JP2002007523A - 需要者エネルギー設備評価システム - Google Patents

需要者エネルギー設備評価システム

Info

Publication number
JP2002007523A
JP2002007523A JP2000189089A JP2000189089A JP2002007523A JP 2002007523 A JP2002007523 A JP 2002007523A JP 2000189089 A JP2000189089 A JP 2000189089A JP 2000189089 A JP2000189089 A JP 2000189089A JP 2002007523 A JP2002007523 A JP 2002007523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
customer
consumer
equipment
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000189089A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Hisakado
喜徳 久角
Keiji Honjo
啓二 本所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2000189089A priority Critical patent/JP2002007523A/ja
Publication of JP2002007523A publication Critical patent/JP2002007523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier
    • Y02P80/15On-site combined power, heat or cool generation or distribution, e.g. combined heat and power [CHP] supply

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギー設備の評価を容易にかつ信頼性の
高い状態で行う。 【解決手段】 評価システムの提供者がホームページを
表示する(S1)。需要者のインプットファイルのダウ
ンロード(J1)により、評価対象の需要者エネルギー
設備についての需要者設備データの項目を需要者に表示
する(S2)。需要者設備データの需要者の入力(J
2)の後、データベースなどに蓄積された設備データと
比較して需要者エネルギー設備のエクセルギーを演算・
解析し(S3)、需要者エネルギー設備の評価診断を行
う診断レポートを作成し(S4)、電子メールで送信し
て需要者に表示する(S5)。更に、需要者エネルギー
設備の稼働状況のデータおよび運転経費(電気代・ガス
代) の追加データを入力する(J3)。データベースな
どに蓄積されている省エネルギー機器の情報と知識とを
活用し、最適なシステム構成の提案書を送信する(S
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空調機
器、給湯設備、ガスタービン、ガスエンジン、吸収式冷
温水器、燃料電池、コージェネレーション、コンバイン
ドサイクルなどといった、需要者が関心を持っているエ
ネルギー設備の評価診断を行う需要者エネルギー設備評
価システムに関する。
【0002】
【従来の技術】前述したようなエネルギー設備を需要者
が購入する場合、カタログを見ながら、商品の比較評価
を行ったり、営業担当者から説明を受けたりしているの
が実情である。すなわち、カタログに記載されている単
一物品どうしの性能や運転経費(電気代・ガス代)の比
較を行うとともに、それらに商品価格を考慮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既に使
用している需要者エネルギー設備と取り替えるような場
合に、その既設の需要者エネルギー設備との比較評価ま
で言及することは皆無といっても過言ではない。まして
や、各種の機器を組み合わせる必要があるコージェネレ
ーションシステムなどに至っては、数例の見積もりが行
われる程度である。
【0004】また、エネルギー設備に関しては、上述の
比較評価の基準が曖昧で、比較評価そのものに対する信
頼性が低い欠点があった。すなわち、熱力学の世界で
は、質を考えない量だけの概念である「エネルギー」
が、250年ほどの間、まかり通ってきた。この「エネ
ルギー」の概念を用いて機器の性能を表すのが成績係数
(COP )である。COP では、投入したエネルギーを分母
に、有効利用できた熱エネルギーを分子として計算す
る。例えば、空調の冷房では、電気エネルギーを用いた
場合、COP は5.0 以上の値が得られるが、都市ガスや蒸
気のエネルギーを用いた場合では、COP は1.2 前後であ
る。
【0005】根本的な問題は、冷房で利用する熱の質
が、投入されたエネルギーの質と全く異なるにもかかわ
らず、こうした評価をしたため、性能が1.0 を越える結
果を与え、果たしてどこまで性能が上げられるのか、ま
た、どこで損失が発生しているのかをわからなくしてい
る。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の需要者エネルギ
ー設備評価システムは、需要者エネルギー設備の評価を
容易にかつ信頼性の高い状態で行えるようにすることを
目的とし、請求項2に係る発明の需要者エネルギー設備
評価システムは、信頼性を一層向上できるようにするこ
とを目的とし、請求項3に係る発明の需要者エネルギー
設備評価システムは、評価システムの提供者および需要
者にとっての有用性を向上できるようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の需
要者エネルギー設備評価システムは、上述のような目的
を達成するために、エネルギー設備についての設備デー
タを蓄積したデータベースを有するとともに需要者エネ
ルギー設備についての評価を行う案内を表示するホーム
ページを開設するホストコンピュータを備え、需要者に
対して、前記ホストコンピュータへのアクセスによって
前記ホームページを表示し、前記ホームページに需要者
エネルギー設備についての評価を行う案内を表示すると
ともに前記需要者エネルギー設備についての評価の希望
要求を促す過程と、需要者からの評価の希望要求に応じ
て、評価対象となる前記需要者エネルギー設備について
の需要者設備データの項目を需要者に表示して項目への
入力を促す過程と、需要者が入力した需要者設備データ
に基づいて、前記データベースに蓄積された設備データ
と比較して前記需要者エネルギー設備のエクセルギーを
演算する過程と、演算されたエクセルギーに基づいて前
記需要者エネルギー設備の評価診断を行う過程と、前記
需要者エネルギー設備の評価診断の結果を需要者に表示
する過程と、を通信回線を通じて行うように構成する。
【0008】エクセルギー(exergy)とは、ある系が可逆
プロセスを経て、外界と平衡な状態になるまでに、その
系から取り出すことのできる単位重量当たりの最大有用
力学的仕事に等しいエネルギーであり、カルノーサイク
ルの低温熱源を外界の温度として、次式(1)で計算で
きるものである。カルノーサイクルで得られる効率η
は、η=(T−To )/T(カルノー効率)となる。こ
こで、Tは系の仕事をする前の絶対温度、To は周囲環
境の絶対温度である。上記効率ηに作動流体の単位重量
当たりの熱量を掛けるとエクセルギーeとなる。すなわ
ち、 e=(h−ho )−To(s−so)(利用する熱kJ/kg )……(1) となる。ここでhはエンタルピー、 sはエントロピーで
あり、添え字 oは外界の基準条件(圧力が大気圧、温度
が例えば15℃)である。従って、単位時間当たりで利用
できる量(kg/h)がわかると有効仕事はWork=Q−T
o ΔSで表すことができる。ここで、Qは交換熱量(kJ/
w)、ΔSはエントロピーの増加(kJ/hk) である。このよ
うにエクセルギーは、エネルギーの質と量を同時に表す
ことができるため、省エネルギーのための設備投資への
判断材料として用いることができる。特に基準となるの
が外界の温度であるため、季節や一日での気温変化にも
対応でき、温暖地や寒冷地といった地域による性能の違
いを反映することも可能となる。エネルギーの質と量を
同時に評価できるエクセルギー評価では、例えば、電気
エネルギーを用いた冷房のエクセルギー効率は、0.4 で
あり、蒸気による吸収式冷温水器は約0.28となり、損失
発生箇所やその定量化が可能となり、省エネルギーをLC
A(ライフサイクルアセスメント) 観点から進める上で極
めて貴重な情報が得られる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、上述のよう
な目的を達成するために、請求項1に係る発明の需要者
エネルギー設備評価システムにおいて、外部データベー
スに蓄積された外部設備データを通信回線を介してホス
トコンピュータに取り込み、設備データとしてまたは設
備データの一部として使用するように構成する。外部デ
ータベースは、評価対象となり得る需要者エネルギー設
備に関連するメーカや研究機関などの外部機関が保有す
るものであり、それらの外部機関と連携をとって外部デ
ータベースに蓄積されている外部設備データを利用する
のである。
【0010】また、請求項3に係る発明は、上述のよう
な目的を達成するために、請求項1または2に係る発明
の需要者エネルギー設備評価システムにおいて、需要者
からの需要者エネルギー設備の稼働状況のデータおよび
運転経費の入力に対し、当該運転状態に対応した省エネ
ルギーを図る最適な需要者エネルギー設備の情報を需要
者に表示するように構成する。前記稼働状況のデータに
は、少なくとも電力使用量、ガス使用量を含み、運転経
費には、少なくとも電気代、ガス代を含む。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明の需要者エネルギー設備評
価システムの構成によれば、開設されたホームページの
エネルギー設備についての評価を行う案内を見て、需要
者が評価の希望要求を行うと、その希望要求に応じ、例
えば、機種とか、ターボ式か吸収式かといった冷凍機の
種類とか、容量など、評価対象となる需要者エネルギー
設備についての需要者設備データの項目を需要者に表示
する。表示された項目に対応する需要者設備データを需
要者が入力すると、その入力された需要者設備データに
基づき、その需要者エネルギー設備のエクセルギーを予
め演算し、エクセルギーに基づいた評価診断のデータに
基づいて、その需要者エネルギー設備についての評価診
断の結果を需要者に表示することができる。
【0012】また、請求項2に係る発明の需要者エネル
ギー設備評価システムの構成によれば、需要者エネルギ
ー設備に関連するメーカや研究機関などの外部機関が保
有する外部データベースに蓄積されている外部設備デー
タを通信回線によって取り込み、外部データベースの外
部設備データをも設備データとしてまたは設備データの
一部として利用し、予めエクセルギーを演算し、需要者
の要求に応じて迅速に回答を送ることができる。
【0013】また、請求項3に係る発明の需要者エネル
ギー設備評価システムの構成によれば、需要者が需要者
エネルギー設備の稼働状況のデータおよび運転経費を入
力した場合、当該運転状態に対応して、すなわち、その
需要者エネルギー設備と同じ状況で運転したとして、省
エネルギーを図るうえで最適な需要者エネルギー設備の
情報を需要者に提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る需要者エ
ネルギー設備評価システムの実施例のシステム構成図で
あり、ホストコンピュータ1に通信装置2が付設され、
その通信装置2と多数の端末機器3とが通信回線4aを
介して接続可能に接続されている。
【0015】通信装置2に、メーカや研究機関などの各
種の外部機関5に備えられている外部データベース6が
通信回線4bを介して接続可能に接続されている。この
通信回線4bによって、外部データベース6に蓄積され
ている外部設備データを取り込むことができるようにな
っている。端末機器3には、キーボードやマウスなどの
入力手段7が付設されている。
【0016】ホストコンピュータ1には、CPU8とデ
ータベース9とが備えられている。データベース9に
は、例えば、空調機器、給湯設備、ガスタービン、ガス
エンジン、吸収式冷温水器、燃料電池、コージェネレー
ション、コンバインドサイクルなどといった、各種のエ
ネルギー設備についての設備データが予め蓄積されてい
る。
【0017】ホストコンピュータ1では、エネルギー設
備についての評価を行う案内を表示するホームページを
開設し、端末機器3からのアクセスに対してホームペー
ジを表示するなど、後述する処理を行うとともに、外部
データベース6と通信装置2を介してアクセスし、外部
データベース6に蓄積された外部設備データを取り込む
ように構成されている。
【0018】また、外部データベース6では、設備デー
タとして、エネルギー設備についての設備データに加え
て、エネルギー設備のエクセルギーを演算するためのデ
ータが蓄積されている。これにより、CPU8におい
て、端末機器3から入力される需要者の需要者エネルギ
ー設備の需要者設備データに基づいて、その需要者エネ
ルギー設備のエクセルギーを演算できるように構成され
ている。
【0019】次に、上述するCPU8による需要者エネ
ルギー設備の評価処理についての一連の動作につき、図
2のフローチャートを用いて説明する。先ず、評価シス
テムの提供者が、ホームページにエネルギー設備につい
ての評価を行う案内を表示するとともにその評価の希望
要求の入力を促す(S1)。この表示は、需要者による
評価システムの提供者の検索によって行うものでも、例
えば、検索サイト上に広告などとして表示させておくも
のでも良い。表示内容としては、「空調設備、給湯設備
などに関するエクセルギー無料評価診断サービス」とい
ったようなもので良い。
【0020】ホームページを見て、関心を持てば、需要
者エネルギー設備についての評価の希望要求を行うため
に、需要者が入力手段7によってインプットファイルを
ダウンロードする(J1)。その希望要求に応じて、評
価対象となる需要者エネルギー設備についての需要者設
備データの項目を需要者に表示する(S2)。ここで表
示する項目としては、プロセスシミュレーションに必要
な最小限度のものにすることが好ましい。最初の入力に
必要以上に手間がかかると以後のデータ入力を需要者が
中断してしまう場合があるからである。
【0021】その後、需要者に表示された項目に対応す
る需要者設備データを入力手段7によって需要者が入力
する(J2)。このとき、入力された内容が最小限度の
項目を満足しているか、また理論上おかしな値になって
いないかを自動的に判断し、適切な需要者設備データが
入力されるようにする。
【0022】次いで、入力された需要者設備データに基
づいて、データベース9に蓄積された設備データと比較
して需要者エネルギー設備のエクセルギーを演算する
(S3)。すなわち、予め作成された所定のシミュレー
ションソフトに両設備データを自動的に落とし込み、設
備データの導入と演算・収束計算( 回転機や熱交換器の
性能評価、空燃比計算など) を実施する。このときに、
必要に応じて外部機関5の外部データベース6にアクセ
スし、外部データベース6に蓄積されている外部設備デ
ータも活用する。使用できるシミュレーションソフトと
しては、Dr.David wallaceが開発したDOME(化学工
学、第64巻、vol5(2000)、p14−17)
が例示できる。
【0023】上述処理によって需要者の需要者エネルギ
ー設備のプロセスシミュレーション結果を得た後に、自
動的にその需要者エネルギー設備のエクセルギー解析を
実行し、有効効率ならびに主たる損失箇所とその大きさ
(kWで提示)を算出し、需要者エネルギー設備の評価診
断を行う診断レポートを作成する(S4)。
【0024】作成した診断レポート、すなわち、需要者
エネルギー設備の評価診断の結果を、希望要求を行った
端末機器3に電子メールで送信し、需要者に表示する
(S5)。上述ステップJ1からステップS2、ステッ
プJ2、ステップS3〜S5に至る処理に要する時間は
数分程度である。
【0025】上記診断レポートの送信に際して、更に、
需要者の希望によって、最適な需要者エネルギー設備の
情報を提案可能である旨の案内を行う。この案内におい
て、追加データとして、需要者エネルギー設備の稼働状
況のデータおよび運転経費(電気代・ガス代) の項目に
対する入力を促すようになっている。需要者が希望する
場合には、データシートをダウンロードし、需要者が入
力手段7によって端末機器3から上記追加データを入力
する(J3)。このときも、前述同様に、入力された内
容が最小限度の項目を満足しているか、また理論上おか
しな値になっていないかを自動的に判断し、適切な需要
者設備データが入力されるようにする。
【0026】その後、入力された内容に基づき、前述同
様に、データベース9および外部データベース6に蓄積
されている省エネルギー機器の情報と知識とを活用し、
いかなる最新の技術・機器を用いた場合、LCA 的に最適
なシステム構成となるかを演算・解析し、提案書を送信
する(S6)。
【0027】ここでは、例えば、固体高分子型やリン酸
型などの燃料電池を用いたコージェネレーションシステ
ム、ガスエンジンヒートポンプ(GHP)、マイクロガ
スエンジンやマイクロガスタービンなどを用いたコージ
ェネレーションシステム、吸収式冷温水器か吸着式冷水
発生機、あるいは電動式ヒートポンプ(EHP)、さら
には蓄冷や蓄熱、蓄電さらには電力の外販ケースなどあ
らゆる考えられるケースが自動的に実行できるようにな
っている。この内の費用対効果が最も大きなものをレポ
ートし、提案書として需要者に電子メールで送信する。
提案書の内容には、最適設備の内容の他に、年間を通じ
て削減できるエネルギー量やその金額、投資回収年数な
どが記載され、また、エネルギーと地球環境への負荷と
経済性が加味されたものになっている。上述したステッ
プJ3およびステップS6の処理に要する時間は、予め
エクセルギー演算を行った結果を組み合わせるため、前
記と同様に数分程度である。
【0028】図示しないが、更に、次のような処理を追
加しても良い。ステップS6で送信した提案書の送信に
際して、更に、需要者の希望によって、製品購入に向け
ての具体的な需要者エネルギー設備の情報を提案可能で
ある旨の案内を行う。この案内において、追加具体デー
タとして、希望の打ち合わせ日時、場所、現状設備の詳
細仕様を書き込むようになっている。
【0029】希望する場合に、データシートをダウンロ
ードし、需要者が入力手段7によって端末機器3から上
記追加具体データを入力する。このときも、前述同様
に、入力された内容が最小限度の項目を満足している
か、また理論上おかしな値になっていないかを自動的に
判断し、適切な需要者設備データが入力されるようにす
る。
【0030】上記入力に基づき、前述ステップS1〜S
6、J1〜J3で需要者に送られた診断レポートおよび
提案書の内容や経済性評価の結果がサーバーを通じて、
営業担当者に転送されるようになっている。
【0031】この追加処理の結果、需要者の情報をもと
に、営業担当者が、需要者との営業活動に入り、営業活
動において、需要者の立場に立ったベストの提案が可能
となり、評価システムの提供者は、省エネルギー機器に
設備を更新してもらったり、他社製品から自社製品に転
換してもらうなど、ビジネスチャンスを自動的に入手す
ることが可能となり、一方、需要者は、短時間で最新の
技術を用いた省エネ提案を容易に得ることができ、評価
システムの提供者および需要者双方にとってビジネス的
に一層有用なものにできる。
【0032】次に、本発明のシステム構成の概念の具体
例について説明する。図3の本発明の実施例に係るシス
テム構成の概念図に示すように、シミュレーションソフ
ト(前述したDOME)50を核とし、そのシミュレー
ションソフト50に、シミュレータ(例えば、HYSY
S:AEA HYPROTECH 社製)51を介してシミュレータ用
計算データベース52が接続されている。
【0033】また、シミュレーションソフト50には、
需要者エネルギー使用規模に応じたLCAを考慮した各
種システムのデータベース53、業務別毎の熱・電力負
荷データベース54、機器データベース55、燃料、電
力、機器およびコストのデータベース56が接続されて
いる。
【0034】シミュレーションソフト50に、インプッ
ト・アウトプットテーブル57が接続され、このインプ
ット・アウトプットテーブル57にインターネットを介
して需要者がアクセス可能に構成され、有効エクセルギ
ーおよび損失の発生箇所とその定量化58aや損失低減
量とその手法、年間運転経費とその削減量58bなどの
エネルギーサービス事業のための無料情報58を提供で
きるようになっている。また、シミュレーションソフト
50に、第3者機関59による中立的立場からの認証を
受けた最適投資対効果評価ソフト60が接続されてい
る。第3者機関59は、前記各種のデータベース52、
53、54、55、56に対する認証をも行う。
【0035】シミュレータ51では、図4のプログラム
構成例図に示すように、例えば、ガスエンジンであって
も、希薄燃焼過給機の有無やストイキ燃焼過給機の有無
に応じて計算プログラムの構成を変えるようになってい
る。
【0036】シミュレータ用計算データベース52は、
エネルギー事業者の技術エキスパートや、機器データベ
ース55からの最新の設備データを取り込むことができ
るようになっている。これらのデータに基づき、各種の
ケースデータを組み合わせ、最適パターンの作成を行
い、ガスエンジンコージェネレーションシステム(GE
CG)、ガスタービンコージェネレーションシステム
(GTCG)、燃料電池コージェネレーションシステム
(FCCG)などの各種システムのデータベース53に
取り込み、需要者からの希望要求に応じられるようにな
っている。
【0037】業務別毎の熱・電力負荷データベース54
は、図5のデータ構成例図に示すように、病院、ホテ
ル、集合住宅などの業種別に、例えば、縦軸を月(1月
から12月)、横軸を一日の時間(0時から24時)と
して、床面積当たりの冷房、暖房、給湯、電気の平均的
な負荷の変動状況を、エネルギー事業者の情報などに基
づいて取り込むようになっている。
【0038】機器データベース55には、図6のデータ
構成図に示すように、各種設備に対するメーカの情報
が、イーンターネットを介してホームページを通じて、
あるいは、機器カタログから取り込まれている。機器デ
ータベース55とシミュレータ用計算データベース52
とは、データ共有化機能61を介して連係され、文書編
集ソフトが違っていてもデータを自動的に共有できるよ
うに構成されている。
【0039】また、機器データベース55には、シミュ
レータ用計算データベース52からの情報に基づき、メ
ーカの情報では不明な運転特性などの不明なデータ(dat
a)およびエクセルギー(Exergy)評価が取り込まれてい
る。すなわち、図7のシミュレート例の構成図に示すよ
うに、メーカの情報に対応する設備のシミュレート計算
プログラムの構成を行い、パワータービン(PT)の出力を
所定の複数段の出力に設定して、燃料と燃焼用空気の混
合比とか、冷却用空気の温度とか、熱交換器の前後の冷
却水の温度などを測定し(SET-1,2,3,4,5)、得られる冷
却水の温度を測定して(ADJ-1) 、排ガスの温度などの不
明なデータおよびエクセルギー評価を求め、それらを書
き込むようになっている。
【0040】燃料、電力、機器およびコストのデータベ
ース56には、図3に示すように、エネルギー事業者の
情報や各種設備に対するメーカの情報に基づいて、所定
のデータが取り込まれている。
【0041】最適パターンの構築は、図8のブロック図
に示すように、ケースデータの組み合わせに際して、エ
ネルギー事業者の技術エキスパートが、機器コスト、発
電効率、設備稼働率、エクセルギー評価、運転・保守性
に加え、環境影響性、技術進歩の将来性を考慮し、更
に、公的補助性までをも考慮するようになっている。
【0042】そのうえ、ケースデータの組み合わせに対
し、最適投資対効果評価ソフト60によって第3者機関
59による認証を受けたもので最適パターンを構築し、
インプットテーブル57aを通じての需要者からの希望
要求に対して、前述のようにして構築した最適パターン
をアウトプットテーブル57bに書き込み、需要者に提
供できるようになっている。
【0043】上述のように、需要者に対して、広範囲で
かつ詳細な多量の蓄積データに基づき、かつ、第3者機
関59による認証が得られた信頼性に富んだ情報を提供
するから、エネルギー事業者の営業担当に対する信頼性
を高めることができる。
【0044】本発明としては、上述のような空調や給湯
設備に限らず、産業用のエネルギー使用設備にも活用す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の需要者エネルギー設備評価システムによ
れば、通信回線を通じて、エネルギーの質と量を同時に
表すことができるエクセルギーに基づいた評価診断を行
うから、需要者エネルギー設備の評価を容易にかつ信頼
性の高い状態で行える。しかも、評価システムの提供者
にとっては、多数の需要者について、現状の需要者エネ
ルギー設備の状況や将来的に望んでいる需要者エネルギ
ー設備の状況を容易に入手することができ、個々の需要
者にとって適切な需要者エネルギー設備の購入を促進で
きるために、有意義なビジネスチャンスを掴むことがで
きて有用である。一方、需要者に対しては、通信回線を
通じてホームページを開き、需要者エネルギー設備につ
いての評価の希望要求を行い、対応する需要者設備デー
タを入力するだけで、需要者エネルギー設備についての
信頼性の高い評価診断を容易に与えることができるか
ら、需要者エネルギー設備の買い替えや改善、あるい
は、新規購入に際して、機種選定や組み合わせなどにつ
いての知識を、省エネルギー性の面などから的確に入手
させることができ、便利であるとともに経済性を向上で
きる。殊に、近年では、需要者が大規模事業者よりも各
家庭などといったように細分化する傾向にあり、そのよ
うな需要者の多数との営業を人手少なく行うことができ
るから、有効に省力化できる。
【0046】また、請求項2に係る発明の需要者エネル
ギー設備評価システムによれば、評価システムの提供者
において、自己が保有する設備データはもちろんのこ
と、需要者エネルギー設備に関連するメーカや研究機関
などの外部機関が保有する外部設備データをも利用し
て、エクセルギーに基づいた評価診断を行うから、評価
診断結果に対する信頼性を一層向上できる。
【0047】また、請求項3に係る発明の需要者エネル
ギー設備評価システムによれば、評価システムの提供者
においては、多数の需要者それぞれが必要としている需
要者エネルギー設備を的確に知ることができ、一方、需
要者に対しては、需要者エネルギー設備の稼働状況のデ
ータおよび運転経費の入力に基づいて、最適な需要者エ
ネルギー設備の情報を入手させることができ、評価シス
テムの提供者および需要者のいずれにおいても有用性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る需要者エネルギー設備評価システ
ムの実施例のシステム構成図である。
【図2】フローチャートである。
【図3】本発明の実施例に係るシステム構成の概念図で
ある。
【図4】プログラム構成例図である。
【図5】データ構成例図である。
【図6】データ構成例図である。
【図7】シミュレート例の構成図である。
【図8】ブロック図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ 2…通信装置 4a,4b…通信回線 5…外部機関 6…外部データベース 9…データベース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギー設備についての設備データを
    蓄積したデータベースを有するとともに需要者エネルギ
    ー設備についての評価を行う案内を表示するホームペー
    ジを開設するホストコンピュータを備え、 需要者に対して、前記ホストコンピュータへのアクセス
    によって前記ホームページを表示し、前記ホームページ
    に需要者エネルギー設備についての評価を行う案内を表
    示するとともに前記需要者エネルギー設備についての評
    価の希望要求を促す過程と、 需要者からの評価の希望要求に応じて、評価対象となる
    前記需要者エネルギー設備についての需要者設備データ
    の項目を需要者に表示して項目への入力を促す過程と、 需要者が入力した需要者設備データに基づいて、前記デ
    ータベースに蓄積された設備データと比較して前記需要
    者エネルギー設備のエクセルギーを演算する過程と、 演算されたエクセルギーに基づいて前記需要者エネルギ
    ー設備の評価診断を行う過程と、 前記需要者エネルギー設備の評価診断の結果を需要者に
    表示する過程と、 を通信回線を通じて行うように構成したことを特徴とす
    る需要者エネルギー設備評価システム。
  2. 【請求項2】 外部データベースに蓄積された外部設備
    データを通信回線を介してホストコンピュータに取り込
    み、設備データとしてまたは設備データの一部として使
    用する請求項1に記載の需要者エネルギー設備評価シス
    テム。
  3. 【請求項3】 需要者からの需要者エネルギー設備の稼
    働状況のデータおよび運転経費の入力に対し、当該運転
    状態に対応した省エネルギーを図る最適な需要者エネル
    ギー設備の情報を需要者に表示する請求項1または2に
    記載の需要者エネルギー設備評価システム。
JP2000189089A 2000-06-23 2000-06-23 需要者エネルギー設備評価システム Pending JP2002007523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189089A JP2002007523A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 需要者エネルギー設備評価システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189089A JP2002007523A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 需要者エネルギー設備評価システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002007523A true JP2002007523A (ja) 2002-01-11

Family

ID=18688762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189089A Pending JP2002007523A (ja) 2000-06-23 2000-06-23 需要者エネルギー設備評価システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002007523A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075427A1 (fr) * 2002-03-06 2003-09-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de reglage pour systeme de fourniture d'energie reparti
JP2010108345A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 設備機器更新用の省エネルギ対策提案システム
JP2012037143A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Osaka Gas Co Ltd エネルギー変換機器性能評価システム
JP2013029233A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Chiyoda Kako Kensetsu Kk 産業向けヒートポンプ導入解析装置
CN108223245A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 华电电力科学研究院 一种水轮发电机组水能利用评价的全过程量化评估方法
KR20200062848A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 한국지역난방공사 열교환기의 성능 평가 시스템 및 방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075427A1 (fr) * 2002-03-06 2003-09-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de reglage pour systeme de fourniture d'energie reparti
JP2010108345A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 設備機器更新用の省エネルギ対策提案システム
JP2012037143A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Osaka Gas Co Ltd エネルギー変換機器性能評価システム
JP2013029233A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Chiyoda Kako Kensetsu Kk 産業向けヒートポンプ導入解析装置
CN108223245A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 华电电力科学研究院 一种水轮发电机组水能利用评价的全过程量化评估方法
KR20200062848A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 한국지역난방공사 열교환기의 성능 평가 시스템 및 방법
KR102137723B1 (ko) 2018-11-27 2020-07-27 한국지역난방공사 열교환기의 성능 평가 시스템 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang et al. A fuzzy multi-criteria decision-making model for trigeneration system
Ehyaei et al. Exergy, economic and environment (3E) analysis of absorption chiller inlet air cooler used in gas turbine power plants
Daim et al. Implementing technology roadmap process in the energy services sector: A case study of a government agency
Ghaebi et al. Energy, exergy and thermoeconomic analysis of a combined cooling, heating and power (CCHP) system with gas turbine prime mover
Colonna et al. Industrial trigeneration using ammonia–water absorption refrigeration systems (AAR)
CN107209913A (zh) 利用装置特定的通知来管理资源消耗
Miar Naeimi et al. Energy, exergy, exergoeconomic and exergoenvironmental analysis and optimization of a solar hybrid CCHP system
Gungor et al. Exergoeconomic (thermoeconomic) analysis and performance assessment of a gas engine–driven heat pump drying system based on experimental data
Ghafurian et al. New approach for estimating the cooling capacity of the absorption and compression chillers in a trigeneration system
Kazemian et al. Comparative techno-economic investigation of CCHP combined by GSHP based on response surface methodology
JP2002007523A (ja) 需要者エネルギー設備評価システム
Chun et al. Superstructure optimization of absorption chillers integrated with a large internal combustion engine for waste heat recovery and repowering applications: Thermodynamic and economic assessments
Shi et al. Combined cooling, heating, and power systems: modeling, optimization, and operation
Yust et al. Residential energy consumption: 1987 to 1997
JP4068931B2 (ja) 諸条件に応じた住宅の光熱費を予測するための住宅販売関連事業支援システム、該システムに用いられるプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び住宅販売関連事業における予測光熱費提示方法
T’Jollyn et al. Energetic and financial assessment of the implementation of an absorption heat pump in an industrial drying system
Hajabdollahi et al. Soft computing based optimization of cogeneration plant with different load demands
Ferreira et al. Thermal-economic optimisation of a CHP gas turbine system by applying a fit-problem genetic algorithm
Kanbur et al. Life‐cycle‐integrated thermoeconomic and enviroeconomic assessments of the small‐scale‐liquefied natural gas cold utilization systems
Kazemian et al. Techno-economic Optimization of Combined Cooling, Heat and Power System Based on Response Surface Methodology
JP6664914B2 (ja) コージェネレーション運転評価装置及び運転評価方法並びにコージェネレーション装置運転制御システム
Najjar et al. Performance analysis of green engine-driven systems for space cooling
JP2004252553A (ja) 空気調和機購入支援システム
Sammour et al. Ambient conditions impact on combined cycle gas turbine power plant performance
Ng Thermodynamic tools for chiller diagnostics and optimization

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203