JP2002012776A - 発泡型防火性組成物 - Google Patents

発泡型防火性組成物

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JP2002012776A
JP2002012776A JP2000200597A JP2000200597A JP2002012776A JP 2002012776 A JP2002012776 A JP 2002012776A JP 2000200597 A JP2000200597 A JP 2000200597A JP 2000200597 A JP2000200597 A JP 2000200597A JP 2002012776 A JP2002012776 A JP 2002012776A
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JP2000200597A
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English (en)
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Toru Nakajima
亨 中島
Ryuji Fukuda
竜司 福田
Taizo Aoyama
泰三 青山
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱及び/又は火炎により膨張、発泡した断熱
性の高い炭化層を形成することにより、可燃物を防火し
たり、煙、炎、燃焼により発生するガス等の外部への流
出を防いだりする効果を有し、その効果が水や湿気によ
って低下しない耐水性及び/又は耐湿性の高い発泡型防
火性組成物を提供する。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂、(B)ゴム系材料、
(C)リン化合物、及び(D)多官能アルコールを含有
してなる発泡型防火性組成物により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂とゴム
系材料を主体とする耐水性に優れた発泡型防火性組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建造物の防火性能を高める目
的で、建造物の梁、鉄骨柱、仕切壁等を耐火性材料で被
覆することが行われてきた。現在の耐火被覆は半湿式の
耐火材(ロックウール等)を吹き付けるのが主流であ
る。しかし、この方法は作業時に材料が発散し易く、そ
の防止のために養生が必要であり、作業面の安全面でも
高所作業などの課題が残されていた。また、これらの課
題を解決する手段としてセラミック等の無機化合物と不
織布等による耐火・防火シートも各種提案されている。
しかし、扉等の開口部周辺の運動性を有する部位には、
これら耐火・防火シートは伸縮性が乏しく変位追従性が
著しく劣るため、使用に適していなかった。
【0003】一方、シート状に加工でき、伸縮性を有し
た耐火性ゴム組成物が提案されている。特開平10−1
95250にはゴム系材料、リン化合物及び分子中に水
酸基を有する炭化水素化合物を含有する耐火性ゴム組成
物が提案されている。この様な耐火性ゴム組成物の耐火
性は、リン化合物が有機物の脱水触媒として作用し、特
に水酸基を有する炭化水素化合物を脱水させ炭化させる
結果、耐火性の炭化層を形成することによる。しかし、
リン化合物や分子中に水酸基を有する炭化水素化合物を
シート内に取り込むバインダーとしてゴム系材料のみ又
は、ゴム系材料を主として使用しているため、そのシー
トは熱及び/又は外的応力によって容易に変形し、特に
30℃以上ではこれが著しく、且つ、ここで開示されて
いる、組成物では水酸基を有する炭化水素化合物がブリ
ードアウトするため、湿気や水によって耐火性が著しく
低下する。そのため長期にわたる使用ができず、耐水性
及び/または耐久性の面で問題がある。
【0004】耐水性を改善する目的で、特開平7−10
9377号公報では、熱可塑性樹脂に無水リン酸又はリ
ン酸塩及び必要に応じて炭素系材料及び不燃性ガス発生
材料を配合した発泡性耐火被覆用熱可塑性樹脂組成物が
提案されている。しかし、ここで開示されている組成物
では耐水性のレベルが不充分であり、建築材料としての
要望に答えられるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の従来技術の課題に鑑み、(1)シート状への成形加工
性が容易であり、(2)成形体(特にシート)とした場
合の物性(強度や柔軟性など)が優れ、(3)加熱によ
り膨張、発泡した強固で安定な炭化層を形成することに
より、可燃物を防火し、(4)水に浸漬したり湿雰囲気
下にさらした後に発泡した場合でも、水に浸漬したり湿
雰囲気下にさらしていないものと比べて、発泡倍率が低
下することはなく、かつ、発泡炭化層の形状も異なるこ
とない特徴を有する発泡型防火性組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂とゴ
ム系材料を併用することにより、加熱及び/又は火炎に
より膨張、発泡した断熱性の高い炭化層を形成し、特に
耐水性及び/又は耐湿性に優れ、伸縮性、強度及び加工
性にも優れた発泡型防火性組成物を得るに至った。すな
わち、本発明は(A)熱可塑性樹脂、(B)ゴム系材
料、(C)リン化合物、及び(D)多官能アルコールを
含有してなる発泡型防火性組成物である。そして、上記
4種に加え、さらに(E)アミノ基含有化合物を含有す
る組成物が好ましい。
【0007】(A)熱可塑性樹脂はブロック共重合体で
あるのが好ましく、このブロック共重合体は芳香族ビニ
ル系化合物よりなるブロック及びオレフィン系化合物よ
りなるブロックからなるのが好ましい。ブロック共重合
体のオレフィン系化合物よりなるブロックとしては、イ
ソブチレンを主体とするブロックであるものを用いるこ
とができる。また、(B)のゴム系材料は、イソブチレ
ン及び/又はイソプレンを主体とするブロックで構成さ
れるブチルゴムであるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の発泡型防火性組成物は、
(A)熱可塑性樹脂、(B)ゴム系材料、(C)リン化
合物、及び(D)多官能アルコールを含有してなるが、
このような発泡型防火性組成物の加熱及び/又は火炎に
よる発泡炭化機構は、不明確な部分はあるものの、化学
的に分解、反応し、安定な炭化層を形成するため、それ
らの配合量を変化させることにより、容易に発泡倍率を
コントロールできるものである。
【0009】(A)熱可塑性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン等のポリ
オレフィン類、ポリスチレン、ABS、MBS、アクリ
ル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリエーテル、ポリブタジエン、及びスチレ
ン−イソプレン−スチレン等のブロック共重合体よりな
る群から選択される少なくとも1種が使用できる。
【0010】上記熱可塑性樹脂のうち、加工性、シート
の強度の点で、ブロック共重合体が好ましく、特に芳香
族ビニル系化合物よりなるブロック及びオレフィン系化
合物よりなるブロックからなるものが好ましい。このよ
うなブロック共重合体を用いると、シートが他の熱可塑
性樹脂に比べ柔軟で容易に加工でき、複雑な形状の被覆
も容易であり、100℃以上でないと熱可塑性にはなら
ない為、常温域を含む100℃以下では安定なシート形
状を保つことができる。前記芳香族ビニル系化合物より
なるブロックとは、芳香族ビニル系化合物が50重量%
以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90
重量%以上を占めるブロックのことをいう。前記オレフ
ィン系化合物よりなるブロックとは、オレフィン系化合
物が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より
好ましくは90重量%以上を占めるブロックのことをい
う。
【0011】芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、t−ブチルスチレン、モノクロロスチレン、
ジクロロスチレン、メトキシスチレン、インデン等が挙
げられる。上記化合物の中でもコストと物性及び生産性
のバランスからスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、インデンが好ましく、その中から2種以
上選んでもよい。
【0012】上記オレフィン系化合物としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブチレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等の炭素数1〜6 のオレフィン系化
合物が挙げられ、その中から2種以上選んでもよい。更
に上記化合物から得られるオレフィン化合物よりなるブ
ロックの具体例としては、ポリブタジエンブロック、ポ
リイソプレンブロック、及びそれらの水添物であるポリ
エチレン・ブチレンブロック、ポリエチレン・プロピレ
ンブロック、並びにポリイソブチレンブロックが挙げら
れる。これらのうち、安定で強固な炭化層を形成するた
めに必要な3級炭素を多く含み、水蒸気バリアー性の高
いポリイソブチレンブロックが特に好ましい。ポリイソ
ブチレンブロックとは、イソブチレンが50重量%以
上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重
量%以上を占めるブロックのことをいう。
【0013】芳香族ビニル系化合物よりなるブロック及
びオレフィン系化合物よりなるブロックからなるブロッ
ク共重合体の数平均分子量にも特に制限はないが、30
000から500000が好ましく、40000から4
00000が特に好まい。数平均分子量が30000未
満の場合、機械的な特性等が十分に発現されず、また、
500000を超える場合、成形性等の低下が大きい。
オレフィン系化合物と芳香族ビニル系化合物との割合に
特に制限はないが、物性のバランスから、オレフィン系
化合物95〜20重量部と芳香族ビニル系化合物5〜8
0重量部が好ましく、さらにオレフィン系化合物90〜
60重量部と芳香族ビニル系化合物10〜40重量部が
より好ましい。
【0014】(B)ゴム系材料としては特に限定され
ず、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、シリ
コーンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、ブチルゴム及び塩素化ブチルゴムよりな
る群から選択される少なくとも1種が使用できる。これ
らゴム系材料のうち、特に制限はないが、ハロゲンを含
有し難燃性の高い塩素化ブチルゴム、クロロプレンゴム
が好ましく、更に、強固な炭化層を形成するために必要
な3級炭素を多く含み炭化層形成力が高く、水蒸気バリ
アー性の高いブチルゴムが好ましい。また、ブチルゴム
は、(A)熱可塑性樹脂としてポリイソブチレンブロッ
クを有するブロック共重合体を用いた場合、その骨格の
類似性から、このブロック共重合体との相容性が特に良
い。
【0015】(B)ゴム系材料の配合量は、特に限定さ
れるわけではないが、(A)熱可塑性樹脂100重量部
に対して1〜1000重量部であり、好ましくは1〜8
00重量部である。(B)ゴム系材料の配合量が100
0重量部以上であると、柔軟性が高くなりすぎるため、
変形するなどの耐久性、成形性に問題が生じる。
【0016】また、(A)熱可塑性樹脂と(B)ゴム系
材料を併用することで、(A)熱可塑性樹脂のシートに
強度を持たせる性能と、(B)ゴム系材料のシートに柔
軟性を持たせる性能が相乗効果として現れ、それぞれを
単独で用いた場合よりも広範囲の温度領域(−40〜1
00℃)において、柔軟で、且つ、強度があり、耐水性
の高いシートが成形でき、常温域(−10〜50℃)で
は、これらの性能が特に優れている。すなわち、(A)
熱可塑性樹脂を単独で用いた場合、その発泡型防火性組
成物よりなるシートは、100℃以下で強度が高く、且
つ耐水性も高いが、より低温域(10℃以下)ではシー
トの柔軟性が低下し、複雑な形状の被覆が若干困難にな
る。一方、(B)ゴム系材料を単独で用いた場合、その
発泡型防火性組成物よりなるシートは、−40℃以上で
柔軟性は高いが、より高温域(30℃以上)では強度が
低く、シートが熱及び/又は外的応力によって容易に変
形し、しいては、シート内部で流動が起こるため、
(C)リン化合物や(D)多官能アルコール等の配合物
がシート表面上に移行し、これらが水や湿気によって劣
化又は溶出するため、耐水及び/又は耐湿性が低くな
る。本発明の発泡型防火性組成物は、 (A)熱可塑性
樹脂や(B)ゴム系材料を併用することにより、それぞ
れを単独で用いた場合の上記問題点を克服した、これま
でにない、耐水性及び/又は耐湿性、柔軟性(伸縮
性)、強度及び加工性に優れたものである。
【0017】(C)リン化合物成分としては特に制限は
ないが、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート等のリン酸エステル類;リン酸ナトリ
ウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;リン酸ア
ンモニウム;リン酸のメラミン等の有機塩基との塩類ま
たはアミド;ポリリン酸アンモニウム;ポリリン酸のメ
ラミン等の有機塩基との塩類またはアミドよりなる群か
ら選択される少なくとも1種を使用できる。また、前記
ポリリン酸はリン酸が縮合しているものであれば、特に
制限はないが、リン酸の2〜5000量体が好ましい。
【0018】これらの(C)リン化合物は、加熱環境下
において、有機物の脱水及び/又は炭化触媒として作用
するほか、自らも不燃性の無機質リン酸被膜を形成する
働きをもつものである。上記リン化合物のうち、リン酸
またはポリリン酸の塩やリン酸またはポリリン酸アミド
が好ましい。リン酸またはポリリン酸の塩としては、リ
ン酸またはポリリン酸のアンモニアまたは有機塩基との
塩が好ましく、特にポリリン酸アンモニウムまたはその
誘導体が更に好ましい。また、前記塩を形成するアミン
化合物としては、メチルアミン、エチルアミン及びメラ
ミン等が挙げられるが、特にポリリン酸のメラミン塩が
好ましい。またリン酸またはポリリン酸アミドとして
は、特にリン酸またはポリリン酸メラミンアミドが好ま
しい。リン酸またはポリリン酸アンモニウムまたはアミ
ンとの塩やアミドは加熱により分解温度に達すると、脱
アンモニア等脱アミンによりリン酸及び縮合リン酸を生
じる。この酸が有機物の脱水触媒として作用し、有機物
を炭化させる結果、防火炭化層の形成につながる。ま
た、この際発生するアンモニアガス及び窒素ガス等は、
発泡剤として作用し、組成物全体を膨張させることにな
り、また酸素濃度を減少し燃焼を抑えることになる。本
発明に使用するリン化合物は、リン含有量10重量%以
上、窒素含有量9重量%以上、分解温度180℃以上の
ものが適している。このようなリン酸またはポリリン酸
アンモニウムまたはアミンとの塩やアミドとしては、特
に制限はないが、例えば、ポリリン酸アンモニウムから
なる住友化学工業株式会社製の不溶化高分子リン化合物
(商品名「スミセーフPM」)、チッソ株式会社製の被
覆ポリリン酸アンモニウム(商品名「テラージュC6
0」)等が挙げられる。
【0019】(C)リン化合物の配合量は、特に限定さ
れるわけではないが、(A)熱可塑性樹脂と(B)ゴム
系材料の合計量100重量部に対して、10〜100重
量部配合するのが好ましい。リン化合物の配合量がこの
範囲を下回ると、組成物全体を効果的に炭化、発泡させ
ることが期待できなくなる。一方、リン化合物の配合量
がこの範囲を上回ると、配合物の粘度が高くなり成形性
が低下することから好ましくない。
【0020】(D)多官能アルコールは、(C)リン化
合物により脱水され炭化膜を形成するものである。加熱
により炭化する分解温度が180℃以上、好ましくは2
20℃以上のものが使用できる。このような多官能アル
コールとしては、モノ、ジ、トリペンタエリスリトール
等の多価アルコールや、でんぷんやセルロース等の多糖
類、グルコース、フルクトース等の少糖類等が例示さ
れ、特に制限はないが、発泡特性の点で、特にモノ、
ジ、トリペンタエリスリトールが特に好ましい。また、
これらは単独で使用するほか、2種以上併用してもよ
い。
【0021】上記(D)多官能アルコール類の配合量
は、特に限定されるわけではないが、(A)熱可塑性樹
脂と(B)ゴム系材料の合計量100重量部に対して、
に対して5〜70重量部であることが好ましい。(D)
多官能アルコール成分の配合量がこの範囲を下回ると膨
張が不十分となり、逆に、(D)多官能アルコール成分
の配合量がこの範囲を上回ると発泡炭化膜の形成が不十
分となり、また、吸湿性を高め耐水性を低下させる。
【0022】さらに、本発明の発泡型防火性組成物に
は、上記成分以外に、さらなる添加成分として(E)ア
ミノ基含有化合物を使用してもよい。アミノ基含有化合
物は、膨張剤として作用し、加熱による分解に伴い、窒
素やアンモニア等の不燃性ガスを発生し、組成物全体を
適度の大きさに膨張させるものである。具体的にはジシ
アンジアミド、メラミン、グアナミン、グアニジン、尿
素、アゾジカルボンアミンやメラミン樹脂、グアナミン
樹脂、尿素樹脂等のアミノ樹脂等が例示されるが、これ
に限定されるものではない。また、これらは単独で使用
するほか、2種以上併用してもよい。
【0023】この(E)アミノ基含有化合物の配合量
は、特に限定されるわけではないが、(A)熱可塑性樹
脂と(B)ゴム系材料の合計量100重量部に対して5
〜100重量部であることが好ましい。(E)アミノ基
含有化合物の配合量がこの範囲を下回ると膨張が不十分
となり、逆に、(E)アミノ基含有化合物の配合量がこ
の範囲を上回ると、形成される発泡炭化膜の強度が不十
分となる。
【0024】本発明の発泡型防火性組成物には、(A)
熱可塑性樹脂、(B)ゴム系材料、(C)リン化合物、
(D)多官能アルコール、(E)アミノ基含有化合物以
外に、各用途に合わせた要求特性に応じて、発泡助剤、
補強剤、充填剤のほか、ヒンダードフェノール系やヒン
ダードアミン系の酸化防止剤や紫外線吸収剤、光安定
剤、顔料、界面活性剤等を適宜配合することができる。
【0025】発泡助剤としては、膨張性黒鉛、膨張性パ
ーミキュライト、アゾジカルボンアミドや炭酸水素ナト
リウム−クエン酸等の化学発泡剤などが挙げられる。
【0026】本発明の発泡型防火性組成物のより好まし
い組成物としては、(A)熱可塑性樹脂100重量部に
対し、(B)ゴム系材料5〜400重量部、(C)リン
化合物10〜300重量部、(D)多官能アルコール5
〜200重量部、(E)アミノ基含有化合物5〜150
重量部である。また、耐火断熱性能は加熱及び/又は火
炎によって膨張、発泡して形成される炭化層の厚み(発
泡倍率)に依存し、更にこの発泡倍率は、(C)リン化
合物の含有量に依存する。一方、耐水性能はバインダー
を形成する(A)熱可塑性樹脂と(B)ゴム系材料の合
計含量[(A)+(B)]と、(A)熱可塑性樹脂の含
有量に対する(B)ゴム系材料の含有量比[(B)/
(A)]の両方に依存する。すなわち、耐火断熱性能を
十分に発揮するための発泡倍率と耐水性及び/又は耐湿
性の両方に優れた組成物としては、(C)リン化合物1
00重量部に対し、(A)熱可塑性樹脂と(B)ゴム系
材料の合計含量[(A)+(B)]が100〜600重
量部が好ましく、更に[(A)+(B)]が100〜2
00重量部の場合は[(B)/(A)]が0.4〜4が
好ましく、[(A)+(B)]が200〜600重量部
の場合は[(B)/(A)]が0.05〜3であるのが
好ましい。また、(D)多官能アルコール及び(E)ア
ミノ基含有化合物は、(C)リン化合物100重量部に
対し、それぞれ10〜100重量部及び5〜100重量
部であるのが好ましい。
【0027】本発明の発泡型防火性組成物の調製法には
特に制限はなく、例えば、上記各成分を配合し、ミキサ
ーやロール、ニーダーや押出機等を用いて常温または加
熱下において混練したり、適量の溶剤に成分を溶解させ
た後混合するなど、通常の方法を採用することができ
る。得られた発泡型防火性組成物は、射出成形,押出成
形,カレンダー成形等通常熱可塑性樹脂で用いられる成
型法により成形することができる。
【0028】本発明の発泡型防火性組成物の用途は特に
制限はないが、例えば、壁、柱、梁、扉等に張り付けま
たは積層し、火炎にさらされた際に断熱性の発泡炭化層
を形成して、対象物を防火、耐火する目的で使用するこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下に、実施例に基づき本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるも
のではない。尚、実施例に先立ち各種測定法、評価法に
ついて説明する。
【0030】(発泡特性試験)20×20×2mmのシ
ート状成形品を、坩堝底面上にて坩堝下部からのガスバ
ーナーにより、坩堝下面の3分後の到達温度が約600
℃となるような炎で加熱し、発泡状態を観察し、その発
泡倍率を、加熱発泡後の炭化したシートの厚み/加熱発
泡前の厚みの比として求めた。また、形成した発泡炭化
層の外観を観察し、形状保持性を目視にて評価した。す
なわち発泡炭化層が崩れることなく形状を保っているも
のを○、形状を保たず崩れるものを×とした。
【0031】(耐水性試験)20×20×2mmのシー
トを、50℃の温水に2週間浸漬した後、その発泡状態
を、上記発泡特性試験と同様な方法で加熱し観察した。
【0032】(倍率保持率)倍率保持率は、(50℃の
温水に2週間浸漬した後の発泡倍率/50℃の温水に浸
漬していない時の発泡倍率)×100として求めた。
【0033】(製造例1)[スチレン−イソブチレン−
スチレンブロック共重合体(SIBS)の製造] 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)100mL及び塩化ブチル
(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)100mL、
p− ジクミルクロライド)0.0876g(0.38
mmol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイ
ス/メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチル
ピリジン0.036g(0.39mmol)を加えた。
次にイソブチレンモノマー33.9mL(419.9m
mol)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採
取管にテフロン(登録商標)製の送液チューブを接続
し、重合容器内にイソブチレンモノマーを窒素圧により
送液した。さらに四塩化チタン1.50mL(13.7
mmol)を加えて重合を開始した。重合開始から1時
間同じ温度で撹拌を行った後、重合溶液からサンプリン
グ用として重合溶液約1mLを抜き取った。続いて、あ
らかじめ−70℃に冷却しておいたスチレンモノマー1
2.15g(116.7mmol)、n−ヘキサン10
mLおよび塩化ブチル10mLの混合溶液を重合容器内
に添加した。該混合溶液を添加してから10分後に、約
10mLのメタノールを加えて反応を終了させた。
【0034】反応溶液から溶剤等を留去した後、トルエ
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的の
ブロック共重合体を得た。ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子
量を測定した。スチレン添加前のイソブチレン重合体の
Mnが69,000、Mw/Mnは1.17であり、ス
チレン重合後のブロック共重合体のMnが99,00
0、Mw/Mnが1.42であるブロック共重合体が得
られた。
【0035】(実施例1)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ブチルゴム(日本合成ゴム(株)社製ブチ
ル065)70重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友
化学(株)社製スミセーフPM)70重量部、多価アル
コールとしてペンタエリスリトール30重量部、アミノ
基含有化合物としてメラミン12重量部を170℃にお
いて溶融混練した後、170℃で2mm厚にプレス成形
した。得られた成型品の発泡特性及び発泡特性に対する
耐水性を評価した。結果を表1に示す。
【0036】(実施例2)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ブチルゴム(日本合成ゴム(株)社製ブチ
ル065)100重量部、ポリリン酸アンモニウム(住
友化学(株)社製スミセーフPM)70重量部、多価ア
ルコールとしてペンタエリスリトール30重量部、アミ
ノ基含有化合物としてメラミン12重量部を170℃に
おいて溶融混練した後、170℃で2mm厚にプレス成
形した。得られた成型品の発泡特性及び発泡特性に対す
る耐水性を評価した。結果を表1に示す。
【0037】(実施例3)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ブチルゴム(日本合成ゴム(株)社製ブチ
ル065)20重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友
化学(株)社製スミセーフPM)40重量部、多価アル
コールとしてペンタエリスリトール20重量部、アミノ
基含有化合物としてメラミン7重量部を170℃におい
て溶融混練した後、170℃で2mm厚にプレス成形し
た。得られた成型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐
水性を評価した。結果を表1に示す。
【0038】(実施例4)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ブチルゴム(日本合成ゴム(株)社製ブチ
ル065)40重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友
化学(株)社製スミセーフPM)40重量部、多価アル
コールとしてペンタエリスリトール20重量部、アミノ
基含有化合物としてメラミン7重量部を170℃におい
て溶融混練した後、170℃で2mm厚にプレス成形し
た。得られた成型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐
水性を評価した。結果を表1に示す。
【0039】(実施例5)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ブチルゴム(日本合成ゴム(株)社製ブチ
ル065)70重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友
化学(株)社製スミセーフPM)40重量部、多価アル
コールとしてペンタエリスリトール20重量部、アミノ
基含有化合物としてメラミン7重量部を170℃におい
て溶融混練した後、170℃で2mm厚にプレス成形し
た。得られた成型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐
水性を評価した。結果を表1に示す。
【0040】(実施例6)スチレン−エチレン・プロピ
レン−スチレンブロック共重合体(SEPS)((株)
クラレ社製セプトン2007)100重量部、ブチルゴ
ム(日本合成ゴム(株)社製ブチル065)70重量
部、ポリリン酸アンモニウム(住友化学(株)社製スミ
セーフPM)70重量部,多価アルコールとしてペンタ
エリスリトール30重量部、アミノ基含有化合物として
メラミン12重量部を170℃において溶融混練した
後、170℃で2mm厚にプレス成形した。得られた成
型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐水性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0041】(比較例1)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友化学(株)
社製スミセーフPM)70重量部,多価アルコールとし
てペンタエリスリトール30重量部、アミノ基含有化合
物としてメラミン12重量部を170℃において溶融混
練した後、170℃で2mm厚にプレス成形した。得ら
れた成型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐水性を評
価した。結果を表1に示す。
【0042】(比較例2)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ポリリン酸アンモニウム(住友化学(株)
社製スミセーフPM)40重量部,多価アルコールとし
てペンタエリスリトール20重量部、アミノ基含有化合
物としてメラミン7重量部を170℃において溶融混練
した後、170℃で2mm厚にプレス成形した。得られ
た成型品の発泡特性及び発泡特性に対する耐水性を評価
した。結果を表1に示す。
【0043】(比較例3)SEPS((株)クラレ社製
セプトン2007)100重量部、ポリリン酸アンモニ
ウム(住友化学(株)社製スミセーフPM)40重量
部,多価アルコールとしてペンタエリスリトール20重
量部、アミノ基含有化合物としてメラミン7重量部を1
70℃において溶融混練した後、170℃で2mm厚に
プレス成形した。得られた成型品の発泡特性及び発泡特
性に対する耐水性を評価した。結果を表1に示す。
【0044】(比較例4)ブチルゴム(日本合成ゴム
(株)社製ブチル065)100重量部、ポリリン酸ア
ンモニウム(住友化学(株)社製スミセーフPM)70
重量部,多価アルコールとしてペンタエリスリトール3
0重量部、アミノ基含有化合物としてメラミン12重量
部を170℃において溶融混練した後、170℃で2m
m厚にプレス成形した。得られた成型品の発泡特性及び
発泡特性に対する耐水性を評価した。結果を表1に示
す。また、50℃温水に2週間浸漬後には、成型品の変
形が観測された。
【0045】(比較例5)ブチルゴム(日本合成ゴム
(株)社製ブチル065)100重量部、ポリリン酸ア
ンモニウム(住友化学(株)社製スミセーフPM)40
重量部,多価アルコールとしてペンタエリスリトール2
0重量部、アミノ基含有化合物としてメラミン7重量部
を170℃において溶融混練した後、170℃で2mm
厚にプレス成形した。得られた成型品の発泡特性及び発
泡特性に対する耐水性を評価した。結果を表1に示す。
また、50℃温水に2週間浸漬後には、成型品の変形が
観測された。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1及び2に示されるように、SIBS等
にゴム系材料を添加した本発明の組成物は、発泡倍率の
若干の低下はあるものの、倍率保持率が90%以上と耐
水性試験後の発泡倍率の低下がなく、また発泡炭化層も
強固で安定な形状を保っていることが確認できた。これ
は、ゴム系材料を添加していない比較例1〜3との対比
から明らかである。
【0049】この様に、熱可塑性樹脂又はゴム系材料を
単独で使用した比較例1〜5の発泡型防火性組成物が、
50℃温水に2週間浸漬後には発泡倍率の低下を示した
り、全く発泡しなくなるのに対し、熱可塑性樹脂とゴム
系材料を併用した実施例1〜6の発泡型防火性組成物
は、倍率保持率が90%以上と耐水性試験後の発泡倍率
の低下がなく、耐水性に優れた組成物であり、防火断熱
に十分な効果がある不燃性の強固な発泡炭化層を形成
し、耐火性能を示すことが確認できた。
【0050】
【発明の効果】このように、本発明の発泡型防火性組成
物は、成形性に優れ、大面積のシート成形も容易となる
ものであり、特に耐湿及び耐水性に優れているため長期
にわたる使用が可能であり、定期的な張り替え等の必要
が無くなるものである。このような発泡型防火性組成物
は、一般建築物において防火・耐火性能が要求される場
所に広範囲に適用可能となる優れたものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/16 C08K 5/16 5/521 5/521 C08L 1/02 C08L 1/02 3/02 3/02 21/00 21/00 61/20 61/20 E04B 1/94 E04B 1/94 D L Fターム(参考) 2E001 DE01 DE04 FA01 FA02 FA03 GA24 HD11 HE01 JA13 JC03 KA01 LA04 4J002 AB013 AB043 AB053 AC012 AC072 AC082 AC092 BB031 BB121 BB152 BB182 BB242 BC031 BD031 BG001 BL011 BN151 BN161 BP011 BP031 CC164 CC184 CC194 CF001 CH021 CK021 CL001 CP032 DA056 DH046 DH056 EC057 EP016 EQ018 ER028 ET008 ET018 EU186 EU188 EW046 FD320 GL00 4J026 HA06 HA08 HB02 HB03 HB04 HB15 HB16 HE01 HE02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂、(B)ゴム系材料、
    (C)リン化合物、及び(D)多官能アルコールを含有
    してなる発泡型防火性組成物。
  2. 【請求項2】さらに(E)アミノ基含有化合物を含有す
    る請求項1記載の発泡型防火性組成物。
  3. 【請求項3】(A)熱可塑性樹脂がブロック共重合体で
    ある請求項1記載の発泡型防火性組成物。
  4. 【請求項4】ブロック共重合体が芳香族ビニル系化合物
    よりなるブロック及びオレフィン系化合物よりなるブロ
    ックからなる請求項3に記載の発泡型防火性組成物。
  5. 【請求項5】ブロック共重合体中のオレフィン系化合物
    よりなるブロックが、イソブチレンを主体とするブロッ
    クである請求項4に記載の発泡型防火性組成物。
  6. 【請求項6】(B)ゴム系材料が、イソブチレン及び/
    又はイソプレンを主体とするブチルゴムである請求項1
    又は2に記載の発泡型防火性組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012132475A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 積水化学工業株式会社 高耐火性ゴム組成物シート
JP5066303B1 (ja) * 2011-03-31 2012-11-07 積水化学工業株式会社 高耐火性ゴム組成物シート

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