JP2002020521A - ポリプロピレン系樹脂発泡体およびポリプロピレン系樹脂発泡成形品ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡体およびポリプロピレン系樹脂発泡成形品ならびにそれらの製造方法

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JP2002020521A
JP2002020521A JP2000203851A JP2000203851A JP2002020521A JP 2002020521 A JP2002020521 A JP 2002020521A JP 2000203851 A JP2000203851 A JP 2000203851A JP 2000203851 A JP2000203851 A JP 2000203851A JP 2002020521 A JP2002020521 A JP 2002020521A
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resin
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Hideshi Asada
英志 浅田
Kenichi Yoshida
賢一 吉田
Saburo Fujii
三朗 藤井
Shinji Ishida
真司 石田
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続気泡が少なく、低密度で、高剛性のポリ
プロピレン系樹脂発泡体を得る。 【解決手段】 樹脂温度210℃、剪断速度を0.05
sec-1/secの割合で0.1から0.5sec-1
で上昇させたとき、剪断速度(X)の自然対数値:ln
Xと、剪断応力(Y)の自然対数値:lnYとの間に
(1)式:lnY=AlnX+B で示す関係が成り立
ち、かつ(1)式中のBの値が6.1〜9.0であり、
Aの値が、前記Bの値の範囲から任意に1つ選んだ値を
(2)式と(3)式に代入したとき、(2)式:A=
0.0362B+0.915 で示される値以上であっ
て、(3)式:A=0.0397B+0.948で示さ
れる値以下であるポリプロピレン系樹脂からなるポリプ
ロピレン系樹脂発泡体により上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
樹脂発泡体およびポリプロピレン系樹脂発泡成形品なら
びにそれらの製造方法に関するものであり、トレイ、
丼、カップなどの食品容器等およびその他断熱材、緩衝
材等として利用されるポリプロピレン系樹脂発泡体、お
よび該樹脂発泡体を用いて製造されるポリプロピレン系
樹脂発泡成形品ならびにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
電子レンジの普及、コンビニエンスストアの増加に伴
い、消費者が加熱用食品を自宅や店頭で加熱調理するこ
とが多くなってきている。そのため、電子レンジで調理
するための容器としては、耐熱性を備えていることが重
要となり、また油分が多い食品の場合には、耐油性も備
えていることが重要である。さらに、このような容器に
は、調理後のハンドリング性として断熱性を備えている
ことも求められる。
【0003】耐熱性、耐油性および断熱性を満たす素材
としては、その樹脂特性からポリプロピレン系樹脂発泡
体が好ましい素材の一つである。しかしながら、ポリプ
ロピレン系樹脂は結晶性樹脂であるため、結晶融点を境
に、融点以上では溶融粘度が極めて低くなり、発泡した
気泡を保持できないで破泡し易いという問題がある。連
続気泡率が高く、良好な機械特性を有し、耐熱性に優れ
た独立気泡を有する樹脂発泡体であれば、上記のような
問題を解消できるが、従来のポリプロピレン系樹脂発泡
体ではそれが困難であった。
【0004】このような問題を解決するものとして、特
開昭62−121704号および特開平2−69533
号に開示されているように、自由末端長鎖分岐を有する
ポリプロピレン系樹脂を用いることにより、独立気泡率
および外観等に優れた低密度の発泡体が得られることが
知られている。また、特開平4−363227号および
特開平5−124125号には、発泡に適するポリプロ
ピレン系樹脂として、米国ハイモント社製の商品名PF
−815、PF−814およびSD−632で特定され
る樹脂が開示されている。
【0005】これらの樹脂を用いることにより、耐熱
性、耐油性および断熱性を兼ね備えた発泡樹脂素材は得
られるものの、自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレ
ン系樹脂は、通常のポリプロピレン系樹脂に比べて剛性
に劣り、また高価であるため製品コストの上昇をもたら
すという問題がある。一方、ポリプロピレン系樹脂の剛
性を補うもの、または製品の低コスト化を実現するもの
として、自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹
脂と、剛性を有し、かつ低コストである自由末端長鎖分
岐を有しない一般的なポリプロピレン系樹脂との混合樹
脂からなる発泡体が提案されている(特開平6−192
460号公報および特開平2000−63552号公
報)。
【0006】これらのポリプロピレン系樹脂は、自由末
端長鎖分岐を有しないポリプロピレン系共重合体を5〜
50重量部含むが、特に食品容器のように比較的密度の
高い発泡体とする場合には、強度面およびコスト面にお
いてなお満足できるものではなかった。また、特開平7
−268121号公報では、得られる発泡シートの外観
品質を向上させるため、メルトテンションが6g以上、
20g未満であり、かつ重量平均分子量と数平均分子量
の比の値が7以上、20未満であるポリプロピレン系樹
脂90〜10重量部と、メルトテンションが1g以上、
6g未満であり、かつ重量平均分子量と数平均分子量の
比の値が4以上、7未満であるポリプロピレン樹脂10
〜90重量部とからなるポリプロピレン系樹脂混合物、
無機フィラーおよび発泡剤からなり、1.4〜5.0倍
の発泡倍率を有する発泡シートが提案されている。
【0007】しかしながら、このような発泡シートは、
樹脂100重量部に対して無機フィラーを10〜100
重量部含むことから、無機フィラーを含まないものと比
べて重量が重くなり、より低密度で機械的強度の向上に
必要な独立気泡に富む発泡体が得られ難くなる。その結
果、軽量で剛性に優れた発泡体を得ることが困難であっ
た。本発明は、このような事情のもとになされたもので
あり、剛性、断熱性、耐熱性および耐油性に優れ、かつ
安価に製造できる発泡体および発泡成形品ならびにそれ
らの製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、樹脂温度210℃、剪断速度を0.05se
-1/secの割合で0.1sec-1から0.5sec
-1まで上昇させたとき、剪断速度(X)の自然対数値:
lnXと、剪断応力(Y)の自然対数値:lnYとの間
に、次の(1)式で示す関係が成り立ち、かつBの値が
6.1〜9.0であり、Aの値が、前記Bの値の範囲か
ら任意に1つ選んだ値を(2)式と(3)式に代入した
とき、(2)式で示される値以上であって、(3)式で
示される値以下であるポリプロピレン系樹脂からなる発
泡体により、上記の課題を解決できることを見出し、本
発明を完成した。 lnY=AlnX+B (1) A=0.0362B+0.9152 (2) A=0.0397B+0.9478 (3)
【0009】本発明によれば、上記ポリプロピレン系樹
脂発泡体、および該樹脂発泡体を成形して得られるポリ
プロピレン系樹脂発泡成形品が提供される。また、本発
明によれば、上記のポリプロピレン系樹脂と発泡剤とを
押出機で溶融混練し、次いで押出発泡することを特徴と
するポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法が提供され
る。さらに、本発明によれば、上記のポリプロピレン系
樹脂発泡体を加熱成形することを特徴とするポリプロピ
レン系樹脂発泡成形品の製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリプロピレン系樹脂発
泡体は、以下に示すような粘弾性的特性を有するポリプ
ロピレン系樹脂からなる。すなわち、本発明の樹脂発泡
体は、温度210℃で、剪断速度を0.05sec-1
secの割合で0.1sec-1から0.5sec-1まで
上昇させたとき、剪断速度(X)の自然対数値:lnX
と、剪断応力(Y)の自然対数値:lnYとの間に
(1)式で示す関係が成り立ち、かつ(1)式中のBの
値が6.1〜9.0であり、Aの値が、前記Bの値の範
囲から任意に1つ選んだ値を(2)式と(3)式に代入
したとき、(2)式で示される値以上であって、(3)
式で示される値以下であるポリプロピレン系樹脂からな
る。 lnY=AlnX+B (1) A=0.0362B+0.9152 (2) A=0.0397B+0.9478 (3)
【0011】ここで、Aはポリプロピレン系樹脂の弾性
を示し、Bはポリプロピレン系樹脂の粘性を示す。一般
に、発泡体の製造において、均一な気泡構造を得るため
には、気泡の成長時にポリプロピレン系樹脂が発泡剤に
より均一に発泡することが必要である。その均一な発泡
のためには、発泡により気泡膜を形成する樹脂が薄くな
っても破裂しないように応力を維持することが必要であ
る。剪断速度の上昇は、ポリプロピレン系樹脂の変形量
の増大に相当し、樹脂を延伸していることを意味する。
すなわち、(1)式のA(傾き)が大きい場合は、その
変形量の増加に伴う応力変化率がより高いことを意味
し、気泡の安定化に有効であることを示すと考えられ
る。
【0012】また、(1)式のB(切片)が低い場合
は、粘性が低いことを意味し、発泡剤による金型内での
発泡を抑えるだけの圧力を保持し難くなる。また、Bが
高すぎる場合は、粘性が大きく、発泡適性温度まで樹脂
温度を低下させようとすると負荷がかかり、押出が困難
となる。さらに、(1)式のAの値が一定で、Bの値が
変化する場合は、Bの値が小さいほど気泡膜を成長させ
る力が小さく、かつ伸びの変化に対し継続して大きな応
力が期待できるため、気泡成長には有利である。以上の
ように、均一な気泡構造を有する発泡体を得るために
は、ポリプロピレン系樹脂の粘性に関わるBの値と弾性
に関わるAの値のバランスが重要となる。
【0013】したがって、Bの値は6.1〜9.0であ
り、6.1〜8.5または6.9〜9.0が好ましく、
6.9〜8.5がさらに好ましい。Bの値が6.1より
小さい場合は、粘度が低くなり、金型先端の圧力保持が
困難になる。逆に、Bの値が9.0より大きい場合は、
粘度が高くなり過ぎて、発泡に適する温度まで樹脂温度
を下げることが困難となり、均一な気泡構造の発泡体が
得られ難くなる。また、Aの値は、Bの値6.1〜9.
0の範囲から任意に1つ選んだ値を(2)式と(3)式
に代入したとき、(2)式で示される値以上であって、
(3)式で示される値以下である。例えばBの値が7.
5のとき、Aの値は(2)式で示される1.187以上
であって、(3)式で示される1.246以下である。
【0014】また、Aの値は、Bの値6.1〜9.0の
範囲から任意に1つ選んだ値を(2)式と次の(4)式
に代入したとき、(2)式で示される値以上であって、
(4)式で示される値以下が好ましい。 A=0.0381B+0.938 (4) 例えばBの値が7.5のとき、Aの値は(2)式で示さ
れる1.187以上であって、(4)式で示される1.
224以下である。Aの値が(2)式で示される値より
小さい場合、粘性に対して弾性が低いため、破泡しやす
くなり均一な気泡形状が得られ難く、連続気泡の低い発
泡体が得られ難い。逆に、Aの値が(3)式で示される
値より大きい場合、良好な発泡体を得るためには、自由
末端長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂の配合割合
を多くする必要があり、剛性のある発泡体が得られ難く
なる。
【0015】本発明で使用できるポリプロピレン系樹脂
としては、ホモポリプロピレン又はエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体の単独あるいは2種以上の混合物で
あり、かつ融点が155〜170℃であるものが好まし
い。融点が170℃より高い場合、発泡性が低下し、1
55℃より低い場合は耐熱性、熱成形性、剛性が低下す
るので好ましくない。
【0016】なお、融点は、JIS K7121に準拠
し、示差走査熱量計(DSC)[セイコー電子工業
(株)製 商品名:DSC200型]を用いて測定した
2回目の昇温時のDSC曲線から求めたものである。具
体的には、試料約7gをDSCによって、10℃/分の
加熱および冷却速度で、−40℃から220℃まで昇温
し、次いで220℃から−40℃まで冷却し、再び−4
0℃から220℃まで昇温し、2回目の昇温時の吸熱ピ
ーク温度を融点とした。樹脂がエチレン−プロピレン共
重合体の場合、エチレンとプロピレン由来の2つのピー
クが現れることがあるが、そのときはより高温側のピー
ク温度を融点とする。
【0017】本発明におけるポリプロピレン系樹脂は、
自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂および
自由末端長鎖分岐を有しないポリプロピレン系樹脂から
構成され、それらの材料としては、プロピレンの単独重
合体およびポリプロピレン系共重合体が挙げられる。
【0018】ポリプロピレン系樹脂の自由末端長鎖分岐
の有無は、樹脂の伸び特性を測定することにより確認で
きる。具体的には、ポリプロピレン系樹脂の測定サンプ
ルを、東洋精機製作所製メルテンレオメーターを使用し
て、測定温度180℃、歪み速度0.5sec-1の条件
で測定し、得られた伸長粘度(μ)と時間(t)との関
係をグラフにプロットする(図5参照)。得られたグラ
フにおいて、伸長粘度が時間と共に上昇し、破断点に近
づくとその上昇が急激になる傾向を有するものが自由末
端長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂である。これ
に対して、伸長粘度が時間と共にある程度上昇するもの
の、破断点に近づくと急激な上昇を示さないで、逆に減
少して破断に到るものが、自由末端長鎖分岐を有しない
ポリプロピレン系樹脂である。
【0019】ポリプロピレン系共重合体は、プロピレン
を主体とするα−オレフィンとの共重合体が好ましく、
例えば、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−ブテン
−プロピレン共重合体などが挙げられる。これらのポリ
プロピレン系樹脂は、単独で、あるいは2種以上を混合
して使用できるが、耐熱性および強度の点ではホモポリ
プロピレンを主成分として使用することがより好まし
い。
【0020】本発明におけるポリプロピレン系樹脂は、
上記のようにしてなる自由末端長鎖分岐を有するポリプ
ロピレン系樹脂10〜40重量%と自由末端長鎖分岐を
有しないポリプロピレン系樹脂90〜60重量%とを混
合してなるものである。また、本発明におけるポリプロ
ピレン系樹脂は、本発明の効果を阻害しない範囲で、タ
ルク等の無機フィラー、エチレン−プロピレンラバー、
アイオノマー、低密度ポリエチレン樹脂(直鎖状または
分岐鎖を有する樹脂を含む)、直鎖状超低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリスチレン系樹脂などを適宜混合してなるものであっ
てもよい。なお、フィラーの混合割合は、例えばポリプ
ロピレン系樹脂100重量部に対して、8重量部以下で
あるのが好ましい。
【0021】なお、このようなポリプロピレン系樹脂
が、樹脂温度210℃、剪断速度を0.05sec-1
secの割合で0.1〜0.5sec-1まで上昇させた
とき、剪断速度(X)の自然対数値:lnXと、剪断応
力(Y)の自然対数値:lnYとの間に(1)式で示す
関係が成り立ち、かつ(1)式中のBの値が6.1〜
9.0であり、Aの値が、前記Bの値の範囲から任意に
1つ選んだ値を(2)式と(3)式に代入したとき、
(2)式で示される値以上であって、(3)式で示され
る値以下である特性を有していれば、この樹脂から得ら
れる発泡体または成形品を脱泡したポリプロピレン系樹
脂も同様の特性を有している。
【0022】本発明の方法によれば、上記のようなポリ
プロピレン系樹脂と発泡剤とを押出機で溶融混錬し、次
いで押出発泡することにより、ポリプロピレン系樹脂発
泡体が製造される。発泡剤としては、種々の揮発性発泡
剤または分解型発泡剤や、二酸化炭素、窒素ガス、水な
どが挙げられる。揮発性発泡剤としては、例えばプロパ
ン、ブタン、ペンタンなどの炭化水素や、テトラフルオ
ロエタン、クロロジフルオロエタン、ジフルオロエタン
などのハロゲン化炭化水素が挙げられ、分解型発泡剤と
しては、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン等の有機系発泡剤や、クエン酸などの有
機酸もしくはその塩と重炭酸ナトリウムなどの重炭酸塩
との組み合わせなどが挙げられる。
【0023】これらの発泡剤は、単独で、または2種以
上を組合わせて使用することができる。また、本発明の
方法においては、本発明の効果を損なわない範囲で、予
め、または押出機で溶融混錬する際に、ポリプロピレン
系樹脂にタルク、重炭酸ナトリウム−クエン酸などの発
泡の際に気泡の大きさ等を調整する気泡調整剤、顔料、
安定剤、充填剤、帯電防止剤などのような種々の添加剤
を加えてもよい。
【0024】上記の押出発泡においては、押出機の先端
に取り付けられた円形スリットダイまたはT型ダイなど
を通して押出発泡できるが、円形スリットダイを通して
押出発泡するのが好ましい。本発明のポリプロピレン系
樹脂発泡体は、その用途により異なるが、密度0.1〜
0.8g/cm3程度、好ましくは0.18〜0.5g
/cm3程度、厚み0.3〜5mm程度、好ましくは
0.5〜3mm程度、独立気泡率20%程度以下のシー
トに製造される。また、本発明のポリプロピレン系樹脂
発泡体は、それを用いて成形される食品容器などの外観
ならびに強度を向上させるために、その片面または両面
に、1層以上のフィルムが積層されていてもよい。
【0025】積層されるフィルムとしては、非発泡ある
いは発泡樹脂フィルムが挙げられ、樹脂としては、特に
限定されないが、ポリプロピレン系樹脂発泡体と同系の
ポリプロピレン系樹脂が好ましい。フィルムの厚さは、
通常0.01〜0.5mm程度、好ましくは0.02〜
0.1mm程度である。フィルムは無延伸フィルムでも
延伸フィルムでもよい。また、フィルムには印刷が施さ
れていてもよい。なお、発泡体を食品等の容器とする場
合は、内容物である食品の鮮度を保持するために、酸素
バリアー性を備えたフィルムが好ましい。
【0026】また、内容物である食品が、冷蔵あるいは
冷凍処理された状態で、配送センターから各店舗に配送
され、コンビニエンスストア等の店頭で、もしくは家庭
に持ち帰って電子レンジで加熱調理に供されるような場
合には、発泡体に積層されるフィルムとしては、表面光
沢性および耐衝撃性を備えた二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムが好ましい。積層されるフィルムには、例えばタ
ルク、クレー、炭酸カルシウム、シリカ、水酸化マグネ
シウムなどの無機充填材を含有してもよい。さらに、フ
ィルムを積層したポリプロピレン系樹脂発泡体には、本
発明の目的を妨げない範囲で、その表面に不織布、金属
箔、化粧紙、印刷フィルム等を積層してもよい。
【0027】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体の表
面に、フィルムを積層する方法としては、例えば熱ラミ
ネート法、共押出法等が適用される。上記のようなポリ
プロピレン系樹脂発泡体を加熱成形することによりポリ
プロピレン系樹脂発泡成形品が製造される。本発明にお
ける、樹脂温度210℃で、剪断速度を0.05sec
-1/secの割合で0.1sec-1から0.5sec-1
まで上昇させたときのポリプロピレン系樹脂の剪断速度
(X)(sec-1)の自然対数値:lnX、および剪断
応力(Y)(Pa)の自然対数値:lnYを求めた方法
の一例を以下に示す。
【0028】図3に示すような歪み制御型レオメーター
[レオメトリクス(株)製、ダイナミックアナライザー
RDAII]を用い、測定温度210℃、コーンアングル
0.04、直径25mmの円錐型プレートで、ポリプロ
ピレン系樹脂の剪断を実施した(操作モード:ステディ
・シアー・テスティング、スウィープ・タイプ:チキソ
トロピック・ループ)。剪断速度を、10sec-1/2
00sec(0.05scc-1/sec)の割合で、0
から10sec-1まで上昇させ、剪断速度0.025s
ec-1間隔でプロットした。なお、剪断速度0〜0.0
25sec-1間では、0.1sec-1/secの割合で
上昇させたので、0から10sec-1までの測定時間は
199.8秒であった。
【0029】また、測定試料としては、単独ないしドラ
イブレンドされた複数のポリプロピレン系樹脂を、口径
φ50mmの第1シングル押出機と口径φ65mmの第
2シングル押出機を連結してなるタンデム押出機の第1
押出機のホッパーを通じて供給し、加熱溶融した後、口
径φ65mm押出機に移送して、複数個の小孔を有する
口金から吐出量20kg/hrで大気中に押し出し、冷
却しつつ引き取り、ペレタイザーにてペレット化したも
の、または、上記ポリプロピレン系樹脂から得られるポ
リプロピレン系樹脂発泡体もしくはその成形品を熱プレ
スにて200℃で加圧・除圧を繰り返すことにより脱泡
したものが用いられる。なお、ポリプロピレン系樹脂発
泡体またはその成形品から測定試料を得るために加熱す
る時間は20分程度であり、発泡体または成形品にフィ
ルムが積層されている場合は、フィルムを剥がしてから
脱泡する。また、ポリプロピレン系樹脂にタルク等の無
機フィラーが含まれる場合は、あらかじめ作成しておい
たフィラー入り樹脂ペレットを上記押出機に供給する。
【0030】得られた測定試料は、レオメーターの円錐
型プレート間にセットされ、所定のクリアランス(50
μm)に設定された後、測定開始まで5分間そのままの
状態で保持された。次いで、測定試料を剪断し測定し
た。ここで得られた複数の測定データに基づいて、剪断
速度が0.1sec-1から0.5sec-1のときの剪断
速度(X)の自然対数値:lnXと、剪断応力(Y)の
自然対数値:lnYとの関係式(1)から、AおよびB
の値を算出した。 lnY=AlnX+B (1)
【0031】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体の連
続気泡率は、ASTM D−2856に準拠し、東京サ
イエンス(株)製の空気比較式比重計1000型を使用
し、1〜1/2〜1気圧方法で測定した。本発明のポリ
プロピレン系樹脂発泡体の熱成形性は、実施例1〜7お
よび比較例に関しては、得られた発泡シートを350m
m角に切り出し、発泡スチレンシート成形機で長さ19
6mm、幅158mm、高さ26mmの楕円容器に成形
したものを、また、実施例8〜12に関しては、24個
の丸形容器形状の成形型を取り付けた発泡スチレンシー
ト熱成形機に、各実施例で得られた幅1050mmの発
泡シートを連続的に供給し、φ200mm、深さ30m
mの円形容器に成形したものをそれぞれ観察し、以下の
基準に基づいて評価した。 ○・・・次の△および×に該当せず成形品として良好で
ある △・・・成形時の伸びが悪く、局部的に厚みの薄い部分
を生じる ×・・・破れ、シートの重なりなどを生じ、所定の形状
に成形することが困難
【0032】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡成形品
の断熱性は、上記で得られた容器に水を150ml入
れ、1500wの電子レンジにて50秒間加熱し、素手
で取り出し、以下の基準に基づいて評価した。 ○・・・問題なく取り出すことが可能 △・・・熱さを感じ、長く持つことが困難 ×・・・熱くて取り出すことが困難 本発明のポリプロピレン系樹脂発泡成形品の強度は、テ
ンシロン万能試験機[(株)オリエンテック製 UCT
−10T]を用いて、成形品を図4のようにセットし、
圧縮試験速度100mm/分で容器を10mm(6秒
間)圧縮し、その間の最大の強度を測定することにより
求めた。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
て説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0034】実施例1〜6、比較例1〜7、比較例11 表2および表3に示した配合比の樹脂100重量部と、
気泡調整剤としてのハイドロセロールHK−70(ベー
リンガー製)0.4部とをドライブレンドし、この混合
物を口径φ50mmの第1シングル押出機と口径φ65
mmの第2シングル押出機を連結してなるタンデム押出
機の第1押出機のホッパーを通じて供給し、加熱溶融し
た後、発泡剤としてブタン(イソブタン/ノルマルブタ
ン=30/70)を圧入し、溶融混合した。次いで、口
径φ65mmの押出機に移送して発泡温度まで冷却した
後、口径φ70mmの円筒状ダイから、吐出量20kg
/hrで押出発泡させて、内部が約20℃の水で冷却さ
れているφ170mmのマンドレル上を沿わせて冷却
し、また発泡体の外面をその径よりも大きいエアリング
によりエアーを吹き付けて冷却することにより、円筒状
の発泡体を得た。この発泡体を円周上の1点でカッター
により切開して、表2および表3に示す物性を有するシ
ート状の発泡体を得た。次いで、この発泡体を350m
m角に切り出し、発泡スチレンシート成形機で長さ19
6mm、幅158mm、高さ26mmの楕円容器に成形
して、発泡成形品を得た。
【0035】実施例1〜6で得られたシート状発泡体お
よび発泡成形品は、AおよびBの値が図1のグラフにお
いて全て枠内の範囲にあり、密度が0.26〜0.36
g/cm3であり、連続気泡率が20%以下と低く、熱
成形性および断熱性に優れたものであった。他方、比較
例1〜7、11で得られたシート状発泡体および発泡成
形品は、AおよびBの値が図1において全て枠外にあ
り、密度が0.34〜0.4g/cm 3であり、連続気
泡率が40%以上と高く、外観や熱成形性に劣るもので
あった。また、実施例1〜4と比較例6および7とを比
べると、自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレン(S
D632)の配合割合が同じであっても、比較例6およ
び7で得られた発泡体および発泡成形品のAおよびBの
値が図1において枠外となっている。これらのことか
ら、ポリプロピレン系樹脂の粘弾性的特性は、発泡性に
優れる自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレンの配合
割合に依存するだけではないことが分かる。
【0036】比較例8 特開平7−268121号公報では、メルトテンション
が6g以上〜20g未満で、かつ重量平均分子量と数平
均分子量の比の値が7以上〜20未満であるプロピレン
樹脂90〜10重量部と、メルトテンションが1g以上
〜6g未満でかつ数平均分子量の比の値が4以上〜7未
満であるポリプロピレン系樹脂10〜90重量部とから
なるポリプロピレン系樹脂100重量部、無機フィラー
10〜100重量部および発泡剤からなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物を開示している。
【0037】表3に示した配合比(PF716/K70
11/タルク=25/45/30)の樹脂組成物を、φ
30mmの2軸押出機に供給し、ペレットを製造した。
ここで、PF716は、特開平7−268121号公報
に記載のPF613と同種の高溶融張力ポリプロピレン
系樹脂であり、メルトテンションが12.1gである。
また、K7011は、上記の特開平7−268121号
公報に記載のポリプロピレン系樹脂組成物である。
【0038】この混合ペレット100重量部に対し、気
泡調整剤としてハイドロセロールHK−70(ベーリン
ガー社製)0.2部をドライブレンドした。次いで、こ
の混合物を口径φ50mmの第1シングル押出機と口径
φ65mmの第2シングル押出機を連結してなるタンデ
ム押出機の第1押出機のホッパーを通じて供給し、加熱
溶融した後、発泡剤としてのブタン(イソブタン/ノル
マルブタン=30/70)を圧入し、溶融混合した。次
いで、口径φ65mmの押出機に移送して発泡温度まで
冷却した後、口径φ70mmの円筒状ダイから吐出量2
0kg/hrで押出発泡させて、内部が約20℃の水で
冷却されているφ170mmのマンドレル上を沿わせて
冷却し、またその外面をその径よりも大きいエアリング
によりエアーを吹き付けることにより冷却して円筒状の
発泡体を得た。この発泡体を円周上の1点でカッターに
より切開して、表3に示す物性を有するシート状の発泡
体を得た。次いで、この発泡体を用いて、実施例1〜6
および比較例1〜7、11と同様にして、発泡成形品を
得た。
【0039】この発泡体は、密度が0.67g/cm3
(発泡倍率1.7倍)と高いにもかかわらず連続気泡率
が39.6%と高く、また表面が凹凸したシートしか得
ることができなかった。
【0040】実施例7ならびに比較例9および10 表2および表3に示した配合比の樹脂100重量部、気
泡調整剤としてのハイドロセロールHK−70(ベーリ
ンガー製)0.4部および安定剤0.1部をドライブレ
ンドし、この混合物を口径φ90mmの第1シングル押
出機と口径φ115mmの第2シングル押出機を連結し
てなるタンデム押出機の第1押出機のホッパーを通じて
供給し、加熱溶融した。次いで、発泡剤としてブタン
(イソブタン/ノルマルブタン=65/35)を圧入
し、溶融混合した。次いで、口径φ115mm押出機に
移送して発泡温度まで冷却した後、口径φ140mmの
円筒状ダイから吐出量100kg/hrで押出発泡さ
せ、得られた円筒状発泡体を内部が約24℃の水で冷却
されているφ410mmのマンドレル上を沿わせて冷却
し、またその外面をその径よりも大きいエアリングによ
りエアーを吹き付けることにより冷却して、円筒状の発
泡体を得た。この発泡体を円周上の2点でカッターによ
り切開して、表2および表3に示すような物性を有する
シート状の発泡体を得た。次いで、得られた発泡体を用
いて、実施例1〜6および比較例1〜7、11と同様に
して、発泡成形品を得た。
【0041】何れの発泡体および発泡成形品(容器)も
連続気泡率が低く、外観が良好であった。それぞれの容
器の短辺の強度を測定した結果、実施例7の容器の強度
は1116gfであり、比較例9のもの(特開平6−1
92460号公報に記載の樹脂を使用して得られた発泡
容器)は988gfであった。したがって、比較例9の
ものの方が強度的に有利なホモポリプロピレンの量が多
いにも関わらず、実施例7で得られた容器の方が強度は
約13%高かった。
【0042】また、比較例10の容器(特開平5−12
4125号公報に記載の樹脂を使用して得られた容器)
の強度は873gfであり、比較例9のものよりさらに
弱かった。なお、これらの発泡シートの坪量は、比較の
ために全て約350g/m2としている。
【0043】実施例8〜12 表2に示す配合比の樹脂100重量部、気泡調整剤とし
てのハイドロセロールHK−70(ベーリンガー製)
0.4部および安定剤0.1部をドライブレンドし、こ
の混合物を口径φ90mmの第1シングル押出機と口径
φ115mmの第2シングル押出機を連結してなるタン
デム押出機の第1押出機のホッパーを通じて供給し、加
熱溶融した後、発泡剤としてブタン(イソブタン/ノル
マルブタン=65/35)を圧入し、溶融混合した。次
いで、口径φ115mm押出機に移送して発泡温度まで
冷却した後、口径φ240mmの円筒状ダイから吐出量
110kg/hrで押出発泡させ、得られた円筒状発泡
体を内部が約24℃の水で冷却されているφ672mm
のマンドレル上を沿わせて冷却し、また、その外面をそ
の径よりも大きいエアリングによりエアーを吹き付けて
冷却することにより、円筒状の発泡体を得た。この発泡
体を円周上の2点でカッターにより切開して、表2に示
すような物性を有するシート状の発泡体を得た。次い
で、得られた発泡体を幅1050mmにカットし、24
個の丸形容器形状の成形型を取り付けた発泡スチレンシ
ート熱成形機に連続的に供給し、φ200mm、深さ3
0mmの円形容器に成形して発泡成形品を得た。
【0044】得られた発泡体および発泡成形品は、全て
連続気泡率が低く、外観が良好であった。実施例9〜1
2は、図1において、すべてBの値が6.9以上であ
り、良好な成形品を得ることができた。実施例8は実施
例7と同様の配合比を有するポリプロピレン系樹脂であ
り、発泡体の幅が実施例7とは異なっている。実施例7
の幅650mmの発泡体(シート)を熱成形機に連続的
に供給し、成形品の個数を9個にした場合には、良好な
成形品を得ることができた。ところが、実施例8のよう
に、幅の広い(1050mm)発泡シートを熱成形する
場合には、ドローダウンが大きいため安定した成形品が
得られ難い。しかしながら、このように幅の広い発泡シ
ートでも、樹脂の粘弾性を最適化すれば、熱成形するこ
とが十分可能となる。
【0045】また、実施例12は樹脂成分中にポリエチ
レン系樹脂を10重量%含有するが、図1においてAお
よびBの値が枠の範囲内にあり、連続気泡率の低い発泡
体および成形品が得られる。さらに、実施例1〜12、
比較例1〜11から、押出発泡前のポリプロピレン系樹
脂のAとBの値、押出発泡後のポリプロピレン系樹脂発
泡体のAとBの値、および加熱成形後のポリプロピレン
系樹脂発泡成形品のAとBの値は、ほとんど変化しない
ことが分かった。
【0046】
【表1】
【0047】表1中の樹脂PF814、SD632およ
びPF716は自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレ
ン系樹脂、樹脂EG8100はエチレン−オクテン共重
合体、それ以外の樹脂は自由末端長鎖分岐を有しないポ
リプロピレン系樹脂である。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、自由末端長鎖分岐を有
する高価なポリプロピレン系樹脂の使用割合を減らすこ
とができ、しかも連続気泡の少ない低密度のポリプロピ
レン系樹脂発泡体を得ることができる。また、従来の自
由末端長鎖分岐を多く含むような樹脂を使用した場合よ
り、剛性にすぐれた発泡体が得られ、安価で耐熱性、断
熱性および耐油性に優れた容器素材、特に電子レンジで
の調理に付される容器素材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体の粘弾性
的特性を示すグラフである。
【図2】実施例1で得られた発泡体の剪断速度(X)の
自然対数値:lnXと剪断応力(Y)の自然対数値:l
nYとの関係を表わしたグラフおよび式である。
【図3】レオメーターにて粘弾性を測定する際の円錐形
プレート部と、ポリプロピレン系樹脂(溶融樹脂)との
断面を描いた模式図である。
【図4】発泡成形体がテンシロン万能試験機にセットさ
れた状態を示す模式図である。
【図5】自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹
脂および自由末端長鎖分岐を有しないポリプロピレン系
樹脂の粘度と時間との関係をそれぞれ示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/00 C08J 5/00 C08K 3/34 C08K 3/34 C08L 23/10 C08L 23/10 // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 (72)発明者 石田 真司 奈良県奈良市白毫寺町 8−1 Fターム(参考) 4F071 AA20 AA80 AA84 AB30 AF02 AF44 AF45 AH05 AH19 BB03 BB06 BC07 4F074 AA24 AA24B AB00 AC36 BA01 BA03 BA13 BA16 BA20 BA31 BA32 BA33 BA34 BA36 BA37 BA39 BA53 CA22 DA12 DA32 DA33 DA34 4F100 AK01A AK01C AK03A AK03C AK07B BA02 BA03 BA08 BA10A BA10C CA01B DJ01A DJ01B DJ01C EH171 GB16 GB23 JA04B JA13B JA20 JK01 JK20 JL03 YY00 4F207 AA11 AG20 AH58 AP04 AP05 AP07 KA11 KF04 KJ09 KK43 KK48 KW23 4J002 BB121 BB122 BB142 BB152 BP021 BP022 DJ046 FD016 GG01 GT00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂温度210℃、剪断速度を0.05
    sec-1/secの割合で0.1から0.5sec-1
    で上昇させたとき、剪断速度(X)の自然対数値:ln
    Xと、剪断応力(Y)の自然対数値:lnYとの間に
    (1)式で示す関係が成り立ち、かつ(1)式中のBの
    値が6.1〜9.0であり、Aの値が、前記Bの値の範
    囲から任意に1つ選んだ値を(2)式と(3)式に代入
    したとき、(2)式で示される値以上であって、(3)
    式で示される値以下であるポリプロピレン系樹脂からな
    ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂発泡体。 lnY=AlnX+B (1) A=0.0362B+0.915 (2) A=0.0397B+0.948 (3)
  2. 【請求項2】 (1)式中のBの値が6.9〜8.5で
    あり、Aの値が、前記Bの値の範囲から任意に1つ選ん
    だ値を(2)式と(4)式に代入したとき、(2)式で
    示される値以上であって、(4)式で示される値以下で
    ある請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂発泡体。 A=0.0381B+0.938 (4)
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂の融点が155〜
    170℃である請求項1または2に記載のポリプロピレ
    ン系樹脂発泡体。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン系樹脂が、自由末端長鎖
    分岐を有するポリプロピレン系樹脂との混合物である請
    求項1〜3のいずれか1つに記載のポリプロピレン系樹
    脂発泡体。
  5. 【請求項5】 自由末端長鎖分岐を有するポリプロピレ
    ン系樹脂の混合割合が10〜40重量%である請求項4
    に記載のポリプロピレン系樹脂発泡体。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレ
    ン系樹脂100重量部に対してフィラー8重量部以下を
    含有するものである請求項1〜5のいずれか1つに記載
    のポリプロピレン系樹脂発泡体。
  7. 【請求項7】 密度0.1〜0.8g/cm3、厚み
    0.3〜5mmのシートである請求項1〜6のいずれか
    1つに記載のポリプロピレン系樹脂発泡体。
  8. 【請求項8】 片面または両面に、1層以上のフィルム
    が積層されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の
    ポリプロピレン系樹脂発泡体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1つに記載のポ
    リプロピレン系樹脂発泡体を成形して得られることを特
    徴とするポリプロピレン系樹脂発泡成形品。
  10. 【請求項10】 樹脂温度210℃、剪断速度を0.0
    5sec-1/secの割合で0.1から0.5sec-1
    まで上昇させたとき、剪断速度(X)の自然対数値:l
    nXと、剪断応力(Y)の自然対数値:lnYとの間に
    (1)式で示す関係が成り立ち、かつ(1)式中のBの
    値が6.1〜9.0であり、Aの値が、前記Bの値の範
    囲から任意に1つ選んだ値を(2)式と(3)式に代入
    したとき、(2)式で示される値以上であって、(3)
    式で示される値以下であるポリプロピレン系樹脂と発泡
    剤とを押出機で溶融混練し、次いで押出発泡することを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のポリプ
    ロピレン系樹脂発泡体の製造方法。 lnY=AlnX+B (1) A=0.0362B+0.915 (2) A=0.0397B+0.948 (3)
  11. 【請求項11】 押出発泡が円形スリットダイを通して
    行われる請求項10に記載のポリプロピレン系樹脂発泡
    体の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれか1つに記載の
    ポリプロピレン系樹脂発泡体を加熱成形すること特徴と
    するポリプロピレン系樹脂発泡成形品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051682A (ja) * 2009-07-29 2014-03-20 Sekisui Plastics Co Ltd ポリオレフィン系樹脂発泡シート

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