JP2002031052A - 可変容量圧縮機用の制御弁 - Google Patents
可変容量圧縮機用の制御弁Info
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- JP2002031052A JP2002031052A JP2000214463A JP2000214463A JP2002031052A JP 2002031052 A JP2002031052 A JP 2002031052A JP 2000214463 A JP2000214463 A JP 2000214463A JP 2000214463 A JP2000214463 A JP 2000214463A JP 2002031052 A JP2002031052 A JP 2002031052A
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Abstract
ド加工で一体成形して本体部を設け、その内部に空洞部
を形成して防水構造を簡略化する。また、該空洞部を外
気に連通させる通気路を設けて発熱による空洞部の内圧
上昇を防止し、弁の特性を安定化させる。 【解決手段】 可変容量圧縮機の容量を制御する制御弁
部1と、前記制御弁部を駆動する弁駆動部2と、前記弁
駆動部の駆動用電源が接続されるコネクタ部3とを有し
てなり、前記弁駆動部を構成するためのソレノイド20
と前記コネクタ部3とをモールド加工で本体部30を一
体成形し、該本体部30内に部品を収容する空洞部29
を、前記本体部と同時に形成する。前記本体部30は、
その内部に形成した空洞部29と前記コネクタ部の端部
に設けた凹部35とを通気路40で連通してある。
Description
用の制御弁に関し、特に、スリーブ、ソレノイド、プラ
ンジャーなどの部品を収容する空洞部を、前記ソレノイ
ドとコネクタ部とを一体成形してなる本体部の内部に同
時に構成し、該空洞部内に外部からの水分や異物などの
浸入を防止することを目的とするものである。
凍サイクルを構成する圧縮機(コンプレッサ)を自動車
のエンジンにベルトなどで直結することで駆動してい
る。そのため、冷凍サイクルにおいて必要とされる冷房
能力の調節を、圧縮機の回転数制御により行うことはで
きない。そこで、この種の冷凍サイクルでは、エンジン
の回転数などに制約されることなく冷媒の吐出量を変え
て、冷房能力を調節できる可変容量圧縮機が使用されて
いる。
図1に示すように、気密に形成されたクランク室61内
で傾斜角度を可変に設けた傾動板62を回転軸63の回
りで回転させて傾動運動させる。そして、この傾動運動
に連動して往復動するピストン64によって、吸入室6
6の冷媒をシリンダ65に吸入し、また、シリンダ65
内で圧縮させた後、吐出室67に吐出する。そして、ク
ランク室61の圧力と吸入室66の圧力との差に応じて
傾動板62の傾斜角度を変化させることにより、吐出口
67からの冷媒吐出量を変化させるものである。
て傾動板62の傾斜角度を変化させるために可変容量圧
縮機用の制御弁を使用している。この種の制御弁として
は、例えば、実開昭64−27487号公報に記載され
たものがある。
機用の制御弁mは、圧縮機60(図1)の容量制御用制御
弁部1と、該制御弁部を駆動するソレノイド(図示せ
ず)に駆動用電源を接続するためのリード線42を接続
した弁駆動部2とで構成してある。
るためのフィルタ11と、弁本体1a内の軸線方向に進
退動可能にシャフト(図示せず)を配置し、該シャフト
の進退動によりボール弁(図示せず)を操作して、該制
御弁部1の弁口1b、1cを開閉する。
部電源に接続するコイル部(図示せず)と接続したリー
ド線42の一端に、該コイル部の動作時に逆起電による
ノイズ等の発生を防止するダイオード44を並列に接続
してある。そのため、リード線42とコイル部また磁気
回路構成材55との接続部分を気密に加工するために手
間がかかると共に、組立する際の作業能率が悪いという
欠点があった。
機用制御弁mは、ソレノイドを内部に収容したプレート
を有する磁気回路構成材55と、図1において、ソレノ
イドの下端に取付けたプレート(図示せず)とをかしめ
付けて組み立てている。そのため、当然のことである
が、かしめ部分やソレノイドとリード線42との接続
部、さらにダイオード44の防水を図る必要がある。し
かし、ノイズ発生防止用のダイオード44を用いる場
合、該制御弁mの外部に位置するリード線42の間に接
続しているために防水構造が複雑になるという問題点も
有していた。
ールされた構造であると、ソレノイドへの通電による発
熱や外部温度の影響で空洞部の内圧が上昇し、ダイヤフ
ラムがこの圧力を感知してしまう。その結果、各部品を
収容する空洞部29内の圧力が変化するため、弁駆動部
2による駆動制御にも影響が及び、感圧部材であるダイ
アフラムの作動特性が変化する原因となるという問題点
を有していた。
水を図るため、ソレノイドとコネクタ部とをモールド加
工により一体成形して本体部を設ける際に、同時にその
内部に空洞部を形成して防水構造を簡略化する。また、
該空洞部を外気に連通させる通気路を設けて発熱による
空洞部の内圧上昇を防止し、弁駆動部による弁開閉動作
の特性を安定化させることを課題とする。
機の容量を制御する制御弁部と、前記制御弁部を駆動す
る弁駆動部と、前記弁駆動部の駆動用電源が接続される
コネクタ部とを有してなり、前記弁駆動部を構成するた
めのソレノイドと前記コネクタ部とをモールド加工で本
体部を一体成形し、該本体部内にコア、スリーブ、プラ
ンジャー、スプリングなどの部品を収容する空洞部を、
前記本体部と同時に形成することを特徴とする。
の内部に形成した空洞部と前記コネクタ部の端部に設け
た凹部とを通気路で連通することを特徴とする。
位置し、該ソレノイドに発生する磁界の回路を形成する
磁気回路構成部材の少なくとも一部が、前記本体部と一
体成形されていることを特徴とする。
前記駆動用電源に接続された雄側コネクタが挿入される
と共に、内部に前記雄側コネクタとの接続端子が配置さ
れた凹部を有し、前記空洞部と前記凹部とを連通する通
気路を前記本体部に設けて外気に連通するようにしてな
り、前記ソレノイドの動作時における逆起電力によるノ
イズ等の発生防止用のダイオードを前記凹部の内部に取
付けることを特徴とする。このように、通気路を設ける
ことでスリーブの内部空間の圧力を外気圧と略等しく維
持し、その結果、弁駆動部の作動特性を安定化できる。
された接続端子の端部に、前記ダイオード取付用の切欠
部を設けたことを特徴とする。ダイオードを凹部内に装
着させてあるので水密が確実である。
が、前記ソレノイドと、該ソレノイドに発生する磁界の
回路を形成する磁気回路構成部材と、該磁気により所定
方向に移動して前記制御弁部を駆動するプランジャー
と、該プランジャーを進退動可能に内部に収容するスリ
ーブと、コアと、前記プランジャーを前記所定方向と逆
向きに付勢するスプリングと、支持杆と、支持部などを
有してなることを特徴とするものである。
容量圧縮機用の制御弁について、図1に基づいて説明す
ると、制御弁部1と該制御弁部を駆動する弁駆動部2と
で構成してある。
るためのフィルタ11と、弁本体1a内の軸線方向に進
退動可能にシャフト12を配置し、シャフト12の進退
動によりボール弁13を操作し、弁本体1a内に設けた
高圧用の第1の連通路14aと、加圧用の第2の連通路
14bとの間に形成した弁口15が開閉される。この弁
本体1aには第3の連通路14cを形成し、さらに、前
記第1、2、3の連通路に連通する第4の連通路14d
を該弁本体1aの中心で軸線方向に設けてあり、前記弁
口15は、図1において、第4の連通路14dの上端に
設けてある。
は、該ディスクに設けた凹部にシャフト12の端部を嵌
合することで連結している。また、図1の上側に位置し
て、シャフト12は高圧側の弁部として機能するボール
弁13を第1の連通路14a内に設けてあり、該ボール
弁13とシャフト12とディスク16とにより制御弁部
1が構成されている。この制御弁部のシャフト12は、
後記する弁駆動部2により図1において上下方向に進退
動してボール弁を操作する。
モールド加工によりソレノイド20を内臓してコネクタ
部3と一体成形した本体部30の前記ソレノイド20の
外部を、磁気回路構成部材32で覆ってある。前記ソレ
ノイド20は、金属製で筒状をしたスリーブ21、両端
に鍔部を有したボビン22、該ボビンの外周に巻回した
コイル23、前記スリーブ内を進退動するプランジャー
24、該プランジャーの内部に下端から挿通させた支持
杆25、略円筒状をしたコアー26、前記支持杆25の
中間部に掛止させた止リング25aに掛止板27を掛止
させてある。
に、前記支持杆25の下端を収容する支持孔29aを設
けてある。また、前記空洞部の下方内端面29bと、前
記掛止板27との間にスプリング28を弾発させてあ
る。
れる駆動電源(直流電源)からの通電で動作して磁界を
発生するもので、該ソレノイド20の内側にスリーブ2
1が位置し、外側は略円筒状をしたヨークとして構成さ
れた磁気回路構成部材32で覆われている。さらに、ソ
レノイド20の下側のコネクタ部3側に位置させたプレ
ート状の磁気回路構成部材33の周縁部に、前記磁気回
路構成部材32の下方端部をかしめ付けて磁気回路の通
路を形成してある。
力により上下方向に移動するもので、制御弁部1のシャ
フト12に連動し、ソレノイド20の不作動時には感応
部材であるダイヤフラム57を介してシャフト12と共
に、スプリング28の弾発力により図1において上方に
移動して弁口15を開く。スプリング28は、プランジ
ャー24をその動作方向と逆向きに付勢するもので、ソ
レノイド20の非通電時においては、シャフト12は図
1の状態に復帰する。なお、28は、図示例では、スプ
リングで構成してあるが、これに限らず、公知の弾性部
材を使用してもよい。
供給用のためのもので、凹部35、一対の接続端子3
6、ダイオード38で構成してある。上記接続端子36
の他端は、ボビン22の外周に巻き付けられたコイルに
接続してある。ここで、凹部35内には、ソレノイド2
0の駆動用電源(直流電源)が接続される雄側コネクタ
が挿入される。接続端子36は、凹部35の内側に配置
されており、上記雄側コネクタ(図示せず)が挿入され
た際に、図示しないが、雄側コネクタの対応する端子
(雌側端子)に接続される。
空洞部29と、コネクタ部3に設けた凹部35とを連通
する通気路40を、該本体部30に形成したことによ
り、スリーブ21の内部空間21aは、凹部35および
図示しない相手側コネクターに装着されたハーネスを介
して外気に連通する。
一対の接続端子36の間に接続され、ソレノイド20の
動作時における逆起電力によるノイズなどの発生防止用
素子として機能する。すなわち、図2〜4を参照して、
凹部35の内部に位置する接続端子36に、ダイオード
取付用の切欠部39が設けてある。そして、この切欠部
39の内部にダイオード38の端子部38aを圧入固定
することで、凹部35内にダイオード38を簡単に取付
けることができる。
は、コネクタ部3と一体成形した本体部30の外部を磁
気回路構成部材32で覆って弁駆動部2を形成してある
ので、これらの間の防水処理が不要となる。また、コネ
クタ部3の凹部35の内部に、逆起電力によるノイズな
どの発生を防止するダイオード38を配置したので、ダ
イオード38の防水処理も不要となる。以上のことによ
り、防水構造が簡略化される。
弁駆動部2との間に介在させて図示したように組み合わ
せて気密にシールし、感応部材として作動するものであ
って空洞部29内を気密にできる。
への通電による発熱および外部温度の上昇などによる摩
擦熱による内部空間21a及び空洞部29内の空気が熱
膨張して内圧が上昇する。しかし、上記通気路40によ
って内部空間21a及び空洞部29は凹部35を介して
外気と連通しているため、この内圧上昇は外部の大気中
に放出される。
気収縮時には、前記通気路40を通って外部から空気が
流入できる。この結果、弁駆動部2による制御弁部1の
弁開閉動作は、内圧上昇および下降による変化がなく安
定したものとなる。
圧縮機用の制御弁部を駆動する弁駆動部の防水構造は、
モールド加工によりコネクタ部とソレノイドとをモール
ドで一体成形して本体部を形成すると共に、同時に該本
体部内に空洞部を形成するため簡略化できる。さらに、
コネクタ部の凹部と前記空洞部とを連通する通気孔を前
記本体部に設けて、外気に連通させたことによりソレノ
イドへの通電による発熱などによる内圧上昇を防止し、
弁駆動部による弁開閉動作の特性変化がなくて安定した
制御弁を提供することができる。
結した状態を示す制御弁の断面図である。
気回路構成部材をモールドで一体成形して内部に空洞部
を同時に形成した本体部の拡大断面図である。
である。
図である。
続部を示した側面図である。
部拡大図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 可変容量圧縮機の容量を制御する制御弁
部と、 前記制御弁部を駆動する弁駆動部と、 前記弁駆動部の駆動用電源が接続されるコネクタ部とを
有してなり、 前記弁駆動部を構成するためのソレノイドと前記コネク
タ部とをモールド加工で本体部を一体成形し、該本体部
内にコア、スリーブ、プランジャー、スプリングなどの
部品を収容する空洞部を、前記本体部と同時に形成する
ことを特徴とする可変容量圧縮機用の制御弁。 - 【請求項2】 前記本体部は、その内部に形成した空洞
部と前記コネクタ部の端部に設けた凹部とを通気路で連
通することを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機
用の制御弁。 - 【請求項3】 前記ソレノイドの外側に位置し、該ソレ
ノイドに発生する磁界の回路を形成する磁気回路構成部
材の少なくとも一部が、前記本体部と一体成形されてい
ることを特徴とする請求項1または2記載の可変容量圧
縮機用の制御弁。 - 【請求項4】 前記コネクタ部は、前記駆動用電源に接
続された雄側コネクタが挿入されると共に、内部に前記
雄側コネクタとの接続端子が配置された凹部を有し、 前記空洞部と前記凹部とを連通する通気路を前記本体部
に設けて外気に連通するようにしてなり、 前記ソレノイドの動作時における逆起電力によるノイズ
等の発生防止用のダイオードを前記凹部の内部に取付け
ることを特徴とする請求項1または3記載の可変容量圧
縮機用の制御弁。 - 【請求項5】 前記凹部の内部に配置された接続端子の
端部に、前記ダイオード取付用の切欠部を設けたことを
特徴とする請求項4記載の容量制御装置。 - 【請求項6】 前記弁駆動部が、前記ソレノイドと、該
ソレノイドに発生する磁界の回路を形成する磁気回路構
成部材と、該磁気により所定方向に移動して前記制御弁
部を駆動するプランジャーと、該プランジャーを進退動
可能に内部に収容するスリーブと、コアと、前記プラン
ジャーを前記所定方向と逆向きに付勢するスプリング
と、棒杆と、コアーなどを有してなることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか1記載の可変容量圧縮機用
の制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000214463A JP4000241B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | 可変容量圧縮機用の制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000214463A JP4000241B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | 可変容量圧縮機用の制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002031052A true JP2002031052A (ja) | 2002-01-31 |
JP4000241B2 JP4000241B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=18710032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000214463A Expired - Lifetime JP4000241B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | 可変容量圧縮機用の制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4000241B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100378329C (zh) * | 2004-01-29 | 2008-04-02 | 株式会社Tgk | 用于可变排量压缩机的控制阀 |
US7828264B2 (en) | 2005-06-03 | 2010-11-09 | Eagle Industry Co., Ltd. | Flow control valve |
WO2021054070A1 (ja) | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社不二工機 | 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁 |
WO2021054071A1 (ja) | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社不二工機 | 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁 |
-
2000
- 2000-07-14 JP JP2000214463A patent/JP4000241B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100378329C (zh) * | 2004-01-29 | 2008-04-02 | 株式会社Tgk | 用于可变排量压缩机的控制阀 |
US7828264B2 (en) | 2005-06-03 | 2010-11-09 | Eagle Industry Co., Ltd. | Flow control valve |
WO2021054070A1 (ja) | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社不二工機 | 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁 |
WO2021054071A1 (ja) | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社不二工機 | 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁 |
JP2021048275A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社不二工機 | 樹脂モールド電磁コイルおよびそれを備えた電磁弁 |
EP4033131A4 (en) * | 2019-09-19 | 2023-09-27 | Fujikoki Corporation | RESIN CAST SOLENOID COIL AND SOLENOID VALVE EQUIPPED THEREWITH |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4000241B2 (ja) | 2007-10-31 |
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