JP2002025379A - 局部洗浄用操作装置 - Google Patents

局部洗浄用操作装置

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JP2002025379A
JP2002025379A JP2000207315A JP2000207315A JP2002025379A JP 2002025379 A JP2002025379 A JP 2002025379A JP 2000207315 A JP2000207315 A JP 2000207315A JP 2000207315 A JP2000207315 A JP 2000207315A JP 2002025379 A JP2002025379 A JP 2002025379A
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JP2000207315A
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Katsuhiro Egami
勝弘 江上
Minoru Furukouji
実 古小路
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質感を向上すると共に、操作装置に形成され
る文字等を見やすくした操作装置の提供を目的とする。 【解決手段】 リモコン操作装置18は、絶縁基板28
と、絶縁基板28上に実装された各スイッチ27と、各
スイッチ27を表面側から操作可能とするキートップ3
1とからなり、キートップ31は着色された着色層31
eと、着色層31eの表面に形成される透明層31dと
により形成し、透明層31dの表面には印刷31fを施
したので、透明層31dを厚く形成して質感を向上で
き、且つ透明層31dを厚くしても文字等の印刷が見づ
らいということがない。更に、透明層31dの表面に印
刷された文字等が透明層31dと着色層と31eの境に
影として映り、見た目に高級感を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器に対し開閉自
在の便座及び便蓋と、局部洗浄、温風乾燥等の各機構を
操作するための操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便座暖房、肛門洗浄、ビデ洗浄、温風乾
燥等の局部洗浄に関する各機構を備えた局部洗浄装置で
は、各機構を動作させるための操作装置が、本体ハウジ
ング上に又はリモコン形式で装備される。この種の操作
装置では、濡れた手で操作することを想定して、各機構
に対応したスイッチを、図10に示すように、フィルム
状の樹脂で覆っている。操作装置5は、外郭躯体1内に
配設された絶縁基板6と、該絶縁基板6に実装されたタ
クトスイッチ7と、外郭躯体1に形成された窓1bに遊
嵌状態で保持されて前記タクトスイッチ7の直上に位置
されるキートップ8と、該キートップ8を上記窓1bに
封入すべく外郭躯体1の上面に接着等の手段で接合され
たフィルム状の樹脂9とから構成されている。樹脂9
は、操作装置5の操作面をなし、操作パネル及び文字板
を兼ねた操作銘板である。窓1bを覆う樹脂9の文字部
分9aは、所謂エンボス加工(膨らみをもたせる加工)
され、キートップ8を容易に押圧できるようになってい
る。タクトスイッチ7は、押圧されたキートップ8に連
動される可動部7aを有し、可動部7aが突没されるこ
とでスイッチング作用する。更に、絶縁基板6は図外の
制御装置と接続され、局部洗浄便座装置の各機構を操作
可能に構成されている。従って、樹脂9の上から指等に
よりキートップ8を押圧すると、可動部7aが連動して
タクトスイッチ7を動作させ、対応する機構を操作でき
ることになる。なお、操作面を構成する文字部分9aの
文字「乾燥」「温風」「洗浄」「停止」等は、長期使用
による文字消えを回避するため、樹脂9の裏面に印刷等
の手段によって付与されている。このため樹脂9は透明
素材が用いられる。
【0003】しかしながら、上記の操作装置5では、フ
ィルム状の樹脂9のエンボス加工部分が長期使用や製造
ばらつきにより弛んでいる場合にはスイッチが入りづら
くなったり、張っている場合にはスイッチが入りっぱな
しになったりして誤動作の要因となっていた。そこで、
図11に示すようにフィルム状の樹脂9を無くしたもの
も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後述し
た操作装置5では表面に透明層が無いため、質感に乏し
く、また印刷を透明層の裏面に行う場合には長期使用に
よる文字消えは回避できるものの、透明層を厚く形成す
ると文字が見えづらいという問題があった。本発明は、
上記課題を解決するためになされたもので、質感を向上
すると共に、操作装置に形成される文字等を見やすくし
た操作装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するめたの手段及び作用及び効果】上記課
題を解決するために請求項1の発明では、便器上に設置
された局部洗浄装置を操作する操作装置であって、絶縁
基板と、該絶縁基板上に実装された各スイッチと、該各
スイッチを表面側から操作可能とするキートップとから
なり、該キートップは着色された着色層と、該着色層の
表面に形成される透明層とにより形成し、前記透明層の
表面には印刷を施したので、透明層を厚く形成して質感
を向上でき、且つ透明層を厚くしても文字等の印刷が見
づらいということがない。更に、透明層の表面に印刷さ
れた文字等が透明層と着色層との境に影として映り、見
た目に高級感を与えることができる。
【0006】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明に加えて、前記キートップの着色層と透明層
とは二色成形により形成したので、着色層と透明層とを
強固に結合でき、透明層及び着色層の露出面に凹凸を形
成することができるので、組立用ボスや意匠上の凹凸を
成形時に形成することができ、製造工程を簡略化するこ
とができる。
【0007】請求項3記載の発明においては、請求項1
乃至2記載の発明に加えて、前記絶縁基板を収納する収
納躯体を設け、該収納躯体上面に前記キートップを移動
可能に支持する支持部を設けたので、絶縁基板及び絶縁
基板に実装されたスイッチに過負荷を掛けることがな
く、信頼性を向上することができる。また、収納躯体外
側から、キートップを組付けることができるので、組立
性を向上できる。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明に加え、前記着色層の裏側に前記支持部に支持させ
るための弾性変形可能な係止爪を設けたので、着色層に
より表側から組立用の係止爪が見えることがなく、意匠
性を向上できる。
【0009】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
発明に加え、前記収納躯体の上面を着色された着色層
と、該着色層の表面に形成される透明層とにより形成し
たので、キートップと同様の質感を収納躯体に付与する
ことができ、操作装置全体の質感を向上することができ
る。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明に加え、前記着色層は透明層に塗装することで形成
したので、複雑な表面形状であっても均一に着色層を得
ることができる。
【0011】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明に加え、前記着色層裏面に凹凸形成用裏板を貼着し
たので、組立用のボスやスイッチ保護用の凹み等を躯体
裏側に形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1では、本発明の実施例のリモ
コン装置を備えた局部洗浄装置10が示されている。局
部洗浄装置10は便器Aの上部に設置されており、前記
局部洗浄装置10には便ふた駆動ユニット11aと便座
駆動ユニット11bが内蔵され、夫々便ふた12、便座
13と連接され、夫々独立にあるいは同時に開または閉
動作を行う。図中では前記便ふた12は開状態であり、
前記便座13は閉状態にある。また、この局部洗浄装置
10には使用者の局部を洗浄する機能も内蔵している。
給水された水は分岐・バルブユニット14によって適度
に減圧された後、熱交換ユニット15によって温水にし
ノズルユニット16先端の洗浄穴より洗浄水を噴出さ
せ、使用者の局部を洗浄する。また、使用者の存在を検
出する為に、人体検知センサー17aと着座検知センサ
ー17bをセンサー駆動ユニット17cに備えている。
使用者が局部を洗浄した後に局部を乾燥させる為に、乾
燥ユニット50を持ち、使用中の臭気を無臭化する為に
脱臭ユニット60を備えている。また、本局部洗浄装置
10の操作はトイレ壁に設置したリモコン装置18にて
行うが、局部洗浄装置1に付設された補助操作部35に
よって行っても良い。
【0013】図2にはリモコン装置18の(a)蓋を開
いた状態での正面図、(b)蓋を閉じた状態での正面
図、側面図、背面図を示す。リモコン装置18には、お
尻1洗浄スイッチ18a、お尻2洗浄スイッチ18b、
ビデ洗浄スイッチ18c、止スイッチ18d、乾燥スイ
ッチ18wが設けられ、リモコン装置18の表面には蓋
19が設けられ、隠蔽部に設けられる、ノズル洗浄用ス
イッチ18e、節電スイッチ18f、18g、洗浄水温
調整スイッチ18h、室内暖房用スイッチ群18i、オ
ート機能(自動洗浄、自動座蓋開閉等)用スイッチ群1
8jの比較的使用頻度の少ないスイッチ群20、液晶表
示部21を隠蔽する。使用者の局部洗浄装置1への慣れ
具合によっては使用頻度が比較的高いムーブ入切スイッ
チ18k、マッサージ入切スイッチ18l、パワー脱臭
入切スイッチ18m、流量調節スイッチ18n、ノズル
位置調整スイッチ18pのスイッチ群22を蓋19隠蔽
時にも操作できるように開口群23を設け、液晶表示部
21のうちスイッチ群22に関する表示部が露出するよ
う開口部24を設ける。
【0014】また、リモコン装置18最上面に、便器洗
浄スイッチ「流す大」18qと便器洗浄スイッチ「流す
小」18r(便器洗浄スイッチ)、便座・便蓋閉止スイ
ッチ18s、便座閉・便蓋開スイッチ18t、便座・便
蓋開放スイッチ18u(座蓋開閉スイッチ)が設けられ
ている。このスイッチは、左側の「流す大」は大便時の
便器洗浄スイッチであり、便器洗浄スイッチ「流す小」
18rは小用時の便器洗浄スイッチである。便器洗浄ス
イッチ18q,18rの前面には、横長な突出部18v
が設けられていて、そこが操作スイッチであることが意
匠的にわかるように配慮されている。なお、この便器洗
浄スイッチ、座蓋開閉スイッチを設けず、局部洗浄装置
1の動作のみを遠隔操作するスイッチのみを設けるよう
にしてもよい。
【0015】また、同図の便器洗浄スイッチ18q,1
8r及び座蓋開閉スイッチ18s〜18uの直下に、図
面左側から順に、「止スイッチ」18e、「おしり洗浄
スイッチ(お尻1洗浄スイッチ)」18a、「やわらか
洗浄スイッチ(お尻2洗浄スイッチ)」18b、「ビデ
洗浄スイッチ」18c、「乾燥スイッチ」18wが並設
されている。この部分は、局部洗浄装置の最もよく使用
されるスイッチであるので、スイッチ釦の大きさを大き
くし、わかりやすい絵文字表示としている。また、個々
のスイッチ自体は四角形であり、リモコンの前面と略面
一となる(蓋18閉止時)形態なので、操作スイッチで
あることが意匠的にわかるよう、各スイッチの表面に小
突起(止スイッチ)やエンボス加工(その他のスイッチ
の丸部分)を設けている。なお、便器洗浄スイッチ18
q,18r及び座蓋開閉スイッチ18s〜18uの裏側
に3つの投光LEDを内蔵させて、便器洗浄スイッチ「流
す大」18q及び便座・便蓋開放スイッチ18uの側壁
投光部及び便器洗浄スイッチ「流す小」18rの前面投
光部からLEDの投光を行っている。
【0016】また、蓋閉止時に蓋19で隠蔽されるスイ
ッチについては、図9の断面図に示すごとく、蓋19の
裏面にスイッチ誤動作防止部25を設けている。このス
イッチ誤動作防止部25は、蓋19をスイッチ側に押し
込んだときに、スイッチが設けられた操作面に当接して
それ以上の押し込みがないようにする当接壁と該当接壁
の内側を凹設させて当接壁が操作面に当接した時にスイ
ッチの押し込みがないようにスイッチ頭部を収めるスイ
ッチ収容部とで構成される。このスイッチ誤動作防止部
25を蓋閉止時に蓋19で隠蔽されるスイッチに対応さ
せて設けることにより、例えば使用者が知らぬうちに洗
浄温度や便座温度が高くあるいは低くなることがなくな
る等、スイッチの誤動作を防止できる。
【0017】リモコン装置18背面には木ネジ等で壁面
に固定されるリモコンハンガー26(図3参照)に掛け
るための引掛部50が設けられるが、この引掛部50の
中央の凹部50aの垂直辺及び左右の隅部50bの垂直
辺及び水平辺とにリモコンハンガー26の対応する部分
が密着して挿入支持することにより、便器洗浄スイッチ
18q,18r若しくは座蓋開閉スイッチ18s〜18
uが力強く操作されたとしても、そのモーメントでリモ
コン装置18が傾いたりすることが無い。
【0018】図4にはリモコン装置18の各断面図を示
す。リモコン装置18内にはタクトスイッチ27及び液
晶表示部21を搭載する絶縁基板28が内蔵され、タク
トスイッチ27の前面には防水のためゴム等の弾性材か
らなる伝達部材29が設けられ、蓋19部分に配置され
るタクトスイッチ27では、この伝達部材29を直接使
用者が操作するが、蓋19以外の部分に配置されたタク
トスイッチ27は、伝達部材29の前面にはリモコン装
置18の外郭を形成する躯体30に取付けられるキート
ップ31が設けられ、このキートップ31を使用者が操
作することでタクトスイッチ27のオンオフがなされ
る。
【0019】図5に躯体30へのキートップ31の取付
を説明するための拡大断面図を示す。躯体30にはヒン
ジ軸30a、抜け防止用開口30bを形成し、キートッ
プ31裏面にはヒンジ受け31a、弾性変形可能な抜け
防止用係止爪31bを形成する。ヒンジ軸30aにヒン
ジ受け31aを嵌合して、このヒンジ軸30aを中心に
キートップ31を回動自在に支持すると共に、抜け防止
用開口30bに係止爪31bを係止させることで、キー
トップ31が前面側へ外れるのを防止している。なおキ
ートップ31の裏面に回動範囲を規制する規制突起31
cを設けることで、所定範囲以上にキートップ31が動
くのを防止している。この回動防止機構は前述した便器
洗浄スイッチ18q、18rのように突出部18rを有
するキートップ31には極めて有効で、スイッチの押し
込み過ぎにより、便器洗浄スイッチ18q,18rの押
し下げ過ぎにより、お尻洗浄スイッチ18aを押し込ん
で水が不用意に飛び出すことを防止でき、また、ヒンジ
軸30aからヒンジ受け31aが外れて、キートップ3
1がリモコン躯体30から落ちてしまうことを防止する
ことができる。便器洗浄スイッチ等のように突出部18
vを有する場合には、この突出部18vの裏面側にこの
回動防止機構を設けることが望ましい。
【0020】図6にはキートップ31の側面図及びキー
トップ31を二色成形する製造工程を示す。図6(a)
に図示するようにキートップ31は透明な樹脂層31d
と着色された樹脂層31eとで構成され、透明な樹脂層
31dの表面には「止」「おしり」等の印刷31fが施され
る。これにより、透明層と着色層の境に「止」「おしり」等
の印刷31fの影ができると共に着色層の色が透明層に
より深みを帯び、高級感を演出することができる。この
キートップ31は、図6(b)に図示するように、まず
(i)コアとキャビからなる成形型に着色樹脂を流し込
んで着色樹脂層31eを成形し、続いて(ii)キャビを
開いて型開きし、(iii)型ごと反転させ、(図示な
し)コアに別のキャビを重ねた成形型に透明樹脂を流し
込んで2次成形を行い、着色樹脂層31eの表面に透明
樹脂層31dを形成し、(iv)キャビを外してコア型か
ら成形品を押し出して、(v)成形品が取出され、取出
された成形品のゲート部を後加工して得られる。なお、
樹脂注入のゲートは、着色樹脂及び透明樹脂のいすれに
おいても、キートップ31の上面側となる面にされてい
る。
【0021】図7には蓋19の側面図を示す。蓋19も
キートップ31同様に透明な樹脂層19aの裏面に着色
層19bを設け、透明樹脂層19aの表面に「ムーブ」
「マッサージ」等の印刷19cが施される。なお、蓋1
9においてはこの着色層19bを透明な樹脂層19aに
パール塗装することで形成する。なお、蓋19の裏面に
は前述したスイッチ誤動作防止部25を設けなければな
らないため、塗装した着色層19b側にスイッチ誤動作
防止部25を形成するための開口を設けた凹凸形成用裏
板19dを両面テープや接着剤等を用いて貼着する。
【0022】図8には蓋19のヒンジ部40の分解斜視
図を示す。ヒンジ部40は、収納躯体41,42、トル
クコイルバネ43、カム44、ピン45より成る。収納
躯体41,42は躯体30下部左右に設けられるヒンジ
収納部30cに回動不能に収納される。ピン45は円板
より成るピン本体部45aを有している。このピン本体
部45aには、一方の板面にこれに直交する方向に延伸
する突出部45bが一体に構成されている。この突出部
45bは図8に示される如く断面四角形の角柱である。
ピン本体部45aの他方の板面には、板面に直交する方
向に延伸する一形状のカム係合部45が板面の直径方向
に突出して構成されている。カム44はカム本体部44
aを有し、カム本体部44aにはカム部44bが一体的
に構成されている。カム本体部44a周囲はバネ係合部
を構成している。カム部44bの断面は角形に構成さ
れ、収納躯体41の内壁に係合する。また、カム部44
bの他方の面にはカム面44cが形成されている。この
カム面44cは、カム本体部44aの中心軸方向に関し
て傾斜して形成されている。カム面44cの傾斜につい
てであるが、周縁の一点をカム面44cの谷部44dと
し、この谷部44dからカム面44cを反時計方向に辿
ると、カム面44cはその高さを徐々に増加しながら3
0゜回動したところでカム面44cの頂点部44eに到
達する。頂点部44eからカム面44cを更に反時計方
向に辿るとカム面44cはその高さを徐々に減少しなが
ら150゜回動したところでカム面44cの他方の谷部
44dに到達する。以下同様に、他方の谷部44dから
カム面44cを更に反時計方向に辿ると、カム面44c
はその高さを徐々に増加しながら30゜回動したところ
でカム面44cの他方の頂点部44eに到達する。他方
の頂点部44eからカム面44cを更に反時計方向に辿
ると、カム面44cはその高さを徐々に減少しながら1
50°回動したところでカム面44cの谷部44dに到
達する。カム面44cは以上の通りの構成を有してい
る。43はカム部44cのバネ係合部44aに係合する
強力な弾性を有するトルクバネであり、特にトルクコイ
ルバネが使用される。
【0023】図8を参照してヒンジ部40の組み立て順
序について説明する。先ず、断面角形の収納躯体42を
準備し、次いで、ピン45を、その突出部45bを収納
躯体42の円形孔42aを介して突出させながら収納躯
体42内に組み込む。そして、カム44、トルクコイル
バネ43をこの順に収納躯体42内に組み込み、収納躯
体42を、その突片42cがもう一方の収納躯体41の
差込溝41bにガイドされるようにして挿入する。そし
て、バネ係合部44aにトルクコイルバネ43を係合圧
縮させた状態において、収納躯体41の開口41aを収
納躯体42の係止片42bに係止することによりヒンジ
部40の組み立ては終了する。組み立ての終了したヒン
ジ部40は、その内部において、カム44はトルクコイ
ルバネ43の弾性によりピン45に強力に圧し付けられ
ている。その結果、ヒンジ部40は、ピン45のカム係
合部45cの先端部が必ずカム44のカム面44cの2
つの谷部44dに嵌合した安定状態に保持される。カム
面44cの頂点部44eにピン45のカム係合部45a
が係合しても、ここは頂点であって非安定点であるの
で、カム係合部45aはトルクコイルバネ43の強力な
弾性によりカム面44cを滑り落ちて谷部44dおよび
谷部44dに位置して安定状態に移行する。即ち、この
ヒンジ部40は、ピン45が安定状態からカム44に関
して反時計方向に30゜回動せしめされてカム係合部4
5aの先端部が頂点部44eおよび頂点部44eを通過
した瞬間、ピン45はカム面44cを滑り落ちて他方の
安定状態に移行する。
【0024】次に、ヒンジ部40と蓋19の関係、及び
ヒンジ部40による蓋19の動きを説明する。図8に示
すヒンジ部40は、図2において右側のヒンジ収納部3
0cに回動不能に収められる。(なお、左側のヒンジ収
納部30cには図8と相似形状のヒンジ部40が収めら
れる。)そして、ヒンジ収納部30cの右端にヒンジ部
40内のピン45の突出部45bが露出し、そこに蓋1
9が装着される。蓋19を開くとそれに応じて突出部4
5bが反時計回りに回動を始め、30°回動したところ
で、カム係合部45cがカム面44cの頂点部44eに
さしかかる。ピン45とカム44とはトルクコイルバネ
43の弾性により強力に圧し付けられた状態なので、こ
の領域(蓋開度0°〜30°)ではピン45の突出部4
5bには常にカム44の谷部44dに戻ろうとする力が
はたらき、蓋19は閉じる方向に付勢されている。すな
わち、人が蓋19を開いてから30°以内であれば、蓋
19から手を離せば自動的に蓋19が閉じる。30°を
超えて蓋19を回動させると、ピン45のカム係合部4
5cが、カム44の頂点部44eを乗り越えて他方の谷
部44dに向けて回動する。この領域(蓋開度30°
〜)ではトルクコイルバネ43の弾性力により、ピン4
5の突出部45bには常にカム44の他方の谷部44d
に戻ろうとする力がはたらき、蓋19は開く方向に付勢
されている。すなわち、人が蓋19を開いてから30°
を超えれば、蓋19から手を離しても、蓋19の自重に
よるのと共にヒンジ部40の働きにより、自動的に蓋1
9が開く。すなわち、このヒンジ部40のトルクコイル
バネ43とカム44とピン45とは、蓋19を閉じた状
態(開度0°)か開いた状態(開度180°)のいずれ
かのみに強制的に保持する2位置保持機構として、さら
に所定の開き角度を境にして蓋体19を開放側(開き角
度30°以上)もしくは閉止側(開き角度30°以下)
に付勢する蓋体付勢機構として、機能している。よっ
て、蓋19はヒンジ部40の作用により、常に、閉じた
状態か開いた状態のいずれかに保持されるのである。
【0025】なお、このヒンジ部40の頂点部44eの
角度は、本実施例では30°に設定されているが、蓋1
9の重量やトルクコイルバネ43の弾性力などの変化に
応じて、開きかけた蓋19が手を放せば戻るような適度
な数値を設定すればよい。また、ヒンジ部40は、2つ
のヒンジ収納部30cの両方に設けてもいいが、一方の
みに設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であるリモコン装置を備えた
局部洗浄装置を示す斜視図
【図2】 リモコン装置18の(a)蓋を開いた状態で
の正面図、(b)蓋を閉じた状態での正面図、側面図、
背面図
【図3】 リモコンハンガー26を示す正面図
【図4】 リモコン装置18の各断面図
【図5】 躯体30へのキートップ31の取付を説明す
るための拡大断面図
【図6】 (a)はキートップ31の側面図、(b)は
キートップ31の2色成形手順を説明する概略工程図
【図7】 蓋19の側面図
【図8】 蓋19のヒンジ部40の分解斜視図
【図9】 リモコンのスイッチ誤動作防止部を示す断面
【図10】 従来技術のリモコンにおける操作部の断面
【図11】 別の従来技術のリモコンの断面図
【符号の説明】
10 … 局部洗浄装置 18 … リモコン(操作装置) 19a … 透明層 19b … 着色層 19d … 凹凸形成用裏板 27 … スイッチ 28 … 絶縁基板 30 … 収納躯体 30a … 支持部 31 … キートップ 31a … 係止爪 31d … 透明層 31e … 着色層 31f … 印刷

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器上に設置された局部洗浄装置を操作
    する操作装置であって、絶縁基板と、該絶縁基板上に実
    装された各スイッチと、該各スイッチを表面側から操作
    可能とするキートップとからなり、該キートップは着色
    された着色層と、該着色層の表面に形成される透明層と
    により形成し、前記透明層の表面には印刷を施したこと
    を特徴とする局部洗浄用操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の局部洗浄用操作装置にお
    いて、前記キートップの着色層と透明層とは二色成形に
    より形成されたことを特徴とする局部洗浄用操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2記載の局部洗浄用操作装
    置において、前記絶縁基板を収納する収納躯体を設け、
    該収納躯体上面に前記キートップを移動可能に支持する
    支持部を設けたことを特徴とする局部洗浄用操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の局部洗浄用操作装置にお
    いて、前記着色層の裏側に前記支持部に支持させるため
    の弾性変形可能な係止爪を設けたことを特徴とする局部
    洗浄用操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の局部洗浄用操作装置にお
    いて、前記収納躯体の上面を、着色された着色層と、該
    着色層の表面に形成される透明層とにより形成したこと
    を特徴とする局部洗浄用操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の局部洗浄用操作装置にお
    いて、前記着色層は透明層に塗装することで形成したこ
    とを特徴とする局部洗浄用操作装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の局部洗浄用操作装置にお
    いて、前記着色層裏面に凹凸形成用裏板を貼着したこと
    を特徴とする局部洗浄用操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009531213A (ja) * 2006-03-23 2009-09-03 フオルクスヴアーゲン アクチエンゲゼルシヤフト 自動車に設けられた多機能式の表示・操作装置

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