JP2002011005A - 3次元駆動モータ装置とそれを使用した超音波振動子駆動モータ装置と超音波診断装置 - Google Patents

3次元駆動モータ装置とそれを使用した超音波振動子駆動モータ装置と超音波診断装置

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JP2002011005A
JP2002011005A JP2000198306A JP2000198306A JP2002011005A JP 2002011005 A JP2002011005 A JP 2002011005A JP 2000198306 A JP2000198306 A JP 2000198306A JP 2000198306 A JP2000198306 A JP 2000198306A JP 2002011005 A JP2002011005 A JP 2002011005A
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JP
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ultrasonic
drive motor
swing
base housing
drive
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JP2000198306A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Toyoshima
弘祥 豊島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波振動子駆動モータの3次元化する装置
と診断装置の3次元化を目的とする。 【解決手段】 駆動軸と揺動軸を1点でクロスさせるモ
ータ装置を超音波プローブに内蔵し、3次元化駆動機構
装置として3次元超音波診断装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元駆動モータ
装置に関するもので、特に3次元超音波振動子駆動モー
タ装置とそれを使用した3次元超音波診断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】生体を対象とした超音波診断装置などに
用いる超音波プローブとしては、大別してリニア走査方
式とセクタ走査方式とがあり、セクタ走査方式には、主
として電子セクタ走査方式とメカニカルセクタ走査方式
とがある。このメカニカルセクタ走査型超音波プローブ
としては、医歯薬出版株式会社発行「超音波検査入門
(第2版)」54頁に記載された種類と方法が知られて
いる。また、このメカニカルセクタ走査型超音波プロー
ブとしては、(社)日本電子機械工業会編『改訂医用超
音波機器ハンドブック』(1997.1.20コロナ社
発行)91頁の表3.11にも記載されている。
【0003】従来、超音波プローブ(超音波探触子、超
音波診断用プローブともいう)は、たとえば、特開平7
−184888号公報および特開平7−163562号
公報、特開平7−289550号公報に記載されたもの
等が知られている。
【0004】特開平7−184888号広報、特開平7
−289550号公報に開示されている超音波プローブ
は、超音波振動子を超音波プローブのハンドル軸方向に
向かうように取り付け、その超音波振動子に対向して音
響ミラーを設けた超音波送受信部と振動子の取付台に連
結したシャフトを回転駆動する駆動モータに接続してい
る。駆動モータの回転によって、超音波送受信部はシャ
フトを中心に回転し、超音波振動子のビームは音響ミラ
ーで反射されるので、超音波振動子の駆動軸に対して反
射された面でのビーム軌跡面となる。音響ミラーの傾斜
角度によるが、一般的には45度の傾斜面のため、ビー
ム軌跡面は駆動軸に対して垂直な面になる。
【0005】駆動モータの位置が超音波振動子の位置に
比べてハンドル部側に構成されているために、シャフト
で超音波振動子の取付台を回転させるために駆動軸に対
して軸変換の音響ミラーが必要であるうえに、ビーム軌
跡面は超音波プローブのハンドル軸方向に対して垂直な
面である超音波断層画像となっている。
【0006】特開平7−163562号公報に開示され
ている超音波プローブは、超音波振動子を超音波プロー
ブのハンドル軸方向に対してラジアル方向に向かうよう
に取り付けられているので、特開平7−289550号
公報にある音響ミラーは不要である。その超音波振動子
の取付台の軸を間接的に駆動モータのシャフトに連結し
ている。駆動モータの回転によって、超音波振動子取付
台はシャフトの軸に合わせて回転し、超音波振動子のビ
ーム軌跡面はシャフトの軸に対して垂直な面となる。
【0007】駆動モータが超音波振動子に比べてハンド
ル部側に構成されているために、シャフトで超音波振動
子の取付台を回転させるためにビーム軌跡面は超音波プ
ローブのハンドル軸方向に対して垂直な面である超音波
断層画像を得る。
【0008】特開平7−184888号公報、特開平7
−163562号公報、特開平7−289550号公報
に記載された超音波診断装置は駆動軸が1軸しかないた
めに2次元超音波断層画像しか得られない。
【0009】特開平7−274484号公報のように3
次元モータの記載があるが、アウターロータを3次元モ
ータの内部に設置することは困難であって、ベースハウ
ジングが揺動するような装置とはなっていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のメカニカルセクタ走査型超音波プローブは2次元
の超音波断層画像が得られるものであって、3次元の超
音波断層画像が得られない。従来例の超音波プローブは
駆動モータ軸の1軸しか軸がないために、2次元超音波
診断像しか得られない。
【0011】超音波振動子とそれを駆動する駆動モータ
の構成部材全体を回転させる方法で3次元化が可能であ
るが、しかしコンパクトに3次元機構化するためには、
駆動モータと超音波振動子の位置関係として、駆動モー
タの内部軸の範囲内に超音波振動子が構成するようにす
る必要がある。しかし、従来例では超音波振動子は駆動
モータの内部軸の範囲外に構成されているので、全体を
回転させる機構にするためには非常に大きな超音波プロ
ーブとなり、実用上使用できないものとなってしまう。
【0012】従来例の2次元断層画像は超音波振動子の
ビーム軌跡面は超音波プローブのハンドル軸に対して垂
直な面であり、ハンドル軸に対して平行なビーム軌跡面
でないために産婦人科や泌尿科など使用する体腔内走査
には十分な診断ができないなどの課題がある。
【0013】また、超音波振動子にケーブルが直接接続
されている場合などは、超音波振動子での画像範囲が限
定されるために測定範囲が狭くなり患部などの診断では
超音波プローブの挿入方向を変更して何度も画像の測定
を行う必要があるうえに、機構的に診断することができ
ない範囲が増える。
【0014】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、超音波走査を3次元的に確保するこ
とができ、小形、軽量である走査可能な超音波振動子駆
動モータ装置とそれを使用した3次元走査超音波診断装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、超音波振動子のビーム軌跡面をハンドル
軸に対して平行な面に形成できるように、駆動モータの
駆動軸をハンドル軸に対して垂直に構成する。
【0016】さらに、音波伝播媒質を内包しウインドウ
ケース内に、駆動モータの駆動軸とビーム面を揺動する
ための揺動軸との2つの軸を構成した超音波振動子を駆
動する駆動モータ装置を構成する。
【0017】そのために、駆動モータの駆動軸により回
転するモータの範囲内にビーム面を構成し、駆動モータ
のロータケースに超音波振動子を取り付ける。
【0018】さらに、駆動モータの駆動軸とビーム面を
揺動するための揺動軸を1点でクロスさせて超音波振動
子を駆動する駆動モータ装置を構成し、ウインドウケー
ス半径の小さな超音波診断装置のプローブを構成する。
【0019】駆動モータの駆動軸で回転させた超音波振
動子のビーム軌道平面(軌道平面a)と軌道平面aに直
交し、駆動軸を通る揺動平面(揺動平面b)が形成さ
れ、駆動モータの軸受を支承するベースハウジングは駆
動モータの駆動軸で回転させた超音波振動子の軌道平面
aに対して駆動軸を通って垂直な揺動平面b上を、揺動
可能成らしめるために、ベースハウジングに揺動曲率半
径のレールを設ける。
【0020】その揺動軸は駆動モータのベースハウジン
グにおける2つの支承点の範囲内に構成される。
【0021】駆動モータが搭載されたベースハウジング
を揺動し、揺動部揺動軸をレールで支承するための案内
部を形成したシャーシで構成されている。
【0022】駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動
子を構成し、駆動モータ部全体を揺動させる機構を駆動
モータ部を支持する部材に設けることにより、コンパク
トな3次元機構を実現した駆動モータ装置で、駆動モー
タの内部駆動軸と揺動軸とが直交し1点でクロスするよ
うな寸法関係を有するモータ装置である。
【0023】本発明による電子−機械走査式の3次元走
査用超音波振動子駆動モータ装置によって、音波伝播媒
質を内包しウインドウケース内に、駆動モータの駆動軸
とビーム面を揺動するための揺動軸との2つの軸を構成
した超音波振動子駆動モータ装置を構成させ、超音波プ
ローブのハンドル軸に対して平行なビーム軌跡面で超音
波断層画像が得られ、その断層画像を揺動軸を中心にし
てベースハウジングを揺動することで3次元の超音波断
層画像が合成表示できる超音波診断装置が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ロータが回転するアウターロータタイプの駆動モー
タにおいて、駆動モータの駆動軸をベースハウジングに
支承させ、そのベースハウジングをシャーシに対して揺
動させることができる駆動モータ装置であって、その駆
動モータの駆動軸と揺動部揺動軸とが直交し、1点でク
ロスしていることを特徴とする3次元駆動モータ装置で
あり、駆動モータの駆動軸がベースハウジングに固定さ
れ、ベースハウジングを揺動させることで、駆動モータ
を揺動させる。駆動モータの駆動軸を1軸、揺動部揺動
軸をもう1軸とすれば、駆動モータはベースハウジング
が揺動するので、シャーシから見れば、駆動モータは3
次元的に回転することになるという作用がある。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、超音波
振動子と超音波伝播媒質とを内包し、超音波透過性を有
する窓材からなるウインドウケースと上記超音波振動子
を駆動させる駆動モータとを具備した超音波プローブに
おいて、超音波振動子を駆動モータのロータフレームの
外周部に取り付けて駆動する駆動モータの駆動軸と、さ
らに駆動モータを支承するベースハウジングを揺動させ
る揺動部とが超音波プローブの先端部のウインドウケー
ス内に内蔵され、その駆動モータの駆動軸と揺動部揺動
軸とが直交し1点でクロスしていることが特徴の超音波
振動子駆動モータ装置であり、駆動モータと超音波振動
子の位置関係で、駆動モータの内部軸の範囲内に超音波
振動子が構成する機構となっているのでコンパクトに3
次元機構化することができる。
【0026】さらに、駆動軸と揺動軸が直交し1点でク
ロスしているので、ウインドウケースが小さく、揺動角
度が大きな超音波振動子駆動モータ装置を構成できると
いう作用を有する。
【0027】請求項3に記載の発明は、超音波振動子と
超音波伝播媒質とを内包し、超音波透過性を有する窓材
からなるウインドウケースと上記超音波振動子を駆動さ
せる駆動モータとを具備した超音波プローブにおいて、
超音波振動子を駆動モータのロータフレームの外周部に
取り付けて駆動する駆動モータの駆動軸と、さらに駆動
モータを支承するベースハウジングを揺動させる揺動部
とが超音波プローブの先端部ウインドウケース内に内蔵
され、その駆動モータの駆動軸は軸受で両持ち支持、そ
の軸受の間隔範囲内に揺動部揺動軸が構成され、その駆
動モータの駆動軸と揺動部揺動軸とが直交し1点でクロ
スして、ベースハウジングを揺動することができるよう
に、ベースハウジングに揺動曲率半径のレールがベース
ハウジングの揺動支持部の両側に構成され、駆動モータ
が搭載されたベースハウジングのレールを支承する案内
部を形成したシャーシからなる構造をした請求項1記載
の超音波振動子駆動モータ装置としたものであり、駆動
モータと超音波振動子の位置関係で、駆動モータの内部
軸の範囲内に超音波振動子が構成する機構となっている
のでコンパクトに3次元機構化することができる。
【0028】さらに、駆動軸と揺動軸が1点でクロスし
ているので、ウインドウケースが小さく、揺動角度が大
きな超音波振動子駆動モータ装置が構成できる。
【0029】さらに、揺動モータが搭載されたベースハ
ウジングに揺動のためのレールがあり、そのレールをシ
ャーシの案内部で受けているために、ベースハウジング
の揺動部の強度を充分に確保できるという作用を有す
る。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項2、3記
載の超音波振動子駆動モータ装置を使用した超音波診断
装置としたものであり、駆動モータと超音波振動子の位
置関係で、駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子
が構成する機構となっているのでコンパクトに3次元機
構化することができる。
【0031】さらに、駆動軸と揺動軸とが直交し1点で
クロスしているので、ウインドウケースを小さくし、揺
動角度が大きくできる。したがって、小形で揺動角の大
きな超音波診断プローブが構成できるという作用を有す
る。
【0032】請求項5に記載の発明は、超音波振動子と
超音波伝播媒質とを内包し、超音波透過性を有する窓材
からなるウインドウケースと上記超音波振動子を駆動さ
せる駆動モータとを具備した超音波プローブにおいて、
超音波振動子を駆動モータのロータフレームの外周部に
取り付けて、駆動モータの駆動軸で回転させた超音波振
動子のビーム軌道平面(軌道平面a)が形成され、その
軌道平面上の人体の超音波断層画像を得ることができ、
さらに駆動モータを支承するベースハウジングが前記軌
道平面aに対して駆動軸を通って垂直な揺動平面(揺動
平面b)上を、前記ベースハウジングが揺動することが
でき、超音波振動子を取り付けて駆動する駆動モータの
駆動軸と、駆動モータを支承するベースハウジングを揺
動させる揺動部揺動軸とが直交し1点でクロスさせた超
音波振動子駆動モータ装置をそれぞれ任意の揺動角度で
の軌道平面の超音波断層画像を画像合成することで3次
元的に表示可能な3次元超音波診断装置としたものであ
り、ベースハウジングは駆動モータを支持し、揺動させ
る機構をコンパクトに構成できる。
【0033】駆動モータと超音波振動子の位置関係で、
駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子が構成する
機構となっているのでコンパクトに3次元機構化するこ
とができる。
【0034】超音波振動子は駆動モータのロータフレー
ムの外周部に取り付けられているために、ウインドウケ
ースと超音波振動子との距離が短くでき、超音波信号の
減衰が少なく、きれいな断層画像が得られる。
【0035】さらに、駆動モータの駆動軸を回転させる
ことにより形成することができる超音波振動子のビーム
軌跡面を揺動軸にて揺動することにより、ビーム軌跡面
が移動し、多面体となる。さらに、多面体の画像合成す
ることで、3次元的に表示可能な超音波断層画像を得る
ことができる。
【0036】超音波振動子を揺動軸を中心に揺動するこ
とで、ビーム軌跡面を移動させることができ、それによ
り複数のビーム軌跡面の超音波断層画像を得ることがで
きる。それら断層画像を3次元画像合成して表示するこ
とにより、診断の便宜性を向上させることができるとい
う作用を有する。
【0037】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0038】(実施例)図1は本発明の一実施例におけ
るメカニカルセクタ走査型超音波プローブを使用した超
音波診断装置の全体を示す概略ブロック図である。
【0039】実施例の超音波診断装置は超音波プローブ
部と本体システム部から構成される。超音波プローブの
先端には超音波振動子1、2を回転駆動させる駆動モー
タ3、駆動モータ3を支持するベースハウジング4が内
蔵され、超音波プローブのハンドル部にはベースハウジ
ング4を揺動させる揺動モータ5とハンドルシャフト6
とが構成されている。
【0040】超音波振動子1、2は駆動モータ3の回転
部の外周部に取り付けられて、駆動軸に対して超音波振
動子1、2のビームはラジアル方向に放射させる。その
駆動モータ3が回転することによる超音波振動子1、2
のビームの軌跡面は駆動軸に対して直交した面である。
すなわち、そのビームの軌跡面に垂直な軸は駆動モータ
3の駆動軸である。
【0041】駆動モータ3の回転位置情報を知ること
は、駆動モータ3に取り付けられた超音波振動子1、2
の位置情報を知ることになる。駆動モータ3の回転位置
情報は1回転の基準となる基準位置手段と相対位置情報
の位置手段を併用して知ることができる。
【0042】基準位置手段として磁性材のピン(図7の
37)とMR素子(図示せず)で構成されている。相対
位置情報手段としてエンコーダ7が組み込まれ、そのエ
ンコーダ7は駆動モータ3側にエンコーダマグネット
(図8の40)とベースハウジング4側にMR素子(図
8の41)で構成されている。この駆動モータ3は5H
zから17Hzまで数段階に切り換えて回転駆動する。
超音波振動子1、2からの信号を駆動モータ3の外部に
取り出すために、スリップリングが駆動モータ3のロー
タ部に構成されている。超音波振動子1(または2)か
ら放射した超音波は超音波振動子1(または2)の中央
に放射状に進み生体組織内に入射する。組織内に入射し
た超音波の一部は組織内において反射した後、前記超音
波振動子1(または2)で受信され電気信号に変換され
て、スリップリング8を通って駆動モータ3の外部に取
り出されて、システム本体内の増幅器に送られる。
【0043】従来の2次元の場合は軸が1つであるが、
本実施例の場合は軸が2本あり、駆動軸および揺動軸で
ある。
【0044】駆動モータ3を支承するベースハウジング
4が揺動可能機構部を備え、その揺動面とはビーム軌跡
面に直交する面で駆動軸を通った面である。揺動角度は
左右に55度程度可能になっている。
【0045】駆動モータ3とベースハウジング4とベー
スハウジング4側の揺動機構部は超音波プローブの先端
部に構成されていて、全体が超音波透過性を有する窓材
からなるウインドウケース9内の超音波伝播媒質に内包
されている。
【0046】その超音波伝播媒質をシールした状態でハ
ンドルシャフト6を用いてトルク伝達が可能であるよう
になっている。そのハンドルシャフト6はベースハウジ
ング4を揺動させるためのトルク伝達シャフトであっ
て、ハンドル部側に揺動モータ5に接続されている。揺
動モータ5には揺動角度を知ることができるために、基
準位置情報手段と位置情報手段を備えたMR素子を用い
たエンコーダ10が取り付けられている。
【0047】また駆動モータ3を駆動するための駆動回
路11や揺動モータ5を駆動するための駆動回路12は
システム本体内に構成されている。
【0048】次にシステム本体内の送受信回路部分につ
いて説明する。超音波を生体内に送信する場合には、ま
ずパルス発生器13によって超音波パルスの繰り返し周
期を決定するレートパルスが出力され、振動子駆動回路
14に送られる。この振動子駆動回路14では前記超音
波振動子1、2を駆動し、超音波を発生するため駆動パ
ルスが形成される。超音波振動子1(または2)から生
体内に放射された超音波は生体内組織にて反射され、送
信時に用いた超音波振動子1(または2)によって受信
され、この受信信号はシステム本体内の増幅器15にて
増幅されたのちBモード用信号処理回路に送られる。B
モード信号処理回路において振動子出力は対数増幅器1
6で対数圧縮し、検波回路17にて検波され、A/D変
換器18にてA/D変換され、画像メモリ19にストア
される。揺動によって得られた複数の画像も画像メモリ
19にストアされ、高速画像DSP20を用いて3次元
画像合成処理を行って、画像処理信号はテレビフォーマ
ットで出力されてテレビモニタ21にて3次元超音波断
層画像として表示される。
【0049】図2に超音波プローブの外観斜視図を示
す。図2において、22はハンドル部を示し、揺動モー
タなど中継電子回路基板が内蔵されている。23は超音
波プローブの先端部であり、超音波透過性を有する窓材
からなるウインドウケース9が先端に取り付けられてい
て、駆動モータと超音波振動子などが内蔵されている。
超音波プローブは本体にケーブル24で接続されてい
る。先端部は体腔内に挿入し易いように円筒形状のなめ
らかな流線形状をしている。このケーブル24は、超音
波振動子1、2と超音波診断装置本体とを接続する入出
力線(I/O線)と駆動モータ3と揺動モータ5を駆動
制御するための電気制御線とエンコーダなどの信号線と
衝撃検出用の信号線などを超音波診断装置本体と接続す
るケーブルであって、ケーブル被覆により保護され、か
つ入出力線だけはシールドが施されていて、超音波振動
子側と超音波診断装置本体側の両端で接地されている。
【0050】まず、3次元駆動部をウインドウケース内
に構成するためには、寸法的にいろいろな制約がある。
その寸法的な制約を求めるために、モータ装置のモデル
を図3、図4に表す。
【0051】図3(a)はモータ装置の駆動軸が紙面上
に平行に、揺動軸が紙面に垂直にしたモータ装置のモデ
ル図(説明用概略モータ装置図)を示す、図3(b)は
駆動軸を紙面に垂直にした図3(a)の側面図を示す。
【0052】駆動モータの駆動軸と揺動軸とは1点で直
交している、この駆動軸と揺動軸が直交している点をク
ロス点Oとする。
【0053】超音波振動子は円筒状のガイドリング内に
取り付けられているために、超音波振動子はガイドリン
グを含めた形状をしたものとして説明している。その超
音波振動子が駆動モータのロータケースの外周部に取り
付けられていて、超音波振動子の円筒軸は駆動軸に対し
て直交する平面で駆動軸に対してラジアル方向の軸とな
っている。超音波振動子の円筒軸は図3(a)ではクロ
ス点Oを通るので、超音波振動子のuの点が駆動回転す
るために点uの軌跡円の半径は図3(b)のR uにな
る。
【0054】図3(a)でクロス点Oを中心にして、駆
動モータ部材のなかで距離が最大となるところを点gと
し、クロス点からの距離をRgとする。
【0055】RuとRgの大きい方をRmとすると Rm=max(Ru、Rg) このRmが駆動モータ部の半球状なウインドウケースで
被う場合のウインドウケースの内寸法における半径に相
当する。実際には駆動部は回転しているので、ウインド
ウケースとは隙間を設ける必要がある。したがってRm
はウインドウケースの内寸法半径の最小値であると考え
ればよく、実際にはウインドウケース内径はRmよりも
すこし大きめに設計する。
【0056】揺動部のベースハウジングは図3(a)よ
り、揺動軸に対して距離が最大になる部材位置を点sと
し、その点sの揺動半径をRsとする。図3(b)から
点sは揺動部材のセンターから寸法c離れた点であり、
点sの揺動部材のセンター点をsoとすれば、図3
(a)では点sと点soは重なって表現されるので、揺
動半径Rsは点soの揺動半径であるともいえる。
【0057】図3(a)のように揺動が左右対称になる
ようなモデル図ではその対称のセンターの状態に表示さ
れている。
【0058】図4の解析のためのモデルでは、ウインド
ウケースの半球の中心はクロス点Oであるとする。ベー
スハウジングがウインドウケース内で揺動するために
は、その揺動可能な揺動角度を求める必要がある。
【0059】ウインドウケース内をベースハウジングが
揺動する場合、円筒部にベースハウジングの点sが接触
するとすれば、その接触点を点smとする。
【0060】ウインドウケースの内寸法半径の最小値は
mであるので、実際のウインドウケースの半径はRm
りも大きな値である。実際のウインドウケースの半径は
隙間などを考慮して、設計される。採用されたウインド
ウケースの半径をRmoとすれば、 Rmo>Rm の関係となる。
【0061】ウインドウケースは半径Rmoの半球状とR
moの半径の円筒であるとする。
【0062】前述の点smを通る円筒の円形断面(図4
では水平断面)fにおいて、円形断面の中心O2とすれ
ば、 ∠s02s=δ であり、 sinδ=c/Rmo 距離s02=Rmo・cosδ 最大揺動位置角度∠soOO2=θ とすると、 sinθ=(Rmo・cosδ/Rs) 初期揺動位置角度=γ とすれば、 揺動角度=2(θ−γ) また、図3(a)に示すようにベースハウジング全幅を
2d(ベースハウジングの幅d)とすれば、初期揺動位
置角度との関係は次式になる。
【0063】sinγ=d/Rs 揺動半径Rsによるウインドウケース半径Rmoと揺動角
度の関係を下記数値を代入して、図5に図示する。
【0064】c=2.5mm d=8mm、 Rs−Rmoが0mm、0.5mm、1mm、1.5m
m、2mmとした場合に、Rmoが9〜11mmまでの変
化する。
【0065】図5から、揺動角度を大きくするためには
s−Rmoを小さくする必要がある。機構を考えれば、
揺動角度は180度近くまで可能である。
【0066】ベースハウジングの幅dの寸法も揺動角度
に大きく影響することが考えられる。
【0067】ベースハウジングの幅dによるウインドウ
ケース半径Rmoと揺動角度の関係を下記数値を代入し
て、図6に図示する。
【0068】d=8mm Rs−Rmo=1.5mm cが2.5mm、3.5mm、4.5mmとした場合
に、Rmoが9〜11mmまで変化する。
【0069】図6から、揺動角度を大きくするためには
ベースハウジングのセンターから寸法cを小さくする必
要があるが、駆動モータ部を支持することになるので、
あまり小さくできない。
【0070】図5、図6から80度以上の揺動角度を確
保するためには、 Rs−Rmo<1.5 c<3.5 を目標に設計する必要がある。
【0071】図7、図8は、本実施例における超音波振
動子駆動モータ装置の駆動モータ側の構造図を示す。説
明のために図7、図8にはウインドウケースやハンドル
部などケーシング類は省略してある。
【0072】図7、図8において、3は駆動モータ、4
はベースハウジング、25はシャーシ本体、26はサイ
ドシャーシ、27はビス、28は電子回路基板、29は
ギアシャフト、30はベベルギア、31は平ギア、32
はベベルギア、6はハンドルシャフト、33はベースハ
ウジング4に設けられたギア、34は駆動モータ3の駆
動用シャフトである。図1、図2と同じものについては
同じ符号を用いている。
【0073】駆動モータ3の回転部は駆動用シャフト3
4を中心に回転し、ロータフレーム35の外周部に超音
波振動子1、2が取り付けられている。その超音波振動
子1、2は、トランスデューサとも呼ばれて、超音波プ
ローブの中核をなす部品である。超音波振動子1、2の
先端には音響レンズ36がついている。屈折の現象を有
効に利用するのが音響レンズ36であって、超音波は液
体中よりも固体中での音速が早いために振動子表面には
凹型の音響レンズで超音波ビームを集束させている。ま
た、凹型の音響レンズ以外にも平面型音響レンズや凸型
音響レンズを貼り付けられた超音波振動子が使用され
る。
【0074】超音波振動子1、2のビームは駆動モータ
3の駆動軸(駆動用シャフト34)に対してラジアル方
向に直交している。そのためにビームの軌跡面は駆動軸
に直交している。駆動モータ3の駆動軸には直交してい
るが、揺動センターとして考えるとハンドルの軸に対し
ては平行な面となっているビーム軌跡面の超音波断層画
像が得られる。その超音波断層画像は揺動範囲のセンタ
ーに位置しているとハンドル軸に対して平行な平面の断
層画像である。
【0075】駆動モータ3には基準位置情報を知るため
の基準位置手段として磁性材のピン37がSUM24L
やSUYなどの磁性材にて形成されたロータフレーム3
5の外周部に取り付けられている。このピン37は円筒
形状した部分をロータフレーム35に取り付け、駆動回
転方向に対して先端部鋭角になるようにカット面38が
両方に設けられている。このピン37への磁束は駆動モ
ータ3のメインマグネットから得ている。ピン37を検
出するZ相のMR素子(図7、図8には図示せず)はベ
ースハウジング4に取り付けられている。Z相のMR素
子の信号はフレキシブルプリントサーキット39(以後
可撓性基板という)を通って電子回路基板28に接続さ
れ、電子回路基板28から超音波プローブのハンドル部
へさらに超音波装置本体側へ接続される。
【0076】また駆動モータ3の回転位置情報を知るた
めの相対位置情報手段としてエンコーダ7が組み込まれ
ている。そのエンコーダ7は駆動モータ3側にエンコー
ダマグネット40が構成されている。エンコーダマグネ
ット40の材料はプラスチックマグネットであり、ベー
ス樹脂として12ナイロン系を使用している。
【0077】メインマグネットの漏洩磁束の影響をエン
コーダ出力に受けないために、エンコーダマグネット4
0と、ベースハウジング4側に取り付けられたAB相の
MR素子41との隙間を非常に狭く設定している。その
隙間が狭いために、エンコーダマグネット40の膨潤な
どの影響を少なくする必要がある。そのために、エンコ
ーダマグネット40のプラスチックマグネットにおける
フェライト成分の含有量について、超音波伝播媒質中で
使用されるので膨潤影響を考慮して、79%以上磁性材
を含有したものを使用している。
【0078】また、添加剤の入ったオイルを超音波伝播
媒質に使用する場合は12ナイロン以外のプラスチック
材料としてポリフェニレンスルフィド(PPSと一般呼
ばれている)であるプラスチックマグネットを使用す
る。
【0079】AB相のMR素子41の信号は可撓性基板
45を通って電子回路基板28に接続され、電子回路基
板から超音波プローブのハンドル部へさらに超音波装置
本体側へ接続される。
【0080】超音波振動子1、2への送受信信号を駆動
モータ3の外部に取り出すために、スリップリング8が
構成されている。スリップリングの代わりにロータリト
ランスであってもよい。スリップリング8は駆動モータ
3側に絶縁シートなどの絶縁材を中間に介在させて、所
用数量の電極42を構成し、その電極42は超音波振動
子1、2に接続されている。さらに、その電極42はそ
れぞれの電極にコンタクトして電気的接続をするための
ブラシ43がフェノール樹脂材などの電気絶縁材からな
るブラシホルダー44を介してベースハウジング4に取
り付けられている。ブラシ43からの信号(I/O信
号)は可撓性基板46を通って超音波診断装置本体側へ
接続される。
【0081】駆動モータ3のモータ線82も可撓性基板
47を通って電子回路基板28に接続され、電子回路基
板28から超音波プローブのハンドル部へさらに超音波
装置本体側へ接続される。
【0082】駆動モータ3が揺動回転可能なように支承
するベースハウジング4は駆動モータ3の両側の軸受部
を支承し、U字形状をしていて、ベースハウジング4に
は揺動するためのレールが両側にあり、そのレールを回
動可能なようにシャーシ本体25、サイドシャーシ26
で支持している。またベースハウジング4に揺動するト
ルクを伝達するためにギア33が一体に設けられてい
る。そのギア33はベースハウジング4の揺動軸に対し
て全周ではなく部分的に構成されている。
【0083】揺動モータ5からのトルクはハンドルシャ
フト6に伝達され、ハンドルシャフト6の先端に取り付
けられたベベルギア32を回転させ、ベベルギア32の
相手のベベルギア30に伝達させる。ベベルギア30は
ギアシャフト29に圧入等で固定されていて、そのギア
シャフト29には平ギア31も圧入等で締結されてい
る。そのギアシャフト29はシャーシ本体25に取り付
けられたボール軸受とサイドシャーシ26に取り付けら
れたボール軸受とで回転可能に支承されている。そのた
めにベベルギア30に伝達されたトルクは平ギア31を
介して、平ギア31の相手ギア33に伝達されることで
ベースハウジング4は揺動モータ5で揺動することがで
きる。
【0084】平ギア31、ベベルギア30、ベベルギア
32は銅系材料でギア加工されており、揺動運動でのギ
ア摩耗の観点より無電解ニッケルメッキ処理がなされて
いる。
【0085】また、摺動抵抗を低減するためにテフロン
(登録商標)をコンポジットした電解液でテフロン入り
の無電解ニッケルメッキ処理をする表面処理を、揺動ギ
アである平ギア31、ベベルギア30、ベベルギア32
などに施すこともある。また、ホウ素を入れた無電解ニ
ッケルメッキ処理を揺動ギアである平ギア31、ベベル
ギア30、ベベルギア32に施すこともある。
【0086】ギアの摩耗粉はスリップリングの電極とブ
ラシの間に入ったりして、超音波振動子の信号にノイズ
として入り込むので、できるだけ発生しないように、表
面処理をしないものでもバリなどには注意を払ってい
る。銅系材料の場合は酸洗いなどで加工バリを除去して
いる。
【0087】ベースハウジング4の揺動はベースハウジ
ング4に設けられたレールをシャーシ本体25とサイド
シャーシ26のレール案内溝で回動可能に支承してい
て、シャーシ本体25とサイドシャーシ26はビス27
で固定され一体となったシャーシとして作用する。
【0088】シャーシ本体とサイドシャーシは一体とな
ったものでもよい。
【0089】シャーシ本体25はハンドルシャフト6が
回動支承する軸受部材が固定されている。ハンドルシャ
フト6は駆動用シャフト34やギアシャフト29に比べ
て長いために、2個の軸受で回転支承している。その2
個の軸受は調芯が可能なように予圧をかけず使用してい
る。その一つの軸受部がシャーシ本体25の中央部近く
に構成され、もう1つの軸受はハンドル部側に構成され
ている。
【0090】超音波振動子1、2は駆動モータ3で回転
されるので、回転時における超音波振動子1、2のビー
ムの軌跡面(駆動ビーム軌跡面とする)は駆動モータ3
の駆動軸に対して直交する面である。図7から分かるよ
うに、超音波振動子1、2から超音波を送受信して得ら
れる超音波振動子配列方向の超音波断層画像取得領域は
360度の全周ではなくシャーシ本体25とサイドシャ
ーシ26に妨げられて、ある範囲になる。その範囲は超
音波振動子1、2で走査できる超音波走査可能領域を表
す。実際の超音波診断装置では反射の問題などを考慮し
て幾何学的な角度αよりも少し小さな設定となってい
る。本実施例の場合では230度となっている。
【0091】超音波振動子1、2は両持ち軸受の駆動モ
ータ3のロータフレーム外周に取り付けられているため
に駆動モータ3の両軸受の間に構成されている。従って
駆動軸に対して超音波断層画像は直交していて、ハンド
ル軸に対して直交することはない。
【0092】揺動範囲は全周であると考えると、揺動に
よる超音波振動子1、2のビーム軌跡面(揺動ビーム軌
跡面とする)のうち断層画像が走査できる範囲は、図7
から分かるようにシャーシ本体25とサイドシャーシ2
6の合わせた中央部に可撓性基板46などの部品のため
に空間が開いていることにより、広い角度まで可能であ
るが、実際はベースハウジング4に形成するギアの範囲
によって制約を受けてしまう、揺動角度はハンドル軸を
センターとして両側が同じ角度に設定され、図8に表示
する揺動角度βはハンドル軸をセンターで振り分けされ
た角度となっている。本実施例は100度となってい
る。この揺動ビーム軌跡面は駆動ビーム軌跡面に直交
し、駆動軸を通る平面である。揺動ビーム軌跡面はハン
ドル軸に平行である。
【0093】駆動モータ3を回転させて駆動ビーム軌跡
面で超音波断層画像を取りながら、揺動回転させると駆
動ビーム面が揺動ビーム面に直交しながら揺動軸を中心
に走査できるので、超音波断層画像としては3次元の領
域のものが得られる。
【0094】このように、本実施では3次元走査用超音
波プローブが可能となる。たとえば、230度領域を1
00度揺動した範囲の超音波断層画像が得られるとい
う、従来にない測定範囲の広いものを得ることができ
る。また、3次元走査用超音波プローブを体腔内に挿入
して使用する場合には、挿入部先端に超音波振動子を配
置することができるので、より挿入部を小形化すること
ができるという利点を有する。
【0095】本実施例では超音波振動子は2個使用して
おり、符号は1、2である。
【0096】さらに、2種類の超音波振動子を搭載する
ことができるので、1つの超音波プローブで2つの距離
分解能の異なったものが扱える。
【0097】一般に距離分解能は周波数が高いと向上す
るが、周波数が高くなると超音波の減衰が大きくなるた
めに、深度の深い部分での診断ができなくなるので、1
つの超音波プローブで振動数の異なる超音波振動子を切
り換えて使用することができるためによりよい超音波診
断が可能となる。
【0098】また、ロータフレーム35に取り付けた超
音波振動子1、2は駆動回転軸に対して180度離れた
位置に取り付けられる。これは一方の超音波振動子から
放射した超音波が他方の超音波振動子でも受信され、超
音波の受信にノイズとして入らないように、180度の
対で2個の超音波振動子を取り付けている。スリップリ
ングの場合は影響がほとんどないが、ロータリトランス
などの場合ではクロストークとして、画像のノイズとな
るので、充分な配慮が必要となる。
【0099】図9はスリップリングを説明するための図
である。図9において、電極42(図8での符号と同
じ)は3個の電極42a、42b、42cで構成されて
いて、それぞれ電極はポリエステルの絶縁シート48
a、48b、48cで絶縁されている。電極42は黄銅
を金属加工で切削またはプレス加工して内側に突起部4
9のあるリングに加工され、突起部49にはリード線半
田付け用の小さな穴83が開けられている。また突起部
49は外周リング部の厚みに比べて、薄くなっている段
差部50を有し、その段差部50は突起部49の片方の
面に形成され、電極のリング内径よりも小さな半径の範
囲まで形成されている。この段差部50を形成すること
により、リード線を半田付けするときに半田が段差部に
留まり、電極のリング側まで流れないことにより、スリ
ップリング組立の際に電極が半田による積層傾き等が発
生せず、ブラシ43との摺動位置が回転にともなって振
れないなど有効な効果がある。
【0100】超音波振動子はリード線が2本出ていて、
1本は電気グランド(GND)であり、もう1本は信号
線である。本実施例の超音波プローブでは駆動モータ3
に超音波振動子が2個取り付けられているので、4本の
リード線があるが、電気グランドは共通として取り扱う
ために3本のリード線として処理できる。超音波振動子
は180度離れているので、電気グランドの線同士を容
易に接続することはできないので電極42を介して接続
している。電極42からは4本のリード線が出ており、
その内2本は同じ電極から出ており、約180度離れた
超音波振動子と繋がっている。従って、2個の超音波振
動子のために電極は3個必要である。その3個の電極の
うち、ウインドウケース側に電気グランドの電極42c
を構成し、内部に向かうに従って超音波振動子の周波数
が高くなるように構成する。
【0101】超音波診断装置本体からI/O線を介して
送られた電気信号により超音波振動子は超音波を放射
し、被検体から反射される超音波を受波し電荷量の変化
を生じる。この超音波振動子の電気的変化はI/O線を
介して超音波診断装置本体に伝達される。I/O線に流
れる電気信号は3kHz〜8kHzと範囲の周波数信号
であるために不要輻射の主たるノイズ源となる。本実施
例ではI/O線の一部を可撓性基板46で構成してい
る。I/O線はシールド線などを使用してシールドして
いるため、不要輻射対策の効果を有するが、スリップリ
ングの電極部はシールドをすることができない。使用す
る周波数の電極の位置を検討することで、不要輻射を低
減させている。すなわち、その3個の電極のうち、ウイ
ンドウケース側に電気グランドの電極を構成し、内部に
向かうに従って超音波振動子の周波数が高くなるように
構成する。
【0102】図10、図11はブラシホルダーにおける
ブラシと可撓性基板の関係を説明するための図である。
図10、図11において、44はブラシホルダー、43
はブラシ、46は可撓性基板である。
【0103】ブラシホルダー44はフェノール樹脂材な
どの電気絶縁材からなっていて、ベースハウジング4に
取り付けることができるようにネジ穴84が形成されて
いる。ブラシホルダー44には可撓性基板46を接着し
て固定する位置に可撓性基板46の厚み相当分の段差を
有する凹部51が形成されている。この凹部51がある
ことでブラシ43はブラシホルダーの面52に密着して
固定することができる。ブラシホルダー44にはブラシ
43を貫通して取り付ける穴53が設けられている。ブ
ラシ43を穴53に取り付けた後、穴53部を接着剤に
て固定する。I/O線用可撓性基板46はブラシ43に
相対する位置に3つの電極があり、そのブラシ43を可
撓性基板46へ半田付けするために、ランド85a、8
5b、85cはブラシ43に直角に配列されていない。
図11ではランド85a、85b、85cをブラシ43
の長手方向に場所を変え、85bのランドを中心にし
て、モータの内側に位置するランド85aは左側に構成
され、モータの外側に位置し、ウインドウケースに近い
ランド85cは右側に構成されている。それは、ブラシ
間のピッチは0.688mmでブラシ線径0.15mm
であり、ブラシに対して直角に配置すると、ランド径
0.3mm程度となり半田付け作業性が困難になってし
まうからである。
【0104】また可撓性基板46は両面スルホール基板
で、ブラシホルダー44より少し離れたところより電気
グランドラインを一面にもってきて、信号ラインは逆側
に構成するようにしている。この電気グランドを一面に
構成することで電気シールドの効果が得られている。
【0105】モータ用可撓性基板47やMR素子の信号
ラインの可撓性基板39、45は電子回路基板28に接
続されているが、I/O線の可撓性基板46は3本の可
撓性基板47、39、45と積み重ねられた状態で駆動
モータ3の外部に出る。そのためI/O線の可撓性基板
46から発生する不要輻射がMR素子の信号ライン(位
置情報信号ラインとする)に飛び込まないように可撓性
基板46の電気グランド面を位置情報信号ラインの方に
配置している。
【0106】超音波伝播媒質(音響媒体液)中で回転駆
動される駆動モータ3の位置情報信号ラインはエンコー
ダからの超音波振動子の走査位置を知るための信号ライ
ンであり、I/Oの可撓性基板からノイズが入ると、位
置情報が不安定となり、駆動モータ3の制御が不安定に
なるが、I/Oの可撓性基板46は電気シールドされて
いるので、ノイズの影響を受けることがない。
【0107】また揺動モータ5はブラシ付きモータで発
生するようなブラシノイズなどの影響がないようにブラ
シレスモータを使用している。
【0108】従って、超音波振動子と装置本体との電気
信号の送受信が正しく行われ、ノイズの少ない正確な超
音波画像を得ることができる。
【0109】ベースハウジング4は金属粉末射出成形法
(Metal InjectionMolding=M
IM)による焼結金属にて形成されている。
【0110】MIMは、R.E.Wiechがウィテッ
ク・プロセスを開発し、1972年に実用化された技術
で、3次元的な複雑な形状の部品を精度良く生産できる
ことから、機械加工、ダイカスト、精密鋳造、粉末冶金
に次ぐ第五世代の金属加工法として注目を集めている工
法であって、寸法公差的には一般公差において10mm
以下で±0.05mm、特別公差において±0.03m
m程度であり、金属加工に匹敵する精度であり、他の金
属ダイキャストなどでは得られない精度である。本実施
例のベースハウジング4は3次元的な複雑な形状である
うえに、ギア部を部分的に形成しているために、寸法精
度の安定性が重要でありMIMで製作をした。
【0111】MIMで製作するために次のポイントで金
型形状、製品成形条件などを検討した。製作部品につい
ては後述の図12〜図15を参照のこと。 (1)部品の厚みができるだけ均一な厚みになるよう
に、不要な部分を取り除いた。 (2)ギア部は平ギアで抜きテーパを0にするために、
金型離型時の抵抗を減らして、精度的に許される寸法箇
所には1度程度のテーパにした。 (3)ベースハウジング4は円弧形状部が多いので、焼
結時の成型品における寸法精度の安定を重視するため
に、2次加工で削除可能形状の部位を構成した。 (4)ギア部は金型離型、脱脂、焼結などの過程で、製
品寸法は金型離型寸法に対して縮小するために、ギア部
には縮小の影響がでにくいような金型品形状にした。 (5)ベースハウジング4のレール箇所の変形などが発
生しないようにした。 (6)2次加工で削除可能な形状の部位を製品形状に追
加し、その追加箇所はギア部側の方に設けた。 (7)レール部は2次加工を前提して、そのレール箇所
の2次加工で削除可能な形状とした。 (8)2次加工箇所をできるだけ少なくすること。
【0112】以上のような観点で、製品形状と金型製品
形状を設計した。
【0113】また、MIMは、加熱溶融された熱可塑性
の物質を高圧・高速で金型内へ射出し冷却することで部
品を生産するプラスチック成形方法に類似したものであ
り、金属の素材を微粒粉末(金属粉末)に粉砕し、その
金属粉末とバインダーとなる樹脂あるいはワックスなど
の流動性を付与させる有機系物質を混練し、得られた素
材を加熱して溶融し、造粒し、プラスチックと同様に射
出成形をする。その後、得られた成形体を熱分解方式な
どで脱脂した後、焼結を行うことで金属部品を生産する
方法である。
【0114】ベースハウジング4の材料には非磁性体
で、強度が必要であり、超音波伝播媒体に対して物性が
安定な材料として、オーステナイト系のステンレス鋼で
あるSUS303、SUS304、SUS304L、S
US316、SUS316L等、非鉄系材料WC−C
o、W−Cu−Ni、W−Fe−Ni、Tiなどが使用
できる材料が選定できる。
【0115】その中の一例として粉末粒子径が5〜10
μmの微細粉末であるSUS316Lのステンレス鋼粉
末を用いた。
【0116】一方、バインダーとしては、たとえば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエーテル、液
晶ポリマー、ポリフェニレンスルフィド等の各種熱可塑
性樹脂や、各種ワックス、パラフィン等のうちの1種ま
たは2種以上を混合して用いることができる。
【0117】ベースハウジング4のバインダーの一例と
してアクリル樹脂とポリスチレン等を配合し、一般に使
用する添加量60vol%程度にして実験した結果、寸
法の低下が見られた。添加量を10vol%程度にする
と、成形流動性が乏しくなり、射出成形品の不良が発生
し、成形離型時のマイクロクラックなどの影響で脱脂後
や真空炉に成型体を設置する際に部品の欠落が発生す
る。従って、成型体の成型安定性の観点から、成形体を
焼結するときの収縮によりギア部寸法精度を向上するた
め添加量15〜50vol%程度に添加量を設定してい
る。
【0118】金属粉末とバインダーの混練物には、ベー
スハウジング4の成型体ではギア歯面やMR素子取付部
やブラシホルダー取付部など、抜きテーパのないストレ
ート部があるために、可塑剤、潤滑剤などの添加物を微
量添加している。
【0119】前述した製品形状と金型製品形状を設計す
るためにポイントに基づいて配慮されたベースハウジン
グ4の金型製品(MIMブランク品55)の斜視図を図
12、図13に示す。図12はギア33側からの斜視
図、図13はギア33の反対側からの斜視図である。図
12、図13において、ベースハウジング4のMIMブ
ランク品55は駆動モータ3を支承する軸受部が取り付
けられる円筒部56、57が形成された支柱部58、5
9があり、円筒部56はスリップリング8側の軸受支承
円筒部の穴であって、支柱部58にはブラシホルダーを
ビスで固定するための取付穴60が2個設けられてい
る。ブラシホルダー取付部面61はブラシとスリップリ
ングの電極との摺動の安定のために、ブラシホルダーは
傾かないように取り付けができるようにテーパなしで金
型を製作している。I/Oの可撓性基板46(図11)
をMIMブランク品55(図2のベースハウジング4と
同じ意味の場合でも図12、13での説明のため符号5
5を使用する)の外部に取り出すために、支柱部58と
揺動支持部62の境目付近に、I/O可撓性基板46を
通すために長方形類似した形状の穴63が開いている。
その穴63の関係で支持部58の接続強度が弱くなりや
すいので、揺動支持部62と支持部58の接続部にはM
IMブランク品55の肉厚をブラシ43に接触しない程
度で、できるだけ厚くなるように傾斜部64を設けてい
る。穴63の両側に形成した傾斜部64によって、支柱
部58の耐衝撃強度の向上を図っている。
【0120】また支柱部59の軸受取り付けのための円
筒部57は駆動モータ3のエンコーダ7側の軸受が取り
付けられる。円筒部57はエンコーダ7側の軸受支承円
筒部の穴であって、支柱部59にはAB相のMR素子取
付台をビスで固定するための取付穴65が2個設けられ
ている。AB相のMR素子取付台の取付部面もエンコー
ダマグネット(図8の符号40)とAB相のMR素子
(図8の符号41)とのギャップを平行に調整可能なよ
うにテーパなしで金型を製作している。AB相のMR素
子に接続された可撓性基板(図8の符号45)を外部に
取り出すためにフック66は支柱部59の両サイドにM
IMで一体に形成されている。
【0121】MIMブランク品55の揺動支持部62の
両側には揺動のためにレール部が形成されている。揺動
支持部62にはZ相のMR素子の取付台を固定するため
の穴67とZ相MR素子の可撓性基板(図8の符号3
9)をベースハウジング4から取り出すために穴68が
形成されている。
【0122】ベースハウジング4のレールはMIMブラ
ンク品55に対して2次加工(機械加工ともいう)で寸
法精度を出すために加工代を加えて製作されている。
【0123】MIMブランク品55は成型体を焼成した
際の収縮率を小さくし、寸法精度を高めるとともに、焼
結体の空孔率の減少によって部品寸法精度を向上させる
ために、揺動支持部62などの内側の肉を調整し、MI
Mブランク品55の厚みをできるだけ均一にしている。
【0124】ギア33の歯面は抜きテーパを0にするた
めに、金型離型時のノックピンをギア33の近傍に設け
た。
【0125】2次加工で削除可能な形状の部位72との
接続は、支柱部58の先端部に接続する部位69と支柱
部59の先端部に接続する部位70とギア33側レール
に接続する部位71との3カ所の部位で接続されてい
る。ギア33部の離型性や2次加工で加工ツールの設定
の容易さなどから、2次加工で削除可能な形状の部位7
2に空間73、74を設けている。
【0126】2次加工で削除可能な形状の部位72の面
を大きく構成しているので、安定して成型体を置くこと
ができるので、脱脂工程や焼結工程での部品の作業効率
が向上するうえに、成型体の仕上がりが安定する。
【0127】図14、図15は製品形状の2次加工MI
M品の斜視図である。図14はギア部からの斜視図であ
り、図15はギアの反対側からの斜視図である。図1
4、図15に示す2次加工MIM品は図12、図13の
MIMブランク品55に2次加工をして、超音波診断装
置に使用されるベースハウジング4を示している。部品
についての符号は図12、図13と同じ箇所には同じ符
号を使用する。図16には軸受カラーを示す。
【0128】図14、図15において、33はギア、5
6、57は軸受を支承するための円筒部、58、59は
支柱部、60はブラシホルダー固定の取付穴、62は揺
動支持部、63はI/Oの可撓性基板用穴、64は傾斜
部、65はAB相のMR素子取り付けのための取付穴、
66はフック、67はZ相MR素子を固定するための
穴、68はZ相の可撓性基板をベースハウジング4から
取り出す穴である。
【0129】2次加工を説明する。
【0130】支柱部58、59に軸受カラー75を取り
付けるためには、軸受カラーが挿入される円筒部56、
57にはわずかの加工代が設けられている。わずかの隙
間で係合でき回転可能なように、円筒部56、57の内
径を仕上げる。
【0131】また軸受カラー間の距離を寸法通りに組立
した駆動モータ3をベースハウジング4に装着するため
には、軸受カラー間の距離に合わせて、支柱部58、5
9の内側を傾斜面でないように2次加工を施す。支柱部
58、59の内側は、ベースハウジング4のMIMブラ
ンク品55では1度程度の抜きテーパが付いている。駆
動モータ3を組み立てるには支柱部58、59の内側が
テーパであってはモータ組立に支障が発生する。支柱部
58、59の2次加工面をそれぞれ76、77とする。
77の面は図14、図15の図では二次加工面としては
表現できてないが、加工に伴う段差の稜線によって表現
している。軸方向予圧が安定に軸受に作用するので、信
頼性の良好な駆動モータ3を装着するベースハウジング
4ができる。
【0132】2次加工削除部の大きな箇所として、部位
69〜72であり、その部位を2次加工で削除する。そ
の削除作業と同じチャックの際に、ベースハウジング4
の揺動用レース86、87を仕上げる。揺動用レース8
6はベースハウジング4のギア33側のレースを示し、
揺動用レース87はベースハウジング4のギア33反対
側のレースを示す。
【0133】3次元的な異形状なベースハウジングであ
るが、金型形状などを検討することで、MIMの金型成
型品の精度で、2次加工をほとんどしなくても所用の寸
法精度に出すことが可能である。
【0134】図16の軸受カラー75はフランジ78と
円筒部79、80と切欠き部81から構成されている。
フランジ78はベースハウジング4の支柱部58、59
の内側面に向い合うように配置され、駆動モータ3がベ
ースハウジング4から抜け落ちたり移動したりすること
を防止している。そのフランジ78の両側に円筒部7
9、80があり、円筒部79は駆動モータ3のボール軸
受の内輪に接して組み込まれるため、内輪の外径に合わ
せた寸法になっている。円筒部80はベースハウジング
4の支柱部58、59に設けられた穴に係合する。円筒
部80には駆動モータ3を挿入するために、円筒部80
の外周の2カ所に切欠き部81が設けられている。
【0135】図17はその軸受カラーをベースハウジン
グ4の支柱部58、59に設けられた穴に係合するため
の説明図である。軸受カラー75は駆動モータ3の両側
にあるために、2個存在する。その軸受カラー75はエ
ンコーダ側の軸受カラーを75aとし、スリップリング
側の軸受カラーを75bとして区別する。軸受カラーの
両方をさす時は75の符号をもって説明している。図1
7はエンコーダ側支柱部59の円筒部57で、軸受カラ
ーは75aである。75bの軸受カラーは図示されてい
ない。図17(a)は軸受カラー75aを円筒部57に
係合するための挿入方法の説明図である。ベースハウジ
ング4の支柱部59に設けられた円形の円筒部57には
揺動支持部62とは反対側に平行の開口部88が支柱部
59の外部まで設けられている。その開口部88が円筒
部57の一部に構成されている。軸受カラー75aの切
欠き部81が支柱部59の開口部88に平行になるよう
にして支柱部59の上から挿入する。実際には両側に軸
受カラーの装着した駆動モータ3をベースハウジング4
に挿入するので、軸受カラー単品だけの挿入ではない
が、説明のために軸受カラーでもって説明する。軸受カ
ラー75が挿入できれば駆動モータ3が装着でき、ベー
スハウジング4に駆動モータ3を組み込むことができる
ことになる。
【0136】さらに、軸受カラー75aを挿入していき
軸受カラー75aの中心と支柱部59の円筒部57の中
心とを一致させる。その軸を一致させた状態で軸受カラ
ー75aを90度回転させ、軸受カラー75aの切欠き
部81の面を支柱部59の開口部88の面に直交させ
る。その状態では軸受カラー75aは抜け落ちない。す
なわち、駆動モータ3をベースハウジング4に組み込み
が完了したことになる。
【0137】図18はシャーシ本体の斜視図を示す。シ
ャーシ本体25にはベースハウジング4の揺動用のレー
ルを案内して揺動するレール溝89が設けられている。
この案内のレール溝は揺動可能な範囲をできるだけ広く
設計する。ベースハウジング4に揺動トルクを伝達する
ギアシャフトの軸受を装着するために穴90をシャーシ
本体25の側面側に形成している。シャーシ本体25の
中央部はサイドシャーシ26との連結部ともなってい
て、サイドシャーシ26との合わせ面91は揺動性能に
影響するので揺動軸に対して傾斜をもたないように、レ
ール溝89の加工と合わせ面91の加工が同一チャック
の状態で加工をする。合わせ面にはサイドシャーシ26
を取り付けるためのネジ穴92があり、さらには、サイ
ドシャーシ26との位置決めのための平行な案内溝93
が形成されている。
【0138】シャーシ本体25には揺動側のトルクを伝
達するベベルギアを装着するために案内穴94がある。
この案内穴94は貫通している。シャーシ本体25は電
子回路基板取付用のネジ穴95が形成されている。
【0139】シャーシ本体25は真鍮ダイキャストで鋳
造され、鋳造品を金属加工して所用の寸法精度に仕上げ
ている。また摺動性能を要求する箇所があるために、テ
フロン入りの無電解ニッケルメッキ処理を表面に施して
いる。摺動抵抗を低減するためにテフロンをコンポジッ
トした電解液でテフロン入りの無電解ニッケルメッキ処
理を、シャーシ本体25に施すこともある。また、ホウ
素を入れた無電解ニッケルメッキ処理をシャーシ本体2
5に施すこともある。
【0140】シャーシ本体25のレール溝89は超音波
伝搬媒質の中に浸積されて使用され、電子回路基板部2
8は空気中であるために、シャーシ本体25を密閉部材
としての使用目的もあるため、シャーシ本体の気密性が
必要となるので、時計などに使用される真鍮ダイキャス
トの工法をこのシャーシ本体に使用した。
【0141】軽量を目的とする場合はアルミダイキャス
トやマグネシウム合金を使用したシャーシ本体にする。
【0142】図19はサイドシャーシの斜視図を示す。
サイドシャーシ26にはベースハウジング4の揺動用の
レールを案内して揺動するレール溝95が設けられてい
る。この案内のためのレール溝95は揺動可能な範囲を
できるだけ広く設計されていて、ベースハウジング4の
レールの範囲よりも大きくしている。レール溝95のレ
ール角度範囲の方をベースハウジング4のレールの角度
範囲よりも大きくすることによって揺動の安定性が増
す。揺動の摺動抵抗が安定するためである。
【0143】シャーシ本体25との合わせ面96は揺動
性能に影響するので揺動軸に対して傾斜をもたないよう
に、レール溝95の加工と合わせ面96の加工が同一チ
ャックの状態で加工をする。合わせ面96にはシャーシ
本体25にサイドシャーシ26を取り付けるためのネジ
穴97があり、さらにシャーシ本体25との位置決めの
ために、シャーシ本体25の平行な案内溝93に係合す
る平行部を有する凸部98が形成されている。
【0144】サイドシャーシ26もシャーシ本体25と
同様に真鍮ダイキャストで鋳造され、鋳造品を金属加工
して所用の寸法精度に仕上げている。また摺動性能を要
求する箇所があるために、テフロン入りの無電解ニッケ
ルメッキ処理を表面に施している。摺動抵抗を低減する
ためにテフロンをコンポジットした電解液でテフロン入
りの無電解ニッケルメッキ処理を、サイドシャーシ26
にも施すこともある。また、ホウ素を入れた無電解ニッ
ケルメッキ処理をサイドシャーシ26に施すこともあ
る。
【0145】サイドシャーシ26のレール溝95は超音
波伝搬媒質の中に浸積されて使用され、凸部98側は空
気中になるように超音波プローブができるために、サイ
ドシャーシ26には密閉部材としての目的もあり、サイ
ドシャーシ26の気密性が必要なために真鍮ダイキャス
トの工法を使用した。
【0146】軽量化を目的にアルミダイキャストやマグ
ネウム合金を使用したサイドシャーシにする場合もあ
る。
【0147】このように、本実施例における3次元走査
用超音波プローブは軽量、且つ小形で、プローブ先端部
に揺動部と駆動部の主な機構部が内蔵されており、超音
波振動子による広角な範囲の超音波断層画像が得られ
る。また、3次元走査用超音波プローブを体腔内に挿入
して使用する場合には、挿入部先端に超音波振動子を配
置することができるので、より挿入部を小形化すること
ができるという利点を有する。
【0148】本実施例の3次元走査用超音波プローブに
よると3次元的走査が可能であり、超音波振動子を固定
した駆動モータの回転にともなって、駆動モータ側のエ
ンコーダから回転角度信号が超音波診断装置に伝送さ
れ、2次元の超音波断層画像が得られる。駆動モータを
支承したベースハウジングを揺動するための揺動モータ
の回転にともなって、揺動モータ側に取り付けたエンコ
ーダから回転角度信号が超音波診断装置に伝送され、所
定の角度毎に超音波振動子による電子走査を行うことに
よる複数枚の超音波断層画像を得ることができる。この
得られた複数枚の超音波断層画像をもとに3次元超音波
断層画像を得ることができる。
【0149】本実施例の3次元駆動モータ装置の駆動モ
ータ部は一回転する回転駆動モータではなく、一定角度
を揺動することができる揺動モータにしても同様な効果
が得られる。
【0150】また、駆動モータを揺動モータにすること
で、小形で眼球動作型の監視カメラシステムも可能とな
り、小形のセキュリティセンサーの装置にも適用でき
る。
【0151】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、駆動モータの駆動軸がベ
ースハウジングに固定され、ベースハウジングを揺動さ
せることで、駆動モータを揺動させることができるもの
で、駆動モータの駆動軸と、揺動軸との2軸をもつモー
タ装置である。駆動モータはベースハウジングが揺動す
るので、シャーシ側から見れば、駆動モータは3次元的
に回転することになるという効果がある。
【0152】請求項2記載の発明によれば、駆動軸と揺
動軸が1点でクロスしているために小形で揺動角度が大
きな超音波振動子駆動モータ装置が構成できる。
【0153】さらに、駆動モータと超音波振動子の位置
関係で、駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子を
構成する機構となっているのでコンパクトに3次元機構
化することができる。超音波振動子のビーム軌跡面を揺
動することでビーム揺動面による多面体が形成され、そ
の多面体から3D断層画像を得ることができる。また、
駆動モータの駆動軸はハンドル軸に対して垂直な関係に
あり、ビーム軌跡面はハンドル軸に対して平行な走査面
となる超音波断層画像を得ることができる。また、揺動
軸が駆動軸に対して直交しているうえにビーム軌跡面に
対して揺動面は直交していて、駆動軸を揺動することで
揺動軸を中心にビーム軌跡面を軌跡させることができる
という有利な効果が得られる。
【0154】また、請求項3記載の発明によれば、駆動
軸と揺動軸が1点でクロスしているために小形で揺動角
度が大きな超音波振動子駆動モータ装置が構成できる。
【0155】さらに、駆動モータと超音波振動子の位置
関係で、駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子を
構成する機構となっているのでコンパクトに3次元機構
化することができる。駆動モータの駆動軸はハンドル軸
に対して垂直な関係にあり、ビーム軌跡面はハンドル軸
に対して平行な走査面となる超音波断層画像を得ること
ができる。また、揺動軸は駆動軸に対して直交してお
り、ビーム軌跡面に対しても揺動面は直交しており、駆
動軸を揺動することで揺動軸を中心にビーム軌跡面を軌
跡させることができる。
【0156】さらに、駆動モータが搭載されたベースハ
ウジングに揺動のためのレールがあり、そのレールの案
内部をシャーシにて受けていることにより、ベースハウ
ジングの揺動部の強度を充分に確保できる。
【0157】さらに、ベースハウジングに形成した2カ
所のレールにより支持されるので安定して揺動するうえ
に、レールの係合する面積などが増すのでベースハウジ
ングの揺動部の強度を充分に確保できる。
【0158】さらに、超音波振動子を2個構成している
ので、周波数の異なる特性の超音波振動子を同一超音波
プローブ内に構成することができ、診断に使用する超音
波振動子を切り換えて使用することなどができる。2個
の超音波振動子を180度の位置に配置しているので、
各超音波振動子での画像に多重反射などの影響がでない
ものが得られるものである。
【0159】また、請求項4記載の発明によれば、駆動
軸と揺動軸が1点でクロスしているために小形で揺動角
度が大きな超音波振動子駆動モータ装置を使用した超音
波診断装置が構成できる。
【0160】さらに、駆動モータと超音波振動子の位置
関係で、駆動モータの内部軸の範囲内に超音波振動子を
構成する機構となっているのでコンパクトに3次元機構
化することができる。超音波振動子のビーム軌跡面はハ
ンドル軸やシャーシ軸と同一方向を向いているので、駆
動モータの駆動軸はハンドル軸に対して垂直な関係にあ
り、ビーム軌跡面はハンドル軸に対して平行な走査面と
なる超音波断層画像を得ることができる。また、揺動軸
が駆動軸に対して直交しているうえにビーム軌跡面に対
して揺動面は直交していて、駆動軸を揺動することで揺
動軸を中心にしてビーム軌跡面を軌跡させることができ
る。そのために複数のビーム軌跡面の超音波断層画像を
得ることができ、それら断層画像を3次元画像合成して
表示することにより、診断の便宜性を向上させることが
できる効果が得られるものである。
【0161】また、請求項5記載の発明によれば、駆動
軸と揺動軸が1点でクロスしているために小形で揺動角
度が大きな超音波振動子駆動モータ装置を使用した超音
波診断装置が構成できる。
【0162】さらに揺動軸を中心にしてビーム軌跡面を
軌跡させることで、複数のビーム軌跡面の超音波断層画
像を得ることができ、それら断層画像を3次元画像合成
して表示することができ、診断の便宜性を向上させるこ
とができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるメカニカルセクタ走査型
超音波プローブを使用した超音波診断装置の全体を示す
概略ブロック図
【図2】本発明の実施例による超音波プローブの外観斜
視図
【図3】(a)本発明の実施例によるモータ装置のモデ
ル図 (b)同側面図
【図4】本発明の実施例によるモータ装置のモデルの説
明図
【図5】揺動半径Rsによるウインドウケース半径と揺
動角度を示す図
【図6】ベースハウジングの幅bによるウインドウケー
ス半径と揺動角度を示す図
【図7】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
装置の駆動モータ側の構造図
【図8】本発明の実施例による超音波振動子駆動モータ
装置の駆動モータ側の構造図
【図9】本発明の実施例によるスリップリングを説明す
るための図
【図10】本発明の実施例によるブラシホルダーにおけ
るブラシと可撓性基板の関係を説明するための図
【図11】本発明の実施例によるブラシホルダーにおけ
るブラシと可撓性基板の関係を説明するための図
【図12】本発明の実施例によるベースハウジングのM
IMブランク品のギア側からの斜視図
【図13】本発明の実施例によるベースハウジングのM
IMブランク品におけるギアの反対側からの斜視図
【図14】本発明の実施例によるベースハウジングの2
次加工のMIM品におけるギア側からの斜視図
【図15】本発明の実施例によるベースハウジングの2
次加工MIM品におけるギアの反対側からの斜視図
【図16】本発明の実施例による軸受カラーの斜視図
【図17】本発明の実施例による軸受カラーをベースハ
ウジングの支柱部に設けられた円筒部に係合するための
説明図
【図18】本発明の実施例によるシャーシ本体の斜視図
【図19】本発明の実施例によるサイドシャーシの斜視
【符号の説明】
1、2 超音波振動子 3 駆動モータ 4 ベースハウジング 5 揺動モータ 6 ハンドルシャフト 7、10 エンコーダ 8 スリップリング 9 ウインドウケース 11 駆動モータ駆動回路 12 揺動モータ駆動回路 13 パルス発生器 14 振動子駆動回路 15 増幅器 16 対数増幅器 17 検波回路 18 A/D変換器 19 画像メモリ 20 画像DSP 21 テレビモニタ 22 ハンドル部 23 先端部 24 ケーブル 25 シャーシ本体 26 サイドシャーシ 27 ビス 28 電子回路基板 29 ギアシャフト 30、32 ベベルギア 31 平ギア 33 ベースハウジングに設けられたギア 34 駆動用シャフト 35 ロータフレーム 36 音響レンズ 37 ピン 38 カット面 39、45、46、47 可撓性基板 40 エンコーダマグネット 41 MR素子 42、42a、42b、42c 電極 43 ブラシ 44 ブラシホルダー 48、48a、48b、48c 絶縁シート 49 突起部 50 段差部 51 凹部 52 ブラシホルダーの面 53、83、90 穴 55 MIMブランク品 56、57、79、80 円筒部 58、59 支柱部 60 ブラシホルダー固定の取付穴 61 ブラシホルダー取付部面 62 揺動支持部 63 I/O可撓性基板穴 64 傾斜部 65 MR素子取付の取付穴 66 フック 67 Z相MR素子を固定するための穴 68 ベースハウジングから取り出すための穴 69 先端部に接続する部位 70 支柱部59の先端部に接続する部位 71 ギア部側レールに接続する部位 72 2次加工で削除可能形状の部位 73、74 空間 75 軸受カラー 75a エンコーダ側の軸受カラー 75b スリップリング側の軸受カラー 76、77 2次加工面 78 フランジ 81 切欠き部 82 モータ線 84、92、97 ネジ穴 85a、85b、85c ランド 86、87 揺動用レール 88 開口部 89、95 レール溝 91、96 合わせ面 93 案内溝 94 案内穴 98 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータが回転するアウターロータタイプ
    の駆動モータにおいて、 駆動モータの駆動軸をベースハウジングに支承させ、そ
    のベースハウジングをシャーシに対して揺動させること
    ができる駆動モータ装置であって、その駆動モータの駆
    動軸と揺動部揺動軸とが直交し、1点でクロスしている
    ことを特徴とする3次元駆動モータ装置。
  2. 【請求項2】 超音波振動子と超音波伝播媒質とを内包
    し、超音波透過性を有する窓材からなるウインドウケー
    スと上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを具備
    した超音波プローブにおいて、 超音波振動子を駆動モータのロータフレームの外周部に
    取り付けて駆動する駆動モータの駆動軸と、 さらに駆動モータを支承するベースハウジングを揺動さ
    せる揺動部とが超音波プローブの先端部ウインドウケー
    ス内に内蔵され、 その駆動モータの駆動軸と揺動部揺動軸とが直交し1点
    でクロスしていることが特徴の超音波振動子駆動モータ
    装置。
  3. 【請求項3】 超音波振動子と超音波伝播媒質とを内包
    し、超音波透過性を有する窓材からなるウインドウケー
    スと上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを具備
    した超音波プローブにおいて、 超音波振動子を駆動モータのロータフレームの外周部に
    取り付けて駆動する駆動モータの駆動軸と、 さらに駆動モータを支承するベースハウジングを揺動さ
    せる揺動部とが超音波プローブの先端部ウインドウケー
    ス内に内蔵され、 その駆動モータの駆動軸は軸受で両持ち支持、その軸受
    の間隔範囲内に揺動部揺動軸が構成され、その駆動モー
    タの駆動軸と揺動部揺動軸とが直交し1点でクロスし
    て、 ベースハウジングを揺動することができるように、ベー
    スハウジングに揺動曲率半径のレールがベースハウジン
    グの揺動支持部の両側に構成され、 駆動モータが搭載されたベースハウジングのレールを支
    承する案内部を形成したシャーシからなる構造をした請
    求項2記載の超音波振動子駆動モータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、3記載の超音波振動子駆動モ
    ータ装置を使用した超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 超音波振動子と超音波伝播媒質とを内包
    し、超音波透過性を有する窓材からなるウインドウケー
    スと上記超音波振動子を駆動させる駆動モータとを具備
    した超音波プローブにおいて、超音波振動子を駆動モー
    タのロータフレームの外周部に取り付けて、駆動モータ
    の駆動軸で回転させた超音波振動子のビーム軌道平面
    (軌道平面aとする)が形成され、その軌道平面上の人
    体の超音波断層画像を得ることができ、さらに駆動モー
    タを支承するベースハウジングが前記軌道平面aに対し
    て駆動軸を通って垂直な揺動平面(揺動平面bとする)
    上を前記ベースハウジングが揺動することができ、 超音波振動子を取り付けて駆動する駆動モータの駆動軸
    と、駆動モータを支承するベースハウジングを揺動させ
    る揺動部揺動軸とが直交し1点でクロスさせた超音波振
    動子駆動モータ装置をそれぞれ任意の揺動角度での軌道
    平面の超音波断層画像を画像合成することで3次元的に
    表示可能な3次元超音波診断装置。
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