JP2002031497A - 2重管式熱交換器 - Google Patents

2重管式熱交換器

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JP2002031497A
JP2002031497A JP2000213986A JP2000213986A JP2002031497A JP 2002031497 A JP2002031497 A JP 2002031497A JP 2000213986 A JP2000213986 A JP 2000213986A JP 2000213986 A JP2000213986 A JP 2000213986A JP 2002031497 A JP2002031497 A JP 2002031497A
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tube
double
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pipe
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Kazuyuki Iguchi
和幸 井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡単な構造で腐食液や薬液、又は吸
湿液体等の利用流体の加熱又は冷却を行うことが可能な
2重管式熱交換器を提供する。 【解決手段】 内部伝熱管3と、その外部に配設した外
殻管2とを有し、上記内部伝熱管3の内部を流通する流
体と、内部伝熱管3と外殻管2との間を流通する流体と
の間で熱交換可能に構成した2重管式熱交換器におい
て、上記伝熱管3の表面を耐食性樹脂で被覆すると共
に、上記外殻管2を耐食性樹脂で形成することによっ
て、上記伝熱管3と外殻管2との間に腐食流体を流通さ
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬液や腐食液、
又は吸湿液体等の流体を加熱冷却することが可能な2重
管式熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は外殻管22内に内部伝熱管23を
配設した2重管式の熱交換器21であり、この外殻管2
2と内部伝熱管23との間に利用流体24を流通させる
一方、内部伝熱管23内に上記利用流体24を加熱又は
冷却するための熱源流体25を流通させるように構成し
ている。従来では、このような2重管式熱交換器21内
に流通させる流体としては、水や冷媒を用いることが多
く、このため、上記各配管22、23には鉄や銅等の金
属材料が使用されるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年では、半
導体分野や食品・医療等の分野で、上記水や冷媒以外の
流体、すなわち腐食液や酸等の薬液が使用され、これら
の加熱、又は保温を行う必要性が生じている。しかしな
がら、このような腐食液や薬液を上記2重管式熱交換器
21に流した場合、内部伝熱管23の腐食、及び外殻管
22の内面側腐食が生じるため、上記各配管22、23
に従来の金属材料を用いることができないという問題が
ある。また、これを解決するために腐食に強い金属を使
用しようとすると、コストが上昇するということに加え
て、加工制約が増大するという問題が生じる。
【0004】上記のような金属配管を使用することがで
きない薬液等の流体を加熱する方法としては、特開平1
0−78259号公報に示すような方法が考えられてい
る。すなわち、これによれば、図8に示すように、アル
ミ製ドラム26にテフロンチューブ27を組込み、この
テフロンチューブ27に薬液を流すと共に、このアルミ
製ドラム26をヒータ28で加熱することにより、アル
ミ製ドラム26とテフロンチューブ27内の薬液との間
で熱交換を行うことができるように構成している。しか
しながら、このような方法を用いようとすれば、熱交換
器の構造が複雑になると共に重量が大きくなるという問
題がある。また、この場合におけるテフロンチューブ2
7は強度部材であるため、その肉厚を厚くする必要があ
り、この結果、伝熱促進しにくい等の問題も生じてい
る。
【0005】またこの他、上記2重管式熱交換器21を
加湿器や除湿器に利用しようとした場合、水蒸気等の物
質移動を行う必要があるが、従来の2重管式熱交換器2
1は、熱源流体25側の冷温熱を利用流体24側に移動
させるだけで、上記物質移動に関する機能付加を考慮さ
れた構成になっていないという問題もある。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであり、その目的は、安価かつ簡単な構
造で腐食液や薬液、又は吸湿液体等の利用流体の加熱又
は冷却を行うことが可能な2重管式熱交換器を提供する
ことにある。また、水蒸気等の物質移動を可能とした2
重管式熱交換器を提供することもこの発明の目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の2重管
式熱交換器は、外殻管2内部に伝熱管3を配設した2重
管式熱交換器において、上記伝熱管3の表面を耐食性樹
脂で被覆すると共に、上記外殻管2を耐食性樹脂で形成
したことを特徴としている。
【0008】上記請求項1の2重管式熱交換器では、伝
熱管3の表面を耐食性樹脂で被覆すると共に、外殻管2
を耐食性樹脂で形成している。これより、簡単な構造
で、外殻管2と伝熱管3との間に腐食液や薬液等を流通
させることができると共に、これらの加熱又は冷却を行
うことが可能になる。また、上記腐食液や薬液等を流す
ことによる外殻管2や伝熱管3の腐食を防止することも
できる。さらに、上記伝熱管3表面に被覆する耐食性樹
脂は強度部材ではないため、その厚さを薄く形成するこ
とが可能となり、上記2重管式熱交換器の軽量化及び低
コスト化を図ることができる。
【0009】また請求項2の2重管式熱交換器は、上記
外殻管2は、水蒸気や水分を透過可能な多孔質材料で形
成されていることを特徴としている。
【0010】上記請求項2の2重管式熱交換器では、上
記外殻管2を多孔質材料で形成している。これより、上
記外殻管2と伝熱管3との間に、例えば吸湿液体を流通
させることによって、上記吸湿液体を直接加熱又は冷却
しながら、外殻管2の周囲を流れる空気との間で水蒸気
等の物質移動を行うことができる。またこれによって、
熱ロスが低下するため、その性能を改善することができ
る。
【0011】さらに請求項3の2重管式熱交換器は、外
殻管2内部に伝熱管3を配設した2重管式熱交換器にお
いて、上記外殻管2を水蒸気や水分を透過可能な多孔質
材料で形成したことを特徴としている。
【0012】上記請求項3の2重管式熱交換器では、上
記外殻管2を多孔質材料で形成している。これより、上
記外殻管2と伝熱管3との間に、例えば水を流通させる
ことによって、上記水を直接加熱又は冷却しながら、外
殻管2の周囲を流れる空気との間で湿分移動を行うこと
ができる。これによって、加湿や除湿を行うことが可能
になると共に、熱ロスが低下するため、その性能を改善
することができる。また、上記水を冷却することで脱臭
を行うこともできる。
【0013】また請求項4の2重管式熱交換器は、複数
の伝熱管3・3を並設し、これらの伝熱管3・3の表面
に伝熱手段9、11を熱的に接触させると共に、その外
周部を外殻管2で覆ったことを特徴としている。
【0014】上記請求項4の2重管式熱交換器では、複
数の伝熱管3・3を並設し、これらを伝熱手段9、11
で熱的に接触させるように構成している。このことによ
って、伝熱管3の加熱冷却伝熱面積を大きくすることが
できる。
【0015】さらに請求項5の2重管式熱交換器は、上
記伝熱手段9、11の表面に溝14を設けたことを特徴
としている。
【0016】上記請求項5の2重管式熱交換器では、上
記伝熱手段9、11の表面に溝14を設けている。この
ことによって、2重管式熱交換器の伝熱促進を図ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の熱交換器の具体
的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1は本発明の第1実施形態である2重管式熱交
換器の断面図である。
【0018】図1に示すように、上記2重管式熱交換器
1は耐食性樹脂で形成された外殻管2内に、金属製の内
部伝熱管3が配設されており、この内部伝熱管3の表面
には、耐食性樹脂で形成された熱収縮チューブ4が被覆
されている。ここで、上記耐食性樹脂としては、例えば
フッ素系樹脂(例えば、テフロン(登録商標))、ポリ
エチレン、架橋ポリオレフィン等が用いられ、耐熱温度
や耐腐食を考慮して選定される。さらに、上記耐食性樹
脂の内部伝熱管3表面への被覆方法としては、上記のよ
うな熱収縮チューブ4で覆う他、上記耐食性樹脂で塗装
する等の方法が用いられる。そして、このように形成さ
れた2重管式熱交換器1の内部伝熱管3内に、加熱又は
冷却用の熱源流体5が流通される一方、上記熱収縮チュ
ーブ4で覆われた内部伝熱管3と外殻管2との間には、
利用流体として腐食液や薬液等の腐食流体6が流通され
るように構成されている。
【0019】これより、上記外殻管2を耐食性樹脂で形
成すると共に、内部伝熱管3の表面を熱収縮チューブ4
で被覆するという簡単な構造で、腐食液や酸等の薬液を
流通させ、これらの加熱又は冷却を行うことが可能にな
る。またこれによって、上記腐食液や薬液等を流すこと
による外殻管2や内部伝熱管3の腐食を防止することも
できる。さらに、上記内部伝熱管3を表面被覆する熱収
縮チューブ4は、強度部材ではないため、その肉厚を約
0.1mm程度まで薄くすることが可能である。この結
果、上記2重管式熱交換器の軽量化及び低コスト化を図
ることが可能になる。
【0020】次に、本発明の第2実施形態である2重管
式熱交換器の断面図を図2に示す。図に示すように、こ
の実施形態における2重管式熱交換器1は、内部伝熱管
3の表面に熱収縮チューブ4を被覆すると共に、その外
周部に湿分移動が可能な多孔質構造の外殻管2を配設し
ている。ここで、上記多孔質構造の外殻管2としては、
例えば、疎水性多孔膜に非多孔膜の親水性ウレタン膜を
複合させたもの等が用いられる。また上記疎水性多孔膜
の材質としては、補強用不織布とPTFE(多孔性ポリ
テトラフルオロエチレン)との複合材や、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等が用いられ
る。また、上記熱収縮チューブ4の材質としては、上記
と同様に、例えばフッ素系樹脂(例えば、テフロン(登
録商標))、ポリエチレン、架橋ポリオレフィン等が用
いられる。そして、このように形成された2重管式熱交
換器1の内部伝熱管3内に、加熱又は冷却用の熱源流体
5が流通される一方、上記熱収縮チューブ4で覆われた
内部伝熱管3と外殻管2との間には、利用流体として塩
化リチウム水溶液(LiCl)や臭化リチウム水溶液
(LiBr)等の吸湿液体7が流通されるよう構成され
ている。
【0021】また、このように構成された2重管式熱交
換器1の内部伝熱管3に冷温熱を流すと共に、上記外殻
管2の周囲に送風空気を流通させることによって、上記
吸湿液体7を冷却又は加熱しながら、上記2重管式熱交
換器1とその周囲の空気との間で湿分移動を可能にする
ことができる。すなわち、上記内部伝熱管3に冷却熱源
流体5を流し、上記外殻管2の周囲に送風空気を流通さ
せた場合、吸湿液体7の水蒸気分圧が周りの空気中の水
蒸気分圧よりも低くなるため、空気中の湿分が上記多孔
質構造の外殻管2を透過して内部の吸湿液体7に吸収さ
れることになる。このため、これを利用して除湿を行う
ことができる。一方、上記内部伝熱管3に加熱熱源流体
5を流し、上記外殻管2の周囲に送風空気を流通させた
場合、吸湿液体7の水蒸気分圧が周りの空気中の水蒸気
分圧よりも高くなるため、上記吸湿液体7中の湿分が上
記外殻管2を透過して周囲に放出されることになる。こ
のため、これを利用して加湿を行うことができる。
【0022】このように、内部伝熱管3表面を熱収縮チ
ューブ4で覆うと共に、外殻管2を多孔質構造としたこ
とにより、吸湿液体7を直接冷却又は加熱しながら周囲
の空気との間で湿分移動を行うことが可能になるため、
これによって除湿や加湿を行うことができる。またこの
結果、熱ロスが低下すると共にその性能を改善すること
ができる。
【0023】次に上記第2実施形態の変更例として、内
部伝熱管3表面を熱収縮チューブ4で被覆しない場合に
ついて述べる。また、上記吸湿液体7として水を用いた
点が異なる他は、上記第2実施形態と略同様に構成され
ている。従って、上記熱源流体5に冷温熱を流し、これ
によって水を冷却又は加熱すると共に、上記外殻管2の
周囲に送風空気を流通させることによって、上記2重管
式熱交換器1とその周囲の空気中との間の湿分移動が可
能になる。このため、これを利用して除湿や加湿を行う
ことができる。またこのとき、上記吸湿液体7に水又は
水と活性炭等の脱臭材(金属腐食の小さいもの)とを混
合したものを用いれば、これを冷却することにより、除
湿と共に脱臭を行うことも可能となる。
【0024】このように上記吸湿液体7に水を使用すれ
ば、従来から用いられている金属製の内部伝熱管3をそ
のまま利用して、水を直接冷却又は加熱しながら除湿や
加湿を行うことが可能になる。この結果、低コストで実
施可能であると共に、熱ロスが低下するためその性能を
改善することができる。
【0025】次に、本発明の第3実施形態である2重管
式熱交換器の断面図を図3に示す。この実施形態では、
複数本の内部伝熱管3を並設した場合における2重管式
熱交換器1の構成例を示している。すなわち、図3に示
す2重管式熱交換器1によれば、金属製の内部伝熱管3
が2本、一定の間隔を空けて並設されており、これら各
内部伝熱管3、3に跨って、かつその周囲を覆うよう
に、2枚の伝熱シート(伝熱手段)9、9が内部伝熱管
3、3の上下方向に設けられている。ここで、上記伝熱
シート9、9の材質としては、例えばアルミニウム、銅
等の金属、又はポリエチレン等の有機材料に、伝熱改善
としてカーボン等を添加したものが用いられる。そし
て、この内部伝熱管3、3と伝熱シート9、9との周囲
を熱収縮チューブ4で巻回することによって、内部伝熱
管3、3と伝熱シート9、9とを熱的に接触させ、この
状態で両者を固定している。さらに、上記熱収縮チュー
ブ4の周囲には、山谷に折り曲げられたスペーサ10を
介して上記多孔質構造の外殻管2が配設されている。そ
して、このように形成された2重管式熱交換器1の各内
部伝熱管3、3内に、加熱又は冷却用の熱源流体5、5
が流通される一方、上記熱収縮チューブ4と外殻管2と
の間に、塩化リチウム水溶液や臭化リチウム水溶液等の
吸湿液体7が流通されるよう構成されている。
【0026】このように複数本の内部伝熱管3、3を並
設し、上記伝熱シート9、9を用いてこれらを熱的に接
触させたことにより、上記吸湿液体7の加熱又は冷却を
行う内部伝熱管3、3の伝熱面積を増加させることがで
きると共に、これに伴って外殻管2の面積も増加させる
ことができる。この結果、上記2重管式熱交換器1とそ
の周囲の空気中との間の湿分移動性能が向上するため、
これを利用して除湿や加湿を効率よく行うことができ
る。
【0027】なお、上記実施形態では、外殻管2と内部
伝熱管3、3との間に隙間を形成するためにスペーサ1
0を設けたが、内部伝熱管3、3に伝熱シート9、9を
取付けた後に、約15mm程度のピッチで針金等を巻
き、熱収縮チューブ4で固定することによって山谷を形
成し、スペーサ10の役目を持たせることも可能であ
る。
【0028】図4は、本発明の第4実施形態である2重
管式熱交換器の一部を示す斜視図である。図に示すよう
に、この実施形態における2重管式熱交換器1によれ
ば、半円形状の溝部12を有する2枚の伝熱板(伝熱手
段)11、11を、上記溝部12、12が互いに向き合
うように配置すると共に、この溝部12、12に上記金
属製の内部伝熱管3を挟み込むように構成しており、上
記各伝熱板11、11の表面には複数の凹状の溝14・
14が形成されている。また、この他の部分の構造につ
いては図示していないが、上記第3実施形態と略同様に
構成されているものとする。
【0029】このように各伝熱板11、11の表面に複
数の溝14・14を形成したことにより、伝熱促進を図
ることができる。また、上記伝熱板11の形状によって
は、流体通路を形成することが可能となるため、これを
内部伝熱管3と外殻管2との間に設けるスペーサ代わり
に利用することもできる。さらに、上記ように形成され
た伝熱板11、11にスリットを設けたり、伝熱板1
1、11を部分的に分割したりすることによって、上記
2重管式熱交換器1の曲げ加工を容易にすることもでき
る(図示せず)。
【0030】次に、上記実施形態で述べた2重管式熱交
換器を利用して、これらを多数本組合わせて使用した場
合の応用例について述べる。図5は、上記各実施形態で
述べた2重管式熱交換器1を渦巻き形状に形成し、この
ような2重管式熱交換器1を複数個(本実施形態では2
個)、通風経路内に配置した例を示している。一方、図
6では、上記各実施形態で述べた2重管式熱交換器1を
略直方体の平板形状に形成し、この扁平2重管式熱交換
器1を多数本組合わせて通風経路内に配置した例を示し
ている。より詳細に言えば、例えば上記第3実施形態で
述べた2重管式熱交換器1を略直方体の平板形状に加工
し、この長手方向の相対する側面に3対の伝熱配管1
7、18をそれぞれ並設する。そして、この並設された
伝熱配管17、18のうち、両外側の伝熱配管17、1
7を冷媒等の熱源流体5を流通させる内部伝熱管3、3
にそれぞれ接続すると共に、内側の伝熱配管18を吸湿
液体7等の利用流体を流通させる外殻管2に接続するよ
うに構成している。そして、このように形成された扁平
2重管式熱交換器1を複数個設け、それぞれ平行に並べ
て通風経路内に配置している。なお、上記扁平2重管式
熱交換器1、1の配置方法は、平行だけでなく垂直、斜
め等種々の配置に対応可能である。
【0031】上記図5及び図6で述べた2重管式熱交換
器1、1を通風経路内に設けることによって、空気の流
通面積を広く構成することができるため、除湿や加湿等
をより効率よく行うことができる。
【0032】以上にこの発明の2重管式熱交換器1の実
施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に
限られるものではなく、種々変更して実施することが可
能である。すなわち上記第2〜第4実施形態及びその応
用例では、上記外殻管2を構成する材料に、疎水性多孔
膜に非多孔膜の親水性ウレタン膜を複合させたものを用
いたが、疎水性多孔膜のみで構成された外殻管2を用い
ることによって、水蒸気と水分の移動を行うことができ
るようにすることも可能である。また、上記第3、第4
実施形態及びその応用例では、多孔質構造の外殻管2を
用い、利用流体に吸湿液体7を用いた場合について述べ
たが、上記外殻管2を耐食性樹脂で形成することで、腐
食流体6を流通させるように構成することも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の2重管式熱交換
器によれば、簡単な構造で、外殻管と伝熱管との間に腐
食液や薬液等を流通させることができると共に、これら
の加熱又は冷却を行うことが可能になる。また、上記腐
食液や薬液等を流すことによる外殻管や伝熱管の腐食を
防止することもできる。さらに、上記伝熱管表面に被覆
する耐食性樹脂は強度部材ではないため、その厚さを薄
く形成することが可能となり、上記2重管式熱交換器の
軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0034】請求項2の2重管式熱交換器では、上記外
殻管と伝熱管との間に、例えば吸湿液体を流通させるこ
とによって、上記吸湿液体を直接加熱又は冷却しなが
ら、外殻管の周囲を流れる空気との間で水蒸気等の物質
移動を行うことができる。またこれによって、熱ロスが
低下するため、その性能を改善することができる。
【0035】請求項3の2重管式熱交換器では、上記外
殻管2を多孔質材料で形成している。これより、上記外
殻管と伝熱管との間に、例えば水を流通させることによ
って、上記水を直接加熱又は冷却しながら、外殻管の周
囲を流れる空気との間で湿分移動を行うことができる。
これによって、加湿や除湿を行うことが可能になると共
に、熱ロスが低下するため、その性能を改善することが
できる。また、上記水を冷却することで、水に溶ける臭
い物資(例えば、アンモニア、ホルムアルデヒド等)の
脱臭を行うこともできる。
【0036】請求項4の2重管式熱交換器では、複数の
伝熱管を並設し、これらを伝熱手段で熱的に接触させる
ように構成したことによって、伝熱管の加熱冷却伝熱面
積を大きくすることができる。
【0037】請求項5の2重管式熱交換器では、上記伝
熱手段の表面に溝を設けることにより、2重管式熱交換
器の伝熱促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である2重管式熱交換器
を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態である2重管式熱交換器
を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態である2重管式熱交換器
を示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態である2重管式熱交換器
の一部を示す斜視図である。
【図5】上記第1〜第4実施形態の2重管式熱交換器を
利用した応用例を示す説明図である。
【図6】上記第1〜第4実施形態の2重管式熱交換器を
利用した応用例を示す説明図である。
【図7】従来の2重管式熱交換器を示す断面図である。
【図8】従来の熱交換器を示す説明図である。
【符号の説明】
1 2重管式熱交換器 2 外殻管 3 内部伝熱管 4 熱収縮チューブ 5 熱源流体 6 腐食流体 7 吸湿液体 9 伝熱シート(伝熱手段) 11 伝熱板(伝熱手段) 14 溝 17 伝熱配管 18 伝熱配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外殻管(2)内部に伝熱管(3)を配設
    した2重管式熱交換器において、上記伝熱管(3)の表
    面を耐食性樹脂で被覆すると共に、上記外殻管(2)を
    耐食性樹脂で形成したことを特徴とする2重管式熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 上記外殻管(2)は、水蒸気や水分を透
    過可能な多孔質材料で形成されていることを特徴とする
    請求項1の2重管式熱交換器。
  3. 【請求項3】 外殻管(2)内部に伝熱管(3)を配設
    した2重管式熱交換器において、上記外殻管(2)を水
    蒸気や水分を透過可能な多孔質材料で形成したことを特
    徴とする2重管式熱交換器。
  4. 【請求項4】 複数の伝熱管(3)(3)を並設し、こ
    れらの伝熱管(3)(3)の表面に伝熱手段(9)(1
    1)を熱的に接触させると共に、その外周部を外殻管
    (2)で覆ったことを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかの2重管式熱交換器。
  5. 【請求項5】 上記伝熱手段(9)(11)の表面に溝
    (14)を設けたことを特徴とする請求項4の2重管式
    熱交換器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006348877A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Taiyo Nippon Sanso Corp 低温流体移液用ポンプのパージガス供給方法および供給装置
KR200484772Y1 (ko) * 2017-04-27 2017-10-25 (주)아이테크 발전소용 열교환기의 테프론 다각 튜브 압출장치
KR200484773Y1 (ko) * 2017-04-27 2017-10-25 (주)아이테크 발전소 열교환기의 분리판 보호용 테프론 수축튜브 압출장치
CN111720943A (zh) * 2019-03-22 2020-09-29 卢定伟 高效全热交换新风回收模块

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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