JP2002026612A - 導波管形分波器 - Google Patents

導波管形分波器

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JP2002026612A
JP2002026612A JP2000205629A JP2000205629A JP2002026612A JP 2002026612 A JP2002026612 A JP 2002026612A JP 2000205629 A JP2000205629 A JP 2000205629A JP 2000205629 A JP2000205629 A JP 2000205629A JP 2002026612 A JP2002026612 A JP 2002026612A
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waveguide
input
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dielectric block
resonator
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JP2000205629A
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English (en)
Inventor
Moriyasu Miyazaki
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
Satoru Owada
哲 大和田
Hidemasa Ohashi
英征 大橋
Hikohiro Tokane
彦宏 当金
Kenichi Nishida
研一 西田
Masao Yamamoto
昌生 山本
Shuichi Makita
秀一 牧田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形、低損失、且つ低コストな導波管形分波
器を得る。 【解決手段】 共通導波管1の外形形状を有する誘電体
ブロック19aと、導波管フィルタ2の外形形状を有
し、通過する周波数f1に応じた誘電体ブロック19a
の所定の側面にアイリス9が接続された誘電体ブロック
19bと、導波管フィルタ3の外形形状を有し、通過す
る周波数f2に応じた誘電体ブロック19aの所定の側
面にアイリス10が接続された誘電体ブロック19c
と、誘電体ブロック19a〜19cの入出力端子16〜
18を除く表面の略全周に密着形成された導体膜20と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてマイク
ロ波帯、その他の周波数帯としては、VHF帯、UHF
帯、ミリ波帯等の信号を分波する導波管形分波器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば電子情報通信学会マイク
ロ波研究会資料・MW72−73(1972年9月)に
示された従来の導波管形分波器を示す斜視図であり、図
において、101は共通導波管、102は第1の導波管
フィルタ、103は第2の導波管フィルタである。ま
た、104,105は方形導波管、106a〜106
c,107a〜107cはアイリス、108,109は
結合孔、110,111は導波管フランジ、112は短
絡端である。ここで、第1および第2の導波管フィルタ
102,103は、方形導波管104,105、アイリ
ス106a〜106c,107a〜107cおよび結合
孔108,109から構成され、導波管フランジ11
0,111により共通導波管101に固定されている。
第1の導波管フィルタ102における114a,114
b、および第2の導波管フィルタ103における115
a,115bはTE101モード共振器であり、113
は各共振器の共振周波数調整ネジである。
【0003】次に動作について説明する。第1の導波管
フィルタ102が、周波数f1を中心周波数として通過
するようTE101モード共振器114a,114bの
共振周波数およびアイリス106a〜106cの大きさ
が調整され、また、第2の導波管フィルタ103が、周
波数f2を中心周波数として通過するようTE101モ
ード共振器115a,115bの共振周波数およびアイ
リス107a〜107cの大きさが調整されている。さ
らに、結合孔108,109と短絡端112の距離が、
それぞれ中心周波数f1,f2における管内波長λg
1,λg2の1/2の整数倍に選ばれている。
【0004】周波数f1,f2から離れた周波数のマイ
クロ波が共通導波管101へ入射する場合には、第1お
よび第2の導波管フィルタ102,103におけるTE
101モード共振器114,115が共振しないため、
入射したマイクロ波は反射される。一方、入射するマイ
クロ波の周波数が周波数f1,f2、もしくはその近傍
の周波数である場合には、第1および第2の導波管フィ
ルタ102,103におけるTE101モード共振器1
14,115が共振し、さらに、短絡端112から結合
孔108,109までの距離が管内波長λg1,λg2
の1/2の整数倍となるため、共通導波管101内の結
合孔108,109の位置における長手方向の磁界強度
が大となる。このため、共通導波管101に入射したマ
イクロ波は、結合孔108,109を介して第1および
第2の導波管フィルタ102,103に効率良く結合
し、この結果、周波数f1もしくはその近傍の周波数の
マイクロ波は導波管フィルタ102へ、周波数f2もし
くはその近傍の周波数のマイクロ波は導波管フィルタ1
03へと伝搬、分波される。すなわち、図13の装置
は、f1およびf2を中心周波数とする2つの通過帯域
(チャンネル)を有する分波器として動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の導波管形分波器
は以上のように構成されているので、低損失、高アイソ
レーション、および高耐電力等、優れた特徴を有する。
これらの特性上の理由から、衛星搭載用分波器として、
または、衛星通信基地局用分波器等として使用されてい
る。しかし、従来の導波管形分波器は、中空の導波管を
用いて構成されているため、波長の長くなる低い周波数
帯では外形寸法が大きくなるという課題があった。ま
た、従来の導波管形分波器は、通常、機械加工によって
部品を作製したのち、それらをネジ、導電性接着剤、あ
るいは溶接などにより電気的および機械的に接続するこ
とによって完成する。このため、完成した分波器におい
ては導体のつなぎ目が多くなる。導体のつなぎ目は導体
上の電流の流れを妨げることになるため、損失の増加に
つながる。さらに、組立には技術と時間を要し、コスト
が高くなるという課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、小形、低損失、且つ低コストな導
波管形分波器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る導波管形
分波器は、第1の入出力端子が設けられた共通導波管
と、第2の入出力端子が設けられた第1の入出力導波管
および第1の導波管共振器からなり、第1の入出力導波
管と第1の導波管共振器との間および第1の導波管共振
器の端部が、通過する第1の周波数に応じてアイリスに
よって仕切られた第1の導波管フィルタと、第3の入出
力端子が設けられた第2の入出力導波管および第2の導
波管共振器からなり、第2の入出力導波管と第2の導波
管共振器との間および第2の導波管共振器の端部が、通
過する第2の周波数に応じてアイリスによって仕切られ
た第2の導波管フィルタとを備え、共通導波管の外形形
状を有する第1の誘電体ブロックと、第1の導波管フィ
ルタの外形形状を有し、通過する第1の周波数に応じた
第1の誘電体ブロックの所定の位置にアイリス側が接続
された第2の誘電体ブロックと、第2の導波管フィルタ
の外形形状を有し、通過する第2の周波数に応じた第1
の誘電体ブロックの所定の位置にアイリス側が接続され
た第3の誘電体ブロックと、第1から第3の誘電体ブロ
ックの第1から第3の入出力端子を除く表面の略全周に
密着形成された導体膜とを備えたものである。
【0008】この発明に係る導波管形分波器は、第1の
入出力端子が設けられた共通導波管と、第2の入出力端
子が設けられた第1の入出力導波管、第1の導波管共振
器および第3の入出力導波管からなり、第1の入出力導
波管と第1の導波管共振器との間および第1の導波管共
振器と第3の入出力導波管との間が、通過する第1の周
波数に応じてアイリスによって仕切られた第1の導波管
フィルタと、第3の入出力端子が設けられた第2の入出
力導波管、第2の導波管共振器および第4の入出力導波
管からなり、第2の入出力導波管と第2の導波管共振器
との間および第2の導波管共振器と第4の入出力導波管
との間が、通過する第2の周波数に応じてアイリスによ
って仕切られた第2の導波管フィルタとを備え、共通導
波管の外形形状を有する第1の誘電体ブロックと、第1
の導波管フィルタの外形形状を有し、通過する第1の周
波数に応じた第1の誘電体ブロックの所定の位置に第3
の入出力導波管側が接続された第2の誘電体ブロック
と、第2の導波管フィルタの外形形状を有し、通過する
第2の周波数に応じた第1の誘電体ブロックの所定の位
置に第4の入出力導波管側が接続された第3の誘電体ブ
ロックと、第1から第3の誘電体ブロックの第1から第
3の入出力端子を除く表面の略全周に密着形成された導
体膜とを備えたものである。
【0009】この発明に係る導波管形分波器は、第1の
入出力端子が設けられた共通導波管と、第2の入出力端
子が設けられた第1の入出力導波管、第1の導波管共振
器、第3の入出力導波管、第2の導波管共振器および第
3の入出力端子が設けられた第2の入出力導波管からな
り、第1の入出力導波管と第1の導波管共振器との間お
よび第1の導波管共振器と第3の入出力導波管との間
が、通過する第1の周波数に応じてアイリスによって仕
切られ、第2の入出力導波管と第2の導波管共振器との
間および第2の導波管共振器と第3の入出力導波管との
間が、通過する第2の周波数に応じてアイリスによって
仕切られた導波管フィルタとを備え、共通導波管の外形
形状を有する第1の誘電体ブロックと、導波管フィルタ
の外形形状を有し、通過する第1および第2の周波数に
応じた第1の誘電体ブロックの所定の位置に第3の入出
力導波管が接続された第2の誘電体ブロックと、第1お
よび第2の誘電体ブロックの第1から第3の入出力端子
を除く表面の略全周に密着形成された導体膜とを備えた
ものである。
【0010】この発明に係る導波管形分波器は、複数の
第1の導波管共振器または複数の第2の導波管共振器で
構成され、隣接する第1の導波管共振器の間が、通過す
る第1の周波数に応じてアイリスによって仕切られ、隣
接する第2の導波管共振器の間が、通過する第2の周波
数に応じてアイリスによって仕切られたものである。
【0011】この発明に係る導波管形分波器は、共通導
波管および導波管フィルタを、高さが略同一の方形導波
管あるいは正方形導波管で構成したものである。
【0012】この発明に係る導波管形分波器は、第1の
誘電体ブロックの第1の入出力端子が設けられていない
短絡端に整合ポストが設けられ、第2の誘電体ブロック
の第3の入出力導波管と第3の誘電体ブロックの第4の
入出力導波管とは、同一の断面寸法を有し、短絡端と第
2および第3の誘電体ブロックの側面とが同一面となる
ように、第1の誘電体ブロックの側面に、第3の入出力
導波管と第4の入出力導波管とが対向するように接続さ
れたものである。
【0013】この発明に係る導波管形分波器は、第2の
誘電体ブロックの第3の入出力導波管と第3の誘電体ブ
ロックの第4の入出力導波管とは、同一の断面寸法を有
し、且つずれることなく突き合わせ接続され、その突き
合わせ接続された第3および第4の入出力導波管の両方
の側面に第1の誘電体ブロックが接続されたものであ
る。
【0014】この発明に係る導波管形分波器は、第2の
誘電体ブロックの第3の入出力導波管を、その第2の誘
電体ブロックの中心軸から所定長ずらして設けると共
に、第3の誘電体ブロックの第4の入出力導波管を、そ
の第3の誘電体ブロックの中心軸から所定長ずらして設
け、第3の入出力導波管と第4の入出力導波管とは、同
一の断面寸法を有し、且つずれることなく突き合わせ接
続され、その突き合わせ接続された第3および第4の入
出力導波管の両方の側面に第1の誘電体ブロックを接続
したものである。
【0015】この発明に係る導波管形分波器は、第2の
誘電体ブロックの第3の入出力導波管と第3の誘電体ブ
ロックの第4の入出力導波管とを並行にして、第3およ
び第4の入出力導波管の側面同士が第1の誘電体ブロッ
クの断面寸法分接続され、接続面とは反対面の第3およ
び第4の入出力導波管の両方の側面に第1の誘電体ブロ
ックが接続されたものである。
【0016】この発明に係る導波管形分波器は、第3お
よび第4の入出力導波管の側面同士を、第1の誘電体ブ
ロックを挟んで接続したものである。
【0017】この発明に係る導波管形分波器は、第2の
誘電体ブロックの第3の入出力導波管の側面の所定の位
置に、第1の誘電体ブロックと第3の誘電体ブロックの
第4の入出力導波管とが対向するように接続したもので
ある。
【0018】この発明に係る導波管形分波器は、第1の
誘電体ブロックの第1の入出力端子が設けられていない
端面と第4の入出力導波管とが突き合わさるようにし
て、第1の誘電体ブロックと第3の誘電体ブロックとが
一体形成され、第2の誘電体ブロックの第3の入出力導
波管が、その一体形成された誘電体ブロックの側面に接
続されたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による導
波管形分波器を示す斜視図、図2は上面図、図3は側面
図、図4は同軸導波管変換部の詳細を示す断面図であ
り、図において、1は共通導波管、2,3は周波数f
1,f2を中心周波数とする導波管フィルタ(第1、第
2の導波管フィルタ)である。4は共通導波管1の入出
力導波管、5は導波管フィルタ2の入出力導波管(第1
の入出力導波管)、6は導波管フィルタ3の入出力導波
管(第2の入出力導波管)である。7〜12はアイリ
ス、13は共通導波管1の短絡端、14は導波管フィル
タ2のTE101モード共振器(第1の導波管共振
器)、15は導波管フィルタ3のTE101モード共振
器(第2の導波管共振器)である。16は共通導波管1
の同軸導波管変換部(第1の入出力端子)、17は導波
管フィルタ2の同軸導波管変換部(第2の入出力端
子)、18は導波管フィルタ3の同軸導波管変換部(第
3の入出力端子)である。19aは共通導波管1の外形
形状を有する誘電体ブロック(第1の誘電体ブロッ
ク)、19bは導波管フィルタ2の外形形状を有する誘
電体ブロック(第2の誘電体ブロック)、19cは導波
管フィルタ3の外形形状を有する誘電体ブロック(第3
の誘電体ブロック)である。20は導体膜、21は同軸
導波管変換部17における同軸側の中心導体、22は中
心導体21に接続されたプローブ、23は誘電体ブロッ
ク19bにプローブ22を挿入するために設けられた縦
穴、24は同軸側の誘電体を示す。
【0020】共通導波管1は、導波管フィルタ2,3、
および同軸導波管変換部16が接続される一部を除く誘
電体ブロック19aの表面の略全面に導体膜20を密着
して形成される。導波管フィルタ2は、入出力導波管5
と、アイリス7,9,11と、TE101モード共振器
14と、同軸導波管変換部17とを備え、共通導波管1
および同軸導波管変換部17が接続される一部を除く誘
電体ブロック19bの表面の略全面に導体膜20を密着
して形成される。導波管フィルタ3は、入出力導波管6
と、アイリス8,10,12と、TE101モード共振
器15と、同軸導波管変換部18とを備え、共通導波管
1および同軸導波管変換部18が接続される一部を除く
誘電体ブロック19cの表面の略全面に導体膜20を密
着して形成される。アイリス7〜12は、いずれも、誘
電体ブロック19b,19cの側面に所定の間隔、幅お
よび深さをもって作製された溝を、誘電体ブロック19
b,19cの上下面から延在する導体膜20で被覆する
ことにより形成される。また、TE101モード共振器
14,15は、隣接するアイリス7〜12によって仕切
られた区間に形成される。すなわち、図1〜4に示す導
波管形分波器は、アイリス7,9,11を形成するため
の溝を設けた誘電体ブロック19bが、破線で示すアイ
リス9側の端部において共通導波管1の誘電体ブロック
19aの一方の側面に接着剤などで接続され、さらに、
アイリス8,10,12を形成するための溝を設けた誘
電体ブロック19cが、破線で示すアイリス10側の端
部において共通導波管1の誘電体ブロック19aの他方
の側面に接着剤などで接続された後、上記3つの誘電体
ブロック19a〜19cが一体化されて形成された誘電
体ブロックの表面のうち、同軸導波管変換部16〜18
との接続部を除く略全周に導体膜20が密着されて製作
される。
【0021】次に動作について説明する。導波管フィル
タ2は、周波数f1を中心周波数として電波が通過する
よう、アイリス7,9,11の間隔、大きさが調整され
ている。また、共通導波管1においては、アイリス9と
短絡端13の距離が、周波数f1における管内波長λg
1の略4分の1、またはその奇数倍に選ばれている。同
軸導波管変換部16、および入出力導波管4を介して共
通導波管1へ入射した電波の周波数が周波数f1から離
れていると、導波管フィルタ2のTE101モード共振
器14が共振しないため電波は反射される。一方、周波
数f1近傍の周波数の電波では、誘導性のアイリス9の
位置で共通導波管1内の導波管長さ方向の磁界が大きく
なり、さらに、導波管フィルタ2内のTE101モード
共振器14が共振するため、アイリス9を介して共通導
波管1と導波管フィルタ2が効率よく結合し、その結
果、周波数f1近傍の周波数の電波は導波管フィルタ2
に分波される。分波された電波はTE101モード共振
器14を通過し、アイリス11を介して入出力導波管5
に結合し、同軸導波管変換部17から外部回路へと導か
れる。なお、導波管フィルタ3についても、周波数f2
を中心周波数として同様に動作する。さらに、アイリス
9,10における破線で示す導波管フィルタ2,3と共
通導波管1との接続位置は、導波管フィルタ2,3の通
過帯域内においてインピーダンス整合が得られるように
調整される。
【0022】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、図1〜4に示した導波管形分波器は、同軸導波管変
換部16から入射した周波数f1とf2の2波を、同軸
導波管変換部17と18に分波する分波器としての機能
を有する。また、同軸導波管変換部17から入射した周
波数f1の電波と、同軸導波管変換部18から入射した
周波数f2の電波を、同軸導波管変換部16に合波する
合波器としての機能も有する。また、上記実施の形態1
の導波管形分波器は、誘電体ブロック19a〜19cを
接続して形成され、導波管形分波器のおよその外形形状
をなす誘電体ブロック19a〜19cの表面の略全周を
導体膜20で被覆することにより形成される。このた
め、中空ではなく、誘電体で内部が満たされた導波管回
路が構成されることとなる。これにより、誘電体の比誘
電率をerとした時、この導波管形分波器の容積Vd
は、中空の導波管で構成された導波管形分波器の容積を
Vとした時、式Vd=V/er3/2で表されるように
小さくなり、導波管形分波器を小形にできる効果を奏す
る。さらに、誘電体ブロック19a〜19cは、略直方
体の外形形状を有するため、加工が容易であり、分波器
の作製コストが低減されるという効果がある。さらに、
誘電体ブロック19a〜19cを相互に接続した後に表
面を導体膜20で覆う構造なので、導体のつなぎ目が生
じないため、低損失で且つ放電やパッシブインターモジ
ュレーション等を発生しにくい優れた性能の分波器が得
られるという効果を奏する。
【0023】なお、上記実施の形態1においては、導波
管フィルタ2,3の入出力端子を同軸導波管変換部1
7,18として構成し、入出力導波管5,6とアイリス
11,12とを介してTE101モード共振器14,1
5との結合を図る構造を示したが、同軸導波管変換部1
7,18を、導波管フィルタ2,3のそれぞれの初段の
TE101モード共振器14,15に直接形成しても良
く、この場合には、導波管形分波器のさらなる小形化が
可能となる。また、上記実施の形態1においては、導波
管フィルタ2,3として、TE101モード共振器1
4,15が、それぞれ4段および5段の場合について示
したが、1〜3段、若しくは6段以上でも良く、上記実
施の形態1の場合と同様の動作原理および効果を奏す
る。さらに、共通導波管1および導波管フィルタ2,3
の断面寸法を同一として、方形導波管あるいは正方形導
波管で構成すれば、製造および組み立てがさらに容易に
なり、分波器の作製コストが低減されるという効果が得
られる。
【0024】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による導波管形分波器を示す上面図であり、図にお
いて、30は誘電体ブロック19bを延長し、導体膜2
0を被覆して形成された導波管フィルタ2の入出力導波
管(第3の入出力導波管)、31は誘電体ブロック19
cを延長し、導体膜20を被覆して形成された導波管フ
ィルタ3の入出力導波管(第4の入出力導波管)、32
は誘電体ブロック19aの短絡端13に設けられた溝に
導体膜20が被覆して形成された整合ポストである。図
5に示した導波管形分波器は、図2に示した導波管形分
波器に加えて、導波管フィルタ2を入出力導波管30ま
で含めて誘電体ブロック19bを用いて形成し、誘電体
ブロック19bを入出力導波管30側の端面が共通導波
管1の一方の側面に接続し、さらに、導波管フィルタ3
を入出力導波管31まで含めて誘電体ブロック19cを
用いて形成し、誘電体ブロック19cを入出力導波管3
1側の端面が共通導波管1の他方の側面に接続し、且
つ、整合ポスト32も含めてインピーダンス整合を得た
ものである。なお、導波管フィルタ2,3から短絡端1
3までの距離は、アイリス9,10の位置を導波管フィ
ルタ2,3の中心軸からわずかに移動することで調整し
ている。
【0025】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、導波管フィルタ2,3の一方の側面と、共通導
波管1の一端に設けられた短絡端13とが同一面内に位
置する構造となっているので、誘電体ブロック19a〜
19cの加工および組み立てがより簡易なものとなり、
導波管形分波器の低コスト化が図られるという効果が得
られる。
【0026】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による導波管形分波器を示す上面図であり、図にお
いて、33は導波管フィルタ2,3の管軸が一致するよ
うに一体形成された導波管フィルタ、34はその導波管
フィルタ33の中央に設けられた入出力導波管(第3の
入出力導波管)、19dは誘電体ブロック19bと誘電
体ブロック19cとを一体化して形成した誘電体ブロッ
ク(第2の誘電体ブロック)である。図6に示した導波
管形分波器は、図2に示した導波管形分波器に加えて、
導波管フィルタ2,3からなる導波管フィルタ33を誘
電体ブロック19dにより一体化して形成したものであ
る。共通導波管1の誘電体ブロック19aは、分割さ
れ、導波管フィルタ33の誘電体ブロック19dと、図
中の破線で示す位置で接続されている。導波管フィルタ
33から短絡端13までの距離は、アイリス9,10の
位置を導波管フィルタ33の中心軸からわずかに移動す
ることで調整している。
【0027】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1と同様な動作原理および効果を奏す
る。さらに、アイリス9,10が誘電体ブロック同士の
接続面からはずれるため、十分な接続強度が得られると
共に、フィルタの反射特性に大きな影響を及ぼすアイリ
ス9,10の寸法を高精度に実現でき、良好な特性の導
波管形分波器を得易い。さらに、誘電体ブロック19d
により、誘電体ブロック19bと誘電体ブロック19c
とを一体化して形成したので、加工および組み立てがよ
り簡易なものとなり、導波管形分波器の低コスト化が図
られるという効果が得られる。
【0028】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4による導波管形分波器を示す上面図であり、図にお
いて、35は誘電体ブロック19bを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第3の入出力導波
管)、36は誘電体ブロック19cを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第4の入出力導波
管)である。図7に示した導波管形分波器は、導波管フ
ィルタ2,3を対向して配置し、導波管フィルタ2,3
を構成する誘電体ブロック19b,19cの断面寸法を
入出力導波管35,36の位置で同一とし、且つ、入出
力導波管35,36をずれなく破線で示す接続面にて突
き合わせ接続し、上記接続面付近の入出力導波管35,
36の両方の側面に共通導波管1の誘電体ブロック19
aを接続して形成される。
【0029】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、実施の形態1と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、整合ポスト32を設ける必要がなく、入出力導
波管35,36をずれなく突き合わせ接続することによ
って構成できるので、加工および組み立てがより簡易な
ものとなり、導波管形分波器の低コスト化が図られると
いう効果が得られる。
【0030】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5による導波管形分波器を示す上面図であり、図にお
いて、37は誘電体ブロック19bを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第3の入出力導波
管)、38は誘電体ブロック19bを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第4の入出力導波
管)である。図8に示した導波管形分波器は、導波管フ
ィルタ2,3を対向して配置し、且つ、導波管フィルタ
2,3の中心軸からわずかにずらして入出力導波管3
7,38を設け、また、入出力導波管37,38の断面
寸法を同一とし、且つ、対向する入出力導波管37,3
8をずれなく破線で示す接続面にて突き合わせ接続し、
上記接続面付近の入出力導波管37,38の両方の側面
に共通導波管1の第1の誘電体ブロック19aを接続し
て形成される。
【0031】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、実施の形態4と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、短絡端13から導波管フィルタ2,3と共通導
波管1との接続位置までの距離が異なる場合にも容易に
対応でき、この場合でも、反射特性の良好なものが得易
いという効果が得られる。
【0032】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6による導波管形分波器を示す上面図であり、図にお
いて、39は誘電体ブロック19bを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第3の入出力導波
管)、40は誘電体ブロック19bを延長し導体膜20
を被覆して形成された入出力導波管(第4の入出力導波
管)である。図9に示した導波管形分波器は、入出力導
波管39,40を誘電体ブロック19aの断面寸法分接
するように並行して配置し、これにより誘電体ブロック
19b,19cが接する破線の区間において、誘電体ブ
ロック19b,19cの上記接する側面とは逆側の側面
に共通導波管1の誘電体ブロック19aを接続して形成
される。
【0033】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、実施の形態5と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、短絡端13から導波管フィルタ2,3と共通導
波管1との接続位置までの距離が大きく異なる場合にも
容易に対応でき、この場合でも反射特性の良好なものが
得易いという効果が得られる。
【0034】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7による導波管形分波器を示す上面図であり、図に
おいて、入出力導波管39,40の間に共通導波管1の
誘電体ブロック19aを挿入したものである。その他
は、図9と同一である。
【0035】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、実施の形態6と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、短絡端13から導波管フィルタ2,3と共通導
波管1との接続位置までの距離がさらに大きく異なる場
合にも容易に対応でき、この場合でも反射特性の良好な
ものが得易いという効果が得られる。
【0036】実施の形態8.図11はこの発明の実施の
形態8による導波管形分波器を示す上面図であり、図に
おいて、41は誘電体ブロック19bを延長し導体膜2
0を被覆して形成された入出力導波管(第3の入出力導
波管)、42は誘電体ブロック19cを延長し導体膜2
0を被覆して形成された入出力導波管(第4の入出力導
波管)、43は誘電体ブロック19bの入出力導波管4
1の一端に設けられた溝に導体膜20が被覆されて形成
された整合ポストである。図11に示した導波管形分波
器は、導波管フィルタ2を構成する誘電体ブロック19
bの入出力導波管41に、一方の側面の破線で示す位置
に導波管フィルタ3を構成する誘電体ブロック19cの
入出力導波管42を接続し、他方の側面の導波管フィル
タ3と略対向する位置に共通導波管1を構成する誘電体
ブロック19aを接続して形成される。
【0037】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、実施の形態2と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、レイアウト上の制約などから導波管フィルタ
2,3を略L字状に配置する必要が生じた場合にも容易
に対応できるという効果が得られる。
【0038】実施の形態9.図12はこの発明の実施の
形態9による導波管形分波器を示す上面図であり、図に
おいて、44は誘電体ブロック19bを延長し導体膜2
0を被覆して形成された入出力導波管(第3の入出力導
波管)、45は誘電体ブロック19cを延長し導体膜2
0を被覆して形成された入出力導波管(第4の入出力導
波管)、46は入出力導波管44が対向する共通導波管
1の誘電体ブロック19aの側面に設けられた溝に導体
膜20が被覆されて形成された整合ポストである。図1
2に示した導波管形分波器は、導波管フィルタ3を構成
する誘電体ブロック19cを共通導波管1を構成する誘
電体ブロック19aの一端に一体化して形成し、導波管
フィルタ2を構成する誘電体ブロック19bを誘電体ブ
ロック19a側面の破線で示す位置に接続することによ
り形成される。
【0039】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、実施の形態8と同様な動作原理および効果を奏する
と共に、誘電体ブロック19cと誘電体ブロック19a
が一体化して形成されるので、加工および組み立てがよ
り簡易なものとなり、導波管形分波器の低コスト化が図
られるという効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の入出力端子が設けられた共通導波管と、第2の入出力
端子が設けられた第1の入出力導波管および第1の導波
管共振器からなり、第1の入出力導波管と第1の導波管
共振器との間および第1の導波管共振器の端部が、通過
する第1の周波数に応じてアイリスによって仕切られた
第1の導波管フィルタと、第3の入出力端子が設けられ
た第2の入出力導波管および第2の導波管共振器からな
り、第2の入出力導波管と第2の導波管共振器との間お
よび第2の導波管共振器の端部が、通過する第2の周波
数に応じてアイリスによって仕切られた第2の導波管フ
ィルタとを備え、共通導波管の外形形状を有する第1の
誘電体ブロックと、第1の導波管フィルタの外形形状を
有し、通過する第1の周波数に応じた第1の誘電体ブロ
ックの所定の位置にアイリス側が接続された第2の誘電
体ブロックと、第2の導波管フィルタの外形形状を有
し、通過する第2の周波数に応じた第1の誘電体ブロッ
クの所定の位置にアイリス側が接続された第3の誘電体
ブロックと、第1から第3の誘電体ブロックの第1から
第3の入出力端子を除く表面の略全周に密着形成された
導体膜とを備えるように構成したので、中空ではなく、
内部が第1から第3の誘電体ブロックで満たされている
ので、外形寸法を小型にすることができる。また、導体
膜により表面の略全周に密着形成されているので、導体
のつなぎ目が生じないため、低損失で放電やパッシブイ
ンターモジュレーション等を発生しにくい優れた性能の
導波管形分波器が得られる効果がある。
【0041】この発明によれば、第1の入出力端子が設
けられた共通導波管と、第2の入出力端子が設けられた
第1の入出力導波管、第1の導波管共振器および第3の
入出力導波管からなり、第1の入出力導波管と第1の導
波管共振器との間および第1の導波管共振器と第3の入
出力導波管との間が、通過する第1の周波数に応じてア
イリスによって仕切られた第1の導波管フィルタと、第
3の入出力端子が設けられた第2の入出力導波管、第2
の導波管共振器および第4の入出力導波管からなり、第
2の入出力導波管と第2の導波管共振器との間および第
2の導波管共振器と第4の入出力導波管との間が、通過
する第2の周波数に応じてアイリスによって仕切られた
第2の導波管フィルタとを備え、共通導波管の外形形状
を有する第1の誘電体ブロックと、第1の導波管フィル
タの外形形状を有し、通過する第1の周波数に応じた第
1の誘電体ブロックの所定の位置に第3の入出力導波管
側が接続された第2の誘電体ブロックと、第2の導波管
フィルタの外形形状を有し、通過する第2の周波数に応
じた第1の誘電体ブロックの所定の位置に第4の入出力
導波管側が接続された第3の誘電体ブロックと、第1か
ら第3の誘電体ブロックの第1から第3の入出力端子を
除く表面の略全周に密着形成された導体膜とを備えるよ
うに構成したので、中空ではなく、内部が第1から第3
の誘電体ブロックで満たされているので、外形寸法を小
型にすることができる。また、導体膜により表面の略全
周に密着形成されているので、導体のつなぎ目が生じな
いため、低損失で放電やパッシブインターモジュレーシ
ョン等を発生しにくい優れた性能を得ることができる。
さらに、第2および第3の誘電体ブロックと第1の誘電
体ブロックとの接続は、アイリスではなく、第3および
第4の入出力導波管が接続されるので、接続強度を強く
することができると共に、フィルタの反射特性に大きな
影響を及ぼすアイリスの寸法を設計する上で、強度に影
響されることなく高精度に設計することができる導波管
形分波器が得られる効果がある。
【0042】この発明によれば、第1の入出力端子が設
けられた共通導波管と、第2の入出力端子が設けられた
第1の入出力導波管、第1の導波管共振器、第3の入出
力導波管、第2の導波管共振器および第3の入出力端子
が設けられた第2の入出力導波管からなり、第1の入出
力導波管と第1の導波管共振器との間および第1の導波
管共振器と第3の入出力導波管との間が、通過する第1
の周波数に応じてアイリスによって仕切られ、第2の入
出力導波管と第2の導波管共振器との間および第2の導
波管共振器と第3の入出力導波管との間が、通過する第
2の周波数に応じてアイリスによって仕切られた導波管
フィルタとを備え、共通導波管の外形形状を有する第1
の誘電体ブロックと、導波管フィルタの外形形状を有
し、通過する第1および第2の周波数に応じた第1の誘
電体ブロックの所定の位置に第3の入出力導波管が接続
された第2の誘電体ブロックと、第1および第2の誘電
体ブロックの第1から第3の入出力端子を除く表面の略
全周に密着形成された導体膜とを備えるように構成した
ので、中空ではなく、内部が第1および第2の誘電体ブ
ロックで満たされているので、外形寸法を小型にするこ
とができる。また、導体膜により表面の略全周に密着形
成されているので、導体のつなぎ目が生じないため、低
損失で放電やパッシブインターモジュレーション等を発
生しにくい優れた性能を得ることができる。さらに、第
2の誘電体ブロックと第1の誘電体ブロックとの接続
は、アイリスではなく、第3の入出力導波管が接続され
るので、接続強度を強くすることができると共に、フィ
ルタの反射特性に大きな影響を及ぼすアイリスの寸法を
設計する上で、強度に影響されることなく高精度に設計
することができる。さらに、第2の誘電体ブロックだけ
で導波管フィルタを構成することができ、組み立てが容
易になり、低コストな導波管形分波器が得られる効果が
ある。
【0043】この発明によれば、複数の第1の導波管共
振器または複数の第2の導波管共振器で構成され、隣接
する第1の導波管共振器の間が、通過する第1の周波数
に応じてアイリスによって仕切られ、隣接する第2の導
波管共振器の間が、通過する第2の周波数に応じてアイ
リスによって仕切られるように構成したので、第1の導
波管共振器において第1の周波数を高性能に通過させる
ことができると共に、第2の導波管共振器において第2
の周波数を高性能に通過させることができる導波管形分
波器が得られる効果がある。
【0044】この発明によれば、共通導波管および導波
管フィルタを、それぞれの高さが略同一の方形導波管あ
るいは正方形導波管で構成したので、製造および組み立
てが容易になり、低コストな導波管形分波器が得られる
効果がある。
【0045】この発明によれば、第1の誘電体ブロック
の第1の入出力端子が設けられていない短絡端に整合ポ
ストが設けられ、第2の誘電体ブロックの第3の入出力
導波管と第3の誘電体ブロックの第4の入出力導波管と
は、同一の断面寸法を有し、短絡端と第2および第3の
誘電体ブロックの側面とが同一面となるように、第1の
誘電体ブロックの側面に、第3の入出力導波管と第4の
入出力導波管とが対向して接続されるように構成したの
で、第1の誘電体ブロックの短絡端と第2および第3の
誘電体ブロックの側面とが同一面となるので、製造およ
び組み立てがより容易になり、低コストな導波管形分波
器が得られる効果がある。
【0046】この発明によれば、第2の誘電体ブロック
の第3の入出力導波管と第3の誘電体ブロックの第4の
入出力導波管とは、同一の断面寸法を有し、且つずれる
ことなく突き合わせ接続され、その突き合わせ接続され
た第3および第4の入出力導波管の両方の側面に第1の
誘電体ブロックが接続されるように構成したので、整合
ポストを設けることなく、第3および第4の入出力導波
管の突き合わせ接続によって構成できるので、製造およ
び組み立てがより容易になり、低コストな導波管形分波
器が得られる効果がある。
【0047】この発明によれば、第2の誘電体ブロック
の第3の入出力導波管は、第2の誘電体ブロックの中心
軸から所定長ずらして設けられると共に、第3の誘電体
ブロックの第4の入出力導波管は、第3の誘電体ブロッ
クの中心軸から所定長ずらして設けられ、第3の入出力
導波管と第4の入出力導波管とは、同一の断面寸法を有
し、且つずれることなく突き合わせ接続され、その突き
合わせ接続された第3および第4の入出力導波管の両方
の側面に第1の誘電体ブロックが接続されるように構成
したので、整合ポストを設けることなく、第3および第
4の入出力導波管の突き合わせ接続によって構成できる
ので、製造および組み立てがより容易になり、低コスト
にすることができると共に、第3および第4の入出力導
波管の第1の誘電体ブロックへの接続時に、第1および
第2の周波数に応じた接続を高精度に行うことができ、
反射特性の良好な導波管形分波器が得られる効果があ
る。
【0048】この発明によれば、第2の誘電体ブロック
の第3の入出力導波管と第3の誘電体ブロックの第4の
入出力導波管とを並行にして、第3および第4の入出力
導波管の側面同士が第1の誘電体ブロックの断面寸法分
接続され、接続面とは反対面の第3および第4の入出力
導波管の両方の側面に第1の誘電体ブロックが接続され
るように構成したので、整合ポストを設けることなく、
第3および第4の入出力導波管の側面同士の接続によっ
て構成できるので、製造および組み立てがより容易にな
り、低コストにすることができると共に、第1および第
2の周波数に応じた第3および第4の入出力導波管の第
1の誘電体ブロックへの接続時に、距離を大きく取らな
ければいけない時でも容易に対応することができ、この
場合、反射特性の良好な導波管形分波器が得られる効果
がある。
【0049】この発明によれば、第3および第4の入出
力導波管の側面同士は、第1の誘電体ブロックを挟んで
接続されるように構成したので、第1および第2の周波
数に応じた第3および第4の入出力導波管の第1の誘電
体ブロックへの接続時に、距離をさらに大きく取らなけ
ればいけない時でも容易に対応することができ、この場
合、反射特性の良好な導波管形分波器が得られる効果が
ある。
【0050】この発明によれば、第2の誘電体ブロック
の第3の入出力導波管の側面の所定の位置に、第1の誘
電体ブロックと第3の誘電体ブロックの第4の入出力導
波管とが対向して接続されるように構成したので、レイ
アウト等の制約から第1の導波管フィルタと第2の導波
管フィルタとの接続が、略L字状になるようにしなけれ
ばいけない時に、容易に対応することができる導波管形
分波器が得られる効果がある。
【0051】この発明によれば、第1の誘電体ブロック
の第1の入出力端子が設けられていない端面と第4の入
出力導波管とが突き合わさるようにして、第1の誘電体
ブロックと第3の誘電体ブロックとが一体形成され、第
2の誘電体ブロックの第3の入出力導波管が、その一体
形成された誘電体ブロックの側面に接続されるように構
成したので、レイアウト等の制約から第1の導波管フィ
ルタと第2の導波管フィルタとの接続が、略L字状にな
るようにしなければいけない時に、容易に対応すること
ができると共に、第1の誘電体ブロックと第3の誘電体
ブロックとが一体形成することにより、製造および組み
立てが容易になり、低コストな導波管形分波器が得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による導波管形分波
器を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による導波管形分波
器を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による導波管形分波
器を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6による導波管形分波
器を示す上面図である。
【図10】 この発明の実施の形態7による導波管形分
波器を示す上面図である。
【図11】 この発明の実施の形態8による導波管形分
波器を示す上面図である。
【図12】 この発明の実施の形態9による導波管形分
波器を示す上面図である。
【図13】 従来の導波管形分波器を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 共通導波管、2 導波管フィルタ(第1の導波管フ
ィルタ)、3 導波管フィルタ(第2の導波管フィル
タ)、4 入出力導波管、5 入出力導波管(第1の入
出力導波管)、6 入出力導波管(第2の入出力導波
管)、7〜12 アイリス、13 短絡端、14 TE
101モード共振器(第1の導波管共振器)、15 T
E101モード共振器(第2の導波管共振器)、16
同軸導波管変換部(第1の入出力端子)、17 同軸導
波管変換部(第2の入出力端子)、18 同軸導波管変
換部(第3の入出力端子)、19a 誘電体ブロック
(第1の誘電体ブロック)、19b,19d 誘電体ブ
ロック(第2の誘電体ブロック)、19c 誘電体ブロ
ック(第3の誘電体ブロック)、20 導体膜、21
中心導体、22 プローブ、23 縦穴、24 誘電
体、30,34,35,37,39,41,44 入出
力導波管(第3の入出力導波管)、31,36,38,
40,42,45 入出力導波管(第4の入出力導波
管)、32,43,46整合ポスト、33 導波管フィ
ルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 英征 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 当金 彦宏 神奈川県相模原市宮下1丁目1番57号 相 菱電子化学株式会社内 (72)発明者 西田 研一 神奈川県相模原市宮下1丁目1番57号 相 菱電子化学株式会社内 (72)発明者 山本 昌生 神奈川県相模原市宮下1丁目1番57号 相 菱電子化学株式会社内 (72)発明者 牧田 秀一 神奈川県相模原市宮下1丁目1番57号 相 菱電子化学株式会社内 Fターム(参考) 5J006 JB02 LA02 LA21 MB02 NA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入出力端子が設けられた共通導波
    管と、第2の入出力端子が設けられた第1の入出力導波
    管および第1の導波管共振器からなり、それら第1の入
    出力導波管と第1の導波管共振器との間およびその第1
    の導波管共振器の端部が、通過する第1の周波数に応じ
    てアイリスによって仕切られた第1の導波管フィルタ
    と、第3の入出力端子が設けられた第2の入出力導波管
    および第2の導波管共振器からなり、それら第2の入出
    力導波管と第2の導波管共振器との間およびその第2の
    導波管共振器の端部が、通過する第2の周波数に応じて
    アイリスによって仕切られた第2の導波管フィルタとを
    備え、上記共通導波管の外形形状を有する第1の誘電体
    ブロックと、上記第1の導波管フィルタの外形形状を有
    し、通過する第1の周波数に応じた上記第1の誘電体ブ
    ロックの所定の位置に上記アイリス側が接続された第2
    の誘電体ブロックと、上記第2の導波管フィルタの外形
    形状を有し、通過する第2の周波数に応じた上記第1の
    誘電体ブロックの所定の位置に上記アイリス側が接続さ
    れた第3の誘電体ブロックと、上記第1から第3の誘電
    体ブロックの上記第1から第3の入出力端子を除く表面
    の略全周に密着形成された導体膜とを備えたことを特徴
    とする導波管形分波器。
  2. 【請求項2】 第1の入出力端子が設けられた共通導波
    管と、第2の入出力端子が設けられた第1の入出力導波
    管、第1の導波管共振器および第3の入出力導波管から
    なり、それら第1の入出力導波管と第1の導波管共振器
    との間およびそれら第1の導波管共振器と第3の入出力
    導波管との間が、通過する第1の周波数に応じてアイリ
    スによって仕切られた第1の導波管フィルタと、第3の
    入出力端子が設けられた第2の入出力導波管、第2の導
    波管共振器および第4の入出力導波管からなり、それら
    第2の入出力導波管と第2の導波管共振器との間および
    それら第2の導波管共振器と第4の入出力導波管との間
    が、通過する第2の周波数に応じてアイリスによって仕
    切られた第2の導波管フィルタとを備え、上記共通導波
    管の外形形状を有する第1の誘電体ブロックと、上記第
    1の導波管フィルタの外形形状を有し、通過する第1の
    周波数に応じた上記第1の誘電体ブロックの所定の位置
    に上記第3の入出力導波管側が接続された第2の誘電体
    ブロックと、上記第2の導波管フィルタの外形形状を有
    し、通過する第2の周波数に応じた上記第1の誘電体ブ
    ロックの所定の位置に上記第4の入出力導波管側が接続
    された第3の誘電体ブロックと、上記第1から第3の誘
    電体ブロックの上記第1から第3の入出力端子を除く表
    面の略全周に密着形成された導体膜とを備えたことを特
    徴とする導波管形分波器。
  3. 【請求項3】 第1の入出力端子が設けられた共通導波
    管と、第2の入出力端子が設けられた第1の入出力導波
    管、第1の導波管共振器、第3の入出力導波管、第2の
    導波管共振器および第3の入出力端子が設けられた第2
    の入出力導波管からなり、それら第1の入出力導波管と
    第1の導波管共振器との間およびそれら第1の導波管共
    振器と第3の入出力導波管との間が、通過する第1の周
    波数に応じてアイリスによって仕切られ、それら第2の
    入出力導波管と第2の導波管共振器との間およびそれら
    第2の導波管共振器と第3の入出力導波管との間が、通
    過する第2の周波数に応じてアイリスによって仕切られ
    た導波管フィルタとを備え、上記共通導波管の外形形状
    を有する第1の誘電体ブロックと、上記導波管フィルタ
    の外形形状を有し、通過する第1および第2の周波数に
    応じた上記第1の誘電体ブロックの所定の位置に上記第
    3の入出力導波管が接続された第2の誘電体ブロック
    と、上記第1および第2の誘電体ブロックの上記第1か
    ら第3の入出力端子を除く表面の略全周に密着形成され
    た導体膜とを備えたことを特徴とする導波管形分波器。
  4. 【請求項4】 第1の導波管共振器および第2の導波管
    共振器のうちの少なくともいずれか一方は、複数の第1
    の導波管共振器または複数の第2の導波管共振器で構成
    され、隣接する第1の導波管共振器の間が、通過する第
    1の周波数に応じてアイリスによって仕切られ、隣接す
    る第2の導波管共振器の間が、通過する第2の周波数に
    応じてアイリスによって仕切られたことを特徴とする請
    求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の導波管
    形分波器。
  5. 【請求項5】 共通導波管および導波管フィルタは、そ
    れぞれの高さが略同一の方形導波管あるいは正方形導波
    管で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4
    のうちのいずれか1項記載の導波管形分波器。
  6. 【請求項6】 第1の誘電体ブロックの第1の入出力端
    子が設けられていない短絡端に整合ポストが設けられ、
    第2の誘電体ブロックの第3の入出力導波管と第3の誘
    電体ブロックの第4の入出力導波管とは、同一の断面寸
    法を有し、上記短絡端と第2および第3の誘電体ブロッ
    クの側面とが同一面となるように、第1の誘電体ブロッ
    クの側面に、第3の入出力導波管と第4の入出力導波管
    とが対向するように接続されたことを特徴とする請求項
    2、請求項4および請求項5のうちのいずれか1項記載
    の導波管形分波器。
  7. 【請求項7】 第2の誘電体ブロックの第3の入出力導
    波管と第3の誘電体ブロックの第4の入出力導波管と
    は、同一の断面寸法を有し、且つずれることなく突き合
    わせ接続され、その突き合わせ接続された第3および第
    4の入出力導波管の両方の側面に第1の誘電体ブロック
    が接続されたことを特徴とする請求項2、請求項4およ
    び請求項5のうちのいずれか1項記載の導波管形分波
    器。
  8. 【請求項8】 第2の誘電体ブロックの第3の入出力導
    波管は、その第2の誘電体ブロックの中心軸から所定長
    ずらして設けられると共に、第3の誘電体ブロックの第
    4の入出力導波管は、その第3の誘電体ブロックの中心
    軸から所定長ずらして設けられ、第3の入出力導波管と
    第4の入出力導波管とは、同一の断面寸法を有し、且つ
    ずれることなく突き合わせ接続され、その突き合わせ接
    続された第3および第4の入出力導波管の両方の側面に
    第1の誘電体ブロックが接続されたことを特徴とする請
    求項2、請求項4および請求項5のうちのいずれか1項
    記載の導波管形分波器。
  9. 【請求項9】 第2の誘電体ブロックの第3の入出力導
    波管と第3の誘電体ブロックの第4の入出力導波管とを
    並行にして、それら第3および第4の入出力導波管の側
    面同士が第1の誘電体ブロックの断面寸法分接続され、
    その接続面とは反対面の第3および第4の入出力導波管
    の両方の側面に第1の誘電体ブロックが接続されたこと
    を特徴とする請求項2、請求項4および請求項5のうち
    のいずれか1項記載の導波管形分波器。
  10. 【請求項10】 第3および第4の入出力導波管の側面
    同士は、第1の誘電体ブロックを挟んで接続されたこと
    を特徴とする請求項9記載の導波管形分波器。
  11. 【請求項11】 第2の誘電体ブロックの第3の入出力
    導波管の側面の所定の位置に、第1の誘電体ブロックと
    第3の誘電体ブロックの第4の入出力導波管とが対向す
    るように接続されたことを特徴とする請求項2、請求項
    4および請求項5のうちのいずれか1項記載の導波管形
    分波器。
  12. 【請求項12】 第1の誘電体ブロックの第1の入出力
    端子が設けられていない端面と第4の入出力導波管とが
    突き合わさるようにして、第1の誘電体ブロックと第3
    の誘電体ブロックとが一体形成され、第2の誘電体ブロ
    ックの第3の入出力導波管が、その一体形成された誘電
    体ブロックの側面に接続されたことを特徴とする請求項
    2、請求項4および請求項5のうちのいずれか1項記載
    の導波管形分波器。
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