、1
回・1枚だけの試し印刷で済み、手間がかからず、印刷
用紙Pに無駄も生じない。特に、本実施の形態の場合の
ような孔版印刷装置Aの場合には、試し用の製版マスタ
10の作製も1版だけで済み、高価なマスタの無駄遣い
を要しない。
【0052】なお、本印刷に際して画像メモリ45に格
納された画像データを用いる場合、拡大処理等を伴うた
め、画像処理方法或いは原稿画像によっては画質が劣化
してしまう可能性がある。このような画質劣化のおそれ
がある場合には、図7に示すように、原稿を読み取って
シェーディング補正された後の画像データを格納する原
稿画像メモリ48を設けておき、本印刷に際してはこの
原稿画像メモリ48に格納されている画像データについ
て指定された画像処理モードの画像処理を施して印刷用
の画像データを作成するようにすれば、本印刷に際して
再度原稿画像を読取り画像処理を行わせる手間を省きつ
つ画質の劣化を防止することができる。なお、図7に示
す構成の場合、本印刷の前に、原稿画像メモリ48に格
納された画像データについてマルチ印刷用の縮小処理を
して、複数の画像処理が行われる。
【0053】なお、操作パネルの表示操作部を大きめに
取れる構成の場合、試し用印刷終了後、試し用マルチ印
刷の形に対応する形で各モードを選択操作自在に表示さ
せ、所望のモード部分を押下指定するような態様の本印
刷指定手段としてもよい。
【0054】また、本実施の形態では、画像処理の種類
(モード)として、写真(誤差拡散)モード等の5種類
を例示したが、これらの例に限らず、画像処理の種類
(モード)を適宜増減させてもよい。また、写真(中間
調画像)モード用の画像処理としても、誤差拡散法、デ
ィザ処理法に限らず、適宜処理方法を用い得る。例え
ば、ディザ法(条件付き決定法…平均誤差最小法、誤差
拡散法、平均値制限法、ダイナミック閾値法など、独立
決定法…ランダム・ディザ法、組織的ディザ法などがあ
る)、濃度パターン法(ランダム・パターン法や組織的
パターン法など)、画素分配法(メッシュ内画素分配法
や多段分割量子化法など)を適宜用いればよい。
【0055】また、本実施の形態では、孔版印刷装置へ
の適用例として説明したが、電子写真プロセスを利用し
た印刷装置(プリンタ)等であっても同様に適用し得る。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、読取られ
た原稿の画像データを縮小して複数の画像処理を施した
後、各々の画像データを画像メモリに格納させ、この画
像メモリに格納された各画像データを用いて1枚の印刷
用紙上に試し用マルチ印刷として出力させるようにした
ので、この1枚の印刷用紙上に印刷された各画像処理毎
の印刷結果を比較することにより、所望通りの印刷結果
となる原稿に最も適した画像処理方法を簡単かつ的確に
知ることができ、このためにも、1回・1枚だけの試し
印刷で済み、手間がかからず、印刷用紙に無駄も生じな
い。
【0057】請求項2記載の発明によれば、基本的に請
求項1記載の発明の場合と同様の効果を得ることができ
るが、特に、製版工程を経る孔版印刷方法に適用した場
合、試し印刷用の製版も1回だけで済み、高価なマスタ
に無駄を生ずることなく、原稿に最も適した画像処理方
法を判断することができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の印刷方法において、文字原稿に適した2値化
処理の他に、誤差拡散処理とディザ処理とを含むので、
写真原稿等について、最低限2種類の異なる画像処理が
選択自在であり、試し用マルチ印刷結果に応じてより好
ましい方を選択することができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一に記載の印刷方法において、特に文字
と写真との混在原稿などの場合のように画像処理モード
の選択が難しい原稿の場合のみ試し用マルチ印刷を行わ
せることができ、文字原稿等の場合には直接画像処理モ
ードを選択指定させて本印刷を行わせる等の対応を採る
ことができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、読取られた
原稿の画像データを縮小して複数の画像処理を施した
後、各々の画像データを画像メモリに格納させ、この画
像メモリに格納された各画像データを用いて1枚の印刷
用紙上に試し用マルチ印刷として出力させるようにした
ので、この1枚の印刷用紙上に印刷された各画像処理毎
の印刷結果を比較することにより、所望通りの印刷結果
となる原稿に最も適した画像処理方法を簡単かつ的確に
知ることができ、このためにも、1回・1枚だけの試し
印刷で済み、手間がかからず、印刷用紙に無駄も生ずる
ことがなく、加えて、各画像処理毎の試し印刷・設定操
作を要せず、試し印刷もモード指定手段による1回だけ
の操作で済み、作業性も向上させることができる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、基本的に請
求項5記載の発明の場合と同様な効果が得られるが、特
に、製版工程を経る孔版印刷装置に適用した場合、試し
印刷用の製版も1回だけで済み、高価なマスタに無駄を
生ずることなく、原稿に最も適した画像処理方法を判断
することができる。
【0062】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の印刷装置において、文字原稿に適した2値化
処理手段の他に、誤差拡散処理手段とディザ処理手段と
を含むので、写真原稿等について、最低限2種類の異な
る画像処理が選択自在であり、試し用マルチ印刷結果に
応じてより好ましい方を選択することができる。
【0063】請求項8記載の発明によれば、請求項5な
いし7の何れか一に記載の印刷装置において、画像マル
チ印刷処理手段による印刷用紙上の試し用マルチ印刷出
力に基づき各画像処理手段に対応する本印刷の画像処理
モードを指定する本印刷モード指定手段を備えるので、
試し用マルチ印刷の印刷結果確認後の本印刷への移行を
スムーズかつ容易に行える。
【0064】請求項9記載の発明によれば、請求項5な
いし8の何れか一に記載の印刷装置において、試し用マ
ルチ印刷に用いた画像データを利用できるので、本印刷
に際して再度原稿画像を読取り画像処理を行わせる手間
を省くことができる。
【0065】請求項10記載の発明によれば、請求項5
ないし8の何れか一に記載の印刷装置において、原稿か
ら読み取られた画像データを格納する原稿画像メモリを
備えておき、本印刷に際してはこの原稿画像メモリに格
納されている画像データについて指定された画像処理モ
ードの画像処理を施して印刷用の画像データを作成する
ようにしたので、本印刷に際して再度原稿画像を読取り
画像処理を行わせる手間を省きつつ画質の劣化を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す孔版印刷装置の概
略構成図である。
【図2】画像処理部を中心に示すブロック図である。
【図3】操作パネルを示す平面図である。
【図4】その操作表示部の画面の変化の様子の一例を示
す平面図である。
【図5】画像マルチ処理モードの処理制御例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】試し用マルチ印刷の様子を模式的に示す説明図
である。
【図7】変形例の画像処理部を中心に示すブロック図で
ある。
【図8】従来の試し印刷処理の様子を模式的に示す説明
図である。
【符号の説明】
8 版胴 10 製版マスタ 10a 孔版原紙 18 製版ヘッド 35 縮小処理手段 40 2値化処理手段、画像処理手段 41 誤差拡散処理手段、画像処理手段 42 ディザ処理手段、画像処理手段 45 画像メモリ 48 原稿画像メモリ 60 モード指定手段 P 印刷用紙 S2のY〜S17 画像マルチ印刷処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 200 G06T 5/00 200A H04N 1/393 H04N 1/393 1/405 1/40 B Fターム(参考) 2C087 AA11 BA05 BB10 BC05 BD06 CB03 CB04 CB13 DA02 2H113 AA01 AA02 AA04 AA05 BA09 FA21 FA24 FA56 5B057 AA11 BA02 BA11 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB07 CB12 CB16 CD05 CE12 CE13 5C076 AA19 AA21 AA22 AA27 BA02 BA03 BA06 CB02 5C077 LL12 MP01 NN08 NN11 PP20 PP23 PQ22 RR02 TT08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読取り、読取られた画像デー
    タに画像処理を施した後、画像処理が施された画像デー
    タを用いて印刷用紙に印刷する印刷方法であって、 読取られた画像データに対して各々異なる画像処理を施
    す複数の画像処理手段と読取られた画像データに対して
    縮小処理を施す縮小処理手段と画像メモリとを用い、 読取られた画像データに対して前記縮小処理手段により
    縮小処理を施した後、前記複数の画像処理手段により各
    々画像処理を施し、各々の画像処理手段により画像処理
    が施された画像データを順次前記画像メモリに格納さ
    せ、前記画像メモリに格納された各画像データを用いて
    1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印刷をさせるようにし
    た印刷方法。
  2. 【請求項2】 原稿画像を読取り、読取られた画像デー
    タに画像処理を施した後、画像処理が施された画像デー
    タを用いて製版ヘッドにより孔版原紙を穿孔して製版マ
    スタを作製し、前記製版マスタを版胴に巻き付けて版胴
    内周面側から前記製版マスタの穿孔部分を介して版胴外
    周面側に向けてインキを滲み出させて版胴外周面側の印
    刷用紙に印刷する印刷方法であって、 読取られた画像データに対して各々異なる画像処理を施
    す複数の画像処理手段と読取られた画像データに対して
    縮小処理を施す縮小処理手段と画像メモリとを用い、 読取られた画像データに対して前記縮小処理手段により
    縮小処理を施した後、前記複数の画像処理手段により各
    々画像処理を施し、各々の画像処理手段により画像処理
    が施された画像データを順次前記画像メモリに格納さ
    せ、前記画像メモリに格納された各画像データを用いて
    前記製版ヘッドにより1枚の画像マルチ製版マスタを作
    製し、この画像マルチ製版マスタを用いて1枚の印刷用
    紙上に試し用マルチ印刷をさせるようにした印刷方法。
  3. 【請求項3】 異なる画像処理として、少なくとも、2
    値化処理と誤差拡散処理とディザ処理とを含む請求項1
    又は2記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 指定自在な画像マルチ処理モードを有
    し、前記画像マルチ処理モードが指定された場合に前記
    試し用マルチ印刷をさせるようにした請求項1ないし3
    の何れか一に記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 原稿画像を読取り、読取られた画像デー
    タに画像処理を施した後、画像処理が施された画像デー
    タを用いて印刷用紙に印刷する印刷装置であって、 読取られた画像データに対して選択的に縮小処理を施す
    縮小処理手段と、 読取られた画像データに対して各々異なる画像処理を施
    す複数の画像処理手段と、 印刷用の画像データを格納する画像メモリと、 画像マルチ処理モードを選択的に指定するモード指定手
    段と、 このモード指定手段により前記画像マルチ処理モードが
    指定された場合に前記縮小処理手段を選択しこの縮小処
    理手段により縮小処理が施され前記複数の画像処理手段
    により各々画像処理が施された画像データを順次前記画
    像メモリに格納させ、前記画像メモリに格納された各画
    像データを用いて1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印刷
    をさせる画像マルチ印刷処理手段と、を備える印刷装
    置。
  6. 【請求項6】 原稿画像を読取り、読取られた画像デー
    タに画像処理を施した後、画像処理が施された画像デー
    タを用いて製版ヘッドにより孔版原紙を穿孔して製版マ
    スタを作製し、前記製版マスタを版胴に巻き付けて版胴
    内周面側から前記製版マスタの穿孔部分を介して版胴外
    周面側に向けてインキを滲み出させて版胴外周面側の印
    刷用紙に印刷する印刷装置であって、 読取られた画像データに対して選択的に縮小処理を施す
    縮小処理手段と、 読取られた画像データに対して各々異なる画像処理を施
    す複数の画像処理手段と、 印刷用の画像データを格納する画像メモリと、 画像マルチ処理モードを選択的に指定するモード指定手
    段と、 このモード指定手段により前記画像マルチ処理モードが
    指定された場合に前記縮小処理手段を選択しこの縮小処
    理手段により縮小処理が施され前記複数の画像処理手段
    により各々画像処理が施された画像データを順次前記画
    像メモリに格納させ、前記画像メモリに格納された各画
    像データに基づいて前記製版ヘッドにより1枚の画像マ
    ルチ製版マスタを作製し、この画像マルチ製版マスタを
    用いて1枚の印刷用紙上に試し用マルチ印刷をさせる画
    像マルチ印刷処理手段と、を備える印刷装置。
  7. 【請求項7】 複数の画像処理手段として、少なくと
    も、2値化処理手段と、誤差拡散処理手段と、ディザ処
    理手段とを含む請求項5又は6記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記画像マルチ印刷処理手段による印刷
    用紙上の試し用マルチ印刷出力に基づき前記各画像処理
    手段に対応する本印刷の画像処理モードを指定する本印
    刷モード指定手段を備える請求項5ないし7の何れか一
    に記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記本印刷モード指定手段により本印刷
    の画像処理モードが指定された場合の印刷用の画像デー
    タとして、前記画像メモリに割り付け格納された各画像
    データ中で指定された画像処理モードに対応する画像デ
    ータを用いるようにした請求項5ないし8の何れか一に
    記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 原稿から読み取られた画像データを格
    納する原稿画像メモリを備え、前記本印刷モード指定手
    段により本印刷の画像処理モードが指定された場合の印
    刷用の画像データを、前記原稿画像メモリに格納された
    画像データに対して指定された画像処理モードに対応す
    る画像処理を施して作成するようにした請求項5ないし
    8の何れか一に記載の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012150671A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 ブラザー工業株式会社 印刷装置

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WO2012150671A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 ブラザー工業株式会社 印刷装置

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