JP2002013825A - 熱交換器の組み付け構造 - Google Patents

熱交換器の組み付け構造

Info

Publication number
JP2002013825A
JP2002013825A JP2000192096A JP2000192096A JP2002013825A JP 2002013825 A JP2002013825 A JP 2002013825A JP 2000192096 A JP2000192096 A JP 2000192096A JP 2000192096 A JP2000192096 A JP 2000192096A JP 2002013825 A JP2002013825 A JP 2002013825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
orthogonal
heat
heat exchange
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000192096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4174642B2 (ja
Inventor
Tetsuo Hamada
哲郎 濱田
Ryoji Hasegawa
良司 長谷川
Akira Maekawa
旭 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2000192096A priority Critical patent/JP4174642B2/ja
Publication of JP2002013825A publication Critical patent/JP2002013825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174642B2 publication Critical patent/JP4174642B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/007Auxiliary supports for elements
    • F28F9/013Auxiliary supports for elements for tubes or tube-assemblies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィン形熱交換部と胴筒壁とを切り離し両者
間に設けた隙間に対し板状の断熱壁部材を介装させる場
合に、機械的固定手段以外の手法により断熱壁部材を高
熱環境下においても確実に位置ずれや脱落の発生を防止
した状態に組み付け得る熱交換器の組み付け構造を提供
する。 【解決手段】 上側にバーナ、下側に排気処理管が排気
フランジを介して取り付けられて内部に燃焼ガスが流さ
れる胴筒壁に対し、フィン形熱交換部6を胴筒壁の内部
空間を横切るように取り付ける。フィン形熱交換部6の
両端位置の各フィン7a,7bの両端縁にフィン突片7
1を突出形成し、断熱壁部材10の両端縁上部を切り欠
いて凹段部101を形成しておく。各フィン7の両端縁
と、胴筒壁との間の隙間に断熱壁部材を下から上に差し
入れて、凹段部をフィン突片の下向き縁72に突き当て
る。この状態で断熱壁部材の基端縁を排気フランジに支
持させる。胴筒壁を外側から加圧して断熱壁部材と胴筒
壁内面とを密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数列の吸熱管を
有するフィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が
胴筒壁からなる熱交換缶体の内部に配設され、燃焼ガス
等の熱媒体を熱交換缶体内に通過させることにより上記
吸熱管内に流される水等の被加熱媒体を加熱するために
用いられる熱交換器の組み付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の熱交換器として、家
庭用の瞬間式給湯器や風呂釜等の燃焼機器に内蔵された
ものが知られている。例えば、給湯器に内臓された熱交
換器の一例を図12に示す。この図12は「逆燃式」と
呼ばれる構造例を示し、胴筒壁201からなる燃焼缶体
(熱交換缶体)200の上側に配設されたガンタイプバ
ーナ3から火炎及びその燃焼ガスが下向きに噴射され、
それらが熱媒体として上記胴筒壁201内を上から下に
向かい流されて排気処理管4に排出されるようになって
いる。この場合の熱交換器は、燃焼缶体200の上側部
位の胴筒壁外周面201aに対し入水のための導入管5
00が巻回状態でロー付けされる一方、フィン形熱交換
部600が上記燃焼缶体200の下側部位の胴筒壁20
1内を横切るように配設されて上記燃焼ガスとの接触に
より吸熱し得るようになっている。
【0003】上記フィン形熱交換部600は、図12の
左右方向を「前後方向」、紙面に直交する方向を「左右
方向」とすると、左右方向に延びる多数のプレート状フ
ィン700が前後方向に適宜間隔を隔てて互いに平行に
配設され、この多数のフィン700に対し吸熱管800
が貫通する構造を有している。上記吸熱管800(図1
3及び図14も併せて参照)は、左右方向に複数列(図
例では5列)及び上下方向に2段に配置された吸熱管部
801,801,…と、これら吸熱管部801,80
1,…を直列に連通させる曲がり管802,802,…
とにより一つの連続した流路を構成している。そして、
上記吸熱管800はその上流端900(図13参照)が
上記導入管500の下流端と接続され、導入管500か
ら供給された水が上段の5列の吸熱管部801,…を図
14の左から右に順に流れ、続いて下段の5列の吸熱管
部801,…を同図の右から左に順に流れる間に上記燃
焼ガスにより加熱され、下流端901(図12及び図1
3参照)からお湯を出湯するようになっている。
【0004】このような熱交換器においては、上記導入
管500内に流される入水により胴筒壁201自体を冷
却して胴筒壁201の上側部位の焼損及び熱変形の防止
を図りつつ、その胴筒壁201を介した伝熱による予備
加熱を受けて熱効率の向上を図るようにされ、また、各
フィン700の左右方向両端縁がそれぞれ胴筒壁内面2
01bと接触されてロー付けされ、吸熱管800内に流
される水により下側部位の胴筒壁201自体の温度上昇
を少しでも低減させるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フィン形熱
交換部600が配設された部位である下側部位の胴筒壁
201においては、その外周面201aに対し上側部位
の胴筒壁201のように導入管500を構造上配設し得
ず、上記上側部位の胴筒壁201の如く導入管500に
よる外周面からの水冷効果を得ることはできない。ま
た、上記下側部位の胴筒壁201においてはその内面2
01bにロー付けされたフィン700を介して吸熱管8
00内の水による温度上昇抑制効果がある程度得られる
ものの、吸熱管800に導入された水はそれまでの導入
管500内で予備加熱されている上に、燃焼ガスの流れ
の中で加熱途中にある。このため、上記下側部位の胴筒
壁201の温度上昇を十分に効果的に低減化させること
はできない。
【0006】ここで、フィン形熱交換部600の側から
見ると、そのフィンを胴筒壁201にロー付けせずに自
由端にしておく方が熱応力の負荷状態の向上や燃焼缶体
200自体の耐久性の向上を図り得る上で好ましいもの
の、このように自由端にするとフィンを介した吸熱管8
00内の水による温度上昇抑制効果を得ることができ
ず、下側部位の胴筒壁201の温度上昇度合がますます
増大してしまうことになる。
【0007】また、図12に示す例ではバーナとして多
数の燃焼管からなるバーナではなくてガンタイプバーナ
3を用いているが、このガンタイプバーナ3ではその火
炎がフィン形熱交換部600の中央位置に対し一点集中
的に噴射されるため、バッフル板31を設けこのバッフ
ル板31に火炎を当てることにより上記火炎を拡散する
ようにしている。バッフル板31を設けているとはいう
ものの、胴筒壁201の温度上昇を防ぐために火炎があ
まりに拡がらないように設計する必要があり、フィン形
熱交換部600への熱負荷はやはり中央寄りの吸熱管部
801に高く胴筒壁201寄りの吸熱管部801に低く
なる傾向にある。このため、熱効率のみを優先させると
各吸熱管部801を胴筒壁201からできるだけ離して
中央寄りに配置するのが好ましいことになる。しかしな
がら、吸熱管部801を胴筒壁201から離せば離すほ
ど上記のフィン700を介した吸熱管800内の水によ
る温度上昇抑制効果はより小さくなるため、胴筒壁20
1と相隣接することになる吸熱管部801は胴筒壁20
1に対しできるだけ接近させる配置を採用せざるを得な
いことになる。
【0008】一方、フィン700を胴筒壁201の内面
にロー付けしたままでも、図14に一点鎖線で示す如く
胴筒壁201の内面と相隣接する吸熱管部801との間
に遮蔽部材131もしくは132を配設し、この遮蔽部
材131,132により胴筒壁内面201bに沿った燃
焼ガスの通過を阻止もしくは抑制することによって、胴
筒壁201の温度上昇を効果的に抑制することが考えら
れる。ところが、上記の如き遮蔽部材131,132を
設置すると、胴筒壁201と相隣接する吸熱管部801
において、その吸熱管部801の胴筒壁201側に対す
る燃焼ガス通過量が反対側と比べ極端に減少し、その吸
熱管部801の胴筒壁側の略半断面部分に対する加熱温
度が相対的に低下して同じ吸熱管部801の横断面方向
で温度差が生じてしまうことになる。このため、結露発
生に起因する腐食発生、上記吸熱管部において温度差に
起因する通常以上の熱応力の発生、燃焼缶体内での熱効
率の低下発生等の不都合を招くおそれがある。特に、胴
筒壁と相隣接する上記吸熱管部には導入管からの入水が
最初に供給され、中央寄りの吸熱管部と比べ低温の水が
内部に流されるため、上記の不都合の度合は高いものと
なる。
【0009】また、上記下側部位の胴筒壁内面201b
を覆うようにステンレス鋼製の遮熱壁を設置し、熱反射
により胴筒壁内面に対する加熱度合を低減させることも
考えられる。ところが、この場合には酸化による損耗進
行や熱変形により胴筒壁内面との間に隙間ができてしま
い、この隙間に燃焼ガスが通過してしまうことにより胴
筒壁の温度が結局上昇してしまうことになるという不都
合がある。つまり、胴筒壁の温度上昇度合の低減化を安
定的に得ることはできない。
【0010】そこで、以上の不都合を解決してフィン形
熱交換部が配設される胴筒壁の温度上昇度合の効果的な
低減化と、胴筒壁に相隣接する吸熱管部に対する効果的
な加熱との両立を図るために、フィン形熱交換部と胴筒
壁とを切り離して両者間に隙間を設け、この隙間に対し
上記胴筒壁に密着してその胴筒壁を覆う断熱壁部材を介
装させることが考えられる。
【0011】しかるに、上記の断熱壁部材の如き板状の
介装部材においては、その組み付け手段として金属板等
のようにねじ止めや溶接等の機械的固定手段を採用する
ことができず、上記介装部材を上記隙間に単に介装させ
ただけでは、次のような不都合発生のおそれがあること
が考えられる。
【0012】すなわち、上記介装部材を介装させた状態
で熱交換器を例えば給湯器に組み付ける際や、給湯器へ
の組み付け前もしくは組み付け後における運搬の際に、
上記介装部材が上記隙間から抜けて位置ずれや脱落を生
じるおそれがある。また、上記熱交換器を給湯器等に組
み込んだ場合、その燃焼運転のON・OFFの繰り返し
による熱収縮等の影響を受けて介装部材がせり上がるな
どの位置ずれが生じるおそれもある。さらに、熱交換器
を図12の如く逆燃式ではなくてバーナが燃焼缶体の下
側位置にフィン形熱交換部が上側位置にそれぞれ配設さ
れて燃焼ガスが下から上に流される上燃式に構成する場
合には、介装部材に落下のおそれがあるとその介装部材
の介装自体の適用を行い得ないことになる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、フィン形熱交
換部と胴筒壁とを切り離して両者間に隙間を設けこの隙
間に対し板状の介装部材を介装させる場合に、機械的固
定手段以外の手法により上記介装部材を比較的高い熱環
境下においても確実に位置ずれや脱落の発生を防止した
状態に組み付け得る熱交換器の組み付け構造を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、胴筒壁を有しその内部空間に筒軸方
向一側から他側に向けて熱媒体が流される熱交換缶体に
対し、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が
上記内部空間を横切るように取り付けられ、上記フィン
形熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の一
軸方向に延びる少なくとも3枚以上のフィンからなるフ
ィン群と、他軸方向に延びて上記フィン群を貫通する複
数列の吸熱管とにより構成され、上記フィン群の上記直
交一軸方向両端縁と、この両端縁と相対向する胴筒壁と
の間の各隙間に板状の介装部材が上記筒軸方向に差し入
れられて介装されてなる熱交換器の組み付け構造を対象
にして以下の基本の特定事項を備えるものである。
【0015】すなわち、上記フィン群の内の少なくとも
1枚のフィンにその直交一軸方向端縁から上記直交一軸
方向外方に突出して上記筒軸方向に向いた凸段部を形成
する一方、上記各介装部材に上記凸段部に対し上記筒軸
方向に相対向する凹段部を形成し、上記各介装部材を、
その凹段部が上記フィンの凸段部に対し上記筒軸方向に
相対向した状態で突き当てられて上記筒軸方向への移動
が阻止された状態で上記フィン群に対し組み付けるよう
にすることを特定事項とするものである。
【0016】上記第1の発明によれば、フィンの凸段部
に対し介装部材の凹段部が差し入れ方向、つまり燃焼缶
体の筒軸方向に突き当てられているため、最も問題とな
る筒軸方向への介装部材の移動が阻止されて介装部材の
位置ずれや脱落の発生が防止されることになる。
【0017】上記第1の発明における凸段部と凹段部と
の組み合わせは、例えば凸段部をフィン群の中央位置の
フィンの端縁に突片部分を突出させ、介装部材の中央位
置にその突片部分が入り込むスリットを形成しそのスリ
ットの奥底部により凹段部を構成させることによっても
実現可能であるものの、次のように端部に配置するのが
組み付けの確実性の観点から好ましい。すなわち、凸段
部を形成するフィンをフィン群の内の直交他軸方向両側
に位置する少なくとも各1枚のフィンとし、凹段部を介
装部材の直交他軸方向両端縁にそれぞれ形成するように
することである。この場合の「直交他軸方向両側に位置
するフィン」とは、両端のフィンであっても、両端に近
いフィンであってもよい。また、1枚のフィンのみなら
ず、2枚もしくは3枚のフィンに凸段部を形成するよう
にしてもよい。
【0018】また、上記第1の発明における介装部材を
筒軸方向の一側から差し入れるか他側から差し入れるか
の違いに応じて次のような特定事項を付加するようにし
てもよい。すなわち、熱交換缶体の筒軸方向他側端位置
に胴筒壁内方に突出する受け部を配設し、介装部材を上
記筒軸方向他側から一側に向けて差し入れてその凹段部
がフィンの凸段部に突き当てられた状態にし、この状態
で上記介装部材の差し入れ側とは逆の基端縁が上記受け
部に当接されて差し入れ側とは逆向きの移動が阻止され
た状態にするようにしてもよい。この場合には、筒軸方
向の両側方への介装部材の移動が確実に阻止されること
になる。すなわち、介装部材の差し入れ側には上記凸段
部と凹段部との突き当てにより、差し入れ側とは逆側に
は上記基端縁と受け部との当接によりそれぞれ筒軸方向
への移動が阻止される。なお、上記「受け部」として
は、熱交換缶体の内面に形成してもよいし、熱交換缶体
に接続される熱媒体(例えば燃焼ガス)の排出管の取り
付け用フランジを利用してもよい。
【0019】逆に介装部材を筒軸方向一側から他側に向
けて差し入れる場合には、上記と同様の受け部を配設
し、凸段部を折曲可能に形成されたフィン突片により構
成しておく。そして、介装部材を差し入れられる際には
上記フィン突片を上記介装部材の差し入れを許容するよ
う折曲した状態にする一方、上記介装部材が差し入れら
てその差し入れ側の先端縁が上記受け部に当接された状
態では上記フィン突片を復元して上記凸段部を上記介装
部材の凹段部に相対向した状態にするようにすればよ
い。
【0020】また、上記第1の発明において、上記の如
き受け部の存在を必要とすることなく、筒軸方向両側へ
の介装部材の移動を共に阻止した状態に組み付けるよう
にしてもよい。すなわち、フィンに対し、介装部材の差
し入れ側に向いた順向き凸段部と、逆側に向いた逆向き
凸段部とを形成する一方、介装部材に対し、上記順向き
凸段部に相対向する逆向き凹段部と、上記逆向き凸段部
に相対向する順向き凹段部とを形成しておく。そして、
上記順向き凸段部を構成するフィン突片を折曲可能に形
成し、上記介装部材が差し入れられる際には上記フィン
突片を上記介装部材の差入れを許容するよう折曲された
状態にする一方、上記介装部材が差し入れられてその順
向き凹段部が上記フィンの逆向き凸段部に突き当てられ
た状態では上記フィン突片を復元して上記順向き凸段部
が上記逆向き凹段部に相対向した状態にするようにす
る。この場合には、介装部材の差し入れ側の筒軸方向に
対しては介装部材の順向き凹段部がフィンの逆向き凸段
部に突き当てられることにより、また、上記差し入れ側
と逆側の筒軸方向に対しては上記フィンの順向き凸段部
が介装部材の逆向き凹段部と相対向する状態に復元され
ることによりそれぞれ介装部材の筒軸方向への移動が阻
止されることになる。
【0021】第2の発明は、胴筒壁を有しその内部空間
に筒軸方向一側から他側に向けて熱媒体が流される熱交
換缶体に対し、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱
交換部が上記内部空間を横切るように取り付けられ、上
記フィン形熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸
の内の一軸方向に延びる少なくとも3枚以上のフィンか
らなるフィン群と、他軸方向に延びて上記フィン群を貫
通する複数列の吸熱管とにより構成され、上記フィン群
の上記直交一軸方向両端縁と、この両端縁と相対向する
胴筒壁との間の各隙間に板状の介装部材が介装されてな
る熱交換器の組み付け構造を対象として以下の特定事項
を備えるものである。なお、この第2の発明における対
象は、第1の発明におけるそれとは介装部材を「差し入
れる」点を不特定とした点で異なる。
【0022】すなわち、第2の発明では、上記フィン群
の内の直交他軸方向両側に位置する少なくとも各1枚の
フィンに、その直交一軸方向端縁から上記筒軸方向に向
いた凸段部を構成しかつ上記介装部材の直交一軸方向厚
みよりも長く突出するフィン突片を形成する一方、上記
各介装部材に上記フィン突片の凸段部に対し上記筒軸方
向に相対向する凹段部を形成する。そして、上記順向き
凸段部を構成するフィン突片を折曲可能に形成し、この
フィン突片が延びた状態で上記介装部材を上記直交一軸
方向外方から上記フィン群に対し上記凸段部に上記凹段
部が当接するよう内嵌し、上記介装部材が内嵌された状
態で上記フィン突片の先端部位を上記介装部材の直交一
軸方向外面に沿うよう折曲することにより介装部材がフ
ィン群に対し組み付けられる組み付け構造とする。
【0023】この第2の発明によれば、熱交換缶体の胴
筒壁の存在を抜きにしても、介装部材とフィン群とが熱
交換缶体の筒軸方向両側への相対移動が共に阻止される
上に、直交一軸方向及び他軸方向への相対移動も共に阻
止されて互いに一体化された組み付け状態にすることが
可能になる。つまり、熱交換缶体に対し組み付ける前の
段階のフィン形熱交換部に対し介装部材を一体化させる
ことが可能になる。
【0024】以上の第1もしくは第2の発明において
は、介装部材を介装させた状態で、直交一軸方向に相対
向する両胴筒壁が内向きへ加圧されることにより、上記
介装部材の上記直交一軸方向外面がこの外面に相対向す
る胴筒壁と密着された状態にするようにしてもよい。こ
のようにすることにより、上記介装部材として断熱壁部
材を介装させる場合に好適なものとなる。
【0025】さらに、第3の発明は、胴筒壁を有しその
内部空間に筒軸方向一側から他側に向けて熱媒体が流さ
れる熱交換缶体に対し、フィンアンドチューブ形式のフ
ィン形熱交換部が上記内部空間を横切るように取り付け
られ、上記フィン形熱交換部が上記筒軸方向に直交する
直交二軸の内の一軸方向に延びる少なくとも3枚以上の
フィンからなるフィン群と、他軸方向に延びて上記フィ
ン群を貫通する複数列の吸熱管とにより構成され、上記
フィン群の上記直交一軸方向両端縁と、この両端縁と相
対向する胴筒壁との間の各隙間に板状の介装部材が上記
筒軸方向に差入れられて介装されてなる熱交換器の組み
付け構造を対象として以下の特定事項を有するものであ
る。すなわち、上記フィン群の各フィンの直交一軸方向
両側端縁をそれぞれ鋸歯状の食い込み縁部とし、上記各
介装部材が上記各食い込み縁部と、この食い込み縁部に
相対向する胴筒壁との間の隙間に差し入れられた状態で
上記直交一軸方向に相対向する両胴筒壁がそれぞれ内向
きに加圧されることにより、上記食い込み縁部が上記各
介装部材のフィン側内面に食い込んだ状態にすることを
特定事項とするものである。
【0026】この第3の発明によれば、各フィンの食い
込み縁部が介装部材に対し直交一軸方向に食い込んだ状
態で組み付けられるため、その介装部材の筒軸方向、直
交一軸方向及び他軸方向のいずれの方向への移動をも阻
止することが可能となる。しかも、上記の加圧の付与に
より胴筒壁内面と介装部材の外面とを互いに密着した状
態にすることが可能となり、上記介装部材として断熱壁
部材を用いる場合に好適なものとなる。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、第1〜第3の発
明に係るいずれの熱交換器の組み付け構造によっても、
機械的固定手段を用いずに、介装部材を比較的高い熱環
境下におかれる熱交換器に対し確実に位置ずれや脱落の
発生を防止した状態に組み付けることができるようにな
る。
【0028】この結果、フィン形熱交換部と胴筒壁とを
切り離して両者間に隙間を設けこの隙間に対し板状の介
装部材、例えば断熱壁部材を介装させる場合において
も、確実にその機能を発揮させることができるようにな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0030】<第1実施形態>図1は、本発明の実施形
態に係る熱交換器の組み付け構造を適用して組み付けら
れた熱交換器の縦断面図を示す。本実施形態は、一つの
熱交換缶体としての燃焼缶体2に対し互いに異なる2回
路からの各水路が配設された1缶2水路式がかつ逆燃式
に構成された例を示す。例えば、図示省略の給湯回路及
び追い焚き循環回路のそれぞれからの一対の管路が同じ
燃焼缶体2に通されて加熱されるようになっている。な
お、本発明は、本実施形態に示す1缶2水路式もしくは
図12に示す1缶1水路式のいずれの熱交換器にも、あ
るいは、逆燃式もしくは上燃式のいずれの熱交換器にも
適用可能である。また、本実施形態は1缶2水路式の構
造を採る点及び細部構造において図12に示す1缶1水
路式のものとは異なるものの、逆燃式の構造を採る点で
図3に示すものと基本的には同様の構造を有するもので
ある。
【0031】すなわち、上記燃焼缶体2の上部にはバー
ナとして灯油等の液体燃料を燃料とする燃料噴霧式バー
ナ(ガンタイプバーナ)3が取り付けられ、このバーナ
3はバッフル板31に向けて下向きに火炎を噴射して熱
媒体としての燃焼ガスを左右方向(図1の左右方向)に
拡散した状態で後述の燃焼室22内を筒軸方向一側であ
る上から他側である下に向けて流すようになっている。
一方、上記燃焼缶体2の下端部には排気処理管4がその
排気フランジ41を介して接合されており、後述のフィ
ン形熱交換部6を通過した後の燃焼ガスを排出するよう
になっている。上記排気フランジ41が後述の断熱壁部
材10の基端縁を支持する受け部を構成することにな
る。
【0032】上記燃焼缶体2は角筒形状の胴筒壁21を
有し、内部空間が燃焼室22を構成している。上側部位
の胴筒壁21の外周面21aには一対の配管5a,5b
からなる導入管5が螺旋状に巻回された状態でロー付け
されている一方、燃焼室22の下端部寄りの位置にはフ
ィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部6が上記燃
焼室22を横切るように配設されている。
【0033】上記導入管5の配管5aは給湯回路を構成
する入水管と連通されてこの配管5a内に水道からの水
が被加熱媒体として供給され、配管5bは追い焚き循環
回路を構成する戻り管に連通されてこの配管5b内に図
示省略の浴槽内の湯水が被加熱媒体として供給されるよ
うになっている。
【0034】上記フィン形熱交換部6は、それぞれ左右
方向(直交一軸方向)に延び比較的狭い間隔を隔てて互
いに平行に配置された多数のフィン7,7,…からなる
フィン群と、前後方向(図1の紙面に直交する方向;直
交他軸方向)に延びて上記各フィン7を貫通する一対の
配管8a,8bからなる吸熱管8とが組み付けられたも
のである。上記吸熱管8の配管8aの上流端は上記配管
5aと連通されて配管8a内に水が供給され、配管8b
の上流端は上記配管5bと連通されて配管8b内に湯水
が供給されるようになっている。そして、配管8aの下
流端が給湯回路の出湯管と連通されてお湯を各カラン等
に出湯させ、配管8bの下流端が追い焚き循環回路の往
き管と連通されて追い焚き後の湯水を浴槽に戻すように
なっている。
【0035】上記吸熱管8は、上段に5列、下段に4列
の吸熱管部81〜89がそれぞれ左右方向に所定間隔を
隔てて配置され、上記吸熱管部81〜89が燃焼缶体2
の外部で曲がり管90,90,…(図2参照)により直
列に連通されて各配管8a,8bが1本の連続した流路
を形成するようになっている。そして、上記吸熱管8に
は上流端91側から導入管5から供給された水及び湯水
がそれぞれ配管8a及び8bに個別に流されて下流端9
2に至るようになっている。具体的には、水もしくは湯
水が上記の上流端91から最初に上段において胴筒壁2
1に相隣接する吸熱管部81に流されてこの吸熱管部8
1から吸熱管部82,83,84,85の順に流され、
続いて下段の吸熱管部86に流されてこの吸熱管部86
から吸熱管部87,88,89の順に流されて上記の下
流端92に至るようになっている。なお、図1において
上記の各吸熱管部81〜89は一対の配管8a,8bに
より構成されたものを表している。
【0036】上記各フィン7の左右方向寸法L2は、相
対向する両胴筒壁21,21の内面間寸法Lに対し左右
方向両端側にそれぞれ設定寸法L1だけ短く設定され、
また、最も胴筒壁21,21寄りに配置される上段の左
右両側位置の吸熱管部81,85と、この各吸熱管部8
1,85から各フィン7の左右方向両端縁までのフィン
の張り出し寸法として燃焼ガスが通過し得る設定寸法L
3が設定されている。
【0037】上記設定寸法L1に相当する部分、すなわ
ち、左右各側の胴筒壁21の内面21bと、この内面2
1bに相対向する各フィン7の端縁との間の部分には介
装部材としての断熱壁部材10が介装され、この両断熱
壁部材10、10はそれぞれ胴筒壁21の内面21bに
対し密着した状態でその内面21bを覆うようになって
いる。上記の各断熱壁部材10は、石綿系もしくはアル
ミナ(Al)及びシリカ(SiO)を主成分と
するセラミックファイバに対し少量の無機バインダを加
えた断熱素材を用いて所定の厚み及び形状を有するよう
に予め成形された成形品により形成されている。そし
て、フィン熱交換部6が燃焼缶体2に組み込まれた状態
で、そのフィン形熱交換部6の左右方向両端、つまり、
各フィン7の左右方向両端縁と、これに相対向する胴筒
壁内面21bとの間の隙間9,9に対し下側もしくは上
側から上記断熱壁部材10,10を内装し、この状態で
両胴筒壁21,21の外方から内向きに所定の加圧力を
加えることにより上記各断熱壁部材10を胴筒壁21の
内面21bに密着させるようにしている。これにより、
各断熱壁部材10が上記内面21bに密着した状態でそ
の各断熱壁部材10と、これに相隣接する吸熱管部8
1,85との間に上記設定寸法L3の左右方向幅を有す
る隙間11が形成されるようになっている。
【0038】以上の構成の熱交換器においては、給湯回
路による給湯運転が行われると、入水管からの水がまず
導入管5の配管5aに流され、その水が続いてフィン形
熱交換部6の吸熱管8の配管8aに流されることにな
る。次いで、バーナ3の燃焼作動が開始され、これによ
り、燃焼室22内を上から下に向かい高温の燃焼ガスが
流される。この状態では、燃焼缶体2の上側部位の胴筒
壁21が燃焼ガスと接触するものの導入管5内の水によ
り水冷される一方、下側部位の胴筒壁21においては上
記燃焼ガスとの接触が断熱壁部材10により阻止される
ためその下側部位の胴筒壁21の温度上昇を防止もしく
は可及的に抑制することができる。なお、追い焚き循環
回路による追い焚き運転の場合にも湯水が配管5b,8
bに流れる点を除けば上記の場合と同様となる。
【0039】一方、フィン形熱交換部6においては、上
方のバーナ3側から供給される燃焼ガスが胴筒壁21側
に最も近い吸熱管部81,85に対しても左右方向(横
断面方向)両側で偏ることなく流れ、この燃焼ガスとの
接触により上記各吸熱管部81,85の断面方向の全体
からほぼ均一に加熱されることになる。すなわち、上記
燃焼ガスが、各断熱壁部材10と各吸熱管部81,85
との間の上下方向隙間11、及び、上記各吸熱管部8
1,85と中央寄りの各吸熱管部82,84との間の上
下方向隙間の双方に流れ、これら各吸熱管部81,85
の左右両側を通過する燃焼ガスにより各吸熱管部81,
85が全体的にほぼ均一に加熱されることになる。これ
により、左右両側での温度差に起因する結露発生等のお
それを確実に解消させることができる。特に、導入管5
から相対的に低温の水もしくは湯水が最初に流される吸
熱管部81においては顕著な効果を得ることができるこ
とになる。
【0040】しかも、各フィン7の左右方向各端縁と、
胴筒壁21とが従来の如くロー付けされておらず互いに
非接触とされているため、フィン形熱交換部6の特に各
フィン7に対する熱的応力の負荷を低減させることがで
きる上に、ロー付けされた場合と比べ上記熱的応力の負
荷を受けない分、燃焼缶体2の耐久性向上を図ることが
できるようになる。加えて、熱交換器の製造工程におい
ては、従来必要としていた多数のフィン700,70
0,…(図13参照)と、胴筒壁内面201bとのロー
付け工程を全て省略することができ、製造の容易化、工
数減少化によるコスト低減化をも図ることができるよう
になる。
【0041】以上の如き作用・効果が得られる熱交換器
において、断熱壁部材10のフィン形熱交換部6への組
み付けは以下のようにして行われる。
【0042】すなわち、上記フィン形熱交換器6を構成
するフィン群の内の前後方向両端位置の各フィン7a
と、この各フィン7aに隣接する各フィン7bとには、
図3にも示すように左右方向(図2の上下方向、図3の
左右方向)両端縁から外方に突出して下向きの凸段部を
構成するフィン突片71がそれぞれ形成されている。つ
まり、上記各突片71の下向き縁72と横向き縁73と
により下向きの凸段部が構成されている。一方、各断熱
壁部材10の前後方向(図2の左右方向、図3の斜め方
向)両側の上側角部分が直角に切り欠かれて上向きの凹
段部101が形成されている。つまり、横向き縁102
と、上向き縁103とにより上記上向きの凹段部101
が構成されている。なお、図3においては上記各凹段部
101を誇張して図示し(図2と対比)、また、吸熱管
8を省略して図示している。
【0043】そして、上記各介装部材10を下側から上
側に向けて若干斜めにして各隙間9に対し差し入れるこ
とにより、上記各凹段部101の上向き縁103をフィ
ン突片71の下向き縁72に突き当て、この突き当てた
状態で各介装部材10の基端縁100を受け部としての
排気フランジ41に載置する(図1参照)。この後、上
述の如く加圧力を付加させて各断熱壁部材10を胴筒壁
内面21bに密着させるようにする。
【0044】以上により各断熱壁部材10は、フィン形
熱交換部6に対し上方への移動が凹段部101とフィン
突片71との当接により、下方への移動が排気フランジ
41により、前後方向への移動が各断熱壁部材10の各
横向き縁102とフィン7bの突片71の表面との当接
により、左右方向への移動が各断熱壁部材10の表裏面
が各フィン7の両端縁と胴筒壁内面21bとに挟み込ま
れることにより、それぞれ確実に阻止された状態に組み
付けられる。これにより、給湯器塔への組み付けや運搬
時においても、あるいは、燃焼缶体2内での熱的環境下
での継続的使用によっても各断熱壁部材10の位置ずれ
や脱落を確実に防止して下側部位の胴筒壁21の温度上
昇抑制効果を確実に維持することができるようになる。
【0045】図4は上記の第1実施形態による組み付け
構造を原理的に示す図3対応図である。この図4におい
ては、フィン突片71をフィン群の内の前後方向両端位
置の各一枚のフィン7a,7aの左右方向両端縁にのみ
形成した場合を示している。それ以外は図3についての
上記の説明と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を
付している。以下の実施形態においては、このような原
理的に図示したものを用いて説明するが、組み付けられ
た状態は図1及び図2に具体的に示すものと同様の熱交
換器となる。
【0046】<第2実施形態>図5及び図6に示す第2
実施形態は、断熱壁部材10を隙間9(図1及び図2参
照)に対し第1実施形態とは逆に上から下に差し入れる
ものである。
【0047】この第2実施形態では、フィン群の内の前
後方向両端位置の各1枚のフィン7a,7aの左右方向
両端縁のそれぞれ上端側位置にフィン突片71aを突出
形成する。この各フィン突片71aは上記フィン7aと
同じ例えば銅製の薄板により一体に形成され、折曲可能
となっている。このフィン突片71aも下向き縁72a
と、横向き縁73aとにより下向きの凸段部が構成され
ている。
【0048】一方、各断熱壁部材10には、その前後方
向両端位置の上端側位置がそれぞれ直角に切り欠かれて
横向き面102aと、上向き縁103aとにより上向き
の凹段部101a,101aが形成されている。
【0049】そして、上記各フィン突片71aを図6に
示すように断熱壁部材10の上下方向への通過を許容す
るような回避位置(図6に実線で示すフィン突片71a
参照)まで内側に折曲した状態に予めしておき、この状
態で各断熱壁部材10を隙間9(図1及び図2参照)に
対し上から下に差し入れる。
【0050】この差し入れにより各断熱壁部材10の基
端縁100が排気フランジ41(図1参照)に載置され
れば、次に、各フィン突片71aをフィン7aと同じ面
上に延びるような係合位置(図6に二点鎖線で示すフィ
ン突片71a参照)まで復元するよう折り曲げ直す。こ
れにより、各フィン突片71aの下向き縁72aが凹段
部101aの上向き縁103aと略当接した状態とな
る。以下、第1実施形態と同様に左右方向両側の胴筒壁
21,21(図1及び図2参照)に内向きの加圧力を負
荷させればよい。
【0051】この第2実施形態の場合にも、第1実施形
態と同様に各断熱壁部材10をフィン形熱交換部6に対
し上下方向、左右方向及び前後方向への全ての移動が阻
止された状態に組み付けることができる。
【0052】<第3実施形態>図7に示す第3実施形態
は、排気フランジ41(図1参照)の存在を必要とする
ことなく、各断熱壁部材10のフィン形熱交換部6に対
する上下方向両側への移動を阻止した状態に各断熱壁部
材10をフィン形熱交換部6に組み付け得るものであ
る。
【0053】本第3実施形態では、フィン形熱交換部6
の前後方向両端位置の各1枚のフィン7a,7aの左右
方向両端縁にそれぞれ上下方向に所定間隔を隔てて上側
位置のフィン突片74と、下側のフィン突片75とを一
体に突出形成する。下側フィン突片75においては、上
向き縁76と、横向き縁77とにより各断熱壁部材10
を下から上に差し入れる場合の順向き凸段部としての上
向き凸段部が構成されることになる。また、上側フィン
突片74においては、上記横向き縁77と、下向き縁7
8とにより上記の差し入れ方向の場合の逆向き凸段部と
しての下向き凸段部が構成されることになる。
【0054】一方、各断熱壁部材10には、その前後方
向両端縁に上記両フィン突片74,75の間隔に対応す
る上下方向寸法部分を除いて上側と下側の各部分が切り
欠かれて順向き凹段部としての上向き凹段部104と、
逆向き凹段部としての下向き凹段部105とが形成され
ている。具体的には、上記上向き凹段部104は横向き
縁106と、上向き縁107とにより構成される一方、
下向き凹段部105は横向き縁108と下向き縁109
とにより構成されている。
【0055】そして、上記各断熱壁部材10を下から上
に差し入れる場合には上記下側フィン突片75を図8に
示すように断熱壁部材10の上下方向への通過を許容す
るような回避位置(図8に実線で示すフィン突片75参
照)まで内側に折曲した状態に予めしておき、この状態
で各断熱壁部材10を隙間9(図1及び図2参照)に対
し下から上に差し入れる。
【0056】この差し入れにより各断熱壁部材10の上
向き凹段部104の上向き縁107が上側フィン突片7
4の下向き縁78に突き当たれば(図8に一点鎖線で示
す状態参照)、次に、上記下側フィン突片75をフィン
7aと同じ面上に延びるような係合位置(図8に二点鎖
線で示すフィン突片75参照)まで復元するよう折り曲
げ直す。これにより、上記下側フィン突片75の上向き
縁76が下向き凹段部105の下向き縁109と略当接
した状態となる。以下、第1実施形態と同様に左右方向
両側の胴筒壁21,21(図1及び図2参照)に内向き
の加圧力を負荷させればよい。
【0057】なお、上記とは逆に上記各断熱壁部材10
を上から下に差し入れる場合には上側フィン突片74を
予め上記と同様の回避位置まで折曲させておけばよい。
【0058】この第3実施形態の場合には、排気フラン
ジ41を用いることなく、各断熱壁部材10をフィン形
熱交換部6に対し上下方向、左右方向及び前後方向への
全ての移動が阻止された状態に組み付けることができ
る。
【0059】なお、本第3実施形態の場合には、フィン
形熱交換部6を燃焼缶体2(図1参照)に取り付ける前
の段階において各断熱壁部材10を上記フィン形熱交換
部6に対し組付けるようにしてもよい。この場合には、
上記下側フィン突片75を回避位置に折曲することなく
係合位置のままにしておき、この状態のフィン7aに対
し各断熱壁部材10をその両凹段部104,105がフ
ィン7aの両凸段部74,75に内嵌されるように左右
方向外方から内方に向けて組み付ければよい。
【0060】<第4実施形態>図9に示す第4実施形態
は、燃焼缶体2に対する取り付けを行う前の段階のフィ
ン形熱交換部6に対し各断熱壁部材10を一体に組み付
け得るものである。
【0061】本第4実施形態は、第3実施形態と同様
に、上向き凹段部104と、下向き凹段部105とを形
成した断熱壁部材10と、上側フィン突片74と、下側
フィン突片79とを形成したフィン7aとを用いるもの
であるが、上記下側フィン突片79の突出長さが断熱壁
部材10の厚みに相当する寸法に先端部位79aに要す
る所定の寸法を加えたものに設定されている点で第3実
施形態と異なる。
【0062】そして、各断熱壁部材10をフィン7aに
対し左右方向外方位置から内方に向けて組み付けるよう
にして、上向き凹段部104を上側フィン突片74によ
り構成された下向き凸段部に、下向き凹段部105を下
側フィン突片79により構成された上向き凸段部にそれ
ぞれ内嵌させる。この後、上記下側フィン突片79の先
端部位79aを断熱壁部材10の外面に沿うように折曲
する(図9に二点鎖線から実線で示す先端部位79a参
照)。
【0063】この第4実施形態の場合には、排気フラン
ジ41を用いることなく、各断熱壁部材10をフィン形
熱交換部6に対し上下方向、左右方向及び前後方向への
全ての移動が阻止された状態にすることができる上に、
その各断熱壁部材10をフィン形熱交換部6に対し一体
に保持された状態に組み付けることができる。これによ
り、各断熱壁部材10が組み付けられた状態でフィン形
熱交換部6の運搬等を単体で容易に行い得る。
【0064】<第5実施形態>図10に示す第5実施形
態は、隙間9(図1参照)に対し各断熱壁部材10を単
に介装させるだけで、両側の胴筒壁21,21に加圧力
を負荷することにより、上記各断熱壁部材10をフィン
形熱交換部6と一体に結合し、かつ、胴筒壁21と断熱
壁部材10とを密着させ得るものである。
【0065】すなわち、本第5実施形態ではフィン形熱
交換部6を構成する全フィン7,7,…の左右方向両端
縁に、それぞれその上下方向全範囲にわたり鋸歯状の食
い込み縁部70を形成する。一方、各断熱壁部材10は
所定厚みの矩形板状のものとする。上記食い込み縁部7
0は断熱壁部材10に食い込み得るようなギザギザ形状
であればどのような形状でもよいが、本第5実施形態で
は特に断熱壁部材10の上方への位置ずれを防止するた
めに図11に示すように斜め縁701と、下向き縁70
2とが連続するギザギザ形状を採用している。
【0066】そして、図10及び図11に示すように格
断熱壁部材10を食い込み縁部70と胴筒壁21(図1
1に一点鎖線で示す胴筒壁21)との間の隙間9に対し
上から下に向けて差し入れ、その基端縁100を排気フ
ランジ41(図1参照)に載置させる。次に、左右方向
両側の胴筒壁21,21を左右方向内側に向けて加圧す
ることにより、各断熱壁部材10の内面に上記食い込み
縁部70を食い込ませる。
【0067】以上により、各断熱壁部材10は上下方
向、左右方向及び前後方向のいずれにも移動が阻止され
た状態になると共に、胴筒壁内面21b(図1参照)に
対して密着した状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態を示す縦断面図であり、図
14に対応する。
【図2】図1のC−C線における断面説明図である。
【図3】第1実施形態の組み付け構造を示す分解斜視図
である。
【図4】第1実施形態を原理的に示す図3対応図であ
る。
【図5】第2実施形態を示す図4対応図である。
【図6】第2実施形態の組み付け手順を説明する部分斜
視図である。
【図7】第3実施形態を示す図4対応図である。
【図8】第3実施形態の組み付け手順を説明する部分分
解斜視図である。
【図9】第4実施形態を示す部分斜視図である。
【図10】第5実施形態を示す図4対応図である。
【図11】図1と同方向からみた第5実施形態の部分拡
大断面説明図である。
【図12】従来の熱交換器を説明する断面説明図であ
る。
【図13】図12のA−A線における拡大断面説明図で
ある。
【図14】図12のB−B線における拡大断面説明図で
ある。
【符号の説明】
2 燃焼缶体(熱交換缶体) 6 フィン形熱交換部 7,7a,7b フィン 8 吸熱管 9 隙間 10 断熱壁部材(介装部材) 21 胴筒壁 21b 胴筒壁内面 22 燃焼室(内部空間) 41 排気フランジ(受け部) 70 食い込み縁部 71、71a フィン突片(凸段部) 74 上側フィン突片(逆向き凸段部) 75 下側フィン突片(順向き凸段部) 79 フィン突片(凸段部) 79a 先端部位 100 基端縁 101、101a 凹段部 104 上向き凹段部(順向き凹段部) 105 下向き凹段部(逆向き凹段部)
フロントページの続き (72)発明者 前川 旭 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3L036 AA06 AA31 AA42 3L065 BA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴筒壁を有しその内部空間に筒軸方向一
    側から他側に向けて熱媒体が流される熱交換缶体に対
    し、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が上
    記内部空間を横切るように取り付けられ、上記フィン形
    熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の一軸
    方向に延びる少なくとも3枚以上のフィンからなるフィ
    ン群と、他軸方向に延びて上記フィン群を貫通する複数
    列の吸熱管とにより構成され、上記フィン群の上記直交
    一軸方向両端縁と、この両端縁と相対向する胴筒壁との
    間の各隙間に板状の介装部材が上記筒軸方向に差し入れ
    られて介装されてなる熱交換器の組み付け構造であっ
    て、 上記フィン群の内の少なくとも1枚のフィンにはその直
    交一軸方向端縁から上記直交一軸方向外方に突出して上
    記筒軸方向に向いた凸段部が形成される一方、上記各介
    装部材には上記凸段部に対し上記筒軸方向に相対向する
    凹段部が形成され、 上記各介装部材は、その凹段部が上記フィンの凸段部に
    対し上記筒軸方向に相対向した状態で突き当てられて上
    記筒軸方向への移動が阻止された状態で上記フィン群に
    対し組み付けられていることを特徴とする熱交換器の組
    み付け構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器の組み付け構造
    であって、 凸段部が形成されるフィンはフィン群の内の直交他軸方
    向両側に位置する少なくとも各1枚のフィンであり、 凹段部は介装部材の直交他軸方向両端縁にそれぞれ形成
    されている、熱交換器の組み付け構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の熱交換器
    の組み付け構造であって、 熱交換缶体の筒軸方向他側端位置には胴筒壁内方に突出
    する受け部が配設され、 介装部材が上記筒軸方向他側から一側に向けて差し入れ
    られその凹段部がフィンの凸段部に突き当てられた状態
    とされ、この状態で上記介装部材の差し入れ側とは逆の
    基端縁が上記受け部に当接されて差し入れ側とは逆向き
    の移動が阻止された状態とされている、熱交換器の組み
    付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の熱交換器の組み付け構造
    であって、 熱交換缶体の筒軸方向他側位置には胴筒壁内方に突出す
    る受け部が配設され、凸段部は折曲可能に形成されたフ
    ィン突片により構成され、介装部材が上記筒軸方向一側
    から他側に向けて差し入れられる際には上記フィン突片
    が上記介装部材の差し入れを許容するよう折曲された状
    態とされる一方、上記介装部材が差し入れらてその差し
    入れ側の先端縁が上記受け部に当接された状態では上記
    フィン突片が復元されて上記凸段部が上記介装部材の凹
    段部に相対向した状態にされている、熱交換器の組み付
    け構造。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の熱交換器の組み付け構造
    であって、 フィンには、介装部材の差し入れ側に向いた順向き凸段
    部と、逆側に向いた逆向き凸段部とが形成され、 介装部材には、上記順向き凸段部に相対向する逆向き凹
    段部と、上記逆向き凸段部に相対向する順向き凹段部と
    が形成され、 上記順向き凸段部を構成するフィン突片は折曲可能に形
    成され、上記介装部材が差し入れられる際には上記フィ
    ン突片が上記介装部材の差入れを許容するよう折曲され
    た状態とされる一方、上記介装部材が差し入れられてそ
    の順向き凹段部が上記フィンの逆向き凸段部に突き当て
    られた状態では上記フィン突片が復元されて上記順向き
    凸段部が上記逆向き凹段部に相対向した状態にされてい
    る、熱交換器の組み付け構造。
  6. 【請求項6】 胴筒壁を有しその内部空間に筒軸方向一
    側から他側に向けて熱媒体が流される熱交換缶体に対
    し、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が上
    記内部空間を横切るように取り付けられ、上記フィン形
    熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の一軸
    方向に延びる少なくとも3枚以上のフィンからなるフィ
    ン群と、他軸方向に延びて上記フィン群を貫通する複数
    列の吸熱管とにより構成され、上記フィン群の上記直交
    一軸方向両端縁と、この両端縁と相対向する胴筒壁との
    間の各隙間に板状の介装部材が介装されてなる熱交換器
    の組み付け構造であって、 上記フィン群の内の直交他軸方向両側に位置する少なく
    とも各1枚のフィンにはその直交一軸方向端縁から上記
    筒軸方向に向いた凸段部を構成しかつ上記介装部材の直
    交一軸方向厚みよりも長く突出するフィン突片が形成さ
    れる一方、上記各介装部材には上記フィン突片の凸段部
    に対し上記筒軸方向に相対向する凹段部が形成され、 上記順向き凸段部を構成するフィン突片は折曲可能に形
    成され、このフィン突片が延びた状態で上記介装部材が
    上記直交一軸方向外方から上記フィン群に対し上記凸段
    部に上記凹段部が当接するよう内嵌され、上記介装部材
    が内嵌された状態で上記フィン突片の先端部位が上記介
    装部材の直交一軸方向外面に沿うよう折曲されることに
    より介装部材がフィン群に対し組み付けられている、熱
    交換器の組み付け構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    熱交換器の組み付け構造であって、 介装部材が介装された状態で直交一軸方向に相対向する
    両胴筒壁が内向きへ加圧されることにより、上記介装部
    材の上記直交一軸方向外面がこの外面に相対向する胴筒
    壁と密着された状態にされている、熱交換器の組み付け
    構造。
  8. 【請求項8】 胴筒壁を有しその内部空間に筒軸方向一
    側から他側に向けて熱媒体が流される熱交換缶体に対
    し、フィンアンドチューブ形式のフィン形熱交換部が上
    記内部空間を横切るように取り付けられ、上記フィン形
    熱交換部が上記筒軸方向に直交する直交二軸の内の一軸
    方向に延びる少なくとも3枚以上のフィンからなるフィ
    ン群と、他軸方向に延びて上記フィン群を貫通する複数
    列の吸熱管とにより構成され、上記フィン群の上記直交
    一軸方向両端縁と、この両端縁と相対向する胴筒壁との
    間の各隙間に板状の介装部材が上記筒軸方向に差入れら
    れて介装されてなる熱交換器の組み付け構造であって、 上記フィン群の各フィンの直交一軸方向両側端縁がそれ
    ぞれ鋸歯状の食い込み縁部とされ、 上記各介装部材が上記各食い込み縁部と、この食い込み
    縁部に相対向する胴筒壁との間の隙間に差し入れられた
    状態で上記直交一軸方向に相対向する両胴筒壁が内向き
    へ加圧されることにより、上記食い込み縁部が上記各介
    装部材のフィン側内面に食い込んだ状態にされているこ
    とを特徴とする熱交換器の組み付け構造。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載の熱交換器の
    組み付け構造であって、 介装部材は断熱性素材により板状に形成された断熱壁部
    材である、熱交換器の組み付け構造。
JP2000192096A 2000-06-27 2000-06-27 熱交換器の組み付け構造 Expired - Fee Related JP4174642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000192096A JP4174642B2 (ja) 2000-06-27 2000-06-27 熱交換器の組み付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000192096A JP4174642B2 (ja) 2000-06-27 2000-06-27 熱交換器の組み付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002013825A true JP2002013825A (ja) 2002-01-18
JP4174642B2 JP4174642B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=18691275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000192096A Expired - Fee Related JP4174642B2 (ja) 2000-06-27 2000-06-27 熱交換器の組み付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174642B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106482346A (zh) * 2015-08-27 2017-03-08 株式会社能率 燃烧器装置和具备该燃烧器装置的供热水装置
JP2017133716A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2017207259A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社コロナ 給湯装置
US10823452B2 (en) * 2018-05-23 2020-11-03 Rinnai Corporation Heat source machine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106482346A (zh) * 2015-08-27 2017-03-08 株式会社能率 燃烧器装置和具备该燃烧器装置的供热水装置
JP2017133716A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2017207259A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社コロナ 給湯装置
US10823452B2 (en) * 2018-05-23 2020-11-03 Rinnai Corporation Heat source machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4174642B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10107569B2 (en) U-bend pipe type heat exchanger
JP5589062B2 (ja) 熱交換器
US20100229804A1 (en) Single Can-Type Composite Heat Source Machine
JP2007517180A (ja) ボイラー/給湯機用共用熱交換器
CA3047961C (en) Smoke tube boiler
CN110779208B (zh) 换热器及具备该换热器的热水装置
CN110645711B (zh) 换热器及具备该换热器的热水装置
JP7215156B2 (ja) 熱交換器及び温水装置
US11408686B2 (en) Heat exchanger
JP2006317036A (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
JP5866845B2 (ja) 燃焼加熱器
JP2002013825A (ja) 熱交換器の組み付け構造
US11320173B2 (en) Smoke tube boiler
KR20180007984A (ko) 열교환기의 연소열 손실 방지 구조
JP2003106788A (ja) 熱交換器
JP6634274B2 (ja) 熱交換器及び給湯器
JP7336271B2 (ja) 燃焼装置
JP2003314980A (ja) 高温用プレートフィン型熱交換器
JP7153220B2 (ja) 熱交換器および温水装置
JP2002013824A (ja) 熱交換器
JP7199636B2 (ja) 温水装置
JP7183035B2 (ja) 空気加熱器
JP2023124137A (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
KR100353761B1 (ko) 콘덴싱 가스보일러의 열교환기 구조
KR100848870B1 (ko) 저온 부식이 방지된 보일러용 공기 예열기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees