JP2002023467A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002023467A
JP2002023467A JP2000208921A JP2000208921A JP2002023467A JP 2002023467 A JP2002023467 A JP 2002023467A JP 2000208921 A JP2000208921 A JP 2000208921A JP 2000208921 A JP2000208921 A JP 2000208921A JP 2002023467 A JP2002023467 A JP 2002023467A
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JP2000208921A
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English (en)
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Eiji Nishimitsu
英二 西光
Shoichi Fujita
庄一 藤田
Yasushi Sakida
裕史 崎田
Hiroo Naoi
宏夫 直井
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Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリア上がりの発生をなくすようにした画像
形成装置を提供する。 【解決手段】感光体の回転方向の上流側に位置する第1
番目の接触帯電部材10にて帯電作用を受けた前記感光
体上の領域にのみ回転方向の下流側に位置する第2番目
の接触帯電部材11が作用するように、前記各接触帯電
部材10,11の動作開始のタイミングを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式にお
いて、感光体表面を帯電するための複数の接触帯電部材
を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外部より電圧を印加した部材を感
光体に接触させて帯電を行う接触帯電法は、電子写真方
式の画像形成装置等に用いられている。
【0003】この接触帯電法は、コロナ帯電法に比べ、 (1)電源がコロナ帯電の場合数KVであるのに比べ接
触帯電は1KV付近の低電圧である。 (2)オゾンの発生がない。 (3)帯電電位が印加電圧に依存し、プロセス速度,感
光体の静電容量に依存しない。 という各種の利点を有している。
【0004】ところで、接触帯電方式としては、ローラ
帯電方式とブラシ帯電方式とが知られている。ローラ帯
電方式では、機能分離型の多層構造からなるローラが実
用化されている。これは、希望の弾性力、抵抗値、表面
平滑性を得るには多層構造をとる他に方法がなかったた
めであり、そのため、原価高になることは否めなかっ
た。
【0005】しかし、実際には感光体面を、ローラ帯電
方式により帯電処理しても感光体表面の各部は均一な帯
電がなされず、“斑点状の帯電ムラ”が発生する。これ
は電圧を印加した導電性部材(帯電体)と、これを接触
させた感光体(被帯電体)表面とが微視的には両表面の
凹凸によって理想的に密着面が得られにくい為と考えら
れる。
【0006】そして、その斑点状帯電ムラ状態の感光体
面に露光以降の作像プロセスを適用しても、出力画像は
斑点状帯電ムラに対応した斑点状の黒点画像となり、高
品位な画像は得られない。
【0007】他方、ブラシ帯電方式は、ローラ帯電方式
のように多層にする必要がなく、1種類のブラシで弾
力,抵抗値等を希望の値に設定することが可能である。
本発明は、このようなブラシ式の接触帯電装置に関する
ものである。
【0008】接触帯電方式の駆動方法としては、定電圧
を印加する方法,定電流を印加する方法,定電圧に交流
電圧を重畳させる方法がある。
【0009】定電圧方法は、環境の影響を受けやすいの
で、感光体の帯電安定性が低く、低温低湿環境で帯電電
位が低下する問題がある。具体的には、ソリッド画像
(ベタ画像)において、感光体の長手方向に平行な何本
もの白スジが出現する。
【0010】定電流方法は、感光体ドラムの欠揖部に電
流の集中が起こり、感光体ドラム,接触帯電器の焼損が
起こるという問題がある。
【0011】最後に、定電圧に交流電圧を重畳させる方
法の場合は、定電圧の環境変動もなく、定電流の感光体
ドラムの焼損もない。そのため、駆動方法は、交流を重
畳させるものが有効となっている。
【0012】例えば、特開昭63−149669号公報
で開示されるように、直流電圧を帯電体に印加したとき
の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動
電界を、帯電体と感光体との間に形成することにより、
被帯電体の均一帯電を図る方法が提案されている。
【0013】ところが、直流電圧に交流電圧が重畳され
た印加電圧で帯電を行うと、感光体の表面には、交流電
源の出力電圧の周波数と感光体の回転周速度に応じた空
間周波数の表面電位変動が生じ、表面電位の変化が周期
的に繰り返されることとなる。
【0014】上記表面電位変動を有する感光体に露光し
潜像形成を行う場合、露光の行われない部分の電位(以
下、暗電位と記す)に電位変動を有するのは勿論である
が、露光が行われた部分の電位(以下、明電位と記す)
にも暗電位の電位変動ほどではないが若干の電位変動が
残る。
【0015】従って、表面電位の高い部分での明電位と
低い部分での明電位の差により、現像時のトナーの付着
量に影響が生じる。例えば、1ラインおきに主走査方向
の直線を繰り返し描画する場合、その1ラインの潜像の
エッジ部が明電位の高い部分か低い部分かにより、線幅
が若干変わる。
【0016】この為、直線の繰り返し描画による感光体
の潜像の空間周波数と表面電位の電位変動の空間周波数
が等しい場合、あるいは整数倍の場合で微妙にその周波
数に差がある場合、隣接する線の線幅の太り/細りの位
置が微妙にずれる。
【0017】これにより直線の繰り返し描画の周波数よ
り低い周期のムラが生じる。この干渉ムラを一般にモア
レと呼び、このモアレによる濃度差により高品位な画像
が得られない場合があった。
【0018】かかるモアレ発生の防止手段として、表面
電位の変動の空間周波数が直線の繰り返し描画の空間周
波数より高くなるように設定する手投、およびそれより
低い周波数でモアレの生じない領域に設定する手段があ
る。
【0019】しかしながら、かかる手段を採用するため
には、画像形成装置の高解像度化に伴い帯電の交流電源
の周波数を高くする必要があり、このため交流電流が大
きくなり交流電源の大容量化が必要となる。また、帯電
体がその周波数により振動し、その振動が可聴周波数に
達し雑音源となる場合もある。
【0020】そこで、従来、帯電装置における感光体に
接触して帯電させる帯電部材を2つ設け、2回に分けて
感光体を帯電する構成も提案されている。
【0021】例えば、特開平4−301861号公報に
は、感光体回転方向の上流側に配置された第1の帯電手
段に少なくとも交流電圧が印加され、第1の帯電手段よ
りも感光体の回転方向下流側に配置された第2帯電手段
に、直流電圧を印加するか、フロート状態とすることが
記載されている。
【0022】これによれば、第1の帯電手段に印加する
交流電圧の周波数を帯電音の発生しない程度に低く設定
しても、第2の帯電手段により第1の帯電手段による被
帯電面の均一接触帯電性能を緩和でき、帯電ムラを防ぐ
ことが可能となる。
【0023】また、特開平6−95478号公報には、
感光体回転方向の上流側に配置された第1の帯電手段に
交流成分に直流成分が重畳された電圧が印加され、第1
の帯電手段よりも感光体の回転方向下流側に配置された
第2帯電手段に、定電圧成分のみの電圧を印加する構成
が記載されている。
【0024】これによれば、第1の帯電手段による帯電
時には、感光体上には微小な放電ムラが発生するが、こ
れはその後第2の帯電手段が接触することで、微小ムラ
を解消して、帯電電位を安定化できる。
【0025】また、重畳電圧を用いるものではないが、
複数の接触帯電部材を用いるものとして、特開平7−4
3988号公報には、直流電圧が印加される主帯電装置
に加えて、これよりも感光体回転方向の上流側に前帯電
装置を設け、この前帯電装置にて主帯電装置に印加する
と同じ極性で、かつ絶対値の小さい電圧を印加する構成
が記載されている。
【0026】これによれば、帯電電圧が段階的に上げら
れるので、感光体の帯電電圧を安定させることができ
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来公報の何れにおいても、複数の接触帯電部材を立ち上
げるタイミング、つまり電圧を印加するタイミングにつ
いて何ら記載されていない。
【0028】しかし、複数の接触帯電部材は、感光体の
回転方向に沿って配設されているため、感光体の回転方
向に沿って配設された複数の接触帯電部材へ電圧印加を
同時に開始すると、感光体上の、接触帯電部材と接触帯
電部材との間の領域は、上流側の接触帯電部材にて帯電
されることなく直接下流側の接触帯電部材による帯電を
受けることとなる。
【0029】通常、複数の接触帯電部材を備え、複数回
に分けて帯電を行う構成の接触帯電装置では、各接触帯
電部材による帯電作用を全て受けることで、良好に帯電
されるように、各接触帯電部材の印加電圧等が設計され
ているので、上流側の接触帯電部材により帯電作用を受
けることなく、下流側の接触帯電部材による帯電を受け
ると、感光体表面電位が急激に立上り、感光体へ流れ込
む電流が過電流となって、表面電位が不安定になる。
【0030】例えば、図26乃至28に示すように、第
1の帯電ブラシローラ31及び第2の帯電ブラシローラ
32を、両方同時に立ち上げると、区間1の領域にある
感光体33の表面は、第2の帯電ブラシローラ32の印
加電圧を第1の帯電ブラシローラ31による前帯電なし
に直接受けるため、感光体33の表面電位が急激に立上
り、感光体33へ流れ込む電流が過電流となって、表面
電位が不安定になったりする。なお、34は定電圧電
源、35は交流電源を示す。
【0031】2成分現像では、現像装置に接する位置で
の感光体表面電位と現像部に印加する高圧の電位差が大
きくなると現像剤中のキャリアがその電位差で感光体上
にひきつけられ、画像劣化や装置内汚染を引き起こして
しまう。逆に電位差が小さくなると地かぶりが発生す
る。
【0032】また、電圧印加をOFFするタイミングに
おいても、接触帯電器の場合、帯電している感光体表面
電位に対し、それよりも絶対値の低い電圧を帯電器に印
加すると、その電位差が帯電開始電圧の絶対値よりも大
きくなると、感光体上の電荷が帯電器に放電する現象が
発生する。
【0033】この場合も感光体を帯電させる場合に起こ
る帯電不良(均一に帯電できない)部分と同じように、
放電不良(均一に放電できない)部分が発生する。帯電
不良の場合はカブリ等の原因となり、放電不良の場合に
はキャリア上がりの原因となる。
【0034】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
斑点状帯電ムラを無くし、かつ、感光体全領域で表面電
位を均一にすることにより、キャリア上がりの発生をな
くすと共に、プリント終了時においても、感光体の表面
電位を均一に除電し停止できるようにした画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0036】(1)感光体の回転方向に沿って配設され
た複数の接触帯電部材を備え、2成分現像剤にて現像す
る画像形成装置において、前記複数の接触帯電部材を、
露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を複数
回に分けて帯電させる際に、前記感光体の表面電位が現
像装置に対向する位置で段階的に上昇するように前記各
接触帯電部材の動作開始のタイミングが設定され、か
つ、前記現像装置に対向する前記感光体の表面電位に応
じて前記現像装置への電圧印加のタイミングが制御され
ることを特徴とする。
【0037】(作用・効果)2成分現像を有する画像形
成装置では現像器に印加する電圧と感光体表面電位の差
が大きすぎると現像剤中のキャリアが感光体上に引きつ
けられ、画像を乱したり、装置内を汚染しクリーニング
不良などの不具合を引き起こす。しかし、複数の接触帯
電器を有す画像形成装置では、接触帯電器を感光体回転
上流側から順次動作させることにより、表面電位を徐々
に上昇させることができ、その表面電位に対応させて、
現像装置印加電圧を上昇させれば、キャリア上がりをな
くすことができる。
【0038】(2)感光体の回転方向に沿って配設され
た複数の接触帯電部材を備え、2成分現像剤にて現像す
る画像形成装置において、前記複数の接触帯電部材を、
露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を複数
回に分けて帯電させる際に、前記感光体の表面電位が現
像装置に対向する位置で段階的に低下するように前記各
接触帯電部材の動作開始のタイミングが設定され、か
つ、前記現像装置に対向する前記感光体の表面電位に応
じて前記現像装置への電圧印加のタイミングが制御され
ることを特徴とする。
【0039】(作用・効果)2成分現像を有する画像形
成装置では現像器に印加する電圧と感光体表面電位の差
が大きすぎると現像剤中のキャリアが感光体上に引きつ
けられ、画像を乱したり、装置内を汚染しクリーニング
不良などの不具合を引き起こす。しかし複数の接触帯電
器を有す画像形成装置では、接触帯電器を感光体回転上
流側から順次動作させることにより、表面電位を低下さ
せることができ、その表面電位に対応させて、現像装置
印加電圧を低下させれば、キャリア上がりをなくすこと
ができる。
【0040】(3)前記現像装置に対向する位置での感
光体表面電位である現像装置印加電圧が300V以下と
なるように、前記接触帯電部材および現像装置への印加
電圧が制御されることを特徴とする。
【0041】(作用・効果) (表面電位一現像バイアス)が300V以上になるとキ
ャリア上がりが発生するため、上記設定でキャリア上が
りの発生を抑えることができる。
【0042】(4)前記感光体の回転方向に沿って第1
番目から第n番目の接触帯電部材が配設されており、上
流側に位置する第1番目の接触帯電部材には、直流電圧
が印加され、下流側に位置する第n番目の接触帯電部材
には、交流成分に直流成分を重畳した電圧が印加される
ことを特徴とする。
【0043】(作用・効果)予め直流電圧で感光体に対
して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直流電圧
を重畳して電圧印加した場合、表面電位の谷間が緩和さ
れ、画像カブリが減少する。
【0044】先に重畳電圧を印加し、後で直流電圧を印
加する構成と比べ、最終の表面電位が均され均一な帯電
をロングライフ化することが可能となる。
【0045】(5)前記第n番目の接触帯電部材に印加
する交流電圧成分の最大値と最小値との電圧差Vp−p
が500V〜1200Vに設定されていることを特徴と
する。
【0046】(作用・効果)交流電圧成分の電圧差が上
記電圧差の範囲外になると、弊害が発生する。例えば、
電圧差が500V未満では、画像に白点が出現し易く、
1200Vを越えると再び白点が出現し始め、また画像
カブリが悪化する。電圧差を上記範囲内に設定すること
により白点、画像カブリの両方の発生を防ぐことができ
る。
【0047】(6)前記第n番目の接触帯電部材へ印加
する交流電圧成分の周波数が200〜1000Hzに設
定されていることを特徴とする。
【0048】(作用・効果)第2番目の接触帯電部材へ
印加する交流電圧成分の周波数が低い場合にはサイクル
ムラ(帯電ブラシのピッチ斑)が発生し易く、周波数が
高くなると帯電音が発生しやすくなる。上記設定によ
り、サイクルムラや帯電音の発生を抑えることができ
る。
【0049】(7)前記第1番目から第n番目までの接
触帯電部材へそれぞれ印加する直流電圧が、共通の定電
圧電源から付与されていることを特徴とする。
【0050】(作用・効果)定電圧供給用電源の共用に
よって、省スペース化及びコストの低減化が可能とな
る。
【0051】(8)前記第1番目から第n番目までの接
触帯電部材が、固定ブラシであることを特徴とする。
【0052】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能。
【0053】(9)前記第1番目から第n番目までの接
触帯電部材が、回転ブラシであることを特徴とする。
【0054】(作用・効果)ブラシが回転することによ
り、感光体への接触部が常に更新されるのでブラシのラ
イフ特性に優れる。
【0055】(10)前記第1番目から第n番目までの
接触帯電部材の回転方向が、前記感光体との接触面で前
記感光体の移動方向とは逆向となる方向であることを特
徴とする。
【0056】(作用・効果)ブラシを感光体の回転方向
に対してカウンタ方向に回転させることで画像カブリが
減少する。
【0057】(11)前記第1番目から第n番目までの
接触帯電部材における感光体の周速に対する周速比が、
1.8〜2.2に設定されていることを特徴とする。
【0058】(作用・効果)周速比が小さいと画像カブ
リやハケスジが発生し、周速比が大きすぎるとブラシの
毛先がいたみやすくなりライフ特性が悪くなる。上記設
定で、このような不具合の発生を抑制することができ
る。
【0059】(12)前記第1番目の接触帯電部材が、
ブレード形状であることを特徴とする。
【0060】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能となる。
【0061】(13)前記第1番目の接触帯電部材が、
前記感光体のクリーニングブレードを兼ねることを特徴
とする。
【0062】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能となり、画像形成装置の小型化も可能
となる。
【0063】(14)感光体の回転方向に沿って設けら
れた第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材
を、露光する前の感光体に接触させて、その表面を複数
回に分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯電装
置により帯電された前記感光体の表面を画像情報に応じ
て露光する露光装置と、前記露光装置により形成された
静電潜像を現像するために、現像バイアスが印加される
現像装置とを具備した画像形成装置において、前記感光
体の回転方向の上流側に位置する第1番目の接触帯電部
材にて帯電作用を受けた前記感光体上の領域にのみ回転
方向の下流側に位置する第2番目の接触帯電部材が作用
するように、前記各接触帯電部材の動作開始のタイミン
グが設定されていることを特徴とする。
【0064】(作用・効果)感光体の回転方向に沿って
配設された複数の接触帯電部材への電圧印加を同時に開
始すると、感光体上の、接触帯電部材と接触帯電部材と
の間の領域は、上流側の接触帯電部材にて帯電されるこ
となく直接下流側の接触帯電部材による帯電を受けるこ
ととなる。
【0065】通常、複数の接触帯電部材を備え、複数回
に分けて帯電を行う構成の接触帯電装置では、各接触帯
電部材による帯電作用を全て受けることで、良好に帯電
されるように、各接触帯電部材の印加電圧等が設計され
ている。
【0066】したがって、このような上流側の接触帯電
部材により帯電作用を受けることなく、下流側の接触帯
電部材による帯電を受けると、感光体表面電位が急激に
立上り、感光体へ流れ込む電流が過電流となって、表面
電位が不安定になったりする。
【0067】上記構成とすることで、必ず上流側の接触
帯電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材
による帯電を受けるようになるので、このような問題は
発生しない。
【0068】(15)上流側に位置する前記第1番目の
接触帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置す
る前記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成
分を重畳した電圧が印加されることを特徴とする。
【0069】(作用・効果)予め直流電圧で感光体に対
して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直流電圧
を重畳させて電圧印加した場合、表面電位の谷間が緩和
され、画像カブリが減少する。
【0070】(16)前記接触帯電部材及び現像バイア
スのON動作開始タイミングが、下記の条件、すなわ
ち、前記第2番目の接触帯電部材のON動作:第1番目
の接触帯電部材のON動作から(Tl+α)時間後、前
記現像バイアスのON動作:第2番目の接触帯電部材の
ON動作から(T2+β)時間後、但し、Tl:第1の
接触帯電部材と第2の接触帯電部材間の感光体上の移動
時間、T2:第2の接触帯電部材と現像装置間の感光体
上の移動時間、α,β>0、にて制御されることを特徴
とする。
【0071】(作用・効果)必ず上流側の接触帯電部材
による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。
【0072】(17)前記接触帯電部材及び現像バイア
スのON動作開始タイミングが、下記の条件、すなわ
ち、前記第2番目の接触帯電部材のON動作:第1番目
の接触帯電部材ON動作から感光体の1回転と(Tl+
α)時間後、前記現像バイアスのON動作:第2番目の
接触帯電部材のON動作から(T2+β)時間後、但
し、Tl:第1番目の接触帯電部材と第2の接触帯電部
材間の感光体上の移動時間、T2:第2番目の接触帯電
部材と現像装置間の感光体上の移動時間、α,β>0、
にて制御されることを特徴とする。
【0073】(作用・効果)必ず上流側の接触帯電部材
による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。更に、第2の帯電部材のON
動作を、第1の接触帯電部材のON動作から感光体ドラ
ムの1回転と(Tl+α)時間後にしたことにより、帯
電を一回受けた面の帯電不足を補うことができ、感光体
表面電位が不安定になるのを防ぐことができる。
【0074】(18)前記第2番目の接触帯電部材およ
び現像バイアスのON動作が徐々に立ち上がるように制
御されることを特徴とする。
【0075】(作用・効果)必ず上流側の接触帯電部材
による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。更に、第2の帯電部材および
現像バイアスのON動作が徐々に立ち上がるように制御
することにより、電圧を一段階で上げるのではなく傾き
を持たせることで、より確実に感光体表面電位と現像バ
イアス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナ
ー付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができ
る。
【0076】(19)前記現像バイアスが段階的に立ち
上がり、所定の位置で必要なバイアスが得られるように
制御されることを特徴とする。
【0077】(作用・効果)必ず上流側の接触帯電部材
による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。更に、現像バイアスが段階的
に立ち上がり、所定の位置で必要なバイアスが得られる
ように制御することにより、より簡易な制御内容で感光
体表面電位と現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に保
つことができ、トナー付着およびキャリア上がりの発生
を防ぐことができる。
【0078】(20)前記第1番目の接触帯電部材のO
N動作後、用紙が対応した区間は、前記第1番目の接触
帯電部材または前記第2番目の接触帯電部材の直流電圧
を上げるように制御されることを特徴とする。
【0079】(作用・効果)必ず上流側の接触帯電部材
による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。更に、第1番目の接触帯電部
材のON動作後、紙が対応した区間は、電圧を上げるよ
うに制御することにより、紙を通して転写の電圧印加を
受けた感光体面の電位低下を補うことができ、感光体表
面が不安定になるような問題が発生しない。
【0080】(21)感光体の回転方向に沿って設けら
れた第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材
を、露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を
複数回に分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯
電装置により帯電された前記感光体の表面を画像情報に
応じて露光する露光装置と、前記露光装置により形成さ
れた静電潜像を現像するために、現像バイアスが印加さ
れる現像装置を具備した画像形成装置において、前記第
1番目の接触帯電部材が、下記の条件、すなわち、前記
現像バイアスのOFF動作:露光装置によるレーザー照
射動作から(T3)時間後、前記第1番目の接触帯電部
材のOFF動作:露光装置によるレーザー照射動作から
(感光体1周分−{Tl+(T2−T3)}時間後、前
記第2番目の接触帯電部材のOFF動作:第1番目の接
触帯電部材のOFF動作から(T1)時間後、但し、T
l:第1番目の接触帯電部材と第2の接触帯電部材間の
感光体上の移動時間、T2:第2番目の接触帯電部材と
現像装置間の感光体上の移動時間、T3:露光装置と現
像装置間の感光体上の移動時間、にて制御されることを
特徴とする。
【0081】(作用・効果)接触帯電器の場合、帯電し
ている感光体表面電位に対し、それよりも絶対値の低い
帯電器に印加する電圧との電位差が帯電開始電圧の絶対
値よりも大きくなると、感光体上の電荷が帯電装置に放
電する現象が発生する。
【0082】上記手段を用いれば、露光装置によって除
電された感光体表面が第1の接触帯電部材及び第2の接
触帯電部材の直下を通過する際に、おのおのの電圧印加
をOFFすることができるため、表面電位と第1の接触
帯電部材および第2の接触帯電部材の印加電圧との差に
より感光体上の表面電位が帯電装置に放出されること無
く表面電位を減衰させることができる。
【0083】なお、第1の接触帯電部材と第2の接触帯
電部材を同時にOFFした場合は、第1の接触帯電部材
と第2の接触帯電部材との間の部分は、第1の接触帯電
部材のみの帯電を受けた感光体面が存在することにな
り、第2の接触帯電部材にて感光体表面電位が第2の接
触帯電部材へ放出される現象が発生することになる。
【0084】(22)上流側に位置する前記第1番目の
接触帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置す
る前記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成
分を重畳した電圧が印加されることを特徴とする。
【0085】(作用・効果)予め直流電圧で感光体に対
して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直流電圧
を重畳して電圧印加した場合、表面電位の谷間が緩和さ
れ、画像カブリが減少する。
【0086】(23)前記第2番目の接触帯電部材およ
び現像バイアスが徐々にOFF制御されることを特徴と
する。
【0087】(作用・効果)電圧を一段階で下げるので
はなく傾きを持たせて徐々に下げることで、より確実に
感光体表面電位と現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定
に保つことができ、トナー付着およびキャリア上がりの
発生を防ぐことができる。
【0088】(24)感光体の回転方向に沿って設けら
れた第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材
を、露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を
複数回に分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯
電装置により帯電された前記感光体の表面を画像情報に
応じて露光する露光装置と、前記露光装置により形成さ
れた静電潜像を現像するために、現像バイアスが印加さ
れる現像装置とを具備した画像形成装置において、前記
接触帯電部材および現像バイアスのOFF動作タイミン
グが、下記の条件、すなわち、現像バイアスのOFF:
第1番目の接触帯電部材OFF+(T2)、但し、T
2:第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感光体上の
移動時間、にて制御されることを特徴とする。
【0089】(作用・効果)感光体表面電位と現像バイ
アス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー
付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0090】(25)上流側に位置する前記第1番目の
接触帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置す
る前記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成
分を重畳した電圧が印加されることを特徴とする。
【0091】(作用・効果)予め直流電圧で感光体に対
して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直流電圧
を重畳して電圧印加した場合、表面電位の谷間が緩和さ
れ、画像カブリが減少する。
【0092】(26)前記第1番目の接触帯電部材及び
現像バイアス電圧のOFF動作が段階的に制御されるこ
とを特徴とする。
【0093】(作用・効果)電圧を一段階に下げるので
はなく傾きを持たせて徐々に下げることで、より確実に
感光体表面電位と現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定
に保つことができ、トナー付着およびキャリア上がりの
発生をより効果的に防ぐことができる。
【0094】(27)前記第1番目の接触帯電部材のO
FF動作タイミングが、下記の条件、すなわち、前記第
1番目の接触帯電部材のOFF:第2番目の接触帯電部
材OFF+感光体1回転以上、前記現像バイアスのLO
W:第2番目の接触帯電部材OFF+(T2)、前記現
像バイアスのOFF:第2番目の接触帯電部材OFF+
(Tl+T2)、但し、Tl:第1番目の接触帯電部材
と第2の接触帯電部材間の感光体上の移動時間、T2:
第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感光体上の移動
時間、にて制御されると共に、前記現像バイアスが段階
的に制御されることを特徴とする。
【0095】(作用・効果)感光体表面電位と現像バイ
アス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー
付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0096】(28)前記第1番目の接触帯電部材へ印
加する直流電圧と、前記第2番目の接触帯電部材へ印加
する直流電圧成分とが、共通の定電圧電源より付与され
ていることを特徴とする。
【0097】(作用・効果)定電圧供給用電源の共用に
よって、省スペース化及びコスト・ダウンが可能とな
る。
【0098】(29)前記第1番目の接触帯電部材と第
2の接触帯電部材が、回転ブラシであることを特徴とす
る。
【0099】(作用・効果)ブラシが回転することによ
り、感光体への接触部が常に更新されるのでブラシのラ
イフ特性に優れる。
【0100】(30)前記第1番目の接触帯電部材と第
2番目の接触帯電部材の回転方向が、前記感光体との接
触面において、前記感光体の移動方向とは逆向の方向で
あることを特徴とする。
【0101】(作用・効果)ブラシを感光体の回転方向
に対してカウンタ方向に回転させることで画像カブリが
減少する。
【0102】(31)前記第1番目の接触帯電部材と第
2番目の接触帯電部材における前記感光体の周速に対す
る周速比が、1.8〜2.2に設定されていることを特
徴とする。
【0103】(作用・効果)周速比が小さいと画像カブ
リやハケスジが発生し、周速比が大きすぎるとブラシの
毛先がいたみやすくなりライフ特性が悪くなる。
【0104】(32)前記第1番目の接触帯電部材と第
2番目の接触帯電部材が、固定ブラシであることを特徴
とする。
【0105】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能。
【0106】(33)前記第1番目の接触帯電部材が、
ブレード形状であることを特徴とする。
【0107】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能となる。
【0108】(34)前記第1番目の接触帯電部材が、
前記感光体のクリーニングブレードを兼ねることを特徴
とする。
【0109】(作用・効果)構成が簡素化され、帯電装
置の小型化が可能となる。また、画像形成装置の小型化
も可能となる。
【0110】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る画像形成
装置について以下に説明する。
【0111】図1乃至図8は第1の実施形態を示す。図
1は、画像形成装置の主要部の構成を示し、その主要部
には、矢印F方向に回転する像担持体としての感光体ド
ラム1が設けられ、その周囲に、帯電装置2、露光装置
3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6が、
この順に配設されている。なお、7は定電圧電源、8は
交流電源、9は除電ランプ、13は光学ユニット、14
は現像ローラ、15は転写ローラ、16はクリーニング
ブレードである。
【0112】その帯電装置2は、接触帯電部材として、
感光体ドラム1の回転方向上流側から順次配設された第
1の帯電ブラシローラ10と、第2の帯電ブラシローラ
11と、第3の帯電ブラシローラ12とを備えている。
これらの帯電ブラシローラ10,11,12は、感光体
ドラム1に接触して回転する回転型のブラシであり、何
れも、鉄や銅、ステンレス、アルミニウム等からなる導
電性支軸に、カーボンを含ませることにより導電性を持
たせた導電性レーヨンや導電性ポリエステル、ナイロン
等からなるブラシ毛を植毛した構成とされる。
【0113】このような回転型は、固定型に比べて、回
転作用により感光体ドラム1への接触部が常に更新され
るので、ブラシ自体のライフ特性に優れている。また、
その回転方向は、感光体ドラム1の回転方向とは逆向と
なるカウンタ方向に設定されているため、感光体ドラム
1との接触面では、単位時間当たりに感光体ドラム1に
接触する面積が大となり、その結果、画像カブリが減少
する。
【0114】このような画像形成装置では、まず、回転
する感光体ドラム1の表面が、3つの帯電ブラシローラ
10,11,12により所定の帯電電位となるように、
帯電が行われた後、その帯電した感光体表面に対して露
光装置3によって画像情報に応じた露光が成されて静電
潜像が形成される。
【0115】次いで、この静電潜像が形成された感光体
ドラム1は、現像装置4による現像が成されて、その表
面にトナ像が形成され、そのトナー像が感光体ドラム1
と転写装置5の間を通過するように搬送される用紙Pに
転写される。一方、転写後の感光体ドラム1はクリーニ
ング装置6のクリーニングブレード16によって残留ト
ナーが除去され、次の画像形成プロセスのために待機す
る。
【0116】次に、帯電装置2について詳細に説明す
る。
【0117】帯電ブラシローラのような接触帯電部材が
1つしか配置されていない場合には、その接触帯電部材
がトナーで汚染されると帯電ムラが発生するが、複数の
接触帯電部材によって、段階的に表面電位を立ち上げる
ことにより帯電ムラをなくすことができる。
【0118】ところが、例えば、図2に示すように、第
1及び第2、第3の帯電ブラシローラ10,11,12
を同時に立ち上げると、第3の帯電ブラシローラ12の
印加を受けた感光体ドラム1の部分が最初に現像装置4
に達するために、即、最終表面電位となる。このとき現
像装置印加電圧の動作タイミングが少し遅れると(感光
体表面電位と現像装置印加電圧との差が大になるため)
キャリア上がりが発生し、少し早いと黒べたとなり余分
なトナーが消費されることになる。
【0119】そこで、上記帯電装置2では、回転方向上
流側に位置する第1の帯電ブラシローラ10にて帯電作
用を受けた感光体ドラム1上の領域が第2の帯電ブラシ
ローラ11の下流に通過した後、第2の帯電ブラシロー
ラ11が作用するように、動作開始のタイミングが設定
されている。
【0120】次に、回転方向上流側に位置する第1の帯
電ブラシローラ10にて帯電作用を受けた感光体ドラム
1上の領域が現像装置4に対向する位置に到達したとき
に、キャリア上がりや地かぶりのないレベルで第1段階
の電圧を現像装置4に印加し、さらに第2の帯電ブラシ
ローラ11にて帯電作用を受けた感光体ドラム1上の領
域が現像装置4に対向する位置に到達したときにキャリ
ア上がりや地かぶりのないレベルで、第2段階の電圧を
現像装置4に印加する。最後に、第3の帯電ブラシロー
ラ12にて帯電作用を受けた感光体ドラム1上の領域が
現像装置4に対向する位置に到達したときにキャリア上
がりや地かぶりのないレベルで第3段階の電圧を現像装
置4に印加する。
【0121】また、画像形成動作終了時には、第1の帯
電ブラシローラ10、第2の帯電ブラシローラ11、第
3の帯電ブラシローラ12を同時に停止させることによ
り、現像装置4に対向する位置の感光体ドラム1の表面
電位を段階的に低下させることができる。このように、
感光体ドラム1の表面電位の低下に応じて、現像装置4
に印加する電圧を段階的に低下させるようにすれば、キ
ャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0122】図3に、上記第1及び第2、第3の帯電ブ
ラシローラ10, 11, 12および現像装置印加電圧の
動作タイミングを示す。このように印加開始・停止のタ
イミングを制御する時間は、3つの帯電ブラシローラ1
0,11,12の離間距離と、感光体ドラム1の周速に
より決定される。
【0123】第1の帯電ブラシローラ10と第2の帯電
ブラシローラ11との間隔を“Tl”、第2の帯電ブラ
シローラ11と第3の帯電ブラシローラ12との間隔を
“T2”、第3の帯電ブラシローラ12と現像装置4の
位置との間隔を“T3”とし、感光体ドラム1上の任意
の位置で第1の帯電ブラシローラ10に電圧を印加し、
感光体ドラム1の回転により第2の帯電ブラシローラ1
1の対向部を通過した時点、すなわち、 (Tl+α)時間後、(但し α>0) に、第2の帯電ブラシローラ12に電圧が印加されるよ
うに制御する。
【0124】次に、第2の帯電ブラシローラ11に電圧
が印加されてから、感光体ドラム1が、回転により、第
3の帯電ブラシローラ12の対向部を通過した時点、す
なわち、 (T2+β)時間後、(但し α>0) に、第3の帯電ブラシローラ12に電圧が印加されるよ
うに制御する。
【0125】また、第1の帯電ブラシローラ10により
帯電された感光体部分が現像位置に到達した時点、すな
わち、 (Tl+T2+T3)時間後 に、現像装置4に第1段目の電圧を印加し、第2の帯電
ブラシローラ11により帯電された感光体部分が現像位
置4に到達した時点、すなわち、 (Tl+T2+T3+α)時間後、(但し α>0) に、現像装置4に第2段階目の電圧を印加する。
【0126】最後に、第3の帯電ブラシローラ12によ
り帯電された感光体部分が現像位置に到達した時点 す
なわち、 (Tl+T2+T3+α+β)時間後、(但し β>
0) に、現像装置4に第3段階目の電圧を印加する。
【0127】このように、第1及び第2、第3の帯電ブ
ラシローラ10,11,12を同時に立ち上げずに、第
1の帯電ブラシローラ10にて帯電された感光体部位が
第2の帯電ブラシローラ11の対向部を通過した時点で
第2の帯電ブラシローラ11に電圧を印加し、第2の帯
電ブラシローラ11にて帯電された感光体部位が第3の
帯電ブラシローラ12の対向部を通過した時点で第3の
帯電ブラシローラ12に電圧を印加し、その表面電位に
対応して現像装置印加電圧を制御するようにしたこと
で、キャリア上がりや地かぶりのない制御を行うことが
可能となる。
【0128】停止時には、第1の帯電ブラシローラ1
0、第2の帯電ブラシローラ11および第3の帯電ブラ
シローラ12を同時にオフすると、自然に現像装置4に
対向する位置で感光体ドラム1の表面電位を段階的に低
下させることができる。
【0129】そこで第1、第2、第3の帯電ブラシロー
ラ10,11,12が同時にオフしてから、第3の帯電
ブラシローラ12に帯電せしめられた感光体部分が、現
像位置を通過し終わった時点 すなわち、 (T3)時間後 に、1段階現像装置4に印加している電圧を下げ、さら
に第1、第2、第3の帯電ブラシローラが同時にオフし
てから、第2の帯電ブラシローラ11に帯電せしめられ
た感光体部分が、現像位置を通過し終わった時点 すなわち、 (T2+T3)時間後 に、もう1段階現像装置4に印加している電圧を下げ
る。
【0130】最後に第1、第2、第3の帯電ブラシロー
ラ10,11,12が同時にオフしてから、第1の帯電
ブラシローラ10に帯電せしめられた感光体部分が、現
像位置を通過し終わった時点、すなわち、 (Tl+T2+T3)時間後 に、さらにもう1段階現像装置4に印加している電圧を
下げる。
【0131】このように、第1及び第2、第3の帯電ブ
ラシローラ10,11,12を同時にオフし、感光体表
面電位が現像装置4に対向した位置で段階的に表面電位
を下げ、その表面電位に対応して現像装置印加電圧を制
御する構成とすることで、キャリア上がりや地かぶりの
ない制御を行うことが可能となる。
【0132】しかし、段階的に感光体表面電位を上昇あ
るいは低下させ、それに応じて現像装置4に電圧を印加
しても、ある1段階が、感光体表面電位を大きく上昇さ
せると、キャリア上がりを防ぐことはできない。そこ
で、図4に示すように、1段階に上昇させる感光体表面
電位は300V以下とすることが望ましい。
【0133】また、上流側に位置する第1、第2の帯電
ブラシローラ10、11に直流電圧を印加して予め直流
電圧で感光体ドラム1に対して表面電位を付与し、その
後に、下流側に位置する第3の帯電ブラシローラ12
に、交流成分に直流成分を重畳した電圧を印加する構成
としているので、交流電圧と直流電圧を重畳して電圧印
加した場合に表面電位の各間が緩和され、画像カブリが
減少する。
【0134】図5(A)に、前帯電を行うことなく一つ
の帯電ブラシローラのみを用いて帯電させた場合の感光
体表面電位を示す。また、図5(B)に、前帯電を行
い、後帯電で直流電圧に交流電圧を重畳させた場合の感
光体表面電位を示す。
【0135】また、先に重畳電圧を印加し、後で直流電
圧を印加する前述の従来構成と比べ、第3の帯電手段に
重畳電圧を印加していることにより、トナー等による汚
染によるカブリやハケスジを長時間の使用にわたってだ
さないようにできる点で優れている。
【0136】次に、上記の帯電装置2において、第3の
帯電ブラシローラ12に印加する重畳電圧の交流成分に
おける最大値と最小値との電圧差vp−pを振って(変
化させて)、カブリと白点の有無を調べた結果を表1に
示す。
【0137】
【表1】
【0138】なお、第1の帯電ブラシローラ10には、
−800Vの直流電圧を印加し、第2の帯電ブラシロー
ラ11には、一950Vの直流電圧を印加し、最終の感
光体表面電位は−600Vとし、周波数は800Hzと
した。また、感光体ドラム1と各帯電ローラの周速比は
2である。
【0139】表1より、電圧差が500V未満では、画
像に白点が出現し易く、1200Vを越えると再び白点
が出現し始め、また画像カブリが悪化する。これより、
第3の帯電ブラシローラ12ヘ印加する交流成分のVp
−p電圧は、500〜1200Vの範囲、より好ましく
は、1000〜1100Vの範囲に入るようにすること
が好ましいと言える。
【0140】次に、上記の帯電装置2において、第3の
帯電ブラシローラ12に印加する重畳電圧の交流成分に
おける周波数を振って、サイクルムラと帯電音の有無を
調べた結果を表2に示す。
【0141】
【表2】
【0142】なお、第1の帯電ブラシローラ10には、
−800Vの直流電圧を印加し、第2の帯電ブラシロー
ラ11には、−950Vの直流電圧を印加し、第3の帯
電ブラシローラ12の直流成分は−700Vとし、Vp
−p電圧は800Vとした。また、感光体ドラム1と各
帯電ローラの周速比は2である。
【0143】表2より、周波数が100Hz以下ではサ
イクルムラ(帯電ブラシのピッチ斑)が発生し易く、周
波数1100Hz以上では、帯電音が発生しやすくな
る。これより、第3の帯電ブラシローラヘ印加する交流
成分の周波数は、200〜1000Hzの範囲、より好
ましくは、300〜800Hzの範囲に入るようにする
ことが好ましいと言える。
【0144】さらに、上記の帯電装置2において、第1
及び第2、第3の帯電ブラシローラ10,11,12の
感光体ドラム1に対する周速比を振って、カブリ、ハケ
スジ、エージング後のカブリの有無を調べた結果を表3
に示す。
【0145】
【表3】
【0146】なお、回転方向はカウンタ方向としてい
る。また、第1の帯電ブラシローラ10には、−800
Vの直流電圧を印加し、第2の帯電ブラシローラ11に
は、−950Vの直流電圧を印加し、第3の帯電ブラシ
ローラ12の直流成分は−700Vとし、Vp−p電圧
は800Vとした。周波数は800Hzである。
【0147】表3より、周速比が1.8未満の相対速度
が十分でない場合では、画像欠陥の発生が顕著であっ
て、相対速度が大きくなるにつれて、1.8以上、2.
2未満で画質は改善されるが、2.2を以上では帯電ブ
ラシローラの劣化が促進されるので、耐刷試験後に画像
カブリが発生する。これより、感光体ドラム1と各帯電
ブラシローラとの周速比は、1.8〜2.2の範囲、よ
り好ましくは、2.0〜2.1の範囲に入るようにする
ことが好ましいと言える。
【0148】図6には、第1及び第2、第3の接触帯電
部材10,11,12を回転ブラシ型でなく、固定ブラ
シ型とした例を示す。この場合、回転ブラシ型に比べ
て、回転機構が必要ない分、帯電装置の小型化が可能と
なり、また、コスト安ともなる。
【0149】図7には、感光体回転方向上流側にある第
1の接触帯電部材10をブレード状とし、第2、第3の
接触帯電部材11,12を回転ブラシ型とした例を示
す。
【0150】また、図8には、同じく第1の接触帯電部
材10をブレード状とし、第2、第3の接触帯電部材1
1,12を固定ブラシ型とした例を示す。これにおいて
も、接触帯電装置の小型化が可能となる。
【0151】さらに、図7および図8のように、第1の
接触帯電部材10をブレード状とすることにより、これ
を、前述したクリーニング装置6のクリーニングブレー
ドと兼用することが可能となり、画像形成装置全体の小
型化が可能となる。
【0152】る。なお、本実施形態では、帯電ブラシロ
ーラを3つ設けた例について説明したが、本発明は、こ
れに限定されることなく、2つまたは4つ以上設けた場
合についても適用することができる。
【0153】次いで、図9乃至図25に、本発明の第2
の実施形態を示す。この場合、帯電装置2は、図10に
示すように、感光体ドラム1の回転方向上流側に配設さ
れた第1の帯電ブラシローラ10と、このローラ10よ
りも回転方向下流側に配設された第2の帯電ブラシロー
ラ11とを備えている。なお、前実施形態と共通部分は
同符号を付してその説明を省略する。
【0154】第1の帯電ブラシローラ10には、定電圧
電源7より所定の直流電圧が印加される。第2の帯電ブ
ラシローラ11には、交流成分に直流性分を重畳させた
重畳電圧が、定電圧電源7と交流電源8より印加され
る。
【0155】このように、第1の帯電ブラシローラ10
へ印加する直流電圧と、第2の帯電ブラシローラ11へ
印加する重畳電圧の直流成分とを、共通の定電圧電源7
より付与する構成とすることで、別個に定電圧電源を設
ける場合よりも、省スペース化及びコストの低減化が図
れる。
【0156】本画像形成装置において、まず、回転する
感光体ドラム1の表面が、帯電装置2の2つの帯電ブラ
シローラ10,11により所定の帯電電位となるよう
に、前帯電と主帯電とが行われた後、その帯電した感光
体表面に対して露光装置3にて画像情報に応じた露光が
成されて静電潜像が形成される。
【0157】次いで、この静電潜像が形成された感光体
ドラム1は、現像バイアスが印加される現像装置4によ
り現像がなされて、その表面にトナー像が形成され、そ
のトナー像が感光体ドラム1と転写装置5の間を通過す
るように搬送される用紙Pに転写される。一方、転写後
の感光体ドラム1はクリーニング装置6のクリーニング
ブレード16によって残留トナーが除去され、次の画像
形成プロセスのために待機する。
【0158】次に、帯電装置及び現像バイアスのON・
OFF制御について詳細に説明する。前述したように
(図26乃至28参照)、帯電ブラシローラ(31,3
2)を2つ設けている場合、2つの帯電ブラシローラを
両方同時に立ち上げると、その両帯電ブラシローラ間の
領域(区間1)にある感光体表面は、第2の帯電ブラシ
ローラ(32)の印加電圧を、第1の帯電ブラシローラ
(31)による前帯電なしに直接受けるため、感光体表
面電位が急激に立上り、感光体(33)へ流れ込む電流
が過電流となって、表面電位が不安定になったりする。
【0159】そこで、本実施形態では、回転方向上流側
に位置する第1の帯電ブラシローラ10にて帯電作用を
受けた感光体ドラム1上の領域にのみ回転方向下流側に
位置する第2の帯電ブラシローラ11が作用するよう
に、動作開始のタイミングが設定されている。
【0160】具体的には、第1及び第2の帯電ブラシロ
ーラ10,11の電圧印加を同時におこなうのではな
く、第1の帯電ブラシローラ10にて帯電された感光体
部位が第2の帯電ブラシローラ11の対向部に到達した
時点で第2の帯電ブラシローラ11に電圧印加を開始す
るようにしている。
【0161】図11乃至図13に、第1の帯電ブラシロ
ーラ10と第2の帯電ブラシローラ11の動作タイミン
グを示す。
【0162】図12に示すように、印加開始のタイミン
グを遅延する時間は、2つの帯電ブラシローラ10,1
1の離間距離と、感光体ドラム1の周速により決定され
る。図10に示すように、定電圧電源7と第1の帯電ブ
ラシローラ10との間、及び交流電源8と第2の帯電ブ
ラシローラ11との間には、スイッチ手段SW1,SW
2がそれぞれ設けられており、制御手段(図示省略)
が、このスイッチ手段SW1,SW2の開閉を、第1の
帯電ブラシローラ10にて帯電された感光体部位が第2
の帯電ブラシローラ11の対向部に到達した時点で第2
の帯電ブラシローラ11に電圧が印加されるように制御
する。
【0163】すなわち、図11乃至13において、第1
の帯電ブラシローラ10と第2の帯電ブラシローラ11
間の感光体ドラム1上の移動時間を“Tl”、第2の帯
電ブラシローラ11と現像装置4間の感光体ドラム1上
の移動時間を“T2”とし、感光体ドラム1上の任意の
位置(P点)で、第1の帯電ブラシローラ10に電圧を
印加し(図13のステップ1参照)、P点が感光体ドラ
ム1の回転により第2の帯電ブラシローラ11の対向部
に到達した時点、すなわち、 (Tl+α)時間後、(但し α>0) に、第2の帯電ブラシローラ11に電圧が印加されるよ
うに制御する(図13のステップ2参照)。
【0164】次いで、第2の帯電ブラシローラ11で帯
電された位置、(P−α)点が、感光体ドラム1の回転
により現像装置4の対向部に到達した時点、すなわち、 (T2+β)時間後、(但し β>0) に、現像装置4の現像バイアスが印加されるように制御
する(図5ステップ4参照)。
【0165】このように、第1の帯電ブラシローラ10
及び第2の帯電ブラシローラ11を同時に立ち上げず
に、第1の帯電ブラシローラ10にて帯電された感光体
部位が第2の帯電ブラシローラ11の対向部に到達した
時点で第2の帯電ブラシローラ11に電圧が印加される
ようにすることで、表面電位が不安定になることがな
く、感光体ドラム1全体を均一に安定して帯電させるこ
とが可能となる。
【0166】また、上流側に位置する第1の帯電ブラシ
ローラ10に直流電圧を印加して予め直流電圧で感光体
ドラム1に対して表面電位を付与し、その後に、下流側
に位置する第2の帯電ブラシローラ11に、交流成分に
直流成分を重畳した電圧を印加する構成としているの
で、交流電圧と直流電圧を重畳して電圧印加した場合に
表面電位の谷間が緩和され、画像カブリが減少する。
【0167】また、図14に示すように、感光体ドラム
1の任意の位置P点で、第1の帯電ブラシローラ10に
電圧を印加し、感光体ドラム1が1回転し、その後P点
が感光体ドラム1の回転により第2の帯電ブラシローラ
11に対応する時点、すなわち、第1の帯電ブラシロー
ラON動作+感光体の1回転+(Tl+α)時間後に、
第2の帯電ブラシローラ11に電圧を印加し、その(T
2+β)時間後、現像バイアスに印加するようにする。
(但し、α、β>0) このように印加のタイミングを制御することにより、感
光体ドラム1が、必ず上流側の接触帯電部材(第1の帯
電ブラシローラ10)による帯電を受けた後、下流側の
接触帯電部材(第2の帯電ブラシローラ11)による帯
電を受けるようになるので、感光体表面が不安定になる
ような問題が発生しない。
【0168】感光体ドラム1が帯電する際に、帯電を1
回受けた面より2回受けた面の方が帯電電位が高くな
る。したがって、第2の帯電ブラシローラ11のON動
作を、第1の帯電ブラシローラ10のON動作から感光
体ドラム1の1回転と(Tl+α)時間後に遅延させた
ことにより、第1の帯電ブラシローラ10により帯電を
2回受けることとなり、帯電を1回受けた面の帯電不足
を補うことができ、感光体表面電位が不安定になること
を防ぐことができる。
【0169】また、図15に示すように、第2の帯電ブ
ラシローラ11の電圧が徐々に立ち上がるように印加す
るとともに、現像時に、現像バイアスも徐々に立ち上が
るように制御する。
【0170】このように、第2の帯電ブラシローラ11
及び現像バイアスを徐々に立ち上げることにより、より
確実に感光体表面電位と現像バイアス電圧の電位差をほ
ぼ一定に保つことができ、トナー付着およびキャリア上
がりの発生を防ぐことができる。
【0171】また、図16に示すように、現像バイアス
を段階的に印加(立ち上げ)し、所定の位置で必要なバ
イアスが得られるように制御する。
【0172】具体的には、第1の帯電ブラシローラ10
で帯電される帯電電位1の絶対値は、第2の帯電ブラシ
ローラ11で帯電される帯電電位2の絶対値より小さく
設定されているため、その帯電電位1との電位差がトナ
ー付着およびキャリア上がりを発生しないように、現像
バイアスLOWlを設定し、その現像バイアスLOWl
を第1の帯電ブラシローラ10で帯電された感光体面が
現像部に到達したときに印加する。次に第2の帯電ブラ
シローラ11をONし、帯電電位2を得る、その帯電電
位2の部分が現像部に到達したときに現像バイアスHI
GHを印加する。
【0173】これにより、図15(請求項5)に示す例
よりも簡易な制御内容で感光体表面電位と現像バイアス
電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー付着
およびキャリア上がりの発生を効果的に防ぐことができ
る。
【0174】また、図17に示すように、第1の帯電ブ
ラシローラ10の電圧を印加した後、第2の帯電ブラシ
ローラ11および、現像バイアスに電圧を印加した後、
感光体表面の、用紙が対応した区間は、電圧を上げるよ
うに制御することにより、用紙を通して転写の電圧印加
を受けた感光体面の電位低下を補うことができ、感光体
表面が不安定になるような不具合の発生を回避すること
ができる。
【0175】これにより、用紙を通して感光体面に与え
られたプラスの電荷により除電された面も、帯電装置2
を通過後に均一に帯電されるため、転写メモリーを発生
しない良好な画像を得ることができる。
【0176】ところで、接触帯電器の場合、帯電してい
る感光体表面電位に対し、それよりも絶対値の低い帯電
器に印加する電圧との電位差が、帯電開始電圧の絶対値
よりも大きくなると、感光体上の電荷が帯電器に放電す
る現象が発生する。
【0177】これにより、露光手段によって除電された
感光体表面が第1の帯電器及び第2の帯電器直下を通過
する際に、おのおのの電圧印加をOFFすることができ
るため、表面電位と第1の帯電器および第2の帯電器の
印加電圧との差により感光体上の表面電位が帯電器に放
出されることなく、その表面電位を減衰させることがで
きる。
【0178】そこで、本実施形態では、第1,第2の帯
電ブラシローラ10,11、現像バイアスのOFF動作
については、図18に示すように、感光体ドラム1の任
意の点(P点)で、露光装置3によるレーザー照射動作
を行いその後、P点が現像ローラー14に対応する位置
に到達した時点、すなわち、(T3)時間後、現像ロー
ラー14の印加電圧をOFFし、その後、P点が第1の
帯電ブラシローラ10に対応する位置に到達した時点
で、すなわち、{感光体ドラム1の1周分−(Tl+
(T2−T3)i}時間後、第1の帯電ブラシローラ1
0の電圧をOFFし、更に、P点が第2の帯電ブラシロ
ーラ11に対応する位置に到達した時点で、すなわち、
(T3)時間後、第1の帯電ブラシローラ11の電圧を
OFFする。
【0179】また、図19に示すように、露光装置3を
徐々にOFFすることにより、除電を徐々に終わらせる
と共に、現像バイアスの印加電圧も徐々にOFFする。
【0180】これにより、図18(請求項21)のよう
に電圧を一段階で(一度に)下げるのではなく傾きを持
たせる(徐々に下げる)ことで、より確実に感光体表面
電位と現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に保つこと
ができ、トナー付着およびキャリア上がりの発生をより
効果的に防ぐことができる。
【0181】また、図20に示すように、第2の帯電ブ
ラシローラ11の電圧印加を先にOFFし、その後、第
1の帯電ブラシローラ10をOFFし、更に(T2)時
間経過後(感光体表面電位が十分に低下してから)、現
像バイアスをOFFする。
【0182】これにより、感光体表面電位と現像バイア
ス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー付
着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0183】また、図21に示すように、第1の帯電ブ
ラシローラ10のOFF動作を段階的に行う。
【0184】このように、電圧を一段階に下げるのでは
なく傾きを持たせる(徐々に電圧を低下させる)こと
で、図20の場合よりも、より確実に感光体表面電位と
現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に保つことがで
き、トナー付着およびキャリア上がりの発生を効果的に
防ぐことができる。
【0185】さらに、図22に示すように、第1の帯電
ブラシローラ10のOFF動作を、第2の帯電ブラシロ
ーラ11がOFFした後、感光体ドラム1が1回転以上
回転した時間後に、第1の帯電ブラシローラ10の印加
電圧をOFFする。また、現像バイアスの印加電圧を、
第2の帯電ブラシローラ11がOFFしてから(T2)
時間後にLOWとし、(Tl+T2)時間後に現像バイ
アスOFFする。
【0186】これにより、感光体表面電位と現像バイア
ス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー付
着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0187】本実施形態では、接触帯電部材として、回
転ブラシ型で説明したが、本発明は、これに限定される
ことなく、例えば、ブレード状、固定ブラシ型等、種々
の形式のものに適用することができる。図23は、接触
帯電部材10,11を固定ブラシ型とした例を示す。こ
の場合、回転機構がなく、その構成が、回転ブラシ型よ
りも簡素化され、帯電装置をコンパクト化することがで
き、かつ、コスト安に提供できる利点がある。
【0188】図24には、感光体回転方向上流側にある
第1の接触帯電部材10をブレード状とし、第2接触回
転部材11を回転ブラシ型とした例を示す。この場合、
その第1の接触帯電部材10を、クリーニング装置6の
クリーニングブレード16と兼用することができる利点
がある。
【0189】図25には、同じく第1の接触帯電部材1
0をブレード状とし、第2の接触帯電部材11を固定ブ
ラシ型とした例を示す。この場合においても、帯電装置
2のコンパクト化が可能となる。さらに、ブレード状と
することで、第1の接触帯電部材10をクリーニング装
置6のクリーニングプレード16と兼用できる点は、図
24の場合と同様である。このような構成とすること
で、画像形成装置全体の小型化も可能となる。
【0190】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されるの
で、以下の効果を奏する。
【0191】請求項1によれば、感光体の表面電位を徐
々に上昇させることができ、その表面電位に対応させ
て、現像装置印加電圧を上昇させることにより、キャリ
ア上がりを防ぐことができる。
【0192】請求項2によれば、感光体の表面電位を徐
々に低下させることができ、その表面電位に対応させ
て、現像装置印加電圧を低下させることにより、キャリ
ア上がりを防ぐことができる。
【0193】請求項3によれば、前記現像装置に対向す
る位置での感光体表面電位である現像装置印加電圧が3
00V以下となるように、前記接触帯電部材および現像
装置への印加電圧が制御されるので、キャリア上がりを
防ぐことができる。
【0194】請求項4によれば、予め直流電圧で感光体
に対して表面電位を付与しておき、交流電圧と直流電圧
を重畳して電圧印加すれば、表面電位の谷間が緩和さ
れ、画像カブリが減少する。また、先に重畳電圧を印加
し、後で直流電圧を印加する場合と比べ、最終の表面電
位が均一化されるため、均一な帯電を長期にわたり維持
することができる。
【0195】請求項5によれば、前記第n番目の接触帯
電部材に印加する交流電圧成分の最大値と最小値との電
圧差Vp−pが500V〜1200Vに設定されるの
で、白点や、画像カブリの発生を抑制することができ
る。
【0196】請求項6によれば、前記第n番目の接触帯
電部材へ印加する交流電圧成分の周波数が200〜10
00Hzの範囲に設定されるので、サイクルムラ(帯電
ブラシのピッチ斑)や帯電音の発生を抑制することがで
きる。
【0197】請求項7によれば、前記第1番目から第n
番目までの接触帯電部材へそれぞれ印加する直流電圧
が、共通の定電圧電源から付与されるので、定電圧供給
用電源の共用によって、省スペース化及びコスト・ダウ
ンが可能となる。
【0198】請求項8によれば、前記第1番目から第n
番目までの接触帯電部材が、固定ブラシであるので、構
成が簡素化され、帯電装置の小型化が可能となる。
【0199】請求項9によれば、前記第1番目から第n
番目までの接触帯電部材が、回転ブラシであるので、ブ
ラシが回転することにより、感光体への接触部が常に更
新されるのでブラシのライフ特性が優れる。
【0200】請求項10によれば、前記第1番目から第
n番目までの接触帯電部材の回転方向が、前記感光体と
の接触面で前記感光体の移動方向とは逆向となる方向で
あるので、接触面積が大となり、画像カブリが減少す
る。
【0201】請求項11によれば、前記第1番目から第
n番目までの接触帯電部材における感光体の周速に対す
る周速比が、1.8〜2.2に設定されているので、画
像カブリやハケスジの発生が少なくなり、ブラシの毛先
がいたみやにくくなりライフ特性が良好となる。
【0202】請求項12によれば、前記第1番目の接触
帯電部材が、ブレード形状であるので、構成が簡素化さ
れ、接触帯電装置の小型化が可能となる。
【0203】請求項13によれば、前記第1番目の接触
帯電部材が、前記感光体のクリーニングブレードを兼ね
るので、構成が簡素化され、接触帯電装置の小型化が可
能となり、かつ、画像形成装置の小型化も可能となる。
【0204】請求項14によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるようになるので、感光体の表面電位が
安定化し、キャリア上がりを防ぐことができる。
【0205】請求項15によれば、上流側に位置する前
記第1番目の接触帯電部材には直流電圧が印加され、下
流側に位置する前記第2番目の接触帯電部材には、交流
成分に直流成分を重畳した電圧が印加されるので、表面
電位の谷間が緩和され、画像カブリが減少する。
【0206】請求項16によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるようになるので、感光体表面が不安定
になることを防ぐことができ、キャリア上がりを防ぐこ
とができる。
【0207】請求項17によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるようになるので、感光体表面が不安定
になるようなことはなく、キャリア上がりを防ぐことが
できる。
【0208】更に、第2の接触帯電部材のON動作を、
第1の帯電部材ON動作から感光体ドラムの1回転と
(Tl+α)時間後にしたことにより、帯電を1回受け
た面の帯電不足を補うことができるので、これによって
も、感光体表面電位が不安定になるようなことはなく、
キャリア上がりを防ぐことができる。
【0209】請求項18によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるようになるので、感光体表面が不安定
になるようなことはなく、キャリア上がりを防ぐことが
できる。
【0210】更に、第2の接触帯電部材および現像バイ
アスのON動作が徐々に立ち上がるように制御すること
により、より確実に感光体表面電位と現像バイアス電圧
の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー付着およ
びキャリア上がりを防ぐことができる。
【0211】請求項19によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるようになるので、感光体表面が不安定
になるようなことはなく、更に、現像バイアスが段階的
に立ち上がり、所定の位置で必要なバイアスが得られる
ように制御することにより、より簡易な制御内容で、感
光体表面電位と現像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に
保つことができ、トナー付着およびキャリア上がりの発
生を防ぐことができる。
【0212】請求項20によれば、必ず上流側の接触帯
電部材による帯電を受けた後、下流側の接触帯電部材に
よる帯電を受けるので、感光体表面が安定化する。
【0213】更に、第1の接触帯電部材のON動作後、
紙が対応した区間は、電圧を上げるように制御すること
により、紙を通して転写の電圧印加を受けた感光体面の
電位低下を補うことができ、感光体の表面電位が安定化
し、併せて、キャリア上がりを防ぐことができる。
【0214】請求項21によれば、露光装置によって除
電された感光体表面が第1の接触帯電部材及び第2の接
触帯電部材直下を通過する際におのおのの電圧印加をO
FFすることができるため、表面電位と両接触帯電部材
の印加電圧の差により感光体上の表面電位を帯電装置に
向けて放出させることなく、表面電位を減衰させること
ができ、キャリア上がりを防ぐことができる。
【0215】請求項22によれば、予め直流電圧で感光
体に対して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直
流電圧を重畳して電圧印加した場合、表面電位の谷間が
緩和され、画像カブリが減少する。
【0216】請求項23によれば、前記第2番目の接触
帯電部材および現像バイアスが徐々にOFF制御される
ので、より確実に感光体表面電位と現像バイアス電圧の
電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー付着および
キャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0217】請求項24によれば、感光体表面電位と現
像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、
トナー付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことがで
きる。
【0218】請求項25によれば、予め直流電圧で感光
体に対して表面電位を付与しておくので、交流電圧と直
流電圧を重畳して電圧印加した場合、表面電位の谷間が
緩和され、画像カブリが減少する。
【0219】請求項26によれば、前記第1番目の接触
帯電部材及び現像バイアス電圧のOFF動作が段階的に
制御されるので、より確実に感光体表面電位と現像バイ
アス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、トナー
付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことができる。
【0220】請求項27によれば、感光体表面電位と現
像バイアス電圧の電位差をほぼ一定に保つことができ、
トナー付着およびキャリア上がりの発生を防ぐことがで
きる。
【0221】請求項28によれば、定電圧供給用電源の
共用によって、省スペース化及びコスト・ダウンが可能
となる。
【0222】請求項29によれば、前記第1番目の接触
帯電部材と第2の接触帯電部材が、回転ブラシであるの
で、感光体への接触部が常に更新されるのでブラシのラ
イフ特性に優れる。
【0223】請求項30によれば、前記第1番目の接触
帯電部材と第2番目の接触帯電部材の回転方向が、前記
感光体との接触面において、前記感光体の移動方向とは
逆向の方向であるので、画像カブリが減少する。
【0224】請求項31によれば、前記第1番目の接触
帯電部材と第2番目の接触帯電部材における前記感光体
の周速に対する周速比が、1.8〜2.2に設定されて
いるので、画像カブリやハケすじの発生が抑制され、ま
た、ブラシの毛先がいたみにくくなり、ライフ特性が良
好となる。
【0225】請求項32によれば、前記第1番目の接触
帯電部材と第2番目の接触帯電部材が、固定ブラシであ
るので、構成が簡素化され、帯電装置の小型化が可能と
なる。
【0226】請求項33によれば、前記第1番目の接触
帯電部材が、ブレード形状であるので、構成が簡素化さ
れ、接触帯電装置の小型化が可能となる。
【0227】請求項34によれば、前記第1番目の接触
帯電部材が、前記感光体のクリーニングブレードを兼ね
るので、構成が簡素化され、接触帯電装置の小型化が可
能となり、かつ、画像形成装置の小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
主要部の構成図である。
【図2】複数の接触帯電部材を同時に立ち上げた場合に
キャリア上がりが発生することを説明するたのタイムチ
ャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態における接触帯電部材
の配置図である。
【図4】同感光体表面電位とキャリア上がりの関係を示
すグラフである。
【図5】同前帯電ありの場合となしの場合の感光体表面
電位を示すグラフである。
【図6】同接触帯電部材を固定ブラシとした場合の構成
図である。
【図7】同第1の接触帯電部材をブレード状とした場合
の構成図である。
【図8】同第1の接触帯電部材をブレード状とし、第
2,第3の接触帯電部材を固定ブラシとした場合の構成
図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の
主要部の構成図である。
【図10】同接触帯電部材の配置図である。
【図11】同接触帯電部材および現像ローラの配置図で
ある。
【図12】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図13】同露光時点と現像時点を加味したタイムチャ
ートである。
【図14】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図15】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図16】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図17】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図18】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図19】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図20】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図21】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図22】同接触帯電部材と現像バイアスの立ち上がり
状態を示すタイムチャートである。
【図23】同接触帯電部材の異なる構成例を示す構成図
である。
【図24】同接触帯電部材の別の構成例を示す構成図で
ある。
【図25】同接触帯電部材のさらに異なる構成例を示す
構成図である。
【図26】従来の接触帯電部材の構成図である。
【図27】同接触帯電部材の立ち上がり状態を示すタイ
ムチャートである。
【図28】同露光時点と現像時点を加味したタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1−感光体 2−接触帯電装置 3−露光装置 4−現像装置 10−第1の接触帯電部材 11−第2の接触帯電部材 12−第3の接触帯電部材 16−クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 372 (72)発明者 崎田 裕史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 直井 宏夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA01 BB11 CC04 CC05 CC06 DD03 DD08 DD16 2H027 DA02 DA22 EA01 EA05 ED03 ED04 ED09 EE02 EE05 EE07 EF02 2H034 BF01 BF11 BF12 2H073 AA03 BA04 BA06 BA09 BA13 BA23 BA45 2H078 AA01 BB01 CC08 DD15 DD65 EE04

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の回転方向に沿って配設された複
    数の接触帯電部材を備え、2成分現像剤にて現像する画
    像形成装置において、 前記複数の接触帯電部材を、露光する前の前記感光体に
    接触させて、その表面を複数回に分けて帯電させる際
    に、前記感光体の表面電位が現像装置に対向する位置で
    段階的に上昇するように前記各接触帯電部材の動作開始
    のタイミングが設定され、かつ、前記現像装置に対向す
    る前記感光体の表面電位に応じて前記現像装置への電圧
    印加のタイミングが制御されることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 感光体の回転方向に沿って配設された複
    数の接触帯電部材を備え、2成分現像剤にて現像する画
    像形成装置において、 前記複数の接触帯電部材を、露光する前の前記感光体に
    接触させて、その表面を複数回に分けて帯電させる際
    に、前記感光体の表面電位が現像装置に対向する位置で
    段階的に低下するように前記各接触帯電部材の動作開始
    のタイミングが設定され、かつ、前記現像装置に対向す
    る前記感光体の表面電位に応じて前記現像装置への電圧
    印加のタイミングが制御されることを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像装置に対向する位置での感光体
    表面電位である現像装置印加電圧が300V以下となる
    ように、前記接触帯電部材および現像装置への印加電圧
    が制御されることを特徴とする請求項1または2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記感光体の回転方向に沿って第1番目
    から第n番目の接触帯電部材が配設されており、上流側
    に位置する第1番目の接触帯電部材には、直流電圧が印
    加され、下流側に位置する第n番目の接触帯電部材に
    は、交流成分に直流成分を重畳した電圧が印加されるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第n番目の接触帯電部材に印加する
    交流電圧成分の最大値と最小値との電圧差Vp−pが5
    00V〜1200Vに設定されていることを特徴とする
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第n番目の接触帯電部材へ印加する
    交流電圧成分の周波数が200〜1000Hzに設定さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1番目から第n番目までの接触帯
    電部材へそれぞれ印加する直流電圧が、共通の定電圧電
    源から付与されていることを特徴とする請求項4記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1番目から第n番目までの接触帯
    電部材が、固定ブラシであることを特徴とする請求項4
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第1番目から第n番目までの接触帯
    電部材が、回転ブラシであることを特徴とする請求項4
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第1番目から第n番目までの接触
    帯電部材の回転方向が、前記感光体との接触面で前記感
    光体の移動方向とは逆向となる方向であることを特徴と
    する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第1番目から第n番目までの接触
    帯電部材における感光体の周速に対する周速比が、1.
    8〜2.2に設定されていることを特徴とする請求項9
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1番目の接触帯電部材が、ブレ
    ード形状であることを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1番目の接触帯電部材が、前記
    感光体のクリーニングブレードを兼ねることを特徴とす
    る請求項4に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 感光体の回転方向に沿って設けられた
    第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材を、
    露光する前の感光体に接触させて、その表面を複数回に
    分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯電装置に
    より帯電された前記感光体の表面を画像情報に応じて露
    光する露光装置と、前記露光装置により形成された静電
    潜像を現像するために、現像バイアスが印加される現像
    装置とを具備した画像形成装置において、 前記感光体の回転方向の上流側に位置する第1番目の接
    触帯電部材にて帯電作用を受けた前記感光体上の領域に
    のみ回転方向の下流側に位置する第2番目の接触帯電部
    材が作用するように、前記各接触帯電部材の動作開始の
    タイミングが設定されていることを特徴とする画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 上流側に位置する前記第1番目の接触
    帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置する前
    記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成分を
    重畳した電圧が印加されることを特徴とする請求項14
    記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記接触帯電部材及び現像バイアスの
    ON動作開始タイミングが、下記の条件、すなわち、 前記第2番目の接触帯電部材のON動作:第1番目の接
    触帯電部材のON動作から(Tl+α)時間後 前記現像バイアスのON動作:第2番目の接触帯電部材
    のON動作から(T2+β)時間後 但し、Tl:第1の接触帯電部材と第2の接触帯電部材
    間の感光体上の移動時間 T2:第2の接触帯電部材と現像装置間の感光体上の移
    動時間 α、β>0 にて制御されることを特徴とする請求項15記載の画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 前記帯電部材及び現像バイアスのON
    動作開始タイミングが、下記の条件、すなわち、 前記第2番目の接触帯電部材のON動作:第1番目の帯
    電部材ON動作から感光体の1回転と(Tl+α)時間
    後 前記現像バイアスのON動作:第2番目の接触帯電部材
    のON動作から(T2+β)時間後 但し、Tl:第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触
    帯電部材間の感光体上の移動時間 T2:第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感光体上
    の移動時間 α、β>0 にて制御されることを特徴とする請求項15記載の画像
    形成装置。
  18. 【請求項18】 前記第2番目の接触帯電部材および現
    像バイアスのON動作が徐々に立ち上がるように制御さ
    れることを特徴とする請求項17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記現像バイアスが段階的に立ち上が
    り、所定の位置で必要なバイアスが得られるように制御
    されることを特徴とする請求項17記載の画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 前記第1番目の接触帯電部材のON動
    作後、用紙が対応した区間は、前記第1番目の接触帯電
    部材または前記第2番目の接触帯電部材の直流電圧を上
    げるように制御されることを特徴とする請求項15ない
    し19のいずれかに記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 感光体の回転方向に沿って設けられた
    第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材を、
    露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を複数
    回に分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯電装
    置により帯電された前記感光体の表面を画像情報に応じ
    て露光する露光装置と、前記露光装置により形成された
    静電潜像を現像するために、現像バイアスが印加される
    現像装置を具備した画像形成装置において、 前記第1番目の接触帯電部材が、下記の条件、すなわ
    ち、 前記現像バイアスのOFF動作:露光装置によるレーザ
    ー照射動作から(T3)時間後 前記第1番目の接触帯電部材のOFF動作:露光装置に
    よるレーザー照射動作から(感光体1周分−{Tl+
    (T2−T3)}時間後 前記第2番目の接触帯電部材のOFF動作:第1番目の
    接触帯電部材のOFF動作から(T1)時間後 但し、Tl:第1番目の接触帯電部材と第2の接触帯電
    部材間の感光体上の移動時間 T2:第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感光体上
    の移動時間 T3:露光装置と現像装置間の感光体上の移動時間 にて制御されることを特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 上流側に位置する前記第1番目の接触
    帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置する前
    記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成分を
    重畳した電圧が印加されることを特徴とする請求項21
    記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記第2番目の接触帯電部材および現
    像バイアスが徐々にOFF制御されることを特徴とする
    請求項21または22記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 感光体の回転方向に沿って設けられた
    第1番目の接触帯電部材と第2番目の接触帯電部材を、
    露光する前の前記感光体に接触させて、その表面を複数
    回に分けて帯電させる接触帯電装置と、前記接触帯電装
    置により帯電された前記感光体の表面を画像情報に応じ
    て露光する露光装置と、前記露光装置により形成された
    静電潜像を現像するために、現像バイアスが印加される
    現像装置とを具備した画像形成装置において、 前記帯電部材および現像バイアスのOFF動作タイミン
    グが、下記の条件、すなわち、 現像バイアスのOFF:第1番目の接触帯電部材OFF
    +(T2) 但し、T2:第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感
    光体上の移動時間 にて制御されることを特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】 上流側に位置する前記第1番目の接触
    帯電部材には直流電圧が印加され、下流側に位置する前
    記第2番目の接触帯電部材には、交流成分に直流成分を
    重畳した電圧が印加されることを特徴とする請求項24
    記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記第1番目の接触帯電部材及び現像
    バイアス電圧のOFF動作が段階的に制御されることを
    特徴とする請求項24及び25記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記第1番目の接触帯電部材のOFF
    動作タイミングが、下記の条件、すなわち、 前記第1番目の接触帯電部材のOFF:第2番目の接触
    帯電部材OFF+感光体1回転以上 前記現像バイアスのLOW:第2番目の接触帯電部材O
    FF+(T2) 前記現像バイアスのOFF:第2番目の接触帯電部材O
    FF+(Tl+T2) 但し、Tl:第1番目の接触帯電部材と第2の接触帯電
    部材間の感光体上の移動時間 T2:第2番目の接触帯電部材と現像装置間の感光体上
    の移動時間 にて制御されると共に、前記現像バイアスが段階的に制
    御されることを特徴とする請求項24または25記載の
    画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記第1番目の接触帯電部材へ印加す
    る直流電圧と、前記第2番目の接触帯電部材へ印加する
    直流電圧成分とが、共通の定電圧電源より付与されてい
    ることを特徴とする請求項15、22または25のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記第1番目の接触帯電部材と第2の
    接触帯電部材が、回転ブラシであることを特徴とする請
    求項15、22または25のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  30. 【請求項30】 前記第1番目の接触帯電部材と第2番
    目の接触帯電部材の回転方向が、前記感光体との接触面
    において、前記感光体の移動方向とは逆向の方向である
    ことを特徴とする請求項29記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記第1番目の接触帯電部材と第2番
    目の接触帯電部材における前記感光体の周速に対する周
    速比が、1.8〜2.2に設定されていることを特徴と
    する請求項29記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記第1番目の接触帯電部材と第2番
    目の接触帯電部材が、固定ブラシであることを特徴とす
    る請求項15、22または25のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  33. 【請求項33】 前記第1番目の接触帯電部材が、ブレ
    ード形状であることを特徴とする請求項15、22また
    は25のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 前記第1番目の接触帯電部材が、前記
    感光体のクリーニングブレードを兼ねることを特徴とす
    る請求項33記載の画像形成装置。
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