JP2002030585A - 凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法 - Google Patents
凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な洗いの工程で、異色効果と肉厚風合で凹
凸感に優れた繊維製品を提供する。 【解決手段】糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバ
インダー樹脂を付与して熱処理した生機を洗い処理する
か、又は、前記熱処理した生機を縫製し、次いで、該縫
製品を洗い処理することによって凹凸感及び異色性に優
れた異色調繊維布帛を得る。
凸感に優れた繊維製品を提供する。 【解決手段】糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバ
インダー樹脂を付与して熱処理した生機を洗い処理する
か、又は、前記熱処理した生機を縫製し、次いで、該縫
製品を洗い処理することによって凹凸感及び異色性に優
れた異色調繊維布帛を得る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、異色調の布帛や縫
製品などの繊維製品の製造方法に関するものであり、さ
らに詳しくは、簡単な洗いの工程で、異色効果と肉厚風
合で凹凸感に優れた繊維製品の製造方法に関する。
製品などの繊維製品の製造方法に関するものであり、さ
らに詳しくは、簡単な洗いの工程で、異色効果と肉厚風
合で凹凸感に優れた繊維製品の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は、凹凸がある染色製品は、糊抜精
練後に染色し、シボ立て加工などによって凹凸を発生さ
せたり、シボ立て加工布帛に染色するなどの方法によっ
て製造されている。前者の方法では、凹部と凸部とを濃
淡に染め分けることは困難であり、後者では、凸部を濃
くして凹部を薄くすることは可能だが、凹部を白色又は
淡色にして凹部を濃色にすることは困難であり、また、
鮮明に柄をプリントすることは困難である。
練後に染色し、シボ立て加工などによって凹凸を発生さ
せたり、シボ立て加工布帛に染色するなどの方法によっ
て製造されている。前者の方法では、凹部と凸部とを濃
淡に染め分けることは困難であり、後者では、凸部を濃
くして凹部を薄くすることは可能だが、凹部を白色又は
淡色にして凹部を濃色にすることは困難であり、また、
鮮明に柄をプリントすることは困難である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凹凸があっ
て、かつ、異色調の染色繊維布帛及び縫製品を得ようと
するものであり、しかも簡単な洗い工程で異色効果と肉
厚風合で凹凸感に優れた布帛や縫製品を得ようとするも
のである。
て、かつ、異色調の染色繊維布帛及び縫製品を得ようと
するものであり、しかも簡単な洗い工程で異色効果と肉
厚風合で凹凸感に優れた布帛や縫製品を得ようとするも
のである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、以下の
とおりである。 １． 糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバインダ
ー樹脂を付与して熱処理後、 該生機の洗い処理を行な
うことを特徴とする凹凸を有する異色調繊維布帛の製造
方法。 ２．糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバインダー
樹脂を付与して熱処理後、該生機を縫製し、次いで、該
縫製品の洗い処理を行なうことを特徴とする凹凸を有す
る異色調縫製品の製造方法。 ３．前記の生機が強撚糸を使用した織物又は編物である
ことを特徴とする、前記１〜２のいずれかに記載の凹凸
を有する異色調繊維製品の製造方法。
とおりである。 １． 糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバインダ
ー樹脂を付与して熱処理後、 該生機の洗い処理を行な
うことを特徴とする凹凸を有する異色調繊維布帛の製造
方法。 ２．糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバインダー
樹脂を付与して熱処理後、該生機を縫製し、次いで、該
縫製品の洗い処理を行なうことを特徴とする凹凸を有す
る異色調縫製品の製造方法。 ３．前記の生機が強撚糸を使用した織物又は編物である
ことを特徴とする、前記１〜２のいずれかに記載の凹凸
を有する異色調繊維製品の製造方法。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明における生機とは、経糸糊
が付与されて縫製された織物や、編立油剤が付与されて
編立られた編物である。
が付与されて縫製された織物や、編立油剤が付与されて
編立られた編物である。
【０００６】本発明における生機の構成糸として強撚糸
が使用されていることが好ましい。本発明において使用
する強撚糸は、撚係数６．５以上でＺ撚、Ｓ撚の配列で
２：２、４：４の組合わせの布帛地が好ましい。強撚糸
を使用した織物の場合、その織密度、組織は、平、２／
１綾の単純な組織として織密度を経緯合わせて係数を２
８．０以下の設計が好ましい。
が使用されていることが好ましい。本発明において使用
する強撚糸は、撚係数６．５以上でＺ撚、Ｓ撚の配列で
２：２、４：４の組合わせの布帛地が好ましい。強撚糸
を使用した織物の場合、その織密度、組織は、平、２／
１綾の単純な組織として織密度を経緯合わせて係数を２
８．０以下の設計が好ましい。
【０００７】また、本発明における凹凸の発現方法とし
ては、強撚糸使いでシボ立てする以外に、スラブ糸を使
用したり、布帛の組織で凹凸を出す方法も採用すること
が出来る。
ては、強撚糸使いでシボ立てする以外に、スラブ糸を使
用したり、布帛の組織で凹凸を出す方法も採用すること
が出来る。
【０００８】本発明で使用する顔料としては、特に限定
されないが、有機顔料、無機顔料の水系エマルジョンタ
イプが取り扱い易さの点で好ましい。本発明で使用する
バインダー樹脂としては、一般の顔料捺染で用いられて
いるバインダー樹脂が使用できるが、アクリル酸エステ
ル系のエマルジョンタイプが好ましい。本発明におい
て、顔料とバインダー樹脂を付与する方法としては、顔
料とバインダー樹脂とを混合後、ローラー捺染、ロータ
リースクリーン捺染、スクリーン捺染、コーティング法
などで付与する方法が採用でき、特に限定されるもので
はない。顔料とバインダー樹脂を付与した後の熱処理
は、顔料を固着させるために必要であり、その熱処理条
件は、バインダー樹脂の特性にもよるが、通常、１２０
〜１７０℃が好ましい。
されないが、有機顔料、無機顔料の水系エマルジョンタ
イプが取り扱い易さの点で好ましい。本発明で使用する
バインダー樹脂としては、一般の顔料捺染で用いられて
いるバインダー樹脂が使用できるが、アクリル酸エステ
ル系のエマルジョンタイプが好ましい。本発明におい
て、顔料とバインダー樹脂を付与する方法としては、顔
料とバインダー樹脂とを混合後、ローラー捺染、ロータ
リースクリーン捺染、スクリーン捺染、コーティング法
などで付与する方法が採用でき、特に限定されるもので
はない。顔料とバインダー樹脂を付与した後の熱処理
は、顔料を固着させるために必要であり、その熱処理条
件は、バインダー樹脂の特性にもよるが、通常、１２０
〜１７０℃が好ましい。
【０００９】本発明における生機の洗い処理方法は、処
理機械としては、一般的なワッシャーなどが使用でき、
処理条件としては、バイオボール洗いやバイオ洗いの条
件が好ましい。洗い処理浴中にセルラーゼ酵素を含有さ
せると、布帛表面のケバを除去することができるので好
ましい。また、本発明において、洗い処理の後にさら
に、布帛や縫製品に染色、加工を施すと、異色効果の点
で好ましい。
理機械としては、一般的なワッシャーなどが使用でき、
処理条件としては、バイオボール洗いやバイオ洗いの条
件が好ましい。洗い処理浴中にセルラーゼ酵素を含有さ
せると、布帛表面のケバを除去することができるので好
ましい。また、本発明において、洗い処理の後にさら
に、布帛や縫製品に染色、加工を施すと、異色効果の点
で好ましい。
【００１０】本発明における生機を構成する繊維は、木
綿、レーヨン、麻などのセルロース系繊維を主体とする
ものであるが、これらのセルロース系繊維以外に、ポリ
エステル、ナイロンなどの合成繊維、羊毛、絹などの天
然繊維と混用することができる。
綿、レーヨン、麻などのセルロース系繊維を主体とする
ものであるが、これらのセルロース系繊維以外に、ポリ
エステル、ナイロンなどの合成繊維、羊毛、絹などの天
然繊維と混用することができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらに限定されるものではない。
発明は、これらに限定されるものではない。
【００１２】実施例１ 生機として綿８０／１強撚シフォンジョーゼットを用
い、オートスクリーンプリント法によって 生機に顔料
及びアクリル酸エステル系のバインダー樹脂を付与後、
１５０℃で３分間の熱処理を施し、ついで洗い処理とし
てワッシャー洗いを実施し、本発明の凹凸を有する異色
調布帛を得た。この布帛の評価結果を表１に示した。
い、オートスクリーンプリント法によって 生機に顔料
及びアクリル酸エステル系のバインダー樹脂を付与後、
１５０℃で３分間の熱処理を施し、ついで洗い処理とし
てワッシャー洗いを実施し、本発明の凹凸を有する異色
調布帛を得た。この布帛の評価結果を表１に示した。
【００１３】実施例２ 生機としてポリノジック強撚ジョーゼットを用い、ロー
タリースクリーンプリント法によって生機に顔料及びア
クリル酸エステル系のバインダー樹脂を付与後、１４０
℃で３分間の熱処理を施し、ついで洗い処理としてワッ
シャー洗いを実施し、本発明の凹凸を有する異色調布帛
を得た。この布帛の評価結果を表１に示した。
タリースクリーンプリント法によって生機に顔料及びア
クリル酸エステル系のバインダー樹脂を付与後、１４０
℃で３分間の熱処理を施し、ついで洗い処理としてワッ
シャー洗いを実施し、本発明の凹凸を有する異色調布帛
を得た。この布帛の評価結果を表１に示した。
【００１４】比較例１ 実施例１で用いた生機を定法によって糊抜精練して得た
織物に、実施例１と同様の顔料捺染を実施した。この布
帛の評価結果を表１に示した。
織物に、実施例１と同様の顔料捺染を実施した。この布
帛の評価結果を表１に示した。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、顔料が付与される時の
布帛は平滑性が高いので、均一に顔料を付与でき、顔料
付与後に凹凸を発現させることができるので、洗い処理
工程で、布帛の凸部が強い摩擦力を受けて顔料が脱落し
易いので、凸部が白や淡色化されるので高品位の異色効
果を発現することができる。さらに、肉厚風合で凹凸感
に優れた繊維製品を簡便に提供することができる。
布帛は平滑性が高いので、均一に顔料を付与でき、顔料
付与後に凹凸を発現させることができるので、洗い処理
工程で、布帛の凸部が強い摩擦力を受けて顔料が脱落し
易いので、凸部が白や淡色化されるので高品位の異色効
果を発現することができる。さらに、肉厚風合で凹凸感
に優れた繊維製品を簡便に提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｄ０６Ｍ 15/263 Ｄ０６Ｍ 15/263 Ｆターム(参考） 3B154 AA02 AA07 AA08 AA12 AA20 AB20 AB21 AB31 BA17 BA37 BB12 BB31 BD01 BD18 DA13 4H057 AA02 BA15 CA19 CB08 CC02 DA01 DA34 EA02 EA12 FA17 GA04 GA21 HA01 JA10 JB03 4L033 AB03 AB05 AB06 AC15 CA18
Claims (3)
- 【請求項１】糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバ
インダー樹脂を付与して熱処理後、 該生機の洗い処理
を行なうことを特徴とする凹凸を有する異色調繊維布帛
の製造方法。 - 【請求項２】糊剤又は油剤を保有した生機に、顔料とバ
インダー樹脂を付与して熱処理後、該生機を縫製し、次
いで、該縫製品の洗い処理を行なうことを特徴とする凹
凸を有する異色調縫製品の製造方法。 - 【請求項３】前記の生機が強撚糸を使用した織物又は編
物であることを特徴とする、請求項１〜２のいずれかに
記載の凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000211454A JP2002030585A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000211454A JP2002030585A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002030585A true JP2002030585A (ja) | 2002-01-31 |
Family
ID=18707557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000211454A Pending JP2002030585A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 凹凸を有する異色調繊維製品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002030585A (ja) |
-
2000
- 2000-07-12 JP JP2000211454A patent/JP2002030585A/ja active Pending
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