JP2002027992A - ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法 - Google Patents

ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法

Info

Publication number
JP2002027992A
JP2002027992A JP2001159747A JP2001159747A JP2002027992A JP 2002027992 A JP2002027992 A JP 2002027992A JP 2001159747 A JP2001159747 A JP 2001159747A JP 2001159747 A JP2001159747 A JP 2001159747A JP 2002027992 A JP2002027992 A JP 2002027992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
gene
ser
asn
leu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001159747A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takatsuji
博志 高辻
Hitoshi Nakagawa
仁 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Agrobiological Sciences
Original Assignee
National Institute of Agrobiological Sciences
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Agrobiological Sciences filed Critical National Institute of Agrobiological Sciences
Priority to JP2001159747A priority Critical patent/JP2002027992A/ja
Publication of JP2002027992A publication Critical patent/JP2002027992A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 植物の形質、特に植物の高さおよび節間の長
さを変化させ得る転写因子をコードする遺伝子、当該遺
伝子の導入により植物の形質が変化した植物を作出する
方法、および当該方法により作出された植物を提供す
る。 【解決手段】 以下の(a)または(b)のDNAを含
む遺伝子:(a)ペチュニア由来の特定の塩基配列を有
するDNA:または(b)(a)の塩基配列を有するD
NAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、
かつ植物の形質を変化させ得る転写因子をコードするD
NA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の形質を変化
させ得る転写因子をコードする遺伝子およびその利用に
関する。本発明は、特に、ペチュニア由来の新規遺伝子
であるPetSPL2遺伝子、およびその関連遺伝子、
ならびにそれらの利用に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の形質、例えば、花の形態形成の制
御機構を解明するため、シロイヌナズナ(Arabid
opsis thaliana)、キンギョソウ(An
tirrhinum majus)、およびペチュニア
(Petunia hybrida)などを用いて、分
子生物学的および分子遺伝学的に研究が行われている。
特に、ペチュニアは、研究材料として好んで使用されて
いる。その理由として、ペチュニアは、園芸植物として
価値が高く多種多様な品種が存在すること、形質転換し
易いこと、花が大きくて見やすいこと、および遺伝学的
な知見の蓄積が豊富であることが挙げられる(高辻博
志、「植物の形を決める分子機構」、細胞工学、植物細
胞工学シリーズ(秀潤社)、96〜l06頁)。
【0003】上記の植物の花の器官が変化した突然変異
体から、その変異の原因となる遺伝子が単離されてい
る。その結果、花の分化および形態形成の制御には、転
写因子が重要な役割を果たしていることが明らかになっ
てきた。例えば、シロイヌナズナのSUPERMAN
は、DNA結合ドメインとしてジンクフィンガーモチー
フを有する転写因子である。その遺伝子に変異が生じて
いるSUPERMAN変異体では、雄しべの数が著しく
増加し、雌しべが退化することが知られている(遺伝、
1997年4月号(51巻4号)、34〜38頁)。
【0004】植物の形質の制御に関与する新規な転写因
子を同定することは、その制御の機構を理解するために
重要である。遺伝子工学的手法を用いれば、花の形態形
成などを制御する転写因子の遺伝子を植物に導入するこ
とができる。遺伝子導入により、従来の交配による手法
では得られないか、または得ることが困難である新規な
形質を花を有する植物に付与できる可能性がある。この
ような新規な形質を有する植物は、園芸上の価値が高い
と考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題の
解決を意図するものである。本発明の目的は、植物の形
質、特に植物の高さおよび節間の長さを変化させ得る転
写因子をコードする遺伝子を提供することにある。本発
明の他の目的は、遺伝子の導入により植物の形質が変化
した植物を作出する方法を提供することにある。本発明
のさらなる目的は、植物の形質が変化した植物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(a)
または(b)のDNAを含む遺伝子に関する: (a)配列番号1によって示される塩基配列の第190
位から第807位までの塩基配列を有するDNA;また
は (b)(a)の塩基配列を有するDNAとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ植物の形質を変
化させ得る転写因子をコードするDNA。
【0007】本発明はまた、以下の(i)または(i
i)の転写因子をコードする遺伝子に関する: (i)配列番号2によって示されるアミノ酸配列の第1
位から第206位までのアミノ酸配列を含む転写因子;
または (ii)アミノ酸配列(i)において、1またはそれ以
上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸
配列を有し、かつ植物の形質を変化させ得る転写因子。
【0008】1つの実施態様においては、上記の植物の
形質は、植物の高さおよび節間の長さからなる群より選
択される。
【0009】本発明はさらに、上記の遺伝子のいずれか
を植物細胞に導入する工程、およびこの遺伝子が導入さ
れた植物細胞を植物体に再生する工程を含む、植物の形
質が変化した植物を作出する方法に関する。
【0010】1つの実施態様においては、上記の植物は
双子葉植物である。好ましくは、双子葉植物はナス科植
物であり、より好ましくは、ペチュニア属植物である。
【0011】1つの実施態様においては、上記の遺伝子
は植物発現ベクターに組み込まれている。
【0012】本発明はさらに、上記の方法のいずれか1
つに記載の方法により作出された、植物の形質が変化し
た植物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0014】「転写因子」は、遺伝子の調節領域のDN
Aに結合してmRNAの合成を制御するタンパク質をい
う。ある種の転写因子は、そのDNA結合ドメインにジ
ンクフィンガーモチーフと呼ばれる保存性の高いアミノ
酸配列を有することが知られている。
【0015】本発明の遺伝子は、植物の形質を変化させ
得る転写因子をコードする遺伝子である。この遺伝子
は、以下のDNAのいずれかを含み得る: (a)配列番号1によって示される塩基配列の第190
位から第807位までの塩基配列を有するDNA;およ
び (b)(a)の塩基配列を有するDNAとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ植物の形質を変
化させ得る転写因子をコードするDNA。
【0016】好ましくは、本発明の遺伝子は(a)のD
NAを含み得る。
【0017】本発明の遺伝子はまた、以下の転写因子の
いずれかをコードし得る: (i)配列番号2によって示されるアミノ酸配列の第1
位から第206位までのアミノ酸配列を含む転写因子;
および (ii)アミノ酸配列(i)において、1またはそれ以
上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸
配列を有し、かつ植物の形質を変化させ得る転写因子。
【0018】好ましくは、上記の遺伝子は(i)の転写
因子をコードし得る。
【0019】本発明において特に好ましい遺伝子は、P
etSPL2遺伝子である。この遺伝子のcDNA配列
(配列番号1)および推定アミノ酸配列(配列番号2)
を図1に示す。
【0020】「植物の形質」の変化とは、植物の形態の
少なくとも1つについての任意の変化をいう。植物の形
態は、好ましくは植物の高さおよび節間の長さの少なく
とも一方であるが、これらに限定はされない。この変化
は、本発明の遺伝子を導入して得られた植物の形質を、
遺伝子導入前の植物(野生種または園芸品種)の形質と
比較することにより評価される。
【0021】変化した植物の高さとしては、矮性および
半矮性などが挙げられるが、これらに限定はされない。
矮性は、好ましくは、遺伝子導入前の植物の標準的な高
さの約1/2以下、より好ましくは約1/3以下の高さ
をいう。
【0022】変化した節間の長さとしては、節間の短縮
が挙げられるが、これに限定はされない。節間の短縮に
は、生殖枝の節間(すなわち花序)および栄養枝の節間
(すなわち葉序)のいずれの短縮も含まれる。花序の短
縮は、特に好ましい変化の例である。節間の長さの変化
は、好ましくは、遺伝子導入前の植物の標準的な節間と
比較して約1/2以下、より好ましくは約1/5以下、
さらにより好ましくは約1/10以下の短縮である。
【0023】変化した植物の形質は、より好ましくは矮
性と節間の短縮との組合せであり、さらに好ましくは矮
性と花序の短縮との組合せである。
【0024】本発明の遺伝子は、例えば、公知の転写因
子の遺伝子によりコードされるアミノ酸配列の保存領域
に対応するデジェネレートプライマー対を用いて、植物
のゲノミックDNAを鋳型としてPCRを行い、その
後、得られた増幅DNA断片をプローブとして用いて同
じ植物のゲノミックライブラリーをスクリーニングする
ことにより単離され得る。そのようなプライマー対の例
として、5’−CARGCNYTNGGNGGNCAY
−3’(配列番号3)または5’−YTNGGNGGN
CAYATGAAY−3’(配列番号4)と5’−AR
NCKNARYTCNARRTC−3’(配列番号5)
との組合せが挙げられる。ここで、Nはイノシンであ
り、RはGまたはAであり、YはCまたはTであり、そ
してKはTまたはGである。
【0025】PCRは、市販のキットおよび装置の製造
者の指針に基づいて行うか、当業者に周知の手法で行い
得る。遺伝子ライブラリーの作製法、プローブとのハイ
ブリダイゼーションに使用するストリンジェントな条
件、および遺伝子のクローニング法も当業者に周知であ
る。例えば、マニアティスらのMolecular C
loning,A Laboratory Manua
l、第2版、ColdSpring Harbor L
aboratory Press,ColdSprin
g Harbor,New York(1989)を参
照のこと。
【0026】得られた遺伝子の塩基配列は、当該分野で
公知のヌクレオチド配列解析法または市販されている自
動シーケンサーにより決定し得る。
【0027】本発明の遺伝子は、天然から単離されたも
のに限定されず、合成ポリヌクレオチドも含み得る。合
成ポリヌクレオチドは、例えば、上記のようにして配列
決定された遺伝子を、当業者に周知の手法によって改変
することにより入手し得る。
【0028】本発明の遺伝子は、当業者に周知の方法を
用いて、適切な植物発現ベクターに連結され、公知の遺
伝子組換え技術により、植物細胞に導入され得る。導入
された遺伝子は、植物細胞中のDNAに組み込まれて存
在する。なお、植物細胞中のDNAとは、染色体のみな
らず、植物細胞中に含まれる各種オルガネラ(例えば、
ミトコンドリア、葉緑体など)に含まれるDNAを含
む。
【0029】「植物」は、単子葉植物および双子葉植物
のいずれも含む。好ましい植物は、双子葉植物である。
双子葉植物は、離弁花亜綱および合弁花亜綱のいずれも
含む。好ましい亜綱は、合弁花亜綱である。合弁花亜綱
は、リンドウ目、ナス目、シソ目、アワゴケ目、オオバ
コ目、キキョウ目、ゴマノハグサ目、アカネ目、マツム
シソウ目、およびキク目のいずれも含む。好ましい目
は、ナス目である。ナス目は、ナス科、ハゼリソウ科、
ハナシノブ科、ネナシカズラ科、およびヒルガオ科のい
ずれも含む。好ましい科は、ナス科である。ナス科は、
ペチュニア属、チョウセンアサガオ属、タバコ属、ナス
属、トマト属、トウガラシ属、ホオズキ属、およびクコ
属などを含む。好ましい属は、ペチュニア属、チョウセ
ンアサガオ属、およびタバコ属であり、より好ましく
は、ペチュニア属である。ペチュニア属は、P.hyb
rida種、P.axillaris種、P.infl
ata種、およびP.violacea種などを含む。
好ましい種は、P.hybrida種である。「植物」
は、特に他で示さない限り、花および/または果実を有
する植物体および植物体から得られる種子を意味する。
「植物細胞」の例としては、葉および根などの植物器官
の細胞、カルスならびに懸濁培養細胞が挙げられる。
【0030】「植物発現ベクター」は、本発明の遺伝子
の発現を調節するプロモーターなどの種々の調節エレメ
ントが宿主植物の細胞中で作動し得る状態で連結されて
いる核酸配列をいう。好適には、植物遺伝子プロモータ
ー、ターミネーター、薬剤耐性遺伝子、およびエンハン
サーを含み得る。発現ベクターのタイプおよび使用され
る調節エレメントの種類が、宿主細胞に応じて変わり得
ることは、当業者に周知の事項である。本発明に用いる
植物発現ベクターは、さらにT−DNA領域を有し得
る。T−DNA領域は、特にアグロバクテリウムを用い
て植物を形質転換する場合に遺伝子の導入の効率を高め
る。
【0031】「植物遺伝子プロモーター」は、植物で発
現するプロモーターを意味する。構成的プロモーター、
および花を含む植物体の一部において選択的に発現する
プロモーターが好ましい。プロモーターの例としては、
カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)の35Sプ
ロモーター、およびノパリン合成酵素のプロモーターが
挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】「ターミネーター」は、遺伝子のタンパク
質をコードする領域の下流に位置し、DNAがmRNA
に転写される際の転写の終結、およびポリA配列の付加
に関与する配列である。ターミネーターは、mRNAの
安定性に寄与し、そして遺伝子の発現量に影響を及ぼす
ことが知られている。ターミネーターの例としては、C
aMV35Sターミネーター、およびノパリン合成酵素
遺伝子のターミネーター(Tnos)が挙げられるが、
これらに限定されない。
【0033】「薬剤耐性遺伝子」は、形質転換植物の選
抜を容易にするものであることが望ましい。カナマイシ
ン耐性を付与するためのネオマイシンフォスフォトラン
スフェラーゼII(NPTII)遺伝子、およびハイグ
ロマイシン耐性を付与するためのハイグロマイシンフォ
スフォトランスフェラーゼ遺伝子などが好適に用いられ
得るが、これらに限定されない。
【0034】「エンハンサー」は、目的遺伝子の発現効
率を高めるために用いられ得る。エンハンサーとして
は、CaMV35Sプロモーター内の上流側の配列を含
むエンハンサー領域が好適である。エンハンサーは、1
つの植物発現ベクターあたり複数個用いられ得る。
【0035】本発明における植物発現ベクターは、当業
者に周知の遺伝子組換え技術を用いて作製され得る。植
物発現ベクターの構築には、例えば、pBI系のベクタ
ーまたはpUC系のベクターが好適に用いられるが、こ
れらに限定されない。
【0036】植物細胞への植物発現ベクターの導入に
は、当業者に周知の方法、例えば、アグロバクテリウム
を介する方法、および直接細胞に導入する方法が用いら
れ得る。アグロバクテリウムを介する方法としては、例
えば、Nagelらの方法(Microbiol.Le
tt.,67,325(1990))が用いられ得る。
この方法は、まず、植物発現ベクターで(例えば、エレ
クトロポレーションによって)アグロバクテリウムを形
質転換し、次いで、形質転換されたアグロバクテリウム
をリーフディスク法等の周知の方法により植物細胞に導
入する方法である。植物発現ベクターを直接細胞に導入
する方法としては、エレクトロポレーション法、パーテ
ィクルガン、リン酸カルシウム法、およびポリエチレン
グリコール法などがある。これらの方法は、当該分野に
おいて周知であり、形質転換する植物に適した方法が、
当業者により適宜選択され得る。
【0037】植物発現ベクターを導入された細胞は、例
えば、カナマイシン耐性などの薬剤耐性を基準として選
択される。選択された細胞は、常法により植物体に再生
され得る。
【0038】再生した植物体においては、当業者に周知
の手法を用いて、導入された本発明の遺伝子の発現を確
認し得る。この確認は、例えば、ノーザンブロット解析
を用いて行い得る。具体的には、植物の葉から全RNA
を抽出し、変性アガロースでの電気泳動の後、適切なメ
ンブランにブロットする。このブロットに、導入遺伝子
の一部分と相補的な標識したRNAプローブをハイブリ
ダイズさせることにより、本発明の遺伝子のmRNAを
検出し得る。
【0039】本発明の植物は、上記の手法によって作出
された、植物の形質が変化した形質転換植物である。変
化した植物の形質(すなわち、植物の高さおよび/また
は節間の長さ)は、公知の野生種または園芸品種には存
在しない形質であることが好ましい。また、変化した植
物の形質は、園芸上価値の高い形質であることが好まし
い。さらに、変化した植物の形質は、得られた植物の子
孫にわたって、安定に保持されることが好ましい。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。この実施例で使用した制限酵素、プラスミドな
どは、商業的な供給源から入手可能である。
【0041】(実施例1:PetSPL2遺伝子の単
離)シロイヌナズナのSUPERMAN遺伝子にコード
されるタンパク質と、大豆の根粒に特異的に発現するG
mN479遺伝子(河内ら、私信)にコードされるタン
パク質とを比較した。両タンパク質に共通に存在するア
ミノ酸配列に基づいてPCRに用いるデジェネレート・
プライマーを3種類作成した。遺伝子の5’側から3’
側に向かう二つのプライマーの塩基配列は、それぞれ
5’−CARGCNYTNGGNGGNCAY−3’
(プライマー1、アミノ酸配列QALGGHに対応す
る;配列番号3)および5’−YTNGGNGGNCA
YATGAAY−3’(プライマー2、アミノ酸配列L
GGHMNに対応する;配列番号4)であり、3’側か
ら5’側に向かうプライマーの塩基配列は5’−ARN
CKNARYTCNARRTC−3’(プライマー3、
アミノ酸配列DLELRLに対応する;配列番号5)で
ある。ここで、Nはイノシンであり、YはCまたはTで
あり、RはGまたはAであり、そしてKはTまたはGで
ある。
【0042】Boutry,M.and Chua
N.H.(1985)EMBO J.4,2159−2
165に記載の方法に従って抽出したペチュニア(Pe
tunia hybrida var.Mitchel
l)のゲノミックDNAを鋳型とし、プライマー1およ
びプライマー3を用いて、94℃/10分の後、94℃
/30秒、50℃/30秒、72℃/60秒を30サイ
クルした後、72℃/7分の条件で第一のPCRを行っ
た。さらに第一のPCR産物の一部を鋳型にし、プライ
マー2およびプライマー3を用いて第2のPCRを行っ
た(反応条件は第一のPCRと同じ)。増幅されたDN
A断片をTAクローニングベクター(Invitrog
en製)に挿入し、常法に従って大腸菌に導入した。形
質転換された大腸菌からプラスミドを抽出し、DNA塩
基配列を決定した。その結果、得られたDNA断片にお
いては、SUPERMANおよびGmN479に共通に
含まれるジンクフィンガーモチーフの一部がコードされ
ていることがわかった。このDNA断片が由来した遺伝
子を、PetSPL2遺伝子と名付けた。なお、この実
験において、PetSPL2と類似の塩基配列を含む3
つの他のDNA(PetSPL1、3および4遺伝子)
の存在が示された。PetSPL3遺伝子については、
同一出願人による特願平10−65921を参照。
【0043】PetSPL2遺伝子のcDNAをクロー
ニングするために、上記のDNA断片およびGENET
RAP cDNA selection kit(BR
L社製)を用いて、pSPORTプラスミドベクター
(BRL社製)中に作製されたペチュニア(Petun
ia hybrida var.Mitchell)の
花のつぼみのcDNAライブラリー(BRL社製キット
による)をスクリーニングし、数個のクローンを得た。
このようにして、ペチュニア由来のPetSPL2遺伝
子のcDNAを単離した。
【0044】(実施例2:PetSPL2遺伝子の塩基
配列およびアミノ酸配列の解析)実施例1で得られたク
ローンのうち最長のクローンに含まれる約1.0kbの
PetSPL2遺伝子cDNA断片のDNA塩基配列を
決定した(配列番号1)。得られたDNA塩基配列に含
まれるオープンリーディングフレームから、タンパク質
アミノ酸配列を推定した(配列番号2)。
【0045】塩基配列の解析により、PetSPL2遺
伝子は、SUPERMAN遺伝子、PetSPL1遺伝
子、およびPetSPL4遺伝子に対して、それぞれ、
58%、67%、および51%の塩基配列相同性を示し
た。PetSPL2遺伝子とPetSPL3遺伝子と
は、25%の塩基配列相同性を示した。なお、塩基配列
の解析は、各遺伝子のコード領域のみで行った。
【0046】アミノ酸配列解析の結果、PetSPL2
は、SUPERMANと類似のTFIIIAタイプのジ
ンクフィンガーモチーフを1個含んでいた。このことか
ら、PetSPL2は転写因子であることが推定され
た。PetSPL2は、SUPERMANおよびPet
SPL3に対して、全アミノ酸配列レベルで、それぞれ
37%および23%の相同性を示した。
【0047】表1は、SUPERMANおよび各Pet
SPLのジンクフインガーモチーフにおけるアミノ酸配
列を比較する。ジンクフィンガーモチーフにおける、P
etSPL2のSUPERMANに対するアミノ酸配列
相同性(約100%)は、PetSPL1のSUPER
MANに対する対応する相同性(約100%)と同じで
あり、PetSPL3のSUPERMANに対する対応
する相同性(約76%)と比較して高いことが示された
(ここで、ジンクフィンガーモチーフを表1の4番目の
Cから24番目のHまでとして、アミノ酸配列相同性を
計算した)。表1はまた、SUPERMANおよび各P
etSPLのC末端疎水性領域の比較を示す。
【0048】
【表1】 上記の結果から、PetSPL2は、PetSPL3と
は別のクラスに属し、よりSUPERMANに類縁性の
高い新規な転写因子であることが推定される。
【0049】(実施例3:PetSPL2をコードする
ポリヌクレオチドを含む植物発現ベクターの構築)プラ
スミドpBI221(Clontechから購入)中の
CaMV 35Sプロモーターを含むDNA断片(Hi
ndIII−XbaI断片)およびNOSターミネータ
ーを含むDNA断片(SacI−EcoRI断片)を順
次プラスミドpUCAP(van Engelen,
F.A.ら、TransgenicRes.4:288
−290(1995))のマルチクローニングサイトに
挿入し、pUCAP35Sを作製した。一方、PetS
PL2を含むpSPORT/PetSPL2プラスミド
をKpnIサイトおよびSacIサイト(ベクター中の
サイト)で切断し、pUCAP35SのKpnIおよび
SacIサイトの間に挿入した。さらにこの組換えプラ
スミドをAscIおよびPacIで切断し、PetSP
L2をコードするDNA断片を、バイナリーベクターp
BINPLUS(van Engelen,F.A.
ら、(1995),前出)のAscIおよびPacIサ
イトに導入した。
【0050】構築されたPetSPL2遺伝子高発現ベ
クター(pBIN−35S−PetSPL2)は、図2
に示されるように、CaMV 35Sプロモーター領域
(P35S:0.9kb)、本発明のPetSPL2を
コードするポリヌクレオチド(PetSPL2;1.0
kb)、およびノパリン合成酵素のターミネーター領域
(Tnos:0.3kb)を含んで構成されている。図
2のPnosは、ノパリン合成酵素のプロモーター領
域、NPTIIはネオマイシンホスホトランスフェラー
ゼII遺伝子を示す。LBおよびRBは、それぞれT−
DNA leftborderおよびT−DNA ri
ght borderを示す。
【0051】(実施例4:PetSPL2遺伝子のペチ
ュニア細胞への導入) (1)(アグロバクテリウム・チュメファシエンスの形
質転換) アグロバクテリウム・チュメファシエンスLBA440
4株(Clontechから購入)を250μg/ml
のストレプトマイシンと50μg/mlのリファンピシ
ンを含むL培地中、28℃で培養した。Nagelら
(1990)(前出)の方法に従って、この菌株の細胞
懸濁液を調製した。実施例3で構築したPetSPL2
遺伝子高発現ベクターを、エレクトロポレーションによ
り、上記菌株に導入した。
【0052】(2)(PetSPL2をコードするポリ
ヌクレオチドのペチュニア細胞への導入) 上記(1)で得られたアグロバクテリウム・チュメファ
シエンスLBA4404株を、YEB培地(D.M.G
lover編、DNA Cloning,IPL PR
ESS,第2巻、78頁)で振とう培養(28℃,20
0rpm)した後、滅菌水で20倍に希釈した。この希
釈液中で、ペチュニア(Petuniahybrida
var.Mitchell)の葉片と共存培養した。
2〜3日後、カルベニシリンを含む培地で上記細菌を除
去し、その後、この葉片を2週間ごとに選択培地で継代
培養した。上記PetSPL2遺伝子と共に導入された
pBINPLUS由未のNPTII遺伝子発現によるカ
ナマイシン抵抗性を指標として、形質転換されたペチュ
ニア細胞を選抜した。常法により、形質転換細胞からカ
ルスを誘導した後、植物体に再分化した。
【0053】(実施例5:PetSPL2形質転換植物
におけるPetSPL2遺伝子の発現)実施例4で得ら
れたPetSPL2形質転換ペチュニア13個体の葉か
ら、全RNAを抽出した。抽出物10μgずつを変性ア
ガロース電気泳動によって展開し、常法に従ってGen
escreen plusフィルター(Dupont
製)にブロッティングした。DIG RNAラベリング
キット(Boeringer Mannheim製)を
用いて標識したPetSPL2アンチセンスRNAを用
い、キットの指示に従ってハイブリダイゼーションおよ
びフィルターの洗浄を行った。洗浄後、フィルターをX
ARフィルム(Kodak製)に常温で1時間露光し
た。図3は、13個体からのPetSPL2遺伝子mR
NAを検出した変性アガロースゲル電気泳動像のフルオ
ログラムを示す。独立の形質転換ペチュニア13個体の
うち、4個体が高発現プロモーターによる制御によって
PetSPL2mRNAを高レベルに発現していること
が示された。
【0054】(実施例6:PetSPL2遺伝子を高レ
ベルに発現する形質転換ペチュニアの表現型)PetS
PL2遺伝子を高レベルに発現する4個体の独立の形質
転換ペチュニアのうち、比較的発現レベルが低い1個体
を除く3個体において、以下のような共通した表現型が
観察された。植物体に見られる最も顕著な変化は、花序
の節間の短縮(節間伸長の抑制)およびそれに伴う矮化
である(図4、左はPetSPL2形質転換ペチュニ
ア、右は野生型ペチュニアを示す)。この変化は、栄養
成長期よりも生殖成長期(花序)においてより顕著に表
れた。花序の節間の長さは、野生型の十分の一以下にな
ることが示された(図5、左は野生型ペチュニアの節
間、右はPetSPL2形質転換ペチュニアの節間を示
す)。その他、葉が丸みを帯び、花が少し小さいなどの
変化が見られた(図4)。
【0055】花序の節間伸長の制御に関与する遺伝子と
してはシロイヌナズナのERECTA遺伝子が報告され
ている(Toriiら、1996、Plant Cel
l,8:735)。しかし、ERECTA遺伝子と本発
明のPetSPL2遺伝子との間には、塩基配列レベル
でもアミノ酸配列レベルでも有意な相同性は認められな
い。植物ホルモンの合成やその制御に関与する遺伝子の
中にも節間を短縮させる遺伝子(rolAなど)が知ら
れている。しかし、これらの植物ホルモン関連遺伝子
は、節間伸長の制御以外に多面的効果を示すことが知ら
れている(Dehioら、1993、Plant Mo
l.Bio.23:1199)。
【0056】上記の結果から、PetSPL2形質転換
ペチュニアは節間の短縮により矮性となる結果、野生型
と比較して花姿が大幅に変化することが示された。従っ
て、PetSPL2遺伝子の導入は、特に節間が伸長す
る傾向のある花卉または園芸品種について有用であるこ
とが理解される。花姿の大幅な変化は、植物に新たな鑑
賞価値をもたらし得る。また、草丈の抑制は、植物に耐
倒伏性を与える点で、大きな園芸上の価値を有し得る。
さらに、PetSPL2遺伝子を導入した果樹は、樹形
がコンパクトになることが期待される。これは、果実の
収穫作業を効率化し得る点で有意義である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、植物の形態を変化させ
得る転写因子をコードする遺伝子が提供される。この遺
伝子を利用することにより、植物の形質が変化した植物
を作出し得る。作出された植物には、野生種および園芸
品種には存在しないか極めてまれである形質が付与され
るため、園芸上有用である。
【0058】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> National Institute of Agrobiological Resoueces, Ministry of Agricu lture, Forestry and Fisheries <120> Method for Shorting Internode of Inflorescence by Introducing Gene for Petunia transcription factor PetSPL2 <130> J101412280 <140> JP <141> 1998-08-07 <160> 7 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 997 <212> DNA <213> Petunia hybrida var.Mitchell <220> <221> CDS <222> (190)..(807) <400> 1 cccagtgcca ttttttctct ctagtcaagc tctctatatc atcatcacta ttcccttggc 60 tgcagtaaca ctcctattta accctcacaa aaaaattacc agagggcagc aaaaaatgct 120 tgaacataat tattatactt actattaagc tagatttcct cttgatcttg ctaggtttga 180 ctggagaaa atg gca ggc atg gat aga aac agt ttc aac agt aag tac ttc 231 Met Ala Gly Met Asp Arg Asn Ser Phe Asn Ser Lys Tyr Phe 1 5 10 aaa aac aaa agc atc atg gca aga cag atg gag tac ttg aat aac aac 279 Lys Asn Lys Ser Ile Met Ala Arg Gln Met Glu Tyr Leu Asn Asn Asn 15 20 25 30 aat ggc gac aat aac aac aac aat aat gtt aca agc tca tta cga gat 327 Asn Gly Asp Asn Asn Asn Asn Asn Asn Val Thr Ser Ser Leu Arg Asp 35 40 45 aat tat gga aat gaa gat cat tta ctt ggt gga cta ttc tct tgg cct 375 Asn Tyr Gly Asn Glu Asp His Leu Leu Gly Gly Leu Phe Ser Trp Pro 50 55 60 cca aga tct tat aca tgt agc ttt tgt aaa agg gaa ttt aga tct gct 423 Pro Arg Ser Tyr Thr Cys Ser Phe Cys Lys Arg Glu Phe Arg Ser Ala 65 70 75 caa gct ctt ggt gga cac atg aat gtt cat aga aga gat aga gcc att 471 Gln Ala Leu Gly Gly His Met Asn Val His Arg Arg Asp Arg Ala Ile 80 85 90 ttg aga caa tca cca cct aga gat att aat agg tat tct ctt cta aac 519 Leu Arg Gln Ser Pro Pro Arg Asp Ile Asn Arg Tyr Ser Leu Leu Asn 95 100 105 110 ctt aat ctt gaa cca aac cct aac ttt tac cct agt cat aac cct agt 567 Leu Asn Leu Glu Pro Asn Pro Asn Phe Tyr Pro Ser His Asn Pro Ser 115 120 125 ttt tca aga aaa ttc cca cct ttt gaa atg agg aaa tta gga aaa gga 615 Phe Ser Arg Lys Phe Pro Pro Phe Glu Met Arg Lys Leu Gly Lys Gly 130 135 140 gtt gtt cca aac aat cac ttg aaa agt gcc aga ggg cgt ttt gga gtt 663 Val Val Pro Asn Asn His Leu Lys Ser Ala Arg Gly Arg Phe Gly Val 145 150 155 gag aaa att gac tct ttc atg caa gaa aaa gaa tgt act act aca gtg 711 Glu Lys Ile Asp Ser Phe Met Gln Glu Lys Glu Cys Thr Thr Thr Val 160 165 170 atc aag aag tcc gag ttt cta aga ttg gac ttg gga att ggg ttg atc 759 Ile Lys Lys Ser Glu Phe Leu Arg Leu Asp Leu Gly Ile Gly Leu Ile 175 180 185 190 agt gaa tca aag gaa gat tta gat ctt gaa ctt cga ctg gga tcc act 807 Ser Glu Ser Lys Glu Asp Leu Asp Leu Glu Leu Arg Leu Gly Ser Thr 195 200 205 taactatatc taatttttac ggcattaagg tttgtaaatt gagtcgacag cttagtcaaa 867 actacttatg cactttaata tggcttcttg tgctatattt atttatttta catggctgta 927 tctaggtttg cattttaaga tttagtacct tgtcagatta aaagaaaacg aaagttaaat 987 taaaaaaaaa 997 <210> 2 <211> 206 <212> PRT <213> Petunia hybrida var.Mitchell <400> 2 Met Ala Gly Met Asp Arg Asn Ser Phe Asn Ser Lys Tyr Phe Lys Asn 1 5 10 15 Lys Ser Ile Met Ala Arg Gln Met Glu Tyr Leu Asn Asn Asn Asn Gly 20 25 30 Asp Asn Asn Asn Asn Asn Asn Val Thr Ser Ser Leu Arg Asp Asn Tyr 35 40 45 Gly Asn Glu Asp His Leu Leu Gly Gly Leu Phe Ser Trp Pro Pro Arg 50 55 60 Ser Tyr Thr Cys Ser Phe Cys Lys Arg Glu Phe Arg Ser Ala Gln Ala 65 70 75 80 Leu Gly Gly His Met Asn Val His Arg Arg Asp Arg Ala Ile Leu Arg 85 90 95 Gln Ser Pro Pro Arg Asp Ile Asn Arg Tyr Ser Leu Leu Asn Leu Asn 100 105 110 Leu Glu Pro Asn Pro Asn Phe Tyr Pro Ser His Asn Pro Ser Phe Ser 115 120 125 Arg Lys Phe Pro Pro Phe Glu Met Arg Lys Leu Gly Lys Gly Val Val 130 135 140 Pro Asn Asn His Leu Lys Ser Ala Arg Gly Arg Phe Gly Val Glu Lys 145 150 155 160 Ile Asp Ser Phe Met Gln Glu Lys Glu Cys Thr Thr Thr Val Ile Lys 165 170 175 Lys Ser Glu Phe Leu Arg Leu Asp Leu Gly Ile Gly Leu Ile Ser Glu 180 185 190 Ser Lys Glu Asp Leu Asp Leu Glu Leu Arg Leu Gly Ser Thr 195 200 205 <210> 3 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:primer <220> <221> modified base <222> (6) <223> i <220> <221> modified base <222> (9) <223> i <220> <221> modified base <222> (12) <223> i <220> <221> modified base <222> (15) <223> i <400> 3 cargcnytng gnggncay 18 <210> 4 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:primer <220> <221> modified base <222> (3) <223> i <220> <221> modified base <222> (6) <223> i <220> <221> modified base <222> (9) <223> i <400> 4 ytnggnggnc ayatgaay 18 <210> 5 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:primer <220> <221> modified base <222> (3) <223> i <220> <221> modified base <222> (6) <223> i <220> <221> modified base <222> (12) <223> i <400> 5 arncknaryt cnarrtc 17 <210> 6 <211> 887 <212> DNA <213> Petunia hybrida var.Mitchell <220> <221> CDS <222> (90)..(728) <400> 6 tctacaaggc aataacaagt tatagtatca tctttctttt attaccttta tagaactatc 60 atttttccac cgttgactct ctctctcta atg gaa act agt aaa aat cag ccg 113 Met Glu Thr Ser Lys Asn Gln Pro 1 5 tct gtc tca gaa aat gtt gat cag cag aaa gta gat aac tct tct tca 161 Ser Val Ser Glu Asn Val Asp Gln Gln Lys Val Asp Asn Ser Ser Ser 10 15 20 gat gaa caa caa att tca att atc caa agc agc cat act act aaa tcc 209 Asp Glu Gln Gln Ile Ser Ile Ile Gln Ser Ser His Thr Thr Lys Ser 25 30 35 40 tat gag tgc aac ttt tgt aaa aga ggt ttt tct aac gca caa gca ctt 257 Tyr Glu Cys Asn Phe Cys Lys Arg Gly Phe Ser Asn Ala Gln Ala Leu 45 50 55 ggt ggc cac atg aat atc cat cgt aag gac aag gcc aaa ctc aaa aaa 305 Gly Gly His Met Asn Ile His Arg Lys Asp Lys Ala Lys Leu Lys Lys 60 65 70 caa aag cag cat caa cga caa caa aaa cct acc tcg gtt tcc aaa gaa 353 Gln Lys Gln His Gln Arg Gln Gln Lys Pro Thr Ser Val Ser Lys Glu 75 80 85 acc aac atg gct cac aat atc ttg cta gcg gat gat tct aac atc cct 401 Thr Asn Met Ala His Asn Ile Leu Leu Ala Asp Asp Ser Asn Ile Pro 90 95 100 acc aca atc ccc ttt ttt cct tct ctt aca tca cca aac aca tcc aac 449 Thr Thr Ile Pro Phe Phe Pro Ser Leu Thr Ser Pro Asn Thr Ser Asn 105 110 115 120 cct tta ggg ttc gtg tct tct tgc act act gca gac acc gtc ggg caa 497 Pro Leu Gly Phe Val Ser Ser Cys Thr Thr Ala Asp Thr Val Gly Gln 125 130 135 aga cag att caa gat cta aac tta gtc atg ggt tca act ctt aac gtt 545 Arg Gln Ile Gln Asp Leu Asn Leu Val Met Gly Ser Thr Leu Asn Val 140 145 150 ctc aga atg aat agt gtt gaa gcg ggt tct gtt gat tca cgt gaa aat 593 Leu Arg Met Asn Ser Val Glu Ala Gly Ser Val Asp Ser Arg Glu Asn 155 160 165 aga ttg ccg gct aga aat caa gaa act aca cca ttt tac gcg gaa ttg 641 Arg Leu Pro Ala Arg Asn Gln Glu Thr Thr Pro Phe Tyr Ala Glu Leu 170 175 180 gac ctt gag ctg cga tta ggt cat gag cct gca cct tcc acg gat ata 689 Asp Leu Glu Leu Arg Leu Gly His Glu Pro Ala Pro Ser Thr Asp Ile 185 190 195 200 tca tca gct aat tcg ggt tta ggc aca aga aag ttc tta tgatttattg 738 Ser Ser Ala Asn Ser Gly Leu Gly Thr Arg Lys Phe Leu 205 210 gtactattgc tgctaaatgc tttttctttt tactactgtt tagggttttt ttgtgactat 798 gatactactt ttgctacatc tgaattgtct tgaactcttt tattcagagt tcttggattt 858 tgctttgctt gttttaatct ggctctaga 887 <210> 7 <211> 213 <212> PRT <213> Petunia hybrida var.Mitchell <400> 7 Met Glu Thr Ser Lys Asn Gln Pro Ser Val Ser Glu Asn Val Asp Gln 1 5 10 15 Gln Lys Val Asp Asn Ser Ser Ser Asp Glu Gln Gln Ile Ser Ile Ile 20 25 30 Gln Ser Ser His Thr Thr Lys Ser Tyr Glu Cys Asn Phe Cys Lys Arg 35 40 45 Gly Phe Ser Asn Ala Gln Ala Leu Gly Gly His Met Asn Ile His Arg 50 55 60 Lys Asp Lys Ala Lys Leu Lys Lys Gln Lys Gln His Gln Arg Gln Gln 65 70 75 80 Lys Pro Thr Ser Val Ser Lys Glu Thr Asn Met Ala His Asn Ile Leu 85 90 95 Leu Ala Asp Asp Ser Asn Ile Pro Thr Thr Ile Pro Phe Phe Pro Ser 100 105 110 Leu Thr Ser Pro Asn Thr Ser Asn Pro Leu Gly Phe Val Ser Ser Cys 115 120 125 Thr Thr Ala Asp Thr Val Gly Gln Arg Gln Ile Gln Asp Leu Asn Leu 130 135 140 Val Met Gly Ser Thr Leu Asn Val Leu Arg Met Asn Ser Val Glu Ala 145 150 155 160 Gly Ser Val Asp Ser Arg Glu Asn Arg Leu Pro Ala Arg Asn Gln Glu 165 170 175 Thr Thr Pro Phe Tyr Ala Glu Leu Asp Leu Glu Leu Arg Leu Gly His 180 185 190 Glu Pro Ala Pro Ser Thr Asp Ile Ser Ser Ala Asn Ser Gly Leu Gly 195 200 205 Thr Arg Lys Phe Leu 210
【図面の簡単な説明】
【図1】PetSPL2遺伝子の塩基配列および推定ア
ミノ酸配列を示す。
【図2】PetSPL2遺伝子高発現ベクター(pBI
N−35S−PetSPL2)の概略を示す。
【図3】PetSPL2形質転換ペチュニアにおいてP
etSPL2遺伝子のmRNAを検出した変性アガロー
スゲル電気泳動像のフルオログラムを示す。
【図4】(左)PetSPL2形質転換ペチュニアの植
物体と(右)野生型ペチュニアの植物体とを撮影した生
物の形態を示す写真を示す。
【図5】(左)野生型ペチュニアの節間と(右)Pet
SPL2形質転換ペチュニアの節間を撮影した生物の形
態を示す写真を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD11 CA06 CA17 CA19 CB02 CD03 CD07 CD09 CD13 CD14 CD17 4B024 AA08 AA20 BA80 CA04 CA09 CA20 DA01 EA04 FA02 FA20 GA11 GA14 GA17 GA27 HA20 4B065 AA11X AA88X AA88Y AC14 AC20 BA03 BA25 BD50 CA53

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)または(b)のDNAを含む
    遺伝子: (a)配列番号1によって示される塩基配列の第190
    位から第807位までの塩基配列を有するDNA;または (b)(a)の塩基配列を有するDNAとストリンジェン
    トな条件下でハイブリダイズし、かつ植物の形質を変化
    させ得る転写因子をコードするDNA。
JP2001159747A 2001-05-28 2001-05-28 ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法 Withdrawn JP2002027992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159747A JP2002027992A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159747A JP2002027992A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22485298A Division JP3357907B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002027992A true JP2002027992A (ja) 2002-01-29

Family

ID=19003276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001159747A Withdrawn JP2002027992A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002027992A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114836429A (zh) * 2022-03-04 2022-08-02 中国科学院遗传与发育生物学研究所 PhCLV3和PhCLV1基因在调控矮牵牛植株观赏性中的应用
CN114957424A (zh) * 2022-06-29 2022-08-30 浙江省园林植物与花卉研究所(浙江省萧山棉麻研究所) 一种矮牵牛PhSPL2、rPhSPL2转录因子及其应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114836429A (zh) * 2022-03-04 2022-08-02 中国科学院遗传与发育生物学研究所 PhCLV3和PhCLV1基因在调控矮牵牛植株观赏性中的应用
CN114957424A (zh) * 2022-06-29 2022-08-30 浙江省园林植物与花卉研究所(浙江省萧山棉麻研究所) 一种矮牵牛PhSPL2、rPhSPL2转录因子及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60017781T2 (de) Modulation der antwort einer pflanze auf abscisin säure
AU751341B2 (en) Plants with modified growth
AU2008286583B2 (en) A plant height regulatory gene and uses thereof
JP2000515748A (ja) 植物細胞における導入遺伝子の発現可変性を減少させる方法
JP2002504824A (ja) トランスジェニック植物用の調節配列
JP2000507446A (ja) シングルステップ切出し手段
CA2919816C (en) Gene capable of increasing seed protein content and method of use thereof
JP3357907B2 (ja) ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法
JP4544748B2 (ja) 植物細胞内に導入された遺伝子の発現を増加するための人工マトリックス付着領域
EP2402446A1 (en) Gene involved in the development of the seed
JP3051874B2 (ja) 植物を矮性化させる方法
JP3054694B2 (ja) 植物の形態を変化させる転写因子の遺伝子およびその利用
CN102477091B (zh) 水稻雄性不育蛋白及其编码基因与应用
JP2002027992A (ja) ペチュニアの転写因子PetSPL2の遺伝子の導入によって花序の節間を短縮させる方法
KR101112673B1 (ko) 식물의 뿌리털 발달 조절 유전자 rhs10 및 이를 이용한 식물의 뿌리털 발달 조절 방법
AU5976399A (en) Regulatory sequences for root specific or root abundant gene expression in plants
WO2003076626A1 (fr) Gène participant à la synthèse du brassinostéroïde
CN112321693B (zh) 小麦TaCCT1-6A蛋白在调控作物抽穗期中的应用
US20030018995A1 (en) Plants with a modified flower and seed development
KR101437606B1 (ko) 배추 유래 프로모터 및 상기 프로모터로 형질 전환된 식물
CN107384953A (zh) 拟南芥糖基转移酶ugt84a2在调节植物开花时间中的应用
AU2009304669A1 (en) Transgenic plant having increased seed size
KR100455620B1 (ko) 벽판-특이적 아연 핑거 전사 인자 유전자를 이용한 화분수정률의 감소 방법
KR100432534B1 (ko) 페튜니아에서 얻어진 전사 인자 펫에스피엘2의 도입에 따른 개화의 마디 간격을 단축시킨 무성생식식물
KR100443488B1 (ko) 에틸렌 합성을 조절하는 신규한 유전자

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040423

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040623