JP2002009534A - 無線通信端末用内蔵アンテナ - Google Patents

無線通信端末用内蔵アンテナ

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JP2002009534A
JP2002009534A JP2000262549A JP2000262549A JP2002009534A JP 2002009534 A JP2002009534 A JP 2002009534A JP 2000262549 A JP2000262549 A JP 2000262549A JP 2000262549 A JP2000262549 A JP 2000262549A JP 2002009534 A JP2002009534 A JP 2002009534A
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Hideo Ito
英雄 伊藤
Kiyoshi Egawa
潔 江川
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    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/28Combinations of substantially independent non-interacting antenna units or systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/16Resonant antennas with feed intermediate between the extremities of the antenna, e.g. centre-fed dipole
    • H01Q9/20Two collinear substantially straight active elements; Substantially straight single active elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体の影響の少ない高利得な無線通信端
末内蔵アンテナを提供すること。 【解決手段】 棒状に形成された第二の無給電素子66
2を、ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ素
子と対向するように配置する。この第二の無給電素子6
62とダイポールアンテナ501を構成するアンテナ素
子との対向間隔は、第二の無給電素子662と、ダイポ
ールアンテナ501を構成するアンテナ素子からなる共
振回路との間の相互インダクタンスを変化させて入力反
射特性を広帯域化することができるように適切に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機及び携帯端
末等に用いられるアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信端末は、携帯性を向上さ
せるために小型化が促進されている。これに伴い、無線
通信端末に用いられる内蔵アンテナにも小型化が要求さ
れている。これに対応するための従来の内蔵アンテナと
して、板状逆F型アンテナが用いられるものがある。以
下、従来の無線通信端末に用いられる内蔵アンテナにつ
いて説明する。
【0003】図93は、従来の無線通信端末に用いられ
る内蔵アンテナの構成を示す模式図である。なお、同図
に示す各要素は、無線通信端末の筐体内に搭載されるも
のであるが、無線通信端末の全体図については、説明を
簡単にするために省略する。同図に示すように、従来の
無線通信端末には、一般に、地板1と板状逆F型アンテ
ナ2とが設けられている。なお、X、Y及びZは、各々
の座標軸を示す。
【0004】また、上記従来の内蔵アンテナは、電波の
マルチパスによる受信電界強度の変動に対処するダイバ
ーシチアンテナとしても用いられる。図94は、従来の
無線通信装置に用いられるダイバーシチアンテナの構成
を示す模式図である。図94に示すように、上記従来の
板状逆F型アンテナ2に加えて、外部アンテナとして、
モノポールアンテナ3が設けられた構成となっている。
内部アンテナである板状逆F型アンテナ2と外部アンテ
ナであるモノポールアンテナ3の2つのアンテナにより
ダイバーシチ受信が行われて、安定した通信が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信装置に用いられる板状逆F型アンテナは、板状
逆F型アンテナ2そのものがアンテナとして動作すると
いうよりむしろ、地板1を励振する励振器として動作す
ることになる。このため、地板1にアンテナ電流が流れ
ることになり、アンテナとしては地板が支配的となる。
この結果、従来の無線通信端末に用いられる板状逆F型
アンテナ2は、上記無線通信端末の利用者の人体の影響
により、利得が低下するという問題がある。
【0006】ここで、上記従来の無線通信端末に用いら
れる板状逆F型アンテナ2の受信特性の具体例につい
て、図95(a)及び図95(b)を参照して説明す
る。図95(a)及び図95(b)は、従来の無線通信
装置に用いられる板状逆F型アンテナの受信特性の実測
値を示す図である。なお、地板1の大きさを120×3
6mm、周波数を2180MHzとする。
【0007】まず、図95(a)は、従来の無線通信端
末に用いられる板状逆F型アンテナ2の自由空間におけ
る水平面(X−Y面)の受信特性を示す図である。図9
5(a)に示すように、地板1がアンテナとして動作す
るので、板状逆F型アンテナ2は、ほぼ無指向性となっ
ている。
【0008】一方、図95(b)は、従来の無線通信端
末に用いられる板状逆F型アンテナ2の通話状態時にお
ける水平面(X−Y面)の受信特性を示す図である。こ
こで、無線通信端末は、図97に示すような状態で用い
られるとする。すなわち、図97に示すように、板状逆
F型アンテナ2及びモノポールアンテナ3が設けられた
無線通信端末4は、利用者5による通話に用いられる。
【0009】図95(b)から明らかなように、板状逆
F型アンテナ2の利得は、通話時においては、低下して
いる。すなわち、板状逆F型アンテナ2の利得の低下
は、図95(a)と図95(b)を比較するに、人体の
影響、例えば、利用者の頭や手により電波が遮断される
等の影響に起因するものであることが、明らかである。
【0010】次いで、上記従来の無線通信端末に用いら
れる板状逆F型アンテナ2の放射特性の具体例につい
て、図96(a)及び図96(b)を参照して説明す
る。図96(a)及び図96(b)は、従来の無線通信
装置に用いられる板状逆F型アンテナの放射特性の実測
値を示す図である。
【0011】まず、図96(a)は、従来の無線通信端
末に用いられる板状逆F型アンテナ2の自由空間におけ
る水平面(X−Y面)の放射特性を示す図である。図9
6(a)に示すように、地板1がアンテナとして動作す
るので、板状逆F型アンテナ2は、ほぼ無指向性となっ
ている。
【0012】一方、図96(b)は、従来の無線通信端
末に用いられる板状逆F型アンテナ2の通話状態時にお
ける水平面(X−Y面)の放射特性を示す図である。こ
こで、無線通信端末は、図97に示すような状態で用い
られるとする。図96(b)から明らかなように、板状
逆F型アンテナ2の利得は、通話時においては、低下し
ている。すなわち、板状逆F型アンテナ2の利得の低下
は、図96(a)と図96(b)を比較するに、人体の
影響、例えば、利用者の頭や手により電波が遮断される
等の影響に起因するものであることが、明らかである。
【0013】以上のように、上記従来の無線通信端末に
用いられる板状逆F型アンテナ2においては、人体の影
響により、利得が低下するという問題がある。
【0014】さらに、上記従来の無線通信端末に用いら
れるダイバーシチアンテナについても、板状逆F型アン
テナ2が動作する場合には、上記と同様な問題が発生す
る。
【0015】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、小型で、かつ、人体の影響の少ない高利得な無
線通信端末用内蔵アンテナを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信端末用
内蔵アンテナは、無線通信端末の筐体に内蔵され、板状
の面を形成する接地導体と、前記接地導体に接続される
アンテナ素子を備えたダイポールアンテナと、前記ダイ
ポールアンテナと前記接地導体との間でインピーダンス
を整合させ、且つ、平衡信号と不平衡信号との変換を行
う平衡不平衡変換手段と、を具備する構成を採る。
【0017】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
と矩形波状に形成されたアンテナ素子とを有して構成さ
れ、前記棒状に形成されたアンテナ素子は、その軸方向
が接地導体における板状の面の長手方向と略平行になる
ように前記筐体の外部に設けられ、前記矩形波状に形成
されたアンテナ素子は、その長手方向が接地導体におけ
る板状の面の長手方向と略平行になるように、前記筐体
の内部に設けられる構成を採る。
【0018】この構成によれば、平衡不平衡変換手段に
より、地板に流れるアンテナ電流を極力抑えることがで
きるので、ダイポールアンテナの人体の影響に起因する
利得劣化を抑えることができる。また、ダイポールアン
テナを矩形波状のアンテナ素子により構成したので、無
線通信端末用内蔵アンテナを小型化することができる。
したがって、人体の影響の少ない高利得で小型の無線通
信端末用内蔵アンテナを提供することができる。
【0019】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
と矩形波状に形成されたアンテナ素子とを有して構成さ
れ、前記棒状に形成されたアンテナ素子は、その軸方向
が接地導体における板状の面の長手方向と略平行になる
ように前記筐体の外部に設けられ、前記矩形波状に形成
されたアンテナ素子は、その長手方向が接地導体におけ
る板状の面の長手方向と略垂直になるように前記筐体の
内部に設けられる構成を採る。
【0020】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、アンテナ素子の給電端側が矩形
波状に形成されるとともに、他端側が棒状に形成され、
矩形波状に形成された部分の長手方向と棒状に形成され
た部分の軸方向とが略直交するように折り曲げられて構
成され、前記矩形波状に形成された部分の長手方向が接
地導体の長手方向と略垂直に設けられ、且つ、前記棒状
の部分は前記筐体の外部に、前記矩形波状の部分は前記
筐体の内部に設けられる構成を採る。
【0021】この構成によれば、ダイポールアンテナ
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、アンテ
ナ素子の長手方向と平行な垂直偏波と水平偏波のいずれ
も受信することができるので、垂直偏波と水平偏波のい
ずれが多い場合であっても、通信相手から送られる信号
の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることがで
きる。
【0022】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
に換えて矩形波状に形成されたアンテナ素子を有する構
成を採る。
【0023】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
に換えて矩形波状に形成されたアンテナ素子を有する構
成を採る。
【0024】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、アンテナ素子の棒状に形成され
た部分を矩形波状に形成するようにした構成を採る。
【0025】この構成によれば、ダイポールアンテナ
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、外部ア
ンテナを矩形波状にしたことから、小型化を図ることが
できる。
【0026】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナを2つ有して構成される構成
を採る。
【0027】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナと、2つの矩形波状に形成さ
れたアンテナ素子を有するダイポールアンテナとを具備
し、前記無線通信端末用内蔵アンテナと前記ダイポール
アンテナによりダイバーシチ送受信を行う構成を採る。
【0028】本発明のダイバーシチアンテナは、前記ダ
イポールアンテナは、2つの矩形波状に形成されたアン
テナ素子を有して構成され、矩形波状に形成されたアン
テナ素子は、いずれも、その長手方向が接地導体におけ
る板状の面の長手方向と略平行に、無線通信端末の筐体
内部に設けられること特徴とする請求項1記載の無線通
信端末用内蔵アンテナと、を具備することを特徴とする
無線通信端末用内蔵アンテナにより構成される構成を採
る。
【0029】本発明のダイバーシチアンテナは、前記ダ
イポールアンテナは、2つの矩形波状に形成されたアン
テナ素子を有して構成され、矩形波状に形成されたアン
テナ素子は、いずれも、その長手方向が接地導体におけ
る板状の面の長手方向と略垂直に設けられること特徴と
する請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナと、を
具備することを特徴とする無線通信端末用内蔵アンテナ
により構成される構成を採る。
【0030】本発明のダイバーシチアンテナは、2つの
矩形波状に形成されたアンテナ素子を有して構成され、
第1の矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手
方向が接地導体における板状の面の長手方向と略平行に
設けられ、第2の矩形波状に形成されたアンテナ素子
は、その長手方向が接地導体における板状の面の長手方
向と略垂直に設けられる構成を採る。
【0031】この構成によれば、ダイバーシチアンテナ
として、上記構成のダイポールアンテナが用いられるの
で、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナを提供することができる。
【0032】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
と矩形波状に形成されたアンテナ素子とを有して構成さ
れ、前記棒状に形成されたアンテナ素子は、その軸方向
が接地導体における板状の面の長手方向と略垂直になる
ように、前記筐体の内部に設けられ、前記矩形波状に形
成されたアンテナ素子は、その長手方向が接地導体にお
ける板状の面の長手方向と略平行になるように、前記筐
体の内部に設けられる構成を採る。
【0033】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、棒状に形成されたアンテナ素子
と矩形波状に形成されたアンテナ素子とを有して構成さ
れ、前記棒状に形成されたアンテナ素子は、その軸方向
が接地導体における板状の面の長手方向と略平行になる
ように、前記筐体の内部に設けられ、前記矩形波状に形
成されたアンテナ素子は、その長手方向が接地導体にお
ける板状の面の長手方向と略垂直になるように、前記筐
体の内部に設けられる構成を採る。
【0034】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、アンテナ素子の給電端側が棒状
に、他端側が矩形波状に形成されるとともに、矩形波状
に形成された部分の長手方向と棒状に形成された部分の
軸方向が略直交するように折り曲げられて形成され、前
記矩形波状に形成された部分の長手方向が接地導体の長
手方向と略平行に設けられ、前記棒状の部分及び前記矩
形波状の部分が筐体内部に設けられる構成を採る。
【0035】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、アンテナ素子の給電端側が棒状
に、他端側が矩形波状に形成され、矩形波状に形成され
た部分の長手方向と棒状に形成された部分の軸方向が略
直交するように折り曲げられて形成されるとともに、前
記矩形波状に形成された部分の長手方向が接地導体の長
手方向と略垂直に設けられ、前記棒状の部分及び前記矩
形波状の部分が筐体内部に設けられる構成を採る。
【0036】この構成によれば、ダイポールアンテナ
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、前記ダ
イポールアンテナを構成するアンテナ素子の長手方向と
平行な垂直偏波と水平偏波のいずれも受信することがで
きるので、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合であ
っても、通信相手から送られる信号の偏波面と一致する
ので、受信利得を高くすることができる。
【0037】さらに、垂直偏波を主に棒状のアンテナ素
子で受信し、水平偏波を主に矩形波状のアンテナ素子で
受信することから、垂直偏波と水平偏波の偏波比を適宜
変化させることができるので、アンテナの使用目的に応
じた偏波比で受信することができる。
【0038】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、矩形波状に形成されたアンテナ
素子から構成され、該アンテナ素子は、その給電端と他
端との間にインダクタンス素子を装荷した構成を採る。
【0039】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、キャパシタンス素子を装荷され
た矩形波状の折り返しダイポールアンテナである構成を
採る。
【0040】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、螺旋状に形成されたアンテナ素
子から構成され、該アンテナ素子は、その給電端と他端
との間にインダクタンス素子を装荷した構成を採る。
【0041】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、キャパシタンス素子を装荷され
た螺旋状の折り返しダイポールアンテナである構成を採
る。
【0042】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、矩形波状に形成されたアンテナ
素子と、前記矩形波状に形成されたアンテナ素子と略平
行に配置される矩形波状のアンテナ素子とから構成され
る構成を採る。
【0043】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
ダイポールアンテナは、螺旋状に形成されたアンテナ素
子と、前記矩形波状に形成されたアンテナ素子と略平行
に配置される螺旋状のアンテナ素子とから構成される構
成を採る。
【0044】これらの構成によれば、利得の劣化を抑え
ることができるとともに、インピーダンスをステップア
ップさせることが出来、インピーダンス整合を容易に行
うことができる。また、ダイポールアンテナを二周波ア
ンテナとして実現することができる。
【0045】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、棒状に形成
された第一の無給電素子を具備し、前記第一の無給電素
子は、軸方向がダイポールアンテナを構成する棒状に形
成されたアンテナ素子の軸方向と略平行に、且つ、自素
子と前記ダイポールアンテナを構成するアンテナ素子と
を含んで形成される基準面が、無線通信端末の主面と略
直交するように設けられ、前記基準面に沿う方向であっ
て前記無線通信端末の主面と直交する方向に指向性を形
成する構成を採る。
【0046】この構成によれば、ダイポールアンテナの
長さ、第一の無給電素子の長さ、及び、ダイポールアン
テナと第一の無給電素子との間隔を適切に調整すること
により、人体と逆方向の指向性を持つようにしたので、
ダイポールアンテナの人体の影響による利得劣化を抑え
ることができる。また、平衡不平衡変換回路においてイ
ンピーダンスを適切に整合させることにより、地板に流
れるアンテナ電流を極力抑えることができるので、ダイ
ポールアンテナの利得劣化を抑えることができる。
【0047】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、無線通信端
末の主面は、矩形状に形成されており、第一の無給電素
子は、前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って設け
られる構成を採る。
【0048】この構成によれば、人体の影響による利得
劣化を抑えることができるとともに、受信の際には、軸
方向と平行な垂直偏波を受信することができる。したが
って、垂直偏波が多い場合には、アンテナの軸方向と偏
波面が一致するので受信利得を高くすることができる。
【0049】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、無線通信端
末の主面は、矩形状に形成されており、第一の無給電素
子は、前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けら
れる構成を採る。
【0050】この構成によれば、人体の影響による利得
劣化を抑えることができるとともに、受信の際には、軸
方向と平行な水平偏波を受信することができる。したが
って、水平偏波が多い場合には、アンテナの軸方向と偏
波面が一致するので受信利得を高くすることができる。
【0051】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、無線通信端
末の主面は、矩形状に形成されており、第一の無給電素
子は、基準面に沿って折り曲げられて形成され、折り曲
げられた一方の辺が前記無線通信端末の主面の長手方向
に沿って設けられ、他方の辺が前記無線通信端末の主面
の幅方向に沿って設けられる構成を採る。
【0052】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、無線通信端
末の主面は、矩形状に形成されており、第一の無給電素
子は、基準面に沿ってコの字型に折り曲げられて形成さ
れ、折り曲げられた辺のうち端部を含む2辺が、前記無
線通信端末の主面の長手方向に沿って設けられ、端部を
含まない辺が、前記無線通信端末の主面の幅方向に沿っ
て設けられる構成を採る。
【0053】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な垂直偏波と水平偏波のい
ずれも受信することができる。したがって、垂直偏波と
水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実施の形態
に係る無線通信端末用内蔵アンテナは通信相手から送ら
れる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高くする
ことができる。
【0054】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において棒状に形成された第二の無給電素子を
具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がダイポール
アンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の軸
方向と略平行に設けられる構成を採る。
【0055】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において矩形波状に形成された第二の無給電素
子を具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がダイポ
ールアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子
の軸方向と略平行に設けられる構成を採る。
【0056】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、無線通信端末の主面は、矩形状に形
成されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末
の主面の長手方向に沿って設けられ、第二の無給電素子
は、前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って設けら
れる構成を採る。
【0057】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、無線通信端末の主面は、矩形状に形
成されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末
の主面の幅方向に沿って設けられ、第二の無給電素子
は、前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられ
る構成を採る。
【0058】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、無線通信端末の主面は、矩形状に形
成されており、第一の無給電素子は、基準面に沿って折
り曲げられて形成され、折り曲げられた一方の辺が前記
無線通信端末の主面の長手方向に沿って、他方の辺が前
記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられ、第二
の無給電素子は、基準面に沿って折り曲げられて形成さ
れ、折り曲げられた一方の辺が前記無線通信端末の主面
の長手方向に沿って、他方の辺が前記無線通信端末の主
面の幅方向に沿って設けられることを特徴とする請求項
39又は請求項40記載の無線通信端末用内蔵アンテ
ナ。
【0059】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、無線通信端末の主面は、矩形状に形
成されており、第一の無給電素子は、基準面に沿ってコ
の字型に折り曲げられて形成され、折り曲げられた一方
の辺が前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って、他
方の辺が前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設け
られ、第二の無給電素子は、基準面に沿ってコの字型に
折り曲げられて形成され、折り曲げられた一方の辺が前
記無線通信端末の主面の長手方向に沿って、他方の辺が
前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられる構
成を採る。
【0060】これらの構成によれば、第二の無給電素子
とダイポールアンテナを構成するアンテナ素子を適切な
間隔で対向させることにより、入力反射特性を広帯域化
することができる。
【0061】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、ダイポールアンテナは、折り返しダ
イポールアンテナである構成を採る。
【0062】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、ダイポールアンテナは、インピーダ
ンス変換手段を備えた構成を採る。
【0063】これらの構成によれば、インピーダンスを
ステップアップさせることが出来、インピーダンス整合
を容易に行うことができる。
【0064】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
無線通信端末の筐体に内蔵され、板状の面を形成する接
地導体と、前記接地導体に接続されるアンテナ素子を備
えたモノポールアンテナと、前記モノポールアンテナと
前記接地導体との間でインピーダンスを整合させ、且
つ、平衡信号と不平衡信号との変換を行う平衡不平衡変
換手段と、を具備する構成を採る。
【0065】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、棒状に形成された第一の無給電素子
を具備し、前記第一の無給電素子は、軸方向がダイポー
ルアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の
軸方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイポールアン
テナを構成するアンテナ素子とを含んで形成される基準
面が、無線通信端末の主面と略直交するように設けら
れ、前記基準面に沿う方向であって前記無線通信端末の
主面と直交する方向に指向性を形成する構成を採る。
【0066】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、矩形波状に形成された第一の無給電
素子を具備し、前記第一の無給電素子は、その軸方向が
ダイポールアンテナを構成する矩形波状に形成されたア
ンテナ素子の軸方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダ
イポールアンテナを構成するアンテナ素子とを含んで形
成される基準面が、無線通信端末の主面と略直交するよ
うに設けられ、前記基準面に沿う方向であって前記無線
通信端末の主面と直交する方向に指向性を形成する構成
を採る。
【0067】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、棒状に形成された第二の無給電素子
を具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がモノポー
ルアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の
軸方向と略平行に設けられる構成を採る。
【0068】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、矩形波状に形成された第二の無給電
素子を具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がモノ
ポールアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素
子の軸方向と略平行に設けられる構成を採る。
【0069】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、無線通信端末の主面は、矩形状に形
成されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末
の主面の長手方向に沿って設けられ、第二の無給電素子
は、前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って設けら
れる構成を採る。
【0070】これらの構成によれば、第二の無給電素子
とダイポールアンテナを構成するアンテナ素子を適切な
間隔で対向させることにより、入力反射特性を広帯域化
することができる。
【0071】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、モノポールアンテナは、折り返しモ
ノポールアンテナである構成を採る。
【0072】本発明の無線通信端末用内蔵アンテナは、
上記構成において、モノポールアンテナは、インピーダ
ンス変換手段を備えた構成を採る。
【0073】この構成によれば、インピーダンスをステ
ップアップさせることが出来、インピーダンス整合を容
易に行うことができる。
【0074】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナと、棒状に形成されたモノポ
ールアンテナと、を具備し、前記無線通信端末用内蔵ア
ンテナと前記モノポールアンテナとによりダイバーシチ
送受信を行う構成を採る。
【0075】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナと、矩形波状に形成されたモ
ノポールアンテナと、を具備し、前記無線通信端末用内
蔵アンテナと前記モノポールアンテナとによりダイバー
シチ送受信を行う構成を採る。
【0076】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナと、螺旋状に形成されたモノ
ポールアンテナと、を具備し、前記無線通信端末用内蔵
アンテナと前記モノポールアンテナとによりダイバーシ
チ送受信を行う構成を採る。
【0077】本発明のダイバーシチアンテナは、上記無
線通信端末用内蔵アンテナのいずれか2つを有する構成
を採る。
【0078】これらの構成によれば、ダイバーシチアン
テナとして、実施の形態49におけるダイポールアンテ
ナ501が用いられるので、人体の影響の少ない高利得
な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供すること
ができる。
【0079】本発明の通信端末装置は、上記無線通信端
末用内蔵アンテナを備えた構成を採る。
【0080】この構成によれば、ダイバーシチアンテナ
として上記無線通信端末用内蔵アンテナが用いられるの
で、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用内蔵ア
ンテナを備えた通信端末装置を提供することができる。
【0081】本発明の通信端末装置は、上記ダイバーシ
チアンテナを備えた構成を採る。
【0082】この構成によれば、ダイバーシチアンテナ
として上記ダイポールアンテナが用いられるので、人体
の影響の少ない高利得な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを備えた通信端末装置を提供することができる。
【0083】本発明の基地局装置は、上記無線通信端末
用内蔵アンテナを備えた構成を採る。
【0084】この構成によれば、ダイバーシチアンテナ
として上記無線通信端末用内蔵アンテナが用いられるの
で、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用内蔵ア
ンテナを備えた基地局装置を提供することができる。
【0085】本発明の基地局装置は、上記ダイバーシチ
アンテナを備えた構成を採る。
【0086】この構成によれば、ダイバーシチアンテナ
として上記ダイポールアンテナが用いられるので、人体
の影響の少ない高利得な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを備えた基地局装置を提供することができる。
【0087】
【発明の実施の形態】本発明の第1の骨子は、無線通信
端末装置にダイポールアンテナを設け、インピーダンス
変換機能を有する平衡不平衡変換回路を介して前記ダイ
ポールアンテナに対して給電を行うことにより、通話時
にアンテナが人体と反対方向の指向性を持つようにした
ことである。
【0088】本発明の第2の骨子は、ダイポールアンテ
ナを構成するアンテナ素子の軸方向と平行に第一の無給
電素子を設け、前記ダイポールアンテナを構成するアン
テナ素子の軸方向の長さ、前記第一の無給電素子の軸方
向の長さ、及び、前記ダイポールアンテナを構成するア
ンテナ素子と前記第一の無給電素子との間隔を適切に調
整することにより、通話時にアンテナが人体と反対方向
の指向性を持つようにしたことである。
【0089】具体的には、棒状に形成された第一の無給
電素子を具備し、前記第一の無給電素子は、軸方向がダ
イポールアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ
素子の軸方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイポー
ルアンテナを構成するアンテナ素子とを含んで形成され
る基準面が、無線通信端末の主面と略直交するように設
けられ、前記基準面に沿う方向であって前記無線通信端
末の主面と直交する方向に指向性を形成するようにした
ことである。
【0090】本発明の第3の骨子は、第二の無給電素子
を、ダイポールアンテナを構成するアンテナ素子と対向
するように配置し、この第二の無給電素子とダイポール
アンテナを構成するアンテナ素子との対向間隔を、第二
の無給電素子とダイポールアンテナとの間の相互インピ
ーダンスの変化により、本実施の形態に係る無線通信端
末用内蔵アンテナの入力インピーダンスを広帯域化する
ことができるように適切に設定することである。
【0091】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
無線通信端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図であ
る。なお、同図に示す各要素は、無線通信端末の筐体内
に搭載されるものであるが、無線通信端末の全体図につ
いては、説明を簡単にするために省略する。本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、地板11と、
ダイポールアンテナ12と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、を具備する構成となっている。以
下、各構成要素について説明する。
【0092】地板11は、板状の接地導体であり、無線
通信端末における図示しない操作ボタン、ディスプレイ
及びスピーカ等が設けられた面(鉛直面)に略平行とな
るように取り付けられている。
【0093】ダイポールアンテナ12は、矩形波状(櫛
刃状)に形成された2本のアンテナ素子によって構成さ
れている。これにより、ダイポールアンテナは小型化さ
れることになる。ダイポールアンテナ12を構成する2
本のアンテナ素子は、それぞれの長手方向が略一直線状
になるように配置される。
【0094】また、ダイポールアンテナ12は、アンテ
ナ素子の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)と略
垂直となるように取り付けられている。結果として、ダ
イポールアンテナ12は、アンテナ素子の長手方向が水
平面に対して略垂直となるように設けられたことにな
る。これにより、ダイポールアンテナ12は、自由空間
においては、主に、長手方向と平行な垂直偏波を受信す
る。さらに、通話状態時においては、人体が反射板とし
て動作するので、ダイポールアンテナ12は、人体方向
と逆の方向の指向性を有する。
【0095】平衡不平衡変換回路13は、インピーダン
ス変換比1対1又はn対1(nは整数)を有する変換回
路であり、ダイポールアンテナ12の給電端14に取り
付けられている。つまり、平衡不平衡変換回路13の一
方の端子は、図示しない送受信回路に接続され、また、
もう一方の端子は、地板11に取り付けられている。こ
れにより、平衡不平衡変換回路13は、ダイポールアン
テナ12と上記送受信回路との間のインピーダンス変換
を行うので、両者間のインピーダンス整合を適正にとる
ことができる。さらに、平衡不平衡変換回路13は、上
記送受信回路の不平衡信号を、平衡信号に変換してダイ
ポールアンテナ12に供給するので、地板11に流れる
電流を極力抑えることができる。これにより、地板11
のアンテナとしての作用が防止されるので、人体の影響
に起因するダイポールアンテナ12の利得低下を抑える
ことができる。
【0096】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ12に送られる。
このように給電されたダイポールアンテナ12により、
主に、この長手方向と平行な垂直偏波が送信される。ま
た、受信の際には、上記長手方向と平行な垂直偏波が受
信される。したがって、自由空間においては、ダイポー
ルアンテナを中心としてあらゆる方向からの垂直偏波が
受信され、また、通話状態時においては、上述したよう
に人体が反射板となるので、上記垂直偏波のうち、人体
と反対方向からの垂直偏波が主に受信される。
【0097】ダイポールアンテナ12により受信された
上記のような信号(平衡信号)は、平衡不平衡変換回路
13を介して、上記送受信回路に送られる。ここで、上
述した平衡不平衡変換回路13により、地板11に流れ
る電流は極力抑えられるので、地板11によるアンテナ
動作が防止される。これにより、人体の影響に起因する
利得の低下が最小限に押さえられる。
【0098】ここで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの受信特性について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテ
ナの通話状態時における受信特性の実測値を示す図であ
る。なお、地板11の大きさを120×36mm、ダイ
ポールアンテナ12の大きさを63×5mm、人体面か
らのダイポールアンテナ12の距離を5mm、周波数を
2180MHzとする。また、図3において、原点から
見て270度の方向が、図1におけるダイポールアンテ
ナ12から見た人体の方向に相当する。
【0099】図3から明らかなように、ダイポールアン
テナ12は、人体が反射板として作用することによる影
響を受けて、人体方向とは逆の方向に指向性を有すると
ともに、上述した理由により指向性の割れが防止された
だけでなく、図68(b)に示した従来例と比べて、利
得の劣化が抑えられた高い利得の特性を有している。
【0100】このように、本実施の形態によれば、平衡
不平衡変換回路13において不平衡信号を平衡信号に変
換することにより、地板11に流れるアンテナ電流を極
力抑えることができるので、ダイポールアンテナ12の
人体の影響に起因する利得劣化を抑えることができる。
さらに、ダイポールアンテナ12を矩形波状のアンテナ
素子により構成したので、無線通信端末用内蔵アンテナ
を小型化することができる。したがって、人体の影響の
少ない高利得で小型の無線通信端末用内蔵アンテナを提
供することができる。
【0101】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1において、ダイポールアンテナ12の取り付け方
法を変更した場合の形態である。実施の形態2は、ダイ
ポールアンテナ12の取り付け方法以外については、実
施の形態1と同様であるので、詳しい説明を省略する。
以下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナ
において、実施の形態1と相違する点について、図2を
用いて説明する。なお、実施の形態1と同様な部分につ
いては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0102】図2は、実施の形態2に係る無線通信端末
用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図に示
すように、実施の形態2に係る無線通信端末用内蔵アン
テナは、地板11と、ダイポールアンテナ12と、平衡
不平衡変換回路13と、給電端14と、を有して構成さ
れる。
【0103】ダイポールアンテナ12は、アンテナ素子
の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行と
なるように取り付けられる。すなわち、本実施の形態
は、ダイポールアンテナ12の長手方向が無線通信端末
の上面(水平面)に略平行となるように取り付けられる
という点で、実施の形態1と相違する。
【0104】これにより、ダイポールアンテナ12は、
利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、長手
方向と平行な水平偏波を受信することができる。ところ
で、通信相手から送られる信号は、反射等の様々な要因
により、垂直偏波と水平偏波が混在したものになる。し
たがって、水平偏波が多い場合には、アンテナの長手方
向と偏波面が一致するので受信利得を高くすることがで
きる。
【0105】このように、本実施の形態によれば、ダイ
ポールアンテナ12は、上記長手方向が無線通信端末の
上面と略平行となるように取り付けられるので、人体の
影響に起因する利得劣化を抑えるだけでなく、主に水平
偏波を受信することができる。したがって、通信相手か
らの信号との偏波面が一致しないことに起因する利得劣
化を防止することができ、人体の影響の少ない高利得で
小型の無線通信端末用内蔵アンテナを提供することがで
きる。
【0106】(実施の形態3)実施の形態3は、実施の
形態1において、ダイポールアンテナ12の構成及び取
り付け方法を変更した場合の形態である。実施の形態3
は、ダイポールアンテナの構成及び取り付け方法以外に
ついては、実施の形態1と同様であるので、詳しい説明
を省略する。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用
内蔵アンテナにおいて、実施の形態1と相違する点につ
いて、図4を用いて説明する。なお、実施の形態1と同
様な部分については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0107】図4は、実施の形態3に係る無線通信端末
用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図に示
すように、実施の形態3に係る無線通信端末用内蔵アン
テナは、地板11と、ダイポールアンテナ41と、平衡
不平衡変換回路13と、給電端14と、を有して構成さ
れる。ダイポールアンテナ41を構成する2本のアンテ
ナ素子は、互いの長手方向が略垂直になるように配置さ
れる。
【0108】ダイポールアンテナ41は、一方のアンテ
ナ素子の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に略
垂直であり、他方のアンテナ素子の長手方向が無線通信
端末の上面(水平面)に略平行となるように取り付けら
れる。
【0109】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ41に送られる。
このように給電されたダイポールアンテナ41を構成す
る無線通信端末の上面(水平面)に略垂直に配置された
アンテナ素子により、主に、このアンテナ素子の長手方
向と平行な垂直偏波が送信される。また、受信の際に
は、上記長手方向と平行な垂直偏波が受信される。一
方、同様に給電されたダイポールアンテナ41を構成す
る無線通信端末の上面(水平面)に略平行に配置された
アンテナ素子により、主に、このアンテナ素子の長手方
向と平行な水平偏波が送信される。また、受信の際に
は、上記長手方向と平行な水平偏波が受信される。自由
空間においては、ダイポールアンテナを中心としてあら
ゆる方向からの垂直偏波及び水平偏波が受信され、ま
た、通話状態時においては、上述したように人体が反射
板となるので、上記垂直偏波及び水平偏波のうち、人体
と反対方向からの波が主に受信される。
【0110】これにより、ダイポールアンテナ12は、
利得の劣化を抑えることができるとともに、長手方向と
平行な垂直偏波と水平偏波のいずれも受信することがで
きる。ところで、通信相手から送られる信号は、反射等
の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在したも
のになる。したがって、垂直偏波と水平偏波のいずれが
多い場合であっても、本実施の形態に係る無線通信端末
用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信号の偏波面
と一致するので、受信利得を高くすることができる。
【0111】このように、本実施の形態によれば、平衡
不平衡変換回路13にりより、地板11に流れるアンテ
ナ電流を極力抑えることができるので、ダイポールアン
テナ41の人体の影響に起因する利得劣化を抑えること
ができる。さらに、ダイポールアンテナ41を矩形波状
のアンテナ素子により構成したので、無線通信端末用内
蔵アンテナを小型化することができる。したがって、人
体の影響の少ない高利得で小型の無線通信端末用内蔵ア
ンテナを提供することができる。
【0112】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態1において、ダイポールアンテナ12を構成するア
ンテナ素子の形状及び取り付け方法を変更した場合の形
態である。実施の形態4は、アンテナ素子の形状及びダ
イポールアンテナの取り付け方法以外については、実施
の形態1と同様であるので、詳しい説明を省略する。以
下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナに
おいて、実施の形態1と相違する点について、図5を用
いて説明する。なお、実施の形態1と同様な部分につい
ては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0113】図5は、実施の形態4に係る無線通信端末
用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図に示
すように、実施の形態3に係る無線通信端末用内蔵アン
テナは、地板11と、ダイポールアンテナ51と、平衡
不平衡変換回路13と、給電端14と、を有して構成さ
れる。ダイポールアンテナ51を構成するアンテナ素子
は中央付近で折り曲げられ、その折曲げられた面が互い
に略垂直になるように形成される。この場合において、
アンテナ素子の互いに略垂直な面のうち給電端14を有
する方の面を第1の矩形波面といい、給電端14を有し
ない方の面を第2の矩形波面という。
【0114】上記構成のダイポールアンテナ51を構成
するアンテナ素子は、第1の矩形波面の長手方向が、無
線通信装置の上面(水平面)に略平行となるように取り
付けられる。また、アンテナ素子は、第2の矩形波面の
長手方向が、無線通信装置の上面(水平面)に略垂直と
なるように取り付けられる。
【0115】すなわち、本実施の形態は、ダイポールア
ンテナ51の第1の矩形波面の長手方向が無線通信端末
の上面に略平行となり、第2の矩形波面の長手方向が無
線通信端末の上面に略垂直となるように取り付けられる
という点で、実施の形態1と相違する。結果として、ダ
イポールアンテナ51は、実施の形態1と同様に、通話
状態時において、上記第1の矩形波面の長手方向が無線
通信端末の上面(水平面)に略平行となり、上記第2の
矩形波面の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に
略垂直となるように設けられたことになる。
【0116】このように、本実施の形態は、上記のよう
な構成としても、実施の形態3と同様の効果を得ること
ができる。
【0117】(実施の形態5)実施の形態5から実施の
形態11は、実施の形態1から実施の形態4における無
線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアン
テナを実現する場合の形態である。
【0118】実施の形態5は、実施の形態1における無
線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアン
テナを実現する場合の形態である。以下、本実施の形態
に係る無線通信端末用ダイバーシチアンテナについて、
図6を用いて説明する。なお、実施の形態1と同様な構
成については、同一符号を付して詳しい説明を省略す
る。
【0119】図6は、実施の形態5に係る無線通信端末
用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図である。図
6において、実施の形態1における無線通信端末用内蔵
アンテナの構成に、モノポールアンテナ61がさらに設
けられている。
【0120】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、モノポー
ルアンテナ61として、送受信共用とする。
【0121】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ61
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12と
モノポールアンテナ61が動作して、ダイバーシチ受信
が行われる。
【0122】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12が用いられるので、実施の形態1と同
様に人体の影響の少なく、高利得な小型の無線通信端末
用ダイバーシチアンテナを提供することができる。
【0123】(実施の形態6)実施の形態6は、実施の
形態5において、モノポールアンテナの構成を変更した
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図7を用いて説
明する。なお、実施の形態5と同様な構成については、
同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0124】図7は、実施の形態6に係る無線通信端末
用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図である。図
7に示すように、本実施の形態6に係る無線通信端末用
ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ12と、
平衡不平衡変換回路13と、給電端14と、モノポール
アンテナ71とを有して構成される。モノポールアンテ
ナ71は、矩形波状に形成されたアンテナ素子で構成さ
れる。
【0125】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ71
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12と
モノポールアンテナ71が動作して、ダイバーシチ受信
が行われる。
【0126】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12が用いられるので、人体の影響の少な
い高利得な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供
することができる。さらに、モノポールアンテナ71を
矩形波状としたことから、外部アンテナを小型にするこ
とができる。
【0127】(実施の形態7)実施の形態7は、実施の
形態5において、モノポールアンテナの構成を変更した
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図8を用いて説
明する。なお、実施の形態5と同様な構成については、
同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0128】図8は、実施の形態7に係る無線通信端末
用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態7に係る無線通信端末用
ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ12と、
平衡不平衡変換回路13と、給電端14と、モノポール
アンテナ81とを有して構成される。モノポールアンテ
ナ81は、螺旋状に形成されたアンテナ素子で構成され
る。
【0129】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ81
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12と
モノポールアンテナ81が動作して、ダイバーシチ受信
が行われる。
【0130】このように、本実施の形態は、上記のよう
な構成としても、実施の形態6と同様の効果を得ること
ができる。
【0131】(実施の形態8)実施の形態8は、実施の
形態1における無線通信端末用内蔵アンテナを用いて、
ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態である。以
下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナについて、図9を用いて説明する。なお、実施の
形態1と同様な構成については、同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0132】図9は、実施の形態8に係る無線通信端末
用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態1における無線通信端末
用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ91がさ
らに地板11の側面に設けられている。なお、ダイポー
ルアンテナ91は、ダイポールアンテナ12と同様の構
成である。
【0133】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイポー
ルアンテナ91として、送受信共用とする。
【0134】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ91
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12及
びダイポールアンテナ91が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0135】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及びダイポールアンテナ91が用いら
れるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用
ダイバーシチアンテナを提供することができる。さら
に、ダイポールアンテナ91を矩形波状に形成したこと
から、ダイバーシチアンテナを小型にすることができ
る。
【0136】(実施の形態9)実施の形態9は、実施の
形態8においてダイポールアンテナ91の取り付け方法
を変更した場合の形態である。実施の形態9は、ダイポ
ールアンテナ91の取り付け方法以外については、実施
の形態8と同様であるので、詳しい説明を省略する。以
下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナに
おいて、実施の形態8と相違する点について、図10を
用いて説明する。なお、実施の形態8と同様な部分につ
いては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0137】図10は、実施の形態9に係る無線通信端
末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図に
示すように、ダイポールアンテナ91は、その長手方向
が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるように
取り付けられる。すなわち、本実施の形態は、ダイポー
ルアンテナ12の長手方向が無線通信端末の上面(水平
面)に略平行となるように取り付けられるという点で、
実施の形態8と相違する。結果として、ダイポールアン
テナ91は、この長手方向が、通話状態時において、人
体に対して略直角となると同時に水平面に対して略平行
となるように設けられたことになる。
【0138】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ91
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12及
びダイポールアンテナ91が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0139】このように、ダイポールアンテナ12は、
利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、アン
テナ素子の長手方向と平行な垂直偏波を受信することが
できる。また、ダイポールアンテナ91は、利得の劣化
を抑えることができるとともに、主に、アンテナ素子の
長手方向と平行な水平偏波を受信することができる。と
ころで、通信相手から送られる信号は、反射等の様々な
要因により、垂直偏波と水平偏波が混在したものにな
る。したがって、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場
合であっても、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵
アンテナは、通信相手から送られる信号の偏波面と一致
するので、受信利得を高くすることができる。
【0140】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及びダイポールアンテナ91が用いら
れるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用
ダイバーシチアンテナを提供することができる。さら
に、ダイポールアンテナ91を矩形波状としたことか
ら、ダイバーシチアンテナを小型にすることができる。
【0141】(実施の形態10)実施の形態10は、図
11に示すように、実施の形態8において、送受信の双
方に用いられるダイポールアンテナを実施の形態3のダ
イポールアンテナ41に変更した形態である。実施の形
態10は、ダイポールアンテナの構成及び取り付け方法
以外については、実施の形態8と同様である。なお、図
11において実施の形態8と同様な部分については、同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0142】図11は、実施の形態10に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ41は、
一方のアンテナ素子の長手方向が無線通信端末の上面
(水平面)に略垂直であり、他方のアンテナ素子の長手
方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるよ
うに取り付けられる。
【0143】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ41
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12及
びダイポールアンテナ41が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0144】これにより、ダイポールアンテナ41は、
利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、アン
テナ素子の長手方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を受
信することができる。また、ダイポールアンテナ12
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の長手方向と平行な垂直偏波を受信するこ
とができる。ところで、通信相手から送られる信号は、
反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在
したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波のい
ずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無線通
信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信号の
偏波面と一致するので、受信利得を高くすることができ
る。
【0145】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及びダイポールアンテナ41が用いら
れるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用
ダイバーシチアンテナを提供することができる。さら
に、ダイポールアンテナ41を矩形波状としたことか
ら、ダイバーシチアンテナを小型にすることができる。
【0146】(実施の形態11)実施の形態11は、図
12に示すように、実施の形態10において、受信に用
いられるダイポールアンテナを実施の形態3のダイポー
ルアンテナ41と同様に構成されるダイポールアンテナ
121としたものである。実施の形態11は、ダイポー
ルアンテナの構成及び取り付け方法以外については、実
施の形態8と同様である。なお、図12において実施の
形態8と同様な部分については、同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0147】図12は、実施の形態11に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ41及び
ダイポールアンテナ121は、一方のアンテナ素子の長
手方向が無線通信端末の上面(水平面)に略垂直であ
り、他方のアンテナ素子の長手方向が無線通信端末の上
面(水平面)に略平行となるように取り付けられる。
【0148】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ41
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ41及
びダイポールアンテナ121が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0149】これにより、ダイポールアンテナ41は、
利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、アン
テナ素子の長手方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を受
信することができる。また、ダイポールアンテナ121
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の長手方向と平行な垂直偏波を受信するこ
とができる。ところで、通信相手から送られる信号は、
反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在
したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波のい
ずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無線通
信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信号の
偏波面と一致するので、受信利得を高くすることができ
る。
【0150】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ121及びダイポールアンテナ41が用い
られるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末
用ダイバーシチアンテナを提供することができる。さら
に、ダイポールアンテナ41を矩形波状としたことか
ら、ダイバーシチアンテナを小型にすることができる。
【0151】(実施の形態12)図13は、実施の形態
12に係る折り返しダイポールアンテナ131の構成を
示す模式図である。この図に示すように、実施の形態1
2に係る折り返しダイポールアンテナ131は、本明細
書に係る各実施の形態で説明する矩形波状のダイポール
アンテナのアンテナ素子を2組平行に配置し、この平行
に配置した2組のアンテナ素子の先端を短絡させて形成
される。
【0152】上記構成の折り返しダイポールアンテナ1
31は、本明細書に係る各実施の形態で説明されている
ダイポールアンテナとして適用可能である。
【0153】このように、本明細書に係る各実施の形態
で説明されているダイポールアンテナとして折り返しダ
イポールアンテナ131を適用することにより、本明細
書の各実施の形態と同様の効果が得られ、さらに、イン
ピーダンスをステップアップさせることが出来、インピ
ーダンス整合を容易に行うことができる。
【0154】(実施の形態13)実施の形態13は、実
施の形態12において用いられるダイポールアンテナの
構成を変更したものである。実施の形態13は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態12と
同様である。なお、図14において実施の形態1〜実施
の形態11と同様な部分については、同一符号を付して
詳しい説明を省略する。
【0155】図14は、実施の形態13に用いられる折
り返しダイポールアンテナ141の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態13に係る折り
返しダイポールアンテナ141は、実施の形態1〜実施
の形態11で説明した矩形波状のダイポールアンテナの
アンテナ素子を2組平行に配置し、この平行に配置した
2組のアンテナ素子の先端にインピーダンス素子142
を装荷して形成される。
【0156】上記構成の折り返しダイポールアンテナ1
41は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0157】このように本明細書に係る各実施の形態の
構成にダイポールアンテナとして折り返しダイポールア
ンテナ141を適用することにより、本明細書に係る各
実施の形態と同様の効果が得られ、さらに、インピーダ
ンスをステップアップさせることが出来、インピーダン
ス整合を容易に行うことができる。また、ダイポールア
ンテナを上記構成の折り返しダイポールアンテナ141
とすることにより、広帯域化を図ることができ、アンテ
ナをさらに小型化することができる。
【0158】(実施の形態14)実施の形態14は、本
明細書に係る各実施の形態において用いられるダイポー
ルアンテナの構成を変更したものである。実施の形態1
4は、ダイポールアンテナの構成及び取り付け方法以外
については、実施の形態12と同様である。
【0159】図15は、実施の形態14に用いられるダ
イポールアンテナ151の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態14に係るダイポールア
ンテナ151は、螺旋状形成されたアンテナ素子から構
成される。
【0160】上記構成のダイポールアンテナ151は、
本明細書に係る各実施の形態のダイポールアンテナとし
て適用可能である。
【0161】このように、ダイポールアンテナを螺旋状
のアンテナ素子から構成することにより、アンテナをさ
らに小型化することができる。
【0162】(実施の形態15)実施の形態15は、本
明細書に係る各実施の形態において用いられるダイポー
ルアンテナの構成を変更したものである。
【0163】図16は、実施の形態15に用いられる折
り返しダイポールアンテナ161の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態15に係る折り
返しダイポールアンテナ161は、実施の形態14で説
明した2組の螺旋状のダイポールアンテナ素子を平行に
配置し、この2組のアンテナ素子の先端を短絡させて形
成される。
【0164】上記構成の折り返しダイポールアンテナ1
61は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0165】このように、本明細書に係る各実施の形態
の構成にダイポールアンテナとして折り返しダイポール
アンテナ161を適用することにより、本明細書に係る
各実施の形態と同様の効果が得られ、さらに、インピー
ダンスをステップアップさせることが出来、インピーダ
ンス整合を容易に行うことができる。また、ダイポール
アンテナを上記構成の折り返しダイポールアンテナ16
1とすることにより、アンテナをさらに小型化すること
ができる。
【0166】(実施の形態16)実施の形態16は、実
施の形態15において用いられるダイポールアンテナの
構成を変更したものである。実施の形態16は、ダイポ
ールアンテナの構成及び取り付け方法以外については、
実施の形態15と同様である。
【0167】図17は、実施の形態16に用いられる折
り返しダイポールアンテナ171の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態16に係る折り
返しダイポールアンテナ171は、実施の形態14で説
明した螺旋状のダイポールアンテナのアンテナ素子を2
組平行に配置し、この平行に配置した2組のアンテナ素
子の先端にインピーダンス素子142を装荷して形成さ
れる。
【0168】上記構成の折り返しダイポールアンテナ1
71は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0169】このように、ダイポールアンテナとして折
り返しダイポールアンテナ171を適用することによ
り、実施の形態12と同様の効果を得ることができる。
また、広帯域化、小型化も図ることができる。
【0170】なお、折り返しダイポールアンテナには、
自己平行作用があるので、実施の形態12〜実施の形態
16においては、平衡不平衡変換回路13を省略した構
成としてもよい。
【0171】(実施の形態17)実施の形態17は、実
施の形態1において示したダイポールアンテナ12を、
回路基板181上にパターン化して配置した形態であ
る。
【0172】図18は、実施の形態17における回路基
板181上に配置されたダイポールアンテナ12の構成
を示す模式図である。この図に示すように、ダイポール
アンテナ12は、回路基板181上にパターン化して配
置されている。
【0173】このように、本実施の形態においては、1
1において示したダイポールアンテナ12を用いている
ことから、実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。また、実施の形態1において示したダイポールアン
テナ12を、回路基板181上にパターン化して配置し
たので、安定した特性が得られる。
【0174】なお、本実施の形態は、本明細書に係る各
実施の形態において示すダイポールアンテナを回路基板
181上にパターン化して配置するようにしてもよい。
【0175】(実施の形態18)実施の形態18は、本
明細書に係る各実施の形態において示したダイポールア
ンテナ12を、筐体ケース191上にパターン化して配
置した形態である。
【0176】図19は、実施の形態18における筐体ケ
ース191上に配置されたダイポールアンテナ12の構
成を示す模式図である。この図に示すように、ダイポー
ルアンテナ12は、回路基板191上にパターン化して
配置されている。
【0177】このように、本実施の形態においては、実
施の形態1において示したダイポールアンテナ12を用
いていることから、実施の形態1と同様の効果を得るこ
とができる。また、実施の形態1において示したダイポ
ールアンテナ12を、筐体ケース191上にパターン化
して配置したので、安定した特性が得られるとともに、
アンテナの設置スペースを省略することができて、装置
の小型化を図ることができる。
【0178】なお、本実施の形態は、本明細書に係る各
実施の形態において示すダイポールアンテナを回路基板
181上にパターン化して配置するようにしてもよい。
【0179】(実施の形態19)実施の形態19は、実
施の形態1において、ダイポールアンテナ12の構成を
変更した場合の形態である。実施の形態19は、ダイポ
ールアンテナ12の構成以外については、実施の形態1
と同様であるので、詳しい説明を省略する。以下、本実
施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、
実施の形態1と相違する点について、図20を用いて説
明する。なお、実施の形態1と同様な部分については、
同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0180】図20は、実施の形態19に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態19に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ201と、を有
して構成される。ダイポールアンテナ201を構成する
2本のアンテナ素子の一方は、矩形波状に形成されてお
り、他方は、棒状に形成されている。この2本のアンテ
ナ素子は、互いの長手方向が略一直線上になるように配
置される。また、棒状のアンテナ素子は、図示しない無
線通信端末の外部に配置される。
【0181】ダイポールアンテナ201は、矩形波状に
形成されたアンテナ素子の長手方向が、無線通信端末の
上面(水平面)に略垂直となるように取り付けられる。
また、棒状に形成されたアンテナ素子の長手方向が無線
通信端末の上面(水平面)に略垂直となるように取り付
けられる。
【0182】上述したように、ダイポールアンテナ20
1は、棒状に形成されたアンテナ素子の軸方向及び矩形
波状に形成されたアンテナ素子の長手方向が無線通信端
末の上面(水平面)と略垂直となるように取り付けられ
ている。これにより、ダイポールアンテナ201は、自
由空間においては、主に、棒状のアンテナ素子の軸方向
及び矩形波状のアンテナ素子の長手方向と平行な垂直偏
波を受信する。さらに、通話状態時においては、人体が
反射板として動作するので、ダイポールアンテナ201
は、人体方向と逆の方向の指向性を有する。
【0183】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ201に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ201に
より、主に、この長手方向と平行な垂直偏波が送信され
る。また、受信の際には、上記長手方向と平行な垂直偏
波が受信される。したがって、自由空間においては、ダ
イポールアンテナを中心としてあらゆる方向からの垂直
偏波が受信され、また、通話状態時においては、上述し
たように人体が反射板となるので、上記垂直偏波のう
ち、人体と反対方向からの垂直偏波が主に受信される。
【0184】このように、ダイポールアンテナ201
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
長手方向と平行な垂直偏波を受信することができる。と
ころで、通信相手から送られる信号は、反射等の様々な
要因により、垂直偏波と水平偏波が混在したものにな
る。したがって、垂直偏波が多い場合に、本実施の形態
に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送
られる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高くす
ることができる。
【0185】また、ダイポールアンテナ201により受
信された上記のような信号(平衡信号)は、平衡不平衡
変換回路13を介して、上記送受信回路に送られる。こ
こで、上述した平衡不平衡変換回路13により、地板1
1に流れる電流は極力抑えられるので、地板11による
アンテナ動作が防止される。これにより、人体の影響に
起因する利得の低下が最小限に押さえられる。
【0186】このように、本実施の形態によれば、平衡
不平衡変換回路13にりより、地板11に流れるアンテ
ナ電流を極力抑えることができるので、ダイポールアン
テナ201の人体の影響に起因する利得劣化を抑えるこ
とができる。さらに、ダイポールアンテナ201の一方
のアンテナ素子を矩形波状に形成したので、無線通信端
末用内蔵アンテナを小型化することができる。したがっ
て、人体の影響の少ない高利得で小型の無線通信端末用
内蔵アンテナを提供することができる。
【0187】(実施の形態20)実施の形態20は、実
施の形態19において、ダイポールアンテナ201の構
成及び取り付け方法を変更した場合の形態である。実施
の形態20は、ダイポールアンテナ201の構成及び取
り付け方法以外については、実施の形態19と同様であ
るので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の形態に
係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施の形態
19と相違する点について、図21を用いて説明する。
なお、実施の形態19と同様な部分については、同一符
号を付して詳しい説明を省略する。
【0188】図21は、実施の形態20に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態20に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ211と、を有
して構成される。ダイポールアンテナ211を構成する
2本のアンテナ素子は、矩形波状に形成されたアンテナ
素子の長手方向と、棒状に形成されたアンテナ素子の長
手方向が略直交するように配置される。
【0189】ダイポールアンテナ211は、矩形波状に
形成されたアンテナ素子の長手方向が無線通信端末の上
面(水平面)に略平行となるように取り付けられる。ま
た、棒状に形成されたアンテナ素子の長手方向が無線通
信端末の上面(水平面)に略垂直となるように取り付け
られる。すなわち、本実施の形態は、ダイポールアンテ
ナ12の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に略
平行となるように取り付けられるという点で、実施の形
態19と相違する。
【0190】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ211に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ211を
構成する無線通信端末の上面(水平面)に略垂直に配置
された棒状のアンテナ素子により、主に、垂直偏波が送
信される。また、受信の際には、上記長手方向と平行な
垂直偏波が受信される。一方、同様に給電されたダイポ
ールアンテナ12を構成する無線通信端末の上面(水平
面)に略平行に配置された矩形波状のアンテナ素子によ
り、主に、この長手方向と平行な水平偏波が送信され
る。また、受信の際には、上記長手方向と平行な水平偏
波が受信される。したがって、自由空間においては、ダ
イポールアンテナを中心としてあらゆる方向からの垂直
偏波及び水平偏波が受信され、また、通話状態時におい
ては、上述したように人体が反射板となるので、上記垂
直偏波及び水平偏波のうち、人体と反対方向からの波が
主に受信される。
【0191】これにより、ダイポールアンテナ211
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、垂直偏
波と水平偏波のいずれも受信することができる。ところ
で、通信相手から送られる信号は、反射等の様々な要因
により、垂直偏波と水平偏波が混在したものになる。つ
まり、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合であって
も、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナ
は、通信相手から送られる信号の偏波面と一致するの
で、受信利得を高くすることができる。
【0192】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態20と同様の効果が得られる。
【0193】(実施の形態21)実施の形態21は、実
施の形態19において、ダイポールアンテナ201の構
成及び取り付け方法を変更した場合の形態である。実施
の形態21は、ダイポールアンテナ201の構成及び取
り付け方法以外については、実施の形態19と同様であ
るので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の形態に
係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施の形態
19と相違する点について、図22を用いて説明する。
なお、実施の形態19と同様な部分については、同一符
号を付して詳しい説明を省略する。
【0194】図22は、実施の形態21に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態21に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ221と、を有
して構成される。ダイポールアンテナ221を構成する
2本のアンテナ素子は、中央付近で折り曲げられ、折り
曲げられたアンテナ素子のうち給電端14を有する側は
矩形波状に形成され、給電端14を有しない側は棒状に
形成され、互いのアンテナ素子の矩形波状に形成された
部分の長手方向が略一直線状に配置される。また、アン
テナ素子の棒状の部分は、図示しない無線通信端末の筐
体の外部に配置される。
【0195】上記構成のダイポールアンテナ221を構
成するアンテナ素子の矩形波状に形成された部分の長手
方向は、上記折り曲げられた各辺がそれぞれ無線通信装
置の上面(水平面)に略平行となるように取り付けられ
る。この場合、アンテナ素子の棒状の部分は、無線通信
装置の上面(水平面)に略垂直となるように位置する。
【0196】ダイポールアンテナ221は、アンテナ素
子の矩形波状に形成された部分の長手方向が無線通信端
末の上面(水平面)に略平行となるように取り付けられ
る。このように取り付けることによって、アンテナ素子
の棒状に形成された部分は、その軸方向が無線通信端末
の上面(水平面)に略垂直となる。
【0197】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ221に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ221を
構成する無線通信端末の上面(水平面)に略垂直に配置
されたアンテナ素子の棒状の部分により、主に、この軸
方向と平行な垂直偏波が送信される。また、受信の際に
は、上記軸方向と平行な垂直偏波が受信される。一方、
同様に給電されたダイポールアンテナ12を構成する無
線通信端末の上面(水平面)に略平行に配置されたアン
テナ素子の矩形波状の部分により、主に、この長手方向
と平行な水平偏波が送信される。また、受信の際には、
上記長手方向と平行な水平偏波が受信される。したがっ
て、自由空間においては、ダイポールアンテナを中心と
してあらゆる方向からの垂直偏波及び水平偏波が受信さ
れ、また、通話状態時においては、上述したように人体
が反射板となるので、上記垂直偏波のうち、人体と反対
方向からの垂直偏波及び水平偏波が主に受信される。
【0198】このように、ダイポールアンテナ221
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
矩形波状の部分の長手方向と平行な水平偏波及び棒状の
部分の軸方向と平行な垂直偏波を受信することができ
る。ところで、通信相手から送られる信号は、反射等の
様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在したもの
になる。したがって、垂直偏波と水平偏波のいずれが多
い場合であっても、本実施の形態に係る無線通信端末用
内蔵アンテナは、通信相手から送られる信号の偏波面と
一致するので、受信利得を高くすることができる。
【0199】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態20と同様の効果が得られる。
【0200】(実施の形態22)実施の形態22は、実
施の形態19において、ダイポールアンテナ201を構
成する棒状に形成されたアンテナ素子の構成を変更した
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用アンテナについて、図23を用いて説明する。な
お、実施の形態19と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0201】図23は、実施の形態22に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図23に示すように、本実施の形態22に係る無線
通信端末用アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回
路13と、ダイポールアンテナ231と、を有して構成
される。ダイポールアンテナ231は、ダイポールアン
テナ201を構成するアンテナ素子のうち、棒状に形成
されたアンテナ素子を矩形波状に形成した構成を採る。
【0202】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ231に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ231
は、その長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に略
垂直になるように配置されるので、主に、この長手方向
と平行な垂直偏波を送信する。また、受信の際には、上
記長手方向と平行な垂直偏波が受信される。したがっ
て、自由空間においては、ダイポールアンテナを中心と
してあらゆる方向からの垂直偏波が受信され、また、通
話状態時においては、上述したように人体が反射板とな
るので、上記垂直偏波のうち、人体と反対方向からの垂
直偏波が主に受信される。
【0203】このように、ダイポールアンテナ231
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の長手方向と平行な垂直偏波を受信するこ
とができる。ところで、通信相手から送られる信号は、
反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在
したものになる。したがって、垂直偏波が多い場合に、
本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、通
信相手から送られる信号の偏波面と一致するので、受信
利得を高くすることができる。
【0204】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態19と同様の効果が得られるとともに、外部アン
テナをより小型にすることができる。
【0205】(実施の形態23)実施の形態23は、実
施の形態20において、ダイポールアンテナ211を構
成するアンテナ素子のうち、棒状に形成されたアンテナ
素子の構成を変更した場合の形態である。以下、本実施
の形態に係る無線通信端末用アンテナについて、図24
を用いて説明する。なお、実施の形態20と同様な構成
については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0206】図24は、実施の形態23に係る無線通信
端末用アンテナの構成を示す模式図である。図24に示
すように、本実施の形態23に係る無線通信端末用アン
テナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13と、ダイ
ポールアンテナ241と、を有して構成される。ダイポ
ールアンテナ241は、ダイポールアンテナ211を構
成するアンテナ素子のうち、棒状に形成されたアンテナ
素子を矩形波状に変更した構成を採る。
【0207】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ241に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ241
は、一方の長手方向が無線通信端末の上面(水平面)に
略垂直に配置され、他方の長手方向が無線通信端末の上
面(水平面)に略平行に配置されるので、この長手方向
と平行な垂直偏波及び水平偏波を送信する。また、受信
の際には、上記長手方向と平行な垂直偏波及び水平偏波
を受信する。したがって、自由空間においては、ダイポ
ールアンテナを中心としてあらゆる方向からの垂直偏波
及び水平偏波が受信され、また、通話状態時において
は、上述したように人体が反射板となるので、上記垂直
偏波及び水平偏波のうち、人体と反対方向からの垂直偏
波が主に受信される。
【0208】このように、ダイポールアンテナ241
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
長手方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を受信すること
ができる。ダイポールアンテナ241は、利得の劣化を
抑えることができるとともに、主に、長手方向と平行な
水平偏波を受信することができる。ところで、通信相手
から送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直
偏波と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂
直偏波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実
施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、通信相
手から送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得
を高くすることができる。
【0209】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態20と同様の効果が得られるとともに、外部アン
テナをより小型にすることができる。
【0210】(実施の形態24)実施の形態24は、実
施の形態21において、ダイポールアンテナ221を構
成するアンテナ素子の棒状の部分の構成を変更した場合
の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信端末
用アンテナについて、図25を用いて説明する。なお、
実施の形態21と同様な構成については、同一符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0211】図25は、実施の形態24に係る無線通信
端末用の構成を示す模式図である。図25に示すよう
に、本実施の形態24に係る無線通信端末用アンテナ
は、地板11と、平衡不平衡変換回路13と、給電端1
4と、ダイポールアンテナ251と、を有して構成され
る。ダイポールアンテナ251は、ダイポールアンテナ
221を構成するアンテナ素子の棒状に形成された部分
を矩形波状に変更した構成を採る。
【0212】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ251に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ251を
構成するアンテナ素子のうち無線通信端末の上面(水平
面)に略垂直に配置された部分により、主に、この部分
の長手方向と平行な垂直偏波が送信される。また、受信
の際には、上記長手方向と平行な垂直偏波が受信され
る。一方、同様に給電されたダイポールアンテナ251
を構成するアンテナ素子のうち無線通信端末の上面(水
平面)に略平行に配置された部分により、主に、この部
分の長手方向と平行な水平偏波が送信される。また、受
信の際には、上記長手方向と平行な水平偏波が受信され
る。したがって、自由空間においては、ダイポールアン
テナを中心としてあらゆる方向からの垂直偏波及び水平
偏波が受信され、また、通話状態時においては、上述し
たように人体が反射板となるので、上記垂直偏波及び水
平偏波のうち、人体と反対方向からの波が主に受信され
る。
【0213】このように、ダイポールアンテナ251
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の各部分の長手方向と平行な垂直偏波及び
水平偏波を受信することができる。ところで、通信相手
から送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直
偏波と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂
直偏波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実
施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、通信相
手から送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得
を高くすることができる。
【0214】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態21と同様の効果が得られるとともに、外部アン
テナをより小型にすることができる。
【0215】(実施の形態25)実施の形態25から実
施の形態38は、実施の形態19〜実施の形態24にお
ける無線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシ
チアンテナを実現する場合の形態である。
【0216】実施の形態25は、実施の形態19におけ
る無線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチ
アンテナを実現する場合の形態である。以下、本実施の
形態に係る無線通信端末用ダイバーシチアンテナについ
て、図26を用いて説明する。なお、実施の形態19と
同様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0217】図26は、実施の形態25に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図26において、実施の形態19における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ26
1がさらに設けられている。ダイポールアンテナ261
は、ダイポールアンテナ201と同様の構成である。
【0218】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態19におけるダイポール
アンテナ201として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイ
ポールアンテナ261として、送受信共用とする。
【0219】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ26
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ20
1とダイポールアンテナ261が動作して、ダイバーシ
チ受信が行われる。
【0220】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態19におけるダイ
ポールアンテナ201及びダイポールアンテナ261が
用いられるので、実施の形態19と同様に、人体の影響
の少ない高利得で小型な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを提供することができる。
【0221】(実施の形態26)実施の形態26は、実
施の形態20における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図27を用いて説明する。な
お、実施の形態20と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0222】図27は、実施の形態26に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図27において、実施の形態20における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ27
1がさらに設けられている。ダイポールアンテナ271
は、ダイポールアンテナ211と同様の構成である。
【0223】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態20におけるダイポール
アンテナ211として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイ
ポールアンテナ271として、送受信共用とする。
【0224】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ27
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ21
1とダイポールアンテナ271が動作して、ダイバーシ
チ受信が行われる。
【0225】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態20におけるダイ
ポールアンテナ211及びダイポールアンテナ271が
用いられるので、実施の形態20と同様に、人体の影響
の少ない高利得で小型な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを提供することができる。
【0226】(実施の形態27)実施の形態27は、実
施の形態22における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図28を用いて説明する。な
お、実施の形態22と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0227】図28は、実施の形態27に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図28において、実施の形態22における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ28
1がさらに設けられている。ダイポールアンテナ281
は、ダイポールアンテナ231と同様の構成である。
【0228】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態22におけるダイポール
アンテナ231として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイ
ポールアンテナ281として、送受信共用とする。
【0229】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ28
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ23
1とダイポールアンテナ281が動作して、ダイバーシ
チ受信が行われる。
【0230】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態22におけるダイ
ポールアンテナ231及びダイポールアンテナ281が
用いられるので、実施の形態22と同様に、人体の影響
の少ない高利得で小型な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを提供することができる。
【0231】(実施の形態28)実施の形態28は、実
施の形態23における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図29を用いて説明する。な
お、実施の形態23と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0232】図29は、実施の形態28に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図29において、実施の形態23における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ29
1がさらに設けられている。ダイポールアンテナ291
は、ダイポールアンテナ241と同様の構成である。
【0233】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態23におけるダイポール
アンテナ241として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイ
ポールアンテナ291として、送受信共用とする。
【0234】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ29
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ24
1とダイポールアンテナ291が動作して、ダイバーシ
チ受信が行われる。
【0235】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態23におけるダイ
ポールアンテナ241及びダイポールアンテナ291が
用いられるので、実施の形態23と同様に、人体の影響
の少ない高利得で小型な無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナを提供することができる。
【0236】(実施の形態29)実施の形態29は、実
施の形態1及び実施の形態19における無線通信端末用
内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現す
る場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナについて、図30を用い
て説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態19と
同様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0237】図30は、実施の形態29に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図30において、実施の形態19における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態1に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0238】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態19におけるダイポールアンテナ201として、送受
信共用とする。
【0239】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ20
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ20
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0240】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態19におけるダイポー
ルアンテナ201が用いられるので、実施の形態19と
同様に、人体の影響の少ない高利得な無線通信端末用ダ
イバーシチアンテナを提供することができる。
【0241】(実施の形態30)実施の形態30は、実
施の形態2及び実施の形態19における無線通信端末用
内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現す
る場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナについて、図31を用い
て説明する。なお、実施の形態2及び実施の形態19と
同様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0242】図31は、実施の形態30に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図31において、実施の形態19における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態2に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0243】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態2におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態19におけるダイポールアンテナ201として、送受
信共用とする。
【0244】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ20
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ20
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0245】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態2におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態19におけるダイポー
ルアンテナ201が用いられるので、実施の形態12及
び実施の形態19と同様に、人体の影響の少ない高利得
で小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供す
ることができる。
【0246】(実施の形態31)実施の形態31は、実
施の形態3及び実施の形態19における無線通信端末用
内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現す
る場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナについて、図32を用い
て説明する。なお、実施の形態3及び実施の形態19と
同様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0247】図32は、実施の形態31に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図32において、実施の形態19における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態3に示したダ
イポールアンテナ41がさらに設けられている。
【0248】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態3におけるダイポールア
ンテナ41として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態19におけるダイポールアンテナ201として、送受
信共用とする。
【0249】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ20
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ20
1とダイポールアンテナ41が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0250】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態3におけるダイポ
ールアンテナ41及び実施の形態19におけるダイポー
ルアンテナ201が用いられるので、実施の形態3及び
実施の形態19と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0251】(実施の形態32)実施の形態32は、実
施の形態1及び実施の形態20における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図33を用いて
説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態20と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0252】図33は、実施の形態32に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図33において、実施の形態20における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態1に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0253】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態20におけるダイポールアンテナ211として、送受
信共用とする。
【0254】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ21
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ21
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0255】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態20におけるダイポー
ルアンテナ211が用いられるので、実施の形態1及び
実施の形態20と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0256】(実施の形態33)実施の形態33は、実
施の形態3及び実施の形態20における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図34を用いて
説明する。なお、実施の形態3及び実施の形態20と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0257】図34は、実施の形態33に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図34において、実施の形態20における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態3に示したダ
イポールアンテナ41がさらに設けられている。
【0258】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態3におけるダイポールア
ンテナ41として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態20におけるダイポールアンテナ211として、送受
信共用とする。
【0259】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ21
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ21
1とダイポールアンテナ41が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0260】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態3におけるダイポ
ールアンテナ41及び実施の形態20におけるダイポー
ルアンテナ211が用いられるので、実施の形態3及び
実施の形態20と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0261】(実施の形態34)実施の形態34は、実
施の形態1及び実施の形態22における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図35を用いて
説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態22と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0262】図35は、実施の形態34に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図35において、実施の形態22における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態1に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0263】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態22におけるダイポールアンテナ231として、送受
信共用とする。
【0264】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ23
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ23
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0265】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態22におけるダイポー
ルアンテナ231が用いられるので、実施の形態1及び
実施の形態22と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0266】(実施の形態35)実施の形態35は、実
施の形態2及び実施の形態22における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図36を用いて
説明する。なお、実施の形態2及び実施の形態22と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0267】図36は、実施の形態35に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図36において、実施の形態22における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態2に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0268】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態2におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態22におけるダイポールアンテナ231として、送受
信共用とする。
【0269】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ23
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ23
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0270】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態2におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態22におけるダイポー
ルアンテナ231が用いられるので、実施の形態2及び
実施の形態22と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0271】(実施の形態36)実施の形態36は、実
施の形態3及び実施の形態22における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図37を用いて
説明する。なお、実施の形態3及び実施の形態22と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0272】図37は、実施の形態36に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図37において、実施の形態22における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態3に示したダ
イポールアンテナ41がさらに設けられている。
【0273】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態3におけるダイポールア
ンテナ41として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態22におけるダイポールアンテナ231として、送受
信共用とする。
【0274】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ23
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ23
1とダイポールアンテナ41が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0275】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態3におけるダイポ
ールアンテナ41及び実施の形態22におけるダイポー
ルアンテナ231が用いられるので、実施の形態3及び
実施の形態22と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0276】(実施の形態37)実施の形態37は、実
施の形態1及び実施の形態23における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図38を用いて
説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態23と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0277】図38は、実施の形態37に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図38において、実施の形態23における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態1に示したダ
イポールアンテナ12がさらに設けられている。
【0278】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態1におけるダイポールア
ンテナ12として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態23におけるダイポールアンテナ241として、送受
信共用とする。
【0279】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ24
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ24
1とダイポールアンテナ12が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0280】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態1におけるダイポ
ールアンテナ12及び実施の形態23におけるダイポー
ルアンテナ241が用いられるので、実施の形態1及び
実施の形態23と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0281】(実施の形態38)実施の形態38は、実
施の形態3及び実施の形態23における無線通信端末内
蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現する
場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナについて、図39を用いて
説明する。なお、実施の形態3及び実施の形態23と同
様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0282】図39は、実施の形態38に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図39において、実施の形態23における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、実施の形態3に示したダ
イポールアンテナ41がさらに設けられている。
【0283】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態3におけるダイポールア
ンテナ41として、受信専用とする。また、ダイバーシ
チアンテナを構成するもう一方のアンテナを、実施の形
態23におけるダイポールアンテナ241として、送受
信共用とする。
【0284】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ24
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ24
1とダイポールアンテナ41が動作して、ダイバーシチ
受信が行われる。
【0285】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態3におけるダイポ
ールアンテナ41及び実施の形態23におけるダイポー
ルアンテナ241が用いられるので、実施の形態3及び
実施の形態23と同様に、人体の影響の少ない高利得で
小型な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供する
ことができる。
【0286】(実施の形態39)実施の形態39は、実
施の形態3において、ダイポールアンテナ41の構成を
変更した場合の形態である。実施の形態39は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態3と同
様であるので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施
の形態3と相違する点について、図40を用いて説明す
る。なお、実施の形態3と同様な部分については、同一
符号を付して詳しい説明を省略する。
【0287】図40は、実施の形態39に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態39に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平行不平行変換回路13
と、ダイポールアンテナ401と、を有して構成され
る。ダイポールアンテナ401を構成する2本のアンテ
ナ素子の一方は、矩形波状に形成されており、他方は、
棒状に形成されている。この2本のアンテナ素子は、矩
形波状のアンテナ素子の長手方向と、棒状のアンテナ素
子の軸方向が略直交するように配置される。。
【0288】ダイポールアンテナ401は、矩形波状に
形成されたアンテナ素子の長手方向が、無線通信端末の
上面(水平面)に略垂直となるように取り付けられる。
また、棒状に形成されたアンテナ素子の軸方向が無線通
信端末の上面(水平面)に略平行となるように取り付け
られる。
【0289】上述したように、ダイポールアンテナ40
1は、矩形波状に形成されたアンテナ素子の長手方向が
無線通信端末の上面(水平面)と略垂直になるように取
り付けられている。また、棒状に形成されたアンテナ素
子の軸方向が、無線通信端末の上面(水平面)と略平行
になるように取り付けられている。これにより、ダイポ
ールアンテナ401は、自由空間においては、長手方向
と平行な垂直偏波及び長手方向と平行な水平偏波を受信
する。さらに、通話状態時においては、人体が反射板と
して動作するので、ダイポールアンテナ401は、人体
方向と逆の方向の指向性を有する。
【0290】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ401に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ401の
矩形波状に形成されたアンテナ素子により、主に、この
長手方向と平行な垂直偏波が送信される。また、受信の
際には、上記長手方向と平行な垂直偏波が受信される。
一方、このように給電されたダイポールアンテナ401
の棒状に形成されたアンテナ素子により、主に、水平偏
波が送信される。また、受信の際には、棒状に形成され
たアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波が受信され
る。したがって、自由空間においては、ダイポールアン
テナを中心としてあらゆる方向からの垂直偏波及び水平
偏波が受信され、また、通話状態時においては、上述し
たように人体が反射板となるので、上記垂直偏波のう
ち、人体と反対方向からの垂直偏波及び水平偏波が主に
受信される。
【0291】ダイポールアンテナ401により受信され
た上記のような信号(平衡信号)は、平衡不平衡変換回
路13を介して、上記送受信回路に送られる。ここで、
上述した平衡不平衡変換回路13により、地板11に流
れる電流は極力抑えられるので、地板11によるアンテ
ナ動作が防止される。これにより、人体の影響に起因す
る利得の低下が最小限に押さえられる。
【0292】このように、本実施の形態によれば、平衡
不平衡変換回路13にりより、地板11に流れるアンテ
ナ電流を極力抑えることができるので、ダイポールアン
テナ201の人体の影響に起因する利得劣化を抑えるこ
とができる。さらに、ダイポールアンテナ201の一方
のアンテナ素子を矩形波状に形成したので、無線通信端
末用内蔵アンテナを小型化することができる。したがっ
て、人体の影響の少ない高利得で小型の無線通信端末用
内蔵アンテナを提供することができる。
【0293】さらに、垂直偏波を主に矩形波状のアンテ
ナ素子で受信し、水平偏波を主に棒状のアンテナ素子で
受信することから、垂直偏波と水平偏波の偏波比を適宜
変化させることができるので、アンテナの使用目的に応
じた偏波比で受信することができる。
【0294】(実施の形態40)実施の形態40は、実
施の形態39において、ダイポールアンテナ401の構
成を変更した場合の形態である。実施の形態40は、ダ
イポールアンテナ401の構成以外については、実施の
形態39と同様であるので、詳しい説明を省略する。以
下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナに
おいて、実施の形態39と相違する点について、図41
を用いて説明する。なお、実施の形態39と同様な部分
については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0295】図41は、実施の形態40に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態40に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、ダイポールアンテナ411と、を有して構成され
る。ダイポールアンテナ411を構成する2本のアンテ
ナ素子は、矩形波状のアンテナ素子の長手方向と、棒状
のアンテナ素子の軸方向が略直交するように配置され
る。
【0296】ダイポールアンテナ411は、矩形波状に
形成されたアンテナ素子の長手方向が、無線通信端末の
上面(水平面)に略平行となるように取り付けられる。
また、棒状に形成されたアンテナ素子の軸方向が無線通
信端末の上面(水平面)に略垂直となるように取り付け
られる。
【0297】これにより、ダイポールアンテナ411
は、自由空間においては、矩形波状に形成されたアンテ
ナ素子の長手方向と平行な水平偏波及び棒状に形成され
たアンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する。
さらに、通話状態時においては、人体が反射板として動
作するので、ダイポールアンテナ401は、人体方向と
逆の方向の指向性を有する。
【0298】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態39と同様の効果が得られる。さらに、垂直偏
波を主に棒状のアンテナ素子で受信し、水平偏波を主に
矩形波状のアンテナ素子で受信することから、垂直偏波
と水平偏波の偏波比を適宜変化させることができるの
で、アンテナの使用目的に応じた偏波比で受信すること
ができる。
【0299】(実施の形態41)実施の形態41は、実
施の形態4において、ダイポールアンテナ51の構成を
変更した場合の形態である。実施の形態41は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態4と同
様であるので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施
の形態4と相違する点について、図42を用いて説明す
る。なお、実施の形態4と同様な部分については、同一
符号を付して詳しい説明を省略する。
【0300】図42は、実施の形態41に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態41に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平行不平行変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ421と、を有
して構成される。ダイポールアンテナ421を構成する
2本のアンテナ素子は、中央付近で折り曲げられ、折り
曲げられたアンテナ素子のうち給電端14を有する側は
棒状に形成され、給電端14を有しない側は矩形波状に
形成される。そして、2つのアンテナ素子は、互いの棒
状の部分が略一直線上になるように配置される。
【0301】ダイポールアンテナ421は、矩形波状に
形成されたアンテナ素子の長手方向が、無線通信端末の
上面(水平面)に略垂直となるように取り付けられる。
また、棒状に形成されたアンテナ素子の軸方向が無線通
信端末の上面(水平面)に略平行となるように取り付け
られる。
【0302】これにより、ダイポールアンテナ421
は、自由空間においては、矩形波状に形成されたアンテ
ナ素子の長手方向と平行な垂直偏波及び棒状に形成され
たアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波を受信する。
さらに、通話状態時においては、人体が反射板として動
作するので、ダイポールアンテナ421は、人体方向と
逆の方向の指向性を有する。
【0303】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。上記送受信回路からの
不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信号
に変換された後、ダイポールアンテナ421に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ421を
構成するアンテナ素子の矩形波状に形成された部分によ
り、主に、この矩形波状に形成された部分の長手方向と
平行な垂直偏波が送信される。また、受信の際には、上
記長手方向と平行な垂直偏波が受信される。一方、この
ように給電されたダイポールアンテナ421を構成する
アンテナ素子の棒状に形成された部分により、主に、こ
の部分の軸方向と平行な平行偏波が送信される。また、
受信の際には、この部分の軸方向と平行な水平偏波が受
信される。自由空間においては、ダイポールアンテナを
中心としてあらゆる方向からの垂直偏波及び水平偏波が
受信され、また、通話状態時においては、上述したよう
に人体が反射板となるので、人体と反対方向からの垂直
偏波及び水平偏波が主に受信される。
【0304】ダイポールアンテナ421により受信され
た上記のような信号(平衡信号)は、平衡不平衡変換回
路13を介して、上記送受信回路に送られる。ここで、
上述した平衡不平衡変換回路13により、地板11に流
れる電流は極力抑えられるので、地板11によるアンテ
ナ動作が防止される。これにより、人体の影響に起因す
る利得の低下が最小限に押さえられる。
【0305】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態39と同様の効果が得られる。さらに、垂直偏
波を主にアンテナ素子の棒状にけいせいされたの部分で
受信し、水平偏波を主にアンテナ素子の矩形波状に形成
された部分で受信することから、垂直偏波と水平偏波の
偏波比を適宜変化させることができるので、アンテナの
使用目的に応じた偏波比で受信することができる。
【0306】(実施の形態42)実施の形態42は、実
施の形態41において、ダイポールアンテナ421の構
成を変更した場合の形態である。実施の形態42は、ダ
イポールアンテナ421の構成以外については、実施の
形態41と同様であるので、詳しい説明を省略する。以
下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナに
おいて、実施の形態41と相違する点について、図43
を用いて説明する。なお、実施の形態41と同様な部分
については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0307】図43は、実施の形態42に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態42に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ431と、を有
して構成される。ダイポールアンテナ431を構成する
2本のアンテナ素子は、中央付近で折り曲げられ、折り
曲げられたアンテナ素子のうち給電端14を有する側は
矩形波状に形成され、給電端14を有しない側は棒状に
形成される。そして、2つのアンテナ素子は、互いの矩
形波状に形成されたアンテナ素子の長手方向が略一直線
状になるように配置される。
【0308】ダイポールアンテナ431は、アンテナ素
子の矩形波状に形成された部分の長手方向が、無線通信
端末の上面(水平面)に略平行になるように取り付けら
れる。また、アンテナ素子の棒状に形成された部分の軸
方向が無線通信端末の上面(水平面)に略垂直となるよ
うに取り付けられる。
【0309】これにより、ダイポールアンテナ431
は、自由空間においては、矩形波状に形成されたアンテ
ナ素子の長手方向と平行な垂直偏波及び棒状に形成され
たアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波を受信する。
さらに、通話状態時においては、人体が反射板として動
作するので、ダイポールアンテナ401は、人体方向と
逆の方向の指向性を有する。
【0310】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態39と同様の効果が得られる。さらに、垂直偏
波を主にアンテナ素子の棒状に形成された部分で受信
し、水平偏波を主にアンテナ素子の矩形波状に形成され
た部分で受信することから、垂直偏波と水平偏波の偏波
比を適宜変化させることができるので、アンテナの使用
目的に応じた偏波比で受信することができる。
【0311】(実施の形態43)実施の形態43は、本
明細書に係る各実施の形態において用いられるダイポー
ルアンテナの構成を変更したものである。
【0312】図44は、実施の形態43に用いられるダ
イポールアンテナ441の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態43に係る折り返しダイ
ポールアンテナ441は、上記実施の形態で説明した矩
形波状のダイポールアンテナのアンテナ素子の素子端と
給電端14との間にインダクタンス素子442を装荷し
て形成される。
【0313】上記構成のダイポールアンテナ441は、
本明細書に係る各実施の形態を構成するダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0314】このように、本明細書に係る各実施の形態
の構成にダイポールアンテナとしてダイポールアンテナ
441を適用することにより、本明細書に係る各実施の
形態と同様の効果が得られ、さらに、インピーダンスを
ステップアップさせることが出来、インピーダンス整合
を容易に行うことができる。また、ダイポールアンテナ
を上記構成のダイポールアンテナ441とすることによ
り、二周波アンテナを実現することができる。
【0315】(実施の形態44)実施の形態44は、実
施の形態12において用いられるダイポールアンテナの
構成を変更したものである。実施の形態44は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態12と
同様である。なお、図44において上記実施の形態と同
様な部分については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0316】図45は、実施の形態44に用いられる折
り返しダイポールアンテナ451の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態44に係る折り
返しダイポールアンテナ451は、上記実施の形態で説
明した矩形波状のダイポールアンテナのアンテナ素子を
2組平行に配置し、この平行に配置した2組のアンテナ
素子を中央付近においてキャパシタンス素子451で接
続し、さらに先端を短絡して形成される。
【0317】上記構成の折り返しダイポールアンテナ4
51は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0318】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態12と同様の構成を得ることができる。また、
ダイポールアンテナを上記構成のダイポールアンテナ4
41とすることにより、二周波アンテナを実現すること
ができる。
【0319】(実施の形態45)実施の形態45は、本
明細書に係る各実施の形態において用いられるダイポー
ルアンテナの構成を変更したものである。実施の形態4
5は、ダイポールアンテナの構成以外については、上記
実施の形態と同様である。なお、図46において上記実
施の形態と同様な部分については、同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0320】図46は、実施の形態45に用いられる折
り返しダイポールアンテナ461の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態45に係る折り
返しダイポールアンテナ461は、上記実施の形態で説
明した矩形波状のダイポールアンテナのアンテナ素子の
素子端と給電端14との間にインダクタンス素子462
を装荷して形成される。
【0321】上記構成のダイポールアンテナ461は、
本明細書に係る各実施の形態を構成するダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0322】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態14と同様の効果を得ることができる。また、
ダイポールアンテナを上記構成のダイポールアンテナ4
61とすることにより、二周波アンテナを実現すること
ができる。
【0323】(実施の形態46)実施の形態46は、実
施の形態15において用いられるダイポールアンテナの
構成を変更したものである。実施の形態46は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態15と
同様である。なお、図47において上記実施の形態と同
様な部分については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0324】図47は、実施の形態46に用いられる折
り返しダイポールアンテナ471の構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、実施の形態46に係る折り
返しダイポールアンテナ471は、上記実施の形態で説
明したダイポールアンテナの螺旋状のアンテナ素子を2
組平行に配置し、この平行に配置した2組のアンテナ素
子を中央付近においてキャパシタンス472で接続し、
さらに先端を短絡して形成される。
【0325】上記構成の折り返しダイポールアンテナ4
71は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0326】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態15と同様の構成を得ることができる。また、
ダイポールアンテナを上記構成のダイポールアンテナ4
71とすることにより、二周波アンテナを実現すること
ができる。
【0327】(実施の形態47)実施の形態47は、本
明細書に係る各実施の形態において用いられるダイポー
ルアンテナの構成を変更したものである。実施の形態4
7は、ダイポールアンテナの構成以外については、上記
実施の形態と同様である。なお、図48において上記実
施の形態と同様な部分については、同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0328】図48は、実施の形態47に用いられるダ
イポールアンテナ481の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態47に係るダイポールア
ンテナ481は、上記実施の形態で説明した矩形波状の
ダイポールアンテナのアンテナ素子を2組平行に配置
し、この平行に配置した2組のアンテナ素子の給電端1
4を短絡させて形成される。
【0329】上記構成のダイポールアンテナ481は、
上記実施の形態のダイポールアンテナとして適用可能で
ある。
【0330】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態12と同様の効果を得ることができる。また、
ダイポールアンテナを上記構成のダイポールアンテナ4
81とすることにより、二周波アンテナを実現すること
ができる。
【0331】(実施の形態48)実施の形態48は、実
施の形態12において用いられるダイポールアンテナの
構成を変更したものである。実施の形態48は、ダイポ
ールアンテナの構成以外については、実施の形態12と
同様である。なお、図49において上記実施の形態と同
様な部分については、同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0332】図49は、実施の形態48に用いられるダ
イポールアンテナ491の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態48に係るダイポールア
ンテナ491は、実施の形態14で説明した2組の螺旋
状のダイポールアンテナ素子を平行に配置し、この2組
のアンテナ素子の給電端14を短絡させて形成される。
【0333】上記構成の折り返しダイポールアンテナ4
91は、本明細書に係る各実施の形態のダイポールアン
テナとして適用可能である。
【0334】このように、本実施の形態によっても、実
施の形態14と同様の効果を得ることができる。また、
ダイポールアンテナを上記構成のダイポールアンテナ4
91とすることにより、二周波アンテナを実現すること
ができる。
【0335】なお、折り返しダイポールアンテナには、
自己平衡作用があるので、実施の形態43〜実施の形態
48においては、平衡不平衡変換回路13を省略した構
成としてもよい。
【0336】なお、実施の形態1〜実施の形態48にお
いては、アンテナ素子が矩形波状に形成される場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られず、送受信する
周波数及びアンテナを内蔵する無線機の形状、大きさに
よっては、アンテナ素子が棒状に形成されていてもよ
い。
【0337】(実施の形態49)実施の形態49は、実
施の形態1において用いられるダイポールアンテナの構
成を変更し、第一の無給電素子を設けた形態である。実
施の形態49は、ダイポールアンテナ及び第一の無給電
素子の構成以外については、実施の形態1と同様であ
る。なお、図50において上記実施の形態と同様な部分
については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0338】図50は、実施の形態49に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態49に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ501と、第一
の無給電素子502と、を有して構成される。この本実
施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、通信端
末装置に内蔵される。
【0339】図51は、本実施の形態に係る無線通信端
末用内蔵アンテナを内蔵する通信端末装置の外観を示す
正面図である。この図に示すように、筐体510の主面
において、その上部には、スピーカ511が設けられて
いる。スピーカ511の下方には、発呼する電話番号や
操作メニュー等の様々な情報を表示するディスプレイ5
12が設けられている。筐体510の主面の下端には、
利用者の音声を取り込むためのマイク513が設けられ
ている。また、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵
アンテナ514が、筐体510の内部に搭載されてい
る。この無線通信端末用内蔵アンテナ514は、地板1
1が主面と略平行になるように設置される。
【0340】以下、図50を参照して、本実施の形態に
係る無線通信端末用内蔵アンテナの各要素について説明
する。ダイポールアンテナ501は、棒状に形成された
2本のアンテナ素子によって構成されている。ダイポー
ルアンテナ501を構成する2本のアンテナ素子は、そ
れぞれの軸方向が略一直線になるように配置される。ま
た、ダイポールアンテナ501は、アンテナ素子の軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)と略垂直となるよう
に取り付けられている。無線通信端末は、図53に示す
ような状態で用いられると考えられるので、ダイポール
アンテナ501は、通話時においてアンテナ素子の軸方
向が水平面に対して略垂直となるように設けられたこと
になる。これにより、ダイポールアンテナ501は、自
由空間においては、主に、軸方向と平行な垂直偏波を受
信する。さらに、通話時には、人体が反射板として動作
するので、ダイポールアンテナ501は、人体方向と逆
の方向の指向性を有する。
【0341】第一の無給電素子502は棒状に形成され
ている。また、第一の無給電素子502は、ダイポール
アンテナ501を構成するアンテナ素子の軸方向と略平
行であり、ダイポールアンテナ501を構成するアンテ
ナ素子と第一の無給電素子502とを含んで形成される
面(基準面)が地板11の形成する面と略直交するよう
に配置される。地板11は、筐体510の主面と略平行
に設けられていることから、基準面は筐体510の主面
とも略直交する。図52は、本実施の形態に係る無線通
信端末用内蔵アンテナの図50の矢印A方向から見た断
面図である。この図からも明らかなように、第一の無給
電素子502は、ダイポールアンテナ501を構成する
アンテナ素子と第一の無給電素子502とを含んで形成
される面(基準面)が地板11の形成する面と略直交す
るように配置される。このように配置されることによ
り、ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ素子
と第一の無給電素子502とが形成する面は、図51に
示す筐体510の主面とも略直交する。
【0342】次いで、上記構成を有する無線通信端末用
内蔵アンテナの動作について説明する。送受信回路から
の不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信
号に変換された後、ダイポールアンテナ501に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ501に
より、主に、この軸方向と平行な垂直偏波が送信され
る。
【0343】ダイポールアンテナ501より送信される
送信波は、ダイポールアンテナ501の長さ、第一の無
給電素子502の長さ、及び、ダイポールアンテナ50
1と第一の無給電素子502との間隔を適宜変更するこ
とにより、基準面に沿う方向であって筐体510の主面
と直交する方向に指向性を持つ。無線通信端末は、図5
3に示すような状態で用いられると考えられる。この場
合、筐体510の主面がユーザの側頭部と対向するの
で、送信波は、ダイポールアンテナ501の長さ、第一
の無給電素子502の長さ、及び、ダイポールアンテナ
501と第一の無給電素子502との間隔を適切に調整
することにより人体と逆方向に送信される。
【0344】一方、受信の際には、アンテナ素子の軸方
向と平行な垂直偏波が受信される。通話時には、ダイポ
ールアンテナ501の長さ、第一の無給電素子502の
長さ、及び、ダイポールアンテナ501と第一の無給電
素子502との間隔を適切に調整することにより人体と
逆方向の指向性が形成されるので、上記垂直偏波のうち
人体と逆方向からの垂直偏波が主に受信される。さら
に、上述したように人体が反射板となることによって
も、上記垂直偏波のうち人体と反対方向からの垂直偏波
が主に受信される。
【0345】ダイポールアンテナ501により受信され
た上記のような信号は、平衡不平衡変換回路13を介し
て、上記送受信回路に送られる。ここで、上述した平衡
不平衡変換回路13により、地板11に流れる電流は極
力抑えられるので、地板11によるアンテナ動作が防止
される。これにより、人体の影響に起因する利得の低下
が最小限に押さえられる。
【0346】このように、本実施の形態によれば、ダイ
ポールアンテナ501の長さ、第一の無給電素子502
の長さ、及び、ダイポールアンテナ501と第一の無給
電素子502との間隔を適切に調整することにより、ダ
イポールアンテナ501の人体と逆方向の指向性を持つ
ようにしたので、人体の影響による利得劣化を抑えるこ
とができる。また、上述した実施の形態1と同様に、平
衡不平衡変換回路13において不平衡信号を平衡信号に
変換することにより、地板11に流れるアンテナ電流を
極力抑えることができるので、ダイポールアンテナ50
1の利得劣化を抑えることができる。
【0347】(実施の形態50)実施の形態50は、実
施の形態49において、ダイポールアンテナ501及び
第一の無給電素子502の取り付け方法を変更した場合
の形態である。実施の形態50は、ダイポールアンテナ
501及び第一の無給電素子502の取り付け方法以外
については、実施の形態49と同様であるので、詳しい
説明を省略する。以下、本実施の形態に係る無線通信端
末用内蔵アンテナにおいて、実施の形態49と相違する
点について、図54を用いて説明する。なお、実施の形
態49と同様な部分については、同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0348】図54は、実施の形態50に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態50に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ501と、第一
の無給電素子502と、を有して構成される。
【0349】ダイポールアンテナ501は、アンテナ素
子の軸方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行と
なるように取り付けられる。すなわち、本実施の形態
は、ダイポールアンテナ501が無線通信端末の上面
(水平面)に略平行となるように取り付けられるという
点で、実施の形態49と相違する。
【0350】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な水平偏波を受信すること
ができる。ところで、通信相手から送られる信号は、反
射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在し
たものになる。したがって、水平偏波が多い場合には、
アンテナの軸方向と偏波面が一致するので受信利得を高
くすることができる。
【0351】(実施の形態51)実施の形態51は、実
施の形態49において、ダイポールアンテナ501及び
第一の無給電素子502の構成及び取り付け方法を変更
した場合の形態である。実施の形態51は、ダイポール
アンテナ501及び第一の無給電素子502の構成及び
取り付け方法以外については、実施の形態49と同様で
あるので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の形態
に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施の形
態49と相違する点について、図55を用いて説明す
る。なお、実施の形態49と同様な部分については、同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0352】図55は、実施の形態51に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態51に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ551と、第一
の無給電素子552と、を有して構成される。ダイポー
ルアンテナ551を構成する2本のアンテナ素子は、互
いに略垂直になるように配置される。第一の無給電素子
552は中央付近で折り曲げられ、折り曲げられた辺が
互いに直交するように形成される。
【0353】ダイポールアンテナ551は、一方のアン
テナ素子が無線通信端末の上面(水平面)に略垂直であ
り、他方のアンテナ素子が無線通信端末の上面(水平
面)に略平行となるように取り付けられる。また、第一
の無給電素子552は、折り曲げられた一方の辺が無線
通信端末の上面(水平面)に略垂直であり、他方の辺が
無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるように取
り付けられる。
【0354】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。無線通信端末に備えら
れた送受信回路からの不平衡信号は、平衡不平衡変換回
路13により平衡信号に変換された後、ダイポールアン
テナ551に送られる。このように給電されたダイポー
ルアンテナ551を構成する無線通信端末の上面(水平
面)に略垂直に配置されたアンテナ素子により、このア
ンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波が送信される。一
方、ダイポールアンテナ551を構成する無線通信端末
の上面(水平面)に略平行に配置されたアンテナ素子に
より、このアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波が送
信される。
【0355】ダイポールアンテナ551より送信される
送信波は、ダイポールアンテナ551の長さ、第一の無
給電素子552の長さ、及び、ダイポールアンテナ55
1と第一の無給電素子552との間隔を適切に調整する
ことにより、基準面に沿う方向であって筐体510の主
面と直交する方向に指向性を持つ。無線通信端末は、図
53に示すような状態で用いられると考えられる。この
場合、筐体510の主面がユーザの側頭部と対向するの
で、送信波は、ダイポールアンテナ551の長さ、第一
の無給電素子502の長さ、及び、ダイポールアンテナ
551と第一の無給電素子552との間隔を適切に調整
することにより人体と逆方向に送信される。
【0356】一方、受信の際には、ダイポールアンテナ
551を構成する無線通信端末の上面(水平面)に略垂
直に配置されたアンテナ素子により、主にこのアンテナ
素子の軸方向と平行な垂直偏波が受信される。一方、ダ
イポールアンテナ551を構成する無線通信端末の上面
(水平面)に略平行に配置されたアンテナ素子により、
主にこのアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波が受信
される。また、通話時には、ダイポールアンテナ501
の長さ、第一の無給電素子502の長さ、及び、ダイポ
ールアンテナ501と第一の無給電素子502との間隔
を適切に調整することにより人体と逆方向の指向性が形
成されるので、上記受信波のうち人体と逆方向からの電
磁波が主に受信される。さらに、上述したように人体が
反射板となることによっても、上記受信波のうち人体と
反対方向からの電磁波が主に受信される。
【0357】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な垂直偏波と水平偏波のい
ずれも受信することができる。ところで、通信相手から
送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直偏波
と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂直偏
波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは通信相手から
送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高く
することができる。
【0358】(実施の形態52)実施の形態52は、実
施の形態49において、ダイポールアンテナ501及び
第一の無給電素子502の構成及び取り付け方法を変更
した場合の形態である。実施の形態52は、ダイポール
アンテナ501及び第一の無給電素子502の構成及び
取り付け方法以外については、実施の形態49と同様で
あるので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の形態
に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施の形
態49と相違する点について、図56を用いて説明す
る。なお、実施の形態49と同様な部分については、同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0359】図56は、実施の形態52に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態52に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ561と、第一
の無給電素子562と、を有して構成される。ダイポー
ルアンテナ561を構成する2本のアンテナ素子は、い
ずれも中央付近で折り曲げられ、折り曲げられた辺が互
いに直交するように形成される。第一の無給電素子56
2は、一端から所定の距離をおいた点で折り曲げられ、
折り曲げられた辺が互いに直交するように形成される。
また、第一の無給電素子562は、他端から所定の距離
を置いた点でも折り曲げられ、折り曲げられた辺が互い
に直交するように形成される。また、第一の無給電素子
562の両端を含む辺は互いに平行となり、両端を含ま
ない辺は、地板11の幅方向よりも長くなるように形成
されている。
【0360】上記構成のダイポールアンテナ561を構
成する各アンテナ素子は、給電端14を含む辺が無線通
信端末装置の上面(水平面)に略平行となるように取り
付けられ、給電端14を含まない辺が無線通信端末装置
の上面(水平面)に略垂直となるように取り付けられ
る。また、第一の無給電素子562は、端部を含む辺が
無線通信端末装置の上面(水平面)に略垂直となるよう
に取り付けられ、端部14を含まない辺が無線通信端末
装置の上面(水平面)に略平行となるように取り付けら
れる。
【0361】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。無線通信端末に備えら
れた送受信回路からの不平衡信号は、平衡不平衡変換回
路13により平衡信号に変換された後、ダイポールアン
テナ561に送られる。このように給電されたダイポー
ルアンテナ561を構成するアンテナ素子の無線通信端
末装置の筐体上面(水平面)に略垂直に配置された部分
により垂直偏波が送信される。一方、ダイポールアンテ
ナ561を構成するアンテナ素子の無線通信端末の筐体
の上面(水平面)に略平行に配置された部分により水平
偏波が送信される。
【0362】ダイポールアンテナ561より送信される
送信波は、ダイポールアンテナ561の長さ、第一の無
給電素子562の長さ、及び、ダイポールアンテナ56
1と第一の無給電素子552との間隔を適切に調整する
ことにより、基準面に沿う方向であって筐体510の主
面と直交する方向に指向性を持つ。無線通信端末は、図
53に示すような状態で用いられると考えられる。この
場合、筐体510の主面がユーザの側頭部と対向するの
で、送信波は、ダイポールアンテナ561の長さ、第一
の無給電素子562の長さ、及び、ダイポールアンテナ
561と第一の無給電素子562との間隔を適切に調整
することにより人体と逆方向に送信される。
【0363】ここで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの自由空間における放射特性について、図57を
参照して説明する。図57は、本実施の形態に係る無線
通信端末用内蔵アンテナの自由空間における水平面の放
射特性の実測値を示す図である。なお、地板11の大き
さを27×114mm、ダイポールアンテナ561を構
成するアンテナ素子の無線通信端末装置の筐体上面(水
平面)に略平行に配置された辺の長さを33mm、ダイ
ポールアンテナ561を構成するアンテナ素子の無線通
信端末装置の筐体上面(水平面)に略垂直に配置された
部分の長さを17mm、人体面からのダイポールアンテ
ナ12の距離を4mとする。また、図57において、原
点から見て0度の方向が、図56におけるダイポールア
ンテナ561から見た人体の方向に相当する。
【0364】図57から明らかなように、ダイポールア
ンテナ561の長さ、第一の無給電素子562の長さ、
及び、ダイポールアンテナ561と第一の無給電素子5
62との間隔を適切に調整したことにより、本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、人体方向とは
逆の方向に指向性を持っている。
【0365】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの通話時における放射特性について、図58を参
照して説明する。図58は、本実施の形態に係る無線通
信端末用内蔵アンテナの通話時における放射特性の実測
値を示す図である。なお、各構成要素の大きさは、図5
7に示す放射特性を測定した際と同一である。また、図
58において、原点から見て0度の方向が、図58にお
けるダイポールアンテナ561から見た人体の方向に相
当する。
【0366】図58から明らかなように、ダイポールア
ンテナ561の長さ、第一の無給電素子562の長さ、
及び、ダイポールアンテナ561と第一の無給電素子5
62との間隔を適切に調整したことにより、本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、人体方向とは
逆の方向に指向性を持っている。これにより、送信の際
の人体の影響による利得劣化を抑えることができるの
で、図68(b)に示した従来例と比べて高い利得を得
ることができる。
【0367】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な垂直偏波と水平偏波のい
ずれも受信することができる。ところで、通信相手から
送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直偏波
と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂直偏
波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは通信相手から
送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高く
することができる。
【0368】実施の形態53から実施の形態59は、実
施の形態49から実施の形態52における無線通信端末
用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチアンテナを実現
する場合の形態である。
【0369】(実施の形態53)実施の形態53は、実
施の形態49における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図59を用いて説明する。な
お、実施の形態49と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0370】図59は、実施の形態53に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。図59において、実施の形態49における無線通信
端末用内蔵アンテナの構成に、モノポールアンテナ61
がさらに設けられている。
【0371】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態49におけるダイポール
アンテナ501として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、モノ
ポールアンテナ61として、送受信共用とする。
【0372】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ61
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ501
とモノポールアンテナ61が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0373】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態49におけるダイ
ポールアンテナ501が用いられるので、人体の影響の
少ない高利得な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを
提供することができる。
【0374】(実施の形態54)実施の形態54は、実
施の形態53において、モノポールアンテナの構成を変
更した場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無
線通信端末用ダイバーシチアンテナについて、図60を
用いて説明する。なお、実施の形態53と同様な構成に
ついては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0375】図60は、実施の形態54に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態54に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ
501と、平衡不平衡変換回路13と、給電端14と、
モノポールアンテナ71とを有して構成される。モノポ
ールアンテナ71は、矩形波状に形成されたアンテナ素
子で構成される。
【0376】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ71
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ501
とモノポールアンテナ71が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0377】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態49におけるダイ
ポールアンテナ501が用いられるので、人体の影響の
少ない高利得な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを
提供することができる。
【0378】(実施の形態55)実施の形態55は、実
施の形態53において、モノポールアンテナの構成を変
更した場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無
線通信端末用ダイバーシチアンテナについて、図61を
用いて説明する。なお、実施の形態53と同様な構成に
ついては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0379】図61は、実施の形態55に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態55に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ
501と、平衡不平衡変換回路13と、給電端14と、
モノポールアンテナ81とを有して構成される。モノポ
ールアンテナ81は、螺旋状に形成されたアンテナ素子
で構成される。
【0380】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ81
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ501
とモノポールアンテナ81が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0381】このように、本実施の形態は、上記のよう
な構成としても、実施の形態54と同様の効果を得るこ
とができる。
【0382】(実施の形態56)実施の形態56は、実
施の形態49における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図62を用いて説明する。な
お、実施の形態49と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0383】図62は、実施の形態56に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態49における無線
通信端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールアンテナ
621及び第一の無給電素子622がさらに地板11の
側面に設けられている。なお、ダイポールアンテナ62
1は、ダイポールアンテナ501と同様の構成である。
【0384】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、実施の形態49におけるダイポール
アンテナ501として、受信専用とする。また、ダイバ
ーシチアンテナを構成するもう一方のアンテナを、ダイ
ポールアンテナ621として、送受信共用とする。
【0385】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ62
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ621が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0386】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態49におけるダイ
ポールアンテナ501及びダイポールアンテナ621が
用いられるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信
端末用ダイバーシチアンテナを提供することができる。
【0387】(実施の形態57)実施の形態57は、実
施の形態56においてダイポールアンテナ621及び第
一の無給電素子622の取り付け方法を変更した場合の
形態である。実施の形態57は、ダイポールアンテナ6
21及び第一の無給電素子622の取り付け方法以外に
ついては、実施の形態56と同様であるので、詳しい説
明を省略する。以下、本実施の形態に係る無線通信端末
用内蔵アンテナにおいて、実施の形態56と相違する点
について、図62を用いて説明する。なお、実施の形態
56と同様な部分については、同一符号を付して詳しい
説明を省略する。
【0388】図63は、実施の形態57に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ621
は、その軸方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平
行となるように取り付けられる。また、第一の無給電素
子622も、その軸方向が無線通信端末の上面(水平
面)に略平行となるように取り付けられる。すなわち、
本実施の形態は、ダイポールアンテナ621の軸方向が
無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるように取
り付けられるという点及び第一の無給電素子622の軸
方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるよ
うに取り付けられるという点で、実施の形態56と相違
する。結果として、ダイポールアンテナ621は、軸方
向が、通話状態時において、水平面に対して略平行とな
るように設けられたことになる。
【0389】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ62
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ621が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0390】このように、ダイポールアンテナ501
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信すること
ができる。また、ダイポールアンテナ621は、利得の
劣化を抑えることができるとともに、主に、アンテナ素
子の軸方向と平行な水平偏波を受信することができる。
ところで、通信相手から送られる信号は、反射等の様々
な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在したものにな
る。したがって、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場
合であっても、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵
アンテナは、通信相手から送られる信号の偏波面と一致
するので、受信利得を高くすることができる。
【0391】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態49におけるダイ
ポールアンテナ501及びダイポールアンテナ621が
用いられるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信
端末用ダイバーシチアンテナを提供することができる。
【0392】(実施の形態58)実施の形態58は、図
64に示すように、実施の形態56において、送受信の
双方に用いられるダイポールアンテナを実施の形態51
に示すダイポールアンテナ551に変更し、第一の無給
電素子を実施の形態51に示す第一の無給電素子552
に示す第一の無給電素子に変更した形態である。実施の
形態58は、ダイポールアンテナ及び第一の無給電素子
の構成及び取り付け方法以外については、実施の形態5
6と同様である。なお、図64において実施の形態56
と同様な部分については、同一符号を付して詳しい説明
を省略する。
【0393】図64は、実施の形態58に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ551
は、一方のアンテナ素子の軸方向が無線通信端末の上面
(水平面)に略垂直であり、他方のアンテナ素子の軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるよう
に取り付けられる。
【0394】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ55
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ551が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0395】これにより、ダイポールアンテナ551
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を
受信することができる。また、ダイポールアンテナ50
1は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主
に、アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する
ことができる。ところで、通信相手から送られる信号
は、反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が
混在したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波
のいずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無
線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信
号の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることが
できる。
【0396】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態49に示すダイポ
ールアンテナ501及び実施の形態51に示すダイポー
ルアンテナ551が用いられるので、人体の影響の少な
い高利得な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供
することができる。
【0397】(実施の形態59)実施の形態59は、図
65に示すように、実施の形態58において、受信にの
み用いられるダイポールアンテナ501を実施の形態5
1に示すダイポールアンテナ551と同様に構成される
ダイポールアンテナ651とし、第一の無給電素子50
2を実施の形態51に示す第一の無給電素子652とし
たものである。実施の形態59は、ダイポールアンテナ
及び第一の無給電素子の構成及び取り付け方法以外につ
いては、実施の形態59と同様である。なお、図12に
おいて実施の形態59と同様な部分については、同一符
号を付して詳しい説明を省略する。
【0398】図65は、実施の形態59に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ551及
びダイポールアンテナ651はいずれも、一方のアンテ
ナ素子の軸方向が無線通信端末の上面(水平面)に略垂
直であり、他方のアンテナ素子の軸方向が無線通信端末
の上面(水平面)に略平行となるように取り付けられ
る。
【0399】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ55
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ55
1及びダイポールアンテナ651が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0400】これにより、ダイポールアンテナ551
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を
受信することができる。また、ダイポールアンテナ65
1は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主
に、アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する
ことができる。ところで、通信相手から送られる信号
は、反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が
混在したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波
のいずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無
線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信
号の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることが
できる。
【0401】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、実施の形態51におけるダイ
ポールアンテナ651及びダイポールアンテナ551が
用いられるので、人体の影響の少ない高利得な無線通信
端末用ダイバーシチアンテナを提供することができる。
【0402】実施の形態60〜実施の形態82は、実施
の形態49〜実施の形態59の構成に、さらに第二の無
給電素子を設けることにより、無線通信端末用内蔵アン
テナの広帯域化を図っている。
【0403】(実施の形態60)実施の形態60は、実
施の形態49において用いられるダイポールアンテナ
に、さらに無給電素子を設けた実施形態である。実施の
形態60は、ダイポールアンテナの構成以外について
は、実施の形態49と同様である。なお、図66におい
て上記実施の形態と同様な部分については、同一符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0404】図66は、実施の形態60に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態60に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、ダイポールアンテナ12
と、平衡不平衡変換回路13と、給電端14と、ダイポ
ールアンテナ501と、第一の無給電素子502と、を
有して構成される。この本実施の形態に係る無線通信端
末用内蔵アンテナは、通信端末装置に内蔵される。
【0405】以下、図66を参照して、本実施の形態に
係る無線通信端末用内蔵アンテナの各要素について説明
する。ダイポールアンテナ501は、棒状に形成された
2本のアンテナ素子によって構成されている。ダイポー
ルアンテナ501を構成する2本のアンテナ素子は、そ
れぞれの軸方向が略一直線になるように配置される。ま
た、ダイポールアンテナ501は、アンテナ素子の軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)と略垂直となるよう
に取り付けられている。無線通信端末は、図53に示す
ような状態で用いられると考えられるので、ダイポール
アンテナ501は、通話時においてアンテナ素子の軸方
向が水平面に対して略垂直となるように設けられたこと
になる。これにより、ダイポールアンテナ501は、自
由空間においては、主に、軸方向と平行な垂直偏波を受
信する。さらに、通話時には、人体が反射板として動作
するので、ダイポールアンテナ501は、人体方向と逆
の方向の指向性を有する。
【0406】第一の無給電素子661は棒状に形成され
ている。また、第一の無給電素子661は、ダイポール
アンテナ501を構成するアンテナ素子の軸方向と略平
行であり、ダイポールアンテナ501を構成するアンテ
ナ素子と第一の無給電素子502とを含んで形成される
面(基準面)が地板11の形成する面と略直交するよう
に配置される。地板11は、図51に示す筐体510の
主面と略平行に設けられていることから、基準面は筐体
510の主面とも略直交する。ダイポールアンテナ50
1と第一の無給電素子661をこのように配置すること
により、ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ
素子と第一の無給電素子502とが形成する面(基準
面)は、図51に示す筐体510の主面とも略直交す
る。
【0407】第二の無給電素子662は棒状に形成され
ている。また、第二の無給電素子662は、ダイポール
アンテナ501を構成するアンテナ素子と対向するよう
に配置される。この第二の無給電素子662とダイポー
ルアンテナ501を構成するアンテナ素子との対向間隔
は、第二の無給電素子662とダイポールアンテナ50
1との間の相互インピーダンスを変化させて、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピー
ダンスを広帯域化することができるように適切に設定す
る。
【0408】次いで、上記構成を有する無線通信端末用
内蔵アンテナの動作について説明する。送受信回路から
の不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信
号に変換された後、ダイポールアンテナ501に送られ
る。このように給電されたダイポールアンテナ501に
より、主に、この軸方向と平行な垂直偏波が送信され
る。
【0409】ダイポールアンテナ501より送信される
送信波は、例えばダイポールアンテナ501を構成する
アンテナ素子の長さ、第一の無給電素子661の長さ、
及びダイポールアンテナ501と第一の無給電素子66
1との間隔等の要素を適宜変更することにより、基準面
に沿う方向であって図51に示す筐体510の主面と直
交する方向に指向性を持つ。無線通信端末は、図53に
示すような状態で用いられると考えられる。この場合、
筐体510の主面がユーザの側頭部と対向するので、送
信波は、例えばダイポールアンテナ501の長さ、第一
の無給電素子661の長さ、ダイポールアンテナ501
と第一の無給電素子661との間隔等の要素を適切に調
整することにより人体と逆方向に送信される。
【0410】一方、受信の際には、アンテナ素子の軸方
向と平行な垂直偏波が受信される。通話時には、例えば
ダイポールアンテナ501の長さ、第一の無給電素子6
61の長さ、及びダイポールアンテナ501と第一の無
給電素子661との間隔等の要素を適切に調整すること
により人体と逆方向の指向性が形成されるので、上記垂
直偏波のうち人体と逆方向からの垂直偏波が主に受信さ
れる。さらに、上述したように人体が反射板となること
によっても、上記垂直偏波のうち人体と反対方向からの
垂直偏波が主に受信される。
【0411】ダイポールアンテナ501により受信され
た上記のような信号は、平衡不平衡変換回路13を介し
て、上記送受信回路に送られる。ここで、上述した平衡
不平衡変換回路13により、地板11に流れる電流は極
力抑えられるので、地板11によるアンテナ動作が防止
される。これにより、人体の影響に起因する利得の低下
が最小限に押さえられる。
【0412】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態49と同様の効果に加えて、第二の無給電素子6
62をダイポールアンテナ501を構成するアンテナ素
子と対向するように設けることにより、第二の無給電素
子662とダイポールアンテナ501との間の相互イン
ピーダンスを変化させて、本実施の形態に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの入力インピーダンスを広帯域化す
ることができる。
【0413】(実施の形態61)実施の形態61は、実
施の形態60において、ダイポールアンテナ501、第
一の無給電素子661、及び、第二の無給電素子662
の取り付け方法を変更した実施形態である。実施の形態
61は、ダイポールアンテナ501、第一の無給電素子
661、及び、第二の無給電素子662の取り付け方法
以外については、実施の形態60と同じであるので、同
じ部分については詳しい説明を省略する。以下、本実施
の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実
施の形態60と相違する点について、図67を用いて説
明する。なお、図67において実施の形態60と同じ部
分については、同一符号を付して詳しい説明を省略す
る。
【0414】図67は、実施の形態61に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵
アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13と、
給電端14と、ダイポールアンテナ501と、第一の無
給電素子661と、第二の無給電素子662とを有して
構成される。
【0415】ダイポールアンテナ501は、アンテナ素
子の軸方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行と
なるように取り付けられる。また、第一の無給電素子6
61は、ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ
素子の軸方向と略平行であり、ダイポールアンテナ50
1を構成するアンテナ素子と第一の無給電素子502と
を含んで形成される面(基準面)が地板11の形成する
面と略直交するように配置される。第二の無給電素子6
62は、ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ
素子と対向するように配置される。この第二の無給電素
子662とダイポールアンテナ501を構成するアンテ
ナ素子との対向間隔は、第二の無給電素子662とダイ
ポールアンテナ501との間の相互インピーダンスを変
化させて、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アン
テナの入力インピーダンスを広帯域化することができる
ように適切に設定する。
【0416】このように、本実施の形態は、ダイポール
アンテナ501が無線通信端末の上面(水平面)に略平
行となるように取り付けられるという点で実施の形態6
0と相違する。
【0417】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な水平偏波を受信すること
ができる。ところで、通信相手から送られる信号は、反
射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が混在し
たものになる。したがって、水平偏波が多い場合には、
アンテナの軸方向と偏波面が一致するので受信利得を高
くすることができる。
【0418】また、本実施の形態によれば、第二の無給
電素子662をダイポールアンテナ501を構成するア
ンテナ素子と対向するように設けることにより、第二の
無給電素子662とダイポールアンテナ501との間の
相互インピーダンスを変化させて、本実施の形態に係る
無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピーダンスを広
帯域化することができる。
【0419】(実施の形態62)実施の形態62は、実
施の形態60において、ダイポールアンテナ501、第
一の無給電素子661、及び第二の無給電素子662の
構成及び取り付け方法を変更した場合の形態である。実
施の形態62は、ダイポールアンテナ501、第一の無
給電素子661、及び第二の無給電素子662の構成及
び取り付け方法以外については、実施の形態60と同じ
であるので、同じ部分については詳しい説明を省略す
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アン
テナにおいて、実施の形態60と相違する点について、
図68を用いて説明する。なお、図68において実施の
形態60と同じ部分については、同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0420】図68は、実施の形態62に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態62に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ551と、第一
の無給電素子681と、第二の無給電素子682と、を
有して構成される。ダイポールアンテナ551を構成す
る2本のアンテナ素子は、互いに略垂直になるように配
置される。第一の無給電素子681及び第二の無給電素
子682は中央付近で折り曲げられ、折り曲げられた辺
が互いに直交するように形成される。
【0421】ダイポールアンテナ551は、一方のアン
テナ素子が無線通信端末の上面(水平面)に略垂直であ
り、他方のアンテナ素子が無線通信端末の上面(水平
面)に略平行となるように取り付けられる。また、第一
の無給電素子681は、折り曲げられた一方の辺が無線
通信端末の上面(水平面)に略垂直であり、他方の辺が
無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるように取
り付けられる。第二の無給電素子682は、ダイポール
アンテナ551を構成するアンテナ素子と対向するよう
に配置される。この第二の無給電素子682とダイポー
ルアンテナ501を構成するアンテナ素子との対向間隔
は、第二の無給電素子682とダイポールアンテナ55
1との間の相互インピーダンスを変化させて、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピー
ダンスを広帯域化することができるように適切に設定す
る。
【0422】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。無線通信端末に備えら
れた送受信回路からの不平衡信号は、平衡不平衡変換回
路13により平衡信号に変換された後、ダイポールアン
テナ551に送られる。このように給電されたダイポー
ルアンテナ551を構成する無線通信端末の上面(水平
面)に略垂直に配置されたアンテナ素子により、このア
ンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波が送信される。一
方、ダイポールアンテナ551を構成する無線通信端末
の上面(水平面)に略平行に配置されたアンテナ素子に
より、このアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波が送
信される。
【0423】ダイポールアンテナ551より送信される
送信波は、例えば、ダイポールアンテナ551の長さ、
第一の無給電素子681の長さ、ダイポールアンテナ5
51と第一の無給電素子681との間隔等の要素を適切
に調整することにより、基準面に沿う方向であって筐体
510の主面と直交する方向に指向性を持つ。無線通信
端末は、図53に示すような状態で用いられると考えら
れる。この場合、筐体510の主面がユーザの側頭部と
対向するので、送信波は、ダイポールアンテナ551の
長さ、第一の無給電素子681の長さ、ダイポールアン
テナ551と第一の無給電素子681との間隔等の要素
を適切に調整することにより人体と逆方向に送信され
る。
【0424】一方、受信の際には、ダイポールアンテナ
551を構成する無線通信端末の上面(水平面)に略垂
直に配置されたアンテナ素子により、主にこのアンテナ
素子の軸方向と平行な垂直偏波が受信される。一方、ダ
イポールアンテナ551を構成する無線通信端末の上面
(水平面)に略平行に配置されたアンテナ素子により、
主にこのアンテナ素子の軸方向と平行な水平偏波が受信
される。また、通話時には、ダイポールアンテナ551
の長さ、第一の無給電素子681の長さ、ダイポールア
ンテナ551と第一の無給電素子681との間隔等の要
素を適切に調整することにより人体と逆方向の指向性が
形成されるので、上記受信波のうち人体と逆方向からの
電磁波が主に受信される。さらに、上述したように人体
が反射板となることによっても、上記受信波のうち人体
と反対方向からの電磁波が主に受信される。
【0425】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な垂直偏波と水平偏波のい
ずれも受信することができる。ところで、通信相手から
送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直偏波
と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂直偏
波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは通信相手から
送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高く
することができる。
【0426】また、本実施の形態によれば、第二の無給
電素子682をダイポールアンテナ551を構成するア
ンテナ素子と対向するように設けることにより、第二の
無給電素子682とダイポールアンテナ551との間の
相互インピーダンスを変化させて、本実施の形態に係る
無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピーダンスを広
帯域化することができる。
【0427】(実施の形態63)実施の形態63は、実
施の形態60において、ダイポールアンテナ501、第
一の無給電素子661、及び第二の無給電素子662の
構成及び取り付け方法を変更した場合の形態である。実
施の形態63は、ダイポールアンテナ501、第一の無
給電素子661、及び第二の無給電素子662の構成及
び取り付け方法以外については、実施の形態60と同様
であるので、詳しい説明を省略する。以下、本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナにおいて、実施の
形態60と相違する点について、図69を用いて説明す
る。なお、実施の形態60と同様な部分については、同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0428】図69は、実施の形態63に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、実施の形態63に係る無線通信端末用内
蔵アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13
と、給電端14と、ダイポールアンテナ561と、第一
の無給電素子691と、第二の無給電素子692と、を
有して構成される。ダイポールアンテナ561を構成す
る2本のアンテナ素子は、いずれも中央付近で折り曲げ
られ、折り曲げられた辺が互いに直交するように形成さ
れる。第一の無給電素子691及び第二の無給電素子6
92は、一端から所定の距離をおいた点で折り曲げら
れ、折り曲げられた辺が互いに直交するように形成され
る。また、第一の無給電素子691及び第二の無給電素
子692は、他端から所定の距離を置いた点でも折り曲
げられ、折り曲げられた辺が互いに直交するように形成
される。すなわち、第一の無給電素子691及び第二の
無給電素子692は、それぞれコの字型に形成される。
また、第一の無給電素子691の両端を含む辺は互いに
平行となり、両端を含まない辺は、地板11の幅方向よ
りも長くなるように形成されている。第二の無給電素子
692についても同様に、第二の無給電素子692の両
端を含む辺は互いに平行となり、両端を含まない辺は、
地板11の幅方向よりも長くなるように形成されてい
る。
【0429】上記構成のダイポールアンテナ561を構
成する各アンテナ素子は、給電端14を含む辺が無線通
信端末装置の上面(水平面)に略平行となるように取り
付けられ、給電端14を含まない辺が無線通信端末装置
の上面(水平面)に略垂直となるように取り付けられ
る。また、第一の無給電素子691及び第二の無給電素
子692は、端部を含む辺が無線通信端末装置の上面
(水平面)に略垂直となるように取り付けられ、端部1
4を含まない辺が無線通信端末装置の上面(水平面)に
略平行となるように取り付けられる。第二の無給電素子
692は、ダイポールアンテナ561を構成するアンテ
ナ素子と対向するように配置される。この第二の無給電
素子692とダイポールアンテナ561を構成するアン
テナ素子との対向間隔は、第二の無給電素子692とダ
イポールアンテナ561との間の相互インピーダンスを
変化させて、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの入力インピーダンスを広帯域化することができ
るように適切に設定する。
【0430】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの動作について説明する。無線通信端末に備えら
れた送受信回路からの不平衡信号は、平衡不平衡変換回
路13により平衡信号に変換された後、ダイポールアン
テナ561に送られる。このように給電されたダイポー
ルアンテナ561を構成するアンテナ素子の無線通信端
末装置の筐体上面(水平面)に略垂直に配置された部分
により垂直偏波が送信される。一方、ダイポールアンテ
ナ561を構成するアンテナ素子の無線通信端末の筐体
の上面(水平面)に略平行に配置された部分により水平
偏波が送信される。
【0431】ダイポールアンテナ561より送信される
送信波は、ダイポールアンテナ561の長さ、第一の無
給電素子691の長さ、及びダイポールアンテナ561
と第一の無給電素子691との間隔等の要素を適切に調
整することにより、基準面に沿う方向であって筐体51
0の主面と直交する方向に指向性を持つ。無線通信端末
は、図53に示すような状態で用いられると考えられ
る。この場合、筐体510の主面がユーザの側頭部と対
向するので、送信波は、ダイポールアンテナ561の長
さ、第一の無給電素子691の長さ、及び、ダイポール
アンテナ561と第一の無給電素子691との間隔等の
要素を適切に調整することにより人体と逆方向に送信さ
れる。
【0432】ここで、上記構成の無線通信内蔵アンテナ
のインピーダンス特性について、図70を参照して説明
する。図70は、本実施の形態に係る無線通信端末用内
蔵アンテナのインピーダンス特性を示すスミスチャート
である。この図に示す参照符番701は、図69に示す
無線通信内蔵アンテナから第一の無給電素子691及び
第二の無給電素子692を取り去った構成において、地
板11の大きさを30×117mm、ダイポールアンテ
ナ561を構成するアンテナ素子の無線通信端末装置の
筐体上面(水平面)に略平行に配置された辺の長さを3
4mm、ダイポールアンテナ561を構成するアンテナ
素子の無線通信端末装置の筐体上面(水平面)に略垂直
に配置された部分の長さを18mmとした場合のインピ
ーダンス特性である。また、参照符番702は、図69
に示す無線通信内蔵アンテナの構成において、第二の無
給電素子692の無線通信端末装置の筐体上面(水平
面)に略平行に配置された辺の長さを34mm、無線通
信端末装置の筐体上面(水平面)に略垂直に配置された
辺の長さを18mmとし、第二の無給電素子692とダ
イポールアンテナ561との間隔を2mmとした場合の
インピーダンス特性である。なお、参照符番703及び
704は1920MHzを示し、参照符番705及び7
06は2180MHzを示す。
【0433】この図70から明らかなように、第二のア
ンテナ素子692を、ダイポールアンテナ561を構成
するアンテナ素子と適切な間隔で対向するように配置す
ることにより、無線通信端末用内蔵アンテナの入力反射
特性を広帯域化することができる。
【0434】次いで、本実施の形態に係る無線通信端末
用内蔵アンテナの自由空間における放射特性について、
図71及び図72を参照して説明する。図71は、図6
9に示す無線通信内蔵アンテナから第一の無給電素子6
91を取り去った構成の無線通信端末用内蔵アンテナの
自由空間における水平面の放射特性の実測値を示す図で
ある。なお、図70に示すインピーダンス特性を測定し
た場合と同様に、地板11の大きさを30×117m
m、ダイポールアンテナ561を構成するアンテナ素子
の無線通信端末装置の筐体上面(水平面)に略平行に配
置された辺の長さを34mm、ダイポールアンテナ56
1を構成するアンテナ素子の無線通信端末装置の筐体上
面(水平面)に略垂直に配置された部分の長さを18m
mとし、第二の無給電素子692とダイポールアンテナ
561との間隔を2mmとする。
【0435】図71から明らかなように、図69に示す
無線通信内蔵アンテナから第一の無給電素子691を取
り去った構成の無線通信端末用内蔵アンテナは、無指向
性となっている。
【0436】図72は、図69に示した本実施の形態に
係る無線通信内蔵アンテナの自由空間における水平面の
放射特性の実測値を示す図である。なお、第一の無給電
素子691の無線通信端末装置の筐体上面(水平面)に
略平行に配置された辺の長さを34mm、無線通信端末
装置の筐体上面(水平面)に略垂直に配置された辺の長
さを16.5mmとし、第一の無給電素子691とダイ
ポールアンテナ561との間隔を4mmとする。地板1
1の大きさ、ダイポールアンテナ561を構成するアン
テナ素子の大きさ、及び第二の無給電素子692とダイ
ポールアンテナ561との対向間隔は図70に示す放射
特性を測定した場合と同様である。
【0437】図72から明らかなように、図69に示し
た本実施の形態に係る無線通信内蔵は、ダイポールアン
テナ561を構成するアンテナ素子の長さ、第一の無給
電素子661の長さ、及びダイポールアンテナ561と
第一の無給電素子661との間隔等の要素を適切に調整
することにより所望の方向の指向性を形成する。
【0438】次いで、上記構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの通話時における放射特性について、図73を参
照して説明する。図73は、図69に示した本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナの通話時における
放射特性の実測値を示す図である。なお、各構成要素の
大きさは、図72に示す放射特性を測定した際と同一で
ある。また、図73において、原点から見て180度の
方向が、ダイポールアンテナ561から見た人体の方向
に相当する。
【0439】図73から明らかなように、ダイポールア
ンテナ561の長さ、第一の無給電素子691の長さ、
及び、ダイポールアンテナ561と第一の無給電素子5
91との間隔を適切に調整したことにより、本実施の形
態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは、人体方向とは
逆の方向に指向性を持っている。これにより、送信の際
の人体の影響による利得劣化を抑えることができるの
で、図95(b)に示した従来例と比べて高い利得を得
ることができる。
【0440】このように、本実施の形態によれば、人体
の影響による利得劣化を抑えることができるとともに、
受信の際には、軸方向と平行な垂直偏波と水平偏波のい
ずれも受信することができる。ところで、通信相手から
送られる信号は、反射等の様々な要因により、垂直偏波
と水平偏波が混在したものになる。したがって、垂直偏
波と水平偏波のいずれが多い場合であっても、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナは通信相手から
送られる信号の偏波面と一致するので、受信利得を高く
することができる。
【0441】また、本実施の形態によれば、第二の無給
電素子662をダイポールアンテナ501を構成するア
ンテナ素子と対向するように設けることにより、第二の
無給電素子692とダイポールアンテナ561との間の
相互インピーダンスを変化させて、本実施の形態に係る
無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピーダンスを広
帯域化することができる。
【0442】(実施の形態64)実施の形態64は、実
施の形態60において、ダイポールアンテナ501をモ
ノポールアンテナに置き換えた場合の実施形態である。
以下、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナ
について、図74を用いて説明する。なお、実施の形態
60と同じ構成については、同一符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0443】図74は、実施の形態64に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの構成を示す模式図である。この図
に示すように、本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵
アンテナは、地板11と、平衡不平衡変換回路13と、
給電端14と、第一の無給電素子741と、第二の無給
電素子742と、モノポールアンテナ743と、を有し
て構成される。
【0444】モノポールアンテナ743は、棒状に形成
されている。また、モノポールアンテナ743は、軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)と略垂直となるよう
に取り付けられている。無線通信端末は、図53に示す
ような状態で用いられると考えられるので、モノポール
アンテナ743は、通話時において軸方向が水平面に対
して略垂直となるように設けられたことになる。これに
より、モノポールアンテナ743は、自由空間において
は、主に、軸方向と平行な垂直偏波を受信する。さら
に、通話時には、人体が反射板として動作するので、ダ
イポールアンテナ501は、人体方向と逆の方向の指向
性を有する。
【0445】第一の無給電素子741は棒状に形成され
ている。また、第一の無給電素子741は、モノポール
アンテナ743の軸方向と略平行であり、モノポールア
ンテナ743を構成するアンテナ素子と第一の無給電素
子741とを含んで形成される面(基準面)が地板11
の形成する面と略直交するように配置される。地板11
は、図51に示す筐体510の主面と略平行に設けられ
ていることから、基準面は筐体510の主面とも略直交
する。モノポールアンテナ743と第一の無給電素子7
41をこのように配置することにより、モノポールアン
テナ743を構成するアンテナ素子と第一の無給電素子
741とが形成する面(基準面)は、図51に示す筐体
510の主面とも略直交する。
【0446】第二の無給電素子742は棒状に形成され
ている。また、第二の無給電素子742は、モノポール
アンテナ743と対向するように配置される。この第二
の無給電素子742とモノポールアンテナ743との対
向間隔は、第二の無給電素子742とモノポールアンテ
ナ743との間の相互インピーダンスを変化させて、本
実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナの入力イ
ンピーダンスを広帯域化することができるように適切に
設定する。
【0447】次いで、上記構成を有する無線通信端末用
内蔵アンテナの動作について説明する。送受信回路から
の不平衡信号は、平衡不平衡変換回路13により平衡信
号に変換された後、モノポールアンテナ743に送られ
る。このように給電されたモノポールアンテナ743に
より、主に、モノポールアンテナ743の軸方向と平行
な垂直偏波が送信される。
【0448】モノポールアンテナ743より送信される
送信波は、例えばモノポールアンテナ743の長さ、第
一の無給電素子661の長さ、及びモノポールアンテナ
743と第一の無給電素子741との間隔等の要素を適
宜変更することにより、基準面に沿う方向であって図5
1に示す筐体510の主面と直交する方向に指向性を持
つ。無線通信端末は、図53に示すような状態で用いら
れると考えられる。この場合、筐体510の主面がユー
ザの側頭部と対向するので、送信波は、例えばモノポー
ルアンテナ743の長さ、第一の無給電素子661の長
さ、モノポールアンテナ743と第一の無給電素子66
1との間隔等の要素を適切に調整することにより人体と
逆方向に送信される。
【0449】一方、受信の際には、モノポールアンテナ
743の軸方向と平行な垂直偏波が受信される。通話時
には、例えばモノポールアンテナ743の長さ、第一の
無給電素子741の長さ、及びモノポールアンテナ74
3と第一の無給電素子741との間隔等の要素を適切に
調整することにより人体と逆方向の指向性が形成される
ので、上記垂直偏波のうち人体と逆方向からの垂直偏波
が主に受信される。さらに、上述したように人体が反射
板となることによっても、上記垂直偏波のうち人体と反
対方向からの垂直偏波が主に受信される。
【0450】モノポールアンテナ743により受信され
た上記のような信号は、平衡不平衡変換回路13を介し
て、受信回路に送られる。ここで、上述した平衡不平衡
変換回路13により、地板11に流れる電流は極力抑え
られるので、地板11によるアンテナ動作が防止され
る。これにより、人体の影響に起因する利得の低下が最
小限に押さえられる。
【0451】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態60と同様の効果を得ることができる。また、本
実施の形態によれば、ダイポールアンテナをモノポール
アンテナで置き換えたことにより、アンテナを小型化す
ることができる。
【0452】(実施の形態65)実施の形態65〜実施
の形態72は、実施の形態60〜実施の形態64におけ
る無線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチ
アンテナを実現する場合の実施形態である。
【0453】実施の形態65は、実施の形態60におけ
る無線通信端末用内蔵アンテナを用いて、ダイバーシチ
アンテナを実現する場合の形態である。以下、本実施の
形態に係る無線通信端末用ダイバーシチアンテナについ
て、図75を用いて説明する。なお、実施の形態60と
同様な構成については、同一符号を付して詳しい説明を
省略する。
【0454】図75は、実施の形態65に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態60における無線
通信端末用内蔵アンテナの構成に、モノポールアンテナ
61がさらに設けられている。
【0455】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、ダイポールアンテナ501として、
受信専用とする。また、ダイバーシチアンテナを構成す
るもう一方のアンテナを、モノポールアンテナ61とし
て、送受信共用とする。
【0456】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ61
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナとモノ
ポールアンテナ61の両方が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0457】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態60における形態端末用内蔵アンテナにさらにモ
ノポールアンテナを設けてダイバーシチアンテナとした
ので、人体の影響による利得劣化を抑え、入力反射特性
が広帯域な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供
することができる。
【0458】(実施の形態66)実施の形態66は、実
施の形態65において、モノポールアンテナの構成を変
更した場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無
線通信端末用ダイバーシチアンテナについて、図76を
用いて説明する。なお、実施の形態65と同様な構成に
ついては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0459】図76は、実施の形態66に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態66に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ
501と、第一の無給電素子661と、第二の無給電素
子662と、平衡不平衡変換回路13と、給電端14
と、モノポールアンテナ71とを有して構成される。モ
ノポールアンテナ71は、矩形波状に形成されたアンテ
ナ素子で構成される。
【0460】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ71
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ12と
モノポールアンテナ71が動作して、ダイバーシチ受信
が行われる。
【0461】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態60における形態端末用内蔵アンテナにさらにモ
ノポールアンテナを設けてダイバーシチアンテナとした
ので、人体の影響による利得劣化を抑え、入力反射特性
が広帯域な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供
することができる。
【0462】(実施の形態67)実施の形態67は、実
施の形態66において、モノポールアンテナの構成を変
更した場合の形態である。以下、本実施の形態に係る無
線通信端末用ダイバーシチアンテナについて、図77を
用いて説明する。なお、実施の形態66と同様な構成に
ついては、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0463】図77は、実施の形態67に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、実施の形態65に係る無線通
信端末用ダイバーシチアンテナは、ダイポールアンテナ
501と、第一の無給電素子661と、第二の無給電素
子662と、平衡不平衡変換回路13と、給電端14
と、モノポールアンテナ81とを有して構成される。モ
ノポールアンテナ81は、螺旋状に形成されたアンテナ
素子で構成される。
【0464】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ81
のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ501
とモノポールアンテナ81が動作して、ダイバーシチ受
信が行われる。
【0465】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態60における形態端末用内蔵アンテナにさらにモ
ノポールアンテナを設けてダイバーシチアンテナとした
ので、人体の影響による利得劣化を抑え、入力反射特性
が広帯域な無線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供
することができる。
【0466】(実施の形態68)実施の形態68は、実
施の形態60における無線通信端末用内蔵アンテナを用
いて、ダイバーシチアンテナを実現する場合の形態であ
る。以下、本実施の形態に係る無線通信端末用ダイバー
シチアンテナについて、図78を用いて説明する。な
お、実施の形態60と同様な構成については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0467】図78は、実施の形態68に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、本実施の形態に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナは、実施の形態60におけ
る無線通信端末用内蔵アンテナの構成に、ダイポールア
ンテナ783、第一の無給電素子781、及び第二の無
給電素子782が、さらに地板11の側面に設けられて
いる。
【0468】ダイポールアンテナ783は、ダイポール
アンテナ501と同様の構成である。第一の無給電素子
781は棒状に形成されており、ダイポールアンテナ7
83を構成するアンテナ素子の軸方向と略平行であり、
ダイポールアンテナ783を構成するアンテナ素子と第
一の無給電素子781とを含んで形成される面(基準
面)が地板11の形成する面と略直交するように配置さ
れる。地板11は、図51に示す筐体510の主面と略
平行に設けられていることから、基準面は筐体510の
主面とも略直交する。ダイポールアンテナ501と第一
の無給電素子661をこのように配置することにより、
ダイポールアンテナ501を構成するアンテナ素子と第
一の無給電素子502とが形成する面(基準面)は、図
51に示す筐体510の主面とも略直交する。
【0469】第二の無給電素子782は棒状に形成され
ている。また、第二の無給電素子782は、ダイポール
アンテナ783を構成するアンテナ素子と対向するよう
に配置される。この第二の無給電素子782とダイポー
ルアンテナ783を構成するアンテナ素子との対向間隔
は、第二の無給電素子782とダイポールアンテナ78
3との間の相互インピーダンスを変化させて、本実施の
形態に係る無線通信端末用内蔵アンテナの入力インピー
ダンスを広帯域化することができるように適切に設定す
る。
【0470】上記構成のダイポールアンテナ783より
送信される送信波は、例えばダイポールアンテナ783
を構成するアンテナ素子の長さ、第一の無給電素子78
1の長さ、及びダイポールアンテナ783と第一の無給
電素子781との間隔等の要素を適宜変更することによ
り、基準面に沿う方向であって図51に示す筐体510
の主面と直交する方向に指向性を持つ。無線通信端末
は、図53に示すような状態で用いられると考えられ
る。この場合、筐体510の主面がユーザの側頭部と対
向するので、送信波は、例えばダイポールアンテナ78
3の長さ、第一の無給電素子781の長さ、ダイポール
アンテナ783と第一の無給電素子781との間隔等の
要素を適切に調整することにより人体と逆方向に送信さ
れる。
【0471】一方、受信の際には、アンテナ素子の軸方
向と平行な垂直偏波が受信される。通話時には、例えば
ダイポールアンテナ783の長さ、第一の無給電素子7
81の長さ、及びダイポールアンテナ783と第一の無
給電素子781との間隔等の要素を適切に調整すること
により人体と逆方向の指向性が形成されるので、上記垂
直偏波のうち人体と逆方向からの垂直偏波が主に受信さ
れる。さらに、上述したように人体が反射板となること
によっても、上記垂直偏波のうち人体と反対方向からの
垂直偏波が主に受信される。
【0472】ここで、ダイバーシチアンテナを構成する
一方のアンテナを、ダイポールアンテナ501として、
受信専用とする。また、ダイバーシチアンテナを構成す
るもう一方のアンテナを、ダイポールアンテナ783と
して、送受信共用とする。
【0473】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ78
3のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ783が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0474】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、ダイポールアンテナ501及
びダイポールアンテナ783が用いられるので、人体の
影響による利得劣化を抑え、入力反射特性が広帯域な無
線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供することがで
きる。
【0475】(実施の形態69)実施の形態69は、実
施の形態68においてダイポールアンテナ783、第一
の無給電素子781、及び第二の無給電素子782の取
り付け方法を変更した場合の形態である。実施の形態6
9は、ダイポールアンテナ783、第一の無給電素子7
81、及び第二の無給電素子782の取り付け方法以外
については、実施の形態68と同様であるので、詳しい
説明を省略する。以下、本実施の形態に係る無線通信端
末用内蔵アンテナにおいて、実施の形態68と相違する
点について、図79を用いて説明する。なお、実施の形
態68と同様な部分については、同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0476】図79は、実施の形態69に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ783
は、その軸方向が無線通信端末の上面(水平面)に略平
行となるように取り付けられる。また、第一の無給電素
子781及び第二の無給電素子782も、その軸方向が
無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるように取
り付けられる。すなわち、本実施の形態は、ダイポール
アンテナ783の軸方向、第一の無給電素子781の軸
方向、及び第二の無給電素子782の軸方向が無線通信
端末の上面(水平面)に略平行となるように取り付けら
れるという点で、実施の形態56と相違する。結果とし
て、ダイポールアンテナ783は、軸方向が、通話状態
時において、水平面に対して略平行となるように設けら
れたことになる。
【0477】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ78
3のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ783が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0478】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、ダイポールアンテナ501及
びダイポールアンテナ783が用いられるので、人体の
影響による利得劣化を抑え、入力反射特性が広帯域な無
線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供することがで
きる。また、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合で
あっても受信利得を高くすることができる。
【0479】(実施の形態70)実施の形態70では、
図80に示すように、実施の形態68において説明した
無線通信端末用ダイバーシチアンテナのうち、ダイポー
ルアンテナ783をダイポールアンテナ551に置き換
え、第一の無給電素子781を第一の無給電素子681
で置き換え、第二の無給電素子782を第二の無給電素
子682で置き換えた場合について説明する。実施の形
態70は、ダイポールアンテナ、第一の無給電素子、及
び第二の無給電素子の構成及び取り付け方法以外につい
ては、実施の形態68と同様である。なお、図80にお
いて実施の形態68と同様な部分については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0480】図80は、実施の形態70に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ551
は、一方のアンテナ素子の軸方向が無線通信端末の上面
(水平面)に略垂直であり、他方のアンテナ素子の軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるよう
に取り付けられる。
【0481】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ55
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びダイポールアンテナ551が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0482】これにより、ダイポールアンテナ551
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を
受信することができる。また、ダイポールアンテナ50
1は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主
に、アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する
ことができる。ところで、通信相手から送られる信号
は、反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が
混在したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波
のいずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無
線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信
号の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることが
できる。
【0483】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、ダイポールアンテナ501及
びダイポールアンテナ551が用いられるので、人体の
影響による利得劣化を抑え、入力反射特性が広帯域な無
線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供することがで
きる。また、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合で
あっても受信利得を高くすることができる。
【0484】(実施の形態71)実施の形態71では、
図81に示すように、実施の形態70において説明した
無線通信端末用ダイバーシチアンテナのうち、ダイポー
ルアンテナ501をダイポールアンテナ551と同じ構
成のダイポールアンテナ813に置き換え、第一の無給
電素子661を第一の無給電素子681と同じ構成のダ
イの無給電素子811に置き換え、第二の無給電素子6
62を第二の無給電素子682と同じ構成の第二の無給
電素子812に置き換えた場合について説明する。実施
の形態71は、ダイポールアンテナ、第一の無給電素
子、及び第二の無給電素子の構成及び取り付け方法以外
については、実施の形態70と同様である。なお、図8
1において実施の形態70と同様な部分については、同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0485】図81は、実施の形態71に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、ダイポールアンテナ813
は、一方のアンテナ素子の軸方向が無線通信端末の上面
(水平面)に略垂直であり、他方のアンテナ素子の軸方
向が無線通信端末の上面(水平面)に略平行となるよう
に取り付けられる。
【0486】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、ダイポールアンテナ55
1のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ55
1及びダイポールアンテナ813が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0487】これにより、ダイポールアンテナ551
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を
受信することができる。また、ダイポールアンテナ81
3は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主
に、アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する
ことができる。ところで、通信相手から送られる信号
は、反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が
混在したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波
のいずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無
線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信
号の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることが
できる。
【0488】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、ダイポールアンテナ551及
びダイポールアンテナ813が用いられるので、人体の
影響による利得劣化を抑え、入力反射特性が広帯域な無
線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供することがで
きる。また、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合で
あっても受信利得を高くすることができる。
【0489】(実施の形態72)実施の形態72では、
図82に示すように、実施の形態68において説明した
無線通信端末用ダイバーシチアンテナのうち、ダイポー
ルアンテナ783をモノポールアンテナ743に置き換
え、第一の無給電素子781を第一の無給電素子741
で置き換え、第二の無給電素子782を第二の無給電素
子742で置き換えた場合について説明する。実施の形
態70は、ダイポールアンテナ、第一の無給電素子、及
び第二の無給電素子の構成及び取り付け方法以外につい
ては、実施の形態68と同様である。なお、図80にお
いて実施の形態68と同様な部分については、同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0490】図82は、実施の形態72に係る無線通信
端末用ダイバーシチアンテナの構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、モノポールアンテナ743の
軸方向、第一の無給電素子741の軸方向、及び第二の
無給電素子742の軸方向のいずれもが無線通信端末の
上面(水平面)に略垂直であるように取り付けられる。
【0491】上記構成の無線通信端末用ダイバーシチア
ンテナにおいて、送信時には、モノポールアンテナ74
3のみが動作し、受信時には、ダイポールアンテナ50
1及びモノポールアンテナ743が動作して、ダイバー
シチ受信が行われる。
【0492】これにより、モノポールアンテナ743
は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主に、
アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波及び水平偏波を
受信することができる。また、ダイポールアンテナ50
1は、利得の劣化を抑えることができるとともに、主
に、アンテナ素子の軸方向と平行な垂直偏波を受信する
ことができる。ところで、通信相手から送られる信号
は、反射等の様々な要因により、垂直偏波と水平偏波が
混在したものになる。したがって、垂直偏波と水平偏波
のいずれが多い場合であっても、本実施の形態に係る無
線通信端末用内蔵アンテナは、通信相手から送られる信
号の偏波面と一致するので、受信利得を高くすることが
できる。
【0493】このように、本実施の形態によれば、ダイ
バーシチアンテナとして、ダイポールアンテナ501及
びモノポールアンテナ743が用いられるので、人体の
影響による利得劣化を抑え、入力反射特性が広帯域な無
線通信端末用ダイバーシチアンテナを提供することがで
きる。また、垂直偏波と水平偏波のいずれが多い場合で
あっても受信利得を高くすることができる。
【0494】(実施の形態73)実施の形態73は、実
施の形態60〜実施の形態72において用いられるダイ
ポールアンテナ、並びに、このダイポールアンテナに付
随する第一の無給電素子及び第二の無給電素子の構成を
変更したものである。
【0495】図83は、実施の形態73に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの要部構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態73に係るダイポールア
ンテナ833を構成するアンテナ素子は、矩形波状に形
成される。また、第一の無給電素子831及び第二の無
給電素子も、矩形波状に形成される。
【0496】上記構成のダイポールアンテナ833、並
びに、このダイポールアンテナ833に付随する第一の
無給電素子831及び第二の無給電素子832は、本明
細書に係る各実施の形態で説明されているダイポールア
ンテナ、並びに、このダイポールアンテナに付随する第
一の無給電素子及び第二の無給電素子として適用可能で
ある。例えば、図66に示す本発明の実施の形態60に
係る無線通信端末用内蔵アンテナに上記構成のダイポー
ルアンテナ833、並びにこのダイポールアンテナ83
3に付随する第一の無給電素子831及び第二の無給電
素子832を適用するとは、図66に示すダイポールア
ンテナ501に代えてダイポールアンテナ833を用
い、図66に示す第一の無給電素子661に代えて第一
の無給電素子831を用い、図66に示す第二の無給電
素子662に代えて第二の無給電素子832を用いるこ
とをいう。
【0497】このように、矩形波状に形成されたダイポ
ールアンテナ833、及びこのダイポールアンテナ83
3に付随する第一の無給電素子831及び第二の無給電
素子832を用いることにより、装置構成を小型化する
ことができる。
【0498】(実施の形態74)実施の形態74では、
実施の形態64で説明した無線通信端末装置に備えられ
たモノポールアンテナ743、第一の無給電素子74
1、及び第二の無給電素子742の構成を変更した場合
について説明する。図84は、本実施の形態に係る無線
通信端末用内蔵アンテナの要部の構成を示す模式図であ
る。この図に示すように、モノポールアンテナ841は
矩形波状に形成される。第一の無給電素子741及び第
二の無給電素子742も、それぞれ矩形波状に構成され
る。すなわち、本実施の形態は、モノポールアンテナ、
第一の無給電素子、及び第二の無給電素子がそれぞれ矩
形波状に形成される点で実施の形態72と異なる。
【0499】このように、モノポールアンテナ841、
第一の無給電素子842、及び第二の無給電素子843
をそれぞれ矩形波状に形成することにより、装置構成を
小型化することができる。
【0500】(実施の形態75)実施の形態75は、実
施の形態60〜実施の形態72において用いられるダイ
ポールアンテナの構成を変更したものである。
【0501】図85は、本実施の形態に係る折り返しダ
イポールアンテナ851の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、実施の形態85に係る折り返しダイ
ポールアンテナ851は、棒状のアンテナ素子を2組平
行に配置し、この平行に配置した2組のアンテナ素子の
先端を短絡させて形成される。
【0502】上記構成の折り返しダイポールアンテナ8
51は、本明細書に係る各実施の形態で用いられている
ダイポールアンテナとして適用可能である。
【0503】このように、本明細書に係る各実施の形態
で説明されているダイポールアンテナとして折り返しダ
イポールアンテナ851を適用することにより、インピ
ーダンスをステップアップさせることが出来、インピー
ダンス整合を容易に行うことができる。
【0504】(実施の形態76)実施の形態76は、実
施の形態60〜実施の形態72において用いられるダイ
ポールアンテナの構成を変更したものである。
【0505】図86は、本実施の形態に係る折り返しダ
イポールアンテナ861の構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、折り返しダイポールアンテナ861
は、棒状に形成されたアンテナ素子を2組平行に配置
し、この平行に配置した2組のアンテナ素子の先端にイ
ンピーダンス素子862を装荷して形成される。
【0506】上記構成の折り返しダイポールアンテナ8
61は、本明細書の各実施の形態で用いられるダイポー
ルアンテナとして適用可能である。
【0507】このように、本明細書の各実施の形態で用
いられるダイポールアンテナとして折り返しダイポール
アンテナ861を適用することにより、インピーダンス
をステップアップさせることが出来、インピーダンス整
合を容易に行うことができる。また、ダイポールアンテ
ナを上記構成の折り返しダイポールアンテナ861とす
ることにより、広帯域化を図ることができ、アンテナを
さらに小型化することができる。
【0508】(実施の形態77)実施の形態77では、
図83に示すダイポールアンテナ833、第一の無給電
素子831、及び第二の無給電素子832のうち、ダイ
ポールアンテナ833を図13に示す折り返しダイポー
ルアンテナ131で置き換えた場合について説明する。
【0509】図87は、実施の形態77に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの要部構成を示す模式図である。こ
の図に示すように、第一の無給電素子831、及び第二
の無給電素子832はダイポールアンテナ131と対向
するように配置される。
【0510】上記構成のダイポールアンテナ131、並
びに、このダイポールアンテナ131に付随する第一の
無給電素子831及び第二の無給電素子832は、本明
細書に係る各実施の形態で説明されているダイポールア
ンテナ、並びに、このダイポールアンテナに付随する第
一の無給電素子及び第二の無給電素子として適用可能で
ある。
【0511】このように、本明細書に係る各実施の形態
で説明されているダイポールアンテナ、及びこのダイポ
ールアンテナに付随する第一の無給電素子と第二の無給
電素子として、ダイポールアンテナ131、及びこのダ
イポールアンテナ131に付随する第一の無給電素子8
31及び第二の無給電素子832を用いることにより、
インピーダンスをステップアップさせることが出来、イ
ンピーダンス整合を容易に行うことができる。
【0512】(実施の形態78)実施の形態78は、図
83に示すダイポールアンテナ833、第一の給電素子
831、及び第二の無給電素子832のうち、ダイポー
ルアンテナ833を図14に示す折り返しダイポールア
ンテナ141で置き換えた場合について説明する。
【0513】図88は、本発明の実施の形態78に係る
無線通信端末用内蔵アンテナの要部構成を示す模式図で
ある。この図に示すように、第一の無給電素子831、
及び第二の無給電素子832はダイポールアンテナ14
1と対向するように配置される。
【0514】上記構成のダイポールアンテナ141、並
びに、このダイポールアンテナ141に付随する第一の
無給電素子831及び第二の無給電素子832は、本明
細書に係る各実施の形態で説明されているダイポールア
ンテナ、並びに、このダイポールアンテナに付随する第
一の無給電素子及び第二の無給電素子として適用可能で
ある。
【0515】このように、本明細書に係る各実施の形態
で説明されているダイポールアンテナ、及びこのダイポ
ールアンテナに付随する第一の無給電素子と第二の無給
電素子として、ダイポールアンテナ141、及びこのダ
イポールアンテナ141に付随する第一の無給電素子8
31及び第二の無給電素子832を用いることにより、
インピーダンスをステップアップさせることが出来、イ
ンピーダンス整合を容易に行うことができる。
【0516】(実施の形態79)実施の形態79では、
実施の形態72で説明した無線通信端末装置に備えられ
たモノポールアンテナ743の構成を変更した場合につ
いて説明する。図89は、本実施の形態に係る無線通信
端末用内蔵アンテナの要部の構成を示す模式図である。
この図に示すように、折り返しモノポールアンテナ89
1はコの字状に形成される。第一の無給電素子741及
び第二の無給電素子742は、図82に示す無給電素子
741及び第二の無給電素子742とそれぞれ同じ構成
を採る。すなわち、本実施の形態は、モノポールアンテ
ナが折り返しモノポールアンテナとなっている点で実施
の形態72と異なる。
【0517】このように、モノポールアンテナを折り返
しモノポールアンテナ891とすることにより、インピ
ーダンスをステップアップすることが出来、インピーダ
ンス整合を容易に行うことができる。
【0518】(実施の形態80)実施の形態80は、実
施の形態79に係る無線通信端末用内蔵アンテナに備え
られたモノポールアンテナ891の構成を変更したもの
である。図90は、本発明の実施の形態80に係る無線
通信端末用内蔵アンテナの要部を示す模式図である。な
お、図90において実施の形態79と同じ部分について
は、図89と同一符号を付して詳しい説明を省略する。
この図に示すように、折り返しモノポールアンテナ90
1は、棒状のアンテナ素子を2組平行に配置し、この平
行に配置した2組のアンテナ素子の先端にインピーダン
ス素子902を装荷して形成される。
【0519】このように、折り返しモノポールアンテナ
901に、インピーダンス素子902を装荷することに
より、インピーダンスをステップアップさせることが出
来、インピーダンス整合を容易に行うことができる。
【0520】(実施の形態81)実施の形態81では、
図84に示すモノポールアンテナ843の構成を変更し
た場合について説明する。図91は、本発明の実施の形
態81に係る無線通信端末用内蔵アンテナの要部を示す
模式図である。この図に示すように、モノポールアンテ
ナ911は、矩形波状のアンテナ素子を2組平行に配置
し、この矩形波状のアンテナ素子の先端を短絡して形成
される。
【0521】このように、モノポールアンテナ911
を、矩形波状の折り返しモノポールアンテナとしたこと
により、インピーダンスをステップアップさせることが
出来、インピーダンス整合を容易に行うことができる。
また、装置構成を小型化することができる。
【0522】(実施の形態82)実施の形態82では、
図91に示すモノポールアンテナ911の構成を変更し
た場合について説明する。図92は、本発明の実施の形
態92に係る無線通信端末用内蔵アンテナの要部を示す
模式図である。この図に示すように、モノポールアンテ
ナ921は、矩形波状のアンテナ素子を2組平行に配置
し、この平衡に配置した1組のアンテナ素子の先端にイ
ンピーダンス素子922を装荷して形成される。
【0523】このように、モノポールアンテナ921
を、矩形波状の折り返しモノポールアンテナとし、イン
ピーダンス素子922を装荷したことにより、インピー
ダンスをステップアップさせることが出来、インピーダ
ンス整合を容易に行うことができる。また、装置構成を
小型化することができる。
【0524】なお、上記実施の形態49〜実施の形態5
9においては、ダイポールアンテナの各アンテナ素子が
棒状に形成されている場合について説明したが、本発明
はこれに限定されず、アンテナ素子の一方又は双方が矩
形波状に形成されていても良い。
【0525】なお、上記実施の形態49〜実施の形態5
9においては、第一の無給電素子が棒状に形成されてい
る場合について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、矩形波状又は螺旋状に形成されていても良い。
【0526】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンテナ素子と給電手段との間でインピーダンス整合を
適切に行うようにしたので、人体の影響の少ない高利得
な無線通信端末用内蔵アンテナを提供することができ
る。また、ダイポールアンテナのアンテナ素子を矩形波
状とすることにより、小型形状の無線通信端末用内蔵ア
ンテナを提供することができる。
【0527】また、ダイポールアンテナの長さ、第一の
無給電素子の長さ、及び、ダイポールアンテナと第一の
無給電素子との間隔を適切に調整することにより、人体
と逆方向の指向性を持つようにしたので、人体の影響に
よる利得劣化を抑えることができる。
【0528】また、ダイポールアンテナの長さ、第一の
無給電素子の長さ、及び、ダイポールアンテナと第一の
無給電素子との間隔を適切に調整することにより、人体
と逆方向の指向性を持つようにしたので、ダイポールア
ンテナの人体の影響による利得劣化を抑えることができ
る。
【0529】また、第二の無給電素子とダイポールアン
テナを構成するアンテナ素子を適切な間隔で対向させる
ことにより、入力反射特性を広帯域化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末用内
蔵アンテナの構成を示す模式図
【図2】実施の形態2に係る無線通信端末用内蔵アンテ
ナの構成を示す模式図
【図3】本実施の形態に係る無線通信端末用内蔵アンテ
ナの通話状態時における受信特性の実測値を示す図
【図4】実施の形態3に係る無線通信端末用内蔵アンテ
ナの構成を示す模式図
【図5】実施の形態4に係る無線通信端末用内蔵アンテ
ナの構成を示す模式図
【図6】実施の形態5に係る無線通信端末用ダイバーシ
チアンテナの構成を示す模式図
【図7】実施の形態6に係る無線通信端末用ダイバーシ
チアンテナの構成を示す模式図
【図8】実施の形態7に係る無線通信端末用ダイバーシ
チアンテナの構成を示す模式図
【図9】実施の形態8に係る無線通信端末用ダイバーシ
チアンテナの構成を示す模式図
【図10】実施の形態9に係る無線通信端末用内蔵アン
テナの構成を示す模式図
【図11】実施の形態10に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図12】実施の形態11に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図13】実施の形態12に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ131の構成を示す模式図
【図14】実施の形態13に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ141の構成を示す模式図
【図15】、実施の形態14に用いられるダイポールア
ンテナ151の構成を示す模式図
【図16】実施の形態15に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ161の構成を示す模式図
【図17】実施の形態16に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ171の構成を示す模式図
【図18】実施の形態17における回路基板181上に
配置されたダイポールアンテナ12の構成を示す模式図
【図19】実施の形態18における筐体ケース191上
に配置されたダイポールアンテナ12の構成を示す模式
【図20】実施の形態19に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図21】実施の形態20に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図22】実施の形態21に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図23】実施の形態19に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図24】実施の形態23に係る無線通信端末用アンテ
ナの構成を示す模式図
【図25】実施の形態24に係る無線通信端末用の構成
を示す模式図
【図26】実施の形態25に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図27】実施の形態26に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図28】実施の形態27に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図29】実施の形態28に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図30】実施の形態29に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図31】実施の形態30に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図32】実施の形態31に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図33】実施の形態32に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図34】実施の形態33に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図35】実施の形態34に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図36】実施の形態35に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図37】実施の形態36に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図38】実施の形態37に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図39】実施の形態38に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図40】実施の形態39に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図41】実施の形態40に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図42】実施の形態41に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図43】実施の形態42に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図44】実施の形態43に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ441の構成を示す模式図
【図45】実施の形態44に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ451の構成を示す模式図
【図46】実施の形態45に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ461の構成を示す模式図
【図47】実施の形態46に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ471の構成を示す模式図
【図48】実施の形態47に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ481の構成を示す模式図
【図49】実施の形態48に用いられる折り返しダイポ
ールアンテナ491の構成を示す模式図
【図50】実施の形態49に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図51】実施の形態49に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナを内蔵する通信端末装置の外観を示す正面図
【図52】実施の形態49に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの図50の矢印A方向から見た断面図
【図53】実施の形態49に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナを内蔵した無線通信端末の通話状態時の様子を示
す摸式図
【図54】実施の形態50に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図55】実施の形態51に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図56】実施の形態52に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図57】実施の形態52に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの自由空間における放射特性の実測値を示す図
【図58】実施の形態52に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの通話時における放射特性の実測値を示す図
【図59】実施の形態53に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図60】実施の形態54に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図61】実施の形態55に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図62】実施の形態56に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図63】実施の形態57に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図64】実施の形態58に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図65】実施の形態59に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図66】実施の形態60に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図67】実施の形態61に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図68】実施の形態62に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図69】実施の形態63に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図70】実施の形態63に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナのインピーダンス特性を示すスミスチャート
【図71】図69に示す無線通信内蔵アンテナから第一
の無給電素子を取り去った構成の無線通信端末用内蔵ア
ンテナの自由空間における水平面の放射特性の実測値を
示す図
【図72】実施の形態63に係る無線通信内蔵アンテナ
の自由空間における水平面の放射特性の実測値を示す図
【図73】本実施の形態63に係る無線通信端末用内蔵
アンテナの通話時における放射特性の実測値を示す図
【図74】実施の形態64に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの構成を示す模式図
【図75】実施の形態65に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図76】実施の形態66に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図77】実施の形態67に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図78】実施の形態68に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図79】実施の形態69に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図80】実施の形態70に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図81】実施の形態71に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図82】実施の形態72に係る無線通信端末用ダイバ
ーシチアンテナの構成を示す模式図
【図83】実施の形態73に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図84】実施の形態74に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図85】実施の形態75に係る折り返しダイポールア
ンテナの構成を示す模式図
【図86】実施の形態76に係る折り返しダイポールア
ンテナの構成を示す模式図
【図87】実施の形態77に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図88】実施の形態78に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図89】実施の形態79に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図90】実施の形態80に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図91】実施の形態81に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図92】実施の形態82に係る無線通信端末用内蔵ア
ンテナの要部構成を示す模式図
【図93】従来の無線通信端末に用いられる内蔵アンテ
ナの構成を示す模式図
【図94】従来の無線通信装置に用いられるダイバーシ
チアンテナの構成を示す模式図
【図95】(a)従来の無線通信端末に用いられる板状
逆F型アンテナの自由空間における受信特性を示す図 (b)従来の無線通信端末に用いられる板状逆F型アン
テナの通話状態時における受信特性を示す図
【図96】(a)従来の無線通信端末に用いられる板状
逆F型アンテナの自由空間における放射特性を示す図 (b)従来の無線通信端末に用いられる板状逆F型アン
テナの通話状態時における放射特性を示す図
【図97】従来の無線通信端末の通話状態時の様子を示
す摸式図
【符号の説明】
11 地板 12、201、501、551、561、783、81
3、833、843ダイポールアンテナ 13 平衡不平衡変換回路 14 給電端 61、71、81、743 モノポールアンテナ 142、902、922 インピーダンス素子 181 回路基盤 191 筐体ケース 442、462 インダクタンス素子 452 キャパシタンス素子 502、661、691、741、781、831、8
41 第一の無給電素子 510 筐体 662、692、742、782、832、842 第
二の無給電素子

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信端末の筐体に内蔵され、板状の
    面を形成する接地導体と、前記接地導体に接続されるア
    ンテナ素子を備えたダイポールアンテナと、前記ダイポ
    ールアンテナと前記接地導体との間でインピーダンスを
    整合させ、且つ、平衡信号と不平衡信号との変換を行う
    平衡不平衡変換手段と、を具備することを特徴とする無
    線通信端末用内蔵アンテナ。
  2. 【請求項2】 ダイポールアンテナは、棒状に形成され
    たアンテナ素子と矩形波状に形成されたアンテナ素子と
    を有して構成され、前記棒状に形成されたアンテナ素子
    は、その軸方向が接地導体における板状の面の長手方向
    と略平行になるように前記筐体の外部に設けられ、前記
    矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手方向が
    接地導体における板状の面の長手方向と略平行になるよ
    うに、前記筐体の内部に設けられること特徴とする請求
    項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  3. 【請求項3】 ダイポールアンテナは、棒状に形成され
    たアンテナ素子と矩形波状に形成されたアンテナ素子と
    を有して構成され、前記棒状に形成されたアンテナ素子
    は、その軸方向が接地導体における板状の面の長手方向
    と略平行になるように前記筐体の外部に設けられ、前記
    矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手方向が
    接地導体における板状の面の長手方向と略垂直になるよ
    うに前記筐体の内部に設けられることを特徴とする請求
    項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  4. 【請求項4】 ダイポールアンテナは、アンテナ素子の
    給電端側が矩形波状に形成されるとともに、他端側が棒
    状に形成され、矩形波状に形成された部分の長手方向と
    棒状に形成された部分の軸方向とが略直交するように折
    り曲げられて構成され、前記矩形波状に形成された部分
    の長手方向が接地導体の長手方向と略垂直に設けられ、
    且つ、前記棒状の部分は前記筐体の外部に、前記矩形波
    状の部分は前記筐体の内部に設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  5. 【請求項5】 ダイポールアンテナは、棒状に形成され
    たアンテナ素子に換えて矩形波状に形成されたアンテナ
    素子を有することを特徴とする請求項2記載の無線通信
    端末用内蔵アンテナ。
  6. 【請求項6】 ダイポールアンテナは、棒状に形成され
    たアンテナ素子に換えて矩形波状に形成されたアンテナ
    素子を有することを特徴とする請求項3記載の無線通信
    端末用内蔵アンテナ。
  7. 【請求項7】 ダイポールアンテナは、アンテナ素子の
    棒状に形成された部分を矩形波状に形成したことを特徴
    とする請求項4記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の無線通信端末用内蔵ア
    ンテナを2つ有して構成されることを特徴とするダイバ
    ーシチアンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の無線通信端末用内蔵ア
    ンテナを2つ有して構成されることを特徴とするダイバ
    ーシチアンテナ。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナを2つ有して構成されることを特徴とするダイ
    バーシチアンテナ。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナを2つ有して構成されることを特徴とするダイ
    バーシチアンテナ。
  12. 【請求項12】 請求項2、請求項3、請求項5又は請
    求項6のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アンテナ
    と、2つの矩形波状に形成されたアンテナ素子を有する
    ダイポールアンテナとを具備し、前記無線通信端末用内
    蔵アンテナと前記ダイポールアンテナによりダイバーシ
    チ送受信を行うことを特徴とするダイバーシチアンテ
    ナ。
  13. 【請求項13】 ダイポールアンテナは、2つの矩形波
    状に形成されたアンテナ素子を有して構成され、矩形波
    状に形成されたアンテナ素子は、いずれも、その長手方
    向が接地導体における板状の面の長手方向と略平行に、
    無線通信端末の筐体内部に設けられること特徴とする請
    求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナと、を具備す
    ることを特徴とする無線通信端末用内蔵アンテナにより
    構成されることを特徴とする請求項12記載のダイバー
    シチアンテナ。
  14. 【請求項14】 ダイポールアンテナは、2つの矩形波
    状に形成されたアンテナ素子を有して構成され、矩形波
    状に形成されたアンテナ素子は、いずれも、その長手方
    向が接地導体における板状の面の長手方向と略垂直に設
    けられること特徴とする請求項1記載の無線通信端末用
    内蔵アンテナと、を具備することを特徴とする無線通信
    端末用内蔵アンテナにより構成されることを特徴とする
    請求項12記載のダイバーシチアンテナ。
  15. 【請求項15】 ダイポールアンテナは、2つの矩形波
    状に形成されたアンテナ素子を有して構成され、第1の
    矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手方向が
    接地導体における板状の面の長手方向と略平行に設けら
    れ、第2の矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その
    長手方向が接地導体における板状の面の長手方向と略垂
    直に設けられること特徴とする請求項1記載の無線通信
    端末用内蔵アンテナと、を具備することを特徴とする無
    線通信端末用内蔵アンテナにより構成されることを特徴
    とする請求項12記載のダイバーシチアンテナ。
  16. 【請求項16】 ダイポールアンテナは、棒状に形成さ
    れたアンテナ素子と矩形波状に形成されたアンテナ素子
    とを有して構成され、前記棒状に形成されたアンテナ素
    子は、その軸方向が接地導体における板状の面の長手方
    向と略垂直になるように、前記筐体の内部に設けられ、
    前記矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手方
    向が接地導体における板状の面の長手方向と略平行にな
    るように、前記筐体の内部に設けられること特徴とする
    請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  17. 【請求項17】 ダイポールアンテナは、棒状に形成さ
    れたアンテナ素子と矩形波状に形成されたアンテナ素子
    とを有して構成され、前記棒状に形成されたアンテナ素
    子は、その軸方向が接地導体における板状の面の長手方
    向と略平行になるように、前記筐体の内部に設けられ、
    前記矩形波状に形成されたアンテナ素子は、その長手方
    向が接地導体における板状の面の長手方向と略垂直にな
    るように、前記筐体の内部に設けられること特徴とする
    請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  18. 【請求項18】 ダイポールアンテナは、アンテナ素子
    の給電端側が棒状に、他端側が矩形波状に形成されると
    ともに、矩形波状に形成された部分の長手方向と棒状に
    形成された部分の軸方向が略直交するように折り曲げら
    れて構成され、前記矩形波状に形成された部分の長手方
    向が接地導体の長手方向と略平行に設けられ、前記棒状
    の部分及び前記矩形波状の部分が筐体内部に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末用内蔵ア
    ンテナ。
  19. 【請求項19】 ダイポールアンテナは、アンテナ素子
    の給電端側が棒状に、他端側が矩形波状に形成され、矩
    形波状に形成された部分の長手方向と棒状に形成された
    部分の軸方向が略直交するように折り曲げられて形成さ
    れるとともに、前記矩形波状に構成された部分の長手方
    向が接地導体の長手方向と略垂直に設けられ、前記棒状
    の部分及び前記矩形波状の部分が筐体内部に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末用内蔵ア
    ンテナ。
  20. 【請求項20】 ダイポールアンテナは、矩形波状に形
    成されたアンテナ素子から構成され、該アンテナ素子
    は、その給電端と他端との間にインダクタンス素子を装
    荷したことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末用
    内蔵アンテナ。
  21. 【請求項21】 ダイポールアンテナは、キャパシタン
    ス素子を装荷された矩形波状の折り返しダイポールアン
    テナであることを特徴とする請求項1記載の無線通信端
    末用内蔵アンテナ。
  22. 【請求項22】 ダイポールアンテナは、螺旋状に形成
    されたアンテナ素子から構成され、該アンテナ素子は、
    その給電端と他端との間にインダクタンス素子を装荷し
    たことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナ。
  23. 【請求項23】 ダイポールアンテナは、キャパシタン
    ス素子を装荷された螺旋状の折り返しダイポールアンテ
    ナであることを特徴とする請求項1記載の無線通信端末
    用内蔵アンテナ。
  24. 【請求項24】 ダイポールアンテナは、矩形波状に形
    成されたアンテナ素子と、前記矩形波状に形成されたア
    ンテナ素子と略平行に配置される矩形波状のアンテナ素
    子とから構成されることを特徴とする請求項1記載の無
    線通信端末用内蔵アンテナ。
  25. 【請求項25】 ダイポールアンテナは、螺旋状に形成
    されたアンテナ素子と、前記矩形波状に形成されたアン
    テナ素子と略平行に配置される螺旋状のアンテナ素子と
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の無線通
    信端末用内蔵アンテナ。
  26. 【請求項26】 棒状に形成された第一の無給電素子を
    具備し、前記第一の無給電素子は、軸方向がダイポール
    アンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の軸
    方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイポールアンテ
    ナを構成するアンテナ素子とを含んで形成される基準面
    が、無線通信端末の主面と略直交するように設けられ、
    前記基準面に沿う方向であって前記無線通信端末の主面
    と直交する方向に指向性を形成する、ことを特徴とする
    請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  27. 【請求項27】 矩形波状に形成された第一の無給電素
    子を具備し、前記第一の無給電素子は、その軸方向がダ
    イポールアンテナを構成する矩形波状に形成されたアン
    テナ素子の軸方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイ
    ポールアンテナを構成するアンテナ素子とを含んで形成
    される基準面が、無線通信端末の主面と略直交するよう
    に設けられ、前記基準面に沿う方向であって前記無線通
    信端末の主面と直交する方向に指向性を形成する、こと
    を特徴とする請求項1記載の無線通信端末用内蔵アンテ
    ナ。
  28. 【請求項28】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末の
    主面の長手方向に沿って設けられることを特徴とする請
    求項26又は請求項27に記載の無線通信端末用内蔵ア
    ンテナ。
  29. 【請求項29】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末の
    主面の幅方向に沿って設けられることを特徴とする請求
    項26又は請求項27に記載の無線通信端末用内蔵アン
    テナ。
  30. 【請求項30】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、基準面に沿って折り
    曲げられて形成され、折り曲げられた一方の辺が前記無
    線通信端末の主面の長手方向に沿って設けられ、他方の
    辺が前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられ
    ることを特徴とする請求項26又は請求項27に記載の
    無線通信端末用内蔵アンテナ。
  31. 【請求項31】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、基準面に沿ってコの
    字型に折り曲げられて形成され、折り曲げられた辺のう
    ち端部を含む2辺が、前記無線通信端末の主面の長手方
    向に沿って設けられ、端部を含まない辺が、前記無線通
    信端末の主面の幅方向に沿って設けられることを特徴と
    する請求項26又は請求項27に記載の無線通信端末用
    内蔵アンテナ。
  32. 【請求項32】 請求項26から請求項31のいずれか
    に記載の無線通信端末用内蔵アンテナと、棒状に形成さ
    れたモノポールアンテナと、を具備し、前記無線通信端
    末用内蔵アンテナと前記モノポールアンテナとによりダ
    イバーシチ送受信を行うことを特徴とするダイバーシチ
    アンテナ。
  33. 【請求項33】 請求項26から請求項31のいずれか
    に記載の無線通信端末用内蔵アンテナと、矩形波状に形
    成されたモノポールアンテナと、を具備し、前記無線通
    信端末用内蔵アンテナと前記モノポールアンテナとによ
    りダイバーシチ送受信を行うことを特徴とするダイバー
    シチアンテナ。
  34. 【請求項34】 請求項26から請求項31のいずれか
    に記載の無線通信端末用内蔵アンテナと、螺旋状に形成
    されたモノポールアンテナと、を具備し、前記無線通信
    端末用内蔵アンテナと前記モノポールアンテナとにより
    ダイバーシチ送受信を行うことを特徴とするダイバーシ
    チアンテナ。
  35. 【請求項35】 請求項26に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナを2つ有して構成され、前記無線通信端末用
    内蔵アンテナによりダイバーシチ送受信を行うことを特
    徴とするダイバーシチアンテナ。
  36. 【請求項36】 請求項26に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、請求項28に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナとによりダイバーシチ送受信を行うことを特徴
    とするダイバーシチアンテナ。
  37. 【請求項37】 請求項26に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、請求項30に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナとによりダイバーシチ送受信を行うことを特徴
    とするダイバーシチアンテナ。
  38. 【請求項38】 請求項30に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナを2つ有して構成され、前記無線通信端末用
    内蔵アンテナによりダイバーシチ送受信を行うことを特
    徴とするダイバーシチアンテナ。
  39. 【請求項39】 棒状に形成された第二の無給電素子を
    具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がダイポール
    アンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の軸
    方向と略平行に設けられることを特徴とする請求項26
    記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  40. 【請求項40】 矩形波状に形成された第二の無給電素
    子を具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がダイポ
    ールアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子
    の軸方向と略平行に設けられることを特徴とする請求項
    27記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  41. 【請求項41】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末の
    主面の長手方向に沿って設けられ、第二の無給電素子
    は、前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って設けら
    れることを特徴とする請求項39又は請求項40に記載
    の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  42. 【請求項42】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末の
    主面の幅方向に沿って設けられ、第二の無給電素子は、
    前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられるこ
    とを特徴とする請求項39記載又は請求項40の無線通
    信端末用内蔵アンテナ。
  43. 【請求項43】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、基準面に沿って折り
    曲げられて形成され、折り曲げられた一方の辺が前記無
    線通信端末の主面の長手方向に沿って、他方の辺が前記
    無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられ、第二の
    無給電素子は、基準面に沿って折り曲げられて形成さ
    れ、折り曲げられた一方の辺が前記無線通信端末の主面
    の長手方向に沿って、他方の辺が前記無線通信端末の主
    面の幅方向に沿って設けられることを特徴とする請求項
    39又は請求項40記載の無線通信端末用内蔵アンテ
    ナ。
  44. 【請求項44】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、基準面に沿ってコの
    字型に折り曲げられて形成され、折り曲げられた一方の
    辺が前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って、他方
    の辺が前記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けら
    れ、第二の無給電素子は、基準面に沿ってコの字型に折
    り曲げられて形成され、折り曲げられた一方の辺が前記
    無線通信端末の主面の長手方向に沿って、他方の辺が前
    記無線通信端末の主面の幅方向に沿って設けられること
    を特徴とする請求項39又は請求項40記載の無線通信
    端末用内蔵アンテナ。
  45. 【請求項45】 ダイポールアンテナは、折り返しダイ
    ポールアンテナであることを特徴とする請求項41から
    請求項44のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アン
    テナ。
  46. 【請求項46】 ダイポールアンテナは、インピーダン
    ス変換手段を備えたことを特徴とする請求項45に記載
    の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  47. 【請求項47】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、棒状に形成されたモノポールアンテナ
    と、を具備し、前記無線通信端末用内蔵アンテナと前記
    モノポールアンテナとによりダイバーシチ送受信を行う
    ことを特徴とするダイバーシチアンテナ。
  48. 【請求項48】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、矩形波状に形成されたモノポールアンテ
    ナと、を具備し、前記無線通信端末用内蔵アンテナと前
    記モノポールアンテナとによりダイバーシチ送受信を行
    うことを特徴とするダイバーシチアンテナ。
  49. 【請求項49】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、螺旋状に形成されたモノポールアンテナ
    と、を具備し、前記無線通信端末用内蔵アンテナと前記
    モノポールアンテナとによりダイバーシチ送受信を行う
    ことを特徴とするダイバーシチアンテナ。
  50. 【請求項50】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナを2つ有して構成され、前記無線通信端末用
    内蔵アンテナによりダイバーシチ送受信を行うことを特
    徴とするダイバーシチアンテナ。
  51. 【請求項51】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、請求項40に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナとによりダイバーシチ送受信を行うことを特徴
    とするダイバーシチアンテナ。
  52. 【請求項52】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、請求項43に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナとによりダイバーシチ送受信を行うことを特徴
    とするダイバーシチアンテナ。
  53. 【請求項53】 請求項43に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナを2つ有して構成され、前記無線通信端末用
    内蔵アンテナによりダイバーシチ送受信を行うことを特
    徴とするダイバーシチアンテナ。
  54. 【請求項54】 無線通信端末の筐体に内蔵され、板状
    の面を形成する接地導体と、前記接地導体に接続される
    アンテナ素子を備えたモノポールアンテナと、前記モノ
    ポールアンテナと前記接地導体との間でインピーダンス
    を整合させ、且つ、平衡信号と不平衡信号との変換を行
    う平衡不平衡変換手段と、を具備することを特徴とする
    無線通信端末用内蔵アンテナ。
  55. 【請求項55】 棒状に形成された第一の無給電素子を
    具備し、前記第一の無給電素子は、軸方向がダイポール
    アンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の軸
    方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイポールアンテ
    ナを構成するアンテナ素子とを含んで形成される基準面
    が、無線通信端末の主面と略直交するように設けられ、
    前記基準面に沿う方向であって前記無線通信端末の主面
    と直交する方向に指向性を形成する、ことを特徴とする
    請求項54記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  56. 【請求項56】 矩形波状に形成された第一の無給電素
    子を具備し、前記第一の無給電素子は、その軸方向がダ
    イポールアンテナを構成する矩形波状に形成されたアン
    テナ素子の軸方向と略平行に、且つ、自素子と前記ダイ
    ポールアンテナを構成するアンテナ素子とを含んで形成
    される基準面が、無線通信端末の主面と略直交するよう
    に設けられ、前記基準面に沿う方向であって前記無線通
    信端末の主面と直交する方向に指向性を形成する、こと
    を特徴とする請求項54記載の無線通信端末用内蔵アン
    テナ。
  57. 【請求項57】 棒状に形成された第二の無給電素子を
    具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がモノポール
    アンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子の軸
    方向と略平行に設けられることを特徴とする請求項55
    記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  58. 【請求項58】 矩形波状に形成された第二の無給電素
    子を具備し、前記第二の無給電素子は、軸方向がモノポ
    ールアンテナを構成する棒状に形成されたアンテナ素子
    の軸方向と略平行に設けられることを特徴とする請求項
    56記載の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  59. 【請求項59】 無線通信端末の主面は、矩形状に形成
    されており、第一の無給電素子は、前記無線通信端末の
    主面の長手方向に沿って設けられ、第二の無給電素子
    は、前記無線通信端末の主面の長手方向に沿って設けら
    れることを特徴とする請求項57又は請求項58に記載
    の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  60. 【請求項60】 モノポールアンテナは、折り返しモノ
    ポールアンテナであることを特徴とする請求項57から
    請求項59のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アン
    テナ。
  61. 【請求項61】 モノポールアンテナは、インピーダン
    ス変換手段を備えたことを特徴とする請求項60に記載
    の無線通信端末用内蔵アンテナ。
  62. 【請求項62】 請求項41に記載の無線通信端末用内
    蔵アンテナと、請求項59に記載の無線通信端末用内蔵
    アンテナとによりダイバーシチ送受信を行うことを特徴
    とするダイバーシチアンテナ。
  63. 【請求項63】 請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の無線通信端末用内蔵アンテナ、請求項16から請求
    項30のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アンテ
    ナ、請求項39から請求項46のいずれかに記載の無線
    通信端末用内蔵アンテナ、又は請求項54から請求項6
    1のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アンテナを備
    えたことを特徴とする通信端末装置。
  64. 【請求項64】 請求項8から請求項15のいずれかに
    記載のダイバーシチアンテナ、請求項31から請求項3
    8のいずれかに記載のダイバーシチアンテナ、請求項4
    7から請求項53のいずれかに記載のダイバーシチアン
    テナ、又は請求項62に記載のダイバーシチアンテナを
    備えたことを特徴とする通信端末装置。
  65. 【請求項65】 請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の無線通信端末用内蔵アンテナ、請求項16から請求
    項30のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アンテ
    ナ、、請求項39から請求項46のいずれかに記載の無
    線通信端末用内蔵アンテナ、又は請求項54から請求項
    61のいずれかに記載の無線通信端末用内蔵アンテナを
    備えたことを特徴とする基地局装置。
  66. 【請求項66】 請求項8から請求項15のいずれかに
    記載のダイバーシチアンテナ、請求項31から請求項3
    8のいずれかに記載のダイバーシチアンテナ、請求項4
    7から請求項53のいずれかに記載のダイバーシチアン
    テナ、又は請求項62に記載のダイバーシチアンテナを
    備えたことを特徴とする基地局装置。
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