JP2002014212A - 再帰性反射シートとその製造方法 - Google Patents

再帰性反射シートとその製造方法

Info

Publication number
JP2002014212A
JP2002014212A JP2001142811A JP2001142811A JP2002014212A JP 2002014212 A JP2002014212 A JP 2002014212A JP 2001142811 A JP2001142811 A JP 2001142811A JP 2001142811 A JP2001142811 A JP 2001142811A JP 2002014212 A JP2002014212 A JP 2002014212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing layer
layer
transparent
temporary fixing
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001142811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3498070B2 (ja
Inventor
Shigeo Yugawa
重男 湯川
Yasuyoshi Iwamoto
康良 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kiwa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kiwa Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kiwa Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kiwa Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2001142811A priority Critical patent/JP3498070B2/ja
Publication of JP2002014212A publication Critical patent/JP2002014212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498070B2 publication Critical patent/JP3498070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再帰性反射部に阻害されることなく、光の充
分な透過が可能な再帰性反射性シートの製造を可能とす
る。 【解決手段】 この再帰性反射シートは、仮固着層7表
面に区画線部Kの印刷が行われ、透明球2が仮固着層7
表面の区画線部K以外の部分へ埋め込まれ、固着層4表
面が仮固着層7の表面に沿わせて押圧された後固着層4
から仮固着層7が剥がされることにて、透明球2が固着
層4へ残され、このとき、仮固着層7と共に区画線部K
が固着層4から剥がされることにて、透明球2が全く配
設されない透光部40が固着層4へ設けられたものであ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、再帰性反射シートと
その製造方法に関し、詳しくは、道路標識、案内標識、
安全誘導用表示板、衣料或いはその他表示或いは装飾性
付与のために用いられる再帰性反射シートとその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来暗所での視認性確保の手段として、
光源となるべき投光器が存在する場合は、光の光源方向
に確実に光を再帰反射させる再帰反射材が利用された。
又光源となるべき、投光器が存在しない場合は、光を吸
収、蓄積して暗所でこれを徐々に放出発光する性質を持
った蓄光顔料を使用した器材が利用された。又一方で、
照明の行き届きにくい場所、煙、粉塵などによって視界
が妨げられる場所、薄暮や、うすい霧のとき、雨の日な
どに視認性を向上させる場合は、蛍光顔料を使用した器
材が利用されてきた。しかしながら再帰反射シートに関
しては、投光される光源がなければその存在を視認でき
ないという欠点があった。他方蓄光フィルムは、光源が
なくても消灯後その存在を視認でき、暗い空間に方向を
見定められ、危険場所の表示や災害防止に適している
が、発光は時間の経過と共にかなり低下し、視認性がな
くなるという欠点があった。又投光される光源が存在す
るときには、その視認性は再帰性反射シートの視認性に
比較して、遙かに低いものとなっていた。又一方におい
て、蛍光フィルムは、吸収した紫外部及び可視の紫〜青
緑部の入射エネルギーをこれより長波長の可視光線に変
換して発光すると共に、本来可視部で反射して見える特
定波長が加算されて明るく見えるので、通常色では視認
の困難な比較的照度の低い環境でも充分に視認性が発揮
できる。しかしながら、暗部では存在を視認できず、又
投光される光源が存在するときには、その視認性は、再
帰性反射シートの視認性に比較して、遙かに低いものと
なっていた。従って、光源の存在の有無に関係なく、常
に暗所での視認性を高める器材の開発が望まれていた。
このような点を考慮し、上記欠点を改良した蓄光性を有
する再帰反射シートとして、例えば特開昭60−205
501号公報に見られるような反射シートが提案されて
いた。これは、シート状物の表面に着色剤と反射材を含
有する樹脂で反射層300が形成され、次いでこの反射
層300の上に、蓄光性発光物質100と透明球体20
0を含有する樹脂でビーズ層400が形成されたことを
基本構成とし(図12)、これに従来反射シートの形態
として知られている次に述べる2形式を応用したもので
ある。先ず第一番目のものは、ガラスビーズの上部が固
着層表面に露出し、上記ガラスビーズを固着させる樹脂
層にアルミ粉、パール顔料等反射性物質を含有させる
か、又は前記ガラスビーズ下半球に金属蒸着を行う方法
により、光を再帰反射させる露出レンズ型のものであ
る。次に第二番目のものは、露出レンズ型の欠点即ち水
に濡れると、反射性能を失うという問題等を改良した封
入レンズ型である。この反射シートはガラスビーズを樹
脂中に封入し、昼間、夜間の色を出すために透明な色を
使用して加工することもできるし、水に濡れた場合でも
反射性を保持できるという特徴があった。上記特開昭6
0−20551号公報に記載されている蓄光性を有した
反射シートはこのような2形式であった。又一方、蛍光
塗料と夜光塗料とを組み合わせた夜間表示用テープとし
て、例えば実開昭56−16183号公報に見られるよ
うなテープが提案されていた。これは、紙、ビニール、
布等の表面に夜光塗料と蛍光塗料を塗布し、更に反射性
のものを接着して、剥離紙を重ねたテープである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、反射シートに
おける反射性能の維持に必要な条件として、表面からガ
ラスビーズに至る各層を透過した入射光線を反射層で反
射させ入射光線と平行な反射光線として、いかに効率的
に帰すかが重要な点である。ところが一方、蓄光顔料は
不透明であるが故に光の透過を妨げるという大きな問題
が生じるのである。露出レンズ型においては、表面層の
ガラスビーズ固着層、封入レンズ型においては、中間層
である同じくガラスビーズ固着層に限られていた。他の
層への蓄光顔料の含有は、光の透過性を阻害し再帰反射
性能を著しく低下させ、反射シートの本来の性能を発揮
することができないからである。上記特開昭60−20
5501号公報に記載されている反射シートも上述した
通り、ガラスビーズ固着層に蓄光顔料を含有させている
のであるが、ガラスビーズの上下に不透明蓄光顔料が入
り込むのはどうしても避けられなかった。このため、光
の透過率を低下させ、再帰反射性能を著しく失うという
結果になった。又、その反射鏡はパール顔料であるが故
に金属蒸着に比し反射効率も劣り、蓄光性、反射強度共
に充分満足できるレベルのものが得られなかった。一
方、実開昭56−16183号公報に見られるようなテ
ープに関して次のような大きな問題があった。先ず第1
に、金粉等の反射性のものを塗布して、夜間における危
険回避及び表示を目的としているが、金粉等の反射性の
ものは、所謂反射の形態から分類すれば、鏡面反射の応
用であり、光の照射を受けると入射光と反対方向へ光を
反射してしまい、危険を回避するべく投光を行っている
本人の目には反射光は届かないのである。又一方夜光塗
料に関しては、その塗料に配合するべき夜光物質の記載
がなされていないが、一般には、蓄光顔料にトリチウ
ム、プロメチュウム147などの放射性物質を混入し、
これらの放射性物質から発せられる放射線によって蓄光
顔料を刺激して発光させるものと考えられる。しかしな
がら、屋外の安全器材としての用途を提案しているにも
関わらず、水や空気中の酸性物質、紫外線等による蓄光
顔料の分解劣化に対する配慮が全くなされていない。又
一方蛍光顔料に関しても、紫外線劣化等に対する配慮が
全くなされていない。従って、上記提案の方法で作製し
た夜光表示用テープは、車両のヘッドライト等の投光さ
れるべき光源がある場合には、光を入射光線と同一の方
向に帰す再帰性反射シートに比較して著しく視認性が劣
り、又、その夜光塗料及び蛍光塗料の効果を維持させる
べき耐候性に関する考慮が全くなされていないため、極
短期間において蛍光性及び夜光性の効果がなくなり、夜
間の安全性を確保するには大きな問題を持ったテープで
あった。以上の点を鑑みて、本願発明の発明者は、視認
性の高い再帰性反射シートに着目し、当該シートにおい
て、透明な素材によって、シート状の固着層を形成し、
この透明な固着層表面に、略下半球に金属蒸着がなされ
た複数の透明球のほぼ下半球を埋め込むと共に、このよ
うな透明球が全く配設されない透光部を設け、上記固着
層の表面側に透明のカバーフィルムを覆い、固着層の裏
面から熱エンボスを行うことにより、固着層表面の一部
を隆起させ且つこの隆起した部分を接合部として、その
頂部と上記カバーフィルムの裏面との接合を行い、更に
固着層の裏面に、受けた光により発光する蛍光性物質
と、受けた光を蓄え周囲が暗くなったときに発光するこ
とが可能な蓄光性発光物質のうち少なくとも何れか一方
の物質により、発光する層を形成する再帰性反射シート
の製造方法を創作するに至った。即ち、この方法による
と、透明球が全く存在しない部分を、予め固着層表面に
設定して、光を透明球に遮られることなく、外部に放出
することを可能とし、固着層の裏面に上記発光層を形成
することにより、蓄光或いは蛍光による光の吸収・放出
を、透光部内部を光の通路として確実に行うことが可能
な再帰性反射シートを提供し得る。ここで、透明球へ金
属蒸着により反射層を形成する手段として、本願の発明
者は、固着層へ透明球を埋め込む前に、別途仮固着層を
用意し、透明球を複数半球面露出した状態に仮固着層表
面に埋め込み、仮固着層表面へ蒸着を行うことにて透明
球の露出した半球面に反射層を形成し、固着層表面を仮
固着層の表面に沿わせて押圧した後固着層から仮固着層
を剥がし、仮固着層から反射層を備えた透明球を固着層
へ移すのが適切であると考えた。このような手段におい
て、本願の発明者は、固着層に上記の光を通す透光部を
確実に形成する具体的な手段の必要性を感じ、本願発明
を創作するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る再
帰性反射シートは、透明な固着層4表面に複数の透明球
2が埋め込まれたものについて、次の構成を採る。即
ち、この再帰性反射シートは、仮固着層7表面に区画線
部Kの印刷が行われ、透明球2が仮固着層7表面の区画
線部K以外の部分へ埋め込まれ、固着層4表面が仮固着
層7の表面に沿わせて押圧された後固着層4から仮固着
層7が剥がされることにて、透明球2が固着層4へ残さ
れ、このとき、仮固着層7と共に区画線部Kが固着層4
から剥がされることにて、透明球2が全く配設されない
透光部40が固着層4へ設けられたものであることを特
徴とする。本願第2の発明に係る再帰性反射シートの製
造方法は、透明な固着層4表面に複数の透明球2が埋め
込まれた再帰性反射シートの製造方法について、次の構
成を採る。即ち、この再帰性反射シートの製造方法は、
仮固着層7表面へ区画線部Kの印刷を行い、透明球2を
仮固着層7表面の区画線部K以外の部分へ埋め込み、固
着層4表面を仮固着層7の表面に沿わせて押圧した後固
着層4から仮固着層7を剥がすことにて、透明球2を固
着層4へ残し、このとき、仮固着層7と共に区画線部K
を固着層4から剥がすことにて、透明球2が全く配設さ
れない透光部40を固着層4へ設けるものである。本願
第3の発明に係る再帰性反射シートの製造方法は、順次
行われる、仮固着層7表面へ区画線部Kの印刷を行う第
1の工程と、透明球2を複数半球面露出した状態に仮固
着層7表面の区画線部K以外の部分へ埋め込む第2の工
程と、蒸着により仮固着層7の透明球2へ反射層3を形
成する第3の工程と、透明の固着層4を形成する第4の
工程と、固着層4表面を仮固着層7の表面に沿わせて押
圧した後固着層4から仮固着層7を剥がす第5の工程と
を備える。そして、この方法は、上記区画線部Kの形成
にて、透明球2が設けられない透光部40を固着層4に
確保すると共に、上記第5の工程で、仮固着層7と共に
区画線部Kを除去することにて透明球2以外の蒸着金属
を区画線部Kと共に除去し、金属蒸着から透光部40を
確保することを可能としたことを特徴とする。又本願第
4の発明に係る再帰性反射シートの製造方法は、順次行
われる、仮固着層7表面へ区画線部Kの印刷を行う第1
の工程と、透明球2を複数半球面露出した状態に仮固着
層7表面の区画線部K以外の部分へ埋め込む第2の工程
と、蒸着により仮固着層7の透明球2へ反射層3を形成
する第3の工程と、透明の固着層4を形成する第4の工
程と、固着層4表面を仮固着層7の表面に沿わせて押圧
した後固着層4から仮固着層7を剥がす第5の工程と、
固着層4表面にカバーフィルム1を配し固着層4裏面か
らエンボスを掛けて固着層4に接合部50を形成しカバ
ーフィルム1と固着層4とを接合する第6の工程とを備
える。そして、この方法は、上記区画線部Kの形成に
て、透明球2が設けられない透光部40を固着層4に確
保すると共に、上記第5の工程で、仮固着層7と共に区
画線部Kを除去することにて透明球2以外の蒸着金属を
区画線部Kと共に除去し、金属蒸着から透光部40を確
保することを可能としたことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成を採用することにより、本願第1の発
明に係る再帰性反射シートにあっては、区画線部Kが剥
がされた部位が、ガラス球2を持たない透光部40を構
成する。本願第2の発明に係る再帰性反射シートの製造
方法にあっては、本願第1の発明に係る再帰性反射シー
トを得る具体的な方法を提供し得た。本願第3の発明に
係る再帰性反射シートの製造方法にあっては、区画線部
Kが剥がされた部位が、ガラス球2を持たない透光部4
0を構成する。また、仮固着層7と共に区画線部Kを剥
がすことにて透明球2以外の蒸着金属を区画線部Kと共
に除去し、金属蒸着から透光部40を確保することを可
能とした。また、上記本願第4の発明に係る再帰性反射
シートの製造方法にあっては、上記本願第3の発明に係
る再帰性反射シートの製造方法が奏する作用に加えて、
接合部50によって接合されたカバーフィルム1が、透
明球2及び透光部40を覆うものであり、耐候性が十分
に確保できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を基に本願発明の実施例を具体的
に説明する。先ず、図1から図9まで各図を用いて順に
本願発明に係る再帰反射シートの一実施例について説明
する。図1に示す通り、ポリエステルフィルム8上にラ
ミネートされたポリエチレンのガラス球仮固着層7表面
にグラビア印刷にて下記の基本配合からなる樹脂組成物
を用いて格子状に区画線部Kの印刷を行い熱風乾燥を行
った。このときの乾燥条件は、約70℃で約30秒それ
に続く約130℃で約1分間の乾燥であった。この区画
線部Kは、後述する透光部40の形成を担うものであ
る。即ちガラス球固着層4表面において、ガラス球2が
埋設されない、光の透過経路となる透光部40の形成を
担う部分である。上記の基本配合は、水酸基含有アクリ
ル樹脂(固形分が約45%で、溶剤はキシレン、酢酸ブ
チル及びトルエン。水酸基価は約45である。)が約1
00重量部、イソシアネートプレポリマー(固形分が約
75%で、溶剤が酢酸エチル。NCO含有率は約15%
である。)が約23重量部、ブチルセロソルブアセテー
トが約10重量部である。
【0007】その後、常温において約1週間のエージン
グを行った。上記区画線部Kを形成する素材の他の好適
な例として、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹
脂、ケイ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン
樹脂、等の樹脂と上記樹脂組成物に導入された反応性官
能基と反応する硬化剤及び又は硬化触媒との反応により
3次元硬化を行えば好適である。又この区画線部Kはグ
ラビヤ印刷以外にシルクスクリーン印刷、フレキソ印
刷、凸版印刷等公知の方法で行うこともできる。又、区
画線部Kの形状は、格子状にこだわることなく、他の形
状で実施しても良い。更に、区画線部Kのガラス球仮固
着層7の表面全体に占める占有率を約80%以下にすれ
ば、日本工業規格(JIS)Z9117「保安用シート
およびテープ」において規定されている1級の反射強度
以上の性能が発揮され、夜間の安全性を充分に確保でき
ると同時に占有率を約15%以上(好ましくは約25%
以上)にすれば蛍光性及び蓄光性という機能も充分に発
揮されて有用である。
【0008】次に上記で作製した区画線部Kを持ったガ
ラス球仮固着層7を加熱し軟化させる。このとき区画線
部Kは軟化せずガラス球2は埋め込まれない(これによ
り後述する透光部40が設定される)。その他の部分に
はガラス球2は複数平面状に埋め込まれる。
【0009】このガラス球2は、粒子径約5〜300μ
mであり、約1.8〜2.1の屈折率を持つ微粒子であ
る。とりわけガラス球2として好適なものは、約1.9
〜1.95(特に好適なものは約1.92〜1.94)
の屈折率を持ち、粒子径が約20〜100μm(特に好
適なものは約40〜80μm)程度のものである。
【0010】次に上記ガラス球仮固着層7の表面から露
出するガラス球2の半球面に金属反射膜3を蒸着する。
この蒸着は、ガラス球仮固着層7の表面全体に行われ
る。そして、後述するガラス球2以外へ蒸着した金属反
射膜3は、そのままガラス球仮固着層7の表面に残り、
ガラス球2の半球面に蒸着された金属反射膜3のみがガ
ラス球2と共にガラス球固着層4へ移されるのである。
上記反射膜3を形成する金属は特に限定されるものでは
なく、例えば、アルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、
クロム等の金属を掲げることができるが、反射率、作業
性等を考慮するとアルミニウム、クロム、が好適であ
る。又、上記反射膜3の形成方法として、蒸着法以外に
スパッタリング法、プラズマ法等も利用できる。
【0011】次に、図2上方に示す約10〜300μm
の一定の厚さを有する透明のガラス球固着層4を用意す
る。このガラス球固着層4には、全光線透過率が約30
%以上のものを用いるのが望ましい。ガラス球固着層4
を形成する素材について掲げるとポリエステル系樹脂、
ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂が好適であ
る。又樹脂組成中に反応性官能基を導入した樹脂を用い
てこの反応性官能基と反応する硬化剤及び又は硬化触媒
との反応により3次元硬化を行えば耐薬品性、耐熱性等
の性能の向上が図れて好適であるが、一方において、後
述するガラス球2のガラス球固着層4への転写性が低下
するという欠点が生じてくる。この欠点を改善するため
に、低分子可塑剤、高分子可塑剤、又上記熱可塑性樹脂
の中で比較的分子量の低い樹脂を選別して、上記した3
次元硬化を行う樹脂に配合するとより好適である。
【0012】ガラス球固着層4を形成する好適な一実施
例をより具体的に記載する。別途準備されたポリエステ
ルフィルム6上に、次の基本配合からなる樹脂組成物を
用いてキャスティング法により厚さ約60μmのフィル
ムを作製し、ガラス球固着層4とした。この基本配合
は、無黄変ポリウレタン樹脂(固形分が約55%で、溶
剤は、MEK及びDMFである。)が約100重量部、
エポキシ樹脂(固形分は約50%で、溶剤はキシレン及
びブタノールである。)が約60重量部、ブチル化メラ
ミン樹脂が約5重量部、硬化促進剤(酸価は約40
0。)が約0.1重量部である。尚、前記のウレタン樹
脂の重量平均分子量は、約45000であり、100%
モジュラスは約40kg/cm2 である。又エポキシ樹
脂はビスフェノールAタイプ(後述の実施例における
「タイプA」の語とは無関係である。)であり、そのエ
ポキシ当量は約1000である。又、キャスティング法
によるフィルムの作製は、具体的には次のようにして行
った。ポリエステルフィルム6上にキャスターを用いて
流延し、約70℃で約5分それに続く約150℃で約2
0分の熱風乾燥を行い、乾燥膜厚約60μmのフィルム
を作製した。
【0013】次に既述の方法で形成したガラス球仮固着
層7からガラス球2をガラス球固着層4へ転写する。更
にガラス球固着層4を形成する素材について好適な他の
例を掲げると、その基本配合として、水酸基含有アクリ
ル共重合物(約20重量部)、トルエン(約75重量
部)、ポリエステル系可塑剤(約5重量部)、ブチル化
メラミン樹脂(約4重量部)からなる樹脂組成物を用
い、キャスティング法により、厚さ約60μmのフィル
ム状に形成したものがある。この場合も、上記と同様ポ
リエステルフィルム上にキャスターを用いて上記樹脂組
成物を流延し、約70℃で約10分これに続き約150
℃で約20分の熱風乾燥を行い乾燥膜厚約60μmのフ
ィルムに形成する。
【0014】図2へ示す通り上述のようなガラス球固着
層4をガラス球仮固着層7の表面に沿わす。そして図3
へ示すようにガラス球固着層4をガラス球仮固着層7の
表面へ押圧する。この押圧は、ガラス球2の金属反射膜
3を蒸着した略半球面がガラス球固着層4内に埋設され
るように行う。この押圧の手段として、ロール表面温度
約150℃の加熱ロールを通過させる方法によるのが適
当である。このときガラス球固着層4におけるガラス球
2の固着力を上げる為には、更にガラス球固着層4への
カップリング剤等の添加が効果的である。
【0015】そして、図4に示すように、ガラス球固着
層4表面から、ポリエステルフィルム8と共にガラス球
仮固着層7を剥がす。このとき図5に示す通り、ガラス
球2は、ガラス球固着層4に残り、ガラス球固着層4に
よって半球が埋設された状態に保持される。又同時に区
画線部Kも剥がされるのである。区画線部Kが剥がされ
た部位は、ガラス球2を持たない透光部40を構成する
ものである。図5に示した状態に形成されたガラス球固
着層4表面を透明なフィルム1で覆う(図6)。このフ
ィルム1は、1軸延伸アクリルフィルムが好適であり、
必要に応じて他の素材のものを採用することも可能であ
る。具体的には、フィルム1の素材として、上記の他に
ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアルキ
ッド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、アクリル
シリコーン系樹脂等透明性の良いフィルムが使用可能で
ある。又熱可塑性樹脂を採用することによりガラス球固
着層4との熱融着が良好に行える。熱硬化性樹脂や熱融
着適性の低い樹脂は、熱融着適性の必要な面について、
熱融着適性の優れた樹脂との積層構造を採ることによ
り、実用上何ら問題なくフィルム1として使用すること
が可能である。
【0016】フィルム1の作製は、押し出し法、溶剤流
延法、カレンダー法などの周知技術を採用することによ
り実施可能である。又、上述したフィルム1の素材たる
樹脂に対して紫外線吸収剤や酸化防止剤の併用を行って
も効果的である。
【0017】以下、このフィルム1の素材として適した
ものの1つである塩化ビニル系樹脂を、使用したときの
配合に関して、詳述する。塩化ビニル系樹脂としては、
塩化ビニル樹脂及び塩化ビニル含有量約80%以上の塩
化ビニル系共重合樹脂を掲げることができる。共重合成
分は、共重合反応性、生成する共重合体の特性、モノマ
ーコストなどを考慮してエチレンなどのオレフィン、酢
酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸又はメタクリル
酸及びそのエステル、マレイン酸とそのエステル、アク
リロニトリル、等との共重合体を掲げることができる。
上記の塩化ビニル系樹脂約100重量部に対してエチレ
ン、アクリル酸エステル、極性モノマーからなるオレフ
ィン系特殊共重合物(商品名:エルバロイHP−44
1、HP−551、HP−553等のHPシリーズ、三
井デュポンポリケミカル株式会社製)約1〜100重量
部、更にエポキシ化大豆油等の低分子可塑剤及び又はポ
リエステル等の高分子可塑剤約1〜30重量部さらに強
靱性、低温可撓性等の性能が要望される場合はウレタン
〜アクリルブロック共重合体樹脂約0〜50重量部を併
用して所望される物性を実現させることができる。
【0018】次に更にフィルム1の作製について、その
一例を詳述する。基本配合が、塩化ビニル−エチレン共
重合体樹脂(約100重量部)、エルバロイ551(約
10重量部)、エポキシ化大豆油(約20重量部)、ウ
レタン〜アクリルブロック共重合体樹脂(約20重量
部)、テトラハイドロフラン(約400重量部)を有す
る樹脂組成物を、キャスティング法によって厚さ約40
μmのフィルム1として作製した。更に耐熱性、耐候性
を所望するのであれば、上記基本配合に塩化ビニル用安
定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加を行えばより
効果的である。
【0019】又、キャスティング法によるフィルム1の
作製の具体例について説明すると、この場合、ポリエス
テルフィルム(図示しない)にキャスターを用いて、上
記樹脂組成物を流延し、約70℃で約5分続いて約14
0℃で約15分の熱風乾燥を行うことにより、フィルム
1の作製が可能である。表面に上述のようなフィルム1
が配されたガラス球固着層4の裏面ポリエステル側より
柄つきエンボスロール9で加熱圧着成形を行う。これ
は、図6へ示すように約170℃に加圧し、エンボスロ
ール9を約1m/分のスピードで押圧することによって
行う。そして熱エンボス後ポリエステルフィルム6は剥
離される。上記エンボスの際、ガラス球固着層4の表面
側に浮き出した接合部50の頂点がフィルム1の裏側へ
圧着する。接合部50は、後に詳述する図10や図11
に示すような格子状に配されるものに限定するものでは
なく、他の形状であっても実施可能である。又この実施
例において、接合部50は、透光部40中に設定されて
いるが、必ずしも接合部50は、透光部40中に形成さ
れる必要はなく、ガラス球固着層4の別の位置に形成さ
れるものであっても実施可能である。この場合、ガラス
球固着層4の透光部40以外の位置には、ガラス球2が
配設されているが、エンボスによって、ガラス球2を左
右に押し退けた状態で、接合部50が形成されることに
なり、ガラス球2によって、接合部50の形成が阻害さ
れないのである。
【0020】以上の工程を経たガラス球固着層4の裏面
に発光層10を形成する。この発光層10は、蛍光性物
質又は蓄光性発光物質によって形成される。ここで発光
層10を形成する蛍光性物質と蓄光性発光物質は、当然
その何れかが採用されるものであって実施可能である
し、或いは双方が同時に併用されるものであっても実施
可能である。この形成方法は、蛍光性物質及び又は蓄光
性発光物質を有するシートを発光層10としてガラス球
固着層4の裏面に貼り合わせるものであってもよいし、
蛍光性物質及び又は蓄光性発光物質を有する樹脂層をガ
ラス球固着層4の裏面に積層することによって形成する
ものであってもよい。以下、発光層10は、蛍光性物質
を採用した場合、蛍光性物質層10aとし、蓄光性発光
物質を採用した場合、蓄光性発光物質層10bとする。
【0021】先ずここで、蛍光性及び蓄光性の双方を有
する再帰性反射シート(以下タイプAという。)、蛍光
性のみを有する再帰性反射シート(以下タイプBとい
う。)、蓄光性のみを有する再帰性反射シート(以下タ
イプCという。)の3タイプ別に形成の詳述を行う。上
述のタイプAの場合、蓄光性発光物質層10bを形成す
るフィルムは、蓄光バインダー用樹脂と蓄光顔料等とか
ら成り立っている。透明性が良く、重金属類が含有され
ない樹脂であれば特にこのような素材に、限定されるべ
きではないが、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹
脂、ポリアルキッド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系
樹脂、アクリルシリコーン系樹脂等の透明性の良好な樹
脂が好適である。必要に応じて蓄光性発光物質層10b
を形成するフィルム組成の主体となりうる上記樹脂組成
物に官能基を導入して、この反応性官能基と反応する硬
化剤及び又は硬化触媒との反応により3次元硬化を行う
ことも可能である。又上記蓄光性発光物質層10bに使
用される蓄光顔料として、その粒径は約5〜70μm、
望ましくは約10〜50μm、更に望ましくは約13〜
30μmの粒度であり、カドミウム、鉛、水銀、砒素、
セレン等の有害物質を実質的に含まない蓄光顔料が好適
である。
【0022】次に、より具体的に蓄光性発光物質層形成
についての実施例を掲げる。先ず、次の基本配合からな
る樹脂組成物を用いてシルクスクリーン法により厚さ約
30μmの蓄光性発光物質層10bを形成するフィルム
をガラス球固着層4の裏面に積層する。この基本配合
は、水酸基含有アクリル樹脂(固形分が約50%、溶剤
はトルエンと酢酸ブチル。水酸基価は約50)が約10
0重量部と、イソシアネートプレポリマー(固形分が約
75%、溶剤は酢酸エチル。NCO含有量が約13%)
が約29重量部、蓄光顔料(平均粒度が約17μmで、
ZnSとCuを成分とする。)が約350重量部を占め
る。
【0023】又シルクスクリーン法によるフィルムの作
製は、具体的には、次のようにして行った。先ずガラス
球固着層4裏面上にシルクスクリーンを利用して塗布
し、約140℃で約10分間の熱風乾燥を行い、乾燥膜
厚約30μmの蓄光性発光物質層10bを形成するフィ
ルムの作製を行った。その後常温において、約1週間の
エージングを行い次の蛍光性物質層10aの作製を行っ
た。尚上記蓄光性発光物質層10bの作製方法は、シル
クスクリーン法以外にグラビアコート法等の公知のパタ
ーンコーティングなどによる方法も可能である。
【0024】蛍光性物質層10aを形成するフィルム
は、蛍光バインダー用樹脂と蛍光顔料等とから成り立っ
ているが、蛍光バインダー用樹脂の好適な例としては、
上述した蓄光バインダー用樹脂と同様の樹脂組成物を使
用することが可能である。又上記蛍光性物質層10aに
使用される蛍光顔料として、ブリリアントスルホラビン
FF(カラーインデックス 56205)、ベーシック
イエローHG(カラーインデックス 46040)、エ
オシン(カラーインデックス 45380)、ローダミ
ン6G(カラーインデックス 45160)、ローダミ
ンB(カラーインデックス 45170)等の蛍光染料
をメラミン樹脂、尿素樹脂、スルホンアミド樹脂、アル
キド樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂
中に固溶体とした粉末の有機蛍光顔料、商品名ルモゲン
Lイエロー、ルモゲンLブリリアントイエロー、ルモゲ
ンLイエローオレンジG、ルモゲンLレッドオレンジ等
の顔料色素タイプ等を使用すると効果的である。
【0025】次により具体的に蛍光性物質層10aを形
成する実施例を掲げる。先ず、以下の基本配合からなる
樹脂組成物を蓄光性発光物質層10bが形成されている
ガラス球固着層4一面にキャスターを用いて流延し、約
70℃で約5分続いて約140℃で約10分の熱風乾燥
を行い乾燥膜厚約40μmのフィルムを作製した。この
基本配合は、無黄変型ポリウレタン樹脂が約50重量部
と、蛍光顔料(シンロイヒ株式会社製)が約80重量
部、トルエンが約50重量部である。尚、上記蛍光顔料
(シンロイヒ株式会社製)としては、所望の色彩に応じ
て上述した粉末の有機蛍光顔料、F−13(レッド)、
F−14(レッドオレンジ)、F−15(レモンイエロ
ー)、F−16(イエロー)を使用した。次に、上記蛍
光性物質層10aに二酸化チタンを混入したアクリル樹
脂系白色粘着剤60を乾燥膜厚が約33μmになるよう
に塗布し、それを約100℃で約5分間熱風乾燥を行
い、その後約70μm膜厚の白色軟質塩化ビニルフィル
ム90と貼り合わせた。
【0026】又上記した白色塩化ビニルフィルム以外に
同様の効果を持つ他の素材に代えて実施することも可能
である。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、エチ
レン酢酸ビニル系樹脂等の白色フィルムが使用可能であ
る。 更には、上述の二酸化チタンを混入したアクリル
樹脂系白色粘着剤以外に同様の効果を持つ他の素材を、
これに代えて用いるものであっても実施可能である。例
えば粘着剤として、ゴム系粘着剤(天然ゴム系、スチレ
ンブタジエン系、クロロプレン系、ニトリルゴム系等)
やビニルエーテル系粘着剤等が適当である。又接着剤と
して、ポリウレタン系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、
エポキシ樹脂系接着剤、ゴム系接着剤等が適当である。
尚、明細書において、「粘着」と「接着」という語は、
同義として用いる。
【0027】続いて、カバーフィルム1表面側に付着し
ている(カバーフィルム1の作製をポリエステルフィル
ム等の支持フィルムの上で行った場合に限られる。)ポ
リエステルフィルムを剥がす。この後、離型紙70上に
乾燥膜厚が約30μmとなるように、アクリル樹脂系粘
着剤61を塗布し、約100℃で約5分間熱風乾燥を行
い、前記フィルムの白色軟質塩化ビニル側と貼り合わせ
蛍光性及び蓄光性を有する再帰性反射シートを完成させ
た。
【0028】次に上述したタイプBの蛍光性のみを有す
る再帰性反射シートの形成方法については、前記タイプ
Aの蛍光性及び蓄光性を有する再帰性反射シートの形成
方法において、蓄光性発光物質層10bの作製工程を削
除する以外は、製造方法等は前記タイプAの実施例と同
様である。
【0029】次に上述したタイプCの蓄光性のみを有す
る再帰性反射シートの形成方法については、前記したタ
イプAの蛍光性及び蓄光性を有する再帰性反射シートの
形成において、蓄光性発光物質層10bの作製方法を以
下に記載するように変更すると共に蛍光性物質層10a
の作製工程を削除する以外は、前記タイプAの実施例と
同様である。
【0030】上述のタイプCにおける蓄光性発光物質層
10bの形成について詳述する。蓄光性発光物質層10
bを作製するにあたり、使用可能な蓄光顔料、蓄光バイ
ンダー用樹脂等は、上述したタイプAと同様である。前
述の基本配合の蓄光顔料と水酸基含有アクリル樹脂及び
イソシアネートプレポリマーからなる樹脂組成物を、キ
ャスターを用いて流延し、約70℃で約10分、更にそ
れに続く約100℃で約20分の熱風乾燥を行い、乾燥
膜厚約90μmのフィルムを積層させた。以下は、タイ
プAの実施例の場合と同様である。
【0031】上記した蛍光性及び蓄光性又はその双方を
有する再帰性反射シートを形成する他の方法として、既
述のタイプAの蛍光性及び蓄光性を有する再帰性反射シ
ートの場合には、次に記載する方法により実施可能であ
る。別途準備されたポリエステルフィルム上に、既述の
蓄光性発光物質をシルクスクリーンを使用して塗布し、
約70℃で約10分、それに続く約140℃で約10分
の熱風乾燥を行い、乾燥膜厚約30μmの蓄光性発光物
質層10bを構成するフィルムの作製を行い、その後常
温において約1週間のエージングを行い蓄光性発光物質
層10bを作製する。作製後、乾燥膜厚約40μmとな
るように前記蛍光性物質を上記蓄光性発光物質層10b
が構成されているポリエステルフィルム一面にキャスタ
ーを用いて流延し、約70℃で約5分、続いて約140
℃で約10分の熱風乾燥を行って蛍光性物質層10aの
作製を行った。続いて乾燥膜厚が約30μmとなるよう
に二酸化チタンを混入したアクリル樹脂系粘着剤を塗布
し、約70℃で約2分、これに続き約100℃で約5分
の熱風乾燥を行いその後約70μm膜厚の白色塩化ビニ
ルフィルム90と貼り合わせる。そして、蛍光性及び蓄
光性を有するフィルムの片面に付着しているポリエステ
ルフィルムを剥離し、その後剥離によって現れた面側に
乾燥膜厚約40μmとなるようにアクリル樹脂系粘着剤
を塗布し、既述の通り作製した反射を司るフィルムを貼
り合わせて、蛍光性及び蓄光性を有する再帰性反射シー
トを作製することも可能である。
【0032】又タイプBの蛍光性を有する再帰性反射シ
ート、タイプCの蓄光性を有する再帰性反射シートの他
の作製方法は、上記タイプAの作製方法において、蛍光
性及び蓄光性を有したフィルムに代わって、タイプBの
場合には蛍光性を有したフィルムに、タイプCの場合は
蓄光性を有したフィルムに代えて使用することで目的と
するタイプBの蛍光性を有する再帰性反射シート、タイ
プCの蓄光性を有する再帰性反射シートの作製が可能で
ある。又そのときの蛍光性物質層10a及び蓄光性発光
物質層10bの作製方法及び使用可能な蛍光性物質を含
有した樹脂組成物、及び蓄光性発光物質を含有した樹脂
組成物は、前述の積層による作製方法で記載した材料及
び塗布方法と同様にして行うことができる。
【0033】蛍光性物質層10a及び蓄光性発光物質層
10bは、ガラス球固着層4に対して積層することによ
って形成されるものの場合問題ないが、蛍光性物質層1
0aや蓄光性発光物質層10bをガラス球固着層4に対
し貼り合わせて形成するものの場合、エンボスによって
生じたガラス球固着層4の裏面の凹凸によって空気の層
が、生じる恐れがある。しかし、ロールによって順次加
圧することにより、結局この貼り合わせによる場合も、
図7、図8、図9に示す状態に、蛍光性物質層10a及
び蓄光性発光物質層10bは形成されるのである。即ち
図7は、タイプAの、蛍光性と蓄光性の双方を備えた
(蛍光性物質層10a及び蓄光性物質層10bが併設さ
れた)再帰性反射シートを示し、図8は、タイプBの蛍
光性のみを備えた再帰性反射シートを示し、図9は、タ
イプCの蓄光性のみを備えた再帰性反射シートを示す。
上記各タイプの再帰性反射シートの発光層10を平面視
した状態において、その構成の一例について、前述の図
10を用いて説明する。この実施例において、説明の便
宜上、タイプA〜C何れの場合も発光層10は、ブロッ
クH1とブロックH2とに区分けしてある。各ブロック
内の領域Sは、再帰反射部である。又実線Nは、熱融着
部、即ち既述の接合部50を示している。破線Lは、上
記ブロックH1とブロックH2との境界線である。タイ
プAの再帰性反射シートの場合、上記ブロックH1は、
蛍光物質層10aとなり、ブロックH2は、蓄光性発光
物質層10bとなる。タイプBの再帰性反射シートの場
合、上記ブロックH1とブロックH2とは、共に蛍光性
物質層10aとなる。又タイプCの再帰性反射シートの
場合、上記ブロックH1とブロックH2とは、共に蓄光
性物質層10bとなる。ここでブロックH1とブロック
H2とは、共に矩形の領域として配設されたものを開示
したが、このような実施例に限定するものではなく、他
の形状のものを採用することも可能である。又ブロック
H1とブロックH2とは双方が同じ形状、同じ面積のも
のであるものに限定するものでもない。例えばタイプA
の場合、蛍光性に比重を置くか、蓄光性に比重を置くか
で、ブロックH1とブロックH2の面積比を代えてもよ
く、又、ここでブロックH1とブロックH1同士或いは
ブロックH2とブロックH2同士は、隣接しない配置を
採っているが、このような例に限定するものではなく、
上記の蛍光性、蓄光性の比重の相違等によって、同種ブ
ロック同士が隣接し合う配置を採用することも可能であ
る。又ここでは、ガラス球固着層4は、透光部40と接
合部50(実線N)の位置が異なるものを開示したが、
図11に示すように、両者は重なるもの(透光部40内
に接合部50が位置するもの)であってもよい(図1〜
図9の実施例は、この図11のものを断面視したもので
ある)。
【0034】図13及び図14に示すシートを基準とし
て、以下このシートと、本願発明に係るシートとの比較
例について説明する。図13に、第1の比較基準を示
す。これは、透光部40を持たない基準シートである。
先ず基準となる上記シートは、基本配合として、オイル
フリーアルキッド樹脂(約100重量部)、ブチル化メ
ラミン樹脂(約20重量部)、硬化促進剤(約1重量
部)からなる樹脂組成物である。この樹脂組成物をポリ
エステルフィルム(図示しない)上に乾燥膜厚が約40
μmとなるように塗布し、約140℃で約5分間加熱を
行い、表面フィルム101を形成する。上記オイルフリ
ーアルキッド樹脂は、固形分が約50%で、溶剤として
キシレンを採用するものが適当である。又上記ブチル化
メラミン樹脂は、固形分が約60%で溶剤としてキシレ
ン或いはブタノールを採用するものが適当である。更に
上記硬化促進剤は、酸価が約400程度のものが適当で
ある。
【0035】次いで、ガラス球固着層401用の樹脂組
成物を上記表面フィルム101上にガラス球201の球
形の約50%の厚さの乾燥膜厚になるように塗布し、常
温で乾燥を行って溶剤を揮発させた後、ガラス球201
を埋め込み、更に約140℃で約5分間乾燥を行った。
尚、ガラス球201としては、酸化チタンを主成分とす
る屈折率約2.23、粒子径約67〜73μmの高屈折
ガラスを使用した。上述のガラス球固着層401用の樹
脂組成は、基本配合が、オイルフリーアルキッド樹脂
(約100重量部)、ブチル化メラミン樹脂 (約10
重量部)、硬化促進剤(約0.5重量部)、蓄光顔料
(約65重量部)からなるものである。このオイルフリ
ーアルキッド樹脂は、固形分が約50%で溶剤としてキ
シレンを採用するものが適当である。又上記ブチル化メ
ラミン樹脂は、固形分が約60%で、溶剤としてキシレ
ン或いはブタノールを採用するものが適当である。
【0036】更に上記硬化促進剤は、酸価が約400程
度のものが適当である。又更に上記蓄光顔料は、パーマ
ライト社製(ドイツ国)のもので、平均粒径が約20μ
mのものが適当である。次に、焦点層フィルム310の
樹脂組成物を上記ガラス球201上に乾燥膜厚が約16
μmとなるように塗布し、約100℃で約10分間乾燥
した後、更に約140℃で約10分間乾燥した。この焦
点フィルム310の樹脂組成物の基本配合は、水酸基含
有エステル型ウレタン樹脂(約100重量部)と、ブチ
ル化メラミン樹脂(約10重量部)からなる。この水酸
基含有エステル型ウレタン樹脂は、固形分が約25%
で、溶剤としてDMF、キシレン、MEK、或いはトル
エンを採用するものが適当である。金属反射層301と
しては、アルミニウムを用い、約500オングストロー
ムの膜厚となるように焦点層フィルム310上に真空蒸
着法により付着させて蓄光顔料を有した再帰性反射シー
トを作製した。こうして得られた再帰性反射シートの金
属層の表面に、アクリル樹脂系粘着剤を塗布して乾燥さ
せた離型紙を粘着剤層600の表面と貼り合わせて、最
終目的物とした。
【0037】図14に、第2の比較基準を示す。これ
は、再帰性を持たない基準シートである(産業上の利用
分野は異なるが、一つの比較例として掲げる)。又図1
5は、この基準シートの要部を平面視したものである。
先ず別途用意された白色塩化ビニルフィルム502、ア
クリル樹脂系粘着剤503、離型紙504からなるマー
キングフィルム上に、上述の実施例に記載した次の基本
配合からなる樹脂組成物を用いて、白色塩化ビニルフィ
ルム上一面にキャスターを使用して流延し、約70℃で
約5分、これに続いて約140℃で約10分の熱風乾燥
を行い、乾燥膜厚約40μmの蛍光層801を作製し
た。この樹脂組成物の基本配合は、無黄変型ポリウレタ
ン樹脂が約50重量部、蛍光顔料 (シンロイヒ株式会
社製)が約80重量部、トルエンが約50重量部であ
る。尚、上記蛍光顔料は、レッドの場合はF−13、レ
ッドオレンジの場合はF−14、レモンイエローの場合
はF−15、イエローの場合はF−16の各蛍光顔料を
使用した。
【0038】続いて、既述の実施例に示した下記の基本
配合からなる蓄光性発光物質を上記蛍光層801の上面
にシルクスクリーン法により図14へ示すように蓄光部
800のフィルムを積層する。上記蓄光性発光物質の基
本配合は、水酸基含有アクリル樹脂(固形分が約50%
で、溶剤はトルエン及び酢酸ブチル。水酸基価は約50
である。)が約100重量部、イソシアネートプレポリ
マー(固形分が約75%、溶剤は酢酸エチル。NCO含
有量が約13%である。)が約29重量部、蓄光顔料
(平均粒度が約17μmで、ZnS及びCuを含有す
る。)が約300重量部である。
【0039】又シルクスクリーン法によるフィルムの作
製について、具体的に説明すると、上記蛍光層801上
にシルクスクリーンを使用して塗布し、約140℃で約
10分間の熱風乾燥を行い、乾燥膜厚約30μmの蓄光
部を構成するフィルム800の作製を行って最終目的物
とした。これら比較基準となるシートと、本願発明に係
るものとの比較データを表1、表2及び表3へ示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】以下比較の方法について説明する。先ず反
射強度(0.2°/−4°)について、色彩輝度計(東
京光学機械株式会社製)を用い、JIS Z 9117
の反射性能の測定に準拠して、反射性能を測定した。次
に、りん光輝度(単位:mcd/平方センチメートル)
について、色彩輝度計(東京光学機械株式会社製)を用
い、JIS Z 9100のりん光輝度の測定に準拠し
て、りん光輝度を測定した。 更に促進耐候性テストと
して、デューサイクル・サンシャインスーパーロングラ
イフウェザォメーター(スガ試験機株式会社製)を用
い、JIS Z 9117の7.5の(1) に示す方法で
暴露し測定した。蛍光色に関しては、完全に蛍光色が消
失するときの時間を測定した。又、表3のりん光輝度保
持率に関しては、1000時間経過時に測定したりん光
輝度が初期のりん光輝度に対して何%の輝度を保持して
いるかその割合を記載した。又、外観検査としては、蓄
光顔料の主成分であるZn:Cuの、紫外線による光分
解で生じる結晶表面のコロイド状亜鉛による黒色変化を
調べた。
【0044】表1へ示すように、本願発明の実施例のう
ち、透光部40(正確には、区画線部K)が固着層4の
表面全体に占める面積割合を、80%(サンプル1)、
50%(サンプル2)、25%(サンプル3)、15%
(サンプル4)とするものを比較サンプルとして採用し
た。又既述の第1の比較基準となるシートのデータを
「比較例1」として掲げた。又表2及び表3に示すよう
に、既述の第2の比較基準となるシートのデータを「比
較例2」として掲げた。
【0045】尚、接合部50が透光部40を兼ねる場
合、りん光輝度を変化させようとすれば高価な熱エンボ
スロールの線幅を増減させて区画線部の面積の割合を変
化させる必要があり、その都度別のロールが何本も必要
となる。これに対し、上記の通りエンボスに頼らずに透
光部40を確保するための手段を備えた本願発明では、
安価な印刷用の部材(区画線部K)を用いて透光部40
の面積割合を調節することでりん光輝度を変化させるこ
とができるから、熱エンボスロールの線幅を変える必要
がなく別のロールは不要になるという、利点がある。上
述の各実施例では、発光層10(蛍光性物質層、蓄光性
物質層)が設けられた再帰性反射シートの製造を示した
が、このような発光層10を設けずに実施することが可
能である。尚、特許請求の範囲の請求項1及び2の発明
にあっては、最終的には剥がされる区画線部Kにて、透
明球2が備えられない透光部40を形成することが発明
の要部である。従って、実施例に示した、その他の構成
については、必要に応じて排除することが可能である。
例えば、カバーフィルム1を設けずに実施することが可
能である。また、上記の反射層3を設けずに実施するこ
とも可能である。
【0046】
【発明の効果】本願第1の発明の実施により、透明球を
持たない透光部を備えた再帰性反射シートを提供し得
た。本願第2の発明の実施により、本願第1の発明に係
る再帰性反射シートを得る具体的手段を提供し得た。本
願第3の発明の実施により、再帰性反射部に阻害される
ことなく、光の充分な透過が可能な再帰性反射性シート
を製造し得た。又本願第4の発明の実施によって、上記
の効果と共に、特に、耐候性を備えた再帰性反射性シー
トを製造し得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の一工程を示す要部縦略断
面図である。
【図2】本願発明の上記実施例の次工程を示す要部縦略
断面図である。
【図3】本願発明の上記実施例の次工程を示す要部縦略
断面図である。
【図4】本願発明の上記実施例の次工程を示す要部縦略
断面図である。
【図5】本願発明の上記実施例の次工程を示す要部縦略
断面図である。
【図6】本願発明の上記実施例の次工程を示す要部縦略
断面図である。
【図7】本願発明の一実施例を示す要部縦略断面図であ
る。
【図8】本願発明の他の実施例を示す要部縦略断面図で
ある。
【図9】本願発明の更に他の実施例を示す要部縦略断面
図である。
【図10】本願発明の一実施例を示す要部略平面図であ
る。
【図11】本願発明の一実施例を示す要部略平面図であ
る。
【図12】従来例を示す要部縦略断面図である。
【図13】第1の比較基準シートの例を示す要部縦略断
面図である。
【図14】第2の比較基準シートの例を示す要部縦略断
面図である。
【図15】第2の比較基準シートの例を示す要部略平面
図である。
【符号の説明】
1 カバーフィルム 2 透明球 3 反射層 4 固着層 10 発光層 40 透光部 50 接合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な固着層(4) 表面に複数の透明球
    (2) が埋め込まれた再帰性反射シートにおいて、 仮固着層(7) 表面に区画線部Kの印刷が行われ、透明球
    (2) が仮固着層(7) 表面の区画線部K以外の部分へ埋め
    込まれ、固着層(4) 表面が仮固着層(7) の表面に沿わせ
    て押圧された後固着層(4) から仮固着層(7) が剥がされ
    ることにて、透明球(2) が固着層(4) へ残され、このと
    き、仮固着層(7) と共に区画線部Kが固着層(4) から剥
    がされることにて、透明球(2) が全く配設されない透光
    部(40)が固着層(4) へ設けられたものであることを特徴
    とする再帰性反射シート。
  2. 【請求項2】 透明な固着層(4) 表面に複数の透明球
    (2) が埋め込まれた再帰性反射シートの製造方法におい
    て、 仮固着層(7) 表面へ区画線部Kの印刷を行い、透明球
    (2) を仮固着層(7) 表面の区画線部K以外の部分へ埋め
    込み、固着層(4) 表面を仮固着層(7) の表面に沿わせて
    押圧した後固着層(4) から仮固着層(7) を剥がすことに
    て、透明球(2) を固着層(4) へ残し、このとき、仮固着
    層(7) と共に区画線部Kを固着層(4) から剥がすことに
    て、透明球(2) が全く配設されない透光部(40)を固着層
    (4) へ設けるものであることを特徴とする再帰性反射シ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 順次行われる、仮固着層(7) 表面へ区画
    線部Kの印刷を行う第1の工程と、透明球(2) を複数半
    球面露出した状態に仮固着層(7) 表面の区画線部K以外
    の部分へ埋め込む第2の工程と、蒸着により仮固着層
    (7) の透明球(2) へ反射層(3) を形成する第3の工程
    と、透明の固着層(4) を形成する第4の工程と、固着層
    (4) 表面を仮固着層(7) の表面に沿わせて押圧した後固
    着層(4) から仮固着層(7) を剥がす第5の工程とを備
    え、 上記区画線部Kの形成にて、透明球(2) が設けられない
    透光部(40)を固着層(4) に確保すると共に、上記第5の
    工程で、仮固着層(7) と共に区画線部Kを除去すること
    にて透明球(2) 以外の蒸着金属を区画線部Kと共に除去
    し、金属蒸着から透光部(40)を確保することを可能とし
    たことを特徴とする再帰性反射シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 順次行われる、仮固着層(7) 表面へ区画
    線部Kの印刷を行う第1の工程と、透明球(2) を複数半
    球面露出した状態に仮固着層(7) 表面の区画線部K以外
    の部分へ埋め込む第2の工程と、蒸着により仮固着層
    (7) の透明球(2) へ反射層(3) を形成する第3の工程
    と、透明の固着層(4) を形成する第4の工程と、固着層
    (4) 表面を仮固着層(7) の表面に沿わせて押圧した後固
    着層(4) から仮固着層(7) を剥がす第5の工程と、固着
    層(4) 表面にカバーフィルム(1) を配し固着層(4) 裏面
    からエンボスを掛けて固着層(4) に接合部(50)を形成し
    カバーフィルム(1) と固着層(4) とを接合する第6の工
    程とを備え、 上記区画線部Kの形成にて、透明球(2) が設けられない
    透光部(40)を固着層(4) に確保すると共に、上記第5の
    工程で、仮固着層(7) と共に区画線部Kを除去すること
    にて透明球(2) 以外の蒸着金属を区画線部Kと共に除去
    し、金属蒸着から透光部(40)を確保することを可能とし
    たことを特徴とする再帰性反射シートの製造方法。
JP2001142811A 2001-05-14 2001-05-14 再帰性反射シートとその製造方法 Expired - Lifetime JP3498070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142811A JP3498070B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 再帰性反射シートとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142811A JP3498070B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 再帰性反射シートとその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33528692A Division JP3217164B2 (ja) 1992-11-19 1992-11-19 再帰性反射シート及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002014212A true JP2002014212A (ja) 2002-01-18
JP3498070B2 JP3498070B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=18989047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001142811A Expired - Lifetime JP3498070B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 再帰性反射シートとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498070B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003097369A1 (fr) * 2002-05-15 2003-11-27 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Stratifie pour impression, procede d'impression et matiere imprimee correspondants
WO2005048217A1 (ja) * 2003-11-14 2005-05-26 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. セキュリティ用再帰性反射シート及びその製造方法
JP2006328856A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Sekisui Jushi Co Ltd 再帰反射性標識体
US7709417B2 (en) 2003-11-14 2010-05-04 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Security sticker and method for manufacturing the same
WO2016053734A1 (en) * 2014-09-30 2016-04-07 3M Innovative Properties Company Retroreflective colored articles
JP2016098500A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社小松プロセス 不燃性再帰反射材、壁面工事方法、及び再帰反射材の製造方法
CN112578489A (zh) * 2020-12-16 2021-03-30 浙江龙游道明光学有限公司 一种逆反射薄膜的制造方法
US11413846B2 (en) 2016-03-30 2022-08-16 3M Innovative Properties Company Article featuring a predetermined pattern of randomly distributed microspheres and methods of making the same

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7238644B2 (en) 2002-05-15 2007-07-03 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Laminate for printing and, printing method and printed matter using the same
WO2003097369A1 (fr) * 2002-05-15 2003-11-27 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Stratifie pour impression, procede d'impression et matiere imprimee correspondants
CN100402309C (zh) * 2002-05-15 2008-07-16 纪和化学工业株式会社 印刷用层压体以及使用该层压体的印刷方法和印刷品
US7709417B2 (en) 2003-11-14 2010-05-04 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Security sticker and method for manufacturing the same
US8003197B2 (en) 2003-11-14 2011-08-23 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Retroreflective sheet for security and method for manufacturing the same
EP1646024A1 (en) * 2003-11-14 2006-04-12 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. Retroreflection sheet for security and process for producing the same
CN100447589C (zh) * 2003-11-14 2008-12-31 纪和化学工业株式会社 安全用逆反射薄片及其制造方法
EP1646024A4 (en) * 2003-11-14 2009-08-26 Kiwa Chemical Ind Co Ltd SAFETY RETROREFLEXION SHEET AND CORRESPONDING PRODUCTION METHOD
WO2005048217A1 (ja) * 2003-11-14 2005-05-26 Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. セキュリティ用再帰性反射シート及びその製造方法
JP4681948B2 (ja) * 2005-05-27 2011-05-11 積水樹脂株式会社 再帰反射性標識体
JP2006328856A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Sekisui Jushi Co Ltd 再帰反射性標識体
WO2016053734A1 (en) * 2014-09-30 2016-04-07 3M Innovative Properties Company Retroreflective colored articles
CN107003444A (zh) * 2014-09-30 2017-08-01 3M创新有限公司 着色回射制品
US10845514B2 (en) 2014-09-30 2020-11-24 3M Innovative Properties Company Retroreflective colored articles
CN107003444B (zh) * 2014-09-30 2020-12-04 3M创新有限公司 着色回射制品
JP2016098500A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社小松プロセス 不燃性再帰反射材、壁面工事方法、及び再帰反射材の製造方法
US11413846B2 (en) 2016-03-30 2022-08-16 3M Innovative Properties Company Article featuring a predetermined pattern of randomly distributed microspheres and methods of making the same
CN112578489A (zh) * 2020-12-16 2021-03-30 浙江龙游道明光学有限公司 一种逆反射薄膜的制造方法
CN112578489B (zh) * 2020-12-16 2022-11-08 浙江龙游道明光学有限公司 一种逆反射薄膜的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3498070B2 (ja) 2004-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU717121B2 (en) Electroluminescent retroreflective article
JP3342015B2 (ja) 紫外線発光性再帰反射シート
KR100872261B1 (ko) 색상 가변형 재귀성 반사시트
JP2889655B2 (ja) 微細球を用いた逆反射物体、逆反射被膜を形成するコーティング用組成物、および可変コントラスト標識
US5988821A (en) Lens type functional retroreflective sheeting and method of producing same
JP2001290013A (ja) 印刷された再帰反射シート
JP2011508265A (ja) 球形コア及び2つの同心光学干渉層を含む、再帰反射性物品及び再帰反射素子
JP3498070B2 (ja) 再帰性反射シートとその製造方法
JP3217164B2 (ja) 再帰性反射シート及びその製造方法
JP3081667B2 (ja) 蓄光性を有する高輝度反射シート及びその製造方法
KR20000048695A (ko) 형광성 레전드를 갖는 재귀반사 그래픽 물품과 그 제조 방법
WO2015147161A1 (ja) 再帰性反射性材料
JP3881686B2 (ja) 色相可変型再帰性反射シート
JP2005338799A5 (ja)
JP3123693B2 (ja) 再帰反射性シート
JP4762916B2 (ja) 再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法
JP3221771B2 (ja) キューブコーナー型再帰反射シート
KR102438218B1 (ko) 재귀성 반사성 재료
JPH07218708A (ja) 夜光再帰反射シート
JP2000505211A (ja) テクスチャードガラス表面を有する耐結露性再帰反射交通標識
JP3504438B2 (ja) 夜光性再帰反射シート
JPH09304610A (ja) 再帰性反射材
JP3473813B2 (ja) 機能性再帰反射シート及びその製造方法
JP2021006887A (ja) 再帰性反射フィルム、及び再帰性反射フィルムの製造方法
JPS61186902A (ja) 光反射器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term