JP2002018949A - インフレーション成形におけるフロストラインの検知方法、検知装置及びフィルムの肉厚調整方法 - Google Patents

インフレーション成形におけるフロストラインの検知方法、検知装置及びフィルムの肉厚調整方法

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JP2002018949A
JP2002018949A JP2000199677A JP2000199677A JP2002018949A JP 2002018949 A JP2002018949 A JP 2002018949A JP 2000199677 A JP2000199677 A JP 2000199677A JP 2000199677 A JP2000199677 A JP 2000199677A JP 2002018949 A JP2002018949 A JP 2002018949A
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side polarizing
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JP2000199677A
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English (en)
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Yuya Akimoto
祐哉 秋本
Hiroki Arai
宏樹 荒井
Takahiro Sudo
貴博 須藤
Hideji Nakaoka
秀二 中岡
Tadaoki Miyauchi
忠興 宮内
Emi Ehata
恵美 江畑
Nobuo Yoshino
信雄 吉野
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Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロストラインを自動的に検知し、その結果を
成形装置にフィードバック可能なインフレーション成形
におけるフロストラインの検知方法、検知装置及びフィ
ルムの肉厚、成形条件の調整方法 【解決手段】インフレーション法によるフィルムの成形
において、成形過程にある樹脂フィルムの背部に光源と
その内側に光源側偏光板を設け、樹脂フィルムの前面に
は光源側偏光板と偏光方向を異にする受光側偏光板とそ
の外側に受光装置を配設し、光源側偏光板、樹脂フィル
ム及び受光側偏光板を透過した光線を検出することによ
ってフロストライン位置を検知することを特徴とするイ
ンフレーション成形におけるフロストラインの検知方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレーション
フィルム成形におけるフロストライン位置の検知方法、
その装置、及び、インフレーションフィルムの肉厚ある
いは成形条件を調整する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンフィルムは、強度、耐寒
性、開口性などに優れ、多くの包装分野に使用されてい
る。かかるポリオレフィンフィルムの成形には、生産性
の優れたインフレーション成形法が多く採用されてい
る。
【0003】インフレーション成形に用いられるインフ
レーション成形機1は、図1に示すように、環状のスリ
ットが形成された環状ダイ2を有する押出機3によって
成形される。フィルム成形用のポリオレフィンは、ホッ
パー4から押出機3に供給され、スクリュー5の回転に
よって前方に送給されると共に溶融混練されて環状ダイ
2から溶融した状態の筒状フィルム6となって押出され
上方にひきとられる。
【0004】押出された樹脂フィルム6は、その内部に
封入された空気によって膨張して径が拡大されると共
に、エアーリング7から噴き出される冷却用気流8によ
って冷却されて固化され、上部でニップロール9、9で
ニップされた後、巻取り機10で巻き取られるように構
成されている。
【0005】この場合、環状ダイ2から押出された樹脂
フィルム6は、冷却がある程度進行すると結晶化が起こ
り不透明化が生じるが、この不透明化が進行する境界は
フロストラインと称されている。
【0006】フロストラインは溶融樹脂の結晶化の進行
状態を示すものであり、フィルムの成形上重要な情報で
ある。すなわち、フロストラインの位置の変化によって
フィルムの結晶性が変るため、フィルムの透明性、機械
物性、滑り性、ブロッキング性などが変化する。このた
めフロストライン位置の制御は、フィルムの品質管理上
重要なものとなる。
【0007】また、インフレーション法によるフィルム
成形において、フィルムの肉厚、冷却その他成形条件が
筒状フィルム6の周方向に全く均一であるときはフロス
トラインは水平に一線に現れるが、フィルムに肉厚の乱
れ、冷却空気の噴き出しの乱れ、その他押出機の不調に
よる原料樹脂の不均一性が発生するとフロストラインに
乱れを生じる。したがって、このフロストラインの形状
を検知することもフィルムの品質管理上重要なものとな
る。
【0008】上述のように、フロストラインはフィルム
の品質を管理する上で重要な因子であるにもかかわら
ず、フロストラインの検知は作業者の直接目視による検
査に依存しているのが実情である。しかし、実際の成形
工程ではフロストラインを確認し難い問題がある。特に
高圧法低密度ポリエチレンは固化に伴う透明性変化が小
さいために目視による検査ではフロストライン位置の判
断が困難であった。このため、偏肉については成形機か
らオフラインでフィルムの肉厚を測定し、その結果を成
形機等にフィードバックすることが行なわれていた。
【0009】このフロストラインに着目した技術として
は、例えば特開昭61−51324、特開昭61−23
5128、特開平3−227340などが挙げられる。
しかしながら、フロストラインの位置、形状を自動的に
検知しコントロールする技術は提示されたものがない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フロストラ
インを自動的に検知し、その結果を成形装置にフィード
バック可能なインフレーション成形におけるフロストラ
インの検知方法、検知装置、及び、フィルムの肉厚を調
整する方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために鋭意検討をした結果達成されたもので、イ
ンフレーション成形法によるフィルムの成形において、
成形過程にある樹脂フィルムの背部に光源とその内側に
光源側偏光板を設け、樹脂フィルムの前面には光源側偏
光板と偏光方向を異にする受光側偏光板とその外側に受
光装置を配設し、光源側偏光板、樹脂フィルム及び受光
側偏光板を透過した光線を検出することによってフロス
トライン位置を検知することを特徴とするインフレーシ
ョン成形におけるフロストラインの検知方法、受光側偏
光板を透過した光線を固体撮像素子を用いた受光装置に
よって撮影し、この映像を静止画像信号としてデータ記
憶装置に取り込み、該信号を解析することによって、フ
ロストライン位置を検知する上記のインフレーション成
形におけるフロストラインの検知方法、静止画像信号と
してデータ記憶装置に取り込まれたデータから明るさ情
報のみを抽出し、所定のしきい値によって明るさ情報を
二値化し、その境界部をフロストライン位置として判定
する上記のインフレーション成形におけるフロストライ
ンの検知方法、及び、静止画像信号としてデータ記憶装
置に取り込まれたデーターからフロストライン位置を判
定し、得られたフロストライン位置の情報を時系列に蓄
積して記憶すると共に該データを統計処理した後その結
果を表示する上記のインフレーション成形におけるフロ
ストラインの検知方法を提供するものである。
【0012】また、本発明は、成形過程にある樹脂フィ
ルムの背部に設けられた光源と、その内側に配設された
光源側偏光板と、樹脂フィルムの前面に配設され光源側
偏光板とは偏光方向を異にした受光側偏光板と、該受光
側偏光板の外側に設けられた受光装置を有し、受光装置
は光源側偏光板、樹脂フィルム及び受光側偏光板を透過
した光線を受光するように配設され、かつ、受光装置か
ら得られた信号からフロストライン位置を判定するデー
タ処理機構を有することを特徴とするインフレーション
成形におけるフロストラインの検知装置、及び、固体撮
像素子を用いた受光器と、この映像を静止画像信号とし
て取り込むデータ記憶装置と、該信号を解析することに
よってフロストライン位置を判定するデータ処理機構と
を有する上記のインフレーション成形におけるフロスト
ラインの検知装置を提供するものである。
【0013】さらに、本発明は、インフレーション法に
よるフィルムの成形において、成形過程にある樹脂フィ
ルム背部に光源とその内側に光源側偏光板を設け、樹脂
フィルムの前面には光源側偏光板とは偏光方向を異にす
る受光側偏光板と固体撮像素子を用いた受光装置を配設
し、光源側偏光板、樹脂フィルム及び受光側偏光板を透
過した光線を受光器によって撮影し、この映像を静止画
像信号としてデータ記憶装置に取り込み、データ処理機
構によって該信号を解析してフロストライン位置を検知
し、そのデータ結果に基づいて、インフレーション成形
機のダイスのリップ幅および/または該フィルムの成形
条件を変更することを特徴とするインフレーションフィ
ルムの肉厚調整方法、及び、静止画像信号としてデータ
記憶装置に取り込まれたデータからフロストライン位置
を判定し、得られたフロストライン位置の情報を時系列
に蓄積してデータ記憶すると共に該データを統計処理
し、該統計処理の結果に基づいて、インフレーション成
形機のダイスのリップ幅および/または該フィルムの成
形条件を変更する上記のインフレーション成形における
インフレーションフィルムの肉厚調整方法を提供するも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において成形の対象となる
樹脂はポリオレフィンである。ポリオレフィンとしては
特に限定されるものでないが、高圧法低密度ポリエチレ
ン、中圧法ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・ブ
テン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等を用い
ることができる。中でも高圧ラジカル重合で製造された
低密度ポリエチレン、あるいは、エチレン共重合体のイ
ンフレーションフィルム成形の場合、目視ではフロスト
ラインの確認が難しいため、特に大きな効果を発揮する
ことができる。
【0015】本発明に使用されるポリオレフィンのMF
Rは特に制限はないが、通常インフレーション成形に使
用されるMFR10以下の範囲のポリオレフィンを使用
することが望ましい。
【0016】本発明において使用されるインフレーショ
ン成形機については特に制約はなく、一般に使用される
インフレーション成形機を広く使用することができる。
一例をあげれば、図1に示すように、押出機3の先端に
環状ダイ2が連設され、環状ダイ2の上部には冷却用の
空気を噴き出すエアーリング7が配設されたインフレー
ション成形機1を用いることができる。フィルム成形用
のポリオレフィンはホッパー4から押出機3に供給され
ると共に、スクリュー5の回転によって前方に送給さ
れ、溶融混練されて環状ダイ2から溶融した状態の筒状
フィルム6となって押出される。
【0017】押出された樹脂フィルム6は、その内部に
封入された空気によって膨張し、拡径されて上方に引き
取られると共にエアーリング7から噴き出される冷却気
流によって冷却されて固化され、固化した樹脂フィルム
6はニップロール9、9によってニップされた後、巻き
取りロール10に巻き取られる。
【0018】本発明においては、環状ダイ2に近接した
位置にフロストライン検知機構15が設けられるところ
に特徴を有する。フロストライン検知機構15は、図2
に示すように、光源16と光源側偏光板17が設けられ
る。光源16と光源側偏光板17は成形過程にある樹脂
フィルム6の背部のフロストラインFLが発生する高さ
位置に配設され、樹脂フィルムを照射するように光源1
6を配設すると共に、光源の内側、すなわち、光源16
と樹脂フィルム6との間に光源側偏光板17が設けられ
る。
【0019】光源16の種類は特に制限はなく、一般に
はCCDカメラが認識できる可視光線の領域の波長
(0.38〜0.77μm程度)を有する光源であれば
よい。また光源の強さは、フィルムを透過することがで
きる程度以上であれば充分である。一般に白熱灯、蛍光
灯等を用いることができ、一般的には蛍光灯ランプが用
いられるが、ちらつきを防止するためにインバータ方式
の蛍光灯ランプを使用することが望ましい。
【0020】光源側偏光板17は市販品を使用すること
ができ、その種類は特に問わない。光源側偏光板17は
1枚で充分であるが、光源16側に光源側偏光板17
a、17bを2枚使用し、その2枚の偏光板の偏光方向
を30〜60度の範囲内でずらして使用するとフロスト
ラインがより明瞭に観察できるようになる。これは、そ
の偏光方向をずらすことにより、光の漏れを抑制するこ
とができることによる。特に45度の角度が最も効果的
である。
【0021】樹脂フィルム6の前面には受光側偏光板1
8と受光装置19が配設される。受光側偏光板18は光
源側偏光板17と同様の偏光板で構成され、光源側偏光
板17とは偏光方向を異にするように設けられる。光源
側偏光板17と受光側偏光板18の偏光方向のずれは、
光源16の光を光源側偏光板17と受光側偏光板18を
通して見た際最も暗くなるように旋回して固定される。
受光側偏光板18は、通常、受光装置19のレンズの前
面に取り付けられる。
【0022】受光側偏光板18の手前側、すなわち受光
側偏光板18を中心にして樹脂フィルム6の反対側に
は、受光側偏光板18を透過した光を受光するように受
光装置19が配設される。受光装置19としては、固体
撮像素子を用いたCCDカメラを使用することができ
る。CCDカメラとはCCD(Charge Coup
led Device)イメージセンサーを用いて画像
信号を得るカメラを意味する。同様の機能を有する限
り、ビデオカメラ等も使用することができる。CCDカ
メラを用いることによって、目視ではフィルムの溶融お
よび固化の状態の差を識別することが非常に困難であ
り、偏光板を使用しても、高速フィルム成形の場合、フ
ロストラインの変動が激しいためフロストライン位置を
判定することが難しい問題を解消することができる。
【0023】CCDカメラ19は、そのレンズのピント
が樹脂フィルム6の前面側に合わされる。これによって
筒状になった樹脂フィルム6の前面側のフロストライン
を検知することができる。背面側のフロストラインのノ
イズを排除するためには、F値が小さく焦点深度の浅い
レンズを用いることが望ましい。
【0024】こうして樹脂フィルム6に光源側偏光板1
7を透過して偏光された光を照射し、その透過映像を受
光側偏光板18を通して受光装置19によって撮影する
と、溶融状態で押出された樹脂フィルム6は冷却気流8
によって冷却されることによって結晶化が進行し、結晶
化の進行に伴って樹脂フィルム6の偏光性が変化するた
め、樹脂フィルム6の溶融部と固化部が画像に暗部と明
部として現われる。本発明は、これを用いてフロストラ
インを検出するものである。
【0025】CCDカメラ19で撮影された映像は静止
画像信号としてコンピューターを用いた画像処理機構2
0によって、データを取り込みデータ処理される。
【0026】画像処理機構20は、図3に示すように、
入力ボードA、データ記憶装置B、データ処理機構Cか
ら構成される。
【0027】入力ボードAとは、CCDカメラなどから
の映像信号をデータ記憶装置Bに入力するための装置で
ある。入力ボードAは、CCDカメラから送られてくる
映像信号を一定間隔で静止画像信号としてデータ記憶装
置Bに送給する。
【0028】CCDカメラから送られデータ記憶装置B
に記憶された映像信号のデータは、データ処理機構Cに
おいてフロストラインを検知するための処理が行われ
る。例えば、必要な明るさ情報のみを取り出して二値化
等の必要な情報加工を行った後、解析ソフトによって解
析されてフロストライン位置が判定される。
【0029】こうして得られたフロストラインデータは
時系列に蓄積され、統計処理が行われて出力機構Dによ
って出力される。統計処理としては、中央値、上限値、
下限値等を求めることができる。図3において点線は画
像処理機構20の制御を行うための制御信号ラインであ
る。
【0030】なお、カラーCCDを使用してフロストラ
インデータを取得するようにしてもよく、また、モノク
ロCCD画像処理機構20及びモノクロ画像入出力ボー
ドを使用した場合はカラー画像からモノクログレースケ
ールへの変換は不要となる。
【0031】フロストラインの検知結果の出力は、目的
に応じて各種の形式を採ることができるが、フロストラ
イン画像としてディスプレイで表示させることができ
る。
【0032】また、得られたフロストラインの乱れの検
知結果に基づく信号Sを出力して、環状ダイ2のリップ
幅調節機構を作動させるようにすることによって自動的
に偏肉防止を行なわせることができ、また、フロストラ
インFLの高さから成形温度、エアーリングの風量、巻
き取り速度等の成形条件を調節せしめることができる。
【0033】上記の説明においては、光源、光源側偏光
板、受光側偏光板および受光装置の光学系を一組用いた
例を示したが、目的に応じて二組、三組を水平方向に設
けることによって筒状樹脂フィルム6の全周のフロスト
ライン位置を同時に検知するようにすることができる。
また、光学系を一組とし、これを筒状樹脂フィルム6の
周囲を回転するようにするようにしてもよい。
【0034】
【実施例】図1、図2、図3に示した装置を用いてイン
フレーションフィルムのフロストラインの検知を行なっ
た。
【0035】フィルム成形は、日本ポリケム(株)社製
の低密度ポリエチレン(ノバテックLD LF280
H)(密度0.928、MFR0.7)を用いた。
【0036】インフレーションフィルム成形機として
は、三菱重工(株)社名古屋機器製作所製高速インフレ
ーションフィルム製造装置を用い、成形条件はダイス径
40mm、スクリュー回転数80rpm、ダイス温度1
94℃、巻き取り速度120m/min、折径200m
mで成形を行った。
【0037】光源は30Wの蛍光灯を2本使用し、該蛍
光灯の前にケンコー(株)社製50×50cm角偏光板
2枚を成形機ダイス中心から30cm離れた位置に設置
した。ただし、1枚目の偏光板に対し2枚目の偏光板を
時計方向に45度ずらして設置した。なお、蛍光灯は光
源のちらつきを抑制するためインバータ制御のものを使
用した。
【0038】CCDカメラはカートン光学(株)社製X
R−989を使用し、レンズは旭精密(株)社製COS
MICAR/PENTAX CCTVレンズ12mm
F1:1.2を使用した。CCTVレンズに旭精密
(株)社製PL12偏光フィルターを取り付け、成形機
ダイス中心から70cm離れた位置に設置した。光源側
の偏光板に対し、CCTVレンズ側の偏光フィルターを
67.5度の偏光方向ずれを持たせた。
【0039】画像処理には、入力ボードとして、カノー
プス(株)社製高画質・静止画専用ビデオ入出力ボード
V−Port Proを使用し、カノープス(株)社製
静止画入出力デバイス用開発キットV−Port Se
rise Development Kitを市販のパ
ーソナルコンピュータに内蔵して使用した。
【0040】解析用ソフトとしては、カノープス(株)
社製静止画入出力デバイス用開発キットV−Port
Serise Development Kitを用い
て、カノープス(株)社製高画質・静止画専用ビデオ入
出力ボードV−Port Proを制御し、画像信号を
解析しフロストラインのデータを得ることができるデー
タ処理アプリケーションソフトを、マイクロソフト
(株)社製Microsoft Visual Bas
ic Ver5.0日本語版上で自作した。
【0041】押出機で溶融混練されて環状ダイから押出
された溶融フィルムに光源を照射し、受光側偏光板を透
過した光線をCCDカメラで受像した。
【0042】CCDカメラから送られてくる映像を、3
秒に一回の割合で静止画像としてコンピュータのデータ
記憶装置に取り込むと共に、データ処理機構によって、
これらの24bitのカラー画像(RGB各8bit)
の各RGB明るさデータを平均化したのち、グレースケ
ール操作により、色情報を削除し、256階調の明るさ
情報のみを取り出した。しきい値を128に設定し明る
さ情報を二値化し、白と黒の境界線をフロストラインと
定義した。データの変動を考慮し、5回測定の平均値を
採用した。
【0043】その結果、図4(A)に示すように、筒状
フィルムの周方向にフロストライン高さの乱れがあるこ
とが判明した。このため、ダイスのリップ幅を修正した
結果、フロストラインは図4(B)に示すように水平と
なった。なお、a〜gは、図6に示すように、円筒状樹
脂フィルムの位置を示すものである。
【0044】これらの前後でフィルムの肉厚を測定した
ところ、表1のようになった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】フロストラインの検知を自動的に容易に
行なうことができ、従来は、サンプリング検査によって
測定し、その結果の成形条件変更へのフィードバックを
オフラインで実施していたが、本発明によりオンライン
でのフィードバックが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】インフレーション成形機の一例を示す側面図
【図2】フロストライン測定部を示す縦断面
【図3】画像処理機構を示す説明図
【図4】実施例で得られたフロストライン検知結果で、
(A)は調整前、(B)は調整後を示す
【図5】実施例における測定位置を示す説明図
【符号の説明】
1.インフレーション成形機 2.環状ダイ 3.押出し機 4.ホッパー 5.スクリュー 6.樹脂フィルム 7.エアーリング 8.冷却気流 9.ニップロール 10.巻き取りロール 15.フロストライン検知機構 16.光源 17.光源側偏光板 18.受光側偏光板 19.受光装置(CCDカメラ) A.入力ボード B.データ記憶装置 C.データ処理機構 D.出力機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 貴博 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 日本 ポリケム株式会社鹿島工場内 (72)発明者 中岡 秀二 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 日本 ポリケム株式会社鹿島工場内 (72)発明者 宮内 忠興 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 日本 ポリケム株式会社鹿島工場内 (72)発明者 江畑 恵美 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 日本 ポリケム株式会社鹿島工場内 (72)発明者 吉野 信雄 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 日本 ポリケム株式会社鹿島工場内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA55 AA65 BB06 BB08 BB22 BB23 CC00 DD00 FF04 FF49 GG02 GG03 GG15 GG24 HH02 HH08 JJ03 JJ05 JJ26 KK02 LL04 LL33 LL34 MM02 MM09 PP22 QQ01 QQ24 QQ29 QQ42 SS02 SS13 UU01 UU02 UU05 UU07 2H049 BA02 BB03 BC23 4F210 AA07 AG01 AP06 AQ01 AR07 QA01 QK01 QK05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インフレーション成形法によるフィルムの
    成形において、成形過程にある樹脂フィルムの背部に光
    源とその内側に光源側偏光板を設け、樹脂フィルムの前
    面には光源側偏光板と偏光方向を異にする受光側偏光板
    とその外側に受光装置を配設し、光源側偏光板、樹脂フ
    ィルム及び受光側偏光板を透過した光線を検出すること
    によってフロストライン位置を検知することを特徴とす
    るインフレーション成形におけるフロストラインの検知
    方法。
  2. 【請求項2】受光側偏光板を透過した光線を固体撮像素
    子を用いた受光装置によって撮影し、この映像を静止画
    像信号としてデータ記憶装置に取り込み、該信号を解析
    することによって、フロストライン位置を検知する請求
    項1に記載のインフレーション成形におけるフロストラ
    インの検知方法。
  3. 【請求項3】静止画像信号としてデータ記憶装置に取り
    込まれたデータから明るさ情報のみを抽出し、所定のし
    きい値によって明るさ情報を二値化し、その境界部をフ
    ロストライン位置として判定する請求項2に記載のイン
    フレーション成形におけるフロストラインの検知方法。
  4. 【請求項4】静止画像信号としてデータ記憶装置に取り
    込まれたデータからフロストライン位置を判定し、得ら
    れたフロストライン位置の情報を時系列に蓄積して記憶
    すると共に該データを統計処理した後その結果を表示す
    る請求項2又は3に記載のインフレーション成形におけ
    るフロストラインの検知方法。
  5. 【請求項5】成形過程にある樹脂フィルムの背部に設け
    られた光源と、その内側に配設された光源側偏光板と、
    樹脂フィルムの前面に配設され光源側偏光板とは偏光方
    向を異にする受光側偏光板と、該受光側偏光板の外側に
    設けられた受光装置を有し、受光装置が光源側偏光板、
    樹脂フィルム及び受光側偏光板を透過した光線を受光す
    るように配設され、かつ、受光装置から得られた信号か
    らフロストライン位置を判定するデータ処理機構を有す
    ることを特徴とするインフレーション成形におけるフロ
    ストラインの検知装置。
  6. 【請求項6】固体撮像素子を用いた受光器と、この映像
    を静止画像信号として取り込むデータ記憶装置と、該信
    号を解析することによってフロストライン位置を判定す
    るデータ処理機構とを有する請求項5に記載のインフレ
    ーション成形におけるフロストラインの検知装置。
  7. 【請求項7】インフレーション成形法によるフィルムの
    成形において、成形過程にある樹脂フィルムの背部に光
    源とその内側に光源側偏光板を設け、樹脂フィルムの前
    面には光源側偏光板とは偏光方向を異にする受光側偏光
    板と固体撮像素子を用いた受光装置とを配設し、光源側
    偏光板、樹脂フィルム及び受光側偏光板を透過した光線
    を受光器によって撮影し、この映像を静止画像信号とし
    てデータ記憶装置に取り込み、データ処理機構によって
    該信号を解析してフロストライン位置を検知し、そのデ
    ータ結果に基づいて、インフレーション成形機のダイス
    のリップ幅および/または該フィルムの成形条件を変更
    することを特徴とするインフレーションフィルムの肉厚
    調整方法。
  8. 【請求項8】静止画像信号としてデータ記憶装置に取り
    込まれたデータからフロストライン位置を判定し、得ら
    れたフロストライン位置の情報を時系列に蓄積してデー
    タ記憶すると共に該データを統計処理し、該統計処理の
    結果に基づいて、インフレーション成形機のダイスのリ
    ップ幅および/または該フィルムの成形条件を変更する
    請求項7に記載のインフレーション成形におけるインフ
    レーションフィルムの肉厚調整方法。
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