JP2002026555A - 電子装置における放熱機構 - Google Patents

電子装置における放熱機構

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JP2002026555A
JP2002026555A JP2000202317A JP2000202317A JP2002026555A JP 2002026555 A JP2002026555 A JP 2002026555A JP 2000202317 A JP2000202317 A JP 2000202317A JP 2000202317 A JP2000202317 A JP 2000202317A JP 2002026555 A JP2002026555 A JP 2002026555A
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case
substrate
chimney passage
chimney
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JP2000202317A
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Kazuaki Yazawa
和明 矢澤
Masahiro Kobori
雅宏 小堀
Shoichiro Matsuoka
彰一郎 松岡
Akihito Shinohara
昭仁 篠原
Norio Kobayashi
紀男 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ消費電力であればより大きな放熱効果が
得られ、かつ局所的な発熱にも対応できるようにする。 【解決手段】 ケースK内に装備された基板2の一面側
2aに、CPU16等の電子機器類が装備される。基板
2と側面カバー部材6との間に上下方向に伸びる煙突通
路20が形成され、基板2のほぼ平坦な他面側2bが煙
突通路20の壁面を構成している。煙突通路20内を下
方から上方へとを自然対流される空気によって、基板2
から放熱される。基板2によって煙突通路20とは仕切
られたケースK内の内部空間Vは、電動ファン31を利
用した強制空冷が行われる。煙突通路を複数設けること
もでき、液晶表示装置61と基板2とで煙突通路の壁面
を構成することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子装置における放
熱機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】据え置き型のパーソナルコンピュータ等
の電子装置においては、ケース内に、電子部品を含む各
種電子機器類が装備される。電子機器類の中には発熱量
の相当に大きいものが有り、パーソナルコンピュータに
おいてはCPU、ハードディスクドライブ、メインメモ
リ、AC電源アダプタ等が発熱体として存在する。各種
機器類を許容設定温度(例えば70度C乃至90度C)
以下の温度に保つために、電動ファンを利用した強制空
冷を行うことが一般に行われている。すなわち、ケース
に対して互いに離れた位置において空気取入れ口と空気
排出口とを形成して、ケース内に配設した電動ファンに
よって、ケース外部の冷たい空気を空気取入れ口から吸
入しつつ、ケース内の高温空気を空気排出口から排出す
ることが行われている。
【0003】最近の電子装置の性能向上等によって、電
子機器類からの発熱量は増大する傾向にあり、このた
め、強制空冷用の電動ファンの容量を大きくしたり(高
速回転化や大型化)、電動ファンを複数設ける等の対策
が講じられている。しかしながら、このことは、消費電
力の増大をきたすのは勿論のこと、電動ファンの運転に
よる騒音の問題が顕著になる。これに加えて、最近で
は、ケースを、外観上の見栄え向上等の観点から、その
大部分を合成樹脂によって形成することも多くなってい
るが、合成樹脂の熱伝導率が鋼板等の金属の熱伝導率に
比して著しく小さいために、ケース自体からの放熱効果
ということが殆ど期待できない状況になり、電動ファン
の負担がさらに増大することになる。
【0004】一方、電子装置における放熱機構として、
煙突効果による自然対流を利用したものがある。すなわ
ち、上下方向に伸ばして形成された煙突通路の下端部と
上端部とをそれぞれ外部に開放させて、下方から上方へ
と自然に空気が流れるようにして、この煙突通路を流れ
る空気を利用して放熱を行うものである(例えば特開平
9−212258号公報、特開平11−512853号
公報参照)。しかしながら、従来のものは、煙突効果の
みを利用した放熱を行うものが開示されているだけであ
り、電子機器類を許容設定温度以下に保つには十分とは
言えない場合が多い。また、煙突通路の配設位置の制約
等から、局所的な発熱に対しては十分に対応できない場
合が多くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情を勘案してなされたもので、その目的は、同じ消費
電力であれば全体としてより大きな放熱効果が得られる
ようにし、しかも局所的な発熱にも十分対応できるよう
にした電子装置における放熱機構を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、ケースと、前記ケース内に上下方向に伸ばし
て収納され、一面側に電子部品が装備された基板と、前
記ケース内において上下方向に伸ばして形成され、下端
部が第1空気取入れ口として前記ケースの外部に開放さ
れると共に上端部が第1空気排出口として前記ケースの
外部に開放された自然空冷用の煙突通路と、それぞれ前
記ケースに形成された強制空冷用の第2空気取入れ口お
よび第2空気排出口と、前記ケース内に配設され、前記
第2空気取入れ口から空気を吸入して前記第2空気排出
口から空気を排出させるための電動ファンと、を備え、
前記基板の他面側によって前記煙突通路を画成する壁面
の一部が構成されて、前記煙突通路を通過する空気が前
記基板の他面側に接触されるようにされている、ように
してある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、
特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て添付した図面に基づいて説明するが、実施の形態で
は、本発明が適用される電子装置としては据え置き型の
コンピュータより詳しくはパーソナルコンピュータの場
合が示される。まず、本発明の第1の実施の形態を示す
図1乃至図6のうち、図1を参照しつつ全体的な概要に
ついて説明する。図1中、1は鋼板等の金属板を加工す
ることにより形成されたシャシーで、このシャシー1
は、前面板部1a、後面板部1b、上面板部1c、底面
板部1dを有する。シャシー1の左方側側面は、メイン
テナンス等のために大きく開口されており、また右方側
側面は後述する基板2(マザーボード)に対応した大き
な開口1eを有する。
【0008】上記シャシー1は、それぞれ合成樹脂(例
えばABS樹脂)により形成された4枚のカバー部材3
乃至6により施蓋される。すなわち、前面カバー部材3
によってシャシー1の前面板部1aが施蓋され、上面カ
バー部材4によってシャシー1の上面板部1bが施蓋さ
れ、左右一対の側面カバー部材5、6によってシャシー
1の左右側方が施蓋される。このように、据え置き型パ
ーソナルコンピュータの外殻を構成するケースKは、全
体として、前後、左右、上下の合計6つの面を有する箱
形形状とされており、このうち外部から目視されること
となる前面、上面、左右側面の4つの面が合成樹脂製の
カバー部材3乃至6によって構成されて外観上の見栄え
が向上され、外観が実質的に問題とならない後面および
底面の2つの面が金属製シャシー1の後面板部1bおよ
び底面板部1dによってそのまま構成されている。な
お、ケースKの後面もさらに合成樹脂製のカバー部材に
よって施蓋する等、ケースKのどの面を合成樹脂によっ
て構成するかは任意に設定できるものである。
【0009】シャシー1には、各種電子機器類が装備さ
れるが、図1にはその代表的なもののみが示される。す
なわち、前述した基板2(実施の形態ではマザーボー
ド)の他、ハードディスクドライブ11、それぞれ外部
記憶装置としてのCD−ROM用ドライブ12およびフ
ロッピー(登録商標)ディスクドライブ13、ACアダ
プタ14、電源スイッチ15等が、シャシー1に装備さ
れる(つまりケースK内に装備される)。そして、基板
2の一面側2aには、CPU16および電動ファン付き
の放熱板(ヒートシンク)17が取付けられる他、図示
は略すが、メイインメモリ等が取付けられる。上記各ド
ライブ13、14および電源スイッチ15に対しては、
前面カバー部材3を通してアクセス可能とされている。
なお、前面カバー部材3には、図示は略すが、各ドライ
ブ13、14から記憶メディアとしてのCD−ROMあ
るいはフロッピーディスクを抜け出させるための操作ノ
ブ、電源のオン状態を示すランプ、各ドライブ11乃至
13の作動状況を示すランプ等が装備される。
【0010】後面板部1bには、各種周辺機器用の接続
端子が装備される。この接続端子としては、例えば、U
SB端子、IEEE1394端子、マウス接続端子、キ
ーボード接続端子、電話回線接続端子、電話機接続端
子、プリンタ接続端子、モニタ接続端子、ゲーム機接続
端子、ヘッドホン接続端子、オーディオ入力端子、マイ
クロホン入力端子、AC電源入力端子等が含まれる。以
上説明した部分は、従来から知られている据え置き型パ
ーソナルコンピュータと同じである。
【0011】次に、図2乃至図6を参照しつつ、ケース
K内に構成される煙突通路部分に着目しつつ、その詳細
について説明する。まず、ケースK内に装備された方形
の基板2は、上下方向に伸びる一方の側面カバー部材6
に沿ってほぼ平行に(つまり基板2の板面が上下方向に
伸びる)、かつ側面カバー部材6の直近に位置するよう
に配設されている。この基板2の板面のうち、側面カバ
ー部材6とは反対側となる一面側2a、つまりケースK
内の大きな空間V側に位置する面側において、前述した
CPU16やメインメモリ等の各種電子機器類やAG
P、PCI等のソケット等が装備されている(基板2に
装備される電子機器類そのものは従来と同じ)。なお、
基板2の他面側2bは、大きな凹凸を有することなく、
ほぼ平坦面とされている。
【0012】ケースK内には、上下方向に伸ばして煙突
通路20が構成されている。この煙突通路20の下端部
は、第1空気取入れ口20aとしてケースK外部に開放
され、実施の形態ではケースKの下方および側方に向け
て開口されている。また、煙突通路20の上端部は、第
1空気排出口20bとしてケースK外部に開放されてお
り、実施の形態ではケースKの上方および側方に向けて
開口されている。この煙突通路20の前後方向幅は、基
板2の前後方向幅とほぼ同じであり、その上下方向長さ
は基板2の上下方向長さとほぼ同じとされている。
【0013】煙突通路20の内方側壁面は、ほぼ全体的
に基板2によって構成されている。また、煙突通路20
の外方側壁面は、側面カバー部材6によって構成されて
いる。さらに、煙突通路20の前後壁は、カバー部材6
の内面から突出されて上下方向に長く伸びる一対のリブ
状の突起部6aによって構成されている。なお、第1空
気取入れ口20a、第1空気排出口20bは、異物進入
防止や外観上の見栄え等の観点から、多数の小孔を有す
るメッシュ部材によって施蓋することができ、別途メッ
シュ部材を設ける代わりに、カバー部材4あるいは6の
うち上記各開口20a、20bに対応する部分に多数の
小孔を形成しておくこともできる。
【0014】煙突通路20は、ケースKの左右方向一端
部側(図3右方側)に位置されて、その隔壁が基板20
およびカバー部材6を利用して構成されている。そし
て、煙突通路20は、図示は略すが、シール部材等によ
って、基板2の一面側に位置される大きなケース内空間
Vと気密的に遮断され、またケースKの外部環境(大
気)に対しては空気取入れ口20a、空気排出口20b
を除いて気密的に遮断されている。なお、基板2そのも
のは、煙突通路20と内部空間Vとを連通する孔が存在
しないように設定されている(余分な孔が存在する場合
は例えばめくら栓により閉塞しておけばよい)。
【0015】煙突通路20の煙突効果による自然対流に
よって、ケースK外部の空気が第1空気取入れ口20a
から煙突通路20内に入り、煙突通路20内を上方に向
けて流れた後、第1空気排出口20bからケースK外部
へ排出される。図2乃至図6において、煙突効果による
空気の流れを符号αで示してある。
【0016】煙突通路20内を上方に流れる空気が基板
2の他面側2bに接触するので、基板2から放熱され
る。煙突通路20を画成する壁面は、基板2を除けば、
熱伝導率の小さい合成樹脂製のカバー部材6およびその
突起部6aで構成されているので、ケースK外部とが十
分に断熱されて、煙突通路20内を流れる空気によって
基板2からの放熱が効果的に行われる。煙突通路20
は、その途中で内部空間VやケースK外部と連通されて
いないので、第1空気取入れ口20aと第1空気排出口
20bとの間の圧力差による自然対流が効果的に行われ
て、基板2からの放熱効果を高めることになる。勿論、
煙突通路20の壁面を構成する基板2の他面側2bは大
きな突起(凹凸)が存在しないので、煙突通路20内を
流れる空気の流れに大きな抵抗となることがない。
【0017】ここで、煙突通路20の壁面を構成する基
板2と側面カバー部材6の隙間が図6において符号bで
示されるが、この隙間bは大きいほど煙突通効果の高い
ものとなる。ただし、十分な煙突効果を得つつ、電子機
器類が装備される内部空間Vを容積を極力大きく確保す
るために、隙間bを5mmないし15mm程度に設定す
るのが好ましいものである。
【0018】基板2の一面側2aに存在する大きな内部
空間Vに対しては、前述のACアダプタ14内に装備し
た電動ファン31による強制空冷による空気の流れが形
成されるようになっている。この強制空冷の点について
詳述すると、まず、シャシー1の前面板部1aには、多
数の小孔からなる連通口32が形成されている。前面カ
バー部材3の下端部には第2空気取入れ口33が形成さ
れて、この第2空気取入れ口33が、カバー部材3とシ
ャシー1の前面板部1aとの間に形成された隙間を介し
て記連通口32に連なっている。これにより、ケースK
外部の冷たい空気は、第2空気取入れ口33から上記連
通口32を通って、内部空間V内へと流入されるように
なっている。また、ACアダプタ14(のケース)は、
その内部を通って空気の流通が行われるようになってお
り、電動ファン31を作動させることにより、ケースK
内の高温の空気は、ACアダプタ14内を通って、ケー
スKの後面から外部へ排出されるようになっている。こ
のようなACアダプタ14の後面側の空気排出口が、第
2空気排出口として符号34によって示される。図2乃
至図6において、電動ファン31を用いた強制対流によ
る空気の流れを、符号βで示してある。
【0019】電動ファン31を運転すると、ケースK外
部の冷たい空気が第2空気取入れ口33からケースK内
(の内部空間V)に入った後、内部空間Vを横断して、
第2空気排出口34からケースK外部へと排出される
(強制空冷の空気の流れ)。強制空冷による空気の流れ
によって、ケースK内の内部空間Vに位置される各種放
熱機器類、例えばハードディスクドライブ11やメイン
メモリ等からの放熱が効果的に行われる。また、CPU
16からの放熱は、専用の電動ファンを有する放熱板1
7から内部空間Vへと行われるが、強制空冷による空気
が放熱板17を十分に通過するように設定されている。
なお、電動ファン31、第2空気排出口34は、ACア
ダプタ14とは別個独立して設けることもできる。
【0020】煙突通路20による自然対流の空気の流れ
αと電動ファン31による強制空冷による空気の流れβ
とは、上下方向に伸びる基板2をも利用して完全に仕切
られて、互いに混流することがなく、かつ相互に迂回し
て流れようなバイパス流(他方を避けるために強制的に
曲げられるような流れ)となることもない。すなわち、
煙突通路20内の自然対流による空気の流れαが強制空
冷による空気の流れβに阻害されることなくスムーズに
行われ、同様に、内部空間V内の強制空冷による空気の
流れβが、煙突通路20の空気の流れαに阻害されるこ
とがなくスムーズに行われることになる。
【0021】前述した実施の形態において、煙突通路2
0の前後壁面を構成する隔壁を、カバー部材6の突起部
6aによって構成するのに代えて、シャシー1に突起状
のリブを形成することにより構成することもでき、また
別途独立して隔壁構成部材を用いることにより構成する
こともできる(この場合は断熱性等の観点から隔壁構成
部材を合成樹脂製とするのが好ましい)。
【0022】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものであり、前記第1の実施の形態と実質的に同一構成
要素には同一符号を付して、その重複した説明は省略す
る(このことは、後述する第3の実施の形態以下につい
ても同じ)。本実施の形態では、煙突通路を合計2本形
成するようにしてある。すなわち、ケースK内には、一
方の側面カバー部材6直近に第1煙突通路20Aが構成
され、他方の側面カバー部材5直近に第2煙突通路20
Bが構成されている。第1煙突通路20Aは、前記実施
の形態における煙突通路20に対応するもので、基板2
の放熱用とされている。また、第2煙突通路20Bは、
後述するように、金属製のシャシー1A(前記実施の形
態におけるシャシー1に対応)の放熱用とされている。
なお、本実施の形態では、シャシー1Aは、その前面、
上面、左右側面の他、底面も合成樹脂のカバー部材によ
って施蓋されており、合成樹脂製の底面カバー部材が符
号7で示される(シャシー1Aの後面板部のみがそのま
ま外部へ露出されている)。
【0023】シャシー1Aは、側面カバー部材6直近に
おいて上下方向に伸びる第1隔壁部41を有する。この
第1隔壁部41は、カバー部材6とほぼ平行に上下方向
に伸びて、第1煙突通路20Aの外側壁面を構成してい
る。シャシー1Aには、上記第1隔壁部41直近におい
て基板2が取付けられ、この基板2が第1煙突通路20
Aの内側壁面を構成している。このように、基板2と第
1隔壁部41との間が、第1煙突通路20Aとされてい
る。すなわち、第1隔壁部41の下端部に形成された開
口部42が、カバー部材6に形成されている第1空気取
入れ口20aに連なっている。また、第1隔壁部41の
上端部に形成された開口部43が、カバー部材6に形成
された第1空気排出口20bに連通されている。第1隔
壁部41には、第1煙突通路20Aの上下方向に伸びる
部分を、第1空気取入れ口20a、第1空気排出口20
bの側方に開口する部分に対して滑らかに連結する傾斜
された整流部44、45が形成されている。なお、第1
隔壁部41とカバー部材6との間には、適宜リブ部材4
6が介在されて両者41と6との間隔が一定に保持され
ている。なお、第1隔壁部41とカバー部材6との隙間
には、断熱材を充填しておくことができる。
【0024】第1隔壁部41は基板2のほぼ全面積に相
当する面積を有し、第1煙突通路20Aの断面形状は、
前述の第1の実施の形態とほぼ同じである。この第1煙
突通路20Aを流れ自然対流による空気によって、基板
2からの放熱および隔壁部41からの放熱が行われる。
整流部44によって、第1空気取入れ口20aから、第
1煙突通路20Aの上下方向に伸びる部分へと空気がス
ムーズに案内される。同様に、整流部45によって、第
1煙突通路20Aの上下方向に伸びる部分から、第1空
気排出口20bの側方に向けて開口する部分へと空気が
スムーズに案内される。
【0025】シャシー1Aは、側面カバー部材5直近に
おいて上下方向に伸びる第2隔壁部51を有する。この
第2隔壁部51は、カバー部材5とほぼ平行に伸びて、
第2煙突通路20Bの内側壁面を構成している。すなわ
ち、カバー部材5と第2隔壁部51との間に、第2煙突
通路20Bが形成されている。カバー部材5の下端部に
第2空気取入れ口52が形成され、カバー部材5の上端
部に第2空気排出口53が形成されている。第2隔壁部
51の面積は、ほぼカバー部材5の面積を同じ程度に大
きくされている。つまり、第2煙突通路20Bの前後方
向寸法が、カバー部材5の前後方向長さとほぼ等しくな
るように大きく設定されている。
【0026】シャシー1A内の内部空間54は、両煙突
通路20A、20Bと気密に遮断されている(基板2と
内部空間54との間をシールするシール部材が部号55
で示される)。また、両煙突通路20Aと20Bの間
も、カバー部材とシャシー1Aとの間に介在されたシー
ル部材56を利用して気密に遮断されている。そして、
シャシー1A内は、伝導ファン31を利用した強制空冷
が行われるようにされている(図7紙面直角方向に、強
制空冷用の空気がシャシー1A内を横断して流れる)。
【0027】本実施の形態では、伝導ファン31による
強制空冷に加えて、第1煙突通路20Aによる自然対流
を利用した基板2からの放熱とシャシー1Aからの放熱
が行われ、さらに第2煙突通路20Bを利用した自然対
流によるシャシー1Aからの放熱が行われる。勿論、シ
ャシー1Aは、鋼板板等の金属製とされて熱伝導率が十
分大きいものとされているので、シャシー1A内に装備
された各種電子機器類からの発熱を、シャシー1Aを介
して両煙突通路20A、20B内を流れる空気に効果的
に放熱させることができる。
【0028】図8は、本発明の第3の実施の形態を示す
ものである。本実施の形態では、第1の実施の形態の煙
突通路20と同様の煙突通路20Cを、鉛直方向に対し
て若干傾斜させたものである(第1実施の形態、第2実
施の形態では、各煙突通路20、20A、20Bはそれ
ぞれ鉛直方向に伸びている)。すなわち、ケースKが、
前後方向から見たときに全体としてほぼ台形形状とされ
ている関係上、左右の側面が、鉛直方向に対して若干傾
斜されており、この側面の傾斜に沿って煙突通路20C
が傾斜されたものとなっている。ただし、煙突効果を十
分得るために、煙突通路20のC鉛直方向に対する傾斜
角度は、30度の範囲内となるように選択される。すな
わち、図8において、鉛直線が符号Eで示され、煙突通
路20Cの鉛直線Eに対する傾斜角度θは、左右それぞ
れ30度の範囲とされる。
【0029】図9乃至図11は、本発明の第4の実施の
形態を示すものである。本実施の形態では、平面式の表
示装置61(例えば液晶式あるいはプラズマ式の表示装
置)の裏面側に、パーソナルコンピュータ(第1実施の
形態のケースK相当部分)を一体的に構成して、スタン
ド62を利用して机上に設置される形式のものが示され
る。そして、本実施の形態では、煙突通路を利用した自
然対流によって、基板の他に表示装置61からも放熱さ
せるようにしてある。なお、表示装置61は、その表面
側にある表示面61aとそのバックライト部分とを含む
ものである。また、スタンド62との連結部に設けられ
た回動機構63によって、表示装置61(の表示面61
a)の前後方向傾斜角度が、ケースK1と共に若干調整
可能とされている。
【0030】本実施の形態におけるケースK1は、全体
的に合成樹脂により形成されて、第1実施の形態におけ
るケースKの機能の他、表示装置61の周縁部を保持す
るようになっている。CPU等が装備される基板2が、
表示装置61の裏面61bとほぼ平行にかつ所定の隙間
を有するように配設されている。この表示装置61と基
板2との間に煙突通路20Dが構成されている。すなわ
ち、表示装置61の裏面61bが煙突通路20Dの壁面
を構成し、裏面61bに臨む基板2の他面側2bも煙突
通路20Dの壁面を構成している。そして、煙突通路2
0Dの下端部が、空気取入れ口20aとしてケースK1
の下面に開口され、煙突通路20Dの上端部が、空気排
出口20bとしてケースK1の上面に開口されている。
本実施の形態では、空気取入れ口20a、空気排出口2
0bを含めて、煙突通路20Dが直線状にまっすぐ伸ば
して形成されているが、表示面61aが若干傾斜して使
用されるときは、煙突通路20Dは全体的に鉛直方向に
対して若干傾斜して使用されることとなる。
【0031】基板2に装備されるCPU等の各種電子機
器類は、基板2を挟んで表示装置61とは反対側となる
一面側2aに装備される。つまり、基板2のうち煙突通
路20Dの壁面を構成する他面側2bは、前述の各実施
の形態の場合と同様に凹凸の殆ど存在しない平坦面とさ
れている。
【0032】ケースK1内には、基板2の一面側2aが
臨む内部空間64が構成される(第1実施の形態の内部
空間Vに対応)。この内部空間64に連通するように、
ケースK1の下面には強制空冷用の空気取入れ口65が
形成され、上面には供給末井空冷用の空気排出口66が
形成されている。内部空間K1内には電動ファン31が
配設されている。煙突通路20Dは、内部空間K1と気
密的に遮断され、また空気取入れ口65、空気排出口6
6を除いてケースK1外部と気密的に遮断されている。
【0033】本実施の形態においては、煙突通路20D
を流れる自然対流による空気によって、基板2からの放
熱が行われると共に、表示装置61からもの放熱される
ことになる。また、内部空間64内に装備された各種電
子機器類は、電動ファン31を運転することによる強制
空冷によって放熱される。なお、CD−ROM等の記憶
メディアの出し入れは、ケースK1の側方(図11紙面
直角方向)から行われるようになっている。
【0034】以上実施の形態について説明したが、本発
明による放熱機構は、コンピュータに限らず、上下方向
に比較的長く伸びる面を有するケース内に発熱体として
の各種電子機器類が装備される電子装置、例えばアンプ
を内蔵した縦長のスピーカ等、各種の電子装置に対して
適宜適用できるものである。また、煙突通路は、1つの
ケースに対して3以上設けることも可能である。さら
に、煙突通路は、ケースの壁面(外壁面)に沿って形成
するばかりでなく、ケースの中央部分に形成する等、ケ
ース内の電子機器類の配置構造によってその設定位置を
適宜選択できるものである。なお、煙突通路の空気取入
れ口、空気排出口を多数の小孔を有するメッシュ(格
子)構造とする場合は、各小孔の開口面積は煙突通路の
隙間bと同等の開口半径(πb2/4)とすることが指
標となる。また、メッシュ部分の開口率(小孔の数×小
孔の面積÷開口部全断面積)は、製品のデザインにもよ
るが、15%以上とすれば実用上問題はない。勿論、本
発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ま
しいあるいは利点として表現されたものを提供すること
をも暗黙的に含むものである。
【0035】次に、図12以下を参照しつつ、煙突通路
113による放熱効果についての理論的解析結果とコン
ピュータシュミレーション結果とについて説明する。 解析条件: 1.図12乃至図13に示すようなデスクトップパソコ
ンを想定し(前述の第1実施の形態とほぼ対応している
が、空気取入れ口111および空気排出口112はケー
ス側方にのみ開口する横穴形状としてある)。基板11
3は、鉛直方向に設定されている(他の設定型機器でも
基板を鉛直に置く場合応用可能である)。 2.基板115のB面側(CPU116(電源とファン
117が取り付けられている)の実装されていない側)
の放熱を促進させる。B面側には、大きな突起物はな
く、実装状態はおおむね均一であるとする。 3.計算上、A面側の伝熱条件は無視し、断熱されてい
ると仮定する。実際の機器における有効放熱量は、相互
のバランスで決まるので、設計では実機の構造から決ま
る要素を加味した計算を必要とする。 4.外壁は、断熱構造とし、シャーシとは熱的な接続は
ないものと仮定する。過去のデスクトップ機器では樹脂
カバーを採用しており、この仮定による計算誤差範囲に
とどまる。
【0036】結論:従来、特に放熱構造を持たない基板
115B面側に、10mmほどの隙間114を設け煙突
効果を利用することで、従来に加え約10Wの放熱が可
能となる。また、空気取入れ口111、空気排出口11
2を横穴形式としても、整流板を設けることにより上下
方向に開口する形式のものにに近づけられることが分か
った。別の表現をすれば、従来シャーシ構造で、基板に
10W近くの新たな発熱体が加わっても、開口を設ける
ことによって解決できる可能性がある。ただし、煙突効
果を生むためには途中に空気の出入り口があってはなら
ない
【0037】理論モデル:基板115を均一温度と見な
す方法と基板115を均一発熱とみなす方法がある。 1.Isothermal Asymmetric Plates 等温非対称 発熱体と外装板で煙突を構成するので、非対称平行平板
のモデルを適用する。両者の隙間(Gap)をb[m]とす
るとき、放熱できる熱量Qは、次式(1)で示される。
【0038】 Q=S・L・Nu・△T・k/b ・・・(1)
【0039】ここで、Sは基板高さ(鉛直方向の長
さ)、Lは基板の長さ(水平方向の長さ)をあらわし、
S・Lは放熱面積に等しい。Nuはヌセルト数(無次元
化した熱伝達率)、kは空気の熱伝達率、bは隙間(Ga
p)を表し、この項は熱伝達率に相当する。△T=Tw−
Toであり、Twは基板115の温度、Toは環境温度で
ある。Nuは、b,L,Twの関数であり、式(2)および
(3)で示されることがわかっている。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、Elは、Elenbaas数で、次式
(3)で定義される。
【0042】
【数2】
【0043】式(2)の第一項はFully developed lim
itと呼ばれている項で、2つの壁が近いところで空気の
流れが一本化する現象を示し、第2項はIsolated plate
limitと呼ばれ、離れた壁同士の空気の流れを示す。い
すれも隙間が大きくなるに従って熱伝達が大きくなるこ
とを示している。式が示すように、空気の物性値に依存
することがわかるが、これらは、温度に関するWeak Fun
ctionである。Cは定容積比熱、ρは密度、gは重力加
速度、βは体積膨張率(=絶対温度の逆数)、μは空気
の粘性係数である。
【0044】2.Isoflux Symmetic Plates 等熱流束非
対称 自然対流によって放熱するとき、下側は、熱伝達する相
手の空気温度が環境温度に近いのに比べ、上側は空気温
度が上昇しているため放熱しにくくなる。実際の自然対
流を考慮するとき、より近い想定条件は均一発熱(等熱
流束)である。基板自体に発熱体が分散していると考
え、実装配置はこの時点では考慮しない。均一温度と同
様に、発熱体と外装版で煙突を構成するので、片側だけ
発熱する非対称平行平板のモデルを適用する。今度は、
与えた熱量に対して温度がどうなるかを見るので、評価
式は、(1)式を変形して得られる次式(4)式とな
る。
【0045】 △T=bQ/(S・L・Nu・k) ・・・(4)
【0046】ここでの熱伝達をあらわすNuは、前出の
ものと異なり、次式(5)で示される。
【0047】
【数3】
【0048】ここで、El’は、modified Elenbaas num
berであり、次式(6)で示される(等熱流束を扱うよ
うに修正されている)。
【0049】
【数4】
【0050】式(3)と比べ、温度の項がなくなり、熱
流速q”が入っている。
【0051】3.最適値 いずれも与条件に対してパラメータを与えて計算する
と、隙間(Gap)bが大きければ大きいほど放熱効率は
良くなることが分かる。また、隙間を無限大にしたとき
の値も計算できるので、実用的な範囲での適正値がこの
場合の最適値となる。実用的というのは、温度差で1度
C以下の差であれば無視できるということがある。文献
によれば、一般論として隙間が無限大の時に得られる値
と1%以下の差になる点をbmaximam(bmax)としてい
る。Isothermal Asymmetric Platesのbmaxは、次式
(7)、(8)で示される。
【0052】
【数5】
【0053】
【数6】
【0054】Isofiux Asymmetric Platesのbmaxは、次
式(9)、(10)で示される。
【0055】
【数7】
【0056】
【数8】
【0057】4.理論モデルによる計算結果 4-1.Order Calculation 最初のラフ見積もりは、基板の温度を均一としてTw=
55度C、65度C、75度Cの3条件について計算を
行った。環境温度は35度Cである。式(7)に基づき
計算した結果、図15のような結果が得られた。図15
のグラフでは基板温度Twと環境温度Toとの温度差dt
で示してある。これにより、おおむね12mm程度の隙
間を空ければよく、放熱できる量は基板温度が65度C
の時に約10Wであることが分かった。
【0058】4-2. Isofluxの計算 次にIsofluxの条件での計算結果を示す。上記のように
放熱限界は、この基板の寸法で決まっているため、与条
件として発熱量10Wを与え、より現実に近い条件を行
う。温度が不明なため、空気の各特性値が確定できない
ので、暫定の空気温度を与えて計算を行った。計算結果
は図16に示すとおりである。なお、計算が複雑になる
のを避けるため反復法による特性値の再計算は行ってい
ない。いずれの特性値も温度の関数ではあるがweak fun
ctionである。すでにIsothermalの計算で概算はでてお
り、誤差は1%に満たないため。
【0059】5.コンピュータシュミレーションと理論
モデルの結果比較 ターケットとするモデルは図12乃至図14に示すとお
りである。このうち正面から見て基板より右側を計算モ
デルとして切り出し、CPU側は断熱として考える。発
熱は10Wとした。すなわち、基板のB面側には10W
の熱が流れるバランスになると仮定している。結果は、
図17に示すとおりである。実線は、前記4項で計算結
果を示したIsoflux Asymmetric Platesであるが、実
際にもシュミレーションにモデルにおいても高さ方向に
空走空間が存在するので、これを加味した結果である。
この場合その長さは30mmである。
【0060】5-1.シュミレーションモデル シュミレーションにおける解析のポイントは、煙突の上
下をふさいで横に開口を設けたときの影響を定量的に比
較することである。従って、(1)理論モデルに沿った
ものによる理論値との比較、(2)横穴の計算、(3)
横穴での改善案の比較分析のモデルを計算する。計算結
果を図17にまとめる。図17の実線は、4章で計算結
果を示したIsofiux Asymmetric Platesであるが、実際
にもシュミレーションモデルにおいても高さ方向に空走
区間が存在するので、これを加味した結果である。この
場合その長さは30mmである。
【0061】5-2シュミレーションモデルと理論モデル
の比較 理論値は、壁の中央高さの温度を示している。これに対
し、シュミレーションで得られた温度は、全壁面の平均
温度である。理論モデルにおいては両端は無制限の一部
(270mm)を切り出しているので、基板の幅(水平
方向)において温度は一定であるが、シュミレーション
では、両端の温度が高くなっている。これは、両端が空
気の粘性抵抗によって運動が減衰し、結果として両端付
近の熱伝達が悪く(小さく)なっているためである。グ
ラフ上では、シュミレーション結果のほうが隙間に対し
てマイルドに反応している。隙間の最適値(前述の定義
による)は、理論値で約13.5mm、シュミレーショ
ンで約12mmとなる。
【0062】理論値とシュミレーションの差の原因とし
て考えられること シュミレーションでは、実際の形状をモデル化すること
が目的であり、発熱体の上下に発熱していない空走区間
(各30mm)がある。このため、空気の上昇力は理論
モデルより大きくなる。一方で、吸い込みおよび開放の
周辺の形状は、無限空間ではなく、特に吸い込み部分で
は空間が限られており、空気の流入抵抗はシュミレーシ
ョンのほうが大きくなっている。さらにシュミレーショ
ンにおけるメッシュには十分注意を払い収束条件も厳密
に見たが、一部にはイタレーションにおける残差の増減
振動が認められたため、0.5度C以下の誤差を想定す
る必要があることを加えておく。
【0063】5-3シュミレーションによる煙突と横穴の
比較 グラフの○が上下に開いたえんとつで、▲が横穴を示
す。横穴にすることで、空気の流れは阻害され、温度は
約6度C上昇している。横穴にした場合、隙間の影響が
(少ないとも10mm〜20mmの範囲において)ほと
んど出てこないことが分かった。さらに絞って6mmに
して流れを見てみると、隙間が小さくなれば、流れは
斜めになり抜けやすくなることが分かる。従って、隙
間が狭くなることにより空気の壁面に沿った粘性抵抗の
影響が増すことと相互にキャンセルしているのである。
との均衡に近い状態が崩れるのが、隙間8mm以下
である。従って、実用的な横穴セットでは、隙間は10
mm以下で良い。空間制約上2mm有利であるが、温度
は高くなってしまう。
【0064】5-4シュミレーションによる横穴改善案の
比較 そこで、改善案を試みた。図18に示すように、整流板
121を設けて、横穴に続く経路をなめらかにすること
で流れの抵抗を減らし、温度を下げることができるかを
比較した。結果は、グラフの◆に示すように、上下に開
口のある場合に近づけることができると分かった。特に
隙間の制限が厳しく、10mm以下しか空けられないと
すれば、温度差で1度C以内になるので、実用上のメリ
ットがあると考える。最後に■で示したように、熱量を
下げれば(当然のごとく)温度は下がり、狭い空間6m
mでの放熱は、7W程度が限度となることが改めて確認
できる(図15のdt=30の線参照)。
【0065】「横穴のみ」(整流板121なし)とした
ときの煙突通路113内の空気の温度分布を図19に示
し、「横穴+整流板」としたときの煙突通路113内の
空気の温度分布を図20に示す。図19、図20を得る
計算環境は次のとおりである。シュミレーションソフ
ト:ICEPAK Ver3.0 ソルバー:Fluent Ver5 エネルギー方程式:熱伝導+運動エネルギー 運動方程式:層流モデル メッシュ数: 15,000-35,000メッシュ(形状に依存) イタレーション: 100から200 収束条件 10-3 ハードウエア:VAIO PCV-R522DS Celeron 433MHZ/Memor
y 196MB 計算時間:1分〜5分/1モデル
【0066】6.まとめ (1)煙突効果を使った基板115B面の自然対流で、
従来の放熱構造にくわえて10Wの放熱が可能。 (2)外壁122との隙間を10mm以上とり、横穴に
する場合は入口・出口に整流板121を設置するのが好
ましい。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、電
動ファンを利用した強制空冷による放熱に加えて、煙突
通路を利用した自然対流による放熱を行うことにより、
全体として放熱効果を高めることができる。これによ
り、自然対流による放熱の分だけ電動ファンの消費電力
低減や運転騒音低減を図ることや、自然対流による放熱
の分だけさらに発熱量の大きな電子機器類を装備するこ
とが可能となる。また、強制空冷によって、局所的な発
熱にも十分対応することができ、特に電子機器類が装備
されて大きな発熱面側となりしかも電子機器類の存在に
よって凹凸が存在する基板の一面側を強制空冷するよう
にしてあるので、全体として放熱効果向上の上で好まし
いものとなる。ちなみに、電子機器類が位置される基板
の一面側を自然対流による放熱を行ったのでは、元々強
制空冷に比して放熱効果が小さいこととあいまって、電
子機器類の装備に起因して生じる凹凸によって自然対流
が妨げられることもあって、十分な放熱効果が得られな
いものになってしまう。一方、基板の他面側は、煙突通
路を流れる空気に直接接触されること、および基板の他
面側はほぼ平坦面であるので自然対流が効果的に行われ
て、煙突通路を利用した放熱効果を十分に発揮させるこ
とができる。勿論、自然対流による放熱分を別途設けた
電動ファンによって負担する場合に比して、コスト的に
も有利となる。
【0068】請求項2、請求項3あるいは請求項4に記
載された発明によれば、煙突効果を十分発揮させて、自
然対流による放熱効果を十分発揮させる上で好ましいも
のとなる。請求項5に記載された発明によれば、煙突効
果による自然対流を十分得る上での煙突通路の傾斜範囲
の設定を得ることができる。なお、煙突通路を鉛直方向
に伸ばして配設するのがもっとも効果的である。請求項
6に記載された発明によれば、煙突効果による自然対流
を十分得ることと、煙突通路の断面をむやみに大きくす
ることを防止してケース内に電子機器類を装備するため
の設置空間を大きく確保することとを、共に高い次元で
満足させる寸法設定が提供される。
【0069】請求項7に記載された発明によれば、空気
取入れ口あるいは空気排出口の外部周囲空間を極力大き
く確保する上で好ましいものとなる。なお、煙突通路の
上下方向に伸びる部分の延長線上にそのまま空気取入れ
口あるいは空気排出口を形成することが、自然対流を効
果的に得る上で好ましいものである。請求項8に記載さ
れた発明によれば、煙突通路の上下方向に伸びる部分と
側方に向けて開口する部分との境界部位において空気が
極力スムーズに流れるようにして、自然対流による放熱
効果を十分発揮させる上で好ましいものとなる。請求項
9に記載された発明によれば、基板の他面側がほぼ全体
的に自然対流される空気に接触することになり、放熱効
果を十分発揮させる上で好ましいものとなる。
【0070】請求項10に記載された発明によれば、第
2煙突通路を利用した放熱効果によって全体としてさら
に放熱効果をさらに高めることができる。また、電動フ
ァンの負担もさらに小さくなって、消費電力低減や騒音
低減の上で好ましいものとなる。請求項11に記載され
た発明によれば、第2煙突通路による自然対流を十分に
得る上で好ましいものとなる。請求項12に記載された
発明によれば、基板やシャシーに装備された電子機器類
からの発熱を、熱伝導性に優れた金属製のシャシーを介
して、第2煙突通路を自然対流される空気を利用して効
果的に放熱することができる。請求項13に記載された
発明によれば、ケースのうち外部から目視される前面、
左右側面および上面を合成樹脂により形成することによ
り外観上のデザインの自由度が高いものとなり、見栄え
向上等の上で好ましいものとなる。なお、ケース自体か
らの放熱ということがあまり期待できないものとなる
が、強制空冷と自然対流とによる十分な放熱効果によっ
て、ケースを合成樹脂によって形成しても熱対策上問題
のないものである。
【0071】請求項14に記載された発明によれば、煙
突通路による自然対流を利用して、表示装置の放熱をも
行うことができる。また、表示装置を、煙突通路画成用
の壁面として有効利用できる。請求項15に記載された
発明によれば、表示装置とケースとが一体化された電子
装置、例えばケースおよびその内部に装備された電子機
器類によって構成されるコンピュータ本体に対して表示
装置が一体化された電子装置において、請求項1、請求
項14に対応した効果を得ることができる。
【0072】請求項16に記載された発明によれば、煙
突通路内を流れる空気を基板以外とは極力断熱して、基
板からの熱を煙突通路内の空気に効果的に伝達させる上
で好ましいものとなる。請求項17に記載された発明に
よれば、煙突通路をケース内のうち極力外側に近づける
ことができて、ケース内の空間を電子機器類の装備のた
めの空間として大きく確保する上で好ましいものとな
る。さらに、ケースそのものを煙突通路画成用の壁面と
して有効利用することができる。請求項18に記載され
た発明によれば、請求項1に対応した効果を奏する据え
置き型のコンピュータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施の形態を示す全体斜視図であ
る。
【図3】図4のX3−X3線相当断面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態を示す一部断面側面図
である。
【図5】図3のX5−X5線相当断面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態を示す一部断面上面図
である。
【図7】本発明の第2実施の形態を示すもので、図3に
対応した断面図である。
【図8】本発明の第3実施の形態を示すもので、図3に
対応した断面図である。
【図9】本発明の第4実施の形態を示す全体斜視図であ
る。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図9のX11−X11線相当断面図である。
【図12】煙突通路の放熱効果を計算するためのモデル
を示す正面断面図である。
【図13】図12の右側面図である。
【図14】図12のX14−X14線相当断面図であ
る。
【図15】環境温度と基板温度と煙突通路隙間との関係
を示す図である。
【図16】基板発熱量を10Wに設定したときの煙突通
路隙間と温度低下との関係を示す図である。
【図17】煙突通路の上下各端部を側方に向けて開口し
た横穴式としたときの煙突通路隙間と温度低下との関係
を示す図である。
【図18】整流板が設定されたモデル図である。
【図19】煙突通路の上下各端部を側方に向けて開口し
た横穴式としたときの上下方向の空気温度分布を示す図
である。
【図20】図19の横穴に整流板をさらに設けた場合で
の上下方向の温度分布を示す図である。
【符号の説明】 K、K1 ケース, V、54、64 内部空間,α
煙突通路による自然対流,β 電動ファンによる強制空
冷の流れ,b 隙間(煙突通路の幅),E 鉛直線,θ
傾斜角度,1 シャシー、2 基板,2a 一面側,
2b 他面側,3 前面カバー部材, 4 上面カバー
部材, 5、6 側面カバー部材,7底面カバー部材,
16 CPU(発熱する電子機器類), 17 放熱
板, 20、20A、20B、20C、20D 煙突通
路,20a 空気取入れ口, 20b 空気排出口,
31 電動ファン, 33 空気取入れ口, 34 空
気排出口, 44、45 整流部, 51 第2隔壁
部, 52 空気取入れ口,53 空気排出口, 61
表示装置, 65 空気取入れ口, 66 空気排出
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 彰一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠原 昭仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小林 紀男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA11 AB02 BA01 BA03 BA05 BB03 CA02 CA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 前記ケース内に上下方向に伸ばして収納され、一面側に
    電子部品が装備された基板と、 前記ケース内において上下方向に伸ばして形成され、下
    端部が第1空気取入れ口として前記ケースの外部に開放
    されると共に上端部が第1空気排出口として前記ケース
    の外部に開放された自然空冷用の煙突通路と、 それぞれ前記ケースに形成された強制空冷用の第2空気
    取入れ口および第2空気排出口と、 前記ケース内に配設され、前記第2空気取入れ口から空
    気を吸入して前記第2空気排出口から空気を排出させる
    ための電動ファンと、を備え、 前記基板の他面側によって前記煙突通路を画成する壁面
    の一部が構成されて、前記煙突通路を通過する空気が前
    記基板の他面側に接触されるようにされている、ことを
    特徴とする電子装置における放熱機構。
  2. 【請求項2】 前記煙突通路が、前記ケース内の他の空
    間部分に対して空気の流通が行われないように気密的に
    遮断されていることを特徴とする請求項1に記載の電子
    装置における放熱機構。
  3. 【請求項3】 前記煙突通路が、前記第1空気取入れ口
    と第1空気排出口とを除いて、ケースの外部環境に対し
    て空気の流通が行われないように気密的に遮断されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の電子装置における
    放熱機構。
  4. 【請求項4】 前記電動ファンによる強制空冷による空
    気の流れと前記煙突通路内の空気の流れとが、互いに混
    流しないようにかつ相互に迂回して流れるバイパス流と
    ならないように設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電子装置における放熱機構。
  5. 【請求項5】 前記煙突通路の上下方向の伸び方向が、
    鉛直線に対して30度の角度範囲内となるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置に
    おける放熱機構。
  6. 【請求項6】 前記基板の板厚方向における前記煙突通
    路の内幅寸法が、5mm乃至15mmの範囲となるよう
    に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電
    子装置における放熱機構。
  7. 【請求項7】 前記第1空気取入れ口と第1空気排出口
    のうち少なくとも一方が、少なくとも部分的に側方に向
    けて前記ケースの外部に開口するように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置における放
    熱機構。
  8. 【請求項8】 前記煙突通路のうち上下方向に伸びる部
    分と側方に向けて前記ケースの外部に開口する部分との
    境界部分において、空気がスムーズに流れるように整流
    部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の
    電子装置における放熱機構。
  9. 【請求項9】 前記基板の他面側がほぼ全面的に、前記
    煙突通路を画成する壁面の一部を構成していることを特
    徴とする請求項1に記載の電子装置における放熱機構。
  10. 【請求項10】 前記基板の他面側を利用して構成され
    た前記煙突通路を第1煙突通路としたとき、前記第1煙
    突通路とは別個独立して、上下の各端部が空気取入れ
    口、空気排出口としてそれぞれケース外部に開放された
    上下方向に伸びる第2煙突通路が前記ケース内にさらに
    構成され、 前記2煙突通路が、前記基板を挟んで前記第1煙突通路
    とは反対側に位置されていることを特徴とする請求項1
    に記載の電子装置における放熱機構。
  11. 【請求項11】 前記第2煙突通路は、前記ケース内の
    他の空間部分に対して空気の流通が行われないように気
    密的に遮断されると共に、その空気取入れ口と空気排出
    口を除いてケースの外部環境に対して空気の流通が行わ
    れないように気密的に遮断されていることを特徴とする
    請求項10に記載の電子装置における放熱機構。
  12. 【請求項12】 前記基板が、金属製のシャシーに取付
    けられており、 前記シャシーは、前記基板の一面側において前記基板と
    は離間した位置においてほぼ上下方向に伸びるほぼ平板
    状の隔壁部を有し、 前記隔壁部が、前記第2煙突通路を画成する壁面の一部
    を構成していることを特徴とする請求項10に記載の電
    子装置における放熱機構。
  13. 【請求項13】 前記ケースが、前面板部と後面板部と
    左右一対の側面板部と上面板部と底面板部とを有する全
    体的に箱形形状に形成され、 前記各板部のうち、少なくとも前記前面板部と後面板部
    と左右一対の側面板部とが合成樹脂によって形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電子装置におけ
    る放熱機構。
  14. 【請求項14】 前記基板の他面側に、前記基板とほぼ
    平行に伸びる平面式の表示装置が配設され、 前記煙突通路が、前記基板と表示装置との間に位置する
    ように設定されて、前記表示装置のうち前記基板側の面
    となる裏面が、前記煙突通路を画成する壁面の一部を構
    成していることを特徴とする請求項1に記載の電子装置
    における放熱機構。
  15. 【請求項15】 前記ケースに対して前記表示装置が一
    体化されていることを特徴とする請求項14に記載の電
    子装置における放熱機構。
  16. 【請求項16】 前記煙突通路を画成する壁面が、前記
    基板を除いてほぼ全体的に、断熱性に優れた合成樹脂に
    よって形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の電子装置における放熱機構。
  17. 【請求項17】 前記基板が、前記ケースのうち上下方
    向に伸びる所定板面とほぼ平行にかつ前記所定板面の直
    近に位置するように配設されており、 前記煙突通路を画成する壁面のうち前記基板と対向する
    側の壁面が、前記所定板面によって構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子装置における放熱機
    構。
  18. 【請求項18】 前記ケースが、据え置き型のコンピュ
    ータ用とされ、 前記基板が、CPUが装備されたコンピュータ用のマザ
    ーボードとされていることを特徴とする請求項1に記載
    の電子装置における放熱機構。
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