JP2007058732A - 電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法を提供する。
【解決手段】 電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成システムにおいて、表示部に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段28を設ける。さらに、指定手段28によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段30を設置する。
【選択図】 図4
【解決手段】 電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成システムにおいて、表示部に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段28を設ける。さらに、指定手段28によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段30を設置する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電線共同溝の縦断面図を作成する電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法に関する。
近年、インフラ整備や景観向上等のために、無電柱化推進計画が国土交通省を主管として策定され、進められている。このような無電柱化推進計画では、電力ケーブルや通信ケーブル等の複数種類の電気配線を一括的に電線共同溝(C.C.Box)に収容するとともに、この電線共同溝を幹線道路等の地下に埋設することにより、電柱の省略が図られている。
また、上記電線共同溝では、その内部に収容される電気配線の線種や本数あるいは設置箇所等に応じて、その設計が行われており、このような電線共同溝では、一般的に、その電線共同溝に用いられる管路の断面図、当該電線共同溝を平面上に展開した電線共同溝の平面図、及び上記管路を含んだ地下埋設物等を示す電線共同溝の縦断面図が作成される。
また、上記電線共同溝では、その内部に収容される電気配線の線種や本数あるいは設置箇所等に応じて、その設計が行われており、このような電線共同溝では、一般的に、その電線共同溝に用いられる管路の断面図、当該電線共同溝を平面上に展開した電線共同溝の平面図、及び上記管路を含んだ地下埋設物等を示す電線共同溝の縦断面図が作成される。
従来の図面作成システムには、例えば下記特許文献1に記載されているように、CAD(コンピュータ支援設計)を用いて、地下に埋設される地中線を含む各種図面等を作成するものが提供されている。具体的には、この従来の図面作成システムでは、まず地中線を布設する施工区域の建設物や樹木等の地上物を測量し、その測量データに基づきCADにより当該施工区域の地上部の現況図をデジタル図面とする。そして、水道管等の既設の埋設物について、その埋設物を埋設した企業体に保管されている設備台帳図をスキャナ等によってデータ化し、上記デジタル図面に合成することで施工区域での地上部及び地下部のデジタル現況図面を作成する。その後、前記デジタル現況図面に対して、新たな地中線の布設ルートをCADを使用して設定し、当該地中線の竣工図等の図面を作成するようになっている。
しかしながら、上記のような従来の図面作成システムは、施工区域の地上部及び地下部の現況図をデータ化して、その現況図面に従って新たな地中線に応じた図面をCADを用いて作図するものにすぎず、例えばその新たな地中線を収容する管路の縦断面図を作成する場合には、その管路の施工毎に当該管路に関する管径等のデータをその都度入力する必要がある。しかも、この従来システムは、1種類の電気配線用の管路施工にしか対応できないものであり、収容する電気配線の種類や本数などの構成等により管径が異なる複数種類の管及びこれらの管を適切に収容可能なトラフ等を管路構成部材として有する上記電線共同溝に適用することは困難である。従って、この従来システムでは、電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができないという問題点がある。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法を提供することを目的とする。
本発明の電線共同溝の縦断面図作成システムは、管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成システムであって、
前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段とを備えたことを特徴とするものである。
前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の電線共同溝の縦断面図作成プログラムは、管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成プログラムであって、
コンピュータ装置を、前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段として機能させることを特徴とするものである。
コンピュータ装置を、前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段として機能させることを特徴とするものである。
上記のように構成された電線共同溝の縦断面図作成システムでは、表示手段に画面表示された電線共同溝の平面図画面に対して、管路を指定する指定手段を設けるとともに、その指定手段によって指定された管路に割り当てられている、当該管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段を設けている。これにより、上記従来例と異なり、電線共同溝の施工毎に上記管路構成部材のデータをその都度入力する作業を省略することができ、複数種類の電気配線を適切に収容可能な電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
また、上記電線共同溝の縦断面図作成プログラムでは、コンピュータ装置を上記表示手段、指定手段、及び生成手段として機能させているので、当該コンピュータ装置によって電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成させることが可能となる。尚、上記管路構成部材には、複数種類の電気配線及びこれら電気配線を収容可能なトラフ等の管路自体が含まれている。また、ここでいうコンピュータ装置とは、コンピュータ本体及びこのコンピュータ本体に接続されて、そのコンピュータ本体からの指令に応じた駆動制御が行われる周辺機器を含んだものをいう。
また、上記電線共同溝の縦断面図作成プログラムでは、コンピュータ装置を上記表示手段、指定手段、及び生成手段として機能させているので、当該コンピュータ装置によって電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成させることが可能となる。尚、上記管路構成部材には、複数種類の電気配線及びこれら電気配線を収容可能なトラフ等の管路自体が含まれている。また、ここでいうコンピュータ装置とは、コンピュータ本体及びこのコンピュータ本体に接続されて、そのコンピュータ本体からの指令に応じた駆動制御が行われる周辺機器を含んだものをいう。
また、上記電線共同溝の縦断面図作成システムにおいて、前記電線共同溝の管路の経路上の障害物に関する障害物情報を入力する障害物入力手段を備え、
前記表示手段は、前記生成手段によって自動生成された電線共同溝の縦断面図を画面表示するとともに、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報に基づいて前記電線共同溝の縦断面図の画面に障害物を表示することが好ましい。
この場合、表示手段が生成手段によって自動生成された電線共同溝の縦断面図の画面に、障害物入力手段によって入力された障害物情報を基に上記管路の経路上の障害物を表示するので、当該管路経路上の障害物を容易に視認することができ、管路と障害物との位置関係を簡単に把握することが可能となる。
前記表示手段は、前記生成手段によって自動生成された電線共同溝の縦断面図を画面表示するとともに、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報に基づいて前記電線共同溝の縦断面図の画面に障害物を表示することが好ましい。
この場合、表示手段が生成手段によって自動生成された電線共同溝の縦断面図の画面に、障害物入力手段によって入力された障害物情報を基に上記管路の経路上の障害物を表示するので、当該管路経路上の障害物を容易に視認することができ、管路と障害物との位置関係を簡単に把握することが可能となる。
また、上記電線共同溝の縦断面図作成システムにおいて、前記生成手段は、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報を用いて、前記管路の位置情報を変更(迂回等)したり、前記管路の縦断面を複数に分割することが好ましい。
この場合、管路の途中に障害物が存在するときでも、障害物入力手段によって入力された障害物情報を用いて、その障害物を避けた管路の位置情報や当該管路の分割断面を生成手段によって自動的に決定することができ、当該障害物を配慮した電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
この場合、管路の途中に障害物が存在するときでも、障害物入力手段によって入力された障害物情報を用いて、その障害物を避けた管路の位置情報や当該管路の分割断面を生成手段によって自動的に決定することができ、当該障害物を配慮した電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
また、上記電線共同溝の縦断面図作成システムにおいて、前記生成手段が、自動生成した縦断面図に、当該縦断面図に配置された管路を構成する管路構成部材の寸法情報を含んだ所定情報を付加してもよい。
この場合、上記管路構成部材に関する所定情報を容易に把握することができる電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
この場合、上記管路構成部材に関する所定情報を容易に把握することができる電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
また、本発明の電線共同溝の縦断面図作成方法は、管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成方法であって、
前記電線共同溝の平面図を表示手段に画面表示する表示ステップ、前記表示ステップで表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定ステップ、及び前記指定ステップで指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成ステップを具備することを特徴とする。
前記電線共同溝の平面図を表示手段に画面表示する表示ステップ、前記表示ステップで表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定ステップ、及び前記指定ステップで指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成ステップを具備することを特徴とする。
上記のように構成された電線共同溝の縦断面図作成方法では、表示ステップを実施することによって電線共同溝の平面図を表示手段に画面表示させた後、上記指定ステップが行われることにより、表示手段の平面図画面上で縦断面図を必要とする管路が指定される。そして、その指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成ステップを行うことにより、管路構成部材のデータを電線共同溝の施工毎に入力するステップを省略して、複数種類の電気配線を適切に収容可能な電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
本発明によれば、電線共同溝の施工毎に管路構成部材の寸法情報等のデータ入力をその都度行うことなく当該共同溝の縦断面図を自動生成することができるので、複数種類の電気配線を適切に収容可能な電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
以下、本発明の電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法を示す好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[システムの全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る電線共同溝の縦断面図作成システムの要部構成例を示すブロック図である。図において、本実施の形態のシステムは、コンピュータ本体2と、このコンピュータ本体2に接続された表示部3、操作部4、及び印刷部5とを有するコンピュータ装置1を備えており、電線共同溝の縦断面設計がオペレータからの指示に従って行われたときに、その縦断面図を自動生成するように構成されている。また、この縦断面設計には、電線共同溝に用いられる管路の断面設計及び当該電線共同溝の平面設計が含まれている(詳細は後述)。
コンピュータ本体2は、例えばパーソナルコンピュータを用いたものであり、CPU等により構成された制御部6とHDD等を含んだ記憶部7とを有している。また、表示部3は、ディスプレイ装置により構成されており、コンピュータ本体2からの指令に応じて、電線共同溝の縦断面図やこの縦断面図を作成するための操作画面や編集画面等の所定画面を表示する。また、操作部4には、キーボードやマウスまたはポインティングデバイス等のデータ入力機器が含まれており、当該操作部4は、オペレータからの縦断面図の作成に必要な指示を入力するようになっている。また、印刷部5は、プリンタ装置により構成されており、コンピュータ本体2からの指令に従って、生成された縦断面図等の印刷物を出力する。尚、上記説明以外に、例えばタッチパネルを用いて表示手段としての表示部3に操作部4を一体的に構成してもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電線共同溝の縦断面図作成システムの要部構成例を示すブロック図である。図において、本実施の形態のシステムは、コンピュータ本体2と、このコンピュータ本体2に接続された表示部3、操作部4、及び印刷部5とを有するコンピュータ装置1を備えており、電線共同溝の縦断面設計がオペレータからの指示に従って行われたときに、その縦断面図を自動生成するように構成されている。また、この縦断面設計には、電線共同溝に用いられる管路の断面設計及び当該電線共同溝の平面設計が含まれている(詳細は後述)。
コンピュータ本体2は、例えばパーソナルコンピュータを用いたものであり、CPU等により構成された制御部6とHDD等を含んだ記憶部7とを有している。また、表示部3は、ディスプレイ装置により構成されており、コンピュータ本体2からの指令に応じて、電線共同溝の縦断面図やこの縦断面図を作成するための操作画面や編集画面等の所定画面を表示する。また、操作部4には、キーボードやマウスまたはポインティングデバイス等のデータ入力機器が含まれており、当該操作部4は、オペレータからの縦断面図の作成に必要な指示を入力するようになっている。また、印刷部5は、プリンタ装置により構成されており、コンピュータ本体2からの指令に従って、生成された縦断面図等の印刷物を出力する。尚、上記説明以外に、例えばタッチパネルを用いて表示手段としての表示部3に操作部4を一体的に構成してもよい。
上記制御部6には、管路の断面設計に応じてその管路断面図を自動的に作成する管路断面図作成部8と、電線共同溝の平面設計に応じてその平面図を自動的に作成する平面図作成部9と、その電線共同溝の縦断面図を自動的に作成する縦断面図作成部10と、当該電線共同溝の施工に関する設計書(図や数量計算書等の一覧表を含む。)を自動的に作成する設計書作成部11とが設けられている。
また、上記記憶部7には、本発明の電線共同溝の縦断面図作成プログラムを含む所定のプログラムデータが予め格納されているプログラムフォルダ12、本発明の作成システムの動作環境や一覧表等のフォーマットなどの当該システムについての基本的な情報が格納されているシステムフォルダ13、オペレータによる電線共同溝の縦断面設計の際にその設計に応じた図面情報等を適宜記憶する作業フォルダ14、及び上記縦断面図等の図面データを所定のファイル形式で記憶する図面ファイル15が設けられている。そして、コンピュータ本体2では、上記の各作成部8〜11は記憶部7に記憶されている他の作成部が作成した図面情報等を相互に参照できるように構成されており、管路及びこれを用いた電線共同溝についての図面や設計書を連動して作成できるようになっている。
また、上記記憶部7には、本発明の電線共同溝の縦断面図作成プログラムを含む所定のプログラムデータが予め格納されているプログラムフォルダ12、本発明の作成システムの動作環境や一覧表等のフォーマットなどの当該システムについての基本的な情報が格納されているシステムフォルダ13、オペレータによる電線共同溝の縦断面設計の際にその設計に応じた図面情報等を適宜記憶する作業フォルダ14、及び上記縦断面図等の図面データを所定のファイル形式で記憶する図面ファイル15が設けられている。そして、コンピュータ本体2では、上記の各作成部8〜11は記憶部7に記憶されている他の作成部が作成した図面情報等を相互に参照できるように構成されており、管路及びこれを用いた電線共同溝についての図面や設計書を連動して作成できるようになっている。
すなわち、本実施の形態の縦断面図作成システムでは、管路断面図作成部8によって作成された管路を構成する管路構成部材や特殊部についての所定情報(数量や材質等)を含んだ管路の断面図の図面情報が断面図情報として記憶部7に格納される。また、平面図作成部9は、電線共同溝の平面設計に応じて記憶部7内に保持されている管路の断面図情報を選択し、当該電線共同溝の平面図の情報に割り当て平面図情報として記憶部7に格納する。また、縦断面図作成部10は、後に詳述するように、電線共同溝の縦断面設計に応じて、記憶部7内の断面図情報及び平面図情報を適宜用いることにより、電線共同溝の縦断面図を作成できるようになっている。また、設計書作成部11は、記憶部7内の対応する管路構成部材の所定情報等に基づき、当該管路の施工を実施したときに生じる土工数量や必要な管材数量を示した一覧表(予定・計画表を含む。)や設計書(見積書等を含む。)を作成できるようになっている。
以上のように、本実施の形態の縦断面図作成システムでは、縦断面図作成部10がオペレータによる電線共同溝の縦断面設計に伴って生成した縦断面図情報(これに用いられた上記断面図情報及び平面図情報を含む。)が記憶部7で共有されており、その共有された縦断面図情報を、当該電線共同溝の設計書の作成に反映して、互いに関連する図面や設計書を容易に取得できるよう構成されている。
以上のように、本実施の形態の縦断面図作成システムでは、縦断面図作成部10がオペレータによる電線共同溝の縦断面設計に伴って生成した縦断面図情報(これに用いられた上記断面図情報及び平面図情報を含む。)が記憶部7で共有されており、その共有された縦断面図情報を、当該電線共同溝の設計書の作成に反映して、互いに関連する図面や設計書を容易に取得できるよう構成されている。
[管路断面図作成部の構成]
ここで、まず図2を参照して、管路断面図作成部8について詳細に説明する。
上記管路断面図作成部8には、プログラムフォルダ12(図1)に保持されている管路断面図作成プログラムを実行することにより、管路断面設計及びその断面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。すなわち、図2に示すように、この管路断面図作成部8には、定義手段16、配置手段17、舗装入力手段18、延長入力手段19、生成手段20、及び情報決定手段21が含まれている。そして、この管路断面図作成部8は、後に詳述するように、管路断面設計の際に所定の管路配置画面を表示部3(図1)に表示させることで管路断面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で管路断面図を作成可能になっている。
また、管路断面図作成部8は、電線共同溝の整備方式が異なる複数種類の管路、例えば新電線構造方式及び浅層埋設方式(“次世代型“ともいう)のいずれか一方の方式をオペレータが選択可能に構成され、その選択された方式に対応した電線共同溝の管路の断面図を作成できるようになっている。尚、この説明以外に、管路断面作成部8を、単独管路方式等の電線共同溝の他の整備方式に対応可能に構成したり、浅層埋設方式のみに対応するように構成したりすることもできる。
ここで、まず図2を参照して、管路断面図作成部8について詳細に説明する。
上記管路断面図作成部8には、プログラムフォルダ12(図1)に保持されている管路断面図作成プログラムを実行することにより、管路断面設計及びその断面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。すなわち、図2に示すように、この管路断面図作成部8には、定義手段16、配置手段17、舗装入力手段18、延長入力手段19、生成手段20、及び情報決定手段21が含まれている。そして、この管路断面図作成部8は、後に詳述するように、管路断面設計の際に所定の管路配置画面を表示部3(図1)に表示させることで管路断面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で管路断面図を作成可能になっている。
また、管路断面図作成部8は、電線共同溝の整備方式が異なる複数種類の管路、例えば新電線構造方式及び浅層埋設方式(“次世代型“ともいう)のいずれか一方の方式をオペレータが選択可能に構成され、その選択された方式に対応した電線共同溝の管路の断面図を作成できるようになっている。尚、この説明以外に、管路断面作成部8を、単独管路方式等の電線共同溝の他の整備方式に対応可能に構成したり、浅層埋設方式のみに対応するように構成したりすることもできる。
上記定義手段16は、電力線や通信ケーブル等の電気配線を収容した管や複数の前記管を収容可能なトラフ等の管路を構成する管路構成部材を定義するものであり、上記表示部3に所定の定義用入力画面を表示させるようになっている。そして、定義手段16は、その定義用入力画面に対し、操作部4(図1)を介して入力された管路構成部材についての所定の基本情報のデータを当該構成部材毎に記憶部7(図1)に保持させることにより、管路の断面設計が行われる前に上記基本情報を記憶部7に予め登録させ得るように構成されている。また、定義手段16が定義する基本情報には、上記管路構成部材についての寸法情報が含まれており、生成手段20での管路断面図の生成処理を簡単に行わせるようになっている(詳細は後述。)。
また、この定義手段16は、管路の始点又は終点となる特殊部を定義可能に構成されており、上記整備方式で規定されている接続部、分岐部、地上機器部、及び桝部等の特殊部について、その寸法情報を含んだ基本情報を記憶部7に予め定義して登録させ得るようになっている。
また、この定義手段16は、管路の始点又は終点となる特殊部を定義可能に構成されており、上記整備方式で規定されている接続部、分岐部、地上機器部、及び桝部等の特殊部について、その寸法情報を含んだ基本情報を記憶部7に予め定義して登録させ得るようになっている。
上記配置手段17は、寸法情報が予め定義された管路構成部材を選択して、その選択した管路構成部材を、表示部3に表示されている上記管路配置画面上で配置するためのものである。そして、この配置手段17が、操作部4を介して入力されたオペレータの指示に従って管路構成部材を管路配置画面に配置することにより、管路に使用される管路構成部材が定められ、さらにその管路構成部材の当該管路内での配置位置が設定される。また、この設定された管路構成部材の配置位置を示す位置情報は、記憶部7に適宜記憶される。
また、上記舗装入力手段18は、管路が設けられる舗装に関する所定の舗装情報を入力するものであり、操作部4を介して指示された舗装の厚さや種類等の上記舗装情報を受け付けて記憶部7に格納させる。
また、上記延長入力手段19は、上記管路配置画面に配置された管路構成材料の使用長さを示す延長情報を入力するものであり、操作部4を介して指示された延長情報を受け付けて記憶部7に格納させる。
また、上記舗装入力手段18は、管路が設けられる舗装に関する所定の舗装情報を入力するものであり、操作部4を介して指示された舗装の厚さや種類等の上記舗装情報を受け付けて記憶部7に格納させる。
また、上記延長入力手段19は、上記管路配置画面に配置された管路構成材料の使用長さを示す延長情報を入力するものであり、操作部4を介して指示された延長情報を受け付けて記憶部7に格納させる。
上記生成手段20は、配置手段17によって配置された管路構成部材の管路配置画面における配置位置を示す位置情報を取得するとともに、その取得した管路構成部材の位置情報と、定義手段16によって記憶部7に予め定義されている当該管路構成部材の寸法情報とを用いて、管路断面図を自動生成して表示部3に表示させる。また、この生成手段20は、整備方式が異なる複数種類の管路断面図を生成可能に構成されており、オペレータの選択により指定されている新電線構造方式又は浅層埋設方式の管路断面図の自動作成を行うようになっている。
また、生成手段20は、舗装入力手段18が記憶部7に格納させた舗装情報を用いて、その舗装情報で規定される舗装を含んだ管路断面図を生成可能に構成されている。また、この生成手段20には、その自動生成した管路断面図に、その管路断面図に含まれた管路構成部材に関する所定情報を当該管路断面図に付加する機能が付与されている。
上記情報決定手段21は、上記管路配置画面に配置された管路構成部材の寸法情報と、延長入力手段19によって入力された管路構成部材の延長情報とを用いて、当該管路構成部材を備えた管路についての所定の施工計画を示す計画情報を自動決定する。また、この計画情報には、断面設計が行われた管路の各構成部材毎の所要数量(管材数量)や当該管路が道路等に埋設されたときに生じる土工量あるいは管路施工に必要な工程、工数、工賃などが含まれている。
また、生成手段20は、舗装入力手段18が記憶部7に格納させた舗装情報を用いて、その舗装情報で規定される舗装を含んだ管路断面図を生成可能に構成されている。また、この生成手段20には、その自動生成した管路断面図に、その管路断面図に含まれた管路構成部材に関する所定情報を当該管路断面図に付加する機能が付与されている。
上記情報決定手段21は、上記管路配置画面に配置された管路構成部材の寸法情報と、延長入力手段19によって入力された管路構成部材の延長情報とを用いて、当該管路構成部材を備えた管路についての所定の施工計画を示す計画情報を自動決定する。また、この計画情報には、断面設計が行われた管路の各構成部材毎の所要数量(管材数量)や当該管路が道路等に埋設されたときに生じる土工量あるいは管路施工に必要な工程、工数、工賃などが含まれている。
[平面図作成部の構成]
次に、図3を参照して、平面図作成部9について詳細に説明する。
上記平面図作成部9には、プログラムフォルダ12(図1)に保持されている平面図作成プログラムを実行することにより、電線共同溝の平面設計及びその平面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。つまり、図3に示すように、この平面図作成部9には、配置手段22、選択手段23、障害物入力手段24、割当手段25、生成手段26、及び修正手段27が含まれている。そして、この平面図作成部9は、後に詳述するように、上記平面設計の際に所定の現況平面図画面を表示部3(図1)に表示させることで平面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で平面図を作成可能になっている。また、平面図作成部9では、電線共同溝の平面設計の対象となる道路やガス管等の既設の地下埋設物などを上記現況平面図画面上に表示可能に構成されている。
次に、図3を参照して、平面図作成部9について詳細に説明する。
上記平面図作成部9には、プログラムフォルダ12(図1)に保持されている平面図作成プログラムを実行することにより、電線共同溝の平面設計及びその平面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。つまり、図3に示すように、この平面図作成部9には、配置手段22、選択手段23、障害物入力手段24、割当手段25、生成手段26、及び修正手段27が含まれている。そして、この平面図作成部9は、後に詳述するように、上記平面設計の際に所定の現況平面図画面を表示部3(図1)に表示させることで平面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で平面図を作成可能になっている。また、平面図作成部9では、電線共同溝の平面設計の対象となる道路やガス管等の既設の地下埋設物などを上記現況平面図画面上に表示可能に構成されている。
上記配置手段22は、寸法情報が予め定義された特殊部を選択して、その選択した特殊部を、表示部3に表示されている上記現況平面図画面上で配置するためのものである。そして、この配置手段22が、操作部4を介して入力されたオペレータの指示に従って特殊部を現況平面図画面に配置することにより、電線共同溝に使用される特殊部が定められ、さらにその特殊部の当該電線共同溝(現況平面図画面)での配置位置が設定される。また、この設定された特殊部の配置位置を示す位置情報は、記憶部7に適宜記憶される。
上記選択手段23は、操作部4へのオペレータの指示に従って、現況平面図画面上で、管路の始点及び終点をそれぞれ構成する二つの特殊部を選択するものであり、これら選択された特殊部を生成手段26に通知するようになっている。
上記選択手段23は、操作部4へのオペレータの指示に従って、現況平面図画面上で、管路の始点及び終点をそれぞれ構成する二つの特殊部を選択するものであり、これら選択された特殊部を生成手段26に通知するようになっている。
上記障害物入力手段24は、現況平面図画面上の障害物に関する所定の障害物情報を入力するものであり、選択手段23にて管路の始点及び終点として選択された二つの特殊部を結ぶ管路の経路上に存在する障害物情報を操作部4を介して受け付けて記憶部7に格納させる。
上記割当手段25は、始点と終点とを結ぶ管路に対して、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を割り当てるためのものであり、操作部4を介して入力されたオペレータの指示に従って、割り当てた断面図情報を生成手段26に通知するようになっている。また、この割当手段25では、操作部4へのオペレータの指示に応じて、上記管路を複数の区間に分割するとともに、その分割した区間の管路毎に、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を割り当て可能に構成されている。
上記割当手段25は、始点と終点とを結ぶ管路に対して、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を割り当てるためのものであり、操作部4を介して入力されたオペレータの指示に従って、割り当てた断面図情報を生成手段26に通知するようになっている。また、この割当手段25では、操作部4へのオペレータの指示に応じて、上記管路を複数の区間に分割するとともに、その分割した区間の管路毎に、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を割り当て可能に構成されている。
上記生成手段26は、選択手段23にて管路の始点及び終点としてそれぞれ選択された二つの特殊部の現況平面図画面における位置情報を記憶部7から取得するとともに、これらの位置情報を基に当該管路の経路情報(管路の「布設情報」ともいう。)を決定する。また、この生成手段26は、決定した管路の経路情報と、上記二つの特殊部の各寸法情報とを用いて、電線共同溝の平面図を自動生成して表示部3に表示させる。また、この生成手段26は、障害物入力手段24にて記憶部7に格納された障害物情報を用いて、対応する管路の経路情報を変更するように構成されており、障害物を含んだ電線共同溝の平面図を自動生成できるようになっている。また、生成手段26は、自動生成した平面図に、当該平面図に配置された特殊部の寸法情報を含んだ所定情報を付加する機能が付与されており、さらに、この生成手段26の機能には上記割当手段25にて割り当てられている管路の断面図情報についても平面図上に表示することも含まれている。
上記修正手段27は、生成手段26が決定した管路の経路情報に基づいて、この管路の管路構成部材の実際の使用長さを算出し、その管路構成部材の上記延長情報を修正するものであり、電線共同溝の平面設計が終了された時点での管路構成部材の所要長さを正確に求めることができる。尚、この説明以外に、この修正手段27の機能を生成手段26に付与することで当該修正手段27の設置を省略することもできる。
上記修正手段27は、生成手段26が決定した管路の経路情報に基づいて、この管路の管路構成部材の実際の使用長さを算出し、その管路構成部材の上記延長情報を修正するものであり、電線共同溝の平面設計が終了された時点での管路構成部材の所要長さを正確に求めることができる。尚、この説明以外に、この修正手段27の機能を生成手段26に付与することで当該修正手段27の設置を省略することもできる。
[縦断面図作成部の構成]
続いて、図4を参照して、縦断面図作成部10について詳細に説明する。
上記縦断面図作成部10には、本発明の上記縦断面図作成プログラムを実行することにより、電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。つまり、図4に示すように、この縦断面図作成部10には、指定手段28、障害物入力手段29、生成手段30、及び修正手段31が含まれている。そして、この縦断面図作成部10は、表示部3が表示している電線共同溝の平面図に含まれた管路のうち、縦断面設計を行う管路を指定させることにより、縦断面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で縦断面図を作成可能になっている。また、縦断面図作成部10では、電線共同溝の縦断面設計の対象となる道路やガス管等の既設の地下埋設物などを表示部3に表示させて、その設計処理を実施できるように構成されている。
続いて、図4を参照して、縦断面図作成部10について詳細に説明する。
上記縦断面図作成部10には、本発明の上記縦断面図作成プログラムを実行することにより、電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成に必要な所定処理を行う複数の機能ブロックが設けられている。つまり、図4に示すように、この縦断面図作成部10には、指定手段28、障害物入力手段29、生成手段30、及び修正手段31が含まれている。そして、この縦断面図作成部10は、表示部3が表示している電線共同溝の平面図に含まれた管路のうち、縦断面設計を行う管路を指定させることにより、縦断面図を作成する際のオペレータのデータ入力を極力少なくし、そのオペレータの手間を大幅に減らした簡単操作で縦断面図を作成可能になっている。また、縦断面図作成部10では、電線共同溝の縦断面設計の対象となる道路やガス管等の既設の地下埋設物などを表示部3に表示させて、その設計処理を実施できるように構成されている。
上記指定手段28は、表示部3に表示されている平面図画面上で電線共同溝の縦断面設計の対象となる管路(特殊部を含む。)を指定するためのものであり、操作部4を介して入力されたオペレータの指示に従って、指定された管路を生成手段30に通知するようになっている。
上記障害物入力手段29は、表示部3に表示されている平面図画面において、電線共同溝の縦断面設計の対象となる上記管路の経路上の障害物に関する障害物情報を操作部4を介して受け付けて記憶部7に格納させる。
上記障害物入力手段29は、表示部3に表示されている平面図画面において、電線共同溝の縦断面設計の対象となる上記管路の経路上の障害物に関する障害物情報を操作部4を介して受け付けて記憶部7に格納させる。
上記生成手段30は、指定手段28にて指定された管路に割り当てられている管路の断面図情報を記憶部7から読み出すとともに、その管路断面図情報に含まれた管路構成部材に関する所定情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成して表示部3に表示させる。詳細には、この生成手段30は、該当する管路の断面図情報から管路構成部材や特殊部の寸法情報及び舗装情報を取得して、これらの情報から縦断(垂直)方向における位置、つまり道路等の表面からの地中での配置位置を把握し、かつ上記断面図情報に関連付けられている平面図情報に含まれた管路の経路情報を基に地中での当該管路の配置(延長)方向及びその長さを把握して、縦断面図を作成し表示部3に表示させる。また、この生成手段30は、障害物入力手段29にて記憶部7に格納された障害物情報を用いて、対応する管路の経路情報を垂直方向で変更するように構成されており、障害物を含んだ電線共同溝の縦断面図を自動生成できるようになっている。また、生成手段30は、自動生成した縦断面図に、当該縦断面図に配置された管路構成部材や特殊部の寸法情報を含んだ所定情報を付加する機能が付与されており、関連する管路断面図情報や平面図情報を縦断面図上に適宜表示することも含まれている。
上記修正手段31は、生成手段30が決定した管路の経路情報に基づいて、この管路の管路構成部材の実際の使用長さを算出し、その管路構成部材の上記延長情報を修正するものであり、電線共同溝の縦断面設計が終了された時点での管路構成部材の所要長さを正確に求めることができる。尚、この説明以外に、この修正手段31の機能を生成手段30に付与することで当該修正手段31の設置を省略することもできる。
上記修正手段31は、生成手段30が決定した管路の経路情報に基づいて、この管路の管路構成部材の実際の使用長さを算出し、その管路構成部材の上記延長情報を修正するものであり、電線共同溝の縦断面設計が終了された時点での管路構成部材の所要長さを正確に求めることができる。尚、この説明以外に、この修正手段31の機能を生成手段30に付与することで当該修正手段31の設置を省略することもできる。
以下、上記のように構成された電線共同溝の縦断面図システムの動作について、図1〜図37を参照して具体的に説明する。
[基本情報の定義処理]
まず、本実施の形態のシステムでの管路構成部材及び特殊部の各基本情報の定義処理について説明する。
オペレータがコンピュータ装置2を起動すると、表示部3には図5に示す作業選択画面が表示され、オペレータは管路の断面設計、電線共同溝の平面設計、及び電線共同溝の縦断面設計のいずれか一つの設計作業又は設計書作成作業を選択可能になっている。
次に、オペレータが操作部4を用いて管路の断面設計を選択すると、表示部3には図6に示す処理選択画面が表示される。そして、この処理選択画面において、舗装定義が選択されると、舗装入力手段18が図7に示す入力画面を表示部3に表示させ、その入力画面の舗装名の欄に、道路等に使用される舗装の階層別の名称が入力されることにより、舗装入力手段18は管路施工に関連する舗装を階層毎に定義し予め記憶部7に登録するようになっている。つまり、図7に示すように、管路が埋設される道路等の舗装について、番号(舗装CD)と表層や路盤等の階層別の種類(舗装名)とが互いに関連付けられて記憶部7に保持される。また、舗装入力手段18は、管路断面設計に応じて選択された階層毎の舗装の実際の厚さを舗装情報に含めて受け付けるように構成されており、生成手段20はその舗装情報を反映した管路断面図を作成するようになっている。
[基本情報の定義処理]
まず、本実施の形態のシステムでの管路構成部材及び特殊部の各基本情報の定義処理について説明する。
オペレータがコンピュータ装置2を起動すると、表示部3には図5に示す作業選択画面が表示され、オペレータは管路の断面設計、電線共同溝の平面設計、及び電線共同溝の縦断面設計のいずれか一つの設計作業又は設計書作成作業を選択可能になっている。
次に、オペレータが操作部4を用いて管路の断面設計を選択すると、表示部3には図6に示す処理選択画面が表示される。そして、この処理選択画面において、舗装定義が選択されると、舗装入力手段18が図7に示す入力画面を表示部3に表示させ、その入力画面の舗装名の欄に、道路等に使用される舗装の階層別の名称が入力されることにより、舗装入力手段18は管路施工に関連する舗装を階層毎に定義し予め記憶部7に登録するようになっている。つまり、図7に示すように、管路が埋設される道路等の舗装について、番号(舗装CD)と表層や路盤等の階層別の種類(舗装名)とが互いに関連付けられて記憶部7に保持される。また、舗装入力手段18は、管路断面設計に応じて選択された階層毎の舗装の実際の厚さを舗装情報に含めて受け付けるように構成されており、生成手段20はその舗装情報を反映した管路断面図を作成するようになっている。
また、図6に示した処理選択画面において、ユーザー/管種定義が選択されると、定義手段16が図8に示す定義用入力画面を表示部3に表示させる。この定義用入力画面には、図7に示すように、管のユーザー名(設置者)、管記号、管路構成部材の上記寸法情報としての管の外径、内径、管厚、管枕(幅及び高さ)の入力欄が設定されており、ユーザー/管種定義処理では、定義手段16が入力欄に入力されたユーザー名や寸法値等の対応する情報を入力画面のNo.(番号)毎に記憶部7に保持させるようになっている。尚、このユーザー/管種定義の処理では、新電線構造方式又は次世代型に分けて上記ユーザー等の基本情報を記憶部7内に保持できるようになっている。また、管厚の値は、外径及び内径の値が入力された後、それらの入力値を基に自動算出されて対応する欄に表示されるようになっており、オペレータの手間(入力作業)を減らすようになっている。
また、定義手段16では、次世代型に対応した管路について、より詳細に定義するように構成されている。つまり、次世代型では、周知のように、電気配線を収容する管としてさや管、ボディ管、及びFA(フリー・アクセス)管が規定されており、これら管や上記トラフ等の管路構成部材の配置がある程度定められている。そこで、定義手段16は次世代型用管路に対応すべく、さや管やトラフ等に含まれる管の型を定義するとともに、その定義したさや管の管型等を用いて、実際に管路断面設計に適用されるトラフやボディ管等を定義するようになっている。
また、この次世代型では、トラフの下方に配置される管路の構成や配置位置等については、新電線構造方式と同様に、自由な設計を行えるようになっており、本システムでは、所定の管路配置画面を表示部3に表示させるとともに、定義手段16が上記管路配置画面に配置された管に基づき次世代型のトラフ下の管路構成や配置位置を規定し、登録するようになっている。
また、この次世代型では、トラフの下方に配置される管路の構成や配置位置等については、新電線構造方式と同様に、自由な設計を行えるようになっており、本システムでは、所定の管路配置画面を表示部3に表示させるとともに、定義手段16が上記管路配置画面に配置された管に基づき次世代型のトラフ下の管路構成や配置位置を規定し、登録するようになっている。
具体的にいえば、図6の処理選択画面において、型定義が選択されると、定義手段16はさや管型定義、トラフ型定義、及びボディ管/FA管型定義のいずれかの型定義処理を選択させるための選択画面(図示せず)を表示部3に表示させる。そして、さや管型定義が選択されると、定義手段16は、互いに識別可能な名称、例えばさやI、さやII、・・を入力させるためのさや管型名、タイプ、及び径を入力可能な一覧形式の入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、その入力画面に対し操作部4を介して入力されたさや管型についての上記情報を記憶部7に登録する。
また、トラフ型定義が選択されると、定義手段16は図9に示すトラフ型定義用の入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面には、図9に示すように、トラフ型名と、幅、高さ、及び長さの各寸法情報と、そのトラフに収容するさやの本数を指定する入力欄が設けられており、定義手段16は各入力欄への入力情報を入力画面のNo.毎に記憶部7に保持させて予め当該記憶部7に登録する。
また、トラフ型定義が選択されると、定義手段16は図9に示すトラフ型定義用の入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面には、図9に示すように、トラフ型名と、幅、高さ、及び長さの各寸法情報と、そのトラフに収容するさやの本数を指定する入力欄が設けられており、定義手段16は各入力欄への入力情報を入力画面のNo.毎に記憶部7に保持させて予め当該記憶部7に登録する。
さらに、このトラフ型定義処理では、より詳細にトラフ型を定義できるようになっている。具体的には、図9に示した入力画面において、例えばトラフIを選択して当該入力画面のOKボタンを操作部4によりクリックすると、定義手段16は表示部3に図10に示す簡略図を含んだ入力画面を表示させて、そのトラフIの構成や寸法等のより詳細な項目について定義するようになっている。すなわち、この入力画面では、図9に示したさや本数の欄に入力された当該さや管の大きさ毎の収容本数や簡略図に対し寸法線にて示した各部の指定寸法を定義(入力)するための入力欄が設けられ、オペレータが定義できるようになっている。さらに、この入力画面では、トラフIを埋設するのに必要な掘削寸法を示す掘削延長などの当該トラフIを用いて施工したときでの寸法値も定義できるように構成されている。
また、ボディ管/FA管型定義が選択されると、定義手段16は例えばボディ管I、ボディ管II、共用FA管I等の互いに識別可能な名称と、この名称単位にタイプと、外内径、管厚、管枕等の寸法情報と、収容するさや本数とを入力するための入力欄を備えた入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、その入力画面に対し操作部4を介して入力された情報を記憶部7に登録する。
また、ボディ管/FA管型定義が選択されると、定義手段16は例えばボディ管I、ボディ管II、共用FA管I等の互いに識別可能な名称と、この名称単位にタイプと、外内径、管厚、管枕等の寸法情報と、収容するさや本数とを入力するための入力欄を備えた入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、その入力画面に対し操作部4を介して入力された情報を記憶部7に登録する。
また、図6の処理選択画面において、トラフ定義が選択されると、定義手段16は図11(a)に示すトラフ定義用の入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面では、互いに識別可能なトラフ名を定義するための入力欄が設けられており、さらには上記トラフ型定義処理で定義したトラフ型を指定するタイプの入力欄も設定されている。そして、このタイプの入力欄に、トラフ型がオペレータの操作に応じて入力されると、定義手段16は当該トラフ型とトラフ名の入力欄に入力されたトラフ(定義名)とを互いに関連付けて、記憶部7に予め登録する。
また、このトラフ定義処理では、トラフを埋設した後に埋戻しに使用される土壌の種類を指定して、トラフに関連付けて登録できるようになっている。また、この入力画面には、トラフ毎にグループ名を入力するための入力欄が設けられており、上記設計書作成部11及び情報決定手段21が土工数量等の数量計算を行う際にグループ名単位に数量計算を行えるようになっている。
また、このトラフ定義処理では、トラフを埋設した後に埋戻しに使用される土壌の種類を指定して、トラフに関連付けて登録できるようになっている。また、この入力画面には、トラフ毎にグループ名を入力するための入力欄が設けられており、上記設計書作成部11及び情報決定手段21が土工数量等の数量計算を行う際にグループ名単位に数量計算を行えるようになっている。
また、このトラフ定義処理では、トラフ内に配置されるさや管のユーザー等を定義するようになっている。つまり、図11(a)に示した入力画面において、例えばトラフAを選択して当該入力画面のOKボタンを操作部4によりクリックすると、定義手段16は表示部3に図11(b)に示す入力画面を表示させて、そのトラフAに含まれるさや管のユーサーやさや管のタイプ(さや管型)などを入力させることで当該トラフAに使用されるユーザー名やさや管構成などを予め記憶部7に登録する。尚、この入力画面のユーザー名は、上記ユーザー/管種定義処理で定義されたユーザー名が自動的に当該入力画面のユーザ名欄に表示されるようになっている。また、この入力画面のさや管型の欄で選択でき得るさや管のタイプは、上記さや管型定義処理で定義されたものが示されるようになっている。
また、図11(b)の入力画面において、延長表示ボタンがクリックされると、後述の延長入力画面が表示部3に表示され、トラフAの使用長さを予め指定できるようになっている。さらに、この入力画面のプレビューボタンがクリックされると、表示部3には定義されたトラフAの断面図が表示されるようになっている。
また、図11(b)の入力画面において、延長表示ボタンがクリックされると、後述の延長入力画面が表示部3に表示され、トラフAの使用長さを予め指定できるようになっている。さらに、この入力画面のプレビューボタンがクリックされると、表示部3には定義されたトラフAの断面図が表示されるようになっている。
また、図6の処理選択画面において、ボディ管定義が選択されると、定義手段16は上記トラフ定義と同様に、ボディ管名、タイプ、及びグループ名を入力させるための入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、それらの入力情報をボディ管単位に予め記憶部7に登録する。さらに、このボディ管定義処理では、定義手段16は図11(b)に示した入力画面と同様な画面を表示部3に表示させ、登録されるボディ管でのユーザー名とさや管のタイプなどを規定できるようになっている。
同様に、図6の処理選択画面において、FA管定義が選択されると、定義手段16はFA管名、タイプ、及びグループ名を入力させるための入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、それらの入力情報をボディ管単位に予め記憶部7に登録する。さらに、このFA管定義処理でも、登録されるFA管のユーザー名を定義できるようになっている。
同様に、図6の処理選択画面において、FA管定義が選択されると、定義手段16はFA管名、タイプ、及びグループ名を入力させるための入力画面(図示せず)を表示部3に表示させて、それらの入力情報をボディ管単位に予め記憶部7に登録する。さらに、このFA管定義処理でも、登録されるFA管のユーザー名を定義できるようになっている。
また、図6の処理選択画面において、管路定義が選択されると、定義手段16は図12(a)に示す次世代型管路を定義するための入力画面を表示部3に表示させ、オペレータに管路名を決定させて記憶部7に予め登録する。そして、例えば管路Iが選択された状態で入力画面のOKボタンがクリックされると、表示部3には図12(b)に示す次世代型管路用の管路配置画面が表示される。この管路配置画面では、その所定部分(例えば図の左側部分)に、上記ユーザー/管種定義処理で予め登録された管のユーザー名、管記号、外径等の寸法情報を含んだ管種一覧が表示されるようになっている。また、この管路配置画面では、その右側部分に、複数の縦線及び横線で構成されたメッシュ状の管配置設定部分が設けられている。この管配置設定部分は管路断面図に対応したものであり、その管配置設定部分内の点線は管路断面図での中心線を示している。そして、この管路配置画面では、上記配置手段17が、オペレータの操作に応じて、管を配置してその管の配置位置を示す位置情報を生成し、その生成された位置情報を、定義手段20が管路I(管路名)に対応させて記憶部7に予め登録する。
具体的には、図12(b)の管路配置画面において、管種一覧の中から例えばφ130の○○電力の管が選択されると、管配置設定部分上で、その管の管記号EHを囲んだ円が配置可能な状態とされる。そして、オペレータが操作部4に含まれたマウスを用いて、管記号EHを囲んだ円を管配置設定部分の縦線と横線との交点上に配置して確定することにより、管路断面における、その管の配置位置が決定される。このように、管路配置画面において、上記φ130の○○電力の管の配置位置が決定されると、配置手段17はその決定された配置位置の交点の座標に基づいて、当該管の管路断面における位置情報を生成し、かつ定義手段16に通知する。その後、定義手段16は、上記ユーザー/管種定義処理で決定された上記管の基本情報に、配置手段17からの位置情報を加えて、管路Iの基本情報として記憶部7に登録する。
また、図12(b)の入力画面において、プレビュー自動配置ボタン又はプレビュー再表示ボタンがクリックされると、上記生成手段20が記憶部7内の管路Iの基本情報を用いて、定義された管路Iの断面図を自動生成し表示部3に表示させる。つまり、上記自動配置ボタン又はプレビュー再表示ボタンが押されたことを検知すると、生成手段20は定義手段16により互いに関連付けられて記憶部7に記憶されている管路Iに含まれた全ての管の各位置情報、及びこれら各管の寸法情報を用いて、例えば図13に示す管路断面図を自動的に作成し、その管路断面図をプレビュー画面として表示部3に表示させる。このプレビュー画面では、図13に例示するように、複数の管の間隔寸法等を示す寸法線が示されるようになっており、生成手段20は寸法線で規定される実際の間隔寸法等を、対応する管の位置情報等を用いて自動的に算出し、その寸法線の近傍に表示するようになっている。
また、図13のプレビュー画面では、各管について、その配置位置を調整できるように構成されており、記憶部7に定義されている管路Iの基本情報を変更可能になっている。具体的にいえば、このプレビュー画面上では、管記号を囲んだ円を操作部4のマウスにてクリックすることが可能な状態とされており、例えば管記号EHを囲んだ円をクリックすると、この円に対応した上記φ130の○○電力の管が選択される。このように、一つの管がプレビュー画面上で選択されると、表示部3には上下左右のいずれかの方向に所定単位(例えばmm単位)で位置を変更するための移動量指示画面(図示せず)が表示され、オペレータは上記の各方向への移動量を指示できるようになっている。そして、管の移動量が指示されると、定義手段16は指示された移動量に基づき管路Iに含まれた当該管の位置情報を更新する。
また、図12(b)の入力画面において、管材延長表示ボタンがクリックされると、上記延長入力手段19が図14に示す延長入力用画面を表示部3に表示させる。この延長入力用画面では、図12(b)で定義された管路Iの各管の使用長さを、その直線部分及び曲線部分に分けて設定可能な入力欄が設けられており、さらに同図に示すように、当該管路Iを平面図に展開したときでの値及び他の埋設物を考慮した縦断面図での値を入力できるようになっている。そして、この画面の入力欄に使用長さの数値が入力されると、延長入力手段19は管路Iの延長情報として定義手段16に通知し、定義手段16は管路Iの基本情報に関連付けて記憶部7に保持させる。また、このように、記憶部7に保持された管路Iの延長情報は、上記設計書作成部11及び情報決定手段21での数量計算に利用されるようになっており、情報決定手段21ではこの定義された延長情報を反映して、計画情報を決定している。
また、上記延長情報の定義処理は、記憶部7に定義済みの管路構成部材などに対しても適宜行えるようになっている。すなわち、図6の処理選択画面に示した延長定義が選択されると、表示部3にはボディ管やトラフ等の管路構成部材の種別を選択可能な選択画面(図示せず)が表示される。そして、一つの管路構成部材、例えばトラフが選択された場合、定義手段16によって記憶部7に登録されている、全てのトラフのタイプ名(例えば、トラフI〜V)毎に、延長情報を入力するための入力欄を有する入力画面が表示部3に表示されて定義できるようになっている(図示せず)。
また、図6の処理選択画面において、特殊部定義が選択されると、定義手段16は図15に示す特殊部を定義するための定義用入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面には、互いに識別可能な名称を規定するための特殊部名の入力欄と、この欄に入力された特殊部名に関連付けられて記憶部7に登録されるタイプ、掘削延長、特殊部延長を設定するための入力欄が設けられている。さらに、この特殊部定義処理では、各特殊部についてより詳細に定義できるようになっている。具体的には、図15の入力画面において、例えば特殊部Aを選択して当該入力画面のOKボタンを操作部4によりクリックすると、定義手段16は表示部3に図16に示す簡略図を含んだ入力画面を表示させて、その特殊部Aの構成や寸法等のより詳細な項目について定義するようになっている。すなわち、この入力画面では、図16に示すように、その簡略図に対し寸法線にて示した各部の指定寸法を定義(入力)するための入力欄が設けられ、オペレータが定義できるようになっている。また、この入力画面に設けられた横断部ボタンがクリックされると、寸法定義が可能な特殊部の横断面図を示す概略図が表示部3に表示されるようになっている(図示せず)。
[図面作成動作]
次に、本実施の形態のシステムでの電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成処理について説明する。
最初に、本実施の形態のシステムでの管路断面設計及びその断面図作成処理について、具体的に説明する。尚、以下の説明では、管路断面設計において、選択可能な整備方式のうち次世代型に対応した管路が選択された場合を例示して説明する。
次に、本実施の形態のシステムでの電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成処理について説明する。
最初に、本実施の形態のシステムでの管路断面設計及びその断面図作成処理について、具体的に説明する。尚、以下の説明では、管路断面設計において、選択可能な整備方式のうち次世代型に対応した管路が選択された場合を例示して説明する。
[管路断面図の作成動作]
管路断面設計及びその断面図作成処理では、まずその管路断面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図6の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっており、当該処理選択画面上の図面定義が操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示す図面定義用入力画面が表示される。そして、この入力画面に設けられた図面名や工事名等の上記所定情報を定義するための入力欄に対し、オペレータが設計を行う管路についての対応する情報を入力することにより、当該管路の断面図の定義処理が行われる。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が管路断面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な断面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、図17(a)の入力画面に設けられた図面呼び出しボタンがクリックされると、表示部3には記憶部7に記憶されている全ての管路断面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面(図示せず)が表示され、作成中又は作成済みの管路断面図を選択できるようになっている。
管路断面設計及びその断面図作成処理では、まずその管路断面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図6の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっており、当該処理選択画面上の図面定義が操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示す図面定義用入力画面が表示される。そして、この入力画面に設けられた図面名や工事名等の上記所定情報を定義するための入力欄に対し、オペレータが設計を行う管路についての対応する情報を入力することにより、当該管路の断面図の定義処理が行われる。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が管路断面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な断面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、図17(a)の入力画面に設けられた図面呼び出しボタンがクリックされると、表示部3には記憶部7に記憶されている全ての管路断面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面(図示せず)が表示され、作成中又は作成済みの管路断面図を選択できるようになっている。
また、上記図面定義処理では、表示部3に図示を省略した登録画面を表示させることにより、管路及び電線共同溝の施工の実施日時や時間帯を設定して、記憶部7に登録できるようになっており、情報決定手段21が決定する計画情報をより正確に決定できるようになっている。つまり、管路施工が昼間に行われる場合と夜間に行われる場合とでは、その単位時間当たりの工賃や所要設備(照明装置の有無等)などが異なるため、例えば昼間施工及び夜間施工のいずれの時間帯の施工が行われるのかを示すフラグ(識別)情報を上記図面名に関連付けて記憶部7で保持させることにより、情報決定手段21は管路施工毎に上記識別情報を参照して管路施工の時間帯を判別し、より正確な計画情報を当該管路施工に応じて作成することができる。
また、上記図面定義処理では、任意サイズの一枚の図面上に描画する管路断面図の個数を指定できるようなっている。つまり、この定義処理では、上記印刷部5から出力される用紙サイズを指定できるとともに、その一枚の用紙に同時に配置する、共通の図面名で定義可能、例えば平面図上に展開したときに互いに位置が異なる管路の断面図の個数を指定できるようになっている。尚、この用紙サイズ及び管路断面図の個数の指定等は、図17(a)の入力画面の環境設定ボタンがクリックされることにより、表示部3に表示される指定入力画面(図示せず)を用いて行われるようになっている。また、管路断面図の出力処理は、例えば図6の処理選択画面に設けられた図面出力ボタンがクリックされることによって行われる。
続いて、上記図面定義処理で定義した管路に関連する舗装厚さなどの舗装情報を指定する舗装厚定義処理が行われる。この舗装厚定義処理は、図17(a)の入力画面に設けられた次図面ボタンがクリックされることで表示部3での表示画面が図17(b)に示す定義用入力画面に切り換えられた後、その入力画面に設けられた舗装厚ボタンがオン動作されることで実行されるようになっている。つまり、上記舗装厚ボタンがクリックされると、舗装入力手段18は図18に示す入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面では、その舗装名の欄に、管路断面設計に応じて記憶部7に定義済みの舗装名を道路表層側から順次指定するようになっており、さらに指定した各階層の厚さの値を対応する入力欄に入力するようになっている。そして、舗装入力手段18が入力された階層毎の舗装種類とその厚さ寸法とを含んだ舗装情報を受け付け、記憶部7に保持させることで舗装厚定義処理は終了される。
次に、上記図面定義処理で定義した管路についての整備方式の選択処理が行われる。この選択処理では、図17(b)の入力画面において、新電線又は次世代型の文字左側に設けられた円形のチェックボックスがクリックされることにより、設計される管路についての整備方式が選択されるようになっている。つまり、図17(b)の入力画面では、一枚の用紙に最大六つの管路断面図を配置できるように二行三列六個の選択部分が設けられている。そして、オペレータが新電線構造方式に対応した一つの管路の断面設計を行う場合には、例えば同図右下の選択部分に設けられた四角形のチェックボックス及びその選択部分内の新電線の文字左側の円形チェックボックスをクリックすることにより、これらのチェックボックス内には同図に示すように所定の印が表示され、整備方式が選択されたことが示される。また、このように管路断面図の作成数及び整備方式が定められると、選択処理が終了されて同入力画面に設けられた管路配置/断面定義ボタンがクリック可能な状態とされ、このボタンがクリックされることで選択された整備方式の管路断面設計処理が開始される。
そして、図17(b)の入力画面での次世代型の文字左側に設けられた円形のチェックボックスがクリックされることによって当該次世代型が選択された後、同入力画面の管路配置/断面定義ボタンがオン動作されると、図19の入力画面を用いた次世代型の管路断面設計及びその断面図作成処理が開始される。続いて、管路断面設計に応じてトラフやボディ管等の管路構成部材を選択する選択処理が行われる。つまり、この入力画面には、図19に示すように、定義手段16により予め記憶部7に記憶されているトラフ、このトラフ下の管路、ボディ管、及び共用FA管の各管路構成部材のタイプを選択して指定するための入力欄が設けられており、オペレータが各管路構成部材について一つのタイプを選ぶことによって次世代型の管路断面設計処理が行われる。尚、上記新電線構造方式に対応した管路断面設計処理では、図17(b)の入力画面において、当該新電線構造方式が選択された状態で、上記管路配置/断面定義ボタンがクリックされると、表示部3には図12(b)に示した入力画面(管路配置画面)と同様な入力画面が表示される。つまり、表示部3には、ユーザー/管種定義処理で予め登録された管種一覧と管配置設定部分とが表示され、次世代型管路の定義処理と同様な操作で新電線構造方式の管路断面設計処理が行われるようになっている。
以上のように、次世代型に対応した管路断面設計及びその断面図作成処理では、オペレータは予め定義された管路構成部材のタイプを選択するだけで、当該管路の主要部についての設計を終了できるようになっており、新電線構造方式に対応したものに比べて、簡単な操作で管路断面設計処理が行われるようになっている。
以上のように、次世代型に対応した管路断面設計及びその断面図作成処理では、オペレータは予め定義された管路構成部材のタイプを選択するだけで、当該管路の主要部についての設計を終了できるようになっており、新電線構造方式に対応したものに比べて、簡単な操作で管路断面設計処理が行われるようになっている。
また、図19の入力画面では、コンクリート防護の有無等を指定するためのチェックボックス等の指定欄が設けられており、これらの指定欄のチェックボックスがクリックされたり、路盤下の設計データ値が入力されたりすることで、より詳細な管路断面設計を行えるようになっている。
続いて、管路断面図の作成処理が実行される。この管路断面図作成処理は、図19の入力画面に設けられたプレビュー自動配置ボタン又はプレビュー再表示ボタンがクリックされることで行われるようになっている。そして、これらの一方のボタンがオン動作されると、生成手段20は同管路配置画面に配置された管(管路構成部材)の位置情報と当該管の寸法情報とを用いて、例えば図20に示す管路断面図を自動生成し、その管路断面図をプレビュー画面として表示部3に表示させる。
続いて、管路断面図の作成処理が実行される。この管路断面図作成処理は、図19の入力画面に設けられたプレビュー自動配置ボタン又はプレビュー再表示ボタンがクリックされることで行われるようになっている。そして、これらの一方のボタンがオン動作されると、生成手段20は同管路配置画面に配置された管(管路構成部材)の位置情報と当該管の寸法情報とを用いて、例えば図20に示す管路断面図を自動生成し、その管路断面図をプレビュー画面として表示部3に表示させる。
また、図20のプレビュー画面では、複数の管の間隔寸法等を示す寸法線が示されるようになっており、生成手段20は寸法線で規定される実際の間隔寸法等を、対応する管の位置情報等を用いて自動的に算出し、その寸法線の近傍に表示するようになっている。また、生成手段20は、記憶部7に予め定義されている、例えばボディ管IIのさや管の種類等の基本情報を用いて、この管路断面図に含まれる管の内容等を示す一覧表を管路断面図内の所定位置に配置して、当該管路断面図とともに示すようになっている。さらに、この管路断面図には、生成手段20に付与された旗揚げ機能により、その管路断面図内の各管について、ユーザー名等を示した矢印が当該管路断面図に適宜追加できるようになっている。
また、このプレビュー画面には、位置調整ボタンが設けられており、このボタンがクリックされたときに所定の調整用画面(図示せず)を表示部3に表示させることでボディ管等の各管路構成部材の配置位置を調整できるようになっている。さらに、このプレビュー画面に設けられた寸法定義ボタンがクリックされることにより、管路が埋設される道路等の地下各部、例えば当該管路と上記コンクリート防護との間隔寸法やそのコンクリート防護の基礎厚等の所定寸法を指定するための寸法定義処理を行えるようになっている。
また、このプレビュー画面には、位置調整ボタンが設けられており、このボタンがクリックされたときに所定の調整用画面(図示せず)を表示部3に表示させることでボディ管等の各管路構成部材の配置位置を調整できるようになっている。さらに、このプレビュー画面に設けられた寸法定義ボタンがクリックされることにより、管路が埋設される道路等の地下各部、例えば当該管路と上記コンクリート防護との間隔寸法やそのコンクリート防護の基礎厚等の所定寸法を指定するための寸法定義処理を行えるようになっている。
[平面図の作成動作]
続いて、上記のように作成された管路断面図を用いた電線共同溝の平面設計及びその平面図作成処理について、具体的に説明する。
上記平面設計及びその平面図作成処理では、図5に示した作業選択画面の平面設計ボタンがクリックされることにより開始されるようになっており、このボタンがオン動作されると、表示部3には図21に示す処理選択画面が表示される。そして、この平面設計及びその平面図作成処理では、管路断面図の場合と同様に、まずその平面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図21の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっている。そして、その処理選択画面上の図面定義ボタンが操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示した入力画面と同様な図面定義用入力画面(図示せず)が表示され、図面名や工事名等の平面図に関する所定情報が入力されてこれら情報が記憶部7に保持される。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が平面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な平面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、この平面設計用入力画面には、図17(a)の入力画面と同様に、記憶部7に記憶されている全ての平面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面を表示部3に表示させる図面呼び出しボタンや、平面図の書式設定などを行う環境設定ボタン等の所定ボタンが設けられており、平面設計及びその平面図作成処理を円滑に行えるようになっている。
続いて、上記のように作成された管路断面図を用いた電線共同溝の平面設計及びその平面図作成処理について、具体的に説明する。
上記平面設計及びその平面図作成処理では、図5に示した作業選択画面の平面設計ボタンがクリックされることにより開始されるようになっており、このボタンがオン動作されると、表示部3には図21に示す処理選択画面が表示される。そして、この平面設計及びその平面図作成処理では、管路断面図の場合と同様に、まずその平面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図21の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっている。そして、その処理選択画面上の図面定義ボタンが操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示した入力画面と同様な図面定義用入力画面(図示せず)が表示され、図面名や工事名等の平面図に関する所定情報が入力されてこれら情報が記憶部7に保持される。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が平面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な平面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、この平面設計用入力画面には、図17(a)の入力画面と同様に、記憶部7に記憶されている全ての平面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面を表示部3に表示させる図面呼び出しボタンや、平面図の書式設定などを行う環境設定ボタン等の所定ボタンが設けられており、平面設計及びその平面図作成処理を円滑に行えるようになっている。
続いて、平面設計を行う一つの計画平面図を選択する図面選択作図処理が実行される。この図面選択作図処理は、上記平面設計用入力画面に設けられた全体プレビューボタンがクリックされることによって図22に示す作業画面が表示部3に表示された後、この作業画面に設けられた図面選択作図ボタンへのオン動作により開始される。すなわち、図22に示すように、作業画面の左側部分には、平面設計及びその平面図作成処理での処理等が複数に区分けされ、かつ区分けされた処理等が各々実行されるときにクリックされる複数の動作ボタンを含むツールボックスが設けられている。また、この作業画面において、そのツールボックスの右側部分には、上記現況平面図画面を構成する作業領域が設けられている。そして、このツールボックスの上記図面選択作図ボタンをオン動作することにより、記憶部7に記憶されている選択可能な計画平面図の図面ファイル名を提示した図示しないダイアログ(一覧画面)が表示部3に表示され、オペレータにより処理(作図)対象の計画平面図を選択させて、その平面図を現況平面図画面上に表示させることで後続の処理等を当該現況平面図画面上で実施可能な状態として、図面選択作図処理が終了される。
また、上記図面選択作図処理において、選択される計画平面図には、電線共同溝の施工区域での現在の道路や建物等を示した地上部の現況図面と、ガス管や水道管などの既設の地下埋設物を示した地下部の現況図面とが含まれており、上記現況平面図画面では、これらの階層(画層)が異なる現況図面を重複して表示できるようになっている。また、上記現況図面は、電線共同溝の施工区域に応じた測量図面などの図面データが記憶部7に適宜ダウンロードされて、計画平面図として当該記憶部7に保持されたものである。
また、作業画面では、下方に設けられた+・−ボタンをクリックすることで現況平面図画面に表示されている平面図を拡大・縮小したり、矢印ボタンをクリックすることで同画面上での平面図の表示箇所を変更したりすることができるようになっており、その設計・作図作業を簡単に行うことができる。
また、作業画面では、下方に設けられた+・−ボタンをクリックすることで現況平面図画面に表示されている平面図を拡大・縮小したり、矢印ボタンをクリックすることで同画面上での平面図の表示箇所を変更したりすることができるようになっており、その設計・作図作業を簡単に行うことができる。
次に、現況平面図画面に特殊部を配置する特殊部配置処理が行われる。この特殊部配置処理は、平面図上において管路の端部(始点又は終点)を構成する特殊部の配置位置を規定する処理であり、上記ツールボックスに含まれた特殊部配置ボタンがクリックされることによって実行される。つまり、このボタンがオン動作されると、上記配置手段22は記憶部7に登録されている全ての特殊部を提示するために、例えば図15に示した特殊部の定義用入力画面を当該特殊部の呼び出し画面として表示部3に表示させて(図示せず)、この表示部3上でオペレータに特殊部を選択可能な状態とする。そして、その呼び出し画面で一つの特殊部が選択された状態で、上記ツールボックスの特殊部配置ボタンが再度クリックされると、配置手段22は図23(a)に示す当該特殊部の位置を指定するための入力画面を表示部3に表示させる。この入力画面は、現況平面図画面に表示されている、例えば歩車道境界線を基準線に用いて特殊部を配置するためのものであり、特殊部と平行にする基準線に対しての離間(離れ)距離及び角度を指定できるようになっている。また、上記基準線が現況平面図画面上で選択されると、配置手段22は、図23(b)に示す特殊部配置指示用の図形を当該現況平面図画面上に表示させることで特殊部の配置位置を確定させるようになっている。つまり、図23(b)の二重の四角形は配置される特殊部を示しており、さらに同図の矢印は当該特殊部が操作部4に含まれたマウスでドラッグされている状態を表している。そして、例えばマウスの左ボタンがクリックされると、現況平面図画面上での特殊部の配置位置が確定される。
また、上記特殊部配置処理では、管路の始点及び終点となる二つの特殊部が表示部3に表示されている現況平面図画面上に少なくとも配置されるようになっており、このような二つの特殊部の配置が完了されると、上記選択手段23による管路連係処理が実行される。つまり、図22のツールボックスに含まれた管路連係ボタンがクリックされると、現況平面図画面上では配置済みの特殊部がマウスなどによって選択可能な状態とされる。そして、二つの特殊部が管路の始点及び終点として選択されると、選択手段23は図24(a)に示す指示画面を表示部3に表示させる。この指示画面は、選択された二つの各特殊部での接続箇所を指定するものであり、図24(a)に示す、例えば220mmがクリックされて選択されると、同図(b)に×印にて示すように、特殊部の端点から220mmの箇所が当該特殊部と管路との接続箇所として指定される。また、この指示画面において、始点側及び終点側の双方でセンターが選択されると、図24(c)に示すように、始点側の特殊部Taと終点側の特殊部Tbとが点線(補助線)で表された管路で結ばれ、これら特殊部Ta、Tbが連係されたことが現況平面図画面上で示される。さらに、現況平面図画面における特殊部Ta、Tbの位置情報が選択手段23から生成手段26に通知され、この生成手段26は通知された位置情報を基に上記補助線で示された管路の経路情報を求めて記憶部7に保持させる。
続いて、二つの特殊部Ta、Tbの間を連係した管路の経路上での障害物の有無を判別する障害物の判別処理が行われる。すなわち、この判別処理では、上記管路連係処理で結ばれた特殊部Ta、Tb間の管路経路上に、上記図面選択作図処理で選択されて現況平面図画面上に表示された計画平面図に含まれている既設のガス管などの埋設物が当該管路の障害物となるか否かについて現況平面図画面上で確認される。また、本実施の形態のシステムでは、上記判別処理の前に、図22のツールボックスに含まれた地下埋設物入力ボタンがクリックされることにより、管路の障害物となり得る新たな地下埋設物を現況平面図画面上で計画平面図に追加することもできるようになっている。つまり、上記入力ボタンがオン動作されると、上記障害物入力手段24が所定の入力画面(図示せず)を表示部3に表示させることにより、オペレータによって新たな地下埋設物の種類、位置情報などの所定情報を入力させて記憶部7に障害物情報として記憶させる。そして、この追加された地下埋設物が管路の障害物となるか否かについて現況平面図画面上で判別される。
また、この判別処理において、特殊部Ta、Tb間の管路経路上に障害物が存在しないと判別されたときには、後続の断面割当処理に進む。
また、この判別処理において、特殊部Ta、Tb間の管路経路上に障害物が存在しないと判別されたときには、後続の断面割当処理に進む。
また、上記判別処理において、障害物が上記管路経路上に存在していることが判別されると、管路の経路を変更する経路変更処理が実行される。この経路変更処理は図22のツールボックスに含まれたIP点/R指定ボタンがクリックされることにより、行われる処理であり、このボタンがオン動作されると、表示部3には図25に示す別のツールボックスが表示される。このツールボックスには、障害物などのために特殊部Ta、Tb間の管路経路を変更するための種々の機能を各々実行させる複数のボタンが含まれている。つまり、図25に示すように、ツールボックスには、現況平面図画面上に存在する管路経路を示す補助線と平行に新たな管路経路を設定するための平行線追加ボタン、現況平面図画面上で障害物を指定するための障害物指示ボタン、あるいは管路の端部(変更点)を指定するためのIP点指示ボタンなどがまとめられており、オペレータによる管路経路の変更処理を行い易いようになっている。尚、以下の説明では、障害物を4点で指示して、その障害物を避ける動作処理を例示して説明する。
図25の障害物指示(4点)ボタンがクリックされると、障害物入力手段24が図26(a)に示す入力画面を表示部3に表示させて、障害物を避けるために、まず管路の迂回寸法、つまり(曲率)半径A及び離れBの各寸法を指定させるようになっている。そして、この入力画面に上記の各寸法が入力されて当該入力画面のOKボタンがクリックされることにより現況平面図画面は障害物を指定可能な状態とされた後、例えば図26(b)に示すように、特殊部Ta、Tbとを結ぶ管路経路上に障害物Sが表示される。詳細には、現況平面図画面上に表示されている特殊部Ta、Tb間の補助線がクリックされることで経路を変更する管路が選定された後、四角形の頂点を構成する4点がマウス等で指定されることにより、当該四角形で表された障害物Sが現況平面図画面に示される。また、指定された各頂点の現況平面図画面における位置を示す位置情報は、障害物入力手段24から生成手段26に障害物情報として伝えられる。
その後、図26(b)において、補助線の上側又は下側の任意の箇所がマウス等で指定されることにより、障害物入力手段24は管路の指定された回避方向を判別し、その判別した回避方向を障害物情報に含めて生成手段26に通知する。続いて、生成手段26は、図26(a)の入力画面で指定された半径A及び離れBの指定数値、及び障害物Sについての位置情報並びに回避方向を含んだ障害物情報を基に特殊部Ta、Tb間の管路の回避経路を自動的に決定する。これにより、現況平面図画面では、図26(b)に示す状態から同図26(c)及び(d)に示す状態に特殊部Ta、Tb間の管路経路が自動的に変更される。また、決定された変更後の管路経路において、例えば管路の曲げ点の位置情報が経路情報に含められて記憶部7に保持される。
また、上記のような管路の経路変更に伴い、当該管路の延長情報は自動的に変更され、表示部3には例えば図27に示す管路各部の長さを示す一覧表が表示される。すなわち、図26(d)に示したように、特殊部Ta、Tb間の管路経路が変更され、その経路情報も変更されると、上記修正手段27は特殊部Taと管路の曲げ点との間、隣接する二つの曲げ点の間、及び曲げ点と特殊部Tbとの間の距離を、記憶部7に記憶されている位置情報に基づき自動的に算出し、その算出値を図27の一覧表で提示させる。また、この修正手段27が求めた算出値、すなわち管路の使用長さは、後述の断面割当処理で管路断面が選択され割り当てられたときに、その管路断面に含まれる管路構成部材についての平面設計後の延長情報として追加又は更新される。また、修正手段27による延長情報の更新処理は、図21の処理選択画面に設けられた管材延長再計算ボタンがクリックされることで適宜行われる。さらに、同処理選択画面の帳票作成ボタンがクリックされると、修正手段27が修正した延長情報を反映した管材数量の一覧表や設計書が作成されるようになっている。
次に、特殊部Ta、Tb間の管路の断面を割り当てる断面割当処理が実行される。この断面割当処理は、図22のツールボックスに含まれた断面割当ボタンがクリックされることにより実行されるようになっており、このボタンがオン動作されると、現況平面図画面は特殊部Ta、Tb間を繋ぐ管路の断面構造を指定可能な状態とされる。そして、例えば図28(a)のa、b、c、dにて示すように、現況平面図画面において、特殊部Ta、Tb間の管路経路上で管路の断面図情報を割り当てる区間が指定されることにより、上記割当手段25は断面割当処理を開始する。つまり、始点側の特殊部Taがマウス等により選択された後、管路経路上のb点及びc点がクリックされて、最後に終点側の特殊部Tbが選択されると、特殊部Ta、Tb間の管路は割当手段25により、特殊部Taからb点までの第1区間と、b点からc点までの第2区間と、c点から特殊部Tbまでの第3区間との三つの区間に分割される。そして、このように管路が分割されると、割当手段25は図28(b)に示すダイアログを表示部3に表示させ、上記第1〜第3区間での始点側の特殊部Taを基準点とした各長さや各区間での実際の長さ(延長)をオペレータに提示する。
続いて、断面割当処理では、各区間毎に、記憶部7に記憶されている管路の断面図情報を指定する処理が行われる。すなわち、図28(b)のダイアログにおいて、例えば第1区間の断面名の入力欄が選択されると、割当手段25は図28(c)に示す図面呼び出し用のダイアログを表示部3に表示させる。このダイアログでは、記憶部7に登録されている管路の断面図情報が、同図に示すように、一般部、横断部、アクセス部等の管路の断面構造毎に分けられて、選択可能な状態で表示されている。そして、このダイアログにおいて、例えば管路断面図(1)が選択された状態でOKボタンがクリックされると、表示部3にはその管路断面図(1)にグループ分けされている全ての管路断面図情報を示す一覧表が表示される。つまり、割当手段25は図29(a)に示す図面呼び出し用の一覧表を表示させて、第1区間に割り当てる一つの管路断面図情報をオペレータに指定させる。
その後、図29(a)の一覧表において、例えばNo.3の管路断面図情報が選択されると、割当手段25は図28(b)のダイアログに割り当てられた管路断面図情報の名称を追加して表示する。これにより、表示部3には、図29(b)に示すように、第1区間に割り当てられた管路の断面図情報の名称、管路部3が断面名の入力欄に自動的に入力されて、オペレータに提示される。
以下、同様な手順で第2及び第3区間に割り当てられる管路断面図情報が決定され、平面図情報に互いに関連付けられて記憶部7に保持される。また、このように、平面図情報と、第1〜第3区間の各断面図情報とが、割当手段25にて互いに関連付けられた状態で記憶部7に保持されているので、電線共同溝の平面図情報から当該第1〜第3区間の各断面図情報を容易に取得することができる。
以下、同様な手順で第2及び第3区間に割り当てられる管路断面図情報が決定され、平面図情報に互いに関連付けられて記憶部7に保持される。また、このように、平面図情報と、第1〜第3区間の各断面図情報とが、割当手段25にて互いに関連付けられた状態で記憶部7に保持されているので、電線共同溝の平面図情報から当該第1〜第3区間の各断面図情報を容易に取得することができる。
次に、平面図の作成処理が実行される。この平面図作成処理は、例えば図22のツールボックスに設けられた再作画ボタンがクリックされることで行われるようになっており、このボタンがオン動作されると、生成手段26は上記特殊部配置処理から断面割当処理で行われた処理結果を反映して、例えば図30に示す平面図を自動生成し、図22の現況平面図画面上に表示させる。これにより、平面設計処理及び平面図作成処理が終了される。
また、この自動生成された平面図では、図30に例示するように、特殊部間例えば上記始点側の特殊部Taとして選択されたU型の特殊部と、終点側の特殊部Tbとして選択された分岐桝T−A型の特殊部との間の間隔寸法を示す寸法線が表記されるようになっており、さらにこの寸法線の近傍には、当該間隔寸法が示されるようになっている。この間隔寸法は、上記管路連係処理の際、生成手段26が上記U型特殊部及び分岐桝T−A型特殊部の位置情報を基に求めた管路の経路情報に含まれたものであり、記憶部7から読み出された値である。但し、上記経路変更処理が実行されたときは、その処理によって変更された後の間隔寸法値が記憶部7から読み出されて表示される。
また、この平面図には、図30に示すように、生成手段26に付与された旗揚げ機能により、その平面図に含まれた電線共同溝の管路構成部材や特殊部のタイプ(例えば共用FA管I、I型)を示した矢印が付与されている。尚、この旗揚げの有無やその表示内容、上記寸法線等については、オペレータが適宜選択できるようになっている。さらに、この平面図では、管路の断面図情報に含まれている当該管路の占有幅(幅寸法)を平面図上に自動的に表示するようになっている。つまり、上記管路連係処理などのときには、管路は例えば図24(c)に示したように点線にて表されているが、当該管路の断面構造が決定されると、図30に実線にて示すように、管路はその管路断面図情報内の幅寸法を基に幅を備えたより具体的な形状で表示される。
また、この自動生成された平面図では、図30に例示するように、特殊部間例えば上記始点側の特殊部Taとして選択されたU型の特殊部と、終点側の特殊部Tbとして選択された分岐桝T−A型の特殊部との間の間隔寸法を示す寸法線が表記されるようになっており、さらにこの寸法線の近傍には、当該間隔寸法が示されるようになっている。この間隔寸法は、上記管路連係処理の際、生成手段26が上記U型特殊部及び分岐桝T−A型特殊部の位置情報を基に求めた管路の経路情報に含まれたものであり、記憶部7から読み出された値である。但し、上記経路変更処理が実行されたときは、その処理によって変更された後の間隔寸法値が記憶部7から読み出されて表示される。
また、この平面図には、図30に示すように、生成手段26に付与された旗揚げ機能により、その平面図に含まれた電線共同溝の管路構成部材や特殊部のタイプ(例えば共用FA管I、I型)を示した矢印が付与されている。尚、この旗揚げの有無やその表示内容、上記寸法線等については、オペレータが適宜選択できるようになっている。さらに、この平面図では、管路の断面図情報に含まれている当該管路の占有幅(幅寸法)を平面図上に自動的に表示するようになっている。つまり、上記管路連係処理などのときには、管路は例えば図24(c)に示したように点線にて表されているが、当該管路の断面構造が決定されると、図30に実線にて示すように、管路はその管路断面図情報内の幅寸法を基に幅を備えたより具体的な形状で表示される。
[縦断面図の作成動作]
次に、電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成処理について、図31のフローチャートを参照して、詳細に説明する。
図31のステップS1に示すように、縦断面設計及びその縦断面図作成処理では、図5に示した作業選択画面の縦断面設計ボタンがクリックされることにて開始されるようになっており、このボタンがオン動作されると、表示部3には図32に示す処理選択画面が表示される。そして、縦断面設計及びその縦断面図作成処理では、管路断面図や平面図の場合と同様に、まずその縦断面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図32の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっている。そして、その処理選択画面上の図面定義ボタンが操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示した入力画面と同様な図面定義用入力画面(図示せず)が表示され、図面名や工事名等の縦断面図に関する所定情報が入力されてこれらの情報が記憶部7に保持される。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が縦断面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な縦断面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、この縦断面設計用入力画面には、図17(a)の入力画面と同様に、記憶部7に記憶されている全ての縦断面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面を表示部3に表示させる図面呼び出しボタンや、縦断面図の書式設定などを行う環境設定ボタン等の所定ボタンが設けられており、縦断面設計及びその縦断面図作成処理を円滑に行えるようになっている。
次に、電線共同溝の縦断面設計及びその縦断面図作成処理について、図31のフローチャートを参照して、詳細に説明する。
図31のステップS1に示すように、縦断面設計及びその縦断面図作成処理では、図5に示した作業選択画面の縦断面設計ボタンがクリックされることにて開始されるようになっており、このボタンがオン動作されると、表示部3には図32に示す処理選択画面が表示される。そして、縦断面設計及びその縦断面図作成処理では、管路断面図や平面図の場合と同様に、まずその縦断面図について所定情報を定義する図面定義処理が行われる。この図面定義処理は、図32の処理選択画面に示した図面定義が選択されることにより、開始されるようになっている。そして、その処理選択画面上の図面定義ボタンが操作部4にてクリックされると、表示部3には図17(a)に示した入力画面と同様な図面定義用入力画面(図示せず)が表示され、図面名や工事名等の縦断面図に関する所定情報が入力されてこれらの情報が記憶部7に保持される。また、この図面定義処理では、図面名の入力欄に入力された図面名が縦断面図の図面ファイル名、つまり互いに識別可能な縦断面図情報の名称として記憶部7で利用されるようになっている。また、この縦断面設計用入力画面には、図17(a)の入力画面と同様に、記憶部7に記憶されている全ての縦断面図のファイル名を示す一覧形式の呼び出し画面を表示部3に表示させる図面呼び出しボタンや、縦断面図の書式設定などを行う環境設定ボタン等の所定ボタンが設けられており、縦断面設計及びその縦断面図作成処理を円滑に行えるようになっている。
続いて、図31のステップS2に示すように、縦断面設計を行う一つの平面図を選択する図面選択作図処理が実行される。この図面選択作図処理は、上記縦断面設計用入力画面に設けられた全体プレビューボタンがクリックされることによって図33に示す作業画面が表示部3に表示された後、この作業画面に設けられた縦断図自動作成ボタンへのオン動作により開始される。すなわち、図33に示すように、作業画面の左側部分には、縦断面設計及びその縦断面図作成処理での処理等が複数に区分けされ、かつ区分けされた処理等が各々実行されるときにクリックされる複数の動作ボタンを含むツールボックスが設けられている。そして、このツールボックスの上記縦断図自動作成ボタンがクリックされると、表示部3には図34(a)に示す図面呼び出し画面が表示され、記憶部7に記憶されている選択可能な全ての平面図のファイル名が一覧形式(ダイアログ)で示される。なお、このダイアログでは、平面図に含まれた管路に対してその断面図情報が関連付けられているので、管路平面図として表記されている。その後、オペレータにより処理(作図)対象の平面図が選択されると、図33に示すように、上記ツールボックスの右側部分に確保された作業領域に選択された平面図が表示され、後続の処理等を当該平面図画面上で実施可能な状態として、図面選択作図処理が終了される。尚、この作業領域には、縦断面設計用入力画面の上記図面呼び出しボタンにより呼び出された縦断面図を表示することもできるようになっている。
次に、図31のステップS3に示すように、縦断面設計の対象となる管路を指定する管路指定処理が実行される。この管路指定処理は、図33の作業領域に表示された平面図上で縦断面設計処理を行う管路を指定する処理であり、上記指定手段28が操作部4を介して指示された処理対象の管路を判別して、生成手段30に指定するようになっている。具体的には、例えば図34(b)に例示するように、上記平面図上に表示されている二つの特殊部Ta、Tbを結ぶ管路の中心線を操作部4のマウスの左ボタンでクリックされ、さらに特殊部Tb、Tcを結ぶ管路の中心線をクリックされた後、管路中心線以外の任意の箇所がクリックされると、指定手段28は縦断面設計処理対象の管路として特殊部Ta、Tcの間の管路が指定されたことを生成手段30に通知し、当該生成手段30に指定された管路を把握させる。また、この管路選択処理が終了されると、指定手段28は図34(c)に示すダイアログを表示部3に表示させることでオペレータが指定された管路を確認できるようになっている。また、このダイアログには、管路中心線のクリック動作に応じた二つの特殊部間の設定管路数や延長(使用長さ)の表示欄が設けられており、指定手段28は記憶部7に保持されている関連する管路断面図情報及び平面図情報から上記設定管路数等のデータを読み出して対応する表示欄で表示させるようになっている。
続いて、図31のステップS4に示すように、管路の経路上での障害物の有無を判別する障害物の判別処理が行われる。この判別処理は、図34(c)のダイアログに設けられた作画開始ボタンがクリックされて、上記管路指定処理で指定された管路を含む電線共同溝の縦断面図のプレビュー画面が図33の作業領域に表示された後に行われる。
具体的には、図33の作業領域に表示されている平面図において、同作業領域内に矢印Vの方向にて示す電線共同溝の部分に対し縦断面設計処理が行われる場合、まず上記管路指定処理では、同作業領域下側に表示されている地上機器桝、I型、・・・、U型、及び分岐桝T−A型の各特殊部を結ぶ管路が指定される。その後、図34(c)の作画開始ボタンがクリックされると、図33の作業領域には、平面図に代えて、電線共同溝の縦断面図のプレビュー図(図示せず)が表示される。このプレビュー図は、生成手段30が指定された管路に関連する管路断面図情報及び平面図情報を用いて作成して表示部3に表示させるものであり、図37に示す電線共同溝の縦断面図において次の経路変更処理が行われる前の段階の図であって地中内の管路の配置状態などが示されている。そして、判別処理は、そのプレビュー図画面上において、ガス管などの既設の埋設物が管路の障害物となるか否かについて判別することで行われる。
また、この判別処理において、指定された管路経路上に障害物が存在しないと判別されたときには、後続のステップS6に進む。
具体的には、図33の作業領域に表示されている平面図において、同作業領域内に矢印Vの方向にて示す電線共同溝の部分に対し縦断面設計処理が行われる場合、まず上記管路指定処理では、同作業領域下側に表示されている地上機器桝、I型、・・・、U型、及び分岐桝T−A型の各特殊部を結ぶ管路が指定される。その後、図34(c)の作画開始ボタンがクリックされると、図33の作業領域には、平面図に代えて、電線共同溝の縦断面図のプレビュー図(図示せず)が表示される。このプレビュー図は、生成手段30が指定された管路に関連する管路断面図情報及び平面図情報を用いて作成して表示部3に表示させるものであり、図37に示す電線共同溝の縦断面図において次の経路変更処理が行われる前の段階の図であって地中内の管路の配置状態などが示されている。そして、判別処理は、そのプレビュー図画面上において、ガス管などの既設の埋設物が管路の障害物となるか否かについて判別することで行われる。
また、この判別処理において、指定された管路経路上に障害物が存在しないと判別されたときには、後続のステップS6に進む。
また、上記判別処理において、障害物が上記管路経路上に存在していることが判別されると、図31のステップS5に示すように、管路の経路を変更する経路変更処理が実行される。この経路変更処理は図33のツールボックスに含まれた縦断線/R指定ボタンがクリックされて、図35に示す別のツールボックスが表示部3に表示された後に行われるようになっている。また、この図35のツールボックスには、障害物などのために特殊部Ta、Tb間などの管路経路を垂直方向(つまり、地中内の上下方向)で変更するための種々の機能を各々実行させる複数のボタンが含まれており、オペレータによる当該管路経路の変更処理を行い易いようになっている。尚、以下の説明では、障害物を4点で指示して、その障害物を避ける動作処理を例示して説明する。
図35の障害物指示(4点)ボタンがクリックされると、縦断面図作成部10の障害物入力手段29は、上記平面図作成部9の障害物入力手段24と同様な手順で障害物を入力させ、かつこの障害物を垂直方向で避けるための経路変更処理を行わせる。つまり、障害物入力手段29は、図26(a)に示した入力画面と同様の離れ指定を行うための入力画面を表示部3に表示させて、障害物を避けるための管路の迂回寸法、つまり(曲率)半径A及び離れBの各寸法を指定させるようになっている。そして、この入力画面に上記の各寸法が入力されて当該入力画面のOKボタンがクリックされることにより、図33の作業領域に表示された上記プレビュー図画面は障害物を指定可能な状態とされ、その後、図39に示すように、特殊部Ta、Tbとを結ぶ縦断方向の管路経路上に障害物Sが表示される。詳細には、プレビュー図画面上に表示されている特殊部Ta、Tb間の補助線がクリック(図39の点P1)されることで経路を変更する管路が選定された後、四角形の頂点を構成する4点(図39の点P2〜P5)がマウス等で指定されることにより、当該四角形で表された障害物Sがプレビュー図画面に示される。また、指定された各頂点のプレビュー図画面における位置を示す位置情報は、障害物入力手段29から生成手段30に障害物情報として伝えられる。
その後、補助線の上側又は下側の任意の箇所(図39の点P6)がマウス等で指定されることにより、障害物入力手段29は管路の指定された回避方向を判別し、その判別した回避方向を障害物情報に含めて生成手段30に通知する。
続いて、図40に示す縦断図分割ダイアログが表示部3に表示される。このダイアログは、管路を縦断方向で分割するか否かを選択するもので、分割せずに経路の変更だけで迂回する場合は当該ダイアログの下端部右側のキャンセル(分割無)ボタンを選択する。他方、管路を縦断方向で分割する場合には、当該ダイアログの下端部左側の分割ボタンを選択する。なお、図40のダイアログでは、管路断面を分割するに当たって、管路が電力系か通信系か、及び、通信系の場合にはボディ管の種類を選択できるようになっている。
続いて、図40に示す縦断図分割ダイアログが表示部3に表示される。このダイアログは、管路を縦断方向で分割するか否かを選択するもので、分割せずに経路の変更だけで迂回する場合は当該ダイアログの下端部右側のキャンセル(分割無)ボタンを選択する。他方、管路を縦断方向で分割する場合には、当該ダイアログの下端部左側の分割ボタンを選択する。なお、図40のダイアログでは、管路断面を分割するに当たって、管路が電力系か通信系か、及び、通信系の場合にはボディ管の種類を選択できるようになっている。
図40のダイアログで分割ボタンがクリックされた場合、図41に示す断面図作成確認のためのダイアログが表示部3に表示され、新規断面図を作成するか否かの確認メッセージが表示される。この図41のダイアログの「はい」ボタンをクリックすると、図42に示す新規断面作成のためのダイアログが表示部3に表示され、このダイアログにおいて、分割区間の断面の新規名称と分割端部の断面の新規名称を入力することができる。
そして、上記のようにして断面分割と断面新規作成が指定されると、生成手段30は、図43(b)に示すように障害物Sを回避するための分割後の断面を自動生成する。これにより、プレビュー図画面では、障害物Sを回避した後の分割後の管路経路が示され、この分割断面の経路情報(延長や曲率等)が記憶部7に保持される。
他方、管路を分割しないで経路変更のみで障害物Sを迂回する場合には、生成手段30は、上記入力画面で指定された半径A及び離れBの指定数値、及び障害物Sについての位置情報並びに回避方向を含んだ障害物情報に基づいて、図43(a)に示すように特殊部Ta、Tb間の管路の回避経路を自動的に決定する。これにより、プレビュー図画面では、障害物Sを回避した後の管路経路が示される。また、決定された変更後の管路経路において、例えば管路の曲げ点の位置情報が経路情報に含められて記憶部7に保持される。
そして、上記のようにして断面分割と断面新規作成が指定されると、生成手段30は、図43(b)に示すように障害物Sを回避するための分割後の断面を自動生成する。これにより、プレビュー図画面では、障害物Sを回避した後の分割後の管路経路が示され、この分割断面の経路情報(延長や曲率等)が記憶部7に保持される。
他方、管路を分割しないで経路変更のみで障害物Sを迂回する場合には、生成手段30は、上記入力画面で指定された半径A及び離れBの指定数値、及び障害物Sについての位置情報並びに回避方向を含んだ障害物情報に基づいて、図43(a)に示すように特殊部Ta、Tb間の管路の回避経路を自動的に決定する。これにより、プレビュー図画面では、障害物Sを回避した後の管路経路が示される。また、決定された変更後の管路経路において、例えば管路の曲げ点の位置情報が経路情報に含められて記憶部7に保持される。
また、上記のような管路の経路変更又は断面分割に伴い、当該管路の延長情報は自動的に変更され、表示部3には経路変更後の管路各部の長さを示す一覧表が表示される(図27を参照。)。すなわち、例えば特殊部Ta、Tb間の管路経路が変更され、その経路情報も変更されると、上記修正手段31は特殊部Taと管路の曲げ点との間、隣接する二つの曲げ点の間、及び曲げ点と特殊部Tbとの間の距離を、記憶部7に記憶されている位置情報に基づき自動的に算出し、その算出値を上記一覧表で提示させる。また、この修正手段31が求めた算出値、すなわち管路の使用長さは、対応する管路断面図情報や平面図情報にフィードバックされて、その管路断面に含まれる管路構成部材についての縦断面設計後の延長情報として更新される。また、修正手段31による延長情報の更新処理は、図32の処理選択画面に設けられた管材延長再計算ボタンがクリックされることで適宜行われる。さらに、同処理選択画面の帳票作成ボタンがクリックされると、修正手段31が修正した延長情報を反映した管材数量の一覧表や設計書が作成されるようになっている。
次に、図31のステップS6に示すように、縦断面図の作成処理が実行される。この縦断面図作成処理は、生成手段30が上記ステップS3〜S5で行われた処理結果を反映して実行するようになっており、図37に示した電線共同溝の縦断面図を自動生成して、図33の上記作業領域に表示させる。
また、この自動生成された縦断面図では、図37に例示するように、当該縦断面図に含まれた特殊部例えば地上機器桝の幅寸法や二つの地上機器桝間の間隔寸法を示す寸法線が表記されるようになっており、さらにこの寸法線の近傍には、当該間隔寸法が示されるようになっている。この間隔寸法は、生成手段30が上記特殊部Ta、Tbとして二つの地上機器桝の位置情報を基に求めた管路の経路情報に含まれたものであり、記憶部7から読み出された値である。但し、上記経路変更処理が実行されたときは、その処理によって変更された後の垂直方向での迂回分を加味した間隔寸法値が記憶部7から読み出されて表示される。
また、この縦断面図には、図37に示すように、生成手段30に付与された旗揚げ機能により、その縦断面図に含まれた電線共同溝の管路構成部材や特殊部のタイプ(例えばボディ管II、分岐桝T−A型)を示した矢印が付与されている。尚、旗揚げの有無やその表示内容、上記寸法線等については、オペレータが適宜選択できるようになっている。
また、この自動生成された縦断面図では、図37に例示するように、当該縦断面図に含まれた特殊部例えば地上機器桝の幅寸法や二つの地上機器桝間の間隔寸法を示す寸法線が表記されるようになっており、さらにこの寸法線の近傍には、当該間隔寸法が示されるようになっている。この間隔寸法は、生成手段30が上記特殊部Ta、Tbとして二つの地上機器桝の位置情報を基に求めた管路の経路情報に含まれたものであり、記憶部7から読み出された値である。但し、上記経路変更処理が実行されたときは、その処理によって変更された後の垂直方向での迂回分を加味した間隔寸法値が記憶部7から読み出されて表示される。
また、この縦断面図には、図37に示すように、生成手段30に付与された旗揚げ機能により、その縦断面図に含まれた電線共同溝の管路構成部材や特殊部のタイプ(例えばボディ管II、分岐桝T−A型)を示した矢印が付与されている。尚、旗揚げの有無やその表示内容、上記寸法線等については、オペレータが適宜選択できるようになっている。
また、上記縦断面図には、生成手段30に付与された所定情報を付加する機能を用いて、所定地点間の間隔寸法、地盤高、勾配などの所定情報をまとめた帯が当該縦断面図とともに表示部3上で表示されたり、印刷部5から出力されたりすることができるようになっている。つまり、図32の処理選択画面に設けられた帯生成ボタンがクリックされることにより、表示部3には図36に示す帯生成に必要な入力画面が表示される。そして、この入力画面に指定値が入力されてOKボタンがオン動作されると、生成手段30は上記縦断面図作成処理が終了されて、図面定義処理で定義された図面ファイル名で記憶部7に記憶されている縦断面図情報(これに関連付けられた管路断面図情報及び平面図情報を含む。)を参照して、帯に含まれるデータ値を求める。そして、生成手段30は、図38に示す帯を自動生成し、縦断面図の所定箇所(例えば上方部分)に付加する。尚、地盤高や計画高等のデータは、例えば図22のツールボックスに設けられた路面高さ設定ボタンをクリックすることにより、適宜入力された値が使用できるようになっている。
次に、図31のステップS7に示すように、自動生成された電線共同溝の縦断面図を印刷するか否かについての選択処理が行われ、印刷処理が実行されない場合には縦断面設計及び縦断面図作成処理が終了される。
一方、ステップS7において、印刷処理の実行が選択されると、図31のステップS8に示すように、自動生成された縦断面図が印刷部5から出力される図面出力処理が行われる。この印刷処理の実行は、例えば図33の作業画面に設けられた図面出力ボタンがクリックされることで行われるようになっている。
一方、ステップS7において、印刷処理の実行が選択されると、図31のステップS8に示すように、自動生成された縦断面図が印刷部5から出力される図面出力処理が行われる。この印刷処理の実行は、例えば図33の作業画面に設けられた図面出力ボタンがクリックされることで行われるようになっている。
以上のように構成された本実施の形態の電線共同溝の縦断面図作成システムでは、表示部(表示手段)3に画面表示された電線共同溝の平面図画面に対して、縦断面設計を行う管路を指定する指定手段28が設置されている。さらに、この指定手段28によって指定された管路に割り当てられている、当該管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段30を設けている。これにより、上記従来例と異なり、電線共同溝の施工毎に上記管路構成部材のデータをその都度入力する作業を省略することができ、複数種類の電気配線を適切に収容可能な電線共同溝の縦断面図を簡単に、かつ効率よく作成することができる。
また、本実施の形態の動作処理は、コンピュータ装置1が上記電線共同溝の縦断面図作成プログラムを実行することによって行われるので、例えばそのプログラムを記録した記録媒体を用いることによって、本実施の形態の電線共同溝の縦断面図作成方法を提供することができる。
また、本実施の形態の動作処理は、コンピュータ装置1が上記電線共同溝の縦断面図作成プログラムを実行することによって行われるので、例えばそのプログラムを記録した記録媒体を用いることによって、本実施の形態の電線共同溝の縦断面図作成方法を提供することができる。
尚、上記の説明では、電線共同溝の施工に関連する設計書を自動生成する設計書作成部備えた構成について説明したが、本発明は電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段、この表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段、及びその管路に割り当てられている当該管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段を備えたものであればよく、設計書作成部の設置を省略することもできる。
また、上記の説明では、管路断面図作成部及び平面図作成部を縦断面図作成部から独立させて別個に設けた構成について説明したが、縦断面図作成部に管路断面設計処理及び平面設計処理(各図面作成処理を含む。)をそれぞれ行う断面設計手段及び平面設計手段を設けたり、電線共同溝の管路の断面として割当可能な複数種類の断面図情報やこの断面図情報が割り当てられている平面図情報を予め記憶部などに登録したりすることにより、管路断面図作成部や平面図作成部の設置を省略することもできる。
また、上記の説明では、管路断面図作成部及び平面図作成部を縦断面図作成部から独立させて別個に設けた構成について説明したが、縦断面図作成部に管路断面設計処理及び平面設計処理(各図面作成処理を含む。)をそれぞれ行う断面設計手段及び平面設計手段を設けたり、電線共同溝の管路の断面として割当可能な複数種類の断面図情報やこの断面図情報が割り当てられている平面図情報を予め記憶部などに登録したりすることにより、管路断面図作成部や平面図作成部の設置を省略することもできる。
また、上記の説明では、オペレータが管路構成部材や特殊部の寸法情報等を定義する定義動作を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばシステム提供者側に設けられたサーバーからインターネット等のデータ通信回線を介して特殊部についての寸法情報をダウンロードしたり、コンピュータ装置が記録媒体に記録されている寸法情報を読み込んだり、あるいは上記印刷部にスキャナ機能を有するプリンタを使用しそのスキャナ機能を用いて寸法情報を記憶部に予め定義する構成でもよい。このように構成した場合には、オペレータによる定義動作の手間を大幅に減らすことができる。また、このような定義手段を設けることにより、管路構成部材や特殊部に関する寸法情報の定義(登録)情報の更新や新規追加等を簡単に行うことが可能となる。
また、上記の説明では、表示部に入力画面などを表示させ、その表示させた画面に設けたボタンをクリックさせることにより、対応する処理を実行する場合について説明したが、オペレータに操作を促すためのメッセージを表示部に適宜表示させたり、音声によるガイダンスを適宜行うことにより、オペレータの操作をより簡単に行わせることもできる。
また、上記の説明では、表示部に入力画面などを表示させ、その表示させた画面に設けたボタンをクリックさせることにより、対応する処理を実行する場合について説明したが、オペレータに操作を促すためのメッセージを表示部に適宜表示させたり、音声によるガイダンスを適宜行うことにより、オペレータの操作をより簡単に行わせることもできる。
1 コンピュータ装置(縦断面図作成システム)
3 表示部(表示手段)
10 縦断面図作成部
28 指定手段
29 障害物入力手段
30 生成手段
3 表示部(表示手段)
10 縦断面図作成部
28 指定手段
29 障害物入力手段
30 生成手段
Claims (7)
- 管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成システムであって、
前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする電線共同溝の縦断面図作成システム。 - 前記電線共同溝の管路の経路上の障害物に関する障害物情報を入力する障害物入力手段を備え、
前記表示手段は、前記生成手段によって自動生成された電線共同溝の縦断面図を画面表示するとともに、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報に基づいて前記電線共同溝の縦断面図の画面に障害物を表示する請求項1に記載の電線共同溝の縦断面図作成システム。 - 前記生成手段は、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報を用いて、前記管路の位置情報を変更する請求項2に記載の電線共同溝の縦断面図作成システム。
- 前記生成手段は、前記障害物入力手段によって入力された障害物情報を用いて、前記管路の縦断面を複数に分割する請求項2に記載の電線共同溝の縦断面図作成システム。
- 前記生成手段が、自動生成した縦断面図に、当該縦断面図に配置された管路を構成する管路構成部材の寸法情報を含んだ所定情報を付加する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線共同溝の縦断面図作成システム。
- 管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成プログラムであって、
コンピュータ装置を、
前記電線共同溝の平面図を画面表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成手段
として機能させるための電線共同溝の縦断面図作成プログラム。 - 管路を用いた電線共同溝の縦断面図を作成する縦断面図作成方法であって、
前記電線共同溝の平面図を表示手段に画面表示する表示ステップ、
前記表示ステップで表示された電線共同溝の平面図画面上で管路を指定する指定ステップ、及び
前記指定ステップで指定された管路に割り当てられている、その管路を構成する管路構成部材に関する所定情報を含んだ当該管路の断面図情報を用いて、電線共同溝の縦断面図を自動生成する生成ステップ
を具備することを特徴とする電線共同溝の縦断面図作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005245651A JP2007058732A (ja) | 2005-08-26 | 2005-08-26 | 電線共同溝の縦断面図作成システム、その縦断面図作成プログラム、及びその縦断面図作成方法 |
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Publications (1)
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ID=37922147
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007058732A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-08-26 JP JP2005245651A patent/JP2007058732A/ja active Pending
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