JP2002022092A - 防食処理管路の補修工法 - Google Patents

防食処理管路の補修工法

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JP2002022092A
JP2002022092A JP2000204439A JP2000204439A JP2002022092A JP 2002022092 A JP2002022092 A JP 2002022092A JP 2000204439 A JP2000204439 A JP 2000204439A JP 2000204439 A JP2000204439 A JP 2000204439A JP 2002022092 A JP2002022092 A JP 2002022092A
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JP
Japan
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coating layer
anticorrosion
ground
coating
covering member
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Application number
JP2000204439A
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English (en)
Inventor
Shinichi Akiyama
信一 秋山
Toshiyuki Koide
壽之 小出
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Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
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Publication date
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削作業等の付帯作業を低減するとともに剥
離や欠損箇所を簡単にしかも適正に修復させて補修箇所
での機械的な耐久性をも向上させることができる補修工
法を提供する。 【解決手段】 土中に埋設され、外表面に防食用の被覆
層2Bが形成された金属管2を対象とした補修工法であ
って、 上記金属管2の損傷箇所Pに形成されている被
覆層2Bを研削し、その研削面P1に対して上記金属管
外周面側に対向する面が凹状に形成された融着可能な被
覆部材1を載置し、上記被覆部材1を超音波加熱するこ
とにより上記凹状外周部を上記被覆層2Bに一体的に融
着させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防食管路の補修工
法に関し、さらに詳しくは、外表面に防食被覆層が形成
された金属管における防食被覆層の欠損部を補修するた
めの工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスなどの流体を移動させるために用い
られる管材として鋳鉄管などの金属管を用いることがあ
る。金属管は、地中に埋設されて用いられるが、土中の
水分と接触して経年腐食を起こす虞があるので、外表面
には、例えば、ポリエチレンなどの樹脂あるいはこの樹
脂が金属管に接触する側にブチルゴムなどの防水性材料
を用いた皮膜を重ねて設けて形成して防食処理を施され
る場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記樹脂皮膜による防
食処理された金属管が埋設されている箇所の地面が建設
機械や工具により掘削された場合、外表面に位置する被
覆層が建設機械や工具の接触により剥離したり欠損して
しまうことがある。このため、被覆層における剥離部あ
るいは欠損部等の損傷位置を放置しておくと、土中の水
分により金属管の腐食が進行し、ガス漏れなどの問題が
生じる。従来、上記損傷位置が発見された場合には、管
全体を露出させて防食テープなどを巻き付けて補修作業
が行われていた。しかし、このような作業では、管路口
径に拘わらずテープを巻くために管路の全周にわたって
露出されることが必要となり、掘削作業などの付帯作業
に対する労力負担が多くなるばかりでなく、テープの巻
き付けを隙間なく、かつ堅固に巻き付けする必要がある
ために効率がきわめて悪い作業となる。テープは巻き付
けるだけでなく接着剤などを用いて剥がれないようにす
ることが重要であるが、接着剤自体の経年劣化によって
剥離する虞がある。このため、補修箇所での監視が必要
となる場合もあり、これによって、メンテナンスという
新たな労力負担が強いられることになる。防食方法とし
ては、上述した方法とは別に電気防食があるが、隙間腐
食を誘発するような損傷形態の場合にはあまり効果がな
く、気密性のない不完全なテープの巻き付けが行われて
しまうと防食効果が期待できなくなる虞もある。
【0004】本発明の目的は、上記従来の管路、特に防
食処理された金属管における問題に鑑み、掘削作業等の
付帯作業を低減するとともに剥離や欠損箇所を簡単にし
かも適正に修復させて補修箇所での機械的な耐久性をも
向上させることができる補修工法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、土中に埋設され、外表面に
防食用の被覆層が形成された金属管を対象とした補修工
法であって、上記金属管の損傷箇所に形成されている被
覆層を研削し、その研削面に対して上記金属管外周面側
に対向する面が凹状に形成された融着可能な被覆部材を
載置し、上記被覆部材を超音波加熱することにより上記
凹状外周部を上記被覆層に一体的に融着させることを特
徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の防
食処理管路の補修工法において、上記被覆部材は中密度
ポリエチレン樹脂により成形された下向きキャップ状部
材であり、頂面がすり鉢状に窪ませてあることを特徴と
している。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の防
食処理管路の補修工法において、上記被覆部材は比較的
小規模な損傷箇所に用いられることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1および3記載の発明では、金属管の損
傷箇所に形成されている被覆層を研削したうえで被覆部
材をその被覆層の研削面に超音波融着する。超音波融着
の際に金属管表面の被覆層から溶融噴出した被覆層材料
は被覆部材の凹状空間内に収容されるので、その噴出物
によって被覆部材が被覆層から浮き上がるようなことが
なく、確実に被覆層に対して被覆部材が一体化できる。
【0009】請求項2記載の発明では、被覆部材が融着
可能な材料を成形することにより上面にすり鉢状部が下
面に凹状空間がそれぞれ形成されているので、簡単な加
工で被覆部材が得られると共に、凹状外周部のみを対象
として集中的に融着できることにより、広い面積を融着
範囲とする場合に比べて剥離の虞を少なくできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明実施例よる補修工
法に用いられる被覆部材の断面図である。図1において
被覆部材1は、中密度ポリエチレン樹脂の成型品で構成
され、下向きキャップ状をなし、下面に凹状空間部1A
が、そして頂面がすり鉢状に窪ませてある。これによ
り、被覆部材1が比較的小規模な補修箇所を対象とする
ことができるようにされ、凹状空間部1Aの外周縁が後
述する金属管2の被覆層に突き当てられて融着される部
分とされる。本実施例では、8φ程度の比較的小規模な
損傷箇所を対象として補修を行うようになっており、こ
のため、被覆部材の外径が8φ、凹状空間部1Aの内径
が6φ、そして凹状空間部1Aの深さが0.8mm、頂
面の窪み深さが0.5mmに設定されている。凹状空間
部1Aの容積は、融着時の熱により金属管2の外周面に
位置するゴム材料を用いた被覆層の一部が熔解した際に
発生する噴出物、この場合には、噴出したゴムを収容で
きる容積とされている。
【0011】本実施例は上記構成を備えた被覆部材1を
用いて次の手順により補修が行われる。 (1)図2は補修対象箇所を有する金属管2を示してお
り、同図において金属管2には、その外周面に防水層を
なすゴム系のアンダーコート層2Aが設けられ、その上
面にポリエチレン樹脂を用いた防食層2Bが設けられて
いる。同図において、建設機械などの外力によって防蝕
層2Bの一部が欠損あるいは損傷した箇所Pが発見され
ると、その部分の周辺部のみを開削して外部に露呈させ
る。図2では、ドリルによって損傷された状態が示され
ている。 (2)外部に露呈した損傷箇所Pを対象として防蝕層2
Bを150°程度の開削角度を有したリーマ(図示され
ず)によって研削する。図3はこの状態を示しており、
リーマで研削された研削面P1は、防食層2Bが外部に
露呈している。
【0012】(3)外部に露呈している防蝕層2Bの研
削面に対して被覆部材1の凹状空間部外周壁を載置し、
図示しない超音波溶接機を用いて被覆部材1を超音波加
熱する。図4はこの状態を示しており、超音波加熱され
る被覆部材1は、凹状空間部1Aの外周縁が防食層2B
に当接しているので、その部分(図4中、二点鎖線で示
す部分)のみが溶融し、溶融熱を防食層2Bにも伝達す
ることで互いに溶融して一体化される。防食層2Bにお
いて被覆部材1の凹状空間部1Aの外周縁が当接してい
る箇所の温度が上昇すると防食層2Bの下部に位置する
ゴム系アンダーコート層2Aに含まれるゴムが溶融す
る。このため、溶融したアンダーコート層2Aの一部が
噴出するが被覆部材1の凹状空間部1A内に噴出物であ
るゴム(図4中、符号Gっで示す)が収容されるので、
噴出したゴムGにより被覆部材1が押し上げられて浮き
上がるようなことがない。
【0013】被覆部材1は、融着を確実にするために頂
面側から押圧されることがある。このとき、凹状空間部
1Aの外周縁は溶解してその高さが低くなる。このた
め、初期状態がすり鉢状とされている被覆部材1の頂面
がほぼ水平になり、防食層2Bの上面から突出すること
がない。 (4)被覆部材1を防食層2Bの研削面に融着した後、
必要に応じて被覆部材1の頂面と防食層2Bとの面位置
処理を施すことで補修作業が完了する。
【0014】
【発明の効果】以上説明した実施の形態からも明らかな
ように、請求項1記載の発明によれば、金属管の損傷箇
所に形成されている被覆層を研削したうえで被覆部材を
その被覆層に超音波融着することができる。超音波融着
の際に金属管表面の被覆層から溶融噴出した被覆層材料
は被覆部材の凹状空間内に収容されるので、その噴出物
によって被覆部材が被覆層から浮き上がるようなことが
なく、確実に被覆層に対して被覆部材が一体化できる。
この結果、掘削作業等の付帯作業を低減するとともに剥
離や欠損箇所を簡単に補修することが可能になる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、被覆部材が
融着可能な材料を成形することにより上面にすり鉢状部
が下面に凹状空間がそれぞれ形成されているので、簡単
な加工で被覆部材が得られると共に、凹状外周部が融着
により高さを変化させた場合でも頂面がすり鉢状になっ
ていることで高さが低くなるにのに従って頂面を水平に
することができる。これにより、融着後の被覆部材の頂
面と金属管の被覆層との不整合状態がなく何ら仕上げ作
業を要するようなことがなくされる。これによって作業
工数の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による補修工法に用いられる被覆
部材の構成を説明するための図である。
【図2】本発明実施例による補修の対象となる金属管の
構成を説明するための断面図である。
【図3】図1に示した金属管での損傷位置を対象とした
補修前処理を説明するための図である。
【図4】本実施例による補修工法の一工程を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 被覆部材 1A 凹状空間部 2 金属管 2A ゴム系アンダーコート層 2B 防食層 P 補修対象箇所 P1 研削面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 壽之 埼玉県川口市栄町1丁目17番14号 サンコ ー瓦斯精機株式会社内 Fターム(参考) 3H024 EA02 EA03 EB09 EC10 ED04 EE03 3H025 EA01 EB25 EC02 ED01 EE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土中に埋設され、外表面に防食用の被覆
    層が形成された金属管を対象とした補修工法であって、 上記金属管の損傷箇所に形成されている被覆層を研削
    し、その研削面に対して上記金属管外周面側に対向する
    面が凹状に形成された融着可能な被覆部材を載置し、 上記被覆部材を超音波加熱することにより上記凹状外周
    部を上記被覆層に一体的に融着させることを特徴とする
    防食処理管路の補修工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防食処理管路の補修工法
    において、 上記被覆部材は中密度ポリエチレン樹脂により成形され
    た下向きキャップ状部材であり、頂面がすり鉢状に窪ま
    せてあることを特徴とする防食処理管路の補修工法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の防食処理管路の補修工法
    において、 上記被覆部材は比較的小規模な損傷箇所に用いられるこ
    とを特徴とする防食処理管路の補修工法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103470914A (zh) * 2013-08-26 2013-12-25 中国石油集团工程设计有限责任公司 一种适用于定向钻穿越管道加厚防腐层的补口方法

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