JP2002009594A - 遅延時間安定化回路 - Google Patents

遅延時間安定化回路

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JP2002009594A
JP2002009594A JP2000191367A JP2000191367A JP2002009594A JP 2002009594 A JP2002009594 A JP 2002009594A JP 2000191367 A JP2000191367 A JP 2000191367A JP 2000191367 A JP2000191367 A JP 2000191367A JP 2002009594 A JP2002009594 A JP 2002009594A
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pulse signal
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Hiroshi Iemoto
博 家本
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、CMOS回路で微細タイミ
ング発生回路を作成しても入力信号の周波数変動に関わ
らずタイミング精度を劣化させない遅延時間安定化回路
を提供することである。 【解決手段】 本発明の遅延時間安定化回路1におい
て、回路の動作周波数変動を小さくするために、遅延さ
せたい着目信号と着目信号との間に、着目信号とパルス
幅の異なるダミーパルス信号を挿入するためのダミーパ
ルス生成手段30及びパルス混合手段50を、従来の回
路のフリップフロップ20とバーニア10との間に設
け、更にバーニア10の出力の後に、着目信号とダミー
パルス信号をパルス幅の違いによって区別し、着目信号
のみを抽出する信号抽出手段40を設けることにより、
着目信号の通過の増減に関わらずバーニア10の動作周
波数変動を小さくし、バーニア10の消費電力変動を小
さくすることで、遅延時間の安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIテスタの微
細タイミング発生回路に係り、詳細には、CMOSで回
路を構成した場合の遅延時間安定化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイミング発生回路はECLによ
り構成されている。ECLは、定電流回路で構成される
ため、回路の動作周波数によらず消費電力が一定してい
る。このため、波形の通過不通過に関わらず回路の温度
変動が少なく、入力信号の遅延時間変動が少ないという
特性を持っている。以下、従来のECLによって構成さ
れているLSIテスタの微細タイミング発生回路につい
て、図6及び図7に基づいて説明する。
【0003】図6は、従来のECLによって構成されて
いるタイミング発生回路の一例を示す回路図である。図
6に示すように、タイミング発生回路6は、カウンタ1
00と、微細タイミング発生回路であるフリップフロッ
プ20及びバーニア10とから構成される。
【0004】カウンタ100は、入力された基準信号R
CLKを、図示しないカウント開始信号から予め設定し
てある所望の遅延時間分の周期を計数して遅延させた信
号TM1として出力する。フリップフロップ20は、カ
ウンタ100から入力された信号TM1を、基準信号R
CLKでリタイミングした信号TM2として出力する。
バーニア10は、フリップフロップ20から入力された
信号TM2を、基準信号RCLKの周期T以下の分解能
で予め設定されている所望の遅延量だけ遅延させた信号
TOUTとして出力する。
【0005】図7は、図6のタイミング発生回路6にお
ける各信号の状態を示すタイミングチャートである。な
お、回路自身の信号遅延は簡略化のため省略する。
【0006】基準信号RCLKは、一定周期Tで回路に
与えられる基準信号である。信号TM1は、カウンタ1
00に対する図示しないカウント開始信号からカウンタ
の設定値により基準信号RCLKの周期Tの整数倍で遅
延した信号である。なお、カウンタの設定値は任意に変
更できるためパルスとパルスの間隔は一定ではない。信
号TM2は、フリップフロップ20により信号TM1を
基準信号RCLKでリタイミングして1段シフトした波
形である。信号TOUTは、バーニア10によりTM2
を基準信号RCLKの周期T以下の分解能で遅延させた
波形である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の微細タイミング発生回路にあっては、ECL
に比べてCMOSの方が高集積、低消費電力、低コスト
であることから、近年では、高タイミング精度を必要と
する微細タイミング発生回路においても、CMOSで回
路を構成する要求が高まっている。
【0008】ところが、高タイミング精度の要求に対し
て、CMOSはタイミング精度を劣化させる好ましくな
い特性を持っており、具体的には、回路が静止状態であ
ればほとんど電力を消費しないが、回路の動作周波数の
増加に伴って消費電力が増加してしまうという問題があ
った。このため、回路の動作周波数が変化すると回路自
身の発熱量が変化し、回路の温度は変化してしまう。そ
して、回路の温度の変化によって負荷駆動能力がかわ
り、遅延時間が変動してしまうという問題があった。
【0009】ここで、図6の従来のECLで構成してい
た微細タイミング発生回路をCMOSに置き換えて説明
する。図7において、バーニア10に入力される信号T
M2は、時間当たりのパルス通過数が一定ではない。そ
こで、前述のCMOSの特性により、バーニア10の消
費電力が一定とならないため、温度が安定せず、結果と
して設定した遅延時間に対して実際の遅延量が安定しな
いという事態が発生する。
【0010】バーニア10は、基準信号以下の可変分解
能で遅延時間を得る回路であるが、最大遅延設定時には
バーニアの固定遅延を含めて少なくとも基準信号の周期
以上の遅延時間を持つため、他の論理ゲートに比べて温
度変動に対する遅延時間変動が大きくなってしまうので
ある。
【0011】本発明の課題は、CMOS回路で微細タイ
ミング発生回路を作成しても入力パルス信号の周波数変
動に関わらずタイミング精度を劣化させない遅延時間安
定化回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一定周波数の基準信号の周期以下の遅延分解能でタイミ
ング信号を出力する遅延時間安定化回路において、入力
された一定周波数の基準信号をクロックパルス信号と
し、前記基準信号の1周期をパルス幅として前記基準信
号の周期の分解能で任意時間に入力パルス信号を生成す
る入力パルス生成手段(例えば、図1に示すカウンタ1
00)と、前記入力パルス信号を前記基準信号の前エッ
ジで保持しながら出力する第1のパルス保持手段(例え
ば、図1に示すフリップフロップ20)と、前記入力パ
ルス信号もしくは前記基準信号に基づいて、該基準信号
の周期と異なるパルス幅のダミーパルス信号を生成する
ダミーパルス生成手段(例えば、図1に示すダミーパル
ス生成回路30)と、前記第1のパルス保持手段から出
力された第1の保持パルス信号と前記ダミーパルス生成
手段から出力されたダミーパルス信号とを論理和演算し
て混合パルス信号を出力する第1の論理和手段(例え
ば、図1に示すORゲート50)と、前記第1の論理和
手段から出力された混合パルス信号を前記基準信号の周
期以下の遅延分解能で予め設定された時間を遅延させて
第1の遅延パルス信号を出力する第1のパルス遅延手段
(例えば、図1に示すバーニア10)と、前記入力パル
ス信号とダミーパルス信号のパルス幅の違いにより、前
記第1のパルス遅延手段から出力された第1の遅延パル
ス信号からダミーパルス信号を取り除いて、前記入力パ
ルス信号の遅延パルス信号のみを抽出して出力する信号
パルス抽出手段(例えば、図1に示す信号パルス抽出回
路40)と、を備えることを特徴とする。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、一定周
波数の基準信号の周期以下の遅延分解能でタイミング信
号を出力する遅延時間安定化回路において、入力パルス
生成手段は、入力された一定周波数の基準信号をクロッ
クパルス信号とし、基準信号の1周期をパルス幅として
基準信号の周期の分解能で任意時間に入力するパルス信
号を生成し、第1のパルス保持手段により、入力パルス
信号を基準信号の前エッジで保持しながら出力し、ダミ
ーパルス生成手段は、入力パルス信号もしくは基準信号
に基づいて、基準信号の周期と異なるパルス幅のダミー
パルス信号を生成し、第1の論理和手段は、第1のパル
ス保持手段から出力された第1の保持パルス信号とダミ
ーパルス生成手段から出力されたダミーパルス信号とを
論理和演算して混合パルス信号を出力し、第1のパルス
遅延手段は、第1の論理和手段から出力された混合パル
ス信号を基準信号の周期以下の遅延分解能で予め設定さ
れた時間を遅延させて第1の遅延パルス信号を出力し、
信号パルス抽出手段は、入力パルス信号とダミーパルス
信号のパルス幅の違いにより、第1のパルス遅延手段か
ら出力された第1の遅延パルス信号からダミーパルス信
号を取り除いて、入力パルス信号の遅延パルス信号のみ
を抽出して出力するので、入力パルス信号の増減に関わ
らずバーニア10の動作周波数変動を小さくできる。こ
れにより、バーニア10の消費電力変動が小さくなるた
め、温度変動が小さくなり、よって遅延時間を安定化で
きる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ダミーパルス生成手段は、前記第1のパル
ス保持手段のクロックパルス信号の入力から第1の保持
パルス信号の出力までの遅延時間より大きく、かつ前記
基準信号の周期と該基準信号のパルス幅との差分の時間
以内で、前記基準信号を遅延させてダミーパルス信号を
生成して出力する第2のパルス遅延手段(例えば、図1
に示す遅延回路32)を更に備えることを特徴とする。
【0015】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明において、ダミーパルス生成手段は、第2
のパルス遅延手段により、第1のパルス保持手段のクロ
ックパルス信号の入力から第1の保持パルス信号の出力
までの遅延時間より大きく、かつ基準信号の周期と基準
信号のパルス幅との差分の時間以内で、基準信号を遅延
させてダミーパルス信号を生成して出力するので、遅延
させたい入力パルス信号と入力パルス信号との間にパル
ス幅の異なる基準信号を遅延させたダミーパルス信号を
挿入でき、回路の動作周波数変動を小さくできる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記信号パルス抽出手段は、前記
第1のパルス遅延手段から出力される前記第1の遅延パ
ルス信号に含まれるダミーパルス信号のパルス幅より大
きく、かつ前記基準信号の入力からダミーパルス信号出
力までの前記ダミーパルス生成回路の遅延時間と前記基
準信号の周期との差分以内で、前記第1の遅延パルス信
号を遅延させて第3の遅延パルス信号を出力する第3の
パルス遅延手段(例えば、図1に示す遅延回路42)
と、前記第3のパルス遅延手段から出力された第3の遅
延パルス信号をクロックパルス信号として、該クロック
パルス信号の前エッジで前記第1の遅延パルス信号を保
持し、前記第1の遅延パルス信号に含まれるダミーパル
ス信号の遅延パルス信号を取り除いて前記入力パルス信
号の遅延パルス信号を抽出する第2のパルス保持手段
(例えば、図1に示すフリップフロップ41)と、前記
第2のパルス保持手段から出力した第2の保持パルス信
号を、予め設定されたパルス幅となるように前記第2の
保持パルス信号を遅延させて前記第2のパルス保持手段
をリセットする第4のパルス遅延手段(例えば、図1に
示す遅延回路43)と、を更に備えることを特徴とする
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、信号パルス抽出手段は、第
3のパルス遅延手段により、第1のパルス遅延手段から
出力される第1の遅延パルス信号に含まれるダミーパル
ス信号のパルス幅より大きく、かつ基準信号の入力から
ダミーパルス信号出力までのダミーパルス生成回路の遅
延時間と基準信号の周期との差分以内で、第1の遅延パ
ルス信号を遅延させて第3の遅延パルス信号を出力し、
第2のパルス保持手段により、第3のパルス遅延手段か
ら出力された第3の遅延パルス信号をクロックパルス信
号として、クロックパルス信号の前エッジで第1の遅延
パルス信号を保持し、第1の遅延パルス信号に含まれる
ダミーパルス信号の遅延パルス信号を取り除いて入力パ
ルス信号の遅延パルス信号を抽出し、第4のパルス遅延
手段により、第2のパルス保持手段から出力した第2の
保持パルス信号を、予め設定されたパルス幅となるよう
に第2の保持パルス信号を遅延させて第2のパルス保持
手段をリセットするので、入力パルス信号とダミーパル
ス信号をパルス幅の違いによって区別し、入力パルス信
号の遅延パルス信号のみを抽出できるので、従来のタイ
ミング発生回路と同様な動作を行う遅延時間安定化回路
を構成できる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記ダミーパルス生成手段は、前記
第1のパルス保持手段から出力された第1の保持パルス
信号と、後述する第3のパルス保持手段(例えば、図3
に示すフリップフロップ34)から出力された第3の保
持パルス信号の反転信号とを論理和演算して第1のマス
ク信号を出力する第2の論理和手段(例えば、図3に示
すORゲート33)と、前記基準信号をクロックパルス
信号として、その前エッジで前記第2の論理和手段から
出力された第1のマスク信号を保持する前記第3のパル
ス保持手段と、前記第3のパルス保持手段から出力され
た第3の保持パルス信号の反転信号と、前記入力パルス
信号とを論理積演算してトグルイネーブル信号を出力す
る第1の論理積手段(例えば、図3に示すANDゲート
301)と、前記第1の論理積手段から出力されたトル
グイネーブル信号と、後述する第4のパルス保持手段
(例えば、図3に示すフリップフロップ303)から出
力された第4の保持パルス信号とを排他的論理和演算し
て第2のマスク信号を出力する排他的論理和手段(例え
ば、図3に示すEXORゲート302)と、前記基準信
号をクロックパルス信号として、その前エッジで前記排
他的論理和手段から出力された第2のマスク信号を保持
する前記第4のパルス保持手段と、前記第4のパルス保
持手段から出力された第4の保持パルス信号と前記入力
パルス信号とを論理積後論理反転演算して反転マスク信
号を出力する論理積後論理反転手段(例えば、図3に示
すNANDゲート304)と、前記第4のパルス保持手
段の遅延時間と、前記論理積後論理反転手段の遅延時間
とを加算した時間を上回り、かつ前記基準信号の周期と
そのパルス幅の差分の時間以内で前記基準信号を遅延さ
せて第2の遅延パルスを出力する第2のパルス遅延手段
(例えば、図3に示す遅延回路32’)と、前記第3の
パルス保持手段から出力される第3の保持パルス信号の
反転信号と、前記論理積後論理反転手段から出力される
反転マスク信号と、前記第2のパルス遅延手段から出力
される第2の遅延パルス信号とを理論積演算してダミー
パルス信号を生成して出力する第2の論理積手段(例え
ば、図3に示すANDゲート35)と、を更に備えるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、ダミーパルス生成手段は、第2の論
理和手段により、第1のパルス保持手段から出力された
第1の保持パルス信号と、後述する第3のパルス保持手
段から出力された第3の保持パルス信号の反転信号とを
論理和演算して第1のマスク信号を出力し、第3のパル
ス保持手段により、基準信号をクロックパルス信号とし
て、その前エッジで第2の論理和手段から出力された第
1のマスク信号を保持し、第1の論理積手段により、第
3のパルス保持手段から出力された第3の保持パルス信
号の反転信号と、入力パルス信号とを論理積演算してト
グルイネーブル信号を出力し、排他的論理和手段によ
り、第1の論理積手段から出力されたトルグイネーブル
信号と、後述する第4のパルス保持手段から出力された
第4の保持パルス信号とを排他的論理和演算して第2の
マスク信号を出力し、第4のパルス保持手段により、基
準信号をクロックパルス信号として、その前エッジで排
他的論理和手段から出力された第2のマスク信号を保持
し、論理積後論理反転手段により、第4のパルス保持手
段から出力された第4の保持パルス信号と入力パルス信
号とを論理積後論理反転して反転マスク信号を出力し、
第2のパルス遅延手段により、第4のパルス保持手段の
遅延時間と、論理積後論理反転手段の遅延時間とを加算
した時間を上回り、かつ基準信号の周期とそのパルス幅
の差分の時間以内で基準信号を遅延させて第2の遅延パ
ルスを出力し、第2の論理積手段により、第3のパルス
保持手段から出力される第3の保持パルス信号の反転信
号と、論理積後論理反転手段から出力される反転マスク
信号と、第2のパルス遅延手段から出力される第2の遅
延パルス信号とを論理積演算してダミーパルス信号を生
成して出力するので、ダミーパルス信号の挿入数を減ら
すことができる。これにより、消費電力をあまり増加さ
せることなく、入力パルス信号の通過の増減に関わらず
回路の動作周波数変動を小さくでき、遅延時間を安定化
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 [第1の実施の形態]図1及び2は、本発明を適用した
第1の実施の形態における遅延時間安定化回路を示す図
である。
【0021】まず、構成を説明する。図1は、本第1の
実施の形態における遅延時間安定化回路1を示す回路図
であり、遅延時間安定化回路1は、カウンタ100、フ
リップフロップ20、ダミーパルス生成回路30、パル
ス混合回路であるORゲート50、バーニア10、信号
抽出回路40から構成される。また、ダミーパルス生成
回路30は、遅延回路32から構成され、信号抽出回路
40は、フリップフロップ41と、遅延回路42、43
から構成される。
【0022】カウンタ100は、入力した基準信号RC
LKを図示しないカウント開始信号から、予め設定され
ている所望の遅延時間分の周期を計数して遅延させて信
号TM1として出力する。
【0023】フリップフロップ20は、カウンタ100
から入力された信号TM1をデータ入力とし、一定周期
Tである基準信号RCLKをクロックパルス信号とし
て、その立ち上がりエッジで信号TM1を保持した信号
TM2をORゲート50に出力する。
【0024】遅延回路32は、入力された基準信号RC
LKを、フリップフロップ20の遅延時間より大きく、
かつ基準信号RCLKの周期Tとそのパルス幅の差分の
時間以内で遅延させ、ダミーパルス信号として遅延クロ
ック信号DCLKをORゲート50に出力する。
【0025】ORゲート50は、フリップフロップ20
から入力された信号TM2と、遅延回路32から入力さ
れた遅延クロック信号DCLKを論理和演算して、混合
信号TD3としてバーニア10に出力する。
【0026】バーニア10は、ORゲート50から入力
された混合信号TD3を、基準信号RCLKの周期T以
下の時間分解能で設定値に従って遅延させ、遅延パルス
信号TD4として遅延回路42及びフリップフロップ4
1に出力する。
【0027】遅延回路42は、バーニア10から入力さ
れた遅延パルス信号TD4を、遅延パルス信号TD4に
含まれるダミーパルス信号のパルス幅より大きく、かつ
基準信号RCLKの周期Tと遅延回路32の遅延時間と
の差分以内で遅延させ、遅延パルス信号TD5としてフ
リップフロップ41に出力する。
【0028】フリップフロップ41は、バーニア10か
らの遅延パルス信号TD4をデータ入力とし、遅延回路
42からの遅延パルス信号TD5をクロックパルス信号
として、その立ち上がりエッジで遅延パルス信号TD4
を保持した信号TOUTを出力する。
【0029】遅延回路43は、フリップフロップ41か
ら入力された信号TOUTを、信号TOUTのパルス幅
を予め設定された時間で遅延させ、信号TM6として出
力する。出力された信号TM6は、フリップフロップ4
1のリセット端子に入力される。
【0030】図2は、図1の遅延時間安定化回路1にお
ける各信号の状態を示すタイミングチャートである。な
お、回路の信号遅延は簡略化のため省略してある。
【0031】図2において、基準信号RCLKは、一定
周期Tで回路に与えられる基準信号である。信号TM1
は、パルス幅が時間Tで、基準信号RCLKの周期Tの
分解能で任意の時間を入力する信号である。信号TM2
は、フリップフロップ20により、信号TM1を基準信
号RCLKの立ち上がりエッジで1段シフトした波形で
ある。遅延クロック信号DCLKは、遅延回路32によ
り、基準信号RCLKをT/4遅延させた波形である。
【0032】混合信号TD3は、ORゲート50によ
り、信号TM2と遅延クロック信号DCLKを論理和演
算した波形である。信号TM2と遅延クロック信号DC
LKが同時に存在する場合は、信号TM2のパルス幅が
遅延クロック信号DCLKのパルス幅よりも広いため、
信号TM2が遅延クロック信号DCLKを包含した波形
となる。
【0033】遅延パルス信号TD4は、バーニア10に
より、混合信号TD3を固定遅延を含めてT×3/4遅
延させた波形である。遅延パルス信号TD5は、遅延回
路42により、遅延パルス信号TD4をT×3/4遅延
させた波形である。
【0034】信号TOUTは、フリップフロップ41に
より、遅延パルス信号TD4を遅延パルス信号TD5の
立ち上がりのタイミングで保持した波形である。信号T
OUTが“Hi”レベルの場合は、遅延回路43の遅延
時間後フリップフロップ41はリセットされる。信号T
M6は、遅延回路43により、信号TOUTをT/2遅
延させた波形である。
【0035】ここで、図6の従来回路と、図1の本発明
の回路例で、入力信号の周波数変動を起因とする出力信
号の遅延時間の変動量を比較する。
【0036】CMOSにおいて、一般的に次式(1)〜
(3)が成り立つ。 P=C×V×V×f …(1) Tj=Ta+θ×P …(2) td=(A+B×Tj)×tdta …(3)
【0037】ただし、Pは回路の消費電力、Cは回路の
負荷容量、Vは回路の電源電圧、fは回路の動作周波
数、Taは室温、Tjは回路の温度、θは回路と室温間
の熱抵抗、tdtaは室温における回路の遅延時間、t
dは温度Tjにおける回路の遅延時間、A、Bはそれぞ
れ温度に関わらない遅延係数と温度に関わる遅延係数で
あり、A+B×Ta=1が成り立つ。
【0038】まず、回路の消費電力を比較する。なお、
以下の消費電力計算において、バーニア10と遅延回路
以外は、回路規模が小さいため消費電力に含めないこと
にする。
【0039】図6の従来回路例の消費電力は、バーニア
10に入力する信号TM2の周波数が0から最大1/
(2×T)まで変化するので、式(1)より の範囲となる。
【0040】次に、図1の本発明の回路例の消費電力を
求める。バーニア10、遅延回路32、42それぞれの
入力信号TD3、RCLK、TD4は周波数1/Tで一
定であり、遅延回路43の入力信号TOUTの周波数は
0〜1/(2×T)まで変化する。
【0041】ここで、同一遅延時間であれば遅延回路は
バーニアの半分の回路規模で実現でき、回路規模と回路
の負荷容量は比例すると仮定して消費電力を求める。基
準として、バーニア10の最大遅延=固定遅延+最大可
変遅延=T/2+T=3/2×Tでの負荷容量をCとす
る。
【0042】遅延回路32、42、43のそれぞれの遅
延時間がT/4、T×3/4、T/2なので、仮定に基
づき負荷容量は、C/12、C×3/12、C/6とな
る。よって、消費電力は式(1)より P=(C/12+C+C×3/12)×V×V/T+C/6×V×V×0 〜(C/12+C+C×3/12)×V×V/T+C/6×V×V/(2× T) =4/3×C×V×V/T 〜 17/12×C×V×V/T の範囲となる。
【0043】式(2)と、式(3)の差分より、電力変
動量ΔPと遅延変動量Δtdの関係は、 Δtd=B×θ×ΔP×tdta …(4) となる。
【0044】図6の従来回路例でタイミング精度に関わ
るのはバーニア10であり、その遅延量はtdta=3
/2×Tとなるので、遅延変動量は式(4)より Δtd=B×θ×(1/2×C×V×V/T−0)×3/2×T =0.75×B×θ×C×V×V となる。
【0045】図1の本発明の回路例でタイミング精度に
関わるのはバーニア10と遅延回路42であり、その遅
延量はtdta=3/2×T+3/4×T=9/4×T
となるので、遅延変動量は式(4)より となる。
【0046】図1の本発明の回路と図6の従来方式をC
MOSで構成した回路の場合を比較すると、最大消費電
力は約2.8倍に増えているが、消費電力変動量は1/
6に減少し、遅延変動量は1/4に減少する。
【0047】[第2の実施の形態]図3及び4は、本発
明を適用した第2の実施の形態における遅延時間安定化
回路3を示す図である。この遅延時間安定回路3は、図
1に示す遅延時間安定回路1に比べて、ダミーパルスの
挿入数を減らすことにより消費電力を低減させる。
【0048】まず、構成を説明する。図3に示すよう
に、遅延時間安定化回路3は、カウンタ100、フリッ
プフロップ20、ダミーパルス生成回路30、パルス混
合回路であるORゲート50から構成され、ダミーパル
ス生成回路30は、ORゲート33、ANDゲート3
5、遅延回路32’、フリップフロップ34、及びダミ
ーパルス平均化回路300から構成され、ダミーパルス
平均化回路300は、ANDゲート301、EXORゲ
ート302、フリップフロップ303、NANDゲート
304から構成される。なお、ORゲート50より後の
回路構成については、上記第1の実施の形態の図1に示
す回路と同様の構成よってなるものであり、その構成に
ついては図示及び説明は省略する。
【0049】図3において、カウンタ100は、入力し
た基準信号RCLKを図示しないカウント開始信号から
予め設定された所望の遅延時間分の周期を計数して遅延
させた信号TM1として出力する。
【0050】フリップフロップ20は、信号TM1をデ
ータ入力とし、一定周期Tである基準信号RCLKをク
ロックパルス信号として、その立ち上がりエッジで信号
TM1を保持した信号TM2をORゲート50、33に
出力する。
【0051】ORゲート33は、フリップフロップ20
から入力された信号TM2とフリップフロップ34の反
転出力信号MASK1Bを論理和演算して信号MASK
1をフリップフロップ34に出力する。
【0052】フリップフロップ34は、ORゲート33
から入力された信号MASK1をデータ入力とし、基準
信号RCLKをクロックパルス信号として、その立ち上
がりエッジで信号MASK1の論理反転を保持した反転
出力信号MASK1BをORゲート33、ANDゲート
35、及びANDゲート301に出力する。
【0053】遅延回路32’は、入力された基準信号R
CLKを、フリップフロップ303とNANDゲート3
04の遅延時間の合計を上回り、かつ基準信号RCLK
の周期Tとそのパルス幅の差分以内の時間を遅延させた
遅延クロック信号DCLKをANDゲート35に出力す
る。
【0054】ANDゲート35は、フリップフロップ3
4から入力された信号MASK1Bと、ダミーパルス平
均化回路300から入力された信号MASK2Bと、遅
延回路32’から入力された遅延クロック信号DCLK
を論理積演算したダミーパルス信号HCLKをORゲー
ト50に出力する。
【0055】ORゲート50は、信号TM2とダミーパ
ルス信号HCLKを論理和演算した混合信号TD3を出
力する。混合信号TD3以降の回路構成については、図
1に示す回路構成と同様の構成となるので図示及び説明
を省略する。
【0056】ダミーパルス平均化回路300の構成を以
下に説明する。ANDゲート301は、信号TM1と、
フリップフロップ34から入力された信号MASK1B
とを論理積演算した信号TOGLをEXORゲート30
2に出力する。
【0057】EXORゲート302は、ANDゲート3
01から入力された信号TOGLと、フリップフロップ
303から入力された信号MASK21を排他的理論和
演算した信号MASK20をフリップフロップ303に
出力する。
【0058】フリップフロップ303は、EXORゲー
ト302から入力された信号MASK20をデータ入力
とし、基準信号RCLKをクロックパルス信号としてそ
の立ち上がりエッジで信号MASK20を保持した信号
MASK21をEXORゲート302及びNANDゲー
ト304に出力する。
【0059】NANDゲート304は、信号TM1と、
フリップフロップ303から入力された信号MASK2
1とを論理積演算して反転した信号MASK2BをAN
Dゲート35に出力する。
【0060】図4は、図3の遅延時間安定化回路3にお
ける各信号の状態を示すタイミングチャートである。な
お、回路の信号遅延は簡略化のため省略してある。
【0061】図4において、基準信号RCLKは、一定
周期Tで回路に与えられる基準信号である。信号TM1
は、パルス幅が時間Tで、基準信号RCLKの周期Tの
分解能で任意の時間を入力する信号である。信号TM2
は、フリップフロップ20により、信号TM1を基準信
号RCLKの立ち上がりエッジで1段シフトした波形で
ある。
【0062】遅延クロック信号DCLKは、遅延回路3
2’により、基準信号RCLKをT/4遅延させた波形
である。信号MASK1は、ORゲート33により、信
号TM2と信号MASK1Bを論理和演算した波形であ
る。
【0063】信号MASK1Bは、フリップフロップ3
4により、信号MASK1を基準信号RCLKの立ち上
がりエッジで1段シフトし、更に論理反転した波形であ
る。すなわち、フリップフロップ34の反転出力は、基
準信号RCLKの立ち上がりエッジのタイミングで、信
号TM2が“Hi”レベルであれば“Lo”レベルで初
期化し、信号TM2が“Lo”レベルであれば“Hi”
レベルと“Lo”レベルを交互に繰り返す。
【0064】信号TOGLは、ANDゲート301によ
り、信号TM1と信号MASK1Bを論理積演算した波
形である。信号MASK20は,EXORゲート302
により、信号TOGLと信号MASK21を排他的論理
和演算した波形である。信号MASK21は、フリップ
フロップ303により、信号MASK20を基準信号R
CLKの立ち上がりのタイミングで1段シフトした波形
である。
【0065】信号MASK2Bは、NANDゲート30
4により、信号MASK21と信号TM1を論理積演算
して、論理反転した波形である。ダミーパルスHCLK
は、ANDゲート35により、信号MASK1BとMA
SK2Bと遅延クロック信号DCLKをを論理積演算し
た波形である。
【0066】よって、信号MASK1Bにより、ダミー
パルス信号HCLKは、信号TM2が“Hi”レベルの
場合、次の基準信号RCLKの周期では出力されず、信
号TM2が“Lo”レベルの場合は基準信号RCLKの
2周期に一回出力される。
【0067】また、信号MASK2Bによりダミーパル
ス信号HCLKは、基準信号RCLKの奇数周期毎に信
号TM1が入力された場合、その2回に1回は信号TM
2の直前に挿入されるダミーパルス信号の挿入を阻止し
て動作周波数を平均化する。
【0068】混合信号TD3は、ORゲート50によ
り、信号TM2とダミーパルス信号HCLKとを論理和
演算した波形であり、信号TM2とダミーパルス信号H
CLKが同時に存在する場合は、信号TM2のパルス幅
がダミーパルス信号HCLKの幅より広いため、信号T
M2がダミーパルス信号HCLKを包含した波形とな
る。
【0069】TD3以降の波形は、ダミーパルス信号挿
入数が異なる以外は、回路構成が図2と同一であるため
説明を省略する。
【0070】次にダミーパルス平均化回路300の動作
を説明する。基準信号RCLKの周期が奇数個毎に、信
号TM1がANDゲート301に入力されると、AND
ゲート301の出力信号TOGLは“Hi”レベルとな
る。そして、ANDゲート301から信号TOGLを入
力されたEXORゲート302により、フリップフロッ
プ303の出力信号MASK21を論理反転した信号M
ASK20をフリップフロップ303自身へデータ入力
するので、上記条件が成立する度に信号MASK21は
“Hi”レベルと“Lo”レベルを交互に繰り返す。
【0071】また、NANDゲート304は、信号TM
2が“Hi”レベルとなる1周期前、すなわち信号TM
1が“Hi”レベルの時に、信号MASK21が“H
i”レベルの場合はMASK2Bを“Lo”レベルとし
て、ANDゲート35にてダミーパルス信号の挿入を阻
止する。
【0072】一方、NANDゲート304は、信号TM
1が入力しない場合、もしくは信号MASK21が“L
o”レベルの場合は、ANDゲート35にてダミーパル
ス信号を挿入する。よって、基準信号RCLKの奇数周
期毎に信号TM1が入力されても、その2回に1回は信
号TM2の直前に挿入されるダミーパルス信号が阻止さ
れ、信号TD3の平均の周波数は信号TM1の入力頻度
に関わらず1/(2×T)に平均化する。
【0073】次に、図3の本発明の回路例の消費電力を
求める。遅延回路32’の入力信号RCLKは周波数1
/Tで一定であり、バーニア10、遅延回路42の入力
信号TD3、TD4の平均の周波数は1/(2×T)で
一定であり、遅延回路43の入力信号TOUTの周波数
は0〜1/(2×T)まで変化する。遅延回路32’、
42、43のそれぞれの遅延時間がT/4、T×3/
4、T/2なので、仮定に基づき負荷容量は、C/1
2、C×3/12、C/6となる。よって、消費電力は
式(1)より P=C/12×V×V/T+(C+C×3/12)×V×V/(2×T) +C/6×V×V×0 〜C/12×V×V/T+(C+C×3/12)×V×V/(2×T) +C/6×V×V/(2×T) =17/24×C×V×V/T〜19/24×C×V×V/T の範囲となる。
【0074】次に、遅延変動量を計算する。図4の本発
明の回路例での遅延変動量は、タイミング精度に関わる
のはバーニア10と遅延回路42であり、その遅延量は
tdta=3/2×T+3/4×T=9/4×Tとなる
ので、式(4)より遅延変動量は、 Δtd=B×θ×(19/24×C×V×V/T −17/24×C×V×V/T)×9/4×T =0.19×B×θ×C×V×V となる。
【0075】図3の本発明と図6の従来方式をCMOS
で構成した場合を比較すると、最大消費電力は約1.6
倍に増えているが、消費電力変動量は1/6に減少し、
遅延変動量は1/4に減少する。
【0076】以上の結果をまとめて、図5に遅延変動量
と消費電力のグラフを示す。図5(a)のグラフは、入
力信号TM1の周波数を0〜1/(2×T)まで変えた
時の出力信号TOUTの遅延変動量を、図5(b)のグ
ラフは同消費電力を示したグラフで、従来回路をCMO
Sで構成した場合を基準として本発明の2つの回路例を
相対比較した。
【0077】図5のグラフより、本発明の2つの回路例
はいずれも従来回路例より消費電力が大きいが、消費電
力の変動量を小さくすることができるので、遅延変動量
を従来回路例より小さくすることが可能となっている。
【0078】通常、ICの中にはこのような微細タイミ
ング発生回路が複数個搭載される。例えば20個の微細
タイミング発生回路が搭載されている場合、最悪の条件
での消費電力の変動量は20倍に拡大され、よって遅延
変動量も20倍に拡大される。いま、1つの微細タイミ
ング発生回路で50psの遅延変動があったとすると、
その変動量は最大20倍の1000psに拡大される。
【0079】一方、本発明を微細タイミング発生回路に
適用することで、遅延変動量を1/4の250ps程度
に縮小することができ、LSIテスタとして見た場合、
この効果は大である。
【0080】全ての実施例は正論理で説明したが、負論
理でも構成できる。バーニア及び遅延回路の遅延量は固
定した値で説明したが、回路が動作する範囲で変更する
こともできる。CMOSで回路を説明したが、温度によ
って遅延時間が変動するのは少なからず半導体の性質で
あるので、CMOS以外の回路についても本回路方式が
適用可能である。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の発明の遅延時間安定化回
路によれば、着目信号の通過の増減に関わらずバーニア
10の動作周波数変動を小さくできる。これにより、バ
ーニア10の消費電力変動が小さくなるため、温度変動
が小さくなり、遅延時間を安定化できる。
【0082】請求項2記載の発明の遅延時間安定化回路
によれば、バーニアに入力する遅延させたい着目信号と
着目信号との間にパルス幅の異なるダミーパルスを挿入
でき、回路の動作周波数変動を小さくできる。
【0083】請求項3記載の発明の遅延時間安定化回路
によれば、着目信号とダミーパルスをパルス幅の違いに
よって区別し、着目信号のみを抽出できるので、従来回
路と同様な動作を行う遅延時間安定化回路を構成でき
る。
【0084】請求項4記載の発明の遅延時間安定化回路
によれば、ダミーパルス信号の挿入数を減らすことがで
きる。これにより、消費電力を大きく増加させることな
く、着目信号の通過の増減に関わらず回路の動作周波数
変動を小さくでき、遅延時間を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における遅延時間安
定化回路1の構成を示す図。
【図2】図1に示す遅延時間安定化回路1の各信号の状
態を示すタイミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態における遅延時間安
定化回路3の構成を示す図。
【図4】図3に示す遅延時間安定化回路3の各信号の状
態を示すタイミングチャート。
【図5】図1、3、及び6に示す微細タイミング発生回
路の入力信号に対する遅延変動量と消費電力のグラフ。
【図6】従来の微細タイミング発生回路6の構成を示す
図。
【図7】図6に示す微細タイミング発生回路6の各信号
の状態を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
10 バーニア 20、34、41、303 フリップフロップ 30 ダミーパルス生成回路 40 信号パルス抽出回路 32、32’、42、43 遅延回路 50、33 ORゲート 35、301 ANDゲート 300 ダミーパルス平均化回路 304 NANDゲート 302 EXORゲート 100 カウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定周波数の基準信号の周期以下の遅延分
    解能でタイミング信号を出力する遅延時間安定化回路に
    おいて、 入力された一定周波数の基準信号をクロックパルス信号
    とし、前記基準信号の1周期をパルス幅として前記基準
    信号の周期の分解能で任意時間に入力パルス信号を生成
    する入力パルス生成手段と、 前記入力パルス信号を前記基準信号の前エッジで保持し
    ながら出力する第1のパルス保持手段と、 前記入力パルス信号もしくは前記基準信号に基づいて、
    該基準信号の周期と異なるパルス幅のダミーパルス信号
    を生成するダミーパルス生成手段と、 前記第1のパルス保持手段から出力された第1の保持パ
    ルス信号と前記ダミーパルス生成手段から出力されたダ
    ミーパルス信号とを論理和演算して混合パルス信号を出
    力する第1の論理和手段と、 前記第1の論理和手段から出力された混合パルス信号を
    前記基準信号の周期以下の遅延分解能で予め設定された
    時間を遅延させて第1の遅延パルス信号を出力する第1
    のパルス遅延手段と、 前記入力パルス信号とダミーパルス信号のパルス幅の違
    いにより、前記第1のパルス遅延手段から出力された第
    1の遅延パルス信号からダミーパルス信号を取り除い
    て、前記入力パルス信号の遅延パルス信号のみを抽出し
    て出力する信号パルス抽出手段と、 を備えることを特徴とする遅延時間安定化回路。
  2. 【請求項2】前記ダミーパルス生成手段は、前記第1の
    パルス保持手段のクロックパルス信号の入力から第1の
    保持パルス信号の出力までの遅延時間より大きく、かつ
    前記基準信号の周期と該基準信号のパルス幅との差分の
    時間以内で、前記基準信号を遅延させてダミーパルス信
    号を生成して出力する第2のパルス遅延手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項1記載の遅延時間安定化回
    路。
  3. 【請求項3】前記信号パルス抽出手段は、 前記第1のパルス遅延手段から出力される前記第1の遅
    延パルス信号に含まれるダミーパルス信号のパルス幅よ
    り大きく、かつ前記基準信号の入力からダミーパルス信
    号出力までの前記ダミーパルス生成回路の遅延時間と前
    記基準信号の周期との差分以内で、前記第1の遅延パル
    ス信号を遅延させて第3の遅延パルス信号を出力する第
    3のパルス遅延手段と、 前記第3のパルス遅延手段から出力された第3の遅延パ
    ルス信号をクロックパルス信号として、該クロックパル
    ス信号の前エッジで前記第1の遅延パルス信号を保持
    し、前記第1の遅延パルス信号に含まれるダミーパルス
    信号の遅延パルス信号を取り除いて前記入力信号の遅延
    パルス信号を抽出する第2のパルス保持手段と、 前記第2のパルス保持手段から出力した第2の保持パル
    ス信号を、予め設定されたパルス幅となるように前記第
    2の保持パルス信号を遅延させて前記第2のパルス保持
    手段をリセットする第4のパルス遅延手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の
    遅延時間安定化回路。
  4. 【請求項4】前記ダミーパルス生成手段は、 前記第1のパルス保持手段から出力された第1の保持パ
    ルス信号と、後述する第3のパルス保持手段から出力さ
    れた第3の保持パルス信号の反転信号とを論理和演算し
    て第1のマスク信号を出力する第2の論理和手段と、 前記基準信号をクロックパルス信号として、その前エッ
    ジで前記第2の論理和手段から出力された第1のマスク
    信号を保持する前記第3のパルス保持手段と、 前記第3のパルス保持手段から出力された第3の保持パ
    ルス信号の反転信号と、前記入力パルス信号とを論理積
    演算してトグルイネーブル信号を出力する第1の論理積
    手段と、 前記第1の論理積手段から出力されたトルグイネーブル
    信号と、後述する第4のパルス保持手段から出力された
    第4の保持パルス信号とを排他的論理和演算して第2の
    マスク信号を出力する排他的論理和手段と、 前記基準信号をクロックパルス信号として、その前エッ
    ジで前記排他的論理和手段から出力された第2のマスク
    信号を保持する前記第4のパルス保持手段と、 前記第4のパルス保持手段から出力された第4の保持パ
    ルス信号と前記入力パルス信号とを論理積後論理反転演
    算して反転マスク信号を出力する論理積後論理反転手段
    と、 前記第4のパルス保持手段の遅延時間と、前記論理積後
    論理反転手段の遅延時間とを加算した時間を上回り、か
    つ前記基準信号の周期とそのパルス幅の差分の時間以内
    で前記基準信号を遅延させて第2の遅延パルスを出力す
    る第2のパルス遅延手段と、 前記第3のパルス保持手段から出力される第3の保持パ
    ルス信号の反転信号と、前記論理積後論理反転手段から
    出力される反転マスク信号と、前記第2のパルス遅延手
    段から出力される第2の遅延パルス信号とを理論積演算
    してダミーパルス信号を生成して出力する第2の論理積
    手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項1記載の遅延時間
    安定化回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100442347C (zh) * 2003-07-28 2008-12-10 索尼株式会社 延迟时间校正电路、视频数据处理电路以及平板显示设备
JP2010515919A (ja) * 2007-01-10 2010-05-13 ライトラボ・イメージング・インコーポレーテッド 波長可変光源を利用した光干渉断層撮影法の方法及び装置

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