JP2002022024A - スイベルジョイント - Google Patents

スイベルジョイント

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JP2002022024A
JP2002022024A JP2000201921A JP2000201921A JP2002022024A JP 2002022024 A JP2002022024 A JP 2002022024A JP 2000201921 A JP2000201921 A JP 2000201921A JP 2000201921 A JP2000201921 A JP 2000201921A JP 2002022024 A JP2002022024 A JP 2002022024A
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JP
Japan
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seal ring
ring
annular groove
seal
joint
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Application number
JP2000201921A
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English (en)
Inventor
Hisashi Kawasaki
尚志 川崎
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Saitama Kiki Co Ltd
Original Assignee
Saitama Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリングの異常摩耗を防止する。 【解決手段】 ジョイントインナ20が回転自在に嵌入
されたジョイントアウタ10のアウタ本体11の内周面
に複数条の圧油用環状溝13が没設され、各圧油用環状
溝13の両脇に没設されたシール用環状溝14内にバッ
クリング15とシールリング16が同心円に嵌合されて
装着されており、シールリング16の端面には蒲鉾形状
の固定溝17がシールリングの半径方向に没設されてい
る。バックリング15の一部が固定溝17に食い込むこ
とで内側のシールリング16と外側のバックリング15
が互いに固定される。 【効果】 シールリングがバックリングに対して摺動
し、摺動に伴う圧力でシールリングがシール用環状溝の
側面に押し付けられてシールリングが異常摩耗する現象
を、シールリングとバックリングとを固定することによ
り防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイベルジョイン
トに関し、特に、高圧の流体を取り扱う場合に使用する
のに好適なものに係り、例えば、建設機械用自動車等の
旋回体付きの作業用自動車に利用して有効なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】作業用自動車として、例えば、図1に示
されている建設機械用自動車(以下、建機という。)が
ある。この建機は、左右にキャタピラが取付けられた車
台1と、この車台1の上に回転自在に支持されたターン
テーブル2と、このターンテーブル2の上に設置された
作業機械(パワーショベル)3と運転室4と油圧発生用
ポンプ5と、このポンプ5を駆動するためのエンジン6
とから構成されている。また、車台1にはキャタピラ1
aを駆動する走行用油圧モータ7が左右に一対装着され
ている。したがって、車台1と油圧発生用ポンプ5との
間には走行用油圧モータ7を駆動するための高圧油をタ
ーンテーブル2を経由して流通させる必要がある。この
ような要求に応じるため、車台1とターンテーブル2と
の間にはスイベルジョイント8が介設されている。
【0003】従来のこの種のスイベルジョイントは、タ
ーンテーブルに連結されたジョイントアウタと、車台に
連結されたジョイントインナとが相対的に回転自在に嵌
合されており、このジョイントアウタの内周面には圧油
用環状溝が形成され、この圧油用環状溝にジョイントイ
ンナの外周面に形成された油路が対向されている。すな
わち、圧油がジョイントアウタとジョイントインナとの
嵌合面に形成された圧油用環状溝を経由して、車台側と
ターンテーブル側との間で送受されるようになってい
る。そして、ジョイントアウタの内周面に没設された圧
油用環状溝の両脇には一対のシール用環状溝がそれぞれ
没設されているとともに、一対のシール用環状溝内にシ
ールリングが装着されることにより、圧油用環状溝のシ
ールが維持されている。
【0004】このような圧油用環状溝のシール構造のう
ち高耐圧、高耐摩耗、低摺動トルク等の特性を備えた高
性能のシール構造として、樹脂製のシールリングとゴム
製のバックリングとを用いた複合シール構造が採用され
ている。この場合、バックリングがシール用環状溝の外
周側に装着され、シールリングがシール用環状溝の内周
側に装着され、バックリングによって支持されたシール
リングの表面に沿ってジョイントインナが摺動するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複合シール構
造を用いたスイベルジョイントにおいては、シールリン
グとバックリングとの摩擦係数がジョイントインナとシ
ールリングとの摩擦係数よりも小さくなり、このため、
シールリングがバックリングの表面に沿って摺動し、こ
の摺動に伴う圧力によってシールリングがシール用環状
溝の側面に押し付けられ、シールリングが異常摩耗を起
こすことがある。
【0006】そこで、シールリングとバックリングとを
焼き付けによって固着することにより、シールリングが
バックリングに対して摺動する現象を防止することが考
えられる。しかし、樹脂製のシールリングにゴム製のバ
ックリングを焼き付けるには時間を要し、作業コストが
高くなるという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、シールリングとバックリ
ングとの間の摺動によるシールリングの異常摩耗を抑制
することができるスイベルジョイントを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための第
一の手段に係るスイベルジョイントは、ジョイントアウ
タと、このジョイントアウタと相対的に回転自在に嵌合
されているジョイントインナと、前記ジョイントアウタ
および前記ジョイントインナにそれぞれ形成されて互い
に連結されている流体通路と、前記ジョイントアウタの
内周面に形成されて前記流体通路に連通する流体用環状
溝と、前記ジョイントアウタの内周面における前記流体
用環状溝の両脇に形成されたシール用環状溝と、弾性材
が用いられて環状に形成され前記シール用環状溝の外周
側に装着されたバックリングと、樹脂材が用いられて環
状に形成され前記シール用環状溝の内周側に装着された
シールリングとを備えており、前記シールリングの一部
に凹部が没設され、前記バックリングの一部が前記凹部
に膨出進入して前記バックリングと前記シールリングと
が固定されていることを特徴とする。
【0009】第二の手段は、前記シールリングの凹部が
前記シールリングの端面に半径方向に没設された固定溝
によって構成されていることを特徴とする。
【0010】第三の手段は、前記シールリングの凹部が
前記シールリングの前記バックリングとの接触面に没設
された盲穴と、この盲穴の前記シールリングの端面に開
設された切欠部とから構成されていることを特徴とす
る。
【0011】第四の手段は、前記シールリングの凹部が
前記シールリングの前記バックリングとの接触面に没設
された盲穴によって構成されていることを特徴とする。
【0012】前記した手段によれば、バックリングの一
部がシールリングの凹部に食い込んでバックリングとシ
ールリングとが互いに固定されるため、シールリングが
バックリングに対して摺動するのを防止することがで
き、その結果、シールリングの摺動による異常摩耗を未
然に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0014】本実施の形態において、本発明に係るスイ
ベルジョイントは、図1に示されているように、車台
(走行装置)1と、この車台1の上に回転自在に支持さ
れたターンテーブル(旋回体)2と、このターンテーブ
ル2の上に建設作業を実行する作業機械3と運転室4
と、油圧発生用ポンプ5とこのポンプを駆動するための
エンジン6とが搭載された建機に使用されている。すな
わち、スイベルジョイント8は走行用油圧モータ7を装
着した車台1とターンテーブル2の上の油圧ポンプ5と
の間で高圧油をターンテーブル2を経由して流通させる
ものとして構成されている。すなわち、リザーバタンク
5Aから配管5aを介してポンプ5によって吸い上げら
れた油は、配管5bを通して操作切換弁9に送られる。
走行用油圧モータ7の回転が正転方向(前進方向)の場
合には、ポンプ5から吐出された油は操作切換弁9から
配管9aを通ってスイベルジョイント8を経由して、車
台1側の配管7aを通って走行用油圧モータ7に至り、
モータ7を正転方向に駆動する。走行用油圧モータ7か
ら排出された油は配管7bを通してスイベルジョイント
8に戻され、ここから配管9bを通して操作切換弁9に
戻される。そして、配管5cを経由してリザーバタンク
5Aに戻される。
【0015】一方、走行用油圧モータ7の回転が逆転方
向(後進方向)の場合には、ポンプ5から吐出された油
は配管5b→操作切換弁9→配管9b→スイベルジョイ
ント8→配管7bを通って走行用油圧モータ7に至る。
走行用油圧モータ7を逆転駆動させた油は、配管7a→
スイベルジョイント8→配管9a→操作切換弁9→配管
5cを通してタンク5Aに戻される。実際には走行用油
圧モータは左右のキャタピラを駆動するため二台装着さ
れており、操作切換弁9、配管9a、9bおよび配管7
a、7b等ももう一組装着されているが、図1において
は省略されている。また、作業機械3用の油圧回路もス
イベルジョイント8を利用した回路となっていないの
で、省略されている。
【0016】図2、図3および図4に示されているよう
に、スイベルジョイント8は互いに周方向に回転自在に
嵌合されて垂直方向に配設されたジョイントアウタ10
とジョイントインナ20とを備えており、ジョイントア
ウタ10がターンテーブル2側に固定され、ジョイント
インナ20が車台1側に固定されるようになっている。
図4に示されているように、ジョイントアウタ10は材
料として鉄が使用され外径および内径のいずれもが大き
い円筒形状に一体成形されたジョイントアウタ本体(以
下、アウタ本体という。)11を備えている。アウタ本
体11の円筒中空部12における内周面には油を流通す
るための圧油用環状溝13が複数条、互いに平行に配さ
れてそれぞれ一体的に没設されている。円筒中空部12
の内周面における隣合う圧油用環状溝13の両脇にはシ
ール用環状溝14が複数条、平行に配されてそれぞれ没
設されている。
【0017】図5(a)に示されているように、各シー
ル用環状溝14内にはゴム等の弾性材を用いられて円形
リング形状に形成されたバックリング15、弗素樹脂や
ナイロン等の樹脂材を用いられて円形リング形状に形成
されたシールリング16とが同心円に嵌合されて装着さ
れている。各シール用環状溝14において、バックリン
グ15は外側に配置されて圧縮変形した状態になってお
り、シールリング16は内側に配置されてバックリング
15の弾性力によってシールリング16の半径方向内向
きに押された状態になっている。
【0018】図5(b)に示されているように、シール
リング16の一方の端面(以下、上面とする。)16a
にはシールリング16とバックリング15とを固定する
ための凹部としての固定溝17が一対、互いに周方向に
180度離れた位置に径方向に延在する蒲鉾形状にそれ
ぞれ没設されており、他方の端面である下面16bにも
同様の固定溝17が一対、互いに周方向に180度離れ
た位置で上面16a側の一対の固定溝17、17とは9
0度離れた位置にそれぞれ没設されている。これらの固
定溝17にはバックリング15の一部がバックリング1
5の弾性材自体の弾性変形力によって食い込んだ状態
(膨出進入した状態)になっており、この食い込み状態
によってバックリング15とシールリング16とが互い
に摺動を阻止された状態すなわち固定された状態になっ
ている。
【0019】図2に示されているように、アウタ本体1
1の外周部には油用ポート18が複数個開設されてい
る。具体的に説明するならば、走行用油圧モータ7を作
動させるための二個の正転用ポートおよび二個の逆転用
ポートと、車台1側へ圧油を送るための給油ポートであ
る。
【0020】図2〜図4に示されているように、ジョイ
ントインナ20は材料として鉄が使用されて略円柱形状
に形成されたジョイントインナ本体(以下、インナ本体
という。)21を備えている。インナ本体21はアウタ
本体11よりも長く形成されており、その略上半分がジ
ョイントアウタ10のアウタ本体11の円筒中空部12
に回転自在に嵌入されている。なお、インナ本体21の
中心線上には車台1側の走行用油圧モータ7へ供給した
圧油のドレン通路22が設けられている。
【0021】インナ本体21には複数本の油路(一部の
みが図示されている。)23が開設されており、各油路
23の一端はアウタ本体11の円筒中空部12の内周面
に没設された複数条の圧油用環状溝13のそれぞれに対
向されて連通されている。図3および図4に示されてい
るように、各油路23の他端は車台1側のポート(一部
のみが接続されている。)24に連通されている。
【0022】インナ本体21の上端部には上側ポート形
成部材25が装着されており、上側ポート形成部材25
には複数個のターンテーブル側ポート26が開設されて
いる。各ターンテーブル側ポート26は所定の油路23
Aに連通されている。
【0023】次に、作用を説明する。
【0024】ポンプ5からの吐出油はアウタ本体11の
複数のターンテーブル側ポート18から圧油用環状溝1
3、油路23を通じて車台側ポート24に圧送され、走
行用油圧モータ7に送給される。走行用油圧モータ7か
らの戻り油は車台側ポート24から油路23A、圧油用
環状溝13、ターンテーブル側ポート18を経由して、
ポンプ5のリザーバタンク5Aに戻される。以上の油の
送給はターンテーブル2が回転(旋回)起動されている
ときにも円滑に行われる。
【0025】この際、ジョイントアウタ10のアウタ本
体11の内周面に没設された各圧油用環状溝13の両脇
にはシール用環状溝14がそれぞれ没設されているとと
もに、これらシール用環状溝14にはシールリング16
がバックリング15によって半径方向内向きに押されて
内周面がジョイントインナ20のインナ本体21の内周
面に押接されるように装着されているため、隣合う圧油
用環状溝13、13間は確実にシールが維持されてい
る。すなわち、高圧側の圧油用環状溝13の圧油が隣の
低圧側の圧油用環状溝13に漏洩する現象は、両方の圧
油用環状溝13、13間に配置されたシール用環状溝1
4のシールリング16およびバックリング15によって
確実に防止することができる。
【0026】ところで、樹脂製のシールリング16がシ
ール用環状溝14の内周側に装着され、ゴム製のバック
リング15がシール用環状溝14の外周側に配置されて
いる場合においては、バックリング15とシールリング
16との摩擦係数がジョイントインナ20のインナ本体
21との摩擦係数よりも小さくなると、シールリング1
6の外周面がバックリング15の内周面に沿って摺動
し、この摺動に伴う圧力によってシールリング16がシ
ール用環状溝14の側面に押し付けられ、シールリング
16が異常摩耗を起こすことがある。
【0027】しかし、本実施の形態においては、バック
リング15の一部がそれ自身の弾性力によってシールリ
ング16の固定溝17に膨出変形して食い込んだ状態に
なることにより、バックリング15とシールリング16
とが固定した状態になっているため、シールリング16
の外周面がバックリング15の内周面に沿って摺動する
ことは阻止されることになる。したがって、シールリン
グ16がシール用環状溝14に対して摺動して側面に押
し付けられることによるシールリング16の異常摩耗の
発生は、未然に防止されることになる。
【0028】そして、本実施の形態においては、シール
リング16の固定溝17にバックリング15の一部がそ
れ自体の弾性力によって食い込んで両者が固定される構
造となっているため、バックリング15とシールリング
16の間の摺動を防止した複合シール構造は、バックリ
ング15とシールリング16とを焼き付けて製造する場
合に比べて遙に安価に製造することができる。
【0029】ところで、図6(a)に示されているよう
に、シール用環状溝14に隣合う一対の圧油用環状溝1
3、13のうち一方の圧油用環状溝(以下、高圧側環状
溝13Hとする。)の圧力が高く、他方の圧油用環状溝
(以下、低圧側環状溝13Lとする。)の圧力が低い場
合には、高圧側環状溝13Hの圧油の圧力によってシー
ルリング16が低圧側環状溝13L側へ移動する。その
後、一対の環状溝13Hと13Lに対して圧力の高低の
関係が逆になってシールリング16に逆方向の圧力が作
用すると、シールリング16に固定溝17が形成されて
いない場合には、高圧側となった元の低圧側環状溝13
Lがシールリング16によって完全に密封された状態に
なっていることにより、高い圧力側となった元の低圧側
環状溝13Lの圧油がシール用環状溝14に入り込めな
いため、シールリング16とインナ本体21との接触面
間を通って低圧側となった元の高圧側環状溝13Hに漏
洩する所謂吹き抜け現象(破線矢印Pを参照)が、発生
する。
【0030】しかし、本実施の形態においては、シール
リング16の上下面に固定溝17が形成されていること
により、高圧側となった元の低圧側環状溝13Lの圧油
がシール用環状溝14に入り込めるため、シール用環状
溝14を挟んだ一対の圧油用環状溝13、13の圧力関
係が高い圧力から低い圧力へと逆転した時の吹き抜け現
象が発生するのを防止することができる。
【0031】すなわち、図6(b)に示されているよう
に、圧力の高低の関係が逆になってシールリング16に
逆方向の圧力が作用すると、シールリング16に形成さ
れた固定溝17に高圧側となった元の低圧側環状溝13
Lの圧油Pが印加してシールリング16を低圧側となっ
た元の高圧側環状溝13H側に押し戻した後に、シール
用環状溝14に入り込むことによってバックリング15
を圧縮変形させる。このバックリング15の圧縮変形に
よる応力Xによってシールリング16がインナ本体21
の外周面に強力に押接されるため、高い圧力側となった
元の低圧側環状溝13Lの圧油Pがシールリング16と
インナ本体21との接触面間を通って低圧側となった元
の高圧側環状溝13Hに漏洩する所謂吹き抜け現象が発
生するのを防止することができる。
【0032】前記実施の形態においては、バックリング
15とシールリング16とを固定するための凹部とし
て、シールリング16の上側端面16aおよび下側端面
16bに、蒲鉾形状の固定溝17がシールリング16の
半径方向に延在するように形成されているが、凹部は図
7に示されているように形成してもよい。
【0033】図7(a)に示されている凹部17Aは、
シールリング16のバックリング15との接触面側であ
る外周面に没設された半円形の浅い半円形盲穴31と、
シールリング16の上側端面16aに半径方向に切り欠
かれた矩形形状の切欠部32とを備えており、半円形盲
穴31にバックリング15の一部が膨出して食い込むこ
とによりシールリング16とバックリング15とが固定
されるようになっている。
【0034】本実施の形態によれば、バックリング15
の一部が半円形盲穴31に食い込むことによってバック
リング15とシールリング16とが固定された状態にな
るため、シールリング16の異常摩耗を前記実施の形態
と同様に未然に防止することができる。
【0035】本実施の形態においては、凹部17Aが半
円形盲穴31によって殆ど形成されているため、バック
リング15に高圧が印加した場合であってもバックリン
グ15の一部がシールリング16のインナ本体21の外
周面側にはみ出すのを防止することができる。しかも、
シールリング16の端面における半円形盲穴31の縁に
は切欠部32が半径方向に切り欠かれているため、吹き
抜け現象が発生するのを前記実施の形態と同様に防止す
ることができる。
【0036】図7(b)に示されている凹部17Bは、
シールリング16のバックリング15との接触面である
外周面の中間部に円形盲穴33が没設されており、この
円形盲穴33にバックリング15の一部が食い込むこと
によってバックリング15とシールリング16とが固定
されるようになっている。
【0037】本実施の形態によれば、バックリング15
の一部が円形盲穴33に食い込むことによってバックリ
ング15とシールリング16とが固定されるため、シー
ルリング16の異常摩耗を前記実施の形態と同様に防止
することができる。また、凹部が円形盲穴33に形成さ
れているため、バックリング15に高圧が印加した場合
であってもバックリング15の一部がシールリング16
のインナ本体21の外周面側にはみ出すのを防止するこ
とができる。
【0038】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0039】例えば、凹部17、17Aはシールリング
の上下面に一対ずつ配設するに限らず、一または三以上
配設してもよい。
【0040】また、凹部17Bはバックリング15とシ
ールリング16との間に必要な固定力に対応して数や大
きさ等を設定することが望ましい。その場合、凹部17
Bの形状は円形に設定するに限らず、多角形や菱形、さ
らには、ローレット形状に設定してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バックリングの一部をシールリングの凹部に食い込ませ
てバックリングとシールリングとを互いに固定させるこ
とにより、シールリングがバックリングに対して摺動す
るのを防止することができるため、構造簡単にしてシー
ルリングの異常摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるスイベルジョイン
トが使用されている建機を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるスイベルジョイン
トを示す正面図である。
【図3】その底面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う縦断面図である。
【図5】(a)は図4のV部を示す拡大断面図、(b)
はバックリングおよびシールリングを示す斜視図であ
る。
【図6】吹き抜け現象の防止を説明するための各断面図
であり、(a)は吹き抜け現象を示しており、(b)は
その防止の作用を示している。
【図7】凹部の他の実施の形態を示す各斜視図であり、
(a)は半円形盲穴と切欠部とからなる凹部を示し、
(b)は円形盲穴の凹部を示している。
【符号の説明】 1…車台(走行装置)、1a…キャタピラ、2…ターン
テーブル、3…作業機械、4…運転室、5…ポンプ、5
A…リザーバタンク、5a、5b、5c…配管、6…エ
ンジン、7…走行用油圧モータ、7a、7b…配管、8
…スイベルジョイント、9…操作切換弁、9a、9b…
配管、10…ジョイントアウタ、11…アウタ本体、1
2…円筒中空部、13…圧油用環状溝、13H…高圧側
環状溝、13L…低圧側環状溝、14…シール用環状
溝、15…バックリング、16…シールリング、16a
…上側端面、16b…下側端面、17…固定溝(凹
部)、17A、17B…凹部、18…油用ターンテーブ
ル側ポート、20…ジョイントインナ、21…インナ本
体、22…ドレン通路、23…油路、24…車台側ポー
ト、25…上側ポート形成部材、26…ターンテーブル
側ポート、31…半円形盲穴、32…切欠部、33…円
形盲穴。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョイントアウタと、このジョイントア
    ウタと相対的に回転自在に嵌合されているジョイントイ
    ンナと、前記ジョイントアウタおよび前記ジョイントイ
    ンナにそれぞれ形成されて互いに連結されている流体通
    路と、前記ジョイントアウタの内周面に形成されて前記
    流体通路に連通する流体用環状溝と、前記ジョイントア
    ウタの内周面における前記流体用環状溝の両脇に形成さ
    れたシール用環状溝と、弾性材が用いられて環状に形成
    され前記シール用環状溝の外周側に装着されたバックリ
    ングと、樹脂材が用いられて環状に形成され前記シール
    用環状溝の内周側に装着されたシールリングとを備えて
    おり、前記シールリングの一部に凹部が没設され、前記
    バックリングの一部が前記凹部に膨出進入して前記バッ
    クリングと前記シールリングとが固定されていることを
    特徴とするスイベルジョイント。
  2. 【請求項2】 前記シールリングの凹部が前記シールリ
    ングの端面に半径方向に没設された固定溝によって構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のスイベル
    ジョイント。
  3. 【請求項3】 前記シールリングの凹部が前記シールリ
    ングの前記バックリングとの接触面に没設された盲穴
    と、この盲穴の前記シールリングの端面に開設された切
    欠部とから構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のスイベルジョイント。
  4. 【請求項4】 前記シールリングの凹部が前記シールリ
    ングの前記バックリングとの接触面に没設された盲穴に
    よって構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のスイベルジョイント。
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