JP2002008017A - 移動体検出システム - Google Patents

移動体検出システム

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JP2002008017A
JP2002008017A JP2000182085A JP2000182085A JP2002008017A JP 2002008017 A JP2002008017 A JP 2002008017A JP 2000182085 A JP2000182085 A JP 2000182085A JP 2000182085 A JP2000182085 A JP 2000182085A JP 2002008017 A JP2002008017 A JP 2002008017A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の移動体検出システムでは、画像の輝度
そのものを比較していたので、車両のヘッドライトの光
などによって撮像画像に輝度変化が生じると、誤検出す
るなどの課題があった。 【解決手段】 画像処理ユニット2は、撮像装置1によ
り所定の空間を撮像して得た画像の記憶手段4と、撮像
装置が過去に撮像した画像あるいはその加工画像を背景
画像として記憶する手段5と、撮像画像及び背景画像の
それぞれについて画像を複数領域に分割して、各領域毎
に周囲の領域との相対輝度差を演算、累積加算し、その
加算値の差を画像差信号として演算し、これが所定の閾
値より大きい場合に、車両検出とし判定する車両検出手
段6にて構成され、車両検出を判定したとき車両監視セ
ンタに通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は撮像手段で捉えた
画像に基づいて移動体を検出する移動体検出システムに
係り、特に夜間やトンネル内であったとしても好適に移
動体を検出することができる移動体検出システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図18は特開平9−81888号公報に
開示された従来の移動体検出システムの構成を示すシス
テム構成図である。図において、38は撮像カメラ、3
9は画像を記憶する画像入力手段、40は画像処理手段
である。
【0003】図19は当該撮像カメラ38で撮像した画
像の一例である。図において、41は撮像画像、42は
道路左側端部、43は道路右側端部、44はセンターラ
イン、45は車両、46は移動体検出領域、47は検出
領域、48は計測領域、49は移動体移動速度判別領域
である。そして、当該車両45は道路のセンターライン
44に沿って移動する。
【0004】次に動作について説明する。撮像カメラ3
8が撮像した画像が画像入力手段39に記憶されると、
画像処理手段40はこの撮像画像に対して車両45の検
出処理を行う。まず、移動体検出領域46における輝度
変化を判定し、図19に示すように輝度が変化した検出
領域47が生じたら車両検出と判断する。更にこの検出
領域47の移動体検出領域46に対する割合に基づいて
車両45のサイズ、例えば大型車や小型車などの判定を
行う。また、小型車と判定している状態において計測領
域48においても同時に輝度変化が生じた場合には、小
型車が連続して走行していると判断する。更に、連続す
る複数の撮像画像の移動体移動速度判別領域49の画像
を解析し、それぞれの撮像画像において各車両45の後
方路面に生じる陰を検出し、これら複数の影の位置変化
に基づいて各車両の移動速度を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体検出シス
テムは以上のように構成されているので、画像の輝度そ
のものを比較に用いており、車両45のヘッドライトの
光などによって撮像画像に輝度変化が生じると、これを
誤って車両45などの移動体による輝度変化として捉え
てしまうなどの課題があった。
【0006】特に、当該従来の移動体検出システムで
は、輝度が変化した領域の大きさに基づいて車両45の
大きさを判定したり、車両45の後方に生じる影の画像
上の位置の変化に基づいて車両45の移動速度を検出し
たりしているので、上記ヘッドライトの光による輝度変
化、太陽や雲の位置に応じた影の発生状態の変化、夜間
照明の位置に応じた影の発生状態の変化などの影響を受
けやすいなどの課題もある。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、車両のヘッドライトの光などによ
る撮像画像の輝度変化があったとしても、この輝度変化
に影響されることなく移動体を好適に検出することがで
きる移動体検出システムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体検
出システムは、所定の空間を撮像し、撮像画像を出力す
る撮像手段と、当該撮像手段が過去に出力した撮像画像
あるいはそれを加工した画像を背景画像として記憶する
背景画像記憶手段と、上記撮像画像と背景画像とのそれ
ぞれについて画像を複数の領域に分割して各領域毎に周
囲の領域との相対輝度差を演算し、更にこの領域毎の相
対輝度差同士を比較して上記撮像画像と背景画像との輝
度差に応じた値の画像差信号を出力する画像差演算手段
と、上記画像差信号と所定の閾値とを比較して移動体の
移動体検出判定を行う判定手段とを備えるものである。
【0009】この発明に係る移動体検出システムは、撮
像手段は所定の経路に沿って移動する移動体を撮像し、
画像差演算手段は撮像画像に対する移動体の侵入側に設
定された移動体検出領域に基づいて画像差信号を出力
し、判定手段が移動体非検出と判定したタイミングにお
いて、上記移動体の移動方向に沿って当該移動体検出領
域に隣接する位置に設定された移動体判定領域に基づい
て移動体の特徴点抽出処理を行う特徴点抽出手段を設け
たものである。
【0010】この発明に係る移動体検出システムは、移
動体検出領域から移動体判定領域にかけた移動体の移動
経路に対して0度あるいは90度以外の撮像角度となる
ように撮像手段を設置するとともに、特徴点抽出手段が
抽出した特徴点と移動体検出領域との画像上の距離に基
づいて移動体のサイズを判定するサイズ判定手段を設け
たものである。
【0011】この発明に係る移動体検出システムは、移
動体の複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、上記
特徴点抽出手段が複数の特徴点を抽出した後に、撮像画
像に対して特徴点抽出手段と同様の処理を行って各特徴
点毎にマッチング判定を行い、少なくとも1つの特徴点
においてマッチすると判定されたらその特徴点の撮像画
像上の位置に基づいて移動体の追跡位置情報を出力する
追跡手段とを設けたものである。
【0012】この発明に係る移動体検出システムは、移
動体の1乃至複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段
と、上記特徴点抽出手段が特徴点を抽出した後に、撮像
画像に対して特徴点抽出手段と同様の処理を行って各特
徴点毎にマッチング判定を行い、少なくとも1つの特徴
点においてマッチすると判定されたらその特徴点の撮像
画像上の位置に基づいて移動体の追跡位置情報を出力す
る追跡手段と、追跡手段がマッチすると判定できなかっ
た特徴点について、以前の当該特徴点の軌跡あるいはマ
ッチすると判定された他の特徴点がある場合にはそれを
利用して推定位置情報を出力する推定手段とを設けたも
のである。
【0013】この発明に係る移動体検出システムは、移
動体は車両であり、特徴点抽出手段は当該車両のテール
ランプを特徴点として抽出するものである。
【0014】この発明に係る移動体検出システムは、撮
像手段から出力された撮像画像を2つ以上記憶する撮像
画像記憶手段と、この撮像画像記憶手段に記憶された複
数の撮像画像同士を比較し、画像の変化の少なさを判定
する安定度判定手段と、安定度判定手段において所定の
回数連続して安定と判断されたら上記撮像画像記憶手段
に記憶されている撮像画像を用いて背景画像を生成する
背景画像生成手段とを設け、背景画像記憶手段は当該背
景画像を記憶するものである。
【0015】この発明に係る移動体検出システムは、背
景画像記憶手段の記憶する画像が更新されたら当該画像
を記憶するコピー記憶手段を設け、背景画像生成手段
は、安定度判定手段において判定に用いられた撮像画像
のうちの1つと当該コピー記憶手段に記憶されている画
像とを合成して新たな背景画像を生成するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動体検出システムの構成を示すシステム構成図である。
この移動体検出システムは道路上を走行する自動車の交
通量や移動速度を検出するために用いられるものであ
る。図において、1は所定の監視空間を一定の周期にて
撮像してデジタル方式の撮像画像を出力する監視用IT
V(産業用テレビジョン)カメラ(撮像手段)、2はこ
の撮像画像が入力され、この撮像画像に基づいて各種の
処理を行う画像処理ユニット、3はこの画像処理ユニッ
ト2の処理結果や撮像画像などが入力される車両監視セ
ンタである。
【0017】画像処理ユニット2において、4は監視用
ITVカメラ1から入力された撮像画像を記憶する撮像
画像記憶手段、5は監視用ITVカメラ1が過去に撮像
した撮像画像あるいはそれを加工した画像を背景画像と
して記憶する背景画像記憶手段、6は撮像画像および背
景画像のそれぞれの画素毎に周囲の画素との相対輝度差
を演算し、この画素毎の相対輝度差をそれぞれに累積加
算し、その加算値の差を画像差信号として演算し、更に
この画像差信号同士の差が所定の閾値よりも大きい場合
には車両検出と判定して出力する車両検出手段(画像差
演算手段、判定手段)である。
【0018】図2はこの発明の実施の形態1による監視
用ITVカメラ1の撮像画像の一例を示す説明図であ
る。図において、7は撮像画像、8は道路左側端部、9
は道路右側端部、10はセンターライン、11は車両、
12は移動体検出領域、13は検出領域である。そし
て、当該車両11は道路のセンターライン10に沿って
その左側を矢印の方向に移動するものとし、監視用IT
Vカメラ1は道路を斜め上方から(車両11の移動方向
が水平方向である場合には0度よりも大きく且つ90度
よりも小さい俯角にて)撮像していることになる。な
お、上記移動体検出領域12は撮像画像7の車両11が
撮像空間に進入する側に設定されている。
【0019】次に動作について説明する。監視用ITV
カメラ1から撮像画像が出力されると、この撮像画像は
撮像画像記憶手段4に一旦記憶される。また、背景画像
記憶手段5には図2に示す監視空間に車両11が存在し
ない状況の背景画像が予め格納されている。この背景画
像としては、実際に車両11が存在しない状況の撮像画
像をそのまま用いても、車両11が存在する状況の撮像
画像から当該車両11を削除するように加工したものを
用いてもよい。
【0020】このように撮像画像記憶手段4に撮像画像
が記憶されると、車両検出手段6は図3に示すフローチ
ャートに従って車両11の検出判定を行い、その判定結
果と撮像画像とを車両監視センタ3に送信する。図にお
いて、ST1は撮像画像および背景画像のそれぞれにつ
いて画素毎に周囲の画素との相対輝度差を演算し、この
画素毎の相対輝度差をそれぞれの移動体検出領域12全
体に渡って加算し、更にその加算値の差を画像差信号と
して演算する未検出時演算ステップ、ST2はこの画像
差信号の値が所定の閾値A1よりも大きいか否か判定す
る検出判定ステップ、ST3はこの車両11の検出結果
を出力する検出判定出力ステップ、ST4は未検出時演
算ステップST1と同様の処理により画像差信号を演算
する検出時演算ステップ、ST5はこの画像差信号の値
が所定の閾値A2よりも小さいか否か判定する未検出判
定ステップ、ST6はこの車両11の検出結果を出力す
る未検出判定出力ステップである。従って、車両11が
撮像されている場合にはその期間において車両検出を意
味する処理結果が出力され続けることになる。
【0021】図4はこの発明の実施の形態1による相対
輝度差演算処理を説明するための説明図である。図にお
いて、(a)は横方向エッジ検出フィルタ、(b)は縦
方向エッジ検出フィルタ、(c)は画像例である。これ
らの図において、各枡は各画素に相当し、(a),
(b)において各枡の中に記載された数値は重み付け係
数であり、また、その中央に相当する画素が注目画素と
なる。(c)において各枡の中に記載された値は各画素
の輝度(値が大きいほど白くなる0から255までの数
値)である。ちなみに、(c)に示す画像はその右半分
が白っぽく、左半分が黒っぽい画像であり、それらの領
域の境界となる画像のエッジが縦に存在している。な
お、同図に示す横方向エッジ検出フィルタおよび縦方向
エッジ検出フィルタは一例であり、同等のエッジ検出機
能をもつ手段であれば他の手段(他のフィルタ)を用い
てもよい。
【0022】このような(c)の画素群14に対して例
えば(a)の横方向エッジ検出フィルタを適用した場
合、その演算式は下記式1となり注目画素の横方向エッ
ジ強度として「248」という値が得られる。同様に、
(c)の画素群14に対して(b)の縦方向エッジ検出
フィルタを適用した場合、その演算式は下記式2となり
注目画素の縦方向エッジ強度として「590」という値
が得られる。また、当該注目画素の相対輝度差は下記式
3により求められ「838」という値になる。
【0023】同様に画素群15については、下記式4に
基づいて注目画素の横方向エッジ強度は「26」、下記
式5に基づいて注目画素の縦方向エッジ強度は「8」、
下記式6に基づいて相対輝度差は「34」となる。この
2つの注目画素と画像全体の輝度値のバランスとを比較
すれば明らかなように、この相対輝度差は車両11や車
両11と道路との境などの画像のエッジ部分で値が大き
くなり、道路面などの模様が無いのっぺりした部分にお
いては値が小さくなる傾向にある。
【0024】そして、上記車両検出手段6は、この画素
毎の相対輝度差をそれぞれの移動体検出領域12全体に
渡って加算し、その加算値の差が所定の閾値よりも大き
い場合には車両検出と判定して出力する。従って、例え
ば車両11が進入してその結果幾つかの画素においてこ
の相対輝度差が大きくなり、その累積値が所定の閾値を
超えればこれを検出することができる。
【0025】逆に、逆方向から向かってくる車両11の
ヘッドライトの光などにより撮像画像の一部が明るくな
ってしまったような場合には、その画像部分および周辺
がなだらかに明るくなるので、各画素の相対輝度差は比
較的小さな値となり、それを上記移動体検出領域12全
体に渡って累積したとしても閾値を超えてしまうことは
なく、車両11のヘッドライトの光などを誤って車両1
1として判定してしまうことはない。
【0026】 72×1+161×2+213×1+52×0+68×0+201×0 +32×(−1)+72×(−2)+183×(−1) = 248 ・・・式1 72×(−1)+161×0+213×1+52×(−2)+68×0 +201×2+32×(−1)+72×0+183×1 = 590 ・・・式2 248+590 = 838 ・・・式3 253×1+245×2+247×1+255×0+218×0 +250×0+242×(−1)+236×(−2)+250×(−1) = 26 ・・・式4 253×(−1)+245×0+247×1+255×(−2) +218×0+250×2+242×(−1)+236×0+250×1 = 8 ・・・式5 26+8 = 34 ・・・式6
【0027】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、撮像画像と背景画像とを比較して車両11を検出す
るに当たって車両検出手段6は、撮像画像および背景画
像のそれぞれの画素毎に周囲の画素との相対輝度差を演
算し、この画素毎の相対輝度差をそれぞれに累積加算
し、その加算値の差を画像差信号として演算し、更にこ
の画像差信号同士の差が所定の閾値よりも大きい場合に
は車両検出と判定して出力するので、撮像画像と背景画
像とは各領域毎にそれぞれの画像内での相対輝度差でも
って比較されることになり、車両11のヘッドライトの
光などによる画像の輝度変化があったとしてもこの輝度
変化を抑制した状態で撮像画像と背景画像とを比較する
ことができ、これに影響されることなく車両11を好適
に検出することができる効果がある。
【0028】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による移動体検出システムの構成を示すシステム構
成図である。図において、16は車両検出手段6が車両
非検出と判定したタイミングの撮像画像を用いて車両1
1の画像を特徴点として抽出するとともにその特徴点の
路面からの高さを判定する車両判定手段(特徴点抽出手
段、サイズ判定手段)である。なお、この特徴点として
は例えば、2つのテールランプ、昼間屋外のナンバープ
レートなどが挙げられる。
【0029】図6はこの発明の実施の形態2による監視
用ITVカメラ1の撮像画像の一例を示す説明図であ
る。図において、(a)は時刻t(0)での撮像画像、
(b)は時刻t(1)(=t(0)+Δt:但しΔtは
監視用ITVカメラ1の撮像周期1周期分)での撮像画
像、17は移動体検出領域12の上(車両11の進行方
向下流側)に隣接する位置に設定された移動体判定領
域、18は移動体検出領域12の車両移動方向下流側端
辺、19はそれぞれ車両11のテールランプである。こ
れ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略す
る。
【0030】次に動作について説明する。図6(a)に
示す撮像画像では車両検出手段6から車両検出を意味す
る処理結果が出力され、これが同図(b)に示す撮像画
像に変化すると、車両検出手段6から出力される処理結
果は車両検出から車両非検出に変化する。車両判定手段
16は、この車両検出手段6の出力の処理結果が車両非
検出に変化したタイミングの撮像画像(図6(b))の
移動体判定領域17を用いて、車両11の特徴点を抽出
するとともにその特徴点の路面からの高さを判定する。
【0031】図7はこの発明の実施の形態2による車両
判定手段16の処理を示すフローチャートである。図に
おいて、ST7は撮像画像を構成する各画素がマトリッ
クス状に配列されていることを前提として、移動体判定
領域17内の各画素の相対輝度差および背景画像のもの
との輝度変化値(=判定に用いる撮像画像における輝度
−背景画像における輝度)を各列毎に累積加算する列別
累積加算ステップ、ST8は各列の累積加算値が周囲の
列よりも特に大きい列のまとまり(1乃至複数)を抽出
する列抽出ステップ、ST9は当該各組の列のまとまり
それぞれについてそれぞれの範囲内において現画像に戻
って相対輝度差が他の部分よりも高い画素のまとまり
(以下小領域と呼ぶ)をテンプレートとして切出す切出
ステップ、ST10は当該小領域と移動体検出領域12
との撮像画像上の距離に基づいて当該特徴点の路面から
の高さを特定する高さ判定ステップである。
【0032】そして、このような処理では、累積加算値
が大きくなる列において、更にその他の画素よりも相対
輝度差が大きい画素の集まりが小領域として抽出される
ことになり、この実施の形態2のように車両11をその
後方から撮像した場合、最も撮像輝度が明るくなる例え
ばテールランプなどについてその輪郭に沿った形状の小
領域を抽出することができる。
【0033】図8はこの発明の実施の形態2による現画
像と輝度変化値の列毎の累積加算値との関係を示す説明
図である。同図(a)は図6(b)と同じ画像、同図
(b)はそのときの輝度変化値の列毎の累積加算値グラ
フである。同図(b)において横軸は画像上の列、縦軸
は累積加算値である。そして、同図に示すように、車両
を後方から撮像した場合に移動体判定領域17の各列毎
の累積加算値は画像の2つのテールランプを含む列の輝
度が他の列の輝度よりも相対的に高くなっており、図7
においはこの性質を利用して車両の特徴点を抽出してい
る。また、同図に示すように、輝度変化値の累積加算値
が生じる(0よりも大きい値をとる)列の範囲は車両の
車幅とほぼ一致する。従って、この累積加算値が生じた
列の数に基づいて車幅、ひいては車種を判定することが
できる。
【0034】また、図9はこの小領域と移動体検出領域
12との撮像画像上の距離に基づいて当該小領域の路面
からの高さを特定することができる理由を説明するため
の説明図である。撮像画像としては図6(b)の撮像画
像が相当する。図において、20は車両11が走行する
路面、21は撮像画像においては車両移動方向下流側端
辺18となる視野方向、22は特徴点(テールランプ1
9)の視野方向、23は移動体検出領域12に相当する
路面位置である。
【0035】そして、同図に示すように図6(b)の撮
像タイミングは車両11の後端が路面位置23を通過し
きったタイミングに相当し、このタイミングにおいては
車両移動方向下流側端辺18の真上に特徴点(テールラ
ンプ19)が位置すると考えることができる。従って、
撮像画像上における車両移動方向下流側端辺18と特徴
点(テールランプ19)との距離を角度θに変換し、そ
のθに基づいて特徴点の路面20からの高さhを求める
ことができる。これ以外の動作は実施の形態1と同様で
あり説明を省略する。
【0036】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、一方向に沿って移動する車両11を監視用ITVカ
メラ1にて撮像し、車両判定手段16が移動体検出領域
12を車両11が通過したタイミングの撮像画像を用い
て車両11の後方の最も輝度が高くなる小領域、すなわ
ちテールランプ19などを特徴点として抽出しているの
で、移動体判定領域17に確実に車両11が存在する状
態で特徴点抽出処理を行うことができ、確実に車両11
の特徴点を抽出することができる効果がある。
【0037】この実施の形態2によれば、車両11の移
動方向に沿った方向に対して、0度あるいは90度以外
の角度にて撮像するように監視用ITVカメラ1を設置
するとともに、車両判定手段16が抽出した特徴点と移
動体検出領域12の車両移動方向下流側端辺18との画
像上の距離に基づいて特徴点の路面20からの高さを判
定するので、車両11の特徴点(テールランプ19)の
高さに基づいて車両11のサイズを判定することができ
る。また、累積加算値が生じた列の数に基づいて車幅、
ひいては車種を判定することができる。
【0038】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3による移動体検出システムの構成を示すシステム
構成図である。図において、24は撮像画像記憶手段4
が記憶する撮像画像が入力され、これに基づいて背景画
像を生成して背景画像記憶手段5へ出力する背景画像生
成部である。
【0039】図11はこの発明の実施の形態3による背
景画像生成部24の構成を示すシステム構成図である。
図において、25は上記撮像画像記憶手段4からの撮像
画像を最新画像として記憶する最新画像バッファ(撮像
画像記憶手段)、26はこの最新画像バッファ25が1
つ前に出力した画像(1フレーム前の画像)を直前画像
として記憶する直前画像バッファ(撮像画像記憶手
段)、27はこの最新画像と直前画像とが入力され、各
画素毎にこれら2つの画像の輝度差が所定の閾値よりも
低いか否かを判定し、当該閾値よりも輝度差が小さくな
っている期間を示す輝度安定性情報を出力する安定度判
定手段、28は背景画像記憶手段5に記憶されている背
景画像のコピーを記憶するコピー記憶手段、29は上記
輝度安定性情報に示される期間が所定の期間以上となる
と、各画素毎の輝度安定性情報をリセットするとともに
当該画素の背景画像における輝度値を最新画像の輝度値
に置き換える背景画像生成手段である。これ以外の構成
は実施の形態2と同様であり説明を省略する。
【0040】次に動作について説明する。撮像画像記憶
手段4に監視用ITVカメラ1から出力された最新の撮
像画像が記憶されると、最新画像バッファ25にも同一
の画像が記憶され、直前画像バッファ26には当該最新
画像バッファ25が直前に記憶していた直前画像が記憶
される。なお、この実施の形態3では、これらバッファ
の画像の記憶周期は監視用ITVカメラ1から出力され
る撮像画像の出力周期と同一として説明するが、撮像画
像を適当に間引くような記憶周期であってもよい。ま
た、背景画像記憶手段5およびコピー記憶手段28には
同一の背景画像が記憶されているものとする。
【0041】図12はこのように最新画像バッファ25
および直前画像バッファ26に撮像時間が相前後する2
つの撮像画像が記憶された状態で実施される背景画像更
新処理を示すフローチャートである。図において、ST
11は安定度判定手段27が撮像画像において或る座標
(画素)について最新画像における輝度と直前画像にお
ける輝度との輝度差が所定の判定値よりも小さいか否か
を判定する輝度差判定ステップ、ST12は安定度判定
手段27が輝度安定性情報に含まれる期間に「1」加え
る期間加算ステップ、ST13は安定度判定手段27が
輝度安定性情報に含まれる期間を「0」にリセットする
期間リセットステップ、ST14は背景画像生成手段2
9がこの期間が所定の安定度判定期間よりも長いか否か
を判定する安定期間判断ステップ、ST15は背景画像
生成手段29が背景画像の上記座標(画素)の輝度を最
新画像の輝度に変更する輝度更新ステップ、ST16は
背景画像生成手段29が背景画像の上記座標(画素)の
輝度をそのままとする輝度未更新ステップ、ST17は
背景画像の全ての座標(画素)に対して当該処理を繰り
返し実行させる繰返制御ステップである。
【0042】そして、全ての画素について当該処理が完
了したら、背景画像記憶手段5には新たな背景画像が記
憶されることになり、コピー記憶手段28にはこの新た
な背景画像がコピー記憶されることになる。これ以外の
動作は実施の形態3と同様であり説明を省略する。
【0043】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、最新画像バッファ25および直前画像バッファ26
に時間的に相前後する2つの撮像画像を記憶すると共
に、安定度判定手段27が各画素毎に輝度変化量に基づ
いて安定度を判定し、更に、この安定と判定される期間
が所定の期間以上であれば背景画像生成手段29が新た
な背景画像を生成するので、背景画像を更新することが
できる。しかも、所定の期間において殆ど変化がなかっ
た撮像画像を用いて背景画像を生成するので、車両11
などが含まれる可能性が低い画像を用いて適切に背景画
像を生成することができ、しかも、例え含まれていたと
しても所定の期間の後にはそれを画像から削除すること
ができるので誤った移動体検出をし続けてしまうことは
ない。従って、環境の変化に追従した最適な背景画像を
用いて24時間365日の監視を行うことができる。
【0044】この実施の形態3によれば、背景画像記憶
手段5の記憶する画像が更新されたら当該画像を記憶す
るコピー記憶手段28を設け、背景画像生成手段29
は、安定度判定情報に基づいて各画素毎に最新画像の輝
度と背景画像の輝度とのうちから一方を選択し、これを
組み合わせることで新たな背景画像を生成するので、撮
像画像や現在の背景画像自体に車両11などが含まれて
いたとしても、その影響を削減するように画像を合成
し、それを背景画像とすることができる。従って、単に
撮像画像を用いた場合や従来の背景画像更新処理に比べ
ても背景画像に含まれる車両11などを誤って検出して
しまうことを抑制することができる効果がある。
【0045】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4による移動体検出システムの構成を示すシステム
構成図である。図において、30は車両判定手段16と
同様の処理をして車両11の特徴点およびその路面20
からの高さを求めた後に更に、それ以降の撮像画像に対
して当該特徴点に基づく車両追跡処理を行う車両追跡手
段(特徴点抽出手段、サイズ判定手段、追跡手段)であ
る。これ以外の構成は実施の形態3と同様であり説明を
省略する。
【0046】次に動作について説明する。図14はこの
発明の実施の形態4による車両追跡手段30の処理を示
すフローチャートである。図において、ST18はそれ
以降の撮像画像に対しても列別累積加算ステップST7
から切出ステップST9までの処理を行うと共にその結
果得られた各小領域とテンプレートとを比較して例えば
相似形状であると推定されるなどのマッチング判定によ
り車両11の移動先判定を行う移動先判定ステップ、S
T19は相前後する撮像画像において同一のテンプレー
トにマッチングすると判定された小領域の画像上の位置
変化に基づいて当該画像間における車両11の移動速度
を判定する移動速度判定ステップである。そして、この
移動速度情報は特徴点の路面20からの高さ情報などと
共に車両監視センタ3へ出力される。
【0047】また、移動速度は例えば以下の手順にて求
めることができる。まず、各画像における小領域の撮像
位置と車両11の高さ情報とを用いて当該車両11の後
部のそれぞれの撮像タイミングにおける路面20上の位
置を特定する。次に当該2つの撮像画像における車両後
部の位置同士の差を移動距離として求め、更に当該2つ
の画像の撮像時間間隔(これは監視用ITVカメラ1の
撮像周期に基づいて予め特定できる)で除算することで
移動速度を求めることができる。これ以外の動作は実施
の形態3と同様であり説明を省略する。
【0048】そして、このように車両11の移動を特徴
点の移動として捕捉するとともに、その特徴点の路面2
0からの高さを予め特定しておくことで、速度演算に用
いる2つの画像における当該車両11の路面20上の位
置を精度良く特定することができるので、車両11の移
動速度を精度良く求めることができる。
【0049】また、このように特徴点を抽出しているの
で、従来のように影の発生状態変化などの影響を受けて
しまうことなく確実に車両11の移動を捕捉することが
でき、しかも、車両11が横方向に移動したとしてもそ
の移動距離を確実に捕捉することができる。
【0050】更に、車両11を後方から捕らえると共に
輝度が高い部分を特徴点として抽出しているので、車両
11の後部に必ず2つ設けられているテールランプ1
9,19を特徴点として抽出することができる。このよ
うに少なくとも2つの特徴点を抽出することができるの
で、そのうちの一つの特徴点が例え支柱、電信柱、道路
標識、他の移動体などによって隠蔽されてしまったとし
ても、他の特徴点に基づいてパターンマッチング判定を
行い、車両11を継続して追跡することができる効果が
ある。
【0051】従って、この特徴点の画像上の位置変化に
基づく車両11の追跡位置情報を用いることで、上記ヘ
ッドライトの光による輝度変化、太陽の位置に応じた影
の発生状態の変化、夜間照明の位置に応じた影の発生状
態の変化などの影響を受けることなく、車両11の移動
距離や移動速度を精度良く得ることができる効果があ
る。
【0052】実施の形態5.図15はこの発明の実施の
形態5による移動体検出システムの構成を示すシステム
構成図である。図において、31は実施の形態4の車両
追跡手段30と同様の処理を行った後更に、テンプレー
トマッチング判定にて一致する小領域を特定することが
できなかったテンプレートがある場合にはそのテンプレ
ートに一致するであろう小領域の位置を推定する車両追
跡手段(特徴点抽出手段、サイズ判定手段、追跡手段、
推定手段)である。これ以外の構成は実施の形態4と同
様であり説明を省略する。
【0053】次に動作について説明する。図16はこの
発明の実施の形態5による車両追跡手段31の処理を示
すフローチャートである。図において、ST20はテン
プレートマッチング判定にて一致する小領域を特定する
ことができなかったテンプレートがある場合にはそのテ
ンプレートに一致するであろう小領域の位置を推定する
推定ステップである。そして、この推定した小領域の推
定位置情報は他のマッチングが得られた小領域の情報と
ともに車両監視センタ3へ出力される。
【0054】また、小領域の位置推定は例えば以下の手
順にて求めることができる。マッチすると判定された他
の特徴点がある場合には、例えば他の特徴点に基づいて
得られた車両11の後部位置情報に基づいて当該位置に
おける撮像画像上の特徴点同士の位置関係(間隔)を演
算し、次にその位置関係(間隔)、車両後部の位置情
報、特徴点の高さ情報などを用いて当該特徴点の位置を
推定すれば良い。また、マッチすると判定された特徴点
が1つも無いような場合においては、それ以前の撮像画
像における特徴点の位置変化、それに基づいて得られた
車両11の移動速度などの情報を用いて例えば車両11
はこれらの画像間においては直線的に移動しているなど
の推定条件の下で今回の撮像画像における車両11の路
面上の位置を推定し、その位置における各特徴点の位置
を更に推定すれば良い。これ以外の動作は実施の形態4
と同様であり説明を省略する。
【0055】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、テンプレートマッチング判定においてマッチすると
判定されなかった特徴点について、車両追跡手段31が
そのテンプレートに一致するであろう小領域の位置を推
定するので、例え全ての特徴点が例えば支柱、電信柱、
道路標識、他の移動体などによって隠蔽されてしまった
としてもその位置を推定し、その後の撮像画像に対して
も継続して追跡することができる効果がある。
【0056】なお、以上の実施の形態では、背景画像を
生成するに当たり各画素毎に当該画素の撮像画像におけ
る輝度安定性を判定し、所定の期間以上にわたって安定
状態にある輝度を用いて更新しているが、他にも、図1
7に示すようなやり方で背景画像を生成しても良い。同
図において、32は最新の撮像画像、33は背景画像、
34はそれぞれ瞬時的な変化が生じている部分、35は
差分画像、36は反転二値化画像、37は新しい背景画
像である。そして、同図においては、まず、最新の撮像
画像32と背景画像33との差分画像35を生成し、こ
の差分画像35を所定の閾値に基づいて二値化し更に反
転して反転二値化画像36を生成し、更に、最新の撮像
画像32や背景画像33とともにこの反転二値化画像3
6を用いて新しい背景画像37を生成するものである。
【0057】但し、この背景画像の生成方法では同図に
示すように、車両11などの移動体や車両11のヘッド
ライトの光などによって瞬時的な輝度変化が生じている
部分が背景画像に残ってしまうので、以上の実施の形態
に示すように輝度が安定していると判断された輝度のみ
を順次各画素に適用する更新方法の方が、この瞬時的な
輝度変化を取り除いたより適した背景画像を生成するこ
とができる効果がある。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、所定
の空間を撮像し、撮像画像を出力する撮像手段と、当該
撮像手段が過去に出力した撮像画像あるいはそれを加工
した画像を背景画像として記憶する背景画像記憶手段
と、上記撮像画像と背景画像とのそれぞれについて画像
を複数の領域に分割して各領域毎に周囲の領域との相対
輝度差を演算し、更にこの領域毎の相対輝度差同士を比
較して上記撮像画像と背景画像との輝度差に応じた値の
画像差信号を出力する画像差演算手段と、上記画像差信
号と所定の閾値とを比較して移動体の移動体検出判定を
行う判定手段とを備えるので、撮像画像と背景画像とは
各領域毎にそれぞれの画像内での相対輝度差でもって比
較されることになる。従って、車両のヘッドライトの光
などによる画像の輝度変化があったとしてもこの輝度変
化を抑制した状態で撮像画像と背景画像とを比較するこ
とができ、これに影響されることなく移動体を好適に検
出することができる効果がある。
【0059】この発明によれば、撮像手段は所定の経路
に沿って移動する移動体を撮像し、画像差演算手段は撮
像画像に対する移動体の侵入側に設定された移動体検出
領域に基づいて画像差信号を出力し、判定手段が移動体
非検出と判定したタイミングにおいて、上記移動体の移
動方向に沿って当該移動体検出領域に隣接する位置に設
定された移動体判定領域に基づいて移動体の特徴点抽出
処理を行う特徴点抽出手段を設けたので、上記移動体判
定領域に移動体が存在する状態で特徴点抽出処理を行う
ことができ、確実に移動体の特徴点を抽出することがで
きる効果がある。
【0060】この発明によれば、移動体検出領域から移
動体判定領域にかけた移動体の移動経路に対して0度あ
るいは90度以外の撮像角度となるように撮像手段を設
置するとともに、特徴点抽出手段が抽出した特徴点と移
動体検出領域との画像上の距離に基づいて移動体のサイ
ズを判定するサイズ判定手段を設けたので、移動体のサ
イズに基づいて移動体の種類などを判別することができ
る効果がある。
【0061】この発明によれば、移動体の複数の特徴点
を抽出する特徴点抽出手段と、上記特徴点抽出手段が複
数の特徴点を抽出した後に、撮像画像に対して特徴点抽
出手段と同様の処理を行って各特徴点毎にマッチング判
定を行い、少なくとも1つの特徴点においてマッチする
と判定されたらその特徴点の撮像画像上の位置に基づい
て移動体の追跡位置情報を出力する追跡手段とを設けた
ので、1つの特徴点が例えば支柱、電信柱、道路標識、
他の移動体などによって隠蔽されてしまったとしても、
他の特徴点に基づいて移動体を継続して追跡することが
できる効果がある。
【0062】また、相対輝度差に基づいて複数の特徴点
を抽出しているので、車両のヘッドライトの光などに影
響されることなく、それらの相互の位置関係などに基づ
いて車両の大きさなどを判定することができる効果もあ
る。
【0063】更に、この特徴点の画像上の位置変化に基
づく移動体の追跡位置情報を用いることで、上記ヘッド
ライトの光による輝度変化、太陽の位置に応じた影の発
生状態の変化、夜間照明の位置に応じた影の発生状態の
変化などの影響を受けることなく、移動体の移動距離や
移動速度を得ることができる効果がある。
【0064】この発明によれば、移動体の1乃至複数の
特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、上記特徴点抽出手
段が特徴点を抽出した後に、撮像画像に対して特徴点抽
出手段と同様の処理を行って各特徴点毎にマッチング判
定を行い、少なくとも1つの特徴点においてマッチする
と判定されたらその特徴点の撮像画像上の位置に基づい
て移動体の追跡位置情報を出力する追跡手段と、追跡手
段がマッチすると判定できなかった特徴点について、以
前の当該特徴点の軌跡あるいはマッチすると判定された
他の特徴点がある場合にはそれを利用して推定位置情報
を出力する推定手段とを設けたので、例え全ての特徴点
が例えば支柱、電信柱、道路標識、他の移動体などによ
って隠蔽されてしまったとしてもその位置を推定し、継
続して追跡することができる効果がある。
【0065】また、相対輝度差に基づいて複数の特徴点
を抽出しているので、車両のヘッドライトの光などに影
響されることなく、それらの相互の位置関係などに基づ
いて車両の大きさなどを判定することができる効果もあ
る。
【0066】更に、この特徴点の画像上の位置変化に基
づく移動体の追跡位置情報を用いることで、上記ヘッド
ライトの光による輝度変化、太陽の位置に応じた影の発
生状態の変化、夜間照明の位置に応じた影の発生状態の
変化などの影響を受けることなく、移動体の移動距離や
移動速度を得ることができる効果がある。
【0067】そして、例えば、移動体は車両であり、特
徴点抽出手段は当該車両のテールランプを特徴点として
抽出するものであればよい。
【0068】この発明によれば、撮像手段から出力され
た撮像画像を2つ以上記憶する撮像画像記憶手段と、こ
の撮像画像記憶手段に記憶された複数の撮像画像同士を
比較し、画像の変化の少なさを判定する安定度判定手段
と、安定度判定手段において所定の回数連続して安定と
判断されたら上記撮像画像記憶手段に記憶されている撮
像画像を用いて背景画像を生成する背景画像生成手段と
を設け、背景画像記憶手段は当該背景画像を記憶するの
で、背景画像を逐次更新することができる。
【0069】しかも、所定の回数に相当する期間におい
て殆ど変化がなかった撮像画像を用いて背景画像を生成
するので、移動体などが含まれる可能性が低い画像を用
いて適切に背景画像を生成することができ、しかも、例
え含まれていたとしても所定の期間の後にはそれが更新
されるので誤った移動体検出をし続けてしまうことはな
い。従って、環境の変化に追従した最適な背景画像を用
いて24時間365日の監視を行うことができる。
【0070】この発明によれば、背景画像記憶手段の記
憶する画像が更新されたら当該画像を記憶するコピー記
憶手段を設け、背景画像生成手段は、安定度判定手段に
おいて判定に用いられた撮像画像のうちの1つと当該コ
ピー記憶手段に記憶されている画像とを合成して新たな
背景画像を生成するので、撮像画像や現在の背景画像に
移動体が含まれていたとしても、その影響を削減するよ
うに画像を合成し、それを背景画像とすることができ
る。従って、単に撮像画像を用いた場合に比べて背景画
像に含まれる移動体を誤って検出してしまうことを抑制
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動体検出シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による監視用ITV
カメラの撮像画像の一例を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による両検出フロー
を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による相対輝度差演
算処理を説明するための説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による移動体検出シ
ステムの構成を示すシステム構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による監視用ITV
カメラの撮像画像の一例を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による車両判定手段
の処理を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2による現画像と輝度
変化値の列毎の累積加算値との関係を示す説明図であ
る。
【図9】 小領域と車両検出領域との撮像画像上の距離
に基づいて当該小領域の路面からの高さを特定すること
ができる理由を説明するための説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による移動体検出
システムの構成を示すシステム構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による背景画像生
成部の構成を示すシステム構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による背景画像更
新処理を示すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態4による移動体検出
システムの構成を示すシステム構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態4による車両追跡手
段の処理を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態5による移動体検出
システムの構成を示すシステム構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態5による車両追跡手
段の処理を示すフローチャートである。
【図17】 他の背景画像生成処理を示す図である。
【図18】 従来の移動体検出システムの構成を示すシ
ステム構成図である。
【図19】 従来の移動体検出システムにおいて撮像カ
メラで撮像した画像の一例である。
【符号の説明】
1 監視用ITVカメラ(撮像手段)、2 画像処理ユ
ニット、3 車両監視センタ、4 撮像画像記憶手段、
5 背景画像記憶手段、6 車両検出手段(画像差演算
手段、判定手段)、7 撮像画像、8 道路左側端部、
9 道路右側端部、10 センターライン、11 車
両、12 移動体検出領域、13 検出領域、14,1
5 画素群、16 車両判定手段(特徴点抽出手段、サ
イズ判定手段)、17 移動体判定領域、18 車両移
動方向下流側端辺、19 テールランプ、20 路面、
21 視野方向、22 特徴点の視野方向、23 移動
体検出領域に相当する路面位置、24 背景画像生成
部、25 最新画像バッファ(撮像画像記憶手段)、2
6 直前画像バッファ(撮像画像記憶手段)、27 安
定度判定手段、28 コピー記憶手段、29 背景画像
生成手段、30 車両追跡手段(特徴点抽出手段、サイ
ズ判定手段、追跡手段)、31 車両追跡手段(特徴点
抽出手段、サイズ判定手段、追跡手段、推定手段)、3
2 最新の撮像画像、33 背景画像、34 瞬時的な
変化が生じている部分、35 差分画像、36 反転二
値化画像、37 新しい背景画像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/14 H04N 5/14 Z 7/18 7/18 K Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 CE06 CE12 DA06 DA07 DB09 DC02 DC05 DC16 DC32 5C021 PA38 PA53 PA58 PA66 PA76 PA79 RA01 RA02 5C054 AA01 AA05 CA04 CC05 EA01 FC12 FC13 FC14 FC15 HA26 5H180 AA01 CC04 DD01 5L096 AA06 BA02 BA04 CA03 FA09 FA70 GA08 HA03 HA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の空間を撮像し、撮像画像を出力す
    る撮像手段と、 当該撮像手段が過去に出力した撮像画像あるいはそれを
    加工した画像を背景画像として記憶する背景画像記憶手
    段と、 上記撮像画像と背景画像とのそれぞれについて画像を複
    数の領域に分割して各領域毎に周囲の領域との相対輝度
    差を演算し、更にこの領域毎の相対輝度差同士を比較し
    て上記撮像画像と背景画像との輝度差に応じた値の画像
    差信号を出力する画像差演算手段と、 上記画像差信号と所定の閾値とを比較して移動体の移動
    体検出判定を行う判定手段とを備える移動体検出システ
    ム。
  2. 【請求項2】 撮像手段は所定の経路に沿って移動する
    移動体を撮像し、 画像差演算手段は撮像画像に対する移動体の侵入側に設
    定された移動体検出領域に基づいて画像差信号を出力
    し、 判定手段が移動体非検出と判定したタイミングにおい
    て、上記移動体の移動方向に沿って当該移動体検出領域
    に隣接する位置に設定された移動体判定領域に基づいて
    移動体の特徴点抽出処理を行う特徴点抽出手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体検出システム。
  3. 【請求項3】 移動体検出領域から移動体判定領域にか
    けた移動体の移動経路に対して0度あるいは90度以外
    の撮像角度となるように撮像手段を設置するとともに、 特徴点抽出手段が抽出した特徴点と移動体検出領域との
    画像上の距離に基づいて移動体のサイズを判定するサイ
    ズ判定手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の移
    動体検出システム。
  4. 【請求項4】 移動体の複数の特徴点を抽出する特徴点
    抽出手段と、 上記特徴点抽出手段が複数の特徴点を抽出した後に、撮
    像画像に対して特徴点抽出手段と同様の処理を行って各
    特徴点毎にマッチング判定を行い、少なくとも1つの特
    徴点においてマッチすると判定されたらその特徴点の撮
    像画像上の位置に基づいて移動体の追跡位置情報を出力
    する追跡手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の移動体検出システム。
  5. 【請求項5】 移動体の1乃至複数の特徴点を抽出する
    特徴点抽出手段と、上記特徴点抽出手段が特徴点を抽出
    した後に、撮像画像に対して特徴点抽出手段と同様の処
    理を行って各特徴点毎にマッチング判定を行い、少なく
    とも1つの特徴点においてマッチすると判定されたらそ
    の特徴点の撮像画像上の位置に基づいて移動体の追跡位
    置情報を出力する追跡手段と、 追跡手段がマッチすると判定できなかった特徴点につい
    て、以前の当該特徴点の軌跡あるいはマッチすると判定
    された他の特徴点がある場合にはそれを利用して推定位
    置情報を出力する推定手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の移動体検出システム。
  6. 【請求項6】 移動体は車両であり、特徴点抽出手段は
    当該車両のテールランプを特徴点として抽出する請求項
    2から請求項5のうちのいずれか1項記載の移動体検出
    システム。
  7. 【請求項7】 撮像手段から出力された撮像画像を2つ
    以上記憶する撮像画像記憶手段と、 この撮像画像記憶手段に記憶された複数の撮像画像同士
    を比較し、画像の変化の少なさを判定する安定度判定手
    段と、 安定度判定手段において所定の回数連続して安定と判断
    されたら上記撮像画像記憶手段に記憶されている撮像画
    像を用いて背景画像を生成する背景画像生成手段とを設
    け、 背景画像記憶手段は当該背景画像を記憶することを特徴
    とする請求項1記載の移動体検出システム。
  8. 【請求項8】 背景画像記憶手段の記憶する画像が更新
    されたら当該画像を記憶するコピー記憶手段を設け、 背景画像生成手段は、安定度判定手段において判定に用
    いられた撮像画像のうちの1つと当該コピー記憶手段に
    記憶されている画像とを合成して新たな背景画像を生成
    することを特徴とする請求項7記載の移動体検出システ
    ム。
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