JP2002019057A - 可撓性シートとこれを用いた空気膜構造 - Google Patents
可撓性シートとこれを用いた空気膜構造Info
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Abstract
性や耐候性に優れ、織布の経緯方向に加えて斜め45度
方向についても充分な引張強度を具備し、コンクリート
ドーム屋根を構築する際のコンクリート打設面とする空
気膜構造や、競技場等の観客収容施設のドーム屋根自体
を構成する空気膜構造の膜体として好適に使用できる可
撓性シートを提供する。 【解決手段】 裏に透通する開口部を有しないポリプロ
ピレン繊維からなる織布(1)の両側に、ポリオレフィ
ン系樹脂層(2)がポリオレフィン系樹脂シートの溶着
によって接合一体化されてなる。
Description
設上部にコンクリートドーム屋根を構築する際のコンク
リート打設面とする空気膜構造や、競技場等の人員収容
施設のドーム屋根自体を構成する空気膜構造の膜体とし
て好適な可撓性シートと、これを用いた空気膜構造に関
する。
造では、施設の屋根を形成すべき上方開放部の全体を可
撓性シートで覆って膜体とし、施設内部の空気圧を上げ
て当該膜体を所要の球面形状や曲面形状に膨らませるよ
うになっている。しかして、この膜体に使用する可撓性
シートにおいては、広面積の膜体として自己保持するた
めの強度が必要であり、とりわけコンクリートドーム屋
根の構築に用いる場合、その上に打設されるコンクリー
ト重量に耐える大きな引張強度が要求され、また膨らま
せた際に一定した曲率の凸曲面形状をなすように伸びが
小さく、そのばらつきも少ないことが望ましい。
ートとして塩化ビニル樹脂材料をコーティングした織布
が汎用されてきたが、塩化ビニル樹脂は、耐蝕性や耐候
性に劣る上、必須成分として含まれる可塑剤等の液体成
分が経時的に溶出したり滲み出して害を及ぼす懸念もあ
り、環境衛生面での問題が指摘されている。このため、
近年においては、例えば給水所の配水タンクや最終処分
場等のコンクリート屋根構築用の膜体として、前記の塩
化ビニル樹脂材料をコーティングした織布に代わる可撓
性シートが希求されている。
樹脂の場合はペーストレジンのコーティングによって織
布に含浸させる形で樹脂層を形成できることから、樹脂
層と織布とを積層一体化することは容易であるが、塩化
ビニル樹脂に比較して耐蝕性や耐候性に優れる他の汎用
樹脂では、ペーストレジンのコーティングを採用できな
いため、樹脂層と織布との密着性を十分に確保すること
が極めて困難である。そこで、密着性を確保する手段と
して、目の粗い織布の表裏両側にポリオレフィンの如き
熱可塑性樹脂のシートを積層し、熱プレス等によって該
織布の目つまり表裏に透通する開口部で表裏の樹脂シー
トを物理的に接合することが考えられる。
ートは、建物屋上やベランダ等に敷設する防水シートと
して既知(特開昭58−124645号公報、特開平6
−43469号公報、同11−333957号公報等)
であり、実用に供されている。しかしながら、この種の
可撓性シートを空気膜構造の膜体に用いた場合、織布の
織物組織の経緯方向つまり縦糸方向と横糸方向について
は充分な引張強度が得られるが、斜め45度方向の引張
力が加わると、織り目にズレを生じて織布と樹脂層との
間で界面剥離が発生し易いため、強度的に問題があり、
とりわけコンクリートドーム屋根の構築用膜体としては
採用困難であった。
樹脂層との積層シートであって、耐蝕性や耐候性に優
れ、しかも織布の経緯方向に加えて斜め45度方向につ
いても充分な引張強度を具備し、コンクリートドーム屋
根を構築する際のコンクリート打設面とする空気膜構造
や、競技場等の観客収容施設のドーム屋根自体を構成す
る空気膜構造の膜体として好適に使用できる可撓性シー
トと、これを用いた空気膜構造を提供することを目的と
している。
に、この発明の請求項1に係る可撓性シートは、図面の
参照符号を付して示せば、表裏に透通する開口部を有し
ないポリプロピレン繊維からなる織布(1)の少なくと
も片面側に、ポリオレフィン系樹脂層(2)が設けられ
てなるものとしている。
(1)と樹脂層(2)とが同系の樹脂で親和性がよく、
両者(1)(2)が強固に接合一体化していることに加
え、織布(2)は目が詰まって開口部のないものである
から、織布(1)の経緯方向に対する引張強度が大きい
ばかりか、斜め45度方向についても充分な引張強度を
発揮し、コンクリートドーム屋根を構築する際のコンク
リート打設面とする空気膜構造や、競技場等の観客収容
施設のドーム屋根自体を構成する空気膜構造の膜体とし
ての適性を備える。そして、樹脂層(2)がポリオレフ
ィン系樹脂からなることから、従来の塩化ビニル樹脂を
用いたものに比較して耐蝕性及び耐候性に優れると共
に、該樹脂層(2)には可塑剤等の液体成分が含まれ
ず、その溶出や滲み出しによる問題がないから、コンク
リートドーム屋根の構築では、施工後に当該可撓性シー
トを残すことにより、耐薬品性ライニングとして充分に
機能させることができ、またドーム屋根自体を構成する
空気膜構造として優れた耐久性を付与できる。
シートにおいて、ポリオレフィン系樹脂層(2)が織布
(1)に対するポリプロピレン系樹脂シートの溶着によ
って形成されてなるものとしている。この場合、織布
(1)と樹脂層(2)とは略同種の樹脂であるから、熱
溶着によって完全に接合一体化することから、経緯方向
及び斜め45度方向の引張強度がより大きくなり、また
空気膜構造の広面積の膜体とするためにシートの端部同
士を重ねて接合した部分は、空気膜を外側へ膨らませる
ための内圧による剪断応力が加わっても伸びを生じにく
くなる。
可撓性シートにおいて、ポリプロピレン繊維からなる織
布の織り糸が1000〜1500デニールの太さを有す
ると共に、ポリオレフィン系樹脂層が0.8〜2.0m
mの層厚を有するものとしている。この構成では、織布
の強度が大きいため、空気膜構造の膜体として充分な強
度を確保できる上、シート全体が適度な厚みとなって施
工性及び取扱い性がよいものとなる。
0)の上方側が前記請求項1〜3のいずれかに記載の可
撓性シート(S)からなる膜体(4)によって覆われ、
この膜体(4)を施設内空間の空気圧によって屋外側へ
ドーム状に膨らんだ形状に保持するように構成されてな
る空気膜構造を要旨としている。このような空気膜構造
では、膜体(4)の強度が大きく、コンクリートドーム
屋根の構築において打設されるコンクリート(5)の重
量に耐え、また該膜体(4)の各方向への引張強度のバ
ランスがよく、該膜体を内圧によって屋外側へ膨らませ
た際の曲面形状が歪みのない安定したものとなる。
係る可撓性シートの一構成例を示す。この可撓性シート
(S)は、ポリプロピレン繊維からなる平織の織布
(1)の両面に、ポリオレフィン系樹脂層(2)(2)
が積層一体化された3層構造をなす。その織布(1)
は、偏平に潰れた断面を有するポリプロピレン繊維から
なる緯糸(11)…及び経糸(12)…を、表裏に透通する
開口部を生じないように、目が詰んだ平織にしたもので
ある。また、ポリオレフィン系樹脂層(2)は、ポリオ
レフィン系樹脂のシートを織布(1)に熱プレスして溶
着させたものである。
要形状とした多数枚を継ぎ合わせて広面積の膜体とし、
貯槽等の収蔵施設上部にコンクリートドーム屋根を構築
する際のコンクリート打設面とする空気膜構造や、競技
場の如き観客収容施設等のドーム屋根自体を構成する空
気膜構造の形成に使用する。
構築においては、図2に示すように、該可撓性シート
(S)からなる膜体(4)で貯槽等の収蔵施設(3)の
上方開放部の全体を覆い、密封した該施設(3)の内部
空間(30)に送風機(5)によって空気を送り込んで内
圧を高めることにより、膜体(4)を外側へドーム状に
膨らませた状態に維持し、この膜体(4)上に鉄筋や補
強剤(図示省略)等の所要の埋設物を配置してコンクリ
ート(6)を打設する。一方、ドーム屋根自体を構成す
る空気膜構造の場合は、該膜体(4)を観客収容施設等
の上方開放部の全体を覆うように取り付け、施設(3)
の内側の圧力を外気圧よりも常時高く維持し、もって外
側へドーム状に膨らんだ状態に保持することになる。
は内圧で外側へ膨らんだ状態に自己保持するために強い
張力が加わることになり、特にコンクリートドーム屋根
の構築の場合には打設されるコンクリートの重量に耐え
るために該張力は非常に大きくなる。しかるに、前記可
撓性シート(S)からなる膜体は、該張力に充分に耐え
得る強度を具備し、且つ空気膜構造として内圧で外側へ
膨らませた際に一定した曲率の凸曲面形状を現出する。
織布(1)の繊維素材と樹脂層(2)とが共にポリオレ
フィン系樹脂であるために親和性がよく、両者(1)
(2)が熱溶着によって強固に接合一体化していること
に加え、織布(2)は目が詰まって開口部のないもので
あるから、織布(1)の経緯方向に対する引張強度が大
きいばかりか、斜め45度方向にも充分な引張強度を発
揮する。また、空気膜構造の広面積の膜体(4)とする
際、図3(イ)に示すようにシートの端部同士を重ねて
溶着接合することになるが、織布(1)と両側の樹脂層
(2)(2)とが強固に一体化しているため、空気膜構
造形成後の内圧の上昇によって矢印で示すように剪断応
力が加わっても、接合端部での伸びを生じにくい。従っ
て、空気膜構造の膜体として内圧で外側へ膨らんだ際の
形状が安定したものとなる。
脂層(2)(2)とが異質の素材で親和性に乏しい場合
は、図3(ロ)に示すように、矢印の如く剪断応力が加
わると、伸び率の小さい織布(1)と両側の樹脂層
(2)(2)との界面でずれを生じ、接合端部は織布
(1)のない状態となって大きな伸びが発生し、これに
よって膜体(4)の膨らんだ形状に歪みが出ることにな
る。
層(2)がポリオレフィン系樹脂であり、従来の塩化ビ
ニル樹脂を用いたものに比較して耐蝕性及び耐候性に優
れていることから、前記のコンクリートドーム屋根の構
築後にそのまま残すことによって屋根内面側の耐薬品性
ライニングとして利用できる一方、ドーム屋根自体を構
成する空気膜構造に用いた場合は優れた耐久性を発揮す
る。更に、この可撓性シート(S)は、樹脂層(2)に
可塑剤等の液体成分を含まず、その溶出や滲み出しによ
る問題がないから、例えば給水所の配水タンクや最終処
分場等のコンクリートドーム屋根構築用の空気膜構造の
膜体に用い、その構築後にライニングとして残すのに好
適である。
る樹脂層(2)のポリオレフィン系樹脂としては、特に
制約はないが、ポリプロピレン系樹脂が最適である。す
なわち樹脂層(2)がポリプロピレン系樹脂である場
合、織布(1)のポリプロピレン繊維に対する親和性が
特に良好であるから、ポリプロピレン系樹脂のシートを
織布(1)に溶着させた際、形成される樹脂層(2)が
織布(1)に完全に一体化することになる。なお、樹脂
層(2)のポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン
の単独ポリマーの他、プロピレンを主体とした他のモノ
マーとの共重合体、ポリプロピレンを主成分とした他の
ポリオレフィン系樹脂との混合物も包含する。
布(1)は、図1(イ)(ロ)では平織のものを例示し
たが、表裏に透通する開口部を有しない目の詰んだ形態
であれば、綾織等の他の織り方式であっても差し支えな
い。また、織布(1)のポリプロピレン繊維からなる織
り糸は、図1(ロ)に示すような偏平に潰れた断面を有
するものに限らず、通常の円形断面や様々な異形断面を
有する糸も使用可能であり、糸の種類についてもモノフ
ィラメント糸、マルチフィラメント糸、一軸延伸フィル
ム糸(フィルム幅方向を折り重ねる形で幅を縮めて偏平
に潰れた断面の糸状にしたもの…図1)、紡績糸等の様
々なものを使用できる。
は、ポリプロピレン繊維からなる織布(1)の片面のみ
にポリオレフィン系樹脂層(2)が設けられた2層構造
のものも包含するが、前記の3層構造及び2層構造共
に、織布(1)の織り糸の太さが1000〜1500デ
ニールの範囲にあり、且つポリオレフィン系樹脂層が
0.8〜2.0mmの層厚を有するものが好適である。
すなわち、このような構成では、織布の強度が大きく、
空気膜構造の膜体として充分な強度を確保できる上、シ
ート全体が適度な厚みとなって施工性及び取扱い性がよ
いものとなる。
性シート(S)からなる膜体によって施設内空間の上方
側が覆われ、この膜体を施設内空間の空気圧によって屋
外側へドーム状に膨らんだ形状に保持するように構成さ
れたものであり、既述したように、貯槽等の収蔵施設上
部にコンクリートドーム屋根を構築する際のコンクリー
ト打設面とする空気膜構造と、競技場の如き観客収容施
設等のドーム屋根自体を構成する空気膜構造とを包含す
る。しかして、膜体とするための可撓性シート(S)の
継ぎ合わせ構成と使用枚数、膜体の大きさ、膜体が内圧
で膨らんだ時の形状等については、構築すべき空気膜構
造に応じて適宜設定すればよい。
について、比較例と対比して具体的に説明する。
デニールのポリプロピレン一軸延伸フィルム糸からな
り、表裏に透通する開口部を有しない目の詰んだ平織の
織布(トスコ社製ハイパワー#5000)の両面に、各
々厚さ0.5mmのポリプロピレン樹脂シート(筒中プ
ラスチック工業社製サンロイドSG)を重ね合わせ、温
度170℃、圧力4Kg/cm2 にて10分間の熱プレ
スを行うことにより、織布の両面にポリプロピレン樹脂
層が接合一体化した厚さ1.5mmの3層構造の可撓性
シートを得た。
からなり、表裏に透通する開口部を有する目の粗い平織
の織布(クラボウ社製ポリエステル系ネット試作品)の
両面に、各々ポリプロピレン樹脂シート(実施例1と同
じ)を重ね合わせ、実施例1と同様の熱プレスを行うこ
とにより、織布の両面にポリプロピレン樹脂層が接合一
体化した厚さ1.0mmの3層構造の可撓性シートを得
た。
からなり、表裏に透通する開口部を有する目の粗い平織
の織布(クラレ社製ポリエステル系ネットKFE10)
の両面に、各々ポリプロピレン樹脂シート(実施例1と
同じ)を重ね合わせ、実施例1と同様の熱プレスを行う
ことにより、織布の両面にポリプロピレン樹脂層が接合
一体化した厚さ1.0mmの3層構造の可撓性シートを
得た。
からなり、表裏に透通する開口部を有しない目の詰んだ
平織の織布(ユニチカ社製ポリエステル系ネットU−3
00)の両面に、オレフィン系プライマー処理を施した
のち、該織布の両面に各々ポリプロピレン樹脂シート
(実施例1と同じ)を重ね合わせ、実施例1と同様にし
て熱プレスを行うことにより、織布の両面にポリプロピ
レン樹脂層が接合一体化した厚さ1.5mmの3層構造
の可撓性シートを得た。
について、JIS L 1096(一般織物試験方法準
拠)A法により、試験速度200mm/分、試験幅3c
mの条件でMD方向(ウエール方向)、TD方向(コー
ス方向)、45度方向の各引張強度と伸び率を測定し
た。その結果を、45度方向/MD方向の引張強度比
と、シートの樹脂層−織布界面の耐剥離性と共に次の表
1に示す。
る目の粗い織布の表裏両側にポリプロピレン樹脂のシー
トを重ね、熱プレスによって該織布の表裏に透通する開
口部で表裏両側の樹脂シートを溶着した比較例1及び2
の可撓性シートでは、45度方向の引張強度はMD方向
の引張強度(最高強度)に対して20%程度しかなく、
且つ45度方向の伸びも大きく、空気膜構造の膜体とし
ての適用性に劣ることが明らかである。これに対し、こ
の発明に係る実施例の可撓性シートでは、MD方向、T
D方向、45度方向の全ての引張強度が比較例1,2の
可撓性シートよりも大きく、しかも45度方向の引張強
度はMD方向の引張強度の40%以上であってシートと
しての強度バランスがよい上、45度方向の伸びも比較
例1,2の可撓性シートに比較して小さく、空気膜構造
の膜体としての適用性に優れていることが判る。一方、
表裏に透通する開口部を有しない目の詰んだものであっ
てもポリエステル繊維製の織布を用いた比較例3の可撓
性シートでは、各方向の引張強度が大きく、45度方向
の伸びも小さいものの、プライマー処理を施しているに
も拘らず織布と両側のポリプロピレン樹脂層との接合力
が弱い(手で剥離できる程度)ために空気膜構造の膜体
として実用に供し得ない。
クリートドーム屋根を構築する際のコンクリート打設面
とする空気膜構造や、競技場等の観客収容施設のドーム
屋根自体を構成する空気膜構造の膜体として使用される
可撓性シートとして、表裏に透通する開口部を有しない
ポリプロピレン繊維からなる織布にポリオレフィン系樹
脂層が接合一体化した構造であることから、従来の織布
に塩化ビニル樹脂をコーテングしたシートに代替し得る
強度特性を備え、しかも耐蝕性及び耐候性に優れ、コン
クリートドーム屋根の構築では施工後に残して耐薬品性
ライニングとして利用でき、またドーム屋根自体を構成
する空気膜構造として優れた耐久性を付与でき、液体成
分の溶出や滲み出しによる問題もないから、例えば給水
所の配水タンクや最終処分場等のコンクリート屋根構築
用の膜体としても好適なものが提供される。
ートとして、ポリオレフィン系樹脂層が織布に対してポ
リプロピレン系樹脂シートを溶着したものであることか
ら、経緯方向及び斜め45度方向の引張強度がより大き
く、空気膜構造の広面積の膜体とするためにシートの端
部同士を重ねて接合した部分に剪断応力が加わっても伸
びを生じにくく、空気膜構造において内圧によって外側
へ膨らむ時に歪みのない安定した曲面形状となり、且つ
製造容易なものが提供される。
ートとして、織布の強度が大きいため、空気膜構造の膜
体として充分な強度を確保できる上、シート全体が適度
な厚みを有し、施工性及び取扱い性のよいものが提供さ
れる。
可撓性シートからなる膜体を用いることから、コンクリ
ートドーム屋根の構築において打設されるコンクリート
の重量に耐える強度を備える共に、該膜体を内圧によっ
て屋外側へ膨らませた際の曲面形状が安定し、且つ耐蝕
性及び耐候性に優れる。
し、(イ)図は一部破断平面図、(ロ)図は断面図であ
る。
示す概略縦断側面図である。
の端部同士の溶着接合部に剪断応力が加わった際の状態
を示し、(イ)図はこの発明の可撓性シートにおける溶
着接合部の断面図、(ロ)図は織布と樹脂層の素材が異
質である可撓性シートにおける溶着接合部の断面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 表裏に透通する開口部を有しないポリプ
ロピレン繊維からなる織布の少なくとも片面側に、ポリ
オレフィン系樹脂層が設けられてなる可撓性シート。 - 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂層が織布に対する
ポリプロピレン系樹脂シートの溶着によって形成されて
なる請求項1記載の可撓性シート。 - 【請求項3】 ポリプロピレン繊維からなる織布の織り
糸が1000〜1500デニールの太さを有すると共
に、ポリオレフィン系樹脂層が0.8〜2.0mmの層
厚を有する請求項1又は2に記載の可撓性シート。 - 【請求項4】 施設内空間の上方側が前記請求項1〜3
のいずれかに記載の可撓性シートからなる膜体によって
覆われ、この膜体を施設内空間の空気圧によって屋外側
へドーム状に膨らんだ形状に保持するように構成されて
なる空気膜構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000209466A JP4560903B2 (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 可撓性シートとこれを用いた空気膜構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101556800B1 (ko) | 2007-03-23 | 2015-10-01 | 버드에어, 인코포레이티드 | 건축용 멤브레인 구조물 및 이의 제조 방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05306581A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Ishii Iron Works Co Ltd | 空気膜構造 |
JPH11179862A (ja) * | 1997-12-19 | 1999-07-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリオレフィン系複合シート及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-07-11 JP JP2000209466A patent/JP4560903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05306581A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Ishii Iron Works Co Ltd | 空気膜構造 |
JPH11179862A (ja) * | 1997-12-19 | 1999-07-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリオレフィン系複合シート及びその製造方法 |
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KR101556800B1 (ko) | 2007-03-23 | 2015-10-01 | 버드에어, 인코포레이티드 | 건축용 멤브레인 구조물 및 이의 제조 방법 |
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