JP2002019102A - 圧電式インクジェットプリンタヘッド - Google Patents
圧電式インクジェットプリンタヘッドInfo
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Abstract
における圧力室やインク流通路と重なっても電気的に短
絡することがないようにして、圧電アクチュエータの設
計的事項の自由度を向上させる。 【解決手段】 個別電極24が一方の広幅面に形成され
た圧電シート22、21b,21d,21f、22と、
コモン電極25が一方の広幅面に形成された圧電シート
21a,21c,21e,21gを交互に積層し、その
表面にトップシート23を積層し、その表面に表面電極
30、31を形成する。キャビティープレートに隣接す
る圧電シート22を除く各圧電シートには、前記積層方
向に隣接する個別電極同士24又はコモン電極25同士
に連通するスルーホール30、31を設け、該各スルー
ホール30、31に充填された導電材料を介して、前記
全ての層の個別電極同士又は前記全ての層のコモン電極
同士を電気的に接続させる。
Description
ェットプリンタヘッドにおいて、この印字駆動に使用さ
れるプレート型の圧電アクチュエータに係り、より詳し
くは、駆動電圧を印加するためのコモン電極及び個別電
極の構成に関するものである。
タヘッドにおいては、前記米国特許第5,402,15
9号明細書におけるFIG.15に記載されているよう
に、複数個のノズル及びこの各ノズルごとの圧力室を備
えたキャビティープレートと、前記各圧力室ごとに形成
された平面状の個別電極及び隣接する複数の圧力室に共
通するコモン電極により圧電シート(セラミック材料か
らなるグリーンシート)を挟んで積層したプレート型の
圧電アクチュエータとからなり、この圧電アクチュエー
タを、前記キャビティープレートに、当該圧電アクチュ
エータにおける各個別電極が各圧力室に対応するように
積層してなるオンディマンド型の圧電式インクジェット
プリンタヘッドにおいて、前記圧電アクチュエータにお
ける表裏両表面と直交する側面に、少なくとも前記各個
別電極に電気的に導通する側面電極を、金属の真空蒸着
又はスパッタリング、或いは導電性ペーストの塗布等に
て形成して、前記各個別電極を、この各側面電極を介し
て外部に接続するように構成していた。しかし、個別電
極の端部が圧電シートの側端面に露出していない場合に
は側面電極との電気接続が不良になるという問題があっ
た。また、側面電極の形成のために圧電アクチュエータ
の姿勢を代えて前記側面が上向くようにしてから導電性
ペーストを塗布するというように製造工程が複雑になる
という問題があった。
電アクチュエータにおける積層状のコモン電極同士や個
別電極同士をそれぞれ電気的に接続させる構成として、
特公平7ー96301号公報では、前記各セラミック体
には、前記各層の個別電極から延びる引出し電極の電極
端子部と外表面の外部電極(表面電極)とに連通するよ
うに、セラミック体の厚さ方向に貫通した第1スルーホ
ールと、前記各層のコモン電極から延びる引出し電極の
電極端子部と外表面の外部電極(表面電極)とに連通す
るように各セラミック体の厚さ方向に貫通した第2スル
ーホールとを備え、前記第1及び第2スルーホールにそ
れぞれ導電性ペーストを充填して電気的に接続すること
提案している。
ー96301号公報では、前記圧力室やノズルが設けら
れたキャビティープレートも圧電シート(セラミック材
料からなるグリーンシート)にて構成されている。そし
て、キャビティープレートを除く圧電シートの全てに、
前記スルーホールを貫通形成したため、当該スルーホー
ルの位置が前記圧力室やインク流通路と重なると、電気
的に短絡することになるため、重ならないように、スル
ーホールの位置を設定しなければならず、圧電アクチュ
エータの設計的事項に多くの制約を受けるという問題が
あった。
ート型の圧電アクチュエータを提供することを技術的課
題とするものである。
るため、請求項1に記載の発明の圧電アクチュエータ
は、複数個のノズル及びこの各ノズルごとの圧力室を備
えたキャビティープレートと、前記各圧力室毎の個別電
極及び隣接する複数の圧力室に共通するコモン電極を、
圧電シートを挟んで積層したプレート型の圧電アクチュ
エータとからなり、この圧電アクチュエータを、前記キ
ャビティープレートに、当該圧電アクチュエータにおけ
る各個別電極が各圧力室に対応するように積層してなる
圧電式インクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧
電アクチュエータは、前記個別電極が一方の広幅面に形
成された複数の圧電シートと前記コモン電極が一方の広
幅面に形成された複数の圧電シートとを交互に積層して
なり、前記キャビティープレートに隣接するシートを除
く各圧電シートには、前記積層方向に隣接する個別電極
同士又は前記コモン電極同士に連通するスルーホールを
設け、該各スルーホールに充填された導電材料を介し
て、前記全ての層の個別電極同士又は前記全ての層のコ
モン電極同士を電気的に接続させたものである。
の圧電式インクジェットプリンタヘッドにおいて、前記
圧電アクチュエータにおける表裏両広幅面のうち、前記
キャビティープレートから最も離れた位置のシートの外
側広幅面に形成された表面電極とそれに対応する前記個
別電極又は前記コモン電極とを、前記スルーホールを介
して電気的に接続させたものである。
1または請求項2に記載の圧電式インクジェットプリン
タヘッドにおいて、前記圧電シートにおける個別電極が
形成された一方の広幅面にはダミーコモン電極を形成
し、前記コモン電極が形成された一方の広幅面にはダミ
ー個別電極を形成し、前記各スルーホールは、前記個別
電極とダミー個別電極とが連通する位置及び前記コモン
電極とダミーコモン電極とが連通する位置にそれぞれ形
成されているものである。
について説明する。図1、図7及び図8は、本発明の実
施の形態による圧電式インクジェットプリンタヘッドを
示す。これらの図において、金属板製のキャビティープ
レート10に対して積層されるプレート型の圧電アクチ
ュエータ20の上面には、外部機器との接続のために、
フレキシブルフラットケーブル40が接着剤にて重ね接
合されているものであり、最下層のキャビティープレー
ト10の下面側に開口されたノズルから下向きにインク
が吐出するものとする。
び図4に示すように構成されている。すなわち、ノズル
プレート11、二枚のマニホールドプレート12、スペ
ーサプレート13及びベースプレート14の五枚の薄い
金属板を積層した構造である。前記ノズルプレート11
には、微小径のインク噴出用のノズル15が、当該ノズ
ルプレート11の長手方向に延びる2つの平行状の基準
線11a、11bに沿って、微小ピッチPの間隔で千鳥
状配列にて多数個穿設されている。前記二枚のマニホー
ルドプレート12には、インク通路12a、12bが、
前記ノズル15の列の両側に沿って延びるように穿設さ
れている。但し、ノズルプレート11に対面する下側マ
ニホールドプレート12におけるインク通路12bは、
当該マニホールドプレート12の上側にのみ開放するよ
うに凹み形成されている(図4参照)。このインク通路
12a、12bは、上側のマニホールドプレート12に
対する前記スペーサプレート13の積層により密閉され
る構造になっている。また、前記ベースプレート14に
は、その長辺に沿う中心線に対して直交する方向(短辺
方向)に延びる細幅の圧力室16の多数個が穿設されて
いる。そして、前記中心線を挟んで左右両側にて平行状
の長手基準線14a、14bを設定すると、前記中心線
より左側の圧力室16の先端16aは前記左側の長手基
準線14a上に位置し、逆に前記長手中心線より右側の
圧力室16の先端16aは前記右側の長手基準線14b
上に位置し、且つこの左右の圧力室16の先端16aが
交互に配置されているので、左右両側の圧力室16は一
つおきに互いに逆方向に延びるように交互に配置されて
いることになる。
ズルプレート11における前記千鳥状配列のノズル15
に、前記スペーサプレート13及び両マニホールドプレ
ート12に同じく千鳥状配列にて穿設されている微小径
の貫通孔17を介して連通している。一方、前記各圧力
室16の他端16bは、前記スペーサプレート13にお
ける左右両側部位に穿設された貫通孔18を介して、前
記両マニホールドプレート12におけるインク通路12
a、12bに連通している。なお、前記他端16bは、
図4に示すように、ベースプレート14の下面側にのみ
開口するように凹み形成されているものである。また、
最上層のベースプレート14の一端部に穿設された供給
孔19aの上面には、その上方のインクタンクから供給
されるインク中の塵除去のためのフィルタ29が張設さ
れている。
及びスペーサプレート13の一端部に穿設の供給孔19
a,19bから前記インク通路12a、12b内に流入
したインクは、このインク通路12aから前記各貫通孔
18を通って前記各圧力室16内に分配されたのち、こ
の各圧力室16内から前記貫通孔17を通って、当該圧
力室16に対応するノズル15に至るという構成になっ
ている。
5に示すように、8枚の圧電シート21a,21b,2
1c,21d,21e,21f,21g,22と、一枚
のトップシート23とを積層した構造で、前記各圧電シ
ートのうち最下段の圧電シート22とそれから上方へ数
えて奇数番目の圧電シート21b,21d,21fの上
面(広幅面)には、前記キャビティープレート10にお
ける各圧力室16の箇所ごとに細幅の個別電極24が形
成され、各圧電シートの長辺の端縁部近傍まで延びてい
る。
c,21e,21gの上面(広幅面)には、複数個の圧
力室16に対して共通のコモン電極25が形成されてい
る。
できるように、前記各個別電極24の幅寸法は対応する
圧力室16における平面視での広幅部を覆う程度に設定
されている。
短辺の中央部側で長辺に沿って2列状に配列されている
ので、前記コモン電極25は、ベースプレート14の短
辺の中央部側を挟んで左右両側の圧力室16、16を一
体的に覆うように、偶数段目の圧電シート21a,21
c,21e,21gの長辺に沿って延びる平面視略矩形
状に形成されると共に、該偶数段目の圧電シート21
a,21c,21e,21gの対の短辺の端縁部近傍で
は当該端縁部のほぼ全長にわたって延びる引き出し部2
5a,25aが一体的に形成されている。
a,21c,21e,21gの対の長辺の端縁部近傍の
表面であって、前記コモン電極25が形成されていない
箇所には、前記各個別電極24と同じ上下位置(対応す
る位置)に、当該個別電極24と略同じ幅寸法で長さの
短いダミー個別電極26を形成する。他方、最下段の圧
電シート22とそれから上方へ数えて奇数番目の圧電シ
ート21b,21d,21fの上面(広幅面)のうち、
前記引き出し部25a,25aに対応する位置(同じ上
下位置、圧電シートの対の短辺の端縁部近傍)には、ダ
ミーコモン電極27を形成するのである。
その長辺の端縁部に沿って、前記各個別電極24の各々
に対する表面電極30と、前記コモン電極25に対する
表面電極31とが、設けられている。
いて、他の全ての圧電シート21a,21b,21c,
21d,21e,21f,21gとトップシート23と
には、前記各表面電極30と、それに対応する位置(同
じ上下位置)の個別電極24並びにダミー個別電極26
とが互いに連通するように、スルーホール32を穿設す
る。同様に、前記少なくとも1つの表面電極31(実施
形態では、トップシート23の4隅の位置の表面電極3
1)と、それに対応する位置(同じ上下位置)のコモン
電極25乃至はその引き出し部25aが互いに連通する
ように、スルーホール33を穿設し、スルーホール3
2、33内に充填された導電性材料を介して、各層の個
別電極24同士及びそれと対応する位置の表面電極30
とが電気的に接続されているように構成し、同じく、各
層のコモン電極25同士及びそれと対応する位置の表面
電極31とが電気的に接続されているように構成するも
のである。
は、以下に述べるような方法で製造される。即ち、前記
一つの圧電アクチュエータ20における圧電シート21
b,21d,21f、22の複数個をマトリックス状に
並べて一体化してなる第1素材シート(セラミックグリ
ーンシート)の表面のうち各圧電シートの箇所に、複数
個の個別電極24と、捨てパターンの電極としてのダミ
ーコモン電極27を設ける位置に対して予めスルーホー
ル32を穿設する。同様に、圧電シート21a,21
c,21e,21gの複数個をマトリックス状に並べて
一体化してなる第2素材シート(セラミックグリーンシ
ート)の表面のうち各圧電シートの箇所に、複数個のコ
モン電極の引き出し部25aと、捨てパターンの電極と
してのダミー個別電極26を設ける位置に対して予めス
ルーホール33を穿設する。さらに、前記と同様に、ト
ップシート23の複数個をマトリックス状に並べて一体
化してなる第3素材シート(セラミックグリーンシー
ト)の表面のうちトップシート23の箇所に、複数個の
表面電極30、31を設ける位置に対してスルーホール
32、33を穿設する。
1f、22の表面に個別電極24及びダミーコモン電極
27を、圧電シート21a,21c,21e,21gの
表面にコモン電極25及びダミー個別電極26を、トッ
プシート23の表面に表面電極30、31の箇所を、そ
れぞれ、導電ペーストのスクリーン印刷にて形成する
と、前記各スルーホール32、33は、第1、第2素材
シートの上下広幅面に貫通しているので、各スルーホー
ル32、33内にも前記導電ペーストが浸入し、該各ス
ルーホール32、33を介して各電極部分でシートの上
下面で導電通可能となる。次いで、各グリーンシートを
乾燥した後、積層し、次いで積層方向にプレスすること
で一体化して、一枚の積層体にする。その後焼成する。
電シート21とトップシートとは上下同じ位置の前記個
別電極24及びダミー個別電極26が表面電極30の箇
所と電気的に接続されるし、同じく上下複数枚のコモン
電極25及びダミーコモン電極27が表面電極31の箇
所と電気的に接続されることになる(図6参照)。
電アクチュエータ20は、前記キャビティープレート1
0に対して、当該圧電アクチュエータ20における各個
別電極24が前記キャビティープレート10における各
圧力室16の各々に対応するように積層される(図1、
図7参照)。また、この圧電アクチュエータ20におけ
る上側の表面には、前記フレキシブルフラットケーブル
40が重ね押圧されることにより、このフレキシブルフ
ラットケーブル40における各種の配線パターン(図示
せず)が、前記各表面電極30、31に電気的に接合さ
れる。
タ20における各個別電極24のうち任意の個別電極2
4と、コモン電極25との間に電圧を印加することによ
り、圧電シート21,22のうち前記電圧を印加した個
別電極24の部分に圧電による積層方向の歪みが発生
し、この歪みにて前記各個別電極24に対応する圧力室
16の内容積が縮小されることにより、この圧力室16
内のインクが、ノズル15から液滴状に噴出して、所定
の印字が行われる(図8参照)。
ては、積層されている圧電シートの広幅面を厚さ方向に
貫通するスルーホール32、33を介して各圧電シート
の表面に形成された個別電極24同士やコモン電極25
同士を電気的に接続できると共にトップシート23の表
面に形成された表面電極30、31にも電気的に接続で
きるのであって、従来のように、圧電アクチュエータ2
0の厚さ方向の外周側面にて個別電極24同士やコモン
電極25同士を電気的に接続するように、側面電極を形
成した場合に比べて、圧電アクチュエータ20の製造中
とか、この圧電アクチュエータ20の組み立て中に、ハ
ンドラー又は治具等が接触することに起因する個別電極
24同士やコモン電極25同士の導電部の欠落がなくな
るという効果を奏する。
ティープレート10との接触面となる圧電シート22に
は、前記スルーホール32、33が形成されていないか
ら、もしキャビティープレート10が導電性材料(例え
ば、42%ニッケル合金鋼等)で構成されていても、最
下層の個別電極24やコモン電極25がキャビティープ
レート10の表面に対して電気的に接触するおそれが全
くなくなる。また、前記キャビティープレート10と隣
接する圧電シート22にスルーホール32,33が存在
しないから、圧力室16と上下方向で重なる位置に個別
電極24やコモン電極25があっても、圧力室16内の
水性インクとの電気的短絡現象は発生しない。
るスルーホール32、33の設置位置に制約がなく設計
の自由度が向上するという効果も奏する。
ト21の1つおきの層に形成されるものであるところ、
本実施形態のように、上下の個別電極24の間の圧電シ
ートにダミー個別電極26を形成し、同じく上下のコモ
ン電極25の間の圧電シートにダミーコモン電極27を
形成し、これらのダミー個別電極26と個別電極24と
を連通するようなスルーホール32及びコモン電極25
とダミーコモン電極27とを連通するようなスルーホー
ル33をそれぞれ形成することで、上下方向の個別電極
24同士もしくはコモン電極25同士の電気的接続がダ
ミー個別電極26またはダミーコモン電極27の各スル
ーホール32、33を介して確実にできるという顕著な
効果を奏する。
さが30μmであり、個別電極24、コモン電極25及
び表面電極30、31の形成時における導電材料の塗布
にて当該導電材料は各スルーホール32,33内に浸入
(充填)し得る。圧電シートの1枚の厚さが厚い場合に
は、前記電極(導電)材料の塗布後に塗布面の裏側から
の空気の吸引にてスルーホール内への導電材料の浸入
(充填)を確実にすることができる。
を、メッキ液中に浸漬し、この状態で各表面電極30,
31に、細幅の電極パターンを介して通電して電気メッ
キを行うことにより、前記各表面電極30,31の表面
に、金属メッキ層を形成するようにしても良い。金属メ
ッキ層は、例えば、ニッケルメッキ層を下地としてその
上に金メッキ層を形成するもので、この金属メッキ層の
形成により、前記フレキシブルフラットケーブル40に
おける各配線パターンの、前記各表面電極30,31に
対する電気的接合性を大幅に向上できる。
20の最下層のシートに圧電シート22を用いたが、他
の層の圧電シートの歪みを圧力室に伝えるものならば、
他の絶縁材料を用いても差し支えない。最上層のトップ
シート23に圧電材料を用いたが、他の絶縁材料を用い
ても差し支えない。その場合、圧電シートの歪みのう
ち、上方(キャビティプレート10と反対側)へ突出す
る歪みを抑えるものであることが望ましい。
されるならば、コモン電極25のスルーホール33は、
キャビティプレート10と電気的に接続していても差し
支えない。
に記載の発明の圧電アクチュエータは、複数個のノズル
及びこの各ノズルごとの圧力室を備えたキャビティープ
レートと、前記各圧力室毎の個別電極及び隣接する複数
の圧力室に共通するコモン電極を、圧電シートを挟んで
積層したプレート型の圧電アクチュエータとからなり、
この圧電アクチュエータを、前記キャビティープレート
に、当該圧電アクチュエータにおける各個別電極が各圧
力室に対応するように積層してなる圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドにおいて、前記圧電アクチュエータ
は、前記個別電極が一方の広幅面に形成された複数の圧
電シートと前記コモン電極が一方の広幅面に形成された
複数の圧電シートとを交互に積層してなり、前記キャビ
ティープレートに隣接するシートを除く各圧電シートに
は、前記積層方向に隣接する個別電極同士又は前記コモ
ン電極同士に連通するスルーホールを設け、該各スルー
ホールに充填された導電材料を介して、前記全ての層の
個別電極同士又は前記全ての層のコモン電極同士を電気
的に接続させたものである。
電シートの広幅面内で厚さ方向に貫通しているから、従
来の圧電アクチュエータの厚さ方向の側面に、積層した
個別電極同士やコモン電極同士を導通させる側面電極を
形成した場合に比べて、圧電アクチュエータの組み立て
作業中等における導電部の欠け等がなく、導電性を確実
にできるという効果を奏する。
プレートとの接触面となるシートには、前記スルーホー
ルが形成されていないから、たとえキャビティープレー
トが導電性材料で構成されていても、最下層の個別電極
やコモン電極がキャビティープレートの表面に対して電
気的接触するおそれが全くなくなる。さらに、前記キャ
ビティープレートと隣接するシートにスルーホールが存
在しないから、キャビティープレート側における圧力室
と上下方向で重なる位置に個別電極またはコモン電極が
あっても、圧力室内の水性インクとの電気的短絡現象は
発生しない。
ルーホールの設置位置に制約がなく設計の自由度が向上
するという効果も奏する。
の圧電式インクジェットプリンタヘッドにおいて、前記
圧電アクチュエータにおける表裏両広幅面のうち、前記
キャビティープレートから最も離れた位置のシートの外
側広幅面に形成された表面電極とそれに対応する前記個
別電極又は前記コモン電極とを、前記スルーホールを介
して電気的に接続させたものであるから、キャビティー
プレートから最も離れた位置のシートに形成された表面
電極に対して外部電極のフラットケーブルを接続するだ
けで、電気的接合性を確保し、簡単に外部からの電圧印
加にて駆動させることができるという効果を奏する。
1または請求項2に記載の圧電式インクジェットプリン
タヘッドにおいて、前記圧電シートにおける個別電極が
形成された一方の広幅面にはダミーコモン電極を形成
し、前記コモン電極が形成された一方の広幅面にはダミ
ー個別電極を形成し、前記各スルーホールは、前記個別
電極とダミー個別電極とが連通する位置及び前記コモン
電極とダミーコモン電極とが連通する位置にそれぞれ形
成したものであるから、個別電極同士及びコモン電極同
士が一層おきごとに形成されている場合であっても、そ
の間にダミー電極が介挿され、その介挿されたダミー電
極に導通するスルーホールを介して個別電極同士及びコ
モン電極同士を確実に導通させることができるという効
果を奏する。
トプリンタヘッドを示す分解斜視図である。
の一端部を示す拡大斜視図である。
る。
の部分拡大側断面図である。
プレートと圧電アクチュエータとを積層した状態の拡大
断面図である。
1g,22 圧電シート 23 トップシート 24 個別電極 25 コモン電極 30,31 表面電極 32,33 スルーホール 40 フレキシブルフラットケーブル
Claims (3)
- 【請求項1】 複数個のノズル及びこの各ノズルごとの
圧力室を備えたキャビティープレートと、前記各圧力室
ごとの個別電極及び隣接する複数の圧力室に共通するコ
モン電極を、圧電シートを挟んで積層したプレート型の
圧電アクチュエータとからなり、この圧電アクチュエー
タを、前記キャビティープレートに、当該圧電アクチュ
エータにおける各個別電極が各圧力室に対応するように
積層してなる圧電式インクジェットプリンタヘッドにお
いて、 前記圧電アクチュエータは、前記個別電極が一方の広幅
面に形成された複数の圧電シートと前記コモン電極が一
方の広幅面に形成された複数の圧電シートとを交互に積
層してなり、前記キャビティープレートに隣接するシー
トを除く各圧電シートには、前記積層方向に隣接する個
別電極同士又は前記コモン電極同士に連通するスルーホ
ールを設け、該各スルーホールに充填された導電材料を
介して、前記全ての層の個別電極同士又は前記全ての層
のコモン電極同士を電気的に接続させたことを特徴とす
る圧電式インクジェットプリンタヘッド。 - 【請求項2】 前記圧電アクチュエータにおける表裏両
広幅面のうち、前記キャビティープレートから最も離れ
た位置のシートの外側広幅面に形成された表面電極とそ
れに対応する前記個別電極又は前記コモン電極とを、前
記スルーホールを介して電気的に接続させたことを特徴
とする請求項1に記載の圧電式インクジェットプリンタ
ヘッド。 - 【請求項3】 前記圧電シートにおける個別電極が形成
された一方の広幅面にはダミーコモン電極を形成し、 前記コモン電極が形成された一方の広幅面にはダミー個
別電極を形成し、前記各スルーホールは、前記個別電極
とダミー個別電極とが連通する位置及び前記コモン電極
とダミーコモン電極とが連通する位置にそれぞれ形成さ
れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の圧電式インクジェットプリンタヘッド。
Priority Applications (2)
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