JP2002024629A - 資機材の調達支援方法及び調達方法 - Google Patents

資機材の調達支援方法及び調達方法

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JP2002024629A
JP2002024629A JP2000206080A JP2000206080A JP2002024629A JP 2002024629 A JP2002024629 A JP 2002024629A JP 2000206080 A JP2000206080 A JP 2000206080A JP 2000206080 A JP2000206080 A JP 2000206080A JP 2002024629 A JP2002024629 A JP 2002024629A
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Satoru Yokoi
悟 横井
Hisayoshi Abe
久好 阿部
Takashi Imura
隆 井村
Yasuto Suzuki
保人 鈴木
Fumisue Mimatsu
史季 三松
Wataru Yasuda
亙 保田
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造業等における資機材の調達業務の効率を
向上させる調達方法を提供する。 【解決手段】 通信ネットワーク(4)上の資機材調達
用のホームページ(3)にアクセスされることによって
引合依頼書を該ホームページに表示する段階と、前記引
合依頼書に入力された品目について発注先選定テーブル
を参照して少なくとも1つの発注先を選定する段階と、
この選定した発注先を指定して前記引合依頼書に係る品
目の見積依頼書を前記ホームページに係る記憶手段に保
存する段階と、前記発注先の通信端末からのアクセスに
応答して前記記憶手段に記憶されている前記見積依頼書
を当該通信端末に出力する段階とを備えた調達支援方法
により、発注先が異なる多種多様の資機材を一つの引合
依頼書で発注から納入管理まで、ホームページを利用し
て発注元に代って調達仲介機関が行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
の通信ネットワークを利用した資機材の調達支援方法、
調達方法又は調達支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に製造業と称される各種の産業は、
原材料を加工して有形又は無形の有価物を製造すること
を業とするものであり、例えば、石油・石油化学産業、
製鉄業、機械工業、電機製造業、自動車工業、電力業、
等など多くの製造業が存在する。
【0003】これらの製造業における調達業務は、大き
く分けて製造に係る原材料の調達業務と、製造装置等の
保守管理に必要な間接材料の調達業務がある。原材料は
製造業にとって極めて重要な材料であるから、生産又は
製造計画に沿って定期的に調達することが通常である。
しかも、原材料の調達量は大量であり、調達先も比較的
少数の特定企業に限られている。そのため、原材料の価
格にくらべて、それらの調達業務に係る費用は相対的に
小さいので、調達の業務効率の向上についての問題は少
ない。
【0004】しかし、いわゆる間接材料には、製造装置
等の保守管理に必要な各種の資材や機器(以下、資機材
という。)が含まれる。これらはの資機材は、多種、多
様でかつ1回の調達量は少量であり、しかも不定期ある
いは突発的に需要が発生する。例えば、石油・石油化学
プラント等のプラントの場合は、プラント保全用等の工
事用資機材は、配管及び継手等の配管付属品、メカニカ
ルシール材、鋼材等、機器、機械部品、バルブ、計器
類、計装部品、電線、ケーブル、その他プラント構成部
品等が該当する。その他、パソコンなどのOA機器、照
明器具等の管理部門用の資機材も対象になる。
【0005】このような多種、多様の資機材を調達する
にあたり、調達部門は、保全等に係る資機材の要求部署
から出される購入要求書に従って、資機材の品目及び仕
様ごとにそれぞれの発注先を決めなければならない。そ
して、発注先ごとに引合いを行ない、それぞれの発注先
から出される見積書に基づいて価格交渉を行ない、正式
に発注書を作成して発注しなければならないことにな
る。しかも、発注後、約束の納期に発注資機材が納入さ
れたか否かの管理、検収、及び請求書と発注書を照合し
て費用を支払う管理等の業務がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、間接
材料である資機材の調達業務は、調達の対象が多種、多
様の品目にわたることから、発注先の選定、引合い、見
積書の検討、発注、検収、支払い等の業務も多種、多様
の品目に応じて発生し、調達事務を煩雑にしている。ま
た、調達量が少ないことから、調達価格に対し、調達業
務にかかる費用が相対的に大きくなるという問題があ
る。しかも、資機材の購入要求は、不定期に、かつ突発
的に発生することから、調達業務の効率化を妨げる要因
にもなっている。
【0007】このような資機材の調達業務の効率化を図
る試みとして、最近の情報技術の発達に鑑み、インター
ネットを利用した電子商取引、すなわち調達部門と発注
先との間で、電子情報による調達業務を遂行することが
考えられている。
【0008】しかし、従来の電子商取引は、多種多様な
資機材の発注先選別の業務効率を向上することについて
は配慮されていない。すなわち、異なる種類及び仕様の
調達品目ごとに、あるいは異なる発注先ごとに、インタ
ーネットを利用して引合いから発注から納期管理までの
調達業務を個別に行なわなければならないから、満足の
いく業務効率の向上には至っていない。
【0009】本発明は、製造業等における資機材の調達
業務の効率を向上することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターネッ
トなどの通信ネットワーク上にホームページを開設し、
そのホームページを利用して製造業に係る資機材の発注
元の調達業務を支援することにより、上記課題を解決す
ることを特徴とする。すなわち、通信ネットワーク上の
ホームページが、発注元の資機材の調達業務を支援する
調達仲介機関として機能し、発注元は資機材の要求元か
ら出される多種、多様にわたる調達品目の購入要求書の
内容を、そのままホームページの引合依頼書等に入力す
る操作によって、多種、多様にわたる調達品目の引合い
を1回の処理操作で完了できる。
【0011】本発明の資機材の調達支援方法は、通信ネ
ットワーク上の資機材調達用のホームページにアクセス
されることによって引合依頼書を該ホームページに表示
する段階と、前記引合依頼書に入力された品目について
発注先選定テーブルを参照して少なくとも1つの発注先
を選定する段階と、この選定した発注先を指定して前記
引合依頼書に係る品目の見積依頼書を前記ホームページ
に係る記憶手段に保存する段階と、前記発注先の通信端
末からのアクセスに応答して前記記憶手段に記憶されて
いる前記見積依頼書を当該通信端末に出力する段階とを
備えてなることを特徴とする。
【0012】これにより、発注元は、多種多様な品目の
調達に際し、1つのホームページにアクセスして、1つ
の引合依頼書にそれらの品目及び仕様、数量、要求納期
等の必要事項を入力するだけで引合業務を完了すること
ができる。また、引合に係る品目が多い場合は、引合依
頼書の添付書類として添付することができるのはいうま
でもない。このように、従来であれば、各品目ごとに発
注先を決め、それらの発注先ごとに引合依頼書(又は、
見積依頼書あるいは注文書等)を作成する煩雑な業務を
回避することができる。
【0013】一方、調達仲介機関であるホームページあ
るいは調達仲介機関が開設したホームページは、品目ご
との発注先候補を定めた発注先選定テーブルを有するこ
とから、多種多様な品目にわたる引合依頼であっても、
品目に応じて発注先を指定した見積依頼書を容易に作成
できる。そして、その見積依頼書をホームページの記憶
手段に保存して、指定発注先がそのホームページにアク
セスして見積依頼書を開けるように仕組む。これによ
り、発注元は、1つの引合依頼書にそれらの品目及び仕
様、数量、要求納期等の必要事項を入力するだけで、調
達仲介機関であるホームページを介して引合業務を完了
することができ、調達に係る業務効率を向上できる。こ
こで、調達仲介機関における調達業務の費用は、発注元
の業務効率向上に伴う調達費用の削減、及び複数の発注
元からの仲介依頼を受けることによって発注量が多くな
ることに伴う発注先の販売経費の削減により、十分に見
合うものとなる。例えば、発注元の調達及び発注先の販
売にかかる人件費や作成書類量の低減などを考慮して、
調達仲介の手数料及び発注単価などを契約により定める
ことができる。
【0014】ここで、発注先選定テーブルは、同種の品
目ごとに複数の発注先を優先順位を付して定めることか
好ましい。また、その優先順位は、各発注先の過去の業
務実績を評価して定めることが好ましい。これによれ
ば、豊富な発注先リストの中から、例えば、品質、納
期、価格などの面で信頼のおける発注先を優先的に指定
でき、調達仲介機関に対する発注元の信頼度を向上し
て、調達仲介業務を拡大発展させることができる。
【0015】上記の調達支援方法を実現する調達支援シ
ステムは、通信ネットワークを介して発注元の通信端末
と発注先の通信端末がアクセス可能な資機材調達用のホ
ームページを備え、該ホームページは、アクセス元の通
信端末に引合い内容の入力要求を出力する機能と、該入
力要求に応答して入力される引合い品目について発注先
選定テーブルを参照して少なくとも1つの発注先を選定
する機能と、該選定した発注先を指定し、該指定した発
注先の通信端末の要求に応答して前記引合い品目の見積
依頼を出力する機能とを備えて構成することができる。
【0016】さらに、前記ホームページを、指定した発
注先の通信端末から入力される見積書に基づいて発注先
を決定し、決定した発注先の見積書に基づいて見積報告
書を作成し、発注元の通信端末に出力する機能を備えた
ものとすることができる。
【0017】また、本発明に係る調達支援システムを用
いた発注先の調達方法は、情報端末から通信ネットワー
ク上のホームページにアクセスする段階と、前記ホーム
ページのメニュー画面の中から引合依頼書を選択する段
階と、この選択に応答して前記情報端末に表示される引
合依頼書に購入要求に係る品目と仕様を入力する段階
と、この引合依頼書に応答して前記情報端末に表示され
る見積報告書を検討して発注の是非を決定する段階とを
備えて実現できる。
【0018】ここで、本件明細書にて用いる主な用語に
ついて説明をしておく。例えば、引合依頼書とは、本発
明の説明のために便宜的に定義する用語であり、資機材
を購入する際に、価格、納期等の購入条件を取り決める
ために、調達業務の初期の段階(引合の段階)で作成す
る書面等の書類を表わすものとする。つまり、一般の調
達業務においては、引合依頼書と等価な機能を有する書
類として、見積依頼書、引合書、照会書、等々の種々の
形態又は用語が用いられている。しかし、本発明の場合
は、発注元、調達仲介機関、発注先の3者が関係するの
で、発注元と調達仲介機関との間の取引と、調達仲介機
関と発注先との間の取引には、見積依頼、発注など同種
の形態が生ずる。そのため、書類名称等を同じにする
と、本発明の理解に混乱を招くおそれがある。そこで、
便宜的に調達業務の流れないし段階で用いる書類名称を
強いて区別して用いるものとする。したがって、本明細
書において、引合依頼書、見積依頼書、見積書、見積報
告書、発注依頼書、注文書という名称は、本発明が属す
る調達業務において慣用されている対応する書類の名称
と実質的に同等の書類を包含するものと解すべきであ
る。また、それらの書類は、原則的には電子情報により
作成された書面であるが、実際の紙の書類を含めること
ができる。また、発注元とは、資機材を購入する製造業
における調達部門などの機関をいい、一般には顧客、ユ
ーザ、等と称する。発注先とは、調達に係る資機材の製
造者、販売者、それらの代理店、等の機関をいうものと
する。
【0019】
【実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について、
図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る資
機材の調達支援方法又は調達方法を適用してなる調達支
援システムの一実施形態の全体構成図を示す。同図に示
すように、製造業などの発注元のコンピュータ等の通信
端末1(a〜c)と、調達仲介機関のサーバ2と、資機
材の販売元などの発注先のコンピュータ等の通信端末3
(a〜c)がインターネット4を介して通信可能に接続
されている。調達仲介機関のサーバ2はゲートウエイ5
を介してインターネット4に接続され、またゲートウエ
イ6と同仲介機関内のイントラネット7を介して、他の
サーバ8及びコンピュータ9に通信可能に接続されてい
る。
【0020】このように構成される調達支援システムの
詳細構成を、図2〜図15に示したフローチャート及び
画面例に沿って動作とともに説明する。調達仲介機関
は、サーバ2を介してインターネット4上に資機材調達
用のホームページ(以下、資機材調達・ホームページと
いう)を開設する。この資機材調達・ホームページは、
原則として顧客である発注元及び納入業者である発注先
がアクセス可能であるが、本実施形態の場合は、事前契
約を結ぶことなどにより、アクセス可能な発注元及び発
注先を特定することにしている。
【0021】まず、図2に示すように、発注元が資機材
調達・ホームページにアクセスすると(S1)、図3に
示すユーザーID及びパスワード等の入力要求画面がア
クセス者の通信端末1又は3に表示される。この画面に
基づいてアクセス者によって「ユーザーID(発注元又
は発注先)」と「パスワード」が入力され、「ログ・イ
ン(Log In)」ボタンがクリックされると、資機
材調達・ホームページは、それらを図示していない顧客
テーブル又は納入業者テーブルに登録されているか否か
判断する(S2)。アクセス者が登録されていれば、メ
ニュー画面を通信端末1に表示する(S3)。メニュー
画面には、図4に示すように、「引合依頼書」、「見積
依頼書」「見積書」、「見積報告書」、「発注依頼
書」、「注文書」、「納入現況連絡書」、「検収書」な
どの書類作成メニューが含まれている。このメニュー画
面には、発注元、発注先及び調達仲介機関のそれぞれが
必要とする機能のみが表示される。このメニュー画面で
所望のメニューが選択・クリックされると、選択された
メニューに対応する書類の画面が通信端末1に表示され
る。例えば、アクセス者が発注元の場合、「引合依頼
書」を選択してクリックすると、図5に示す引合依頼書
の画面が発注元の通信端末1に表示される(S4,
5)。引合依頼書の画面は、図示のように、要求番号、
納期、引渡場所、見積提出期限等の引合条件を入力する
領域と、購入を希望する品目、その品目の仕様、発注元
管理番号、数量などの引合依頼品目を入力する領域、及
び発注元(依頼者)の名称、担当者、連絡先などの発注
元を特定する事項を入力する領域が備えられている。こ
の引合依頼書の画面に必要事項を入力して引合依頼書を
作成して、画面右上の「保存&送信」をクリックする
と、作成された引合依頼書がホームページに備えられた
記憶手段に格納されるとともに、作成依頼書が発行され
たことを示すE・メールが、調達仲介機関のサーバ2に
送信される(S6)。これにより、発注元の調達業務の
引合段階が終了する。
【0022】引合依頼書の発行に応答して、調達仲介機
関のサーバ2は、図8のフローチャートに沿って処理を
進める。まず、図4のメニュー画面を表示させて、「見
積依頼書」を選択し、図6に示す見積依頼書の画面を表
示させると、記憶手段に格納されている引合依頼書の所
定の内容が見積依頼書の画面の対応する内容の領域に、
自動的に取込まれる(S11)。次いで、見積依頼品目
について図7の発注先選定テーブルを参照(検索)し、
各品目ごとに1又は複数の発注先(見積依頼先)を選定
する。
【0023】発注先選定テーブルは、図7に示すよう
に、同種の品目ごとに複数の発注先を優先順位を付して
定めている。その優先順位は、各発注先の過去の業務実
績、つまり、豊富な発注先リストの中から、例えば、品
質、納期、価格などの面で信頼のおける発注先を優先的
に指定できるようにするためである。これにより、調達
仲介機関に対する発注元の信頼度を向上することができ
る。
【0024】ここで、品目には、例えば、石油・石油化
学プラント等のプラントの場合は、プラント保全用等の
工事用資機材として配管、継手、ボルト・ナット及びガ
スケット等の配管付属品、フイルタ類、機器充填物等の
消耗品、鋼材等、機器、回転機械用部品(シャフト、イ
ンペラ、オイルシール、メカニカルシール、カップリン
グなど)、機械部品、バルブ、計器類、電気・計装部
品、電線・ケーブル等のバルク資材、その他プラント構
成部品等がある。また、パソコンなどのOA機器、照明
器具等の管理部門用の資機材等、幅広い品目が対象にな
る。
【0025】このようにして発注先を選定して見積依頼
書を作成したら、画面右上の「保存&送信」をクリック
する。これにより、見積依頼書の内容が記憶手段に格納
されるとともに、選定された1又は複数の発注先にE・
メールにより見積依頼書が発行されたことを連絡する。
【0026】見積依頼書により指定された発注先は、図
9に示すフローチャートのように、メニュー画面を開い
て見積書メニュ−を選択し(S21)、図10に示す見
積書の画面を表示させると、記憶手段に格納されている
見積依頼書の所定の内容が見積書の画面の対応する内容
の領域に、自動的に取込まれる(S22)。次いで、見
積品目について、それぞれ単価と合計金額を入力し、見
積金額等の必要事項を記入して、画面右上の「保存&送
信」をクリックする。これにより、見積書の内容が記憶
手段に格納されるとともに、調達仲介機関にE・メール
により見積書が発行されたことを連絡する。
【0027】見積書発行の連絡を受けた調達仲介機関
は、図11に示すフローチャートのように、メニュー画
面を開いて「見積書」を選択し、該当する要求番号に係
る見積書を自己の通信端末の画面に表示する(S3
1)。複数の発注先に見積を依頼した場合は、それら全
ての見積書を表示して、見積内容を比較して、価格、納
期などを検討し、全ての条件を満たし、かつ価格が最も
安い発注先を決定する(S32)。次いで、メニュー画
面から「見積報告書」を選択し、図示していない見積報
告書の画面を表示させる(S33)。そして、決定した
発注先の見積書の内容を見積報告書に取込むとともに、
必要事項を入力して見積報告書の作成を終了し、画面右
上の「保存&送信」をクリックして、記憶手段に格納す
るとともに、発注元にE・メールを送信して見積報告書
が発行されたことを連絡する(S34)。
【0028】連絡を受けた発注元は、図12に示すフロ
ーチャートのように、メニュー画面により見積報告書を
選択して通信端末に表示し、内容を検討して発注するか
否かを検討する(S41)。発注を決定した場合は、メ
ニュー画面で「発注依頼書」を選択し(S42)、これ
により表示される発注依頼書の画面に基づいて、必要事
項を入力して画面右上の「保存&送信」をクリックして
終了する(S43)。これにより、発注依頼書が記憶手
段に格納されるとともに、調達仲介機関にE・メールに
より発注依頼書が発行されたことが連絡される。
【0029】連絡を受けた調達仲介機関は、図13に示
すフローチャートのように、メニュー画面を介して発注
依頼書を選択して通信端末に表示して内容を確認する
(S51)。そして、メニュー画面で「注文書」を選択
し(S52)、これにより表示される注文書の画面に基
づいて、必要事項を入力して画面右上の「保存&送信」
をクリックして終了する(S53)。これにより、注文
書が記憶手段に格納されるとともに、発注先にE・メー
ルにより注文書が発行されたことが連絡される。
【0030】注文書を受けた発注先は、図示していない
が、メニュー画面を介して注文書を選択して通信端末に
表示して内容を確認し、見積書の内容と一致しているこ
とを確認のうえ、社内外の関係先に受注の通知と納入業
務開始の指示を行ない、発注に係る品目の資機材の在庫
の有無、あるいは製造の是非を決めて、納入管理を開始
する。図14に示すように、メニュー画面により「納入
現況連絡書」を選択して、図15に示す納入現況連絡書
の画面を表示させる(S61)。そして、その画面を用
いて必要事項を入力し、作成が完了したら画面右上の
「保存&送信」をクリックする(S62)。これによ
り、納入現況連絡書が記憶手段に格納され、これにより
調達仲介機関及び発注元は、随時、必要に応じて納入現
況連絡書を開いて、発注した資機材の現況を逐次認識す
ることができる。特に、現況が「配送完了」となった場
合、E・メールが発注元と調達仲介機関に送付され、納
品の受領が適切に行なえることとなる。
【0031】発注した資機材は、発注先から流通システ
ムを介して直接発注元の指定した引渡場所に納入され
る。発注元は、納入された資機材を確認し、ホームペー
ジのメニュー画面を介して「検収書」を選択し、必要機
構を入力して「保存&送信」をクリックすることによ
り、調達仲介機関及び発注先に、資機材が納入されたこ
とを意味する検収書が発行されたことが、E・メールに
より連絡される。これに応じて、発注先は請求書を調達
仲介機関に送信する。調達仲介機関は複数の発注先から
送付される請求書を発注元ごとに集積し、例えば1ヶ月
ごとに纏めて、発注元に請求書を発送する。これによ
り、発注元の支払い業務の回数が少なくなるので、業務
効率を向上できる。従来のように、例えば年間で120
0件の資機材を調達する場合、発注先に対して1200
件の発注手続を行ない、同数の支払い業務を行なわなけ
ればならない場合があるが、本実施形態によれば、年間
12回の支払い手続に低減できる。
【0032】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、多種多様な品目の資機材を調達するにあたって、発
注元はそれらの品目について1箇所の調達仲介機関とや
り取りするだけで、発注から納入管理まで一貫して、通
信ネットワーク上に開設された調達仲介機関のホームペ
ージを介して調達業務を実施できる。
【0033】本実施形態による具体的な効果を、図16
を用いて説明する。図16において実線で示した部分
は、従来の発注元と発注先との間でやり取りする調達業
務の流れを示したものである。発注元10の調達部門1
1は、社内要求元12から提出される購入要求書13を
受けて、引合書14を作成する。この引合書14は調達
品目の種類ごとなどに発注先20を決めて、それぞれ決
めた発注先20に送付しなければならない。例えば、年
間で1000件の引合書14を作成する場合がある。し
かも、競争見積を取る場合は、同じ引合書14を複数の
発注先20に送付することになる。引合書14を受けた
発注先20は、見積書15を作成して発注元10の調達
部門11に送付する。見積書15を受けた調達部門11
は見積内容を検討し、あるいは競争見積の場合は複数の
発注先20から提出された見積書を比較検討して、1つ
の発注先20を決定する。そして、決定した発注先20
に注文書16を作成して送付する。注文書16を受けた
発注先20は確認のために請書17を作成して調達部門
11に送付する。これらの手続の後、発注先20は注文
された品目の資機材の製作等を開始し、契約した納期内
に宅急便(登録商標)やトラック便などにより発注元1
0に納入する。調達部門11は納入された資機材を確認
する。これに基づいて、発注先20は請求書18を調達
部門11に送付すると、調達部門11は請求書18の検
収を行なって、経理/出納部門19に送る。これに基づ
いて経理/出納部門19は支払い手続を行って、発注先
20に送金する。この送金手続についても、基本的には
注文書16の発行数に応じた件数になるから、例えば、
年間で1200件の支払い手続が必要になる。つまり、
従来は、多種多様の品目に応じて引合書や注文書等の書
類を何枚も作成しなければならず、手間がかかってい
た。
【0034】これに対して、上述した本発明の実施形態
によれば、図16において一点鎖線30で囲んだ部分の
業務を、発注元に代って調達仲介機関が代行するのであ
る。したがって、発注元は、多種多様な品目の調達に際
し、1件の引合依頼書にそれらの品目及び仕様、数量、
要求納期等の必要事項を入力するだけで引合業務を完了
することができる。また、引合に係る品目が多い場合
は、引合依頼書の添付書類として添付することができ
る。同様に、発注依頼書、検収書、支払い手続きなどの
処理業務の件数を大幅に集約できる。その結果、書類作
成業務を圧縮して処理時間を大幅に短縮できるから、調
達業務の効率を向上することができる。しかも、価格交
渉が不要になり、調達に係る人件費を削減するととも
に、調達仲介機関による大量購入の効果により単価を低
減できる。言い換えれば、製造業者に近い業者に直接発
注するのと同等の価格で購入でき、また納期を短縮(例
えば、即納)できることから、不要在庫を削減できると
いう利点もある。
【0035】また、発注元、調達仲介機関、発注先の書
類形式を統一できることから、業務処理の混乱を避け
て、効率を向上できる。但し、発注元、発注先に固有の
書類形式又はデータ形式を採用できるように、変換ソフ
トで対応することも可能である。
【0036】さらに、発注元と調達仲介機関との間の全
ての調達関連情報を、発注元に対して全面公開し透明性
を高めることができる。すなわち、図4のメニュー画面
により、一覧、部品又は状況確認をクリックすること
で、アクセス者の発注元が発注した資機材についての情
報を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、製
造業等における資機材の調達業務の効率を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る調達支援システム
の概念構成図である。
【図2】本発明の調達支援に係る引合依頼の作成手順の
一実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る資機材調達・ホームページの一実
施の形態のアクセス画面を示す図である。
【図4】本発明に係る資機材調達・ホームページの一実
施の形態のメニュー画面を示す図である。
【図5】本発明に係る資機材調達・ホームページの一実
施の形態の引合依頼書の画面を示す図である。
【図6】本発明に係る資機材調達・ホームページの一実
施の形態の見積依頼書の画面を示す図である。
【図7】本発明に係る一実施の形態の発注先選定テーブ
ルを示す図である。
【図8】本発明の調達支援に係る見積依頼書の作成手順
の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図9】本発明の調達支援に係る見積書の作成手順の一
実施の形態を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る資機材調達・ホームページの一
実施の形態の見積書の画面を示す図である。
【図11】本発明の調達支援に係る見積報告書の作成手
順の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図12】本発明の調達支援に係る発注依頼書の作成手
順の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図13】本発明の調達支援に係る注文書の作成手順の
一実施の形態を示すフローチャートである。
【図14】本発明の調達支援に係る納入現況連絡書の作
成処理手順の一実施の形態を示すフローチャートであ
る。
【図15】本発明に係る資機材調達・ホームページの一
実施の形態の納入現況連絡書の画面を示す図である。
【図16】本発明に係る調達支援方法と従来の調達業務
とを対比して説明するために、従来の調達業務の流れを
示した図である。
【符号の説明】
1(a〜c) 通信端末(発注元) 2 サーバ(調達仲介機関) 3(a〜c) 通信端末(発注先) 4 インターネット 5,6 ゲートウエイ 7 イントラネット 8 サーバ 9 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 隆 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 鈴木 保人 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 三松 史季 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 保田 亙 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA01 AA02 BB07 CC11 DD01 EE00 FF03 GG02 GG04 GG07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワーク上の資機材調達用のホ
    ームページにアクセスされることによって引合依頼書を
    該ホームページに表示する段階と、前記引合依頼書に入
    力された品目について発注先選定テーブルを参照して発
    注先を選定する段階と、この選定した発注先を指定して
    前記引合依頼書に係る品目の見積依頼書を前記ホームペ
    ージに係る記憶手段に保存する段階と、前記発注先の通
    信端末からのアクセスに応答して前記記憶手段に記憶さ
    れている前記見積依頼書を当該通信端末に出力する段階
    とを備えてなる資機材の調達支援方法。
  2. 【請求項2】 前記発注先選定テーブルは、同種の前記
    品目ごとに複数の発注先が優先順位を付して定められて
    いることを特徴とする請求項1に記載の資機材の調達支
    援方法。
  3. 【請求項3】 前記優先順位は、前記各発注先の過去の
    業務実績を評価して定められていることを特徴とする請
    求項2に記載の資機材の調達支援方法。
  4. 【請求項4】 通信ネットワークを介して発注元の通信
    端末と発注先の通信端末がアクセス可能な資機材調達用
    のホームページを備え、該ホームページは、アクセス元
    の通信端末に引合い内容の入力要求を出力する機能と、
    該入力要求に応答して入力される引合い品目について発
    注先選定テーブルを参照して少なくとも1つの発注先を
    選定する機能と、該選定した発注先を指定し、該指定し
    た発注先の通信端末の要求に応答して前記引合い品目の
    見積依頼を出力する機能とを備えてなる資機材の調達支
    援システム。
  5. 【請求項5】 前記発注先選定テーブルは、同種の前記
    品目ごとに複数の発注先が優先順位を付して定められて
    いることを特徴とする請求項4に記載の資機材の調達支
    援システム。
  6. 【請求項6】 情報端末から通信ネットワーク上のホー
    ムページにアクセスする段階と、前記ホームページのメ
    ニュー画面の中から引合依頼書を選択する段階と、この
    選択に応答して前記情報端末に表示される引合依頼書に
    購入要求に係る品目と仕様を入力する段階と、この引合
    依頼書に応答して前記情報端末に表示される見積報告書
    を検討して発注の是非を決定する段階とを備えてなる資
    機材の調達方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004178317A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Hon-Ya-San Co Ltd ネットワークによる書籍注文システム
JP2006163493A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Akira Inoue 在庫商品貸借支援装置、在庫商品貸借支援プログラム
JP7425153B1 (ja) 2022-10-17 2024-01-30 日鉄エンジニアリング株式会社 サーバ、鉄骨注文システム、プログラム及び注文仲介方法
WO2024202297A1 (ja) * 2023-03-29 2024-10-03 三菱重工業株式会社 購入支援装置、購入支援方法、及び購入支援プログラム

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