JP2002023528A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
ナー像の転写が可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 転写電圧発生手段20によって発生する
転写電圧を転写手段5に印加することにより、像担持体
1に形成されたトナー像をシートPに転写する。そし
て、転写電圧制御手段21はトナー像を転写する際、位
置検知手段9からの検知信号に基づいてシートPが所定
の位置に到達したと判断したときに転写電圧発生手段2
0を制御し、転写電圧を変化させるようにする。
Description
し、特に像担持体に形成したトナー像をシートに転写す
る方式としてローラ転写方式を採用したものに関する。
記録装置等の電子写真方式の画像形成装置の多くは像担
持体に形成されたトナー像をシートに転写させる転写方
式として接触転写方式を採用している。そして、このよ
うな接触転写方式のなかでも、転写部でのシート搬送性
に優れたローラ転写方式が主流となっている。
ラを像担持体に約5〜20Nの総圧で圧接させて像担持
体と転写ローラとの問に転写ニップを形成し、この転写
ニップ部でシートを挟持搬送しつつ、転写ローラに印加
した転写電圧(転写バイアス)の作用により、像担持体
上に形成されたトナー像をシート上に転写する構成のも
のである。
転写方式を採用した画像形成装置の一例であるレーザビ
ームプリンタの概略構成を示す図である。
型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)であ
り、この感光ドラム1は装置本体Mによって回転自在に
支持されており、不図示の駆動手投によって矢印R1方
向に所定のプロセススピードで回転駆動されるようにな
っている。なお、この感光ドラム1の周囲には、その回
転方向に沿って順に帯電ローラ(帯電装置)2、露光装
置3、現像装置4、転写手段である転写ローラ(転写装
置)5、クリーニング装置6が配設されている。
に配置され、紙等のシート状の記録材Pを収納した給紙
カセット、Rは記録材Pの搬送経路であり、この搬送経
路Rに沿って上流側から順に、給紙ローラ15、搬送ロ
ーラ8、トップセンサ9、搬送板金10、定着装置1
1、搬送ローラ12、排紙ローラ13が配置されてい
る。なお、トップセンサ9と搬送板金10との間には転
写ローラ5が配置されている。
プリンタにおける画像形成動作について説明する。
段によって矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1
は、帯電ローラ2によって所定の極性、所定の電位に一
様に帯電される。そして、このように表面が帯電された
後の感光ドラム1は、その表面に対しレーザ光学系等の
露光装置3によって画像情報に基づいた画像露光Lがな
され、この結果、露光部分の電荷が除去されて静電潜像
が形成される。
て現像され、感光ドラム上にトナー像が形成される。な
お、この現像装置4は現像ローラ4aを有しており、こ
の現像ローラ4aに現像バイアスを印加し、感光ドラム
1上の静電潜像にトナーを付着させることで、トナー像
としての現像(顕像化)を行うようにしている。
して給紙カセット7に収納されている記録材Pは、給紙
ローラ15、搬送ローラ8によって給紙・搬送され、ト
ップセンサ9を通過した後、感光ドラム1と転写ローラ
5との間のニップ(以下、転写ニップ部という)に搬送
される。
によって先端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と
同期がとられるようになっており、これにより記録材P
が転写ニップ部に搬送されると、転写ローラ5に印加さ
れる転写バイアスにより感光ドラム上のトナー像が記録
材P上の所定の位置に転写される。
着トナー像を担持した記録材Pは、搬送板金10に沿っ
て定着装置11を構成する加熱ローラ11aと、この加
熱ローラ11aに圧接する加圧ローラ11bとにより構
成される定着ニップに搬送され、ここで未定着トナー像
が加熱・加圧されて記録材表面に定着される。なお、こ
のようにしてトナー像が定着された後の記録材Pは、搬
送ローラ12、排紙ローラ13によって装置本体M上面
に設けられた排紙トレイ14上に搬送・排出される。
記録材Pに転写されずに表面に残ったトナーがクリーニ
ング装置6のクリーニングブレード6aによって除去さ
れ、次の画像形成に備える。以上の動作を繰り返すこと
で、次々と画像形成を行うことができる。
アスが印加される転写ローラ5は、同図に示すようにF
e、SUS等の芯金5aと、この芯金上に設けられた導
電性ゴムあるいは導電性スポンジ等の弾性層5bとから
なるものである。さらに、この転写ローラ5は弾性体層
5bをカーボン等により106〜1010Ωに抵抗調節
することにより電子導電性体とされている。
される転写電圧の制御を示す図であり、感光ドラム1に
露光装置3からのレーザビームにより画像情報を書き込
むまでの間、もしくは紙間等においては、即ち同図に示
すAの部分では、転写ローラ5に対しては一定の電流値
I0で定電流制御を行う。なお、このような定電流制御
時において転写ローラ5に生じた電圧V0を検出すると
定電流制御を停止する。
この電圧V0に基づいて転写電圧Vtを演算すると共に
記録材通紙中は、この転写電圧Vtを転写ローラ5に印
加する定電圧制御を行う。なお、このような制御はAc
tive−Transfer−Voltage−Con
trolと呼ばれる。なお、以下、この制御をATVC
という。
は、接触転写方式では記録材特性、或いは転写ローラ5
の抵抗値により印加すべき最適な電圧値が変わると共
に、転写ローラ5は抵抗値のバラツキが大きく、さらに
高湿環境から低湿環境において転写材特性も激しく変化
するが、このような場合でも転写ローラ5による転写性
が変わらないようにするためである。
際、転写電圧が不適な場合には爆発飛び散り、スナジ画
像及びゴーストが発生する。ここで、爆発飛び散りと
は、低湿環境で転写電圧が低い時に記録材表面に流れる
電流が、トナーのある部分とない部分との差で大きいた
めに、トナーが付与された電荷に引き付けられて飛び散
る現象である。
が高すぎる時に転写ローラに印加されたプラス電位が感
光ドラムにリークし、過剰に電流が流れることによっ
て、感光ドラムにスポット状にプラスのメモリーを発生
させ、このメモリーが他と電位が異なることで次回現像
時に黒い点となり画像上に発生する現象である。
が大き過ぎる時、感光ドラム上のトナーのある部分とな
い部分に、記録材を通して流れる転写電流の差が帯電メ
モリーとなって、次回帯電時に電位差を消しきれずに前
に描いた画像が次の画像上にうっすらと見える現象であ
る。
て、その抵抗毎に出力画像上の不具合、即ち爆発飛び散
り、スナジ画像及びゴーストが発生する電圧をプロット
したものである。なお、同図において、横軸は転写ロー
ラの抵抗値、縦軸は各々の抵抗値の転写ローラに印加す
る転写電圧である。
いて転写電圧がこのラインL1よりも矢印の様に低いと
爆発飛び散りが発生し、またラインL2はこのラインL
2よりも転写電圧が高すぎるとスナジ画像が発生し、さ
らにラインL3は高湿環境において、このラインL3よ
りも転写電圧が高いとゴーストが発生することを示して
いる。例えば、1.0×109Ωの転写ローラは、2.
7kv以下の転写電圧で爆発飛び散りが発生し、3.2
kv以上でスナジ画像になることが示されている。
らの転写不良現象が発生しない領域となるように制御す
れば良好な画像を安定して得ることができる。しかし、
ATVCを行わず、転写電圧をある一定の電圧Vcに固
定した場合には、爆発飛び散りの発生ラインL1を上回
る領域と、スナジ画像・ゴースト現象の発生ラインL
2,L3を下回る領域の抵抗の転写ローラ以外は使用で
きず、使用可能な転写ローラの抵抗値は著しく限定され
たものとなる。
生ラインL1とスナジ画像・ゴースト発生ラインL2,
L3との間の転写電圧として使用できる領域A内に、各
ローラ抵抗での出力電圧曲線Sを押し込みATVCを行
う事で、より広い範囲の抵抗の転写ローラを使用できる
ようにするのがローラ製造コストの観点から好ましい。
ーラ抵抗に関わらず転写性を変わらなくすることが可能
となるが、制御ラインとしては転写電圧をより低く制御
した方が電源への負担が少なく、画像品質上も良いため
爆発飛び散りのラインL1に沿わせるように制御するの
が一般的である。
写真方式のプリンタ(画像形成装置)は全世界で幅広く
使用され、これに伴ってプリンタで使用される記録材も
多種多様化し、例えば体積抵抗率では108Ω・cm〜
1017Ω・cmといった様々な抵抗値の記録材が使わ
れている。
受けるため環境が異なることで抵抗値が大きく変化す
る。具体的には、気温15℃、湿度10%の低温低湿環
境から気温32℃、湿度80%の高温高湿環境への推移
で5桁以上の抵抗変動がある。この結果、高湿環境の低
抵抗紙においては、転写電流が記録材を伝わって搬送経
路へ漏れることで、ATVCを行っても転写ニップ部に
おいて転写バイアス不足が生じ、トナー像が記録材に適
正に転写されない現象が起きる。
てなされたものであり、転写電流の漏れが生じた場合で
も安定したトナー像の転写が可能な画像形成装置を提供
することを目的とするものである。
ナー像を形成した後、該トナー像をシートに転写するよ
うにした画像形成装置において、前記像担持体に形成さ
れたトナー像をシートに転写する転写手段と、前記トナ
ー像をシートに転写するため前記転写手段に印加される
転写電圧を発生する転写電圧発生手段と、前記シートの
位置を検知する位置検知手段と、前記トナー像を転写す
る際、前記位置検知手段からの検知信号に基づいて前記
シートが所定の位置に到達したと判断したときに前記転
写電圧を変化させるよう前記転写電圧発生手段を制御す
る転写電圧制御手段と、を備えたことを特徴とするもの
である。
の転写電流を検知する転写電流検出手段を備え、前記転
写電圧制御手段は、前記位置検知手段からの検知信号に
基づいて前記シートが所定の位置に到達したと判断した
ときに前記転写電流検知手段により転写電流を検知し、
該検知された転写電流の値に基づいて前記転写電圧を変
化させるよう前記転写電圧発生手段を制御することを特
徴とするものである。
の漏れが発生する位置であることを特徴とするものであ
る。
記転写電流検知手段により検知された転写電流の値に基
づいて前記転写電圧を所定範囲内で変化させるよう前記
転写電圧発生手段を制御することを特徴とするものであ
る。
よって発生する転写電圧を転写手段に印加することによ
り、像担持体に形成されたトナー像をシートに転写す
る。そして、転写電圧制御手段はトナー像を転写する
際、位置検知手段からの検知信号に基づいてシートが所
定の位置に到達したと判断したときに転写電圧発生手段
を制御し、転写電圧を変化させるようにする。
て図面を用いて詳細に説明する。
画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略
構成を示す図である。なお、同図において、図9と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
正すると共に所定のタイミングで記録材Pを転写ニップ
部に搬送するためのレジストローラ、17はトップセン
サ9が設けられると共に給紙カセット7に収納されてい
る記録材Pを転写ニップ部に搬送する搬送通路Rの底面
を構成する搬送前板金であり、この搬送前板金17は転
写ニップ部とレジストローラ16との間に設けられてい
る。
発生する転写電圧発生手段である直流高電圧発生装置、
21はこの直流高電圧発生装置20を制御する転写電圧
制御手段(以下、制御手段という)である。
位置に応じて転写ローラ5に印加する電圧を制御するよ
うにしている。即ち、通紙中の記録材Pが低抵抗のもの
である場合、トナー像を転写する際、記録材Pの先端が
定着装置11の定着ニップに突入すると、記録材Pを通
して定着装置11に転写電流が流れて漏れ電流が発生す
る。
と、転写抜けが発生することから、この漏れ電流による
転写抜けを防止するため、制御手段21は定電圧制御の
際、記録材Pの先端が定着装置11の定着ニップに突入
すると転写ローラ5に印加する転写電圧を増加するよう
直流高電圧発生装置20を制御するようにしている。
定着ニップに突入したとき、記録材Pは転写ニップ部と
レジストローラ16とに挟持された状態となっており、
このように転写ニップ部とレジストローラ16とにより
挟持された状態のとき、記録材Pは搬送前板金17とは
非接触の状態となっている。
ると、レジストローラ16による挟持が解消され、後端
が搬送前板金17に接触するようになる。ここで、この
ように搬送前板金17に接触すると、さらに漏れ電流が
発生する。したがって、制御手段21は、このように記
録材Pが搬送前板金17に接触するタイミングでさらに
転写電圧を増加するよう直流高電圧発生装置20を制御
するようにしている。
位置に応じて順次増加させることにより、電流漏れによ
る転写抜けの発生を防止するようにしている。
制御について、図2及び図3に示すフローチャートを用
いて説明する。
ーザビームにより画像情報を書き込むまでの間、もしく
は紙間等の非画像形成時において、即ち図2に示すAの
部分においては、転写ローラ5に一定の電流値I0を流
す定電流制御を行ない(S50)、このとき転写ローラ
5に生じた電圧V0を検出する(S51)。
ーラ5に生じた電圧V0を検出すると定電流制御を停止
する。なお、図4は、通紙時における記録材P、感光ド
ラム1、転写ローラ5等の等価回路を示す図であり、電
圧V0は転写ローラ5の抵抗RIによって変化する。
を基に通紙時における印加電圧Vtを算出し(S5
2)、記録材通紙中はこの転写電圧Vtで定電圧制御を
行う(S53)。なお、制御手段21は転写電圧Vt
を、記録材先端が転写ニップ部に突入するまでに立ち上
がるようにして直流高電圧発生装置20から転写ローラ
5に印加する。なお、この転写電圧Vtは、転写ローラ
5の抵抗が106〜1010Ωなので、通常環境ならば
2.5kv〜5kvくらいである。
端を検知すると、このトップセンサ9の検知信号は制御
手段21に入力される。そして、この位置検知手段であ
るトップセンサ9からの検知信号に基づき、制御手段2
1は記録材先端が転写ニップ部に突入したか否かを判断
する。
定着ニップに突入したか否かを判断し、記録材Pが定着
ニップに突入したと判断すると、制御手段21は図2に
示すように転写電圧をVtからVt1へと変更し、この
Vt1で定電圧制御を行うようにしている(S54)。
圧Vtで定電圧制御を行った場合には、記録材Pが定着
ニップに突入した時に転写電流の漏れが生じ、転写抜け
が発生する。また、比較例2で示すように転写電圧を予
め高く設定した場合、例えば転写電圧をVt1とVt2
との間に設定した場合には、転写抜けは防止できるが、
漏れ電流のないところでの転写電圧が高過ぎるため、ス
ナジ画像・ゴースト現象などが現れる。
づき記録材Pの後端が搬送前板金17に接触したと判断
すると、制御手段21は記録材Pが搬送前板金17に接
触するタイミングで転写電圧をVt1からVt2へと変
更し、このVt2で定電圧制御を行うようにしている
(S55)。そして、このように転写電圧をVt1から
Vt2へと変更することにより電流漏れによる転写抜け
の発生を防止することができる。
高電圧発生装置20を制御手段21により制御して記録
材Pの位置に応じて転写電圧を変化させるようにするこ
とにより、漏れ電流が発生した場合でも安定した転写を
行うことができる。また、このように構成することによ
り、転写ローラ5、転写回路及び転写装置周辺部材のグ
レードを下げることができ、コストダウンを図ることが
できる。さらに、転写装置周辺部材の耐久寿命を延ばす
ことも可能となる。
ップ及び搬送前板金17における漏れ電流について説明
したが、もちろん感光体表面の抵抗値低下によって漏れ
る転写電流に対して、帯電・露光・現像等のタイミング
に合わせて出力値を変えることも有効である。
に応じて転写電圧を制御するようにしたものについて説
明したが、本発明はこれに限らず記録材Pの搬送位置に
おける転写電流の変化に応じて転写電圧を制御するよう
にしても良い。
態について説明する。
の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図
である。なお、同図において、図1と同一符号は、同一
又は相当部分を示している。
ための転写電流検出手段であり、本実施の形態におい
て、制御装置21はこの転写電流検出手段23からの検
知信号に応じて直流高電圧発生装置20を制御するよう
にしている。
制御について、図6及び図7に示すフローチャートを用
いて説明する。
ーザビームにより画像情報を書き込むまでの間、もしく
は紙間等の非画像形成時において、即ち図6に示すAの
部分においては、転写ローラ5に一定の電流値I0を流
す定電流制御を行ない(S60)、このとき転写ローラ
5に生じた電圧V0を検出する(S61)。
ーラ5に生じた電圧V0を検出すると定電流制御を停止
する。次に、このようにして検出された電圧V0を基に
通紙時における印加電圧Vtを算出し(S62)、記録
材通紙中はこの転写電圧Vtで定電圧制御を行う(S6
3)。なお、制御手段21は転写電圧Vtを、記録材先
端が転写ニップ部に突入するまでに立ち上がるようにし
て直流高電圧発生装置20から転写ローラ5に印加す
る。
づいて記録材Pが定着ニップに突入したと判断すると、
制御手段21は転写電流検出手段23によってこのとき
の転写電流値I1を検知し(S64)、このとき検知さ
れた転写電流値I1と適切な転写を可能とする目標電流
値IXとの差ΔIを算出する(S65)。
とき記録材Pの抵抗が低ければ漏れ電流が発生し、この
ような電流漏れが発生すると転写抜けが発生することか
ら、制御手段21はこの差ΔIに応じて転写電圧をVt
からVt1に変更し、このVt1で定電圧制御を行う
(S66)。そして、このように転写電圧をVtからV
t1へと変更することにより電流漏れによる転写抜けの
発生を防止することができる。
Pを通して電流が漏れることはないので△Iは小さくな
る。よってVt1はVtとほとんど変わることがないた
め、転写バイアスが高くなりすぎることはなく、これに
よりスナジ画像・ゴースト現象等の画像不良の発生はな
くなる。
づいて記録材Pが搬送前板金17に接触したと判断する
と、制御手段21は記録材Pが搬送前板金17に接触す
るタイミングで転写電流値I2を検知する(S67)。
2と適切な転写を可能とする目標電流値IXとの差ΔI
を算出し(S68)、この差ΔIに応じて出力電圧をV
t1からVt2に変更し、このVt2で定電圧制御を行
う(S69)。これにより、漏れ電流による転写抜けの
発生を防止することができる。
6に示すように転写電圧をVt1からVt2と上げるこ
とで、同時に転写電流も上昇するが図4の等価回路に示
すトナーに流れる電流はほぼ一定となる。これにより記
録材Pに適した転写電圧を印加することができ、良好な
画像を出力することが可能となる。
材Pの搬送位置における転写電流の変化に応じて転写電
圧を制御することにより、漏れ電流が発生した場合でも
安定した転写を行うことができる。
した転写電圧が極めて大きくなった場合、転写ローラ5
と接触している感光ドラム1の端部に過剰な電流が流れ
るようになる。そして、このように過剰な電流が流れる
と、爆発飛び散り、トナーが蓄積されることによるトナ
ーのボタ落ち、ドラムメモリー及びクリーニング装置6
におけるブレードメクレ等が発生するようになる。
るため、記録材通紙中の転写電圧を所定範囲内で変化さ
せるようにしても良い。
態について説明する。
を示すフローチャートであり、次にこのフローチャート
を用いて転写電圧制御を説明する。
ーザビームにより画像情報を書き込むまでの間、もしく
は紙間等の非画像形成時において、即ち既述した図6に
示すAの部分においては、転写ローラ5に一定の電流値
I0を流す定電流制御を行ない(S70)、このとき転
写ローラ5に生じた電圧V0を検出する(S71)。
ーラ5に生じた電圧V0を検出すると定電流制御を停止
する。次に、このようにして検出された電圧V0を基に
通紙時における印加電圧Vtを算出し(S72)、記録
材通紙中はこの転写電圧Vtで定電圧制御を行う(S7
3)。なお、制御手段21は転写電圧Vtを、記録材先
端が転写ニップ部に突入するまでに立ち上がるようにし
て直流高電圧発生装置20から転写ローラ5に印加す
る。
づいて記録材Pが定着ニップに突入したと判断すると、
制御手段21は転写電流検出手段23によってこのとき
の転写電流値I1を検知し(S74)、このとき検知さ
れた転写電流I1と適切な転写を可能とする目標電流値
IXとの差ΔIを算出する(S75)。
ば漏れ電流が発生し、このような電流漏れが発生する
と、転写ニップ部では転写抜けが発生することから、制
御手段21はこの差ΔIに応じて転写電圧をVtからV
t1に変更し、このVt1で定電圧制御を行う(S7
6)。
には、Vt1は極めて大きくなる。そして、このような
大きな電圧Vt1を印加すると、転写ローラ5と感光ド
ラム1とが接触している端部に過剰な電流が流れるた
め、トナーが蓄積してトナーのボタ落ち等の不具合が生
じ、出力画像にも影響を与える。
うな現象を防止するため電流が極めて多い(記録材Pの
抵抗が極めて低い)場合において、Vt1−Vtの差Δ
Vが2kv以上となると、Vt1の値をVt+2kvと
するようにしている。即ち、転写電圧の上限を設けるよ
うにしている。そして、このように転写電圧の上限を設
けることにより、感光ドラム端部に流れ込む過剰電流を
防止することが可能になり、端部で発生する上記のよう
な不具合を防止することができる。
抵抗が極めて大きい)場合や、誤差検知によって目標電
流値IX≦電流値I1になる可能性がある。そして、こ
の場合、転写電圧を下げてしまうと、記録材Pが高抵抗
紙のときには、爆発飛び散り等の画像不良が発生してし
まう。
うな現象を防止するため、この場合には漏れ電流は発生
していないと判断し、Vt1=Vtとすることで転写電
圧をVtのまま定電圧制御するようにしている。そし
て、このようにVt1の下限をVtとするよう制御する
ことにより、転写電圧不足のない転写制御を行うことが
できる。
づいて記録材Pが搬送前板金17に接触したと判断する
と、制御手段21は記録材Pが搬送前板金17に接触す
るタイミングで転写電流値I2を検知する(S77)。
2と適切な転写を可能とする目標電流値IXとの差ΔI
を算出し(S78)、この差ΔIに応じて出力電圧をV
t1からVt2に変更し、このVt2で定電圧制御を行
う(S79)。これにより、漏れ電流による転写抜けの
発生を防止することができる。
たり、目標電流値IX≦電流値I2となった場合には上
記と同様の制御を行う。
とにより、即ち転写電圧を所定範囲内で変化させること
により、超低抵抗記録材・超高抵抗記録材においても、
ドラムメモリーやトナー蓄積・プレードメクレなど帯電
ローラ(帯電装置)2、現像装置4、クリーニング装置
6に及ぼす影響を防止することができると共に爆発飛び
散り等の画像不良の発生を防止することができる。
ナー像を転写する際、シートが所定の位置に到達したと
きに転写電圧を変化させるようにすることにより、転写
電流の漏れが生じた場合でも安定したトナー像の転写が
可能となる。
の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す
図。
図。
するフローチャート。
録材、感光ドラム、転写ローラ等の等価回路図。
の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す
図。
図。
するフローチャート。
の定電圧制御を説明するフローチャート。
プリンタの概略構成を示す図。
た転写ローラに印加される転写電圧の制御を示す図。
合と、印加電圧との関係を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 像担持体にトナー像を形成した後、該ト
ナー像をシートに転写するようにした画像形成装置にお
いて、 前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する
転写手段と、 前記トナー像をシートに転写するため前記転写手段に印
加される転写電圧を発生する転写電圧発生手段と、 前記シートの位置を検知する位置検知手段と、 前記トナー像を転写する際、前記位置検知手段からの検
知信号に基づいて前記シートが所定の位置に到達したと
判断したときに前記転写電圧を変化させるよう前記転写
電圧発生手段を制御する転写電圧制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記トナー像を転写する際の転写電流を
検知する転写電流検出手段を備え、 前記転写電圧制御手段は、前記位置検知手段からの検知
信号に基づいて前記シートが所定の位置に到達したと判
断したときに前記転写電流検知手段により転写電流を検
知し、該検知された転写電流の値に基づいて前記転写電
圧を変化させるよう前記転写電圧発生手段を制御するこ
とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記所定の位置は転写電流の漏れが発生
する位置であることを特徴とする請求項1又は2記載の
画像形成装置。 - 【請求項4】 前記転写電圧制御手段は前記転写電流検
知手段により検知された転写電流の値に基づいて前記転
写電圧を所定範囲内で変化させるよう前記転写電圧発生
手段を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形
成装置。
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JP2021177213A (ja) * | 2020-05-08 | 2021-11-11 | 沖電気工業株式会社 | 画像形成装置及び転写制御方法 |
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-
2000
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