JP2002011579A - 抵抗溶接方法 - Google Patents

抵抗溶接方法

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JP2002011579A
JP2002011579A JP2000192727A JP2000192727A JP2002011579A JP 2002011579 A JP2002011579 A JP 2002011579A JP 2000192727 A JP2000192727 A JP 2000192727A JP 2000192727 A JP2000192727 A JP 2000192727A JP 2002011579 A JP2002011579 A JP 2002011579A
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Keiji Sanagawa
桂治 佐名川
Masao Kubo
雅男 久保
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚にばらつきがある場合においても、チリ
等の発生がなく、溶接不良のない信頼性の高い溶接方法
を提供する。 【構成】 例えばフランジ11が備えられた金属キャッ
プ10と環状のプロジェクション21とを備えた金属ベ
ース20とを鉄やステンレスなどから作製し、金属キャ
ップ10を窒素雰囲気あるいは水素雰囲気中で焼鈍しな
どの熱処理を施して、金属キャップ10の硬度を金属ベ
ース20、少なくともプロジェクション21の硬度より
も低くする。この後、フランジ11と金属ベース20と
を接触させ、従来とほぼ同様の条件で、プロジェクショ
ン抵抗溶接を行う。このとき、プロジェクション21の
断面形状を略三角形状とし、頂角の角度を90°以下に
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抵抗溶接方法に関す
る。具体的には、電気部品であるリレーなどのように金
属キャップと金属ベースなどを気密溶接する場合などに
用いられ、2つの金属部材のうち、いずれか一方に環状
の突起(プロジェクション)を設けて、当該部分に溶接
電流を集中的に流して溶接する抵抗溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々ある電気部品の中でリレ
ーなどにおいては、内部部品保護の必要性から、図4に
示すように、金属キャップ10と金属ベース20とを用
いて密封している。この際、金属キャップ10と金属ベ
ース20の密封は、いわゆるプロジェクション溶接と言
われる抵抗溶接方法によって行われている。
【0003】金属キャップ10は、内部部品を収納する
ために下部が開口されたケース部12と開口周辺に備え
られた平板状のフランジ11とから構成されており、鉄
やステンレスなどからなる金属板から一体として作製さ
れている。金属ベース20は、前記ケース部12の開口
を塞ぎフランジ11と溶接可能に、鉄やステンレスなど
からなる金属板からほぼ平板状に作製されている。ま
た、金属ベース20には、前記フランジ11と接触する
プロジェクション部21が環状に凸設されている。
【0004】これら金属キャップ10や金属ベース20
は、図5及び図6に示すように、フランジ11を金属ベ
ース20に重ね合わせ、当該重ね合わせた箇所を上下に
配置された2つの電極30により挟み込み、加圧しなが
ら両電極30間に通電することによって、抵抗溶接す
る。
【0005】しかしながら、金属キャップ10や金属ベ
ース20は、通常、量産性やコストを考慮してプレス加
工により造られる。プレス加工では部品の仕上がり精
度、例えば板厚のばらつきや反りなどに限界があり、特
に部品サイズが大きいほど、また部品形状が円形より角
形であるほど部品精度が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a)に示すようにプロジェクション21や金属ベース
20など板厚にばらつきが存在する部品同士を抵抗溶接
すると、電極30加圧時に板厚が厚い部分では2つの部
材が十分に接触するが、板厚が薄い部分ではストッパー
となって十分に接触しない。
【0007】この結果、図7(b)に示すように、板厚
の厚い部分では溶接ナゲット22が十分に形成される
が、薄い部分では溶接されず気密不良となる恐れがあっ
た。仮にプロジェクション21全周が接触したとして
も、薄い部分が厚い部分に比べ、薄い部分の方が接触抵
抗が大きくなるため溶接強度が低くなり、また、通電電
流を増加させると薄い部分でいわゆるチリが発生すると
いう問題点があった。
【0008】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みたも
のであって、板厚にばらつきがある場合においても、チ
リ等の発生がなく、溶接不良のない信頼性の高い溶接方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の抵抗溶接方法
は、2つの金属部材のいずれか一方にプロジェクション
を設けた抵抗溶接方法において、前記プロジェクション
を設けた金属部材の硬度を、残る一方の金属部材の硬度
よりも大きくしたことを特徴としている。
【0010】このために、前記残る一方の金属部材の少
なくとも前記プロジェクションが接する部分に、当該部
分の硬度を低減する処理を施す、あるいは前記プロジェ
クションを形成した金属部材の少なくとも前記プロジェ
クションに、当該部分の硬度を増加する処理を施すこと
が挙げられる。
【0011】前者の硬度を低減する処理として、例え
ば、前記残る一方の金属部材の少なくとも前記プロジェ
クションが接する部分に熱処理を施することが挙げられ
る。当該熱処理としては、前記金属部材を雰囲気加熱に
より熱処理する方法、真空雰囲気において熱処理する方
法、あるいは水素含有雰囲気において熱処理する方法が
挙げられる。また、エネルギービームを照射したり、2
つの金属部材を接触させて通電によるジュール熱によっ
て熱処理することが挙げられる。
【0012】また、後者の硬度を増加する処理として
は、例えば、前記プロジェクションを形成した金属部材
の少なくとも前記プロジェクションに、熱処理を施すこ
とが挙げられる。また、前記プロジェクションを形成し
た金属部材の少なくとも前記プロジェクションを加圧処
理することが挙げられる。
【0013】さらに、本発明においては、前記プロジェ
クションを形成した金属部材の少なくとも前記プロジェ
クションに、前記残る金属部材の当該プロジェクション
と接する部分の硬度よりも大きな金属材料を使用するこ
ともできる。
【0014】また、本発明においては、前記プロジェク
ションの断面形状を、略三角形状とし、その頂角を90
°以下に設定するのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の抵抗溶接方法にお
ける概略的説明図である。本発明は、2つの金属部材を
用いたプロジェクション溶接について適用されるもので
ある。以下においては、リレーのケースとして用いられ
る金属キャップ10及び金属ベース20を用いた場合に
ついて説明するが、本発明は当該実施の形態に限られる
ものではなく、抵抗溶接が行われる全ての金属部材に適
用できるものである。
【0016】本発明においては、プロジェクション21
を形成する金属部材の硬度を残る一方の金属部材の硬度
よりも高くすることを特徴としている。金属キャップ1
0と金属ベース20とを抵抗溶接する場合には、通常、
プロジェクション21は金属ベース20に環状に形成さ
れる。従って、金属キャップ10には、例えばビッカー
ス硬度が100程度の金属材料が用いられ、また、金属
ベース20には、例えばビッカース硬度が150程度の
金属キャップ10よりも柔らかい金属材料が用いられ
る。このとき、金属材料としては、鉄やステンレスなど
従来からプロジェクション溶接で用いられていたもので
あれば特に制限なく使用できる。また、本発明において
は両者の硬度が、金属ベース20側が小さければよく、
両者の材質は異なるものであっても差し支えない。この
場合、両者の硬度差は、概ね20〜30以上あるのが好
ましいが、両者の材質や金属キャップ10、金属ベース
20の作製精度などにより、圧接時にプロジェクション
21が十分にフランジ11に埋め込まれるようでなれば
十分である。
【0017】また、プロジェクション21としても従来
と同様にその断面形状は特に限定されるものではない
が、本発明においては、プロジェクション21をフラン
ジ11に喰い込みやすい形状にするのが好ましく、図1
に示すようにその断面を略三角形状とし、その頂角を9
0°以下に設定するのがよい。ただし、この三角形状と
は、完全な三角形状を意味するものではなく、その頂角
がやや丸みを帯びたり、図示するように台形に近いもの
であっても差し支えない。プロジェクション21の先端
が、金属キャップ10(フランジ11)に喰い込みこと
が出来さえすればよいからである。
【0018】当該方法においては、従来と全く同様の工
程、同様の条件によって溶接することができる。すなわ
ち、図1(a)に示すように板厚にばらつきがあり、電
極30によって金属キャップ10と金属ベース20を圧
接した場合に、金属キャップ10と金属ベース20との
間に隙間がある部分(図面右側)とない部分(図面左
側)を生じるような場合であっても、同図(b)に示す
ように電極30によって、金属キャップ10と金属ベー
ス20とを接触させ、その後加圧することにより、同図
(c)に示すように、板厚の厚い部分(図面左側)では
プロジェクション21がフランジ11に喰い込み、板厚
の薄い部分(図面右側)が接触しわずかにプロジェクシ
ョン21がフランジ11に喰い込むようになる。その
後、2つの電極間30に電流を流すことにより、両者の
溶接部分に溶接ナゲット41が生じ、十分に溶接され
る。
【0019】このように金属キャップ10側の硬度を、
金属ベース20(プロジェクション21)の硬度よりも
小さくした場合には、図1(a)に示すように、プロジ
ェクション21に高低があった場合、すなわち、金属ベ
ース20の厚さにばらつきがあった場合にも、図1
(c)に示すように、金属ベース20と金属キャップ1
0のフランジ11が圧接されると、プロジェクション2
1の高い部分が金属ベース20に喰い込むことになる。
この結果、プロジェクション21の高い部分が変形さ
れ、プロジェクション21の低い部分においてもフラン
ジ11と十分に接触することになる。こうして、プロジ
ェクション21の高さばらつき、あるいはフランジ11
の板厚のばらつきによる隙間が、プロジェクション21
が金属ベース20と接触する部分における変形によって
吸収される。従って、環状に設けられたプロジェクショ
ン21が全周において均一に溶接され、信頼性の高い気
密溶接が行える。また、溶接条件としても、従来とほぼ
同様の条件、例えば、加圧力を、25KNとして、溶接
電流が85KA、通電時間が20msの条件によって、
溶接が可能であり、これよりも大きな通電電流を流す必
要もないため、チリを発生させることもない。
【0020】この実施の形態においては、金属キャップ
10全体を硬度の小さな金属材質によって作製すること
としたが、必ずしも金属キャップ10全体を同じ材質で
作製する必要もなく、少なくともプロジェクション21
と接触する部分の硬度を小さくすればよく、例えばフラ
ンジ11のみを硬度の小さな金属材料で作製してもよい
のは言うまでもない。
【0021】また、本発明においてはプロジェクション
21と当該プロジェクション21と接触する部分との硬
度差を設けることができればよく、その方法としては種
々の方法が考えられる。例えば、金属キャップ10と金
属ベース20とを同じ材質で作製し、少なくともプロジ
ェクション21と接触する部分に熱処理を加えることに
より当該部分の硬度を低減させる、あるいは少なくとも
プロジェクション21に熱処理を加えることにより当該
部分の硬度を上げることが考えられる。このように、熱
処理などの方法により硬度差を設けることにすれば、金
属ベース20と金属キャップ10の材質を従来と同様の
ものが用いることができ、また、両者に使用できる金属
材料の種類を増やすことが可能になる。
【0022】このとき、熱処理によりプロジェクション
21と接触する部分の硬度を低減させる方法として、金
属キャップ10全体を雰囲気加熱により熱処理を加える
ことが挙げられる。雰囲気加熱の条件としては、例え
ば、ステンレスSUS304から作製された金属キャッ
プ10の場合(約150ビッカース硬度)、窒素雰囲気
中で、1050〜1150℃で30〜60分間保持した
のち、−1〜−10℃/秒の冷却速度で焼鈍をすること
により、金属キャップ10の硬度を低下させることがで
きる。上記の場合、フランジ11の硬度は、概ね130
〜150ビッカース硬度にまで低下する。
【0023】また、金属キャップ10全体を、真空雰囲
気中にて熱処理を行うことによっても硬度を低減させる
ことができる。このときの条件として、例えば、ステン
レスSUS304から作製された金属キャップ10の場
合、窒素雰囲気において、10-1〜10-2torrと
し、1050〜1150℃で30〜60分間保持したの
ち、−1〜−10℃/秒の冷却速度で焼鈍をする。この
ように処理することにより、フランジ11の硬度は、概
ね130〜150ビッカース硬度にまで低下する。この
場合には、熱処理時に溶接部表面の酸化物が合わせて除
去されるため、さらに溶接性を向上させることができ
る。
【0024】あるいは、金属キャップ10全体を、水素
含有雰囲気中にて熱処理を行ってもよい。このときの条
件として、例えば、ステンレスSUS304から作製さ
れた金属キャップ10の場合、水素100V/V%から
97V/V%を含有する窒素雰囲気において、1050
〜1150℃で30〜60分間保持したのち、−1〜−
10℃/秒の冷却速度で焼鈍をする。このように処理す
ることにより、フランジ11の硬度は、概ね130〜1
50ビッカース硬度にまで低下する。当該場合において
も、熱処理時に溶接部表面の酸化物が合わせて除去され
るため、さらに溶接性を向上させることができるだけで
なく、真空装置も不要になり、コスト上昇を少なくでき
る。
【0025】これらの方法においては、金属キャップ1
0全体を熱処理することにより、プロジェクション21
と接触する部分の硬度を低下することにしたが、もちろ
ん、局所的に熱処理を行うことによって、硬度を低下さ
せることもできる。
【0026】例えば、図2に示すようにフランジ11裏
面のプロジェクション21と接触する部分に、エネルギ
ービームを照射することが挙げられる。このときの条件
として、YAGレーザにより、パルス幅を20ms、照
射エネルギーを20J/パルス、移動速度1mm/秒、
Dfを+10mmとして照射することにより、硬度を低
下させることができる。
【0027】この方法によれば、局所的に熱処理を施す
ことが可能であり、その他の部分の変質がなく、信頼性
よく熱処理を施すことができる。
【0028】あるいは、ピーク電流を通電させる前に、
金属キャップ10のフランジ11と金属ベース20とを
接触させた状態で加圧して通電をし、両者の間にジュー
ル熱を発生させることによって、プロジェクション21
と接触するフランジ11部分の硬度を低下させることも
できる。このときの条件として、例えば、25KNの加
圧下で、60KAの電流を50ms程度通電させること
により、フランジ11の硬度を低下させることができ
る。
【0029】このように様々な熱処理を加えることによ
り、プロジェクション21と接触する側の金属部材の硬
度を低下させることにより、気密精度を高めることがで
きる。
【0030】さらに、本発明においては、プロジェクシ
ョン21の硬度を高めることによって、金属キャップ1
0と金属ベース20との間に硬度差を設けることもでき
る。
【0031】例えば、プロジェクション21をビッカー
ス硬度が150程度のステンレス材料から作製し、フラ
ンジ11を含む金属キャップ10をそれよりも硬度が低
い、ビッカース硬度が120程度の鉄から作製すること
が挙げられる。このようにしても、圧接時には、板厚が
厚くなった部分がフランジ11によって吸収され、プロ
ジェクション21とフランジ11とをプロジェクション
21全周において隙間なく接触させることができる。
【0032】また、金属ベース20に熱処理することに
よって、プロジェクション21を含む金属ベース20全
体の硬度を高めることができる。例えば、炭素鋼(S
K)から作製された金属ベース20を、窒素雰囲気にお
いて、10-1〜10-2torrとし、760〜820℃
で5〜10分間保持したのち、−100℃/秒程度の冷
却速度で水冷して焼入れする。このように処理すること
により、プロジェクション21の硬度は、概ね600〜
700ビッカース硬度にまで増加する。
【0033】また、図3(a)(b)に示すように、プ
ロジェクション21が形成された金属ベース20を上金
型51と下金型52とで挟み込み、加圧処理をすること
によってプロジェクション21の硬度を増加することが
できる。このときの条件として、例えば、鉄から作製さ
れたビッカース硬度120の金属ベース20に、200
0KNの荷重を掛けることにより、ビッカース硬度は1
50程度に増加する。
【0034】この方法によれば、図3に示すように、所
望する断面形状の凹部53が形成された上金型51を用
いることにより、プロジェクション21の成形と同時に
加圧処理することができ、製造工程を増やすことなく、
精度のよい抵抗溶接を行うことができる。
【0035】このように種々の方法を用いることで、プ
ロジェクション21の硬度を、当該プロジェクション2
1と接触する部分の硬度よりも大きくすることにより、
板厚にばらつきのある金属部材(金属キャップ10と金
属ベース20)の抵抗溶接時における精度を上げ、例え
ばリレーなどの電気部品における気密性を向上できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の溶接抵抗方法によれば、前記プ
ロジェクションを設けた金属部材の硬度を、残る一方の
金属部材の硬度よりも大きくしているので、圧接時にお
いてプロジェクションが残る金属部材に喰い込む、厚さ
のばらつきによる隙間が吸収される。この結果、プロジ
ェクションのほぼ全体が残る金属部材と接触し、隙間な
く両金属部材を抵抗溶接できる。
【0037】また、本発明においては熱処理により、プ
ロジェクションを設けた金属部材の硬度を高くすること
ができるので、比較的簡単に実施することができる。特
に、真空雰囲気や水素含有雰囲気において処理すること
により、プロジェクション表面の酸化膜を除去できるの
で、より一層確実に溶接が施せる。さらに、エネルギー
ビームによって熱処理を行うことにより、当該プロジェ
クションと接する部分のみを熱処理できるので、他の部
分への影響を少なくし、品質の低下を防ぐことができ
る。
【0038】一方、熱処理により、プロジェクションの
硬度を低下することができるので、比較的簡単に実施す
ることもできる。また、プロジェクションを加圧するこ
とによっても硬度を低下させることができるので、プロ
ジェクションの成形と同時に行うことが可能で、製造工
程を増加させることなく、抵抗溶接の精度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接抵抗方法を示す概略的説明図であ
る。
【図2】本発明におけるエネルギービームによる熱処理
を示す説明図である。
【図3】本発明におけるプロジェクションの加圧処理を
示す説明図である。
【図4】リレーに用いられるケースの概略的分解斜視図
である。
【図5】溶接抵抗方法を示す概略的斜視説明図である。
【図6】溶接抵抗方法を示す概略的断面説明図である。
【図7】従来の溶接抵抗方法における問題点を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 金属キャップ 11 フランジ 20 金属ベース 21 プロジェクション 30 電極 51 上金型 52 下金型

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの金属部材のいずれか一方に環状の
    プロジェクションを設け、両金属材を抵抗溶接により気
    密溶接する方法において、 前記プロジェクションを設けた金属部材の硬度を、残る
    一方の金属部材の硬度よりも大きくしたことを特徴とす
    る抵抗溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記残る一方の金属部材の少なくとも前
    記プロジェクションが接する部分に、当該部分の硬度を
    低減する処理を施したことを特徴とする請求項1記載の
    抵抗溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記残る一方の金属部材の少なくとも前
    記プロジェクションが接する部分に熱処理を施したこと
    を特徴とする請求項2記載の抵抗溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記金属部材を雰囲気加熱により熱処理
    することを特徴とする請求項3記載の抵抗溶接方法。
  5. 【請求項5】 前記金属部材を真空雰囲気において熱処
    理することを特徴とする請求項3記載の抵抗溶接方法。
  6. 【請求項6】 前記金属部材を水素含有雰囲気において
    熱処理することを特徴とする請求項3記載の抵抗溶接方
    法。
  7. 【請求項7】 前記残る一方の金属部材の少なくとも前
    記プロジェクションが接する部分にエネルギービームを
    照射して熱処理することを特徴とする請求項3記載の抵
    抗溶接方法。
  8. 【請求項8】 前記2つの金属部材を接触させ、通電に
    よるジュール熱による熱処理することを特徴とする請求
    項3記載の抵抗溶接方法。
  9. 【請求項9】 前記プロジェクションを形成した金属部
    材の少なくとも前記プロジェクションに、当該部分の硬
    度を増加する処理を施したことを特徴とする請求項1記
    載の抵抗溶接方法。
  10. 【請求項10】 前記プロジェクションを形成した金属
    部材の少なくとも当該プロジェクションに熱処理を施す
    ことを特徴とする請求項9記載の抵抗溶接方法。
  11. 【請求項11】 前記プロジェクションを形成した金属
    部材の少なくとも前記プロジェクションを加圧処理する
    ことを特徴とする請求項9記載の抵抗溶接方法。
  12. 【請求項12】 前記プロジェクションを形成した金属
    部材の少なくとも前記プロジェクションに、前記残る金
    属部材の当該プロジェクションと接する部分の硬度より
    も大きな金属材料を使用することを特徴とする請求項1
    記載の抵抗溶接方法。
  13. 【請求項13】 前記プロジェクションの断面形状が、
    略三角形状であって、頂角が90°以下であることを特
    徴とする請求項1から12記載いずれかの抵抗溶接方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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