JP2002028224A - 経胃経腸栄養点滴セット用回路システム - Google Patents

経胃経腸栄養点滴セット用回路システム

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JP2002028224A
JP2002028224A JP2001089318A JP2001089318A JP2002028224A JP 2002028224 A JP2002028224 A JP 2002028224A JP 2001089318 A JP2001089318 A JP 2001089318A JP 2001089318 A JP2001089318 A JP 2001089318A JP 2002028224 A JP2002028224 A JP 2002028224A
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Japan
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connector
tube
taper
circuit system
male
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JP2001089318A
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Masayuki Naito
雅之 内藤
Yoshihisa Ishihara
義久 石原
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JMS Co Ltd
Original Assignee
JMS Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経静脈ラインに用いられる輸液セット用回路
の接続要素との間で、相互に誤接続が発生することが確
実に防止される、経胃経腸栄養点滴セット用回路システ
ムを提供する 【解決手段】 Y字管4の3つのポートにチューブを介
して各々接続された第1〜第3コネクタ11、21、3
1と、第1コネクタに接続される経胃経腸栄養カテーテ
ル用の接続端部材と、第2及び第3コネクタとそれぞれ
相補的に接続可能な、経胃経腸栄養点滴セット用の雄コ
ネクタ及びショット注入シリンジ用のルアーノズルとを
備える。第1コネクタは、外周に段状の節を持つ外径テ
ーパーを有する雄コネクタで、ISO規格適合の6/1
00テーパを有する雌型接続部材と接続不能である。第
2および第3コネクタは、内径テーパーを有する雌コネ
クタで、ISO規格のルアーテーパーを持つ雄型接続部
材と接続不能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経腸経管栄養法の
際に使用される経胃経腸栄養点滴セット用回路に関す
る。特に、栄養点滴セットや経腸溶液剤等を充填した注
入器(シリンジ)が誤ったラインへ接続されることを防
止する機能を備えた接続回路に関する。
【0002】
【従来の技術】経腸経管栄養法は、流動性栄養物を柔軟
な細いチューブを介して経鼻胃腸的に、あるいは胃瘻又
は空腸瘻等から投与する栄養補給法であり、経静脈的に
投与する輸液の場合と類似の点滴用器具類及び装置が用
いられている。すなわち、スタンドに吊り下げられた軟
質バッグ等の容器に設けられた栄養物流出口と患者に施
された経胃経腸栄養カテーテルとを接続する栄養点滴セ
ット、および栄養点滴セットの側ラインから、胃腸薬等
の薬剤や、新生児においてはミルクをショット注入する
ための注入器(以下「経胃経腸用注入器」と略する)等
が使用されている。
【0003】ところで、近年、一人の患者に対して、経
静脈カテーテルにより経静脈栄養剤を供給する中心静脈
栄養法と、経腸経管栄養法とが並行して行われるように
なってきたため、栄養補給の際、看護婦等の操作者に負
担が生じている。すなわち、絶対に接続の間違いがあっ
てはならないことである。経静脈カテーテルに栄養点滴
セットが接続され、あるいは、経静脈栄養剤を供給する
輸液セット(以下「輸液セット」と略する)の側ライン
に経胃経腸用注入器が接続されて、経腸栄養剤や胃腸剤
等の薬剤が経静脈ラインに流入されると、患者が死に至
る可能性が大きいからである。また、 経胃経腸栄養カ
テーテルに輸液セットが接続され、あるいは、栄養点滴
セットの側ラインに、経静脈的に投与される輸液を充填
した注入器(以下「経静脈用注入器」と略する)が接続
されて、経静脈的に投与されるべき輸液が経胃経腸栄養
ラインに流入されると、死に至ることはないにしても、
下痢等を起こすことがあり、衰弱した患者にとっては深
刻な問題となることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】経静脈カテーテル、お
よび経胃経腸栄養カテーテルはともに、接続端部から下
流に向かって内径を狭めたISO(国際標準化機構)規
格に適合する6/100テーパーを有する雌型接続部位
を有している。一方、これらに接続される輸液セット、
および栄養点滴セットの下流端に接続された雄コネクタ
も伴に、上流側から先端に向けて外径を狭めたISO規
格に適合する6/100テーパーを有する雄型接続部位
を有する。そのため、両者は相互に誤って接続される可
能性がある。
【0005】また、輸液セット、および栄養点滴セット
にはともに、三方活栓等が装着され、その三方活栓等を
介して、ISO規格に適合する6/100テーパーのル
アーノズルを有する注入器(シリンジ等)により、薬液
の混注等を行なうようになっている。そのため、経静脈
用注入器と経胃経腸用注入器は、相互に誤ったセットの
三方活栓等に接続される可能性があった。
【0006】上記接続ミスを防止するため、接続される
もの同士に同色のラベルを貼り識別できるようする等も
行われているが、物理的に接続可能であるので万全では
ない。
【0007】そこで、本発明は、経静脈ラインに用いら
れる輸液セット用回路を構成する接続要素との間で、相
互に誤接続が発生することが確実に防止される、経胃経
腸栄養点滴セット用回路システムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の経胃経腸栄養点
滴セット用回路システムは、第1、第2、および第3ポ
ートを有するY字管と、第1チューブを介して前記第1
ポートと接続された第1コネクタと、第2チューブを介
して前記第2ポートと接続された第2コネクタと、第3
チューブを介して前記第3ポートと接続された第3コネ
クタと、前記第1コネクタと接続可能であって経胃経腸
栄養カテーテルに設けられる接続端部材と、前記第2コ
ネクタと相補的に接続可能であって経胃経腸栄養点滴セ
ットの下流端に設けられる雄コネクタと、前記第3コネ
クタと相補的に接続可能であって、経胃経腸溶液剤を充
填した注入器の流出端部に設けられるルアーノズルとを
備える。前記第1コネクタは、上流から下流に向かって
外径を狭めたテーパーを有し且つ外周に段状の節を有す
る雄コネクタであって、ISO(国際標準化機構)規格
に適合した6/100テーパを有する雌型接続部材と接
続不能な形状を有する。前記第2および第3コネクタ
は、上流から下流に向かって内径を狭めたテーパーを有
する雌コネクタであって、ISO規格に適合したルアー
テーパーを有する雄型接続部材と接続不能な形状を有す
る。
【0009】この構成によれば、第1コネクタは、IS
O規格に適合した6/100テーパを有する雌型接続部
材を備えた経静脈カテーテルに接続することができない
ため、経胃経腸的に投与される栄養剤等を経静脈ライン
に誤って流入させることが防止される。また、経胃経腸
栄養点滴セットあるいは経胃経腸溶液剤を充填した注入
器が、経静脈ラインに誤接続されることも防止される。
更に、第2コネクタ及び第3コネクタには、ISO規格
に適合した6/100テーパを有する雄型接続部材を備
えた輸液セットあるいは経静脈用注入器を接続すること
ができないため、経静脈的に投与される栄養剤等を経胃
経腸ラインに誤って流入させることがない。
【0010】上記の構成において、前記第2および第3
コネクタの前記内径におけるテーパーは、前記ISO規
格に適合したルアーテーパーより大であることが好まし
い。あるいは、前記第2および第3コネクタの内径は、
前記ISO規格に適合したルアーテーパーを有する雄型
接続部材を保持不能な程度に大とすることが好ましい。
これらの構成によれば、経静脈ラインに用いられるコネ
クタとの接続を不能とするためにルアーテーパーあるい
は内径を小さくする場合に比べて、より高い安全性を確
保することができる。すなわち上記構成の場合、経静脈
ラインに用いられる雄型接続部材は、第2および第3コ
ネクタに対して挿入可能であるが保持不能となり、一
方、経胃経腸ラインに用いられる、第2コネクタと相補
的に接続可能な雄コネクタ、あるいは、第3コネクタと
相補的に接続可能なルアーノズルは、経静脈ラインの雌
型接続部材に対して挿入不能となるからである。従っ
て、患者に対する影響がより深刻な方の誤接続を確実に
防止できる。
【0011】また、上記のシステムにおいて、第2コネ
クタ、および第3コネクタの色が赤色、青色、白色、緑
色以外の色、例えば、黄色であり、第2コネクタと相補
的に接続されるコネクタと同色であることが好ましい。
それにより、上記の形状の相異による誤接続の防止に加
えて、看護婦等の操作者の視覚に訴えることでき、より
確実に誤接続を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る経胃経腸栄養点滴セット用回路システムについて、図
1〜図3を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の実施形態における経胃経
腸栄養点滴セット用回路システムを構成する経胃経腸栄
養点滴セット用回路の平面図である。図1において、4
はY字管であり、第1ポート41、第2ポート42、第
3ポート43を有する。第1ポート41には第1チュー
ブ1の一端が、第2ポート42には第2チューブ2の一
端が、第3ポート43には第3チューブ3の一端がそれ
ぞれ接続されている。第1チューブ1の他端には、雄コ
ネクタ11(第1コネクタ)が接続されている。第2チ
ューブ2の他端には、第2コネクタとして雌コネクタ2
1が、第3チューブ3の他端には、第3コネクタとして
雌コネクタ31が接続されている。第2チューブ2およ
び第3チューブ3には、それぞれクランプ22、32が
装着されている。雌コネクタ21および雌コネクタ31
の開口端部には、それぞれ、ヒンジ211、311によ
ってコネクタ本体に連結された、キャップ212、31
2が設けられている。
【0014】本実施の形態では、雄コネクタ11を介し
て、患者に留置された経胃経腸カテーテル(図示せず)
と第1チューブとを接続し、雌コネクタ21を介して、
第2チューブと栄養点滴セツト(図示せず)とを接続す
ることにより主ラインが形成される。第3チューブ3は
側ラインであり、薬液の混注等の際に使用される。
【0015】雄コネクタ11は、図2に示すように上流
から下流に向かって外径を狭めたテーパーを有し、その
外周に段状の節を有する竹の子形に形成されている。一
方、図示はしないが、経胃経腸カテーテルには、雄コネ
クタ11と接続可能な雌型接続部が設けられる。
【0016】雄コネクタ11の上記形状は、経静脈カテ
ーテルに設けられた、ISO規格に適合した6/100
テーパを有する雌型接続部材とは、接続不能な形状にな
っている。そのため、経胃経腸的に投与されるべき栄養
剤等を、経静脈ラインに誤って流入させることもなく、
医療事故の発生を防止することができる。雄コネクタ1
1の具体的な形状としては、例えば、外径のテーパを6
/100より大きくし、かつ、先端部の外径を適宜設定
することにより、経静脈カテーテルの雌型接続部材に挿
入不能な形状とすることができる。あるいは、外径のテ
ーパを6/100より十分小さくして、雌型接続部材に
より保持することができないようにしてもよい。但し、
外径のテーパを6/100より大きくした方が、挿入不
能であるため、誤接続の防止効果は確実である。雄コネ
クタ11の材質としては、ABS樹脂等の硬質合成樹脂
が好ましい。
【0017】図3に示すように、雌コネクタ21の内面
には、上流から下流に向かって内径を狭めたテーパーが
形成されている。この雌コネクタ21のテーパーは、経
胃経腸栄養点滴セットの下流端の雄コネクタと相補的に
接続可能に設定されている。また、このテーパーは、I
SOに規定の6/100ルアーテーパーを有する雄型接
続部材とは接続不能な形状に設定されている。すなわ
ち、輸液セットの下流端に設けるコネクタとして通常使
用される6/100ルアーテーパー形状の雄コネクタ
を、雌コネクタ21に接続することはできない。
【0018】一方、栄養点滴セットの下流端の雄コネク
タは、雌コネクタ21と相補的に接続可能な形状を有す
るために、雌コネクタ21とのみ接続可能であり、経静
脈ラインに設けられた雌型接続部材とは接続不能であ
る。従って、栄養点滴セット内の薬液等が経静脈ライン
に接続されるという誤接続が起こり得ず、医療事故の発
生を回避することができる。なお後述のように、栄養点
滴セットの下流端の雄コネクタが、雌コネクタ31とも
接続可能に構成される場合もある。
【0019】雌コネクタ21の具体的な形状としては、
例えば、内径のテーパを6/100より十分大きくする
ことにより、輸液セットに連結された雄コネクタを保持
することができず、従って接続不能とすることができ
る。雌コネクタ21の内径を、経静脈ラインに用いられ
る雄型接続部材を保持不能な程度に大きくすることによ
り、同様の効果を得ることもできる。あるいは、内径の
テーパを6/100より小さくし、かつ、入口部の内径
を適宜設定することにより、輸液セットに連結された雄
コネクタが挿入不能としてもよい。
【0020】但し、雌コネクタ21の内径のテーパまた
は内径を大きくした場合の方が、より高い安全性を確保
することができる。すなわちその場合、雌コネクタ21
と相補的に接続可能な形状を有する栄養点滴セット用の
雄コネクタを、経静脈ラインに設けられた雌型接続部材
に対して挿入不能とすることができるからである。雌コ
ネクタ21の内径のテーパまたは内径を小さくして誤接
続を防止した場合は、栄養点滴セット用の雄コネクタ
は、経静脈ラインに設けられた雌型接続部材に対して挿
入は可能であり、保持されないだけであるため、若干の
危険性は残る。従って患者に対する影響を考慮すれば、
雌コネクタ21の内径のテーパまたは内径を大きくした
方が、誤接続防止の実用的な有益性は大である。
【0021】雌コネクタ31の内面も、雌コネクタ21
と同様、図3に示すような形状であり、上流から下流に
向かって内径を狭めたテーパーが形成されている。この
雌コネクタ31のテーパーは、経胃経腸栄養剤等を充填
した注入器(ショット注入用シリンジ)のルアーノズル
と相補的に接続可能に設定されている。ショット注入用
シリンジのノズルの接続部は、例えば、先端部の外径が
6±0.5mmで、125±25/1000のテーパ形
状を有する。従って、ショット注入用シリンジのルアー
ノズルと相補的に接続可能な形状を有する雌コネクタ3
1には、ISO規格に適合した6/100テーパーを有
する雄型接続部材は接続不能である。すなわち、経静脈
用注入器(シリンジ)に通常使用される6/100ルア
ーテーパ形状のルアーノズルを、雌コネクタ31に接続
することができない。
【0022】一方、ショット注入用シリンジのルアーノ
ズルは、雌コネクタ31と相補的に接続可能な形状を有
するために、雌コネクタ31とのみ、場合によっては雌
コネクタ21及び雌コネクタ31とのみ接続可能であ
り、経静脈ラインに設けられた雌型接続部材とは接続不
能である。従って、経胃経腸用注入器(シリンジ)内の
薬液等が経静脈ラインに接続されるという誤接続が起こ
り得ず、医療事故の発生を回避することができる。
【0023】雌コネクタ31の内径のテーパまたは内径
についても、雌コネクタ21と同様な考え方に基づいて
設定すればよい。
【0024】以上のように、本実施の形態の経胃経腸栄
養点滴セット用回路システムにおいては、従来の三方活
栓に替えてY字管4を用い、チューブを介してY字管4
に接続された雄コネクタ11、雌コネクタ21、および
雌コネクタ31を介して、経胃経腸栄養カテーテル、栄
養点滴セット、あるいは経胃経腸用注入器の接続部と接
続するように構成されている。しかも各コネクタは、輸
液ラインに設けられた接続部とは接続できない形状に構
成されているので、栄養点滴セット内の薬液等が経静脈
ラインに接続されるという誤接続が起こり得ず、医療事
故の発生を回避することができる。
【0025】雌コネクタ21と雌コネクタ31の形状
は、上記の要件を満足するものであれば、特に限定され
るものではない。雌コネクタ21、31は、互いに同一
形状でも、或いは異なる形状であっても良い。雌コネク
タ21,31が同一形状である場合、誤って雌コネクタ
21に経胃経腸用注入器が接続され、雌コネクタ31に
栄養点滴セットが接続されることも考えられるが、雌コ
ネクタ21,31に接続可能なコネクタあるいはノズル
から流入するのは、いずれも経胃経腸的に投与される液
体であるので、それらが誤って接続された場合、操作上
の不具合等があるが、大きな問題とはならないからであ
る。
【0026】また、雌コネクタ21、31は塩化ビニル
樹脂等の軟質合成樹脂製であることが好ましい。軟質合
成樹脂が有する弾性により、コネクタ21、31と相補
的に接続可能な雄コネクタや注射器ノズルの若干の形状
変更に対しても、接続を許容することができるからであ
る。
【0027】雌コネクタ21, 31は、赤色、青色、
緑色、白色以外の色、たとえば、黄色であるのが好まし
い。従来、赤色は「動脈」、青色は「静脈」を連想させ
る色として、動脈血、静脈血が流れるラインの接続部位
に使用されており、緑色は「酸素」を連想させる色、白
色は各種の医療用具の色として多用されているが、黄色
はこれらと色彩の異なる色であり、また注意を喚起する
色として適当だからである。
【0028】また、本発明の経胃経腸栄養点滴セット用
回路においては、第3チューブ3の長さが、第3ポート
43と第3チューブ3の上流側接続端331から、第3
コネクタ31と第3チューブ3の下流側接続端332ま
でが2〜20cmとなるように調整することが好まし
い。第3チューブ3は、他種の薬液等を混注するため、
あるいはフラッシング等に使用される側ラインであるの
で、20cmをこえると第3チューブ3内に薬液等が残
液し、無駄が生じるからである。2〜20cmの範囲内
であれば、クランプ32を装着するためのスペースが確
保されつつ、前記残液量を低減でき、且つフラッシング
等を好適に行なうことができるからである。また、第3
チューブ3の内径は、第2チューブ2の内径より小さい
ことが好ましい。上記と同様残液の問題を最小限にとど
め、且つフラッシング等をより好適に行なうことができ
るからである。
【0029】また、図1に示したように、好ましい態様
としては、第2チューブ2および第3チューブ3の双方
にクランプ22、32を装着する。第2チューブ2およ
び第3チューブ3の双方にクランプを装着する場合は、
クランプの双方が近い位置にあるため操作者が操作し易
いからである。しかしながら、第3チューブ3のクラン
プ32は省略可能であり、第2チューブ2にのみクラン
プ22が装着されていれば足りる。通常、栄養点滴セッ
トにも同種あるいは異種のクランプが装着されており、
そのクランプを操作することにより、流路の切換を行な
えば足りるからである。
【0030】また、第3チューブ3の長さは、第2チュ
ーブ2の長さより短い方が好ましい。例えば第3チュー
ブ3と第2チューブ2の長さをほぼ等しくした場合、雌
コネクタ21と雌コネクタ31とが相互に近位にあるこ
とになり、接続操作、混注操作を行ない難いからであ
る。また、特に、第2チューブ2と第3チューブ3の双
方にクランプを装着する態様においては、クランプが絡
み合い、チューブを取り扱い難いからである。
【0031】また、雌コネクタ31には、キャップ、例
えば図1に示すように、ヒンジ311によってコネクタ
本体に連結されたキャップ312を装着することが好ま
しい。第3チューブ3は、胃腸薬や、新生児にあっては
ミルク等を混注するため、あるいはフラッシング時等に
使用される側ラインであり、それ以外のときは使用され
ない、したがって、紛失防止のためヒンジ等によりコネ
クタに連結されたキャップ312により開閉自在となっ
ていれば、塵埃の混入等の防止に効果的である。一方、
雌コネクタ21にも、図1に示すように、雌コネクタ3
1と同様にヒンジ211等を介して連結されたキャップ
212を装着しても良いが、主ラインである第2チュー
ブ2は、滅菌処理された包装容器から取り出された後、
栄養点滴セットを接続するとき、場合によっては栄養輸
液を補給するとき以外は、常時栄養点滴セットが接続さ
れるので、コネクタから取り外し可能なキャップにより
その開口を保護するものであっても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の経胃経腸栄養点滴セット用回路
システムによれば、経胃経腸栄養点滴セット用回路が、
経静脈カテーテルに誤接続されることを防止することが
できる。また、栄養点滴セットあるいはショット注入用
シリンジが、経静脈ラインに誤接続されることが防止さ
れるとともに、輸液セットあるいは経静脈用注入器が、
本発明のシステムに従って構成された経胃経腸栄養ライ
ンに誤接続されることを防止することができる。従っ
て、誤接続による医療事故の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における経胃経腸栄養点滴
セット用回路の平面図
【図2】 図1の経胃経腸栄養点滴セット用回路に使用
される雄コネクタの側面図
【図3】 図1の経胃経腸栄養点滴セット用回路に使用
される雌コネクタの断面図
【符号の説明】
1 第1チューブ 11 雄コネクタ 2 第2チューブ 21 雌コネクタ 211 ヒンジ 212 キャップ 22 クランプ 3 第3チューブ 31 雌コネクタ 311 ヒンジ 312 キャップ 32 クランプ 331 第3ポートと第3チューブの上流側接続端 332 第3コネクタと第3チューブの下流側接続端 4 Y字管 41 第1ポート 42 第2ポート 43 第3ポート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、および第3ポートを有する
    Y字管と、第1チューブを介して前記第1ポートと接続
    された第1コネクタと、第2チューブを介して前記第2
    ポートと接続された第2コネクタと、第3チューブを介
    して前記第3ポートと接続された第3コネクタと、前記
    第1コネクタと接続可能であって経胃経腸栄養カテーテ
    ルに設けられる接続端部材と、前記第2コネクタと相補
    的に接続可能であって経胃経腸栄養点滴セットの下流端
    に設けられる雄コネクタと、前記第3コネクタと相補的
    に接続可能であって、経胃経腸溶液剤を充填した注入器
    の流出端部に設けられるルアーノズルとを備え、 前記第1コネクタは、上流から下流に向かって外径を狭
    めたテーパーを有し且つ外周に段状の節を有する雄コネ
    クタであって、ISO(国際標準化機構)規格に適合し
    た6/100テーパを有する雌型接続部材と接続不能な
    形状を有し、 前記第2および第3コネクタは、上流から下流に向かっ
    て内径を狭めたテーパーを有する雌コネクタであって、
    ISO規格に適合したルアーテーパーを有する雄型接続
    部材と接続不能な形状を有するように構成された経胃経
    腸栄養点滴セット用回路システム。
  2. 【請求項2】 前記第2および第3コネクタの前記内径
    におけるテーパーは、前記ISO規格に適合したルアー
    テーパーより大であることを特徴とする請求項1に記載
    の経胃経腸栄養点滴セット用回路システム。
  3. 【請求項3】 前記第2および第3コネクタの内径は、
    前記ISO規格に適合したルアーテーパーを有する雄型
    接続部材を保持不能な程度に大であることを特徴とする
    請求項1に記載の経胃経腸栄養点滴セット用回路システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第2チューブに、チューブを狭窄し
    て流路の開閉を行なうクランプが装着されたことを特徴
    とする請求項1に記載の経胃経腸栄養点滴セット用回路
    システム。
  5. 【請求項5】 前記雄型接続部材が、雄コネクタ又は注
    入器のルアーノズルであることを特徴とする請求項1に
    記載の経胃経腸栄養点滴セット用回路システム。
  6. 【請求項6】 前記第2コネクタ及び第3コネクタが、
    軟質合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載
    の経胃経腸栄養点滴セット用回路システム。
  7. 【請求項7】 前記第3ポートと前記第3チューブの上
    流側接続端から、前記第3コネクタと前記第3チューブ
    の下流側接続端までの前記第3チューブの長さが、2〜
    20cmであることを特徴とする請求項1に記載の経胃
    経腸栄養点滴セット用回路システム。
  8. 【請求項8】 前記第2コネクタおよび前記第3コネク
    タが、前記第2コネクタに相補的に接続される雄コネク
    タと同色の黄色であることを特徴とする請求項1に記載
    の経胃経腸栄養点滴セット用回路システム。
  9. 【請求項9】 前記第1コネクタの外径、前記第2また
    は第3コネクタの内径の少なくともいずれかのテーパ
    が、6/100より大であることを特徴とする請求項1
    に記載の経胃経腸栄養点滴セット用回路システム。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の経胃経腸栄養点滴セ
    ット用回路システムに使用される経胃経腸栄養点滴セッ
    ト用回路であって、 第1、第2、および第3ポートを有するY字管と、第1
    チューブを介して前記第1ポートと接続された第1コネ
    クタと、第2チューブを介して前記第2ポートと接続さ
    れた第2コネクタと、第3チューブを介して前記第3ポ
    ートと接続された第3コネクタとを備え、 前記第1コネクタは、経胃経腸栄養カテーテルに設けら
    れる接続端部材と接続可能で、上流から下流に向かって
    外径を狭めたテーパーを有し且つ外周に段状の節を有す
    る雄コネクタであり、 前記第2コネクタは、経胃経腸栄養点滴セットの下流端
    に設けられる雄コネクタと相補的に接続可能で、上流か
    ら下流に向かって内径を狭めたテーパーを有する雌コネ
    クタであり、 前記第3コネクタは、経胃経腸溶液剤を充填した注入器
    の流出端部に設けられるルアーノズルと相補的に接続可
    能で、上流から下流に向かって内径を狭めたテーパーを
    有する雌コネクタであり、 前記第1コネクタは、ISO(国際標準化機構)規格に
    適合した6/100テーパを有する雌型接続部材と接続
    不能な形状を有し、 前記第2および第3コネクタは、ISO規格に適合した
    ルアーテーパーを有する雄型接続部材と接続不能な形状
    を有することを特徴とする経胃経腸栄養点滴セット用回
    路。
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