JP2002007876A - 商品価格情報収集・登録・提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】日常購買活動において特定商品の（最低）価格
情報の入手を希望する消費者と、特定商品の（最低価
格）販売を行っている企業とを仲介するシステムを提供
する。 【解決手段】本システムの価格情報登録手段１１は、イ
ンターネットのホームページ等を介し、不特定多数の情
報需要者端末３及び情報提供者端末４から提供される特
定商品の価格情報と販売者情報をそれぞれ価格情報デー
タベース２２と販売者情報データベース２３に登録す
る。特定商品の価格情報の取出しを希望する情報需要者
は、本システムにインターネット等の通信網を通じて本
システムにアクセスしユーザ登録を行う。ユーザ登録を
済ませたユーザは、希望する商品の（最低）価格情報・
販売者情報の閲覧を行う事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上で
公開される商品価格広告において、特定商品の（最低）
価格情報の収集、登録、提供及び当該特定商品の販売仲
介を行えるようにした商品価格情報登録提供システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネット利用者、インターネット
上に開設したホームページに様々な商品の広告を発信す
る情報供給者の数が増大する中、消費者においては、現
実市場の他、ネットワーク上に公開されている膨大な数
の商品広告情報を自ら調査し、特定商品の最低価格調査
を行っており、情報提供者側にあっても、自らが保有す
る限定的な情報のみを自己のホームページに掲載するに
留まっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のホームページ
は、企業側の立場に立った商品価格情報が発信されてい
るか、或いは、情報収集者自らが調査した情報を提供す
るに留まっており、その商品価格情報は消費者の実際の
購買活動（市場原理）に則したものになっていない。情
報提供者及び、消費者が商品の（最低）価格情報を取得
しようとする時には、自ら膨大な数にのぼる商品情報を
検索・閲覧・調査していた。しかし、このような方法
は、膨大な数にのぼる情報の中から、真に希望する情報
（特定商品の最低価格情報）を取得する方法としては限
界があった。

【０００４】また、商品価格情報を収集しただ単にホー
ムページ上に集約しただけでは、情報の変化の速度、情
報量の多さに対応しきれなく、本来の目的である特定商
品の最低価格情報の提供という目的を達成し得なかっ
た。本発明の目的は、膨大な数の情報を効率的且つ迅速
に収集し、収集した情報を情報需要者にタイムリーに提
供する手段を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、特定商品の
（最低）価格情報を販売者から収集するだけでなく、一
般消費者が実際の購買行動等を通じて収集した（最低）
価格情報をインターネットのホームページ等を介して一
般消費者より収集し、収集した（最低）価格情報をホー
ムページ等で公開・提供する事で、特定商品の購入を希
望する消費者と特定商品の販売を行う販売者との仲介を
果たすものである。

【０００６】すなわち、本発明は、情報提供者端末と情
報需要者端末にネットワークを介して接続される商品価
格情報登録提供システムであって、インターネットのホ
ームページ等を用いて、不特定多数の情報提供者端末か
ら提供される商品価格情報と、情報提供者（販売者）に
関するプロフィール等のデータとを収集する手段と、収
集した各データをデータベースとして管理する手段と、
前記データベースの閲覧希望者の登録・認証を行う手段
と、閲覧希望者の登録・認証が完了された場合に特定商
品の（最低価格）販売を行う販売者情報を情報需要者端
末に送信し閲覧させる手段と、特定商品の（最低）価格
販売を行う販売者情報の閲覧をした情報需要者に対する
課金を行う手段とからなる。

【０００７】本発明では、インターネットのホームペー
ジ上に特定商品の価格情報が公開されており、その価格
情報は、情報提供者（特に一般消費者）から提供される
価格情報によって更新される。その点が、従来のシステ
ムとは異なる。インターネットのホームページを利用す
ることにより、従来のインフラ・技術等では、非現実的
であった現実に存在する全ての商品価格情報の中から、
特定商品の（最低）価格情報の収集と、情報需要者への
（最低）価格情報の提供とを簡易・迅速且つ、広範に行
うことが出来る。また、登録されている特定商品の販売
仲介をインターネットのホームページ上で行うことによ
り特定商品の（最低）価格販売が可能となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の構成例を示す図
である。図１において、１はサービスセンター、２は情
報需要者端末、３は情報提供者端末、４は販売者端末、
５はアクセス手段、６は通信網、１１は価格情報登録手
段、１２はデータベース管理手段、１３は価格情報提供
手段、１４はユーザ登録手段、１５はユーザ認証手段、
１６は販売者情報提供手段、１７は課金情報管理手段、
２１はユーザ情報データベース、２２は価格情報データ
ベース、２３は販売者情報データベース、２４は利用情
報データベース、２５は課金情報データベースを表す。
サービスセンター１、情報需要者端末２、情報提供者端
末３、販売者端末４は、通信網６を介して接続される。

【０００９】アクセス手段５は、情報需要者端末２と情
報提供者端末３と販売者端末４にあって、サービスセン
ター１にアクセスする手段である。

【００１０】価格情報登録手段１１は、不特定多数の情
報提供者端末３から特定商品に関するデータ（価格情
報）を収集し、価格情報データベースに登録する手段で
ある。データベース管理手段１２は、不特定多数の情報
提供者端末３から収集した商品価格情報、情報提供者情
報、販売者情報を含むユーザ情報、本システムの利用に
関わる情報等をデータベースとして管理する手段であ
る。

【００１１】価格情報提供手段１３は、本システムを運
営する会社のインターネット上のホームページ等に特定
商品の（最低）価格情報を公開する手段と、携帯電話を
含む通信機器等を介して情報需要者に対し（最低）価格
情報を提供する手段と、情報需要者端末２から収集され
ユーザ情報データベース２１として管理する情報需要者
の商品購買予定情報に合致する特定商品の（最低）価格
情報を、価格情報データベース２２より検索し、携帯電
話を含む通信機器等を介して情報需要者へ定期的に送信
する手段を含む。ユーザ登録手段１４は、価格情報デー
タベース２２への情報閲覧・登録をユーザが行うに先立
ち本システム利用者としてのユーザ登録を行う手段であ
る。

【００１２】ユーザ認証手段１５は、情報提供者端末３
と販売者端末４からの価格情報データベース２２及び販
売者情報データベース２３への情報登録要求と、情報需
要者端末２と販売者端末４からの価格情報データベース
２２及び販売者情報データベース２３への情報閲覧要求
に先立ち、当該情報登録要求者及び情報閲覧要求者が正
規のユーザ登録者であるかどうかを暗号情報等により認
証する手段である。

【００１３】販売者情報提供手段１６は、情報需要者端
末２からの販売者情報閲覧要求を受け、商品販売者情報
として管理している販売者情報データベース２３を検索
し特定商品の（最低価格）販売者情報を情報需要者端末
２へ送信し、商品販売者情報を閲覧させる手段。課金情
報管理手段１７は、販売者情報データベース２３に登録
されている販売者情報の閲覧等に対する課金を行う為の
課金情報を管理する手段である。

【００１４】ユーザ情報データベース２１は、情報需要
者の識別子（ＩＤ）、ユーザ名、住所等の個人（法人）
情報に関する情報を記憶するデータベースである。価格
情報データベース２２は、特定商品の価格情報と価格情
報に関わる情報を含む価格情報記録データベースであ
る。

【００１５】販売者情報データベース２３は、特定商品
の（最低価格）販売を行う販売者情報としてその販売者
の（法人）名称、所在地、連絡先、通信販売の可否等の
販売者情報記録データベースである。

【００１６】利用情報データベース２４は、情報需要者
端末２と情報提供者端末３の情報閲覧回数及び情報提供
回数のほか、情報需要者端末２の本システムでの商品購
入履歴等を記録するデータベースである。

【００１７】課金情報データベース２５は、データの閲
覧料金、商品購入代金を情報閲覧者・商品注文者に対し
課金を行うために必要な情報を記録するデータベースで
ある。

【００１８】図２は、本発明の動作概要を示す図であ
る。以下では、本システムをインターネット上のホーム
ページを利用して実現する場合について説明する。

【００１９】まず、サービスセンター１は、Ｗｅｂエン
ジン等によりインターネット上にホームページを立ち上
げる。情報需要者は、通信網６に接続されている情報需
要者端末２のＷＷＷブラウザ等のアクセス手段５によ
り、サービスセンター１のホームページをインターフェ
ースとする価格情報データベース２２にアクセスする。

【００２０】システムは、価格情報データベース２２に
アクセスする全ユーザをユーザ認証手段１５により情報
閲覧希望者のパスワードまたは、ユーザＩＤ等の情報需
要者認証情報により、情報需要者が正規に登録された会
員であることを認証した上で、情報需要者に特定商品の
価格情報をホームページというインターフェースを利用
して会員に提示する。ユーザ登録を済ませていないユー
ザに対しては、ユーザ登録手段１４にてユーザ登録を行
い、登録会員としてのユーザ登録を行う。サービスセン
ター１は、情報需要者の固有データをユーザ情報データ
ベース２１に記録し管理する。

【００２１】サービスセンター１の運営するホームペー
ジ上に公開されている価格情報データベース２２の価格
情報を閲覧した情報需要者が特定商品の価格情報につ
き、その販売者データベース２３（例えば、販売店名、
所在地、電話番号等）の閲覧を希望する場合には、販売
者情報提供手段１６にて販売者情報データベース２３に
アクセスし登録されている販売者情報を提供する。

【００２２】システムは、販売者情報提供手段１６によ
り情報需要者端末２の販売者情報データベース２３への
アクセス状況を利用情報データベース２４に記録すると
共に、情報需要者の販売者情報閲覧回数に応じた課金処
理を行う為の課金情報を課金情報データベース２５に記
録する。

【００２３】販売者情報を閲覧した登録会員は、閲覧し
た販売者情報に含まれる連絡先等の情報により、特定商
品をホームページに公開されている（最低）価格で購入
する事が出来る。サービスセンター１は、販売者情報閲
覧者に対し課金情報データベース２５に記録された課金
情報に基づいて請求を行い、販売者情報閲覧者は課金に
対する支払いを行う。尚、販売者情報の閲覧に対する課
金は、登録会員の販売者情報閲覧回数が特定商品の（最
低）価格情報提供回数を上回る場合に対して課金を行
う。登録会員には特定商品の（最低）価格情報を提供し
た回数と同回数の販売者情報閲覧権が与えられ、（最
低）価格情報の提供回数だけ無償で特定商品の（最低）
価格情報に関わる販売者情報の閲覧をする事が出来る。

【００２４】図３は、サービスセンター１において、デ
ータベース管理手段１２が管理する各データベースの構
造例を示す。ユーザ情報データベース２１には、図３
（あ）に示すように、ユーザ情報として、ユーザＩＤ、
ユーザ名、年齢、性別、メールアドレス、郵便番号、ユ
ーザ住所、ユーザ電話番号、連絡手段、連絡先、勤務先
名、勤務先住所、勤務先電話番号、趣味、購入予定商品
（名）、要望情報等が格納される。これらの情報需要者
情報は、ユーザ登録手段１４により情報需要者端末２に
送信される情報需要者登録画面により登録されるもので
ある。ユーザＩＤは、ユーザの最初のアクセス（情報の
閲覧・登録）時に登録する識別情報である。

【００２５】価格情報データベース２２には、例えば図
３（い）に示すように、特定商品の販売価格情報が、商
品名、商品識別番号、販売地域情報、シーケンスＩＤ等
と共に格納される。シーケンスＩＤは、特定商品の価格
水準に対して自動的に付与されるシーケンス番号であ
る。

【００２６】販売者情報データベース２３には、例えば
図３（う）に示すように、特定商品を販売する販売者情
報として、販売者名、店舗名、所在地、郵便番号、電話
・ＦＡＸ番号等が商品名、商品識別番号、シーケンスＩ
Ｄ等と共に格納される。

【００２７】利用情報データベース２４には、図３
（え）に示すように、情報閲覧者の情報提供回数、販売
者情報閲覧回数、ユーザポイント、サービスセンターの
仲介による特定商品の購買情報等が、ユーザ毎にデータ
として格納される。

【００２８】課金情報データベース２５には、図３
（お）に示すように、情報閲覧者の利用情報に対しての
課金処理を行う為の情報として、ユーザＩＤ、課金方法
等の課金情報が格納される。

【００２９】図４は、情報提供者端末３からサービスセ
ンター１に対し特定商品の価格情報を登録する処理の流
れを示す。まず、情報提供者端末３からサービスセンタ
ーに接続すると（Ｐ１０１）、サービスセンター１では
サービスメニュー画面を送信する（Ｐ１０２）。サービ
スメニュー画面は、本システムを利用するための各メニ
ューが表示され、本システムの利用者はこのサービスメ
ニュー画面から各メニューの選択をする。

【００３０】情報提供者端末３では、サービスメニュー
画面を受信・表示する（Ｐ１０３・Ｐ１０４）。情報提
供者が特定商品の価格情報の登録を希望する場合、サー
ビスメニュー画面から価格情報登録メニューを選択し
（Ｐ１０５）、価格情報登録メニュー選択の指示情報を
送信する（Ｐ１０６）。

【００３１】サービスセンター１では、情報提供者端末
３から送信される価格情報登録メニュー選択の指示情報
を受信し（Ｐ１０７）、ユーザ認証・登録画面を送信す
る（Ｐ１０８）。ユーザ認証画面は、ユーザ認証情報を
入力する画面である。

【００３２】情報提供者端末３では、サービスセンター
１より送信されるユーザ認証・登録画面を受信（Ｐ１０
９）し表示（Ｐ１１０）する。ユーザ登録済みユーザ
は、ユーザ認証情報を入力し（Ｐ１１１）、サービスセ
ンター１へ送信する（Ｐ１１２）。ユーザ登録未登録者
は、ユーザ認証・登録画面上のユーザ登録メニューを選
択しユーザ登録を行う（Ｐ１１３）。ユーザ認証情報
は、ユーザＩＤ、パスワード等の情報である。

【００３３】サービスセンター１では、情報提供者端末
３から送信されるユーザ認証情報を受信し（Ｐ１１
４）、これをもとにユーザ情報データベース２１を検索
し認証を行う（Ｐ１１５）。ユーザ認証後、サービスセ
ンター１は価格情報登録画面を送信する（Ｐ１１６）。
情報提供者端末３では、サービスセンター１より送信さ
れる価格情報登録画面を受信（Ｐ１１７）し表示（Ｐ１
１８）する。情報提供者は、送信された価格情報登録画
面に登録を希望する特定商品の（最低）価格情報及び販
売者情報等を入力しサービスセンター１に送信する（Ｐ
１１９）。

【００３４】サービスセンター１では、情報提供者端末
３から送信される登録希望情報を受信（Ｐ１２０）し、
特定商品の価格情報及び販売者情報を価格情報データベ
ース２２と販売者情報データベース２３でそれぞれ検索
し（Ｐ１２１・Ｐ１２２）必要な情報を価格情報データ
ベース２２と販売者情報データベース２３に登録する
（Ｐ１２３）。

【００３５】同時に、情報提供者端末３から送信される
特定商品の価格情報が価格情報データベース２２に登録
済みの価格情報データの最低価格を更新する価格情報、
または同等の有用情報の提供があった場合、情報提供者
端末３に販売者情報の閲覧の権利として販売者情報閲覧
キーを送信（Ｐ１２４）し、ユーザポイントを利用情報
データベース２４に登録する（Ｐ１２５）。閲覧キー
は、ホームページ上に提示されている特定商品の価格情
報の中から、販売者情報の閲覧までを行う事が出来るパ
スワードで、情報閲覧料金の代わりとして用いる事が出
来る。

【００３６】販売者端末４からサービスセンター１に対
し特定商品の価格情報を登録する処理の流れは、上記情
報提供者端末３からサービスセンターに対し特定商品の
価格情報を登録する処理に同じ。上記方法以外に販売者
端末４からの特定商品の価格情報登録手段として、商品
価格データベースを一括してサービスセンター１に送信
（郵送）する手段をも含む。

【００３７】図５は、情報需要者端末２からサービスセ
ンターに対し特定商品の価格情報の閲覧を要求する処理
の流れを示す図である。まず、情報需要者端末２からサ
ービスセンター１へ接続すると（Ｓ１０１）、サービス
センター１では、サービスメニュー画面を送信する（Ｓ
１０２）。

【００３８】情報需要者端末２では、サービスメニュー
画面を受信・表示する（Ｓ１０３・Ｓ１０４）。情報需
要者が特定商品の価格情報の閲覧を希望する場合、サー
ビスメニュー画面から価格情報閲覧メニューを選択し
（Ｓ１０５）、価格情報閲覧メニュー選択の指示情報を
送信する（Ｓ１０６）。

【００３９】サービスセンター１では、情報需要者端末
２から送信される価格情報閲覧メニュー選択の指示情報
を受信し（Ｓ１０７）、ユーザ認証・登録画面を送信す
る（Ｓ１０８）。ユーザ認証・登録画面は、ユーザの認
証情報を入力する画面である。

【００４０】情報需要者端末２では、サービスセンター
１より送信されるユーザ認証・登録画面を受信・表示し
（Ｓ１０９・Ｓ１１０）、ユーザ登録済みユーザは、ユ
ーザ認証情報を入力（Ｓ１１１）し、ユーザの認証情報
をサービスセンター１へ送信する（Ｓ１１２）。ユーザ
登録未登録者は、ユーザ認証・登録画面上のユーザ登録
メニューを選択しユーザ登録を行う（Ｓ１１３）。ユー
ザ認証情報は、ユーザＩＤ、パスワード等の情報であ
る。

【００４１】サービスセンター１では、情報需要者端末
２から送信されるユーザ認証情報を受信し（Ｓ１１
４）、これをもとにユーザ情報データベース２１を検索
し認証を行う（Ｓ１１５）。ユーザ認証後、サービスセ
ンター１は商品の価格情報閲覧画面を情報需要者端末２
に送信する（Ｓ１１６）。初回ユーザ登録時のみ、ユー
ザ登録をもってユーザ認証処理とする。

【００４２】情報需要者端末２では、サービスセンター
１より送信される価格情報閲覧画面を受信・表示（Ｓ１
１７）し、表示された価格情報閲覧画面を介して価格情
報データベース２２に登録済みの価格情報の閲覧を行う
（Ｓ１１８）。

【００４３】図６は、価格情報閲覧画面に公開表示され
る特定商品の価格情報データにて特定商品の販売を行っ
ている販売者の販売者情報取出しを行う処理の流れを示
す図である。まず、価格情報閲覧画面から販売者情報閲
覧メニューを選択し価格情報閲覧メニュー選択の指示情
報をサービスセンター１に送信する（Ｒ１０１）。サー
ビスセンター１では、情報需要者端末２から送信される
販売者情報閲覧メニュー選択の指示情報を受信し（Ｒ１
０２）、利用情報データベース２４及び課金情報データ
ベース２５を検索（Ｒ１０３）し、課金に必要な情報を
課金情報データベース２５に登録する（Ｒ１０４）。そ
の後、販売者情報データベース２３を検索し（Ｒ１０
５）、取出し要望として指示された特定商品の販売者情
報を情報需要者端末２に送信する（Ｒ１０６）。情報需
要者端末２では、サービスセンター１より送信される販
売者情報を受信・表示する（Ｒ１０７）。

【００４４】

【実施例】本発明は、消費者の利益と利便性の追求を最
優先に考え、商品の購入を予定している消費者に対して
は特定商品の最低価格情報とその販売者情報を提供し、
商品販売者には商品の購入予定がある消費者（潜在顧
客）の情報を提供し販売の効率化を提供するシステムで
ある。本システムは商品提供の対価として金銭価値の授
受が生じる全てのビジネスにおいて活用可能なシステム
であるが、本発明の実施例として比較的高額且つ商品価
格の変動が激しいパソコン機器の価格情報提供の例をと
りあげる。

【００４５】パソコンの購入・販売局面において、パソ
コン購入予定の消費者とパソコン販売者との間の情報仲
介・販売仲介を目的としてこのシステムを活用する。本
システムの運営会社は、特定商品の価格情報の登録を希
望する販売者と価格情報掲載契約を締結しユーザＩＤ、
パスワード等を登録し販売者の保有する価格情報及び販
売者情報をデータベースに登録する。

【００４６】まず、本システムのサービスセンターは、
商品価格情報の収集・提供を行うホームページを立ち上
げる。このホームページを介しユーザは様々なパソコン
の価格情報を自由に閲覧できるほか、ユーザ自身が収集
したパソコンの価格情報を登録することも出来る。ま
た、販売者サイドにおいては、自社が取扱う商品の価格
情報調査を本システムの活用によってリアルタイムに行
うことが出来る。

【００４７】本システムの利用を希望する消費者は、イ
ンターネットの利用が可能な端末よりＷＷＷブラウザ等
でサービスセンターのホームページにアクセスし、ユー
ザ情報の登録画面において自己のデータ（個人情報等）
を登録する。

【００４８】図７は、ユーザ情報登録画面の例を示す図
である。ユーザ情報登録画面には、ユーザ氏名、年齢、
生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス等の
ユーザ個人に関する情報を登録する画面である。ユーザ
情報登録画面により登録されたユーザ情報は、ユーザ情
報データベースに登録される。ユーザＩＤは、ユーザ登
録画面にてユーザ自身が登録したパスワードと共に本シ
ステム利用時のユーザ認証にて使用する。

【００４９】消費者は、ユーザ情報登録画面でユーザ登
録をした際のユーザＩＤとパスワードにより認証を受
け、特定商品の価格情報を検索・閲覧するための価格情
報閲覧画面を受信する。

【００５０】価格情報閲覧画面で検索・閲覧した特定商
品の価格情報の内、商品の販売を行う販売者情報の取出
しまでを希望する消費者は、販売者情報取出しの指示を
サービスセンターに送信する。消費者からの販売者情報
取出し指示を受信したサービスセンターは、ユーザＩＤ
をもとに、利用情報データベース及び課金情報データベ
ースを検索しユーザの課金情報の登録を行い、販売者情
報閲覧画面を消費者の端末に送信する。

【００５１】その後、消費者は販売者店舗、またはオン
ライン取引により商品を購入する事が出来る。これによ
り、日本全国何処に住んでいても消費者は、ほぼ一律の
金額でパソコンを購入することが出来る。

【００５２】販売者は、本システムを活用する事により
商品の需要、供給、自社在庫量、利益率、商品のライフ
サイクルに応じて商品の販売価格を変動させる事で商品
の販売を戦略的に行うことが出来る。

【００５３】例えば、パソコンを販売する業者Ａが、Ｂ
というパソコンの販売計画を達成しようとする場合、こ
こでは説明を平易にする為、パソコンの販売計画を販売
台数目標とする事例をとりあげる。

【００５４】まず、販売者は、本システムを活用するた
めに本システムの運営会社と本システムの利用契約を締
結する。契約を締結した販売者は、自社取扱商品の価格
データを本システムの運営会社に提供する。本システム
の運営会社は販売者より提供を受けた商品の価格データ
を本システムの価格情報データベースに登録しホームペ
ージ等を通じて価格情報を公開する。

【００５５】本システムの利用契約を締結した販売者
は、さらに運営会社と価格情報広告契約を締結すること
によって本システムのホームページに公開される最低価
格情報の販売者として優先的に登録することが出来る。
価格情報広告契約を締結する販売者は常に特定商品の最
低価格情報の販売者として販売者情報データベースに登
録される。この契約により価格情報広告契約を締結する
パソコン販売者Ａは、Ｂというパソコンを１００台販売
しようとする場合、販売目標である１００台を達成する
まで、Ｂというパソコンの最低価格販売者として販売者
情報データベースに登録される。

【００５６】具体的には本システムにおけるＢというパ
ソコンの最低価格情報が１０万円という価格で公開さ
れ、販売者はＣ販売者として登録されている場合、価格
情報広告契約を締結した販売者Ａは、Ｂパソコンの自社
販売価格をＣパソコン販売者と同一価格の１０万円に設
定することで、Ａパソコン販売者がＢパソコンの最低価
格販売者として本システムの販売者情報データベースに
登録される。

【００５７】価格情報広告契約を締結するＡ販売者は、
その契約においてＢパソコンの最低価格として許容出来
る下限価格を予め価格情報データベースに登録してお
き、Ｂパソコンを販売する他の販売者の価格情報が本シ
ステムに送信・登録される毎に、Ａ販売者のＢパソコン
の最低価格として許容出来る下限価格を価格情報データ
ベースにて検索を行う。Ｂパソコンを販売する他の販売
者のＢパソコン価格情報がＡ販売者のＢパソコンの最低
価格として許容出来る下限価格を下回らない限りＡ販売
者が常にＢパソコンの最低価格販売者として本システム
の販売者データベースに登録され続ける。価格情報広告
契約を締結するＡ販売者は、Ｂパソコンを販売する他の
販売者のＢパソコン販売価格が自社の許容販売下限価格
を下回った場合においても、さらにＢパソコンの販売価
格を他の販売者と同じ価格かそれ以下の価格に再設定す
る事でＢパソコンの最低価格販売者として本システムの
販売者情報データベースへの登録を維持することが出来
る。

【００５８】こうして販売者は、本システムの活用によ
り特定商品の販売を計画的且つ戦略的に行うことが出来
る。さらに販売者は現在、多額な費用をかけて商品広告
を実施しているが、本システムの活用により商品購入予
定者である消費者に対する効果的なマーケティングが可
能となる。本システムは、以下の点で従来のシステムと
異なる。

【００５９】（１）価格情報の提供サービスを行う（本
システム運営）会社企業側現状、各種の情報を提供する
場合、情報提供会社は情報提供会社自らが収集した情報
を提供しているのが一般的で、その情報収集力には限界
があったが、情報を自ら収集する以外に、一般消費者が
日常の購買活動で収集している価格情報の提供を広く募
る事で、限りなく完全網羅的な価格情報の収集を迅速・
広範・低コストに行うことが出来る。

【００６０】（２）情報需要者（商品の購入を考えてい
る一般消費者及び他社の販売価格情報の収集を希望する
販売者）側従来、店頭、新聞折り込チラシ、雑誌、イン
ターネットにより特定商品の価格情報を収集していた情
報需要者は、本システムの運営会社のホームページへア
クセスし商品価格情報を検索するだけで、運営会社が収
集した膨大な価格情報を閲覧することが出来る。したが
って情報需要者は特定商品の価格情報を調査する手間と
時間が必要なくなり労せずして特定商品の（最低）価格
情報の取得とその販売者情報を取得出来るようになるだ
けでなく実際に当該最低価格にて商品を購入することが
出来る。

【００６１】（３）情報提供者（販売者）側現状、販売
者は商品の販売を行うにあたりテレビＣＭ等のあらゆる
広告宣伝活動を行っているが、本システムのサービスを
活用することにより高い広告宣伝費をかけずに商品の購
入を予定している潜在顧客に対し迅速・広範・低コスト
且つ効果的に自社の商品販売価格を提示することが可能
となり、商品販売機会の拡大を図ることが出来る。ま
た、従来の紙を媒体とした広告やテレビＣＭでは実現出
来なかった商品販売価格の見直し結果を遅滞なく消費者
に提示することが可能となり、同業他社の販売価格を意
識した販売戦略や自社在庫量・各種営業目標戦略に沿っ
たタイムリーな販売が可能となる。さらに、通信販売制
度を導入することにより自社商圏を超えた顧客への販売
も可能となる。

【００６２】

【発明の効果】以上説明したように、本システムの利用
により消費者は、販売者の店頭・販売者ホームページ・
各種広告など膨大な数にのぼる情報の中から自らが求め
る特定商品の（最低）価格調査を自らが実施する代わり
に、本システム運営会社に閲覧料金を支払うか、自己の
購買活動・日常生活において取得した特定商品の（最
低）価格情報等を本システムの運営会社に提供すること
により、自らが求める特定商品の（最低）価格情報及び
その（最低）価格情報を公開する販売者情報を迅速・容
易・低コスト（無料）に取得することが出来る。さら
に、本システムの活用により商品の価格形成は、需要と
供給に従った市場性がもたらされ、販売者間で公平・公
正な価格競争が行われる。これにより消費者の利益は極
大化され、均一な商品を均一な価格で購入出来るように
なるという利点がある。

【００６３】販売者にとっても、商品価格情報を自社ホ
ームページや他の広告媒体に掲載するよりも、本システ
ムの利用により迅速・広範・低コスト且つ効率的に商品
購入の予定がある消費者に対し自社取扱商品の販売価格
を提示することが出来、各種営業目標に従った戦略的な
商品販売を行えるという利点がある。

【００６４】また、本システムの活用により商品価格
は、限りなく一物一価に近づき消費者にとっては公正な
価格で商品を購入出来るようになるばかりでなく、販売
者が価格競争だけでなくサービス競争にも重点を置くよ
うになり消費者は良いサービスをも享受出来るようにな
る。

【００６５】本発明は、実施例で示したパソコン販売業
界のみならず、価格設定のある商品を販売する業界全て
に活用可能で、ガソリン業界、自動車販売業界等あらゆ
る業界で活用することが可能で、新しいビジネスモデル
を生み出す可能性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本システムの構成例を示した図である。

【図２】本発明の動作概要を示す図である。

【図３】各データベースの構造の例を示す図である。

【図４】情報提供者端末からサービスセンターに対し特
定商品の価格情報を登録する処理の流れを示す図の前部
である。

【図５】情報提供者端末からサービスセンターに対し特
定商品の価格情報を登録する処理の流れを示す図の後部
である。

【図６】情報需要者端末からサービスセンターに対し特
定商品の価格情報の閲覧を要求する処理の流れを示す図
である。

【図７】価格情報閲覧画面に公開表示される特定商品の
価格情報データにて特定商品の販売を行っている販売者
の販売者情報取出しを行う処理の流れを示す図である。

【図８】ユーザ情報登録画面の例を示す図である。

【符号の説明】

１ サービスセンター ２ 情報需要者端末 ３ 情報提供者端末 ４ 販売者端末 ５ アクセス手段 ６ 通信網 １１価格情報登録手段 １２データベース管理手段 １３価格情報提供手段 １４ユーザ登録手段 １５ユーザ認証手段 １６販売者情報提供手段 １７課金情報管理手段 ２１ユーザ情報データベース ２２価格情報データベース ２３販売者情報データベース ２４利用情報データベース ２５課金情報データベース

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報需要者端末、販売者端末、情報提供者
   端末にネットワークを介して接続される情報登録処理中
   継システムであって、不特定多数の情報需要者端末、販
   売者端末、情報提供者端末から提供される各種情報の
   内、特定商品・サービス（以下、商品と総称）の最低価
   格情報を収集する手段と、収集したデータをデータベー
   スとして管理する手段と、前記データベースに登録され
   ているデータの提供手段と、情報需要者端末による本シ
   ステムの各データベース閲覧及び商品購入等の経済活動
   に対し課金する手段とを備えたことを特徴とする商品価
   格情報登録提供システム。
2. 【請求項２】請求項１記載の商品価格情報登録提供シス
   テムにおいて、前記情報需要者端末、販売者端末、情報
   提供者端末から提供される特定商品の価格情報収集手段
   の内、特に一般消費者から特定商品の価格情報を収集す
   る手段と、前記情報需要者端末への価格情報提供をイン
   ターネットのホームページ及び通信機器を用いて行うこ
   とを特徴とする商品価格情報登録提供システム。
3. 【請求項３】請求項１〜２記載の商品価格情報登録提供
   システムに登録される各種情報の提供の内、価格情報デ
   ータベースに登録される特定商品の（最低）価格情報の
   閲覧を希望するユーザに対し本システムへのユーザ登録
   を条件として特定商品の価格情報を無料で提供し、本シ
   ステムに公開される商品価格にて商品の販売を行う販売
   者情報の閲覧までを希望するユーザに対して情報閲覧料
   の課金を行うことを特徴とする商品価格情報登録提供シ
   ステム。