JP2002023201A - 反射型エレクトロクロミック表示素子 - Google Patents

反射型エレクトロクロミック表示素子

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JP2002023201A
JP2002023201A JP2000203121A JP2000203121A JP2002023201A JP 2002023201 A JP2002023201 A JP 2002023201A JP 2000203121 A JP2000203121 A JP 2000203121A JP 2000203121 A JP2000203121 A JP 2000203121A JP 2002023201 A JP2002023201 A JP 2002023201A
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JP
Japan
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reflection
plate
display element
electrode
electrochromic display
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JP2000203121A
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English (en)
Inventor
Takashi Sugiyama
貴 杉山
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るく、良好な視覚特性を有し、反射板の作
製が容易な反射型エレクトロクロミック表示素子とす
る。 【解決手段】 鏡面に形成され、表示電極21と対向す
る対極22の対向面22aに重ねられた反射板25と、
表示電極21の前面に配置された前方散乱が大きく後方
散乱が小さい光透過性の拡散板26とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型エレクトロ
クロミック表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロクロミック表示素子を反射型
として使用するためには、反射板(背景体)がセル内に
配置される。図3及び図4は、このような構造となって
いる反射型エレクトロクロミック表示素子の従来構造を
それぞれ示す。
【0003】図3に示す反射型エレクトロクロミック表
示素子1では、透光性の表示電極2と対極3とが対向す
ると共に、これらが形成する空間内にエレクトロクロミ
ック物質4が充填されている。又、表示電極2と対極3
との間には、反射板5が配置されて、表示電極2を通過
した光6を反射するようになっている。
【0004】図4に示す反射型エレクトロクロミック表
示素子10では、表示電極2と対向する対極7が反射板
を兼ねるものであり、このため、対極7の表面が光6を
反射するようになっている。
【0005】以上のような反射板5や反射板を兼ねた対
極7では、写り込みを防止し、しかも広視覚特性を確保
するために光の散乱性を有している必要があり、このた
め微細な凹凸がこれらの表面に形成されている。この凹
凸の付与は、下地となる基板に対して感光性樹脂を表面
の凹凸パターンに対応するようにパターニングし、この
上にアルミニウム、銀などの金属薄膜を蒸着法などによ
って成膜することによって行われる。
【0006】図5は以上の反射板5や反射板を兼ねた対
極7(以下、反射板と記載する。)の表面に微細な凹凸
を形成する従来の作製手順を示す。まず、基板11の表
面にフォトレジストを塗布した後、所定のパターンとな
るようにフォトレジストを露光し、現像する。これによ
り、図5(a)に示すように、基板11上にパターン1
2を形成する。
【0007】次に、焼成することによりパターン12を
熱ダレさせて、図3(b)に示すように、なめらかな曲
線となっている凹凸パターン13とする。そして、この
凹凸パターン13上に、アルミニウム膜及び酸化防止膜
をスパッタリング法によって成膜する。これにより、光
の散乱性を有した反射板とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射型エレクトロクロミックでは、反射板の散乱特性の
制御が難しく、散乱特性が設定した値とならない場合、
種々の問題を生じている。例えば、散乱性が大きすぎる
場合には、反射角度が臨界角度を超えるため、反射板が
反射した光が外に出ることがなくなる。このため、明る
さが減少する。逆に、散乱性が小さすぎる場合には、金
属的な視覚特性を有した表示になる問題が発生する。
【0009】又、従来の反射板の作製が複雑なため、作
製に長時間を要すると共に、コスト高となっている。さ
らには、表面が凹凸となっているため、反射板が対極を
兼ねる場合(図4)には、電極パターンを形成する際に
パターニング性が悪くなる問題も有している。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、明るいと共に良好な視覚特性
を有し、しかも反射板の作製が容易でコストを低減させ
ることができ、電極パターン形成のパターニングも良好
な反射型エレクトロクロミック表示素子を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、鏡面に形成され、表示電極と対
向する対極の対向面に重ねられた反射板と、前記表示電
極の前面に配置された前方散乱が大きく後方散乱が小さ
い光透過性の拡散板とを備えていることを特徴とする。
【0012】この発明では、対極と重ねられた鏡面状の
反射板が光を外に確実に反射し、この反射光を表示電極
の前面の拡散板が前方に拡散させる。このため、明るく
なると共に、紙のように柔らかで広い視覚特性とするこ
とができる。
【0013】又、鏡面状の反射板は、凹凸を形成する必
要がないため、作製が容易となる。しかも鏡面のため、
パターニング性が良好となり、電極パターンを良好に形
成することができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記反射板に電極パターンが形成されているこ
とを特徴とする。
【0015】この発明では、請求項1の作用を有すると
共に、反射板が対極を兼ねることができるため、部品点
数が少なくなり、構造及び組み立てが簡単となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
反射型エレクトロクロミック表示素子20を示す。表示
電極21と対極22とが所定間隔を有して対向してお
り、表示電極21と対極22との間をシール材23によ
って封鎖することにより、表示素子20のセルが形成さ
れている。このセル内には、ビオロゲン重合体等のエレ
クトロクロミック物質24が充填されている。
【0017】対極22における表示電極21との対向面
22aには、反射板25が重ねられ、表示電極21の前
面には拡散板26が配置されている。
【0018】反射板25は光をセルの外側に反射するも
のであり、その表面が鏡面となるように形成されてい
る。鏡面となっていることにより、反射板25はセル内
に入射した光をセルの外に確実に反射することができ
る。従って、明るく表示することができる。
【0019】かかる反射板25の作製は、表面が鏡面と
なっているガラス板等の基板に対し、アルミニウム等の
光反射性金属をスパッタリング法によって成膜して反射
膜とし、この反射膜上にSiO2 等の酸化防止膜をスパ
ッタリング法によって成膜することにより行うことがで
きる。このような方法では、反射膜及び酸化防止膜の成
膜を真空槽内で連続して行うことができるため、反射板
を簡単な手順で簡単に作製することができ、迅速に作製
でき、且つ安価とすることができる。
【0020】拡散板26は、前方散乱が大きく、後方散
乱が小さな光透過性の材料が使用される。この拡散板2
6としては、例えば、マイクロシャープ(社)製のマイ
クロレンズ型拡散板(商品名)を使用することができ
る。
【0021】拡散板26は前方散乱が大きく、後方散乱
が小さな特性を有することにより、反射板25が反射し
た光を前方に確実に拡散させる。このように鏡面状の反
射板25と、前方散乱が大きな拡散板26とを組み合わ
せることにより、明るく表示できると共に、紙のように
柔らかで広い視覚特性とすることができる。
【0022】この実施の形態の反射板25は鏡面状とな
っているため、表面に凹凸を形成する必要がなく、容易
に作製することができる。
【0023】しかも鏡面のため、パターニング性が良好
となり、電極パターンを良好に形成することができる。
このため、図示を省略するが、反射板25の表面に電極
パターンを形成し、この反射板25を対極22として用
いることができる。これにより、反射板25が対極22
を兼ねるため、部品点数が少なくなり、構造及び組み立
てが簡単となる。
【0024】
【実施例】この実施例では、アルミニウムからなる反射
膜をスパッタリング法によってガラス基板上に成膜し、
この反射膜上にSiO2 膜を連続して成膜することによ
り反射板25を作製した。一方、ITO(Indium
Tin Oxcide)からなる透明電極を形成した
対極22の対向面22aに、この反射板25を張り合わ
せ、セルの内部にゼオロゲン重合体を注入した。さら
に、表示電極21の前面に、マイクロレンズ型拡散板
(マイクロシャープ(社)製、商品名)を配置して反射
型エレクトロクロミック表示素子20とした。
【0025】一方、比較例として、以下の手順で反射板
を作製した。ガラス基板上にフォトレジスト(商品名
「OFPR−800」、東京応化(社)製)をスピンナ
ーによって1μmの厚さで塗布し、90℃で仮焼成し
た。次に、所定のパターンを有するフォトマスクを用い
て、フォトレジストを露光し、アルカリ溶液で現像して
図3(a)のようなパターン12を形成した。
【0026】そして、250℃で30分間、焼成してパ
ターン12を熱ダレさせることにより、図3(b)で示
す滑らかな凹凸パターン13を形成した。その後、凹凸
パターン13に対し、実施例と同様にスパッタリング法
によってアルミニウムからなる反射膜及びSiO2 膜を
成膜して反射板とした。この反射板を図1に示すセル内
に配置し、実施例と同様な反射型エレクトロクロミック
表示素子を作製した。なお、比較例では、拡散板26は
配置していない。
【0027】以上のようにして作製した実施例及び比較
例の反射型エレクトロクロミック表示素子の電気光学特
性を測定した。結果を表1に示す。表1における反射率
の測定は、反射型液晶表示素子における反射率の測定と
同様にして行った。図2はこの測定状態を示し、エレク
トロクロミック表示素子20に対して、入射角30°で
光を入射させ、法線方向の反射光を測定することにより
行われる。なお、数値は同じ測定方法によって測定した
標準白色板の反射率を100%とし、この反射率に対す
る数値である。
【0028】表1から、実施例が比較例に比べてコント
ラストが大きくなっていることが判る。なお、コントラ
ストは電圧無印加時の反射率と1.5V直流印加時の反
射率の比である。
【0029】
【表1】
【0030】次に、視覚特性を見たところ、実施例のエ
レクトロクロミック表示素子は、視覚依存性が全くな
く、反射率も高くなっていた。これにより、紙に近い見
易いディスプレイとなっていた。これに対し、比較例の
エレクトロクロミック表示素子は、液晶表示素子に比べ
れば、視覚依存性が少ないものの、法線から約30°の
斜め角度から見たところ、金属的な反射特性を有してい
た。又、実施例に比べて幾分、見にくいものであった。
これは、法線方向への反射率が小さいためと推察され
る。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、明るくなると
共に、紙のように柔らかで広い視覚特性とすることがで
き、しかも反射板の作製が容易となり、電極パターンを
良好に形成することもできる。
【0032】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
を有するのに加えて、反射板が対極を兼ねることができ
るため、部品点数が少なくなり、構造及び組み立てが簡
単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の断面図である。
【図2】電気光学特性を測定する状態を示す正面図であ
る。
【図3】従来の反射型エレクトロクロミック表示素子の
断面図である。
【図4】別の従来の反射型エレクトロクロミック表示素
子の断面図である。
【図5】従来における反射板の作製手順を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
20 反射型エレクトロクロミック表示素子 21 表示電極 22 対極 25 反射板 26 拡散板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面に形成され、表示電極と対向する対
    極の対向面に重ねられた反射板と、前記表示電極の前面
    に配置された前方散乱が大きく後方散乱が小さい光透過
    性の拡散板とを備えていることを特徴とする反射型エレ
    クトロクロミック表示素子。
  2. 【請求項2】 前記反射板に電極パターンが形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の反射型エレクトロ
    クロミック表示素子。
JP2000203121A 2000-06-30 2000-06-30 反射型エレクトロクロミック表示素子 Pending JP2002023201A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267828A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示素子

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