JP2002022769A - コンタクトプローブ - Google Patents
コンタクトプローブInfo
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Abstract
効果的に吸収することができると共にプローブ自身の抵
抗が安定しているほか、小型化することができるコンタ
クトプローブを提供する。 【解決手段】テフロン(登録商標)及びシリコン樹脂の
ような耐熱性を有し且つ弾性変形し得る合成樹脂の外周
を、薄い金属膜で被覆したことを特徴とする。
Description
することができ且つ安定した接触が得られるコンタクト
プローブに係り、詳記すれば、特にストリップラインの
高周波測定用として有用なコンタクトプローブに関す
る。
試験装置とを電気的に接続する接点の役割をするもので
あり、製造したデバイスの最終検査に使用されている。
ように、筒状スリーブ1内にプランジャー部2を摺動自
在に嵌合し、同プランジャー部2は、その先端接触部が
デバイスの被測定面に押し当てられたときに、コイルス
プリング3の力に抗して、スリーブ1に対して相対移動
可能に構成されている。
スの凹凸を吸収し、確実な電気的導通を得ているが、コ
ンタクトプローブ自身の長さが長くなりがち(一般には
10mm以上)になる難点があった。そればかりか、プ
ランジャー部2は、スリーブ1の内側を擦っているの
で、その接触面積が微妙に変化するため、プローブ自身
の抵抗も変化する問題があった。
る信号(情報)が著しく増加する傾向にあるが、それに
伴って、半導体は勿論のこと、各種電子デバイス等にお
いても、高周波仕様となってきている。
には、同軸ケーブル式プローブが広く使用されていた。
ンドが互いに近接した同一平面上にあるため、検査対象
である高周波デバイスの信号電極パッドが同一平面上に
なかったり、距離的に離れている場合にコンタクトが極
めて困難若しくはできない問題があった。即ち、50Ω
をキープしながら、シグナルに対してグランド側のコン
タクトをすることは、極めて困難とされていた。また、
シグナル若しくはグランドを延ばしてコンタクトする
と、インピーダンス不整合、電波放射等により正確な高
周波測定ができない問題が生じる。
ブルの長さ方向に対してリタンロスが発生するが、従来
のプローブの長さを短くするには限界があることと、従
来のプローブは、中間接続部分等のライン上に突起があ
ることに起因して、リタンロスが多く発生することか
ら、電気信号をロスなく安定に伝えることができない問
題があった。
問題があっても、メガ帯域では有効であったが、最近に
おける周波数(信号)の増加したギガ帯(GHZ)域、
特に2以上の高領域ギガ帯域では、信号ロスが大きいた
め検査処理が困難になってきている。
れらの電子回路、電極等に加わる情報信号の増大と、高
速電送用開発途上の諸問題の中にあって、精密と言われ
ている従来のプローブ検査治具をもってしても、効果的
な検査は得られず、デバイスメーカーの検査部門では、
極めて深刻な状況になっている。
1に記載の発明は、検査するデバイスに凹凸があっても
その凹凸を効果的に吸収することができると共にプロー
ブ自身の抵抗が安定しているほか、小型化することがで
きるコンタクトプローブを提供することを目的とする。
の発明の目的に加えて、リタンロスを著しく小さくし、
2以上の高領域ギガ帯域でも支障なく使用することがで
きる高周波用接点プローブを提供することを目的とす
る。
記載の発明の目的に加えて、伝送信号のロスを著しく小
さくし、信号の伝送損失を著しく小さくしてほぼ完全に
信号を伝送することのできる高周波用接点プローブを提
供することを目的とする。
め、本発明者は鋭意研究の結果、耐熱性を有し且つ弾性
変形し得る合成樹脂の外周を薄い金属膜で被覆したプロ
ーブを接点とすることによって、該プローブは弾力性が
あるので、検査するデバイスにミクロンの微小凹凸があ
っても、該凹凸を効果的に吸収し、しかも小型にするこ
とができることから、リタンロスを著しく少なくするこ
とができることを見出し、本発明に到達した。本発明の
プローブは、マイクロ的微小且つ伸縮性を有するシンプ
ルな構造のものであるが、これは全く新しいタイプのプ
ローブであり、このプローブによって、前記デバイスメ
ーカーの検査部門の重大且つ深刻な諸問題が解決され
る。
は、テフロン及びシリコン樹脂のような耐熱性を有し且
つ弾性変形し得る合成樹脂の外周を、薄い金属膜で被覆
したことを特徴とする。しかして従来、このようなコン
タクトプローブは市販されていないし、このような発想
も全く知られていない。
に記載のコンタクトプローブを、基板のストリップライ
ンに近接して固定し、高周波デバイス検査用接点プロー
ブとしたことを特徴とする。
記載の金属膜を、金、弾力性を有する金合金若しくは金
メッキした材料から形成し、請求項4に記載のストリッ
プラインを金で形成したことを特徴とする。
るのは、電気を通過する部分の金属膜が、一体構造であ
るからである。
て説明する。
タクトプローブの実施例を示すものであり、耐熱性を有
し且つ弾性変形し得る合成樹脂から形成した中央に貫通
孔4を有する筒状合成樹脂5の外周に、筒状金属膜6を
装着し、同筒状金属膜6の軸方向にスリット7を形成し
た例を示す。
形し得る合成樹脂としては、例えばテフロン又はシリコ
ン樹脂等が挙げられる。耐熱性としては、100℃以
上、好ましくは200℃以上の耐熱性を具備するのが良
い。テフロン若しくはシリコン樹脂は、240℃以上の
耐熱性があるので、ハンダ付けに際しても、何ら支障が
生じないので特に好ましい。
に貫通孔4を有する円筒型に形成している。これは押圧
により弾性変形し易くするためであるが、樹脂自体が充
分弾性変形し得るものであるなら、貫通孔4は必ずしも
必要ではない。
も弾性変形し易くするためのものであるが、これも必ず
しも必要ではない。
れないが、信号をロスなく伝送し得ることから、金合金
特に弾性を有することから、金―ニッケル合金を使用す
るのが好ましい。
径100〜200μmであり、肉圧は好ましくは10〜
30μmである。
えた非常に微小なものであり、マイクロ加工によって製
造することができる。
るには、合成樹脂の筒状体を形成し、これに薄い金属膜
を巻き付けるか、或いは合成樹脂の筒状体を筒状金属膜
に挿入したのち、外部から押圧して、金属膜を筒状体に
密着させれば良い。
0.1mm(100マイクロメートル)程度に短くする
ことができる。従来のコンタクトプローブは3mm程度
が限界であったので、これは従来と比べて著しく小型化
し得ることを意味する。尚、本発明のコンタクトプロー
ブの長さは、その用途に応じて広範囲に変化させること
ができるのは勿論である。
あり、合成樹脂5を貫通孔のない円筒形に形成した例を
示す。このように形成すると、図2に示す実施例と比べ
て、押圧による変形量は小さくなるが、弾性力は逆に強
くなる。このプローブは、特に2〜5GHZ帯域の高周
波プローブとして有用である。
あり、合成樹脂5を薄いプレート状に形成した例を示
す。このプローブは、5GHZ帯域以上、特に5GHZ
帯域以上のミリ波帯域の信号を検査する高周波プローブ
として有用である。
ローブは、押圧することによって変形するので、デバイ
スにこの変形のストロークだけの凹凸があっても、この
凹凸を効果的に吸収することができる。本発明の収縮プ
ローブの最も効果的な応用法は、測定するICその他デ
バイス等の電極、パターン電送ラインの検査目的とする
ストリップラインに装着し、押圧コンタクトによる検査
法である。
ン(好ましくは次世代ストリップライン)9の末端に、
接点台座10を介して、本発明のコンタクトプローブ1
1を近接固定し、高周波用接点プローブとした例を示
す。
グランド用のプローブが別々のストリップライン9の末
端に固定されている。シグナル用とグランド用とを合わ
せて一組とし、被測定物に応じて、必要な組数の接点プ
ローブが固定されている。
は、コネクターが接続され、高周波信号をコネクタによ
り取り出し、外部の計測器に伝送するようになってい
る。
に、接点プローブ11よりも若干小さい貫通孔を形成し
たものを使用すれば良い。接点台座10と接点プローブ
11とは溶着させ、接点台座10は、ストリップライン
9にハンダ付け12により固定すれば良い。
ローブ11を直接ハンダ付けしても良いが、接点プロー
ブ11とストリップライン9とは、押圧しないときは、
接触しないようにする必要があるので、接点台座10を
使用した方が固定が容易となる。
の回路幅に対してオーバーしない範囲で、できる限り幅
を接近させるのが好ましい。例えば、ストリップライン
0.5mmの場合は、0.4mm以上、好ましくは0.
45〜0.49mm程度とするのが良い。
デバイス14に、本発明の接点プローブ11を接触させ
て、基板8の上から押圧装置を使用して押圧すれば、高
周波デバイス14の測定面が凹凸になっていても、本発
明の接点プローブ11は弾性があるので、この凹凸を効
果的に吸収して接触する。
で、押圧力を小さくしても充分接触するので、ハンダが
伸びて、接点プローブ11が基板8から脱落する恐れは
殆どない。尚、接点プローブを弾性の無い材料で形成す
ると、4〜5kgという大きな力で押圧する必要がある
ので、ハンダが伸びてハンダ溶着部が劣化し、容易に脱
落する。
リップライン9を金で形成し、金属膜6を金、金合金若
しくは金メッキで形成すれば、押圧によって、ストリッ
プライン9と金属膜6とが接触し導通して、金同士の伝
送ラインが形成されるので、伝送信号の減衰を著しく小
さくすることができる。金属膜6としては、特に好まし
くは金合金である。金メッキは、銅若しくは銅合金(真
ちゅう、リン青銅、ベリリウム銅等)に金メッキしたも
のを使用すれば良い。
帯域(ミリ波)以上のストリップライン(検査用、高周
波50Ωライン)に、固定した例を示す。従来のプロー
ブでは、10GHZ帯域(ミリ波)以上を満足に検査す
ることはできなかった。上記本発明のプローブによれ
ば、ミリ波以上を極めて効果的に検査することができ
る。これは、プローブの厚さを100μmと極めて薄く
形成したことと、上面を平らとして面接触するように形
成したためと思われる。尚、図2及び図3に示すプロー
ブを使用した場合は、面接触ではなく、点接触するよう
になっている。
したように、高周波プローブとして使用して特に効果を
発揮するが、通常の低周波用プローブとして使用するこ
ともできる。
用する場合の実施例を示すものであり、コンタクトプロ
ーブをプローブ軸15に挿通させ、該コンタクトプロー
ブ外周の筒状金属膜に間隔づけてリング状の除去部16
を多数形成することによって、リング状の金属膜6′を
間隔づけて多数形成して、コンタクトプローブ11aと
した例を示す。
触させ、上方から押圧機構を使用して押圧して測定すれ
ば良い。このコンタクトプローブ11aは、主として低
周波用として使用するものであるが、高周波用として使
用することもできる。
圧すること無く、ICリードに弾性当接して使用するこ
ともできる。この場合でも、従来のシリンダー型プロー
ブと比べて、小さくすることができるから、電気信号の
伝送経路が著しく短くなるので、伝送信号のロスを著し
く少なくすることができる。
は、リング状の金属膜6′の部分をマスクし、エッチン
グにより酸で溶解除去して、リング状の除去部16を形
成すれば良い。
が、弾性を有するので、被測定面に凹凸があっても、そ
の凹凸を効果的に吸収することができる。従って、シグ
ナルとグランドとに常に同時に充分接触させることがで
きるので、高周波測定用として極めて適している。
分である外周金属膜は、一体構造なので、従来の同軸ケ
ーブル式プローブと比べてプローブ自身の抵抗は極めて
安定している。
度という著しく小型化することができ、伝送経路を著し
く短く縮小することができるので、伝送信号の減衰を極
めて小さくすることができるから、高周波測定用として
極めて効果的である。
に記載の発明によれば、検査するデバイスに凹凸があっ
てもその凹凸を効果的に吸収することができ、しかもプ
ローブ自身の抵抗が安定していると共に小型化すること
ができるので、伝送信号の減衰を小さくすることができ
るというこの種従来のコンタクトプローブには、全く見
られない絶大な効果を奏する。
に記載の発明の効果に加えて、リタンロスを著しく小さ
くし、2GHZ以上の高領域ギガ帯域に支障なく使用で
きる効果が加わったものである。
記載の発明の効果に加えて、伝送信号のロスを著しく小
さくし、信号の伝送損失を著しく小さくしてほぼ完全に
信号を伝送することのできる効果が加わったものであ
る。
る。
明図である。
断面図である。
状態を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】テフロン及びシリコン樹脂のような耐熱性
を有し且つ弾性変形し得る合成樹脂の外周を、薄い金属
膜で被覆したことを特徴とするコンタクトプローブ。 - 【請求項2】前記合成樹脂を、弾性変形し易くするため
中空筒状に形成してなる請求項1に記載のチューブ型コ
ンタクトプローブ。 - 【請求項3】前記金属膜を筒状とし、その軸方向に変形
し易くするためのスリットを形成してなる請求項1又は
2に記載のコンタクトプローブ。 - 【請求項4】前記コンタクトプローブを、基板のストリ
ップラインに近接して固定し、高周波デバイス検査用接
点プローブを形成してなる請求項1〜3のいずれか1項
に記載のコンタクトプローブ。 - 【請求項5】前記コンタクトプローブを、接点台座を介
して基板のストリップラインに近接して固定してなる請
求項4に記載のコンタクトプローブ。 - 【請求項6】前記コンタクトプローブをプローブ軸に挿
通させ、該コンタクトプローブ外周の筒状金属膜に間隔
づけてリング状の除去部を多数形成することによって、
リング状の金属膜を間隔づけて多数形成してなる請求項
1に記載のコンタクトプローブ。 - 【請求項7】前記金属膜を、金、金合金若しくは金メッ
キした材料から形成し、前記ストリップラインを金で形
成してなる請求項4に記載のコンタクトプローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212305A JP2002022769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | コンタクトプローブ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000212305A JP2002022769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | コンタクトプローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022769A true JP2002022769A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18708245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000212305A Pending JP2002022769A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | コンタクトプローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002022769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8690584B2 (en) | 2008-05-30 | 2014-04-08 | Elmec Corporation | Contact probe device having a substrate fitted into slits of cylindrical electrodes |
JP2016024151A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 住友電気工業株式会社 | 超電導線材の臨界電流測定装置 |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000212305A patent/JP2002022769A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016024151A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 住友電気工業株式会社 | 超電導線材の臨界電流測定装置 |
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