JP2002022492A - 歪量の測定方法 - Google Patents

歪量の測定方法

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JP2002022492A JP2000204849A JP2000204849A JP2002022492A JP 2002022492 A JP2002022492 A JP 2002022492A JP 2000204849 A JP2000204849 A JP 2000204849A JP 2000204849 A JP2000204849 A JP 2000204849A JP 2002022492 A JP2002022492 A JP 2002022492A
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Yukimi Yoshida
幸美 吉田
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Taisei Kiso Sekkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバの微少な伸縮量を計測することによ
り物体の重量や強度、あるいは床面の傾斜・亀裂幅量等
の微少な歪量の測定をおこなう。 【解決手段】支点と作用点間に光ファイバを直接的に介
在させ、作用点の移動に伴う上記光ファイバの伸び量を
光歪センサにより測定することにより歪度を計測する。
これにより、とくに極小な歪度の測定を可能にし、歪
度のみならず、物体の重量や水位変化、測定面の傾斜度
や亀裂幅の変化等を歪度として測定する際に、測定作業
の簡素化が図れ、コストの低減が可能であるばかりでな
く、測定精度の著しい向上を期待することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば物体の重量計測
や強度測定等、あるいは傾斜度、亀裂幅、水位変化量の
測定に用いる歪度測定方法に関し、測定精度の向上と測
定作業の簡素化をはかることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】各種構造物における測定対象物の伸びや
縮み等の極く僅かな歪度測定に際しては、これまでに電
気抵抗値を利用した測定手段が知られている。 これは
物体が外力により変形すると、その変化の程度に比例し
て金属固有の電気抵抗変化をもたらし、しかもこの電気
抵抗の大きさは、断面積に反比例するとともに、長さに
比例する。
【0003】すなわち金属細線を例にとると、長さ方向
の引っ張りにより断面積は小さく、また長さが増大して
抵抗が大きくなり、また反対に圧縮すると抵抗が小さく
なる。 この金属の伸びあるいは縮みと電気抵抗の変化
とは、常に一定の定数をもって比例する原理を利用し、
この金属片から構成される歪ゲージを被測定物に貼りつ
けて電気的抵抗変化を測り、得られた数値を増幅するこ
とにより歪の測定をおこなうものである。
【0004】具体的には図9に例示したように、固定さ
れた天井部を不動の測定基準点Bとし、該測定基準点B
から物体(被測定物)を吊り下げて、測定基準点Bと物
体Wとの間の歪度を測定することにより、物体Wの重量
wを計測する。
【0005】この場合における一般的な基本式は次のよ
うになる w=A×E×ε (A:被測定物の断面積、E:被測定物の弾性係数、
ε:被測定物の歪度をあらわす。)
【0006】すなわち、測定基準点Bにワイヤー等を介
して鉄材等の歪を生ずる被測定物Zを吊り下げ、さらに
該被測定物Zの下方に一定の荷重のある物体Wを吊り下
げる。 被測定物Zの表面には前記した電気抵抗値変化
を利用した歪度測定ゲージGを、接着剤により被測定物
Zに対して一体的に貼着して被測定物Zの歪度を測定す
る。 上式において、AとEとは被測定物Zにおける固
定値であるので、歪度測定ゲージGにより被測定物Zの
ε(歪度)を測定することにより荷重wを算出すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法による場合においては、歪センサ単体ではセンサとし
ての構造体とはなり得ず、従って歪センサ単体での測定
が不可能で、必ず別の弾性体の表面に貼りつけたうえ
で、該弾性体の歪度を測定するという、弾性体を媒体と
した間接的測定ということになる。 したがって従来の
歪センサによる場合においては直接的な測定ができな
い。
【0008】またこればかりでなく、上記した電気抵抗
値変化を利用した歪度測定については、金属片の歪ゲー
ジを被測定体表面に接着剤により接着して被測定体と一
体化したうえで、測定歪量と被測定体自身の弾性係数等
の物性との関係において荷重を求めるなどの測定をおこ
なう必要があるために、被測定物に対する歪ゲージの接
着具合如何により測定精度に影響をもたらし、接着が不
十分であると得られた測定結果の精度に信頼性がなくな
るという問題がある。
【0009】さらに被測定物Zの大きさが小さすぎると
被測定物Zの断面積(A)をあまり小さくすることがで
きないために歪度の測定が困難となるという実際上の制
限がある。 例えば上記した歪度測定ゲージGの大きさ
からみて、これを表面に接着させるために、被測定物Z
の幅は少なくとも3mm以上、また厚みについても少な
くとも0.2mm以上でなければ測定が不可能である。
【0010】また歪ゲージにおける歪度の最小分解能を
1μとし、弾性体の断面積を、A=0.6mm2 とす
ると、弾性体Zとして鉄(弾性係数E=2×104kg
/mm2)を用いた場合の重量測定の最小分解能は、 w=0.6[mm2]×2×104[kg/mm2]×
1μ=12[g] となり、これ以下の重量は検出できない。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記し
た従来技術における問題点を解決し、光ファイバによる
特性を生かすとともに、上記従来技術のような被測定物
に対する接着のためのゲージ媒体を不用とすることによ
り、被測定物に対する歪ゲージ接着の必要性をなくして
常に高精度の歪み度測定を可能とし、しかも多用途の測
定を可能にしたものであって、具体的には支点と作用点
間に光ファイバを直接的に介在させ、作用点の移動に伴
う上記光ファイバの伸び量を光歪センサにより測定する
ことにより歪量を計測するようにしたことを特徴とする
歪量の測定方法に関する。
【0012】上記した構成において、天井あるいは吊り
下げ基準点等不動の支点と、該支点に対して移動可能な
作用点との間に光ファイバを直接的に介在させ、作用点
の移動に伴う光ファイバの伸び量を光センサにより測定
し、作用点の移動をもたらす物体の重量あるいは強度、
さらには測定面の傾斜度ならびに亀裂幅の変化等を歪度
として計測する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下において本発明の具体的な内
容を説明すると、物体の重量や水位変化、測定面の傾斜
度ならびに亀裂幅の変化等、種々の歪度を測定するため
の光歪センサとして「FBG応用センサ」(Fiber
Bragg Grating)を用いた図1〜3の第
1実施例をもとに説明すると、図において1はセンサを
構成する光ファイバをあらわし、該光ファイバ1の一部
にはFBG応用センサ部2が形成されている。
【0014】このFBG応用センサ部2は、光ファイバ
1のコア部の屈折率を一定の周期毎に変化させたもの
で、「Bragg波長」といわれる特定の波長の光のみ
を選択的に反射する特性を有する。 したがって外力が
加わりFBG応用センサ部2に歪が生じると、前記した
Bragg波長が変化し、このBragg波長の変化量
は、歪度と比例関係にある。 FBG応用センサ部2
は、上記したBragg波長の変化量と歪度との関係を
利用してBragg波長の変化量を検出することによ
り、FBG応用センサ部2における物体の重量や水位変
化、測定面の傾斜度ならびに亀裂幅の変化等について、
これを歪度として計測することができるようにしたもの
である。
【0015】すなわち、歪度として光ファイバの伸び量
を測定する場合を例にとって具体的な説明をすると、図
3に拡大してあらわされているように、クラッド部3内
のコア部4に、光屈折率が周期的に変化している部分
を、間隔Λ毎に光ファイバ1mm当たり約1,000個
の割合でコア部4の長さ方向に向けて全体で略10mm
程度のセンサ長をもって直列に形成し、これによって光
ファイバ1におけるコア部4の光屈折率を、該コア部4
の長さ方向に向けて一定の周期で直列に変化させて特定
波長(Bragg波長)のみを選択的に反射させ、該特
定波長(Bragg波長)の変化量から換算して光ファ
イバ1の伸び量を検出し、この伸び量如何により物体の
重量、あるいは引っ張りや圧縮またはせん断等の強度、
さらには測定面の傾斜度ならびに亀裂幅等を歪量として
計測することができるように構成されている。
【0016】すなわち光ファイバ1の一端を支点として
固定するとともに、他端側を移動可能な作用点に一体接
続することにより、支点と作用点間に光ファイバを直接
的に介在させた場合、作用点が移動するとFBG応用セ
ンサ部2の軸方向に応力がかかり、その結果センサ長が
変化して屈折率の周期Λが変化する。 具体的には、セ
ンサ長が長くなったとき(光ファイバが伸びたとき)⇒
Λが長くなる⇒特定波長(Bragg波長)λBが長く
なる(反射波長が長くなる)センサ長が短くなったとき
(光ファイバが圧縮されたとき)⇒Λが短くなる⇒特定
波長(Bragg波長)λBが短くなる(反射波長が短
くなる)。
【0017】したがって、光源から出力された広帯域の
光がFBG応用センサ部2に入射すると、特定波長(B
ragg波長)のみが反射され、それ以外の光はFBG
応用センサ部2を通過する。 しかるに上記したFBG
応用センサ部2に歪などの外部的応力が加えられたとき
に、軸方向(長さ方向)に応力がかかってセンサ長が変
化し、屈折率の周期Λが変化し、前記した特定波長(B
ragg波長)がシフトするため、そのシフト量(1.
2pm/μ strain)を検出することにより、被
測定物の歪度を検出することができる。
【0018】なお上記FBG応用センサ部2における特
定波長(Bragg波長)は λB=2n0Λ (n0:FBG応用センサ部におけるコアの平均屈折
率)であらわすことができる。
【0019】さらにセンサの具体的内容について説明す
ると、前記したクラッド部3における上記FBG応用セ
ンサ部2を挟んだ両側の部分には、所定の大きさの金属
ブロック5および7が、接着剤6・8を介する等の取り
付け手段によりそれぞれ一体に保持され、しかも金属ブ
ロック5は上記光ファイバ1の一方を固定するととも
に、これを測定基準点Bに連結もしくは結合する手段9
を介して不動の支点を形成している。 またもう一方の
金属ブロック7は、測定対象物Wに連結もしくは結合す
る手段10を介して測定対象物Wに一体的に連結もしく
は結合され、該測定対象物の重さに対応して移動可能と
なるように作用点を形成し、上記した支点(金属ブロッ
ク5)と作用点(金属ブロック7)間にFBG応用セン
サ部2を施した光ファイバ1を直接的に介在させてFB
Gセンサが構成されている。
【0020】なおここで光ファイバを「直接的に介在さ
せる」とは、光ファイバを他の物体に貼りつけたりする
のではなしに、光ファイバ単体のみ介在させることを意
味する。 また上記した結合する手段9および10につ
いては、例えば一端に適当なフックを取り付けたワイヤ
ーを用いる等、格別構成の如何を問うものではなく、要
するに測定基準点Bあるいは測定対象物Wに対して固定
が可能な手段の一切を含むものである。
【0021】上記した構成において、本願発明の歪度測
定手段を、既述した図9の在来の歪度測定手段と比較し
た場合、在来手段の図9における被測定物である弾性体
(Z)における断面積(A)に比べ、本願発明の光ファ
イバの直接的使用の場合には、光ファイバ自体が被測定
物となり、しかもその断面積が格段に小さいことから、
在来測定手段の測定限界を見事に克服することができ
る。
【0022】すなわち、既述した図9の場合と同様に、
光歪センサの歪度の最小分解能を1μとすると、 光ファイバの断面積 A=0.008mm2 弾性係数 E=7×10−3kg/mm2 であるから、本願発明の測定方法による重量測定の最小
分解能は、 W=0.008[mm2]×7×10−3[kg/mm
2]×1μ=0.056[g] ということになる。 これは前記した在来の歪度測定手
段における重量測定の最小分解能(12g)に比して格
段の大幅な改善がみられる。
【0023】なお上記の第1実施例においては、光ファ
イバの伸び量を光歪センサにより測定して物体の重量を
測定するための目的で使用する場合について説明した
が、必ずしもこれだけに限られるものではなく、このほ
かにも例えば、特に図示はしないが第2実施例として、
支点と作用点間に光ファイバを直接的に介在させ、作用
点の移動に伴う上記光ファイバの伸び量を光歪センサに
より測定することにより物体の強度を測定することも可
能である。
【0024】さらに図4〜6には、本発明の第3実施例
があらわされている。 これは固定台11の一端に、該
固定台11に対して垂直に植立された支柱12を有する
とともに、該支柱12の上端に水平方向に向けたピン1
3が取り付けられ、さらに該ピン13には、一辺が長
く、しかも長い方の辺の下端に重錘部14を有するとこ
ろの略L字状をした計測杆15が回動自在に支承されて
計測装置を構成している。
【0025】さらに該計測杆15の短い方の辺先端には
中間にFBG応用センサ部2を有するところの、光歪セ
ンサである光ファイバ1の一端を作用点として固定する
ための金属ブロック16が取り付けられており、また光
ファイバ1の、もう一方の端部は固定台11の上面に設
定された測定基準点Bに連結もしくは結合する手段18
を介して不動の支点として取り付けられた金属ブロック
17に固定される。
【0026】しかるに図4に示したように、計測装置が
水平な地面や床面E上に置かれている場合には重錘部1
4は支柱12と平行位置にあり、FBG応用センサ部2
を中心とした光ファイバ1の引っ張りによる伸び量はゼ
ロであるが、図5のように地面や床面Eが傾斜した場合
には、その傾斜角度に応じて重錘部14が傾斜方向と反
対方向(図5において左方向)に位置し、ピン13を支
点に計測杆15の短い方の辺の先端に有する金属ブロッ
ク16が測定基準点Bから離間する方向に移動して前記
したFBG応用センサ部2を中心とした光ファイバ1を
引っ張ることになり、この引っ張りによる光ファイバ1
の伸び量を光歪センサにより測定して、測定面(地面や
床面E)の傾斜度を測定することができる。
【0027】なお図6に示したように、設置した計測装
置に対して測定面(地面や床面E)が逆の方向に傾斜し
た場合においては、その傾斜角度に応じて重錘部14が
傾斜方向と反対方向(図6において右方向)に位置し、
ピン13を支点に計測杆15の短い方の辺の先端に有す
る金属ブロック16が測定基準点Bに接近する方向に移
動して前記したFBG部分2を中心とした光ファイバ1
の強度を緩めることになり、この強度の緩み加減を光歪
センサにより測定して、測定面(地面や床面E)の傾斜
度を測定するようにすることもできる。
【0028】さらに図7には、本発明の第4実施例が示
されている。 これは本願の歪量測定方法を床面等に生
じた亀裂幅の測定に利用したものであって、具体的な装
置については既述した構造のものを適宜設計変更して利
用するものとし、原理的な説明をすると、図4〜6にあ
らわした第3実施例および図7にあらわした第4実施例
での金属ブロック(16)および(17)に相当すると
ころの金属ブロック20および22を、固定手段19・
21によりそれぞれ亀裂Gの兆項が発見された箇所を跨
いで、その両側にそれぞれ固定するとともに、上記金属
ブロック20と22間に光ファイバ1を架け渡す{図7
(A)参照}。
【0029】
【0030】さらに図8には本発明の第5実施例が示さ
れている。 これは本願の歪量測定方法を水位測定に応
用したものである。 具体的には図8(A)にあらわし
たように、側壁Dから水平に突出させた固定アーム23
の先端に光ファイバー1の一端を固定するための不動固
定部24が取り付けられるとともに、該不動固定部24
に一端を固定させた光ファイバー1の下部には、同じく
光ファイバー1を固定するための可動固定部25が取り
付けられ、しかも該可動固定部25には重錘26が吊り
下げられる。
【0031】しかるに図8(A)の状態においては、光
ファイバー1のセンサー部1Sにかかる荷重W0は、 W0=WB+WC′ となる (WB:可動固定部25の重量、WC′:重錘26の重
量) このときのセンサー部1Sの歪εは ε=AW0/E となる。 (A:センサー部1Sの断面積、E:センサー部1Sの
弾性係数)
【0032】ここで図8(B)に示すように、次第に水
位が上昇して重錘26の一部が水中に浸かると、水中浸
漬の度合いに応じて浮力により重錘26による荷重が次
第に軽減され、その結果上記センサー部1Sにかかる荷
重は上記のW0より浮力分だけ小さくなり、この場合、
重錘26の水中における体積をV1とすると、センサー
部1Sにかかる荷重Wは、W=W0−P×V1(P:水
の密度)となり、センサー部1Sの歪量は、ε=A(W
0−P×V1)/E となる。 したがって重錘26の
水中浸漬量が増すと、それに伴ってセンサー部1Sの歪
も小さくなる。
【0033】そして図8(C)に示すように、水位がさ
らに上昇して重錘26の水中体積V2が増すと、センサ
ー部1Sにかかる荷重Wは、W=W0−P×V2とな
り、センサー部1Sの歪量は、ε=A(W0−P×V
2)/E となる。 上記(A)〜(C)に示した原理
を利用し、荷重変化に伴う歪変化から、不動である側壁
Dから水平に突出させた固定アーム23を支点として水
位変化が測定できる。 またこの測定手法の応用とし
て、水位を一定の条件下では側壁Dの沈下および隆起量
をも測定することができる。
【0034】なお上記した各実施例においては、光ファ
イバの伸び量を測定するための光歪センサとしてFBG
応用光歪センサを利用する場合について説明したが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、このほかにB−
OTDR光歪センサ、あるいはOSMOS光歪センサ等
を用いることも可能である。 なおB−OTDR光歪セ
ンサは、単色性が高い入射光が光ファイバー中に生じる
超音波と相互作用して生じるブリルアン散乱の周波数
が、光ファイバに加わる歪度に比例した量だけずれる関
係を利用し、ブリルアン周波数の変化量を測定すること
により光ファイバの歪度を測定するようにしたものであ
る。
【0035】またOSMOS光歪センサは、光ファイバ
を3本撚った光学ストランド(撚り線)で構成されるも
のである。 このOSMOS光歪センサによる歪度は、
光学ストランドに加わる歪と光学ストランド内部を移動
する赤外線の強度変化との関係を利用し、OSMOS光
歪センサ端子間の赤外線強度の分布により歪度を測定す
るようにしたものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記した通り、支点と作用点間
に光ファイバを直接的に介在させ、作用点の移動に伴う
上記光ファイバの伸び量を、光歪センサにより測定する
ことにより歪量を計測するようにしたために、とくに極
小な被測定物の重量や強度の測定を可能にし、しかも物
体の重量や強度のみならず測定面の傾斜度もしくは亀裂
幅、さらには水位変化の測定等に際し、測定作業の簡素
化が図れ、コストの低減が可能であるばかりでなく、測
定精度の著しい向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である歪量測定装置の使用状
態をあらわした概略図。
【図2】図1の測定装置の要部拡大斜視図。
【図3】本発明の測定手段である光ファイバのファイバ
グレーティング(FBG)応用センサ部の部分拡大説明
図。
【図4】本発明の歪量測定方法を水平な地面や床面上に
設置して地面や床面の傾斜量を測定する場合に応用した
説明図。
【図5】図4において、地面や床面が傾斜した状態をあ
らわした説明図。
【図6】図4において、地面や床面が測定計に対して反
対方向に傾斜した状態をあらわした説明図。
【図7】本発明の歪量測定方法を床面等に生じた亀裂幅
の測定に利用した場合の説明図。
【図8】本発明の歪量測定方法を水位測定に応用した場
合の説明図。
【図9】従来の電気抵抗値を利用した測定手段の使用状
態をあらわした説明図。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 FBG応用センサ部 3 クラッド部 4 コア部 5 金属ブロック 6 接着剤 7 金属ブロック 8 接着剤 9 基準点Bに連結もしくは結合する手段 10 基準点Bに連結もしくは結合する手段 11 固定台 12 支柱 13 ピン 14 重錘部 15 計測杆 16 金属ブロック 17 金属ブロック 18 測定基準点Bに連結もしくは結合する手段 19 固定手段 20 金属ブロック 21 固定手段 22 金属ブロック 23 固定アーム 24 不動固定部 25 可動固定部 26 重錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01C 9/06 G01C 9/06 A G01F 23/22 G01F 23/22 L 23/40 23/40 A G01G 9/00 G01G 9/00 G01L 1/24 G01L 1/24 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支点と作用点間に光ファイバを直接的に介
    在させ、作用点の移動に伴う上記光ファイバの伸び量を
    光歪センサにより測定することにより歪量を計測するよ
    うにしたことを特徴とする歪量の測定方法。
  2. 【請求項2】光ファイバの伸び量を光歪センサにより測
    定して、物体の重量を測定するものであるところの請求
    項1に記載の歪量の測定方法。
  3. 【請求項3】光ファイバの伸び量を光歪センサにより測
    定して、物体の強度を測定するものであるところの請求
    項1に記載の歪量の測定方法。
  4. 【請求項4】光ファイバの伸び量を光歪センサにより測
    定して、測定面の傾斜度を測定するものであるところの
    請求項1に記載の歪量の測定方法。
  5. 【請求項5】光ファイバの伸び量を光歪センサにより測
    定して、測定面の亀裂幅を測定するものであるところの
    請求項1に記載の歪量の測定方法。
  6. 【請求項6】光ファイバの伸び量を光歪センサにより測
    定して、水位変化を測定するものであるところの請求項
    1に記載の歪量の測定方法。
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