JP2002014306A - 光フィルタ - Google Patents

光フィルタ

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JP2002014306A
JP2002014306A JP2000237363A JP2000237363A JP2002014306A JP 2002014306 A JP2002014306 A JP 2002014306A JP 2000237363 A JP2000237363 A JP 2000237363A JP 2000237363 A JP2000237363 A JP 2000237363A JP 2002014306 A JP2002014306 A JP 2002014306A
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Hitoshi Hatayama
均 畑山
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光増幅器における利得等化器等として好適に
用いられ損失傾斜の制御が容易な光フィルタを提供す
る。 【解決手段】 主光路110は、基板100の一方の端
面にある光入力端101と他方の端面にある光出力端1
02との間に設けられた光路である。主光路110と副
光路120とは、第1の光カプラ141および第2の光
カプラ142それぞれを介して互いに光結合されてい
る。第1の光カプラ141と第2の光カプラ142との
間における主光路110および副光路120それぞれの
光路長が互いに異なる。ヒータ130は、第1の光カプ
ラ141と第2の光カプラ142との間における主光路
110上に設けられており、主光路110の温度を調整
することにより、主光路110の位相変化量Δφを調整
して、光入力端101と光出力端102との間における
光の損失を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅器における
信号光の光増幅の利得を等化する利得等化器等として好
適に用いられる光フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光増幅器は、励起光により励起可能な蛍
光物質が添加され信号光を光増幅する光導波路と、この
光導波路に励起光を供給する励起手段とを含み、光伝送
システムにおける中継局などに設けられる。特に、多波
長の信号光を伝送する波長多重伝送システムに用いられ
る光増幅器は、多波長の信号光それぞれを互いに等しい
利得で一括光増幅するとともに、多波長の信号光それぞ
れのパワーを一定の目標値として出力することが重要で
ある。そこで、このような光増幅器において信号光の光
増幅の利得を等化するために、増幅用の光導波路におけ
る利得スペクトルと同様の形状の損失スペクトルを有す
る光フィルタが利得等化器として用いられる。
【0003】例えば、文献1「K. Inoue, et al., "Tun
able Gain Equalization Using a Mach-Zehnder Optica
l Filter in Multistage Fiber Amplifiers", IEEE Pho
tonics Technology Letters, Vol.3, No.8, pp.718-720
(1991)」や、文献2「G. H.B. Thompson, et al., "Pl
anar Waveguide Filters for Dynamic Equalizationof
EDFA Spectra", ECOC'99 (1999)」には、マッハツェン
ダ干渉計を用いた光フィルタにより光増幅器の利得平坦
化を図る技術が記載されている。これらの文献に記載さ
れた技術は、マッハツェンダ干渉計における各光カプラ
および各分岐光路それぞれの温度を入力信号光パワーに
応じて調整することにより、光フィルタの損失傾斜を調
整して、入力信号光パワーの変動に伴う利得傾斜の変動
を補償しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、例
えば光増幅器の前段の光伝送路の損失が何等かの原因に
より変動して、光増幅器に入力する信号光のパワーが変
動したときに、光増幅器から出力される信号光のパワー
を一定に保とうとすると、光増幅器における信号光の光
増幅の利得を変化させる必要がある。そして、利得を変
化させると、利得の波長依存性すなわち利得傾斜が変動
し、その結果、光増幅器の利得平坦性が損なわれ、光増
幅器から出力される多波長の信号光それぞれのパワーが
偏差を有することになる。このとき、光フィルタを構成
する各マッハツェンダ干渉計における各光カプラおよび
各分岐光路それぞれの温度を入力信号光パワーに応じて
調整することにより、光フィルタの損失傾斜を調整し
て、入力信号光パワーの変動に伴う利得傾斜の変動を補
償しようとする。しかし、入力信号光パワーに応じて光
フィルタの損失傾斜を変更すると、信号光波長帯域にお
ける損失レベルが変動し、光増幅器から光増幅されて出
力される信号光のS/N比が変動し劣化する。また、こ
の光フィルタは、損失傾斜を調整するために設けられた
ヒータの数が3個または6個と多く、損失傾斜の制御が
複雑である。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、光増幅器における利得等化器等として
好適に用いられ損失傾斜の制御が容易な光フィルタを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る光フィ
ルタは、(1) 光入力端から光出力端へ光を導波させる主
光路と、(2) 第1の光カプラおよび第2の光カプラそれ
ぞれを介して主光路と光結合され、主光路ならびに第1
および第2の光カプラとともにマッハツェンダ干渉計を
構成する副光路と、(3) 第1の光カプラと第2の光カプ
ラとの間における主光路および副光路の双方または何れ
か一方の温度を調整する温度調整手段と、を備えてい
る。そして、この第1の光フィルタは、第1の光カプラ
と第2の光カプラとの間における主光路および副光路そ
れぞれの光路長が互いに異なり、温度調整手段による温
度調整により波長帯域における波長に対する光の損失の
傾斜が設定されることを特徴とする。
【0007】第1の発明に係る光フィルタでは、主光
路、副光路ならびに第1および第2の光カプラによりマ
ッハツェンダ干渉計が構成されている。第1の光カプラ
と第2の光カプラとの間における主光路および副光路そ
れぞれは、光路長が互いに異なっており、双方または何
れか一方の温度が温度調整手段により調整される。そし
て、温度調整手段による温度調整により波長帯域におけ
る波長に対する光の損失の傾斜が設定される。このよう
に、この光フィルタは、構成が簡易であって損失傾斜の
制御が容易であり、例えば光増幅器における利得等化器
等として好適に用いられ得る。
【0008】また、第1の発明に係る光フィルタでは、
温度調整手段は第1の光カプラと第2の光カプラとの間
における主光路および副光路のうち何れか一方の温度を
調整することを特徴とする。この場合には、温度調整手
段として用いられるヒータまたはペルチエ素子等を1個
だけ設ければよいので、損失傾斜の制御が更に容易であ
る。
【0009】また、第1の発明に係る光フィルタは、温
度調整手段による温度調整が所定値であるときに所定の
波長帯域中の所定波長において光入力端と光出力端との
間の光の損失の波長依存性がゼロとなるのが好適であ
る。
【0010】第2の発明に係る光フィルタは、(1) 光入
力端から光出力端へ光を導波させる主光路と、(2) 第1
の光カプラ、第2の光カプラおよび第3の光カプラそれ
ぞれを介して主光路と光結合され、主光路ならびに第1
および第2の光カプラとともに第1のマッハツェンダ干
渉計を構成するとともに、主光路ならびに第2および第
3の光カプラとともに第2のマッハツェンダ干渉計を構
成する副光路と、(3)第1の光カプラと第2の光カプラ
との間における主光路および副光路の双方または何れか
一方の温度を調整する第1の温度調整手段と、(4) 第2
の光カプラと第3の光カプラとの間における主光路およ
び副光路の双方または何れか一方の温度を調整する第2
の温度調整手段と、を備えている。そして、この第2の
光フィルタは、第1の光カプラと第2の光カプラとの間
における主光路および副光路それぞれの光路長が互いに
異なり、第2の光カプラと第3の光カプラとの間におけ
る主光路および副光路それぞれの光路長が互いに異な
り、第1および第2の温度調整手段それぞれによる温度
調整により波長帯域における波長に対する光の損失の傾
斜が設定されることを特徴とする。
【0011】第2の発明に係る光フィルタでは、主光
路、副光路ならびに第1および第2の光カプラにより第
1のマッハツェンダ干渉計が構成されており、第1の光
カプラと第2の光カプラとの間における主光路および副
光路それぞれは、光路長が互いに異なっており、双方ま
たは何れか一方の温度が第1の温度調整手段により調整
される。また、主光路、副光路ならびに第2および第3
の光カプラにより第2のマッハツェンダ干渉計が構成さ
れており、第2の光カプラと第3の光カプラとの間にお
ける主光路および副光路それぞれは、光路長が互いに異
なっており、双方または何れか一方の温度が第2の温度
調整手段により調整される。そして、第1および第2の
温度調整手段それぞれによる温度調整により波長帯域に
おける波長に対する光の損失の傾斜が設定される。この
ように、この光フィルタは、構成が簡易であって損失傾
斜の制御が容易であり、例えば光増幅器における利得等
化器等として好適に用いられ得る。
【0012】また、第2の発明に係る光フィルタでは、
第1の温度調整手段は第1の光カプラと第2の光カプラ
との間における主光路および副光路のうち何れか一方の
温度を調整し、第2の温度調整手段は第2の光カプラと
第3の光カプラとの間における主光路および副光路のう
ち何れか一方の温度を調整することを特徴とする。この
場合には、温度調整手段として用いられるヒータまたは
ペルチエ素子等を2個だけ設ければよいので、損失傾斜
の制御が更に容易である。
【0013】また、第2の発明に係る光フィルタは、第
1および第2の温度調整手段それぞれによる温度調整を
互いに関連つけて制御する制御部を更に備えることを特
徴とする。この場合には、第1および第2の温度調整手
段それぞれによる温度調整は互いに関連つけられて制御
部により制御されるので、制御部による制御が容易であ
る。
【0014】また、第2の発明に係る光フィルタは、第
1の光カプラと第2の光カプラとの間における主光路と
副光路との光路長差をΔL1とし、第2の光カプラと第
3の光カプラとの間における主光路と副光路との光路長
差をΔL2としたときに、光路長差ΔL1およびΔL2
うちの長い方の値が42μm以下であることを特徴とす
る。この場合には、損失の傾斜の所定直線からの偏差を
1dB以下とする上で好適である。
【0015】また、第2の発明に係る光フィルタは、第
1および第2の温度調整手段それぞれによる温度調整が
所定値であるときに所定の波長帯域中の所定波長におい
て光入力端と光出力端との間の光の損失の波長依存性が
ゼロとなるのが好適である。
【0016】また、本発明に係る光フィルタは、波長帯
域の帯域幅が25nm以上であり、損失の傾斜の絶対値
が少なくとも0〜5dB/25nmの範囲で可変であ
り、損失の傾斜の所定直線からの偏差が1dB以下であ
り、波長帯域における損失の最小値が2dB以下である
ことを特徴とする。或いは、波長帯域の帯域幅が36n
m以上であり、損失の傾斜の絶対値が少なくとも0〜5
dB/36nmの範囲で可変であり、損失の傾斜の所定
直線からの偏差が1dB以下であり、波長帯域における
損失の最小値が2dB以下であることを特徴とする。こ
の場合には、この光フィルタは、例えば信号光波長帯域
である波長1535nm〜1565nmの帯域におい
て、充分な直線性および充分な低損失を維持しつつ、損
失傾斜が充分な範囲で可変である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0018】(第1の実施形態)先ず、本発明に係る光
フィルタの第1の実施形態について説明する。図1は、
第1の実施形態に係る光フィルタ1の構成図である。本
実施形態に係る光フィルタ1は、基板100上に形成さ
れた光平面導波路型回路であって、主光路110、副光
路120およびヒータ(温度調整手段)130を備えて
いる。
【0019】主光路110は、基板100の一方の端面
にある光入力端101と他方の端面にある光出力端10
2との間に設けられた光路である。光入力端101から
光出力端102へ順に、第1の光カプラ141および第
2の光カプラ142が設けられている。主光路110と
副光路120とは、第1の光カプラ141および第2の
光カプラ142それぞれを介して互いに光結合されてい
る。そして、主光路110、副光路120、第1の光カ
プラ141および第2の光カプラ142はマッハツェン
ダ干渉計を構成している。
【0020】ヒータ130は、第1の光カプラ141と
第2の光カプラ142との間における主光路110上に
設けられている。このヒータ130は、主光路110の
温度を調整することにより、主光路110の位相変化量
Δφを調整して、光入力端101と光出力端102との
間における光の損失を調整する。
【0021】この光フィルタ1では、光入力端101に
入力し主光路110を経て光出力端102から出力され
る光に対する透過スペクトルT(λ)は、
【数1】 なる式で表される。ここで、λは、光の波長である。C
1は、光カプラ141での光のパワー結合率であり、C2
は、光カプラ142での光のパワー結合率である。nc
は、主光路110および副光路120それぞれの実効屈
折率である。ΔLは、光カプラ141と光カプラ142
との間における主光路110および副光路120それぞ
れの光路長の差である。また、Δφは、ヒータ130に
よる主光路110の温度調整に基づく位相変化量であ
る。
【0022】この(1)式より以下のことが判る。すなわ
ち、光フィルタ1の透過スペクトルT(λ)は波長λに依
存して周期的に変化し、光路長差ΔLが大きいほど波長
周期が短い。また、透過率Tが最大(損失が最小)とな
る波長λ0は、位相変化量Δφを調整することにより制
御可能である。例えば、光路長差ΔLを適切に設定する
ことにより、ヒータ130による温度調整が所定値であ
るとき(すなわち、位相変化量Δφが所定値であると
き)に、所定の波長帯域(波長1535nm〜1565
nm)中の所定波長(1550nm)において、透過率
Tを最大(損失を最小)とすることができ、また、ヒー
タ130による温度調整により上記波長帯域における波
長λに対する光の損失の傾斜を設定することができる。
【0023】図2は、第1の実施形態に係る光フィルタ
1の損失の波長特性を示す図である。ここでは、C1
2=0.5とし、nc=1.45とし、ΔL=6.95
μmとした。また、位相変化量Δφを0°,30°,6
0°,90°および120°それぞれとした。この図か
ら判るように、ヒータ130による温度調整を行ってい
ないとき、すなわち、位相変化量Δφが0°であると
き、光フィルタ1の損失は、波長1550nmで最小と
なり、波長1530nm〜1570nmで小さい値とな
っており、上記波長帯域における波長λに対する光の損
失の傾斜が小さい。また、ヒータ130により主光路1
10の温度を高く(位相変化量Δφを大きく)するに従
い、上記波長帯域における波長λに対する光の損失の傾
斜が大きくなっていく。このとき、短波長側の波長15
35nmにおいて損失が最小となる。この光フィルタ1
の特性は、波長帯域1535nm〜1565nmの範囲
(帯域幅30nm)で、位相変化量Δφを0°〜120
°の範囲で調整することで損失傾斜が0〜9.37dB
/30nmの範囲で可変であり、損失傾斜の所定直線か
らの偏差が1.55dB以下であり、上記波長帯域にお
ける損失の最小値が2.84dBである。
【0024】なお、本実施形態においてヒータ130に
替えてペルチエ素子を設けて、主光路110の温度を上
昇または降下させることにより、位相変化量Δφの値を
正だけでなく負にも設定することができる。このように
して位相変化量Δφの値を−120°〜0°の範囲で変
化させることにより、波長帯域1535nm〜1565
nmにおいて損失傾斜が−9.37dB/30nm〜0
dB/30nmの範囲で設定可能となり、このとき、長
波長側の波長1565nmにおいて損失が最小となる。
また、主光路110上ではなく副光路120上にヒータ
またはペルチエ素子を設けてもよいし、また、主光路1
10および副光路120それぞれの上にヒータまたはペ
ルチエ素子を設けてもよい。
【0025】本実施形態に係る光フィルタ1は、例えば
光増幅器における利得等化器として好適に用いられる。
すなわち、光増幅器の前段の光伝送路の損失が何等かの
原因により変動して、光増幅器に入力する信号光のパワ
ーが変動したときに、光増幅器から出力される信号光の
パワーを一定に保つために、光増幅器における信号光の
光増幅の利得を変化させる。そして、利得を変化させる
と、利得の波長依存性すなわち利得傾斜が変動し、その
結果、光増幅器の利得平坦性が損なわれる。しかし、光
増幅器における利得等化器として本実施形態に係る光フ
ィルタ1を用い、入力信号光パワーに応じて光フィルタ
1の位相変化量Δφの値すなわち損失傾斜の値を調整す
ることにより、入力信号光パワーの変動に伴う利得傾斜
の変動を光フィルタ1の損失傾斜で補償することができ
る。
【0026】このとき、光フィルタ1の損失傾斜を変更
しても、信号光波長帯域における損失が小さく、光増幅
されて出力される信号光のS/N比が劣化することがな
い。特に上記のように信号光波長帯域や中心波長が設定
される場合には、本実施形態に係る光フィルタ1は、波
長1.55μm帯や波長1.59μm帯の多波長の信号
光を伝送する光伝送システムにおいて、中継局等に設け
られる光増幅器の利得特性を等化する利得等化器として
好適に用いられる。以上のように、本実施形態に係る光
フィルタ1は、温度調整手段としてのヒータまたはペル
チエ素子を少なくとも1個設けるだけでよく、損失傾斜
の制御が容易であり、光増幅器における利得等化器等と
して好適に用いられる。
【0027】ただし、本実施形態に係る光フィルタ1
は、損失傾斜の所定直線からの偏差が充分に小さいとは
必ずしも言えず、また、使用波長帯域における損失の最
小値が充分に小さいとも必ずしも言えない。これは、図
1に示すような構造の光フィルタ1では、光路長差ΔL
を大きくすれば損失が小さくなる一方で直線性が悪くな
り、逆に、光路長差ΔLを小さくすれば直線性がよくな
る一方で損失が大きくなるという、直線性と低損失との
間にトレードオフの関係があるからである。したがっ
て、本実施形態に係る光フィルタ1の構成では直線性と
低損失とを両立させることは困難である。そこで、直線
性と低損失とを両立させ得る構成として第2の実施形態
について以下に説明する。
【0028】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
フィルタの第2の実施形態について説明する。図3は、
第2の実施形態に係る光フィルタ2の構成図である。本
実施形態に係る光フィルタ2は、基板200上に形成さ
れた光平面導波路型回路であって、主光路210、副光
路220、ヒータ(第1の温度調整手段)231および
ヒータ(第2の温度調整手段)232を備えている。
【0029】主光路210は、基板200の一方の端面
にある光入力端201と他方の端面にある光出力端20
2との間に設けられた光路である。光入力端201から
光出力端202へ順に、第1の光カプラ241、第2の
光カプラ242および第3の光カプラ243が設けられ
ている。主光路210と副光路220とは、第1の光カ
プラ241、第2の光カプラ242および第3の光カプ
ラ243それぞれを介して互いに光結合されている。そ
して、主光路210、副光路220、第1の光カプラ2
41および第2の光カプラ242は第1のマッハツェン
ダ干渉計251を構成している。また、主光路210、
副光路220、第2の光カプラ242および第3の光カ
プラ243は第2のマッハツェンダ干渉計252を構成
している。
【0030】ヒータ231は、第1の光カプラ241と
第2の光カプラ242との間における副光路220上に
設けられており、副光路220の温度を調整することに
より、副光路220の位相変化量Δφ1を調整する。ヒ
ータ232は、第2の光カプラ242と第3の光カプラ
243との間における主光路210上に設けられてお
り、主光路210の温度を調整することにより、主光路
210の位相変化量Δφ 2を調整する。これらヒータ2
31および232は、光入力端201と光出力端202
との間における光の損失を調整する。
【0031】この光フィルタ2では、光入力端201に
入力し主光路210を経て光出力端202から出力され
る光に対する透過スペクトルT(λ)は、
【数2】 なる式で表される。ここで、λは、光の波長である。C
は、マッハツェンダ干渉計251を1つの光カプラと想
定したときに、この光カプラでの光のパワー結合率であ
り、上記(1)式と同様の式で表される。C3は、光カプラ
243での光のパワー結合率である。ncは、主光路2
10および副光路220それぞれの実効屈折率である。
ΔL2は、光カプラ242と光カプラ243との間にお
ける主光路210および副光路220それぞれの光路長
の差である。また、Δφ2は、ヒータ232による主光
路210の温度調整に基づく位相変化量である。
【0032】すなわち、第2の実施形態に係る光フィル
タ2の構成は、第1の実施形態に係る光フィルタ1の構
成において一方の光カプラ141をマッハツェンダ干渉
計251に置き換えたものと等価である。そして、この
光フィルタ2は、マッハツェンダ干渉計251での光の
パワー結合率Cが波長依存性を有し、且つ、そのパワー
結合率Cの波長依存性は、光カプラ241と光カプラ2
42との間における主光路210および副光路220そ
れぞれの光路長の差ΔL1、および、ヒータ231によ
る副光路220の温度調整に基づく位相変化量Δφ1
より調整可能である。
【0033】図4は、第2の実施形態に係る光フィルタ
2の損失の波長特性を示す図である。ここでは、光カプ
ラ243の光のパワー結合率C3を0.5とし、nc
1.45とし、ΔL2=16.57μmとし、Δφ2=0
°とした。また、マッハツェンダ干渉計251での光の
パワー結合率Cを0.2および0.5それぞれとした。
この図から判るように、光フィルタ2は、波長1550
nm付近では、C=0.5の場合の方が低損失である
が、この波長から離れていくに従い、C=0.2の場合
およびC=0.5の場合それぞれの損失の差が小さくな
る。
【0034】そこで、マッハツェンダ干渉計251での
光のパワー結合率Cを、図5に示すような波長依存性を
持たせることとする。図5は、第2の実施形態に係る光
フィルタ2におけるマッハツェンダ干渉計251での光
のパワー結合率Cの波長特性を示す図である。この図に
示すように、マッハツェンダ干渉計251での光のパワ
ー結合率Cを、波長1550nm付近で最小とし、この
波長から離れていくに従い大きくする。マッハツェンダ
干渉計251は、光カプラ241と光カプラ242との
間における主光路210および副光路220それぞれの
光路長が互いに異なり、ヒータ231により副光路22
0の温度を調整することにより副光路220の位相変化
量Δφ1を調整することができるので、マッハツェンダ
干渉計251での光のパワー結合率Cをこのような波長
依存性のものとすることが可能である。そして、このよ
うにすることで、光フィルタ2の損失の直線性と低損失
とを両立させることが可能となる。
【0035】図6は、第2の実施形態に係る光フィルタ
2の損失の波長特性を示す図である。ここでは、C1
0.276とし、C2=0.724とし、C3=0.5と
し、nc=1.45とし、ΔL1=6.95μmとし、Δ
2=16.57μmとし、Δφ1=0°とし、Δφ2
0°とした。この場合、光フィルタ2は、波長1550
nm付近での損失の波長依存性が小さくなっており、広
い波長範囲で低損失となっている。ただし、損失が平坦
な波長帯域の幅は、図4から予想される帯域幅より広く
なっている。
【0036】これは、以下のように説明することができ
る。図3の図中に示したように、マッハツェンダ干渉計
251に入力する光の電界成分をE0と表すと、マッハ
ツェンダ干渉計251から主光路210へ出力される光
の電界成分E1は、
【数3】 なる式で表される。また、マッハツェンダ干渉計251
から副光路220へ出力される光の電界成分E2は、
【数4】 なる式で表される。ここで、θ(λ)は、電界成分E1
電界成分E2との間の位相差であり、波長λに依存す
る。この位相差θ(λ)を適切に設計することにより、図
6に示すように損失が平坦な波長帯域の広帯域化が可能
である。
【0037】図7は、第2の実施形態に係る光フィルタ
2における電界成分E1および電界成分E2それぞれをベ
クトル表示する図である。ここでは、C1=0.276
とし、C2=0.724とし、C3=0.5とし、nc
1.45とし、ΔL1=6.95μmとし、ΔL2=1
6.57μmとし、Δφ1=0°とし、Δφ2=0°とし
た。図7(a)は、波長1530nmの場合を示してお
り、この場合、位相差θ(λ)が58.6°である。図7
(b)は、波長1550nmの場合を示しており、この
場合、位相差θ(λ)が90.0°である。また、図7
(c)は、波長1570nmの場合を示しており、この
場合、位相差θ(λ)が120.7°である。
【0038】このように、マッハツェンダ干渉計251
から主光路210および副光路220それぞれへ出力さ
れる電界成分E1,E2の間の位相差θ(λ)は、波長依存
性を有し、波長λが長くなるに従い単調に増加する。一
方、マッハツェンダ干渉計251から光カプラ243に
到る迄の主光路210および副光路220の間の位相差
は、(2πnc/λ)ΔL2 なる式で表され、波長λが長
くなるに従い単調に減少する。したがって、光カプラ2
43に到達する時点での電界成分E1,E2の間の位相差
は、波長依存性が小さいものとなる。これに因り、光フ
ィルタ2の損失の波長依存性が小さくなり、図6に示す
ように損失が平坦な波長帯域の広帯域化が可能となる。
【0039】図8は、第2の実施形態に係る光フィルタ
2の損失の波長特性を示す図である。ここでは、C1
0.276とし、C2=0.724とし、C3=0.5と
し、nc=1.45とし、ΔL1=6.95μmとし、Δ
2=16.57μmとした。また、Δφ1=Δφ2とし
て、これらを0°,10°,20°,30°,40°,
50°および60°それぞれとした。
【0040】この図から判るように、ヒータ231,2
32による温度調整を行っていないとき、すなわち、位
相変化量Δφ1,Δφ2が0°であるとき、光フィルタ2
の損失は、波長1550nmで最小となり、波長153
0nm〜1570nmで小さい値となっており、上記波
長帯域における波長λに対する光の損失の傾斜が小さく
且つ線形性が優れる。また、ヒータ231,232によ
る温度調整により位相変化量Δφ1、Δφ2を大きくする
に従い、上記波長帯域における波長λに対する光の損失
の傾斜が大きくなっていく。このとき、短波長側の波長
1535nmにおいて損失が最小となる。
【0041】この光フィルタ2の特性は、波長帯域15
35nm〜1565nmの範囲(帯域幅30nm)で、
位相変化量Δφ1,Δφ2を0°〜60°の範囲で調整す
ることで損失傾斜が0〜7.8dB/30nmの範囲で
可変であり、損失傾斜の所定直線からの偏差が0.63
dB以下であって線形性が優れ、上記波長帯域における
損失の最小値が1.71dBである。
【0042】図9は、第2の実施形態に係る光フィルタ
2の損失傾斜の所定直線からの偏差と光路長差ΔLとの
関係を示す図である。ここで、光路長差ΔLは、第1の
光カプラ241と第2の光カプラ242との間における
主光路210と副光路220との光路長差ΔL1、およ
び、第2の光カプラ242と第3の光カプラ143との
間における主光路210と副光路220との光路長差Δ
2のうち、何れか長い方を表す。この図に示すよう
に、光路長差ΔLが大きいほど、光フィルタ2の損失傾
斜の所定直線からの偏差が大きい。光路長差ΔLの値が
42μm以下であれば、光フィルタ2の損失の傾斜の所
定直線からの偏差が1dB以下となり好適である。
【0043】なお、本実施形態においてヒータ231,
232に替えてペルチエ素子を設けて、主光路210,
副光路220の温度を上昇または降下させることによ
り、位相変化量Δφ1,Δφ2の値を正だけでなく負にも
設定することができる。このようにして位相変化量Δφ
1,Δφ2の値を−60°〜0°の範囲で変化させること
により、波長帯域1535nm〜1565nmにおいて
損失傾斜が−7.8dB/30nm〜0dB/30nm
の範囲で設定可能となり、このとき、長波長側の波長1
565nmにおいて損失が最小となる。
【0044】また、光カプラ241と光カプラ242と
の間の副光路220上ではなく主光路210上にヒータ
またはペルチエ素子を設けてもよいし、光カプラ242
と光カプラ243との間の主光路210上ではなく副光
路220上にヒータまたはペルチエ素子を設けてもよ
い。また、光カプラ241と光カプラ242との間の主
光路210および副光路220それぞれの上にヒータま
たはペルチエ素子を設けてもよいし、光カプラ242と
光カプラ243との間の主光路210および副光路22
0それぞれの上にヒータまたはペルチエ素子を設けても
よい。
【0045】本実施形態に係る光フィルタ2は、光増幅
器における利得等化器として好適に用いられる。図10
は、第2の実施形態に係る光フィルタ2を利得等化器と
して用いた光増幅器20の構成図である。この光増幅器
20は、利得等化器としての光フィルタ2の他に、制御
部21、光増幅部22、分岐部23および受光部24を
備えている。分岐部23は、この光増幅器20に入力す
る信号光の一部を分岐して受光部24へ向けて出力し、
残部を光増幅部22へ向けて出力する。受光部24は、
例えばフォトダイオードであり、分岐部23から到達し
た信号光を受光して、光増幅器20に入力する信号光の
パワーに応じた電気信号を出力する。光増幅部22は、
増幅用光導波路(例えば、光導波領域にEr元素が添加
された光ファイバ)と、励起光源(例えば、波長1.4
8μmのレーザ光を励起光として出力する半導体レーザ
光源)とを有しており、入力した信号光を光増幅して出
力する。
【0046】利得等化器としての光フィルタ2は、制御
部21により設定された損失傾斜を有しており、光増幅
部22から出力された信号光を入力して利得等化を行
う。制御部21は、受光部24から出力された電気信号
を入力し、この電気信号に基づいて、光増幅器20に入
力する信号光のパワーをモニタする。そして、制御部2
1は、この入力信号光パワーに基づいて、ヒータ231
の温度調整による位相変化量Δφ1とヒータ232の温
度調整による位相変化量Δφ2とを互いに関連つけて制
御し、これにより、光フィルタ2の損失傾斜を制御す
る。例えば、光フィルタ2が図8で説明した構成のもの
である場合には、制御部21は、位相変化量Δφ1と位
相変化量Δφ2とが互いに等しくなるよう制御する。
【0047】このような光増幅器20は以下のように動
作する。すなわち、光増幅器20の前段の光伝送路の損
失が何等かの原因により変動して、光増幅器20に入力
する信号光のパワーが変動したときに、光増幅器20か
ら出力される信号光のパワーを一定に保つために、光増
幅部22における信号光の光増幅の利得を変化させる。
そして、利得を変化させると、光増幅部22における利
得の波長依存性すなわち利得傾斜が変動し、その結果、
光増幅部22の利得平坦性が損なわれる。しかし、光増
幅器20における利得等化器として本実施形態に係る光
フィルタ2を用い、入力信号光パワーに応じて光フィル
タ2の位相変化量Δφ1,Δφ2の値すなわち損失傾斜の
値を調整することにより、入力信号光パワーの変動に伴
う光増幅部22の利得傾斜の変動を光フィルタ2の損失
傾斜で補償することができる。
【0048】このとき、光フィルタ2の損失傾斜を変更
しても、信号光波長帯域における損失が小さく、光増幅
器20から出力される信号光のS/N比が劣化すること
がない。特に上記のように信号光波長帯域や中心波長が
設定される場合には、本実施形態に係る光フィルタ2
は、波長1.55μm帯や波長1.59μm帯の多波長
の信号光を伝送する光伝送システムにおいて、中継局等
に設けられる光増幅器20の利得特性を等化する利得等
化器として好適に用いられる。以上のように、本実施形
態に係る光フィルタ2は、温度調整手段としてのヒータ
またはペルチエ素子を少なくとも2個設けるだけでよ
く、損失傾斜の制御が容易であり、光増幅器における利
得等化器等として好適に用いられる。
【0049】(第3の実施形態)次に、本発明に係る光
フィルタの第3の実施形態について説明する。図11
は、第3の実施形態に係る光フィルタ3の構成図であ
る。本実施形態に係る光フィルタ3は、第2の実施形態
に係る光フィルタ2の構成に加えてヒータ331および
ヒータ332を更に備えている。
【0050】ヒータ231は、第1の光カプラ241と
第2の光カプラ242との間における副光路220上に
設けられており、副光路220の温度を調整することに
より、この間の副光路220の位相変化量Δφ1を調整
する。ヒータ232は、第2の光カプラ242と第3の
光カプラ243との間における主光路210上に設けら
れており、主光路210の温度を調整することにより、
この間の主光路210の位相変化量Δφ2を調整する。
ヒータ331は、第1の光カプラ241と第2の光カプ
ラ242との間における主光路210上に設けられてお
り、主光路210の温度を調整することにより、この間
の主光路210の位相変化量Δφ3を調整する。また、
ヒータ332は、第2の光カプラ242と第3の光カプ
ラ243との間における副光路220上に設けられてお
り、副光路220の温度を調整することにより、この間
の副光路220の位相変化量Δφ4を調整する。そし
て、これらヒータ231,232,331および332
は、光入力端201と光出力端202との間における光
の損失を調整する。
【0051】図12は、第3の実施形態に係る光フィル
タ3の損失の波長特性を示す図である。ここでは、第2
の実施形態における図8の場合と同様に、C1=0.2
76とし、C2=0.724とし、C3=0.5とし、n
c=1.45とし、ΔL1=6.95μmとし、ΔL2
16.57μmとした。そして、Δφ1=Δφ2=21°
もしくは42°,Δφ3=Δφ4=0°とし、或いは、Δ
φ1=Δφ2=0°,Δφ3=Δφ4=21°もしくは42
°とした。
【0052】この図から判るように、ヒータ231,2
32,331,332による温度調整を行っていないと
き、すなわち、位相変化量Δφ1〜Δφ4が全て0°であ
るとき、光フィルタ3の損失は、波長1545nm付近
で最小となり、波長1527nm〜1563nmで小さ
い値となっており、上記波長帯域における波長λに対す
る光の損失の傾斜が小さく且つ線形性が優れる。
【0053】また、ヒータ331,332により温度調
整を行うことなく位相変化量Δφ3=Δφ4=0のまま、
ヒータ231,232による温度調整により位相変化量
Δφ1、Δφ2を大きくするに従い、上記波長帯域におけ
る波長λに対する光の損失の傾斜が大きくなっていく。
このとき、短波長側の波長1527nmにおいて損失が
最小となる。
【0054】一方、ヒータ231,232により温度調
整を行うことなく位相変化量Δφ1=Δφ2=0のまま、
ヒータ331,332による温度調整により位相変化量
Δφ3、Δφ4を大きくするに従い、上記波長帯域におけ
る波長λに対する光の損失の傾斜が大きくなっていく。
このとき、長波長側の波長1563nmにおいて損失が
最小となる。
【0055】この光フィルタ3の特性は、波長帯域15
27nm〜1563nmの範囲(帯域幅36nm)で、
位相変化量Δφ1,Δφ2を0°〜42°の範囲で調整す
ることで損失傾斜が0〜5.06dB/36nmの範囲
で可変であり、また、位相変化量Δφ3,Δφ4を0°〜
42°の範囲で調整することで損失傾斜が0〜−5.3
3dB/36nmの範囲で可変であり、損失傾斜の所定
直線からの偏差が0.55dB以下であって線形性が優
れ、上記波長帯域における損失の最小値が0.40dB
以下である。
【0056】図13も、第3の実施形態に係る光フィル
タ3の損失の波長特性を示す図である。ここでは、図1
2の場合と異なり、ΔL1=6.82μmとし、ΔL2
16.70μmとした。そして、Δφ3=Δφ4=0°と
して、Δφ1=Δφ2=0°,21°,43°,63°お
よび84°それぞれとした。この図に示す損失の波長依
存性は、図12に示したものと同様である。ただし、図
12に示したものでは、位相変化量Δφ1およびΔφ2
値を調整することで損失傾斜を正の範囲で調整し、位相
変化量Δφ3およびΔφ4の値を調整することで損失傾斜
を負の範囲で調整したのに対して、図13に示したもの
では、2つの位相変化量Δφ1およびΔφ2の値のみを調
整することで損失傾斜を正および負の双方の範囲で調整
することができる。
【0057】上記の図12および図13それぞれの動作
上の相違は、以下のような設計上の相違に因るものであ
る。すなわち、実効屈折率nc、光路長差ΔLおよび中
心波長λ0の間における
【数5】 なる関係式において、光路長差ΔL1およびΔL2ならび
に実効屈折率ncそれぞれの値を適切に設定する。この
とき、パラメータmの値が整数または整数+1/2とな
るように設計することにより、図12に示すように、位
相変化量Δφ1〜Δφ4が全て0°であるときに光フィル
タ3の損失傾斜の絶対値が最小になるようにすることが
できる。図12では、マッハツェンダ干渉計251にお
いてm1=6.50とし、マッハツェンダ干渉計252
においてm2=15.50とした。一方、パラメータm
の値が上記値以外となるように設計することにより、図
13に示すように、位相変化量Δφ1〜Δφ4が全て0°
であるときに光フィルタ3が初期傾斜を有するようにす
ることができる。図13では、マッハツェンダ干渉計2
51においてm1=6.38とし、マッハツェンダ干渉
計252においてm2=15.62とした。
【0058】以上のように、光路長差ΔL1およびΔL2
ならびに実効屈折率ncそれぞれの値を適切に設定する
ことにより、図13の場合のように、2つの位相変化量
Δφ 1およびΔφ2の値のみを調整することで損失傾斜を
正および負の双方の範囲で調整することができる。これ
は、図12に示した4つの位相変化量Δφ1〜Δφ4の値
を調整する場合と比較して制御が容易である。ただし、
光路長差ΔL1およびΔL2ならびに実効屈折率ncそれ
ぞれの値を適切に設計したとしても、製造されたものに
おいて各値が設計値であるとは限らない。そこで、光フ
ィルタ3は、ヒータ331および332を備えて、これ
らによる温度調整により光路長差ΔL1およびΔL2それ
ぞれが設計値になるように調整する。
【0059】図14は、第3の実施形態に係る光フィル
タ3の帯域内での最低損失と損失傾斜との関係を示す図
である。ここでは、図13の場合と同様に、C1=0.
276とし、C2=0.724とし、C3=0.5とし、
c=1.45とし、ΔL1=6.82μmとし、ΔL2
=16.70μmとした。この図から判るように、損失
傾斜を±5dB/36nmの範囲で変化させても、波長
帯域1527nm〜1563nmの範囲での最小損失は
0.5dB以下になっている。
【0060】図15は、第3の実施形態に係る光フィル
タ3の損失傾斜の所定直線からの偏差と損失傾斜幅との
関係を示す図である。ここでも、図13の場合と同様
に、C 1=0.276とし、C2=0.724とし、C3
=0.5とし、nc=1.45とし、ΔL1=6.82μ
mとし、ΔL2=16.70μmとした。損失傾斜幅と
は、波長帯域1527nm〜1563nmの範囲におけ
る最大損失と最小損失との差である。この図から判るよ
うに、損失傾斜を変化させても、損失傾斜の所定直線か
らの偏差は0.6dB以下であって、直線性が優れる。
【0061】図16は、第3の実施形態に係る光フィル
タ3の損失傾斜の所定直線からの偏差と光路長差ΔLと
の関係を示す図である。ここでも、図13の場合と同様
に、C1=0.276とし、C2=0.724とし、C3
=0.5とし、nc=1.45とし、ΔL1=6.82μ
mとし、ΔL2=16.70μmとした。また、この図
には第1の実施形態に係る光フィルタ1についても記載
されている。この図から判るように、損失傾斜の所定直
線からの偏差を1dB以下とするには、第3の実施形態
に係る光フィルタ3では光路長差ΔLを36μm以下に
する必要があり、第1の実施形態に係る光フィルタ1で
は光路長差ΔLを15μm以下にする必要がある。ま
た、第3の実施形態に係る光フィルタ3では光路長差Δ
Lが16.6μmであるときに偏差が0.20dBであ
り、第1の実施形態に係る光フィルタ1では光路長差Δ
Lが0.53μmであるときに偏差が0.38dBであ
る。このように、第1の実施形態に係る光フィルタ1と
比較して、第3の実施形態に係る光フィルタ3は、直線
性および低損失の双方に関して優れている。
【0062】本実施形態に係る光フィルタ3は、光増幅
器における利得等化器として好適に用いられる。図17
は、第3の実施形態に係る光フィルタ3を利得等化器と
して用いた光増幅器30の構成図である。この光増幅器
30は、利得等化器としての光フィルタ3の他に、制御
部31、光増幅部32、分岐部33および受光部34を
備えている。分岐部33は、この光増幅器30に入力す
る信号光の一部を分岐して受光部34へ向けて出力し、
残部を光増幅部32へ向けて出力する。受光部34は、
例えばフォトダイオードであり、分岐部33から到達し
た信号光を受光して、光増幅器30に入力する信号光の
パワーに応じた電気信号を出力する。光増幅部32は、
増幅用光導波路(例えば、光導波領域にEr元素が添加
された光ファイバ)と、励起光源(例えば、波長1.4
8μmのレーザ光を励起光として出力する半導体レーザ
光源)とを有しており、入力した信号光を光増幅して出
力する。
【0063】利得等化器としての光フィルタ3は、制御
部31によりヒータ331および332それぞれによる
温度調整により位相変化量Δφ3およびΔφ4が適切に調
整されて初期設定された所定の損失傾斜を有しており、
光増幅部32から出力された信号光を入力して利得等化
を行う。制御部31は、受光部34から出力された電気
信号を入力し、この電気信号に基づいて、光増幅器30
に入力する信号光のパワーをモニタする。そして、制御
部31は、この入力信号光パワーに基づいて、ヒータ2
31の温度調整による位相変化量Δφ1とヒータ232
の温度調整による位相変化量Δφ2とを互いに関連つけ
て制御し、これにより、光フィルタ3の損失傾斜を制御
する。例えば、光フィルタ3が図11で説明した構成の
ものである場合には、制御部31は、位相変化量Δφ1
と位相変化量Δφ2とが互いに等しくなるよう制御す
る。
【0064】このような光増幅器30は以下のように動
作する。すなわち、光増幅器30の前段の光伝送路の損
失が何等かの原因により変動して、光増幅器30に入力
する信号光のパワーが変動したときに、光増幅器30か
ら出力される信号光のパワーを一定に保つために、光増
幅部32における信号光の光増幅の利得を変化させる。
そして、利得を変化させると、光増幅部32における利
得の波長依存性すなわち利得傾斜が変動し、その結果、
光増幅部32の利得平坦性が損なわれる。しかし、光増
幅器30における利得等化器として本実施形態に係る光
フィルタ3を用い、入力信号光パワーに応じて光フィル
タ3の位相変化量Δφ1,Δφ2の値すなわち損失傾斜の
値を調整することにより、入力信号光パワーの変動に伴
う光増幅部32の利得傾斜の変動を光フィルタ3の損失
傾斜で補償することができる。
【0065】このとき、光フィルタ3の損失傾斜を変更
しても、信号光波長帯域における損失が小さく、光増幅
器30から出力される信号光のS/N比が劣化すること
がない。特に上記のように信号光波長帯域や中心波長が
設定される場合には、本実施形態に係る光フィルタ3
は、波長1.55μm帯や波長1.59μm帯の多波長
の信号光を伝送する光伝送システムにおいて、中継局等
に設けられる光増幅器30の利得特性を等化する利得等
化器として好適に用いられる。以上のように、本実施形
態に係る光フィルタ3は、温度調整手段としてのヒータ
またはペルチエ素子を少なくとも2個設けるだけでよ
く、損失傾斜の制御が容易であり、光増幅器における利
得等化器等として好適に用いられる。
【0066】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。上記実施形態では、
光フィルタは、各構成要素が基板上に形成され集積化さ
れたものであって、取り扱いが容易である点で好適であ
る。しかし、発明に係る光フィルタは、主光路および副
光路が光ファイバからなり、各光カプラそれぞれが光フ
ァイバカプラからなるものであってもよい。この場合に
は、この光フィルタを光ファイバ伝送路上に設ける際の
挿入損失が小さい点で好適である。
【0067】また、光フィルタの動作波長帯域は任意に
設定可能である。動作波長帯域の設定は、(5)式に基づ
いて光路長差ΔL1およびΔL2それぞれの値を適切に設
定することにより可能である。
【0068】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、第1の発
明に係る光フィルタによれば、主光路、副光路ならびに
第1および第2の光カプラによりマッハツェンダ干渉計
が構成されている。第1の光カプラと第2の光カプラと
の間における主光路および副光路それぞれは、光路長が
互いに異なっており、双方または何れか一方の温度が温
度調整手段により調整される。そして、温度調整手段に
よる温度調整により波長帯域における波長に対する光の
損失の傾斜が設定される。
【0069】このように、第1の発明に係る光フィルタ
は、構成が簡易であって損失傾斜の制御が容易である。
したがって、この光フィルタは、例えば光増幅器におけ
る利得等化器等として好適に用いられ、入力信号光パワ
ーの変動に伴い光増幅器の光増幅の利得が変動して利得
傾斜が生じたとしても、その利得傾斜を補償することが
できる。また、光フィルタの損失傾斜を変更しても、信
号光波長帯域における損失が小さく、信号光のS/N比
が劣化することがない。
【0070】また、第1の発明に係る光フィルタでは、
温度調整手段は第1の光カプラと第2の光カプラとの間
における主光路および副光路のうち何れか一方の温度を
調整するのが好適であり、この場合には、温度調整手段
として用いられるヒータまたはペルチエ素子等を1個だ
け設ければよいので、損失傾斜の制御が更に容易であ
る。
【0071】また、第2の発明に係る光フィルタによれ
ば、主光路、副光路ならびに第1および第2の光カプラ
により第1のマッハツェンダ干渉計が構成されており、
第1の光カプラと第2の光カプラとの間における主光路
および副光路それぞれは、光路長が互いに異なってお
り、双方または何れか一方の温度が第1の温度調整手段
により調整される。また、主光路、副光路ならびに第2
および第3の光カプラにより第2のマッハツェンダ干渉
計が構成されており、第2の光カプラと第3の光カプラ
との間における主光路および副光路それぞれは、光路長
が互いに異なっており、双方または何れか一方の温度が
第2の温度調整手段により調整される。そして、第1お
よび第2の温度調整手段それぞれによる温度調整により
波長帯域における波長に対する光の損失の傾斜が設定さ
れる。
【0072】このように、第2の発明に係る光フィルタ
も、構成が簡易であって損失傾斜の制御が容易である。
したがって、この光フィルタは、例えば光増幅器におけ
る利得等化器等として好適に用いられ、入力信号光パワ
ーの変動に伴い光増幅器の光増幅の利得が変動して利得
傾斜が生じたとしても、その利得傾斜を補償することが
できる。また、光フィルタの損失傾斜を変更しても、信
号光波長帯域における損失が小さく、信号光のS/N比
が劣化することがない。
【0073】また、第2の発明に係る光フィルタでは、
第1の温度調整手段は第1の光カプラと第2の光カプラ
との間における主光路および副光路のうち何れか一方の
温度を調整し、第2の温度調整手段は第2の光カプラと
第3の光カプラとの間における主光路および副光路のう
ち何れか一方の温度を調整するのが好適であり、この場
合には、温度調整手段として用いられるヒータまたはペ
ルチエ素子等を2個だけ設ければよいので、損失傾斜の
制御が更に容易である。
【0074】また、第2の発明に係る光フィルタは、第
1および第2の温度調整手段それぞれによる温度調整を
互いに関連つけて制御する制御部を更に備えるのが好適
であり、この場合には、第1および第2の温度調整手段
それぞれによる温度調整は互いに関連つけられて制御部
により制御されるので、制御部による制御が容易であ
る。
【0075】また、第2の発明に係る光フィルタは、第
1の光カプラと第2の光カプラとの間における主光路と
副光路との光路長差をΔL1とし、第2の光カプラと第
3の光カプラとの間における主光路と副光路との光路長
差をΔL2としたときに、光路長差ΔL1およびΔL2
うちの長い方の値が42μm以下であるのが好適であ
り、この場合には、損失の傾斜の所定直線からの偏差を
1dB以下とする上で好適である。
【0076】本発明に係る光フィルタは、波長帯域の帯
域幅が25nm以上であり、損失の傾斜の絶対値が少な
くとも0〜5dB/25nmの範囲で可変であり、損失
の傾斜の所定直線からの偏差が1dB以下であり、波長
帯域における損失の最小値が2dB以下であるのが好適
である。また、或いは、波長帯域の帯域幅が36nm以
上であり、損失の傾斜の絶対値が少なくとも0〜5dB
/36nmの範囲で可変であり、損失の傾斜の所定直線
からの偏差が1dB以下であり、波長帯域における損失
の最小値が2dB以下であるのが好適である。この場合
には、この光フィルタは、例えば信号光波長帯域である
波長1535nm〜1565nmの帯域において、充分
な直線性および充分な低損失を維持しつつ、損失傾斜が
充分な範囲で可変である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光フィルタの構成図であ
る。
【図2】第1の実施形態に係る光フィルタの損失の波長
特性を示す図である。
【図3】第2の実施形態に係る光フィルタの構成図であ
る。
【図4】第2の実施形態に係る光フィルタの損失の波長
特性を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係る光フィルタにおける第1
のマッハツェンダ干渉計での光のパワー結合率Cの波長
特性を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る光フィルタの損失の波長
特性を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る光フィルタにおける電界
成分E1および電界成分E2それぞれをベクトル表示する
図である。
【図8】第2の実施形態に係る光フィルタの損失の波長
特性を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る光フィルタの損失傾斜の
所定直線からの偏差と光路長差ΔLとの関係を示す図で
ある。
【図10】第2の実施形態に係る光フィルタを利得等化
器として用いた光増幅器の構成図である。
【図11】第3の実施形態に係る光フィルタの構成図で
ある。
【図12】第3の実施形態に係る光フィルタの損失の波
長特性を示す図である。
【図13】第3の実施形態に係る光フィルタの損失の波
長特性を示す図である。
【図14】第3の実施形態に係る光フィルタの帯域内で
の最低損失と損失傾斜との関係を示す図である。
【図15】第3の実施形態に係る光フィルタの損失傾斜
の所定直線からの偏差と損失傾斜幅との関係を示す図で
ある。
【図16】第3の実施形態に係る光フィルタの損失傾斜
の所定直線からの偏差と光路長差ΔLとの関係を示す図
である。
【図17】第3の実施形態に係る光フィルタを利得等化
器として用いた光増幅器の構成図である。
【符号の説明】
1〜3…光フィルタ、20,30…光増幅器、100…
基板、101…光入力端、102…光出力端、110…
主光路、120…副光路、130…ヒータ(温度調整手
段)、141…第1の光カプラ、142…第2の光カプ
ラ、200…基板、201…光入力端、202…光出力
端、210…主光路、220…副光路、231…ヒータ
(第1の温度調整手段)、231…ヒータ(第2の温度
調整手段)、241…第1の光カプラ、242…第2の
光カプラ、243…第3の光カプラ、331,332…
ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H047 KA04 KA12 KB04 LA12 MA05 NA01 RA08 TA12 TA31 2H079 AA06 AA12 BA01 CA09 EA05 EB27 HA11 5F072 AB07 AK06 JJ20 KK30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入力端から光出力端へ光を導波させる
    主光路と、 第1の光カプラおよび第2の光カプラそれぞれを介して
    前記主光路と光結合され、前記主光路ならびに前記第1
    および前記第2の光カプラとともにマッハツェンダ干渉
    計を構成する副光路と、 前記第1の光カプラと前記第2の光カプラとの間におけ
    る前記主光路および前記副光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する温度調整手段と、 を備え、 前記第1の光カプラと前記第2の光カプラとの間におけ
    る前記主光路および前記副光路それぞれの光路長が互い
    に異なり、前記温度調整手段による温度調整により前記
    波長帯域における波長に対する光の損失の傾斜が設定さ
    れる、 ことを特徴とする光フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記温度調整手段は前記第1の光カプラ
    と前記第2の光カプラとの間における前記主光路および
    前記副光路のうち何れか一方の温度を調整することを特
    徴とする請求項1記載の光フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記温度調整手段による温度調整が所定
    値であるときに所定の波長帯域中の所定波長において前
    記光入力端と前記光出力端との間の光の損失の波長依存
    性がゼロとなることを特徴とする請求項1記載の光フィ
    ルタ。
  4. 【請求項4】 光入力端から光出力端へ光を導波させる
    主光路と、 第1の光カプラ、第2の光カプラおよび第3の光カプラ
    それぞれを介して前記主光路と光結合され、前記主光路
    ならびに前記第1および前記第2の光カプラとともに第
    1のマッハツェンダ干渉計を構成するとともに、前記主
    光路ならびに前記第2および前記第3の光カプラととも
    に第2のマッハツェンダ干渉計を構成する副光路と、 前記第1の光カプラと前記第2の光カプラとの間におけ
    る前記主光路および前記副光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する第1の温度調整手段と、 前記第2の光カプラと前記第3の光カプラとの間におけ
    る前記主光路および前記副光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する第2の温度調整手段と、 を備え、 前記第1の光カプラと前記第2の光カプラとの間におけ
    る前記主光路および前記副光路それぞれの光路長が互い
    に異なり、前記第2の光カプラと前記第3の光カプラと
    の間における前記主光路および前記副光路それぞれの光
    路長が互いに異なり、前記第1および前記第2の温度調
    整手段それぞれによる温度調整により前記波長帯域にお
    ける波長に対する光の損失の傾斜が設定される、 ことを特徴とする光フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記第1の温度調整手段は前記第1の光
    カプラと前記第2の光カプラとの間における前記主光路
    および前記副光路のうち何れか一方の温度を調整し、 前記第2の温度調整手段は前記第2の光カプラと前記第
    3の光カプラとの間における前記主光路および前記副光
    路のうち何れか一方の温度を調整する、 ことを特徴とする請求項4記載の光フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記第1および前記第2の温度調整手段
    それぞれによる温度調整を互いに関連つけて制御する制
    御部を更に備えることを特徴とする請求項4記載の光フ
    ィルタ。
  7. 【請求項7】 前記第1の光カプラと前記第2の光カプ
    ラとの間における前記主光路と前記副光路との光路長差
    をΔL1とし、前記第2の光カプラと前記第3の光カプ
    ラとの間における前記主光路と前記副光路との光路長差
    をΔL2としたときに、光路長差ΔL1およびΔL2のう
    ちの長い方の値が42μm以下である、ことを特徴とす
    る請求項4記載の光フィルタ。
  8. 【請求項8】 前記第1および前記第2の温度調整手段
    それぞれによる温度調整が所定値であるときに所定の波
    長帯域中の所定波長において前記光入力端と前記光出力
    端との間の光の損失の波長依存性がゼロとなることを特
    徴とする請求項4記載の光フィルタ。
  9. 【請求項9】 前記波長帯域の帯域幅が25nm以上で
    あり、前記損失の傾斜の絶対値が少なくとも0〜5dB
    /25nmの範囲で可変であり、前記損失の傾斜の所定
    直線からの偏差が1dB以下であり、前記波長帯域にお
    ける損失の最小値が2dB以下であることを特徴とする
    光フィルタ。
  10. 【請求項10】 前記波長帯域の帯域幅が36nm以上
    であり、前記損失の傾斜の絶対値が少なくとも0〜5d
    B/36nmの範囲で可変であり、前記損失の傾斜の所
    定直線からの偏差が1dB以下であり、前記波長帯域に
    おける損失の最小値が2dB以下であることを特徴とす
    る光フィルタ。
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