JP2002029195A - シャープペンシル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色シャープ芯を搭載した多種類の替え芯ケ
ースを簡単な操作で交換可能とした便利なシャープペン
シルを提供可能とし、また誤ってチャック側下向きで替
え芯ケースを引き抜いて、内蔵芯が飛散してしまうトラ
ブルを回避し、また着色シャープ芯の補充時に於ける折
損防止と芯色の識別が容易でディスプレイ性に優れたシ
ャープペンシルを提供可能とする。 【構成】 当該ノック式のシャープペンシルは、チャッ
クの後端に設けられた軸継ぎ手に替え芯ケースのケース
本体前方部が着脱可能に結合されて、その替え芯ケース
内に多孔質の焼成芯体に染料あるいは顔料インクを含浸
させて消しゴムで筆記描線が容易に消去可能となる着色
シャープ芯が内蔵され、また芯が先端部から突出した状
態で、チャック側上向きでチャックを最前進したとき
に、チャックの先端で芯保持部の芯を固定する力が解除
されるように連動されて、芯が自重で後退してケース本
体内に回収されるように構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、着色シャープ芯を使用
したノック式シャープペンシルの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】チャックの後端に軸継ぎ手が設けられ、
その軸継ぎ手の後端に芯ケースが着脱可能に止着される
所謂芯カートリッジ式のシャープペンシルは公知であ
る。又、チャック側上向きでチャックを最前進したとき
に、芯保持部の芯を固定する力が解除されるように連動
されて、芯が自重で後退してケース本体内に回収される
ように構成されてなるシャープペンシルも公知である。

【０００３】又、従来の鉛筆芯は、大きく分けて以下の
４種類の製造方法に分類できるが、着色シャープ芯とし
て用いる場合、いずれも欠点を有している。すなわち、 （１）着色剤として黒鉛、結合材として有機物質、粘土
等を主材とし、これらを混練、成形後、焼成して得られ
る焼成鉛筆芯。この製法により得られた鉛筆芯は最近は
シャープペンシル用芯に於いても十分な実用強度に達
し、消しゴムによる消去も可能な鉛筆芯として知られて
いる。しかしながら、使用する黒鉛及び焼成された炭素
物質の色から黒以外の鉛筆芯は製造不可能な欠点があ
る。

【０００４】（２）ワックス類、結合材、体質材、顔料
等を混練、成形して得られる非焼成鉛筆芯。この製法に
よると多種類の有機顔料が使用可能で耐光性、耐候性が
良く、鮮やかな色相の色鉛筆芯が得られる。しかしなが
ら、この色鉛筆芯は非焼成で、主に有機結合材による結
合に頼っているので、シャープペンシル用芯とした場合
には十分な強度が得られず、又、ワックス類を含むため
消しゴムでは消去できない欠点がある。

【０００５】（３）撥水撥油性物質、結合材、体質材、
顔料等を混練、成形し、更に撥水撥油性物質周辺にでき
る開気孔に油脂類等を含浸して得られる非焼成鉛筆芯。
この製法によると、含浸する油脂類として常温で液体の
オイル等を選択した場合には、上記（１）と同じ程度に
消しゴムで容易に消去できる色鉛筆芯の製造が可能であ
る。しかしながら、有機顔料を使用して鮮やかな色相の
色鉛筆芯とする場合には、顔料の耐熱性から使用できる
結合材が有機高分子物質等に限定されるため、シャープ
ペンシル用等の細芯とした場合に十分な強度が得られな
い欠点がある。

【０００６】（４）窒化ホウ素、粘土、有機物質等を混
練、成形、焼成して得られた淡色若しくは白色焼成多孔
質鉛筆芯に更に染料インクを含浸して得られる鉛筆芯。
この製法によって得られた鉛筆芯による描線は消しゴム
で消去できる。しかしながら、粘土を結合材としている
ため、上記（１）の芯と比較すると強度は十分といえな
い。

【０００７】又、（４）の改良として、少なくとも体質
材と有機質の賦形材を含む配合組成物を混練、押出成
形、非酸化性雰囲気で焼成することにより、該有機質の
賦形材が炭化された炭化物をバインダーとする第１焼成
芯体を形成し、該第１焼成芯体を酸化雰囲気中で加熱し
て炭化物のバインダーを酸化除去させた少なくとも体質
材からなる第２焼成芯体を形成し、該第２焼成芯体の気
孔内に、ペルヒドロポリシラザン含有液を含浸し、窒素
雰囲気等の不活性雰囲気中又はアンモニアガス雰囲気中
での熱処理により窒化珪素を生成させた第３焼成芯体を
形成し、該第３焼成芯体を耐光性、耐候性に優れた着色
剤で着色した高強度焼成シャープ芯が得られている。得
られた第３焼成芯体は、結合材としての窒化珪素が芯体
中に微細で均一に分散して生成するものとなり、更に体
質材が高配向しているため少量の窒化珪素の生成で芯体
の強度を発現しやすく、筆記時の芯体の崩れも均一であ
る。

【０００８】しかしながら、着色シャープ芯は実用レベ
ルに達したものの、黒色のシャープ芯に比較すれば芯の
強度と消しゴムでの消去性は十分とはいえない。又、芯
自体の色調と筆記した色調の差異や近似した色の差別化
など、シャープペンシルとして如何に容易な種別をする
かの問題がある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、一本のシャ
ープペンシル本体に着色シャープ芯を搭載した多種類の
替え芯ケースを簡単な操作で交換可能とした便利なシャ
ープペンシルを提供すると共に、誤ってチャック側下向
きで替え芯ケースを引き抜いて、内蔵芯が飛散してしま
うトラブルを回避し、また着色シャープ芯の補充時に於
ける折損防止と芯色の識別が容易でディスプレイ性に優
れたシャープペンシルを提供可能とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項１に記載のシャ
ープペンシルは、軸筒の先端にスプリングで後方に引き
込まれるように設けられた芯把持用のチャックと、その
チャックの前方に芯を後方に引き込む力に対し所定以上
の力で芯を固定する芯保持部とが設けられてなるノック
式のシャープペンシルに於いて、上記チャックの後端に
設けられた軸継ぎ手に替え芯ケースのケース本体前方部
が着脱可能に結合されて、その替え芯ケース内に多孔質
の焼成芯体に染料あるいは顔料インクを含浸させて消し
ゴムで筆記描線が容易に消去可能となる着色シャープ芯
が内蔵され、また芯が先端部から突出した状態で、チャ
ック側上向きでチャックを最前進したときに、チャック
の先端で芯保持部の芯を固定する力が解除されるように
連動されて、芯が自重で後退してケース本体内に回収さ
れるように構成されてなる。

【００１１】請求項２に記載の発明に係るシャープペン
シルは、請求項１に記載のシャープペンシルに於いて、
替え芯ケースを着色シャープ芯で筆記した色調と同系の
着色あるいは着色透明として設け、軸筒の外部から替え
芯ケースの全体あるいは一部が視認可能となるように設
けられてなる。

【００１２】請求項３に記載の発明に係るシャープペン
シルは、請求項１に記載のシャープペンシルに於いて、
替え芯ケースの前端が芯の疎通を阻止する状態に設けら
れ、替え芯ケースの前方を軸継ぎ手に装着したときに前
記阻止状態が解除されるように構成されて、替え芯ケー
ス内の芯がチャック内に挿通可能となる。

【００１３】請求項４に記載の発明に係るシャープペン
シルは、請求項１に記載のシャープペンシルに於いて、
チャック側上向きの状態で軸継ぎ手に対し替え芯ケース
が着脱容易に係止され、その状態からチャック側下向き
とした時に、軸継ぎ手に対し替え芯ケースが強固に固定
可能となるように設けられてなる。

【００１４】請求項５に記載の発明に係るシャープペン
シルは、請求項１に記載のシャープペンシルに於いて、
軸筒の先端に取付けられる口金の先方中心に先端部とそ
の後端にテーパー部が設けられ、テーパー部に複数のボ
ールを摺接して、そのボールの後端に可動リングが軸推
移可能に配設され、またボールの前面に対接する受け座
と、受け座と先端部との間にボールをテーパー部に附勢
するスプリングとを有し、チャックが最前進したときに
その先端で可動リングを前進させ、更にボールが芯に対
し離反する方向に微動するように構成されてなる。

【００１５】請求項６に記載の発明に係るシャープペン
シルは、請求項４に記載のシャープペンシルに於いて、
軸継ぎ手後方の筒部の側面に、所要箇所で筒部の内方に
向かって突部を有した弾性片が設けられ、その筒部の外
周に筒体が遊嵌され、筒体が筒部に対し自重方向に摺動
自在となされ、またケース本体前方部の周面に溝部が設
けられて、チャック側上向きの状態で替え芯ケースが軸
筒の後端から軸継ぎ手の筒部内に挿入され、上記弾性片
が外方に変形されると共に突部がケース本体の溝部に嵌
入して軸継ぎ手に対し替え芯ケースが着脱容易に係止さ
れ、その状態でチャック側下向きとした時に、弾性片及
び突部が位置する外周部に上記筒体が自重で摺動して、
弾性片の変形が阻止されることで軸継ぎ手に対して替え
芯ケースが強固に固定可能となるように設けられてな
る。

【００１６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１乃至図５は、本発明の一実施例であるノック式のシ
ャープペンシルを示しており、チャック１０はその先端
外周部に締め具１１を遊嵌した後にその後端側から軸筒
１のチャック挿通孔に挿通され、チャック後端部外周の
係止部１０ａは軸継ぎ手１２先端の軸部１３に設けた連
結孔に係止している。

【００１７】軸継ぎ手１２と軸筒１の間にはスプリング
１７が張架され、締め具１１が軸筒１先端に当接し、チ
ャック１０を閉じて着色シャープ芯１８を把持してい
る。又、軸筒１は透明な樹脂成形品であり、その先方部
には先端部３を固着した口金２が螺着されている。又、
軸筒１の側面に窓部を穿設すれば、軸筒１が不透明であ
っても軸筒内を可視できる。

【００１８】次に芯保持部の構造について説明する。先
ず、口金２の先方中心に後端にテーパー部２ｂを有した
先端孔２ａが形成され、テーパー部２ｂに複数個のボー
ル４を摺接して、ボール４の先端に対接して受け座５が
設けられ、受け座５の前面と先端部３の内段部３ａとの
間にスプリング６を配設した状態で、先端孔２ａの前方
に上記先端部３が固着されている。以上により、ボール
４はスプリング６により受け座５を介してテーパー部２
ｂに圧接され、ボール間の中心に挿通する着色シャープ
芯１８は、前方には僅かな力に抗して前進するが、後退
方向にはボール４とテーパー部２ｂの楔作用により大な
る力で保持されるよう構成されている。

【００１９】また上記ボール４の後方にスプリング８に
よって可動リング７が後方に附勢され、その可動リング
７後端の鍔部７ａが口金２の内孔部に固着された固定リ
ング９の前端に当接して抜け止めされている。着色シャ
ープ芯１８は、チャック１０が可動リング７の後端に当
接する間の前後動で先端部３から繰り出される。またチ
ャックが可動リング７の後端に当接し、さらに最前進し
たときにその先端で可動リング７を前進させ、更にボー
ル４を押し出して芯に対しボール４が離反する方向に微
動して芯の保持が解除される。

【００２０】芯保持部に上記のような機能を持たせる手
段は他にもある。例えば、芯把持用チャックの前方にチ
ャックと同様な保持チャックを設けて、芯把持チャック
が後端に当接した時点で保持チャックが拡開する手段が
ある。また保持チャックを弾性体となして、芯把持チャ
ックが当接した時点で芯の挿通孔を拡開させる手段があ
る。他にもまだあるがいずれも先願として知られる手段
である。

【００２１】また図１、図３に示されるように、上記軸
継ぎ手１２後方の筒部１５の側面に、所要箇所で切り溝
１５ｃを設けて筒部１５の内方に向かって突部１５ｂを
一体に有した弾性片１５ａが設けられ、さらに筒部１５
の前端に段部１５ｅが、後端に傘状の鍔部を有した係止
部１５ｄが設けられて、係止部を弾性変形させた状態で
筒部１５の外周に筒体１６が遊嵌され、筒体１６が段部
１５ｅと係止部１５ｄの間に於いて、筒部１５に対し自
重方向に摺動自在となされている。また筒体１６は、そ
の大きさや、容易に形成できることから適度な自重を有
した金属製の筒体と成すことが望ましいが、基本的には
材質などが制限されるものではない。また係止部１５ｄ
を適度な弾性変形で縮径できるように後端面に所要箇所
の切り溝を設けることができる。

【００２２】一方、図５に示すように、替え芯ケース１
９は、ケース本体２０の前方部外周に径方向の溝部２０
ａが形成され、開口部を閉塞する状態で前端孔に消しゴ
ム２２が装着されている。（図示された実施例では、消
しゴム２２がホルダー２３に保持されると共にホルダー
２３を介して装着されている。） 又、ケース本体２０内に着色シャープ芯などの内蔵芯２
４が挿入されて、さらにケース本体２０の後方部に鍔部
２０ｂとさらに後方に軸部２０ｃが設けられ、その軸部
２０ｃの外周に凹凸部などよりなる係止部２０ｄが形成
されて、軸部２０ｃの外周部にキャップ２１がやはり係
止部２０ｄと係合する凹凸部を備えて着脱可能に止着さ
れている。

【００２３】また替え芯ケース１９は、図４に示すよう
に前方部を上に向けた状態で消しゴム２２を離脱し、口
金２を上に向けた状態で軸筒１の後端から挿入されて、
軸継ぎ手１２筒部１５に挿入される。（図３参照） （尚、この状態では図４のように消しゴム２２は止着さ
れていない。） 以上で、筒部１５内にケース本体２０の前端部が装着さ
れ、弾性片１５ａが外方に変形されると共に突部１５ｂ
がケース本体２０の溝部２０ａに嵌入して軸継ぎ手１２
に対し替え芯ケース１９が着脱容易に係止される。（そ
のとき、筒体１６の後端が係止部１５ｄに当接して弾性
片の変形が自由となっている。）尚、このときの係止力
は、軸部２０ｃの外周部にキャップ２１が係止する力よ
り十分に弱く設定されることが望ましい。

【００２４】上記の状態からチャック側下向きとした時
に、弾性片１５ａ及び突部１５ｂが位置する外周部に筒
体１６が自重で摺動して、弾性片１５ａの変形が阻止さ
れることで軸継ぎ手１２に対し替え芯ケース１９が強固
に固定可能となる。（尚、この状態でケース本体２０の
後端孔に消しゴム２２が止着される。）

【００２５】またケース本体２０は、着色シャープ芯で
筆記した色調と同系の着色あるいは着色透明として設け
られている。又、消しゴム２２を着色シャープ芯で筆記
した色調と同色とすれば消した時に消しゴムの汚れが目
立たないだけでなくディスプレイ性も良くなる。

【００２６】尚、替え芯ケースの前端が芯の疎通を阻止
する状態に設けられ、替え芯ケースの前方を軸継ぎ手に
装着したときに前記阻止状態が解除されるように構成さ
れて、替え芯ケース内の芯がチャック内に挿通可能とな
る手段は先願で開示されておりいずれの手段も本願に利
用することが可能である。

【００２７】

【作用】本発明のシャープペンシルは、チャック側上向
きでチャックを最前進したときに、チャックの先端で芯
保持部の芯を固定する力が解除されるので、芯が自重で
後退してケース本体内に回収され、且つチャック側を上
向きにしたときだけ替え芯ケース１９が離脱可能となる
ので、内蔵芯を誤って飛散させてしまう問題がなく多種
類の替え芯ケースが交換できる。尚、図２に示される状
態では、キャップ２１を掴んで替え芯ケースを抜くの
で、キャップを螺合と成すか、軸部２０ｃの外周部にキ
ャップ２１が係止する力を替え芯ケースを抜く力より十
分に強く設定する必要があるが、例えば図２に於いて、
鍔部２０ｂが軸筒１の後端面から突き出ていれば鍔部２
０ｂに指をかけて替え芯ケースを抜くことが可能となる
ので、キャップの係止力を無関係とすることも可能であ
る。

【００２８】また軸筒１を透明とし、ケース本体２０を
芯の筆記した色調と同じ着色とすれば、芯自体の色調と
筆記した色調の差異や近似した色の差別化が容易に識別
できる。又、ディスプレイ性に優れている。又、ケース
本体２０を透明あるいは着色透明とすれば芯の存在を確
認することができる。

【００２９】又、軸継ぎ手１２に替え芯ケース１９を着
脱可能に設けることによって、着色シャープ芯とその芯
に対する消去性の良い消しゴムの組み合わせが特定可能
となり、更に芯の性質に適したチャック機構部の組み合
わせが特定可能となる。又、特定ユニットとして芯単体
での補充を行わないように成すことで、芯補充時に折れ
やすい芯を指で摘んで芯ケースに挿入する必要がなくな
り芯の折損の問題が解消できる。従って、任意のシャー
プペンシルに着色シャープ芯が搭載される場合に対し、
芯の強度や消しゴムの消去性が十分でない点が解決され
る。

【００３０】又、消しゴム２２をホルダー２３などを介
して替え芯ケース１９に装着すれば、消しゴムが消耗し
てもケース本体２０前端の開口部をホルダー２３で閉塞
することが容易となり、替え芯ケース１９を交換して、
外した替え芯ケースを内蔵芯が脱落しない状態で保管す
ることが可能である。

【００３１】

【発明の効果】本発明のシャープペンシルの構成及び作
用は以上の如くであり、一本のシャープペンシル本体に
着色シャープ芯を搭載した多種類の替え芯ケースを簡単
な操作で交換可能とした便利なシャープペンシルが提供
可能となり、また誤ってチャック側下向きで替え芯ケー
スを引き抜いて、内蔵芯が飛散してしまうトラブルを回
避し、また着色シャープ芯の補充時に於ける折損防止と
芯色の識別が容易でディスプレイ性に優れたシャープペ
ンシルを提供可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるシャープペンシルの前
半部を示す一部非断面の縦断面図である。

【図２】本発明の一実施例であるシャープペンシルの後
半部を示す縦断面図である。

【図３】チャック側を上に向けて、替え芯ケースを着脱
する状態を示した図である。

【図４】前端孔を開口した状態の替え芯ケースの断面図
である。

【図５】替え芯ケースの保管状態を示した断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 軸筒 ２ 口金 ２ａ 先端孔 ２ｂ テーパー部 ２ｃ 段部 ３ 先端部 ３ａ 内段部 ４ ボール ５ 受け座 ６ スプリング ７ 可動リング ８ スプリング ９ 固定リング １０ チャック １０ａ 係止部 １１ 締め具 １２ 軸継ぎ手 １３ 軸部 １４ 芯ガイド １５ 筒部 １５ａ 弾性片 １５ｂ 突部 １５ｃ 切り溝 １５ｄ 係止部 １５ｅ 段部 １６ 筒体 １７ スプリング １８ 着色シャープ芯 １９ 替え芯ケース ２０ ケース本体 ２０ａ 溝部 ２０ｂ 鍔部 ２０ｃ 軸部 ２０ｄ 係止部 ２１ キャップ ２２ 消しゴム ２３ ホルダー ２４ 内蔵芯

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４３Ｋ 21/00 Ｂ４３Ｋ 21/00 Ｌ 21/22 21/22 Ｅ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軸筒の先端にスプリングで後方に引き込
   まれるように設けられた芯把持用のチャックと、そのチ
   ャックの前方に芯を後方に引き込む力に対し所定以上の
   力で芯を固定する芯保持部とが設けられてなるノック式
   のシャープペンシルに於いて、 当該シャープペンシルは、上記チャックの後端に設けら
   れた軸継ぎ手に替え芯ケースのケース本体前方部が着脱
   可能に結合されて、その替え芯ケース内に多孔質の焼成
   芯体に染料あるいは顔料インクを含浸させて消しゴムで
   筆記描線が容易に消去可能となる着色シャープ芯が内蔵
   され、また芯が先端部から突出した状態で、チャック側
   上向きでチャックを最前進したときに、チャックの先端
   で芯保持部の芯を固定する力が解除されるように連動さ
   れて、芯が自重で後退してケース本体内に回収されるよ
   うに構成されてなるシャープペンシル。
2. 【請求項２】 替え芯ケースを着色シャープ芯で筆記し
   た色調と同系の着色あるいは着色透明として設け、軸筒
   の外部から替え芯ケースの全体あるいは一部が視認可能
   となるように設けられたことを特徴とする請求項１に記
   載のシャープペンシル。
3. 【請求項３】 替え芯ケースの前端が芯の疎通を阻止す
   る状態に設けられ、替え芯ケースの前方を軸継ぎ手に装
   着したときに前記阻止状態が解除されるように構成され
   て、替え芯ケース内の芯がチャック内に挿通可能となさ
   れた請求項１に記載のシャープペンシル。
4. 【請求項４】 チャック側上向きの状態で軸継ぎ手に対
   し替え芯ケースが着脱容易に係止され、その状態からチ
   ャック側下向きとした時に、軸継ぎ手に対し替え芯ケー
   スが強固に固定可能となるように設けられたことを特徴
   とする請求項１に記載のシャープペンシル
5. 【請求項５】 軸筒の先端に取付けられる口金の先方中
   心に先端部とその後端にテーパー部が設けられ、テーパ
   ー部に複数のボールを摺接して、そのボールの後端に可
   動リングが軸推移可能に配設され、またボールの前面に
   対接する受け座と、受け座と先端部との間にボールをテ
   ーパー部に附勢するスプリングとを有し、チャックが最
   前進したときにその先端で可動リングを前進させ、更に
   ボールが芯に対し離反する方向に微動するように構成さ
   れてなる請求項１に記載のシャープペンシル。
6. 【請求項６】 軸継ぎ手後方の筒部の側面に、所要箇所
   で筒部の内方に向かって突部を有した弾性片が設けら
   れ、その筒部の外周に筒体が遊嵌され、筒体が筒部に対
   し自重方向に摺動自在となされ、またケース本体前方部
   の周面に溝部が設けられて、チャック側上向きの状態で
   替え芯ケースが軸筒の後端から軸継ぎ手の筒部内に挿入
   され、上記弾性片が外方に変形されると共に突部がケー
   ス本体の溝部に嵌入して軸継ぎ手に対し替え芯ケースが
   着脱容易に係止され、その状態でチャック側下向きとし
   た時に、弾性片及び突部が位置する外周部に上記筒体が
   自重で摺動して、弾性片の変形が阻止されることで軸継
   ぎ手に対して替え芯ケースが強固に固定可能となるよう
   に設けられてなる請求項４に記載のシャープペンシル。