JP2002008978A - 半導体膜の形成方法および半導体装置とディスプレイ装置 - Google Patents
半導体膜の形成方法および半導体装置とディスプレイ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不規則な核発生を抑制して、制御された結晶
核を種結晶として結晶成長させ、単一の結晶粒を種とす
る大きな結晶粒,あるいは大面積の結晶性半導体膜を半
導体膜の溶融温度以下で得る方法を提供する。 【解決手段】 この半導体膜の形成方法は、島状にパタ
ーニングされた二つ以上の半導体膜の領域2A,2B
が、結合領域3で接することによって、結合領域3で結
ばれた連続した島状にパターニングする。そして、接し
合う半導体膜の島の一方2Aに、触媒材料を導入して発
生させた結晶核から成長した結晶粒6の一つを、結合領
域3を通してもう一方の半導体膜の島状領域2Bまで結
晶成長させる。これにより、単一の結晶核を種とする大
きな結晶粒,あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体
膜の溶融温度以下で得る。
核を種結晶として結晶成長させ、単一の結晶粒を種とす
る大きな結晶粒,あるいは大面積の結晶性半導体膜を半
導体膜の溶融温度以下で得る方法を提供する。 【解決手段】 この半導体膜の形成方法は、島状にパタ
ーニングされた二つ以上の半導体膜の領域2A,2B
が、結合領域3で接することによって、結合領域3で結
ばれた連続した島状にパターニングする。そして、接し
合う半導体膜の島の一方2Aに、触媒材料を導入して発
生させた結晶核から成長した結晶粒6の一つを、結合領
域3を通してもう一方の半導体膜の島状領域2Bまで結
晶成長させる。これにより、単一の結晶核を種とする大
きな結晶粒,あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体
膜の溶融温度以下で得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体膜の形成
方法、およびそれを用いて製造した半導体装置、並びに
その半導体装置を用いたディスプレイ装置に関する。
方法、およびそれを用いて製造した半導体装置、並びに
その半導体装置を用いたディスプレイ装置に関する。
【0002】特に、非単結晶絶縁膜上または非単結晶絶
縁基板上に形成された非晶質または多結晶等の半導体膜
にエネルギーを加えて、単一の結晶核を種とする大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の
溶融温度以下で得ることができる半導体膜の形成方法に
関する。
縁基板上に形成された非晶質または多結晶等の半導体膜
にエネルギーを加えて、単一の結晶核を種とする大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の
溶融温度以下で得ることができる半導体膜の形成方法に
関する。
【0003】さらには、その半導体膜を用いて優れた性
能を発揮することができる液晶ドライバーや半導体メモ
リー、半導体論理回路等の半導体装置、並びにそれら半
導体装置を用いたディスプレイ装置に関する。
能を発揮することができる液晶ドライバーや半導体メモ
リー、半導体論理回路等の半導体装置、並びにそれら半
導体装置を用いたディスプレイ装置に関する。
【0004】
【従来の技術】従来から、非単結晶絶縁膜上または非単
結晶絶縁基板上に非晶質または多結晶等の半導体膜を形
成し、これにエネルギーを加えて半導体膜を結晶化させ
る方法が知られている。この方法において、結晶方位の
揃った大きな結晶粒や、結晶方位の揃った大面積の結晶
性半導体膜を得るためには、不規則な核発生を抑制し
て、制御された結晶核を種結晶として結晶成長させるこ
とが重要である。
結晶絶縁基板上に非晶質または多結晶等の半導体膜を形
成し、これにエネルギーを加えて半導体膜を結晶化させ
る方法が知られている。この方法において、結晶方位の
揃った大きな結晶粒や、結晶方位の揃った大面積の結晶
性半導体膜を得るためには、不規則な核発生を抑制し
て、制御された結晶核を種結晶として結晶成長させるこ
とが重要である。
【0005】〔第1従来例〕例えば、特開昭58−85
519号公報には、図7に示すように、絶縁性基板12
3上にSi膜124を形成することが記載されている。
このSi膜124は、狭小領域125と、この狭小領域
125に連なる拡大形状領域とを有するようにパターン
加工されている。この拡大形状領域は、上記狭小領域1
25から、ある角度をもって延びている縁部を有するよ
うにパターン加工されている。第1従来例では、この狭
小領域125に、熱エネルギーを照射することによっ
て、狭小領域125に種結晶機能を付与してSi膜12
4を単結晶化する方法が開示されている。この狭小領域
125の種結晶としては、狭小領域125に自然発生し
た結晶核を用いる方法と、単結晶片を狭小領域125上
に載置する方法とが開示されている。
519号公報には、図7に示すように、絶縁性基板12
3上にSi膜124を形成することが記載されている。
このSi膜124は、狭小領域125と、この狭小領域
125に連なる拡大形状領域とを有するようにパターン
加工されている。この拡大形状領域は、上記狭小領域1
25から、ある角度をもって延びている縁部を有するよ
うにパターン加工されている。第1従来例では、この狭
小領域125に、熱エネルギーを照射することによっ
て、狭小領域125に種結晶機能を付与してSi膜12
4を単結晶化する方法が開示されている。この狭小領域
125の種結晶としては、狭小領域125に自然発生し
た結晶核を用いる方法と、単結晶片を狭小領域125上
に載置する方法とが開示されている。
【0006】〔第2従来例〕また、USP457667
6には、図8に示すように、基板126上の多結晶Si
膜127にくびれ部129を形成し、このくびれ部12
9で―つの結晶方位の結晶粒のみを選択しようとする方
法が開示されている。なお、図8において、128は結
晶方位のフィルター部を示す。
6には、図8に示すように、基板126上の多結晶Si
膜127にくびれ部129を形成し、このくびれ部12
9で―つの結晶方位の結晶粒のみを選択しようとする方
法が開示されている。なお、図8において、128は結
晶方位のフィルター部を示す。
【0007】〔第3従来例〕また、Appl.Phys.Lett.
Vol.41 No.8 pp.747〜749 には、図9に示すよう
に、多結晶Si膜130の一部をエッチング除去して砂
時計のようなくびれ部132を形成し、多結晶Si膜1
30の溶融部がこのくびれ部132を通過するように結
晶成長させることによって、結晶方位の選択を行ってい
る。なお、図9において、131は多結晶Si膜の除去
部、133は結晶成長方向を示す矢印である。
Vol.41 No.8 pp.747〜749 には、図9に示すよう
に、多結晶Si膜130の一部をエッチング除去して砂
時計のようなくびれ部132を形成し、多結晶Si膜1
30の溶融部がこのくびれ部132を通過するように結
晶成長させることによって、結晶方位の選択を行ってい
る。なお、図9において、131は多結晶Si膜の除去
部、133は結晶成長方向を示す矢印である。
【0008】〔第4従来例〕一方、特開平6−2441
03では、図10(A)に示すように、基板134上にS
iO2膜135を介して非晶質Si膜136を形成し、
さらに結晶化を助長する元素であるNi、Fe、Co、
Ptのうち少なくとも一種を含有する触媒材料の膜13
7を、全面的に形成している。その後、アニールするこ
とによって、非晶質Si膜136を結晶化させ、結晶性
Si膜を得ている。なお、図10(B)に示すように、上
記触媒膜137を部分的に形成することも開示されてい
る。
03では、図10(A)に示すように、基板134上にS
iO2膜135を介して非晶質Si膜136を形成し、
さらに結晶化を助長する元素であるNi、Fe、Co、
Ptのうち少なくとも一種を含有する触媒材料の膜13
7を、全面的に形成している。その後、アニールするこ
とによって、非晶質Si膜136を結晶化させ、結晶性
Si膜を得ている。なお、図10(B)に示すように、上
記触媒膜137を部分的に形成することも開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す第1従来例のように、狭小領域125で発生した結
晶核を種結晶に結晶成長させる方法では、単結晶片を種
結晶に用いない場合には、一つの狭小領域125で発生
する結晶核が必ずしも一つとは限らない。このため、狭
小領域125に続く縁部がある角度をもって拡大する形
状をなす領域全体が常に単一の結晶粒になるわけではな
い。
示す第1従来例のように、狭小領域125で発生した結
晶核を種結晶に結晶成長させる方法では、単結晶片を種
結晶に用いない場合には、一つの狭小領域125で発生
する結晶核が必ずしも一つとは限らない。このため、狭
小領域125に続く縁部がある角度をもって拡大する形
状をなす領域全体が常に単一の結晶粒になるわけではな
い。
【0010】一方、第1従来例において単結晶片を種結
晶に用いる場合には、狭小領域125に続く縁部がある
角度をもって拡大する形状をなす領域全体を単結晶にで
きる。しかし、狭小領域125に種結晶とする結晶片を
貼り付けるので、固相成長させる場合は結晶片と結晶化
させたいSi膜124の狭小領域125の貼り付け界面
が原子レベルで清浄であることが必要であるが、この清
浄界面を形成し、かつ保持しておくことは非常に困難で
ある。
晶に用いる場合には、狭小領域125に続く縁部がある
角度をもって拡大する形状をなす領域全体を単結晶にで
きる。しかし、狭小領域125に種結晶とする結晶片を
貼り付けるので、固相成長させる場合は結晶片と結晶化
させたいSi膜124の狭小領域125の貼り付け界面
が原子レベルで清浄であることが必要であるが、この清
浄界面を形成し、かつ保持しておくことは非常に困難で
ある。
【0011】また、上記第2、第3従来例では、多結晶
Siの溶融部がエッチングで形成したくびれ部を通過す
る必要があるから、基板温度が上昇する。このため、基
板として、ガラス等の安価な基板を使えない。
Siの溶融部がエッチングで形成したくびれ部を通過す
る必要があるから、基板温度が上昇する。このため、基
板として、ガラス等の安価な基板を使えない。
【0012】また、上記第4従来例では、図10(A)に
示すように、触媒材料の膜137を全面に形成する場合
には、結晶成長の核発生が、非晶質Si膜136の全面
にわたって不規則に起こるので、μmオーダーの結晶粒
が得られるに過ぎず、結晶方位の揃った大きな結晶粒や
単結晶領域を得ることは困難である。
示すように、触媒材料の膜137を全面に形成する場合
には、結晶成長の核発生が、非晶質Si膜136の全面
にわたって不規則に起こるので、μmオーダーの結晶粒
が得られるに過ぎず、結晶方位の揃った大きな結晶粒や
単結晶領域を得ることは困難である。
【0013】また、図10(B)に示すように、触媒材料
の膜137を部分的に形成する場合には、触媒材料の膜
137を形成した領域から形成していない領域に向かっ
て結晶成長が進むが、触媒材料の膜137を形成した領
域内では不規則に核発生が起こる。このため、図10
(A)に示す方法に比べれば、より長い結晶粒や単結晶領
域にはなるが、結晶粒の幅はμmオーダーのものが得ら
れるに過ぎず、さらに大きな結晶粒や単結晶領域を得る
ことは困難である。
の膜137を部分的に形成する場合には、触媒材料の膜
137を形成した領域から形成していない領域に向かっ
て結晶成長が進むが、触媒材料の膜137を形成した領
域内では不規則に核発生が起こる。このため、図10
(A)に示す方法に比べれば、より長い結晶粒や単結晶領
域にはなるが、結晶粒の幅はμmオーダーのものが得ら
れるに過ぎず、さらに大きな結晶粒や単結晶領域を得る
ことは困難である。
【0014】このような結晶方位が揃っていない半導体
膜を用いて液晶ドライバーや半導体メモリー、半導体論
理回路の半導体装置を作製した場含には、トランジスタ
のキャリア移動度が小さくなったり、閾値電圧が大きく
なり、またこれらのバラツキも大きくなってしまうとい
う問題がある。
膜を用いて液晶ドライバーや半導体メモリー、半導体論
理回路の半導体装置を作製した場含には、トランジスタ
のキャリア移動度が小さくなったり、閾値電圧が大きく
なり、またこれらのバラツキも大きくなってしまうとい
う問題がある。
【0015】そこで、この発明の目的は、これらの問題
を解決して、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以
下で得る方法を提供することにある。
を解決して、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以
下で得る方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の半導体膜の形成方法は、基板上に形成し
た半導体膜にエネルギーを加えることによって半導体膜
を結晶化させる結晶化工程と、半導体膜の2つ以上の島
状領域が、その一部を接することによって、結果とし
て、連続した島状パターンになるように、半導体膜をパ
ターニングするパターニング工程とを備えたことを特徴
としている。
め、この発明の半導体膜の形成方法は、基板上に形成し
た半導体膜にエネルギーを加えることによって半導体膜
を結晶化させる結晶化工程と、半導体膜の2つ以上の島
状領域が、その一部を接することによって、結果とし
て、連続した島状パターンになるように、半導体膜をパ
ターニングするパターニング工程とを備えたことを特徴
としている。
【0017】この発明は、非単結晶絶縁膜上または非単
結晶絶縁基板上に形成された非晶質または多結晶等の半
導体膜にエネルギーを加えて、この半導体膜を結晶化さ
せる方法である。そして、この発明では、パターニング
工程によって、半導体膜を、2つ以上の島状領域がその
一部を接している連続した島状パターンにした。したが
って、上記接した部分を通して結晶成長させることで、
単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大面積
の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得ること
が可能となる。
結晶絶縁基板上に形成された非晶質または多結晶等の半
導体膜にエネルギーを加えて、この半導体膜を結晶化さ
せる方法である。そして、この発明では、パターニング
工程によって、半導体膜を、2つ以上の島状領域がその
一部を接している連続した島状パターンにした。したが
って、上記接した部分を通して結晶成長させることで、
単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大面積
の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得ること
が可能となる。
【0018】また、一実施形態の半導体膜の形成方法
は、一部を接して隣り合う2つの半導体膜の島状領域の
うちの一方の島状領域で発生した結晶核から成長した結
晶粒の1つを、上記一方の島状領域と他方の島状領域と
が接した結合領域を通して、他方の島状領域まで結晶成
長させる。
は、一部を接して隣り合う2つの半導体膜の島状領域の
うちの一方の島状領域で発生した結晶核から成長した結
晶粒の1つを、上記一方の島状領域と他方の島状領域と
が接した結合領域を通して、他方の島状領域まで結晶成
長させる。
【0019】この実施形態では、半導体膜の島状にパタ
ーニングされた2つ以上の島状領域がその一部を接する
ことによって、結果として結合領域で結ばれた連続した
島状パターンになっている。この実施形態では、上記結
合領域を通して、他方の島状領域まで結晶成長させる。
これにより、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以
下で得ることができる。
ーニングされた2つ以上の島状領域がその一部を接する
ことによって、結果として結合領域で結ばれた連続した
島状パターンになっている。この実施形態では、上記結
合領域を通して、他方の島状領域まで結晶成長させる。
これにより、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以
下で得ることができる。
【0020】また、他の実施形態の半導体膜の形成方法
は、上記半導体膜をシリコン材料で作製する。
は、上記半導体膜をシリコン材料で作製する。
【0021】この実施形態では、上記半導体膜をシリコ
ン材料で作製するから、半導体膜形成が容易である。ま
た、一実施形態の半導体膜の形成方法は、固相成長によ
って、結晶成長させる。
ン材料で作製するから、半導体膜形成が容易である。ま
た、一実施形態の半導体膜の形成方法は、固相成長によ
って、結晶成長させる。
【0022】この実施形態では、固相成長によって、結
晶成長させるから、半導体膜形成が容易である。また、
他の実施形態の半導体膜の形成方法は、一部を接して隣
り合う半導体膜の島状領域のうちの核発生させる島状領
域に、Fe、Co、Ni、Cu、Ge、Pd、Auおよ
びこれらの金属を含む化合物のうちの少なくとも1つを
触媒材料として導入する。
晶成長させるから、半導体膜形成が容易である。また、
他の実施形態の半導体膜の形成方法は、一部を接して隣
り合う半導体膜の島状領域のうちの核発生させる島状領
域に、Fe、Co、Ni、Cu、Ge、Pd、Auおよ
びこれらの金属を含む化合物のうちの少なくとも1つを
触媒材料として導入する。
【0023】この実施形態では、接し合う半導体膜の島
状領域のうちの核発生させたい島状領域に、触媒材料を
導入した後、エネルギーを印加することによって、半導
体膜に触媒材料を導入した領域で核発生させる。そし
て、この結晶核から成長した結晶粒の一つを結合領域で
選択し、接し合うもう一方の半導体膜の島へ結晶成長を
進める。これにより、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶
融温度以下で得ることができる。
状領域のうちの核発生させたい島状領域に、触媒材料を
導入した後、エネルギーを印加することによって、半導
体膜に触媒材料を導入した領域で核発生させる。そし
て、この結晶核から成長した結晶粒の一つを結合領域で
選択し、接し合うもう一方の半導体膜の島へ結晶成長を
進める。これにより、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶
融温度以下で得ることができる。
【0024】また、一実施形態の半導体膜の形成方法
は、触媒材料を導入する領域と結合領域との間の距離を
10μm以上にする。
は、触媒材料を導入する領域と結合領域との間の距離を
10μm以上にする。
【0025】この実施形態では、触媒材料を導入する領
域と結合領域との距離を10μm以上にすることで、結
晶核の選択効果が確実になる。
域と結合領域との距離を10μm以上にすることで、結
晶核の選択効果が確実になる。
【0026】また、他の実施形態の半導体膜の形成方法
は、一方の島状領域と他方の島状領域とが接した結合領
域の幅を20μm以下にする。
は、一方の島状領域と他方の島状領域とが接した結合領
域の幅を20μm以下にする。
【0027】この実施形態では、結合領域の幅を20μ
m以下にすることで、結晶粒の選択効果がより確実にな
る。
m以下にすることで、結晶粒の選択効果がより確実にな
る。
【0028】また、一実施形態の半導体膜の形成方法
は、結合領域で接した一方の島状領域と他方の島状領域
のうち、触媒材料が導入されない方の島状領域を、上記
結合領域から結晶粒の成長方向に略平行に延びる1辺
と、結晶粒の成長方向に対する直角方向から傾斜して延
びる1辺とを有するように形成する。
は、結合領域で接した一方の島状領域と他方の島状領域
のうち、触媒材料が導入されない方の島状領域を、上記
結合領域から結晶粒の成長方向に略平行に延びる1辺
と、結晶粒の成長方向に対する直角方向から傾斜して延
びる1辺とを有するように形成する。
【0029】この実施形態では、触媒材料が導入されな
い方の島状領域が、上記結合領域から結晶粒の成長方向
に略平行に延びる1辺と、結晶粒の成長方向に対する直
角方向から傾斜して延びる1辺とを有するように形成す
る。これにより、この1辺が上記直角方向に延びている
場合に比べて、不規則な結晶核、結晶粒の発生を防止で
き、より制御性よく、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を得ることがで
きる。
い方の島状領域が、上記結合領域から結晶粒の成長方向
に略平行に延びる1辺と、結晶粒の成長方向に対する直
角方向から傾斜して延びる1辺とを有するように形成す
る。これにより、この1辺が上記直角方向に延びている
場合に比べて、不規則な結晶核、結晶粒の発生を防止で
き、より制御性よく、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を得ることがで
きる。
【0030】また、他の実施形態の半導体膜の形成方法
は、触媒材料を導入しない複数の島状領域が、触媒材料
を導入する1つの島状領域に、それぞれ1つの結合領域
で接するように、上記半導体膜をパターニングする。
は、触媒材料を導入しない複数の島状領域が、触媒材料
を導入する1つの島状領域に、それぞれ1つの結合領域
で接するように、上記半導体膜をパターニングする。
【0031】この実施形態では、触媒材料を導入しない
複数の島状領域が、触媒材料を導入する1つの島状領域
に、それぞれ、1つの結合領域で接しているから、面積
効率良く、一つの結晶粒から成長した大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を形成できる。
複数の島状領域が、触媒材料を導入する1つの島状領域
に、それぞれ、1つの結合領域で接しているから、面積
効率良く、一つの結晶粒から成長した大きな結晶粒、あ
るいは大面積の結晶性半導体膜を形成できる。
【0032】また、一実施形態の半導体装置は、上記半
導体膜の形成方法で作製した半導体膜を備えた。
導体膜の形成方法で作製した半導体膜を備えた。
【0033】この半導体装置では、このようにして得ら
れる単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大
面積の結晶性半導体膜を備えることによって、トランジ
スタのキャリア移動度が大きくて、閾値電圧が小さく、
またこれらのバラツキも小さくでき、特性の向上が図れ
る。
れる単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大
面積の結晶性半導体膜を備えることによって、トランジ
スタのキャリア移動度が大きくて、閾値電圧が小さく、
またこれらのバラツキも小さくでき、特性の向上が図れ
る。
【0034】また、一実施形態のディスプレイ装置は、
上記半導体膜の形成方法を用いて製造された半導体装置
を備える。
上記半導体膜の形成方法を用いて製造された半導体装置
を備える。
【0035】このディスプレイ装置では、このように結
晶性が改善された半導体膜を用いることによって、高性
能化を図った半導体装置を備えるから、高品位のディス
プレイ装置を実現できる。
晶性が改善された半導体膜を用いることによって、高性
能化を図った半導体装置を備えるから、高品位のディス
プレイ装置を実現できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態に基づいて、より具体的に説明する。
態に基づいて、より具体的に説明する。
【0037】〔第1の実施の形態〕図1(A)、(B)を参
照して、第1実施形態の半導体膜の形成方法を説明す
る。この第1実施形態は、まず、図1(A)に示すよう
に、SiH4ガスとO2ガスを用いて、SiO2膜1を、
常圧化学気相成長(常圧CVD)法でガラス基板上に10
0nmの厚さで形成した。
照して、第1実施形態の半導体膜の形成方法を説明す
る。この第1実施形態は、まず、図1(A)に示すよう
に、SiH4ガスとO2ガスを用いて、SiO2膜1を、
常圧化学気相成長(常圧CVD)法でガラス基板上に10
0nmの厚さで形成した。
【0038】次に、Si2H6ガスを用いて、非晶質Si
膜2を、減圧化学気相成長(減庄CVD)法によって、上
記SiO2膜1上に、100nmの厚さで形成した。そ
の後、その非晶質Si膜2の一部を、CF4ガスとO2ガ
スを用いて反応性イオンエッチング(RIE)法でエッチ
ングすることで、非晶質Si膜2の2つの島状領域2
A、2Bが結合領域3で接し合うように形成する。
膜2を、減圧化学気相成長(減庄CVD)法によって、上
記SiO2膜1上に、100nmの厚さで形成した。そ
の後、その非晶質Si膜2の一部を、CF4ガスとO2ガ
スを用いて反応性イオンエッチング(RIE)法でエッチ
ングすることで、非晶質Si膜2の2つの島状領域2
A、2Bが結合領域3で接し合うように形成する。
【0039】次に、図1(B)に示すように、SiH4ガ
スとO2ガスを用いて、常圧CVD法でもって、SiO2
膜4を、上記SiO2膜1、非晶質Si膜2の全面に1
00nmの厚さで形成した。その後、CF4ガスとCH
F3ガスを用いて、RIE法でもって、SiO2膜4の一
部をエッチングして長方形状の開口9を形成する。この
開口9によって、結合領域3で接し合う非晶質Si膜2
の2つの島状領域2A、2Bのうち、一方の島状領域2
Aの一部を露出させて、露出部5を形成する。
スとO2ガスを用いて、常圧CVD法でもって、SiO2
膜4を、上記SiO2膜1、非晶質Si膜2の全面に1
00nmの厚さで形成した。その後、CF4ガスとCH
F3ガスを用いて、RIE法でもって、SiO2膜4の一
部をエッチングして長方形状の開口9を形成する。この
開口9によって、結合領域3で接し合う非晶質Si膜2
の2つの島状領域2A、2Bのうち、一方の島状領域2
Aの一部を露出させて、露出部5を形成する。
【0040】次に、この上に、スパッタリング法でNi
を1nmの厚さで蒸着し、炉で580℃になるように加
熱する。この加熱によって、結晶成長が、固相成長で横
方向に、非晶質Si膜2の露出部5とNiが接した領域
から結合領域3を通って、もう一方の非晶質Si膜2の
島状領域2Bまで進むようにする。
を1nmの厚さで蒸着し、炉で580℃になるように加
熱する。この加熱によって、結晶成長が、固相成長で横
方向に、非晶質Si膜2の露出部5とNiが接した領域
から結合領域3を通って、もう一方の非晶質Si膜2の
島状領域2Bまで進むようにする。
【0041】ここで、上記加熱が均一な加熱であって
も、非晶質Si膜2の露出部5ではNiと非晶質Si膜
2が反応して結晶化が起こり易いので、まず、露出部5
で結晶核が発生し、この結晶核を種として成長した結晶
粒が、結合領域3を通ってもう一方の非晶質Si膜2の
島状領域2Bまで進む。なお、SiO2膜4の上に蒸着
されたNiは、SiO2膜4が拡散のバリアとなり、S
iO2膜4の下の非晶質Si膜2とは反応しない。
も、非晶質Si膜2の露出部5ではNiと非晶質Si膜
2が反応して結晶化が起こり易いので、まず、露出部5
で結晶核が発生し、この結晶核を種として成長した結晶
粒が、結合領域3を通ってもう一方の非晶質Si膜2の
島状領域2Bまで進む。なお、SiO2膜4の上に蒸着
されたNiは、SiO2膜4が拡散のバリアとなり、S
iO2膜4の下の非晶質Si膜2とは反応しない。
【0042】図1(C)に模式的に示すように、結晶粒6
は、その成長がNiが蒸着された非晶質Si膜2の露出
部5のエッジ5Aから略直角方向に進む。このエッジ5
Aの端から成長した結晶粒は、結合領域3を通過し、接
し合う隣の非晶質Si膜2の島状領域2Bまで成長を続
ける。これにより、島状領域2Bの全体が、―つの種結
晶から成長した大きな結晶粒、あるいは大面積の結晶性
半導体膜になる。
は、その成長がNiが蒸着された非晶質Si膜2の露出
部5のエッジ5Aから略直角方向に進む。このエッジ5
Aの端から成長した結晶粒は、結合領域3を通過し、接
し合う隣の非晶質Si膜2の島状領域2Bまで成長を続
ける。これにより、島状領域2Bの全体が、―つの種結
晶から成長した大きな結晶粒、あるいは大面積の結晶性
半導体膜になる。
【0043】なお、この実施形態では、図1(C)に示す
非晶質Si膜2の露出部5と結合領域3との距離Lを1
0μmより長くし、かつ、島状領域2Aと2Bとが接す
る結合領域3の幅Wを20μmより短くした。その理由
は、非晶質Si膜2の露出部5と結合領域3との距離L
が10μmより短くなると、図2(A)に示すように、複
数の結晶粒6が結合領域3を通過する場合が生じるから
である。また、図2(B)に示すように、結合領域3の幅
Wが20μmより長くなっても、複数の結晶粒6が結合
領域3を通過する場合が生じるからである。
非晶質Si膜2の露出部5と結合領域3との距離Lを1
0μmより長くし、かつ、島状領域2Aと2Bとが接す
る結合領域3の幅Wを20μmより短くした。その理由
は、非晶質Si膜2の露出部5と結合領域3との距離L
が10μmより短くなると、図2(A)に示すように、複
数の結晶粒6が結合領域3を通過する場合が生じるから
である。また、図2(B)に示すように、結合領域3の幅
Wが20μmより長くなっても、複数の結晶粒6が結合
領域3を通過する場合が生じるからである。
【0044】〔第2の実施の形態〕次に、図3(A)、
(B)を参照して、この発明の半導体膜の形成方法の第2
実施形態を説明する。
(B)を参照して、この発明の半導体膜の形成方法の第2
実施形態を説明する。
【0045】この第2実施形態の半導体膜の形成方法
が、上述した第1実施形態と相異する点は、非晶質Si
膜22を露出させない側の非晶質Si膜22の島状領域
22Bの形状であるので、この点を重点的に説明する。
が、上述した第1実施形態と相異する点は、非晶質Si
膜22を露出させない側の非晶質Si膜22の島状領域
22Bの形状であるので、この点を重点的に説明する。
【0046】図3(A)に示すように、この第2実施形態
では、第1実施形態と同様にして、ガラス基板上にSi
O2膜21を100nmの厚さで形成し、次に、非晶質
Si膜22を100nmの厚さで形成する。
では、第1実施形態と同様にして、ガラス基板上にSi
O2膜21を100nmの厚さで形成し、次に、非晶質
Si膜22を100nmの厚さで形成する。
【0047】次に、非晶質Si膜22を露出させない側
の非晶質Si膜22の島状領域22Bを、CF4ガスと
CHF3ガスを用いてRIE法で、エッチングしてパタ
ーニングした。これにより、結合領域23から延びる島
状領域22Bの2辺の内、結晶粒26の成長方向に略平
行でない側の辺28を、結晶粒26の成長方向に対して
直角な方向よりも平行に近づくように傾斜させた。
の非晶質Si膜22の島状領域22Bを、CF4ガスと
CHF3ガスを用いてRIE法で、エッチングしてパタ
ーニングした。これにより、結合領域23から延びる島
状領域22Bの2辺の内、結晶粒26の成長方向に略平
行でない側の辺28を、結晶粒26の成長方向に対して
直角な方向よりも平行に近づくように傾斜させた。
【0048】この第2実施形態では、図3(A)に示すよ
うに、結晶粒26の成長方向に略平行でない側の辺28
を、結晶粒の成長方向に近づけるように、傾斜させたか
ら、図3(B)に示すような、島状領域22Bのコーナー
22B−1で不規則に発生した結晶核から成長した結晶
粒27が発生するのを防止できる。したがって、島状領
域22Bの全体を、より制御牲良く、一つの種結晶から
成長した大きな結晶粒あるいは大面積の結晶性半導体膜
に形成できる。
うに、結晶粒26の成長方向に略平行でない側の辺28
を、結晶粒の成長方向に近づけるように、傾斜させたか
ら、図3(B)に示すような、島状領域22Bのコーナー
22B−1で不規則に発生した結晶核から成長した結晶
粒27が発生するのを防止できる。したがって、島状領
域22Bの全体を、より制御牲良く、一つの種結晶から
成長した大きな結晶粒あるいは大面積の結晶性半導体膜
に形成できる。
【0049】〔第3の実施の形態〕次に、図4(A)を参
照して、この発明の半導体膜の形成方法の第3実施形態
を説明する。
照して、この発明の半導体膜の形成方法の第3実施形態
を説明する。
【0050】この第3実施形態では、上述した第1実施
形態による半導体膜の形成方法の変形例に相当し、非晶
質Si膜32の露出させる1つの島状領域32Fを囲む
ように、4個の島状領域32A、32B、32C、32
Dをパターニングした。この4個の島状領域32A、3
2B、32C、32Dは、それぞれ、上記露出させる1
つの四角形の島状領域32Fの四隅の結合領域33A、
33B、33C、33Dに連なっている。
形態による半導体膜の形成方法の変形例に相当し、非晶
質Si膜32の露出させる1つの島状領域32Fを囲む
ように、4個の島状領域32A、32B、32C、32
Dをパターニングした。この4個の島状領域32A、3
2B、32C、32Dは、それぞれ、上記露出させる1
つの四角形の島状領域32Fの四隅の結合領域33A、
33B、33C、33Dに連なっている。
【0051】より具体的には、この第3実施形態では、
第1実施形態と同様にして、ガラス基板上にSiO2膜
を100nmの厚さで形成し、次に、非晶質Si膜32
を100nmの厚さで形成する。
第1実施形態と同様にして、ガラス基板上にSiO2膜
を100nmの厚さで形成し、次に、非晶質Si膜32
を100nmの厚さで形成する。
【0052】その後、CF4ガスとCHF3ガスを用いて
RIE法で、図4(A)に示すように、非晶質Si膜32
を露出させる1つの島状領域32Fに対して、非晶質S
i膜32を露出させない4個の四角形島状領域32A、
32B、32C、32Dが、異なる結合領域33A、3
3B、33C、33Dで接するようなパターンにエッチ
ングする。
RIE法で、図4(A)に示すように、非晶質Si膜32
を露出させる1つの島状領域32Fに対して、非晶質S
i膜32を露出させない4個の四角形島状領域32A、
32B、32C、32Dが、異なる結合領域33A、3
3B、33C、33Dで接するようなパターンにエッチ
ングする。
【0053】次に、第1実施形態と同様に、常圧CVD
法でもって、SiO2膜34を形成してから、上記Si
O2膜34の略中央部をエッチングして開口部39を形
成し、島状領域32Fが部分的に露出する露出部35を
形成する。
法でもって、SiO2膜34を形成してから、上記Si
O2膜34の略中央部をエッチングして開口部39を形
成し、島状領域32Fが部分的に露出する露出部35を
形成する。
【0054】この第3実施形態によれば、第1実施形態
で作製したのと同様の一つの結晶粒から成長した大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を、面積効率
良く形成できる。
で作製したのと同様の一つの結晶粒から成長した大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を、面積効率
良く形成できる。
【0055】なお、図4(A)の説明では、4個の島状領
域32A、32B、32C、32Dを、第1実施形態と
同様に、長方形状にパターニングしたが、図4(B)に示
すように、結晶成長方向に対して直角な方向よりも傾斜
した辺38A、38B、38C、38Dを持つ4個の島
状領域32A、32B、32C、32Dにパターニング
してもよい。この場合、第2実施形態で説明したのと同
様に、より制御牲良く、島状領域32A、32B、32
C、32Dの全体を、一つの種結晶から成長した大きな
結晶粒あるいは大面積の結晶性半導体膜に形成できる。
域32A、32B、32C、32Dを、第1実施形態と
同様に、長方形状にパターニングしたが、図4(B)に示
すように、結晶成長方向に対して直角な方向よりも傾斜
した辺38A、38B、38C、38Dを持つ4個の島
状領域32A、32B、32C、32Dにパターニング
してもよい。この場合、第2実施形態で説明したのと同
様に、より制御牲良く、島状領域32A、32B、32
C、32Dの全体を、一つの種結晶から成長した大きな
結晶粒あるいは大面積の結晶性半導体膜に形成できる。
【0056】〔第4の実施の形態〕次に、図5を参照し
て、この発明の第4実施形態を説明する。この第4実施
形態は、半導体装置の製造方法である。
て、この発明の第4実施形態を説明する。この第4実施
形態は、半導体装置の製造方法である。
【0057】この第4実施形態は、上述した第1、第
2、第3の各実施形態のいずれかにおいて作製した結晶
性Si薄膜に、薄膜トランジスタ等を用いた液晶ドライ
バーや半導体メモリー、半導体論理回路等の半導体装置
を形成する方法である。
2、第3の各実施形態のいずれかにおいて作製した結晶
性Si薄膜に、薄膜トランジスタ等を用いた液晶ドライ
バーや半導体メモリー、半導体論理回路等の半導体装置
を形成する方法である。
【0058】具体的には、図5に示すように、SiO2
膜51を、ガラス基板58上に100nmの厚さに形成
し、上述した各実施形態のいずれかで作製した結晶性S
i薄膜59を、CF4ガスとO2ガスを用いてRIE法で
パターニングする。 次に、通常の薄膜トランジスタの
作製と同様にして、プラズマCVD法でTEOS(テト
ラエトキシシラン)ガスとO3ガスを用いて、ゲートSi
O2膜60を形成する。
膜51を、ガラス基板58上に100nmの厚さに形成
し、上述した各実施形態のいずれかで作製した結晶性S
i薄膜59を、CF4ガスとO2ガスを用いてRIE法で
パターニングする。 次に、通常の薄膜トランジスタの
作製と同様にして、プラズマCVD法でTEOS(テト
ラエトキシシラン)ガスとO3ガスを用いて、ゲートSi
O2膜60を形成する。
【0059】さらに、スパッタリング法で、WSi2/多
結晶Siゲート電極61を形成し、CF4ガスとO2ガス
を用いてRIE法でパターニングする。
結晶Siゲート電極61を形成し、CF4ガスとO2ガス
を用いてRIE法でパターニングする。
【0060】次に、イオンドーピング法で、P(リン)お
よびB(ホウ素)を、ソース・ドレインに注入し、TEO
SガスとO3ガスを用いてプラズマCVD法でSiO2膜
62を形成した後、CF4ガスとCHF3ガスを用いてR
IE法でコンタクトホールエッチングを行う。これに、
スパッタリング法でAl配線63を形成し、BCl3ガ
スとCl2ガスを用いてRIE法でパターニングした
後、SiH4ガスとNH3ガスおよびN2ガスを用いてプ
ラズマCVD法でSiN保護膜64を形成する。
よびB(ホウ素)を、ソース・ドレインに注入し、TEO
SガスとO3ガスを用いてプラズマCVD法でSiO2膜
62を形成した後、CF4ガスとCHF3ガスを用いてR
IE法でコンタクトホールエッチングを行う。これに、
スパッタリング法でAl配線63を形成し、BCl3ガ
スとCl2ガスを用いてRIE法でパターニングした
後、SiH4ガスとNH3ガスおよびN2ガスを用いてプ
ラズマCVD法でSiN保護膜64を形成する。
【0061】最後に、SiN保護膜64の一部を、CF
4ガスとCHF3ガスを用いてRIE法でエッチングし窓
開けして、薄膜トランジスタや抵抗、キャパシタ等の半
導体素子からなる液晶ドライバーや半導体メモリー、半
導体論理回路等の半導体装置を作成する。
4ガスとCHF3ガスを用いてRIE法でエッチングし窓
開けして、薄膜トランジスタや抵抗、キャパシタ等の半
導体素子からなる液晶ドライバーや半導体メモリー、半
導体論理回路等の半導体装置を作成する。
【0062】〔第5の実施の形態〕次に、図6(A)、
(B)を参照して、この発明の第5実施形態としての液晶
ディスプレイ装置の製造方法を説明する。
(B)を参照して、この発明の第5実施形態としての液晶
ディスプレイ装置の製造方法を説明する。
【0063】この第5実施形態は、上述した第4実施形
態と同様の方法で、ガラス基板上に作製した結晶性Si
薄膜に形成した半導体装置を用いて液晶ディスプレイ装
置を作製する方法である。
態と同様の方法で、ガラス基板上に作製した結晶性Si
薄膜に形成した半導体装置を用いて液晶ディスプレイ装
置を作製する方法である。
【0064】具体的には、この第5実施形態は、図6
(A)に示すように、第4実施形態でAl配線63まで作
製した半導体装置上に、TEOSガスとO3ガスを用い
てプラズマCVD法でSiO2膜65を形成し、CF4ガ
スとCHF3ガスを用いてRIE法でスルーホールエッ
チングを行う。
(A)に示すように、第4実施形態でAl配線63まで作
製した半導体装置上に、TEOSガスとO3ガスを用い
てプラズマCVD法でSiO2膜65を形成し、CF4ガ
スとCHF3ガスを用いてRIE法でスルーホールエッ
チングを行う。
【0065】次に、スパッタリング法で、画素電極とし
てITO膜66を形成し、HClとFeCl3を用いて
パターニングした後、SiH4ガスとNH3ガスおよびN
2ガスを用いてプラズマCVD法でもってSiN保護膜
67を形成する。その上に、配向膜としてポリイミド膜
68をオフセット印刷法で形成し、ラビング処理を行
う。
てITO膜66を形成し、HClとFeCl3を用いて
パターニングした後、SiH4ガスとNH3ガスおよびN
2ガスを用いてプラズマCVD法でもってSiN保護膜
67を形成する。その上に、配向膜としてポリイミド膜
68をオフセット印刷法で形成し、ラビング処理を行
う。
【0066】一方、図6(B)に示すように、別のガラス
基板69に、赤、緑、青の各感光性樹脂薄膜の付いたフ
ィルムを熱圧着して転写し、フォトリソグラフィー工程
によるパターニングを行う。さらに、各赤、緑、青間の
スペースにブラックマトリクス部を同様に形成して、カ
ラーフィルター70を作製する。
基板69に、赤、緑、青の各感光性樹脂薄膜の付いたフ
ィルムを熱圧着して転写し、フォトリソグラフィー工程
によるパターニングを行う。さらに、各赤、緑、青間の
スペースにブラックマトリクス部を同様に形成して、カ
ラーフィルター70を作製する。
【0067】この上に、スパッタリング法でITO膜7
1を形成し、さらに配向膜としてポリイミド膜72をオ
フセット印刷法で形成し、ラビング処理を行う。このカ
ラーフィルターを形成したガラス基板69と、薄膜トラ
ンジスタ等の半導体装置を形成したガラス基板58をシ
ール樹脂で張り合わせる。この際、2枚のガラス基板5
8、69間のスペースを一定にするため、真球状のシリ
カを散布しておく。両基板間に液晶を注入した後、偏光
板を張り付け、周辺にドライバーIC等を実装して液晶
ディスプレイを作製した。
1を形成し、さらに配向膜としてポリイミド膜72をオ
フセット印刷法で形成し、ラビング処理を行う。このカ
ラーフィルターを形成したガラス基板69と、薄膜トラ
ンジスタ等の半導体装置を形成したガラス基板58をシ
ール樹脂で張り合わせる。この際、2枚のガラス基板5
8、69間のスペースを一定にするため、真球状のシリ
カを散布しておく。両基板間に液晶を注入した後、偏光
板を張り付け、周辺にドライバーIC等を実装して液晶
ディスプレイを作製した。
【0068】尚、上記第1〜第5の実施形態では、ガラ
スにSiO2膜を形成したものを基板に用いたが、ガラ
スにSiN膜を形成したものや、これらを積層して形成
したもの、あるいば石英基板や、セラミック基板を使用
してもよい。
スにSiO2膜を形成したものを基板に用いたが、ガラ
スにSiN膜を形成したものや、これらを積層して形成
したもの、あるいば石英基板や、セラミック基板を使用
してもよい。
【0069】また、半導体膜としてはSi膜を例にあげ
たが、SiGe膜やGaAs膜、InP膜等でも良い。
さらに、Niの蒸着厚さとしては、1nmの例で説明し
たが、0.1nmから100nm相当の厚さとしてもよ
い。また、Niの導入はスパッタリング法による蒸着を
用いたが、真空蒸着等,他の蒸着法を採用してもよく、
蒸着法以外にNiを含む溶液を塗布したり、イオン注
入、CVD等の方法を用いてもよい。
たが、SiGe膜やGaAs膜、InP膜等でも良い。
さらに、Niの蒸着厚さとしては、1nmの例で説明し
たが、0.1nmから100nm相当の厚さとしてもよ
い。また、Niの導入はスパッタリング法による蒸着を
用いたが、真空蒸着等,他の蒸着法を採用してもよく、
蒸着法以外にNiを含む溶液を塗布したり、イオン注
入、CVD等の方法を用いてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上より明らかなように、この半導体膜
の形成方法は、非単結晶絶縁膜上または非単結晶絶縁基
板上に形成された非晶質または多結晶等の半導体膜にエ
ネルギーを加えて、この半導体膜を結晶化させる方法で
あって、パターニング工程によって、半導体膜を、2つ
以上の島状領域がその一部を接している連続した島状パ
ターンにする。したがって、上記接した部分を通して結
晶成長させることで、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶
融温度以下で得ることが可能となる。
の形成方法は、非単結晶絶縁膜上または非単結晶絶縁基
板上に形成された非晶質または多結晶等の半導体膜にエ
ネルギーを加えて、この半導体膜を結晶化させる方法で
あって、パターニング工程によって、半導体膜を、2つ
以上の島状領域がその一部を接している連続した島状パ
ターンにする。したがって、上記接した部分を通して結
晶成長させることで、単一の結晶粒を種とする大きな結
晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶
融温度以下で得ることが可能となる。
【0071】また、一実施形態の半導体膜の形成方法
は、半導体膜の島状にパターニングされた2つ以上の島
状領域がその一部を接することによって、結果として結
合領域で結ばれた連続した島状パターンになっている。
この実施形態では、上記結合領域を通して、一方の島状
領域から他方の島状領域まで結晶成長させるから、単一
の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大面積の結
晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得ることがで
きる。
は、半導体膜の島状にパターニングされた2つ以上の島
状領域がその一部を接することによって、結果として結
合領域で結ばれた連続した島状パターンになっている。
この実施形態では、上記結合領域を通して、一方の島状
領域から他方の島状領域まで結晶成長させるから、単一
の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは大面積の結
晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得ることがで
きる。
【0072】また、他の実施形態の半導体膜の形成方法
は、上記半導体膜をシリコン材料で作製するから、半導
体膜形成が容易である。また、一実施形態の半導体膜の
形成方法は、固相成長によって、結晶成長させるから、
半導体膜形成が容易である。また、他の実施形態の半導
体膜の形成方法は、接し合う半導体膜の島状領域のうち
の核発生させたい島状領域に、触媒材料を導入した後、
エネルギーを印加することによって、半導体膜に触媒材
料を導入した領域で核発生させる。そして、この結晶核
から成長した結晶粒の一つを結合領域で選択し、接し合
うもう一方の半導体膜の島へ結晶成長を進める。これに
より、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは
大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得
ることができる。
は、上記半導体膜をシリコン材料で作製するから、半導
体膜形成が容易である。また、一実施形態の半導体膜の
形成方法は、固相成長によって、結晶成長させるから、
半導体膜形成が容易である。また、他の実施形態の半導
体膜の形成方法は、接し合う半導体膜の島状領域のうち
の核発生させたい島状領域に、触媒材料を導入した後、
エネルギーを印加することによって、半導体膜に触媒材
料を導入した領域で核発生させる。そして、この結晶核
から成長した結晶粒の一つを結合領域で選択し、接し合
うもう一方の半導体膜の島へ結晶成長を進める。これに
より、単一の結晶粒を種とする大きな結晶粒、あるいは
大面積の結晶性半導体膜を半導体膜の溶融温度以下で得
ることができる。
【0073】また、一実施形態の半導体膜の形成方法
は、触媒材料を導入する領域と結合領域との距離を10
μm以上にすることで、結晶核の選択効果が確実にな
る。
は、触媒材料を導入する領域と結合領域との距離を10
μm以上にすることで、結晶核の選択効果が確実にな
る。
【0074】また、他の実施形態の半導体膜の形成方法
は、一方の島状領域と他方の島状領域とが接した結合領
域の幅を20μm以下にすることで、結晶粒の選択効果
がより確実になる。
は、一方の島状領域と他方の島状領域とが接した結合領
域の幅を20μm以下にすることで、結晶粒の選択効果
がより確実になる。
【0075】また、一実施形態は、触媒材料が導入され
ない方の島状領域が、上記結合領域から結晶粒の成長方
向に略平行に延びる1辺と、結晶粒の成長方向に対する
直角方向から傾斜して延びる1辺とを有するように形成
する。これにより、この1辺が上記直角方向に延びてい
る場合に比べて、不規則な結晶核、結晶粒の発生を防止
でき、より制御性よく、単一の結晶粒を種とする大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を得ることが
できる。
ない方の島状領域が、上記結合領域から結晶粒の成長方
向に略平行に延びる1辺と、結晶粒の成長方向に対する
直角方向から傾斜して延びる1辺とを有するように形成
する。これにより、この1辺が上記直角方向に延びてい
る場合に比べて、不規則な結晶核、結晶粒の発生を防止
でき、より制御性よく、単一の結晶粒を種とする大きな
結晶粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を得ることが
できる。
【0076】また、他の実施形態は、触媒材料を導入し
ない複数の島状領域が、触媒材料を導入する1つの島状
領域に、それぞれ、1つの結合領域で接しているから、
面積効率良く、一つの結晶粒から成長した大きな結晶
粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を形成できる。
ない複数の島状領域が、触媒材料を導入する1つの島状
領域に、それぞれ、1つの結合領域で接しているから、
面積効率良く、一つの結晶粒から成長した大きな結晶
粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を形成できる。
【0077】また、一実施形態の半導体装置は、このよ
うにして得られる単一の結晶粒を種とする大きな結晶
粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を備えることによ
って、トランジスタのキャリア移動度が大きくて、閾値
電圧が小さく、またこれらのバラツキも小さくでき、特
性の向上が図れる。
うにして得られる単一の結晶粒を種とする大きな結晶
粒、あるいは大面積の結晶性半導体膜を備えることによ
って、トランジスタのキャリア移動度が大きくて、閾値
電圧が小さく、またこれらのバラツキも小さくでき、特
性の向上が図れる。
【0078】また、他の実施形態のディスプレイ装置
は、このように結晶性が改善された半導体膜を用いるこ
とによって、高性能化を図った半導体装置を備えるか
ら、高品位のディスプレイ装置を実現できる。
は、このように結晶性が改善された半導体膜を用いるこ
とによって、高性能化を図った半導体装置を備えるか
ら、高品位のディスプレイ装置を実現できる。
【図1】 図1(A)、(B)は、この発明の半導体膜の形
成方法の第1実施形態を説明する工程図であり、図1
(C)は、この第1実施形態で作製される結晶粒の模式図
である。
成方法の第1実施形態を説明する工程図であり、図1
(C)は、この第1実施形態で作製される結晶粒の模式図
である。
【図2】 図2(A)は、第1実施形態の半導体膜の形成
方法において、非晶質Si膜の露出部と結合領域との距
離Lが10μmより短くなった場合の結晶粒の成長の様
子を示す模式図であり、図2(B)は、結合領域の幅Wが
20μmより長くなった場合の結晶粒の成長の様子を示
す模式図である。
方法において、非晶質Si膜の露出部と結合領域との距
離Lが10μmより短くなった場合の結晶粒の成長の様
子を示す模式図であり、図2(B)は、結合領域の幅Wが
20μmより長くなった場合の結晶粒の成長の様子を示
す模式図である。
【図3】 図3(A)は、この発明の半導体膜の形成方法
の第2実施形態で作製するパターン形状を説明する図で
あり、図3(B)は、図3(A)と比較するためのパターン
形状図である。
の第2実施形態で作製するパターン形状を説明する図で
あり、図3(B)は、図3(A)と比較するためのパターン
形状図である。
【図4】 図4(A)は、この発明の半導体膜の形成方法
の第3実施形態で形成するパターン形状を説明する図で
あり、図4(B)は、第3実施形態で作製するパターン形
状の変形例を示す図である。
の第3実施形態で形成するパターン形状を説明する図で
あり、図4(B)は、第3実施形態で作製するパターン形
状の変形例を示す図である。
【図5】 この発明の第4実施形態としての半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】 図6(A)、図6(B)は、この発明の第5実施
形態としての液晶ディスプレイ装置の製造方法を説明す
るための断面図である。
形態としての液晶ディスプレイ装置の製造方法を説明す
るための断面図である。
【図7】 第1従来例の半導体膜の形成方法を説明する
ための平面図である。
ための平面図である。
【図8】 第2従来例の半導体膜の形成方法を説明する
ための斜視図である。
ための斜視図である。
【図9】 第3従来例の半導体膜の形成方法を説明する
ための平面図である。
ための平面図である。
【図10】 図10(A)、図10(B)は、第4従来例の
半導体膜の形成方法について説明するための断面図であ
る。
半導体膜の形成方法について説明するための断面図であ
る。
1,4,21,65…SiO2膜、2,22,32…非晶質S
i膜、28,38A〜38D…辺、2A,2B,22A,2
2B,32A〜32D…島状領域、3,23,33A〜3
3D…結合領域、5,25,35…非晶質Si膜の露出
部、6,26…結晶粒、27…不規則に発生した結晶核
から成長した結晶粒、9,39…開口、58,69…ガラ
ス基板、59…結晶性Si薄膜、60…ゲートSiO2
膜、61…ゲート電極、63…Al配線、64,67…
SiN保護膜、66,71…ITO膜、68,72…ポリ
イミド膜、70…カラーフィルター、L…触媒材料を導
入する領域と結合領域との距離、W‥…結合領域の幅。
123…絶縁性基板、124…Si膜、125…狭小領
域、126,134…基板、127,130…多結晶Si
膜、128…結晶方位のフィルター部、129,132
…くびれ部、131…多結晶Si膜の除去部、133…
結晶成長方向、137…触媒材料の膜。
i膜、28,38A〜38D…辺、2A,2B,22A,2
2B,32A〜32D…島状領域、3,23,33A〜3
3D…結合領域、5,25,35…非晶質Si膜の露出
部、6,26…結晶粒、27…不規則に発生した結晶核
から成長した結晶粒、9,39…開口、58,69…ガラ
ス基板、59…結晶性Si薄膜、60…ゲートSiO2
膜、61…ゲート電極、63…Al配線、64,67…
SiN保護膜、66,71…ITO膜、68,72…ポリ
イミド膜、70…カラーフィルター、L…触媒材料を導
入する領域と結合領域との距離、W‥…結合領域の幅。
123…絶縁性基板、124…Si膜、125…狭小領
域、126,134…基板、127,130…多結晶Si
膜、128…結晶方位のフィルター部、129,132
…くびれ部、131…多結晶Si膜の除去部、133…
結晶成長方向、137…触媒材料の膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 悛公 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F052 AA11 CA04 DA02 DB02 EA01 FA02 FA03 FA06 JA01 5F110 BB01 CC02 DD02 DD13 EE05 EE09 EE14 EE44 FF02 FF30 GG02 GG13 GG23 GG47 HJ01 HJ12 HL03 HL23 NN02 NN03 NN23 NN24 NN35 NN71 NN72 PP01 PP10 PP23 PP34 PP36 QQ11
Claims (11)
- 【請求項1】 基板上に形成した半導体膜にエネルギー
を加えることによって半導体膜を結晶化させる結晶化工
程と、 半導体膜の2つ以上の島状領域が、その一部を接するこ
とによって、結果として、連続した島状パターンになる
ように、半導体膜をパターニングするパターニング工程
とを備えたことを特徴とする半導体膜の形成方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体膜の形成方法に
おいて、 一部を接して隣り合う2つの半導体膜の島状領域のうち
の一方の島状領域で発生した結晶核から成長した結晶粒
の1つを、上記一方の島状領域と他方の島状領域とが接
した結合領域を通して、他方の島状領域まで結晶成長さ
せることを特徴とする半導体膜の形成方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体膜の形
成方法において、 上記半導体膜をシリコン材料で作製することを特徴とす
る半導体膜の形成方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 固相成長によって、結晶成長させることを特徴とする半
導体膜の形成方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 一部を接して隣り合う半導体膜の島状領域のうちの核発
生させる島状領域に、Fe、Co、Ni、Cu、Ge、
Pd、Auおよびこれらの金属を含む化合物のうちの少
なくとも1つを触媒材料として導入することを特徴とす
る半導体膜の形成方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 触媒材料を導入する領域と結合領域との間の距離を10
μm以上にすることを特徴とする半導体膜の形成方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 一方の島状領域と他方の島状領域とが接した結合領域の
幅を20μm以下にすることを特徴とする半導体膜の形
成方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 結合領域で接した一方の島状領域と他方の島状領域のう
ち、触媒材料が導入されない方の島状領域を、 上記結合領域から結晶粒の成長方向に略平行に延びる1
辺と、結晶粒の成長方向に対する直角方向から傾斜して
延びる1辺とを有するように形成することを特徴とする
半導体膜の形成方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の
半導体膜の形成方法において、 触媒材料を導入しない複数の島状領域が、触媒材料を導
入する1つの島状領域に、それぞれ1つの結合領域で接
するように、上記半導体膜をパターニングすることを特
徴とする半導体膜の形成方法。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
の半導体膜の形成方法で作製した半導体膜を備えた半導
体装置。 - 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
の半導体膜の形成方法を用いて製造された半導体装置を
備えるディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189497A JP2002008978A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体膜の形成方法および半導体装置とディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000189497A JP2002008978A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体膜の形成方法および半導体装置とディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002008978A true JP2002008978A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18689121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000189497A Pending JP2002008978A (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 半導体膜の形成方法および半導体装置とディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002008978A (ja) |
-
2000
- 2000-06-23 JP JP2000189497A patent/JP2002008978A/ja active Pending
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