JP2002025978A - 半導体装置用ボトル型ディープトレンチの製造方法 - Google Patents

半導体装置用ボトル型ディープトレンチの製造方法

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JP2002025978A JP2000192567A JP2000192567A JP2002025978A JP 2002025978 A JP2002025978 A JP 2002025978A JP 2000192567 A JP2000192567 A JP 2000192567A JP 2000192567 A JP2000192567 A JP 2000192567A JP 2002025978 A JP2002025978 A JP 2002025978A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造コストの増加を招くことなく、40pF
以上の電気容量が得られる高側壁面を備えたボトル型デ
ィープトレンチの製造工程を開発する。 【解決手段】 くびれ部分21は、約87:13:35
sccmの流量で供給される臭化水素、フッ化窒素、および
ヘリウム・酸素からなるエッチングガスを用いてエッチ
ングし、トレンチ下部23は、約113±12:17±
2:46±5sccmの流量比で供給される臭化水素、フッ
化窒素、ヘリウム・酸素、および10〜40sccmの流量
で供給される塩素ガスからなるエッチングガスによって
プラズマエッチングする。トレンチの下部23の幅は、
臭化水素および(または)窒化水素の流量が実質的に3
0%増加することによりプラズマチャンバーにポリマー
は堆積しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディープトレンチ
型コンデンサを少なくとも一つ含んだサブミクロンサイ
ズの半導体装置の製造方法に係り、特に、プラズマチャ
ンバー(plasma chamber )壁にポリマーが堆積すると
いった問題を発生することなく、直径を大きくした、よ
り一般的に言えば、その下部における円周または断面積
を大きくした一つ以上のボトル型ディープトレンチを半
導体装置内に製造する方法に関するものである。
【従来の技術】半導体装置に備えられる標準型のコンデ
ンサとして、クラウン型コンデンサとディープトレンチ
型コンデンサの2種類がある。コンデンサは、所定間隔
を有する一組の電導面によって挟まれる誘電体層で構成
される。半導体製造技術においては、緊密に充てんされ
た回路構成部品の単位面積当たりの密度が大きくなる傾
向にあるので、各回路構成部分が占める面積を小さくす
る技術が必要とされている。そこで、ディープトレンチ
の技術が開発され、構造の面で、基板の表面に対して直
角の方向に形成された大面積のディープトレンチコンデ
ンサが開発されている。
【0002】典型的なディープトレンチコンデンサは、
ディープトレンチの側壁に形成され、かつ、高度にドー
プされた埋込面(第一電導面構成する)によって包囲さ
れた誘電体層と、前記ディープトレンチを満たし、か
つ、高度にドープされたポリフィル(Poly fill:第二
電導面を構成する)とから成る。ポリフィルは、一般
に、n型またはp型の不純物がドープされたポリシリコ
ンの充填物で構成される。
【0003】なお、ディープトレンチコンデンサの電気
容量は、ディープトレンチの直径または円周によって決
まるディープトレンチの全側壁面の面積により決定され
る。半導体製造技術は、ディープサブミクロンに移行し
ているので、ディープトレンチコンデンサを製造するた
めには、現在の技術では不十分であるとの認識が高い。
そして、ディープトレンチはディープサブミクロンの半
導体装置に適用されるので、ディープトレンチの長さお
よび直径のアスペクト比は35:1、またはそれ以上に
なる。ところが、現在の技術では、ディープトレンチの
直径、幅、または円周は、ディープトレンチが深くなる
に従って小さくなる。その結果、ディープトレンチはテ
ーパ状の断面積を有することになるので、全側壁面の面
積がその分小さくなり、ディープトレンチコンデンサの
電気容量がその分小さくなってしまう。半導体製造技術
は、約0.15μm、またはそれより小さいディープサ
ブミクロンの限界寸法を備えた次世代のULSI製造に
移行しているので、ディープトレンチの問題は一層発生
すると予想される。
【0004】半導体のディープトレンチコンデンサの電
気容量を大きくするために、いわゆるボトル型ディープ
トレンチが提供されている。「0.228μm Trench CellT
echnologies with Bottle Shaped Capacitor for 1Gbit
DRAMs, by T.Ozaki, et al, IEDM, 95, pp661-664, 19
95」には、ディープトレンチの直径を大きくする方法が
開示されている。該方法は、(1)選択的酸化によって
トレンチの上部に80nmのカラー酸化物(Collar oxi
de)を形成する工程、(2)酸化マスクと自然酸化物と
の除去工程等を含み、その間にカラー酸化物層の厚さが
50nmまで小さくなるコンデンサ工程、(3)リンド
ープされたポリシリコンを蒸着させ、炉なまし(furnac
e annealing)の技術によって、コンデンサ部(電極
面)のトレンチ側壁にリンドープする工程、によって構
成される。カラー酸化物は、トレンチの上部にリンドー
プされるのを防ぐとともに、電極面と転送トランジスタ
(transfer transistor)との間に電気絶縁(electrica
l isolation)を生じさせる。ポリシリコンは化学ドラ
イエッチングによって除去され、同時にカラー酸化物下
のトレンチの直径が大きくなる。「Ozaki el al」に開
示される方法は、ディープトレンチの下部における基板
の熱酸化に続いてカラー酸化物を最初に形成する付加的
な工程が必要であるため、実質的には製造コストの増加
を招くことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上により、本発明
は、実質的な製造コストの増加を招くことなく、40p
Fまたはそれ以上の電気容量が得られるような、高側壁
面を備えたディープサブミクロンのディープトレンチ型
コンデンサに用いられ得るボトル型ディープトレンチの
製造工程を開発することを第一目的とする。特に、従来
の工程を実質的に逸脱することなく、製造コストを抑え
た上で最大利益を得られるような、基板にボトル型ディ
ープトレンチを形成することにより、ディープトレンチ
コンデンサの側壁面を大きくする方法を開発することを
第一目的とする。本発明はまた、この方法に組み入れる
工程から成る半導体に関するものであり、それにより、
プラズマチャンバーウォールにポリマーが堆積すること
によって清浄に処理されなくなるのを防ぐ。
【0006】従来、臭化水素、フッ化窒素、ヘリウム、
および酸素を所定の比率で含んだプラズマガスを用いる
異方性プラズマエッチング工程によって、基板にディー
プトレンチを形成してきた。頂部から底部までのトレン
チ幅(直径など)の格差を最小限にするため、また、ト
レンチ上部の幅を実質的に大きくしないようにするた
め、異方性エッチングの間、プラズマガスの圧力は増圧
される。その一方で、臭化水素とフッ化窒素の組成比率
は維持される。従来の方法への基礎的考察は、サブミク
ロンディープトレンチの形成において、幅の劣化を最小
限にすることである。製造されたボトル型ディープトレ
ンチに同じ方法を用いることは、たとえ改善された形成
方法でも不可能だとされていた。
【0007】‘825発明には、ボトル型トレンチを形
成するために改良された従来の方法が開示されている。
本発明で開示される方法は従来の方法に代わる工程を2
つ含んでいる。まず、形成されるトレンチに、(従来の
工程では臭化水素およびフッ化窒素の濃度が一定であっ
たのに対して)臭化水素とフッ化窒素の濃度は実質的に
増加するが、従来の方法と大体同じ圧力のプラズマガス
で短時間「ショック」処理を施す。それから臭化水素と
フッ化窒素の濃度を小さくするが、従来の方法に代わる
一連の工程において(プラズマガスの圧力を実質的に増
加させたことに対して)プラズマガスの圧力は実質的に
減少する。従来の方法に代わる第二段階はエッチング工
程が完了するまで続く。本発明の主な長所の一つは、従
来の方法と同じ設備およびプラズマエッチング要素を用
いてボトル型ディープトレンチを形成することができ、
それによって他の余分な操作費用や資本投資の必要がな
くなるということである。
【0008】しかしながら、上記発明は他のコエッチン
グ液(co-etchants)を補強することなく高濃度(ある
いは実際には高流量)で臭化水素を使用することによ
り、プラズマチャンバー壁にポリマーの堆積を生じ得る
ことが分かった。もし‘825発明で使用されるものよ
り高濃度の臭化水素がこの工程において必要であるなら
ば、このことはさらに深刻なものになると考えられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、フッ化窒
素、臭化水素、ヘリウム、および酸素を含んだ従来のデ
ィープトレンチのエッチング処方に塩素ガスを加えるこ
とにより、他のエッチング要素に関連する臭化水素の濃
度にスパイク(spikes)を生じることなくボトル型ディ
ープトレンチのプロファイルを得られることを開示す
る。本発明の主な長所の一つは、プラズマチャンバーに
ポリマーが堆積するのを防ぐことによって清潔なチャン
バーを維持できることである。また、従来の工程に比べ
てトレンチの直径をほぼ100%大きくすることができ
る。
【0010】本発明は、40pFまたはそれ以上の電気
容量が得られるような、ボトル型高側壁面を備えたディ
ープサブミクロンのディープトレンチ型コンデンサの形
成方法を開示する。本発明の主な長所の一つは、従来の
方法と同じ設備、本質的に同じプラズマ要素、同じ手順
によって、ボトル型ディープトレンチを形成することに
より、余分な資本投資の必要がなくなるということであ
る。また、本発明の他の主な長所は、このようなプラズ
マエッチング処理の間に高濃度の臭化水素が用いられる
一方で、プラズマチャンバーにポリマーが堆積すること
なく、清潔なチャンバーを維持できるということであ
る。このため、チャンバーを定期的に洗浄する必要がな
く、ボトル型ディープトレンチを製造するためのこの新
規的な工程におけるコスト上の効果を実質的に向上させ
ることができる。
【0011】従来、ディープトレンチは、臭化水素、フ
ッ化窒素、ヘリウム、および酸素からなるプラズマガス
を所定の濃度で用いる異方性プラズマエッチング工程に
よって基板内に形成されていた。頂部から底部までのト
レンチ幅(直径等)の格差を最小にするため、また、ト
レンチ上部の幅を大きくしないようにするために、プラ
ズマガスの圧力は異方性エッチング工程の途中で増圧さ
れる。一方で臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウム・
酸素の濃度は一定に保たれる。プラズマガスの圧力が高
くなると、垂直エッチング率に関する水平(またはラジ
カル)エッチング率が増大する。一方、既に形成された
側壁におけるプラズマエッチングの効果は、臭化水素、
フッ化窒素、およびヘリウム・酸素の濃度をそれぞれ一
定に保つことにより最小化される。従来の方法における
主な設計考察は、ディープトレンチの幅の減成を含むこ
とであり、ボトル型ディープトレンチを形成することは
不可能とされていた。
【0012】
【発明の実施の形態】図1から図4は従来の方法と同じ
方法によるディープトレンチの形成における主な工程を
示す略図である。図1では、パッドスタック層15が基
板10上に形成されることが示されている。パッドスタ
ック層15は、一般的にパッド酸化層11、窒化ケイ素
層12、およびホウ酸ケイ酸塩ガラス誘電体層(dielec
trc boron silicate glass layer)14からなる。パッ
ド酸化層11は主に窒化層とシリコン基板との間の付着
力を改善し、熱応力および機械的ストレスを減少させる
ために備えられる。図1はまた、光露光工程によって形
成されるフォトレジストパターン16を示している。
【0013】図2では、フォトレジスト層16を利用し
た反応イオンエッチングまたはプラズマエッチングの技
術によって、パッドスタック層15を突き抜けて開口部
(通し穴)20が形成されることが示されている。フォ
トレジスト層が除去された後、シリコン基板が外環境に
露出されることにより形成される自然酸化層を除去する
ために、基板に第一プラズマエッチングが施される。し
ばしば「ブレークスルー」(breakthrough)工程と呼ば
れるこの第一プラズマエッチングは、約20〜50mTor
r(特に25mTorrが好ましい)のプラズマガスの圧力、
約500〜900W(特に600Wが好ましい)の無線
周波数エネルギー、および10〜40ガウス(特に15
ガウスが好ましい)の磁界という条件で行われる。臭化
水素およびフッ化窒素が20:5の比率でなるプラズマ
ガスの流量は、体積流量を示すsccm(立方センチメート
ル)で表される。エッチング時間は約20〜40秒(特
に25秒が好ましい)である。この工程については第一
プラズマエッチングとして述べる。
【0014】図3では、基板に一連のプラズマエッチン
グ工程を施すことにより基板内にくびれ型プロファイル
(Profile)を形成することが示されている。第二プラ
ズマエッチングは、約80〜110mTorr(特に100m
Torrが好ましい)のプラズマガスの圧力、約700〜9
00W(特に800Wが好ましい)の無線周波数エネル
ギー、および80〜110ガウス(特に100ガウスが
好ましい)の磁界という条件で行われる。プラズマガス
は、臭化水素、フッ化窒素、ヘリウム・酸素が約87:
13:35の流量比(sccm)で構成される。そのうち、
ヘリウム・酸素におけるヘリウムと酸素の比率は約70
%:30%である。エッチング時間は約90〜110秒
(特に95秒が好ましい)である。図3では、ディープ
トレンチ(上方トレンチセクション)21の上部を構成
するテーパ状のくびれ型プロファイルが示されている。
この工程については第二プラズマエッチングとして述べ
る。
【0015】プラズマエッチングがさらに進むにつれて
トレンチ幅が急激に減成するのを防ぐため、従来の方法
には、プラズマガスの圧力を80〜110mTorr の範囲
から約110〜130mTorr(特に125mTorrが好まし
い)の範囲へ増大させる一方、プラズマエッチングガス
の構成を含む他の条件を実質的に同様に保持することが
必要である。エッチング時間は約450〜500秒(特
に485秒が好ましい)である。その結果は図4に示さ
れており、トレンチ幅の斜面の減少が事実上改良された
ことを指している。しかしながら、トレンチの下部22
全体の幅は上部の最も狭い幅よりもさらに狭くなってい
る。この工程については第三プラズマエッチングとして
述べる。
【0016】本発明で開示する方法は、従来の工程であ
る第三プラズマエッチング工程に取って代わるような工
程を含み、この方法によってトレンチはまず従来の方法
に取って代わる第一、第二プラズマエッチング工程が施
される。それから、臭化水素、フッ化窒素、およびヘリ
ウム・酸素の流量を20〜40%(特に30%が好まし
い)増加させ、つまり、約113±12:17±2:4
6±5(sccm)程度の流量に増加させる。ヘリウム・酸
素におけるヘリウムと酸素の比率は同じく70%:30
%である。臭化水素とフッ化窒素の流量が増加すること
により、半径方向へのエッチング率が増加する。しかし
ながら、この効果はヘリウム・酸素の流量が増加するこ
とにより抑制される。臭化水素とフッ化窒素の流量が増
加するだけで、ポリマーの堆積といった問題が生じ得
る。本発明では、増加した流量で塩素ガスをエッチング
ガス流にさらに加えたとき、図5に示されるようなボト
ル型ディープトレンチ(下方トレンチセクション)23
が得られるという、予想もしなかった結果が観察され
た。このことは、プラズマチャンバー内にポリマーがほ
とんど堆積することなく達成される。
【0017】第三プラズマエッチング工程は、約110
〜130mTorr(特に125mTorrが好ましい)のプラズ
マガス圧力、約600〜1000W(特に1000Wが
好ましい)の無線周波数エネルギー、約40〜55ガウ
ス(特に55ガスが好ましい)の磁界といった条件で行
われる。’825発明に開示される工程のように、他の
エッチング要素に関して臭化水素の流量におけるスパイ
クを必要としない。このことは、プラズマチャンバーウ
ォールにポリマーが堆積するのを防ぐ。
【0018】
【実施例】本発明では、以下に好ましい実施の形態を挙
げて更に詳しく説明するが、この目的は本発明について
説明することであって、本発明に限定するものではない
ことをここに明記しておく。
【0019】実施例1 図1では、パッド酸化層11、窒化ケイ素層12、およ
びホウ酸ケイ酸塩ガラス誘電体層14からなるパッドス
タック層15が、化学蒸着によって基板10上に形成さ
れる。それから、パッドスタック層15上に光露光工程
が施されることにより、フォトレジストパターン16が
形成される。
【0020】図2では、フォトレジスト層16を利用し
たプラズマエッチング技術により、パッドスタック層1
5を突き抜けて開口部20が形成される。フォトレジス
ト層が除去された後、基板に第一(またはブレークスル
ー)プラズマエッチングが施されて、シリコン基板を外
環境に露出することによって形成される自然酸化層を除
去する。第一プラズマエッチング工程は、25mTorrの
プラズマガス圧力、600Wの無線周波数エネルギー、
15ガウスの磁界といった条件のもとで行われる。プラ
ズマガスは、臭化水素とフッ化窒素が約20:5の比率
で構成される。比率の数字はガス流量(sccm)を指して
いる。エッチング時間は25秒である。
【0021】次に、基板に第二プラズマエッチングが施
され、図3に示されるようなくびれ型プロファイル21
を形成する。第二プラズマエッチングは、100mTorr
のプラズマガス圧力、800Wの無線周波エネルギー、
100ガウスの磁界といった条件の下で行われる。プラ
ズマガスは、臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウム・
酸素が約87:13:35の比率で構成される。ヘリウ
ムと酸素の比率は約70%:30%である。エッチング
時間は95秒である。
【0022】そして、ディープトレンチの幅を大きくし
てボトル型にするために、基板に第三プラズマエッチン
グ工程が施される。そのうち、臭化水素、フッ化窒素、
およびヘリウム・酸素の流量はそれぞれ30%増加され
て113:17:46(sccm)となり、塩素ガスが10
sccmの比率でエッチングガス流に加えられる。ヘリウム
・酸素におけるヘリウムと酸素の比率は前回と同じよう
に約70%:30%に保った。第三プラズマエッチング
工程は、120mTorrのプラズマガス圧力、1000W
の無線周波エネルギー、および50ガウスの磁界といっ
た条件の下で行われた。
【0023】臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウム・
酸素の流量を増加させ、塩素ガスを10sccmの比率で含
ませることにより、ディープトレンチの幅が213μm
まで大きくなった。プラズマエッチングチャンバー内に
はポリマーの堆積がほとんど見られなかった。トレンチ
の底部から約1.5μmの位置でトレンチの深さを測定
した。このトレンチの深さは最大トレンチ幅の位置に対
応して現れた。
【0024】実施例2〜3 実施例2〜3の手順は、塩素ガスの流量がそれぞれ25
sccmおよび40sccmまで増加されたことを以外は実施例
1と同じである。ディープトレンチの幅は、それぞれ2
96μmおよび333μmと測定された。
【0025】比較例1 比較例1の手順は、プラズマガス流に塩素ガスを加えな
いこと以外は実施例1と同じである。ディープトレンチ
の幅は160μmと測定された。
【0026】本発明では好ましい実施例を前述の通り開
示したが、これらは決して本発明に限定するものではな
く、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と
領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えること
ができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で
指定した内容を基準とする。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に開示
される方法によれば、トレンチの表面積を大きくさせ、
それによってディープトレンチの側壁周辺に形成される
コンデンサの電気容量が大きくなる。
【0028】本発明に開示される方法は、公知技術とは
異なり、カラー酸化物(collar oxide)を形成したり、
あるいは基板の側面に酸化層を形成するために付加的熱
酸化(additional thermal oxidaion)を施したりする
必要がない。
【0029】また、本発明によれば、トレンチの直径を
増大させるためのエッチング液を用いることによりプラ
ズマチャンバー内に不利に生じ得るポリマーの堆積をな
くし、あるいは少なくとも該ポリマーの堆積量を最小に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パッドスタック誘電体層およびフォトレジス
トパターンが基板上に形成されることを示す略図であ
る。
【図2】 フォトレジスト層を利用した反応イオンエッ
チングまたはプラズマエッチング技術によって、パッド
スタック層を突き抜けて開口部が形成されることを示す
略図である。
【図3】 基板に第二プラズマエッチング工程を施すこ
とによって、基板内にくびれ型プロファイルが形成され
ることを示す略図である。
【図4】 高ガス圧力であるが同じプラズマエッチング
ガスを用いた第三プラズマエッチング工程に切換えるこ
とにより、トレンチ幅の狭くなった斜面を実質的に改良
することを示す略図である。
【図5】 図4に示される工程に続くものとして、本発
明である新規のプラズマエッチング要素を用いてボトル
型トレンチが形成されることを示す略図である。
【符号の説明】
10…基板、11…パッド酸化層、12…窒化ケイ素
層、14…ホウ酸ケイ酸塩ガラス誘電体層、15…パッ
ドスタック層、16…フォトレジスト層、20…開口
部、21…くびれ型プロファイル、22…(トレンチ
の)下部、23…ボトル型ディープトレンチ。
フロントページの続き (71)出願人 599002397 モーゼル バイテリック インコーポレイ テッド 台湾、シンチュウ、サイエンス−ベースド インダストリアルパーク、リシンロード ナンバー 19 (71)出願人 599002401 ジーメンス・アー・ゲー ドイツ連邦共和国、D−80333、ミュンヘ ン、ヴィッテルスバッハープラッツ 2 (72)発明者 林 明弘 台湾高雄縣湖内郷民權路164号 (72)発明者 李 錦瑞 台湾台北市中山北路六段728巷1号 (72)発明者 蔡 念諭 台湾台北市仁愛路四段266巷10号3樓 Fターム(参考) 5F004 BB07 BB13 DA00 DA04 DA17 DA22 DA26 DA30 DB01 EA28 EA37 EB05 5F038 AC05 AC10 EZ15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)基板上にパッドスタック層を形成す
    る工程と、 (b)光露光工程を用いて前記パッドスタック層内に通
    し穴を形成する工程と、 (c)第二所定流量での第二エッチングガスを用いて第
    二プラズマエッチング工程を行い、前記基板内に上方ト
    レンチセクションを形成する工程と、 (d)第三所定流量での塩素ガスを含む第三エッチング
    ガスを用いて第三プラズマエッチングを行い、前記上方
    トレンチセクション下の前記基板内に幅を大きくした下
    方トレンチセクションを形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体基板内にディープトレ
    ンチを形成する方法。
  2. 【請求項2】 前記パッドスタック層は、窒化層および
    誘電ガラス層からなる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第二プラズマエッチング工程の以前
    に、第一エッチングガスを用い、前記通し穴が形成され
    たときに形成され得る自然酸化層を除去するための第一
    プラズマエッチング工程をさらに有する、請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記塩素ガスは10sccm以上の流量で供
    給される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記塩素ガスは、10〜40sccmの流量
    で供給される、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第二エッチングガスおよび第三エッ
    チングガスは共に、臭化水素、フッ化窒素、およびヘリ
    ウムと酸素の混合からなり、前記第三エッチング工程に
    おける前記臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウムと酸
    素の混合の流量は、前記第二エッチング工程の場合より
    約20〜40%大きい、請求項1〜5のいずれかに記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 前記第二エッチングガスおよび第三エッ
    チングガスは共に、臭化水素、フッ化窒素、およびヘリ
    ウムと酸素の混合からなり、前記第三エッチング工程に
    おける前記臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウムと酸
    素の混合の流量は、前記第二エッチング工程の場合より
    約30%大きい、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第二エッチングガスおよび第三エッ
    チングガスは共に、ヘリウムと酸素の比率が実質的に7
    0%:30%であるヘリウム・酸素の混合を含む、請求
    項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第二エッチングガスは、第二エッチ
    ング工程において実質的に87:13:35の流量比で
    供給される臭化水素、フッ化窒素、およびヘリウム・酸
    素の混合からなる、請求項1〜8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第三エッチングガスは、第三エッ
    チング工程において実質的に113±12:17±2:
    46±5sccmの流量比で供給される臭化水素、フッ化窒
    素、およびヘリウム・酸素からなる、請求項1〜9のい
    ずれかに記載の方法。
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JP2006319232A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2008085341A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のリセスゲートの製造方法
JP2011243638A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Sharp Corp 半導体装置の製造方法

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