JP2002015641A - 回転型電気部品 - Google Patents

回転型電気部品

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JP2002015641A JP2000203080A JP2000203080A JP2002015641A JP 2002015641 A JP2002015641 A JP 2002015641A JP 2000203080 A JP2000203080 A JP 2000203080A JP 2000203080 A JP2000203080 A JP 2000203080A JP 2002015641 A JP2002015641 A JP 2002015641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転型電気部品の構成で、操作軸の操作部の
先端に別体からなる操作つまみを取り付ける場合におい
ても、操作つまみの下面と操作パネル表面との間の隙間
寸法のばらつきの発生を防止するとともに、操作軸のが
たつきを防止し、操作つまみの操作感触の向上が図れる
回転型電気部品を提供する。 【解決手段】 収納部1cを有するケース1と、前記収
納部1cに回転可能に収納された回転板3と、この回転
板3に係合され前記ケース1に回転可能に取り付けられ
た操作軸2と、前記操作軸2の一端部が挿通される挿通
孔9aを有し、前記収納部1cの開口を覆う枠体9とを
備え、前記枠体9の外方には、前記挿通孔9aから突出
される前記操作軸2の一端部を押圧し、常時、前記操作
軸2の操作部2aを前記ケース1から突出する方向へ付
勢するばね部材10を取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転型電気部品の
構造に係り、特に操作軸の先端に別体の操作つまみを取
り付けて電子機器などの操作パネルに使用される回転型
電気部品の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用及び車載用の各種電子機器などの
操作パネルには、種々の回転型電気部品であるスイッチ
やボリューム、エンコーダー等が使用されている。この
従来の回転型電気部品の構成においては、操作軸を回転
させることによりケース内に収納された回転板を回転さ
せ、回転板及びケース内に配設された接点部を接離させ
て各種の信号の切り換えを行うものが一般に知られてい
る。
【0003】この従来の回転型電気部品の場合、合成樹
脂などの成形材あるいは金属などのダイキャストで箱形
に形成されたケースと、このケースの上面側に突出され
た操作部を有し、このケースに回転可能に取り付けられ
た操作軸と、この操作軸に係合され、前記ケースの収納
部に収納される合成樹脂などから円盤状に形成された回
転板と、この回転板及び前記ケース内に配設された導電
性の金属材からなる導体板及び摺動片と、前記ケースの
収納部を覆う矩形状の金属材などからなる枠体とを備え
ている。
【0004】前記操作軸の操作部に取り付けられた操作
つまみが回転されると、操作軸が回転し、この操作軸に
係合されている前記回転板も回転されるものとなる。そ
して、前記回転板に配設された前記導体板が、前記ケー
ス内に配設された摺動片と接離することで信号の切り換
えが行われるものとなる。
【0005】尚、回転操作時に操作感触(クリック感)
が必要な場合には、前記回転板あるいはケースのどちら
かにクリック用のカム山を形成し、このカム山に対向さ
せてクリック用の板ばねを配置した構成が知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回転型電気部品の構成においては、操作軸の操
作部の先端に、別体からなる操作つまみを取り付けて使
用する場合が多く、この場合には、回転型電気部品を取
り付ける電子機器のハウジングや回路基板との取り付け
寸法のばらつきや、操作軸の長さ寸法のばらつきなどに
より、操作つまみの下面と操作パネル表面との間の隙間
寸法のばらつきが発生してしまい、このばらつきが大き
いと外観上あまり好ましいものではなかった。
【0007】また、回転型電気部品自体の構成部品同士
の寸法のばらつきなどにより、操作軸にがたつきが発生
してしまい、この操作軸のがたつきにより操作つまみを
操作する際の操作感触が悪くなるという問題があった。
【0008】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、回転型電気部品の構成で、操作軸の操作部の先
端に別体からなる操作つまみを取り付ける場合において
も、操作つまみの下面と操作パネル表面との間の隙間寸
法のばらつきの発生を防止するとともに、操作軸のがた
つきを防止し、操作つまみの操作感触の向上が図れる回
転型電気部品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、収納部を有するケース
と、前記収納部に回転可能に収納された回転板と、この
回転板に係合され前記ケースに回転可能に取り付けられ
た操作軸と、前記操作軸の一端部が挿通される挿通孔を
有し、前記収納部の開口を覆う枠体とを備え、前記枠体
の外方には、前記挿通孔から突出される前記操作軸の一
端部を押圧し、常時、前記操作軸の操作部を前記ケース
から突出する方向へ付勢するばね部材が取り付けられて
いることを特徴とする。
【0010】また、第2の手段として、前記ばね部材
は、前記枠体に設けられた挿通孔を塞ぐとともに、前記
枠体に重ね合わされて固着され、前記枠体とともに前記
ケースの下面側に一体的に取り付けられていることを特
徴とする。
【0011】また、第3の手段として、前記ばね部材
が、中央が湾曲されたばね性を有する平板状の板ばねか
らなることを特徴とする。
【0012】また、第4の手段として、前記回転板に
は、前記操作軸の軸挿入部が形成され、前記操作軸は、
前記ケース及び前記回転板に軸方向に可動となるように
係合されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1乃
至図3に示す。図1は回転型電気部品を示す断面図、図
2は板ばねを示す平面図、図3は同じく正面図である。
【0014】図において、ケース1は、合成樹脂などの
絶縁材、あるいは金属材のダイキャストなどにより下面
が開口された箱状に形成されている。このケース1の上
面側には、後述する操作軸2が挿通される軸孔1aを有
し、操作部2aの先端が外方へ突出される円筒状の軸受
け部1bが一体的に突出されて形成されている。また、
前記軸受け部1bに連設して下面側の開口内に後述する
回転板3等を収納する収納部1cが形成されたものとな
っている。
【0015】操作軸2は、合成樹脂などの絶縁材、ある
いは金属材のダイキャストなどで略円柱状に形成されて
おり、この操作軸2の先端側は、前記軸受け部1bの軸
孔1aから突出されて図示しない操作つまみが取り付け
られる操作部2aとなっている。また、前記操作軸2の
中間部には、前記操作部2aより太径でかつ小判状から
なる回転駆動部2bが設けられ、この回転駆動部2bが
後述する回転板3と係合されることで、前記操作軸2の
回転に伴って回転板3が回転動作されるものとなってい
る。
【0016】また、前記操作部2aの他端側には、前記
回転駆動部2bに連設して操作部2aより小径で回転板
3の軸挿入部3bに挿入される第1の支軸部2cが設け
られ、この第1の支軸部2cの先端には、更に小径で後
述する枠体9の挿通孔9aに挿通される第2の支軸部2
dが設けられている。
【0017】回転板3は、合成樹脂などの絶縁材で略円
盤状に形成されており、この回転板3の中央には、前記
操作軸2の回転駆動部2bが挿入され係合される小判状
の凹溝からなる軸係止部3aが形成されている。また、
この軸係止部3aに連続して貫通孔からなる軸挿入部3
bが形成され、この軸挿入部3bに前記操作軸2の第1
の支軸部2cが挿入されるものとなっている。
【0018】この場合、前記回転板3の軸挿入部3bに
挿入された前記操作軸2は、前記ケース1及び前記回転
板3に対して、軸方向に移動可能となるように係合され
ているものとなっている。このため、前記回転板3は後
述する導体板5と前記ケース1に配設された接触片6と
の接触状態が、前記操作軸2の軸方向への移動に関係無
く、常に一定に保たれていることから、前記操作軸2の
正規の回転方向への回転動作に伴って安定した接点の切
り換えが行えるものとなっている。
【0019】また、前記回転板3の上面側には、複数の
凹凸部からなる環状のカム山部3cが設けられており、
また、前記ケース1の前記収納部1cの天井面側にはこ
のカム山部3cに対向してばね性を有するクリック板4
が設けられている。前記カム山部3cとクリック板4を
設けることにより、前記操作部2aの回転動作時に良好
な操作感触(クリック感)が得られるものとなる。
【0020】また、前記回転板3の下面側には、導電性
の金属材で回路パターン(図示せず)が形成された導体
板5が取り付けられており、また、前記ケース1の前記
収納部1cの開口側にはこの導体板5に対向した位置
に、回路パターンと接離される導電性の金属材からなる
摺動片6が配設された絶縁材からなるウエハー7が配設
されたものとなっている。このウエハー7には、前記摺
動片6から導出される接続端子8が設けられ。この接続
端子8が電子機器の回路パターン等に接続されて信号が
伝送されるものとなる。
【0021】枠体9は、鋼板などの金属板を打ち抜き折
り曲げ加工することにより略矩形状に形成されている。
この枠体9の中央には、挿通孔9aが設けられ、この挿
通孔9aに前記操作軸2の他端側に設けられた第2の支
軸部2dが挿通され突出するように配設されている。ま
た、前記枠体9の四角部には、折曲片9bが設けられて
おり、この折曲片9bを屈曲することにより、枠体9の
下側に後述する板ばね10を重ね合わせて取り付けるも
のとなっている。
【0022】前記枠体9は、前記ケース1の開口された
前記収納部1cを覆うように取り付けられるものとなっ
ており、前記ケース1の収納部1cからの前記操作軸
2、回転板3、クリック板4、ウエハー7などの飛び出
しを防止するとともに、後述する板ばね10とともに
塵、埃の侵入を防止することが可能となっている。
【0023】ばね部材である板ばね10は、ばね用リン
青銅などのばね性を有する平板状の金属材で略矩形状に
形成され、この板ばね10の中央が湾曲されて湾曲部1
0aが形成されている。この板ばね10は、前記枠体9
の下面側に、前記枠体9に設けられた前記挿通孔9aを
塞ぐとともに、前記枠体9に重ね合わされて固着されて
おり、前記枠体9とともに前記ケース1の開口した前記
収納部1cの下面側に一体的に取り付けられるものとな
っている。また、前記湾曲部10aが、前記挿通孔9a
から突出される前記操作軸2の第2の支軸部2dの先端
を押圧し、常時、前記操作軸2の操作部2aを前記ケー
ス1の軸受け部1bから突出する方向へ付勢している
(本実施例の場合には約1〜2kgfに設定)。
【0024】前記板ばね10の中央を湾曲することによ
り、前記板ばね10の四角部が、前記枠体9の四角部に
前記折曲片9bを屈曲して重ね合わせて取り付けられた
時に、前記板ばね10の湾曲部10aは前記枠体9の下
面部により押圧され、前記枠体9の挿通孔9aから突出
された前記操作軸2の第2の支軸部2dの先端に確実に
付勢力が付与されることとなり、前記操作軸2のがたつ
きの発生を防止することができる。また、回転型電気部
品自体の構成部品同士の寸法のばらつきなどにより、前
記操作軸2にがたつきが発生してしまう場合において
も、前記板ばね10の付勢力によってこの操作軸のがた
つきを防止できることから、操作つまみを操作する際の
操作感触を良好にすることができる。
【0025】次に、上記実施例で示した回転型電気部品
の先端に操作つまみを取り付けて使用する場合について
説明する。この場合、回転型電気部品は、電子機器など
のハウジングや回路基板などに取り付けられており、操
作パネルに設けられた挿通孔などから前記操作軸2の操
作部2aが突出して配設されている。また、初期の状態
においては、前記操作軸2は前記枠体9の下面側に取り
付けられた前記板ばね10の付勢力により、常時、前記
ケース1の軸受け部1bから突出する方向へ付勢されて
おり、前記操作部2aも操作パネルから突出する方向へ
付勢されたものとなっている。
【0026】この状態で、前記操作軸2の操作部2aの
先端に図示しない操作つまみを取り付ける場合、前記操
作軸2は操作つまみの圧入力(本実施例では約3〜6k
gfに設定)に伴って収納部1c側へ押されることにな
り、前記第1の支軸部2cが前記回転板3の軸挿入部3
b内を図1に示す下方向へ一定間隙だけ移動し、前記第
1の支軸部2cの先端が前記枠体9の内底面にぶつかる
まで移動する(本実施例の場合には0.5mmに設定し
てある)。
【0027】この時、前記枠体9のストッパー強度は、
約10kgfに設定されていることから、前記操作軸2
は0.5mm移動した段階でその移動が停止され、前記
操作つまみのみが前記操作軸2に沿って前記操作パネル
の表面に当接するまで移動することになる。そして操作
つまみの下面が操作パネルの表面に当接した段階で操作
つまみの操作軸2への挿入は停止される。
【0028】この状態から、前記操作つまみへの押圧力
を解除すると、操作つまみは、前記操作軸2を前記ケー
ス1の軸受け部1bから突出する方向へ付勢している前
記板ばね10の付勢力によって、前記操作部2aととも
に操作パネルから突出する方向へ付勢されて0.5mm
移動して初期の状態へと復帰するものとなる。
【0029】上記した本発明の実施例では、回転型電子
部品に操作つまみを取り付けた状態においては、操作つ
まみの下面と操作パネル表面との間には、常に、前記板
ばね10の付勢力によって0.5mmの隙間が確保され
ることになり、回転型電気部品を取り付ける電子機器の
ハウジングや回路基板との取り付け寸法のばらつきや、
前記操作軸2の長さ寸法のばらつきなどにより、操作つ
まみの下面と操作パネル表面との間の隙間寸法のばらつ
きが発生することを防止でき、外観上良好な操作パネル
への操作つまみの取付状態が得られるものとなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転型電
気部品は、収納部を有するケースと、収納部に回転可能
に収納された回転板と、この回転板に係合されケースに
回転可能に取り付けられた操作軸と、操作軸の一端部が
挿通される挿通孔を有し、収納部の開口を覆う枠体とを
備え、枠体の外方には、挿通孔から突出される操作軸の
一端部を押圧し、常時、操作軸の操作部をケースから突
出する方向へ付勢するばね部材が取り付けられているこ
とから、回転型電気部品自体の構成部品同士の寸法のば
らつきなどにより、操作軸にがたつきが発生してしまう
場合においても、板ばねの付勢力によってこの操作軸の
がたつきを防止できることから、操作つまみを操作する
際の操作感触を良好にすることができる。また、操作軸
の長さ寸法のばらつきなどにより、操作つまみの下面と
操作パネル表面との間の隙間寸法のばらつきが発生する
ことを防止できる。
【0031】また、ばね部材は、枠体に設けられた挿通
孔を塞ぐとともに、枠体に重ね合わされて固着され、枠
体とともにケースの下面側に一体的に取り付けられてい
ることから、簡単な構成でケースの収納部からの操作
軸、回転板などの飛び出しを防止するとともに、塵、埃
の侵入を防止できる。
【0032】また、ばね部材が、中央が湾曲されたばね
性を有する平板状の板ばねからなることから、枠体に取
り付けた際に板ばねの湾曲部が枠体の下面部により押圧
されるため、操作軸の先端に確実に付勢力が付与される
ことになり、操作軸のがたつきの発生を防止することが
できる。
【0033】また、回転板には、操作軸の軸挿入部が形
成され、操作軸は、ケース及び回転板に軸方向に可動と
なるように係合されていることから、回転板の導体板と
ケースに配設された接触片との接触状態を常に一定に保
つことができるため、安定した接点の切り換えが行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転型電気部品を示す
断面図である。
【図2】本発明の板ばねを示す平面図である。
【図3】本発明の同じく板ばねを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 軸孔 1b 軸受け部 1c 収納部 2 操作軸 2a 操作部 2b 回転駆動部 2c 第1の支軸部 2d 第2の支軸部 3 回転板 3a 軸係止部 3b 軸挿入部 3c カム山部 4 クリック板 5 導体板 6 摺動片 7 ウエハー 8 接続端子 9 枠体 9a 挿通孔 9b 折曲片 10 板ばね(ばね部材) 10a 湾曲部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納部を有するケースと、前記収納部に
    回転可能に収納された回転板と、この回転板に係合され
    前記ケースに回転可能に取り付けられた操作軸と、前記
    操作軸の一端部が挿通される挿通孔を有し、前記収納部
    の開口を覆う枠体とを備え、前記枠体の外方には、前記
    挿通孔から突出される前記操作軸の一端部を押圧し、常
    時、前記操作軸の操作部を前記ケースから突出する方向
    へ付勢するばね部材が取り付けられていることを特徴と
    する回転型電気部品。
  2. 【請求項2】 前記ばね部材は、前記枠体に設けられた
    挿通孔を塞ぐとともに、前記枠体に重ね合わされて固着
    され、前記枠体とともに前記ケースの下面側に一体的に
    取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の回
    転型電気部品。
  3. 【請求項3】 前記ばね部材が、中央が湾曲されたばね
    性を有する平板状の板ばねからなることを特徴とする請
    求項1、又は2記載の回転型電気部品。
  4. 【請求項4】 前記回転板には、前記操作軸の軸挿入部
    が形成され、前記操作軸は、前記ケース及び前記回転板
    に軸方向に可動となるように係合されていることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載の回転型電気部
    品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100803959B1 (ko) 2005-12-28 2008-02-15 알프스 덴키 가부시키가이샤 회전형 전기 부품
US8131440B2 (en) 2008-07-23 2012-03-06 Denso Corporation Vehicle control system
WO2018158905A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 東京コスモス電機株式会社 回転操作部品

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