JP2002021480A - 推進計画線作成システム - Google Patents

推進計画線作成システム

Info

Publication number
JP2002021480A
JP2002021480A JP2000206807A JP2000206807A JP2002021480A JP 2002021480 A JP2002021480 A JP 2002021480A JP 2000206807 A JP2000206807 A JP 2000206807A JP 2000206807 A JP2000206807 A JP 2000206807A JP 2002021480 A JP2002021480 A JP 2002021480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
propulsion
creating
planning
plan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000206807A
Other languages
English (en)
Inventor
展夫 ▲高▼須
Nobuo Takasu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2000206807A priority Critical patent/JP2002021480A/ja
Publication of JP2002021480A publication Critical patent/JP2002021480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練者でなくても最適な推進計画線を作成す
ることができ、推進計画線の修正を容易に行うことので
きる推進計画線作成システムを提供する 【解決手段】 敷設する場所の地形と他埋設物の位置と
形状に関する情報を作成する敷設環境作成手段と、敷設
する際の敷設可能範囲と敷設可能条件に関するデータを
作成する敷設条件作成手段と、前記敷設可能条件である
土被り量とオフセット量を満足する一次計画線を作成す
る一次計画線作成手段と、他埋設物との干渉を回避する
ように一次計画線を修正する一次計画線修正手段と、前
記修正された一次計画線の内から最適な推進計画線を決
定する推進計画線決定手段を備えた推進計画線作成シス
テムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非開削推進配管敷
設工法の推進経路計画を作成する推進計画線作成システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】長期間を経過したガスや水道などの老朽
埋設流通導管を新しい流通導管に更新敷設する場合、あ
るいは新しく流通導管を敷設する場合の工法として、非
開削による敷設方法が提唱されている。
【0003】図10は従来の非開削による導管敷設方法
を示す概要図である。
【0004】図10において、導管の敷設経路には発進
立杭61と到達立杭62が掘削されている。そして、発
進立杭61側の地上には推進機63が備えられている。
【0005】図10の(a)に示す第1の工程では、推
進機63によって外径が約40mmのドリルパイプ64
が地中に貫入される。ドリルパイプ64の先端にはドリ
ルヘッド65が装備されており、推進機63から供給さ
れる掘削流体をドリルヘッド65の先端からジェット噴
射して地下の土砂を解きほぐしながら掘削推進すること
で安定したパイロット孔が形成される。
【0006】この際、パイロット孔は予め定められた敷
設経路である推進計画線66に沿って形成する必要があ
るため、ドリルヘッド65には発信器が組込まれており
当該発信器の信号を地上からローケータ67によって検
知してドリルヘッド65の位置を把握し、他の埋設物6
9a、69bと干渉しないように地上からの遠隔操作に
よってドリルヘッド65の推進方向を修正制御してい
る。
【0007】図10の(b)に示す第2の工程では、到
達立杭62においてドリルヘッド65が取り外され、そ
れに代わって新埋設導管68が取りつけられ、ドリルパ
イプ64と新埋設導管68が接続される。
【0008】ドリルパイプ64は推進機63による引き
戻し力によって新埋設導管46を接続したまま引き戻さ
れる。新埋設導管46は外径が約50〜200mmのポ
リエチレン等の樹脂管であるため、パイロット孔40m
mは狭く、そのままでは引き戻すことができない。この
ため、ドリルパイプ64と新埋設導管68の間に取りつ
けられたバックリーマ(図示せず)を回転させながら掘
削流体をジェット噴出させることによって、新埋設導管
68を埋設するために必要な大きさにパイロット孔を拡
孔しながら引き戻しが行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような非開削による導管敷設方法においては次のような
課題があった。
【0010】第1の課題は推進計画線を最適なものとす
ることである。
【0011】これまで推進計画線を作成する際には熟練
者が埋設配管敷設の環境、条件を勘案して作成してい
た。推進計画線は道路などの所定の経路に沿って、所定
の深さになるように作成されるが、その推進計画線の曲
率はドリルパイプの許容曲げ半径以上でなければならな
い。しかしながら、ドリルパイプの施工可能な曲げ半径
は埋設する土質によって影響を受けるためこの配慮が必
要である。また、推進計画線に他の埋設物がある場合に
はその干渉を避けるため推進計画線の修正が必要とな
る。
【0012】このように各種の条件を考慮して推進計画
線を作成する方法に関しては、従来特に定められた統一
的な方法は無かった。また、作成された推進計画線の出
来栄えを評価する基準も明確でないため、作成した推進
計画線が最適なものかどうかを判断することはできなか
った。
【0013】第2の課題は推進計画線の変更を迅速且つ
容易化することである。
【0014】前記方法によって事前に作成された推進計
画線を用いて敷設を行おうとした場合に、工事施工の現
地において推進計画線の変更が必要となることがある。
例えば、現地において地形が計画時の地形と異なってい
ることが確認されたような場合、掘削中に新たな埋設物
が発見されたような場合等である。このような場合にお
ける推進計画線の修正は、工事の工程に影響を及ぼさな
いように迅速に、且つ容易に、更に合理的に行われる必
要があるが、そのための仕組み作りがなされていなかっ
た。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、熟練者でなくても最適な推進計画線を作成する
ことができ、推進計画線の修正を容易に行うことのでき
る推進計画線作成システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の推進計画線作成
システムは敷設する場所の地形と他埋設物の位置と形状
に関する情報を作成する敷設環境作成手段と、敷設する
際の敷設可能範囲と敷設可能条件に関するデータを作成
する敷設条件作成手段と、前記敷設可能条件である土被
り量とオフセット量を満足する一次計画線を作成する一
次計画線作成手段と、他埋設物との干渉を回避するよう
に一次計画線を修正する一次計画線修正手段と、前記修
正された一次計画線の内から最適な推進計画線を決定す
る推進計画線決定手段を備えた構成である。
【0017】また本発明は、上記発明である推進計画線
作成システムにおいて、前記一次計画線修正手段は新た
な他埋設物との干渉を回避するように前記最適な推進計
画線を修正する手段を備えた構成である。
【0018】また本発明は、上記発明である推進計画線
作成システムにおいて、前記推進計画線決定手段は前記
一次計画線を数値処理して得られる複数の値を用いて計
画の優劣を判断する手段を備えた推進計画線作成システ
ムである。
【0019】さらに本発明は、上記発明である推進計画
線作成システムにおいて、前記推進計画線決定手段にお
いて決定された最適な推進計画線を所定ピッチの3次元
座標データとして出力する推進計画線出力手段を備えた
構成である。
【0020】また本発明は、上記発明である推進計画線
作成システムにおいて、前記修正前の最適な推進計画線
と修正後の最適な推進計画線を比較して、その3次元座
標データが最初に異なる位置を出力する推進計画線出力
手段を備えた推進計画線作成システムである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る推進計画線作
成システムの、第1の実施の形態を示す図である。
【0022】本推進計画線作成システムは、推進計画線
の作成、修正を行う推進計画線作成装置1と、前記推進
計画線作成装置1に対して必要な情報を入力すると共に
前記推進計画線作成装置1から出力される推進計画線に
関する情報をシステムの操作者に対して提供する入出力
装置2で構成されている。
【0023】更に、前記推進計画線作成装置1には、入
出力装置2との間で情報の授受を行う入出力処理部3
と、推進計画線を作成するための前提条件を作成する入
力データ作成装置4と、前記前提条件に基づいて推進計
画線を作成する計画線作成処理装置5と、前記前提条件
及び前記作成された推進計画線を記憶する記憶装置6が
備えられている。
【0024】そして、入力データ作成装置4は、配管を
敷設する現地の地形等の施工環境に関する情報を受け取
り地形などの図形を表示するための情報を作成する敷設
環境作成部4aと、配管を敷設する際の制限条件や前提
条件等を作成する敷設条件作成部4bと、作成された複
数の推進計画線の内から最適な推進計画線を選定するた
めの基準を作成する重み付け項目作成部4cで構成され
ている。
【0025】また、計画線作成処理装置5では、一次計
画線作成処理部5aが敷設環境に従った複数の一次計画
線を作成し、一次計画線選定処理部5bが前記一次計画
線の内から実行可能な一次計画線を選定する。もし実行
可能な一次計画線がなければ一次計画線修正処理部5c
が実行可能なように一次計画線を修正する。その後、推
進計画線決定処理部5dが最適な推進計画線を決定し、
その結果を推進計画線出力処理部5eが入出力装置2に
出力する。
【0026】前記、入力データ作成装置4の各作成部で
作成されたデータは、記憶部6を構成する環境データ記
憶部6aと条件データ記憶部6bと重み付けデータ記憶
部6cにそれぞれ記憶され、計画線作成処理装置5で作
成された推進計画線は推進計画データ記憶部6dに記憶
される。
【0027】次に、本発明に係る推進計画線作成システ
ムの動作について説明する。
【0028】先ず、入出力処理装置2によって推進計画
線を作成するときの前提条件となるデータを入力する
が、この際、そのデータがどのような処理を行うもので
あるかを示す処理分類を指定する。図2は前記入力デー
タの項目と内容を処理分類別に整理した表である。入出
力処理部3は入力される処理分類に対応した入力データ
作成装置4の各作成部を呼び出す。
【0029】処理分類が「敷設環境」の場合には、敷設
環境作成部4aが起動して処理を行う。敷設環境作成部
4aは、配管を敷設する場所の地形等に関するデータを
収集して推進計画線作成時の図形を表示するための情報
を作成する機能を有している。
【0030】敷設環境に関して入力されるデータは、配
管を敷設する道路の平面的な形状および断面的な形状、
計画線のスタート位置である発進立杭の位置、計画線の
エンド位置である到達立杭の位置、発進立杭の形状
(縦、横、高さ)、他埋設配管等の埋設位置および形状
等である。これらのデータは図形として表示できる形に
変換して環境データ記憶部6aに記憶する。
【0031】処理分類が「敷設条件」の場合は、敷設条
件作成部4bが起動して処理を行う。敷設条件作成部4
bは推進計画線作成時の制約条件を作成する機能を有し
ている。
【0032】図3は前記推進計画線作成時の制約条件を
表した図である。
【0033】図3の(a)は土被りを表している。土被
り量は配管を埋設する地表からの深さのことをいい、基
準の深さdに対して許容範囲α内であれば配管を敷設す
ることが許容される。
【0034】図3の(b)はオフセットを表している。
オフセット量は例えば道路端から配管までの距離のこと
をいい、基準の距離lに対して許容範囲β内であれば配
管を敷設することが許容される。
【0035】図3の(c)は他埋設物からの離隔距離を
表している。他埋設物には、水道管、電気配管、通信ケ
ーブル配管などがある。これらの配管に対しては掘削時
あるいは引き戻し時の掘削流体のジェット噴出等による
損傷を防止するため所定距離以上離れた推進線を引くよ
う制限を付ける必要がある。また、電気配管に近づくと
その電磁影響によりドリルヘッドに組み込まれた発信機
などが正常に機能しない可能性がある。従って、他埋設
物の種類等によって定まる離隔距離以上離れていれば配
管を敷設することが許容される。
【0036】また、その他の制限条件である許容曲率半
径はドリルパイプの施工可能な曲げ半径で決まるもので
あるため、作成される推進計画線は全経路にわたって前
記許容曲率半径以上であることが必要とされる。
【0037】さらに、土質は前記許容曲率半径に影響を
及ぼすものであり、例えば密度の高い粘土質のばあいは
曲率半径を大きくした計画線を作成しなければ掘削時の
抵抗が大きく施工が困難となることも考えられる。した
がって、この土質に応じて前記許容曲率半径を補正する
必要がある。
【0038】以上説明した敷設条件に関するデータは推
進計画線作成時に参照できるように整えられて条件デー
タ記憶部6bに記憶される。
【0039】処理分類が「重み付け項目」の場合には、
重み付け項目作成部4cが起動して処理を行う。重み付
け項目作成部4cは、作成された推進計画線を評価する
際の評価内容を作成する機能を有しており、重み付け項
目にとしては、土被り量、オフセット量、曲げ半径、変
曲点数、総推進距離などがあり、これらの入力項目毎に
基準値と優先順が入力される。
【0040】ここで、重み付け項目の諸量は作成された
推進計画線を数値処理して得られた値である。数値処理
する方法としては、累積量、平均値、最大値、最小値な
どがあり、例えば、土被り量は計画線に沿った土被り量
の平均値で表し、曲げ半径は推進計画線の各部の曲げ半
径の内最小値を採用している。
【0041】重み付け項目毎に入力するデータである基
準値は目標値を表わしており、この基準値との差が少な
いほど優れた推進計画線であると判断する。また、別の
入力データである優先順に従った順序で重み付け項目の
評価が行われるが、評価が同程度の場合は次の優先順を
もつ重み付け項目の評価に基づいて優劣が判断される。
【0042】以上説明した重み付け項目に関する入力デ
ータは推進計画線を評価する際に参照できるように整え
られ、重み付けデータ記憶部6cに記憶される。
【0043】このようにして、推進計画線を作成するた
めに必要なデータが入力された後に入出力装置2から
「計画線作成処理要求」が入力された場合は、入出力処
理部3が計画線作成処理装置5を起動する。計画線作成
処理装置5では一次計画線作成処理部5aが呼び出され
て推進計画線の作成を開始する。
【0044】図4は、一次計画線作成処理部5aが環境
データ記憶部6aからデータを抽出して作成した、配管
を敷設する場所の地形を示す図である。
【0045】図4の(a)は配管を敷設する道路を描い
た平面図である。図中、道路11に沿って歩道12が設
けられ、この境界線から所定距離離れた位置に前記境界
線の線形に沿ってオフセットライン15が一点鎖線で描
かれている。また、同図のの左側には発進立杭13が前
記オフセットライン15上に位置するように描かれ、同
図の右側には到達立杭位置14が描かれている。そし
て、前記発進立杭13と前記到達立杭位置14の間にあ
って、前記道路11を横断するように他埋設物17a、
17bがある。ここで、他埋設物17a、17bの外形
は前述の離隔距離を考慮して表している。
【0046】図4の(b)は前記道路11をオフセット
ライン15によって切断した状態を示す断面図である。
図中、他埋設物17a、17bの高低が示されると共
に、土被りライン16が地表の線形に沿って一点鎖線に
よって描かれている。
【0047】図5は道路11を横断する線で切断した斜
視図である。
【0048】推進計画線は土被りの許容範囲でかつオフ
セットの許容範囲になければならない。このことは図5
において示すように、道路11と歩道12の境界線から
オフセット量lだけ離れた線15aと、道路11の地表
から土被り量dだけ地中に下がった線16aの交点を基
準点oとして、その上下にα、左右にβの領域内に存在
しなければならない。
【0049】図6は推進計画線の存在可能領域を立体形
状として取り出し他の埋設物と共に示す図である。
【0050】図において手前に表された矩形面18は前
記推進計画線の存在可能領域の断面であって、推進計画
線のスタート位置である発進立杭13の壁面の一部を構
成している。この矩形面18を埋設配管の外径を含むよ
うな大きさの複数(m行×n列)の矩形面Sに分割す
る。今この分割された矩形面の内、i行j列の位置にあ
る矩形面Sijをオフセットライン15と土被りライン
16に沿って移動させた立体を考えると、これは一本の
推進計画線の候補を与える。このようにして作成した推
進計画線を一次計画線と呼ぶ。
【0051】尚、本実施の形態ではオフセットライン1
5と土被りライン16が許容曲率半径の条件を充足する
ものとして説明したが、もし充足しない場合であれば曲
線の補正処理によって許容曲率半径以上の曲線に修正し
た後、前記の処理を行えば良い。
【0052】以上述べたような手順によってm×n本の
一次計画線を作成したのち、一次計画線選定処理部5b
を呼び出す。
【0053】一次計画線選定処理部5bは作成された複
数の一次計画線が他の埋設物と干渉しているか否かをチ
ェックする。もし、干渉を生じていない一次計画線が1
本以上あればそれを推進計画線の候補として選定し推進
計画線決定処理部5dに処理をつなげるが、全ての一次
計画線が干渉を生じている場合は一次計画線修正処理部
5cに制御を渡す。
【0054】一次計画線修正処理部5cは他の埋設物と
干渉を生じた一次計画線を敷設条件を満たすように修正
して干渉状態を解消する処理を行う。
【0055】図7は干渉状態を解消する手順を示す図で
ある。
【0056】図7の(a)は、一次計画線19が他埋設
物17と干渉した状態を表している。図7の(b)は、
他埋設物を含むように、許容曲率半径rで円弧20を描
いた状態である。この円弧20に沿った経路が干渉を回
避する新たな推進計画線となる。図7の(c)は、円弧
20と一次計画線19の合流部において滑らかに接続す
るように曲線21で補正した状態を示す。図7の(d)
は、新しく修正された一次計画線19を示している。
【0057】ここで、円弧20を上方に設定したが、逆
に下方に設定することもできる。従って、一本の一次計
画線に対して、修正された一次計画線は2本作成される
ことになる。このようにして修正された一次計画線が更
に別の他埋設物と干渉する場合には、前記処理を適用し
て新たな一次計画線に修正を繰り返す。
【0058】以上の手順を全ての一次計画線に適用して
修正を行い、それを推進計画線の候補として推進計画線
決定処理部5dに次の処理をつなげる。
【0059】推進計画線決定処理部5dは選定あるいは
修正された一次計画線の評価を行い最適な推進計画線を
作成するものである。
【0060】先ず、一次計画線の各々について重み付け
項目として規定されている諸量を算出し、各項目毎に設
定されている基準値との偏差量を求める。続いて優先順
を調べ、優先順の高い項目について前記基準値との偏差
量の小さい一次計画線が優れていると判断する。偏差量
が同一の場合は、同一の一次計画線の中で次の優先順の
項目について前記基準値との偏差量を調べ、偏差量の小
さいものが優れていると判断する。このようにして、一
次計画線を順位付けし、その順位が一番のものを最適な
推進計画線として決定する。このようにして決定された
推進計画線とその推進計画線に関連したデータは推進計
画データ6dに格納され記憶される。
【0061】尚、本実施例ではあらかじめ入力された優
先順に基づいて順位付けを行ったが、この例に限定され
るものではなく、各項目をパラメータとする評価関数を
用いて順位付けを行っても良い。また、最適な推進計画
線の決定に際しては、例えば上位の複数の推進計画線を
出力して操作者がその内から選定するように構成しても
良い。
【0062】最適な推進計画線が確定した場合は、推進
計画線出力処理部5eがこれまでの処理結果を出力す
る。
【0063】最適推進計画線については、その経路を5
cm単位の3次元座標データとして出力しドリルヘッド
の推進方向を制御するデータとして用いる。また、到達
位置における推進計画線の道路境界からの距離と地表か
らの深さがわかるため、到達立杭寸法を決定することが
できる。
【0064】図8は最適な推進計画線を地形と共に表し
た図である。
【0065】本図においては、図4に表わした図形と同
じ構成であるが、最適な推進計画線22が点線で示され
ると共に到達立杭23の寸法が決定され表示されてい
る。
【0066】次に、現地において推進計画線を修正する
場合の本推進計画線作成システムの動作について説明す
る。
【0067】現地において、配管の敷設を行う場所の地
形などの環境が変化していることが発見された場合は、
新しい敷設環境の下で推進計画線を再作成する必要が生
ずることとなるが、記憶装置6の各記憶部には最初に作
成した推進計画線に関するデータが記憶保存されている
ため、改めて全入力データを設定する必要はなく、変更
追加にかかる入力データのみを設定すれば良いため迅速
に修正ができ、新たな推進計画線を作成することができ
る。
【0068】図9は掘削中に未知の他埋設物を確認した
場合の動作を説明する図である。
【0069】図9の(a)では、計画時に確認されてい
た他埋設物17a、17bを考慮した推進計画線22に
従って地点25まで掘削したときに、未知の他埋設物1
7cが確認された状態を示している。
【0070】この場合の推進計画線の修正動作を以下に
説明する。
【0071】先ず、推進計画線を修正する準備を整える
ために、入出力装置2より入力データを設定するが、す
でに計画時のデータが記憶装置6に保存されているた
め、前述のように未知の他埋設物17cに関する入力デ
ータのみを追加すれば良い。この入力の後、入出力処理
装置2から「計画線修正処理要求」を入力する。前記計
画線修正処理要求指令は入出力処理部3で認識されて計
画線作成装置5が呼び出され、一次計画線修正処理部5
cが起動される。
【0072】一次計画線修正処理部5cは計画時に作成
された最適な推進計画線のみに基づいて図7に示す要領
で干渉状態を解消する処理を行い、複数の新たな推進計
画線を作成する。続いて、推進計画線決定処理部5dが
起動し、最適な推進計画線を決定する。
【0073】図9の(b)は以上の処理の結果、修正さ
れた推進計画線を示す図である。
【0074】新埋設物17cとの干渉を解消する新たな
推進計画線22aが作成されている。修正前においては
ドリルヘッドは地点25まで掘削していたが、修正後の
計画では地点26まで戻り、そこから新たな計画線に従
って掘削を行えばよいことを示している。
【0075】本推進計画線作成システムでは、修正時に
おいては修正後の推進計画線の3次元座標データと到達
立杭寸法を新たに出力し直すと共に、ドリルヘッドを引
き戻す位置も合わせて出力するように構成しているた
め、修正後の掘削作業を迅速に進めることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る推進
計画線作成システムによれば種々の効果を奏する。
【0077】本推進計画線作成システムを用いれば、条
件を入力すれば最適な推進計画線を決定できるため熟練
者でなくとも最適な推進計画線を作成することができ
る。
【0078】また、推進計画線を修正する場合でも変更
する条件のみを追加入力すれば良いため迅速に修正作業
を行うことができる。
【0079】さらに、本推進計画線作成システムを用い
れば作成された推進計画線を3次元座標データとして得
られるため掘削作業に直ちに利用することができ、また
修正した場合には掘削作業を再開する位置を提供するた
め作業変更が生じた場合でも迅速な対応を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の推進計画線作成システムの第1の実施
の形態を示す図。
【図2】推進計画線作成システムに入力するデータを処
理分類別に整理した図。
【図3】推進計画線作成時の制約条件を表わした図。
【図4】配管を敷設する場所の地形を表わす図。
【図5】配管を敷設する場所の道路を横断する線で切断
した斜視図。
【図6】推進計画線の存在可能領域を他埋設物とともに
示す図。
【図7】推進計画線と他埋設物の干渉を解消する手順を
示す図。
【図8】最適な推進計画線を地形とともに表わした図。
【図9】掘削中に未知の他埋設物を確認した場合の動作
を説明する図。
【図10】従来の非開削による導管敷設方法を示す概要
図。
【符号の説明】
1…推進計画線作成装置 2…入出力装置 3…入出力処理部 4…入力データ作成装置 4a…敷設環境作成部 4b…敷設条件作成部 4c…重み付け項目作成部 5…計画線作成処理装置 5a…一次計画線作成処理部 5b…一次計画線選定処理部 5c…一次計画線修正処理部 5d…推進計画線決定処理部 5e…推進計画線出力処理部 6…記憶装置 11…道路 12…歩道 13…発進立杭 14…到達立杭位置 15…オフセットライン 16…土被りライン 17a…他埋設物 17b…他埋設物 17c…他埋設物 18…矩形面 19…一次計画線 20…円弧 21…曲線 22…推進計画線 22a…推進計画線 23…到達立杭 25…地点 26…地点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非開削推進配管敷設工法の推進経路計画
    を作成する推進計画線作成システムにおいて、 敷設する場所の地形と他埋設物の位置と形状に関する情
    報を作成する敷設環境作成手段と、 敷設する際の敷設可能範囲と敷設可能条件に関するデー
    タを作成する敷設条件作成手段と、 前記敷設可能条件である土被り量とオフセット量を満足
    する一次計画線を作成する一次計画線作成手段と、 他埋設物との干渉を回避するように一次計画線を修正す
    る一次計画線修正手段と、 前記修正された一次計画線の内から最適な推進計画線を
    決定する推進計画線決定手段を備えたことを特徴とする
    推進計画線作成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の推進計画線作成システム
    において、 前記一次計画線修正手段は新たな他埋設物との干渉を回
    避するように前記最適な推進計画線を修正する手段を備
    えたことを特徴とする推進計画線作成システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の推進計画線作成システム
    において、 前記推進計画線決定手段は前記一次計画線を数値処理し
    て得られる複数の値を用いて計画の優劣を判断する手段
    を備えたことを特徴とする推進計画線作成システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の推進計画線作成システム
    において、 前記推進計画線決定手段において決定された最適な推進
    計画線を所定ピッチの3次元座標データとして出力する
    推進計画線出力手段を備えたことを特徴とする推進計画
    線作成システム。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の推進計画線作成システム
    において、 前記修正前の最適な推進計画線と修正後の最適な推進計
    画線を比較して、その3次元座標データが最初に異なる
    位置を出力する推進計画線出力手段を備えたことを特徴
    とする推進計画線作成システム。
JP2000206807A 2000-07-07 2000-07-07 推進計画線作成システム Pending JP2002021480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000206807A JP2002021480A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 推進計画線作成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000206807A JP2002021480A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 推進計画線作成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002021480A true JP2002021480A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18703675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000206807A Pending JP2002021480A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 推進計画線作成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002021480A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013054450A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Chuden Gijutsu Consultant Kk 管路設計システム及びプログラム
JP2013054448A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Chuden Gijutsu Consultant Kk 管路設計システム及びプログラム
JP2017068772A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 敷設設備表示装置
JP2020169465A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 清水建設株式会社 制御情報出力装置、及び制御情報出力方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013054450A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Chuden Gijutsu Consultant Kk 管路設計システム及びプログラム
JP2013054448A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Chuden Gijutsu Consultant Kk 管路設計システム及びプログラム
JP2017068772A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 敷設設備表示装置
JP2020169465A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 清水建設株式会社 制御情報出力装置、及び制御情報出力方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101568697B (zh) 为挖掘岩石洞穴设计凿钻图案
CN102803618B (zh) 用于定义控制数据的方法和包括用于定义控制数据的数据处理装置的设备
CN102900366B (zh) 一种水平定向钻自由轨迹规划及纠偏方法
JP5260661B2 (ja) 岩盤空洞削岩用穿孔パターン設計方法およびソフトウェア製品
US6910541B2 (en) Macro assisted control system and method for a horizontal directional drilling machine
US20040236507A1 (en) Car navigation system
US20100044107A1 (en) Designing drilling pattern for excavating rock cavern
JP2002285585A (ja) 掘削を図面に表示するための方法及び装置
JP6987624B2 (ja) 杭施工方法及び杭施工管理システム
JP4450352B2 (ja) 削孔管理プログラム及び削孔管理装置
JP2002021480A (ja) 推進計画線作成システム
CN114996798B (zh) 基于Civil 3D的疏浚施工图自动创建方法及系统
EP2672057B1 (en) Dynamic working area
CN115908727A (zh) 一种建立智能化露天矿设计施工一体化的方法
JP2007058732A (ja) 電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法
KR102199353B1 (ko) 다수의 확인공을 이용한 지향성압입공법
RU2416722C1 (ru) Способ разработки схемы размещения шпуров для проходки каверны в горной породе
JP2821039B2 (ja) シールド掘進機の姿勢制御方法およびその装置
Eklund et al. Ormen lange Pipelines installation and seabed preparation
JPH06282593A (ja) 引出線作成方法
JP2874859B2 (ja) ニューマチックケーソン用掘削機の削孔支援方法
JP2000220376A (ja) パイプルーフ工法
JP2006318118A (ja) 電線共同溝の平面図作成システム、その平面図作成プログラム、及びその平面図作成方法
JP3318515B2 (ja) トンネル掘削機の掘進制御状況表示方法
CN117345252A (zh) 隧道穿越缓倾斜煤层开挖方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060523