JP2002015881A - 非常用照明装置 - Google Patents

非常用照明装置

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JP2002015881A
JP2002015881A JP2000197014A JP2000197014A JP2002015881A JP 2002015881 A JP2002015881 A JP 2002015881A JP 2000197014 A JP2000197014 A JP 2000197014A JP 2000197014 A JP2000197014 A JP 2000197014A JP 2002015881 A JP2002015881 A JP 2002015881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非常用照明装置の雑音端子電圧を小さくする。 【解決手段】絶縁型トランスTの1次側に設けたコンバ
ータCNVは、絶縁型トランスTの2次側に設けたダイ
オードD1および平滑コンデンサC1とともに商用電源
ACを電力変換して直流電圧を出力する。平滑コンデン
サC1は商用電源ACの通電時にはインバータINVに
電源を供給するとともに、充電回路CHを介して二次電
池Bを充電する。また、商用電源ACの停電時には二次
電池BからインバータINVに電源を供給する。ランプ
LaはインバータINVから出力される高周波電力によ
り点灯する。商用電源ACとコンバータCNVとの間に
は商用電源への雑音の漏洩を抑制するフィルタ回路Fが
挿入される。絶縁型トランスTの1次側と2次側との間
にコンデンサCcが挿入され、絶縁型トランスTの2次
側の回路グランドと大地との間にコンデンサCEとが設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源の通電時
には商用電源を電源とし停電時には内蔵電池または外部
の直流電源を電源としてランプを点灯させるインバータ
を備えた非常用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、商用電源が停電になると蛍光ラ
ンプや白熱電球のようなランプを点灯させる非常用照明
装置では、停電時の電源としてニッケルカドミウム電池
のような二次電池を用い、商用電源の通電時に二次電池
を充電する構成を有している。非常用照明装置として
は、商用電源の停電時だけではなく商用電源の通電時に
おいてもランプを点灯させるものもあり、とくに商用電
源の通電時と停電時とでランプを共用する非常用照明装
置では、ランプとして蛍光ランプのような放電ランプを
使用するとともに、商用電源の停電時に電池を電源とし
て放電ランプを点灯させるためにインバータを備えてい
るものが多い。
【0003】この種の非常用照明装置としては、図13
に示すように、電源スイッチSWを介して安定器BLを
商用電源ACに接続するとともに、商用電源ACにイン
バータINVを含む非常点灯ユニットLUを直結してお
き、切換スイッチSWa,SWbを介してランプLaを
安定器BLとインバータINVとの一方に選択的に接続
するようにした構成が知られている。安定器BLには、
チョークコイルを用いたいわゆる銅鉄式のものと、スイ
ッチング素子を用いて商用電源から高周波電力への電力
変換を行うインバータ式のものとのいずれかが用いられ
る。非常点灯ユニットLUは、商用電源ACから直流電
源に変換する電源回路PSおよび電源回路PSの出力に
より充電される二次電池Bを備え、非常点灯ユニットL
Uに設けられたインバータINVは二次電池Bを電源と
して高周波電力を出力する。また、非常点灯ユニットL
Uには、二次電池Bを電源回路PSとインバータINV
との一方に選択的に接続するための切換スイッチSWc
も設けられている。切換スイッチSWa,SWb,SW
cは連動し、商用電源ACの通電時には図13に示す接
続関係となって、安定器BLを通してランプLaを点灯
させるとともに二次電池Bを充電し、商用電源ACの停
電時には接続関係が反転して、ランプLaをインバータ
INVに接続するとともに二次電池BをインバータIN
Vの電源として接続するように図示しない停電検知回路
によって制御される。したがって、商用電源ACの通電
時には商用電源ACを電源としてランプLaが点灯し、
停電時には二次電池Bを電源としてランプLaが点灯す
る。
【0004】図13に示す構成では、安定器BLを用い
てランプLaを点灯させる通常の照明器具の構成に、非
常点灯ユニットLUを付加するだけで非常用照明装置を
構成することができるから、共通のランプLaを商用電
源ACの通電時と停電時とに点灯させる非常用照明装置
を容易に実現することができるという利点を有してい
る。非常用照明装置のうち建築基準法によって設置が義
務づけられている非常灯では数台〜数十台の一般の照明
器具に対して1台という割合で設置されるから、上述の
ように一般の照明器具の構成に非常点灯ユニットLUを
付加する構成を採用すれば、一般の照明器具との部品の
共通化によってコストの低減を図ることができる。
【0005】一方、近年の非常用照明装置は、商業施設
などでの空間設計を考慮して小型化・薄型化によって非
常用照明装置である照明器具(以下、「非常用照明器
具」という)の意匠性を向上させることが要求されてい
る。そこで、インバータ式の安定器BLを用いることに
よって薄型化を図った非常灯も普及してきている。
【0006】また、消防法によって設置が義務づけられ
ている誘導灯においては、商用電源の通電時の点灯回路
(安定器)と非常点灯ユニットとを一体化し、ランプと
して冷陰極蛍光ランプを使用したものが実用化されてい
る。この種の誘導灯では、商用電源の通電時と停電時と
に用いるインバータを共用化するとともにランプに消費
電力の小さいものを用いることによって回路部分を小型
化し、小型かつ薄型の非常用照明器具を実現している。
すなわち、この種の非常用点灯装置は、図14に示すよ
うに、商用電源ACから直流電源に電力変換する電源回
路PSを備え、電源回路PSから充電回路CHを介して
二次電池Bを充電する構成を有する。また、切換スイッ
チSW1によって電源回路PSと二次電池Bとの一方を
電源として選択するインバータINVを備え、インバー
タINVの出力によりランプLaを点灯させるように構
成してある。
【0007】図14に示す構成では、商用電源ACの通
電時には切換スイッチSW1を図14に示す接続関係と
してインバータINVに電源回路PSから電源を供給す
るとともに充電回路CHを通して二次電池Bを充電して
おき、商用電源ACの停電時には切換スイッチSW1の
接続関係を反転させて二次電池BからインバータINV
に電源を供給するようにしてある。切換スイッチSW1
は図示しない停電検知回路によって切り換えられる。
【0008】しかしながら、上述のようにインバータI
NVを用いる構成では以下のような問題が生じる。すな
わち、インバータINVは高周波電力を出力するもので
あって、一般に数十kHz程度の高周波でスイッチング
素子をスイッチングさせる構成を採用しているものであ
るからスイッチングノイズなどの雑音が発生し、インバ
ータINVで発生した雑音が電源線を通して漏洩したり
空中に輻射されることによって、他の電気機器に影響を
与える可能性があるという問題を有している。このよう
な雑音による他機器への影響を規制するために、日本国
内では電気用品取締法によって、電源線を介して他機器
に伝導するか電源線から空間に輻射される雑音の限度値
が定められている。電源線に漏洩する雑音の電圧レベル
は雑音端子電圧と呼ばれ、電源線から空間に輻射される
雑音のレベルは雑音電力と呼ばれている。雑音端子電圧
および雑音電力は、インバータINVを用いる照明器具
に限らずどのような照明器具でも定められた基準を満た
すことが要求される。つまり、非常灯や誘導灯のような
非常用照明装置であっても、この基準を満たすことが要
求される。そこで、電気用品取締法の基準を満たす構成
としては、図15に示すように、商用電源ACと電源回
路PSとの間に、インバータ回路INVで発生する高周
波を阻止するフィルタ回路Fを設ける構成が一般に採用
されている。
【0009】ここに、図15に示した回路構成のように
照明装置の回路のうち商用電源ACにもっとも近い部位
にフィルタ回路Fを挿入することによって雑音端子電圧
を低減する構成では、照明装置から発生する雑音の周波
数特性に合わせてフィルタ回路Fの周波数特性(インピ
ーダンス特性)を設定するのであって、強い雑音が発生
している周波数帯域を効果的に減衰させるようにフィル
タ回路Fが設計されている。フィルタ回路Fは、具体的
には図16に示すように、商用電源ACからの電源線L
pの線間に接続されるコンデンサCFと、商用電源AC
からの電源線Lpの各線に巻線が挿入されるラインフィ
ルタLFとにより構成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電気
用品取締法では、雑音端子電圧が規制されている周波数
範囲は0.5265〜30MHzであって、雑音端子電
圧の測定にあたっては、機器が接地端子を有している場
合には、接地端子と電源線の一線との間に0.1μFの
コンデンサを挿入するというものであった(詳細は電気
用品取締法付属の表2第7章を参照)。しかしながら、
1999年の消防法改正に伴って誘導灯の技術基準であ
る日本照明器具工業会規格JIL5502が改正され、
この本文中に「原則としてCISPR Pub.15に
より電波障害を防止することが望ましい。」という一文
が追加された。このことによって、従来は規制されてい
なかった0.15〜0.5265MHzの周波数範囲に
関しても、将来的には雑音レベルを改善する必要性が生
じてきた。さらに、測定方法も従来の電気用品取締法と
は異なり、機器の接地端子を接地面(大地)に直接接続
することが要求されている。したがって、従来通りのフ
ィルタ回路Fの設計ではCISPR Pub.15によ
り規定された限度値を満足できない可能性がある。
【0011】一方、上述したように商用電源ACの通電
時と停電時とにおいてランプLaを点灯させるインバー
タINVを共用している構成では、非常用照明装置を小
型化し薄型化するために、図16に示すように、電源回
路PSとして、商用電源ACを整流する整流回路を含ん
だコンバータCNVを用い、コンバータCNVにおいて
はスイッチング素子を用いて電流を断続させ、この断続
する電流を絶縁型トランスTの1次巻線に流すことによ
って、絶縁型トランスTの2次巻線に誘起された電圧を
ダイオードD1で整流するとともに、平滑コンデンサC
1で平滑することによって直流を得る構成を採用したも
のがある。つまり、電源回路PSとして、いわゆるフォ
ワード型のスイッチング電源を採用している。このよう
な構成では、電源回路PSの基準電位(回路グランドの
電位)を安定にするために、絶縁型トランスTの1次側
と2次側との間に結合用のコンデンサCcを挿入するこ
とが考えられている。つまり、絶縁型トランスTの1次
側と2次側とにおいて基準電位となる線(つまり、回路
グランド)間にコンデンサCcを挿入した構成を有して
いる。このように絶縁型トランスTの1次側と2次側と
の回路グランドを交流的に結合すれば、基準電位が安定
になるだけではなく、雑音端子電圧が低減されることが
多いという知見が得られている。
【0012】ただし、フィルタ回路Fに加えて絶縁型ト
ランスTの1次側と2次側とを結合するコンデンサCc
を用いる構成を採用したとしても、非常用照明器具の外
形寸法の制約やコスト上での制約から、フィルタ回路F
の最適設計を行うのは困難な場合が多い。とくに、非常
用照明装置に接地端子が設けられているときには、ラン
プLaの点灯用に用いる回路を収納する外殻など金属部
分を大地に接続することが多く、金属部分を大地に接続
するための接地線を介しても雑音が伝導するから、フィ
ルタ回路Fの設計がさらに困難になる。
【0013】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、設計が比較的容易でかつ雑音端子電
圧の小さい非常用照明装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、絶縁
型トランスの1次側に設けたスイッチング素子のオンオ
フにより絶縁型トランスの1次側に供給される商用電源
を電力変換して絶縁型トランスの2次側において直流電
圧を出力する電源回路と、電源回路の出力側において直
流電圧を高周波電力に電力変換するインバータと、イン
バータから出力される高周波電力により点灯するランプ
と、商用電源と電源回路との間に挿入され電源回路およ
びインバータにより発生する雑音の商用電源への漏洩を
抑制するフィルタ回路と、絶縁型トランスの1次側と2
次側との間に挿入された結合用の第1のコンデンサと、
絶縁型トランスの2次側の回路グランドと大地との間に
挿入される接地用の第2のコンデンサとを備えるもので
ある。
【0015】請求項2の発明は、絶縁型トランスの1次
側に設けたスイッチング素子のオンオフにより絶縁型ト
ランスの1次側に供給される商用電源を電力変換して絶
縁型トランスの2次側において直流電圧を出力する電源
回路と、電源回路の出力側において直流電圧を高周波電
力に電力変換するインバータと、インバータから出力さ
れる高周波電力により点灯するランプと、商用電源と電
源回路との間に挿入され電源回路およびインバータによ
り発生する雑音の商用電源への漏洩を抑制するフィルタ
回路と、絶縁型トランスの1次側と2次側との間に挿入
され直列接続した複数個のコンデンサからなる結合用の
第1のコンデンサと、第1のコンデンサを構成する各コ
ンデンサの接続点と大地との間に挿入される接地用の第
2のコンデンサとを備えるものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記電源回路の出力を用いて充電さ
れる二次電池と、商用電源の停電状態を検知する停電検
知回路と、商用電源の通電時には前記インバータの電源
を前記電源回路から供給し前記停電検知回路により商用
電源の停電が検知されると前記インバータの電源を前記
二次電池から供給するように切り換える切換回路とが付
加されたものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記ランプが、一般照明用の蛍光ラ
ンプよりも高インピーダンスの放電ランプであることを
特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記電源回路が、商用電源を整流し
平滑する第1の整流平滑回路を絶縁型トランスの1次側
に備え、絶縁型トランスの2次側出力を整流し平滑する
第2の整流平滑回路を絶縁型トランスの2次側に備え、
前記第1のコンデンサが第1の整流平滑回路の回路グラ
ンドと第2の整流平滑回路の回路グランドとの間に挿入
されていることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記第1のコンデンサの両端が接続される第1の整
流平滑回路の回路グランドと第2の整流平滑回路の回路
グランドとの間の物理的距離が、第1の整流平滑回路の
回路グランドと商用電源を接続する低電位側の端子との
間の距離よりも小さくなるか、または第2の整流平滑回
路の回路グランドとインバータの低電位側の出力端子と
の間の距離よりも小さくなるように、回路の構成部品が
配置されるものである。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、大地に接続される接地端子と前記第2のコンデンサ
における回路グランド側の接続点との間の物理的距離
が、第1の整流平滑回路の回路グランドと商用電源を接
続する低電位側の端子との間の距離よりも小さくなる
か、または第2の整流平滑回路の回路グランドとインバ
ータの低電位側の出力端子との間の距離よりも短くなる
ように部品が配置されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1に示すように、基本的な構成は図16に示した
従来構成と同様のものであって、絶縁型トランスTの2
次側の回路グランドをコンデンサCEを介して接地(大
地に接地)している点で相違する。
【0022】すなわち、商用電源ACはフィルタ回路F
を介してコンバータCNVに接続され、コンバータCN
Vは交流電源ACを整流平滑した後、スイッチング素子
を高周波でスイッチングすることによって電流を断続さ
せる。また、コンバータCNVにより断続された電流は
絶縁型トランスTの1次巻線に流され、絶縁型トランス
Tの2次巻線に誘起された電圧をダイオードD1で整流
するとともに平滑コンデンサC1で平滑することによっ
て直流電圧を得るように構成されている。平滑コンデン
サC1の両端間には充電回路CHが接続され、商用電源
ACの通電時には充電回路CHの出力により二次電池B
が充電される。また、平滑コンデンサCと二次電池Bと
は、切換回路(図16に示した従来構成の切換スイッチ
SW1に相当する)SLを介してインバータINVへの
電源として一方が選択的に接続され、インバータINV
では直流電源を高周波電力に変換し、この高周波電力を
ランプLaに与えることによってランプLaを点灯させ
るように構成されている。ここに、フィルタ回路Fとコ
ンバータCNVとの間には商用電源ACの停電を検知す
る停電検知回路DSが接続され、停電検知回路DSにお
いて停電が検知されない期間には切換回路SLを通して
平滑コンデンサC1がインバータ回路INVに接続さ
れ、停電検知回路DSにおいて停電が検知されると切換
回路SLを通して二次電池BがインバータINVに接続
される。さらに、絶縁型トランスTの1次側と2次側と
において基準電位側(回路グランド)となる一端間には
結合用のコンデンサCcが接続される。絶縁型トランス
Tの1次側における回路グランドはコンバータCNVの
負極側(整流平滑して得られた直流の負極)になり、2
次側における回路グランドはインバータINVの負極側
(二次電池Bの負極)になる。さらに、上述したよう
に、絶縁型トランスTの2次側の回路グランドはコンデ
ンサCEを介して大地に接地される。このような構成に
よって、コンバータCNVと絶縁型トランスTとダイオ
ードD1と平滑コンデンサC1とコンデンサCc,CE
とにより図15に示した回路構成における電源回路PS
に相当する回路が構成され、この電源回路PSはいわゆ
るフォワード型のスイッチング電源として動作する。
【0023】上述したように、CISPR Publ.
15に規定された測定方法では、従来の電気用品取締法
における測定方法とは異なり、非常用照明装置の接地端
子を大地へ直接接続した状態で雑音端子電圧を測定す
る。したがって、ランプLaを点灯させる回路(以下で
は、「点灯ユニット」という)の接地電位(回路グラン
ドの電位)を安定させることが雑音端子電圧の低減につ
ながる。点灯ユニットの接地電位を安定させるには一般
に対地電位を安定させればよいことが知られている。対
地電位を安定させる技術としては、図2に示すように、
電源線Lpの線間に容量の等しい2個のコンデンサCp
1,Cp2を直列接続し、両コンデンサCp1,Cp2
の接続点をコンデンサCp3を介して対地に接地する技
術がもっともよく用いられている。この種の技術はC−
C接地あるいはYキャパシタと呼ばれている。この構成
を採用すれば商用電源ACにもっとも近い電源回路PS
の回路グランドを安定にすることができる。この種の技
術は、図2に示すように絶縁型トランスを用いず回路グ
ランドが1箇所でよいインバータ式の安定器などではよ
く用いられている。なお、図2に示すインバータINV
は、ハーフブリッジ型の一種であって、電源回路PSを
直流電源とし、直流電源の両端間に2個のスイッチング
素子Q1,Q2の直列回路を接続し、直流カット用のコ
ンデンサC2とランプLaとインダクタL2との直列回
路を一方のスイッチング素子Q1に並列に接続した構成
を有する。スイッチング素子Q1,Q2は高周波で交互
にオンオフされ、スイッチング素子Q2のオン時に電源
回路PS−コンデンサC2−ランプLa−インダクタL
2−スイッチング素子Q2−電源回路PSの経路で電流
が流れ、スイッチング素子Q1のオン時にコンデンサC
2−スイッチング素子Q1−インダクタL2−ランプL
a−コンデンサC2の経路で電流が流れることによっ
て、ランプLaを高周波電力で点灯させるように構成さ
れている。図2に示すインバータINVは、本実施形態
や以下の実施形態においてもインバータINVとして用
いることができる。
【0024】これに対して、本実施形態のように商用電
源ACの通電時と停電時とにおいてインバータINVを
共用する非常用照明装置では、電源回路PSにコンバー
タCNVを用いて絶縁型トランスTの1次側に流す電流
を断続させ、絶縁型トランスTの2次側からインバータ
INVに電源を供給しているものであるから、絶縁型ト
ランスTの前後において回路グランドが少なくとも2点
存在することになる。このように複数の回路グランドを
有する場合には、回路グランド間をコンデンサCcで結
合するとともに、絶縁型トランスの2次側の回路グラン
ドをコンデンサCEを介して接地することで雑音端子電
圧を低減する効果が得られるのである。
【0025】コンデンサCEを設けたことによって雑音
端子電圧が低減される理由を以下に説明する。図1に示
した本実施形態の回路の等価回路は図3のようになり、
コンバータCNVとインバータINVとの2つの高周波
電源を備えた回路と考えることができる。コンバータC
NVは数十〜百kHz、インバータINVは数10kH
zの高周波電源になり、商用電源ACや二次電池Bなど
は高周波的には無視できるから図3には示していない。
したがって、コンバータCNVの一端はラインフィルタ
LFを介して大地に接地され(つまり、接地端子を介し
て接地される)、コンバータCNVとインバータINV
とはコンデンサCcを介して高周波的に結合されている
ことになる。インバータINVの出力は直流カット用の
コンデンサC2を通してランプLaに供給され、コンデ
ンサC2の両端やランプLaの両端には大地間に浮遊容
量CS1〜CS3が存在する。図3に示す等価回路は、
絶縁型トランスTの1次側と2次側とのどちらにおいて
コンデンサCEを設けるほうが雑音端子電圧の低減(つ
まり回路グランドの電位の安定化)に効果があるかを評
価する目的で示したものであり、絶縁型トランスTの1
次側に設ける場合をコンデンサCE1、2次側に設ける
場合をコンデンサCE2で示してある。
【0026】ところで、図3に示す等価回路は、図4
(a)に示すようにコンバータCNVのみを高周波電源
として備える回路と、図4(b)に示すようにインバー
タINVのみを高周波電源として備える回路とを重ね合
わせたものとして考えることができる。このように、2
つの回路の重ね合わせとして考えると2つの高周波電源
を独立して扱うことができるから計算が容易になる。
【0027】ここで、上述したように、雑音端子電圧を
低減させるためにフィルタ回路Fを設けてあり、このフ
ィルタ回路Fによって雑音端子電圧を十分に低減させる
には、図3および図4に示すように、大地を介して形成
させるループにおける共振周波数が、コンバータCNV
やインバータINVからなる高周波電源の出力周波数
(スイッチング周波数)と重ならないことが重要であ
る。仮に、高周波電源の出力周波数が上記ループの共振
周波数付近であるとすれば、フィルタ回路Fのインピー
ダンスが低下するからフィルタ回路Fが機能しなくな
り、雑音端子電圧が高くなってしまうのである。
【0028】そこで、まず、図4(a)に示す回路にお
いて、大地を介して形成されるループでの共振周波数f
を、コンデンサCE1の場合とコンデンサCE2の場合
とについて計算する。ここで、コンデンサCc,CEに
は容量が比較的大きい(数百〜数千pF)ものを用いる
のに対して、浮遊容量CS1〜CS3は1pF程度かそ
れ以下であるから、浮遊容量CS1〜CS3を無視する
ことが可能になる。しかして、コンデンサCE1を用い
る場合は、 f≒1/2π(LF×CE1)1/2 になり、コンデンサCE2を用いる場合は、 f≒1/2π{(LF×(Cc×CE2)/(Cc+C
E2}1/2 になる。上の2式に、LF=22mH、Cc=1650
pF、CE1=CE2=680pFを代入してそれぞれ
共振周波数fを計算すると、コンデンサCE1を用いた
場合はf≒41.1kHz、コンデンサCE2を用いた
場合はf≒48.9kHzになる。
【0029】同様に図4(b)に示す回路において共振
周波数fを求める。この場合、図4(a)に示す回路よ
りも計算手順が複雑であり、まず高周波電源としてのイ
ンバータINVから見たインピーダンスZを求め、イン
ピーダンスの実数解として共振周波数fを求める。浮遊
容量CS1〜CS3は上述のように1pF程度かそれ以
下であって、とくに浮遊容量CS3は回路グランドと大
地間との浮遊容量であって無視して差し支えないから、
インピーダンスZは以下のように近似計算することがで
きる。コンデンサCE1を用いる場合は、 Z≒1/jω{CS1+1/(1/C2+1/CS
2)}+1/(1/jω×LF+jω×CE1)+1/
(1/jω×Cc) になり、一方コンデンサCE2を用いる場合は、 Z≒1/jω{CS1+1/(1/C2+1/CS
2)}+1/(1/jω×LF+jω×Cc)+1/
(1/jω×CE2) になる。これらの式を角周波数ωについて解いて共振周
波数fの実数解を求めることができる。いま、図4
(a)に示した回路と同様に、LF=22mH、Cc=
1650pF、CE1=CE2=680pFとし、さら
にC2=44pF、CS1=CS2=1pFを代入して
それぞれ共振周波数fを計算すると、コンデンサCE1
を用いた場合はf≒41.1kHz、コンデンサCE2
を用いた場合はf≒10.7MHzとなる。
【0030】上述ように具体的な数値を代入した計算結
果から以下の知見が得られた。まず、図4(a)のよう
にコンバータCNVのみを高周波電源として考えた場合
には、絶縁型トランスTの1次側(コンバータCNV
側)の回路グランドからコンデンサCE1を介して接地
する場合と、2次側(インバータINV側)の回路グラ
ンドからコンデンサCE2を介して接地する場合とのい
ずれについても、大地を介して形成されるループの共振
周波数fは40〜50kHzとさほど大きな変化はな
い。したがって、コンバータCNVのスイッチング周波
数をこの共振周波数fからずらした領域(たとえば10
0kHz程度)に設定することで、フィルタ回路Fのイ
ンピーダンスにより雑音を効果的に減衰させることが可
能になり、雑音端子電圧を低減することができる。
【0031】しかしながら、図4(b)のようにインバ
ータINVのみを高周波電源として考えた場合には、絶
縁型トランスTの1次側の回路グランドからコンデンサ
CE1を介して接地する場合と、2次側の回路グランド
からコンデンサCE2を介して接地する場合とでは、共
振周波数fが3桁も変化する。しかも、1次側の回路グ
ランドをコンデンサCE1で接地する場合の共振周波数
fが、図4(a)において1次側の回路グランドをコン
デンサCE1で接地する場合と同じ値になっている。
【0032】インバータINVにおけるスイッチング素
子のスイッチング周波数は50kHz前後に設定される
ことが多いから、1次側の回路グランドから接地する場
合はインバータINVにおけるスイッチング周波数と共
振周波数fとの差を大きくとることができず、フィルタ
回路Fのインピーダンスが低下して雑音の減衰効果が弱
まることになる。これに対して、絶縁型トランスTの2
次側を接地すれば、インバータINVにおけるスイッチ
ング周波数と共振周波数とを大きくずらすことができ、
結果的に雑音端子電圧の成分のうちインバータINVが
発生源になっている雑音成分を効果的に減衰させること
ができる。つまり、絶縁型トランスTの2次側の回路グ
ランドからコンデンサCE2を介して接地すれば、コン
バータCNVとインバータINVとのスイッチング周波
数に対して、フィルタ回路Fのインピーダンスを大きく
することができ、結果的に雑音端子電圧の全体のレベル
が低減されることになる。
【0033】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は絶縁型トランスTの1次側と2次側との間に1個のコ
ンデンサCcを接続したが、本実施形態は、図5に示す
ように、絶縁型トランスTの1次側と2次側との間に複
数個(図示例では2個)のコンデンサCc1,Cc2の
直列回路を挿入している。この構成で、絶縁型トランス
Tの2次側の回路グランドからコンデンサCE2を介し
て接地すれば第1の実施の形態と同様に機能するが、本
実施形態では直列接続された複数個のコンデンサCc
1,Cc2の中間の接続点からコンデンサCE3を介し
て接地しても雑音端子電圧を低減する効果が得られる。
【0034】以下では本実施形態において雑音端子電圧
を低減することができる理由を説明する。第1の実施の
形態と同様に、図5に示す回路に対して、図6(a)に
示すようなコンバータCNVのみを高周波電源とする等
価回路と、図6(b)に示すようなインバータ回路IN
Vのみを高周波電源とする等価回路とを考えることがで
きる。つまり、図5に示す回路の等価回路は図6(a)
に示す等価回路と図6(b)に示す等価回路とを重ね合
わせたものと考えることができる。
【0035】ここで、絶縁型トランスTの1次側の回路
グランドと大地との間にコンデンサCE1を挿入する場
合と、絶縁型トランスTの2次側の回路グランドと大地
との間にコンデンサCE2を挿入する場合と、コンデン
サCc1,Cc2の接続点と大地との間にコンデンサC
E3を挿入する場合とについて、雑音端子電圧の低減効
果を評価する。第1の実施の形態と比較しやすくするた
めに、第1の実施の形態と同じ構成については同じ定数
を用いて共振周波数fを求める。また、コンデンサCc
1,Cc2については、Cc1=Cc2=3300p
F、コンデンサCE3はCE1=CE2=CE3=68
0pFとする。この場合、コンデンサCc1,Cc2の
直列回路の合成容量は1650pFであって、第1の実
施の形態と同じになるから、コンデンサCE1を用いる
場合とコンデンサCE2を用いる場合とは、第1の実施
の形態と同じ結果になる。そこで、コンデンサCE3を
用いる場合についてのみ、図6(a)の回路での共振周
波数fと、図6(b)の回路でのインピーダンスZとを
求めると以下のようになる。 f≒1/2π{LF×(Cc1×CE3)/(Cc1+
CE3)}1/2 Z≒1/jω{CS1+1/(1/C2+1/CS
2)}+1/{1/(jω×LF+1/jω×Cc1)
+1/(1/jω×CE3)} つまり、図6(a)の回路構成においてコンデンサCE
3を用いたときの共振周波数fはf≒45.2kHzに
なり、図6(b)の回路構成においてコンデンサCE3
を用いたときの共振周波数fはf≒9.0MHzにな
る。
【0036】なお、コンデンサCEを用いない場合には
図6(a)の回路と図6(b)の回路とは同じ等価回路
になり共振周波数fを次式のように求めることができ
る。 f≒1/2π[LF×{Cc1/2×1/(CS1+1
/(1/C2+1/CS2)}+{Cc1/2+/CS
1+1/C2+1/CS2)}]1/2=763kHz 以上の計算結果と第1の実施の形態の結果とをまとめる
と、コンデンサCEを設ける箇所と、大地を介して形成
されるループの共振周波数fとの関係は表1のようにな
る。表1において(a)は図6(a)の等価回路、
(b)は図6(b)の等価回路に対応する。
【0037】
【表1】
【0038】表1より明らかなように、コンデンサCE
を接続する箇所が絶縁型トランスの1次側の回路グラン
ド以外の部位であれば、インバータINVにおけるスイ
ッチング周波数と大地を介して形成されるループの共振
周波数fとを大きくずらすことが可能になり、コンバー
タCNVおよびインバータINVのスイッチング周波数
に対してフィルタ回路Fのインピーダンスを十分に大き
くして雑音を効果的に減衰させることができ、結果的に
雑音端子電圧を低減することが可能になる。
【0039】本実施形態のように複数個のコンデンサC
c1,Cc2の直列回路を絶縁型トランスTの1次側と
2次側との間に接続しておけば、いずれかのコンデンサ
Cc1,Cc2が短絡しても絶縁型トランスTの1次側
と2次側とが短絡せず、1次側と2次側との絶縁を保つ
ことができる。電気用品取締法{別表第六1(2)ムな
ど}では、照明装置内の点灯回路については、コンデン
サ、半導体素子、抵抗器、変圧器、コイルその他これら
に類する部品の端子相互間を短絡または開放した場合
に、当該回路に接続された部品が燃焼してはならないと
定められており、本実施形態の構成を採用することでコ
ンデンサCc1,Cc2の短絡時における燃焼を確実に
防止することができる。たとえば、第1の実施の形態に
おいて絶縁型トランスTの1次側と2次側とを結合して
いるコンデンサCcが短絡されたときには、絶縁型トラ
ンスTの1次側と2次側とが短絡され絶縁性能を保てな
くなる。この場合、回路動作上の支障はないが、コンバ
ータCNVと二次電池Bとが直結されるから、安全性を
配慮すれば絶縁型トランスTの1次側と2次側とは短絡
しないようにすべきである。本実施形態ではこの要件を
満たすことができ第1の実施の形態よりも安全性の高い
非常用照明装置を提供することが可能になる。
【0040】なお、本実施形態において、2個のコンデ
ンサCc1,Cc2の直列回路を絶縁型トランスTの1
次側と2次側との間に接続しているが、3個以上のコン
デンサの直列回路を用いてもよい。この場合も絶縁型ト
ランスTの1次側の回路グランド以外の部位と大地との
間にコンデンサを挿入するのであれば、雑音端子電圧の
低減に関して同様の効果を得ることができる。また、各
コンデンサやラインフィルタLFなどの定数が異なって
いても全体的な傾向は同様である。
【0041】上述した各実施形態では、絶縁型トランス
Tの2次側に二次電池Bを設け、商用電源ACの停電時
は二次電池Bを電源としてインバータINVを動作させ
る構成を示したが、商用電源ACの停電時において別途
に電源を確保することができる構成であれば、必ずしも
二次電池Bを用いなくてもよい。たとえば、図7に示す
ように、商用電源ACの停電時に商用電源AC(100
V)に代えて直流電源DC(100V)を供給する非常
用電源装置を組み合わせることで非常用照明装置を構成
してもよい。要するに、二次電池Bは必須構成ではな
く、コンバータCNVとインバータINVとの複数のス
イッチング回路が絶縁型トランスTにより分離され、か
つ絶縁型トランスTの1次側と2次側とがコンデンサC
c(Cc1,Cc2)を介して結合されている非常用照
明装置であれば同様の効果が期待できる。
【0042】また、ランプLaとしては、一般照明用の
蛍光ランプよりもインピーダンスの高い冷陰極蛍光ラン
プなどのほうがインバータINVの出力電圧が高く負荷
電流が小さくなり、浮遊容量CS1〜CS3の影響を受
けやすいから、上述した実施形態の構成を採用すること
による効果がより大きくなる。
【0043】上述した各実施形態の効果を確認した実験
結果を図8ないし図10に示す。図8は大地に接地する
コンデンサを設けない場合、図9はコンデンサCE1を
設けた場合、図10はコンデンサCE2を設けた場合に
おける雑音端子電圧である。第1の実施の形態および第
2の実施の形態では、コンデンサや浮遊容量の値を適宜
に設定して計算したから、実際の雑音端子電圧と比較す
ると周波数の絶対値にはずれが生じているが、大地に接
地するコンデンサCEを設けない場合に比較すると、絶
縁型トランスTの1次側にコンデンサCE1を設ける場
合のほうが目的とする周波数帯域における雑音端子電圧
が低減され、コンデンサCE1を設ける場合よりもコン
デンサCE2を設ける場合のほうが雑音端子電圧がさら
に低減されていると言える。なお、図8ないし図10に
おいて一点鎖線は電気用品取締法の規定による限度値で
あり、コンデンサCE1,CE2を設ける場合に設けな
い場合よりも限度値に対する余裕があることがわかる。
【0044】(第3の実施の形態)上述した各実施形態
では、絶縁型トランスTの1次側と2次側との回路グラ
ンドをそれぞれ1次巻線と2次巻線との一端に設定して
いたが、本実施形態では回路グランドを他の位置に設定
した例を示す。
【0045】本実施形態におけるコンバータCNVは、
図11に示すように、交流電源ACを全波整流するダイ
オードブリッジからなる整流器DBと、整流器DBの出
力電圧を平滑化する平滑コンデンサC3と、絶縁型トラ
ンスTの1次巻線にコレクタ−エミッタが直列接続され
たトランジスタからなるスイッチング素子Q3と、スイ
ッチング素子Q3をオンオフさせる制御回路CNとによ
り構成されている。つまり、電源回路は整流器DBと平
滑コンデンサC3とからなる整流平滑回路を絶縁型トラ
ンスTの1次側に備えている。スイッチング素子Q3は
絶縁型トランスTの1次巻線に対して平滑コンデンサC
3の負極側に接続されている。したがって、スイッチン
グ素子Q3のオン期間に絶縁型トランスTの1次巻線に
平滑コンデンサC3から電流を流し、2次巻線に誘起す
る電圧をダイオードD1で整流し平滑コンデンサC1で
平滑することによって絶縁型トランスTの2次側に直流
電圧を得ることができる。つまり、ダイオードD1と平
滑コンデンサC1とからなる整流平滑回路を絶縁型トラ
ンスTの2次側に備えている。この種の回路はフォワー
ド型のDC/DCコンバータとして知られているもので
ある。ここに、制御回路CNでは絶縁型トランスTの2
次側に設けた平滑コンデンサC1の両端電圧を一定に保
つようにスイッチング素子Q3のスイッチング(とくに
オン時間)を制御する。
【0046】図11に示す回路構成では、絶縁型トラン
スTの1次側における回路グランドを絶縁型トランスT
の1次巻線の一端よりも電位が安定している平滑コンデ
ンサC3の負極端に設定し、2次側における回路グラン
ドを平滑コンデンサC1の負極端に設定している。そし
て、第2の実施の形態と同様に2個のコンデンサCc
1,Cc2の直列回路を用い、平滑コンデンサC3の負
極端と平滑コンデンサC1の負極端との間にコンデンサ
Cc1,Cc2の直列回路を接続してある。要するに、
絶縁型トランスTの1次側と2次側とにおいてもっとも
電位が安定している平滑コンデンサC1,C3の負極端
を回路グランドとし、平滑コンデンサC1,C3の負極
端同士をコンデンサCc1,Cc2の直列回路を介して
接続することにより、雑音の発生を大幅に抑制可能とし
ている。ここに、絶縁型トランスTの1次側と2次側と
においては、それぞれ平滑コンデンサC1,C3が電源
であって、平滑コンデンサC1,C3の負極が基準電位
になっているから、平滑コンデンサC1,C3の負極端
を回路グランドに用いることによって回路グランドの電
位を安定させることができるのである。
【0047】たとえば、スイッチング素子Q3のエミッ
タを絶縁型トランスTの1次側の回路グランドに設定し
たとすると、この部位にはスイッチング素子Q3のスイ
ッチングのたびに大きな電流が断続的に流れており、回
路を実装している回路基板の配線部分のインピーダンス
成分によって、この部位の電位は制御回路CNの接地電
位に対して変動することになるから、回路基板の配線部
分の引き回しなどによっては動作が不安定になる可能性
がある。また、第1の実施の形態および第2の実施の形
態において等価回路として示したように、コンデンサC
c1,Cc2から大地を介して形成されるループには雑
音成分を多く含んだ電流が流れているから、このような
雑音成分によってスイッチング素子Q3などの動作が不
安定にならないように配慮する必要がある。
【0048】これに対して、コンバータCNVにおける
制御回路CNの基準電位となる平滑コンデンサC3の負
極端を1次側の回路グランドに設定し、インバータIN
Vにおける基準電位となる平滑コンデンサC1の負極端
を2次側の回路グランドに設定すれば、基準電位の変動
が少なくかつ雑音成分の影響を受けにくい箇所を選択し
たことになり、両回路グランド間をコンデンサCc1,
Cc2により結合することでもっとも安定に動作させる
ことが可能になるのである。
【0049】なお、コンデンサCc1,Cc2に流れる
電流は上述のように雑音成分を多く含んでいるから、1
次側の回路グランドと2次側の回路グランドとの接続点
間の物理的距離をできるだけ短くすることが望ましい。
このように雑音成分を含む電流が流れる経路を短くすれ
ば、回路基板の配線部分から空間に輻射される輻射雑音
が少なくなり、雑音端子電圧だけではなく雑音電力も小
さくすることが可能になり、機器の雑音性能を向上させ
ることができる。
【0050】具体的に説明すると、図12に示す点Aで
示す商用電源ACを接続する端子のうちラインフィルタ
LFを介してコンバータCNVの低電位側に接続されて
いる一端と、点Bで示す絶縁型トランスTの1次側とコ
ンデンサCc1との接続点と、点Cで示す絶縁型トラン
スTの2次側とコンデンサCc2との接続点と、点Dで
示すインバータINVの出力端子のうち平滑コンデンサ
C1の負極側(低電位側)の一端との点間の距離を、以
下の関係とするような部品配置とすればおおむね良好な
結果が得られる。 |B−D|<|A−B| または |B−C|<|C−
D| ただし、第1の実施の形態のように絶縁型トランスTの
2次側の回路グランドと大地との間にコンデンサCEを
接続している場合には、回路基板の配線部分の設計の制
約によって平滑コンデンサC1の負極端にコンデンサC
Eを直接接続するのが難しい場合がある。このようなと
きには、雑音レベルを実測しながら、絶縁型トランスT
の2次側の回路グランドへの接続点(E)から大地に接
続するために設けた接地端子(F)までの距離をできる
だけ短くできるような部品配置とすればよい。具体的に
言えば、各点A〜点Fの点間の距離を、以下の関係が満
たされるようにすればおおむね良好な結果が得られる。 |E−F|<|A−B| または |E−F|<|C−
D| なお、回路基板の配線部分から空間に輻射される輻射雑
音がどの程度になるかは、回路仕様や器具本体の仕様な
どによって異なるから、絶縁型トランスTの2次側にお
ける接地配線のうち最適な箇所に大地との間のコンデン
サCEを接続する必要がある。したがって、第2の実施
の形態で説明したように複数個のコンデンサCc1,C
c2の直列回路を用いて、コンデンサCc1,Cc2の
接続点と大地との間にコンデンサCE3を接続するより
も、絶縁型トランスTの2次側の回路グランドと大地と
の間にコンデンサCE2を接続するほうが、回路基板の
設計の自由度が大きくなる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、絶縁型トランスの1
次側に設けたスイッチング素子のオンオフにより絶縁型
トランスの1次側に供給される商用電源を電力変換して
絶縁型トランスの2次側において直流電圧を出力する電
源回路と、電源回路の出力側において直流電圧を高周波
電力に電力変換するインバータと、インバータから出力
される高周波電力により点灯するランプと、商用電源と
電源回路との間に挿入され電源回路およびインバータに
より発生する雑音の商用電源への漏洩を抑制するフィル
タ回路と、絶縁型トランスの1次側と2次側との間に挿
入された結合用の第1のコンデンサと、絶縁型トランス
の2次側の回路グランドと大地との間に挿入される接地
用の第2のコンデンサとを備えるものであり、第2のコ
ンデンサによって共振周波数を制御することができるか
ら、フィルタ回路の雑音に対するインピーダンスを高め
ることができ、絶縁型トランスの1次側と2次側とに雑
音の発生源を有する構成であって接地端子を大地へ直接
接続しても雑音端子電圧のレベルをCISPR Pu
b.15により規定されている限度値以下に抑えること
が可能になる。
【0052】請求項2の発明は、絶縁型トランスの1次
側に設けたスイッチング素子のオンオフにより絶縁型ト
ランスの1次側に供給される商用電源を電力変換して絶
縁型トランスの2次側において直流電圧を出力する電源
回路と、電源回路の出力側において直流電圧を高周波電
力に電力変換するインバータと、インバータから出力さ
れる高周波電力により点灯するランプと、商用電源と電
源回路との間に挿入され電源回路およびインバータによ
り発生する雑音の商用電源への漏洩を抑制するフィルタ
回路と、絶縁型トランスの1次側と2次側との間に挿入
され直列接続した複数個のコンデンサからなる結合用の
第1のコンデンサと、第1のコンデンサを構成する各コ
ンデンサの接続点と大地との間に挿入される接地用の第
2のコンデンサとを備えるものであり、第2のコンデン
サによって共振周波数を制御することができるから、フ
ィルタ回路の雑音に対するインピーダンスを高めること
ができ、絶縁型トランスの1次側と2次側とに雑音の発
生源を有する構成であって接地端子を大地へ直接接続し
ても雑音端子電圧のレベルをCISPR Pub.15
により規定されている限度値以下に抑えることが可能に
なる。
【0053】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記電源回路の出力を用いて充電さ
れる二次電池と、商用電源の停電状態を検知する停電検
知回路と、商用電源の通電時には前記インバータの電源
を前記電源回路から供給し前記停電検知回路により商用
電源の停電が検知されると前記インバータの電源を前記
二次電池から供給するように切り換える切換回路とが付
加されたものであり、商用電源の停電時には商用電源の
通電時に充電した二次電池を電源に用いてインバータを
動作させることができる。
【0054】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記ランプが、一般照明用の蛍光ラ
ンプよりも高インピーダンスの放電ランプであることを
特徴としており、浮遊容量の影響を受けやすい高インピ
ーダンスの放電ランプでも雑音を低減することが可能に
なる。
【0055】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記電源回路が、商用電源を整流し
平滑する第1の整流平滑回路を絶縁型トランスの1次側
に備え、絶縁型トランスの2次側出力を整流し平滑する
第2の整流平滑回路を絶縁型トランスの2次側に備え、
前記第1のコンデンサが第1の整流平滑回路の回路グラ
ンドと第2の整流平滑回路の回路グランドとの間に挿入
されていることを特徴とするものであり、絶縁型トラン
スの1次側と2次側とにおいて電位がもっとも安定して
いる各整流平滑回路の回路グランドの間に第1のコンデ
ンサを挿入することで安定した動作が期待できる。
【0056】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記第1のコンデンサの両端が接続される第1の整
流平滑回路の回路グランドと第2の整流平滑回路の回路
グランドとの間の物理的距離が、第1の整流平滑回路の
回路グランドと商用電源を接続する低電位側の端子との
間の距離よりも小さくなるか、または第2の整流平滑回
路の回路グランドとインバータの低電位側の出力端子と
の間の距離よりも小さくなるように、回路の構成部品が
配置されるものであり、雑音となる高周波電流が流れる
経路を短くすることができ、回路基板の配線部分から空
間に輻射される雑音のレベルを低減することができる。
【0057】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、大地に接続される接地端子と前記第2のコンデンサ
における回路グランド側の接続点との間の物理的距離
が、第1の整流平滑回路の回路グランドと商用電源を接
続する低電位側の端子との間の距離よりも小さくなる
か、または第2の整流平滑回路の回路グランドとインバ
ータの低電位側の出力端子との間の距離よりも短くなる
ように部品が配置されるものであり、雑音となる高周波
電流が流れる経路を短くすることができ、回路基板の配
線部分から空間に輻射される雑音のレベルを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】同上の比較例を示す回路図である。
【図3】同上の等価回路を示す回路図である。
【図4】同上の等価回路を示し、(a)はコンバータを
高周波電源とする回路図、(b)はインバータを高周波
電源とする回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図6】同上の等価回路を示し、(a)はコンバータを
高周波電源とする回路図、(b)はインバータを高周波
電源とする回路図である。
【図7】同上の他の構成例を示す回路図である。
【図8】比較例の動作説明図である。
【図9】他の比較例の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図12】本発明における部品配置を説明する回路図で
ある。
【図13】従来例を示す回路図である。
【図14】他の従来例を示す回路図である。
【図15】さらに他の従来例を示す回路図である。
【図16】同上においてフィルタ回路を具体的に示した
回路図である。
【符号の説明】
AC 商用電源 B 二次電池 C1 平滑コンデンサ C3 平滑コンデンサ CE コンデンサ CH 充電回路 Cc コンデンサ Cc1,Cc2 コンデンサ D1 ダイオード DB 整流器 DS 停電検知回路 F フィルタ回路 INV インバータ La ランプ PS 電源回路 Q3 スイッチング素子 SL 切換回路 T 絶縁型トランス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁型トランスの1次側に設けたスイッ
    チング素子のオンオフにより絶縁型トランスの1次側に
    供給される商用電源を電力変換して絶縁型トランスの2
    次側において直流電圧を出力する電源回路と、電源回路
    の出力側において直流電圧を高周波電力に電力変換する
    インバータと、インバータから出力される高周波電力に
    より点灯するランプと、商用電源と電源回路との間に挿
    入され電源回路およびインバータにより発生する雑音の
    商用電源への漏洩を抑制するフィルタ回路と、絶縁型ト
    ランスの1次側と2次側との間に挿入された結合用の第
    1のコンデンサと、絶縁型トランスの2次側の回路グラ
    ンドと大地との間に挿入される接地用の第2のコンデン
    サとを備えることを特徴とする非常用照明装置。
  2. 【請求項2】 絶縁型トランスの1次側に設けたスイッ
    チング素子のオンオフにより絶縁型トランスの1次側に
    供給される商用電源を電力変換して絶縁型トランスの2
    次側において直流電圧を出力する電源回路と、電源回路
    の出力側において直流電圧を高周波電力に電力変換する
    インバータと、インバータから出力される高周波電力に
    より点灯するランプと、商用電源と電源回路との間に挿
    入され電源回路およびインバータにより発生する雑音の
    商用電源への漏洩を抑制するフィルタ回路と、絶縁型ト
    ランスの1次側と2次側との間に挿入され直列接続した
    複数個のコンデンサからなる結合用の第1のコンデンサ
    と、第1のコンデンサを構成する各コンデンサの接続点
    と大地との間に挿入される接地用の第2のコンデンサと
    を備えることを特徴とする非常用照明装置。
  3. 【請求項3】 前記電源回路の出力を用いて充電される
    二次電池と、商用電源の停電状態を検知する停電検知回
    路と、商用電源の通電時には前記インバータの電源を前
    記電源回路から供給し前記停電検知回路により商用電源
    の停電が検知されると前記インバータの電源を前記二次
    電池から供給するように切り換える切換回路とが付加さ
    れたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の非
    常用照明装置。
  4. 【請求項4】 前記ランプが、一般照明用の蛍光ランプ
    よりも高インピーダンスの放電ランプであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
    非常用照明装置。
  5. 【請求項5】 前記電源回路は、商用電源を整流し平滑
    する第1の整流平滑回路を絶縁型トランスの1次側に備
    え、絶縁型トランスの2次側出力を整流し平滑する第2
    の整流平滑回路を絶縁型トランスの2次側に備え、前記
    第1のコンデンサが第1の整流平滑回路の回路グランド
    と第2の整流平滑回路の回路グランドとの間に挿入され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れか1項に記載の非常用照明装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のコンデンサの両端が接続され
    る第1の整流平滑回路の回路グランドと第2の整流平滑
    回路の回路グランドとの間の物理的距離が、第1の整流
    平滑回路の回路グランドと商用電源を接続する低電位側
    の端子との間の距離よりも小さくなるか、または第2の
    整流平滑回路の回路グランドとインバータの低電位側の
    出力端子との間の距離よりも小さくなるように、回路の
    構成部品が配置されることを特徴とする請求項5記載の
    非常用照明装置。
  7. 【請求項7】 大地に接続される接地端子と前記第2の
    コンデンサにおける回路グランド側の接続点との間の物
    理的距離が、第1の整流平滑回路の回路グランドと商用
    電源を接続する低電位側の端子との間の距離よりも小さ
    くなるか、または第2の整流平滑回路の回路グランドと
    インバータの低電位側の出力端子との間の距離よりも短
    くなるように部品が配置されることを特徴とする請求項
    6記載の非常用照明装置。
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