JP2002021568A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2002021568A
JP2002021568A JP2000209658A JP2000209658A JP2002021568A JP 2002021568 A JP2002021568 A JP 2002021568A JP 2000209658 A JP2000209658 A JP 2000209658A JP 2000209658 A JP2000209658 A JP 2000209658A JP 2002021568 A JP2002021568 A JP 2002021568A
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八朗 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のディーゼルエンジンは、空気を圧縮し
て軽油の自己着火温度にしていたため、高圧縮が要求さ
れていた。この高圧縮のためにエネルギー消費が多く、
エンジンの出力低下を招く等の不具合があった。そこ
で、低圧縮が可能なディーゼルエンジンを提供する。 【解決手段】 第1シリンダ3内の下死点部と、第2シ
リンダ4内の下死点部とを連通手段26で連通し、第1
気筒1の爆発行程時に、第1シリンダ3内で発生した高
温の燃焼ガスを連通手段26を介して第2シリンダ4内
に供給するとともに、第2気筒2の爆発行程時に、第2
シリンダ4内で発生した高温の燃焼ガスを連通手段26
を介して第1シリンダ3内に供給する。すると、吸入行
程を行っているシリンダ内の温度は、高温の燃焼ガスの
供給によって、軽油の自己発火温度の680℃よりも高
い約1000℃に達し、気圧も約1atmに上昇する。
この時すでに圧縮空気は軽油の自己発火温度よりも高い
ため、圧縮比を従来よりも低い値に設定でき、高性能な
ディーゼルエンジンを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を直接シリン
ダ内に噴射する直噴式の内燃機関に関するものであり、
ディーゼルエンジン等に用いるのに好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】直噴式の内燃機関の一例として、ディー
ゼルエンジンを用いて従来の技術を説明する。ディーゼ
ルエンジンは、常温空気を約20:1の割合で圧縮し、
加熱された圧縮空気に燃料を噴射して自己発火させ、爆
発(燃焼)させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のディー
ゼルエンジンは、次の不具合を有していた。 1)空気を高圧縮する必要があるため、高圧縮のための
エネルギー消費によってエンジンの出力低下を招く不具
合があった。 2)高圧縮に耐えうるエンジン構造が必要になるため、
エンジンの重量が重くなってしまう。また、高圧縮を維
持するために、フライホイールの重量が重くなり、これ
によってもエンジン重量が重くなってしまう。 3)高圧縮を得るために、ピストンのストローク距離が
長くなるため、エンジンの高速回転化が困難であった。
また、これがエンジン排気量当たりの出力(馬力)低下
の要因になっていた。 4)高圧縮であっても、圧縮空気の温度は、燃料の自己
発火温度(軽油の場合は680℃)を少し上回る程度で
あった。このため、加速時や登坂走行時など、多量の燃
料がシリンダ内に噴射された場合では、燃料噴射付近は
噴射された多量の燃料に熱を奪われてしまい、圧縮空気
の温度が下がって不完全燃焼をおこし、黒煙噴出の要因
になっていた。
【0004】本発明の目的は、上記の不具合を解決する
ことのできる内燃機関を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕内燃
機関は、燃焼用空気の吸入行程、圧縮行程、燃料噴射に
伴う爆発行程、排気行程を行う燃料筒内直接噴射式の第
1気筒と、この第1気筒が爆発行程を行う際に、吸入行
程を行う燃料筒内直接噴射式の第2気筒とを具備し、前
記第1気筒の第1シリンダの下死点部と、前記第2気筒
の第2シリンダの下死点部とを連通手段によって連通
し、前記第1気筒の爆発行程時に、前記第1シリンダ内
で発生した燃焼ガスの一部を前記第2シリンダ内に供給
するとともに、前記第2気筒の爆発行程時に、前記第2
シリンダ内で発生した燃焼ガスの一部を前記第1シリン
ダ内に供給するように設けられたことを特徴とする。
【0006】なお、この請求項1にかかる内燃機関は、
第1気筒と第2気筒を具備するものであればよく、第1
気筒と第2気筒による2気筒エンジンはもちろん、第1
気筒と第2気筒を1ペアとした2ペア(4気筒)エンジ
ン、3ペア(6気筒)エンジン、4ペア(8気筒)エン
ジンなど、多気筒エンジンに適用可能なことはいうまで
もない。
【0007】〔請求項2の手段〕請求項1の内燃機関に
おいて、前記第1シリンダおよび前記第2シリンダは隣
接して設けられるものであり、前記連通手段は、前記第
1シリンダおよび前記第2シリンダを形成するシリンダ
ブロックに設けられた貫通穴であることを特徴とする。
【0008】〔請求項3の手段〕請求項2の内燃機関に
おいて、前記連通手段は、前記第1シリンダの下死点部
と前記第2シリンダの下死点部を連通するバイパス管で
あることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用】〔請求項1〜3の作用〕第1気筒の爆発
行程時は、第1シリンダ内で発生した高温の燃焼ガスの
一部が、連通手段を通って第2シリンダ内に供給され
る。これによって、第2気筒の吸入行程時は、第2シリ
ンダ内に空気と高温の燃焼ガスとが供給される。このた
め、第2気筒では、続く圧縮行程時において、空気と高
温の燃焼ガスとを圧縮することになるため、従来よりも
低い圧縮比であっても、圧縮空気の温度が燃料の自己発
火温度より高まる。
【0010】第2気筒の爆発行程時は、第2シリンダ内
で発生した高温の燃焼ガスの一部が、連通手段を通って
第1シリンダ内に供給される。これによって、第1気筒
の吸入行程時は、第1シリンダ内に空気と高温の燃焼ガ
スとが供給される。このため、第1気筒では、続く圧縮
行程時において、空気と高温の燃焼ガスとを圧縮するこ
とになるため、従来よりも低い圧縮比であっても、圧縮
空気の温度が燃料の自己発火温度より高まる。
【0011】
【発明の効果】〔請求項1〜3の効果〕上述したよう
に、従来よりも低い圧縮比であっても、圧縮空気の温度
が燃料の自己発火温度より高まる。このため、本発明の
内燃機関は、次の効果を奏する。a)圧縮比を下げるこ
とができるため、圧縮に要するエネルギー消費を従来よ
りも抑えることができ、エンジン出力を上昇させること
ができる。b)従来よりも低い圧縮比で済むため、エン
ジン部品に要求される強度を下げることができる。この
結果、エンジン重量を軽減できるとともに、エンジンコ
ストを下げることができる。また、高圧縮を維持する必
要がなくなるため、フライホイールを軽量化でき、エン
ジンレスポンスを向上できるとともに、エンジン重量を
軽減できる。c)圧縮を下げることができるため、ピス
トンのストローク距離を短くできる。これによって、エ
ンジンの高速回転化が可能になり、エンジン排気量当た
りの出力(馬力)を上げることができる。d)従来より
も低圧縮比であっても、圧縮空気の温度を燃料の自己発
火温度より高めに設定することができる。このため、加
速時や登坂走行時など、多量の燃料がシリンダ内に噴射
された場合であっても、圧縮空気の温度が多量に噴射さ
れた燃料によって低下して、不完全燃焼を起こす不具合
を回避でき、排気ガスをクリーン化できる。一方、例え
ば既存の圧縮比の内燃機関に連通手段を設けた構造で
は、空気の吸入行程時に高温高圧の燃焼ガスが流入する
ため、圧縮比が上昇する。これによって、爆発時に大き
な爆発エネルギーを得ることができ、エンジンの出力を
上げることができる。
【0012】〔請求項2の効果〕シリンダブロックに貫
通穴を設けるというシンプルな構成を採用することで、
上記の効果を備えた内燃機関を得ることができる。
【0013】〔請求項3の効果〕連通手段をバイパス管
としたことにより、多気筒エンジンやV型エンジンな
ど、広い形式の内燃機関に本発明を搭載することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例と
変形例を用いて説明する。 (実施例)図1は本発明が適用された2気筒の直噴型4
サイクルのディーゼルエンジンの概略断面図を示すもの
である。
【0015】このディーゼルエンジンは、燃焼用空気の
吸入行程、圧縮行程、燃料噴射に伴う爆発行程、排気行
程を行う第1気筒1と、この第1気筒1が爆発行程を行
う際に、吸入行程を行う第2気筒2とを具備する。具体
的に説明すると、このディーゼルエンジンは、第1シリ
ンダ3および第2シリンダ4を形成するシリンダブロッ
ク5と、そのシリンダブロック5に締結されたシリンダ
ヘッド6とを具備する。
【0016】第1シリンダ3内には、第1ピストン7が
往復可能に配置されており、この第1ピストン7は、第
1ピストンピン8と、第1クランクロッド9を介してク
ランクシャフト10に連結されている。第2シリンダ4
内には、第2ピストン11が往復可能に配置されてお
り、この第2ピストン11は、第2ピストンピン12
と、第2クランクロッド13を介してクランクシャフト
10に連結されている。
【0017】シリンダヘッド6は、第1シリンダ3およ
び第2シリンダ4を覆うものであり、第1シリンダ3内
において上昇した第1ピストン7との間に第1燃焼室1
4を形成するとともに、第2シリンダ4内において上昇
した第2ピストン11との間に第2燃焼室15を形成す
るものである。シリンダヘッド6には、第1シリンダ3
内に燃焼用の空気を供給する第1吸気ポート16、第2
シリンダ4内に燃焼用の空気を供給する第2吸気ポート
17が形成されるとともに、第1シリンダ3内で発生し
た燃焼ガス(排気ガス)を外部に排出するための第1排
気ポート18、第2シリンダ4内で発生した燃焼ガスを
外部に排出するための第2排気ポート19が形成されて
いる。
【0018】シリンダヘッド6には、第1ピストン7が
吸入行程を行う際に第1吸気ポート16を開く第1吸気
バルブ20、第2ピストン11が吸入行程を行う際に第
2吸気ポート17を開く第2吸気バルブ21が装着され
ているとともに、第1ピストン7が排気行程を行う際に
第1排気ポート18を開く第1排気バルブ22、第2ピ
ストン11が排気行程を行う際に第2排気ポート19を
開く第2排気バルブ23が装着されている。シリンダヘ
ッド6には、第1ピストン7が圧縮行程を行って上死点
に達する際に、第1燃焼室14内に霧状の燃料(この実
施例では軽油)を噴射する第1燃料噴射弁24が装着さ
れるとともに、第2ピストン11が圧縮行程を行って上
死点に達する際に、第2燃焼室15内に霧状の軽油を噴
射する第2燃料噴射弁25が装着されている。
【0019】ここで、ディーゼルエンジンには、第1シ
リンダ3内の下死点部(下死点に達した第1ピストン7
より上)と、第2シリンダ4内の下死点部(下死点に達
した第2ピストン11より上)とを連通する連通手段2
6が1箇所以上設けられている。この実施例に示す連通
手段26は、図に示すように、シリンダブロック5に設
けられた貫通穴である。このように設けることにより、
第1気筒1の爆発行程時には、第1ピストン7が下降し
た際に、第1シリンダ3内で発生した高温の燃焼ガスが
連通手段26を介して第2シリンダ4内に供給されると
ともに、第2気筒2の爆発行程時には、第2ピストン1
1が下降した際に、第2シリンダ4内で発生した高温の
燃焼ガスが連通手段26を介して第1シリンダ3内に供
給される。
【0020】(実施例の作動)第1気筒1の爆発行程
時、第1ピストン7が下降した状態では、連通手段26
を介して第1シリンダ3内と第2シリンダ4内が連通さ
れる。この時、第1シリンダ3内には、高温の燃焼ガス
が約3atmで存在する。一方、第2シリンダ4内は、
第2ピストン11も下降しており、吸気によって約0.
5atmの負圧となっている。このため、第1シリンダ
3内で発生した高温の燃焼ガスが、連通手段26を介し
て第2シリンダ4内に供給される。すると、第2ピスト
ン11が下降した状態において、第2シリンダ4内の温
度は軽油の自己発火温度の680℃よりも高い約100
0℃に達し、気圧も約1atmに上昇する。第2気筒2
では、その後、第2ピストン11が上昇して燃焼ガスが
混入した高温の空気を圧縮する。この時すでに圧縮空気
は軽油の自己発火温度よりも高いため、圧縮比は従来よ
りも低い約14:1に設定されている。そして、第2ピ
ストン11によって空気が圧縮されて、第2燃料噴射弁
25から第2燃焼室15内に軽油が噴霧されると、軽油
は直ちにガス化するとともに、着火、爆発する。
【0021】同様に、第2気筒2の爆発行程時の作動つ
いて説明する。この第2気筒2の爆発行程時、第2ピス
トン11が下降した状態(図1の状態)では、連通手段
26を介して第1シリンダ3内と第2シリンダ4内が連
通される。この時、第2シリンダ4内には、高温の燃焼
ガスが約3atmで存在する。一方、第1シリンダ3内
は、第1ピストン7も下降しており、吸気によって約
0.5atmの負圧となっている。このため、第2シリ
ンダ4内で発生した高温の燃焼ガスが、連通手段26を
介して第1シリンダ3内に供給される。すると、第1ピ
ストン7が下降した状態において、第1シリンダ3内の
温度が約1000℃に達し、気圧も約1atmに上昇す
る。第1気筒1では、その後、第1ピストン7が上昇し
て燃焼ガスが混入した高温の空気を圧縮する(圧縮比は
第2気筒2と同様、約14:1)。そして、第1ピスト
ン7によって空気が圧縮されて、第1燃料噴射弁24か
ら第1燃焼室14内に軽油が噴霧されると、軽油は直ち
にガス化するとともに、着火、爆発する。
【0022】(実施例の効果)上記の作動で示したよう
に、本発明が適用されたディーゼルエンジンは、従来よ
りも低い圧縮比であっても、圧縮空気の温度が燃料の自
己発火温度より高い。これによって、次の効果を奏す
る。
【0023】a)圧縮比を従来の約20:1から約1
4:1に下げることによって、圧縮に要するエネルギー
消費を抑えることができ、エンジン出力を上昇させるこ
とができる。なお、従来と同様、圧縮比が20:1であ
るならば、高温の燃焼ガスの流入によって圧縮空気の温
度が従来よりも大きく上昇し、燃料をより完全燃焼させ
ることができる。 b)従来よりも低い圧縮比のため、エンジン部品(シリ
ンダ、ピストン、ピストンピン、クランクロッド等)に
要求される強度を下げることができる。この結果、エン
ジン重量を軽減できるとともに、エンジンコストを下げ
ることができる。また、高圧縮を維持する必要がなくな
るため、フライホイールを軽量化でき、エンジンレスポ
ンスを向上できるとともに、エンジン重量を軽減でき
る。
【0024】c)圧縮を下げることができるため、従来
に比較してピストンのストローク距離を短くできる。こ
れによって、エンジンの高速回転化が可能になり、エン
ジン排気量当たりの出力(馬力)を上げることができ
る。 d)従来よりも低圧縮比であっても、圧縮空気の温度が
軽油の自己発火温度より高くできる。このため、加速時
や登坂走行時など、多量の燃料がシリンダ内に噴射され
た場合であっても、多量に噴射された燃料によって圧縮
空気の温度が軽油の自己発火温度(680℃)より低下
する不具合がない。このため、このようなエンジン高負
荷時であっても不完全燃焼を起こす不具合を回避でき、
排気ガスをクリーン化できる。
【0025】e)圧縮空気の温度は、燃焼ガスの直接流
入によって従来より高温になるため、第1、第2燃焼室
14、15内に噴霧された軽油が直ちにガス化するた
め、燃焼速度が速い。このため、エンジン出力の向上を
図ることができるとともに、燃料の完全燃焼化によって
有害な排気ガスの発生を抑えることができる。 f)圧縮比を低く抑えることができるため、エンジンの
振動や騒音を抑えることが可能になる。
【0026】g)シリンダ内で発生した燃焼ガスの一部
(例えば30%)を再利用するため、燃焼ガスの絶対量
を低減できる。また、シリンダ内で発生した燃焼ガスの
一部を連通手段26を介して直接再利用する構造である
ため、熱効率が良く、燃料消費を抑えることが可能にな
る。 h)シリンダブロック5に貫通穴による連通手段26を
形成して、第1シリンダ3の下死点部と第2シリンダ4
の下死点部を連通したシンプルな構造であるため、本発
明を容易に実施することができる。
【0027】(変形例)上記の実施例では、2気筒エン
ジンを例に示したが、第1気筒1と第2気筒2を1ペア
とした2ペア(4気筒)エンジン(図2参照)、3ペア
(6気筒)エンジン、4ペア(8気筒)エンジンなど、
多気筒エンジンに適用しても良い。また、各気筒が直列
に配置された構造であっても、複数の気筒がV字に配置
された構造であっても、水平に対向する構造であっても
良い。
【0028】上記の実施例では、連通手段26の一例と
して貫通穴を適用した例を示したが、バイパス管によっ
て第1シリンダ3の下死点部と第2シリンダ4の下死点
部を連通しても良い。この場合は、ペアをなす第1シリ
ンダ3と第2シリンダ4とが離れていても良い。具体的
な一例を示すと、直列4気筒の場合では、燃焼順序を考
慮して、両外側の気筒で1ペアとし、内側の気筒で1ペ
アとし、内側のペアは貫通穴の連通手段26を採用し、
外側のペアをバイパス管による連通手段としても良い。
【0029】上記の実施例では、燃料の一例として軽油
を例に示したが、アルコール燃料、天然ガス、ガソリン
など、圧縮空気に燃料を噴射して燃料の燃焼を行うタイ
プの全ての内燃機関に本発明を適用可能なものである。
ここで、ガソリンエンジンに本発明を適用した場合、圧
縮比を従来とほぼ同じか、上げることにより(連通手段
26を設けるだけで、高温高圧の燃焼ガスが吸入空気に
流入して圧縮比が上がる)、燃料をより完全燃焼化でき
る、あるいは高圧縮化によって大きな爆発エネルギーを
得ることができ、エンジンの出力を上げることができ
る。上記実施例で示した数値は、実施例を説明するため
の一例として示したものであって、実施例で示した数値
に本発明が限定されないことは言うまでもない。具体的
な一例を示すと、圧縮比は14:1以外であっても良
く、エンジンの仕様や使用燃料等に応じて適宜変更可能
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼルエンジンの要部概略図である(実施
例)。
【図2】ディーゼルエンジンの要部概略図である(変形
例)。
【符号の説明】
1 第1気筒 2 第2気筒 3 第1シリンダ 4 第2シリンダ 5 シリンダブロック 26 連通手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼用空気の吸入行程、圧縮行程、燃料噴
    射に伴う爆発行程、排気行程を行う燃料筒内直接噴射式
    の第1気筒と、 この第1気筒が爆発行程を行う際に、吸入行程を行う燃
    料筒内直接噴射式の第2気筒とを具備し、 前記第1気筒の第1シリンダの下死点部と、前記第2気
    筒の第2シリンダの下死点部とを連通手段によって連通
    し、 前記第1気筒の爆発行程時に、前記第1シリンダ内で発
    生した燃焼ガスの一部を前記第2シリンダ内に供給する
    とともに、 前記第2気筒の爆発行程時に、前記第2シリンダ内で発
    生した燃焼ガスの一部を前記第1シリンダ内に供給する
    ように設けられたことを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】請求項1の内燃機関において、 前記第1シリンダおよび前記第2シリンダは隣接して設
    けられるものであり、 前記連通手段は、前記第1シリンダおよび前記第2シリ
    ンダを形成するシリンダブロックに設けられた貫通穴で
    あることを特徴とする内燃機関。
  3. 【請求項3】請求項2の内燃機関において、 前記連通手段は、前記第1シリンダの下死点部と前記第
    2シリンダの下死点部を連通するバイパス管であること
    を特徴とする内燃機関。
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