JP2002020973A - ポリエステル系繊維構造物 - Google Patents
ポリエステル系繊維構造物Info
- Publication number
- JP2002020973A JP2002020973A JP2000209454A JP2000209454A JP2002020973A JP 2002020973 A JP2002020973 A JP 2002020973A JP 2000209454 A JP2000209454 A JP 2000209454A JP 2000209454 A JP2000209454 A JP 2000209454A JP 2002020973 A JP2002020973 A JP 2002020973A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- polyester fiber
- antibacterial agent
- fiber
- antibacterial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
に、風合いが柔軟で、かつ発色性が良好で、さらには生
分解性を有するポリエステル系繊維構造物を提供する。 【解決手段】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステル
を主体とするポリエステル系繊維を用いてなる繊維構造
物であって、無機性/有機性値が0.3〜1.4である
抗菌剤を含むことを特徴とするポリエステル系繊維構造
物。
Description
た抗菌性能を有するとともに、風合いが柔軟で、かつ発
色性が良好で、さらには生分解性を有するポリエステル
系繊維構造物に関するものである。
る芳香族ポリエステル繊維は、強度、耐熱性、耐薬品
性、ウォッシュアンドウエア性など各種の特性に優れる
ため、衣料用や産業用繊維として広く用いられている。
ーの屈折率が高いため、染色した場合、発色性が良くな
いという欠点があった。また、芳香族ポリエステルは耐
久性が極めて高く、自然環境中で容易に分解しないた
め、廃棄に際しては焼却処理を行わない限り、半永久的
に残存してしまうという欠点があった。
分野、建寝装分野などに広く利用されている。特に、近
年、メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(以下、MRSA
と略記する)による病院内感染が問題となっており、白
衣などの病院用衣料や介護衣料などに抗菌性布帛を使用
するケースが増えている。これらの衣料は通常60〜8
5℃の工業洗濯が多数繰り返されるが、従来技術では十
分な耐久性を有するものはほとんど得られていない。
銀、銅、あるいは亜鉛などの無機系抗菌剤を合成繊維の
紡糸段階で練り込む方法や第四級アンモニウム塩などの
有機系抗菌剤をスプレーあるいはパディング処理して付
与する後加工の方法などがとられてきた。前者の場合
は、洗濯耐久性という面では優れているが、製糸面や変
色などで問題があった。後者の場合は、洗濯耐久性の面
で充分ではなかった。
技術の問題点を解決し、洗濯耐久性に優れた抗菌性能を
有するとともに、風合いが柔軟で、かつ発色性が良好
で、さらには生分解性を有するポリエステル系繊維構造
物を提供するものである。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。
リエステルを主体とするポリエステル系繊維を用いてな
る繊維構造物であって、無機性/有機性値が0.3〜
1.4である抗菌剤を含むことを特徴とするポリエステ
ル系繊維構造物である。
物には、融点が130℃以上の脂肪族ポリエステルを主
体とするポリエステル系繊維が使用される。ここで脂肪
族ポリエステルを主体とするとは、ポリエステル系繊維
の80重量%以上が脂肪族ポリエステルから形成されて
いることを意味するものであり、脂肪族ポリエステルの
割合を80重量%以上とすることによって本発明の目的
である柔軟性、発色性と生分解性を得ることができる。
は、DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が1
30℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ
−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキ
シブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレ
ート、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いるこ
とができる。これらの脂肪族ポリエステル類は、生物分
解性或いは加水分解性が高いため、自然環境中で容易に
分解されるという利点を有している。
ポリエステルの屈折率は1.50以下であることが望ま
しく、より好ましくは1.45以下である。
観点から最も望ましい脂肪族ポリエステルとしては、L
−乳酸を主成分とするポリエステルを挙げることができ
る。L−乳酸を主成分とするとは、構成成分の60重量
%以上がL−乳酸からなっていることを意味し、40重
量%を超えない範囲でD−乳酸を含有するポリエステル
であってもよい。
として一旦環状二量体であるラクチドを生成せしめ、そ
の後開環重合を行う二段階のラクチド法と、乳酸を原料
として溶媒中で直接脱水縮合を行う一段階の直接重合法
が知られている。本発明で用いられるポリ乳酸は、いず
れの製法によって得られた物であってもよい。ラクチド
法によって得られるポリマーの場合には、ポリマー中に
含有される環状2量体が溶融紡糸時に気化して糸斑の原
因となるため、溶融紡糸以前の段階でポリマー中に含有
される環状2量体の含有量を0.1重量%以下とするこ
とが望ましい。また、直接重合法の場合には、環状2量
体に起因する問題が実質的にないため、製糸性の観点か
らはより好適であるといえる。
しく、通常少なくとも5万、好ましくは少なくとも10
万、より好ましくは10〜30万である。重量平均分子
量が5万よりも低い場合には繊維の強度物性が低下する
ため好ましくない。
酸、D−乳酸のほかにエステル形成能を有するその他の
成分を共重合した共重合ポリ乳酸であってもよい。共重
合可能な成分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ
酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6
−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸類
の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分
子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの
誘導体、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブ
チルホスホニウムイソフタル酸等の分子内に複数のカル
ボン酸基を含有する化合物類またはそれらの誘導体が挙
げられる。生分解性能を考えると、それらの共重合率は
30モル%以下が好ましい。
プロラクトン、ポリブチレンサクシネートおよびポリエ
チレンサクシネートのような脂肪族ポリエステルポリマ
ーを内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用い
ることができる。さらには、艶消し剤、消臭剤、難燃
剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤等として無機微粒子や有機
化合物を必要に応じて添加することができる。
は、融点が130℃以上であることが必要である。融点
が130℃よりも低い場合には、製糸時、特に紡糸時に
単糸間の融着が著しくなり、更に延伸性不良が発生する
など製品の品位が著しく損なわれる。融点は好ましくは
150℃以上であり、さらに好ましくは160℃以上で
ある。ここで融点とは、DSC測定によって得られた融
解ピークのピーク温度を意味する。このような脂肪族ポ
リエステルを用いることによって、芳香族ポリエステル
繊維よりも柔軟な風合いを得ることができる。この柔軟
性は、脂肪族ポリエステル繊維のヤング率が芳香族ポリ
エステルのヤング率に比べ低いことに起因している。
は、丸断面、三角断面、マルチローバル断面、偏平断
面、ダルマ型断面、X型断面、その他公知の異形断面で
あってもよく、何等限定されるものではない。光沢を付
与する目的からは多葉型等の非円形もしくはその他の異
形断面が好ましく、また、さらなる柔軟性を付与する目
的からは扁平断面であることも好ましい。軽量化を目的
とする場合は、中空形状とすることも好ましい。また、
芯鞘複合、バイメタル複合、海島複合および分割複合繊
維のような複合繊維であっても良い。
ラットヤーン以外に、仮撚加工糸、強撚糸、タスラン
(登録商標)加工糸、太細糸、混繊糸等のフィラメント
ヤーンであってもよく、ステープルファイバーやトウ、
あるいは紡績糸などの各種形態の繊維であってもよい。
などの糸状物、紐状物、帯状物、織物、編物、不織布、
フェルトなどの布帛やわた等を含み、その構造、形状は
いかなるものであっても差し支えない。
は、本発明の脂肪族ポリエステル繊維を単独で使用して
もよく、また他の繊維と混用することもできる。混用す
る場合は、本発明の脂肪族ポリエステル繊維の混用比率
を30重量%以上、好ましくは50重量%以上とするこ
とが、本発明が目的とする柔軟な風合い、発色性、生分
解性、抗菌性を得るために好ましい。
機性/有機性値が0.3〜1.4の抗菌剤を含むもので
ある。
藤田稔氏が考案した各種有機化合物の極性を有機概念的
に取り扱った値であり〔改編 化学実験学−有機化学篇
−河出書房(1971)参照〕、炭素(C)1個を有機
性20とし、それに対し各種極性基の無機性、有機性の
値を表1の如く定め、無機性値の和と有機性値の和を求
め両者の比をとった値をいう。
をもとにして繊維と抗菌剤との親和性に注目し、無機性
/有機性値が所定の範囲内にある抗菌剤をポリエステル
系繊維に付着または吸尽・拡散させたものである。
機性が強くなりすぎて、逆に1.4を超える場合は無機
性が強くなりすぎて、ポリエステル系繊維に付着または
吸尽・拡散しにくくなる。無機性/有機性値は0.35
〜1.3であることが好ましく、0.4〜1.2である
ことがより好ましい。
4−ヒドロキシピリジンの場合、ベンゼン核を1つ、−
Cl基を4つ、−OH基を1つ、−NR2基を1つ含む
ため無機性値は265となる。また有機性値は、C(炭
素)を5つ、−Cl基を4つ含むため180となり、無
機性値/有機性値は1.47となる。また、2−ピリジ
ルチオール−1−オキシド亜鉛はキレート錯体として存
在し、電気陰性度の点から亜鉛と硫黄は共有結合をして
いると考えるので、この化合物の無機性値は85、有機
性値は190となり無機性値/有機性値は0.45と計
算できる。一方、同じピリジン系抗菌剤である2−ピリ
ジルチオール−1−オキシドナトリウムは、ナトリウム
と硫黄は電気陰性度差が1.6以上あり、この結合はイ
オン結合となり、この場合、ナトリウムは軽金属塩とし
て働くため無機性値は585、有機性値は190と算出
でき、無機性値/有機性値は3.0となることから、ポ
リエステルとの親和性は悪くなる。
ロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−クロロ−4−
トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ
−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)
ピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジルメタノー
ル、2,3,5−トリクロロ−4−(n−プロピルスル
フォニル)ピリジン、2−ピリジルチオール−1−オキ
シド亜鉛、ジ(2−ピリジルチオール−1−オキシド)
等のピリジン系化合物を好ましく用いることができる。
その中でも特に、2−ピリジルチオール−1−オキシド
亜鉛が、繊維との親和性がよく、繊維に対して強固に付
着、吸尽するため洗濯耐久性が良く、MRSAをはじめ
効果を示す対象菌種の広さの点で好ましい。
は吸尽・拡散し易くする観点から、分子量が200〜7
00であることが好ましく、より好ましくは300〜5
00である。分子量が200未満では、抗菌剤が繊維に
付着または吸尽・拡散するが洗濯耐久性は低くなる傾向
がある。一方、分子量が700を超えるときは、抗菌剤
が繊維に付着または吸尽しにくい。
2μm以下のものを用いることが好ましい。平均粒径が
2μmを超えると、繊維に付着または吸尽しにくくなる
上に、加工液にした時に粒子の沈降が起こり、液の安定
性に欠ける傾向を示すものである。好ましくは、抗菌剤
の平均粒径は1μm以下である。
維繊度に特に制約はないが、抗菌剤の繊維内部への吸尽
効率を考慮すると1.1〜10dtexであることが好
ましい。
ては、過酷な洗濯処理条件である過酸化物、強アルカリ
剤、界面活性剤を混合した洗液を用いた工業洗濯(80
〜85℃で12〜15分/回×50回)後でも、SEK
(繊維製品新機能評価協議会)の定める制菌評価方法
(統一試験法)で、静菌活性値が2.2以上であること
が望ましい。
菌剤とを含む染浴中で染色同時処理することが好まし
く、抗菌剤を染料と同じ様に繊維に付着させ、繊維内部
に吸尽・拡散させることができる。処理温度、処理時間
は、60〜130℃で10〜120分間処理することが
好ましい。その後、テンター等で100〜160℃の乾
熱処理をすることが好ましく、抗菌剤を更に繊維表面か
ら内部に拡散させ、抗菌性を損なうことなく洗濯耐久性
を向上させることができる。
後の織物に抗菌剤を含む液をパディング処理またはスプ
レー処理などで付着させた後、100〜160℃で乾熱
または湿熱の加熱処理を行うことにより、抗菌剤を繊維
表面に付着もしくは繊維内部に吸尽・拡散させることが
できる。
ー、ポロシャツ、Tシャツ、トレーニングパンツ、スラ
ックス、下着、パンスト、靴下、裏地、芯地などの衣料
用製品、カーテン、カーペット、布団綿、椅子貼り、カ
バン、家具貼地、壁材、ベルト等の生活資材用製品、帆
布、ネット、ロープ、重布等の産業資材用製品、人工皮
革製品、農業・園芸・土木用資材などの部材として好適
である。
る。また、実施例中の測定値は次の方法で得たものであ
る。 〈融点〉パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DS
C−7)を用いて、昇温速度15℃/分の条件で測定し、
得られた溶融ピークのピーク温度を融点とした。 〈屈折率〉ポリマーの熱圧フィルムを試料として、23
℃に調節された、プリズムを備えたアッベ屈折計によ
り、JIS−K7105記載の方法に準拠して測定し
た。 〈風合いの柔軟性〉官能試験を実施し、3段階評価し
た。「優れている」は○、「普通」は△、「劣ってい
る」は×で表した。 〈工業洗濯方法〉ドラム染色機を用い、花王(株)製洗
剤“ザブ”2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3
cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度85±
2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、排液、脱水し、
その後、オーバーフロー水洗を10分間実施し、脱水を
行った。これを洗濯1回とした。最後にタンブラー・ド
ライヤーを用いて20分間で乾燥した。 〈抗菌試験方法〉試験方法は統一試験法を採用し、試験
菌体はMRSA臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌
試料布に上記試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密閉容
器中で37℃、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌
数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
g(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格レ
ベルとした。
した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した
菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を
表す。 (実施例1)屈折率1.43、融点166℃のL−ポリ
乳酸チップを105℃の設定した真空乾燥器で12時間
乾燥した。乾燥したチップをプレッシャーメルター型紡
糸機にて、メルター温度210℃にて溶融し紡糸温度2
20℃で36ホールの口金孔から紡出した。この紡出糸
を20℃、25m/minのチムニー風によって冷却
し、油剤を付与して収束した後、3000m/minで
引き取って未延伸糸(122dtex−36f)を得
た。
を用い、延伸温度90℃、熱セット温度120℃、延伸
倍率1.45倍、延伸速度800m/minの条件で延
伸して84dtex−36fの延伸糸を得た。
0℃で20分間精練を行った後、140℃で1分間乾熱
セットを施した。さらに、抗菌剤として、コロイド化処
理した2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を1%
owf、分散染料として、Dianix Yellow
AC−Eを0.5%owf用いて、染浴のpH4.5
の下、110℃で30分間染色同時処理を行った。染色
布をソーピング、乾燥後、130℃で1分間仕上げセッ
トした。仕上布の密度は、タテ102×ヨコ102(本
/2.54cm)であった。
すように、風合いが柔軟であるとともに、耐久性に優れ
た抗菌性を有する織物が得られた。 (実施例2)実施例1の延伸糸(84dtex−36
f)を用いて、サテン織物(5枚朱子)を製織し、80
℃で20分間精練を行った後、140℃で1分間乾熱セ
ットを施した。さらに、抗菌剤として、コロイド化処理
した2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジンを1%
owf、分散染料として、Dianix Dark B
lue S−LFを2.0%owf用いて、染浴のpH
4.5の下、110℃で30分間染色同時処理を行っ
た。染色布をソーピング、乾燥後、130℃で1分間仕
上げセットした。仕上布の密度は、タテ200×ヨコ9
9(本/2.54cm)であった。
すように、風合いが柔軟であるとともに、耐久性に優れ
た抗菌性を有する織物が得られた。 (比較例1)屈折率1.58、融点262℃のポリエチ
レンテレフタレートのチップを160℃の設定した真空
乾燥器で5時間乾燥した。乾燥したチップを用いて、通
常の紡糸機にて紡糸温度290℃で36ホールの口金孔
から紡出した。この紡出糸を20℃、25m/minの
チムニー風によって冷却し、油剤を付与して収束した
後、3000m/minで引き取って未延伸糸(150
dtex−36f)を得た。
を用い、延伸温度90℃、熱セット温度130℃、延伸
倍率1.80倍、延伸速度800m/minの条件で延
伸して84dtex−36fの延伸糸を得た。
0℃で20分間精練を行った後、180℃で1分間乾熱
セットを施した。さらに、抗菌剤として、コロイド化処
理した2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を1%
owf、分散染料として、Dianix Yellow
AC−Eを0.5%owf用いて、染浴のpH4.5
の下、110℃で30分間染色同時処理を行った。染色
布をソーピング、乾燥後、170℃で1分間仕上げセッ
トした。仕上布の密度は、タテ102×ヨコ102(本
/2.54cm)であった。
すように、風合いが実施例1で得られたものに比べて硬
かった。 (比較例2)実施例1と同じ生機を使用し、抗菌剤とし
てコロイド化処理した2−ピリジルチオール−1−オキ
シドナトリウムを用いた以外は、実施例1と全く同じ処
理を行った。
すように、抗菌性の洗濯耐久性の劣るものであった。
菌性能を有するとともに、風合いが柔軟で、かつ発色性
が良好で、さらには生分解性を有するポリエステル系繊
維構造物を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステル
を主体とするポリエステル系繊維を用いてなる繊維構造
物であって、無機性/有機性値が0.3〜1.4である
抗菌剤を含むことを特徴とするポリエステル系繊維構造
物。 - 【請求項2】該脂肪族ポリエステルの屈折率が1.50
以下であることを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ル系繊維構造物。 - 【請求項3】該脂肪族ポリエステルがL−乳酸を主成分
とするポリエステルであることを特徴とする請求項1又
は2に記載のポリエステル系繊維構造物。 - 【請求項4】該抗菌剤が、2−クロロ−6−トリクロロ
メチルピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−
6−メトキシピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメ
チル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、ジ(4−
クロロフェニル)ピリジルメタノール、2,3,5−ト
リクロロ−4−(n−プロピルスルフォニル)ピリジ
ン、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛およびジ
(2−ピリジルチオール−1−オキシド)から選ばれた
少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載のポリエステル系繊維構造物。 - 【請求項5】該抗菌剤が、2−ピリジルチオール−1−
オキシド亜鉛であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のポリエステル系繊維構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000209454A JP2002020973A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | ポリエステル系繊維構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000209454A JP2002020973A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | ポリエステル系繊維構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002020973A true JP2002020973A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18705864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000209454A Pending JP2002020973A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | ポリエステル系繊維構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002020973A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108035012A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-05-15 | 恒天生物基材料工程技术(宁波)有限公司 | 一种发热聚乳酸纤维及其制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293519A (ja) * | 1998-04-14 | 1999-10-26 | Unitika Ltd | 生分解性長繊維及びその製造方法 |
JP2000008275A (ja) * | 1998-04-24 | 2000-01-11 | Toray Ind Inc | 抗菌性繊維構造物およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-07-11 JP JP2000209454A patent/JP2002020973A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293519A (ja) * | 1998-04-14 | 1999-10-26 | Unitika Ltd | 生分解性長繊維及びその製造方法 |
JP2000008275A (ja) * | 1998-04-24 | 2000-01-11 | Toray Ind Inc | 抗菌性繊維構造物およびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108035012A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-05-15 | 恒天生物基材料工程技术(宁波)有限公司 | 一种发热聚乳酸纤维及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102822411A (zh) | 除臭性纤维结构物 | |
JP2000008275A (ja) | 抗菌性繊維構造物およびその製造方法 | |
JP2011179143A (ja) | ポリ乳酸極細繊維 | |
KR100891410B1 (ko) | 고백도 고흡방습성 섬유 구조체 및 이의 제조방법 | |
KR102148226B1 (ko) | 항균 및 항곰팡이성을 갖는 조성물 및 이의 용도 | |
JP4324820B2 (ja) | 難燃性および抗菌性に優れるポリエステル系繊維 | |
JP2001271250A (ja) | 黒発色性に優れた脂肪族ポリエステル繊維構造物 | |
JP2004044059A (ja) | 複合糸および複合織編物 | |
JP2002020973A (ja) | ポリエステル系繊維構造物 | |
KR102163253B1 (ko) | 반영구적 항균 및 소취능을 갖는 섬유 성형품 | |
JPH11222723A (ja) | 抗菌性繊維 | |
JP3651132B2 (ja) | ポリエステル系繊維材料およびその製造方法 | |
JP2000290873A (ja) | 抗菌性ポリエステル紡績糸織編物 | |
JP2000303358A (ja) | 難燃・抗菌性繊維布帛およびその製造方法 | |
JP4665329B2 (ja) | ポリエステル系繊維構造物 | |
JP2007146330A (ja) | セルロース系繊維構造物及びその製造方法 | |
JP2582738B2 (ja) | 森林浴効果を有する繊維構造物及びその製造方法 | |
JP4517713B2 (ja) | 繊維材料 | |
Shakyawar et al. | Diversified Wool Products and Applications | |
JP2002294562A (ja) | ポリエステル系繊維構造物 | |
JP2001271224A (ja) | 高発色性脂肪族ポリエステル繊維および繊維構造物 | |
JPH1143818A (ja) | 保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法 | |
JPH0827671A (ja) | ダニ忌避効果を有する繊維構造物の製造方法 | |
JP2002069852A (ja) | ポリエステル系繊維構造物 | |
JP2002294569A (ja) | ポリエステル系繊維構造物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090915 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100330 |