JP2002020305A - オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬 - Google Patents

オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬

Info

Publication number
JP2002020305A
JP2002020305A JP2000207056A JP2000207056A JP2002020305A JP 2002020305 A JP2002020305 A JP 2002020305A JP 2000207056 A JP2000207056 A JP 2000207056A JP 2000207056 A JP2000207056 A JP 2000207056A JP 2002020305 A JP2002020305 A JP 2002020305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ole
plant
mice
infection
citrus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000207056A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumiaki Tsuru
純明 鶴
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
Sakae Otake
榮 大竹
Yutaka Kayaba
裕 萱場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BUNSHI EIYOGAKU KENKYUSHO KK
FUKUSHI KOBO KK
Original Assignee
BUNSHI EIYOGAKU KENKYUSHO KK
FUKUSHI KOBO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BUNSHI EIYOGAKU KENKYUSHO KK, FUKUSHI KOBO KK filed Critical BUNSHI EIYOGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP2000207056A priority Critical patent/JP2002020305A/ja
Publication of JP2002020305A publication Critical patent/JP2002020305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 細菌及びウイルス等による感染症に対して高
い予防及び/又は治療効果を有する健康食品、機能性食
品及び医薬として使用可能な組成物の提供。 【解決手段】 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植
物の種子成分を含むことを特徴とする組成物。更に、ゴ
ボウ、ヨモギ、ムラサキバレンギク、ニンニク、タマネ
ギ、エゾウコギ、及びワケギからなる群より選ばれる1
種以上の植物を含むことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康食品、機能性食品
及び医薬として可能な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細菌及びウイルス等の微生物感染
症が問題となっている。特に、高齢者や化学療法を受け
たガン患者等においては免疫が低下しているので、感染
症が死亡原因となる場合が少なくない。また、従来の抗
生物質が効かないMRSA等の薬剤耐性菌の出現は感染
症の問題をより深刻なものとしている。そこで、従来の
抗生物質に代わるものとして、天然の植物性抗菌物質が
注目されている。例えば、オリーブ葉抽出物(OLE)
は、昔からマラリア等の治療薬として用いられ、種々の
微生物に対して効果を有することが報告されている(Wa
lker, M., Olive Leaf Extract, Kensington Publishin
g Corp., New York, 1997, pp.1-198)。本発明者等
も、好中球減少マウスにおけるエシェリヒア・コリ(Es
cherichia coli)、シュードモナス・アエルギノーザ
(Pseudomonas aeruginosa)、カンジダ・アルビカンス
(Candida albicans)の急性全身性感染並びにインフル
エンザ(influenza)ウイルスの鼻腔内感染に対して、
OLEが生存率を有意に増加させることを見いだしてい
る(Tsuru S, Nagae A, Ohta T et al.,Therapeutic ef
fect of d-Lenolate against experimental infections
in immunocompromised mice, J. Orthomolecular Me
d., 2000; 15(未公開), Tsuru S, Ibusuki M, Ohtake
S et al., Enhanced Resistance against Influenza V
irus by Treatment with Dietary Supplement "d-Lenol
ate" in Neutropenic MiceInduced by Cyclophosphamid
e, J. Orthomolecular Med., 2000; 15(未公開))。
しかしながら、微生物感染症に対する予防効果がより高
く、更に治療効果が高い、微生物感染症の予防及び/又
は治療に使用することができる天然の植物性抗菌物質が
望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細菌及びウ
イルス等による微生物感染症に対して高い予防及び/又
は治療効果を有する、健康食品、機能性食品及び医薬と
して使用可能な組成物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、オリーブ属植
物の葉成分にミカン属植物の種子成分を含有させて投与
すると、従来のOLE単独投与と比較して、感染症に対
する予防及び/又は治療効果が著しく高くなるとの知見
に基づいてなされたものである。すなわち、本発明は、
オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を
含むことを特徴とする組成物を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の組成物に使用するオリー
ブ属植物としては、オリーブ(Olea europaea)を挙げ
ることができる。この場合、オリーブ属植物の葉、果
実、根等のあらゆる部位を使用することができるが、製
造コストの点から葉が好ましい。本発明の組成物に使用
するオリーブ属植物の葉は、樹木のいずれの部分から採
取したものでもよいが、環境による汚染が少ない点か
ら、若い葉が好ましい。オリーブ属植物の葉成分とは、
オリーブ属植物の葉を加工及び/又は処理することによ
り得られるものであり、粉末、抽出物、溶液等が挙げら
れる。これらの中では、成分の純度を上げて高い予防及
び治療効果が得られる点から抽出物が好ましい。抽出物
として使用する場合、その抽出方法としては当該技術分
野において周知の種々の方法、例えば抽出溶媒としてエ
タノールを用いたソックスレー抽出器による抽出方法を
使用することができるが、なかでも米国特許第5,71
4,150号明細書に記載の方法を好ましく使用するこ
とができる。前記の方法によると、オリーブの葉を、少
なくとも約25質量%のアルコールを含む水性アルコー
ル溶液から本質的になる抽出溶媒で覆う工程、オリーブ
葉と抽出溶媒とを少なくとも4時間接触させる工程、オ
リーブ葉から抽出溶媒を排出させる工程、新たな部分の
抽出溶媒をオリーブ葉へ少なくとも4時間かけて添加
し、抽出溶媒を排出させる工程、排出した抽出溶媒部分
と蒸留水とを減圧下で組み合わせて約30〜40質量%
の固形分を含む濃縮物を得る工程、及び、濃縮物を乾燥
して約30〜40質量%のオーレユーロベン(oleurope
in)を含む粒子状抽出物を得る工程、によりオリーブ葉
抽出物を得ることができる。また、市販のオリーブ葉抽
出物、例えば商品名d−Lenolate(Douglas La
boratories Pittsburgh, WI, USA)を使用することもで
きる。粉末として使用する場合、その製造方法として
は、当該技術分野において周知の種々の方法を使用する
ことができ、例えば、葉を洗浄、乾燥及び粉砕すること
により粉末を得ることができる。
【0006】本発明の組成物に使用するミカン属植物と
しては、ライム(Citrus aurantifolia)、ダイダイ(C
itrus aurantium)、ベルガモット(Citrus bergami
a)、ブンタン(Citrus grandis)、ハッサク(Citrus
hassaku)、イヨカン(Citrus iyo)、ユズ(Citrus ju
nos)、キシュウミカン(Citrus kinokuni)、レモン
(Citrus limon)、シトロン(Citrus medica)、ナツ
ミカン(Citrus natsudaidai)グレープフルーツ(Citr
us paradisi)、ポンカン(Citrus reticulata)、スイ
ートオレンジ(Citrus sinensis)、カボス(Citrus sp
haerocarpa)、スダチ(Citrus sudachi)、サンポウカ
ン(Citrus sulcata)、タチバナ(Citrus tachiban
a)、ウンシュウミカン(Citrus unshiu)等を挙げるこ
とができる。これらの中では、グレープフルーツが特に
好ましい。ミカン属植物の種子成分とは、ミカン属植物
の種子を加工及び/又は処理することにより得られるも
のであり、粉末、抽出物、溶液等が挙げられる。これら
の中では、成分の純度を上げて高い予防及び治療効果が
得られる点から抽出物が好ましい。粉末として使用する
場合、その製造方法としては当該技術分野において周知
の種々の方法を使用することができ、例えば、種子を洗
浄、乾燥及び粉砕することにより粉末を得ることができ
る抽出物として使用する場合、その製造方法としては当
該技術分野において周知の種々の方法を使用することが
できるが、例えば抽出溶媒としてエタノールを用いたソ
ックスレー抽出器による抽出方法を使用することができ
る。また、市販のミカン属植物種子抽出物、例えば商品
名グレープフルーツ種子粉末(Konekuto Co., Ltd.(Tok
yo))を使用することもできる。本発明の組成物におけ
る、オリーブ属植物の葉成分とミカン属植物の種子成分
との配合比は、質量基準で1:0.5〜1:10、好ま
しくは1:1〜1:5、特に好ましくは1:1〜1:3
である。
【0007】本発明の組成物は、微生物感染症に対する
効果を高めるために、ゴボウ(Arctium lappa)、ヨモ
ギ(Artemisia princeps)、ムラサキバレンギク(Echi
nacea)、ニンニク(Allium sativum)、タマネギ(All
ium cepa)、エゾウコギ(Acanthepanax senticosu
s)、ワケギ(Allium wakegi)からなる群より選ばれる
1以上の植物の成分を適宜含んでいてもよい。この場
合、使用することができる植物の部位は根、茎、葉等で
あり、植物の種類に応じて異なるが、例えばヨモギでは
葉部分、タマネギでは鱗茎部分を使用することができ
る。植物成分は前記の植物を加工及び/又は処理するこ
とにより得られるものであり、粉末、抽出物、溶液等が
挙げられる。これらの中では、成分の純度を上げて高い
予防及び治療効果が得られる点から抽出物が好ましい。
抽出物として使用する場合、その製造方法としては当該
技術分野において周知の種々の方法を使用することがで
きるが、例えば抽出溶媒としてエタノールを用いたソッ
クスレー抽出器による抽出方法を使用することができ
る。この植物成分の添加量は、オリーブ属植物の葉成分
とミカン属植物の種子成分を含む組成物の総質量に対し
て1〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、特に好
ましくは30〜40質量%である。更に本発明の組成物
は、微生物感染症に対する予防及び治療効果に加えて整
腸効果を与えるための物質を含んでいてもよい。この場
合、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus
acidophilus)及びラクトバチルス・ビフィダス(Lacto
bacillus bifidus)、エキナセア・アングスチフォリア
(Echinacea angustifolia)、エキナセア・プルプレア
(Echinacea purpurea)等の整腸作用を有する細菌の1
種以上を生菌又は乾燥菌体として使用することができ
る。添加量はオリーブ属植物の葉成分とミカン属植物の
種子成分を含む組成物に対して凍結乾燥菌体で5〜50
億個、好ましくは10〜30億個、特に好ましくは10
〜20億個である。この場合、整腸作用を有する細菌の
増殖のための糖、例えばリグスティカム(Ligusticum)
を添加することが好ましい。
【0008】本発明の組成物は、細菌、ウイルス等を含
む微生物による感染症に対して予防及び治療効果を有す
るので、健康食品、機能性食品、医薬及び飼料等として
使用することができる。また、本発明の組成物は、好中
球の活性化を含む免疫系を増強する効果をも有するの
で、免疫賦活剤としても使用することができる。本発明
の組成物を医薬、健康食品及び機能性食品として使用す
る場合、本発明の組成物は、それ自身で又は他の薬理活
性物質、例えば合成抗生物質と共に使用することがで
き、更に薬学的に許容しうる担体、甘味料、香辛料等の
調味料を適宜含有させることができる。薬学的に許容し
うる担体としては、例えば炭酸カルシウム、リン酸カル
シウム、ラクトース等の賦形剤、コーンスターチ、アル
ギン酸等の崩壊剤、デンプン、ゼラチン等の結合剤、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、及びカル
ボキシメチルセルロース、セルロースアセテートフタレ
ート、ポリビニルアセテート等の徐放剤が挙げられる。
本発明の医薬、健康食品及び機能性食品は、当該技術分
野において周知の方法により、油剤、エマルジョン、ソ
フトカプセル剤、ハードカプセル剤、錠剤、顆粒剤、固
形剤、チュアブル剤、液剤等の医薬形態、固体、液体、
ペースト、ゲル、粉末状の食品、飲料等の形態にするこ
とができる。各成分を全てこれらの形態に含有させる以
外に、オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子
成分を各々独立して前記形態としたものを種々に組み合
わせたものとすることもできる。また、本発明の医薬、
健康食品及び機能性食品は、ヒトに限らず、免疫系を有
するブタ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、マウス、ラッ
ト、サル等の哺乳動物の医薬又は飼料としてもよく、例
えば、当該技術分野において周知の方法にしたがい、飼
料用の固体又は液体の添加剤とすることもできる。かか
る医薬又は飼料も本発明の医薬及び健康食品に含まれ
る。本発明の医薬、健康食品及び機能性食品は、その使
用形態に応じて経口、非経口又は経皮投与(摂取)する
ことができる。投与(摂取)量は、通常、患者の体重、
疾患の性質及び状態に依存して変化するが、成人に使用
する場合、1日あたり100〜2000mgであり、好
ましくは400〜1000mgである。次に、実施例に
より本発明の効果を具体的に説明するが、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】
【0010】製造例1 オリーブ葉抽出物の製造 抽出溶媒としてエタノールを用いて、ソックスレー抽出
器により、洗浄したオリーブ葉を抽出して、オリーブ葉
抽出物を製造した。
【0011】製造例2 グレープフルーツ種子抽出物の
製造 抽出溶媒としてエタノールを用いて、ソックスレー抽出
器により、洗浄したグレープフルーツ種子を抽出して、
グレープフルーツ種子抽出物を製造した。
【0012】実施例1 健康食品の製造 製造例1及び2で得たオリーブ葉抽出物及びグレープフ
ルーツ種子抽出物を用いて、下記の組成を有する健康食
品を製造した。 オリーブ葉抽出物 125mg グレープフルーツ種子抽出物 125mg ゴボウ根抽出物 50mg ヨモギ葉抽出物 50mg ラクトバチルス・アシドフィルス及び ラクトバチルス・ビフィダス 10億個 エキナセア・アングスチフォリア及び エキナセア・プルプレア 50mg リグスティカム 25mg ニンニク、タマネギ、エゾウコギ及びワケギ を含むネギ属植物抽出物 50mg
【0013】実施例2 本発明の組成物の微生物感染に対する効果を下記のとお
りにして試験した。材料及び方法 動物 メスのBalb/cマウス(Japan Charles River Co.,
Ltd., Tokyo, Japan)を特定病原体除去(準無菌)条
件下で飼育し、8週齢時に試験に使用した。試験化合物 オリーブ属植物の葉成分として、オリーブ葉からのペー
スト状の滅菌抽出物(pateted sterio extraction)で
あるオリーブ葉抽出物(OLE)(Douglas Laboratori
es Pittsburgh, WI, USA)を、滅菌した蒸留水に溶解し
て使用した。ミカン属植物の種子成分としてのグレープ
フルーツ種子抽出物(GSE)及びその他の植物性抗菌
物質は、Konekuto Co., Ltd.(Tokyo)より購入した。免
疫抑制剤としてのサイクロフォスファマイド(CY)
(cyclophosphamide)(Endoxan, Shionogi & Co., Lt
d., Osaka)は、滅菌した蒸留水に20mg/mlの濃
度に溶解して使用した。細菌 エシェリヒア・コリ 0111a、シュードモナス・アエルギ
ノーザ u-31、スタフィロコッカス・アウレウス 209P、
MRSA(メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレ
ウス)、クレブシエラ・ニューモニエ Fu-1及びカンジ
ダ・アルビカンス IFOを使用した。各細菌の50%致死
量(LD50)は、それぞれ3.0×105、2.0×1
5、2.0×105、1.0×105、1.0×105
1.5×105cfu/マウスであった。これらの細菌
をトリプシンダイズ寒天(Tryptic Soy Agar)(Nissui
Pharmaceutical, Co., Ltd., Tokyo, Japan)中で継代
培養し、脳心臓抽出物培養液(BHI、 Nissui)中、
37℃で18時間培養し、生理食塩水中に懸濁させたも
のを使用した。
【0014】CYにより誘導した好中球減少マウスの治
療モデルにおける細菌数の計測 CY(200mg/kg、Shionogi Pharmaceutical C
o., Ltd., Osaka, Japan)をBalb/cマウスの腹腔
に注射した。CY投与2日後に、マウスにLD50量の各
細菌を静脈内接種した。生存率及び肝臓内の生菌数を、
接種後毎日観察した。感染に対するOLEの予防又は治
療効果を評価するために、OLE(500mg/kg/
日)を、細菌感染の前又は後の7日間、経口投与した。
OLE及びGSE等の植物性誘導体(500mg/k
g)を、細菌感染の前又は後の7日間、経口投与した。
肝臓内の細菌数を、希釈した肝ホモジネートを用いて、
スパイラル−プレーター(spiral-plater)(Spiral Sy
stem Instruments, Inc., Cincinnati, OH)を用いてB
HI寒天上に播くことにより計数した。寒天プレートを
37℃で18時間インキュベートして、コロニーの数を
計数した。ウイルス インフルエンザウイルス A/PR8/34株(H1N
1)(Japan NationalInstitute of Health(Tokyo)よ
り入手)を、10日齢のふ化鶏卵の尿膜腔中で48時間
かけて2回継代し、使用するまで感染性尿膜腔液として
−70℃で保存した。ウイルス力価(LD50)は、マー
ディン ダービー イヌ腎臓(MardinDarby Canine Kid
ney)(MDCK)細胞を用いたプラークアッセイによ
ると2.5×105プラーク形成単位(PFU/ml)
であった。
【0015】CYにより誘導した好中球減少マウスの治
療モデルにおけるウイルスの力価 CY(200mg/kg、Shionogi Pharmaceutical C
o., Ltd., Osaka)をBalb/cマウスの腹腔に注射
した。CY投与2日後に、マウスにLD50量のインフル
エンザウイルスを鼻腔内接種した。生存率及び肺内のウ
イルス力価を、接種後毎日観察した。感染に対するOL
Eの保護又は治療効果を評価するために、OLE(50
0mg/kg/日)を、細菌感染の前又は後の7日間、
経口投与した。OLE及びGSE等の植物性誘導体(5
00mg/kg)を、細菌感染の前又は後の7日間、経
口投与した。プラークアッセイは、Luckacher等(Lukac
her AE, Braciale VL, T, In vivoeffector function o
f influenza virus-specific cytotoxic T lymphocyte
clones is highly specific, J. Exp. Med., 1984, 16
0:814-826)の方法をわずかに改変した方法にしたがい
行った。ウイルス感染後にマウスから肺を取り出し、P
BSを用いて手動でホモジナイズして10%ホモジネー
トを得た。ホモジネートを超音波処理(200W、2A
で10分間)により分散し、遠心分離(10,000
g、2分間)して粗い組織片を除去し、測定するまで−
70℃で保存した。上清の10倍希釈液を、0.25%
ウシ血清アルブミン(BSA、Fraction Vpowder, Sigm
a, St. Louis)を補充したPBS中で作成した。10%
ウシ胎児血清(FCS、GIBCO)を補充した2ml M
EM中の4.0×105細胞を、感染2日前に組織培養
皿(35×10mm)(Falcon 1008; Becton Dickinso
n Labware, Lincoln Park, New Jersey)へ接種するこ
とにより調製したMDCK細胞の単層を、0.1mlの
ウイルス希釈物により25℃で60分間感染させた。ウ
イルス吸着後、ウイルス懸濁液を捨て、各単層を1.5
mlのハンクス溶液(GIBCO)で2回洗浄して臓器ホモ
ジネート中のトリプシン阻害剤を除去し、0.45%
BSA、2mM グルタミン、100mg/mlのグル
コース、2μg/mlの葉酸、2μg/mlのビオチ
ン、100μg/mlのDEAE−デキストラン、10
0μg/mlのストレプトマイシン、100U/mlの
ペニシリン、0.85%の精製寒天(Difco, Dteroit)
及び2.5μg/mlのトリプシン(Chemical Compan
y, St. Louis)を含む2mlの寒天培地をかぶせた。5
%CO2雰囲気、37℃で2〜3日間インキュベートし
た後、プラークを計測した。結果を、8頭のマウスの平
均PFU±SD/臓器として表した。
【0016】マウスの処理 各試験は20頭のマウスを使用して行った。微生物感染
の2日前に、マウスに0.5ml PBS中のCY(2
00mg/kg)を腹腔内接種した。OLEの予防効果
の分析のために、対照マウスに0.5mlの滅菌した蒸
留水を感染7日前から7日間、毎日経口投与した(グル
ープ1:CY単独)。実験グループとして、マウスにO
LE(500mg/kg)(グループ2:OLE単独)
又はGSE(500mg/kg)処理との組合せ(グル
ープ3:OLE+GSE)を感染7日前から7日間、毎
日経口投与した。OLEの治療効果の分析のために、C
Y処理した対照マウスに、0.5mlの滅菌した蒸留水
を感染日から7日間、毎日経口投与した(グループ4:
CY単独)。その他のマウスには、OLE(グループ
5:OLE単独)又はGSE処理との組合せ(グループ
6:OLE+GSE)を感染日から7日間、毎日経口投
与した。OLE及びGSEの予防効果の評価のために、
マウスにLD50量の微生物を静脈内注射した。OLE及
びGSEの治療効果の評価のために、マウスにLD50
の微生物を静脈内注射した。
【0017】酸化生成物(oxidative product)の形成
及び食作用の分析 好中球の抗菌効果の指標となる酸化生成物の形成及び食
作用を、Bass等(11)の方法を改変して用いてFAC
Scanフローサイトメーター(15Wアルゴンイオン
レーザー、488nm)により分析した。要約すると、
0.5mlのヘパリン化末梢血(最後の薬剤投与の翌日
にサンプリングしたもの)を、5mMグルコース及び
0.1%ゼラチンを含むダルベッコのPBS(PBS
g)で10倍に希釈した。次いで細胞を、水浴中、PB
Sg中の5μM DCFH−DAと共に37℃で15分
間プレインキュベートした。DFM処理の場合、プレイ
ンキュベート用にDFM(1mg/ml)を培地に添加
した。プレインキュベート15分後、好中球をPBSで
2回洗浄して捕捉されなかった色素を除去し、PBSg
中5mlに再懸濁した。次いで細胞を100ng/ml
ホルボールミリステートアセテート(PMA、Sigma)
で刺激した。PMA刺激15分後、1mlの細胞アリコ
ートを分析用にサンプリングした。PBSで2回洗浄し
たのち、赤血球の同時溶解及び白血球の部分固定を、F
ACS溶解溶液(Becton Dickinson Immunocytochemist
ry System, San Jose, CA)を用いて行った。続いて細
胞を洗浄し、488nmアルゴンイオンレーザーを用い
た蛍光標識細胞分取器(FACScan、Becton Dicki
nson Immunocytometry System, Mountain View, CA)に
より分析した。データを選択的ゲーティング(selectiv
e gating)により得て、Consort30ソフトウェ
ア(Becton Dickinson Instruments, Palo Alto, CA)
を用いて分析した。H22による細胞内のジクロロフル
オレシン(dichlorofluorescin)のジクロロフルオレセ
インへの酸化を、フローサイトメーターにより試験し
た。酸化生成物形成は、平均平均強度±標準偏差により
示した。食作用活性は、蛍光ビーズを貧食した細胞の平
均割合(%)±標準偏差で示した。表面マーカーの分析 全末梢血(50μl)を、FITCコンジュゲート抗C
D11bモノクローナル抗体(Mac−1、CALTAG Lab
oratories, San Francisco, CA)により4℃で30分間
染色した。次いで細胞を、FACS溶解溶液中に室温下
で10分間懸濁した。2回洗浄した後、サンプルをFA
CScanで分析した。好中球に対する選択的ゲーティ
ングを用いてデータを得て、Consort30ソフト
ウェアを用いて分析した。統計 データの統計学的有意性を、スチューデントのt−検定
により決定した。ρ<0.05を有意とした。
【0018】結果 CY処理マウスにおける細菌感染に対するOLE単独及
びGSE単独投与の効果 エシェリヒア・コリ(□)、シュードモナス・アエルギ
ノーザ(■)、スタフィロコッカス・アウレウス
(●)、MRSA(○)、クレブシエラ・ニューモニエ
(▲)及びカンジダ・アルビカンス(△)のLD50
を、感染2日前にCY処理をしたマウスに静脈内接種
(0日)して、OLE単独及びGSE単独投与の生存率
に対する効果を感染後8日間観察した(図2及び3)。
OLE及びGSEを、CY処理したマウスに、細菌感染
前(図2A、図3A)又は感染後(図2B、図3B)に
7日間経口投与した。OLE及びGSEを処理しなかっ
た全てのCY処理マウスが、細菌感染後少なくと4日後
に全て死亡した(図1)。OLE単独を細菌感染前に投
与したとき、70%をこえるマウスが観察期間の間生存
した(図2A)。この結果は、OLEは感染前に使用し
た場合に感染症に対して強力な予防効果を有することを
示している。対照的に、OLE単独を感染後に投与した
場合、全てのマウスが8日以内に死亡した(図2B)。
感染後のOLE単独投与は、細菌感染に対する保護効果
が低いことが明らかになった。図3に示すように、GS
E単独を感染前(図3A)及び感染後(図3B)に投与
したとき、全てのマウスは6日以内に死亡した。
【0019】CY処理マウスにおける細菌感染に対する
OLE及び植物性抗菌物質の組合せの投与の効果 CY処理マウスにおけるシュードモナス・アエルギノー
ザ(2.0×105cfu/マウス)の感染に対する、
OLE及びGSEの組合せによる投与の予防及び治療効
果を分析した。図4Aは、予防的にOLEで処理したマ
ウス(グループ1〜3)の生存率を示している。グルー
プ1(CY単独)(■)の全てのマウスが感染2日後ま
でに死亡した。しかしながら、グループ2(OLE単
独)(○)の70%及びグループ3(OLE+GSE)
(●)の全てのマウスがシュードモナス感染に生き残っ
た。宿主の抗菌作用の改善が、OLE単独の予防的処理
により得られたが、GSEとの組合せではその改善がよ
り顕著であった。図4Bは、治療的にOLEで処理した
マウス(グループ4〜6)の生存率を示している。グル
ープ4(CY単独)(■)及びグループ5(OLE単
独)(○)の全てのマウスが感染8日後までに死亡し
た。しかしながら、グループ6(OLE+GSE)
(●)の70%がシュードモナス感染に生き残った。O
LE及びGSEによる治療処理(グループ6)(●)
は、OLE単独(グループ5)(○)と比較して増強さ
れた抗菌作用を示した。図2及び4に示すように、OL
Eは、OLE単独を感染後に投与した場合は、CY処理
した全ての細菌感染に対する保護効果を有しなかったの
で、GSEと組み合わせたOLEの投与を感染翌日から
7日間導入した。シュードモナス・アエルギノーザ
(2.0×105cfu/マウス)及びクレブシエラ・
ニューモニエ(1.0×105cfu/マウス)のLD
50量を静脈内接種して、生存率を観察し、肝臓内の生菌
細胞数を計測した。図5は、シュードモナス・アエルギ
ノーザ(2.0×105cfu/マウス)による感染の
結果を示している。OLEのみを投与したマウス(■)
の全てが感染6日後までに死亡した。一方、OLEとそ
の他の植物性抗菌物質(独自のブレンド1(PB1)
(○):ゴボウ、ヨモギ、ムラサキバレンギク、ニンニ
ク、タマネギ、エゾウコギ及びワケギ、独自のブレンド
2(PB2)(●):GSE、ゴボウ、ヨモギ、ムラサ
キバレンギク、ニンニク、タマネギ、エゾウコギ、ワケ
ギ)との組合せの治療により、生存率の改善が見られた
(図5A)。マウスをOLEとPB1との組合せ(○)
で処理したとき、肝臓における細菌の増殖が感染4日後
まで続いたが、5日後からは検出される生細菌数は減少
した。OLE+PB2(●)では、生細菌数は感染4日
後から有意に減少した(図5B)。図6は、クレブシエ
ラ・ニューモニエ(Fu−1、1.0×105cfu/
マウス)による感染に対するOLEの保護効果を示して
いる。OLEのみ(▲)を投与した場合、全てのマウス
が4日後までに死亡した。対照的に、組合せの投与では
生存率が改善された(OLE+PB1(○)、生存率8
0%、OLE+PB2(●)、生存率100%)(図6
A)。OLE+PB1のグループ(○)では、肝臓内の
生細菌数は感染4日後に約107〜108に達したが、5
日後からは徐々に減少した。OLEとPB2との組合せ
(●)を投与したマウスでは、細菌は感染4日後から急
速に減少し、感染6日後にはほとんど検出不可能な数に
達した(図6B)。各種の感染に対するOLE+PB2
処理後に見られた生存率の改善(図5及び6)は、処理
終了後少なくとも3週間の時点でさえも有効性を維持し
ていた。
【0020】CY処理マウスにおけるインフルエンザウ
イルス感染後の生存に対するOLE及びGSEの効果 インフルエンザウイルス感染に対するOLE及びGSE
処理の予防及び治療効果について分析した。CY処理マ
ウスを、2.5×105PFU又は2.5×104PFU
で鼻腔内に接種した。図7Aは、予防的にOLEで処理
したマウス(グループ1〜3)の生存率を示している。
グループ1(CY単独)(■)の全てのマウスが感染3
日後までに死亡した。しかしながら、グループ2(OL
E)(○)の50%及びグループ3(OLE+GSE)
(●)の全てのマウスが2.5×105PFUのインフ
ルエンザ感染に生き残った。宿主の抗ウイルス作用の改
善が、OLE単独の予防的処理により得られたが、GS
Eとの組合せではその改善がより顕著であった。図7B
は、治療的にOLEで処理したマウス(グループ4〜
6)の生存率を示している。グループ4(CY単独)
(■)の全て及びグループ5(OLE)(○)の70%
のマウスが感染3日後までに死亡した。しかしながら、
グループ6(OLE+GSE)(●)の80%が2.5
×104PFUのインフルエンザ感染に生き残った。O
LE単独による治療処理(グループ5)(○)は20%
の生存率を示した。しかし、OLE単独で予防的に処理
したマウス(グループ2)の10倍数のウイルスの感染
では、50%の生存が観察された(図7A、○)。対照
的に、OLE及びGSEによる治療処理(グループ6)
(●)は、OLE単独(グループ5)(○)と比較して
増強された抗ウイルス作用(生存率80%)を示した。
【0021】CY処理マウスにおけるOLE及びGSE
の組合せの投与後の好中球の機能 CY注射8日後(最終のOLE投与の翌日)における好
中球の酸化生成物形成、食作用活性及びMac−1発現
を測定した。図8Aは、予防的(図8Aa)及び治療的
(図8Ab)にOLEを投与したマウスの末梢好中球の
DCFH酸化活性を示している。OLE処理マウス(グ
ループ2及び3)は、CY処理マウス(グループ1)と
比較して有意に改善された酸化活性を示した。OLE及
びGSEを共に処理したマウス(グループ)3の酸化活
性値は、OLEのみで処理したマウス(グループ2)よ
りも高かった。治療的にOLEで処理したマウス(グル
ープ5及び6)は、CY処理マウス(グループ4)と比
較して有意に高いDCFH酸化活性を示した。OLE及
びGSEを共に処理したマウス(グループ6)の酸化活
性値は、OLEのみで処理したマウス(グループ5)よ
りも高かった。図8Bは、予防的(図8Ba)及び治療
的(図8Bb)のためにOLEを投与したマウスの末梢
好中球の食作用活性を示している。OLEを投与したマ
ウス(グループ2、3、5及び6)は食作用活性の回復
を示した。半数よりも多くの好中球が、CY処理マウス
(グループ1及び4)と比較してポジティブな食作用活
性を示した。OLE及びGSEを共に投与したマウス
(グループ3及び6)における食作用値は、OLEのみ
を投与したマウス(グループ2及び5)と比較して有意
に改善された食作用活性を示した。更に、OLE単独又
はGSEとの組合せは、CY処理マウスと比較して有意
に高いMac−1陽性の百分率を示した(データは示さ
ず)。OLE及びGSEを共に処理したマウスは、全て
のグループの中で最も高いMac−1陽性の百分率を示
した。
【0022】
【発明の効果】前記の結果のとおり、本発明の組成物
は、細菌及びウイルス等を含む微生物感染症に対して高
い予防及び治療効果を有する。したがって、微生物感染
症を予防及び治療するための健康食品、医薬及び飼料等
として使用することができる。特に、化学療法により好
中球が減少した患者や高齢者等の免疫系が低下した者に
対する感染症の予防及び治療法を提供することができ
る。更に薬剤耐性菌による感染症の予防及び治療法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、CYで処理したマウスにおける細菌感
染に対する生存率を示す。□:エシェリヒア・コリ 011
1a(3.0×105cfu/マウス)、■:シュードモ
ナス・アエルギノーザ u-31(2.0×105cfu/マ
ウス)、●:スタフィロコッカス・アウレウス 209P
(2.0×105cfu/マウス)、○:MRSA
(1.0×105cfu/マウス)、▲:クレブシエラ
・ニューモニエ Fu-1(1.0×105cfu/マウス)
及び△:カンジダ・アルビカンス IFO(1.5×105
cfu/マウス)のLD50量を感染2日前にCY処理を
したマウスに静脈内接種した。各群は20頭のマウスか
ら構成された。
【図2】図2は、CY処理マウスにおける細菌感染に対
するオリーブ葉抽出物(OLE)の単独投与による保護
効果を示す。□:エシェリヒア・コリ 0111a(3.0×
105cfu/マウス)、■:シュードモナス・アエル
ギノーザ u-31(2.0×105cfu/マウス)、●:
スタフィロコッカス・アウレウス 209P(2.0×105
cfu/マウス)、○:MRSA(1.0×105cf
u/マウス)、▲:クレブシエラ・ニューモニエ Fu-1
(1.0×105cfu/マウス)及び△:カンジダ・
アルビカンス IFO(1.5×105cfu/マウス)の
LD50量を感染2日前にCY処理をしたマウスに静脈内
接種して、OLE単独投与の生存率に対する効果を8日
間観察した。OLEは細菌感染前(A)又は感染後
(B)にそれぞれ7日間経口投与した。
【図3】図3は、CY処理マウスにおける細菌感染に対
するグレープフルーツ種子抽出物(GSE)の単独投与
による効果を示す。□:エシェリヒア・コリ 0111a
(3.0×105cfu/マウス)、■:シュードモナ
ス・アエルギノーザ u-31(2.0×105cfu/マウ
ス)、●:スタフィロコッカス・アウレウス 209P
(2.0×105cfu/マウス)、○:MRSA
(1.0×105cfu/マウス)、▲:クレブシエラ
・ニューモニエ Fu-1(1.0×105cfu/マウス)
及び△:カンジダ・アルビカンス IFO(1.5×105
cfu/マウス)のLD50量を感染2日前にCY処理を
したマウスに静脈内接種して、GSE単独投与の生存率
に対する効果を8日間観察した。GSEは細菌感染前
(A)又は感染後(B)にそれぞれ7日間経口投与し
た。
【図4】図4は、CY処理マウスにおけるシュードモナ
ス・アエルギノーザ u-31(2.0×105cfu/マウ
ス)感染に対するOLEとGSEとのを組合せの投与に
よる保護効果を示す。■:対照マウス(グループ1及び
4)。○:OLE単独で処理したマウス(グループ2及
び5)。●:OLE及びGSEで処理したマウス(グル
ープ3及び6)。OLE及びGSEは細菌感染前(A)
又は感染後(B)にそれぞれ7日間経口投与した。
【図5】図5は、CY処理マウスにおけるシュードモナ
ス・アエルギノーザ u-31(2.0×105cfu/マウ
ス)感染に対するOLEとその他の植物性抗菌物質との
組合せの投与による保護効果を示す。A:生存率。B:
肝臓内の生菌数(log10)。対照マウス(■)、組合
せ「OLE+ゴボウ+ヨモギ+ムラサキバレンギク+ニ
ンニク+タマネギ+エゾウコギ+ワケギ」(○)又は
「OLE+GSE+ゴボウ+ヨモギ+ムラサキバレンギ
ク+ニンニク+タマネギ+エゾウコギ+ワケギ」
(●)。
【図6】図6は、CY処理マウスにおけるクレブシエラ
・ニューモニエ Fu-1(1.0×105cfu/マウス)
感染に対するOLEとその他の植物性抗菌物質との組合
せの投与による保護効果を示す。A:生存率。B:肝臓
内の生菌数(log10)。対照マウス(■)、組合せ
「OLE+ゴボウ+ヨモギ+ムラサキバレンギク+ニン
ニク+タマネギ+エゾウコギ+ワケギ」(○)又は「O
LE+GSE+ゴボウ+ヨモギ+ムラサキバレンギク+
ニンニク+タマネギ+エゾウコギ+ワケギ」(●)。
【図7】図7Aは、2.5×105PFUのインフルエ
ンザ感染の鼻腔内感染前に予防的にOLEで処理したマ
ウスの生存率を示している。図7Bは、2.5×104
PFUのインフルエンザ感染の鼻腔内感染後に治療的に
OLEで処理したマウスの生存率を示している。■:対
照マウス(グループ1及び4)。○:OLE単独で処理
したマウス(グループ2及び5)。●:OLE及びGS
Eで処理したマウス(グループ3及び6)。
【図8】図8Aは、OLE及び/又はGSEで予防的
(a)又は治療的(b)に処理したCY処理マウスの末
梢好中球のDCFH酸化活性を示している。図8Bは、
OLE及び/又はGSEで予防的(a)又は治療的
(b)に処理したCY処理マウスの末梢好中球の食作用
を示している。対照マウス(グループ1及び4)。OL
E単独で処理したマウス(グループ2及び5)。OLE
及びGSEで処理したマウス(グループ3及び6)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/16 304 A23K 1/16 304C A23L 1/30 A23L 1/30 B A61P 31/04 A61P 31/04 31/12 31/12 37/04 37/04 (72)発明者 大竹 榮 宮城県仙台市青葉区国見ケ丘5丁目32番14 号 (72)発明者 萱場 裕 宮城県加美郡宮崎町宮崎字中浦一番4番地 の3 Fターム(参考) 2B150 AB20 DD31 DD37 DD42 DD44 DD45 4B018 MD53 MD55 MD61 ME09 MF01 4C088 AB26 AB62 AB87 AB88 AC04 AC05 AC11 BA10 CA06 MA07 MA52 MA63 ZB09 ZB33 ZB35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植
    物の種子成分を含むことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 オリーブ属植物がオリーブであり、ミカ
    ン属植物がグレープフルーツである、請求項1に記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】 更に、ゴボウ、ヨモギ、ムラサキバレン
    ギク、ニンニク、タマネギ、エゾウコギ及びワケギから
    なる群より選ばれる1以上の植物の成分を含む、請求項
    1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とする健康食品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とする微生物感染症の予防及び/又は
    治療剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とするウイルス感染症の予防及び/又
    は治療剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とする細菌感染症の予防及び/又は治
    療剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とする免疫賦活剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    を含むことを特徴とする飼料。
JP2000207056A 2000-07-07 2000-07-07 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬 Pending JP2002020305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207056A JP2002020305A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207056A JP2002020305A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002020305A true JP2002020305A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18703879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000207056A Pending JP2002020305A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002020305A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003079794A1 (de) * 2002-03-22 2003-10-02 Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg Verwendung von extrakten des olivenbaumes in wasch-, spül- und reinigungsmitteln
JP2007532609A (ja) * 2004-04-16 2007-11-15 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 反芻動物のルーメン発酵に影響を及ぼし、かつエネルギーおよびタンパク質の保持を改善する植物、植物抽出物、および植物からの天然同一成分の使用
JP2008524130A (ja) * 2004-12-17 2008-07-10 インデナ エッセ ピ ア サンギナリア属またはタケニグサ属の抽出物を含む組成物
WO2009078447A1 (ja) * 2007-12-17 2009-06-25 Adept Co., Ltd. 抗ノロウイルス剤、抗インフルエンザウイルス剤、およびこれらを用いた抗ウイルス処理方法
JP2010202632A (ja) * 2009-02-06 2010-09-16 Dream Do Co Ltd 鳥インフルエンザウイルス不活化剤、鳥インフルエンザウイルス不活化剤の製造方法及び鳥インフルエンザウイルス不活化スプレー剤
CN106819381A (zh) * 2016-12-31 2017-06-13 新昌县云河虫害防治技术开发有限公司 植物免疫增强剂

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003079794A1 (de) * 2002-03-22 2003-10-02 Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg Verwendung von extrakten des olivenbaumes in wasch-, spül- und reinigungsmitteln
JP2007532609A (ja) * 2004-04-16 2007-11-15 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 反芻動物のルーメン発酵に影響を及ぼし、かつエネルギーおよびタンパク質の保持を改善する植物、植物抽出物、および植物からの天然同一成分の使用
JP2008524130A (ja) * 2004-12-17 2008-07-10 インデナ エッセ ピ ア サンギナリア属またはタケニグサ属の抽出物を含む組成物
WO2009078447A1 (ja) * 2007-12-17 2009-06-25 Adept Co., Ltd. 抗ノロウイルス剤、抗インフルエンザウイルス剤、およびこれらを用いた抗ウイルス処理方法
JP2010202632A (ja) * 2009-02-06 2010-09-16 Dream Do Co Ltd 鳥インフルエンザウイルス不活化剤、鳥インフルエンザウイルス不活化剤の製造方法及び鳥インフルエンザウイルス不活化スプレー剤
CN106819381A (zh) * 2016-12-31 2017-06-13 新昌县云河虫害防治技术开发有限公司 植物免疫增强剂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0559425B1 (en) Use of proteins belonging to the transferrin/lactoferrin family for potentiating the immune system
EP2155222B1 (en) Extract of trigonella foenum-graecum
EP1228769A1 (de) Symbiontisches Regenerativum
JP2001516337A (ja) 植物抽出物からの抗ウイルス薬、およびウイルス感染症の治療のための使用
EA029396B1 (ru) Гидролизаты, полученные из растительных экстрактов, и содержащие их антибактериальные средства
RU2525920C2 (ru) Композиция биологически активной профилактической кормовой добавки для молодняка сельскохозяйственных животных
JP2012505862A (ja) ニワトコ抽出物とl.パラカゼイ、l.カゼイ、l.ブルガリクスまたはs.サーモフィルスの菌株との組合せを含む組成物
Bulfon et al. Effects of P anax ginseng extract in practical diets for rainbow trout (O ncorhynchus mykiss) on growth performance, immune response and resistance to Y ersinia ruckeri
Huang et al. The involvement of NF-κB/P38 pathways in Scutellaria baicalensis extracts attenuating of Escherichia coli K88-induced acute intestinal injury in weaned piglets
US20050201952A1 (en) Treatment and prevention of viral hepatitis infections
US8426567B2 (en) Method for enhancing mammalian immunological function
JP2002020305A (ja) オリーブ属植物の葉成分及びミカン属植物の種子成分を含む健康食品、機能性食品及び医薬
EP1105145A1 (en) Method and pharmaceutical composition for reducing serum homocysteine concentration
US8518435B2 (en) Homeopathic formulation consisting of Bryonia alba and Pulsatilla spp
KR101160743B1 (ko) 녹차를 유효성분으로 함유하는 조류 인플루엔자에 대한 항바이러스제
DE102009011152A1 (de) Hydrolysate aus Pflanzenextrakten sowie diese enthaltendes antibakterielles Mittel
JPS61109723A (ja) 1−β−D−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾ−ル−3−カルボキサミドを使用するヒトウイルス性疾患の治療方法
EP1185282A1 (en) Formulations containing cranberry fruit, dl-methionine, and chinese herbs
JP5037778B2 (ja) コショウ科キンマリーフエキスの抗単球活性
KR101837691B1 (ko) 삼칠근 추출물을 함유하는 항바이러스용 조성물
HUE025364T2 (en) A method for preparing dry extracts
WO2022249952A1 (ja) 抗ウイルス剤
US10993981B2 (en) Compositions for treatment of follicular tonsillitis using an emulsion based on rosemary extract and oregano essential oil
US20240131104A1 (en) Oral botanical composition
WO2001056561A1 (fr) Agents preventifs diriges contre l'infection virale

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040607