JP2002023706A - 液晶駆動装置及び液晶パネル表示制御方法 - Google Patents

液晶駆動装置及び液晶パネル表示制御方法

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JP2002023706A
JP2002023706A JP2000206970A JP2000206970A JP2002023706A JP 2002023706 A JP2002023706 A JP 2002023706A JP 2000206970 A JP2000206970 A JP 2000206970A JP 2000206970 A JP2000206970 A JP 2000206970A JP 2002023706 A JP2002023706 A JP 2002023706A
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signal line
lighting
liquid crystal
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scanning signal
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JP2000206970A
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Shinji Endo
慎司 遠藤
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NEC Yamagata Ltd
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NEC Yamagata Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液晶パネルの表示品位を確保しな
がら消費電流を低減できる液晶駆動装置及び液晶パネル
表示制御方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 極性の切り替わり直後に、表示品位に影
響を与えない程度の任意の時間、走査信号線の最終端子
と、データ信号線の非点灯端子に同極性の点灯波形用の
オペアンプで点灯波形を印加し、非点灯波形用のオペア
ンプの特性に適している電位まで充電(放電)し、その
後、非点灯波形用のオペアンプの特性に最適な放電(充
電)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル表示制
御技術に係り、特に液晶パネルの表示品位を確保しなが
ら消費電流を低減できる液晶駆動装置及び液晶パネル表
示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の一般的な単純マトリッ
クス液晶パネル200及び液晶駆動装置300の構成図
である。図11において、200は単純マトリックス液
晶パネル、210はセグメント電極、220はコモン電
極、300は液晶駆動装置、COM1〜COM5は走査
信号線、SEG1〜SEG5はデータ信号線を示してい
る。
【0003】図11を参照すると、液晶駆動装置300
は、特に単純マトリックス液晶パネル200を駆動する
ために使用される。
【0004】単純マトリックス液晶パネル200は、図
11に示すように、コモン電極220とセグメント電極
210がマトリックス上に配置されている。
【0005】液晶駆動装置300の走査信号を印加する
ための走査信号線COM1〜走査信号線COM5はコモ
ン電極220に接続に接続され、またデータ信号を印加
するためのデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG
5はセグメント電極210に接続される。
【0006】コモン電極220とセグメント電極210
間には液晶が封入されており、コモン電極220とセグ
メント電極210間に印加される電圧の電位差により液
晶の表示を決定する。
【0007】このため、コモン電極220とセグメント
電極210に接続される走査信号線COM1〜走査信号
線COM5とデータ信号線SEG1〜データ信号線SE
G5から印加する電圧が規定通りの電位でないと表示品
位を下げてしまう。
【0008】液晶駆動装置300は単純マトリックス液
晶パネル200に印加する基準電位を発生している。以
下の説明では、基準電位を5種類とし、接地電位をVS
Sとする。当該5種類の基準電位を、高い電位から順
に、第1基準電位V1(充電用電位)、第2基準電位V
2(充電用電位)、第3基準電位V3(放電用電位)、
第4基準電位V4(充電用電位)、第5基準電位V5
(放電用電位)と呼ぶ。このときの接地電位VSSを含
めた電位(第1基準電位、第2基準電位、第3基準電
位、第4基準電位、第5基準電位)の関係を表1に示
す。
【0009】
【表1】
【0010】第1基準電位V1(充電用電位)、第2基
準電位V2(充電用電位)、第3基準電位V3(放電用
電位)、第4基準電位V4(充電用電位)、第5基準電
位V5(放電用電位)のそれぞれを、走査信号を印加す
るための走査信号線COM1〜走査信号線COM5、デ
ータ信号を印加するためのデータ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5及び単純マトリックス液晶パネル20
0に交流で印加するための表示モード(点灯、非点
灯)、極性+(VSS,V1,V2,V3)、極性−
(V1,V5,VSS,V4)の関係を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】表2に従い、単純マトリックス液晶パネル
200の表示(点灯)、非表示(非点灯)を説明する
と、極性+時は点灯電位(接地電位VSS)を出力する
走査信号線COM1〜走査信号線COM5と点灯電位
(第1基準電位V1)を出力するデータ信号線SEG1
〜データ信号線SEG5の交点のみ表示(点灯)状態と
なる。一方、他の組み合わせの走査信号線COM1〜走
査信号線COM5とデータ信号線SEG1〜データ信号
線SEG5の交点においては非表示(非点灯)状態とな
る。
【0013】同様に、極性−時は、点灯電位(第1基準
電位V1)を出力する走査信号線COM1〜走査信号線
COM5と点灯電位(接地電位VSS)を出力するデー
タ信号線SEG1〜データ信号線SEG5の交点のみ表
示(点灯)状態となる。一方、他の組み合わせの走査信
号線COM1〜走査信号線COM5とデータ信号線SE
G1〜データ信号線SEG5の交点において、非表示
(非点灯)状態となる。
【0014】図12に、走査信号線COM1〜走査信号
線COM5とデータ信号線SEG1〜データ信号線SE
G5の電圧波形を示す。縦軸は電圧、横軸は時間軸であ
る。図12において、V1は第1基準電位、V2は第2
基準電位、V3は第3基準電位、V4は第4基準電位、
V5は第5基準電位、VSSは接地電位を示している。
【0015】走査信号線COM1〜走査信号線COM5
とデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG5のそれ
ぞれは、極性+と極性−を交互に印加される。
【0016】図12において、走査信号の1区間を1走
査時間と呼び、1走査時間に走査信号線本数を掛けた時
間を1フレーム時間と呼ぶ。前述の極性+、極性−は、
1フレーム期間毎に交互に印加される。
【0017】図12に示すように、タイミング(1)の時
間、走査信号線COM1〜走査信号線COM5におい
て、点灯電位(第1基準電位V1)を印加しているのは
走査信号線COM1のみであり、走査信号線COM2〜
走査信号線COM5には非点灯電位を印加している。つ
まり、タイミング(1)の時間、走査信号線COM2〜走
査信号線COM5においては非表示(非点灯)状態とな
る。
【0018】またタイミング(1)の時間、データ信号線
SEG1〜データ信号線SEG5において、データ信号
線SEG1、データ信号線SEG2には非点灯電位を印
加しており、データ信号線SEG3、データ信号線SE
G4、データ信号線SEG5には点灯電位(第1基準電
位V1)を印加している。
【0019】よって、タイミング(1)の時間、表示され
る走査信号線COM2〜走査信号線COM5とデータ信
号線SEG1〜データ信号線SEG5の交点は、走査信
号線COM1と交わるデータ信号線SEG3、データ信
号線SEG4、データ信号線SEG5の3点となる。一
方、走査信号線COM1と交わるデータ信号線SEG
1、データ信号線SEG2の2点、及び走査信号線CO
M2〜走査信号線COM5に交わる点の計22点は非表
示状態となる。
【0020】次に図12のタイミング(2)の時間、走査
信号線COM1〜走査信号線COM5において、点灯電
位(第1基準電位V1)を印加しているのは走査信号線
COM2のみであり、走査信号線COM1、走査信号線
COM3、走査信号線COM4、走査信号線COM5は
非点灯電位を印加している。
【0021】つまり、タイミング(2)の時間、走査信号
線COM1、走査信号線COM3、走査信号線COM
4、走査信号線COM5においては非表示状態となる。
【0022】また、タイミング(2)の時間、データ信号
線SEG1〜データ信号線SEG5において、データ信
号線SEG1、データ信号線SEG2、データ信号線S
EG3、データ信号線SEG5には非点灯電位を印加し
ており、データ信号線SEG4には点灯電位(第1基準
電位V1)を印加している。
【0023】よって、タイミング(2)の時間、表示され
る走査信号線COM2とデータ信号線SEG1〜データ
信号線SEG5の交点は、走査信号線COM2と交わる
データ信号線SEG4の1点である。一方、走査信号線
COM2と交わるデータ信号線SEG1、データ信号線
SEG2、データ信号線SEG3、データ信号線SEG
5の4点、及び走査信号線COM1、走査信号線COM
3、走査信号線COM4、走査信号線COM5に交わる
点の計24点は非表示状態となる。
【0024】以降、タイミング(3)、タイミング(4)、タ
イミング(5)と同様な動きをする。タイミング(6)〜タイ
ミング(10)はタイミング(1)〜タイミング(5)と逆の電圧
が印加されており動作は同様である。
【0025】このように、走査信号線COM1〜走査信
号線COM5に対して順次、点灯電位(第1基準電位V
1)を印加する方法を線順次走査と呼ぶ。この線順次走
査は、単純マトリックス液晶パネル200の駆動方法と
して一般的な方法である。データ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5は、表示するデータに依存して、点灯
電位(第1基準電位V1)または非点灯電位を印加す
る。
【0026】図13に図12の電圧波形が実際の単純マ
トリックス液晶パネル200で表示するイメージ図を示
す。また、図14に、図11の液晶駆動装置300の内
部回路を示す。図14において、231は極性制御信
号、232は走査信号線点灯電圧、233は走査信号線
非点灯電圧、234はデータ信号線点灯電圧、235は
データ信号線非点灯電圧、236は走査信号線制御信
号、237はデータ信号線制御信号、238はメモリ制
御信号、239は内部クロック、250は電源供給回
路、252はタイミング回路、254はメモリ、256
は発振回路、258は走査信号線回路、260はデータ
信号線回路を示している。
【0027】図14を参照すると、内部クロック239
は発振回路256の発振を利用して作られる。当該内部
クロック239をタイミング回路252内でカウントす
ることで、極性制御信号231、走査信号線制御信号2
36、メモリ制御信号238を作っている。データ信号
線制御信号237はメモリ制御信号238よりメモリ2
54内のデータを読み出すことで作られる。
【0028】図15に図14の電源供給回路250の内
部回路を示す。図15において、261は第1基準電位
V1(充電用電位)用のオペアンプ、262は第2基準
電位V2(充電用電位)用のオペアンプ、263は第3
基準電位V3(放電用電位)用のオペアンプ、264は
第4基準電位V4(充電用電位)用のオペアンプ、26
5は第5基準電位V5(放電用電位)用のオペアンプを
示している。
【0029】図15を参照すると、極性制御信号231
は極性+時に論理値“1”であり、極性−時に論理値
“0”である。
【0030】極性制御信号231が論理値“1”のと
き、走査信号線点灯電圧232は接地電位VSSを出力
し、走査信号線非点灯電圧233は第2基準電位V2
(充電用電位)を出力し、データ信号線点灯電圧234
は第1基準電位V1(充電用電位)を出力し、データ信
号線非点灯電圧235は第3基準電位V3(放電用電
位)を出力する。
【0031】極性制御信号231が論理値“0”の時
は、走査信号線点灯電圧232は第1基準電位V1(充
電用電位)を出力し、走査信号線非点灯電圧233は第
5基準電位V5(放電用電位)を出力し、データ信号線
点灯電圧234は接地電位VSSを出力し、データ信号
線非点灯電圧235は第4基準電位V4(充電用電位)
を出力する。
【0032】図21に図14の走査信号線回路258の
内部回路を示す。図21に示すように、走査信号線を5
本とし、それぞれ、走査信号線COM1〜走査信号線C
OM5とする。
【0033】走査信号線制御信号236は走査信号線本
数と同じバス幅を持っており、走査信号線COM1〜走
査信号線COM5を制御するとともに、走査信号線点灯
電圧232または走査信号線非点灯電圧233を選択し
て走査信号線COM1〜走査信号線COM5に印加する
ための信号である。
【0034】図22に図14のデータ信号線回路260
の内部回路を示す。図22に示すように、データ信号線
本数を5本とし、それぞれ、データ信号線SEG1〜デ
ータ信号線SEG5とする。
【0035】データ信号線制御信号237はデータ信号
線本数と同じバス幅を持っており、データ信号線SEG
1〜データ信号線SEG5を制御するとともに、データ
信号線点灯電圧234またはデータ信号線非点灯電圧2
35を選択してデータ信号線SEG1〜データ信号線S
EG5に印加する。
【0036】図15で使用する各オペアンプ(第1基準
電位用のオペアンプ261、第2基準電位用のオペアン
プ262、第3基準電位用のオペアンプ263、第4基
準電位用のオペアンプ264、第5基準電位用のオペア
ンプ265)の動作を、図12を用いて説明する。
【0037】図12の極性の切り替わりを特異点として
後述し、各極性(極性+、極性−)内でのオペアンプの
動作を説明する。走査信号線COM1〜走査信号線CO
M5では走査信号線COM2を例とする。
【0038】走査信号線COM2は極性+のタイミング
(1)からタイミング(2)の切り替わり時、第2基準電位V
2(充電用電位)から接地電位VSSに放電される。同
様に、走査信号線COM2は極性+のタイミング(2)か
らタイミング(3)の切り替わり時、接地電位VSSから
第2基準電位V2(充電用電位)に充電される。これ
は、図15に示す第2基準電位用のオペアンプ262が
充電用オペアンプなので直ちに充電される。
【0039】極性−においても、走査信号線COM2は
タイミング(6)からタイミング(7)のとき、第5基準電位
V5(放電用電位)から第1基準電位V1(充電用電
位)に充電される。これは、図15に示すように、第1
基準電位用のオペアンプ261が充電用オペアンプなの
で直ちに充電される。
【0040】同様に、走査信号線COM2は極性−のタ
イミング(7)からタイミング(8)の切り替わり時、第1基
準電位V1(充電用電位)から第5基準電位V5(放電
用電位)へ放電される。これは、図15に示す第5基準
電位用のオペアンプ265が放電用オペアンプなので直
ちに放電される。
【0041】データ信号線SEG1〜データ信号線SE
G5ではデータ信号線SEG3を例とする。データ信号
線SEG3は極性+のタイミング(1)からタイミング(2)
の切り替わり時、第1基準電位V1(充電用電位)から
第3基準電位V3(放電用電位)に放電される。これ
は、図15に示す第3基準電位用のオペアンプ263が
放電用オペアンプなので直ちに放電される。
【0042】同様に、データ信号線SEG3は極性+の
タイミング(4)からタイミング(5)の切り替わり時、第3
基準電位V3(放電用電位)から第1基準電位V1(充
電用電位)に充電される。これは、図15に示す第1基
準電位用のオペアンプ261が充電用オペアンプなの
で、直ちに充電される。
【0043】極性−においても、データ信号線SEG3
はタイミング(6)からタイミング(7)のとき、接地電位V
SSから第4基準電位V4(充電用電位)に充電され
る。これは、図15に示すように第4基準電位用のオペ
アンプ264が充電用オペアンプなので、直ちに充電さ
れる。
【0044】同様に、データ信号線SEG3は極性−の
タイミング(9)からタイミング(10)の切り替わり時、第
4基準電位V4(充電用電位)から接地電位VSSへ放
電される。
【0045】よって、各極性(極性+、極性−)内での
オペアンプ(第1基準電位用のオペアンプ261、第2
基準電位用のオペアンプ262、第3基準電位用のオペ
アンプ263、第4基準電位用のオペアンプ264、第
5基準電位用のオペアンプ265)の動作を考えた場
合、各基準電位(第1基準電位V1(充電用電位)、第
2基準電位V2(充電用電位)、第3基準電位V3(放
電用電位)、第4基準電位V4(充電用電位)、第5基
準電位V5(放電用電位))において、図15に示す充
電用オペアンプ(第1基準電位用のオペアンプ261、
第2基準電位用のオペアンプ262、第4基準電位用の
オペアンプ264)、放電用オペアンプ(第3基準電位
用のオペアンプ263、第5基準電位用のオペアンプ2
65)の使用が妥当である。
【0046】ここで、特異点とした極性の切り替わりを
考えてみる。走査信号線COM1〜走査信号線COM5
において、極性+から極性−に切り替わる時(図12の
タイミング(5)からタイミング(6))、走査信号線COM
1は第2基準電位V2(充電用電位)から第1基準電位
V1(充電用電位)へ充電されているが、オペアンプの
使用法として問題無い。
【0047】走査信号線COM2、走査信号線COM
3、走査信号線COM4は、第2基準電位V2(充電用
電位)から第5基準電位V5(放電用電位)へ放電され
ているが、オペアンプの使い方として問題無い。
【0048】走査信号線COM1〜走査信号線COM5
の最終端子である走査信号線COM5は、接地電位VS
Sから第5基準電位V5(放電用電位)へ充電されてい
る。このとき、第5基準電位用のオペアンプ265は放
電用オペアンプであるので、第5基準電位用のオペアン
プ265における出力段定電流を大きくして接地電位V
SSから第5基準電位V5(放電用電位)へ充電してい
る。
【0049】走査信号線COM1〜走査信号線COM5
において、極性−から極性+に切り替わる時(図12の
タイミング(10)からタイミング(1))、走査信号線CO
M1は第5基準電位V5(放電用電位)から接地電位V
SSへ放電されているが接地電位VSSの使用法として
問題無い。
【0050】走査信号線COM2、走査信号線COM
3、走査信号線COM4は、第5基準電位V5(放電用
電位)から第2基準電位V2(充電用電位)へ充電され
ているが、オペアンプの使い方として問題無い。
【0051】走査信号線COM1〜走査信号線COM5
の最終端子である走査信号線COM5は、第1基準電位
V1(充電用電位)から第2基準電位V2(充電用電
位)へ放電されている。このとき、第2基準電位用のオ
ペアンプ262は充電用オペアンプであるので、第2基
準電位用のオペアンプ262の出力段定電流を大きくし
て第1基準電位V1(充電用電位)から第2基準電位V
2(充電用電位)へ放電している。
【0052】同様に、特異点である極性の切り替わりを
データ信号線SEG1〜データ信号線SEG5で考えて
みる。極性+から極性−に切り替わる時(図12のタイ
ミング(5)からタイミング(6))、データ信号線SEG3
は第1基準電位V1(充電用電位)から接地電位VSS
へ放電されている。また、データ信号線SEG4、デー
タ信号線SEG5は第3基準電位V3(放電用電位)か
ら接地電位VSSへ放電されている。
【0053】データ信号線SEG1は第3基準電位V3
(放電用電位)から第4基準電位V4(充電用電位)へ
放電され、データ信号線SEG2は第1基準電位V1
(充電用電位)から第4基準電位V4(充電用電位)へ
放電されているが、第4基準電位用のオペアンプ264
は充電用オペアンプであるので、第4基準電位用のオペ
アンプ264の出力段定電流を大きくして第1基準電位
V1(充電用電位)または第3基準電位V3(放電用電
位)から第4基準電位V4(充電用電位)へ放電してい
る。
【0054】データ信号線SEG1〜データ信号線SE
G5において、極性−から極性+に切り替わる時(図1
2のタイミング(10)からタイミング(1))、データ信号
線SEG3は接地電位VSSから第1基準電位V1(充
電用電位)へ充電され、データ信号線SEG4、データ
信号線SEG5は第4基準電位V4(充電用電位)から
第1基準電位V1(充電用電位)へ充電されているが、
オペアンプの使用法として問題無い。
【0055】データ信号線SEG1は第4基準電位V4
(充電用電位)から第3基準電位V3(放電用電位)へ
充電され、データ信号線SEG2は接地電位VSSから
第3基準電位V3(放電用電位)へ充電されているが、
第3基準電位用のオペアンプ263は放電用オペアンプ
であるので、第3基準電位用のオペアンプ263の出力
段定電流を大きくして接地電位VSSまたは第4基準電
位V4(充電用電位)から第3基準電位V3(放電用電
位)へ充電している。
【0056】このように第2基準電位用のオペアンプ2
62〜第5基準電位用のオペアンプ265は、特異点で
ある極性の切り替わり時に、オペアンプの持つ充放電の
特性と逆の特性も必要とするため、出力段定電流をある
程度の大きさにし、本来、オペアンプの持つ充放電の特
性と逆の特性を補完し、単純マトリックス液晶パネル2
00に正常な電位を印加することで、単純マトリックス
液晶パネル200の表示品位を確保している。
【0057】以下に、上記従来技術の具体例を説明す
る。図16、図17、図18、図19、図20に第1基
準電位用のオペアンプ261〜第5基準電位用のオペア
ンプ265の一具体例を示す。図16は第1基準電位用
のオペアンプ261の出力段の回路例、図17は第2基
準電位用のオペアンプ262の出力段の回路例、図18
は第3基準電位用のオペアンプ263の出力段の回路
例、図19は第4基準電位用のオペアンプ264の出力
段の回路例、図20は第5基準電位用のオペアンプ26
5の出力段の回路例である。
【0058】また、走査信号線を16本、データ信号線
SEG1〜データ信号線SEG5を120本の単純マト
リックス液晶パネル200とし、その他の条件等も“発
明の実施の形態の具体例”と同様として“発明の背景”
の具体例を考える。
【0059】第1基準電位用のオペアンプ261は、出
力定電流での放電を行う必要はないので、仮に、出力段
定電流(定常電流)を1μA(ただし、定バイアス印加
時)とする。このとき、Pチャネルトランジスタ(Pc
h.Tr)のオン抵抗(Pch.Trオン抵抗)は5K
Ωである。
【0060】第2基準電位用のオペアンプ262は、走
査信号線COM5の極性−から極性+への切り替え直
後、10Vから8Vに出力段定電流により放電しなけれ
ばならない。仮に、出力段定電流(定常電流)を10μ
A(ただし、定バイアス印加時)とする。第2基準電位
用のオペアンプ262は8Vを出力しているので、出力
段定電流源となるNチャネルトランジスタ(Nch.T
r)のオン抵抗は、8V/10μA=800KΩと考え
られる。このとき、Pチャネルトランジスタ(Pch.
Tr)のオン抵抗(Pch.Trオン抵抗)は5KΩで
ある。
【0061】走査信号線COM5に対する単純マトリッ
クス液晶パネル200の負荷は0.3nFなので、時定
数は240μsecとなる。よって、時定数の5倍にあ
たる1走査時間、すなわち1.2msecで第2基準電
位用のオペアンプ262の出力段定電流(定常電流)に
よる放電がほぼ完了すると考えられる。
【0062】第3基準電位用のオペアンプ263は、全
データ信号線SEG(データ信号線SEG1〜データ信
号線SEG5)を極性−から極性+へ切り替えた直後、
最大で4Vから6Vへ、または0Vから6Vへ出力段定
電流(定常電流)により充電しなければならない。0V
から6Vへの充電動作の方が充電に時間が掛かるので、
ここでは、0Vから6Vへの充電を考える。仮に、出力
段定電流(定常電流)を80μA(ただし、定バイアス
印加時)とする。第3基準電位用のオペアンプ263は
6Vを出力しているので、出力段定電流源となるPチャ
ネルトランジスタ(Pch.Tr)のオン抵抗は、(1
0V−6V)/80μA=50KΩと考えられる。この
とき、Nチャネルトランジスタ(Nch.Tr)のオン
抵抗(Nch.Trオン抵抗)は5KΩである。
【0063】全データ信号線SEG(データ信号線SE
G1〜データ信号線SEG5)に対する単純マトリック
ス液晶パネル200の負荷は4.8nFなので、時定数
は240μsecとなる。よって、時定数の5倍にあた
る1走査時間、すなわち1.2msecで第3基準電位
用のオペアンプ263の出力段定電流(定常電流)によ
る充電がほぼ完了すると考えられる。
【0064】第4基準電位用のオペアンプ264は全デ
ータ信号線SEG(データ信号線SEG1〜データ信号
線SEG5)の極性+から極性−への切り替え直後、最
大で10Vから4Vへ、または6Vから4Vへ出力段定
電流により放電しなければならない。10Vから4Vへ
の方が充電に時間が掛かるので10Vから4Vへの充電
を考える。仮に、出力段定電流(定常電流)を80μA
(ただし、定バイアス印加時)とする。第4基準電位用
のオペアンプ264は4Vを出力しているので出力段定
電流源となるNチャネルトランジスタ(Nch.Tr)
のオン抵抗は、4V/80μA=50KΩと考えられ
る。このとき、Pチャネルトランジスタ(Pch.T
r)のオン抵抗(Pch.Trオン抵抗)は5KΩであ
る。
【0065】全データ信号線SEG(データ信号線SE
G1〜データ信号線SEG5)に対する単純マトリック
ス液晶パネル200の負荷は4.8nFなので、時定数
は240μsecとなる。よって時定数の5倍にあたる
1走査時間、1.2msecで第4基準電位用のオペア
ンプ264の出力段定電流による放電がほほ完了すると
考えられる。
【0066】第5基準電位用のオペアンプ265は走査
信号線COM5の極性+から極性−への切り替え直後、
0Vから2Vに出力段定電流により充電しなければなら
ない。仮に、出力段定電流(定常電流)を10μA(た
だし、定バイアス印加時)とする。第5基準電位用のオ
ペアンプ265は2Vを出力しているので、出力段定電
流源となるPチャネルトランジスタ(Pch.Tr)の
オン抵抗は(10V−2V)/10μA=800KΩと
考えられる。このとき、Nチャネルトランジスタ(Nc
h.Tr)のオン抵抗(Nch.Trオン抵抗)は5K
Ωである。
【0067】走査信号線COM5に対する単純マトリッ
クス液晶パネル200の負荷は0.3nFなので、時定
数は240μsecとなる。よって時定数の5倍にあた
る1走査時間、すなわち1.2msecで第5基準電位
用のオペアンプ265の出力段定電流による充電がほぼ
完了すると考えられる。
【0068】ここでは簡略化のため、第2基準電位用の
オペアンプ262〜第5基準電位用のオペアンプ265
の出力段定電流による充放電の時定数を1走査時間の1
/5になるよう設定しているが単純マトリックス液晶パ
ネル200の表示品位としては、さらに短い時定数を設
定した方がよい。
【0069】これらの計算より、図16、図17、図1
8、図19、図20に示す一例により、第1基準電位用
のオペアンプ261〜第5基準電位用のオペアンプ26
5の全出力段定電流は、1μA+10μA+80μA+
80μA+10μA=181μAとなる。(後述する
が、本発明の実施の形態の具体例の全出力段定電流、2
5μAに比べて大きいことが分かる。)
【0070】このような液晶駆動装置300は一般的に
使用されているが、近年、携帯電話等向けに低消費電流
で単純マトリックス液晶パネル200を駆動することが
要求されている。
【0071】この要請に応えるために、例えば、図15
に示す第1基準電位用のオペアンプ261〜第5基準電
位用のオペアンプ265をプッシュプルオペアンプ構成
とし、特異点である極性の切り替わり時にも対応して、
第1基準電位用のオペアンプ261〜第5基準電位用の
オペアンプ265の出力段定電流を小さくしている。
【0072】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示す第1基準電位用のオペアンプ261〜第5基準電
位用のオペアンプ265をプッシュプルオペアンプ構成
とすることで、消費する電流を減らすことはできるもの
の、プッシュプルオペアンプはレイアウト面積増加を招
き、かつ出力段定電流が図15に示すオペアンプ(第1
基準電位用のオペアンプ261〜第5基準電位用のオペ
アンプ265)の2倍以上の本数を必要とするため、同
レベルに出力段定電流を小さくした図15に示すオペア
ンプ(第1基準電位用のオペアンプ261〜第5基準電
位用のオペアンプ265)の2倍以上の消費電流が必要
となるという問題点があった。
【0073】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、液晶パネルの表示
品位を確保しながら消費電流を低減できる液晶駆動装置
及び液晶パネル表示制御方法を提供する点にある。
【0074】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、極性の切り替わり直後に、表示品位
に影響を与えない程度の任意の時間だけ、走査信号線の
最終端子及びデータ信号線の非点灯端子に同極性の点灯
波形用のオペアンプで点灯波形を印加する手段と、非点
灯波形用のオペアンプの特性に適している所定電位まで
放電した後に当該非点灯波形用のオペアンプの特性に最
適な充電を行う手段を有することを特徴とする液晶駆動
装置に存する。また、この発明の請求項2に記載の発明
の要旨は、極性の切り替わり直後に、表示品位に影響を
与えない程度の任意の時間だけ、前記走査信号線の最終
端子及び前記データ信号線の非点灯端子に同極性の前記
点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加する手段と、
前記非点灯波形用のオペアンプの特性に適している所定
電位まで充電した後に前記非点灯波形用のオペアンプの
特性に最適な放電を行う手段を有することを特徴とする
請求項1に記載の液晶駆動装置に存する。また、この発
明の請求項3に記載の発明の要旨は、内部クロックを生
成・出力し、極性の切り替わり直後の1走査時間内に収
まる任意の時間幅である第1時間幅の間、論理値“1”
となり、その他の時間は論理値“0”となる第1の点灯
強制信号を当該内部クロックのカウントを基に生成・出
力し、走査信号線本数と同じバス幅を持ち前記走査信号
線を制御するとともに、走査信号線点灯電圧または走査
信号線非点灯電圧を選択して前記走査信号線に印加する
ための信号である走査信号線制御信号を生成・出力する
タイミング回路を有することを特徴とする請求項2に記
載の液晶駆動装置に存する。また、この発明の請求項4
に記載の発明の要旨は、前記走査信号線を制御し、前記
走査信号線に前記走査信号線点灯電圧または前記走査信
号線非点灯電圧を選択出力する走査信号線回路を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の液晶駆動装置に存す
る。また、この発明の請求項5に記載の発明の要旨は、
前記走査信号線回路は、前記走査信号線の最終端子に対
して前記走査信号線点灯電圧、前記走査信号線非点灯電
圧を選択する選択回路と、当該選択回路に接続するイン
バータの入力に前記走査信号線制御信号と前記第1の点
灯強制信号の論理和演算の結果を入力する手段を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の液晶駆動装置に存す
る。また、この発明の請求項6に記載の発明の要旨は、
前記走査信号線回路は、前記論理和演算を実行すること
により、本来、前記走査信号線の最終端子に対して極性
の切り替わり直後に前記走査信号線非点灯電圧を選択し
液晶パネルに印加する動作に代えて、前記第1時間幅の
間に前記走査信号線点灯電圧を選択し当該液晶パネルに
印加する動作を行う手段を有することを特徴とする請求
項5に記載の液晶駆動装置に存する。また、この発明の
請求項7に記載の発明の要旨は、前記走査信号線回路
は、前記第1時間幅の終了後に前記走査信号線非点灯電
圧を選択して液晶パネルに印加する手段を有することを
特徴とする請求項6に記載の液晶駆動装置に存する。ま
た、この発明の請求項8に記載の発明の要旨は、液晶パ
ネルに表示するデータであってデータ信号線本数と同じ
バス幅を持つデータ信号線制御信号を生成・出力し、前
記データ信号線のそれぞれにデータ信号線点灯電圧また
はデータ信号線非点灯電圧を選択して出力するデータ信
号線回路を有することを特徴とする請求項3に記載の液
晶駆動装置に存する。また、この発明の請求項9に記載
の発明の要旨は、前記データ信号線回路は、前記データ
信号線に接続する前記データ信号線点灯電圧、前記デー
タ信号線非点灯電圧を選択する選択回路と、当該選択回
路に接続するインバータの入力に前記走査信号線制御信
号と前記第1の点灯強制信号の論理和演算の結果を入力
する手段を有することを特徴とする請求項8に記載の液
晶駆動装置に存する。また、この発明の請求項10に記
載の発明の要旨は、前記データ信号線回路は、前記論理
和演算を実行することにより、本来、表示するデータに
依存して前記データ信号線に対して前記データ信号線点
灯電圧または前記データ信号線非点灯電圧を選択して液
晶パネルに印加する動作に代えて、前記第1時間幅の間
に強制的に前記データ信号線点灯電圧を選択して当該液
晶パネルに印加する動作を行う手段を有することを特徴
とする請求項9に記載の液晶駆動装置に存する。また、
この発明の請求項11に記載の発明の要旨は、前記デー
タ信号線回路は、前記第1時間幅の終了後に、表示する
データに依存して前記データ信号線に前記データ信号線
点灯電圧または前記データ信号線非点灯電圧を選択して
液晶パネルに印加する手段を有することを特徴とする請
求項10に記載の液晶駆動装置に存する。また、この発
明の請求項12に記載の発明の要旨は、前記第1の点灯
強制信号の前記第1時間幅を、極性の切り替わりを基に
生成・出力する手段を有することを特徴とする請求項1
乃至11のいずれか一項に記載の液晶駆動装置に存す
る。また、この発明の請求項13に記載の発明の要旨
は、前記タイミング回路は、極性の切り替わり直後の1
走査時間内に収まる任意の時間幅である第2時間幅の
間、論理値“1”となり、その他の時間は論理値“0”
となることで前記走査信号線回路を制御する第2の点灯
強制信号を生成・出力する手段と、極性の切り替わり直
後の1走査時間内に収まる任意の時間幅である第3時間
幅の間、論理値“1”となり、その他の時間は論理値
“0”となることで前記データ信号線回路を制御する第
3の点灯強制信号を生成・出力する手段を有することを
特徴とする請求項12に記載の液晶駆動装置に存する。
また、この発明の請求項14に記載の発明の要旨は、前
記タイミング回路は、前記第1時間幅、前記第2時間
幅、前記第3時間幅のそれぞれについて異なる時間幅で
数種類用意するとともに、当該第1時間幅、当該第2時
間幅、当該第3時間幅のそれぞれに対して外部コマンド
を用いて任意に異なる時間幅を選択的に出力する手段を
有することを特徴とする請求項13に記載の液晶駆動装
置に存する。また、この発明の請求項15に記載の発明
の要旨は、極性の切り替わり直後に、表示品位に影響を
与えない程度の任意の時間だけ、走査信号線の最終端子
及びデータ信号線の非点灯端子に同極性の点灯波形用の
オペアンプで点灯波形を印加する工程と、非点灯波形用
のオペアンプの特性に適している所定電位まで放電した
後に当該非点灯波形用のオペアンプの特性に最適な充電
を行う工程を有することを特徴とする液晶パネル表示制
御方法に存する。また、この発明の請求項16に記載の
発明の要旨は、極性の切り替わり直後に、表示品位に影
響を与えない程度の任意の時間だけ、前記走査信号線の
最終端子及び前記データ信号線の非点灯端子に同極性の
前記点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加する工程
と、前記非点灯波形用のオペアンプの特性に適している
所定電位まで充電した後に前記非点灯波形用のオペアン
プの特性に最適な放電を行う工程を有することを特徴と
する請求項15に記載の液晶パネル表示制御方法に存す
る。
【0075】
【発明の実施の形態】本発明は、極性の切り替わり直後
に、表示品位に影響を与えない程度の任意の時間だけ、
走査信号線の最終端子及びデータ信号線の非点灯端子を
同極性の点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加(供
給)し、非点灯波形用のオペアンプの特性に適している
電位以上(以下)まで充電(放電)し、その後、非点灯
波形用のオペアンプの特性に最適な放電(充電)を行う
ことで、液晶パネル(例えば、前述の単純マトリックス
液晶パネル200)の表示品位を確保しつつ消費電流を
低減することを特徴としている。以下、本発明の実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0076】図1に、本発明による液晶駆動装置400
の内部回路を示す。なお、上記従来技術において既に記
述したものと同一の部分については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。図1において、231は極性
制御信号、232は走査信号線点灯電圧、233は走査
信号線非点灯電圧、234はデータ信号線点灯電圧、2
35はデータ信号線非点灯電圧、236は走査信号線制
御信号、237はデータ信号線制御信号、238はメモ
リ制御信号、239は内部クロック、250は電源供給
回路、254はメモリ、256は発振回路、400は本
実施の形態の液晶駆動装置、452はタイミング回路、
458は走査信号線回路、459は第1の点灯強制信
号、460はデータ信号線回路、COM1〜COM5は
走査信号線、SEG1〜SEG5はデータ信号線を示し
ている。
【0077】図1を参照すると、本発明は従来の液晶駆
動装置300に対して第1の点灯強制信号459を設け
ている。第1の点灯強制信号459は、タイミング回路
452内で内部クロック239をカウントして作ってい
る。第1の点灯強制信号459は極性の切り替わり直
後、1走査時間内に収まる任意の時間幅(以降、時間幅
Aと称す)の期間、論理値“1”となり、その他の時間
は論理値“0”である。
【0078】図2に図1の走査信号線回路458の内部
回路を示す。図2において、500は選択回路を示して
いる。なお、上記従来技術において既に記述したものと
同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明
は省略する。
【0079】図1、図2を参照すると、走査信号線回路
458では、走査信号線制御信号236は走査信号線本
数と同じバス幅を持っている。また、走査信号線COM
1〜走査信号線COM5を制御し、走査信号線COM1
〜走査信号線COM5に走査信号線点灯電圧232また
は走査信号線非点灯電圧233を選択出力する。
【0080】また、走査信号線回路458では、走査信
号線COM1〜走査信号線COM5の最終端子である走
査信号線COM5に対して走査信号線点灯電圧232、
走査信号線非点灯電圧233を選択する選択回路500
に接続するインバータ510の入力に、走査信号線制御
信号236と第1の点灯強制信号459のOR演算(論
理和演算)の結果を入力している。
【0081】また、走査信号線回路458では、当該O
R演算(論理和演算)を実行することにより、本来、走
査信号線COM1〜走査信号線COM5の最終端子であ
る走査信号線COM5に対して極性の切り替わり直後に
走査信号線非点灯電圧233を選択し液晶パネル(例え
ば、前述の単純マトリックス液晶パネル200)に印加
(供給)する動作に代えて、時間幅A(1走査時間内に
収まる任意の時間幅)の間に走査信号線点灯電圧232
を選択し液晶パネル(例えば、前述の単純マトリックス
液晶パネル200)に印加(供給)する動作を行ってい
る。
【0082】また、走査信号線回路458では、時間幅
Aの終了後、従来の動作同様に、走査信号線非点灯電圧
233を選択して液晶パネル(例えば、前述の単純マト
リックス液晶パネル200)に印加(供給)する。
【0083】図3に図1のデータ信号線回路460の内
部回路を示す。図3において、520は選択回路、53
0はインバータを示している。なお、上記従来技術にお
いて既に記述したものと同一の部分については、同一符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0084】データ信号線回路460では、図1、図3
に示すように、メモリ254から読み出されるデータ信
号線制御信号237は液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)に表示するデータを意
味しており、データ信号線本数(本実施の形態では、5
本)と同じバス幅を持ち、データ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5のそれぞれにデータ信号線点灯電圧2
34またはデータ信号線非点灯電圧235を選択して出
力した後に、液晶パネル(例えば、前述の単純マトリッ
クス液晶パネル200)に印加(供給)される。
【0085】また、データ信号線回路460では、デー
タ信号線SEG1〜データ信号線SEG5に接続するデ
ータ信号線点灯電圧234、データ信号線非点灯電圧2
35を選択する選択回路520に接続するインバータ5
30の入力に、データ信号線制御信号237と第1の点
灯強制信号459のOR演算(論理和演算)の結果を入
力している。
【0086】また、データ信号線回路460では、当該
OR演算(論理和演算)を実行することにより、本来、
表示するデータに依存してデータ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5に対してデータ信号線点灯電圧234
またはデータ信号線非点灯電圧235を選択して液晶パ
ネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネル20
0)に印加(供給)する動作に代えて、時間幅A(1走
査時間内に収まる任意の時間幅)の間に強制的にデータ
信号線点灯電圧234を選択して液晶パネル(例えば、
前述の単純マトリックス液晶パネル200)に印加(供
給)する動作を行っている。
【0087】また、データ信号線回路460では、時間
幅Aの終了後、従来の動作同様に、表示するデータに依
存してデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG5を
データ信号線点灯電圧234またはデータ信号線非点灯
電圧235を選択して液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)に印加(供給)する。
【0088】その結果、極性の切り替わり直後、走査信
号線COM1〜走査信号線COM5の最終端子(本実施
の形態では、走査信号線COM5)とデータ信号線非点
灯電圧235を表示するデータ信号線でオペアンプ26
1,262,263,264,265の持つ充放電の特
性と逆の特性を使用する必要がないので、出力段定電流
を小さくしつつ液晶パネル(例えば、前述の単純マトリ
ックス液晶パネル200)に正常な電位を印加(供給)
することが可能となる。これにより、液晶パネル(例え
ば、前述の単純マトリックス液晶パネル200)の表示
品位を確保しつつ低消費電流化ができるという効果が得
られる。
【0089】さらに詳しく、本実施の形態の構成を説明
する。本実施の形態の液晶駆動装置400では、走査信
号線制御信号236及びデータ信号線制御信号237を
参照し、走査信号線制御信号236及びデータ信号線制
御信号237が論理値“1”のときにデータ信号線点灯
電圧234を選択して液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)に供給し、また、走査
信号線制御信号236及びデータ信号線制御信号237
が論理値“0”のときにデータ信号線非点灯電圧235
を選択して液晶パネル(例えば、前述の単純マトリック
ス液晶パネル200)に供給する。
【0090】また、本実施の形態の液晶駆動装置400
では、第1の点灯強制信号459は、極性の切り替わり
直後、1走査時間内に収まる任意の時間幅(時間幅A)
の間、走査信号線COM1〜走査信号線COM5の最終
端子(本実施の形態では、走査信号線COM5)とデー
タ信号線SEG1〜データ信号線SEG5の全端子にお
いて強制的にデータ信号線点灯電圧234を選択するた
めに用いられる。
【0091】このようにして得られたデータ信号線点灯
電圧234は液晶パネル(例えば、前述の単純マトリッ
クス液晶パネル200)に供給され、液晶パネル(例え
ば、前述の単純マトリックス液晶パネル200)とその
他の寄生容量に対して、電荷をプリチャージまたはディ
スチャージするために用いられる。
【0092】本実施の形態では、時間幅Aの終了後に極
性がプラス(+)の場合、走査信号線COM1〜走査信
号線COM5の最終端子(本実施の形態では、走査信号
線COM5)は、本来、非点灯電位を選択しているの
で、非点灯電位にある前述の第2基準電位用のオペアン
プ262(充電用オペアンプ、前述の図15、図17参
照)を用いて充電を行う。
【0093】データ信号線SEG1〜データ信号線SE
G5のそれぞれでは、データ信号線制御信号237を基
に、データ信号線点灯電圧234またはデータ信号線非
点灯電圧235のうちいずれか一方を選択される。
【0094】ここで、データ信号線点灯電圧234を選
択するデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG5で
は、時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内
と同様の電位が選択されている。
【0095】データ信号線非点灯電圧235を選択する
データ信号線SEG1〜データ信号線SEG5では、非
点灯電位にある前述の第3基準電位用のオペアンプ26
3(放電用オペアンプ、前述の図15、図18参照)を
用いて放電を行う。
【0096】本実施の形態では、時間幅Aの終了後に極
性がマイナス(−)の場合、走査信号線COM1〜走査
信号線COM5の最終端子(本実施の形態では、走査信
号線COM5)は、本来、非点灯電位を選択しているの
で非点灯電位にある前述の第5基準電位用のオペアンプ
265(放電用オペアンプ、前述の図15、図20参
照)を用いて放電を行う。データ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5は、それぞれのデータ信号線制御信号
237を用いてデータ信号線点灯電圧234、またはデ
ータ信号線非点灯電圧235を選択する。
【0097】ここで、データ信号線点灯電圧234を選
択するデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG5
は、時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内
と同様の電位を選択している。データ信号線非点灯電圧
235を選択するデータ信号線SEG1〜データ信号線
SEG5は、非点灯電位にある前述の第4基準電位用の
オペアンプ264(充電用オペアンプ、前述の図15、
図19参照)を用いて充電を行う。
【0098】次に液晶駆動装置400の動作(液晶パネ
ル表示制御方法)について説明する。図4は、第1の点
灯強制信号459の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。まず、第1の点灯強制信号459の動作
ついて図4を参照して説明する。なお、上記従来技術に
おいて既に記述したものと同一の部分については、同一
符号を付し、重複した説明は省略する。
【0099】図4に示すように、極性制御信号231、
走査信号線制御信号236(図4中の、第1走査信号線
制御信号、第2走査信号線制御信号、第3走査信号線制
御信号、第4走査信号線制御信号、第5走査信号線制御
信号)、メモリ制御信号238(図4中の、第1メモリ
制御信号、第2メモリ制御信号、第3メモリ制御信号、
第4メモリ制御信号、第5メモリ制御信号)のそれぞれ
は、内部クロック239を基に作られている。第1の点
灯強制信号459は極性の切り替わり直後、内部クロッ
ク239、数発分の幅を持っている。
【0100】図5は、走査信号線COM1〜走査信号線
COM5とデータ信号線SEG1〜データ信号線SEG
5の電圧波形を示す。また、図6は、図5の極性+から
極性−への切り替わり部分を拡大したタイミングチャー
トであって、図5のタイミング(4)〜タイミング(7)の部
分に該当している。なお、上記従来技術において既に記
述したものと同一の部分については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。
【0101】最初に、極性+から極性−への切り替わり
直後を考える。図6に示す走査信号線COM1〜走査信
号線COM5の最終端子である走査信号線COM5は極
性の切り替わり時、接地電位VSSである。
【0102】本実施の形態では、第1の点灯強制信号4
59に応じて、極性−の走査信号線点灯電圧232であ
る第1基準電位V1(充電用電位)が印加(供給)さ
れ、その結果、走査信号線COM5の電位は上昇する。
【0103】ここで、第1の点灯強制信号459におけ
る論理値“1”の区間の長さ、時間幅A(1走査時間内
に収まる任意の時間幅)を、走査信号線COM5の電位
が第5基準電位V5(放電用電位)以上に上昇する時間
とする。
【0104】本実施の形態では、時間幅Aの終了後、走
査信号線非点灯電圧233である第5基準電位V5(放
電用電位)が走査信号線COM5に印加(供給)される
が、前述の第5基準電位用のオペアンプ265(放電用
オペアンプ、前述の図15、図20参照)は放電用オペ
アンプなので、時間幅A(1走査時間内に収まる任意の
時間幅)内で第5基準電位V5(放電用電位)以上に上
昇した走査信号線COM5の電位を直ちに放電するた
め、第5基準電位V5(放電用電位)に制御する。
【0105】図6に示すデータ信号線SEG1〜データ
信号線SEG5のデータ信号線SEG1は、極性の切り
替わり時に第3基準電位V3(放電用電位)であり、デ
ータ信号線SEG2は第1基準電位V1(充電用電位)
である。
【0106】第1の点灯強制信号459に応じて、極性
−のデータ信号線点灯電圧234で接地電位VSSが印
加(供給)され、その結果、データ信号線SEG1、デ
ータ信号線SEG2の電位は下降する。
【0107】ここで、第1の点灯強制信号459におけ
る論理値“1”の区間の長さ、時間幅A(1走査時間内
に収まる任意の時間幅)を、データ信号線SEG1、デ
ータ信号線SEG2の電位が第4基準電位V4(充電用
電位)以下に下降する時間とする。なお、走査信号線C
OM5の説明において前述したように、時間幅A(1走
査時間内に収まる任意の時間幅)を第5基準電位V5
(放電用電位)以上に上昇する時間としたが、データ信
号線SEG1、データ信号線SEG2の下降する時間が
長い場合はデータ信号線SEG1、データ信号線SEG
2の下降時間を時間幅Aとする。
【0108】また、本実施の形態では、時間幅Aの終了
後、データ信号線SEG1、データ信号線SEG2は、
データ信号線非点灯電圧235である第4基準電位V4
(充電用電位)が印加(供給)されるが、前述の第4基
準電位用のオペアンプ264(充電用オペアンプ、前述
の図15、図19参照)は充電用オペアンプなので、時
間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内で第4
基準電位V4(充電用電位)以下に下降したデータ信号
線SEG1、データ信号線SEG2の電位を直ちに充電
し第4基準電位V4(充電用電位)に制御する。
【0109】次に、極性−から極性+への切り替わり直
後を考える。図7は、図5の極性−から極性+への切り
替わり部分を拡大したタイミングチャートであって、図
5のタイミング(9)〜タイミング(2)の部分に該当してい
る。なお、上記従来技術において既に記述したものと同
一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は
省略する。
【0110】図7を参照すると、走査信号線の最終端子
(本実施の形態では、走査信号線COM5)は、極性の
切り替わり時、第1基準電位V1(充電用電位)であ
る。
【0111】本実施の形態では、第1の点灯強制信号4
59に応じて、極性+の走査信号線点灯電圧232であ
る接地電位VSSが印加(供給)され、走査信号線CO
M5の電位は下降する。
【0112】ここで、第1の点灯強制信号459におけ
る論理値“1”の区間の長さ、時間幅A(1走査時間内
に収まる任意の時間幅)を、走査信号線COM5の電位
が第2基準電位V2(充電用電位)以下に下降する時間
とする。なお、極性+から極性−の切り替わり時の説明
において前述したように、時間幅A(1走査時間内に収
まる任意の時間幅)をデータ信号線SEG1、データ信
号線SEG2の下降時間としたが、第1の点灯強制信号
459における論理値“1”の区間の長さが長い場合、
この下降時間(走査信号線COM5の電位が第2基準電
位V2(充電用電位)以下に下降する時間)を時間幅A
とする。
【0113】また、本実施の形態では、時間幅Aの終了
後、走査信号線非点灯電圧233である第2基準電位V
2(充電用電位)が走査信号線COM5に印加(供給)
されるが、前述の第2基準電位用のオペアンプ262
(充電用オペアンプ、前述の図15、図17参照)は充
電用オペアンプなので、時間幅A(1走査時間内に収ま
る任意の時間幅)内で第2基準電位V2(充電用電位)
以下に下降した走査信号線COM5の電位を直ちに充電
し、第2基準電位V2(充電用電位)に制御する。
【0114】図7に示すデータ信号線SEG1〜データ
信号線SEG5のデータ信号線SEG1は極性の切り替
わり時、第4基準電位V4(充電用電位)である。ま
た、データ信号線SEG2は接地電位VSSである。
【0115】第1の点灯強制信号459に応じて、極性
+のデータ信号線点灯電圧234で第1基準電位V1が
印加(供給)されるため、データ信号線SEG1、デー
タ信号線SEG2の電位は上昇する。
【0116】ここで、第1の点灯強制信号459におけ
る論理値“1”の区間の長さ、時間幅A(1走査時間内
に収まる任意の時間幅)を、データ信号線SEG1、デ
ータ信号線SEG2の電位が第3基準電位V3(放電用
電位)以上に上昇する時間とする。なお、走査信号線C
OM5の説明において前述したように、時間幅A(1走
査時間内に収まる任意の時間幅)を第2基準電位V2
(充電用電位)以下に下降する時間としたが、データ信
号線SEG1、データ信号線SEG2の上昇する時間が
長い場合はデータ信号線SEG1、データ信号線SEG
2の上昇時間を時間幅Aとする。
【0117】また、本実施の形態では、時間幅Aの終了
後、データ信号線SEG1、データ信号線SEG2はデ
ータ信号線非点灯電圧235である第3基準電位V3
(放電用電位)が印加(供給)されるが、前述の第3基
準電位用のオペアンプ263(放電用オペアンプ、前述
の図15、図18参照)は放電用オペアンプなので、時
間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内で第3
基準電位V3(放電用電位)以上に上昇したデータ信号
線SEG1、データ信号線SEG2の電位を直ちに放電
し第3基準電位V3(放電用電位)に制御する。
【0118】図5のデータ信号線SEG3、データ信号
線SEG4、データ信号線SEG5は、時間幅Aの終了
後でも、データ信号線点灯電圧234を選択している。
これは、データ信号線SEG3、データ信号線SEG
4、データ信号線SEG5のデータ信号線制御信号23
7が、タイミング(1)、タイミング(6)の区間で論理値
“1”であるからである。また、第1の点灯強制信号4
59の有無に関係なくデータ信号線点灯電圧234を選
択するので、本発明の影響は受けない。
【0119】以下に、本実施の形態の具体例を示す。以
上の説明においては、一例として、走査信号線を5本
(走査信号線COM1〜走査信号線COM5の5本)、
データ信号線本数を5本(データ信号線SEG1〜デー
タ信号線SEG5の5本)の場合を示してきたが、本実
施の形態の具体例では、市販されている一般的な液晶パ
ネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネル20
0)に当てはめて以下の説明を行う。
【0120】走査信号線を16本(走査信号線COM1
〜走査信号線COM16(不図示))、データ信号線を
120本(データ信号線SEG1〜データ信号線SEG
120(不図示))とする。これは、5×8ドットの一
文字(カーソル行も含む)の2行24文字分に相当して
いる。
【0121】一般的な液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)はフレーム周波数50
Hz程度で表示を行っているが、本具体例では、発振回
路256で作られる内部クロック239の周期を10μ
secとしてフレーム周波数を求めてみる。
【0122】本具体例で示す液晶駆動装置400では、
データ信号線SEG1〜データ信号線SEG5のデータ
信号の読み出しに内部クロック239を5クロック(c
lk)必要とし、メモリ254から5bit毎に読み出
すとする。
【0123】1走査時間は、10μsec×5clk×
(120(データ信号線本数)/5bit毎)=1.2
msecである。また、1フレーム時間は1.2mse
c×16(=走査信号線本数)=19.2msecであ
る。
【0124】すなわち、フレーム周波数は1/19.2
msec=52.1Hzであり、一般的なフレーム周波
数と言える。そこで、本具体例では、内部クロック23
9の周期を10μsecとする。
【0125】また、第1基準電位V1(充電用電位)=
10V、第2基準電位V2(充電用電位)=8V、第3
基準電位V3(放電用電位)=6V、第4基準電位V4
(充電用電位)=4V、第5基準電位V5(放電用電
位)=2V、接地電位VSS=0Vとする。図8、図9
に充電用オペアンプと放電用オペアンプの出力段の一例
を示す。なお、上記従来技術において既に記述したもの
と同一の部分については、同一符号を付し、重複した説
明は省略する。
【0126】最初に走査信号線について説明する。
【0127】極性の切り替わり直後、走査信号線COM
1〜走査信号線COM16(不図示)の最初の端子(走
査信号線COM1)が走査信号線点灯電圧232を選択
している。さらに、時間幅A(1走査時間内に収まる任
意の時間幅)の間、走査信号線COM1〜走査信号線C
OM16(不図示)の最後の端子(本具体例では、走査
信号線COM16(不図示))も、走査信号線点灯電圧
232を選択する。本具体例では、計算の簡易化のた
め、走査信号線COM16(不図示)のみの影響を考え
てみる。
【0128】走査信号線COM16(不図示)に対する
液晶パネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネ
ル200)の負荷は、液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)の1ドットの負荷容量
Cを2.5pFと考えると、負荷容量C=2.5pF×
120(データ信号線本数)×1(=走査信号線本数)
=0.3nFである。
【0129】図6に示す走査信号線COM5において説
明したように、走査信号線COM16(不図示)では、
時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内で接
地電位VSSから前述の第1基準電位用のオペアンプ2
61(充電用オペアンプ、前述の図15、図16参照)
を使用して第5基準電位V5(放電用電位)以上にしな
ければならない。前述の第1基準電位用のオペアンプ2
61(充電用オペアンプ、前述の図15、図16参照)
は充電用オペアンプであるので、図8、図9に示す一例
において、Pチャネルトランジスタ(Pch.Tr)の
オン抵抗を5KΩとすると、時定数は0.3nF×5K
Ω=1.5μsecとなる。
【0130】ここで、時間幅A(1走査時間内に収まる
任意の時間幅)をタイミング回路452内で容易に実現
可能にするため、内部クロック239の0.5クロック
に相当する5μsecとすると、指数Kは1−exp
(−5μsec/1.5μsec)=0.964とな
る。
【0131】これは、前述の第1基準電位用のオペアン
プ261(充電用オペアンプ、前述の図15、図16参
照)のPチャネルトランジスタ(Pch.Tr)が5μ
secの時間で負荷容量Cを96.4%(指数K=0.
964)まで充電できることを表している。よって、接
地電位VSSから第5基準電位V5(放電用電位)を上
回る9.64Vまで充電できることになる。
【0132】同様に、図7に示す走査信号線COM5に
おいて説明したように、走査信号線COM16(不図
示)について考える際、簡略化のため、接地電位VSS
も5KΩのシリーズ抵抗(直列抵抗)を持っていると考
えると、時定数は0.3nF×5KΩ=1.5μsec
となり、指数Lはexp(−5μsec/1.5μse
c)=0.04である。
【0133】これは、接地電位VSSのシリーズ抵抗
(直列抵抗)が5μsecの時間で負荷容量Cを0.0
4%(指数L=0.04)まで放電できることを表して
いる。よって、第1基準電位V1(充電用電位)から第
2基準電位V2(充電用電位)を下回る0.04Vまで
放電できることになる。
【0134】次に、データ信号線SEG1〜データ信号
線SEG120(不図示)に与えられるデータ信号につ
いて説明する。
【0135】本実施の形態では、全てのデータ信号線
(データ信号線SEG1〜データ信号線SEG120
(不図示))が時間幅A(1走査時間内に収まる任意の
時間幅)の間、データ信号線点灯電圧234を選択する
ので、データ信号線点灯電圧234を作るオペアンプ
(前述の第1基準電位用のオペアンプ261(充電用オ
ペアンプ、前述の図15、図16参照))に対する液晶
パネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネル2
00)の負荷は、液晶パネル(例えば、前述の単純マト
リックス液晶パネル200)の1ドットの容量を2.5
pFと考えると、C=2.5pF×120(データ信号
線本数)×16(=走査信号線本数)=4.8nFであ
る。
【0136】図6に示すデータ信号線SEG1に比べて
データ信号線SEG2の方が充電に時間が掛かるので、
データ信号線SEG2について考える。
【0137】図6に示すデータ信号線SEG2におい
て、時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)内
で第1基準電位V1(充電用電位)から、接地電位VS
Sを使用し第4基準電位V4(充電用電位)以下にしな
ければならない。簡略化のため、接地電位VSSも5K
Ωのシリーズ抵抗(直列抵抗)を持っていると考える
と、時定数は24μsecである。
【0138】ここで、時間幅A(1走査時間内に収まる
任意の時間幅)をタイミング回路452内で容易に実現
可能にするため、内部クロック239の2.5クロック
に相当する25μsecとすると、指数Lはexp(−
25μsec/24μsec)=0.353となる。
【0139】これは、接地電位VSSのシリーズ抵抗
(直列抵抗)が25μsecの時間で放電でき、負荷容
量Cを35.3%まで放電できることを表している。よ
って、第1基準電位V1(充電用電位)から第4基準電
位V4(充電用電位)を下回る3.53Vまで放電でき
ることを意味している。
【0140】同様に、図7に示すデータ信号線SEG2
を考えると、時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時
間幅)内で接地電位VSSから前述の第1基準電位用の
オペアンプ261(充電用オペアンプ、前述の図15、
図16参照)を使用して第3基準電位V3(放電用電
位)以上にしなければならない。前述の第1基準電位用
のオペアンプ261(充電用オペアンプ、前述の図1
5、図16参照)は充電用オペアンプであるので、図
8、図9に示す一例よりPチャネルトランジスタ(Pc
h.Tr)のオン抵抗を5KΩとすると時定数24μs
ecである。
【0141】時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時
間幅)を先ほどと同様に、25μsecとすると、指数
Kは1−exp(−25μsec/24μsec)=
0.647である。
【0142】これは、前述の第1基準電位用のオペアン
プ261(充電用オペアンプ、前述の図15、図16参
照)のPチャネルトランジスタ(Pch.Tr)が25
μsecの時間で負荷容量Cを64.7%まで充電でき
ることを表している。すなわち、接地電位VSSから第
3基準電位V3(放電用電位)を上回る6.47Vまで
充電できることを意味している。
【0143】また、図8、図9に示す一例の回路を用い
て、前述の第1基準電位用のオペアンプ261(充電用
オペアンプ、前述の図15、図16参照)〜前述の第5
基準電位用のオペアンプ265(放電用オペアンプ、前
述の図15、図20参照)を構成した場合、全出力段定
電流は、1μA×5オペアンプ=5μAとなる。
【0144】これらの計算によれば、本実施の形態の具
体例での時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間
幅)は、25μsecとなる。この時間幅A(1走査時
間内に収まる任意の時間幅、25μsec)は1走査時
間1.2msecに対して非常に小さく、かつ、液晶パ
ネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネル20
0)の応答速度、数10msecに対しても非常に小さ
いので液晶パネル(例えば、前述の単純マトリックス液
晶パネル200)の表示品位に影響は与えないと考えら
れる。
【0145】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、極性の切り替わり直後に、表示品位に影響を与え
ない程度の任意の時間だけ、走査信号線COM1〜走査
信号線COM5の最終端子(本実施の形態では、走査信
号線COM5)及びデータ信号線SEG1〜データ信号
線SEG5の非点灯端子を同極性の点灯波形用のオペア
ンプで点灯波形を印加(供給)し、非点灯波形用のオペ
アンプの特性に適している電位以上まで充電し、その
後、非点灯波形用のオペアンプの特性に最適な放電を行
うことで、液晶パネル(例えば、前述の単純マトリック
ス液晶パネル200)の表示品位を確保しつつ消費電流
を低減できるようになるといった効果を奏する。
【0146】また、極性の切り替わり直後に、表示品位
に影響を与えない程度の任意の時間だけ、走査信号線C
OM1〜走査信号線COM5の最終端子(本実施の形態
では、走査信号線COM5)及びデータ信号線SEG1
〜データ信号線SEG5の非点灯端子を同極性の点灯波
形用のオペアンプで点灯波形を印加(供給)し、非点灯
波形用のオペアンプの特性に適している電位以下まで放
電し、その後、非点灯波形用のオペアンプの特性に最適
な充電を行うことで、液晶パネル(例えば、前述の単純
マトリックス液晶パネル200)の表示品位を確保しつ
つ消費電流を低減できるようになるといった効果を奏す
る。
【0147】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
第1の実施の形態において既に記述したものと同一の部
分については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0148】図10は、本発明の第2の実施の形態に係
る液晶駆動装置400の内部回路図である。図10にお
いて、462は第2の点灯強制信号、463は第3の点
灯強制信号を示している。なお、第1の実施形態におい
て既に記述したものと同一の部分については、同一符号
を付し、重複した説明は省略する。
【0149】図10を参照すると、本発明の第2の実施
の形態の液晶駆動装置400は、その基本的構成は上記
第1の実施の形態の通りであるが、第1の点灯強制信号
459の時間幅A(1走査時間内に収まる任意の時間
幅)を、極性の切り替わりを基に生成・出力する手段を
有する点に第1の特徴を有している。これにより、時間
幅A(1走査時間内に収まる任意の時間幅)を内部クロ
ック239の時間幅よりも小さい時間幅で作れるように
なるといった効果を奏する。
【0150】また、第1の実施の形態の液晶駆動装置4
00では1本の第1の点灯強制信号459により、走査
信号線回路458とデータ信号線回路460を制御し
た。
【0151】これに対して第2の実施の形態の液晶駆動
装置400では、走査信号線回路458を制御する第2
の点灯強制信号462と、データ信号線回路460を制
御する第3の点灯強制信号463の2本の信号を用いる
点に第2の特徴を有している。すなわち、第2の点灯強
制信号462の論理値“1”幅(点灯時間幅)を時間幅
B(不図示)とし、第3の点灯強制信号463の論理値
“1”幅(点灯時間幅)を時間幅C(不図示)とするこ
とで、走査信号線回路458とデータ信号線回路460
の時間幅を独立して制御でき、走査信号線回路458及
びデータ信号線回路460のそれぞれに対して時間幅
(時間幅B(不図示)、時間幅C(不図示))を最適化
できるようになるといった効果を奏する。
【0152】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
第1の実施の形態及び第2の実施の形態において既に記
述したものと同一の部分については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。
【0153】上記第1の実施の形態、第2の実施の形態
のそれぞれでは、一種類の液晶パネル(例えば、前述の
単純マトリックス液晶パネル200)を想定している
が、液晶パネル(例えば、前述の単純マトリックス液晶
パネル200)の寄生容量は、表示桁数、表示行、メー
カーの違いによっても値が異なる。
【0154】そこで、第3の実施の形態の液晶駆動装置
400では、タイミング回路452の内部に時間幅A、
時間幅B(第2の点灯強制信号462の論理値“1”幅
(点灯時間幅))、時間幅C(第3の点灯強制信号46
3の論理値“1”幅(点灯時間幅))のそれぞれについ
て異なる時間幅で数種類用意しておく点に特徴を有して
いる。これにより、時間幅A、時間幅B、時間幅Cのそ
れぞれに対して、外部コマンドを用いて任意に異なる時
間幅を選択できるようになり、その結果、液晶パネル
(例えば、前述の単純マトリックス液晶パネル200)
の表示桁数、表示行、メーカーの違いにも対応できるよ
うになるといった効果を奏する。
【0155】なお、本発明が上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施
の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上
記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限
定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状
等にすることができる。また、各図において、同一構成
要素には同一符号を付している。
【0156】
【発明の効果】本発明によれば、極性の切り替わり直後
に、表示品位に影響を与えない程度の任意の時間だけ、
走査信号線の最終端子及びデータ信号線の非点灯端子を
同極性の点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加し、
非点灯波形用のオペアンプの特性に適している電位以上
(または以下)まで充電(または放電)し、その後、非
点灯波形用のオペアンプの特性に最適な放電(または充
電)を行うことで、液晶パネル(不図示)の表示品位を
確保しつつ消費電流を低減できるようになるといった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液晶駆動装置
の内部回路図である。
【図2】図1の走査信号線回路の内部回路図である。
【図3】図1のデータ信号線回路の内部回路である。
【図4】点灯強制信号の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図5】走査信号線とデータ信号線の電圧波形図であ
る。
【図6】図5の極性+から極性−への切り替わり部分を
拡大したタイミングチャートである。
【図7】図5の極性−から極性+への切り替わり部分を
拡大したタイミングチャートである。
【図8】充電用オペアンプの出力段の一例を示す回路図
である。
【図9】放電用オペアンプの出力段の一例を示す回路図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る液晶駆動装
置の内部回路図である。
【図11】従来の一般的な単純マトリックス液晶パネル
及び液晶駆動装置の構成図である。
【図12】走査信号線とデータ信号線の電圧波形図であ
る。
【図13】線順次走査における表示イメージ図である。
【図14】図11の液晶駆動装置の内部回路図である。
【図15】図14の電源供給回路の内部回路図である。
【図16】第1基準電位用のオペアンプの出力段の回路
例である。
【図17】第2基準電位用のオペアンプの出力段の回路
例である。
【図18】第3基準電位用のオペアンプの出力段の回路
例である。
【図19】第4基準電位用のオペアンプの出力段の回路
例である。
【図20】第5基準電位用のオペアンプの出力段の回路
例である。
【図21】図14の走査信号線回路の内部回路を示す。
【図22】図14のデータ信号線回路の内部回路を示
す。
【符号の説明】
231…極性制御信号 232…走査信号線点灯電圧 233…走査信号線非点灯電圧 234…データ信号線点灯電圧 235…データ信号線非点灯電圧 236…走査信号線制御信号 237…データ信号線制御信号 238…メモリ制御信号 239…内部クロック 250…電源供給回路 252…タイミング回路 254…メモリ 256…発振回路 258…走査信号線回路 260…データ信号線回路 261…第1基準電位用のオペアンプ 262…第2基準電位用のオペアンプ 263…第3基準電位用のオペアンプ 264…第4基準電位用のオペアンプ 265…第5基準電位用のオペアンプ 400…液晶駆動装置 452…タイミング回路 458…走査信号線回路 459…第1の点灯強制信号 460…データ信号線回路 462…第2の点灯強制信号 463…第3の点灯強制信号 500,520…選択回路 510,530…インバータ COM1〜COM5…走査信号線 SEG1〜SEG5…データ信号線 V1…第1基準電位 V2…第2基準電位 V3…第3基準電位 V4…第4基準電位 V5…第5基準電位 VSS…接地電位

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性の切り替わり直後に、表示品位に影
    響を与えない程度の任意の時間だけ、走査信号線の最終
    端子及びデータ信号線の非点灯端子に同極性の点灯波形
    用のオペアンプで点灯波形を印加する手段と、非点灯波
    形用のオペアンプの特性に適している所定電位まで放電
    した後に当該非点灯波形用のオペアンプの特性に最適な
    充電を行う手段を有することを特徴とする液晶駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 極性の切り替わり直後に、表示品位に影
    響を与えない程度の任意の時間だけ、前記走査信号線の
    最終端子及び前記データ信号線の非点灯端子に同極性の
    前記点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加する手段
    と、前記非点灯波形用のオペアンプの特性に適している
    所定電位まで充電した後に前記非点灯波形用のオペアン
    プの特性に最適な放電を行う手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の液晶駆動装置。
  3. 【請求項3】 内部クロックを生成・出力し、極性の切
    り替わり直後の1走査時間内に収まる任意の時間幅であ
    る第1時間幅の間、論理値“1”となり、その他の時間
    は論理値“0”となる第1の点灯強制信号を当該内部ク
    ロックのカウントを基に生成・出力し、走査信号線本数
    と同じバス幅を持ち前記走査信号線を制御するととも
    に、走査信号線点灯電圧または走査信号線非点灯電圧を
    選択して前記走査信号線に印加するための信号である走
    査信号線制御信号を生成・出力するタイミング回路を有
    することを特徴とする請求項2に記載の液晶駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記走査信号線を制御し、前記走査信号
    線に前記走査信号線点灯電圧または前記走査信号線非点
    灯電圧を選択出力する走査信号線回路を有することを特
    徴とする請求項3に記載の液晶駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記走査信号線回路は、前記走査信号線
    の最終端子に対して前記走査信号線点灯電圧、前記走査
    信号線非点灯電圧を選択する選択回路と、当該選択回路
    に接続するインバータの入力に前記走査信号線制御信号
    と前記第1の点灯強制信号の論理和演算の結果を入力す
    る手段を有することを特徴とする請求項4に記載の液晶
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記走査信号線回路は、前記論理和演算
    を実行することにより、本来、前記走査信号線の最終端
    子に対して極性の切り替わり直後に前記走査信号線非点
    灯電圧を選択し液晶パネルに印加する動作に代えて、前
    記第1時間幅の間に前記走査信号線点灯電圧を選択し当
    該液晶パネルに印加する動作を行う手段を有することを
    特徴とする請求項5に記載の液晶駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記走査信号線回路は、前記第1時間幅
    の終了後に前記走査信号線非点灯電圧を選択して液晶パ
    ネルに印加する手段を有することを特徴とする請求項6
    に記載の液晶駆動装置。
  8. 【請求項8】 液晶パネルに表示するデータであってデ
    ータ信号線本数と同じバス幅を持つデータ信号線制御信
    号を生成・出力し、前記データ信号線のそれぞれにデー
    タ信号線点灯電圧またはデータ信号線非点灯電圧を選択
    して出力するデータ信号線回路を有することを特徴とす
    る請求項3に記載の液晶駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記データ信号線回路は、前記データ信
    号線に接続する前記データ信号線点灯電圧、前記データ
    信号線非点灯電圧を選択する選択回路と、当該選択回路
    に接続するインバータの入力に前記走査信号線制御信号
    と前記第1の点灯強制信号の論理和演算の結果を入力す
    る手段を有することを特徴とする請求項8に記載の液晶
    駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記データ信号線回路は、前記論理和
    演算を実行することにより、本来、表示するデータに依
    存して前記データ信号線に対して前記データ信号線点灯
    電圧または前記データ信号線非点灯電圧を選択して液晶
    パネルに印加する動作に代えて、前記第1時間幅の間に
    強制的に前記データ信号線点灯電圧を選択して当該液晶
    パネルに印加する動作を行う手段を有することを特徴と
    する請求項9に記載の液晶駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記データ信号線回路は、前記第1時
    間幅の終了後に、表示するデータに依存して前記データ
    信号線に前記データ信号線点灯電圧または前記データ信
    号線非点灯電圧を選択して液晶パネルに印加する手段を
    有することを特徴とする請求項10に記載の液晶駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1の点灯強制信号の前記第1時
    間幅を、極性の切り替わりを基に生成・出力する手段を
    有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一
    項に記載の液晶駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記タイミング回路は、極性の切り替
    わり直後の1走査時間内に収まる任意の時間幅である第
    2時間幅の間、論理値“1”となり、その他の時間は論
    理値“0”となることで前記走査信号線回路を制御する
    第2の点灯強制信号を生成・出力する手段と、極性の切
    り替わり直後の1走査時間内に収まる任意の時間幅であ
    る第3時間幅の間、論理値“1”となり、その他の時間
    は論理値“0”となることで前記データ信号線回路を制
    御する第3の点灯強制信号を生成・出力する手段を有す
    ることを特徴とする請求項12に記載の液晶駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記タイミング回路は、前記第1時間
    幅、前記第2時間幅、前記第3時間幅のそれぞれについ
    て異なる時間幅で数種類用意するとともに、当該第1時
    間幅、当該第2時間幅、当該第3時間幅のそれぞれに対
    して外部コマンドを用いて任意に異なる時間幅を選択的
    に出力する手段を有することを特徴とする請求項13に
    記載の液晶駆動装置。
  15. 【請求項15】 極性の切り替わり直後に、表示品位に
    影響を与えない程度の任意の時間だけ、走査信号線の最
    終端子及びデータ信号線の非点灯端子に同極性の点灯波
    形用のオペアンプで点灯波形を印加する工程と、非点灯
    波形用のオペアンプの特性に適している所定電位まで放
    電した後に当該非点灯波形用のオペアンプの特性に最適
    な充電を行う工程を有することを特徴とする液晶パネル
    表示制御方法。
  16. 【請求項16】 極性の切り替わり直後に、表示品位に
    影響を与えない程度の任意の時間だけ、前記走査信号線
    の最終端子及び前記データ信号線の非点灯端子に同極性
    の前記点灯波形用のオペアンプで点灯波形を印加する工
    程と、前記非点灯波形用のオペアンプの特性に適してい
    る所定電位まで充電した後に前記非点灯波形用のオペア
    ンプの特性に最適な放電を行う工程を有することを特徴
    とする請求項15に記載の液晶パネル表示制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005203256A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Mitsubishi Materials Corp 固体酸化物形燃料電池
JP2008197163A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 ▲しい▼創電子股▲ふん▼有限公司 Tn型とstn型液晶ディスプレイの反応時間を減少するドライブ方法

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JP2008197163A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 ▲しい▼創電子股▲ふん▼有限公司 Tn型とstn型液晶ディスプレイの反応時間を減少するドライブ方法

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