JP2002017081A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JP2002017081A
JP2002017081A JP2000197722A JP2000197722A JP2002017081A JP 2002017081 A JP2002017081 A JP 2002017081A JP 2000197722 A JP2000197722 A JP 2000197722A JP 2000197722 A JP2000197722 A JP 2000197722A JP 2002017081 A JP2002017081 A JP 2002017081A
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flop
flip
switching regulator
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Tetsuo Tateishi
哲夫 立石
Yuichi Tsujimoto
裕一 辻本
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不安定な動作を回避しながら、スイッチング
レギュレータの小型化、低コスト化、低消費電力化を図
る。 【解決手段】 コンパレータ12は、コイル電流および
出力電圧Vout に従ってスイッチM1およびM2を制御
するための信号を生成する。フリップフロップ13は、
コンパレータ12の出力に従ってスイッチM1およびM
2を駆動する。パルス生成回路20は、フリップフロッ
プ13のQ出力が変化すると、その後一定期間、スイッ
チM1およびM2のスイッチングを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される入力電
圧から予め決められた一定の出力電圧を生成するスイッ
チングレギュレータに係わる。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータ(ここでは、
DC/DCコンバータ)は、供給される入力電圧から予
め決められた出力電圧を生成する装置であり、様々な電
気機器に搭載されている。特に、近年では、携帯型の電
子機器の普及に伴って、膨大な数のスイッチングレギュ
レータが生産および販売されている。
【0003】図8は、既知のスイッチングレギュレータ
の一例の回路図である。このスイッチングレギュレータ
は、1組のスイッチM1、M2を交互にON/OFFす
ることにより、入力電圧Vinから一定の電圧を生成して
出力する。ここで、スイッチM1およびM2は、出力電
圧Vout が一定の値に保持されるように、コイル電流お
よび出力電圧Vout に基づいて制御される。なお、コイ
ル電流は、センス抵抗Rs の両端の電位(RS+ 、RS
- )により検出される。また、出力電圧Voutは、その
出力電圧Vout を抵抗ネットワークを用いて分圧するこ
とによって得られるフィードバック信号Vfbにより検出
される。
【0004】図8において、誤差アンプ11は、出力電
圧Vout を表すフィードバック信号Vfbと参照電圧Vre
f との誤差を増幅して出力する。ここで、参照電圧Vre
f はこのスイッチングレギュレータが保持すべき出力電
圧を指定する値である。そして、この誤差アンプ11の
出力は、コイル電流の上限値を指定する。以下では、こ
の誤差アンプ11の出力のことを「制御信号Vcnt 」と
呼ぶことにする。尚、制御信号Vcnt は、出力電圧Vou
t が低下すると大きくなり、出力電圧Vout が上昇して
フィードバック信号Vfbが参照電圧Vref に近づくと小
さくなる。
【0005】コンパレータ12は、センス抵抗Rs の両
端の電位(RS+ およびRS- )に基づいてコイル電流
を検出し、このコイル電流と制御信号Vcnt により指定
される上限値とを比較する。そして、コンパレータ12
は、制御信号Vcnt により指定される上限値よりもコイ
ル電流が小さいときは「L」を出力し、また、コイル電
流がその上限値を越えると「H」を出力する。なお、こ
の実施例では、コンパレータ12は、上記動作を実現す
るために、複数の「正入力端子」および「負入力端子」
を備え、各正入力端子に与えられる電位の和と各負入力
端子に与えられる電位の和とを比較する。ここで、コン
パレータ12の第1の正入力端子には電位RS+ が与え
られ、第1の負入力端子には電位RS- が与えらてい
る。また、第2の正入力端子はGNDに接続され、第2
の負入力端子には制御信号Vcnt が与えられる。そし
て、コンパレータ12は、第1および第2の正入力端子
に与えられる電位の和(「RS+ 」+「0」)が、第1
および第2の負入力端子に与えられる電位の和(「RS
- 」+「Vcnt 」)よりも大きくなったときに「H」を
出力し、そうでないときは「L」を出力する。
【0006】フリップフロップ13は、発振器により生
成される周期波の立上りエッジを検出すると、そのタイ
ミングにおいてD端子に与えられている信号を出力す
る。また、フリップフロップ13は、コンパレータ12
から「H」が与えられるとリセットされ、「L」を出力
する。そして、このフリップフロップ13の出力はスイ
ッチM1に与えられ、その反転信号がスイッチM2に与
えられる。
【0007】上記構成のスイッチングレギュレータにお
いて、スイッチM1がON状態に制御され、スイッチM
2がOFF状態に制御されているものとする。この場
合、コイル電流が増加してゆき、出力コンデンサCout
が充電されてゆくので、出力電圧Vout は上昇してゆ
く。そして、コイル電流が、制御信号Vcnt により指定
される上限値を越えると、コンパレータ12は「H」を
出力する。
【0008】コンパレータ12が「H」を出力すると、
フリップフロップ13がリセットされ、スイッチM1が
ターンオフされると共にスイッチM2はターンオンされ
る。これにより、入力電圧Vinの供給が停止されるの
で、コイル電流が減少してゆくと共に、出力電圧Vout
も減少してゆく。そして、コイル電流が減少すると、コ
ンパレータ12の出力は「H」から「L」に戻る。
【0009】この後、発振器により生成される周期波の
次の立上りエッジを検出すると、フリップフロップ13
は、D端子に与えられている信号を出力する。このと
き、コンパレータ12の出力は「L」になっており、フ
リップフロップ13のD端子には「H」が与えられてい
る。したがって、フリップフロップ13は、「H」を出
力するようになる。この結果、スイッチM1がターンオ
ンされると共に、スイッチM2はターンオフされる。そ
して、以降、上述の動作が繰り返される。これにより、
出力電圧Vout は、参照電圧Vref により規定される一
定の電圧に保持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スイッチM
1およびM2は、通常、半導体スイッチング素子により
実現される。ここで、半導体スイッチング素子として
は、一般に、(1) サイズが小さいこと、(2) 安価である
こと、(3) オン抵抗が低いこと等が望ましいと考えられ
ている。したがって、これらの条件を考慮すると、スイ
ッチM1、M2としては、n型のスイッチング素子(例
えば、nMOSトランジスタ)を使用することが望まし
い。ところが、スイッチM1としてn型の半導体スイッ
チング素子を使用する場合には、その駆動時に電源電圧
Vinよりも高い電圧を必要とする。
【0011】図9は、n型の半導体スイッチング素子に
入力電圧Vinよりも高い電圧を印加する回路を説明する
図である。ここでは、図8に示したスイッチM1および
M2とその周辺の回路を例に採り上げ、スイッチM1、
M2がnMOSトランジスタであるものとして説明す
る。
【0012】スイッチM1がON状態(閉状態)のとき
は、そのドレイン・ソース間は実質的に短絡される。従
って、この場合、スイッチM1のソースの電位は、Vin
にまで上昇しているものと考えられる。一方、スイッチ
M1をターンオンするためには、ゲート・ソース間に所
定の閾値よりも大きな電圧を印加する必要がある。すな
わち、スイッチM1をターンオンするためには、入力電
圧Vinよりも高い電圧をが必要となる。
【0013】図9に示す構成では、入力電圧Vinよりも
高い電圧を生成するために、ブースト用コンデンサCB
が設けられている。このブースト用コンデンサCB は、
スイッチM1がOFF状態に制御されており、且つスイ
ッチM2がON状態に制御されている期間に充電され
る。そして、そのブースト用コンデンサCB に充電され
た電荷を利用して入力電圧Vinよりも高い電圧が生成さ
れ、その電圧によりスイッチM1が駆動される。
【0014】このように、スイッチM1としてnMOS
トランジスタを使用するためには、図9に示すようなブ
ースト用コンデンサCB が必要である。そして、そのブ
ースト用コンデンサCB を十分に充電するためには、ス
イッチM2を一定時間以上ON状態に制御することによ
りノードAの電圧を十分に低下させる必要がある。
【0015】しかし、図8に示した既存のスイッチング
レギュレータにおいては、スイッチM1、M2またはそ
れらを制御するための回路の動作遅延により、スイッチ
M2を十分にON状態に制御できない場合がある。この
場合、ブースト用コンデンサCB が十分に充電されず、
スイッチM1をターンオンできなくなってしまう可能性
がある。
【0016】図10は、上記問題を説明するための図で
ある。ここでは、時刻T1 以前は、スイッチM1がON
状態、スイッチM2がOFF状態に制御されているもの
とする。また、フリップフロップ13は、セット状態で
あるものとする。上記状況の下で、コイル電流が増加
し、時刻T1 においてコンパレータ12の出力が「L」
から「H」に変化すると、フリップフロップ13がリセ
ットされ、スイッチM1がターンオフされると共に、ス
イッチM2がターンオンされる。これによりコイル電流
が減少すると、コンパレータ12の出力は「L」に戻
る。
【0017】この後、時刻T2 において、発振器により
生成される周期波の立上りエッジを検出すると、フリッ
プフロップ13は、そのときD端子に与えられている信
号を出力する。時刻T2 においては、コンパレータ12
の出力は「L」であり、フリップフロップのD端子には
「H」が与えられているので、フリップフロップ13は
「H」を出力する。これにより、スイッチM1がターン
オンされると共に、スイッチM2がターンオフされる。
【0018】ところが、コンパレータ12の出力が変化
するタイミングと、上記周期波の立上りエッジが発生す
るタイミングとは、互いに非同期である。このため、こ
れらのタイミングが互いに近接するようなケースはしば
しば生じる。例えば、時刻T3 においてコンパレータ1
2の出力が「L」から「H」に変化した直後に、上記周
期波の立上りエッジが検出された場合を考える。この場
合、フリップフロップ13がリセットされることによ
り、スイッチM1をターンオフすると共にスイッチM2
をターンオンための信号が生成される。そして、その直
後に上記立上りエッジが検出されると、フリップフロッ
プ13は、スイッチM1をターンオンすると共にスイッ
チM2をターンオフための信号を生成する。この時、ス
イッチM1、M2は、動作遅延等により適切にスイッチ
ング出来ない。
【0019】すなわち、時刻T3 においては、スイッチ
M1が適切にターンオフされないだけでなく、スイッチ
M2が適切にターンオンされない。そして、スイッチM
2が適切にターンオンされないと、図9を参照しながら
説明したように、スイッチM1を駆動するためのブース
ト用コンデンサCB が十分に充電されない。そして、そ
の結果、スイッチM1を適切に駆動できなくなるおそれ
が生じる。
【0020】また、逆の場合も同様である。例えば、時
刻T4 において、上記周期波の立上りエッジを検出する
と、この時のコンパレータ12の出力は「L」であり、
フリップフロップ13のD端子には「H」が与えられて
いるので、フリップフロップ13は「H」を出力する。
これにより、スイッチM1がターンオンされるととも
に、スイッチM2がターンオフされる。そして、この直
後にコンパレータ12の出力が「L」から「H」へ変化
すると、フリップフロップ13がリセットされ、スイッ
チM1がターンオフされると共に、スイッチM2がター
ンオンされる。この場合も、スイッチM1、M2が動作
遅延等により適切にスイッチングできない場合があり、
スイッチングレギュレータとしての所望の動作を行わな
い可能性がある。
【0021】このように、既存のスイッチングレギュレ
ータにおいては、小型化、低コスト化、低消費電力化を
図ろうとすると、動作が不安定になるおそれがあった。
なお、この問題を解決するための一手法として、所定間
隔毎にスイッチM2を一定時間強制的にON状態にする
方法が提案(例えば、特開平8−331838号公報参
照)されている。ここで、スイッチM2を強制的にON
状態にする時間は、上述のブースト用コンデンサCB が
十分に充電される程度の時間である。
【0022】しかし、この方法では、スイッチM2を強
制的にON状態にする間隔を長くすると、スイッチM1
をON状態するための時間比率を十分に大きくすること
が出来ない。この場合、もし入力電圧Vinと保持すべき
出力電圧との差が小さいと、所望の出力電圧が得られな
くなってしまう。一方、上記間隔を短くすると、結局
は、図10に示した問題が発生することになる。このよ
うに、提案されている方法においても、図10に示した
問題が十分に解決されているとは言えない。
【0023】本発明の課題は、不安定な動作を回避しな
がら、スイッチングレギュレータの小型化、低コスト
化、低消費電力化を図ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチングレ
ギュレータは、スイッチおよびそのスイッチに接続され
るコイルを有し、上記スイッチを制御することにより入
力電圧から所定の出力電圧を生成する構成を前提とす
る。そして、コイル電流および出力電圧の少なくとも一
方に基づいて上記スイッチを制御するための制御信号を
生成する生成手段と、上記生成手段により生成された制
御信号に従って上記スイッチを駆動する駆動手段と、上
記スイッチがスイッチングされたときから一定期間上記
生成手段により生成される制御信号を阻止する阻止手段
とを備える。
【0025】上記構成のスイッチングレギュレータにお
いては、上記スイッチを制御するための制御信号が短時
間に複数生成された場合には、最初の制御信号によりス
イッチが駆動されると、後続のスイッチ信号は阻止手段
により阻止される。例えば、上記スイッチをターンオフ
するための制御信号が生成され、その直後にそのスイッ
チをターンオンするための制御信号が生成されると、上
記スイッチは、第1番目の制御信号によりターンオフさ
れるが、その後の一定期間内に生成された制御信号は阻
止されるので、上記スイッチは、第2番目の制御信号に
よりターンオンされることはない。これにより、スイッ
チが不安定な動作をすることが回避される。
【0026】上記阻止手段は、例えば、上記駆動手段の
出力が変化したときに所定のパルス幅のパルスを生成す
るワンショット回路、及びそのワンショット回路および
上記生成手段の出力が入力されるゲート回路から構成し
てもよい。この場合、そのゲート回路の出力が上記駆動
手段に与えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のス
イッチングレギュレータの回路図である。図1におい
て、図8で使用した符号は、同じものを表す。即ち、図
1に示すスイッチM1、M2、コイルL、センス抵抗R
s 、出力コンデンサCout 、誤差アンプ11、コンパレ
ータ12、フリップフロップ13などは、図8に示した
従来のスイッチングレギュレータで使用しているものと
基本的に同じである。
【0028】なお、スイッチM1およびM2は、それそ
れ半導体スイッチング素子であり、ここでは、nMOS
トランジスタを使用する。n型の半導体素子は、p型の
半導体素子と比べて、オン抵抗が小さく、且つ安価であ
る。また、図1においては示していないが、スイッチM
1及びM2にはそれぞれドライバが設けられており、さ
らに、スイッチM1のためのドライバには、ブースト用
コンデンサCB が設けられている。これらのドライバ、
およびブースト用コンデンサCB は、図9に示した通り
である。
【0029】本実施形態のスイッチングレギュレータ
は、図8に示した既存のスイッチングレギュレータに対
してパルス生成回路20を設けることにより実現可能で
ある。したがって、まず、パルス生成回路20について
説明する。パルス生成回路20は、ワンショット回路2
1、及びゲート回路から構成されている。ここで、ワン
ショット回路21は、フリップフロップ13の出力が変
化したときに一定幅のパルスを生成する。
【0030】ワンショット回路21は、例えば、図2
(a) に示すように、遅延回路31および排他的OR回路
32から構成される。そして、遅延回路31は、例えば
抵抗およびコンデンサにより構成され、その遅延時間
は、その抵抗の抵抗値およびコンデンサの容量により設
定される。なお、この遅延時間は、図9に示すブースト
用コンデンサCB を十分に充電するために必要な時間と
同程度、またはそれよりも長い時間とする。また、ワン
ショット回路21は、図2(b) に示すように、入力信号
(A)の立上りエッジおよび立下りエッジが検出された
ときに、それぞれパルスを生成する。このとき生成され
るパルスの幅は、遅延回路31による遅延時間と一致す
る。
【0031】ANDゲート22には、フリップフロップ
13のQ出力、およびワンショット回路21の出力が与
えられる。一方、ANDゲート23は、コンパレータ1
2の出力の反転信号、およびワンショット回路21の出
力の反転信号が与えられる。なお、コンパレータ12の
出力は、インバート回路25により反転され、ワンショ
ット回路21の出力は、インバート回路24により反転
される。そして、ORゲート26は、ANDゲート22
およびANDゲート23の出力の論理和を出力する。こ
のORゲート26は、フリップフロップ13のD端子に
与えられる。
【0032】図3は、パルス生成回路20の動作を説明
するタイミングチャートである。ここでは、時刻T1 以
前において、フリップフロップ13のQ出力が「H」で
あるものとする。時刻T1 において、コイル電流が上昇
してコンパレータ12の出力が「L」から「H」に変化
すると、インバート回路25の出力は「H」から「L」
に変化する。そして、これによりANDゲート23の出
力が「H」から「L」に変化すると、ORゲート26の
出力も「H」から「L」に変化し、フリップフロップ1
3がリセットされる。
【0033】フリップフロップ13がリセットされる
と、そのQ出力が「H」から「L」に変化する。そし
て、この立下りエッジを検出すると、ワンショット回路
21は、所定の幅のパルスを出力する。ここでは、ワン
ショット回路21の出力は、時刻T1 〜T2 の期間、
「H」に保持されるものとする。
【0034】時刻T1 〜T2 の期間は、ANDゲート2
2は上記パルスにより開かれる。したがって、ANDゲ
ート22は、フリップフロップ13のQ出力から与えら
れる信号をそのままORゲート26へ出力する。このと
き、フリップフロップ13のQ出力は「L」である。し
たがって、ANDゲート22は、「L」を出力する。一
方、ANDゲート23は、この期間は、ワンショット回
路21の出力の反転信号により閉じられる。よって、A
NDゲート23も、「L」を出力する。この結果、OR
ゲート26の出力は、時刻T1 〜T2 の期間は、「L」
に保持される。すなわち、フリップフロップ13は、リ
セット状態のままであり、フリップフロップ13は
「L」を出力し続ける。
【0035】なお、フリップフロップ13のQ出力が
「L」になると、スイッチM1がOFF状態に制御され
るので、コイル電流が減少することによってコンパレー
タ12の出力は「H」から「L」に戻る。続いて、時刻
T2 において、ワンショット回路21により生成される
パルスが終了するものとする。すなわち、時刻T2 にお
いて、ワンショット回路21の出力が「H」から「L」
に戻る。そして、ワンショット回路21が「L」を出力
すると、ANDゲート22も「L」を出力する。一方、
ANDゲート23は、インバート回路24およびインバ
ート回路25を介してそれぞれ「H」が与えられるの
で、「H」を出力する。したがって、時刻T2 において
OR回路26の出力が「L」から「H」に変化し、これ
によりフリップフロップ13のリセット状態は解除され
る。
【0036】この後、フリップフロップ13は、発振器
により生成される周期波の立上りエッジを待つ。そし
て、時刻T3 において、その立上りエッジを検出する
と、フリップフロップ13は、そのときD端子に与えら
れている信号をQ端子から出力する。ここで、時刻T3
においては、OR回路26は「H」を出力している。し
たがって、フリップフロップ13の出力は、「L」から
「H」に変化する。
【0037】フリップフロップ13のQ出力が「H」に
なると、ワンショット回路21は、再びパルスを生成す
る。これにより、時刻T3 〜T4 の期間、ANDゲート
22の出力が「H」になる。そして、この期間、ORゲ
ート26の出力も「H」になる。したがって、フリップ
フロップ13の状態は変化しない。また、上記パルスが
終了すると、ANDゲート23の出力が「H」になるの
で、この場合もORゲート26の出力が「H」になる。
したがって、フリップフロップ13の状態は変わらな
い。
【0038】なお、図3に示す例では、ワンショット回
路21により生成されたパルスが終了した後の時刻T3
においてフリップフロップ13に周期波の立上りエッジ
が与えられているが、時刻T1 〜T2 の期間にその立上
りエッジがフリップフロップ13に与えられたとして
も、フリップフロップ13の状態は変化しない。なぜな
らば、時刻T1 〜T2 の期間は、ワンショット回路21
が「H」を出力しているため、ORゲート26の出力が
「L」となり、フリップフロップ13のリセット状態が
継続されるからである。
【0039】同様に、時刻T3 〜T4 の期間にコンパレ
ータ12の出力が「L」から「H」に変化したとして
も、フリップフロップ13の状態は変化しない。なぜな
らば、時刻T3 〜T4 の期間は、ワンショット回路21
が「H」を出力しているため、ANDゲート23が閉じ
ており、コンパレータ12から出力される信号がそのA
NDゲート23を通過できないからである。
【0040】以上説明したように、パルス生成回路20
は、フリップフロップ13の出力が「H」から「L」に
変化すると、フリップフロップ13を一定期間継続的に
リセットしておくための信号を出力する。またフリップ
フロップ13の出力が「L」から「H」に変化した場合
には、フリップフロップ13の出力を一定期間継続的に
「H」に保持する。
【0041】次に、図4を参照しながら本実施形態のス
イッチングレギュレータの動作を説明する。ここでは、
時刻T1 以前は、スイッチM1がON状態、スイッチM
2がOFF状態に制御されているものとする。また、フ
リップフロップ13は、セット状態であるものとする。
【0042】上記状況の下で、コイル電流が増加し、時
刻T1 においてコンパレータ12の出力が「L」から
「H」に変化すると、図3を参照しながら説明したよう
に、ワンショット回路21がパルスを出力する。そし
て、ワンショット回路21の出力が「H」である期間
は、フリップフロップ13はリセット状態となり、
「L」を出力し続ける。したがって、コンパレータ12
の出力が「L」から「H」に変化したときから一定の時
間が経過するまでの期間、スイッチM1は確実にOFF
状態に制御され、スイッチM2は確実にON状態に制御
される。この後、図3を参照しながら説明した通り、上
記パルスの終了に伴ってフリップフロップ13のリセッ
ト状態が解除される。
【0043】続いて、時刻T2 においてコンパレータ1
2の出力が再び「L」から「H」に変化すると、時刻T
1 における場合と同様に、フリップフロップ13は一定
期間強制的にリセット状態となる。このため、この期間
は、発振器により生成される周期波の立上りエッジが与
えられたとしても、フリップフロップ13の状態は変化
しない。図4に示す例では、時刻T2 の直後に周期波の
立上りエッジが与えられているが、スイッチM1に与え
られる信号(フリップフロップ13のQ出力)は「L」
のままであり、また、スイッチM2に与えられる信号
(フリップフロップ13のQ出力の反転信号)は「H」
のままである。すなわち、本実施形態のスイッチングレ
ギュレータにおいては、コイル電流が増加してコンパレ
ータ12の出力が変化した直後に上記周期波の立上りエ
ッジが与えられた場合であっても、スイッチM1は少な
くとも一定期間は確実にOFF状態に制御され、また、
スイッチM2は少なくとも一定期間は確実にON状態に
制御される。
【0044】このように、本実施形態のスイッチングレ
ギュレータにおいては、コイル電流が増加してコンパレ
ータ12の出力が変化すると、スイッチM1が確実にO
FF状態に制御されると共にスイッチM2が確実にON
状態に制御されるので、図9に示したブースト用コンデ
ンサCB が十分に充電されることになる。従って、以降
の動作において、スイッチM1をターンオンできなくな
る状況は生じない。
【0045】時刻T2 においてスイッチM1がターンオ
フされると共にスイッチM2がターンオンされた後は、
上記周期波の次の立上りエッジが与えられるまでスイッ
チM1およびM2の状態は変化しない。そして、時刻T
3 において上記周期波の立上りエッジが与えられると、
フリップフロップ13のQ出力は「L」から「H」に変
化する。なお、ここでは、時刻T3 において、フリップ
フロップ13のD端子に「H」が与えられていたものと
する。
【0046】この場合、スイッチM1がターンオンされ
ると共にスイッチM2がターンオフされ、以降コイル電
流が増加してゆく。そして、この実施例では、時刻T3
の直後にコンパレータ12の出力が「L」から「H」に
変化している。この信号は、フリップフロップ13をリ
セットするための信号である。ところが、時刻T3 にお
いてフリップフロップ13のQ出力が変化すると、ワン
ショット回路21がパルスを出力する。このため、時刻
T3 から一定の期間は、ANDゲート23が閉じられて
おり、コンパレータ12の出力は無視されることにな
る。
【0047】このように、本実施形態のスイッチングレ
ギュレータにおいては、スイッチM1がターンオンされ
た直後にフリップフロップ13をリセットするための信
号が生成された場合には、そのリセットのための信号は
無視される。従って、スイッチM1、M2が不安定な動
作(チャタリング等)を起こすことが回避される。
【0048】次に、本発明の他の効果を説明する。ここ
では、図5および図6を参照しながら、本実施形態のス
イッチングレギュレータと、所定間隔毎にスイッチM2
を強制的にON状態にする機能を持った既存のスイッチ
ングレギュレータ(例えば、特開平8−331838号
公報参照)とを比較する。
【0049】図5は、所定間隔毎にスイッチM1を強制
的にOFF状態にする機能を持った既存のスイッチング
レギュレータの動作を説明する図である。尚、一般に、
スイッチM1およびM2が同時にON状態に制御される
ことは禁止されているので、このスイッチングレギュレ
ータにおいては、スイッチM1が強制的にOFF状態に
制御されるときは、スイッチM2は所定間隔ごとに強制
的にON状態に制御されている。すなわち、このスイッ
チングレギュレータにおいては、コイル電流が制御信号
Vcnt により指定される上限値を越えたか否かにかかわ
らず、発振器により生成される周期波に従って、スイッ
チング動作が実行される。
【0050】この結果、このスイッチングレギュレータ
では、スイッチM1、M2のスイッチング回数が必要以
上に多くなり、消費電流を低く抑えることが難しい。ま
た、コイル電流が制御信号Vcnt により指定される上限
値に達しない場合であってもスイッチM1が強制的にタ
ーンオフされてしまうので、十分な出力電圧が得られな
いことも考えられる。この問題は、入力電圧Vinが低下
して、入力電圧Vinと保持すべき出力電圧との差が小さ
くなったときに顕著となる。
【0051】一方、本実施形態のスイッチングレギュレ
ータでは、図6に示すように、コイル電流が制御信号V
cnt により指定される上限値を越えたことに起因してリ
セット信号(フリップフロップ13をリセットするため
の信号)が生成され、これによりスイッチM1がターン
オフされると共にスイッチM2がターンオンされる。こ
のとき、フリップフロップ13がリセット状態に保持さ
れる時間は、図9に示したブースト用コンデンサCB が
十分に充電されるような時間であり、ワンショット回路
21が生成するパルスのパルス幅で規定されている。
【0052】このように、本実施形態のスイッチングレ
ギュレータでは、スイッチM1、M2のスイッチング回
数が必要最小限に抑えられるので、消費電流(スイッチ
M1およびM2としてのMOSトランジスタのゲートド
ライブ電流を含む)を低く抑えることができる。また、
コイル電流が制御信号Vcnt により指定される上限値に
達するまでの期間はスイッチM1が継続的にON状態に
制御されるので、入力電圧Vinと保持すべき出力電圧と
の差が小さい場合であっても、出力電圧Voutが確実に
一定の値に保持される。
【0053】ところで、1組のスイッチを備えたスイッ
チングレギュレータ(しばしば、同期整流型スイッチン
グレギュレータと呼ばれている)では、一般に、それら
1組のスイッチが同時にON状態になることが禁止され
ている。このため、そのような1組のスイッチを制御す
る際には、一般に、図7(a) に示すようなデッドタイム
が設けられている。
【0054】しかし、デッドタイムを設けている場合で
あっても、もし、一方のスイッチが極めて短時間にON
→OFF→ONと制御されたとすると、1組のスイッチ
が同時にON状態になってしまうことがある。例えば、
図7(b) に示すように、スイッチM1がターンオフされ
た直後にターンオンされると、スイッチM2は、スイッ
チM1がターンオフされてからデッドタイムが経過した
時点でターンオンされるので、スイッチM1、M2が同
時にON状態となってしまう。
【0055】この問題に対処する方法としては、幾つか
考えられるが、本実施形態の構成を導入すればこの問題
は必然的に解決される。すなわち、本実施形態のスイッ
チングレギュレータにおいては、パルス生成回路20が
設けられているので、スイッチM1、M2の制御信号で
あるフリップフロップ13のQ出力が変化すると、その
後一定期間、スイッチM1、M2のスイッチングが禁止
される。換言すれば、本実施形態のスイッチングレギュ
レータでは、スイッチM1、M2が短時間にON→OF
F→ONと制御されることがないので、図7(b) に示す
ような問題は発生しない。
【0056】なお、上述の実施例では、パルス生成回路
20は、フリップフロップ13のQ出力が変化したとき
にパルスを生成する構成であるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、スイッチM1、M2の制御信号を
生成するための信号(たとえば、コンパレータ12の出
力など)が変化したときにパルスを生成する構成であっ
てもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチングレギュレ
ータの小型化、低コスト化、低消費電力化を図りなが
ら、不安定な動作を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のスイッチングレギュレータの回路
図である。
【図2】(a) は、ワンショット回路の回路図、(b) は、
ワンショット回路の動作を説明する図である。
【図3】パルス生成回路の動作を説明するタイミング図
である。
【図4】本実施形態のスイッチングレギュレータの動作
を説明する図である。
【図5】所定間隔毎にスイッチを強制的にOFF状態に
する機能を持った既存のスイッチングレギュレータの動
作例である。
【図6】本実施形態のスイッチングレギュレータの動作
例である。
【図7】(a) は、デッドタイムを説明する図、(b) は、
既存技術における問題点を説明する図である。
【図8】既存のスイッチングレギュレータの基本構成図
である。
【図9】n型の半導体スイッチング素子に入力電圧より
も高い電圧を印加する回路を説明する図である。
【図10】既存のスイッチングレギュレータの問題を説
明する図である。
【符号の説明】
11 誤差アンプ 12 コンパレータ 13 フリップフロップ 20 パルス生成回路 21 ワンショット回路 22、23 ANDゲート 24、25 インバート回路 26 ORゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチおよびそのスイッチに接続され
    るコイルを有し、上記スイッチを制御することにより入
    力電圧から所定の出力電圧を生成するスイッチングレギ
    ュレータであって、 コイル電流および出力電圧の少なくとも一方に基づいて
    上記スイッチを制御するための制御信号を生成する生成
    手段と、 上記生成手段により生成された制御信号に従って上記ス
    イッチを駆動する駆動手段と、 上記スイッチがスイッチングされたときから一定期間、
    上記生成手段により生成される制御信号を阻止する阻止
    手段と、 を有するスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスイッチングレギュレ
    ータであって、 上記阻止手段は、 上記駆動手段の出力が変化したときに所定のパルス幅の
    パルスを生成するワンショット回路と、 そのワンショット回路および上記生成手段の出力が入力
    されるゲート回路とを備え、 そのゲート回路の出力が上記駆動手段に与えられる。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324975A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sanyo Electric Co Ltd 誤差増幅回路

Cited By (2)

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JP4677284B2 (ja) * 2005-05-19 2011-04-27 三洋電機株式会社 誤差増幅回路

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